ベネディクト・カンバーバッチが、マーベルの中で最もミステリアスで異色なヒーローを演じる最新作『ドクター・ストレンジ』の日本公開日が、2017年1月27日(金)(全米公開11月4日)に正式決定。日本版ポスタービジュアルと、先日の米コミコンにて初公開されたばかりの特報映像が解禁となった。本作は、天才的な脳外科医でありながら、あるとき、不慮の事故によって両手の機能を損なわれてしまったドクター・ストレンジが主人公。彼は両手を治し、完璧だった人生を取り戻そうとあらゆる治療を試みるが、どんな最先端医療を持ってしても完治する見込みはなく、 財産も使い果たしてしまう。また、かつて天才外科医として名を馳せた華麗なキャリアのためか、職を失い堕落しても、“アイアンマン”のトニー・スタークさながらの上から目線は変わらず、周囲の人々からも見放されてしまう…。そんな男を演じるのは、世界的人気を誇るBBCドラマ「SHERLOCK/シャーロック」やアカデミー賞にノミネートされた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などで知られる大人気英国俳優ベネディクト・カンバーバッチだ。このたび解禁された特報の前半では、ベネディクト演じる天才外科医ストレンジが突然の事故に遭い、苦悩し、堕落する姿が一気に映しだされる。やがて、全てを失ったストレンジが頼ったのは、どんな傷も治せるという魔術師。映像では、魔術を必死に学ぶストレンジの姿も描かれていく。そして観る者を驚愕させるのは、空間を自在に捻じ曲げたり、壊れた街をまるで巻き戻しでもするかのように再生したり、天地が全く分からないような形で高層ビル群を組み替えたりと、常識を覆すような大迫力の映像。魔術を取得したストレンジは、強大な敵の登場と兄弟子的な存在であるモルドーの「(世界を救えるのは)お前しかいない」という言葉に「私には不可能だ」と悩みながらも、ヒーローとして目覚めていく。しかし、プライドが高く傲岸不遜に見えるストレンジだが、人の命を救う医師である彼は、誰一人、敵ですらも傷つけられないことが“弱点”となる――。また、レイチェル・マクアダムスやティルダ・スウィントン、キウェテル・イジョフォー、さらに怪しげなメイクを施したマッツ・ミケルセンの姿も確認することができるが…。この映像をいち早く鑑賞したのは、世界中から毎年50万人を動員するといわれる、世界最大級のポップカルチャーの祭典「コミコン・インターナショナル」に集まった観客たち。会場では『ドクタ ー・ストレンジ』の特報上映が終了するや、その驚きと興奮で会場中が大歓声に包まれた。ベネディクトは、前夜のリハーサル後に徹夜で並ぶファンの列を見て感動し、感謝の意を伝えるためにファンのもとに赴いたという。彼が登場した瞬間、会場のボルテージは最高潮に。大歓声に包まれながら、監督のスコット・デリクソンととともに、映像化不可能ともいわれていたミステリアスな本作についてコメントを残している。<以下、コメント>■スコット・デリクソン監督コミックスの「ドクター・ストレンジ」はストーリーもビジュアルも全く新しい世界を体験させてくれた。素晴らしいクリエイティビティだった。ベネディクト・カンバーバッチ、レイチェル・マクアダムス、マッツ・ミケルセン...こんな素晴らしいキャストに恵まれるなんて、僕は前世でいったいどんな良いことをしたのかわからないよ!■ベネディクト・カンバーバッチ(いままでの映画とは)スケールが全く違うよ。いままでに演じてきた(アイコン的な)キャラクターとも全く違う。ストレンジは、自分が社会的にも人間的にも上の方にいると思っていて、それに自信を持っている。でも、事故で全てを失った時、自分には何もないことに気がつくというストーリーなんだ。 僕はこんなにも大勢のファンの前に立ったことはないと思う。しかも、彼らは「1日中並んでいた」って聞いて、本当に凄い!って思ったし、彼らと一緒にこの特報を初めて観たんだけど、少しでも喜んでもらえたらいいなと思っているよ。“敵でさえ傷つけられない”という苦悩に葛藤するドクター・ストレンジは、新しいパワーを身に着けて外科医に戻るのか、それとも、最強の魔術師として世界を守っていくのか?マーベル史上最もミステリアスなヒーローによる、深遠にして魅惑的な冒険がついに幕を開ける。『ドクタ ー・ストレンジ』は2017年1月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月26日ベネディクト・カンバーバッチが主演を務めるマーベル・スタジオの新作映画『ドクター・ストレンジ』が来年1月27日(金)に公開されることが決定し、映像が公開になった。魔術を駆使して戦うドクター・ストレンジが主人公の超大作で、観客の常識を覆す摩訶不思議な映像世界が描かれる。『ドクター・ストレンジ』/新映像本作でカンバーバッチが演じる主人公は、天才的な脳外科医だった。彼はすべてが完璧で、時に人を見下すような態度すらとるプライドの高い男だったが、不慮の事故に遭い、医師としての能力、信用、財産のすべてを失ってしまう。このほど公開になった映像は、すべてを失った主人公が“どんな傷でも治癒できる魔術師”に会いに行く場面から始まる。人間の常識を覆し、いま見えているものが“すべて”ではないと知った主人公は、医学を学んだのと同じように、魔術を学び、実践し、“ドクター・ストレンジ”として成長していく。これまでのマーベル作品同様、本作の主人公も驚異的な力を持ちながら、欠点があり、失敗を重ねながら自ら進むべき道を見出していく“人間らしい”ヒーローだ。さらに映像では彼の前に立ちはだかる強大な敵とのバトルも登場。魔術を駆使したバトルでは現実の世界が人間の想像を超えるレベルで変化し、天地が転倒する。しかし、医師であるドクター・ストレンジは敵を傷つけることができないため、アイアンマンやキャプテン・アメリカとはまったく違った種類の戦いを繰り広げることになる。本作にはカンバーバッチだけでなく、レイチェル・マクアダムス、マッツ・ミケルセン、ティルダ・スウィントン、キウェテル・イジョフォーら演技派俳優が集結。このほど公開になった映像では彼らの重厚な演技を捉えた映像や、緊張感高まる場面をフッとやわらげるユーモアあふれるシーンも収録されている。映像は、これまでのマーベル作品よりも謎に満ち、アッと驚かされるシーンの連続で、完成した映画はどんな内容になるのか? ドクター・ストレンジがアベンジャーズのメンバーに合流することはあるのか? など想像がふくらむ内容になっている。『ドクター・ストレンジ』1月27日(金) 全国ロードショー
2016年07月26日ベネディクト・カンバーバッチが主演を務めるマーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』の公開日が2017年1月27日に決定し、特報とポスタービジュアルが26日、公開された。カンバーバッチ演じる本作の主人公は、天才的な脳外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を損なわれたストレンジ。彼は両手を治して天才外科医として完璧だった人生を取り戻そうとさまざまな治療を試みるが、どんな最先端医療を持ってしても完治する見込みはなく、財産も使い果たしてしまう。また、天才外科医として名をはせた華麗な経歴から、職を失い堕落しても上から目線は治ることはなく、周囲の人々からも見放されてしまう。公開された特報の前半では、ストレンジが突然の事故に遭い、堕落する姿が一気に映しだされる。全てを失ったストレンジはどんな傷も治せるという魔術師を頼り、魔術を必死に学ぶ。そして、空間を自在にねじ曲げたり、壊れた街を再生したり、常識を覆す大迫力の映像となっている。魔術を取得したストレンジは、強大な敵の登場と兄弟子的な存在であるモルドーの「(世界を救えるのは)お前しかいない」という言葉に、「私には不可能だ」と悩みながらもヒーローとして目覚めていく。しかし、医師である彼は、敵ですら傷つけられないことに苦悩することになる。この映像は、アメリカ・サンディエゴで開催された世界最大級のポップカルチャーの祭典コミコン・インターナショナルにてお披露目。会場には、カンバーバッチと監督のスコット・デリクソンも登場し、映像化が不可能ともいわれていたミステリアスな本作について語った。カンバーバッチは「(今までの映画とは)スケールが全く違うよ。今までに演じてきた(アイコン的な)キャラクターとも全く違う。ストレンジは自分が社会的にも人間的にも上の方に居ると思っていて、それに自信を持っている。でも、事故で全てを失った時、自分には何もない事に気がつくというストーリーなんだ」と説明。「僕はこんなにも大勢のファンの前に立ったことはないと思う。しかも彼らは『1日中並んでいた』って聞いて、本当にすごいと思ったし、彼らと一緒にこの特報を初めてみたんだけど、少しでも喜んでもらえたらいいなと思っているよ」と語った。監督は「コミックスの『ドクター・ストレンジ』はストーリーもビジュアルも全く新しい世界を体験させてくれた。素晴らしいクリエイティビティだった」とコミックスをたたえ、「ベネディクト・カンバーバッチ、レイチェル・マクアダムス、マッツ・ミケルセン…こんな素晴らしいキャストに恵まれるなんて、僕は前世でいったいどんな良い事をしたのかわからないよ!」と本作のキャストに感激を示した。(C) 2016 Marvel.
2016年07月26日ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ハーディら豪華共演で話題を呼んだ『裏切りのサーカス』の原作者として知られる、スパイ・サスペンス小説の巨匠ジョン・ル・カレ。彼の著書を原作に、英国を代表する名優ユアン・マクレガーが主演を務めた映画『Our Kind Of Traitor』の邦題が、原作本と同じ『われらが背きし者』に決定。10月21日(金)より全国公開されることになった。モロッコでの休暇中、英国人の大学教授ペリーとその妻ゲイルは、偶然知り合ったロシア・マフィアのディマから、組織のマネーロンダリング(資金洗浄)の情報が入ったUSB をMI6(イギリス秘密情報部)に渡して欲しいと懇願される。突然の依頼に戸惑う2人だったが、ディマと家族の命が狙われていると知り、仕方なく引き受けることに。しかし、その日をきっかけに、夫妻は世界を股に掛けた危険な亡命劇に巻き込まれていく…。平凡な大学教授とその妻、組織を裏切ったロシア・マフィア、復讐に燃えるMI6が織りなす緊迫のスパイ・エンタテインメントとなる本作。原作は、元MI6 という経歴を持つスパイ・サスペンス界の巨匠ジョン・ル・カレの大人気小説だ。主人公の平凡な大学教授、ペリーを演じるのは、『トレインスポッティング』でスターの仲間入りを果たして以降も、『スター・ウォーズ』新3部作に抜擢され、『ゴーストライター』でヨーロッパ映画賞最優秀男優賞を受賞するなど、第一線で活躍するユアン・マクレガー。その妻・ゲイルには『007 スペクター』のナオミ・ハリス。また、組織を裏切ったロシア・マフィアのディマには、『ドラゴン・タトゥーの女』や『アベンジャーズ』シリーズなどで知られ、“新ターザン”アレクサンダー・スカルスガルドの実父でもあるステラン・スカルスガルド、復讐に燃えるMI6 のヘクターには人気海外ドラマ「HOMELAND/ホームランド」のダミアン・ルイスと、名立たる実力派俳優が勢揃い。監督を務めるのは、カンバーバッチ主演「パレーズ・エンド」などのTVドラマを中心に活躍するスザンナ・ホワイト。そして、脚色を務めるのは、『ドライヴ』のホセイン・アミニ。あのパナマ文書にも通じる、国家を揺るがす大事件を背景に、ロシア、モロッコ、イギリス、フランス、スイスなどの世界を股に掛け、友情、裏切、復讐、愛などが複雑に絡み合う人間ドラマを、スリリングかつエモーショナルに描き出していく。『われらが背きし者』は10月21日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日ベン・ウィショーらを迎え、シェイクスピア没後400年記念企画として英国BBCで放送された「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」。そのシーズン2が、5月31日(火)よりHuluにて日本最速配信されることが決定。シェイクスピアが最も残忍な王として描いたリチャード3世を、ベネディクト・カンバーバッチが演じている。本作は、BBCが圧倒的スケールで贈る、英国の偉大なる王たちの物語を描いたシェイクスピア戯曲のミニドラマシリーズ。シーズン1では、英国屈指の人気俳優ベン・ウィショーが「リチャード2世」、ジェレミー・アイアンズが「ヘンリー4世(第一部・第二部)」、トム・ヒドルストンが「ヘンリー5世」にそれぞれ出演、英国アカデミー賞4冠に輝くなど、高い評価を得た。そして今回、この4月に放送されたばかりのシーズン2が早くもHuluにて登場。シーズン2では、「SHERLOCK/シャーロック」のカンバーバッチがリチャード3世に扮していることでも話題を呼んでいる。シーズン1と2で描かれる14世紀末から15世紀末までの約100年間といえば、英国の王権は、リチャード2世、ヘンリー4世、ヘンリー5世、ヘンリー6世、エドワード4世、リチャード3世へと受け継がれていった。薔薇戦争が勃発した時代を描く「ヘンリー6世(第一部・第二部)」では、『パイレーツ・オブ・ロック』や『オン・ザ・ロード』のトム・スターリッジがタイトルロールを演じ、百年戦争後に荒廃したフランスを統一させることに成功したフランス国王ルイ11世を「SHERLOCK/シャーロック」の悪党ジェームズ・モリアーティ役でおなじみ、『007 スペクター』にも出演したアンドリュー・スコットが演じている。さらに、ヘンリー6世を崩御させ、薔薇戦争を制して再び王権に返り咲いたのはヨーク派、王権を握ったのはエドワード4世だったが、密かに弟のリチャード3世がその座を狙う。歴史上最も残忍な英国王を描く「リチャード3世」では、カンバーバッチは凄まじい演技力とその存在感を見せつけた。しかも、英国のレスター大学によれば、カンバーバッチはリチャード3世とは実際に血縁関係にあたることが判明しており、本ドラマの狂気の裏側にある気品あふれる姿は、代々受け継がれた“血”によるものだったかもしれない!?「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン2は5月31日(火)よりHuluにて配信スタート。以降、毎週火曜日に1話ずつ配信予定(全8話)。シーズン1は全話配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月20日23日(現地時間)、ウィリアム・シェイクスピア没後400年を記念したイベントがシェイクスピア出身地の劇場で行なわれ、ベネディクト・カンバーバッチらが出演、イギリス王室のチャールズ皇太子も参加した。23日、シェイクスピアの故郷であるイギリス中部のストラトフォード=アポン=エイヴォンの王立シェイクスピア劇場では、イアン・マッケランやジュディ・デンチ、ヘレン・ミレン、ベネディクト・カンバーバッチといった俳優たちが出演するイベントが開かれた。国内ではTVで生中継され、ヨーロッパ各地の映画館に配信されたイベントでは、「ハムレット」に出てくる有名な台詞「生きるべきか死ぬべきか(To be, or not to be)」をどう演じるべきかをディスカッションするという寸劇が行なわれた。ベネディクトや、現在ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーでハムレットを演じているパーパ・エシデュをはじめ、俳優たちがそれぞれのスタイルで台詞を言うが、誰も納得しない。ハムレットの扮装をしたジュディがイアンと議論しているところに「ちょっとひと言、いいですか?」と言いながら、客席からステージに上がってきたのはなんとチャールズ皇太子。デンマークの王子、ハムレットの気持ちがわかるのは自分だとばかりに、「生きるべきか死ぬべきか。…それが問題だ」と台詞を披露した。「それが」の後に一呼吸置いて「問題だ」を強調する台詞回しに、皇太子を見守っていたベネディクトたちが「なるほど!」と得心した表情を見せるという寸劇に、客席は大いに湧いた。(text:Yuki Tominaga)
2016年04月25日横浜みなとみらいのブリリア ショートショート シアターでは、4月1日(金)~4月30日(土)までイギリスのショートフィルムを集めた特集上映を開催。先日、<a href="">『SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁』</a>の劇場上映でも話題を呼んだベネディクト・カンバーバッチが一人二役を演じた『二人』など、全4作品を上映することになった。世界各国の良質ショートシネマを数々上映するブリリア ショートショート シアター。今回のイギリス特集の注目作品は、ベネディクトの主演作『二人』。この作品は、主治医から末期的な病を宣告された会社員ジョーが、後に残される妻子のために、疎遠となっていたならず者の双子の兄弟チャーリーをカフェに呼び出し、瓜二つの外見を持つチャーリーにある選択を持ちかけるというストーリー。ジョーとチャーリーをベネディクトが一人二役で演じており、妻の役を演じるのは英国女優ナタリー・プレス。11分強という短い上映時間に兄弟愛、セカンドチャンス、アイデンティティーなど様々なテーマをはらんだ物語となっている。そのほかにも、世界最大のクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル、SXSW(サウスバイサウスウエスト)でノミネートされた『カーマンライン』 など全4作品を上映する。なお、4月16日(土)から5月15日(日)は、CGアニメーションのショートフィルムプログラムとなる。『コーダ』は交通事故に逢った男のさまよう魂が、死神と出会い彼にいろんなものを見せていく物語で、「SXSW2014」でも上映された秀逸な作品。また、世界最大規模のコンピュータグラフィックスおよびインタラクティブ技術を中心としたデジタルメディア、デジタルコンテンツのカンファレンス「SIGGRAPH」で上映されたドイツ発『素晴らしきかな、自然!』、世界4大アニメーションフェスティバルのアヌシー国際アニメーション映画祭で上映された『動物たちの逆襲』などハイクオリティな全8作品をラインナップ。さらに、4月29日(金・祝)~5月8日(日)のゴールデン・ウィーク中は、親子で楽しめるアニメーション上映&無料ワークショップを開催。日本でも話題を呼んだチェコの人気映画<a href="">『クーキー』 </a>や、原作者トーベ・ヤンソンの生誕100年を記念して解禁された幻のパペットアニメ映画『ムーミン谷の彗星』を特別上映する。イギリス特集ショートフィルムプログラムはブリリア ショートショート シアターにて4月1日(金)~4月30日(土)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2016年03月29日ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチら至極の豪華実力派スター俳優たちが集結し、アメリカ史上最悪の汚職事件を描くクライム・サスペンス『ブラック・スキャンダル』。ジョニーの極悪ぶりが話題となっている本作だが、この度、日本が誇るヤクザ映画『仁義なき戦い』をパロディ化した動画がネット上にアップされ、いま注目を集めている。1975年、サウスボストンでアメリカの正義の根幹を揺るがす史上最悪の汚職事件が起きた。マフィア浄化に取り組むFBI捜査官のコノリー(ジョエル・エドガートン)は、イタリア系マフィアと抗争を繰り広げるギャングのボス、バルジャー(ジョニー・デップ)に敵の情報を売るよう話を持ちかける。FBIと密約を交わし、情報屋の立場を悪用して敵対する組織を壊滅に追いやるバルジャー。出世欲の強いコノリーと名声を望む政治家のビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)もまた、彼と手を組み権力の座を駆け上がっていく。そう彼らは同じ街で育った幼馴染だったのだ。悪の象徴であるバルジャーにより徐々に取り込まれていくFBI、思惑とは別に欲望の歯車が狂い始める――。本作は、実際にアメリカで起こった「ギャング+FBI+政治家」が密約を結んだ、アメリカ史上最悪の汚職事件を描いたストーリー。2011年に逮捕されるまで10年あまりFBIに追われ、ウサマ・ビンラディンに次ぐ最重要指名手配犯と認定され賞金2億4,000万円にまで膨れ上がった犯罪王・バルジャー役を好演するのは『チャーリーとチョコレート工場』『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』『アリス・イン・ワンダーランド』など様々な役柄に挑戦してきたジョニー。その犯罪王の半生という難しい役どころを演じたジョニーに世界中から絶賛の声が上がっている。そしてマフィア浄化に取り組むFBI捜査官のコノリー役には『ゼロ・ダーク・サーティ』のジョエル、コノリーと名声を望む政治家のビリー役には「SHERLOCK」『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のベネディクト。そのほか、ダコタ・ジョンソン、ケビン・ベーコンなど豪華俳優陣が勢ぞろいしている。そして本作の公開目前にして、注目を集めている映像は、ヤクザ同士が裏切りに裏切りを重ね、抗争を繰り返すヤクザ映画シリーズの名作『仁義なき戦い』をパロディした動画。『仁義なき戦い』のテーマ曲が全編に鳴り響く、感涙モノのファン・メイド予告だ。テーマ曲はもちろん、ザラついた映像で70年代当時を完全再現し、ブレた画のまま止める演出や、達筆なテロップでくりだされる昭和的キャッチコピー数々…ファンが思わず唸ってしまうパロディ演出が満載の映像となっている。また「ワシらの3人の利害は同じじゃ、手を組まんか?」「あのバルジャーが裏の実力者になったらしいのう」「殺りゃええんじゃ」と登場人物のセリフが広島弁になってるところにも注目。ここぞとばかりに仁義なき愛が注ぎ込まれている。さらに「人間じゃナインよ、おどりゃ悪魔じゃ」という被害者の絶叫にバルジャーの高笑い、「FBIに敵の情報を流しゃあ、ワシらの天下よ!」とその危険度MAXな姿は、まるでいまは亡き菅原文太の再来を感じさせるかのよう。ファンによる予告編は定番となっており、これまでも『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の『スター・ウォーズ』版、ゴーカート版、チャリンコ版など、ユニークなアイデアで生まれた映像が続々誕生している。『ブラック・スキャンダル』は1月30日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ブラック・スキャンダル 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2016年01月28日ジョニー・デップを主演にジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチら実力派俳優たちが絶妙のアンサンブルを見せる、実際に起きたFBI史上最大のスキャンダルの映画化『ブラック・スキャンダル』。このほど、本作のスペシャルメイキング映像が解禁となり、ジョニーからキャリア最高といわれる“極悪演技”を引き出したスコット・クーパー監督をキャストたちが絶賛していることが分かった。実話を基にした本作で、カリスマ性を秘めた錚々たる演技派俳優たちをまとめ上げたのが、俊英イケメン監督のスコット・クーパーだ。俳優出身で、長編デビュー作『クレイジー・ハート』ではジェフ・ブリッジスにオスカーをもたらし、第2作目『ファーナス 訣別の朝』では名優クリスチャン・ベイル、ケイシー・アフレック、ウディ・ハレルソンらを迎え、男たちの熱いドラマを見事に映像化した。今回届いた本作のメイキング映像は、ボストンのギャング、バルジャーが「よく聞け一度しか言わない、これはビジネスだ」と、FBI捜査官ジョン・コノリーに向かって言い放つ衝撃的な場面から幕を開ける。「スコット・クーパーは若手実力派で、作品ごとに力をつけている。ギャングの生き様を美化せずに描く点が監督の特徴だ」と語るのは、ジョン・コノリーを演じたジョエル・エドガートンだ。続けて映し出される本編映像では、連邦検事(コリー・ストール)に「なぜバルジャーを逮捕しない?」と問われたコノリーが、バルジャーを守るために「彼が何をした?」とうそぶくが「“何をした”だと、何もかもだ」と鋭い眼差しで返されてしまうシーンが登場する。現場で演出する監督の微笑みに重なり、主人公バルジャーを演じたジョニーが、「スコットはやり手だ。現場での彼の有能さとビジョンに圧倒された」と続ける。「事実は小説よりも奇なり。作品に描かれる2人の男の力関係が魅力的だ。街で最も危険な悪党バルジャーと旧友でFBI捜査官のジョン・コノリー。コノリーのせいでバルジャーが大暴れする。FBI史上最大のスキャンダルだ」と、本作のポイントを的確に解説する。ヘッドフォンでセリフに耳を澄ませる監督の横顔に続くのは、ケビン・ベーコン演じるFBIの指揮官チャールズ・マグワイアの「よく聞け、ジョン、我々はまるで無能な笑いものだ」という罵声だ。製作のジョン・フレッシャーは「役者から最高の演技を引き出せるんだ。細部の描写も上手くて本作の監督に適任だと」と話し、バルジャーの実弟の大物政治家ビリーを演じたベネディクト・カンバーバッチも、「スコットには役者を惹きつける魅力がある。俳優出身だから、役者の気持ちが分かるんだ」と絶賛を贈る。また、用心棒役のジェシー・プレモンズも、「彼は珍しい撮影手法を取り入れた。カメラワークには驚くよ。各場面が現実のように思える」と、リアリティを追求した撮影に驚愕したことを明かす。その後も、「スコットは敏腕だし、役者も名優ぞろいだ」というベネディクトの言葉に続き、「才能豊かで、チームワークもいい役者が集まって、良い演技をしてくれた」と作品の完成度に自信をのぞかせるクーパー監督自身が、「苦労して彼の真実を描いた。観客にもそれが伝わるといい」と結んでいる。ジョニーをはじめ、ひとクセもふたクセもある実力派俳優から熱演を引き出し、FBI史上最も黒い闇を見事に暴き出したクーパー監督の手腕を、まずはこちらの映像からも確かめてみて。『ブラック・スキャンダル』は1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラック・スキャンダル 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2016年01月25日ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチらが共演し、アメリカで実際に起きた汚職事件を描くクライム・サスペンス『ブラック・スキャンダル』が1月30日(土)より公開される。それに先駆けてメイキング映像が解禁になった。メイキング映像本作は、1975年に米サウスボストンで起こった汚職事件の裏側を実話をもとに描いた作品で、デップ、エドガートン、カンバーバッチが事件の渦中にいた人物、ギャングのボス、FBI捜査官、大物政治家を演じている。このほど公開になったメイキング映像は、監督を務めたスコット・クーパーに焦点をあてた内容になっており、デップが「スコットはやり手だ。現場での彼の有能さとビジョンに圧倒された」と話せば、カンバーバッチも「スコットには役者を惹きつける魅力がある。俳優出身だから、役者の気持ちが分かるんだ」と絶賛する。クーパー監督は1970年生まれの46歳。監督業のほか脚本家や、俳優として多数の作品に出演した経歴を持つ人物で、彼が監督した前2作『クレイジー・ハート』『ファーナス/訣別の朝』は賞レースで高く評価された。エドガートンは監督について「若手の実力派で作品ごとに力をつけている」といい、「ギャングの生き様を美化せずに描く点が監督の特徴」と分析。製作のジョン・レッシャーは、監督は「役者から最高の演技を引き出せる」だけでなく「細部の描写も上手い」と語る。用心棒役のジェシー・プレモンズは、「彼は珍しい撮影手法を取り入れた。カメラワークには驚くよ。各場面が現実のように思える」と、リアリティを追求した撮影に驚愕したことを明かしており、メイキング映像でもその“珍しい撮影手法”が垣間見られるシーンが登場する。『ブラック・スキャンダル』1月30日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2016年01月25日英国アカデミー賞やエミー賞など数々の賞に輝く、ベネディクト・カンバーバッチ&マーティン・フリーマン出演の大人気ドラマの特別編『SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁』。このほど、待望のWEB用本予告編映像が解禁となった。2014年のシーズン3以降、世界中のファンが待ち望んでいた続編の舞台は、なんと1895年、ヴィクトリア時代のロンドン。蒸気機関車が走り、馬車が闊歩するベーカー街で、フロックコートに身を包んだ“世界一有名なコンサルタントとその親友”シャーロックとジョンが新たなる事件に挑む。240以上もの国と地域で熱狂的なファンを獲得し、世界的な大ヒット現象を巻き起こしている英国BBCの「SHERLOCK/シャーロック」シリーズ。2016年元旦に放送されたその特別編「Sherlock:The Abominable Bride」が、本編と約20分の特典映像とともに劇場公開されるのが本作だ。先に公開された中国、香港、韓国、台湾の4か国では、合計約6,000スクリーンで500万人以上の総動員数を記録。特に韓国では『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を上回る成績を収め、公開日から11日までで約8億円(700万 USドル)の興収を上げ、同じく中国では約22億円(1,900万USドル)の大ヒットとなっている。今回の110秒におよぶ予告編では、「舞台は整った。幕が上がる。始めよう」と語るシャーロックの決意の表情からスタート。19世紀のロンドンの街並をバックに、事件が発生。「彼を守ると約束したはずよ」と謎の女性がシャーロックを責め立てる…。深まる謎とともに展開する映像、やがて何者かに銃を向けるシーンも登場し、「終わらせる」とつぶやくシャーロック。また、シリーズでもおなじみのレストレード警部とハドソン夫人らも“19世紀”の姿で登場。さらに、「シャーロック・ホームズといえば、帽子だろ」とジョンに言われるまま、帽子をかぶって颯爽と外へ飛び出していくシャーロック。2人の名コンビぶりは、特別編でも健在だ。『SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月22日2月に公開になるベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン出演の『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』の日本版予告編が公開になった。劇場では本編だけでなく、20分もの特別映像も上映になる。『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』日本版予告編『SHERLOCK/シャーロック』は、アーサー・コナン・ドイルが生み出した稀代のキャラクター、シャーロック・ホームズとジョン・ワトソンが“もし、現代に生きていたとしたら?”という大胆なコンセプトで人気を集めたドラマシリーズで、英国だけでなく世界中で人気を集めている。間もなく公開になる『…忌まわしき花嫁』はその特別編で、1895年のロンドンを舞台に、シャーロックとワトソンのコンビが新たな謎に挑む。劇場では、本編だけでなく、『脚本家スティーヴン・モファットと巡るベーカー街221Bの旅』(5分)と『シャーロック製作の裏側~主要キャスト・スタッフとともに』(15分)も上映。より多角的に本作の魅力が楽しめる構成で上映される。『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』2月19日(金) TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー(C)2015 Hartswood Films Ltd. A Hartswood Films production for BBC Wales co-produced by Masterpiece. Distributed by BBC Worldwide Ltd.
2016年01月22日ジョニー・デップが実在のギャングのボスを演じ、『華麗なるギャツビー』のジョエル・エドガートン、「SHERLOCK/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のダコタ・ジョンソンといった人気実力派スター俳優たちが集結して、アメリカ史上最悪といわれる汚職事件を描く『ブラック・スキャンダル』。本作で監督を務めたのは、デビュー作『クレイジー・ハート』が第82回アカデミー賞「主演男優賞」「歌曲賞」の2部門を獲得し、主演クリスチャン・ベール、製作レオナルド・ディカプリオ&リドリー・スコットという豪華布陣でも話題を呼んだ『ファーナス/訣別の朝』のスコット・クーパーだ。キャリアのスタートは俳優だったというだけあり、かなりのイケメン。それでいて自ら脚本執筆や製作もこなすこの新鋭監督に、ジョニーの“まるで別人”のようなワルぶりが注目を集めている本作について聞いた。これまでの2作は、自身で脚本を執筆してきたクーパー監督。ジョニーがボストン裏社会に君臨した伝説のギャング、ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを熱演する本作は、ディック・レイア、ジェラード・オニールという2人の地元ジャーナリストが書いたノンフィクションが基になっている。「ニューヨーク市に住んでいたころ、“ホワイティ”・バルジャーの驚くべき話がボストンから海岸沿いに、ニューヨークにまで伝わってきた。そして、いままさに私のいる所から数マイルしか離れていない場所で彼は逮捕されたんだ」と、監督はそのギャングスターとの“出会い”をふり返る。「ある男が歴史的に悪名高いギャングである一方、弟は有力な政治家であることがとても“シェークスピア的”で惹きつけられた。作り話ではないんだ。その上、幼なじみの友人が出世して担当のFBI捜査官になり、FBIの与えた“殺しのライセンス”を手にしたバルジャーはやりたい放題に権力を拡大していくことになる。たとえ脚本は自分で全て手掛けたわけではなくても、この作品をやらない理由はないくらいに魅力を感じた」と、メガホンをとった決め手を明かした。そんな伝説的ギャングを「できるだけ容赦なく、冷淡に描くこと」を心がけたという監督は、バルジャーの役づくりについてジョニーとはかなり時間をかけて話し合いを重ねたと言う。「英雄として見えたり、魅力のある、好かれるような人間として描くつもりは全くなかった。断固として、本当の彼を描こうとした。でも、世界的大スターのジョニー・デップがこの役を演じるにあたって、彼は大体は好かれる役を演じることが多いから、これを成し遂げるのは容易ではないよ」と、監督は語る。「映画の最後に登場する、FBIから提供された監視カメラの映像でわかるように、(バルジャーは)禿げた頭、人を射るような鋭い青い目、そして筋骨たくましい体型をしている。2人で彼の動き、歩き方、アクセント、心理状態などを話し合ったんだ。ジョニーの場合、見かけはいつも演じる役によって変化するけれど、今回最も大きく変化したのは、感情的、心理的な面だ。ジョニーはとても優しくて心の温かい人間だけれど、スクリーン上で観る彼はまさにその反対。冷酷、冷淡。魅力的な部分はあっても、暴力的でとても恐ろしい人間だ」と、ジョニーが体現してみせた凶悪犯の姿に太鼓判を押す。「画面上の彼の行動は、観る人にとって恐ろしいと感じると思うんだ」。そんなジョニーがなりきるバルジャーが、劇中で唯一、人間らしい一面を垣間見せるのが、恋人や息子と過ごすときだ。恋人・リンジー役のダコタ・ジョンソンについて、話題となった主演作は観ていなかったという監督は、「実際会ってみたら、とても心のこもった人で年齢の割にはとても賢く、敏感な面を持っていると感じた。彼女なら他の人の前では出さない、バルジャーの脆い部分を引き出せると感じた。彼女は完璧だと思ったんだ」と、ピンと来たことを明かす。さらに、「作品の中で女性たちの出番は少ないけれど、とても重要な役割なんだ。私は強い女性が好きだけど、この作品に出てくる3人の女性(ダコタ演じるリンジー/ジュリアンヌ・ニコルソン演じるFBI捜査官コノリーの妻/ジュノー・テンプル演じる売春婦)は全員かなり強い女性だ。彼女たちは“ホワイティ”から異なる形で影響を受けているんだ」と続けた。一方、バルジャーの実弟・ビリーを演じるのは、英国の人気俳優ベネディクト・カンバーバッチ。ジョニーとベネディクトが兄弟というそのキャスティングには、誰もが驚愕したはずだ。「実際のジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーと弟のビリーもあまり似てはいない。僕も兄弟とは似ていない。似ているかどうかということで役者は選ばないよ」と監督は言う。「ビリー・バルジャーの若いころの写真の中で、ベネディクト・カンバーバッチにとても似ているものがあったんだよ」。「ビリー・バルジャーはとても学識のある知的な風貌をしていた。高貴な雰囲気さえあり、兄のブルーカラー的雰囲気とは全く違っていた。“ホワイティ”・バルジャーはアメリカでは極悪犯人が投獄されるアルカトラズ刑務所やレブンワースの刑務所に投獄された一方、ビリー・バルジャーはアメリカでもトップクラスの大学を出て、地域の指導者として任務を果たし、地元に貢献したんだ」。そんな対極の存在を見事に演じてみせたベネディクトを、監督は「カメレオンのような俳優」と評する。「彼のアクセントは、ビリーを知っている人に言わせるとほぼ完璧だったそうだ。彼は才能と知性あふれる俳優だから、彼ならきっとビリーの人格をうまく演じきってくれると確信していたよ」。また、「私が地元の人にこの作品に出てくれるように頼んだとき、彼らは映画には関わりたくないと言った。バルジャー兄弟は2人共、自分たちや地元社会にはとても尽くしたからだそうだ」と監督は明かす。当時1970~80年代のボストン市南部、通称・サウシーは、アイルランド出身者が大半を占め、「とても固い絆で繋がれたコミュニティー」であったことが大きいようだ。「コノリーのような法の執行者と“ホワイティ”・バルジャーのような犯罪人、そしてビリーがどの位置に立つのかは定かでないが、この2人の間の線は区別がつけがたいところがあった。コノリーはFBI捜査官としてとても良い志を持っていたと思う。ビリーも地域社会に貢献していた。でも“ホワイティ”が関わってくると、弟のビリーの立場はとても悪くなる。(幼なじみの)コノリーの場合は、彼の中の一番悪い部分が引き出されてしまうんだ」と監督は説明する。「残念なことだけれど、私たちはみなこのような(悪の)要素を自分たちの中に潜ませている。でもある条件がそろっていなければ、その部分が外に出てくることはない。残念なことに、彼らの場合、その条件がそろってしまったんだ」。非道の大物ギャングと、正義を行使する(はずの)FBI、そして地元で権力を握る政治家。お互いの思惑が一致したからこそ、だれもそれを止めることができなくなってしまった最悪の“スキャンダル”。若き才能が練りに練ってまとめあげた、その渦に巻き込まれていくジョニーらキャストのアンサンブルは必見といえそうだ。『ブラック・スキャンダル』は1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラック・スキャンダル 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2016年01月13日ジョニー・デップにジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチら豪華実力派スター俳優たちが集結し、ギャング+FBI+政治家が密約を結んだアメリカ史上最悪に“ブラック”な汚職事件を描く『ブラック・スキャンダル』。このほど、絶対的な“悪”に魅せられ、逃れられない“悪”に飲み込まれていく、アウトレイジ(極悪非道)な登場人物たちの姿が明らかになる本予告が解禁となった。アメリカ・ボストンで育った3人の男たち――、ギャングのボス、FBI捜査官、有力政治家として成長した彼らの固い絆が、しだいに増殖し、やがて大きな闇としてアメリカ史上最悪の事件へと発展していく本作。ジョニーが、2011年に逮捕されるまで16年間も、FBIに最重要指名手配犯として追われた実在のギャングのボス、バルジャーを、“ハゲ”もいとわずに熱演した本作は、ベネチア、トロントなどの国際映画祭で華々しく上映され、絶賛を受けた。また、エドガートンが幼なじみのFBI捜査官、カンバーバッチがバルジャーの実弟の政治家ビリーを演じるほか、バルジャーの恋人役にダコタ・ジョンソン、コノリーの上司役にケビン・ベーコン、ギャングの用心棒に『バトルシップ』「ブレイキング・バッド」のジェシー・プレモンス、ヒットマン役に『ラヴレース』のピーター・サースガード、そして汚職を追及する連邦検事に扮した『アントマン』のコリー・ストールら、豪華実力派俳優による競演も見どころとなっている。届いた本予告映像では、バルジャーに「3人の利害が一致する。手を組もう」と秘密の協定持ちかけるFBIのコノリー。「FBIに敵(マフィア)の情報を流せば、俺たちの天下だ」と豪語するバルジャーのセリフに重なって、抗争を続けるイタリアン・マフィアの逮捕劇や、裏切り者に容赦なく蹴りを入れるシーン、ギャングたちが手に入れた大量の100ドル札などの映像が重なっていく。「成功を祝って」とグラスを差し出すコノリーに、「登り詰めるぞ」と応じるバルジャー、そして謎めいた微笑みを見せる地元の政治家・ビリーの姿が重なっていく。また、恋人リンジーの半狂乱での涙の姿も見え、想像を絶する終幕を予感させる圧巻の映像となっている。ジョニーをはじめとする悪(ワル)な彼らを、まずはこの映像からご覧あれ。『ブラック・スキャンダル』は2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラック・スキャンダル 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年12月28日ベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが現代のホームズ&ワトソンを演じる大人気ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」。その特別編として話題の『SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁』の日本版予告編とポスターが解禁された。舞台は1895年のロンドン。蒸気機関車が走り、馬車が闊歩するベーカー街でフロックコートに身を包んだ“世界一有名なコンサルタント探偵とその親友”シャーロックとジョンが新たなる事件に挑む――。数々の受賞歴に輝き、ベルリンから北京に至るまで240以上もの国と地域で熱狂的なファンを獲得している「SHERLOCK/シャーロック」シリーズ。本国イギリスで元旦に待望の特別編「Sherlock:The Abominable Bride」が放送されることが発表され、日本を含め世界各国での上映も決定している本作。ドラマ同様、シャーロック・ホームズ役を、『ブラック・スキャンダル』の日本公開を控えるベネディクト・カンバーバッチ、ワトソン役を『ホビット』シリーズのマーティン・フリーマンが演じる。今回解禁された日本語版の予告編では、「大義は犠牲者を生む」というセリフと共に、転がる死体が映し出される。霧の都ロンドンと呼ばれるように霧に包まれた街に、謎の女性の影…そしてホームズが「これは戦争だ」と語り、「私はシャーロック・ホームズ。住所はベーカー街221B」と名乗る様子が見て取れる。また今回同時に解禁されたポスターは、「この<事件>を見逃すな!」というキャッツコピーと共に、ホームズとワトソンが堂々と構える一枚。中央には予告編でも映し出されていた霧に包まれた謎の女性と思わせる人物も描かれている。世界が熱狂した大人気ドラマの待望の特別編、気になるその内容をここから少し覗いてみて。さらに、本作の上映内容も発表。90分の本編に加え、「脚本家スティーヴン・モファットと巡るベーカー街221Bの旅」と「シャーロック製作の裏側~主要キャスト・スタッフとともに」が特別上映されるという。『SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁』は2016年2月19日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:SHERLOCK/シャーロック [海外TVドラマ](C) Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers (C) Hartswood Films 2010
2015年12月11日ジョニー・デップと兄弟役を演じた『ブラック・スキャンダル』の日本公開を控えるベネディクト・カンバーバッチと『ホビット』シリーズのマーティン・フリーマンが、現代のホームズ&ワトソンを演じる大人気海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」。英国で2016年元旦に放送されるその待望の特別編「Sherlock:The Abominable Bride」が、日本では2016年2月19日(金)より『SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁』として劇場公開されることが決定した。21世紀のロンドンを舞台に、現代の機器や科学を利用しながら事件を解決するシャーロック・ホームズとジョン・ワトソンを、2人の英国人俳優ベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマンが演じる本作。2010年、BBC Oneにて初放映された本作は、通算9話のシリーズ3まで放映され、英国アカデミー賞で12部門、エミー賞で7部門を受賞。2014年1月1日放送のシーズン3エピソード1は、英国での視聴者数1,270万人、視聴率33.8%を記録し、BBC Oneにおいて、ここ十数年間で最も視聴されたドラマに。DVDも英国だけで1,500万本以上の売上を誇り、ベルリンから北京、日本まで240以上もの国と地域で熱狂的なファンを獲得して世界的な大ヒットとなっている。また、卓越した演技力と英国紳士たる(キュートな)魅力を備えた主演の2人も、本作がきっかけで大ブレイク。カンバーバッチは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』でアカデミー賞にノミネートされ、フリーマンも『ホビット』シリーズでビルボ・バギンズを演じたほか、2016年はマーベル作品『Doctor Strange』(原題)と、『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』にそれぞれ出演する。そして今回、2016年元旦に英国で放送される「SHERLOCK/シャーロック」待望の新作にして一度限りの特別編となる本作は、舞台が21世紀のロンドンから、ヴィクトリア時代の1895年に。蒸気機関車が走り、馬車が闊歩するベーカー街に、フロックコートに身を包んだ“世界一有名なコンサルタント探偵とその親友”が登場!本作の公開を記念して、これまでのシーズン1~3が収録されたDVDプチボックスの発売も決定。世界が熱狂する名探偵コンビの活躍を、今度はスクリーンで見届けてみて。『SHEROCK/シャーロック忌まわしき花嫁』は2016年2月19日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:SHERLOCK/シャーロック [海外TVドラマ](C) Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers (C) Hartswood Films 2010
2015年12月03日ベネディクト・カンバーバッチがニコール・キッドマンと一緒に25日(現地時間)、ロンドンでチャリティ・ショーに出演した。ベネディクトとニコールは南アフリカの子どもたちに芸術教育を行なう団体「ドラマティック・ニード(Dramatic Need)」を支援するチャリティに参加。ロンドンのロイヤル・コート・シアターでダニー・ボイル監督の演出のもと、南アフリカの小さな町に暮らす子どもたちの生活を語るモノローグを演じた。2人のほかにTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のキット・ハリントンやローズ・レスリー、アルフィー・アレン、ジョシュ・ハートネット、『ハリー・ポッター』シリーズなどのデヴィッド・シューリス、ボイル監督の『トランス』に主演したジェームズ・マカヴォイも出演した。(text:Yuki Tominaga)
2015年10月27日ベネディクト・カンバーバッチが、6月に誕生した息子にクリストファー・カールトンと名づけていたことが分かった。ベネディクトと妻で舞台監督のソフィー・ハンターは6月に広報を通して男児の誕生を発表したが、当初は誕生日も名前も明かしていなかった。イギリスの「Daily Mail Online」によると、ソフィーはウエストミンスターのポートランド病院で6月1日(現地時間)に出産したとされている。命名の由来は明らかではないが、「カールトン」はベネディクトと彼の父親で俳優のティモシー・カールトン(本名はティモシー・カールトン・コングトン・カンバーバッチ)に共通するミドルネーム。この名前が親子三代に受け継がれることとなった。ベネディクトとソフィーは今年2月14日のバレンタインデーに結婚、ロンドンに270万ポンドで新居を購入した。現在リフォーム中の新居は広い庭付き。まもなく家族3人の新生活をそこでスタートすることになる。(text:Yuki Tominaga)
2015年09月01日『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズをはじめ、『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』などで強烈なキャラクターを演じ、全世界の観客を魅了し続けてきたジョニー・デップの最新作『ブラック・スキャンダル』の日本公開日が、2016年1月30日(土)に決定した。1970年代のサウス・ボストン。FBI捜査官ジョン・コナリー(ジョエル・エドガートン)は、アイルランド系マフィアのボス、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャー(ジョニー・デップ)に、FBIと協力して共通の敵であるイタリア系マフィアを排除しようと説得する。その密約がやがて制御がきかなくなり、ホワイティが法の目をかいくぐって権力を揺るぎないものにし、ボストン史上もっとも冷酷で危険なギャングのひとりになっていく姿を追う――。オスカー・ノミネート3回と人気、実績共に名高いジョニーが選んだ本作では、冷酷な“凶悪犯”ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーが起こしたアメリカ犯罪史上、最大のスキャンダルを描き出す。バルジャーを追ったFBIは、当初25万ドルの懸賞金を設定して指名手配。16年の逃亡生活の末、2011年6月に逮捕された時点では200万ドル(約2億円)というFBI史上、最も高額な懸賞金となっていた。ハリウッドの俳優たちが最も仕事をしたい監督として名を挙げる、スコット・クーパー監督がメガホンを握る本作で、話題を呼んでいるのがジョニーの容貌だ。薄くなった毛髪をオールバックに固め、サングラスから眼光鋭く相手を射抜くかのような眼差し。常に鍛えた精悍な体躯に、ジーンズに革ジャンというスタイル。そのただならぬ空気感で凶悪な男を演じている。さらに、『ゼロ・ダーク・サーティ』『華麗なるギャツビー』のジョエル・エドガートンがFBI捜査官ジョン・コナリーを、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』でオスカーノミネートを果たしたベネディクト・カンバーバッチが、ホワイティの弟であり、権勢を誇る州上院議員ビリー・バルガーを演じる。そのほか、ワイティの最も親密な共謀者スティーブ・フレミにロリー・コクレイン、ホワイティの腹心の部下ケビン・ウィークスをジェシー・プレモンス、FBI主任捜査官チャールズ・マグワイアをケビン・ベーコンが演じる。9月2日(現地時間)に開幕する第72回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミア、9月10日に開幕するトロント国際映画祭で特別上映される本作。カメレオン俳優、ジョニーが演じきる“凶悪キャラ”に注目だ。『ブラック・スキャンダル』は2016年1月30日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月31日ベネディクト・カンバーバッチが主演する舞台「ハムレット」が25日(現地時間)、ロンドンで初日を迎え、TVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」で共演するマーティン・フリーマンをはじめ、大勢のスターが劇場に足を運んだ。5日(現地時間)からバービカン・シアターでプレビュー公演が始まっていたが、上演中もスマートフォンなどで撮影を続ける一部ファンのマナーの悪さが問題になり、ベネディクト自身が終演後の楽屋口につめかけたファンたちに自粛を呼びかけたと報じられた。25日の初日にはマーティンのほかに、「SHERLOCK/シャーロック」でシャーロックの兄・マイクロフトを演じ、製作、脚本も兼ねるマーク・ゲイティス、モリー役のルイーズ・ブリーリー、TVシリーズ「ダウントン・アビー」のダン・スティーヴンス、ベネディクトの母で女優のワンダ・ヴェンサムらが観劇に訪れた。リンゼイ・ターナーが演出を手がける舞台で、ベネディクト演じるハムレットはミリタリー・ジャケットやデヴィッド・ボウイのTシャツなどを着用している。マークは「素晴らしかった。僕らはみな、とても誇りに思う」と、ワンダは「すごくいいハムレットだわ」と感想を語った。新聞各紙や演劇サイトなどにも好評が寄せられている。10月31日(現地時間)まで上演予定。(text:Yuki Tominaga)
2015年08月27日俳優のベネディクト・カンバーバッチと、妻で演出家のソフィー・ハンターの第1子となる男児が誕生した。夫妻は代理人を通して、「可愛い息子の誕生をお知らせすることを嬉しく思います」と発表。同時に「今後の貴重な数週間、プライバシーを尊重していただけるようお願いいたします」と付け加えた。昨年11月に婚約し、今年のバレンタインデーに結婚した夫妻は、息子の名前や誕生日については明らかにしていない。ベネディクトは6月13日(現地時間)、エリザベス女王の誕生日祝賀式典で「大英帝国勲章(CBE)」を授与されたばかり。ベネディクトはまだ38歳で、本年度の「アカデミー賞」主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインもまだ受章していないことから、時期尚早では?という声も聞こえたが、今回の第1子誕生は夫婦にとって受勲よりも嬉しいことなのかもしれない。
2015年06月15日ベネディクト・カンバーバッチと妻のソフィー・ハンターの間に第1子となる男児が誕生したことが分かった。夫妻の代理人が明らかにしたもので、「ベネディクト・カンバーバッチとソフィー・ハンターは、美しい息子の誕生をお知らせすることをうれしく思います」というコメントが添えられている。代理人は、今後数週間は家族のプライバシーを尊重してほしいと付け加えた。息子の誕生日や名前など詳細は現時点では明らかになっていない。ベネディクトとソフィーは2009年に『Burlesque Fairytales』(原題)の共演をきっかけに知り合った。昨年11月に婚約、今年1月にソフィーの妊娠を公表し、2月14日のバレンタインデーに挙式した。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月15日エディ・レッドメインとベネディクト・カンバーバッチという2人の英国人気俳優が、それぞれ実在の物理学者と数学者を演じるという“理系”対決で沸いた、今年の春。だが、この夏は一転、“マッチョ”な“闘う”科学者やプログラマーがブームとなりそうだ。例えば、『ブラックハット』(現在公開中)で天才プログラマー、ハサウェイ役を演じているのは、『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース。常に闘う男たちを描いてきた巨匠マイケル・マン監督が、彼を主演に迎えた5年ぶりの新作で描くのは、原子炉爆破や金融市場の大混乱など、超現代的な世界規模のサイバー犯罪。だが、現代の“マッチョ”俳優の代名詞ともいえるヘムズワースが、刑務所に収監中でFBIから協力を求められる、マサチューセッツ工科大(MIT)卒の天才的プログラマーにしてスゴ腕ハッカーを演じるというのは、双方のファンならずとも誰もが意外に思ったはず。クリス本人でさえ、当初は驚きを隠せなかったほどだ。マン監督は『マイティ・ソー』や『ラッシュ/プライドと友情』を見た上で、クリスをこの役に抜擢しており、“闘う男”とは、それがコンピュータやサイバー世界に精通した者であっても、その見た目以上の芯の強さや男気を感じさせる役者でなければならない、ということがあるらしい。そんな、意外ともいえる“理系”のマッチョな男たちが闘う新作映画が、今後も相次いで公開される。クリスと同じオーストラリア出身で、孤高のヒーロー“ウルヴァリン”としても知られる肉体演技派ヒュー・ジャックマンも、『チャッピー』(5月23日公開)では、ロボット開発を担う元軍人の科学者、ヴィンセント役に。しかも、世界初の人工知能(AI)搭載ロボット、チャッピーを快く思わない、とても善人とはいえない役どころだ。犯罪多発地区の南ア・ヨハネスブルグで警察に導入されたヒト型軍事ロボット「スカウト」。開発者のディオン(デーヴ・パテル)は、その1体に極秘でAIを搭載させ、チャッピーと名づける。一方、ディオンの同僚ヴィンセントは、戦闘機も打ち落とせるミサイルを搭載した操作型の巨大ロボット「ムース」を開発。だが、「スカウト」の社内外の評価が圧倒的なうえ、自らの経験値を注ぎ込んだ「ムース」は時代錯誤とされて、予算も大幅カット。そんなとき、もともとAIに懐疑的だったヴィンセントは、チャッピーの存在を知ることに…。演技の勉強を始める以前に、実は工科大学を卒業しているヒュー。悪趣味なヘアスタイルで熱演する、“悪徳”ロボット・エンジニアぶりには注目だ。また人工知能といえば、ロバート・ダウニー・Jr.演じる、アイアンマンこと世界的実業家にして天才エンジニア、トニー・スタークも、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(7月4日公開)では人工知能「ウルトロン」による禁断の平和維持システムをつくり出す。それに手を貸すのは、同じく科学者であり、ハルクとなって闘うマーク・ラファロ演じるブルース・バナーだ。スタークは、自分たちの“最強チーム”=アベンジャーズでさえ手に負えない強敵が現れたとき、「誰が愛する人を守るのか?」という考えに心を奪われてしまう。そこで、生物有機化学が専門のブルースとともに「ウルトロン」の開発に着手。だが、起動された愛なき人工知能「ウルトロン」(ジェームズ・スペイダー)は、人類こそ平和を脅かす存在と考え、その滅亡を画策する。再びキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、ソー(クリス・ヘムズワース)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、ホークアイ(ジェレミー・レナー)らと団結していくが、スタークは人類存亡の危機に責任を感じ…。エディが演じた、かのスティーヴン・ホーキング博士も「人類の終焉を意味するかもしれない」と警鐘を鳴らす、完全なる人工知能。天才科学者と自らが生み出した完璧なはずの平和維持システムとの熾烈な闘いを、我々は固唾をのんで見守るしかない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チャッピー 2015年5月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) Chappie - Photos By STEPHANIE BLOMKAMP
2015年05月19日オスカー俳優となったエディ・レッドメインを始め、ベネディクト・カンバーバッチやトム・ヒドルストン、国民的ドラマ「ドクター・フー」の11代目主役から『ターミネーター:新起動/ジェニシス』に抜擢されたマット・スミスなど、舞台に、映画に、ドラマにと活躍し、次々と注目俳優が現れる昨今の英国俳優ブーム。その中でも、とりわけ天才的な演技派俳優として知られるのが、ベン・ウィショーだ。その彼が主演を務め、いよいよ5月23日(土)より公開となる最新作『追憶と、踊りながら』から、ベンの美しすぎるラブシーンの半裸画像がシネマカフェにて解禁。先日、来日したホン・カウ監督も「お気に入り」と明かす、こだわりのラブシーンの詳細が到着した。ベン・ウィショーといえば、映画ファンには、初主演作『パフューム~ある人殺しの物語~』(’06/トム・ティクヴァ監督)の衝撃や、『007 スカイフォール』(’11)でのナイーヴ理系男子ぶりが忘れられないところだが、演劇ファンには、英国王立演劇アカデミー(RADA)卒業間もない2004年、鬼才トレヴァー・ナン演出による「ハムレット」で、英演劇史上最年少23歳にしてタイトルロールを演じたことが一大センセーションとなっている。同作品で、時代を現代に移してウィショーが演じた王子ハムレットは、その華奢な体型の全身からエモーションをたぎらせ、「A crazy prince for our times(我々の時代の狂えるプリンス)」と一般紙の一面を飾るなど、アツい注目を集めた。その舞台を見たティクヴァ監督が『パフューム』の主演に抜擢、それ以降、舞台、テレビ、映画と、インディーズからメジャーまで役の大小も問わず、あらゆる挑戦を続けている。本作のホン・カウ監督も来日の際、「彼の演技には、強さ、弱さ、真摯さ、人物の真実がいつもあり、心から尊敬できる俳優だと思っていたけど、今回一緒に仕事をして、想像以上に彼が素晴らしい俳優で、作品のためにすべてを献身してくれることに感動した。役への向き合い方、役をつくり上げるプロセスがとてもオープンで、自分ひとりの演技だけでなく作品全体をどんどんと磨き上げてくれる真の俳優だ」と語っていた。そして、監督がお気に入りのシーンとして挙げたのは、ベン演じるリチャードとその同性の恋人カイのラブシーン。本作『追憶と、踊りながら』は、リチャードとその恋人カイの母親である中国系女性ジュン(チェン・ペイペイ)とのエモーショナルなドラマだが、物語の鍵になるのが、新人男優アンドリュー・レオンが演じたカイの“不在”だ。監督は、回想で登場するこのラブシーンについて、「カイを恋しく思う感情を観客にも共有してもらいたくて、2人のシーンはたった3シーンに限定した」と明かす。「少ないシーンにも関わらず、2人の愛を真実に感じてもらうためラブシーンはとても重要だった。脚本の段階でも何度も書き直し、また2週間のリハーサル期間には、彼らが自然に親密さを演じられるよう、何度も演技を繰り返してもらった。その中で、アンドリューもベンもアイディアを出してくれて、さらに素晴らしいシーンにすることができた」と監督は言う。そのベンが提案したという演技アイデアには、いち早く本作を鑑賞した放送作家・町山広美も「ベン・ウィショーが、親密さの表現において、事件を起こす。キュートな重罪、逮捕したい」とコメントしており、どうやらファン垂涎のものとなる様子。ぜひスクリーンで、天才ベンと彼に負けず劣らず美しいレオンの「真実の愛」を確かめてみてほしい。『追憶と、踊りながら』は5月23日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:追憶と、踊りながら 2015年5月23日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) LILTING PRODUCTION LIMITED / DOMINIC BUCHANAN PRODUCTIONS / FILM LONDON 2014
2015年05月18日賞レースで火花を散らしたベネディクト・カンバーバッチやエディ・レッドメイン、官能映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のジェイミー・ドーナン、ディズニー実写版『シンデレラ』の“王子”リチャード・マッデン、さらには実写版『美女と野獣』の野獣役に抜擢されたダン・スティーヴンスなど、雑誌やTVでもこぞって取り上げられている最近の英国俳優たち。だが何も、ホットな英国俳優は彼らだけではない。英国の“至宝”アンソニー・ホプキンスが実在のビール王を演じる本格サスペンス・ミステリー『ハイネケン誘拐の代償』に出演するジム・スタージェスも、彼らに負けず劣らずの“知る人ぞ知る”実力派のイケメン英国俳優。数々の話題作でも輝きを魅せる彼に注目した。本作は、1983年に実際に起きた大ビール企業「ハイネケン」の経営者誘拐事件の真相を追った、エミー賞受賞の犯罪ジャーナリスト、ピーター・R・デ・ヴリーズのベストセラー本を映画化。世界屈指の大富豪フレディ・ハイネケンが犯罪経験もない幼なじみの5人組に誘拐され、巨額の身代金が要求されるものの、次第に人質であるハイネケンに誘拐を犯した若者たちが翻弄され、歯車を狂わせていく様が描かれる。大富豪ハイネケンを演じるのは、『羊たちの沈黙』で殺人鬼ハンニバル・レクターを演じ、米アカデミー賞「主演男優賞」を受賞した英国のベテラン、アンソニー・ホプキンス。そして、大胆な誘拐計画を立案したグループのリーダー、コルを演じるのが、ジム・スタージェスだ。ロンドン生まれで現在、36歳のジム。1994年に映画デビューを果たし、ビートルズで綴るミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』(’07)では甘い歌声を披露、青春サスペンス『ラスベガスをぶっつぶせ』(’08)では数学の天才学生を好演し、将来有望な若手俳優としてその名を知られるようになった。また、アン・ハサウェイと23年に及ぶ愛の軌跡を追った『ワン・ディ23年のラブストーリー』(’11)や、キルスティン・ダンストと異色のSFラブ・ストーリーに挑んだ『アップサイドダウン 重力の恋人』(’12)、さらにトム・ハンクス、ハル・ベリーなど豪華キャストが出演した『クラウド アトラス』(’12)、『ニュー・シネマ・パラダイス』の名匠ジュゼッペ・トルナトーレがメガホンをとった『鑑定士と顔のない依頼人』(’13)など話題作に相次いで出演。プライベートでは、『クラウド・アトラス』で共演した韓国トップ女優ペ・ドゥナとの交際が噂され(現在は破局した模様)、熱愛発覚時には世界中から大きな注目を浴びた。本作で、妊娠中の愛妻がいるも事業に失敗し、大富豪のハイネケン誘拐を企てたコルを演じたことについてジムは、「実在の人物を演じるときは、バランスが大切なんだと思う。演技ではあるけど、実在の人物だからリアルさが大切。僕が面白いと思ったのは、犯人たちはどこにでもいる労働階級の若者ということ。彼らの若さをいつも念頭に置いていたよ」と語る。「ごく普通の若者が考えられないことをしたんだ、しかも、うまくいくと本気で信じて…。一体どれだけの度胸が必要だったのかを考えてみたら、それを実行した彼らにある意味、敬意を抱いたよ」と明かし、誘拐犯たちの心情に思いを馳せた。名優ホプキンスと共演したことについては、「劇中での話題の中心はハイネケン。だから犯人グループの頭の中はハイネケンでいっぱいだったんだ。それは演じる僕らも同じ状態だったよ。だからアンソニーが現場に現れたとき、僕ら全員が感激してしまったよ!ハイネケンを見た気分になったしね。アンソニー演じるハイネケンを誘拐して監禁するなんてとても貴重で刺激的だったよ!」とふり返り、キュートな一面も覗かせるジム。ハリウッド切っての大物俳優との共演は、彼の俳優人生に大きなインパクトを与えたはず。そんなジムや、『アバター』のサム・ワーシントンら若手実力派たちが演じた誘拐犯が、名優演じるハイネケンにいかにして翻弄されていくのか、ますます期待が高まる。『ハイネケン誘拐の代償』は6月13日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハイネケン誘拐の代償 2015年6月13日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014 Informant Europe SPRL, Heineken Finance, LLC
2015年04月23日世界中の人気を誇る“英国男子”の代表格ともいえる俳優ベネディクト・カンバーバッチ。このほど、ベネディクトの等身大フィギュアが、「マダム・タッソー東京」にて、4月21日(火)より展示されることが分かった。「SHERLOCK/シャーロック」ではシャーロック・ホームズを演じ、公開中の『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』では天才アラン・チューリングを熱演。いま最も注目されている俳優のひとりであるベネディクト・カンバーバッチの等身大フィギュアが、セレブリティを始め、歴史上の人物、各国の政治家からスポーツ選手などの等身大フィギュアの制作と展示を行う「マダム・タッソー東京」に、母国ロンドンより“来日”する。制作期間に6か月を要し、費用は1体あたりおよそ15万ポンド(約2,000万円)かかるという等身大フィギュア制作。250か所以上のシッティング(計測)が行われたという制作時には、ベネディクトは、さまざまな技術とテクニックを駆使するクリエイティブ・チームの制作プロセスを見学し、非常に感嘆した様子だったという。完成後、自身のフィギュアと対面したベネディクトは、「完璧だね!自分そっくりのフィギュアを見るのは、ワクワクする。自分の姿を見るのは、夢のような不思議な気分。でも、とても精巧に作られていて、ちょっと恥ずかしいし、似すぎて少し怖い」と語る。アカデミー賞授賞式のレッドカーペットでは、「U2」の写真撮影中に“フォト・ボム”を仕掛けたことで話題となった彼だが、「これで自分自身にフォトボムができるね!このフィギュアが自撮りして、僕の代わりにファンにサインをしてくれればいいのに」とジョークを飛ばしていた。また、展示期間中には、“AXNミステリー「SHERLOCK/シャーロック」グッズコーナー”がオープン。ファンにはたまらない「SHERLOCK/シャーロック」オフィシャルグッズが販売される。一般公開日の前日である4月20日(月)には、事前に応募者のファン100名を対象に先行お披露目会の開催が予定されている。昨年の来日時には成田空港に1,000人以上のファンが詰めかけたベネディクトの等身大フィギュアの“来日”。マダム・タッソー東京で、ぜひ彼とのツーショットを撮影してみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 2015年3月13日より全国にて公開(C) 2014 BBP IMITATION, LLC
2015年04月13日ベネディクト・カンバーバッチ、エディ・レッドメインなど、いま大人気の英国男子たち。さらに、カンバーバッチがブレイクするきっかけとなったBBCドラマ「SHERLOCK/シャーロック」を始め、美しい英国男子たちによる先駆け的な名作『モーリス』など、“バディもの”も人気の高いジャンルとなっている。そんな中、いま注目したいのが『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』でも“ローマ帝国の兵士”役で“カウボーイ”オーウェン・ウィルソンと名バディぶりを見せている英国の渋メン俳優、スティーヴ・クーガン。彼が主演し、米国でたった3館の公開からロングランヒットを記録した映画『イタリアは呼んでいる』が、5月1日(金)より日本でも公開されることになった。本作は、英国人中年男性、ショービジネス界で活躍するスティーヴとロブがミニクーパーを駆り、美食の国イタリアを北から南まで、五つ星ホテルに絶景レストランなどをめぐる美味しく楽しいバディムービー。極上の料理にワイン、そして旅先の恋心。だが、実は2人とも、仕事も家庭も曲がり角にいた。旅の終わりで彼らが出会う“心のごちそう”とは――。『ナイト ミュージアム』シリーズを始め、『あなたを抱きしめる日まで』ではジュディ・ディンチの相手役としての出演に加えて共同脚本も手掛け、アカデミー賞「脚色賞」にノミネートされるなど、多彩な才能を発揮するスティーヴ・クーガン。さらに、七色の声色を駆使する英国を代表するコメディアンのロブ・ブライドンと、実人生でも親しい2人が本作で演じるのは、なんと“本人”役。エンターテイナーのプライドをかけた絶妙な会話の掛け合いと毒舌ぶり、大スターたちのモノマネが、愉快な旅のスパイスとなり、ロブが即興で繰り広げる話芸は米国でも予想外に(?)大ウケ。クチコミとメディアからの大絶賛を受け、NYとLAでたった3館の公開が全米204館に拡大公開、ロングランを記録するヒット作となった。スティーヴといえば、本国では知らない人はいないコメディアン出身の実力派俳優。もともとスティーヴのファンであったロブは、スティーヴに自分のデモテープを送り、それを気に入ったステーヴがエンタメ界でロブを引き立てるようになったのが、2人の関係の馴れ初めだ。そんなスティーヴの代名詞にもなったのが、英国エンターテイメント界きっての毒舌キャラ、“アラン・パートリッジ”だ。もともとは毒舌スポーツコメンテーターとしてBBCのラジオ番組から生まれたこの役は、その後、TV番組化もされて大ヒット。カルト的な人気を博し続け、TVシリーズ、TVスペシャル番組化と、やがて「アラン・パートリッジ」シリーズは国民的人気に。番組終了から10年後の2013年、映画『Alan Partridge: Alpha PaPa』(原題)が公開されるや、全英1位を獲得した。そうして代表的キャラを作り上げた一方で、スティーヴは『マリー・アントワネット』などの歴史コスチュームドラマから、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』『ルビー・スパークス』『メイジーの瞳』、さらに本作のマイケル・ウィンターボトム監督作品の常連の演技派としても知られている。“渋メン”俳優のいぶし銀の魅力に、日本でもじわじわとファンが増えいるスティーヴ。もし、『モーリス』の美青年たちが中年になり、年齢を重ねながら面白みを増していったら、こうなる…?とでもいうような本作は、英国俳優の奥の深さを堪能できる1本といえそうだ。『イタリアは呼んでいる』は5月1日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月31日『007』シリーズの“Q”役で知られ、ベネディクト・カンバーバッチらとともに現在の英国俳優ブームを牽引する、ベン・ウィショーの最新主演作『追憶と、踊りながら』。サンダンス映画祭始め、本国イギリスでも絶賛を受けたこの珠玉のドラマから予告編映像がシネマカフェに到着した。ロンドンの介護ホームでひとり暮らすカンボジア系中国人のジュン(チェン・ペイペイ)。英語ができない彼女の唯一の楽しみは、優しく美しく成長した息子のカイ(アンドリュー・レオン)の訪問だった。だが、カイは、自分がゲイで恋人リチャード(ベン・ウィショー)を深く愛していることを母に告白できず悩んでいた。やがて、突然の悲しみ訪れ、リチャードはカイの”友人”を装ったまま、ジュンの面倒をみようとする……。本作は、介護ホームで暮らす母親と息子の“恋人”との関係を静かに見守る、愛の物語。主演を務めた『007 スカイフォール』や『クラウド アトラス』で知られるウィショーは、これまで18世紀の青年やロックスターなどを特徴的なキャラクターが多かったが、本作では現代のロンドンに暮らす普通の青年役に。等身大の佇まいを初めてスクリーンで見せているのは大きな魅力で、ふとした視線の動きや声の揺れだけで愛する人を失った悲しみを繊細に伝え、一瞬のまなざしで情熱を溢れさせるウィショーの演技は必見だ。また、ベン演じるリチャードの恋人の母親ジュンには、『グリーン・デスティニー』などで知られるベテラン女優チェン・ペイペイ。ペイペイのイメージを一新する静かな演技とともに、リチャードの恋人を演じる新人アンドリュー・レオンの美しさも要チェック。監督・脚本は、カンボジア出身の新鋭ホン・カウ。長編デビューとなる本作は、監督自身の母への想いを重ねあわせた物語で、ウィショーやペイペイ始め、すべてのスタッフ・キャストが「素晴らしい脚本!」と称賛。その繊細でエモーショナルな演出は第一作とは思えないほどの完成度で、デビュー作として異例のオープニング作品に選ばれたサンダンス映画祭では「撮影賞:を受賞、ブリティッシュ・インディペンデント・アワードやBAFTA英国アカデミー賞でも多数ノミネートされた。公開された予告編は、中国系のジュンが愛する李香蘭(山口淑子)が歌う名曲「夜来香」をバックに、英国人男性と踊るシーンから幕を開け、少しずつジュンとリチャードとの関係性が明かされていく。恋人への愛の大きさゆえに感極まって言葉を失い、涙するウィショー演じるリチャードの姿には、映像だけでも胸しめつけられるほど。映し出される「あなたが“母”なら?」「あなたが“恋人”なら?」という問いに揺れながら、この心奪われる予告編をご覧あれ。『追憶と、踊りながら』は5月23日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月26日ベネディクト・カンバーバッチが世界最強の暗号に挑んだ実在の天才数学者アラン・チューリングを熱演する『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』。そして、エディ・レッドメインが“車いすの天才”といわれる物理学者スティーヴン・ホーキングになりきった『博士と彼女のセオリー』。時代こそ違えど、奇しくも英国出身の2人の天才を描いた2作が、3月13日(金)より同日公開となる。いずれの作品にも、彼らを支え続けた2人の女性たちが登場する。彼女たちの葛藤、そして苦悩を好演し、主演男優たちとともに高評価を受けた『イミテーション・ゲーム』のキーラ・ナイトレイ、『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズに迫った。人と上手く馴染むことのできないチューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)と暗号解読チーム内のメンバーとの仲を取り持ち、チューリングが落ち込んだときにはすぐに駆けつけ、真剣に耳をかたむけるなど、常に彼の心の支えになり続けたジョーン・クラークを演じたキーラ。本年度アカデミー賞にて「脚色賞」を受賞した『イミテーション・ゲーム』では「作品賞」「主演男優賞」とともに、キーラも「助演女優賞」にノミネートされた。チューリングが取り仕切った暗号解読チームで高い能力を発揮したジョーンには、チューリングも全幅の信頼を置き、暗号のこと、数学のことなどを語り明かすシーンがある。キーラが「彼女は彼が心からすべてを話すことのできる初めての女性だったと思う」と分析するように、チューリングにとってジューンは、同じ目標に取り組む同志であり、親友であり、かけがえない存在であったといえる。また、「彼女はあの時代を生きた女性の数学者として、然るべき立場に就くために非常に苦労していた。だけど、その実力で最高の数学者を集めた解読チームに女性が入ったの。すばらしいことだわ」と語り、彼女を称える。チューリングはエニグマを解読し、多くの人を救った英雄ではあるが、実は彼女もまた、陰の英雄だったのではないだろうか。ベネディクトはその考えについて、「もちろんだよ」とすぐさま同意。「彼女を主役にした映画が作れるほどだ」と自身の考えを明かし、続けて「(ジョーン・)クラークは自分の居場所と平等な扱いを求め、性別ではなく自分自身の価値によって評価されることを望んだ。聡明な人物であり、主張も当然のものだったが、それは厳しい闘いだった」と当時の男女の不平等さについて触れた。一方、スティーヴン・ホーキング博士の半生と、彼を支え続けた妻との純愛を描いた『博士と彼女のセオリー』でも、天才を支えたのは博士の妻であるジェーン・ホーキング。余命2年の宣告を知りながらも彼と結婚し、励まし支え続け、その寿命を20年に伸ばし、成功へと導いていくジェーン。だが、やがて自身の科学者としての夢は二の次に、子育てと夫の介護に追われ、自分ひとりですべてをこなすことに限界を感じていく様子も描かれていく。ジェーンを演じたフェリシティは、「ジェーンのようなパートナーなしでは、彼は何も成し遂げられなかったということね」と断言。ホーキング博士を熱演したエディはアカデミー賞「主演男優賞」を受賞したが、妻ジェーンの複雑な心情を見事に表現したフェリシティも「主演女優賞」に初ノミネートされた。どんな天才や偉人であっても、たったひとりで成功することなどできない。その影には、支え続ける存在がおり、その人たちもさまざまな葛藤を抱えながら、自分自身も前向きに生きていこうとする。そんな2人の女性の姿には、明日への活力と勇気をもらえるはずだ。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。『博士と彼女のセオリー』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:博士と彼女のセオリー 2015年3月13日より全国にて公開(C) UNIVERSAL PICTURESイミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 2015年3月13日より全国にて公開(C) 2014 BBP IMITATION, LLC
2015年03月12日ベネディクト・カンバーバッチが主演する映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』と、エディ・レッドメインが本年度のアカデミー主演男優賞を受賞した映画『博士と彼女のセオリー』がどちらも13日(金)に公開になる。2作品とも“天才”と称された実在の人物を描いた作品だ。その他の情報&画像『イミテーション・ゲーム…』の主人公アラン・チューリングは、1912年でロンドンで生まれた数学者で、映画では彼が仲間たちとドイツ軍が開発した暗号“エニグマ”の解読に挑む姿が描かれる。一方、『博士と彼女のセオリー』の主人公スティーヴン・ホーキングは、1942年にオックスフォードで生まれた物理学者で、映画はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した彼と、妻のジェーンが様々な困難を乗り越えていく愛のドラマが描かれる。2作品はまったく関係のない映画で、製作者も監督も出演者も違うが、日本では偶然に同じ日に公開されることになった。ふたりは30歳離れており、ホーキングが12歳のときにチューリングはこの世を去っているため、直接の交流はなかったが、どちらも英国のケンブリッジ大学に通っていた経歴があり、映画ではチューリングを演じたカンバーバッチ、ホーキングを演じたレッドメインがともに高い評価を得ている。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』3月13日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー『博士と彼女のセオリー』3月13日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2015年03月07日