ニューヨークのマンハッタンにそびえたつ、最高級マンション“ザ・タワー”を舞台に、この最上階に居を構える大富豪vs彼に騙された使用人たちが繰り広げる、大逆転計画を描いた痛快コメディ『ペントハウス』。コメディファンにとってはたまらない、稀代のコメディアンが本作で遂に初共演を果たした。その2人とは、俳優のみならず監督・脚本などマルチな才能を発揮しているベン・スティラーと、90年代に一世を風靡し、不動の地位を築いたエディ・マーフィーである。絶妙な掛け合いを見せる2人に、本作について語ってもらった。ある日、“ザ・タワー”の最上階に暮らすVIPであり詐欺師・ショウが使用人たちの全財産を騙し取っていたことが発覚したのをきっかけに、ベン扮する“ザ・タワー”の熱血管理マネージャー・ジョシュを中心に使用人たちが結束!最上階のペントハウスに隠された全財産を取り戻すべく、無謀な計画が始まるのだが…。熱い魂を燃やすジョシュの奪還計画について、ベンは熱く説明する。「ジョシュと仲のいいドアマンのレスターは、年金を全部ショウに注ぎこんで、自殺まで考えてしまうんだ。もちろんジョシュも被害者の一人だったけど、レスターの金も騙し盗られたことを知り、ついに堪忍袋の緒が切れるんだ。怒ったジョシュは、レスターを追い込んだショウへの腹いせも込めて車を壊したり、先頭に立ってみんなをこの強奪作戦に引きずりこんでいくんだ」。しかし、詐欺で生計を立てる大富豪に立ち向かうには、素人集団では歯が立たない。そこで、ジョシュがチームに引き入れるのが、エディ扮する泥棒のスライドである。「ジョシュは毎日のようにスライドと顔を合わせている。スライドはいかがわしいことばかりしてる怪しい男でね、盗品を売りさばくのが仕事で、時にはジョシュをからかっている。が、いざ計画実行となったとき、切り札として泥棒のプロであるスライドにご登場願うことになるんだ」。実は、同じ保育園に通っていた幼なじみであるジョシュとスライドの2人。だが、ジョシュにとってスライドは「消したい過去だね」とベン。エディも自身の役について「街で会うたびにたかったり朝から盗品を売りつけたり、怪しいのもいいところだよ」と決して否定しない。実際に演じてみてのご感想は?「最高に楽しかったよ!ファミリー映画がずっと続いてたからね、チャラいキャラは久しぶりだった。すごく久しぶりだっただけに、エライ新鮮だった。みんなに“待ってました!”と言われる気がするね」。現在46歳のベンと、50歳のエディ。コメディ俳優として開花した時期こそ異なれ、歳が近いこともあって“笑い”について通じ合うものも多かったようだ。「同じテレビを見てたり年も近いからすごく話も合ったよ」と明かすベンだが、エディの演技を初めて近くで見て、何を感じたのか?「言わずもがなの人だからね。同時代に育った人間にとってここ25年のコメディで一時代を築いた人だし、最高だったよ!すごくおもしろいし頭のいい人だし、アドリブ満載でこれぞ“エディ・マーフィ流”という感じだった。彼の演技には2つの面があるんだ。一方で何をするか分からないアブない男を演じてるのに、それでいてすごく憎めない感じもさらりと出している。コメディを観客的に見てて、コメディをすごく愛してる人だね。毎日ワクワクしながら仕事ができたし、驚きの連続だったよ。素人さんみたいに彼の話芸に酔いしれていたよ」。同年代と言えば、強奪作戦チームの一味に加わる、人の良すぎるウォール街の“負け組”Mr.フィッツヒューを演じるマシュー・ブロデリックも、舞台を中心にコメディ界を牽引してきた一人。エディは興奮しながら、彼との共演についてふり返る。「どの登場人物も応援したくなるんだけど、中でもマシュー・ブロデリックは同期でね。彼の映画は全部観てるよ。セットでプロフェッショナルな彼の一挙手一投足を見てると“ああ、あれはあの映画の感じだ”“そうそうこんな声だ”とか…蘇ってくるんだ」。このほかにもケイシー・アフレックにガボレイ・シディベ、マイケル・ペーニャと、ツワモノがチームに揃ったが、果たして彼らの“奪還”は果たされるのか…?最後まで目が離せないこの大逆転劇について、ベンとエディそれぞれにその見どころを語ってもらった。「貧乏人が金持ちに騙される、これは永遠のテーマだよね。その図式を貧乏人が逆転して成功に持ち込もうと企む、初期の“大逆転”同様、不朽のテーマだ」(エディ)「あり得ない組み合わせの人物が登場したり、この物語に観客がノッてきてるとき、どこかで歯車が狂いだして、みんなが望まない方向に行くところが面白いよね。話がどんどんややこしくなるんだ。練りに練った脚本だというのをヒシヒシ感じるし、監督と脚本家はそこに苦心しただろうから、この映画はリアルでハラハラするよ!」(ベン)ぜひ、2人が繰り出す“笑い”を心ゆくまで楽しんでほしい。■関連作品:ペントハウス 2012年2月3日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:億万長者VS使用人の一大バトル『ペントハウス』メモパッドを5名様にプレゼントローラ、1泊200万円超の高級ペントハウスで大はしゃぎ犯罪素人チームが挑む強奪ミッション!『ペントハウス』試写会に10組20名様ご招待ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集失言続きのブレット・ラトナー監督、アカデミー賞授賞式のプロデューサーを辞退
2012年02月03日スクリーンからご無沙汰気味だったエディ・マーフィと、ついに再会できる。ベン・スティラーとコンビを組む『ペントハウス』(2月3日(金)公開)で、マーフィはお得意のギャグを連発。華やかに帰ってきてくれた、世界中が愛してやまないコメディの王に話を聞いた。その他の写真「そろそろ家を出て何かやらなきゃまずいぞと思ってさ(笑)。ずいぶん家でのんびりしてきたからね。僕は前からベン(・スティラー)のファンで、一度共演したいとずっと思ってきた。今回、すばらしい形でその夢が実現したわけだ。それに、集団で何かを盗むというタイプの映画もやったことがなかった。経験のない分野に挑戦もしてみたかったのさ」投資詐欺の被害に遭い、将来の年金を失ってしまった高級コンドミニアムの従業員たちが、詐欺をした張本人の住むペントハウスに忍びこんで、隠されているに違いない財産を盗もうとする物語。スティラー演じるマネージャーをはじめ、従業員たちはまじめな人間ばかりで、盗みのノウハウなど持ち合わせていない。そこで助っ人となるのが、マーフィ演じるチンピラだ。ウォール街で抗議運動が展開される今、まさにタイムリーな話と言えるが、製作も兼ねているマーフィが原案を思いついた時には、それらの要素は含まれていなかった。「僕が思いついたアイデアは、不満を抱える従業員たちが、力を合わせて自分たちが勤務するビルから何かを盗もうとする、というものだった。そういった細かい部分は、(大物プロデューサー)ブライアン・グレイザーらと話を練っていくうちに付け足されていったんだよ」今月末に行われるアカデミー賞授賞式で、司会を務めることになっていたマーフィ。この取材でも、「オスカーは楽しいイベント。プレッシャーなんかないよ。舞台に立って、次に出てくる人を紹介すればいい。ついでにばかばかしいジョークをいくつか言うだけさ」と喜びを見せていたが、その後、授賞式のプロデューサーを務めるはずだったブレット・ラトナー監督がスキャンダル発言のため降板すると、マーフィも司会を辞退することに。『ペントハウス』で組んだばかりのラトナーへの忠誠心を示す行動と思われるが、マーフィの司会ぶりを楽しみにしていたファンには、残念なニュースだった。それだけに、次はどんな作品で笑わせてくれるのかが、ますます気になるところだ。『ペントハウス』2月3日(金)全国公開(C)2011 Universal Pictures. All Rights Reserved.
2012年02月02日ベン・スティラーとエディ・マーフィ初競演で贈るハイタワー・エンターテインメント映画『ペントハウス』の公開に先駆けて、物語の舞台であるNY・マンハッタンの超一等地にそびえ立つ超高級マンションの最上階“ペントハウス”にちなみ、都内イチ高い場所にあり1泊200万円以上という日本イチ高級な最上階“ペントハウス”にて、公開記念イベントを1月26日(木)に実施。タレント・モデルのローラが、最高級の空間にふさわしいゴージャスな衣裳で登場。●映画をご覧いただいていかがでしたか?すごい楽しくて、夜中4時位まで観てたよー。ホントにみたってば~!すごい面白かったよ。ホワホワホワーってなっちゃった!主人公のベン・スティラーもエディ・マーフィもカッコいいよ。知ってる?エディ・マーフィ!ベンは優しいところ、エディはちょっと悪いところが良かったよ。どっちとは選べないな。●映画にちなんで、本日のイベントは日本一高級(1泊200万円)で都内一高層なところにある部屋“ペントハウス”で行っていますが感想はいかがですか?すごい広くてびっくりしたー。富士山もスカイツリーも見えたよー。ウキウキ!1泊200万円もするのー?びっくり!!みんな知ってたの??●もしローラさんが演じるとしたら、劇中に出てくる大富豪と使用人どちらが良いですか?うーんドアマンとかやってみたいかな。「こんにちはー」とか言ってウフフッ。やっぱり大富豪にする、豪華な朝食を毎日食べたい!●『ペントハウス』には社会問題も出てきますが、今日本で問題になっている増税についてどう思いますか?日本の増税良くないねー。私の好きなパンも高くなっちゃうでしょ!ちょっとお家かえって考えてみるね。ウフフッ。●劇中でペントハウスに20億円が隠されていますが、ローラさんが20億円持っていたらどうされますか?島を買おうかな!あと猫のベッドとか、おいしくつくれるフライパン買ったり……あとでゆっくり考えてみる。●今日素敵なプレゼントがあります。ローラさん:えー!20億円くれるのかな??※ここで20億円の金塊……と同じ量の金塊チョコレートが登場わぁすごい!!本物??本物だよ、だってこれ重たいもん。あれ、こっちは軽いなぁ。なんだ偽物かぁ。騙されたー!チョコレートだ!!でも、運んできたボーイさんはエディ・マーフィそっくり!ウフフ●劇中でもトリックが出てきますからね。でも、チョコレートでも全部で10万円するんですよ。じゃあもらおう!!●本日はペントハウスの住人にふさわしいような豪華なアクセサリーを身に着けているとお伺いしましたが。ネックレス、これいくらだったっけ??8000万円くらいだった。(正確には8700万円)ネックレス、指輪、ブレスレット3点総額で1億円だって!ウフフ、嬉しい!●では最後に映画のみどころをお願いします。『ペントハウス』は笑いあり、アクションありでとても、楽しいです。ボーイフレンドや友達、家族と一緒に観に行ってね!OK!!ウフフ!『ペントハウス』の公開は2月3日より。作品情報『 ペントハウス 』監督:ブレット・ラトナー出演:ベン・スティラー、エディ・マーフィ他配給:東宝東和2月3日(金)よりTOHOシネマズ 有楽座 ほか全国ロードショー(c) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年01月26日ベン・スティラーとエディ・マーフィという2大コメディスターの初共演で贈る話題作『ペントハウス』の公開に先がけ、26日に都内で一番高い超高級ホテルの最上階“ペントハウス”でイベントが行なわれ、モデルでタレントのローラがゲストに登場した。その他の写真会場となったのは六本木にある某高級ホテルの最上階の一室。シークレット・ルームであるというこの部屋には、海外のロックスターやハリウッドスターなど、世界のセレブが泊まるという。ちなみに1泊200万円以上という日本で最も高価格な一室で、地上約240mから眺める景色は圧巻だ。ローラは8700万円のネックレスにブレスレット、指輪と総額1億円を身に着けたドレス姿で登場。「重いけどキラキラしててとってもいー感じ」とご機嫌で「主人公がカッコイイの!最後は惚れちゃった。どんどん発展していくストーリーで、最後はすっごくハッピーな気持ちになったょ」とコメント。「ベン・スティラーは優しいところ、エディ・マーフィはちょっと悪いところがいい。ふたりとも半分半分、好き」だそうで、今は彼氏を「いろんな街を歩いて探し求めている」とジョークを飛ばしていた。本作は失業率などアメリカ経済の問題にも触れているが、日本の増税については「大好きなパンも高くなっちゃうから、増税はダメだょー。増税反対のカードを持って、原宿とか歩いてみようかな。あとで考えてみるー」と発言。さらに、もし20億円を手に入れたらどうするかと聞かれると、「島を買いたい。あとネコのベッドとかフライパン」と珍回答。映画については、「笑いどころやアクションもあってハラハラドキドキ。ボーイフレンドや家族で観てください」とPRした。『ペントハウス』は、NYマンハッタンの一等地に立つ全米一の最高級マンション“ザ・タワー”を舞台に、ビルの管理マネージャー(ベン・スティラー)と使用人たちが、最上階(ペントハウス)に住むVIP居住者に騙し取られた自分たちの財産を奪い返すため、隠された20億円を強奪する作戦に出るという物語。『ペントハウス』2月3日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー(C)2011 Universal Pictures. All Rights Reserved.
2012年01月26日モデル、タレントとして活躍するローラが映画『ペントハウス』のプロモーションイベントに登場。映画にちなんで都内ラグジュアリーホテルの1泊200万円超の部屋でセレブ気分を存分に味わった。ニューヨークの高級ペントハウスを舞台にしたドタバタ劇を描いた本作にちなんで、この日のイベントの会場として特別に貸し出されたのは、六本木にあるラグジュアリーホテルの都内でも一番の高層階(地上240メートル)の、日本で最も高価な一室。来日した世界中のセレブやハリウッドスター、国王などが宿泊する部屋として使用されており、値段は1泊200万円以上!ローラは「スカイツリーも見たよ!何食べよっかな?いい気分!」とはしゃいだ様子でセレブ気分を満喫していた。映画の感想を尋ねられると「観たよー。主人公(ベン・スティラー)がかっこいいのね。で、途中でエディ・マーフィが出てくるんだけど、今回は何と悪いヤツでぇ…事件が起きて最後は感動するお話」とローラ節でストーリーを説明。ベンとエディの2人については「すっごい知ってる!TVで(笑)」と語り、「かっこいい!」を連発していた。「映画は誰と観に行くの?」という報道陣の質問には「秘密。(相手は)いないよー」とニッコリ。もうすぐバレンタインだが、報道陣から再度「本命は?」とツッコまれると「本命はいないよ。町中を探し歩いてます」と笑顔でかわしていた。『ペントハウス』は2月3日(金)より全国にて公開。■関連作品:ペントハウス 2012年2月3日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:犯罪素人チームが挑む強奪ミッション!『ペントハウス』試写会に10組20名様ご招待ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集失言続きのブレット・ラトナー監督、アカデミー賞授賞式のプロデューサーを辞退エディ・マーフィー節、復活?ベン・スティラーと初競演『ペントハウス』が公開決定
2012年01月26日ベン・スティラーとエディ・マーフィという2大コメディスターが初競演を果たした映画『ペントハウス』(2月3日(金)公開)。本作のFacebookページにおいて、劇中に登場する多彩なキャラクターにちなんだ性格診断アプリが開始された。その他の写真本作の舞台はニューヨーク・マンハッタンにそびえ立つ高層マンション“ザ・タワー”。ひと握りの金持ちしか住むことのできないこの超高級マンションで最上階(ペントハウス)に君臨していた大富豪が、毎日あくせく働いている使用人たちの大事な年金を着服していたことが発覚。憤慨した使用人のリーダーである管理マネージャー(ベン・スティラー)は、幼なじみの泥棒(エディ・マーフィ)らを仲間に引き入れて、最上階に隠されているらしい大金を奪う“ペントハウス攻略作戦”を開始する。このように本作には、上記の大富豪、マネージャー、泥棒をはじめ、ネガティブなコンシェルジュやデタラメなエレベーターボーイ、堅実なドアマンなど、マンションの使用人を中心に個性豊かなキャラクターが登場するのだが、これに合わせた性格診断を行えるのが今回スタートした“ペントハウス住人診断”。いくつかの簡単な質問に答えていくと、何事も頂点を極めたい“経営者タイプ”、黙って結果を出す“職人タイプ”、有能なのにトップの器ではない“現場リーダータイプ”など、ユニークなキャラクターたちになぞらえた診断をばっさりと下してくれる。また、その診断結果をFacebookやTwitterに投稿して共有することも可能になっている。大富豪VS使用人という現代社会の縮図のような対立構図を背景に、様々なキャラクターたちが暴れ回る本作。映画を観る前に、自分だったらどのキャラクターに当てはまるのか、診断してみてはいかがだろうか。『ペントハウス』2月3日(金)TOHO シネマズ有楽座ほか全国ロードショー(C)2011 Universal Pictures. All Rights Reserved.
2012年01月17日ベン・スティラーとエディ・マーフィという2大コメディスターが初競演した話題作『ペントハウス』の日本公開が2012年2月3日(金)に決定し、予告編映像が公開された。『ペントハウス』予告編『ペントハウス』は、NYマンハッタンの一等地に立つ全米一の最高級マンション“ザ・タワー”を舞台に、ビルの管理マネージャー(ベン・スティラー)と使用人たちが、最上階(ペントハウス)に住むVIP居住者に騙し取られた自分たちの財産を奪い返すため、隠された20億円を強奪する作戦に出るという物語。本作でスティラーは熱血過ぎる管理マネージャー役を、マーフィは強奪作戦の助っ人を頼まれる泥棒役を演じている。今回公開された予告編では、タワーに勤めるマネージャーのスティラーが「本当の価値は極上のサービスだ」と仕事に胸を張る場面から始まり、最上階の住人である金融王に全財産を奪われてしまったことを知った使用人たちが、助っ人を頼んだ泥棒から盗みの技を習う様子がコミカルに描かれている。FBIが24時間監視する中、トリックが仕掛けられたペントハウスへ乗り込むために、最高級マンションの外壁を伝うスリリングなシーンも。予測不能でハチャメチャな強奪ミッションに出る使用人たちの奮闘に、ワクワクさせられる映像となっている。『ラッシュアワー』シリーズのブレット・ラトナー監督がメガホンをとり、ケイシー・アフレックや、『プレシャス』でアカデミー主演女優賞にノミネートされたガボレイ・シディベなど豪華キャストが顔を揃えた『ペントハウス』は、2012年2月3日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほかで全国ロードショー。『ペントハウス』2012年2月3日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
2011年12月22日女優の永作博美が12月21日(水)、都内で開催された「第36回報知映画賞」表彰式に出席。『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』、『八日目の蝉』での熱演が高く評価されて「生まれて初めての主演賞です」(永作さん)。特に『八日目の蝉』への思い入れは格別のようで、共演した子役・渡邉このみちゃんから花束を手渡されると、「この子がかわいい分、罪悪感も増してしまって、撮影中は押しつぶされそうだった。いま思い出しても泣けてきます」と感極まり号泣する場面もあった。一方、『武士の家計簿』、『日輪の遺産』、『ツレがうつになりまして。』の3作品で主演を務めた堺雅人は、こちらも初となる主演男優賞を受賞。“ツレうつ”で共演した宮崎あおいとともに登壇し、「いくら感謝してもしきれない」(堺さん)、「ただただ嬉しいの一言」(宮崎さん)とここでも夫婦愛の強さをアピールしていた。また、『武士の家計簿』を手がけた森田芳光監督の突然の訃報には、堺さんも驚きを隠せない様子。「ご一緒したんだという気持ちを胸に、来年も一歩一歩、現場で汗をかきたい」と故人に思いを馳せていた。『阪急電車片道15分の奇跡』で4年ぶりの映画出演を果たした宮本信子は、助演女優賞を獲得。「わずか15分の間、電車に乗ったり降りたり、引き返したり(笑)。楽しんで演じることができた」と笑顔でふり返り、「今年はいろいろなことがあった年。やり切れない思いや、立ち止まってしまったうつろな時間をこの映画が優しく包み込んでくれた」と語った。花束ゲストとして、共演の中谷美紀が登壇し「撮影中は、私たちはもちろん、エキストラの方にも気を配っていらっしゃった。懐の大きな方で、憧れの存在です」と尊敬の眼差しを向けた。俳優のでんでんは、園子温監督の大ヒット作『冷たい熱帯魚』で猟奇殺人鬼を怪演し、見事に助演男優賞を受賞。「よう、みんな元気かい?」と役柄そのままに、豪快な挨拶をしたかと思えば、今度は「こんな私を選んでくださり、審査員の方もさぞ勇気がお要りだったことでしょう。還暦過ぎて、いきなりこんな名誉ある賞をいただけるなんて」と低姿勢に徹し、カメレオン俳優の面目躍如。園監督も監督賞を受賞し、同作が2冠を達成している。<受賞一覧>作品賞・邦画部門:『八日目の蝉』(成島出監督)作品賞・海外部門:『マネーボール』(ベネット・ミラー監督)監督賞:園子温監督(『冷たい熱帯魚』)主演男優賞:堺雅人(『武士の家計簿』『日輪の遺産』『ツレがうつになりまして。』)主演女優賞:永作博美(『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』『八日目の蝉』)助演男優賞:でんでん(『冷たい熱帯魚』)助演女優賞:宮本信子(『阪急電車片道15分の奇跡』)新人賞:砂田麻美監督(『エンディングノート』)特別賞:新藤兼人監督(『一枚のハガキ』)、原田芳雄(『大鹿村騒動記』)■関連作品:一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダスマネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開エンディングノート 2011年10月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011「エンディングノート」製作委員会大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会ツレがうつになりまして。 2011年10月8日より公開© 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会酔いがさめたら、うちに帰ろう。 2010年12月4日よりシネスイッチ銀座、テアトル新宿ほか全国にて公開© 『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』製作委員会■関連記事:J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表第36回報知映画賞、『八日目の蟬』が作品賞&主演女優賞の2冠!ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、新たな養子縁組を計画中?ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集ブラッド&アンジー、息子・パックスの故郷ベトナムを家族で訪問
2011年12月21日12月1日(土)より公開中のジョセフ・ゴードン=レヴィット主演のヒューマンドラマ『50/50 フィフティ・フィフティ』。本作でジョセフ扮する主人公・アダムと心通わせていく新米セラピスト・キャサリンを演じているのが、『マイレージ、マイライフ』でオスカーノミネートを果たした若手注目女優、アナ・ケンドリックだ。本作でもそのキュートな魅力を放っている彼女が作品について、役について語るインタビュー映像が届いた。酒もタバコもやらない青年・アダム。27歳という若さである日突然、がんを宣告されたことをきっかけに、親友や家族との交流を通して人生の素晴らしさに気づいていく姿を、実話を基に描いた異色のヒューマンドラマ。アナは自身が演じたキャサリンという女性を「優しいけれど、仕事の経験はまだまだ浅いの。だから、自分が勉強中の専門用語を夢中になって使ってしまうの」と、アダムを前に空回りしてしまうキャサリンの頑張り屋な一面を説明する。前述の『マイレージ、マイライフ』でもピンチの事態に右往左往する新米“リストラ宣告人”役を演じたアナだが、本作でもそれに通ずるような憎めない愛らしさを放っている。そんなアナは、監督を務めたジョナサン・レヴィンについて「こんな人は滅多にいないわ」と言い切り「みんなに目を配って物事をうまく進めて、(話を)聞く耳を持ってるし、とってもクールだわ。私のお兄ちゃんだったら良かったのに」とベタ惚れ(?)状態。さらに、本作について「もし、病気になったらとても悲劇的で難しいことだけど、その中にも時には笑えるような時間もあるって感じね。脚本のどこを取ってもそういうタッチで描かれている」としっかりアピールも忘れないちゃっかり者のアナ。全作通して出演する人気ラブ・ファンタジー『トワイライト』シリーズに『マイレージ、マイライフ』と、確かな演技力と端整な顔立ちで着実に人気を得てきている“堅実派”な彼女が、ジョセフ&セス・ローゲン扮する親友コンビに手を焼かされる姿も見どころ。まずはこちらの映像から、アナが語る『50/50 フィフティ・フィフティ』の魅力をチェック!『50/50 フィフティ・フィフティ』はTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日よりTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLC■関連記事:【シネマモード】『50/50』を書き上げたW・レイサー「人生に必要なのは、笑い」シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第21回)あなたの理想のコンビ俳優は?ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集仁科仁美、浮気は絶対NO?『50/50』女子会試写会でぶっちゃけトークジョセフ・G=レヴィット主演『50/50フィフティ・フィフティ』試写会に10組20名様ご招待
2011年12月02日まじめで実直、お酒やたばこなど特に体に悪いこともしてこなかった普通の青年・アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が27歳という若さで5年生存率50%というがんを宣告されるところから始まる映画『50/50 フィフティ・フィフティ』。これだけ聞くと、シリアスなヒューマン・ドラマかと思ってしまいますが、何と本作は、アダムの闘病生活と、突然訪れた“非日常”の中で巻き起こるさまざまな騒動をユーモアあふれるタッチで描き、本国アメリカで高い評価を得ているコメディです。がんを題材にしたコメディとは前代未聞ですが、これが妙にリアルで、笑って、泣けて、面白い。それもそのはず、物語の基となっているのは、本作の脚本家で製作総指揮も務めるウィル・レイサーのがん克服体験。そこで、来日したレイサー氏に、映画誕生の裏側について聞いてきました。「体調はどうなのかしら?」とちょっと心配しながらインタビュールームに入ってみると、そこにいたのは極めて元気な好青年。すっかり病に打ち勝って、笑顔を見せるレイサーは現在31歳だ。「映画で描かれているのは6年前の体験にインスパイアされた物語なんだ。映画では主人公は27歳だけれど、僕ががんと宣告されたのは25歳のとき。映画はフィクションだけど、すべて僕が乗り越えてきたことを物語っているんだよ」とレイサー。とはいえ、6時間に及ぶ腫瘍摘出手術も経験した彼だけに、闘病生活をふり返ることは辛い経験であったはず。「あれ以来、人生は上り調子。6年前は本当に辛かったけどね。厳しい手術も経験したし。脚本を執筆するために、僕は辛い記憶を掘り起こさなければならなかった。でも、自分の体験をふり返りながら1ページ1ページ書き綴り、自分の経験を通してもうひとつの世界を創造することで、抑圧されていた感情を解放することもできたと思う。ライティング・セラピーのような効果もあったと思うよ」。自らの体験から生み出した主人公・アダムは、「いわば僕の分身」なのだとか。「でも、主演のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)には演技的な自由を持ってもらうことにしたんだ。僕自身に似せてほしいなんてことも言わなかったしね。でも、結局のところ、彼が創造したアダムは、映画を観た僕の家族や友人に言わせるとすごく僕っぽかったらしいんだ。でもそれは、ジョーが自然に役作りをして行き着いた結果。たぶんそれは、僕が描いたキャラクターだから。僕自身が知らないうちに投影されていたんだと思うよ」。ジョセフとは、映画を通して仲良くなり、共通点も多く見つかったというレイサー。「でも、ジョーはアダムとは全く違う性格なんだよ。それなのに、彼はまるで私生活でもアダムのような性格なんだろうと思わせるほど、素晴らしい演技をしている。実際に、映画を観た多くの人がそう言っているのを聞いたんだ。素晴らしい才能だよ。キャスティングに満足かって?もちろんさ!彼だけでなくすべてが夢のキャストだね。僕が望んだ俳優が、全員この映画に出演してくれたんだからね」。キャストのひとりで主人公の親友・カイルを演じている人気コメディアン、セス・ローゲンも本作における重要人物だ。セスと、本作のもう一人のプロデューサー、エヴァン・ゴールドバーグは、20代前半でイギリスのコメディ番組「Da Ali G Show」を作っていたレイサーの仲間。「2人は親友で、特にセスは闘病生活中に最も近くにいて励ましてくれたんだ。実はがんの治療中に、この経験を映画化するための脚本を書こうというアイディアが持ち上がった。6年前の2月にがん宣告があって、その5月にはもうそんな話になっていたんだ。パーティを開いていたある夜、映画『最高の人生の見つけ方』の話になって。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが演じる二人の老人ががんにかかり、死ぬまでにしておきたいことのリスト=THE BUCKET LIST(『最高の人生の見つけ方』の原題でもある)を作るんだ。それで、みんなが“君のリストは?”って聞くんだよ。そこで気づいたんだけど、みんなが持っているがんのイメージは映画から来たもので、そういった映画の多くはとても憂鬱で、主人公は最後には死んでしまう。実際に僕が経験していることを物語っている作品なんてないんだなと感じたんだ。もちろん、僕の経験だって辛いものだし、悲しいものでもある。劇的なことだってあった。でも、僕らはコメディ・メイカーで、人生を語る表現として“笑い”を用いている。実のところ、当時の僕らには、笑いぐらいしか人生を物語る感情表現法がなかったし。何と言っても、まだ25歳だったからね。そこで、“僕たちは、がんをテーマにした友情コメディをやるしかないな”と思った。それで、“THE FUCKET LIST”と、それを呼ぶことにしたんだ(笑)」。とはいえ、その時点では冗談のつもりだったというレイサー。「ところが、その会話の後、映画化に向けて脚本化するアイディアが頭に残ってしまって。それ以外に、僕の経験を人に伝える術を知らなかったし、この方法なら多くの人に知ってもらえるとも思ったんだ。だから、少し回復してきたところで、セスとエヴァンに相談をしたんだ。すると、“いいじゃないか!”と言ってくれた。でも、書き始めるにはそれから1年半かかったね。だって、とにかくあの時期を思い出すのはとても辛かったから。でも、一度書き始めると止まらなかった。すっかり取り憑かれてしまったんだ。当時、TV番組に関わっていたから、朝執筆して、仕事を終えたら夜また書く、そんな日々だったね。たぶん、書き上げるまでに1年半から2年ぐらいはかかったと思うよ」。がんとコメディという正反対の要素を組み合わせたことで、オリジナリティあふれる物語に仕上がった本作。ユーモアあふれる表現を多用したことで、人生において大切なものは何かというメッセージもより強調されているこの作品を観て感じたのは、人生に笑いは必要なのだということだ。「辛い時期を過ごしていても、笑いが救いになることもある。これは実際に、今年多くの日本人が経験してきたことでもあると思う。それに、がんをテーマにしたコメディというのは、タブーとされていることに斬り込むためのインスピレーションなんだ。多くの人は、最初僕のアイディアを耳にしたとき『がんについてのコメディなんて絶対に成功しない』と言ったんだ。みんなが攻撃してくるよとね。でも、それは実際に僕に起きたことなんだ。あまりに不条理なことが僕の身に起こりすぎて、そんな日々の中で笑える瞬間がたくさんあったんだ。だから、それについて書く権利が僕にはあると思った。ユーモアは僕があの経験から生き残る術だった。そして、自分の感情を表現する唯一の手段だった。人生にはコントロールできないことが多い。だからって、いつも心配ばかりしながら生きることはできない。辛い時期に、ユーモアが僕を前に押し進めてくれたんだ」。「もし、映画を観た人が『このテーマに、この笑いは行きすぎでは?』と言ったなら、どう答えるか?」とちょっと意地悪な質問を投げかけてみた。すると、待っていましたとばかりにこんな答えが。「誰もが自分の意見を持つ自由を持っている。もし、この映画が嫌いだったとしても、この作品のどこが嫌いなのかを語ることが重要なんだ。タブーについて話し合うということがとても有益なんだ。たとえ反対意見を持つ人がいても、この作品をきっかけに議論をしてもらえるなら、僕にとってはこの映画を作って良かったと思える素晴らしい成果のひとつになるよ。それに、僕らはがんという病を笑いものにしているわけではない。人生が機能不全に陥ったときの状況を笑っているんだ。それに対応できずオロオロした自分を笑っている。すべてのジョークは、すべて現実の体験、そして正直さから生まれている。だから脚本を執筆しているときから、ネガティブな反応については心配していなかったよ。もしジョークが面白すぎたとしても、それは真実に過ぎないんだから。そこがとても大切なんだと思う。キャラクターも、すべて真実から生まれたもの。だからもし、この作品が嫌いだったとしても構わないよ」。でも、ひとつだけお願いがあるのだという。「これが嫌いだったとしても、それを誰にも語らず、ただ歩き去るのだけはやめてほしいな(笑)。すべての意見に価値があると思うから、できることなら誰かに『なぜ嫌いなのか』を話してほしい。もし、この作品が不適切だと思う人がいるなら、その人の反対意見から僕も何かを学べるはず。賛否があれば、そのいずれからも学ぶところはあるはずだから。とにかく、オープンであることが好きなんだ。コミュニケーションなしに、人は絶対に成長しないと思うからね」。(text:June Makiguchi)■関連作品:50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日よりTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLC■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第21回)あなたの理想のコンビ俳優は?ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集仁科仁美、浮気は絶対NO?『50/50』女子会試写会でぶっちゃけトークジョセフ・G=レヴィット主演『50/50フィフティ・フィフティ』試写会に10組20名様ご招待シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?
2011年11月29日年末の国内外の映画賞レースがスタートする中、先陣を切ってこのほど「第36回報知映画賞」の全9部門が発表された。栄えある作品賞・邦画部門に選ばれたのは角田光代原作、成島出監督の『八日目の蟬』。本作の主演を務めた永作博美が主演女優賞に輝き、本作が2冠を達成した。『八日目の蟬』と同じく2冠に輝いたのはスマッシュヒットを記録した衝撃作『冷たい熱帯魚』。本作以外にも『恋の罪』、『ヒミズ』と次から次へと話題作を繰り出す園子温監督が監督賞、本作で猟奇的な演技を見せたでんでんが助演男優賞を獲得した。主演男優賞の堺雅人(『武士の家計簿』、『日輪の遺産』、『ツレがうつになりまして。』)は2008年の助演男優賞に続き2度目の受賞。同じく、主演女優賞の永作さんも2007年の助演女優賞に続き2度目、さらに助演女優賞の宮本信子(『阪急電車片道15分の奇跡』)は1984年の特別賞に続き2度目の受賞を果たした。新人賞を獲得したのはドキュメンタリー『エンディングノート』で余命宣告された自身の父親をユーモアを交えて映し出した女性監督の砂田麻美。新人賞に監督が選ばれるのは12年ぶりの快挙となる。さらに、『大鹿村騒動記』が遺作となった名優・原田芳雄、日本最高齢の現役監督、新藤兼人監督(『一枚のハガキ』)に特別賞が授与された。そして、先日のブラッド・ピット来日で注目を集めた最新主演作『マネーボール』が作品賞・海外部門に選ばれた。今後の賞レースに顔を並べるメンバーはいかに?これからの展開が楽しみなところ。同賞表彰式は12月21日(水)、ザ・プリンス パークタワー東京にて開催される予定。第36回報知映画賞 受賞一覧作品賞・邦画部門:『八日目の蟬』監督賞:園子温監督主演男優賞:堺雅人主演女優賞:永作博美助演男優賞:でんでん助演女優賞:宮本信子新人賞:砂田麻美監督作品賞 海外部門:『マネーボール』特別賞:新藤兼人監督、原田芳雄■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダスエンディングノート 2011年10月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011「エンディングノート」製作委員会阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会ツレがうつになりまして。 2011年10月8日より公開© 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会日輪の遺産 2011年8月27日より全国にて公開© 2011『日輪の遺産』製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、新たな養子縁組を計画中?ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集ブラッド&アンジー、息子・パックスの故郷ベトナムを家族で訪問ブラッド・ピット、若者に「常識を疑え」とメッセージ!ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?
2011年11月29日ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが新たに養子を迎えることを考え始めているようだ。現在、10歳のマドックスを筆頭に、7歳のパックス、6歳のザハラ、と3人の養子を実子3人(5歳のシャイロと双子で3歳のノックスとヴィヴィアン)を育てているブラッドとアンジェリーナだが、ザハラの生地であるアフリカのエチオピアからもうひとり養子を迎える考えがあるという。情報提供者は「Daily Star」紙上で「ブラッドとアンジーは数年前にザハラと約束したんです。彼女の出身地からもう1人子供を引き取り、親しく感じられるきょうだいになれるように」と語る。実子3人は文字通り血のつながったきょうだい、そしてカンボジア出身のマドックスとベトナム出身のパックスは共にアジア系。アフリカ系のザハラがひとり、疎外感をおぼえてしまうことを心配しているらしい。実現すれば、子供は7人の大家族になる。「“7”はブラッドのラッキーナンバーなんです。彼もアンジーも(養子を迎えることが)幸運と幸せをもたらすと考えています」。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集ブラッド&アンジー、息子・パックスの故郷ベトナムを家族で訪問ブラッド・ピット、若者に「常識を疑え」とメッセージ!ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?ベネット・ミラー監督インタビュー『マネーボール』で描きたかった“真髄”とは?
2011年11月28日ベン・スティラーが、彼の最新主演作に出演できる権利をチャリティ・オークション・サイト「charitybuzz」に出品している。作品は『50/50フィフティ・フィフティ』のセス・ローゲンが共同脚本に名を列ねるコメディ作『Neighborhood Watch』(原題)で、郊外の町で宇宙人の地球侵略計画に気づいたお父さんたちが自警団を結成する物語。撮影は12月6日にジョージア州・アトランタで行われる予定で、落札者はベンとヴィンス・ヴォーン、『マネーボール』のジョナ・ヒルらと同じシーンに通行人の役で出演できるという。落札後は全額がベンの主宰する「スティラー基金」に支払われる。「スティラー基金」は世界中の恵まれない子供たちに教育支援を行っており、昨年1月に大地震に見舞われたハイチの学校建設などに携わっている。「charitybuzz」のオークションは22日15時(アメリカ東海岸時間)が締切りで希望落札価格は2万ドル。日本時間の18日(金)未明現在は、9,000ドルの値がついている。(text:Yuki Tominaga)© Startraks/AFLO■関連作品:ペントハウス 2012年冬、TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLCマネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:ブラッド&アンジー、息子・パックスの故郷ベトナムを家族で訪問仁科仁美、浮気は絶対NO?『50/50』女子会試写会でぶっちゃけトークブラッド・ピット、若者に「常識を疑え」とメッセージ!失言続きのブレット・ラトナー監督、アカデミー賞授賞式のプロデューサーを辞退ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?
2011年11月18日『ラッシュアワー』シリーズなどヒット作の監督で、来年の第84回アカデミー賞授賞式TV中継のプロデューサーに決定していたブレット・ラトナーが8日、この大役を辞退したことが明らかになった。ラトナーは最近、TV番組である女優との性的関係について実名で面白おかしく語ったが、後にそれはうそだったと自ら認めた。さらに最新作『ペントハウス』の試写会で演出スタイルを語る際に同性愛者の差別用語を使うなど、笑えない失言続きで非難の声が高まる中、ラトナーは8日に映画芸術科学アカデミーにプロデューサーの辞退を申し入れたという。ラトナーは映画業界に宛てて公開書簡を発表。「この数日間、業界で最も尊敬する多くの人々から怒りや落胆の言葉をいただきました。数々のメディアで、人を傷つける愚かな言動をしたからです。私の発言に傷つき、気分を害された全ての方々に、この場を借りて心から謝罪したいと思います。私たちの業界には同性愛者のアーティストやスタッフが大勢います。彼らを傷つけてしまったことで私の心も深く痛んでいます」と反省の弁を語ったうえで、「今朝、トム・シェラック氏(映画芸術科学アカデミー会長)に連絡し、第84回アカデミー賞授賞式のTV中継のプロデューサーを辞退しました」と明かした。「オスカー授賞式の手伝いを依頼されたのは、私のキャリアで最も誇りに思える瞬間でした。この決断はとても辛いものですが、私が関わることで、アカデミーの高い理想の妨げとなってしまうとしたら、それは堪えがたいことです」と綴るラトナーの決断にシェラック会長は理解を示し、「彼はアカデミーのためにも、彼自身のためにも正しいことをしました。(中略)ブレットは善良な人間ですが、彼のコメントは受け入れがたいものでした。今回の件が、無神経で乱暴な発言がもたらす被害についての認識を高める良い機会となることを、私たちは願っています」と声明を発表した。ラトナーに代わるプロデューサーは現時点では未定。司会のエディ・マーフィはラトナーの抜擢だが、このキャスティングに変更はないものと見られている。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:ペントハウス 2012年冬、TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:エディ・マーフィー節、復活?ベン・スティラーと初競演『ペントハウス』が公開決定
2011年11月10日元祖“おしゃべり系俳優”とも言うべきコメディ俳優、エディ・マーフィーとコメディ映画界の申し子ベン・スティラーが初競演!コメディ界きっての2人がノンストップで贈るアクション・コメディが2012年のお正月映画として日本公開されることが決定、このほど邦題が『ペントハウス』に決定した。アメリカの街を駆け回る刑事とチンピラの凸凹コンビがいまなお高い人気を誇る『48時間』(’82)や代表作とも言うべき人気刑事シリーズ『ビバリーヒルズ・コップ』と、80年代から90年代にかけて、その軽快な持ち味で不動の人気を集めたエディ・マーフィー。近年では、昨年シリーズに幕を閉じたドリームワークスの人気アニメーション映画『シュレック』シリーズでロバのドンキーのボイスキャストを務めるなど、俳優としての活動は多岐にわたる。実写出演作では、残念ながら2007年公開の『ドリームガールズ』以降、日本公開作に恵まれなかったエディだったが、このほど待望の最新主演作が日本公開される運びとなった。舞台となるのは、ニューヨーク・マンハッタンの超高級マンション“ザ・タワー”。最上階のペントハウスに住む大富豪から全財産を騙し取られたタワーの使用人たちが、財産を取り戻すため難攻不落のペントハウスに潜入していく姿をコミカルに描く。共演キャストには今回初タッグとなるベン・スティラー(『ナイト ミュージアム』)を始め、『オーシャンズ』シリーズなどで知られるケイシー・アフレックら実力者たちが集結。本作でプロデューサーも務めるエディだが、これ以外にも『ビバリーヒルズ・コップ』のTVドラマ化の計画も囁かれているが、果たして本格的な“カムバック”となるのか?さらに、エディと言えば来年開催される第84回アカデミー賞授賞式の司会に抜擢されたことでも話題を集めているが、元祖“おしゃべり俳優”の久々のマシンガントークに期待がかかる。『ペントハウス』は2012年お正月第二弾、TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。■関連作品:ペントハウス 2012年冬、TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2011年11月02日『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で世に出て以来、ずっと同じヘアスタイルをキープしてきたベン・アフレックがこのところ髪を伸ばし始めてイメージ・チェンジ。七三分けで重めの前髪というスタイルはインターネット上で「ジャスティン・ビーバーみたい」と言われ続けていたが、新作映画の役作りのためであることが分かった。ベンが監督・主演を務める『Argo』(原題)の撮影がまもなく始まるのだ。1979年に起きてから444日にも及んだイランのアメリカ大使館人質事件の実話を映画化するもので、CIAがハリウッドの映画関係者たちの協力を得て、偽の映画撮影を装って人質救出を実行するというストーリー。そこで80年代らしい髪形に変えてみたというわけだが、前髪を下ろして額を隠すだけで、ずいぶんと雰囲気が変わるものだ。『Argo』はブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマンが共演し、ジョージ・クルーニーとグラント・ヘスロフがプロデューサーを務める。映画は2012年に公開予定。(text:Yuki Tominaga)写真がそのうさわの髪型。作品はどのような仕上がりになるのか?© Broadimage/AFLO■関連作品:ザ・タウン 2011年2月5日より丸の内ルーブル、新宿ピカデリー ほか全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES■関連記事:ベン・アフレック インタビューベンが選ぶ最高の犯罪映画ベスト11も!オスカー作品賞の結果を占うアメリカ製作者組合賞は『英国王のスピーチ』が受賞英国アカデミー賞ノミネーション発表、『英国王のスピーチ』が最多14部門で候補に個性派名脇役のピート・ポスルスウェイトが死去ジョニーが主演賞Wノミネート!オスカー前哨戦のゴールデン・グローブ賞候補が発表
2011年07月27日イケメンでもクールでもなく、性格的にも好感が持てるタイプでもない。それでも、たくましすぎる想像力を駆使して非現実の世界を泳ぎ回る主人公の姿は、おめでたくもあるが、なぜか憎めない。近年“geek(ギーク)”、“nerd(ナード)”と呼ばれる、いわゆる“オタク世代”の男子の活躍を描く作品が次々と日本に上陸しているが、まもなく公開となる映画『スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団』はそうした世代を象徴する一作と言えるかもしれない。「1UP」、「CRUSH!」といった擬音文字が躍るゲームさながらの世界を戦い抜く主人公スコット・ピルグリムを演じるのは、『JUNO/ジュノ』でエレン・ペイジの恋人役を務めて注目を浴びたマイケル・セラ。来日を果たした彼に話を聞いた。“嫌なヤツ”スコットに「ある意味、共感を覚えた」原作はブライアン・リー・オマリーによる人気コミック。22歳のサエないバンドマンのスコットが、夢に見た女性との恋を成就させるために、7人の邪悪な元カレ軍団と戦いを繰り広げるという奇想天外な物語が展開する。マイケルは、原作について「読んですぐに気に入ったよ。視点がユニークでダイナミックな世界が広がっていた」と絶賛。一方で、自身が演じたスコットについてはこう語る。「いろんな過ちを起こす、完全無欠とは到底言えないおバカな男だよ。まず彼の(交際中の彼女である)ナイブスに対する態度。彼女をちゃんと扱わずに、弄んでいるようなところもあるよね?あれが意図的なものであれ、単に子供っぽいだけにせよ、かなりの不快感を残すキャラクターなんだ。でも、僕自身、そう思いつつも、そういう“嫌なヤツ”って嫌いじゃないんだ。そういうやつほど面白かったりして、ある意味、共感を覚えたよ」。ただ、大げさに描かれているとはいえ、スコットの弱さや二面性といった部分は、多かれ少なかれ全ての男子(!)が持っているものとも言える。彼を見ていて感じる気恥ずかしさは、ある意味、自分に向けられたもののようにも感じられるが…。「映画が始まって5分でスコットの二面性が見えてくるよね。自信満々で自分の彼女について友達に話していたかと思えば、妹の前では小さな子供みたいで(笑)。その2つの面は薄〜いベールで区切られていて、ほんの紙一重の違いしかないんだ。そうしなくてはいられない繊細さ、仮面を被らずにいられない弱さって誰もが持っている部分だと思うよ」。では当然のことながら、スコットと同じ22歳のマイケル自身にも同じようなところが?「それは恋愛面でのこと?そうだなぁ…幸運なことに僕には思い当たることはないかな(笑)」。冒頭でも述べたように、こうしたキャラクターを主人公にする傾向が近年多く見られるがマイケルの見解はというと…。「ただ、コメディの歴史を紐解けば、そうしたキャラクターはたくさん見られるよ。ウディ・アレンの作品の主人公たちもそうだし、古くはチャップリンやマルクス兄弟でもね。最近では、ベン・スティラーが作り出すキャラクターもそうだね」。繋がろうとしつつ、人を遠ざける“インターネットの世代”だが、一方でこの映画にも反映されているような、ゲームやインターネットといった“バーチャル”な要素が自分たちの世代を象徴するものだという自覚も。「やっぱり僕らの世代を語る上で、最も顕著なのはインターネットの存在だと思う。例えば、こないだある友達とランチに行ったんだけど、彼はランチの間中、ずっとBlackBerry (※欧米で広く使用されているスマートフォン)を触ってて、目の前にいるのに彼と話したのはごくわずかな時間だった。みんな『人と繋がりたい』って思ってそうしているのに、繋がっているようでいて、生身の人間と話をする時間よりも画面を見ている時間の方が長くなって、結果的に人を遠ざけるという皮肉なことになってるんだ。僕も一時期、そういう状態になってて、ヤバいと思っていまは意識的にパソコンや携帯を、必要以上に触らないようにしてるんだ。『ソーシャル・ネットワーク』という映画ができたとき、僕はてっきりFacebookによって引き起こされた現象や影響を描いた作品だと思ったよ。自分がしたことや趣味を書きこんで人と繋がろうとするけど、結果的にパソコンの前で過ごす時間が長くなって人との接触がなくなる――Facebookの世代がこれからどうなるかを映画で撮ったら面白いのにって思ったよ」。実は彼自身、すでに監督、脚本、主演を兼ねた作品を手掛けた経験を持つ。これから撮ってみたいものは?と尋ねると「それがあれば、案外もう作り始めているかもね」とマイケル。たくまし過ぎる想像力を駆使して、新しい世代は何を作り出していくのか?これからの活躍が楽しみだ。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団 2011年4月29日よりシネマライズほか全国にて順次公開© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:大震災に見舞われた日本に、セレブたちが続々とメッセージを送信
2011年04月26日11日午後に発生した東北地方太平洋沖地震をニュースを知った海外のセレブたちがTwitterなどを通して、日本へのお見舞いメッセージや支援を呼びかけるつぶやきを寄せている。レオナルド・ディカプリオは「私の思いは日本の人々と共にあります。この悲劇から彼らが復興できるよう、願っています」と、ミラ・ジョヴォヴィッチは「私にとって日本はとても大きな存在。これは胸が張り裂けるような大惨事です。祈りとたくさんの愛を送らなければなりません」とツイート。3月にTwitterを始めて以来、放言三昧だったチャーリー・シーンも「日本に起きた痛みと惨状をしっかり理解して、強く彼らを愛さなければならない。極東の友人たちに幸あれ」と暴言を一時休止して、独特の言い回しで日本へ思いを馳せた。リンジー・ローハン、パリス・ヒルトンといったお騒がせセレブたちも「恐怖の中にいる人々に神様のご加護を」(リンジー)、「ニュースの映像を見て、胸が張り裂ける思いです。日本にいる全ての人たちが心配です。私の思いはあなたたちと共にあります。神のご加護がありますように」(パリス)と、つぶやいた。ほかにもベン・スティラー、ケヴィン・スペイシー、アナ・ケンドリック、ジャスティン・ビーバーなど、多くのセレブが日本に暮らす人々を心配し、被災者への祈りをつぶやいた。そして、レディー・ガガは自身の公式サイトで「WE PRAY FOR JAPAN日本の為に祈りを。」と英語と日本語で表記された白いリストバンドを1本5ドルで販売。収益は全て被災者救援に充てるという。犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈りすると共に、被災者の方々にお見舞いを申し上げます。(text:Yuki Tominaga)写真はTwitterで日本にメッセージを送ったミラ・ジョヴォヴィッチ。© AFLO■関連作品:スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団 2011年4月29日よりシネマライズほか全国にて順次公開© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDヤギと男と男と壁と 2010年8月14日よりシネセゾン渋谷、シネリーブル池袋ほか全国にて順次公開© Westgate Film Services, LLC. All Rights Reserved.メガマインド 2011年春、公開REPO! レポ 2009年3月21日よりシネマライズほか全国にて順次公開© 2008 Lions Gate Films Inc.マチェーテ 2010年11月6日より新宿バルト9ほか全国にて公開チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ [海外TVドラマ]インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedジャスティン・ビーバーネヴァー・セイ・ネヴァー 2011年5月7日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ梅田にて3D限定公開© 2011 Paramount Pictures. All Rights Resersved.■関連記事:ブラピ、アメリカでの拠点・ニューオリンズにて最新作を撮影中チャーリー・シーン、人気シリーズ降板通告を受けるも「平気だ!」【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】オリジナル脚本賞は『英国王』『インセプション』は受賞ならず毎年恒例、オスカー前夜に最低映画を表彰する第31回ゴールデン・ラズベリー賞発表
2011年03月14日2008年春、『ナルニア国物語』シリーズの新キャストとして、『第2章:カスピアン王子の角笛』と共に2度にわたって来日したベン・バーンズは、深い色の髪に涼しげな瞳が美しい“王子様”だった。あれから3年、シリーズ最新作となる『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』を引っ提げて再び日本にやって来たベンは、王子様然とした美しい容貌は以前と変わらないものの、確実に大人の男性の色気を放っている。「僕もいまや29歳。20代後半というのは、俳優としてだけでなく、ひとりの男としても変化を迎える時期だからね(笑)」と不敵に微笑むベンに、自身の変化と思い入れたっぷりの『第3章:アスラン王と魔法の島』について語ってもらった。キーとなる帆船“朝びらき丸”に興奮!前作では、ナルニア国の運命を握る“カスピアン王子”を演じたベン。しかし、ナルニア暦における3年後を描いた『第3章:アスラン王と魔法の島』で、カスピアン王子は“カスピアン王”へと変貌している。「前作のカスピアンは、人生そのものや国を治めなくてはならない現実を恐れた臆病なキャラクターだった。けれど、今回の彼は人の上に立つ人間として権威を持つ立場になり、自信を身につけている。僕自身にも前作から今作までの間に3年という時があり、その間にいろいろな経験を積むことができた。『EASY VIRTUE』(原題)でコリン・ファースやジェシカ・ビールと共演したり、オスカー・ワイルドの小説を映画化した『DORIAN GRAY』(原題)で主人公のドリアン・グレイを演じたりね。だからこそ、成長したカスピアンに自分を投影できる部分は大きかったし、まるで鏡のように僕自身を照らし合わせながら演じることができたよ」。3年を経て王に相応しい威厳を身につけたカスピアン同様、8月で30歳になるベンにも落ち着いた雰囲気が。しかし、前作の世界公開と同時に知名度も急上昇。その急激な変化に戸惑うことはなかったのだろうか。「多くの人たちに知ってもらえる立場になったのが、20代後半という年齢のときでラッキーだったと思う。これが10代だったり、20歳だったりしたら、また別の状況になっていただろうね。でも、こういった世界で働いていて注目される立場になるのは、仕事が上手くいっているということだし、悪いことじゃない。それに、名声や人気は全てメディアという存在の上に成り立っているもので、僕自身は人生が大きく変わったとはさほど感じていないんだ。もちろん、他の仕事をしている人は、仕事帰りに30人程の人たちからサインを求められるなんてことはないかもしれない。けれど、僕の身にはそういったことが起こるし、それはすごくありがたいこと。つい最近、ロンドンのウエストエンドで半年程舞台(トレバー・ナン演出の『BIRDSONG』)に出演したときも、大勢の人たちが声をかけてくれた。ちなみに、僕が受け取るファンレターの半分は日本のファンからのものなんだよ。僕の舞台を何度も観に来てくれた日本の人たちもいたし、支えられていて本当に嬉しいと思う」。そんなベンが熱演するカスピアンは、『第3章:アスラン王と魔法の島』で新たなる冒険に出発。再びナルニアにやって来たエドマンド&ルーシーのペベンシー兄妹らと共に、邪悪な力からナルニアを守るべく東の海を目指す。「8歳の頃から原作の大ファンで、BBCでTVドラマ化されたものも観ていた」と語るベンは、原作小説の第3章「朝びらき丸 東の海へ」のタイトルにもその名が登場し、旅の重要な役割を担う帆船“朝びらき丸”のセットで撮影することに興奮を隠せなかったという。「実はカスピアンを演じることになった当初から、朝びらき丸に乗ることが楽しみだったんだ。もちろん、カスピアン王としてね。だって、王になるのは全ての男の夢だろう?(笑)そもそも僕は原作シリーズの中で第3章を最も気に入っているのだけど、今回の映画はポーリン・ベインズが描いた原作小説の挿絵にとても近い世界観を再現できていると思う。オーストラリアでの撮影中も、原作を初めて読んだ当時を懐かしく感じる瞬間が度々あったんだ。ベインズの挿絵は映画のエンドロールにも登場するから、最後までちゃんと観てほしいな」。「ナルニアは思春期や大人になることの象徴」また、前作では少々頼りないカスピアンの不安と戸惑いが共感を呼んだが、本作での彼はアクションシーンも堂々たるもの。「僕自身は中盤に登場する広場での格闘シーンが最も気に入っているんだ。何せ、単に剣を使って戦うのではなく、手錠をかけられたまま5人の男と同時に戦うのだからね。いわば、中世のジェイソン・ボーン(※『ボーン』シリーズの主人公)って感じかな。まあ、そこまでは格好良くないかもしれないけど…(笑)。とにかく、何週間もかけてアクションの動きを入念にマスターしたし、実際の撮影では本編で観られる時間の10倍以上の長さを撮った。残念ながらだいぶカットされていたけど、それが映画というものだからね(笑)。でも、すごく楽しかったよ」。尽きることない“ナルニア愛”を披露するカスピアン王、ベン・バーンズは、少年時代の思い出であり、自身を成長させた存在でもある“ナルニア国”を「思春期や大人になることの象徴」と分析する。「ペベンシー兄妹ら登場人物たちは、ナルニアで起きた出来事をずっと胸に抱き続けながら大人になっていく。そういった意味で、ナルニアは思春期や大人になることの象徴だと言えるんじゃないかな。だからこそ、ナルニアを旅するペベンシー兄妹や原作小説に初めて触れた当時の僕と同じように、いや、その半分でもいいから、映画を観てくれる若い観客たちが興奮を味わってくれたら嬉しいね」。(photo:Toru Hiraiwa/text:Hikaru Watanabe)■関連作品:ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 2008年5月21日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. and Walden Media LLC.This image is approved for online and print use.ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 2011年2月25日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox Film Corporation and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:大地真央、ベン・バーンズとの再会に「恋してしまいました」と舞台上でラブコール最新作の舞台は神秘の島!『ナルニア国物語』ジャパンプレミアに5組20名様ご招待『ナルニア』新作がアンジー&ジョニーを抑え1位発進!『ラプンツェル』は億超え菊之助に“王の風格”?『ナルニア』声優に大地真央と共に続投!エリザベス女王も大興奮!?『ナルニア国物語』ワールド・プレミア開催!
2011年02月23日俳優としての活躍はもちろん、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でのアカデミー賞脚本賞をはじめ、映画の製作部分にも深く関わり続けるベン・アフレック。クリント・イーストウッドの後継者との呼び声も高い彼の、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続く待望の監督第2作『ザ・タウン』がまもなく公開となる。プロの強盗として生きてきた男が、ある女性との出会いをきっかけに人生を描いた本作。監督としてそして主演俳優として、どのように作品に臨み、何を伝えようとしたのか?彼が愛する犯罪映画の紹介と共にインタビューをお届け!原作はチャック・ホーガンによる小説「強盗こそ、われらが宿命」(ヴィレッジブックス刊)。ベンの最初の“動機”は主人公のダグという男への興味だった。「元々はダグを演じたいと思ったんだ。とても興味深いキャラクターだと思って。多くの意味でチャレンジになるし、それまでに演じた役とは違うことができると思ったし、とにかく刺激的な役だった。それで、脚本を書いたら、今度は『監督もやってみたらどうだ?』と言われたんだよ。そのときはちょっと素直な見方ができなかったな。(なじみの深い)ボストンが舞台の映画だけを監督するような落とし穴にハマりたくなかったんだ。『これ、ボストンが舞台だから、やったら?』と毎回言われたくないしね。僕はあらゆるタイプのストーリーを監督したいからね。でも、この作品をもっと深く考えてみると、とても興味深い要素がたくさんあることに気づいた。ラブストーリー、人物重視のドラマ、これまでに描かれなかった特殊な場所でのとてもユニークで興味深く、古典的な強盗モノ…。だから、原作から様々な意味でインスピレーションを受けたよ」。ちなみに、あるインタビューで語ったところによると、ベンが選ぶ犯罪映画ベスト11は以下の通り。1位『狼のシンジケート/ダーティ・エディー』(’73)2位『男の争い』(’55)3位『ヒート』(’95)4位『インセプション』(’10)5位『オーシャンズ11』(’01)6位『バンク・ジョブ』(’08)7位『ユージュアル・サスペクツ』(’95)8位『現金に体を張れ』(’56)9位『レザボア・ドッグス』(’92)10位『スナッチ』(’00)11位『ハートブルー』(’91)プロの犯罪者を描いた作品を好んでいることがうかがえるが、犯罪の世界から足を洗おうとする男を描いているという点で、本作は、ベンが3位に挙げたマイケル・マン監督『ヒート』と重なる部分も。「監督として、自分がどの映画にヒントをもらったかは分かるよ。『ヒート』はこの映画の大きな手本のひとつだし、それと同時に、あの作品はあまりにも大きな存在なので、単なるマネにだけはしないようにした。あの映画の完成度といったら、とにかく素晴らしいからね。それに僕は、『男の争い』、『エディ・コイルの友人たち』、『アモーレス・ペロス』、『バンク・ジョブ』、『Gomorrah』などもヒントにした。どれも、武装銀行強盗を土台にしながらも、人間性を興味深く掘り下げた映画だから」。そして、ダグの幼なじみであるジェムを演じたジェレミー・レナーは本作で見事、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。ダグとジェムの友情をどのように築き上げていったのか?ベンはこう説明する。「友情というのは無理強いできるものではないんだ。一生、ある人物を実際には知ることができないかもしれない。でも、僕らはとにかくうまくいったんだ。それに、僕はジェレミーの才能に頼り、一緒に生まれ育ったジェムとダグという関係を信じた。生まれたときからずっと知っている相手だと、説明できない安らぎとか居心地のよさがあるよね。だから、そういう役を演じるには、一緒にいるときにストレスを全部捨てなければならない。そして、自分を相手役の俳優に全部さらけ出し、意気投合できることを願うしかないんだ。ジェレミーはとにかく素晴らしい俳優なので、それにすぐに応じてくれたよ」。“監督”としてはより、重く社会的な題材に惹かれる傾向があるように思えるが、俳優としての作品選びとの間に差は?「重い題材の映画にも出演してるよ。キャリアのある時点では、タイプキャスト(※人気を博した役に、役柄のタイプが固定されること)されてしまう時期もある。でも演技上、僕が内面性を出そうとした作品は確かにある。自分のキャリアの包括的な方向性については、あまりよく説明できないけど、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の僕の役をふり返っても、あの感じはいまでもまだ続いていると思う。『これは重い映画かどうか?』なんてことを考えるよりも、どんなキャラクターかということに基づいて僕は出演を決めているんだ」。先に挙げた犯罪映画ベスト11には、先日、亡くなったピート・ポスルスウェイトの出演作が2作(『ユージュアル・サスペクツ』、『インセプション』)入っている。『ザ・タウン』が遺作となったポスルスウェイトだが、生前こう言っていたそう。「ベンは俳優として培った経験を演出に反映させる力があり、俳優にとっては本当に理想的な監督だよ。彼は、何かがうまくいかず、やり直したいときはもちろん、その逆に、望みどおりのシーンが撮れたときもちゃんと分かっていた。ムダに何度も撮るということがないんだ。彼の次の監督作にまた出演のチャンスがあれば、僕は絶対飛びつくよ」。“監督”ベン・アフレックの力量を存分に感じてほしい。© AFLO© Kaori Suzuki■関連作品:ザ・タウン 2011年2月5日より丸の内ルーブル、新宿ピカデリー ほか全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES■関連記事:オスカー作品賞の結果を占うアメリカ製作者組合賞は『英国王のスピーチ』が受賞英国アカデミー賞ノミネーション発表、『英国王のスピーチ』が最多14部門で候補に個性派名脇役のピート・ポスルスウェイトが死去ジョニーが主演賞Wノミネート!オスカー前哨戦のゴールデン・グローブ賞候補が発表シャーリーズ・セロンとデートできる権利チャリティ・オークションで2万ドルで落札
2011年02月04日1994年に恵比寿にオープンし、世界各国の秀作を上映し続けてきた単館系シアター「恵比寿ガーデンシネマ」が2011年1月28日(金)に休館し、17年間の歴史に幕を閉じることが発表された。ミニシアターブームの先駆け的な存在として多くの映画ファンを生み出してきた本映画館。ロバート・アルトマン監督の『ショート・カッツ』で開館し、その後も『スモーク』、『モーターサイクル・ダイアリーズ』などインディーズ系の作品がセレクトされることが多く、映画通に愛される映画館として良質の作品を上映し続けてきた。過去に上映された数ある作品の中で、最も高い興行収入を記録した作品はマイケル・ムーア監督作の『ボウリング・フォー・コロンバイン』。ちなみに、本映画館歴代興行収入ベスト10は以下の通りとなっている(※年度は日本公開年度)。1位:『ボウリング・フォー・コロンバイン』(マイケル・ムーア監督/’03)2位:『スモーク』(ウェイン・ワン監督/’95)3位:『モーター・サイクル・ダイアリーズ』(ウォルター・サレス監督/’04)4位:『リアリティ・バイツ』(ベン・スティラー監督/’94)5位:『ロッタちゃん はじめてのおつかい』(ヨハンナ・ハルド監督/’00)6位:『ショート・カッツ』(ロバート・アルトマン監督/’94)7位:『グッバイ、レーニン!』(ヴォルフガング・ベッカー監督/’04)8位:『17歳のカルテ』(ジェームズ・マンゴールド監督/’00)9位:『セントラル・ステーション』(ウォルター・サレス監督/’99)10位:『デッドマン・ウォーキング』(ティム・ロビンス監督/’96)10作中、実に7作が2000年までに公開された作品。このランキングを見ても、本映画館が90年代のミニシアターブームを引っ張ってきたことがうかがえる。また恵比寿ガーデンシネマと言えば、忘れてはならないのがウディ・アレン監督!本映画館における過去最多上映監督に堂々と君臨!通の間では「ウディ・アレンと言えば恵比寿ガーデンシネマ」というほど、高い人気を博してきた。本館の最後の上映作品に選ばれたのも、ウディ・アレンにとって記念すべき40作品目の監督作となる『人生万歳!』。現在も上映中のこの記念碑的作品と共に恵比寿ガーデンシネマはその歴史に幕を閉じることに…。また、1月15日(土)からは17年間の感謝の意を込めて、過去のヒット作から選りすぐりの作品を上映する「恵比寿ガーデンシネマ・ベストセレクション」の開催も決定!映画館を共に盛り上げてきたウディ・アレン作品からは『ウディ・アレンの夢と犯罪』、『マッチポイント』、『さよなら、さよならハリウッド』などが上映される。そのほかの上映作品は未定。どんな“お別れ”を用意してくれるのか?この、洒落た映画館ならではの最後のチョイスに期待!シネマコンプレックス(複合型映画館)が映画興行の主体となっていく中で、貴重な単館系映画館がまたひとつなくなってしまうのは寂しいが、最後の思い出にぜひ足を運んでみては?『人生万歳!』は現在公開中。恵比寿ガーデンシネマ公式サイト■関連作品:人生万歳! 2010年12月11日より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次公開© 2009 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.■関連記事:ウディ・アレン インタビュー「ニューヨークを舞台にあと50本は作ることができるよ」ウディ・アレン×エヴァン・レイチェル・ウッド『人生万歳!』試写会に10組20名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】ウディ・アレンがぼやき節!マイケル遺児は学校へ?
2010年12月13日開催中の第23回東京国際映画祭(TIFF)でクロージング作品として上映される『ザ・タウン』の撮影現場の様子を捉えた画像が到着した。ベン・アフレックが監督、脚本、主演の3役をこなしている本作。TIFFのオープニングを飾った『ソーシャル・ネットワーク』や、同じくTIFFの初日に本編映像の一部を世界初上映した『トロン:レガシー』などと比べ、会期中のキャスト陣の来日などがないだけに、やや地味な印象を受けてしまいがちだが、作品およびベンの監督としての手腕にかなりの高評価が寄せられているという。本作はボストン近郊を舞台にしたクライム・ムービー。全く証拠を残さない完全犯罪に命を張ってきた強盗一味のリーダー・ダグ(ベン)は、ある偶然から人質にとった女性と恋に落ちてしまう。彼女との新しい人生を願う一方で、古くからの仲間たちは彼が一味を抜けることを決して許しはしない。FBIの執拗な捜査も迫り来る中、メジャーリーグのスタジアム襲撃という最後の大仕事に向かうのだが…。日本では『アルマゲドン』の印象が強いベンだが、“映画製作者”としての評価も高く、幼い頃からの盟友マット・デイモンと共に書き上げた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の脚本がオスカーとゴールデン・グローブ賞を受賞。日本では未公開ながら初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』はナショナル・ボード・オブ・レビューやボストン映画批評家協会賞などの新人監督賞を受賞している。『ザ・タウン』は全米初登場1位を獲得し、公開6週を過ぎても依然としてTOP10圏内に残っており(10月25日現在)、累計8,400万ドル以上を稼ぎ出し、『ソーシャル・ネットワーク』と共にアカデミー賞有力候補とも言われている。今回到着した写真に写っているジョン・ハムは、本作への出演の経緯について「ベンが監督と聞いて俄然、興味がわいたよ。彼の作品の大ファンだったし、今回の作品にも夢中になったね」と語っている。また、ベンが演じるダグと恋に落ちるクレアを演じたレベッカ・ホールは、現場でのベンの様子について「ベンが監督業と役者業を完全に区別している姿を見て興味深いと思ったわ。でもその2つを分けることはすごく大事なことだと思うの。何しろ監督業と役者業っていろんな意味で全く違うものだからよ。でもベンはこのバランスが見事にとれていたと思うわ」と称賛を送る。ちなみに近年、TIFFのオープニングおよびクロージングで上映された作品は、その後の日本での劇場公開でヒットを記録するという法則が確立しつつあると言われている。一昨年の第21回のオープニングは『レッドクリフ PartI』で、クロージングはアニメーション映画『ウォーリー』。前回第22回はオープニングが海洋ドキュメンタリー『オーシャンズ』でクロージングは2年連続のピクサー作品『カールじいさんの空飛ぶ家』。いずれもヒットを飛ばしており、今年の『ソーシャル・ネットワーク』と本作『ザ・タウン』にも期待がかかる。この点について、TIFFの特別招待作品の選定に携わっている映画祭事務局長の都島信成氏は「もちろん、そのような可能性のある作品を各社から出していただいているということはあると思いますが、同時に、映画祭で選定されたことが広く映画ファンに対し、ある種の『格』づけを行えていることもあると思います」と解説。この『ザ・タウン』については「大変クオリティの高い犯罪ドラマ。ハリウッドと言うと、アイディア不足でシリーズものやリメイクばかりと言われる中、このような質の高い作品が作られつつあるという現状を知らしめたく選定しました」とその選定理由を明かし「『ソーシャル・ネットワーク』をはじめ、ライバルは多数いると思いますが、(アカデミー賞で)作品、監督、脚色、主演男優賞部門でのノミネートが期待できると思います」と太鼓判を押す。俳優として活躍しつつ、監督としても質の高い作品を作り出すということで、ベンを“次世代のクリント・イーストウッド”と称する声もあるとか。『ザ・タウン』は日本では2011年、全国にて公開。どの作品を観るべきか迷うほど、世界各国から話題作が集まるTIFFだが、“ハズレなし”を信じてこのクロージング作品を劇場公開に先駆けて観ておくのもアリかも?特集「東京国際映画祭のススメ2010」■関連作品:第23回東京国際映画祭 [映画祭] 2010年10月23日から10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2010 TIFFザ・タウン 2011年、全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURESソーシャル・ネットワーク 2011年1月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:TIFFインタビュー『海炭市叙景』南果歩×谷村美月×竹原ピストル×熊切和嘉【TIFFレポート】加瀬亮映画初主演作と同じ脚本家作品に「光栄でプレッシャー」【TIFFレポート】『チェブラーシカ』原作者ビックリ?日本の観客は「大人ばかり」【シネマモード】今年はドレスも省エネ気味?第23回東京国際映画祭第14回ハリウッド・アワード授賞式に新旧ハリウッド・スターが勢ぞろい!
2010年10月28日みなさん、こんにちは!そろそろ年末の映画シーズンが近づいてきましたね。今年は私の80年代映画のお気に入りのひとつ、『ミスター・アーサー』(’81)のリメイク作がクリスマスシーズンに全米公開されます!オリジナルではご存知の通り、往年の名俳優にして名コメディアンのダドリー・ムーアが主役を演じていますが、今回のリメイク版では近年人気沸騰中で、人気歌手ケイティ・ペリーの婚約者としても知られるイギリス出身の俳優、ラッセル・ブランドが主役に抜擢されています!そして、クリスマスシーズンに私が楽しみにしているもうひとつの作品は、『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズ最新作、『Little Fockers』(原題)です。本作は12月22日に全米公開され、ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ、バーブラ・ストライサンド、ブライス・ダナー、オーウェン・ウィルソンらオリジナルキャストが引き続き出演し、今回から新たにローラ・ダーン、ハーヴェイ・カイテル、ジェシカ・アルバらが加わります。先ごろ、ジェシカ・アルバは本作で自身が演じる役柄について、ベン・スティラー演じるグレッグ・フォッカーを追いかける、“ちょっとおかしな”製薬販売のセールスウーマンだと報道陣に語りました。ジェシカ曰く、彼女が登場するシーンのほとんどがベンとの共演だったため、撮影中にまじめな顔をしていることが一番大きな課題だったそう。しかし、撮影については「私の演じたキャラクターはとてもオープンで自由な性格、そして完全にクレイジーだったので楽しく、とても自由に演じることができた」と続けました。今回の『Little Fockers』の脚本には当初、本シリーズでおなじみのダスティン・ホフマン(実は本シリーズで私のいちばんのお気に入り!)は一切登場していませんでした。しかし、いざクランクアップしてみると予定より低コストで撮影を終えることができたため、まだお金の余裕があると判断したプロデューサー陣はこのオスカー俳優の起用を決意したわけです。たった数シーンのダスティンの出演料はなんと1,000万ドルだそう!さて、ここでラッセル・ブランドと婚約者の人気歌手ケイティ・ペリーの話題に戻りましょう。最新のゴシップによると、2人は今週末にインドで結婚式を挙げる予定だそう!結婚パーティは6日間にわたって開催され、結婚披露宴はアーシュラム(ヒンドゥー教の修行所)で行われる予定です。75〜100人のゲストがプライベート・ジェットで招待されており、ケイティの親友であるリアーナ(彼女はラスベガスでケイティの独身最後のパーティも主催します)も結婚式に出席するみたい。そしてゲストは全員、インドで有数のリゾートに宿泊するそうですよ。うわさが事実ならラッセルとケイティは10月19日の夜にインドに向けてヒースロー空港を発つところを目撃されているとのこと。そして公式なウェディング・セレモニーが土曜日にジャイプールにあるランバー・パレスで行われる予定で…。実はこの場所、新年にラッセルがケイティにプロポーズしたのと同じ場所。なんてロマンティックなんでしょう!(text:Lisle Wilkerson)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:マチェーテ 2010年11月6日より新宿バルト9ほか全国にて公開■関連記事:リンジー・ローハン、保釈直後に10代のホームレスたちの施設を訪問
2010年10月22日女優の杉本彩とタレントで女医の西川史子が7月1日(木)、東京・西新宿のハイアットリージェンシー東京で行われた映画『恋するベーカリー〜別れた夫と恋愛する場合〜』DVD&ブルーレイリリース記念女子限定試写会に出席。自殺した韓国の俳優で歌手パク・ヨンハさんに哀悼の意を示した。ヨンハさんは6月30日(水)早朝に自宅マンションの自室で首を吊った状態で発見され、警察は現場の状況から自殺と断定した。遺書などは現在までに発見されていないが、末期がんと伝えられる父親の看病、芸能活動、事業などから抱えこんだストレスが原因と考えられている。杉本さんは「韓国は儒教の国でもありますから、家族の絆、呪縛から解き放たれないで、精神的に自立しきれない部分もあったのでしょうか…」。西川さんは「韓国の芸能界はすごい大変だと聞きます。すごく精神的に繊細な方だと思うので、魑魅魍魎の世界で生きるには繊細過ぎたのかも」と、共に沈痛な面持ちで悼んだ。イベントでは本作にちなみ、元カレと恋愛が出来るか?をテーマに2人がトークを展開。杉本さんは「一度消えた恋の炎がもう一度燃え上がることは、私の中ではありえない。よっぽど枯れているとかだったらあるのかも」と否定したが、対照的に西川さんは「よりを戻したことは何度かありますよ、慣れた肌が懐かしくって」と肯定派。ロックバンド、安全地帯のボーカル、玉置浩二と交際中で芸能活動を自粛中のタレント、青田典子の話題に、杉本さんは「何でこのタイミングなんだろう?と思います。前にも付き合っていたの?じゃあよっぽど寂しかったんじゃ」。西川さんも「よくやりますね」と揃って冷ややかだった。一方で、バツイチの杉本さんは「結婚は本人たち以外にいろいろな人が関わるから、2人の関係にはマイナス。もう結婚は私の人生の中にない」とこの日も持論の結婚不要論を展開。今年2月14日に元葛飾区議会議員の福本亜細亜氏と挙式した新婚の西川さんが「いま、浮気しちゃいけないって思ってストレス感じています」とボヤくと、「それが世間のモラルだから。こうあるべき、こう見られたいとか、世の中のモノサシで測ると幸せになれない」とアドバイス。西川さんは「浮気したくなってきちゃったな〜」と杉本さんに大いに刺激された様子で、不倫願望(?)を口にしていた。ちなみに、この2人のためのような(?)企画、「女のみだら度チェック」が本作のDVD&ブルーレイ公式サイトで実施中。果たしてこの2人のみだら度は…?映画『恋するベーカリー〜別れた夫と恋愛する場合〜』DVD&ブルーレイは7月2日(金)よりリリース。(photo/text:Yoko Saito)『恋するベーカリー〜別れた夫と恋愛する場合〜』DVD価格:3,990円(税込)『恋するベーカリー〜別れた夫と恋愛する場合〜』ブルーレイ価格:4,935円(税込)発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント発売日:7月2日(金)公式サイト:■関連作品:恋するベーカリー 2010年2月19日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:アカデミー賞授賞式今年の“ベストプレゼンター”部門受賞者はベン・スティラー?年を重ねてもハリウッド最前線で輝く秘訣メリル・ストリープに習う“女の手本”ザックにマイリー、『トワイライト』コンビも!アカデミー賞プレゼンター追加発表梅宮アンナ復縁&スピード破局に揺れる女心語る迷いながらも前向きに生きる幸せさがし『恋するベーカリー』特製バッグを3名様にプレゼント
2010年07月01日全米で驚異的なヒットを記録し、本年度のゴールデン・グローブ作品賞を受賞したコメディ映画『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』が、現地時間6日に行われた映画賞「MTVムービーアワード2010」で、最優秀コメディ・パフォーマンス賞と最優秀WTF(What the fuck)賞の2冠に輝いた。その他の写真『ハングオーバー!…』は、結婚式を2日後に控えた新郎が、悪友、花嫁の弟とともに独身最後の夜を楽しむ“バチェラーパーティ”で大騒ぎしまくったことから始まる爆笑コメディ。「MTVムービーアワード」は、1992年よりスタートしたMTV主催の映画賞。各賞がMTV視聴者の投票によって決められるのが特徴で、花嫁の弟役を務めたザック・ガリフィアナキスが受賞した「最優秀コメディ・パフォーマンス賞」は過去にジョニー・デップ、ジム・キャリーら大物俳優たちが受賞者に名を連ねてきた部門だ。今年も『ナイト ミュージアム2』のベン・スティラー、『あなたは私の婿になる』のサンドラ・ブロックらスター俳優がノミネートされていたが、映画ファンは無名の俳優、ガリフィアナキスを“コメディ演技のスペシャリスト”に選んだ。また、ケン・チョウが受賞した「最優秀WTF(What the fuck)賞」は、観客に“(直訳できないので意訳すると)とんでもない衝撃”を与えた俳優に送られる部門。本作でチャイニーズマフィアを演じている彼が、果たして劇中でどんな“衝撃”を与えてくれるのかも注目だ。『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』7月3日(土)より、シネセゾン渋谷ほか全国順次ロードショー
2010年06月10日歴代最高興行収入を驚異的なスピードで塗り替え、文字通り歴史を変えた、大ヒット作『アバター』。日本でもいまだ公開中の本作だが、何と4月23日(金)に早くもブルーレイ&DVDが全世界で発売されることが決定した。この発表に際して、ジェームズ・キャメロン監督が世界20か国約100名のジャーナリストらを呼んで記者会見を行った。異例とも言えるブルーレイ&DVD発売の真意は?まずは、自らの作品『タイタニック』を抜いて全世界歴代1位の興行成績を更新したことについて、“世界一”の心境を尋ねると監督は「とてもいい気分だよ(笑)。もちろん予想していなかったことだ。フィルムメーカーにとって、アメリカ国内の観客だけじゃなく、全く違った言語を話す世界中の観客と映画を通じてつながることができるということは何よりの喜びだよ」と笑顔を見せた。そして、ブルーレイとDVDが、劇場公開から5か月ほどという、異例の早さで発売されることについては「いつ出すかということに関してはとても慎重に戦略を練ったんだ。いまも映画館で上映しているしね。“アースデイ”(4月22日の地球環境について考える日)に合わせて発売したかったんだ。その日に合わせて発売することで、この映画の持つ環境問題についてのメッセージを伝えたかった。そういう意味でタイミングは完璧だったと思っている」と確信に満ちた表情で語った。そのブルーレイの映像の質の高さについてもかなり自信があるようで「劇場で観た画質そのままだと思っているよ。恐らく劇場よりもいいんじゃないかな?劇場公開時に色補正を担当したスタッフに、DVDとブルーレイのマスタリングの仕事も担当してもらっている。夜のシーンの色あいや、紫や青や赤の微妙な色合いが全てそのまま楽しめるよ」と頷いた。ちなみに、家庭での本作の正しい鑑賞法を尋ねると「TVを壁にセットするか、台を用意して、その上にTVを置くかだね。普通はテーブルがあってソファがあるけど、テーブルをどけてソファをテレビの真ん前に置いて、1メートル強ほど離れたところから観るべき」と自身の鑑賞法を伝授してくれた。今年のアースデイは本作を通じて地球のことを考えてみる?『アバター』はブルーレイ&DVDは4月23日(金)発売開始。『アバター』 ブルーレイ&DVDセット[初回生産限定]価格:4,990円(税込)『アバター』 DVD[初回生産限定]価格:3,490円(税込)発売・販売元:20世紀フォックス ホームエンターテイメント ジャパン発売日:4月23日(金)© 2010 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:『アリス』を抑え全米1位!“子供に見せたい”『ヒックとドラゴン』の最新映像到着【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞の裏ドラマ!S・ペンは前妻めぐり退席?アカデミー賞授賞式今年の“ベストプレゼンター”部門受賞者はベン・スティラー?アカデミー賞総括!時代を切り拓く女たちの美しき勝利【アカデミー賞】ファッションチェック!〜ブルー&パープル編〜
2010年03月31日先日のアカデミー賞授賞式、ご覧になりましたか?注目されていた元夫婦対決の行方、初の女性オスカー監督の誕生、ラジー賞&アカデミー賞同時受賞者の誕生など、なかなか話題に富んだ結果となりました。ここ数年のアカデミー賞の中でも、かなり面白い賞レースだったのではないでしょうか。さて、賞レースの結果とともに、もうひとつの楽しみだったのが、セレブたちのファッション。昨年は、ミッキー・ロークに注目しましたが、今年の華はやっぱり女たち。ハリウッドがよりゴージャスだった時代の女たちを髣髴させる艶やかなデザインとカラフルなドレスが目立ち、レッドカーペットにはまるで宝石をちりばめたような煌びやかさがありました。でも、ジュエリーは例年より控えめ。ここで、現代的な洗練を表現していたということなのでしょう。先日のコラムでは、アカデミーファッション予測を行いましたが、ペネロペは残念ながら外れ。ヘアはダウンスタイルではなく、アップスタイル。その代わり、ではありませんが、主演女優賞に輝いたサンドラ・ブロックが上品なダウンヘアに真っ赤な唇で、黄金時代の女優っぽさを感じさせてくれました。手前味噌ながら、キャリー・マリガンについては“当たり”と言えるかもしれません。前が少し短くなったドレスが、『麗しのサブリナ』で主人公が着ていたドレスにちょっと似ていたと思うのですが。個人的に気に入っているのは、サンドラが着ていた植物モチーフのシルバーのドレスと、サラ・ジェシカ・パーカーが着ていたレモンイエローのドレス、ジェニファー・ロペスのピンクのドレス。J.Loのドレスは、ぴったり体にフィットしたタイトなベアトップドレスに、ウエストからたっぷりのフリルがトレーンのように添えられた何ともシルエットが美しいドレス。色といい、シルエットといい、自分に合うものを良く知っているなという印象です。それに関しては、ここで上げたほか2人の女優も同じですね。J.Loによると、ドレス選びのポイントは「着ていて気持ちのよいものでないとダメ。心地よく着られて、気持ちも高めてくれるものでないとね」。なるほど。似合うものを着ると、自信もみなぎって、気持ちもアガりますからね。さすが、女ヂカラも、女優ヂカラも、セレブヂカラも、存分に高まっていました。さて、長いふりになりましたが、実はここからが本題。実はコラムを書く前に、編集担当のizumiちゃんに、「誰か一人をクローズアップしてくださいね!」と言われていたのに、ついつい。すみません。余計なことも書いちゃう性分なんです。(あ、これまた余計なことを!)そうそう、本題…。私が今年の授賞式で一番輝いていたなと感じたのは、やはりキャスリン・ビグローです。女優級のスタイルと美貌、その外見とのギャップが嬉しい硬派な作品作り。見事です。ファッションに注目すると、決して女優たちのように日サロで焼いたのではなく、ロケで焼けたであろうこんがりキツネ色の素肌に似合う、グレイッシュ・ブラウンという色選びがまずは大成功。光沢のあるシルク素材が、地味になりがちな色を華やかに引き立てていました。しかも、『ハート・ロッカー』というハードな作品を引っ提げての登場なのに、上半身にあしらわれていたのは何とハートのモチーフ!ビーズでいくつものハートシェイプが象られていました。なんて、大人カワイイのでしょう。「仕事はバリバリとハードにやるけど、キュートなモチーフは大好きなの」って感じでしょうか。日本にもたくさんいますよね、バリバリのキャリアだけど、手にしているのは可愛いキャラクターのついているボールペンだったり、キティちゃんが好きだったり、家にはぬいぐるみがたくさんあったり。女心を忘れないけど、仕事は男勝りという人が初の女性オスカー監督になったというあたりに、いまという時代を感じます。しかも、ヘアスタイル、アクセサリーで大仰に飾り立てるのではなく、内面からあふれ出るパワーや自信を、大粒ダイヤにも勝るアクセサリーにして、堂々たる佇まいでレッドカーペットや会場を闊歩。私は授賞前からあなたの頭上に、王冠が見えていましたよ。ビグロー監督は、年相応(58歳)にシワもありますが、若々しく完璧と思われる容姿を持つ女優たちの間にいても、美しさにおいて全く引けをとっていませんでした。というか、個人的には、年輪を重ねた人間的なふくよかさ、滲み出る知性、慈愛溢れる母性に他の誰よりも魅了されました。外見もすこぶる素敵なのですが、それと同時に彼女が作品にこめた情熱や信念、そこから映し出される人間性のすべてが彼女の魅力と呼応して、あの日、輝きとして現われたよう。わかってはいたけれど、人の美しさは、着ている服だけの問題じゃないなと改めて感じる授賞式となりました。つまり、今年のレッドカーペットで、最もうっとりさせられたのは、どのブランドのドレスでも、どのデザイナーのドレスでもなく、キャスリン・ビグローが纏っていた“自信とパワー”という名のドレスだったというわけです。(text:June Makiguchi)Rick Salyer © A.M.P.A.S.Matt Petit © A.M.P.A.S.Richard Harbaugh © A.M.P.A.S.Michael Yada © A.M.P.A.S.■関連作品:ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPAS■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞の裏ドラマ!S・ペンは前妻めぐり退席?【アカデミー賞】ファッションチェック!〜番外編<セレブカップル>〜本命は誰?女優にモテモテの『ハート・ロッカー』主演男優アカデミー賞授賞式今年の“ベストプレゼンター”部門受賞者はベン・スティラー?アカデミー賞総括!時代を切り拓く女たちの美しき勝利
2010年03月12日レッドカーペットの主役はもちろんゴージャスなドレスに身を包んだ女優たち。とはいえ男性たちもタキシードで、いつもとは違うフォーマルスタイルでレディをエスコート。ファッションチェック番外編では、レッドカーペットカップルをチェック!まずはどんなイベントでも注目の的のファッションニスタ、サラ・ジェシカ・パーカー。今年彼女が選んだのはシャネルのイエローのドレス。光沢感のある生地が裾まで真っ直ぐ流れ落ちるシンプルなラインは、ボリューミーなドレスが多い中、逆にインパクト大。首元のチョーカーは実は肩のストラップにつながっていて、前からの露出はミニマムだが、後ろは背中が大きく開いた個性的なデザイン。連れ添った夫のマシュー・ブロデリックはトム・フォードのタキシードで。トム・フォード自身、今年は映画『シングルマン』の監督としても授賞式に参加。サラ・ジェシカと共に、衣裳デザイン賞のプレゼンターを務めた。『マイレージ、マイライフ』で主演男優賞にノミネートされたジョージ・クルーニーはお決まりのアルマーニを、彼ほどタキシードが似合うスターはいないのでは?と思っていまうほど余裕の着こなし。惜しくも受賞は逃したが、授賞式中も司会者から幾度と呼びかけられたり、ハリウッドでの彼の人気の高さがうかがえた。当日連れ添ったのは、交際がうわさされているエリザベッタ・カナリス。彼女は真っ赤なロバート・キャヴァリのドレスで登場。この日、男優の中で最も目立っていたのは『シャーロック・ホームズ』が日本でまもなく公開を迎えるロバート・ダウニー・Jr.。ブルーグリーンの蝶ネクタイに、ブルーのサングラスという独創的なスタイル。奥様のスーザンも裾まで広がるボーダーのマーメイドラインドレスで、2人揃ってレッドカーペットを賑わせた。特集:2010アカデミー賞 Petit / © A.M.P.A.S.■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASマイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.シャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDシングルマン 2010年秋、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞の裏ドラマ!S・ペンは前妻めぐり退席?本命は誰?女優にモテモテの『ハート・ロッカー』主演男優アカデミー賞授賞式今年の“ベストプレゼンター”部門受賞者はベン・スティラー?アカデミー賞総括!時代を切り拓く女たちの美しき勝利オスカー授賞式後はアフター・パーティ。お疲れモードでもセレブはパーティをはしご
2010年03月10日第82回アカデミー賞で作品賞・監督賞をはじめ最多6部門で受賞した『ハート・ロッカー』に主演し、自身もオスカー候補となったジェレミー・レナーが、シャーリーズ・セロンと交際中?といううわさが流れている。シャーリーズは昨年末、9年間交際したスチュアート・タウンゼントとの関係に終止符を打ったばかり。『ハート・ロッカー』をヨルダンで長期撮影中に恋人と破局してからはシングル生活が続いているというジェレミーとは、2005年に『スタンドアップ』で共演して以来の友人だ。2月半ば、ジェレミーがオスカー候補になったのを祝って一緒にディナーに出かけたり、ひんぱんにデートを目撃されている。英国の「デイリー・メール」紙上ではジェレミーは2人の関係について「ただの友達同士」と言いながら、「お互いに夢中なんだ」とも語り、彼女の家を訪れて「ピアノを弾いたり、スコッチを飲んだりしている」と単なる友人同士以上の関係を匂わせた。7日の授賞式には母親を伴って出席したジェレミーは残念ながら主演男優賞は『クレイジー・ハート』のジェフ・ブリッジスに譲ったが、主演作が6部門制覇の快挙には大喜び。アフター・パーティでは、彼と同じく主演賞に初ノミネートながら惜しくも受賞は逃した『17歳の肖像』のキャリー・マリガンと親密そうな様子を見せていた。キャリーは昨夏よりシャイア・ラブーフと交際中のはずだが、授賞式のキャリーの隣りに彼の姿はなく、彼女も連れてきたのは母親だった。ジェレミーにはジェシカ・シンプソンとのロマンスも囁かれているが、彼はパーティで会って短い言葉を交わしただけだと交際は否定、「いまはシングルで相手を募集中。僕はモテないよ。働く男なんだ」と話している。(text:Yuki Tominaga)Matt Petit / © A.M.P.A.S.■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.17歳の肖像 2010年4月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞の裏ドラマ!S・ペンは前妻めぐり退席?【アカデミー賞】ファッションチェック!〜番外編<セレブカップル>〜アカデミー賞授賞式今年の“ベストプレゼンター”部門受賞者はベン・スティラー?アカデミー賞総括!時代を切り拓く女たちの美しき勝利オスカー授賞式後はアフター・パーティ。お疲れモードでもセレブはパーティをはしご
2010年03月10日今年も数々の感動的な瞬間が誕生した第82回アカデミー賞。様々な困難を乗り越えた末の受賞を果たしたエンターテイナーたちのスピーチは毎年、感動を誘うものだが、一方で、候補者の紹介や賞の発表を行うプレゼンターを務めるスターたちの、ウィットに富んだコメントやコミカルなやり取りも観客・視聴者の注目の的。最も多くオスカー像をさらったのが『ハート・ロッカー』であるなら、観客の心を最も強く掴んだプレゼンターは果たして?最多ノミネートの大御所をいじる司会者コンビ授賞式の顔と言うべき今年のホストを務めたのは、スティーヴ・マーティンとアレック・ボールドウィンという小粋なベテラン俳優のコンビ。ミュージカル出身のヒュー・ジャックマンを司会に迎えた昨年の、ブロードウェイさながらの煌びやかなパフォーマンスと比べると、“地味”感が否めなかった今年の授賞式だが、そこは彼らの“オヤジギャグ”を交えた軽妙なトークがカバー。3Dメガネなどの小道具で『アバター』をネタにしたり、『恋するベーカリー』で共演した“史上最多ノミネート”のメリル・ストリープをいじったりと観客の笑いをさらった。昨年の授賞式会場内では、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーとブラピの元妻ジェニファー・アニストンのニアミスが話題をさらったが、様々な人々が交錯するこの世界、バッティングや因縁が生じるのは当然のこと。今年、“元夫妻”対決と注目を浴びたキャスリン・ビグロー&ジェームズ・キャメロン監督は仲良く前後に着席。また、主演賞の発表では、共演経験のある俳優が候補者を紹介するという粋な演出がなされたが、主演女優賞候補者の1人、キャリー・マリガンに対して『17歳の肖像』で共演したピーター・サースガードが彼女を絶賛しながらも「でもごめんね、僕には愛する妻がいるんだよ」と、同席した妻マギー・ギレンホール(助演女優賞ノミネート)にラブコールを贈る(?)一幕も。一方、視覚効果賞の発表では、恋多き女ジェニファー・アニストンの“今カレ”と噂されるジェラルド・バトラーと、“元カレ”(?)のブラッドリー・クーパーが仲良く、ひげをたくわえ登場。そんな中、気の毒だったのはキャメロン・ディアス。当初の予定では、恋の噂もあったジュード・ロウと一緒に登壇するはずが、ジュードがこれをキャンセルしたとか。置き去りを食らった怒りもあって(?)、代理のスティーヴ・カレルとの相性もどこかぎこちなかった…?ひと言も発せずともネタになるジョージ・クルーニー!ベテラン勢が貫禄を見せつける中、若手俳優陣も負けず劣らず、初々しさを垣間見せながらもしっかりとプレゼンターの任務を遂行!マイリー・サイラスとアマンダ・セイフライドという公私共に絶好調な2人は、それぞれゴールドとシルバーのドレスで美の競演。一方、ロブ様ことロバート・パティンソン不在の『トワイライト』チーム、テイラー・ロートナーとクリステン・スチュアートの2人は、ヴァンパイアを題材にした『トワイライト』にかこつけて、通常、オスカーとはなかなか絡む機会の少ないホラー作品の魅力をアピールし楽しませてくれた。残念ながら受賞を逃した『マイレージ、マイライフ』の主演ジョージ・クルーニーのスピーチが実現しなかったことを惜しんでいるファンも多いのでは?しかし、そこはハリウッドを代表する大スター。司会の2人からは、名前を紹介されただけで半ば“シカト”状態にさらされ、サンドラ・ブロックの主演女優賞獲得のスピーチでは、“私をいじめてきた人”の代表として「かつて私をプールに突き落としたジョージ・クルーニー」と明かされたりと、自身が表に出ずとも、どうにも周りがほっといてはくれないようだ。そして、この舞台の最強の刺客として、一番の笑いを提供したのはベン・スティラーだろう。『アバター』が(CGで制作されているため)受賞とは関係ないメイクアップ賞の発表で、敢えて真っ青“アバター”メイクで、ご丁寧に長いしっぽまで付けて登場するや、(劇中の)ナヴィ族の言語を真似した意味不明な発言を連発し、キャメロン監督を挑発。昨年はヒゲ面で登場し、当時、俳優引退を声明したホアキン・フェニックスを意識したパフォーマンスで笑いを誘ったが、今年もパロディネタで会場に陣取るスターたちをも笑いの渦に巻き込んだ。このコーナー、当初はサシャ・バロン・コーエンとのコンビで寸劇を予定していたものの、直前であまりに強烈な内容のためサシャの出演が取り消されたと報じられたが、ベン1人でも十分強烈!来年の登場にも期待したいところ。全体を通して、厳しい時間制限の中でスピーチ時間を短縮するよう命じられていた各登壇者たち。にもかかわらず結果的に時間が足りなくなり、最後の作品賞は不意打ちのように発表されたりと、慌しさの中で幕を閉じるなど、反省点も残したようだが、ご覧になった方はどう感じただろうか?さてさて、来年はどんなショーが繰り広げられるやら。特集:2010アカデミー賞■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved恋するベーカリー 2010年2月19日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:アカデミー賞総括!時代を切り拓く女たちの美しき勝利オスカー授賞式後はアフター・パーティ。お疲れモードでもセレブはパーティをはしご【アカデミー賞】ファッションチェック!〜レッド&ブラック編〜【アカデミー賞】ファッションチェック!〜ブルー&パープル編〜【アカデミー賞】ファッションチェック!〜シルバー編〜
2010年03月09日