■前回のあらすじお祓い当日、ようこの元に会社から電話が入ります。どうやら土日はソフトの入れ替えのため、会社PCは持ち帰り禁止だったよう。今すぐPCを持ってくるよう告げられ、お祓いは来週に先延ばしすることに。■ゼミ仲間で怖い話をしていた時のこと■ゼミ仲間・石田の叔母さんいわく…石田の言葉を思い出したことで、状況のヤバさにますます気付かされるのでした。そして恐怖を感じたようこは…。次回に続く「業をもらった話」(全17話)は22時更新!
2023年08月05日■前回のあらすじなにもないところで転んだり、夜中に目が覚めたり、家の前で虫が死んでいたり、物がなくなったり。そんな生活が続く中で、ようこは疲労困憊に。さすがにやばいと思い、お祓いに行くことに決めます。■お祓い当日、会社から電話が…■翌週は「電車の運転見合わせ」が…!?お祓いに行こうとするたび、ようこの前に立ち塞がるトラブルの数々。その違和感に気づき、思い出したのが…!次回に続く「業をもらった話」(全17話)は22時更新!
2023年08月04日■前回のあらすじクリーニング店に事情を説明して、服の引き取りをお願いすると、「履歴がない」と告げられたようこ。監視カメラを見てくださいと伝えても、カメラもなく、預かり記録もないと言い切られてしまうのでした。■次々と巻き起こる不可解な出来事■限界がおとずれた結果…状況のヤバさに気づいたようこは、週末お祓いに行くことを決めます。しかし、一筋縄にはいかない状況がさらにおとずれ…。次回に続く「業をもらった話」(全17話)は22時更新!
2023年08月03日Game Source Entertainment(香港、以下 GSE)は、Team17 Digitalが開発した一人称ブラックコメディホラーアドベンチャーゲーム《Killer Frequency》の日本語パッケージ版をPlayStation(R)5、Nintendo Switch(TM)で2023年8月24日に発売いたします。《Killer Frequency》はどのようなゲームなのでしょうか。今回は、ゲームデザイナーのKev Carthew氏、声優のNikki Piazza氏をはじめとする開発・制作チームのメンバーが、本作の見どころや制作裏話を公開いたします。《Killer Frequency》日本語版トレーラー(60s): 画像180年代の音楽を堪能しながら、手がかりを収集すべく通話をしよう!ゲームの基本的な流れは、リスナーから電話を受けて、パズルを解くための手がかりを入手し、レコードを再生して音楽を堪能しながらパズルを解く方法を考え、最終的にパズルを解いてリスナーを救出する、というものです。基本的にレコード再生中は、ラジオ局の外の世界の時間が止まっているような状態になるので、レコードをかけて自由に探索し、マイクに戻ってリスナーの質問に答えることができます。画像2このゲームを開発するにあたって、ゲームデザイナーのKev氏は、頭の中でパズルの全体像を考え、口頭で話し合い、わずか1週間ですべてのスクリプトとパズルを書き上げ、ボイスを収録し、オーディオをデザインし、ゲームに落とし込んだそうです。画像3音と想像力だけで背筋をゾクゾクさせる没入型ホラーパズル!《Killer Frequency》の特徴は、ラジオ局というユニークな設定と、ゲームプレイです。ゲームデザイナーのKev氏は、“プレイヤーはリスナーから手がかりを得たり、外の世界の様子を想像したりしなければならないため、デザイナーにとっては非常に難しいパズルデザインとなりました。しかし、このようなゲームは市場に類似例があまりないため、ユニークなパズル体験をプレイヤーに提供できるだろう。”と語っています。画像4ゲームの中で「ラジオプロデューサー」のボイスを担当する声優のNikki氏は、“《Killer Frequency》は他のジャンルのゲームとは異なり、プレイヤーが追われるリスナー側ではなく、脱出を手助けする側という設定がユニークだと思います。プレイヤーの役割は、ホラーゲームでは珍しい、指揮官のようなものです。しかし、だからといって没入感が低いかというとそうではなく、リスナーと会話するだけで、ラジオ局内にいながらも、追われるような絶望感や恐怖を感じることができるのです!それに、突然、電話の向こうの全く知らない人の命を預かることになるのです。相手の出方や会話の仕方などで、相手に対して急に関心を持つようになる。それは非常に興味深い行動だと思います。”と語っています。予約はこちら: 画像5画像6■タイトル :Killer Frequency■プラットフォーム:PlayStation(R)5/Nintendo Switch(TM)■発売日 :2023年8月24日■価格 :5,480円(税込6,028円)■ジャンル :ブラックコメディホラーアドベンチャー■プレイ人数 :1人■対応言語 :日本語/英語/中国語(簡体字、繁体字)/韓国語■発売元 :Game Source Entertainment■開発元 :Team17 Digital■CERO :C■権利表記 :KILLER FREQUENCY (C) 2023 TEAM17 DIGITAL LIMITED, PUBLISHED UNDER LICENCE BY TEAM17 DIGITAL LIMITED. TEAM17 IS A REGISTERED TRADEMARK OF TEAM17 DIGITAL LIMITED. ALL OTHER TRADEMARKS, COPYRIGHTS AND LOGOS ARE PROPERTY OF THEIR RESPECTIVE OWNERS.Licensed to and published by Game Source Entertainment in Japan, Korea and Asia.■Game Source EntertainmentについてGame Source Entertainmentは、香港を拠点にしたアジア圏の発売元と流通商社です。これまでPlayStation(R)4、Nintendo Switch(TM)、Xbox One及び前世代のコンソールプラットフォームで100タイトル以上、中国語に翻訳したパッケージソフトの流通を行ってきました。■Game Source Entertainment及び商品の詳しい情報は、こちらGSE公式 HP : Twitter : YouTube GSE チャンネル: GSE ユーザーサポート : support@gamesource-ent.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月03日■前回のあらすじなくした財布は結局見つからず、キャッシュカードやクレカの再発行を行うハメに…。翌日、クリーニング店で事情を説明し服の引き取りをお願いするも、なんと該当する服が「ない」と告げられることに…!■「履歴がない」と告げられ…■預かり記録がないと言い切られ…埒が明かない状況に、ようこは仕方なく引き下がることに…それからも不可解な出来事がますます続いていきます。次回に続く「業をもらった話」(全17話)は22時更新!
2023年08月02日■前回のあらすじ男とぶつかった時についた謎のシミは拭いても取れず、クリーニングに出すことに。数日後、服を引き取りにクリーニング店に寄り、引換券を出そうとカバンの中を探ると、財布がなくなっていることに気づき…。■重要なものが全部入った財布が…!■クリーニング店で待ち受けていたのは…財布をなくした挙句、預けたはずの服がないとは!その事実を知ったようこは…!?次回に続く「業をもらった話」(全17話)は22時更新!
2023年08月01日■前回のあらすじある日、知らない男にぶつかられ、肩元を見ると謎のシミが…。この時を境に不可解な出来事が起こり始めるのでした。■拭いても取れない謎のシミ■クリーニング店に立ち寄ると…まさか財布を落とした…!? この一件に始まり、謎の出来事が次々に主人公・ようこを襲います。次回に続く「業をもらった話」(全17話)は22時更新!
2023年07月31日このお話は作者もちさんに寄せられたエピソードをもとに再構成しています。身バレ防止のため、脚色を加えてあります。■「業」の恐ろしさを知った不可解な体験■ある日、男にぶつかられ…肩に残った不気味なシミ。帰宅後、必死にシミ取りを試みますが…。その後、不可解な出来事が頻発することになるのでした。次回に続く「業をもらった話」(全17話)は22時更新!
2023年07月30日表現の多様さにゾゾッ!こわ~いアニメーションの世界。話題の新作『オオカミの家』をはじめ、ホラーアニメーションの魅力や世界各国の注目作品を、土居伸彰さんがナビゲートします!観る人を恐怖に陥れる手のひら返しの作品たち。見慣れた世界が突如ひっくり返り、平穏が脅かされることがホラーの一定義。アニメーションはファンタジー空間を作り上げ、世界観が強いほど観る人は入り込むものですが、上手なホラーアニメーションの作り手は、その力量と、“描く世界が作り物にすぎない”という意識の両方を持ち合わせており、観る人をのせておきながら手のひらを返す力が卓越しています。『コララインとボタンの魔女』は、その代表格です。また、ホラーの名作は人形アニメーションに多い。理由としては、人間を人間としてではなく人形のように扱う人と対峙する恐怖を描く時にハマること。また、『火宅』などを手掛ける人形アニメーションの巨匠・川本喜八郎監督の作品がそうであるように、表情を変えない人形の感情を人間が勝手に読み取り、少しでも怖いと感じた瞬間にめちゃくちゃ怖く思えたりする点が挙げられます。人間の認識を書き換えてしまうほどの力がアニメーションにはあります。その点でいうと今敏監督の『PERFECT BLUE』は、編集を活用することで、夢と現実の狭間がよくわからなくなるという作用を作り出しています。また、今の時代の人形アニメーションは、造形力を生かし、普段は目を向けないようなダークな感情を作り上げた作品が多いです。『マイリトルゴート』は、現代における虐待の話を可愛い人形を使うことでオブラートに包んで表現すると同時に、可愛いものはグロテスクでもあるということを明らかにしていて面白いです。『オオカミの家』の監督はチリ出身の2人組で、ドイツ系移民のコミュニティであるコロニア・ディグニダでの児童虐待などを一貫して取り上げている。今作ではカルト的な集団の中で洗脳され、精神的に逃げ出せない人たちの心象風景を、部屋全体のコマ撮りで表現しました。低予算の作品が新たな表現の可能性を見つけることも。『ソウル・ステーション/パンデミック』は、主体性を失い人を傷つける人たちをゾンビとして描き出しており、低予算ゆえのぎこちない動きをしたキャラクターだからこそ生み出せる世界観を掘り当てました。『整形水』は、CGモデルを駆使した低予算アニメーションのフォーマットと、整形という素材が見事にマッチした作品。今作の登場は、アニメにおけるB級ホラーが発明された瞬間と言ってもいいでしょう。さまざまな怖さが堪能できるアニメーション作品『コララインとボタンの魔女』日常の裏にある領域とダークサイドを写す。好奇心の強い少女コララインは、家の中で封印されたドアを見つける。それはもう一つの世界への入り口で…。「人の目をボタンに変えるなど、人が本能的に嫌だと感じるところを見事に捉える造形力が魅力」。Blu‐ray¥2,200発売・販売元:ギャガ©Focus features and other respective production studios and distributors.『火宅』この世の諸行無常と逃げ場のない恐ろしさ。菟名日処女(うないおとめ)は2人の青年に愛されるも選べずに入水。死後もなお地獄の炎に焼かれ続ける。「この世自体が理不尽な地獄であるということを映像で表現」。『川本喜八郎 作品集 4K修復版』に収録。Blu‐ray¥5,280発売・販売元:TCエンタテインメント©有限会社川本プロダクション『PERFECT BLUE』ストーキングに殺人事件。アイドルの恐怖を描く。アイドルから女優に転身した霧越未麻を襲う、悪夢のような出来事を描く。今敏監督のデビュー作。「キャラクターをリアルな造形にすることで不気味な雰囲気に」。Blu‐ray 通常版¥6,270販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント©1997MADHOUSE『マイリトルゴート』児童虐待など社会的問題も盛り込んだ可愛く怖い作品。グリム童話『狼と七匹の子山羊』がモチーフ。監督は『モルカー』の見里朝希。「見里監督は人のドロドロとした気持ちとその犠牲者を造形化する力があるからこそ可愛いホラーも描ける」。※虐待など暴力描写あり。『オオカミの家』偏った価値観を描く異物感しかない映像に衝撃を受けます。ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューンに着想を得たストップモーションアニメ。「人間の表現が特徴的で、登場人物のスケール(大きさ)の違いで支配関係を描く。監督の一人が家具、一人が壁画のコマ撮りを制作、それらが合わさることで人々の混乱する心が追える」。8/19~シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。©Diluvio & Globo Rojo Films, 2018『ソウル・ステーション/パンデミック』人を人と見ない社会をゾンビの世界で表現。深夜のソウルで繰り広げられる人間とゾンビの死闘。「何かに支配され集団的に動くゾンビと尊厳が失われた世界観は、監督がソウル駅のホームレスと、それに気づかず行き交う人々に着想を得たもの」。DVD¥4,180発売・販売元:ブロードウェイ©2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & Studio DADASHOW All Rights Reserved.『整形水』外見至上主義に対する絶望と悲しみ。イェジは誰もが美しくなれる整形水で別人へと変貌するが、周囲で不審な出来事が起こり始める。「人気ウェブトゥーンが原作。こういう方向性の作品がどんどん出てきてほしいと思う傑作です」。DVD¥5,170発売:東映ビデオ販売:東映©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal & SBA. All rights reserved.どい・のぶあきニューディアー代表。インディペンデント作家の研究や、海外作品の配給など世界のアニメーション作品を紹介する活動に携わる。和田淳監督のTVアニメ『いきものさん』(MBS/TBS系)、映画『半島の鳥』など作品のプロデュースも行っている。※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月25日“ホラー映画を観てみたいけど怖すぎるのは自信がない…”と悩める人におすすめの6作品をホラー映画取締役さんがガイド。血や音などで驚かせるジャンプスケアは控えめに、程よい怖さとストーリーを堪能できる近年の洋画が出揃いました!またホラーが観たくなるストーリー性の高い作品たち。ショック描写が多くないこと、そして、ストーリー性とエンターテインメント性が高く、“またホラーを観たい”と思ってもらえるような作品を選びました。ただ、ジャンプスケアや血のシーンなど怖い描写がまったくないわけではないのでご注意ください。まずは『透明人間』です。包帯グルグル巻きのイメージが現代版にアップデートされ、お化けより心理的な恐怖描写が強い作品です。主人公の女性はDVを受けて精神的に不安定だということで、誰に話しても信じてもらえない中、透明人間に立ち向かう強さが描かれている。逃げ惑うヒロインではなく女性が戦うところも今の時代らしいです。『ハッピー・デス・デイ』も、殺人鬼に立ち向かうポジティブな女子大生が主人公。誕生日に殺されて以降、“目を覚ます殺される”とタイムループしますが、何とか殺されずに一日を終えようと、経験値をためてレベルアップする姿に元気がもらえます。ドタバタ感も含めて面白いです。また、『ラストナイト・イン・ソーホー』も女性の生き方を問うような内容に。デザイナーを目指すエロイーズが夢の中で’60年代にタイムスリップ、そこで出会った歌手を目指すサンディを殺した真犯人を突き止めるために現在と過去を行き来するサスペンスホラーですが、’60年代のファッションとカルチャーが満載で、怖いけど目と耳から華やかな情報が入ってくる点も魅力です。『イット・フォローズ』は、性交渉によってうつる「それ」に捕まると必ず死んでしまうという物語で、「それ」は決して走らず遠くからじわじわとやって来るところが新鮮で怖い。『オールド』は、時が加速し、一日で一生が終わるビーチが舞台。“時間”と“老い”という恐怖から逃れることがテーマになっており、どちらも設定が斬新なユニークなホラー作品です。また、名優イーサン・ホークが殺人鬼を熱演している『ブラック・フォン』は、誘拐された子どもたちが、過去に殺された幽霊の子どもたちと協力して大きな恐怖に立ち向かうというジュブナイル感がポイントに。観終わった後に爽快感が味わえるはずです。おすすめの入門ホラー作品『透明人間』“何かがいる”気配とサスペンス要素にドキドキ。DV彼氏の監禁から逃げたセシリアは、彼が自殺し自分に遺産を残したと聞かされる。その日を境に目に見えない気配を感じ始め…。「手の跡など、主人公は気づかずとも観客が“いるいる!”とハラハラできる描写が満載。透明人間はいるのか、誰なのかを巡るサスペンス要素も楽しい」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント※首をシュパッと切るシーンあり。©2020 Universal Studios. All Rights Reserved『ハッピー・デス・デイ』殺人鬼に何度も立ち向かう主人公に励まされる!誕生日の朝、知らない男のベッドで目を覚ました女子大生のツリー。その夜、パーティへ向かう道すがら、マスクをかぶった殺人鬼に殺されてしまう。しかし目を覚ますとまた、誕生日の朝のベッドにいて…。「自暴自棄になり自分から死にに行くといったコメディ要素や、家族愛が描かれる場面も。SF感の強い2も一緒にぜひ」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント©2017 Universal Studios. All Rights Reserved.Everett Collection/アフロ『ラストナイト・イン・ソーホー』アナログな手法で撮られたシンクロシーンにも注目。デザイナーを目指しロンドンに上京したエロイーズは夢の中で’60年代へ。出会った歌手のサンディを殺した犯人が現代にいると察知、真相を突き止めようとする。「エドガー・ライト監督による映像がスタイリッシュ。亡霊やゴーストなども出てきてちゃんと怖い面も」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント※一部、性加害を想起させるシーンがあるので注意。©2021 Focus Features LLC. All Rights Reserved.『イット・フォローズ』ゆっくり、でも確実に来る「それ」との戦い。一夜を共にした男から、「『それ』に捕まったら死ぬ」「誰かにうつせ」と言われた女子大生のジェイ。確実に近づいてくる「それ」から逃げ続けるが…。「自分にしか見えない『それ』との対峙が見どころに。’70~’80年代のホラー映画を彷彿させる映像や音楽もいい」。Blu‐ray¥5,170デジタル配信中発売・販売元:ポニーキャニオン※人が突然現れるシーン、死体が映るシーンあり。©2014 It Will Follow. Inc『オールド』時が加速するビーチで時や老いの恐怖と対峙!一家でやってきたビーチで6歳の息子が一瞬、行方不明に。次に姿を表した時、なんと彼は青年になっていた。監督はM・ナイト・シャマラン。「108分の中に人のライフイベントが凝縮されていて、人生ってこんな感じなんだと感動する瞬間も。最後に衝撃のカラクリが明かされます」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント※バキバキになった死体の登場シーンあり。©2021 Universal Studios. All Rights Reserved.『ブラック・フォン』グラバーを倒そうとする子どもたちの奮闘に感動!アメリカの田舎町で子どもの連続失踪事件が発生。少年フィニーも犯人のグラバーに誘拐、監禁される。部屋には黒電話があり、過去の被害者から逃げるアドバイスが伝えられる。「フィニーを助ける子どもたちのキャラクターが光っています。妹が予知夢能力で兄を捜す姿も胸を打ちます」。Blu‐ray¥2,075販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント※子どもの幽霊描写が少し怖いので注意。©2021 Univaersal Studios. All Rights Reserved.ほらーえいがとりしまりやくホラー映画を片っ端から取り締まる会社の代表取締役。Twitter(@torishimaru)でホラーをメインに国内外の映画情報を発信。ホラー映画の原体験は、観賞翌日に牛乳が飲めなくなったSFホラー『エイリアン』。※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月24日映画はもちろんYouTubeなどの動画配信作品も話題になっているホラージャンルの一つ、モキュメンタリー。心を掴む理由から新しい動きまで、人間食べ食べカエルさんが解説します!恐怖の疑似体験ができるところが大きな魅力です。モキュメンタリーとは何かを考える時に、まず、POV(Point of View)ホラーという括りがあります。登場人物の視点が画面そのものになった映像、たとえばテレビ画面に映ったものや携帯のカメラで切り取った映像が全編にわたって使われているというものです。そしてモキュメンタリーは、モック(模造品)とドキュメンタリーを組み合わせた言葉ですが、POVのカメラ視点に加え、監視カメラなど他の視点を取り入れることで、まるで本当にあったかのように見せているものを指し、フェイクドキュメンタリーとも呼ばれます。また、ファウンドフッテージと呼ぶこともありますが、これは撮影済みの編集されていない素材(フッテージ)が見つかるところから始まる物語をいうことが多い。ただ、広義的に言うと今挙げたどの言葉でも通じます。たとえば『ノロイ』は、いろいろな角度の映像媒体から物語の輪郭が浮き上がってくる作りになっていますが、ここまで作り込まれた作品はなかなかなく、色褪せません。ホラーの魅力の一つは安全圏にいながら怖い体験をできるところですが、モキュメンタリーは観る人にリアリティを与えるのに適しているジャンル、“本当にあった”と思わせて恐怖の疑似体験をさせやすいジャンルだと思います。自分自身が登場人物の一人として映像が進み、話が動いていくため、観賞より体験に近いところが面白さに。また、粗い映像など見てはいけないものを見た気持ちになり、好奇心や恐怖心を刺激されるところも魅力です。このジャンルは、爆発的な人気の作品が一つ出てくると、波にのって同様の作品がたくさん作られ、定期的に盛り上がることが特徴。たとえば『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が登場した時がそうで、本作がなければこのジャンルはここまで流行っていないし歴史を変えたレベルの作品です。基本カメラ1台で作れ、登場人物の数を絞ることができる、化け物みたいな存在を5分くらい写せば成立するなど、低予算で作れることが理由にあります。いま日本で盛り上がってきている要因としては、YouTubeなどの動画配信が台頭したことで個人が作品を発表しやすくなり、また動画が広まりやすくなったことがあると思います。TikTokでもホラージャンルの映像が広まりやすい土壌ができてきています。特にジャンルを引っ張っているのが、『ホラードキュメンタリー「Q」』というYouTubeシリーズです。出来が良く飛び抜けて怖いこともそうですが、適度に謎がちりばめられ、考察したくなる点でも話題になっています。徹底的に説明を削ぎ落とし、見る方の想像力を信頼して任せるというのは、テレビなどではなくYouTubeという媒体だからこそ成立するのでは。モキュメンタリー作品というジャンルが、映画から動画配信の土壌へ広がりつつあることを感じています。まずは、この作品をCHECK!『ノロイ』リアリティを追求して作り出す生々しさの塊のようなところが魅力。呪いがテーマのドキュメンタリーを完成させた後、失踪した怪奇作家。彼の残した作品を検証、完成させた作品。「森の中にやばいものが映るシーンの見せ方が上手い。暗がりにぼんやり浮かび上がる様子は明らかに異常。ズームアップしてぼやけた時など、ぞわっとする」。DVD¥1,222販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントフェイクドキュメンタリー「Q」『フィルムインフェルノ』作り物くささや冷める瞬間がない圧倒的なリアリティで恐怖を描く。海岸で突如として行方不明になった一組の男女。事件から9年後、遺留品のテープを再生すると洞窟を彷徨う姿があった。「シリーズの中で特に好きな作品です。日常から突如、地獄に接続し、しかも終わりがない状況が怖い。それを作り込まれた、とんでもないリアリティを持った映像で描かれるため本当に怖いです」。『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』狂気じみたおばあちゃんの演技が映像に説得力を持たせています。アルツハイマーを患う老女のデボラを取材する学生たちが、超自然現象と恐怖を目の当たりにする。「おばあちゃんの奇妙な行動が次第にエスカレートし、病気か超常現象的なものかわからなくなる。病気や老いを怪異につなげるアイデアが面白いです」。DVD¥3,978発売元:アット エンタテインメント 販売元:アメイジングD.C.©2014 Taking Film Production, LLC. All Rights Reserved『THE 4TH KIND フォース・カインド』有名俳優の使い方も画期的。チャレンジングな作品です。行方不明者が続出するアラスカ州ノームでの超常現象に迫る。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演。「記録映像風部分と再現VTR両方をフェイクで作ったところが新しい。記録映像風部分のリアリティが際立ちます」。Blu‐ray¥2,619発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』モキュメンタリージャンルを世界に定着させた歴史的作品。ドキュメンタリー制作のため魔女伝説が残る森に入るも道に迷い、失踪した大学生3人。残されたビデオに映っていたものとは。「“何か”がほとんど何も直接映らないところがいまだ革新的。インターネット掲示板に書き込んでマジっぽさを演出する、リアリティの追求の仕方も初めてだったのでは」。Prime Videoほかにて配信中©Hulton Archive / HandoutにんげんたべたべかえるTwitter(@TABECHAUYO)でホラーやパニック系作品の魅力を中心につぶやく。ホラー専門配信サービス「OSOREZONE」でコラムを連載。ウェブや雑誌などのメディアに寄稿も行う。※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月24日今夏以降、劇場で公開される世界のホラー映画から、話題の7本をピックアップ。世界的な監督の新作や、いま人気のモキュメンタリー。バイオレンスなアルプスの少女ハイジが暴れる衝撃のB級作品に、日韓がタッグを組んで作り上げたものまで、バリエーション豊かな恐怖が味わえる見逃せない作品がずらり。気になるものをぜひ、劇場で堪能して!新作ホラーの注目作をチェック!『オクス駅お化け』(10/6公開)韓国と日本のホラー映画が融合!原作は大人気ウェブトゥーン。ウェブニュース記者のナヨンは、アクセス数を稼ごうと地下鉄オクス駅での人身事故を取材する。「線路に子どもがいた」という目撃情報を耳にし、さらに周囲でおぞましい変死事件が起こり始める。『リング』の高橋洋が脚本、『貞子vs伽椰子』の白石晃士が脚本協力に携わったことでも話題の日韓合作ホラー。10/6~全国ロードショー。©2023, MYSTERY PICTURES & ZOA FILMS, ALL RIGHTS RESERVED『キングダム エクソダス〈脱出〉』(7/28公開)ラース・フォン・トリアー監督のドラマシリーズ最終章が劇場公開。夢遊病者のカレンは助けを呼ぶ謎の声に導かれ巨大病院へ。事件の解決に奮闘するが悪魔に反撃されてしまう。一方、病院へ赴任してきた医師のヘルマーは、亡き父の秘密を探り始める。’90年代に熱狂的なファンを生んだドラマ『キングダム』の続編。7/28~ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国ロードショー。©2022 VIAPLAY GROUP, DR & ZENTROPA ENTERTAINMENTS2 APS『ブギーマン』(8/18公開)心がバラバラになった家族に正体不明の何かが襲いかかる!母の死に打ちひしがれる姉妹と、同じく立ち直れずにいる父親のウィル。妹のソーヤーは部屋の隅に存在しない何かを目撃。ウィルは謎の男から「闇にまぎれてヤツは来る」と聞かされ、異変に気付き始める。スティーヴン・キングの原作を、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の製作陣が新たに映像化。8/18~全国ロードショー。©2023 20th Century Studios.『ヴァチカンのエクソシスト』(公開中)実在するエクソシストである神父の回顧録を映画化。1987年、ローマ教皇から悪魔祓いを頼まれたアモルト神父は悪魔の仕業だと確信。相棒であるトマース神父と一緒に調査をするうち、中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判記録と、修道院の地下に存在する邪悪な魂を知る。ラッセル・クロウのホラー映画初主演作。『イビルアイ』(7/28公開)人間ではない“何か”である祖母と村の秘密を少女が解き明かす。13歳の少女ナラは奇病にかかった妹の療養のため、祖母が一人で暮らすラスアニマスという村へやって来る。生活を共にするうち、祖母の奇妙な行動に気付いて人間ではないと疑い始める。さらに妹の病状は悪化、家政婦の死など不穏な出来事が続き…。7/28~、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。©FILM TANK, CINEPOLIS, CINEMA MAQUINA All Rights Reserved『DASHCAM ダッシュカム』(公開中)迷惑系動画配信者の底知れぬ恐怖を画面越しの視聴者目線で描く。女性ラッパーであり迷惑系ライブ配信者のアニーは、自分を追い返した昔の音楽仲間への腹いせに、スマホと車を盗んで彼のフードデリバリーの仕事を勝手にやり始め、その様子を動画配信する。そして、とあるレストランから大金と引き換えに“女性を運ぶ”という奇妙な依頼を受けるが、想像を絶する恐怖が待ち受けていた…!©2022 TOWNVIEW PRODUCTIONS. LLC. ALL RIGHT RISERVED『マッド・ハイジ』(公開中)あの『アルプスの少女ハイジ』をB級バイオレンスにアレンジ。チーズ製造会社のワンマン社長でありスイス大統領のマイリは自社製品以外のチーズの販売を禁じる法律を制定する。アルプスに暮らすハイジは、チーズを闇で売りさばいて見せしめに処刑されてしまったペーター、爆死させられたおじいさんのために血塗られた戦士へと変貌。復讐と祖国の解放を目指す。©SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年07月23日キム・カーダシアンがエマ・ロバーツと共演することで話題の、「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン12「American Horror Story: Delicate(原題)」の新ティザー動画が解禁となった。わずか30秒のミステリアスな雰囲気の映像の中で、エマ、カーラ・デルヴィーニュ、キムの3人がそれぞれのキャラクターに扮した姿がお披露目に。BGMは英語圏でお馴染みの子守歌「Rock-a-Bye Baby」だが、その歌も不穏な雰囲気を醸し出している。真っ白なロングヘア、バサバサのまつげ、黒のホルターネックドレス&グローブという姿で、白いブランケットに包まれた赤子を抱いているキム。演じるキャラクターの詳細はいまだに謎のまま。人気アンソロジーシリーズのメインキャラクターに起用されたキムは、今年5月、役作りのため演技レッスンに通っていると明かしていた。ティザー動画を観たファンからは、「エマが戻ってきてくれて本当にうれしい」「キムのことはセレブリティとしては好きだけど…。どんな風に役を演じるのか気になる」などの感想が寄せられている。今作は、8月1日に発売されるダニエル・ヴァレンタイン著「Delicate Condition」を原作としている。小説の主人公は妊娠を切望するアンナ・オルコットで、自分の妊娠を「ある不吉な人物が絶対に実現させまいと画策している」と思い込んでいる女性。(賀来比呂美)■関連作品:アメリカン・ホラー・ストーリー [海外TVドラマ]© 2011-2012 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
2023年07月21日ホラー映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』が2023年10月13日(金)に公開される。ホラー映画「死霊館」「アナベル」シリーズ新作2013年に公開された『死霊館』は、実際にあった心霊現象を映画化した作品。全世界で460億円以上の興行収入のヒットを記録し、その後『アナベル 死霊館の人形』をはじめ、その世界観はシリーズ化された。近年では『アナベル 死霊博物館』や『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』などを公開。累計3000億円を超える人気ホラーシリーズとなっている。“シスター ヴァラク”の最恐の真相に迫るそんな『死霊館』に登場する、すべての呪いとポルターガイストの元凶となった“シスター ヴァラク”の真相に迫る映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』が公開へ。主演のアイリーン役は『死霊館のシスター』に続きタイッサ・ファーミガが担当。製作は『死霊館』の生みの親であるジェームズ・ワン、監督は『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』など数々のホラー作品を手掛けてきたマイケル・チャベスが務める。主人公アイリーン…タイッサ・ファーミガ“シスター ヴァラク”と対峙するシスター。「この学校、何か嫌な感じがする」と語り、邪悪な存在を感じ取って怯える少女ソフィに「何を見た?」と問いかける。IMAXやドルビーシネマなどでも上映尚、映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』は、前シリーズから引き続き、IMAX、4D、ドルビーシネマ、スクリーンXといったラージフォーマットでも上映される。ハイクオリティな映像や音響によって、味わう恐怖も最大化。臨場感あふれる鑑賞体験を楽しめる。映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』あらすじ舞台はフランスの寄宿学校。子供たちが楽しそうに走り回る中、少女ソフィは「この学校、何か嫌な感じがする」と言う。その視線の先で、突如悶え苦しみ始めるフレンチ。ソフィはアイリーンに怯えながら「シスター」を見たという。アイリーンは再び“シスター ヴァラク”の邪悪な呪いを感じ始め、その元凶を突き止めるため、行動に出る。「あの悪魔はかつて天使だった」「神に拒まれ力を失った」と語られ、徐々にその正体に近づくアイリーン。その最恐の真相とはいったい…!?【作品詳細】映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』公開日:2023年10月13日(金)監督:マイケル・チャベス製作:ジェームズ・ワン出演:タイッサ・ファーミガ配給:ワーナー・ブラザース映画
2023年07月10日高羽彩が脚本・演出・主宰を務めるプロデュースユニット「タカハ劇団」。最新作『おわたり』では主演に早織を迎え、ホラーに挑む。この作品を、早織は「ホラーって、例えば悲しさだとか、人間の感情により向き合うことができるような気がします。この作品にある愛はピュア、でも無垢ではなく危険なにおいを孕んでいる」と語る。それに対し、主人公・四方田稔梨に早織を起用した理由を、高羽は「良い意味で、早織さんはホラーが似合う佇まい。華奢だけど意思は強そうで、そのアンバランスさが、恐怖体験の中に放り込まれた時にどうなるのか。ただ怖くて震えているだけではなく、物語を引っ張っていってくれる」とする。ふたりのお気に入りのシーンを尋ねてみると、高羽は「どこも好きですが、稽古していてすごく楽しいのは途中で登場人物が全員出てくるシーン。俳優の個性も役柄の個性も出ていて、しかもそれがぶつかり合っている。ホラーだけどこんなに楽しいシーンが描けてよかったと思うし、お客様にも注目していただきたい」、早織は「⻄尾友樹さんが演じる蝦草紅雄が、民俗学者である自分の仕事について語る場面がとても好きです。民俗学の存在意義が、そのまま文化の存在意義と重なっていて。お芝居を創る我々の仕事にもつながっているし、この作品のテーマの一つでもある。すごく心に響きました」とのこと。高羽も重ねて「人文学系の営みと演劇には抱えているジレンマや恐怖も含めて通じ合うものがあると思います。そのシーンを書いて、紅雄がこの作品に存在している意味が腑に落ちた」という。また、高羽は “かわいそう萌え”があり、「今回はかわいそうな人がいっぱいなのでずっと萌えてます(笑)」。特に紅雄は、ある意味で稔梨とダブルヒロインだとか。怖さに、愛、萌えも含めてさまざまな要素を楽しめそうだ。早織が「かわいそうな人たちの話なのに、どこかカラッとしていて湿っぽくない。絶妙な塩梅を楽しんでいただきたい」と話せば、高羽も「映像は使わず、古式ゆかしい演劇の技術によってホラーを成立させることが今回のひとつの目標。それがどこまでできているか、見に来ていただければすごく嬉しいです。それに “人の死”に触れるホラーだからこそ描ける人間ドラマがあるし、そこに演劇の可能性を感じていただければ」と上演へ意欲を語る。新宿シアタートップスでの怖くて面白い夏は、7月1日(土)から。取材・文:金井まゆみ
2023年06月30日すれ違う友情が切ない余韻を残す、息もつかせぬホラー×ミステリー。新名智さんの『きみはサイコロを振らない』をご紹介します。〈呪われたゲームがあるんだって。遊ぶと死ぬ、とか〉。同級生でガールフレンドの霧江莉久(きりえ・りく)に、都市伝説めいたゲームを探そうと誘われた高校生の志崎晴(しざき・はる)。実際に3人の男性がプレイした後で亡くなっており、噂のゲームが混入したソフトの山は、ある因縁があって、雨森葉月(あめもり・はづき)の住まいに運び込まれていた。葉月は莉久が心を許している無二の存在で、呪いについて研究している大学院生。半信半疑だった3人だが、あるときから晴は〈黒い影〉を見るように。かくて、晴、莉久、葉月は問題のゲームを探さなくてはいけなくなる。死を招くゲームはどれなのか。その呪いは解けるのか。新名智さんの『きみはサイコロを振らない』はそんなぞくぞくする設定で描かれる。「ゲームをテーマにしたいと前から考えていました」呪いのゲームを特定しようと始まった推理は、呪いが発動するには条件があるのではないか、実はいくつもあるのではないか…等々、一種のロールプレイングゲームのよう。晴たちが向き合わなくてはいけない課題が変遷していき、それがゲームというものの本質にも迫っていく。「ゲームをテーマに書くなら、単に、主人公たちがゲームを遊ぶとかゲームの中に入り込む話ではなく、“ゲームとは何か”を分析的に解き明かす話にしようと思っていました。そのときには、ちょっとアドベンチャー的な要素も入れて、主人公たちががんばって新しい道を開いていくみたいな感じを出したいなというのもありました」実は晴には、心にのしかかっている出来事がある。中学時代の友人・雪広(ゆきひろ)が死ぬ前に会ったのが自分だったからだ。ゲームに疎かった晴を誘い、その楽しさを教え、〈人生なんて、しょせんはゲームだ〉とうそぶいていた雪広。彼の死の真相が呪いのゲーム探しのパラレルなストーリーとして走り、読者を揺さぶる。「晴がゲームを追いかける理由が必要だなと考えていて、雪広という存在が出てきました。ふたりの関わりを見ても、現実社会でのゲームの盛り上がりを見ても、ゲームって人と人とをつなぐものというか、人の間にあって初めて意味が出るものなのだなとあらためて感じましたね」晴だけではなく、莉久も葉月も癒えない傷を抱えている。少しずつ変わる彼らを見届けてほしい。『きみはサイコロを振らない』ゲームは現代のものと思われがちだが実は神話にも通じる世界。古典とのつながりを葉月が語る、新名さんらしい考察部分も興味深い。KADOKAWA1815円にいな・さとし1992年生まれ、長野県出身。大学時代はワセダミステリクラブに所属。2021年「虚魚」が横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉を受賞し、デビュー。他の著作に『あさとほ』。撮影・鈴木慶子※『anan』2023年6月28日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年06月25日夏の暑さをしのぐために欠かせないのが、冷房と怖い話。ゾッとするようなホラー映画や、心霊現象を取り上げたテレビ番組などを観て、背筋をゾクゾクさせるという人もいるでしょう。『陽でしかないセンパイ』marumi(marumi222)さんは、職場の先輩と、怖い話好き同士で話をすることがあるそう。「海外のオバケもさー」と切り出した『センパイ』との会話を描いた漫画が、marumiさんのInstagramアカウントで公開されています。海外のホラー映画に出てくるオバケが、なぜか白いワンピースを着ていることが気になった、センパイ。1998年に公開された映画『リング』の登場人物である、『貞子』へのリスペクトを込めたドレスコードなのでは…とmarumiさんは考えました。センパイから「貞子が主催するセミナーか何かなの?」とツッコミが入りつつ、marumiさんは貞子が『怖がらせ方』を指導する様子を再現。ニコニコと笑うセンパイの姿に「本当に明るさしか感じない…」と感心する、marumiさんなのでした。【ネットの声】・いいなー!お2人が話してる様子を見ると、ハッピーさしかない!・貞子は業界でもカリスマなのかな…。一般のオバケからしたら「セミナー行ったら生の貞子に会っちゃった」とか、いわれていたりして。・テレビで怖いホラー番組を観ても、この話を思い出して笑っちゃいそうです…!どんなに恐ろしいオバケたちも、底なしの明るさを発揮するセンパイの前では、無力なのでしょうか…![文・構成/grape編集部]
2023年06月23日大ヒットホラー映画『呪怨』シリーズを手がけた清水崇監督のVR新感覚ホラーをはじめ、狂気を振りまくAI人形など、2023年夏に劇場公開されるホラー映画の中から、映画館で観てほしい6作品を紹介する。『ミンナのウタ』8月11日(金) 公開清水監督がメガホンをとった本作は、ダンス&ボーカルグループのGENERATIONS from EXILE TRIBE(白濱亜嵐、片寄涼太、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太、数原龍友)全員が本人役が主演を務める。人気ラジオ番組のパーソナリティを務める、GENERATIONSの小森は、収録前にラジオ局の倉庫で30年前に届いたまま、放置されていた「ミンナノウタ」と書かれた一本のカセットテープを発見する。その後、収録中に不穏なノイズとともに「カセットテープ、届き……ま……した……?」という声を耳にした彼は、数日後にライブを控える中、突然姿を消してしまう。マネージャーの凛(早見あかり)は、事態を早急且つ秘密裏に解決するため、元刑事の探偵・権田(マキタスポーツ)に捜査を依頼。メンバー全員に聞き取り調査を進めるが、失踪した小森が「女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言っていたことが分かる。そして、リハーサル中に他のメンバーたちも“少女の霊”を見たと証言。ライブ本番までのタイムリミットが迫る中、リーダーの白濱亜嵐、凛、権田は捜索に乗り出す。やがて、少女の霊の正体は、“さな”という女子中学生だということが判明するが、彼女が奏でる“呪いのメロディー”による恐怖の連鎖が始まり……。公式サイト:『忌怪島/きかいじま』6月16日(金) 公開(C)2023「忌怪島/きかいじま」製作委員会なにわ男子の西畑大吾がホラー映画初主演を務める本作は、『ミンナのウタ』と同じく清水が監督を担当。島という閉鎖空間を舞台に今話題のVRの世界を表現している。未だシャーマン(地元ゆかりの霊媒師のこと。住民は何か困り事があると彼女を頼っていた。医者よりも信じられている)が棲む島でVR研究を行う片岡友彦(西畑)と「VR」研究チーム“シンセカイ”に次々と降りかかる不可解な死と謎、解き放たれた「赤い女」の怨念、真っ赤に染まる島。現実と仮想という2つの空間で今までにない恐怖が待ち受ける。公式サイト:『M3GAN/ミーガン』6月9日(金) 公開(C)2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.『ソウ』『死霊館』や『アナベル』シリーズで知られる巨匠ジェームズ・ワンと、『ハロウィン』『透明人間』のジェイソン・ブラム率いるブラムハウスが待望の再タッグを組み、心に傷を負った少女の親友になるようプログラムされたAI人形「M3GAN」の行き過ぎた愛情と狂気を描く、制御不能サイコ・スリラー。おもちゃ会社の優れた研究者であるジェマは、子どもにとって最高の友だちであり、親にとって最大の協力者となるようにプログラムした、まるで人間のようなAI人形M3GAN(ミーガン)を開発。ある日、両親を亡くし孤児となった姪のケイディを引き取ることになったジェマは、ミーガンに「あらゆる出来事からケイディを守るように」と指示するが、その決断は想像を絶する事態を招くこととなる――。公式サイト:『プー あくまのくまさん』6月23日(金) 公開(C)2023 ITN DISTRIBUTION, INC. ALL RIGHTS RESERVED.原作『Winnie-the-Pooh』(1926年発表)の著作権保護期間が各国で相次いで終了し、パブリックドメイン化したことによってホラー実写化が実現。楽しい冒険に満ち溢れていたかつての日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットを森に残し旅立ってしまう。時が経ち、婚約者のメアリーとともに100エーカーの森に戻ってきたロビンだったが、そこで目にしたのは血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿だった……。公式サイト:『ホーンテッドマンション』9月1日(金) 公開(C)2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ディズニーの人気アトラクションである「ホーンテッドマンション」が実写映画化。ある親子が破格の条件で手に入れた、豪華すぎるマイホーム。だがそこは、999人のゴーストが住むという“呪われた館”だった。ふたりを救うため、かなりクセが強い4人の心霊エキスパート(超常現象専門家、歴史学者、霊媒師、神父)が集結。だが、館に住む風変わりなゴーストたちと仕掛けられた数々のトリック、不気味な体験を通して、彼らは館に隠された悲劇的な真実に気づき始める……。公式サイト:『禁じられた遊び』9月8日(金) 公開(C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会橋本環奈と重岡大毅(ジャニーズWEST)がダブル主演を務める本作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)は、かつての同僚である伊原直人(重岡)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった――。監督は、『リング』『スマホを落としただけなのに』『事故物件怖い間取り』など、ホラー、サスペンスのあらゆる怖さを追求し、世に送り出してきた中田秀夫が務める。公式サイト:
2023年06月16日ラッセル・クロウがホラー映画初主演を務める『ヴァチカンのエクソシスト』の本編映像が公開された。『ヴァチカンのエクソシスト』は、生涯で“数万回の悪魔祓い”を行った実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の実体験を記録した回顧録より誕生した作品。カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕えるチーフ・エクソシストであり、「ヴァチカンのエクソシスト」として知られた彼がリアルに経験した壮絶な悪魔祓いの一部始終が描かれる。このたび公開されたのは、アモルト神父が目撃した史上最悪の悪魔(サタン)の登場を予感させる本編のワンシーン。収められているのは、豹変していく少年ヘンリーの姿だ。突如、ベッドで激しい痙攣を起こしたヘンリー。家族が駆け寄ると一瞬は落ち着きを取り戻したように見えたが、すぐに恐ろしい形相に変わり、周囲を睨みつけながら「みんな 死ぬ」と衝撃的な言葉を口にする――。ヘンリーを支配しようと目論むこの悪魔こそが、アモルトがエクソシスト人生で対峙することとなる最も狂暴な悪魔のひとりで、彼の存在により、この後アモルトらは幾度となく恐ろしい光景を目にすることとなる。アモルト役を演じたラッセルは、「エクソシストはものすごくダークな仕事です。ひどく苦しんでいる人たちが相手ですから。ほとんどの人は心理学的見地からの助けが必要だったので、アモルトは相談に来る人の98%を医療の専門家に紹介しました。実際に悪魔に憑依された事例はほとんどない、と彼は考えていました。でもだからこそ、説明がつかない事例に遭遇すると、それに気づくことができたんです」と語っている。映画『ヴァチカンのエクソシスト』本編映像<作品情報>『ヴァチカンのエクソシスト』7月14日(金) 公開『ヴァチカンのエクソシスト』ポスタービジュアル公式サイト:
2023年06月15日ランド バイ ミルクボーイ(LAND by MILKBOY)の2023年夏コレクションから、『ユニバーサル・モンスターズ』、ホラー映画『チャッキー』とのコラボレーションアイテムが登場。2023年6月上旬よりランド バイ ミルクボーイラフォーレ原宿、札幌などで発売される。『ユニバーサル・モンスターズ』とコラボランド バイ ミルクボーイが今回タッグを組むのは、ユニバーサル・ピクチャーズがこれまで手掛けてきたホラー映画やスリラー映画である『ユニバーサル・モンスターズ』。日本で初となる『ユニバーサル・モンスターズ』とのコラボレーションでは、シャツ・ブラウス・Tシャツを展開する。総柄シャツ&ブラウスシャツとブラウスには、「ドラキュラ」「透明人間」「フランケンシュタインの花嫁」など『ユニバーサル・モンスターズ』のキャラクターが総出演。個性豊かなキャラクターを総柄で表現した。フランケンシュタインに扮した“ランドベア―”Tシャツ一方Tシャツは、フランケンシュタインに扮した“ランドベア―”を主役に。カラーは赤いロゴが映えるホワイト、色鮮やかなブルー、ダークなムードが漂うブラックの3色が揃う。映画『チャッキー』とのコラボもさらに、映画『チャッキー』とコラボレーションした、ちょっぴりホラーなアイテムも登場。血まみれのチャッキーとパートナー・ティファニーのフォトTシャツや、アーティスト・ナオヤ カワカミ(Naoya Kawakami)が描き起こしたグラフィックTシャツ、物語に登場するオリジナルチャッキーの製造元“GOOD GUYS”の立体ロゴ刺繍入りキャップなどがラインナップする。【詳細】ランド バイ ミルクボーイ 2023年夏コレクション新作発売時期:2023年6月上旬※ランド バイ ミルクボーイ原宿では6月2日(金)~一部先行発売。取扱店舗:ランド バイ ミルクボーイ原宿・札幌、Fathom(台場・広島パルコ)、仙台BPM、Deity`s watchdog・Schroding’s Closet、公式オンラインストア、ミルク ZOZOTOWNアイテム:『ユニバーサル・モンスターズ』・「MONSTER」SHIRTS(ユニセックス)17,600円・「MONSTER」 BLOUSE(レディース)14,300円・FRANKEN BEAR TEE(ユニセックス)8,250円『チャッキー』・「CHUCKY」PHOTO TEE(ユニセックス)10,450円・「SEED OF CHUCKY」TEE(ユニセックス)9,460円・「CHILD PLAY TEE」(ユニセックス)9,460円・「GOOD GUYS CAP」(ユニセックス)6,600円【問い合わせ先】ミルクTEL 03-3407-9192Universal Studios Licensing LLC (ユニバーサル・スタジオ・ライセンシング LLC)との商品化契約に基づき、株式会社MILK が企画・制作した商品。
2023年06月04日すごく面白いホラー映画に出会ってしまった。ホラーだが、突然わっと脅すショッカー系ではない。血みどろですさまじい惨劇がウリでもない。綺麗だけど恐ろしいAI人形が出てくる。その頭の良さに驚き、豹変ぶりには背筋が凍る──。タイトルは『M3GAN/ミーガン』。6月9日(金) 公開のアメリカ映画だ。ChatGPTとか最近身近に感じられるAIテクノロジーがもう少しだけ進化すれば、あり得るかもしれないと、ふと思う、いかにも現代的なホラー。絶叫ものや心霊ものは苦手という方でも、きっと楽しめる。『M3GAN/ミーガン』ジェームズ・ワン率いる「アトミック・モンスター」とジェイソン・ブラムの「ブラムハウス」。21世紀を代表するホラー映画の“神”のような2大プロダクションが手を組んだ。ワンは『ソウ』シリーズ、『死霊館』シリーズで知られるヒットメイカー。ブラムハウスは低予算ホラーで当て、最近では、古典的作品の『透明人間』を新感覚でリメイクしたり、『ゲット・アウト』というスリラーがアカデミー作品賞にノミネートされた。「僕たちは全員映画オタク」という彼らが考えついたのは、「(ジェームズ・ワンが創り出した)アナベルと、あのターミネーターを融合させた殺人人形の映画」。人形を動かすのは、超常現象や心霊ではない。あくまでもテクノロジー。それが暴走する、というコンセプトだ。内容は、こんな感じ。おもちゃメーカーでAI玩具の開発をしている独身のジェマ(アリソン・ウィリアムズ)は、姉夫婦を交通事故で亡くし、9歳の姪、ケイディを引き取ることになった。子育ての経験もない多忙な彼女は、面倒をみきれず、研究中だったAI搭載のお人形、通称「M3GAN(ミーガン)」を実験も兼ねてケイディに与える。画期的な学習能力を持つこのお友達ロボットで元気を取り戻していくケイディ。たまたまその様子を目にした会社のトップは、このロボットを次期主力商品にすることを決める。ジェマがリーダーとなり、商用化に向けたプロジェクトが全社をあげて動き出すのだが……。脚本にしたのは、アケラ・クーパー。ホラーも書ける女性脚本家だ。自身の、姪や甥の子守をした経験をもとに、神経質できれい好きな理系オタクのジェマに突然訪れた子育てという気詰まりな状況を巧みに表現した。彼女は、ミーガンの優秀さを目の当たりにして自分の開発成果を誇りながらも、ケイディがミーガンに依存しすぎることに恐れを感じ、自戒の念にとらわれる。それぐらいミーガンはよくできたロボットなのだ。正式には、Model 3 Generative ANdroid。外見は、どこか『サンダーバード』のペネロープにも似た美少女。ともに過ごせば過ごすほど持ち主のことを理解するようになるし、思い出を記憶し、なんと気持ちをよみこんだ歌まで作ってしまう。が、あくまで試作品。「頭がよすぎる」のだ。人間しか持たないであろう「執着心」まで持つようになる。人形なのに、思い詰めているように見えてくるからおかしい。このミーガン、CGではない。VFX、アニマトロニクス、パペットそして俳優、異なる技能集団が力を結集して製作した。それが最も効果的にでてくるのは、微笑みながら人間を襲う、「くねくねダンス」のシーンだ。1月の全米公開前に、TikTokなどでこの映像を公開したところ、そのキモかわいいコワさがバズって、再生回数は15億回を超えたという。『M3GAN/ミーガン』本編映像【衝撃のミーガンダンス編】映画はあってはならない未来を警鐘のようにうつしだしたりする。だから逆にその予言通りには世の中は進まない。AIロボットが子育ての支援をするようになる日がきっと来るけれど、開発者はこの映画を観るだろうし。「過保護な子守ロボットは作ってはいけない」という教訓は、生きるだろう。全米をはじめ大当たりとなったこの作品、すでに続編の制作が発表されている。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2023年05月29日ロン・パールマンが『Succubus』に主演することになった。ホラースリラー映画で、監督、脚本はR・J・ダニエル・ハナ。妻と別居した男性がマッチングアプリで若い美女に出会い、そこから恐ろしいことに巻き込まれていくというストーリーらしい。共演はロザンナ・アークエット。パールマンの最近作は、声の出演をした『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』。次回公開作は、やはり声の出演をする『トランスフォーマー/ビースト覚醒』。文=猿渡由紀
2023年05月23日『SILENT HILL』や『SIREN』など美学を感じるホラーゲームで、世界中のファンを魅了してきた外山圭一郎さん。外山圭一郎:世界の誰もが怖いと感じる暗闇をゲームのコアに。――ゲームを作り始めたきっかけを教えてください。外山圭一郎(以下、外山):僕は1970年生まれで、幼い頃にゲームセンターやテレビゲームが登場し、衝撃を受けた最初の世代。ゲームは大好きでしたが、作り手の世界は雲の上という感じでした。それが、美術系の大学に進学した時、ちょうど日本のゲーム業界が拡大期に入る時期で、大学に大手企業が説明会に来て。ゲーム業界に入る接点があったことを知り、コナミデジタルエンタテインメントに入社しました。そして初めてマッキントッシュを触り、その時にやっと“自分にも何かできるかも”と感じて。実際にやってみるとゲーム作りは自分に向いていることもわかりました。――『SILENT HILL』を作り始めたのが26歳の時です。外山:当時、『バイオハザード』が大ヒットしたこともあり、ホラー系のアクションアドベンチャーを作ることに。これまでとは違うジャンルなので新しい人にやらせようという方針なのか、入社3年目でディレクターになり、同期か1~2つ下の後輩が集められました。――若手ばかりだったからこそ生まれた作品だと思いますか?外山:本当に良くも悪くも考えすぎてないというか(笑)。“こうしてみたいね”というところから始まり、行き詰まると、“いったん『バイオハザード』みたいにしておいて後で考えよう”とかやってました。――具体的に、どのようにして作っていったのでしょう。外山:ゲームのコアになるところとしては、なるべくシンプルなエモーションに注力します。『SIREN』にも共通していますが、単純に暗いところが怖いみたいな幼少期の記憶をもとにしようという発想が最初にありました。海外で売らなければいけないことも考えると、たとえば幽霊などは文化が違うと通用しない場合もありますし。今作では3Dの街の中をライト一つを持って歩きますが、テストで見た時に他では見たことがないものになっていていいなと思ったものの、プレイステーション2(PS2)の処理負荷が重すぎて、リッチな街を作ることができなかったんです。そこで、極端な闇にして中遠景を描かないことに。色に関しても、メモリ消費を減らすために色の数を減らさないといけなくて、すると絵がガビガビになるんですね。そのノイズをあえて整えないのがホラーと相性が良かったんです。ノイズインダストリアルという音楽ジャンルに影響されてまして、実際に音楽でも容量が足りなかったことでミニマルループを作ることに。制約を逆手に取って生まれたアイデアがホラーと相性のいい要素となっています。――ビジュアルでいうと『SIREN』に登場する人の顔の怖さも話題になりました。外山:リアルな顔を描くほどのパワーはPS2にもなく、そこで『パーフェクトダーク』というゲームのモブ敵の気持ち悪さを思い出しました。実際の人の顔写真をテクスチャーにして、表情変化をブレンドしたらリアルになるかと思ったら、すごく不気味に(笑)。『SIREN2』のキャラになるとだいぶ整っているのですが、少し歪なほうがお客さんの心に残っていて、ゲームの面白さであり難しさでもあると思っています。――それぞれの作品の世界観は、どのように構築していきましたか。外山:まずホラーでいうと、子どもの頃に見ていた横溝正史シリーズの、フィルムの質感とテレビのおぼつかない感じが合わさった恐ろしさとか、心霊やUFO特番を見て感じた変なところにつながっていくような怖さの影響はあると思います。『SILENT HILL』に関しては、何かとそっくりでもなく、誰も知らないものでもない、みんなが見落としているようなものがないかと考え、思い出したのがスティーヴン・キングです。学生時代、ビデオ屋でバイトをしていた時、彼の原作コーナーにある『キャリー』や『シャイニング』が、地味だけど人気があるという印象が残っていて、ゲームであんな感じのものはないかもなと。何者でもない普通のおじさんが主人公とか、影響がモロに出ています。『SIREN』は、ラヴクラフトの小説を日本を舞台に翻案した『インスマスを覆う影』を起点に、『屍鬼』『バトル・ロワイアル』などの群像劇の影響で生まれました。『GRAVITY DAZE』の場合は、少し違って。ホラーを手がける前に憧れていたバンド・デシネ(フランス語圏独自の漫画)の作家メビウスのような作品を作りたいという思いがありました。――なかでも『SIREN』はシナリオが複雑ですが、どのように物語を構築したのですか?外山:まずはキャラクターで、当時の2ちゃんねるの怖い話で話題になっていたマウンテンバイクというハンドルネームの少年などをモデルに。そして、年表というかタイムテーブルを書きました。劇中以前のことも含め、“この人は何年に何をしているか”と遡って書き出していくと、“この二人はすでに出会ってるかもしれない”“こういう決定的な出来事があったのかも”など、発見があるんですね。エクセルで作っていて、少しいじると矛盾が出てきたりと難しく、すごく時間がかかる作業でしたが、面白かったです。今作に関しては、一人で家でやっていても全く解けない、2ちゃんねるなどで“俺はこれを見つけたぞ”とわいわい言い合う、集合知的なもので解けるゲームが面白いんじゃないかと思って作りました。発売当時は、難易度設定がおかしいとかボロクソ言われましたね(笑)。でもシリーズが一度終わった後に、一見理不尽な部分が実況文化との相性が良く、実況を含めてのエンタメになったんです。作り手側から仕掛けるのではなく、ユーザーベースで盛り上がり、毎年「異界入り」という言葉がトレンドに入るようにもなって(ゲーム内で8月3日0時に舞台となる村が外界から隔離されることから、毎年この日を「異界入り」記念日として実況が行われる)。本当に嬉しいです。『SILENT HILL』主人公のハリーは娘のシェリルとドライブ中、誤って崖下に転落。姿の見えないシェリルの消息を追って濃い霧が立ち込めるサイレントヒルと呼ばれる街へ。視界の悪さや不気味なクリーチャーが恐怖を煽るサイコロジカルホラーゲーム。数々の続編や映画も作られた伝説のタイトル。PlayStation(R)用ソフトウェア。1999年発売。©Konami Digital Entertainmentとやま・けいいちろうBokeh Game Studio代表。『SILENT HILL』、『SIREN』シリーズ、『GRAVITY DAZE』シリーズなどのタイトルで高い評価を得る。2021年に発表された新作『野狗子: Slitterhead』に、ゲームファンからの熱い視線が集まっている。※『anan』2023年5月17日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年05月15日キム・カーダシアンが「アメリカン・ホラー・ストーリー(AHS)」のシーズン12に出演し、レギュラーキャストのエマ・ロバーツと共演するという。キムは長年リアリティー番組の「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」や「カーダシアンのセレブな日常」に出演。アニメ映画『パウ・パトロール ザ・ムービー』で声優を務めたり、映画やドラマでカメオ出演や端役で出演したことはあったものの、本格的な俳優業に挑むのは今回が初めて。クリエイターのライアン・マーフィーは「The Hollywood Reporter」に「キムは世界においてテレビ界の輝かしい大スターの一人です。AHSのファミリーに迎えることができて本当に興奮しています」とキムを称賛。「エマと私は文化における真の力(を持つキム)とコラボができてワクワクしているんです。ハリー・ファイファーがキムのために特別に楽しく、スタイリッシュで、究極的に恐ろしい役を書いてくれました。今シーズンはこれまでにやったことのないような、挑戦的なものになります」とコメントを寄せている。キムが出演する「AHS」シーズン12は「American Horror Story: Delicate」というタイトルがついており、キムとエマがSNSにティザー動画を投稿して知らせている。(賀来比呂美)■関連作品:アメリカン・ホラー・ストーリー [海外TVドラマ]© 2011-2012 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
2023年04月11日ホラー映画『プー あくまのくまさん』が2023年6月23日(金)に公開される。癒し系キャラクター「プー」×アトラクション・ホラー癒し系キャラクターの代表格・くまのプーさんのホラー作品として、瞬く間に世界を席巻した映画『プー あくまのくまさん』が日本に上陸。青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットを残し旅立ってしまう。プーたちとの再会を楽しみにしていたロビンだったが、プーとピグレットは野生化し血に飢えるようになっていた。ロビンと会わない間、プーとピグレットに一体何が起こったのか?永遠の人気キャラクター×アトラクション・ホラーという禁断の組み合わせに注目だ。映画『プー あくまのくまさん』あらすじ大学進学を機にプーとピグレットを森に残し旅立ったクリストファー・ロビンは、婚約者のメアリーとともに100エーカーの森に再び戻ってきた。しかし、そこで目にしたのは血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿だった…。【作品詳細】『プー あくまのくまさん』公開日:2023年6月23日(金)監督・脚本:リース・フレイク=ウォーターフィールド編集・製作:リース・フレイク=ウォーターフィールド出演:マリア・テイラー、ニコライ・レオン、ナターシャ・ローズ・ミルズ、アンバー・ドイグ・ソー、ダニエル・ノナルド、ナターシャ・トシーニ、クレイグ・デイビット・ドーセット、クリストファー・コーデル配給:アルバトロス・フィルム
2023年04月03日ホラー映画『テリファー 終わらない惨劇』が、2023年6月2日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて公開される。失神&嘔吐続出の“超過激”ホラー『テリファー 終わらない惨劇』は、アメリカの脚本家、監督、プロデューサーであり、敏腕特殊メイクアップアーティストでもあるダミアン・レオーネが監督を務めるホラー作品。最狂ピエロ「アート・ザ・クラウン」をアイコンに、失神者&嘔吐者が続出した程の過激なバイオレンス描写と、ホラー愛溢れる表現で劇場を阿鼻叫喚の渦に陥れる。最狂ピエロ「アート・ザ・クラウン」新ホラーアイコンに『IT/イット THE END “それ”がみえたら、終わり。』のペニー・ワイズに続く新ホラーアイコンともいえる、ピエロ「アート・ザ・クラウン」は、ダミアン・レオーネが2008年制作の短編映画『The 9th Circle』、2013年の短編映画『All Hallows Eve』と、一貫して築き上げてきたキャラクターだ。満を持して「アート・ザ・クラウン」がメジャーのステージに躍り出たのは、ダミアン・レオーネの長編デビュー作となった『テリファー』。映画『テリファー』は、「アート・ザ・クラウン」の不気味さや特殊メイクによる生々しい表現、過剰だと言いたくなるような残虐描写、80年代ホラー映画へのオマージュなど、新旧ホラーファンの心をつかむ演出が随所にあしらわれ、興行的な大ヒットとはならなかったものの一部熱狂的なファンの火種を誕生させた。過激さ、恐ろしさが一層パワーアップそして『テリファー』から6年の時を経て、過激さ、恐ろしさがより一層パワーアップした映画『テリファー 終わらない惨劇』が公開へ。全米で封切られると、瞬く間にヒットを飛ばしたという。これでもかと非道の限りを尽くす「アート・ザ・クラウン」が巻き起こす、戦慄の惨劇に注目だ。映画『テリファー 終わらない惨劇』あらすじ人々に忌まわしい記憶を植え付けたマイルズ・カウンティーの惨劇から1年後のハロウィン。ピエロの恰好をした連続殺人鬼、アート・ザ・クラウンがハロウィンに再び姿を現した。絶命したかにみえたクラウンは死体安置所で息を吹き返し、その残虐性と冷酷さを増してハロウィンの街へと繰り出した。標的となったのは、父親を亡くした姉シエナと弟ジョナサン。悪夢が再び彼らに襲い掛かる。クラウンが通った後に残るのは惨劇の記憶と被害者の亡骸だけ。一人、また一人と増えていく犠牲者。ハロウィンの喧騒をよそに迫りくるクラウンの魔の手から姉弟は逃れることができるのだろうか……。【作品詳細】映画『テリファー 終わらない惨劇』公開日:2023年6月2日(金)監督・脚本:ダミアン・レオーネ出演:ジェナ・カネル、ローレン・ラベラ、デイビット・ハワード・ソーントン、キャサリン・コーコラン、グリフィン・サントピエトロR18+
2023年03月19日カナダ発のホラーゲーム『デッド・バイ・デイライト(Dead by Daylight)』が映画化。オンライン対戦型のホラーゲーム『デッド・バイ・デイライト』映画化『デッド・バイ・デイライト』は、4対1の非対称型でオンライン対戦を行うマルチプレイヤーホラーゲーム。「サバイバルなかくれんぼ」をコンセプトとするダークファンタジーな世界観が魅力で、「殺戮場」を舞台にキラーと呼ばれる殺人鬼1人と、殺人鬼からの逃亡を試みるサバイバー4人に分かれてプレイする。2016年の発売以来、1日あたり約200万人のユーザーがゲームに参加し、総プレイヤー数は5,000万人を突破。テレビや映画、ゲームにおける伝説的な作品とも次々にコラボレーションしている。『死霊館』シリーズのアトミックモンスター×『パージ』ブラムハウスそんな人気ゲーム『デッド・バイ・デイライト』が満を持して映画化。『アナベル 死霊館の人形』を皮切りに、『ラ・ヨローナ~泣く女~』『M3GAN ミーガン』などヒット作の映画製作を手がけてきた、ジェームズ・ワン率いるアトミックモンスター(Atomic Monster)と、『ハロウィン』、『パラノーマル・アクティビティ』、『パージ』といったホラー映画を世に送り出してきたジェイソン・ブラム率いるブラムハウス(Blumhouse)がタッグを組む。尚、監督・脚本家は今後選出される。映画という新たなフィールドで、『デッド・バイ・デイライト』シリーズがどのような世界観を繰り広げるのか。詳細はまだ明らかになっていないが、続報を待ちたい。【詳細】『デッド・バイ・デイライト』映画化公開時期:未定プロデューサー:ジェームズ・ワン、ジェイソン・ブラム、ステファン・ムルローニーエグゼクティブプロデューサー:レミ・ラシン、マイケル・クリア、ジャドソン・スコット、ライアン・トゥレク、ラッセル・バインダー
2023年03月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「最新ホラー音楽事情」です。「最近、ホラー多ない?」と思います。Netflixなどの海外ドラマもホラー要素のあるものがウケているなと思っていましたが、気づけば韓国のドラマも、日本のドラマもホラーやバイオレンス要素のあるものが話題です。僕は、ホラーもバイオレンスものも実は苦手。でも、職業上、話題になっているエンターテインメント作品はできるだけ観たいなと思っているので、かなり気合を入れて、腹に力を入れつつ観るようにしています。でも、あまりに刺激が強すぎると途中で離脱したりもします……。ホラー作品において、音楽や音響は恐怖を増幅する役割があります。怖い怖いと怯えているときに「カチャン…」と何か小さな音がするだけでも、人は異常にびくっと怯えてしまうものです。どんな聴覚情報を効果的に使うかはホラー作品にとってとても重要です。僕は、大学時代の卒業研究で映像と音楽の密接さについて論文を書いていて、もともと映像と音楽の関係性に興味があります。音楽には長調(メジャー)と短調(マイナー)があり、通常、恐怖や不安、悲しみを演出するのは短調の音楽といわれています。ただ、最近のホラー作品を観ていると、この通説と変わってきているなと感じます。どういうことかというと、恐怖をもっとも煽りたい、観客に悲壮感を突きつけたいというときにこそ、明るい長調の曲を使うという演出が増えてきているように思うんです。童謡は明るい長調の曲が多いです。そんな童謡の歌を伴奏なしで少女がハミングで歌うと、なんかめちゃくちゃ怖い。そういう感じです。よい例が、韓国ドラマ『イカゲーム』。「だるまさんがころんだ」で動いてしまうと射殺されてしまう。その緊張感の中で小さな女の子の声で「だるまさんがころんだ~」と響く。恐怖の音楽とは真逆の少女のかわいらしい声です。そのかわいらしい声が死と表裏になっていると気づくと得体の知れない恐怖感が増します。不協和音は、調和しない不安定な音が人の不安感を誘うといいます。明るい音楽と恐怖の映像というのは、まさにその効果を視覚と聴覚でやっているのではないかと思います。映像と音楽が合わない。その違和感が人をどうしようもなく不安にさせるのではないでしょうか。これはホラー作品特有の音楽演出の考え方で面白いなと思います。ラブロマンスの作品では、どう考えてもやらないほうがいいと思います。おかざきたいいく対バン形式の自主企画イベント「okazakitaiiku purezentsu“TECHNIQUE”」Vol.3、4を7/5・6に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で、Vol.5、6を7/22・23に京都・宇治市文化センター 大ホールで開催。※『anan』2023年3月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年02月25日『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ、『ゲット・アウト』『M3GAN/ミーガン』などのホラー作品の製作で知られる製作会社「ブラムハウス」が、ホラーに特化したゲーム会社「ブラムハウス・ゲームズ」を設立したことを発表した。革新を可能にし、クリエイティビティの限界を押し上げるという映画ビジネスに則った方法で、“インディー予算”(1000万ドル以下)のゲームを製作&リリースするという。社長には、ゲーム業界で25年以上の経験を持ち、30以上のゲームを手掛けてきたプロデューサーのザック・ウッド(「Reafall」)が就任。CFOには元プレイステーション重役のドン・セクラーが起用された。「ブラムハウス」の社長アビジェイ・プラカシュは、「ゲーム市場に関する経験、感性、知識を持つザックとドンは、ブラムハウス独自のジャンルの強みをゲームに活かすのに理想的なリーダーたちです」と2人に太鼓判を押している。「ブラムハウス」のツイッターアカウントは、「ブラムハウス・ゲームズ」の設立を発表すると共に、「これからみなさんに、2人からさらなる情報をお届けするのが楽しみです」と投稿。「ブラムハウス・ゲームズ」はインディ系ゲームのデベロッパーと組み、家庭用ゲーム機、PC、モバイル機器のホラーゲームを開発していく。(賀来比呂美)
2023年02月22日フォークホラー映画『ユー・アー・ノット・マイ・マザー』が、2023年2月3日(金)に公開される。“トラウマ級”フォークホラー、アイルランドの民間伝承をモチーフに映画『ユー・アー・ノット・マイ・マザー』は、トロント国際映画祭ほか、世界中の映画祭で“トラウマ級の最高傑作”と称されたホラー映画。アイルランドの民間伝承をモチーフにしており『ミッドサマー』に続くフォークホラー作品として、注目を集めている。謎の失踪から戻ってきた母ある日、少女チャーの母アンジェラが謎の失踪を遂げるところから『ユー・アー・ノット・マイ・マザー』の物語がスタート。アンジェラはすぐ戻って来たものの、その性格も立ち居振る舞いも失踪前とは違っていた。アンジェラは何者かに取り憑かれているかのような、おぞましい様子を見せ……?監督・脚本はケイト・ドーラン監督・脚本を務めるのは、ケイト・ドーラン。キャストとして、ヘーゼル・ドゥープ、キャロリン・ブラッケン、ポール・リード、イングリッド・クレイギーが出演を果たしている。〈映画『ユー・アー・ノット・マイ・マザー』あらすじ〉ハロウィンの前週。少女チャーの母アンジェラが不可解な失踪をした。残されたのは放置された車だけ。翌日の夜に、アンジェラは何事もなかったように帰宅したが、何故いなくなったのか何も話さない。そんな母を見てチャーと祖母のリタは何かがおかしいと感じる。アンジェラは見た目や声は変わらないが、まるで悪意のある力に取って代わられてしまったかの様だった。そして、アンジェラは次第に常軌を逸した恐ろしい行動を取る様になり、チャーはこの母は“別モノ”と思い始める。【詳細】映画『ユー・アー・ノット・マイ・マザー』公開日:2023年2月3日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷 ※近日公開:シネ・リーブル梅田監督・脚本:ケイト・ドーラン出演:ヘーゼル・ドゥープ、キャロリン・ブラッケン、ポール・リード、イングリッド・クレイギープロデューサー:ディアドラ・レヴィン『ビバリウム』2021年/アイルランド/英語 5.1ch/93分/原題:YOU ARE NOT MY MOTHER字幕翻訳:岡﨑恵配給:「ユー・アー・ノット・マイ・マザー」上映委員会
2023年02月05日