デヴィッド・フィンチャー監督最新作『ゴーン・ガール』で主演を務めるベン・アフレックと、故マイケル・ジャクソンとのコラボレーション楽曲が話題となり、約7年ぶりの新アルバム「The 20/20 Experience」が全世界で600万枚を売り上げたジャスティン・ティンバーレイク。このタイムリーな2人が初共演を果たした『ランナーランナー』から、2人がお互いの印象を語るコメントがひと足早くシネマカフェに到着した。プリンストン大学に在学する天才学生リッチー(ジャスティン・ティンバーレイク)は、貴重な学費をオンライン・カジノのポーカーで“スッて”しまう。だが、ネットカジノのペテンに気づいた彼は、カジノサイトのオーナー(ベン・アフレック)のもとへ談判に乗り込んでいくが、そこで待ち構えていたのは、自分の命を賭けることになる一世一代の大博打だった…。カジノ王と天才学生が知的で大胆な駆け引きを繰り広げるスリリングな本作は、アメリカの大手オンラインポーカーサイト「アルティメットベット」で実際に起きた詐欺トラブルから着想を得て、レオナルド・ディカプリオが製作、『リンカーン弁護士』のブラッド・ファーマン監督により映画化。経営関係者の内部告発、さらにはFBIによる報道規制もうわさされた、まさに“映画のような”事件だ。そんな本作で、カジノ王、そしてFBIと命を賭けた勝負に挑む学生リッチーを演じたジャスティンは、「ベン(・アフレック)と共演するときはいつも緊張するけど、こうして共演者から刺激を受けて多くを学べるのは本当に光栄なこと」と、いまやハリウッドきっての実力派俳優にして、『アルゴ』でオスカーを手にした監督でもあるベンとの共演をふり返る。また、裏社会のカジノ王を演じたベンは、「彼(ジャスティン・ティンバーレイク)は常にリスクに挑み続け、人々の予想を裏切り続けている。そしてその全てにおいて結果として成功を手にしていると思う」と語り、最近、俳優活動や音楽活動のほかに、自身プロデュースのファッションブランドやレストラン経営などでも成功を収めているジャスティンに拍手を送っている。タイトルの『ランナーランナー』とは、ポーカー用語で「ラスト2枚のカードで大逆転する」という意味。秋の臨時国会で「カジノ法案」審議の最中に劇場公開を迎えることになる本作は、この2人の大逆転を賭けた騙し合いに目が離せなくなりそうだ。『ランナーランナー』は11月21日 (金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月14日米BOX OFFICE MOJOは10月3日~10月5日の全米週末興業成績を発表した。アメリカの推理小説家・ギリアン・フリンによる同名ベストセラー小説を原作としたミステリー映画『ゴーン・ガール』が初登場1位。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャーが監督、ベン・アフレックが主役を務める。幸福な生活を送っていた夫婦の結婚5周年の記念日に妻が失踪、自宅から血痕が発見されたことにより夫に殺人容疑がかかる。それをきっかけに次々と夫婦の秘密が暴かれていくサイコスリラーだ。2位も初登場の『Annabelle(原題)』。1013年公開のホラー映画『死霊館』に登場した不気味な人形の“アナベル”を中心に描いたスピンオフ作で、人形が生まれた因縁が明らかになる前日譚だ。前週1位の『イコライザー』、同2位の『The Maze Runner(原題)』、同3位の『The Boxtrolls(原題)』はそれぞれ3位、5位、4位に順位を下げた。その他6位にも『Left Behind (2014)(原題)』が初登場。ニコラス・ケイジ主演、ヴィク・アームストロング監督による新作ファンタジー・ドラマで、ティム・ラヘイ、ジェリー・ジェンキンズ共著のベストセラー小説シリーズ『レフトビハインド』を再映画化。近未来を舞台に、「ヨハネの黙示録」の預言が実現していく終末世界を描く。
2014年10月06日世界中のアーティストを撮り続けてきた写真家ベンジャミン・リーの個展「草間彌生『とこしえの愛の部屋』写真展―ベンジャミン・リーが撮る、草間彌生宇宙―」が東京・表参道のジャイル(GYRE)内アートスペース、アイ・オブ・ジャイル(EYE OF GYRE)で開催される。8月1日から9月6日まで。リーはこの3年間、現代美術作家の草間彌生を追い続けており、展示作品には、パリ、香港、ニューヨーク、東京、長野など、世界各地で精力的に創作活動に取り組む草間の姿が収められている。リーはカナダ・トロントのライアーソン・ポリテウニカル・インスティテュートで写真を学び、1977年にロンドンに自身のスタジオを設立して以来、多方面で活躍。87年より日本に拠点を移し、安藤忠雄、磯崎新、三宅一生などを撮影。02年には写真集『オデッセイ』を出版した他、個展も開催した。03年以降は世界中を旅しながら写真を撮りつつ、写真展も開催。09年より雑誌『pen』にて、熊川哲也、蜷川幸雄など多くのアーティストやクリエーターを撮影した。10年、「写真家ベンジャミン・リーの見た彫刻家 佐藤忠良」を開催し、ムック本『草間彌生を知りたい』(12年)ではメインフォトグラファーを務めた。これまでに、英国デザインアート・ディレクション賞(80年と84年)、日経広告賞グランプリ(94年)、日本写真ビエンナーレ賞‘95(95年)など、多くの賞を受賞している。【イベント情報】草間彌生「とこしえの愛の部屋」写真展―ベンジャミン・リーが撮る、草間彌生宇宙―会場:EYE OF GYRE住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1-3階会期:8月1日から9月6日時間:11:00から20:00入場無料
2014年06月18日リュック・ベッソン監督、ジャン・レノ主演の『レオン』(’94)で鮮烈なデビューを飾り、世界中の映画ファンの心を鷲掴みにした女優、ナタリー・ポートマン。当時13歳だった彼女も、『ブラック・スワン』(’10)でオスカー女優となり、プライベートでは1児の母となり、すっかり大人の女性へと成長を遂げた。そんなナタリーは本日、6月9日で33回目の誕生日を迎える(『トランセンデンス』のジョニー・デップも同じく本日51歳の誕生日!)。このほど、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で、前作に引き続いてソーの恋人・ジェーン役を演じたナタリーが、役柄を通してインタビューに応えてくれた。『アベンジャーズ』の戦いから1年後のロンドン。ソー(クリス・ヘムズワース)の恋人で天文物理学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)は、原因不明の重力異常を調査する過程で、“ダーク・エルフの力”を自らの身体に宿してしまう。そして、久々の再会を果たしたソーとともに彼の故郷“アスガルド”に向かうが、“ダーク・エルフ”により全宇宙は壊滅の危機に。ソーは、宿敵である義弟・ロキ(トム・ヒドルストン)を牢獄から出し、共に立ち上がるが…。『レオン』の後も、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(’99)など話題作に多数出演し、人気を不動のものにしてきたナタリー。やがて、ダーレン・アロノフスキー監督の『ブラック・スワン』で、これまでの“優等生”イメージを打ち破る熱演を見せ、アカデミー賞「主演女優賞」を獲得。その振付師であるベンジャミン・ミルピエとの間に息子をもうけ、結婚。また、俳優業だけでなく、『ニューヨーク・アイラブユー』(’09)で短編監督デビューを果たし、自身の才能を如何なく発揮。いまや、名実ともにハリウッドを代表する女優となっている。そして、マーベル作品の『マイティ・ソー』シリーズでさらなる人気を獲得したナタリーだが、本作で、「史上最高の役者のひとり」と尊敬する、ソーの父でアスガルドの王・オーディンを演じたアンソニー・ホプキンスと共演できたことは大きな喜びだったようだ。「もっとも素晴らしい名誉だったわ。もちろん、彼は役者の中の偉大な人で、本当にいい人なの。だから、私は完全に彼のことを恐れていたけど、とても親切で優しかったわ」とふり返る。「私はとてもナーバスになって、彼とのシーンでは何度も台詞を間違ったけど、彼はとても優しかったわ。『それはとても言うのが難しい台詞だね』って感じでね(笑)。私が彼に怖気づくなんて、信じられないでしょうけど、どうしても彼の周りにいるとアガってしまうの。でも彼はとても素敵な人だったわ」と、大先輩のホプキンスの人間性にも惹かれたことを明かしてくれた。また、“マーベル”といえば、各キャラクターを演じる役者に、事前に大量の資料を渡すことでも知られているが、「そうね。コミックは少し見たわ」とナタリー。「でも、彼らはキャラクターをたくさん変えたの。だから、それに忠実に演じないといけない、ということじゃなかった。それから、たくさん物理のドキュメンタリーとかを見たわ。『超初心者向けの物理学(Physics for Dummies)』みたいなのをね」と話し、さすがの才女らしく、マーベル恒例の“大量宿題”も楽々とクリアしていたようだ。本作の公開直前にロンドンにて行われたワールド・プレミアでは、ディオールのロングドレスに身を包んだ姿で登場。出産後も変わらない美しい姿で注目を集めていたことも記憶に新しいが、その美しさを保つ秘訣は何なのだろうか。「普段は、できるときには走ったり、ジャイロトニックス(正しい骨格姿勢をふまえて関節に負担をかけずに運動するプログラム)をやったりするわ。かなり定期的にやるようにしているの」。「『アイアンマン3』のペッパーも最新作で特殊能力を身につけたけど、(『マイティ・ソー』の)ヒロインであるジェーンがただのヒロインではなく、戦士としてのキャラになったとしても、もちろん演じてみたいわ。私はどんなものにでもオープンよ(笑)」と笑顔を見せ、ポジティブな精神で何事にも全力で挑む、芯の強さを見せるナタリー。本作以降、ユアン・マクレガーや『300~帝国の進撃~』ロドリゴ・サントロなど、ようやくキャストが固まった『Jane Got a Gun』(原題/15年2月20日公開予定)や、テレンス・マリック監督の2本の新作『Knight Of The Cups』(原題/14)、『Untitled Terrence Malick Project』(原題/15)といった話題作出演も続きそうなナタリー。さらには、イスラエル人作家アモス・オズの回想録の映画化『A Tale of Love and Darkness』(原題)で念願の脚本家&長編監督デビューかといわれているだけに、いっそう活躍の場を広げる彼女の今後に期待が高まる。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(価格:4,000円+税)は7月2日(水)よりMovieNEX発売(ブルーレイ、DVD同日レンタル開始)、6月18日(水)よりオンデマンド先行配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイティ・ソー/ダーク・ワールド 2014年2月1日より全国にて2D/3D同時公開(C) 2013 MVLFFLLC. TM & (C) 2013 Marvel. All Rights Reserved.
2014年06月09日ニューヨーク・メトロポリタン美術館のコスチューム・インスティテュートの展覧会のオープニングパーティー「メットボール(Met Ball)」。今年のテーマは「チャールズ・ジェームス・ビヨンド・ファッション(Charles James Beyond Fashion)」。20世紀初頭に活躍したアメリカ人初のクチュリエ、チャールズ・ジェームズへのオマージュとして、ゲスト達はクチュールライクなドレスに身を包んだ。その華やかなドレスに合わせるメイクを担ったのは「ナーズ(NARS)」のメーキャップアーティスト達。サラ・ジェシカ・パーカーのメイクを手掛けたのは、レスリー・ロペス。1950年代を彷彿とさせる「オスカー デ ラ レンタ(Oscar de la Renta)」のドレスに合わせ、50年代風アイメイク。ブレイク・ライブリーのメイクはエレイン・オファーズが手掛けた。クラシックでありながらグラマラスという、古き良きハリウッドを偲ばせるルックには、色味を押さえた赤いリップでモダンな印象に。カレン・エルソンを担当したジェニー・スミスは、赤っぽいオレンジのリップを選び、ほんの少しだけ目もとをくっきりと見せるために、アイラインをハネぎみに入れるという50年代に女性達が好んだテクニックを採り入れた。グラマラスなドレスを着たジェシカ・パレは、マイ・クインが担当。大胆だが昔っぽくなりすぎないよう、リップは鮮やかなピンク、フレッシュさを保つためにアイライナーは使用せず、代わりにメタリックカラーを乗せた。キルスティン・ダンスト着用のドレスは映画『スター・ウォーズ』がモチーフ。それに合わせてジャニーン・ロベルは銀河系から着想を得たメイクを施した。また、鮮やかなサーモンピンクのドレスで登場したソランジュ・ノウルズにはベンジャミン・バッキーが担当。ダークスモーキーなブロンズルックを想像し、マスカラをたっぷりとのせたアイメイクに、輝きを持つチーク、ヌーディーカラーのリップを組み合わせた。
2014年06月08日「Superman vs. Batman」(原題)プロジェクトで、ヘンリー・カビル演じるスーパーマンと共演することになった新バットマンのベン・アフレックが、役柄について語った。監督としても大活躍のベンは米男性誌「Playboy」のインタビューに答え、自分はクリスチャン・ベイルの『ダークナイト ライジング』と競うつもりはないと明言している。「あまり詳しい事は話せないけれど、新バットマンは、クリスチャン・ベイルとクリストファー・ノーランが作り上げたものと競うのではなく、新しい解釈で描き出すものになるよ。それでもバットマンという定義からはずれてはいないんだ」と語っている。「新バットマンは、もっと年齢が高く、もっと思慮深いキャラクターに描かれることになる。というのはヘンリー・カビルのスーパーマンとの関係性においてそうなるんだ」ベンは続けて、「バットマン役をオファーされたとき、自分自身の中にバットマンを見出せなかったから、断ろうかと思っていたんだ」と明かし、米ワーナー・ブラザースが「どのようにバットマンを描こうとしているかを知れば、自分がしっくりくることが分かるといい、監督のザック・スナイダーがやろうとしていることを見てほしいと言ってきたんだ。その内容は素晴らしいものだった。とても“ユニーク”な描き方なんだけれど、それでもしっかりバットマン伝説を継承しているんだよ」と、ストーリーの内容とバットマンという人物へのアプローチの方向性に納得をしたようだ。ベンの起用については、ネット上で反発するファンも多く、ワーナー・ブラザースに対してキャスティング変更を求める署名運動まで起こった。その一方で、『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン監督や、かつてバットマンを演じた経験を持つバル・キルマーやアダム・ウェスト、親友マット・デイモンらが擁護に回るという騒ぎになっていた。それについてベンはこう分析している。「僕のキャリアの中で、後悔している作品は『デアデビル』なんだけれど、それに今でも苦しめられているよ。ストーリーもキャラクターも大好きだったにもかかわらず、酷評され、それがいつまでも汚点としてついて回る結果になってしまった。もしかしたら、それがバットマンをやろうと思ったモチベーションの一部かもしれないね」ベンとヘンリー・カビル主演の本作には、ワンダー・ウーマンも登場することが明らかになり、新しい解釈でのバットマン登場に華を添えることになった。全米公開は2015年7月17日が予定されている。(text:Mieko Nakaarai)
2013年12月05日ベン・アフレックが、親友のマット・デイモンが出演しているスティーヴン・ソダーバーグ監督の話題の新作TV映画『Behind the Candelabra』(原題)について、米エンタメ情報サイト「E! Online」の取材に答えて語った。この作品は、派手なコスチューム・プレイで人気を博し“世界が恋したピアニスト”の異名をとったアメリカのピアニストでエイタテイナーのリベラーチェの生涯を描くもので、彼のアシスタントで生涯の恋人スコット・ソーソンの回想録「My Life With Liberace」(原題)を基にしているもの。マイケル・ダグラスがリベラーチェを、マット・デイモンが恋人のスコット・ソーソンを演じている。親友の相手役を務めたマイケルについて聞かれたベンは「とてもジェラシーを感じたよ!とてもジェラシーを感じたんだ!」と2度繰り返して嫉妬の思いを告白し、さらにマットとマイケルのキスシーンの感想を求められると「頭にきたね。妬みが心の底から湧き上がってくるのを感じた。耐えられなかった」と答えている。マットはベンのことを常日頃から「ヘテロ(異性愛間)の生涯のソウルメイト」と語っているが、ベンに至っては「この作品を観てしまった以上、ヘテロの部分が自分でも分からなくなってしまった」とさえコメントしている。作品について尋ねられると「マットもマイケル・ダグラスもソダーバーグも素晴らしかった」と語り、作品は軽いタッチで楽しめると同時に、心に深い共感を呼ぶものに仕上がっていると絶賛した。マットは以前「Playboy」誌のインタビューに答えた際に、家族がいるという理由から、普段はヌードは断っているが、本作ではリベラーチェの恋人という役柄上、必然的に多くのヌードシーンを演じざるを得なかったことを告白。しかし「品よく仕上げられたよ。監督はソダーバーグだし、リベラーチェを演じているのはマイケル・ダグラスなんだから」とコメントしていた。さらに、マイケルとのキスシーンについて尋ねられると「マイケル・ダグラスにキスすることで、キャサリン(・ゼタ・ジョーンズ)とキスしているんだと思うことにしたんだ(笑)」と言っていたが、それでも親友・マットとマイケルのキスシーンを目にするのは、ベンにとって、かなりつらい体験だったようだ。本作は、5月26日(現地時間)にカナダのHBOでプレミアを行った後、それほかの国でも配給が行われる予定だ。(text:Mieko Nakaarai)
2013年04月12日ベン・アフレックが将来、政治家に転身する可能性を示唆した。新作ポリティカル・スリラー『アルゴ』が2013年のオスカー候補の筆頭に挙がっており、俳優としても監督としても将来を嘱望されているベンだが、アメリカの政治システムに好感を持っていることから、将来的に米国議会の上院議員に立候補する可能性もあると今回ほのめかしている。米CBSの番組「フェイス・ザ・ネイション」の今月23日(現地時間)放映用として19日(現地時間)に収録したインタビューで、将来選挙に出馬するかどうか尋ねられたベンは「未定だよ。推測でものを答えるタイプじゃないんだ。でも、この国の政治プロセスに対しては好感と尊敬の念を抱いているよ。この番組に出演できたことも僕にとっては素晴らしいことだよ。だって、いままでずっと視聴者として見てきたからね。僕の政治に関する未来については推測で色々としゃべるのは止めておくよ」と答えている。ベンはこれまでも実際に、アフリカのコンゴ民主共和国が抱える問題に対する認識の向上を目的とした政治的キャンペーンや支援を行っており、2010年にはレイプや性的虐待で苦しむ女性や子どもたちを助けるためのチャリティー財団「イースタン・コンゴ・イニシアチブ」を自ら旗揚げしているほか、今年3月にはフェイスブックにアカウントを立ち上げて同国の問題に対する啓発活動を進展させていた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月27日『ブロークバック・マウンテン』や『ラスト、コーション』で知られる名匠アン・リー監督の最新作『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』の特別映像がこのほど公開された。特別映像本作は、動物園経営者を父に持つ16歳の少年パイ・パテルが船の事故に遭い、どう猛なベンガル・トラと小さな救命ボートに乗り込んで227日にもおよぶサバイバル生活を展開する様を、美しい自然の風景を交えて描き出した感動作だ。このほど公開されたのは、映画のダイジェストシーンとメイキング映像を中心に、リー監督が作品に対する想いを語るもの。本作を「複雑で洗練された本だ。同時に映像化するのが難しくもある」と分析するリー監督は、本作でリアルな自然描写を用いて登場人物の心象風景を描く、という難題に挑んだ。多くのサバイバル映画に登場する自然は、生存をおびやかす“脅威”でしかないが「つねに登場人物にこだわって映画をつくる」と宣言するリー監督は、恐ろしくも美しい自然を用いて、主人公パイ少年の“心の中”を描き出した。このほど公開された映像にも荒れ狂う海や、波ひとつない海面、クラゲの光で宝石のように輝く水面が描かれているが、それらはすべて巨大な撮影用水槽とデジタル技術を駆使して描かれたパイ少年の“心の旅”の描写だ。映像の中でもリー監督は「不安定な要素と向き合い、心の動きを描きたい」と語っている。ちなみに本作の撮影を担当したのは、デイヴィッド・フィンチャー監督の作品を多く手がけ、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でデジタル撮影で初めてアカデミー撮影賞と全米撮影監督協会賞にノミネートされた気鋭のフォトグラファー、クラウディオ・ミランダ。彼とリー監督が3D映像で描き出す自然は、物語の“背景”や“舞台”に収まらない広がりをもっているようだ。『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』2013年1月25日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開※3D/2D同時上映
2012年12月20日ACNE(アクネ)による日本初の旗艦店「アクネ ストゥディオズ アオヤマ(ACNE STUDIOS AOYAMA)」が、2012年12月14日(金)に南青山のオープンを記念して、店舗限定スカーフを発売する。店舗のコンセプト、“スウェーデンの何かを東京へ持って行く”に基づいて、ACNEは南青山店オープンの記念に、イギリスのイラストレーター、ベンジャミン サイドラーとのコラボレーションによる、ユニークなスカーフを販売することが決定した。スカーフのインスピレーションは、パリ、ロンドン、ローマなどヨーロッパの都市のおみやげ品に見る、歴史的モニュメントを描いたクラシックなもの。上質なイタリア製のシルク素材のスカーフには、1920年代建造の壮大なストックホルム市庁舎スウェーデンが誇る彫刻家のカール ミレスによるクラシックな像“神の手”やストックホルム出身のアイコニックな女優、グレタ ガルボのポートレート、1860年建造の歴史的な建物であるLilla Nygatan 23番地に位置するアクネ ストゥディオズの本社のイラストが描かれている。プリントは、プリントとシルクで有名なイタリア ロンバルディア州コモ地方のファクトリーとのコラボレーションによって実現した。スカーフは、南青山のアクネ ストゥディオズ旗艦店で12月14日(金)より限定販売される。【関連記事】日本初の旗艦店「アクネ ストゥディオズ アオヤマ」が、12月14日(金)にオープン。【Acne Studios Aoyama 限定スカーフ】価格:¥32,000 ( 税込み)元の記事を読む
2012年12月09日ラスベガスというと「賭けごとOKなカジノの街」のイメージが強いのですが、最近では、博打(ばくち)を抜きにしても面白い観光地になっています。ラスベガスの面白い話を紹介します。■ラスベガスの本質は熱海だった!?「なんとか王子」と呼ばれる某大手会社の会長が、ラスベガスで信じられないような金額をすって話題になっていますが、実はラスベガスはもうあまり賭博に大きな比重を置いていません。世界的に見ても(表に出ている分では)賭博での売上が最大なのはマカオです。ではラスベガスはどうなっているかというと、「明るい観光地」を志向しています。以前は博打がメインで、そのために宿泊でしたが、「面白いテーマパーク的観光地、そして博打もある」という方向になっています。言ってしまえば、もともとラスベガスは「熱海」のようなところでした。博打好きな一部の大金持ちを除けば、リタイアしたご夫婦がちょっと楽しみに全米から訪れる、そんな街でした。以前のラスベガスを知っている人は、人好きのする老夫婦がスロットマシンや安いカードの卓でちまちま賭けている、そんな風景を覚えてるのではないでしょうか。現在のラスベガスは、とにかくお客さんが来てくれそうな「面白げなホテル」で一杯です(笑)。これは80年代終わりから始まったテーマパーク型ホテルの建設ブームのせいなのです。■世界をラスベガスに集めたい!ラスベガスにはとにかく世界中の名所(?)が集まっています。実にアメリカらしいバカバカしさに満ちたホテルばかりです。代表的なホテルをご紹介しましょう。●ラブホ!? いいえアーサー王のお城です一昔前のラブホと見間違うような外見なのが『エクスカリバー』。名前からわかる通り、アーサー王伝説をコンセプトにお城型をしています。しかし配色が青、赤など原色なので非常に「安い」感じがします。中世騎士同士がやりで戦うショーを見られます。●ピラミッドの頂上から光が!『ルクソール』は、エジプトのピラミッドをコンセプトに、本当にピラミッド型に建てられた巨大ホテル。漆黒の正四角錐は圧巻で、前に立つと「でかいなー、バカだなあ」と誰もが思ってしまいます。夜になるとピラミッド頂上から天に向けて真っすぐに光を発します。電気代が最高にもったいないですが、とても美しい光景です。●ラスベガスなのにニューヨーク自由の女神、エンパイアステートビル、クライスラービルなど、ニューヨークの名物をぎゅっと圧縮した外見をしたバカなホテル(笑)。(昔は一世を風靡したニューヨークにある遊園地)コニーアイランドをも模しているため、ホテル内にジェットコースターがあります。●ラスベガスなのにパリ凱旋門やエッフェル塔など、パリの名物をぎゅっと圧縮した外見のバカなホテル(笑)。小さめながらちゃんと凱旋門とエッフェル塔を建てているところがスゴイ。天井に空、雲を描いて、まるでパリにいるかのような「体」(てい)にした通りがホテル内にあって、その工夫もバカ(笑)。●ラスベガスなのに北イタリア北イタリアの湖畔リゾートをコンセプトに16億ドルもかけて作られたのが『ベラージオ』。当然、ラスベガスの通りに湖はありませんので、コモ湖を模した50,000平方メートルの人造池を作りました。この人造池の噴水ショーが非常にゴージャスで大人気になっています。●日本もあります!えっ皇居!?エジプト、ニューヨーク、パリに北イタリアと、もう何でもありですが、実は日本もあります。それが『インペリアル・パレス』。直訳すれば「皇居」ですね。障子に五重塔を合体させたような妙ちきりんな外見で(笑)、中に入るとドラゴンがじゃーんと飾ってあるなど、日本と中国の区別もついていない感じなのです。■アメリカでも安全な街!?アメリカ人に聞いてみると「ラスベガスは全米でも安全な街だよ。なにせマフィアがやってるからね」なんて冗談を言います。マフィアうんぬんはともかく、観光でもっている街なので、治安をしっかりするために努力されていることは確かです。そのため、全米でも上位の安全な街になっています。ちなみに、マフィアがラスベガスの創世記に活躍したのは事実です。現在につながる、エンターテイメント色の強い巨大ホテル『フラミンゴホテル』(1946年オープン)を作ったのは、マフィアの一員であったベンジャミン・シーゲルです。彼の人生は映画『バグジー』のモデルになりました。賭博をしなくても、おバカなホテル巡りをしているだけでも面白いのがラスベガスです。みなさんも一度行ってみませんか?(高橋モータース@dcp)
2012年12月02日米『GQ』誌恒例の“メン・オブ・ザ・イヤー”にベン・アフレックが選ばれた。ほかにチャニング・テイタム、クエンティン・タランティーノ、女性ではリアーナが選出されている。アフレックの選出は、監督兼主演の『アルゴ』に対する高い評価が反映されたもの。アフレックはこの作品で来年のオスカーにノミネートされるのではともささやかれている。アフレックはまた、来年のサンタバーバラ国際映画祭で、“モダン・マスター”賞を受賞することも決まったらしい。長い間、俳優としてスランプが続いていた彼だが、監督として見事に返り咲いた形だ。テイタムは、今年、『21 Jump Street』『君への誓い』『Magic Mike』の3本の主演作を大ヒットさせている。『Magic Mike』ではプロデューサーも務めており、続編の企画もすでに進行中。来年上旬には、期待作『G.I. ジョーバック2リベンジ』も控えている。リアーナは、女性に与えられる“オブセッション・オブ・ザ・イヤー”を獲得。過去にはジェニファー・アニストン、ミーガン・フォックスが受賞している。文:猿渡由紀
2012年11月14日“4時間38分”という上映時間の長さで注目を集め、2011年度のベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞とNETPAC賞をW受賞した『ヘヴンズ ストーリー』(’10)が、数多の映画ファンの熱意に応えてこの秋、アンコール上映されるが、本作以外にも今年は、長尺の作品が次々と上映されている。本作を始め、園子温監督の『愛のむきだし』やブラッド・ピット主演作『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などこれまでも長尺の作品は、その時間が持つ意味や、作品に込められた監督やキャストたち作り手のまさに“入魂”という言葉が相応しい圧倒的な世界観で観客を魅了してきた。そして今年は特に、4時間を超える長尺の作品が続々と公開。チリが誇る巨匠ラウル・ルイス監督がメルヴィル・プポーとレア・セドゥというフランスの新鋭俳優を迎えて贈る4時間27分の“超大作”『ミステリーズ運命のリスボン』を始め、5時間30分という“トイレ休憩にはいつ行けば…”というようなの驚きの長尺で注目を集めるオリヴィエ・アサイヤス監督が放つ渾身の1作『カルロス』、さらに想田和弘監督『演劇1・2』(2時間52分+2時間50分)と、芸術の秋に相応しい作品が上映される。そんな中、『アントキノイノチ』で世界中から一躍脚光を浴びた瀬々敬久監督の『ヘヴンズ ストーリー』もこの“長尺ブーム”を先導するかのように熱いアンコールの声に後押しされ再びスクリーンで蘇ることに。国内での評価も高く、2010年度「キネマ旬報ベストテン」第3位、「映画芸術ベストテン」第1位に輝くなど、その傑作ぶりはすでに各方面の絶賛の声からも折り紙つきだ。物語は、不条理な殺人が世界各地で起こり続ける、憎しみと復讐の時代が舞台。家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、復讐代行を行う警官、理由なき殺人を犯した青年と、その青年の家族になろうとする女性…彼らを中心に、20人以上の人間たちを、全9章で描き出す。再生とは何か?人類永遠の命題に、鬼才・瀬々監督が挑む、2010年版『罪と罰』と言える壮大な物語が展開する。さらに今回のアンコール上映では、初日舞台挨拶などイベントも多数予定しており、中でも注目は本作の主演俳優のひとり、村上淳にフォーカスしたトークイベント。デジタル化が進む中、35ミリフィルムで上映されるとあって映画ファン垂涎の贅沢な体験となること必至だ。『ヘヴンズ ストーリー』は11月3日(土・祝)よりK’s cinemaにて1週間限定で上映。公式サイト:■関連作品:ヘヴンズストーリー 2010年10月2日よりユーロスペース、10月9日より銀座シネパトスほか全国順次公開© 2010 ヘヴンズ プロジェクト
2012年11月02日1979年にイランで実際に起こったCIAによる人質救出作戦の全貌を描いた映画『アルゴ』。監督・主演を務めるベン・アフレックが本作について語るインタビュー動画が届いた。インタビュー動画『アルゴ』は、イランの過激派によるアメリカ大使館襲撃から逃れ、カナダ大使宅に身を隠した職員6人を、CIA局員が考案した“ニセの映画製作”という前代未聞の作戦で救出しようと奮闘する姿を描いた物語。『ゴーン・ベイビー・ゴーン』『ザ・タウン』で監督を務め、本作でも俳優・監督・製作の3役をこなしたアフレック。本映像でインタビューに答えたアフレックは、兼業したことについて「新鮮で楽しかった。でも長年俳優をやっていて現場にいるのには慣れているから、兼業するからといって仕事が増えたとは感じなかった」と振り返り、「多くの俳優は監督的な感覚を持っていて、そのシーンがうまくいっているかどうか俳優には本能でわかるんだ。映画の現場で働いていれば、そういう感覚は自然と身につく。監督をするにはそれを磨いて周囲に耳を傾けることだ」と、監督としての才能も感じさせるコメントを発言している。しかし課題もあるようで、「演技について考えるのに時間を費やすと監督として考える時間が減ってしまう。その2つの仕事の時間配分に悩まされた」と自らの問題点を指摘している。劇中では、人質となった6人を救出するために、アフレック演じるCIA局員のトニーが“ニセの映画製作”をでっちあげ、6人を映画クルーに変装させるシーンが映し出されているが、この6人を演じる俳優をキャスティングする際には、演技力の高さはもちろん、外見が似ていることを重視したという。それは、実際の事件を基にしているからこそリアルに描きたかったためだそうで、ヒゲやメガネで70年代に生きていた実際の人物に似せるのは難しいという理由から、「テヘランの大使公邸として建てられたセットで役者たちに実際に共同生活をしてもらった」と明かしている。この共同生活には、より忠実に演じてもらうために当時の映画や雑誌、本や衣装が用意されるなど、徹底した環境で行われたという。本映像で“よりリアルを追求したい”と語っているアフレックだが、実際の事件が、映画ではどのように再現されているのか気になるところだ。『アルゴ』公開中(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年10月26日ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの6人の子供たちのうち3人がアンジェリーナの主演作『Maleficent』(原題)に出演していることが明らかになった。アンジーが「眠れる森の美女」の魔女・マレフィセントを演じる同作には、ブラッドとの間にもうけた4歳になる娘・ヴィヴィアンが出演、オーロラ姫の幼年時代を演じると伝えられてきたが、「UsMagazine.com」によると、8歳のパックス、7歳のザハラも端役での出演が決まったという。ちなみに、ブラッドとアンジーの間に最初に生まれたシャイロ(6歳)は、ブラッドの主演作『ベンジャミン・バトン数奇な人生』(’08)に出演している。今回も出演の話が来たのだが、「撮影当日、飽きてしまって機嫌もよくなかったので、結局ご破算になってしまいました」と関係者は明かした。子供たちの役には台詞はなく、エキストラに近いもの。オーロラ姫の命名式でマレフィセントが呪いをかける場面に出演の予定だという。6月からロンドンのパインウッド・スタジオで行われていた撮影はすでに終了。全米公開は再来年(2014年)の3月14日(現地時間)の予定だ。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:Maleficent (原題)
2012年10月25日ベン・スティラーが2001年に監督、脚本、製作、主演の4役を務めたコメディ作品『ズーランダー』の続編に、レディー・ガガが480万ドル(約3億8,000万円)のギャラで出演オファーを受けているようだ。ファッションモデル界を舞台にした前作は、ベン扮するデレク・ズーランダーとオーウェン・ウィルソン扮するハンセル・マクドナルドの2人の男性モデルが繰り広げるドタバタ劇だが今回、ガガはそんな2人が思いを寄せる相手役としてベンからアプローチを受けているという。ある関係者は「The Sun」紙に、「ガガは製作側が一番出演を望んでいる候補なんです。ガガは才能とオーラ、そして素晴らしいユーモアのセンスを持っていますから」と語っている。ケイト・モス、ケイト・アプトン、ハイディ・クルム、アドリアナ・リマらも候補に挙がっているようだが、オーウェンは遡ること2010年12月からガガが続編のトップ候補だと語っていた。「ガガは絶対出演すべきだよ。もうすぐ続編の話が出るはずさ。ちょうどベンに会ったところだけど、みんな新作を楽しみにしているよ」。一方のベンも最近、「Empire」誌に同続編のプロットについて「前作から10年後で、ヨーロッパが舞台になっているんだ。まだそんなに沢山は言いたくないけど、要するにデレクとハンセルの10年後の話だよ」と話していた。ガガは、オファーを受けるか?今後の動向が気になる同続編は、来年初頭にもクランクインが予定されている。■関連作品:Machete Kills (原題)
2012年10月19日クリスティーナ・リッチが婚約したのではないか?とのうわさが囁かれている。自身の主演ドラマ「PAN AM/パンナム」の撮影スタッフであるジェームズ・ヒアーデゲンと交際中のクリスティーナだが、11日(現地時間)にロサンゼルス国際空港に降り立った際に、左手の薬指にダイヤモンドの指輪をしているところを目撃されたことから、クリスティーナとジェームズが婚約したのではないかと言われている。クリスティーナは2009年3月に、俳優のオーウェン・ベンジャミンと婚約をしたものの、同年6月には婚約を解消していた過去がある。現在、正式なコメントは発表されていない。■関連作品:PAN AM/パンナム [海外TVドラマ]© 2011 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved.
2012年10月16日傑作の呼び声高い監督・主演作『アルゴ』が今月26日(金)から日本公開予定のベン・アフレックが、ジェニファー・ロペスを始め、別れた恋人たちといまも連絡を取り合っていると明かした。今週発売の「The Hollywood Reporter」誌上でベンは、かつての交際相手であるグウィネス・パルトロウやジェニファーはもとより、高校時代につき合っていた女性とも親交があると話した。2002年に『ジーリ』で共演し、婚約したジェニファーとは“ベニファー”のニックネームが付けられるほど注目のセレブ・カップルだったが、2年後に破局。「彼女からアドバイスを求められるような関係じゃないけど、メールで『今度の映画、よさそうだね』とやり取りはするよ。彼女を尊敬しているし、好きだ。彼女は人生で起きる不公平なことにも耐えてきた。だから彼女が成功しているのは嬉しい」とベンは語る。ジェニファーとの破局後に出会った『バレンタインデー』のジェニファー・ガーナーと結婚し、いまや3児の父親となったベン。「彼女は本当に優しい。彼女は誰に対しても悪意を抱かないし、競争心も持たない。執念深くもない。僕が『くそ!あの野郎』と言うたびに、彼女は『小さいヤツ』って表情を浮かべるんだ」と愛妻をベタ褒めしている。(text:Yuki Tominaga)© Gtres/AFLO■関連作品:アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年10月12日ベン・アフレックが、今月6日(現地時間)に起こした自動車の軽事故の責任は全て自身にあるとして謝罪した。サンタモニカで6日、ベンは2人の娘、ヴァイオレットちゃんとセラフィナちゃんをマクドナルドへ連れて行った際、駐車されていた車両のサイドミラーに自身の車をぶつけてしまったという。事故後すぐに車から飛び出たベンは、その当時、車中にいなかった車の持ち主に対して謝罪のメモを書き、さらに事故に対する自身の保険についての詳細も書き記してその場に残したようだ。謝罪のメモには「ハイ。あなたのミラーにぶつけてしまったんだ!本当にごめん!全部保証させてくれ。ベン」と記されていたという。ベンは最近公私共に順調で、主演と監督を務めた新作『アルゴ』は様々な方面から賞賛を受けており、2013年のアカデミー賞の筆頭候補とも言われている。一方、妻のジェニファー・ガーナーは第3子となるサミュエルくんを出産し、母子共に順調な回復を見せているようだ。ベンは先日、「僕は仕事であんまり家に居られないんだよ。なのに妻は本当に耐えていてくれるんだ。彼女が何でもやってくれるんだよ。もし時間があれば、子どもたちともっと過ごしたいんだ。一緒にお風呂に入るとか、身体的に触れ合う時間があればいいね」と語っていた。■関連作品:アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年10月09日ティム・バートンが製作を、『ウォンテッド』や『ナイト・ウォッチ…』で知られるロシアの鬼才ティムール・ベクマンベトフが監督を務めるアクション超大作『リンカーン/秘密の書』の手に汗握るバトルシーンを収録した特別動画がこのほど公開された。『リンカーン/秘密の書』新映像本作は、奴隷解放を訴え、南北戦争を戦ったアメリカ第16代大統領リンカーンに知られざる“別の顔”があったという大胆な設定を用いて、彼と恐るべきヴァンパイアの壮絶な戦いが描き出すアクション超大作だ。このほど公開されたのはベクマンベトフ監督が“死のワルツ”と呼ぶ壮絶なアクション・シーン。人間に成りすましたヴァンパイアたちがダンスパーティを装って人間たちを集めているという情報を入手したリンカーンが、数々のヴァンパイアを相手にひとりで立ち向かう場面だ。ベクマンベトフ監督のこれまでの作品同様、スローモーションや早回しが巧みに使われた映像で、巧妙に構成されたバトルシーンでありながら、観賞しているだけで時間の流れ方が少しずつ変化していくような、現実の1秒が1秒に感じられないような“異時間”映像だ。リンカーン役のベンジャミン・ウォーカーは、過酷なアクションを演じきるために30ポンド(約13.6キロ)の減量を行い、ハンターのテクニックを身につけるために数100時間にも及ぶ武器のトレーニングを積んだ。ちなみにハリウッド屈指のスタント・コーディネーターのミック・ロジャースとファイト・コディネーターのドン・リーが本作で目指したのは“見栄えのする香港スタイルの武術と、情け容赦ない殴り合いの融合”だそうで、本作ではまだ誰も観たことのない斬新なアクションが楽しめるようだ。『リンカーン/秘密の書』11月1日(木) 全国ロードショー※3D/2D同時公開
2012年10月05日ウェス・ベントレーが、エイブラハム・リンカーン大統領を描く新作『The Green Blade Rises』(原題)の出演契約を結んだ。「Deadline.com」の報道によれば、日本でも絶賛公開中の話題作『ハンガー・ゲーム』に出演しているウェスは今回、ブリット・マーリングと共にテレンス・マリックがプロデュースを手がける同新作への出演を決めたという。リンカーンが第16代米大統領になった初期時代を描く本作で、ウェスはリンカーンの幼少期の教師の1人を演じる見込みで、一方のブリットはリンカーンが9歳のときに亡くなった母親・ナンシー役でキャスティングされている。テレンスと『ニュー・ワールド』や『ツリー・オブ・ライフ』でタッグを組んできたA.J.エドワーズが本作で監督デビューを果たし、エドワーズはすでにジェイソン・クラークをリンカーンの父親トム・リンカーン役として獲得している。ウェスは今後も、同じくテレンスが手がける『Knight of Cups』(原題)、さらに伝説のポルノ女優であるリンダ・ラヴレースの伝記映画など待機作が目白押しだ。■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年10月03日現在、子育てに奮闘中のナタリー・ポートマンが、ジョン・F・ケネディ元大統領の妻ジャクリーン・ケネディ役の候補に挙がっているようだ。ナタリーは、フォックス・サーチライト社製作で、ノア・オッペンハイムが脚本を手がける伝記映画『Jackie』(原題)で、ジャクリーン役を演じる可能性があるという。本作は、1963年にケネディ大統領が暗殺された後のジャクリーンの姿を描いた作品で、ナタリーは脚本に好感触を持っているものの、監督が決定するまでは出演の決定を見送る模様だ。同作は以前、ナタリーがアカデミー主演女優賞を受賞した『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンを取り、アロノフスキー監督と長年のパートナーだったレイチェル・ワイズをジャクリーン役に迎えて製作される予定だったものの、2人が破局したためにお蔵入り状態が続いていた。しかし、2年前の2010年にはスティーヴン・スピルバーグも同作に興味を示していたという。ただ、8月に結婚したばかりのナタリーは、夫のベンジャミン・ミルピエや息子のアレフ君との時間を優先するために今後しばらく女優業を休止する見込みだとも先日報じられている。今後、どのような展開を見せるのか、注目が集まりそうだ。■関連作品:ブラック・スワン 2011年5月11日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.
2012年10月02日食品などの企画を行っているユニリーバ・ジャパンは、アメリカ生まれのプレミアムアイスクリーム「BEN&JERRY’S(ベン&ジェリーズ)」の「ハロウィン・アイスクリームケーキ」を発売。「BEN&JERRY’S表参道ヒルズ店」にて、10月6日~10月31日の期間限定で予約販売する。同商品は、ハロウィンの象徴的モチーフであるかぼちゃのお化け、「ジャック・オ・ランタン」をあしらったデザインになっている。好きなアイスクリームのフレーバーを2種類選んでもらい、天然着色料で色付けした生クリームでデコレーション。顔の部分はチョコレートで仕上げるという。価格は、スモール(5号サイズ、4~6人分)が3,000円、ラージ(6号サイズ、8~10人分)が4,000円。予約から5日~10日後、店頭での引き渡しとなる。なお、ハロウィン当日の10月31日には、「ハッピーハロウィンプレゼント」を実施。仮装で来店し、店のスタッフへハロウィンの合言葉「トリック・オア・トリート」を言った人全員に、アイスクリーム(スモールサイズ)を無料でプレゼントするとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日今秋、ベテランアクション俳優達が勢揃いした『エクスペンダブルス2』やジェイソン・ステイサム主演作『SAFE/セイフ』などいぶし銀な男たちのアクション映画が続々と公開となる。しかし、『エクスペンダブルズ2』然り、『SAFE/セイフ』然り、40歳オーバーのスターたちの活躍が目覚しいが、実は彼らの人気を脅かす(?)アクション畑のヤングスターたちも、今秋公開の作品で大活躍する。第1回目となる今回は、女子垂涎の若手イケメン俳優たちをピックアップ!まず、ご紹介するのは『シャドー・チェイサー』(10月27日公開)でブルース・ウィリス、シガーニー・ウィーヴァーら大御所スターたちを脇に主演を務めるヘンリー・カヴィルだ。『インモータルズ神々の戦い』ではマッチョな肉体と見事な剣術を披露し、「『007/カジノ・ロワイヤル』のオーディション時は22歳と若すぎた。将来はジェームズ・ボンドになれるかもしれない」と同作の監督マーティン・キャンベル言わしめる実力派だ。さらに、『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーランを製作に迎えて送る2013年の話題作『マン・オブ・スティール』で主人公クラーク・ケント(スーパーマン)に抜擢されるなど、いまハリウッドで“最も旬な男”なのだ。『シャドー・チェイサー』では、家族に、政府に、CIAにと翻弄され傷だらけになってしまうのだが、そんなボロボロな姿もセクシーなヘンリーの魅力を存分に楽しんでみては?続いては、『リンカーン/秘密の書』(11月1日公開)で大統領でありながら、ヴァンパイアとの熾烈な戦いに自ら身を投じる第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンを演じるベンジャミン・ウォーカー。「人民の人民による人民のための政治を」という演説で民衆から絶大な支持を集める“表の顔”、その一方で銃を仕込んだ特製斧を振り回し、バッタバッタとヴァンパイアを切り倒していくハンターとしての“裏の顔”の両方を見事に演じ分け、注目を集めている。さらに、最新の映像技術で描き出すアクロバティックなアクションシーンでは、普段優しげな表情が一気に男らしくなり、ギャップに弱い女子ならイチコロ?最後は、このヤングスターたちの中でも最年少のイケメン男子アレクサンダー・ルドウィグと、“シラット”と呼ばれる最強格闘術の使い手でもあるインドネシア人俳優イコ・ウワイスの武闘派の2人。やんちゃ系イケメンのアレクサンダーは、アメリカで社会現象を巻き起こしている『ハンガー・ゲーム』(9月28日公開)に出演し、「MTVムービー・アワード」で格闘シーン賞を受賞した運動神経抜群の20歳なのだ。一方、イコはプロのシラット選手としても活動している本物の武闘家。それだけに『ザ・レイド』 (10月27日公開)での彼の動きは、“アクション俳優”という枠を越えた達人技のオンパレード!さらに、剣に銃と様々な武器を使いこなし、息もつかせぬそのアクションはハリウッドでも認められ、キアヌ・リーブスの監督デビュー作『Man of Tai Chi』への出演も決定している。そんな2人が魅せる華麗なアクションは、女子でなくとも惚れてしまうこと必至だ!イケメン俳優たちが魅せる迫真のアクションに、あなたもぜひノックダウンされてみては?次回は、麗しの戦うヒロインたちをピックアップ!■関連作品:シャドー・チェイサー 2012年10月27日より有楽町スバル座、新宿ミラノほか全国にて公開© 2012 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. リンカーン/秘密の書 2012年11月1日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて3D/2D同時公開© 2011 Twentieth Century Foxハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.ザ・レイド 2012年10月27日よりシネマライズ、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© MMXI PT. MERANTAU FILMS
2012年09月27日マット・デイモンとベン・アフレックが、南極探検家を描く新作『The Race to the North Pole』(原題)で再タッグを組むようだ。ワーナー・ブラザース製作の同作に、自らの映画製作会社パール・ストリートを通してプロデューサーとして参加する2人は、ピーター・グランツを監督に迎える模様だ。同作は、英国人のロバート・ファルコン・スコットとノルウェー人のロアール・アムンゼンの2人の探検家が、1900年代初頭に前人未踏だった南極を目指した実話が基となっている。ロバート役にはベンの弟ケイシー・アフレックが抜擢されている。さらにパール・ストリート社は、ボストンのギャング、ホワイティ・バルジャーの波乱の生涯を描く実録犯罪映画も手がけ、マットが主演し、ベンがメガホンを取る見込みだ。マットは新作『Promised Land』(原題)で製作、主演、脚本の3役を手がけており、一方のベンは監督と主演を担ったポリティカル・サスペンス作品『アルゴ』の公開を控えている。■関連作品:アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年09月21日ナタリー・ポートマンが、女優業への本格復帰を遅らせようと考えているようだ。アカデミー主演女優賞を獲得した『ブラック・スワン』で知り合った振付師のベンジャミン・ミルピエと8月に結婚式を挙げたばかりのナタリーだが、昨年6月に息子・アレフくんを出産したこともあり、今後の映画出演を制限して家族と過ごす時間を増やすことを考えているという。『アーティスト』で2012年度アカデミー監督賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウスが監督を務める予定の最新作『In The Garden Of Beasts』(原題)や、ウェスタン映画『Jane Got a Gun』(原題)など新作への出演が囁かれているものの、複数の関係者によれば、ナタリーの女優業への本格復帰は長引きそうだという。ある関係者は「Us Weekly」誌に「ナタリーは映画出演をかなり厳選していて、女優業に復帰するのはもう少し時間がかかりそうですね」と語り、続けて「ナタリーの目は家族ができてから輝いていますよ。赤ちゃんが生まれてからの彼女はかなり変わりましたね。ナタリーも夫のベンジャミンも、かなり満足げな様子です」と明かしている。
2012年09月20日『ゴーン・ベイビー・ゴーン』、『ザ・タウン』で監督・脚本・製作をこなしフィルムメイカーとしてもその才能を遺憾なく発揮してきた俳優、ベン・アフレック。そんな彼の第3作目の監督作となる『アルゴ』が現在、カナダ・トロントにて開幕中の第37回トロント国際映画祭にて9月7日(現地時間)にワールドプレミアが開催され、監督・主演を務めたベンを始めアラン・アーキン、ジョン・グッドマン、ブライアン・クラストンらキャスト陣が登壇、会場を大いに盛り上げた。1979年11月4日、イラン革命が激しさを増すテヘランで過激派がアメリカ大使館を占拠し、大使館員が人質にとられてしまう。大混乱の中逃げ出し、カナダ大使の自宅に身を隠した6人のアメリカ大使たちを安全に国外へと脱出させるため、CIAの救出作戦のエキスパート、トニー・メンデスはウソの映画を企画する――。アメリカ大使館人質事件の実話を元にした前代未聞の救出劇を描く本作。トロント国際映画祭で遂にワールドプレミアを迎えたが、プレミア上映を終えたベンは興奮気味に「最高だ。この作品は自分でもすごく好きだし、すごく誇りに思っているからね!」と語り、感動もひとしおといった様子。さらに「アメリカとカナダの関係性が人の命を救ったという、カナダについてすごく特別なことを描いた作品だから、とりわけカナダでプレミア上映できて嬉しかった。それからアメリカ人には分からないようなカナダについてのジョークを、カナダの人たちが全部笑ってくれたのも嬉しかった。そういうところも含めて本当に本当に昨日のプレミアは感動的だった!」といまだ感動冷めやらぬ熱い口調で喜びを口にした。終映後は会場からスタンディングオベーションで迎えられ、大盛況のワールドプレミア上映となったが、話題作が多く上映されるこのトロント国際映画祭で、本作がどのような評価を受けるのかにも注目が集まる。『アルゴ』は10月26日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年09月11日ベン・アフレックが監督と主演を務めた『アルゴ』が、現地時間7日にカナダで開催されたトロント映画祭のワールドプレミア上映され、観客からスタンディングオベーションで迎えられた。その他の写真『アルゴ』は、1979年にイランで実際に起こった事件でありながら、最高機密情報として18年ものあいだ秘匿されてきたエピソードを基にした作品だ。CIAの人質奪還のプロたちが、過激派によって占拠された米大使館から逃げ出し、カナダ大使館に身を隠した6人のアメリカ人職員たちを、“想像を絶する作戦”で救出しようとする緊迫のドラマを描いており、アフレックは、救出作戦を率いるトニー・メンデスを演じている。近年、俳優だけでなく監督としての評価も高まりつつあるアフレックは「この作品は自分でも誇りに思っている。しかもこの作品は、アメリカとカナダの関係性が人の命を救ったということを描いた作品だからカナダでプレミアができてうれしかった」と語り、「アメリカ人にはわからないようなカナダのジョークを、カナダの観客が全部笑ってくれたのもうれしかったよ」と笑みを見せた。また、上映前のレッドカーペットにはアフレック監督をはじめ、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、ブライアン・クランストンらキャスト陣も登壇し、会場を盛り上げた。映画祭は、観客の投票によって決まる観客賞(ピープルズ・チョイス・アウォード)が最高賞となるが、本作にどのような評価が集まるのか賞の行方も含め、注目が集まっている。『アルゴ』10月26日(金)丸の内ピカデリーほか全国公開
2012年09月11日科学技術の発展は人類を大きく進歩させました。それは無数の努力、発見を積み上げた結果です。しかし人間のやってることですから、それにまつわる「へぇ」なエピソードは尽きることがありません。そのほんの一部をご紹介します。■できたものは違っていた電話の発明者として知られるアレクサンダー・グラハム・ベル(1847年~1922年)はもともと電話を作ろうとしていたのではありませんでした。ベルはろう者のための教育を熱心に行った人で、ろう者のために何かできないかと考え電信の改良に取り組んで……結果、電話ができました。ちなみにベルはヘレン・ケラーの元にサリバン先生を送りこんだ人でもあります。■そもそもベルじゃなかった!電話の発明者はベルと一般には知られていますが、実はそうではありません。アントニオ・メウッチ(1803年~1889年)が発明者でした。彼はイタリア人で、1854年ごろに最初の電話を完成させていたと言われます。1876年にベルが特許を取った時には、これを提訴しました。1887年にベルの勝利で裁判は終了。メウッチは不遇の内に死亡します。以降、ずっと電話の発明者はベルとして知られてきましたが(イタリアを除く)、2002年アメリカ合衆国の決議案が可決し、ようやくメウッチが電話の発明者として認知されるようになったのです。■飛行機の開発は日本人の方が早かったかも?近代になると、科学技術の発展、発明はスピードを増します。同じ物を世界の別の場所で同時期に開発していた、なんて話は数多くあります。有人飛行機の開発は、日本人が世界初になるかもしれなかった話を知っていますか?二宮忠八(1866年~1936年)は明治時代の人で、飛行機の研究開発に熱心でした。彼は自分の飛行機械を「飛行器」と呼びました。1891年にはゴム動力の「飛行器」の飛行に成功。これは「カラス飛行器」と呼ばれています。二宮忠八がカラスの滑空を見て思いついたからです。その後、玉虫の形にヒントを得た「玉虫型飛行器」(有人飛行用)の研究を開始し、1893年にはその模型が完成しました。研究開発資金の提供を軍に申し入れますが、却下されます。失意の二宮は独力で開発を続けることを決意します。しかし、資金を稼ぐために製薬会社に勤務するなど、それどころではなくなったのです。ようやく研究を再開したところにライト兄弟による「有人飛行機の初飛行成功!」が届きました(1903年)。ショックを受けた二宮は、動力以外は完成していたのに自らの飛行器を壊し、飛行機の開発から去ってしまいました。もし軍が資金提供を行っていたら、二宮の『玉虫型飛行器』の方が、ライト兄弟の『ライトフライヤー号』よりも早く有人飛行に成功していたかもしれません。ちなみに、二宮から資金について相談を受けたのに却下した陸軍の長岡外史大佐(皮肉なことに後に帝国飛行協会副会長になる)は、後に自らの非を認め、二宮のところまで出むいて謝罪しています。男らしい態度ではありますが「時すでに遅し」でした。■飛行機は難しい!飛行機の話をもう一題。二宮忠八を打ちのめしたライト兄弟の『ライトフライヤー号』ですが、本当に飛んだのか? という疑問の声があります。ライトフライヤー号が有人初飛行に成功したのは、1903年12月17日です。場所はノースカロライナ州のキティホークでした。飛行は4回行われました、4回目の59秒飛行距離259メートル(852フィート)は別ですが、1回目は12秒で約26メートル(120フィート)、2回目は12秒で約53メートル(175フィート)、3回目は約61メートル(200フィート)。正直、あまり飛んでないなあ、という印象を持つのではないでしょうか。また、実験の日には強風が吹いており、ライト兄弟は向かい風に向かって飛行機を飛ばしました。これにより揚力を得やすくなったはずで、非力な動力(12馬力でした)を補う意味があったと考えられます。実際、ライトフライヤー号は本当に飛ばすのが難しいものだったようで、ライト兄弟の偉業100周年記念イベント用に作られた復元機は飛行できませんでした。コンピューターのシミュレーションでも大変に飛行特性が悪かったようです。偶然ですが、先に紹介した二宮の飛行器の動力も12馬力でした。■雷の危険な実験ベンジャミン・フランクリンというと米100ドル札に肖像が描かれている有名な政治家ですが、彼は物理学者、気象学者でもありました。雷は電気である、ということを証明するため、嵐の中、凧を上げる有名な実験を行いました。凧糸にはライデン瓶(1746年に発明された電気をためることができる)という装置が取り付けられました。雷雲から凧に落ちた雷が電気であればライデン瓶に電気が導かれるという仕組みです。フランクリンはこのむちゃな実験によって成功しましたが、その後がいけませんでした。実験をまねする人が出たのです。感電して2人死んだと言われています。ベンジャミン・フランクリンは自分の生命を守るために十分な準備をし、慎重に実験していたのですが、死んだ人はそこまでまねできなかったんですね。■自分では使わないけど自分では使わないのに情熱をかけて技術の発展に取り組む人がいます。ヨハネス・ケプラー(1571年~1630年)は天文学者で、天体の運行に関するケプラーの法則を考えた人です。天体物理学の先駆者で科学の発展に大きく寄与した人ですが、天体観測のために重要な発明をしています。『ケプラー型望遠鏡』です。接眼レンズを凸レンズにしそれまでのものより大きな倍率を可能にしました。自身が天文学者などでさぞ役に立ったと思うでしょうが、それが全然なのです。ケプラーは視力が大変に弱かったので、発明はしたものの自分では制作せず使いませんでした。■誰が珍説だ!ギリシアの天文学者アリスタルコス(紀元前310年~紀元前230年ごろ)は太陽が中心にあり、地球はその周囲を回っているという説を唱えました。コペルニクスが地動説を唱える2,000年も前のことです。しかし、アリスタルコスの「太陽中心説」の著作は残っていません。なぜ、彼がその説を唱えたのかわかっているかというと、アルキメデス(紀元前287年~紀元前212年)の著作に「こんなことを言ってるのがいる」と珍説扱いで紹介されているからです。またプルタルコス(46年ごろ~127年ごろ)の著作にもアリスタルコスの説に触れた部分があるようです。自分の著作が後世に残らず、アルキメデスとプルタルコスによって現在に知られているというのは何とも気の毒というほかはありません。ちなみに、太陽中心説の以前に彼が著した『太陽と月の大きさと距離について』(現存する彼の唯一の著作)は天動説に基づいたもの。この後太陽中心説へと転向したと思われますが何とも皮肉です。(高橋モータース@dcp)
2012年08月30日ベン・アフレックが監督と主演を務める『アルゴ』が、現地時間9月6日(木)からカナダで開催されるトロント映画祭でワールドプレミア上映されることが決定した。その他の写真『アルゴ』は、1979年にイランのアメリカ大使館で起きた人質事件に対して、CIAが仕掛けた“前代未聞の救出作戦”の一部始終を実話を基に描いた作品。アフレックのほか、アラン・アーキン、ブライアン・クランストン、ジョン・グッドマンらが出演し、ジョージ・クルーニーがプロデューサーを務めている。映画祭での上映は、現地時間9月7日(金)を予定しており、アフレック監督、アーキン、グッドマンらキャストと製作陣がレッドカーペットに登壇する予定。さらに本作でアフレックが演じたCIAエージェントのモデルになったトニー・メンデス氏の登場も予定されている。トロント映画祭にはコンペティション部門がないが、過去に『アメリカン・ビューティー』や『スラムドッグ$ミリオネア』『英国王のスピーチ』が観客賞を受賞し、その後にアカデミー作品賞・監督賞を受賞しており、近年、監督としての評価が高まっているアフレックと、彼の最新作『アルゴ』がトロントでどのような評価を集めるのか気になるところだ。『アルゴ』10月26日(金)丸の内ピカデリーほか全国公開
2012年08月22日