6月1日から日本でも公開が始まった映画『LOGAN/ローガン』。ヒュー・ジャックマンが不死身のミュータント、ウルヴァリンことローガンを演じる最後の作品としても話題の本作では、ローガンと彼の父親ともいうべき存在のチャールズ(プロフェッサーX)、そして2人が出会う謎の少女ローラの険しい旅が展開します。そんな彼らをつけ狙い、非情な攻撃を仕掛けてくるのがドナルド・ピアースという狂暴なイケメン。武装集団を率い、ローガンたちの前に立ちはだかるピアースのことが気になった人も多いのではないでしょうか。ピアース役のボイド・ホルブルックは、ヒュー・ジャックマンも絶賛する35歳。モデルとして活躍した後にニューヨーク大学やコロンビア大学、さらには演劇学校ウィリアム・エスパー・スタジオで本格的に演技を学び、ガス・ヴァン・サント監督の『ミルク』で俳優デビューを果たしました。この起用は、ボイドがガス・ヴァン・サント監督に自作の脚本を送ったことがきっかけになっているそうです。また、『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ウィッチことエリザベス・オルセンと婚約していたことでも知られており、2015年1月の破局まで美男美女カップルとして注目を集めました。そんなボイド・ホルブルックを知るうえで絶対に外せないのが、Netflixの大人気シリーズ「ナルコス」。実在したコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの実像に迫る犯罪ドラマで、ボイドはエスコバルと激しい攻防を繰り広げるアメリカ人捜査官スティーブ・マーフィーを演じています。現在はシーズン2まで配信され、シーズン3も予定されている「ナルコス」ですが、麻薬取締局の捜査官としてマイアミに勤務していたマーフィーが、麻薬の流通を断つためコロンビアにやって来るところからシーズン1はスタート。ナレーションもマーフィーが務めているため、実質的な主人公の役割を担っているとも言えます。70年代末に始まり、80年代、90年代といった時代のムードを漂わせながら、血みどころの麻薬戦争、その中心にいるパブロ・エスコバルのダークでハードな物語が展開していく中で、正義を掲げるマーフィーは視聴者が最もそばにいたいキャラクター。残忍でありながらどこかチャーミングでもあるエスコバルに翻弄され切った後、目に飛び込んでくるマーフィーの姿にどれほど安心感を覚えることか。とは言え、激しい麻薬戦争は徐々にマーフィー自身を蝕んでいき、彼のパーソナリティも徐々に変化を遂げていきます。捜査官としての成長と言えばそれまでかもしれませんが、傍から見れば非常に危うい変化。このギリギリのラインを進むマーフィーを、ボイドが巧妙に演じています。『LOGAN/ローガン』をご覧になった人ならわかるように、狂気の悪役を演じても魅力を発揮するボイドですから、“ちょっと危うい正義の捜査官”は本当にハマリ役。単なるイケメンではない物憂げな印象が、今後もボイド・ホルブルックらしさとして鍵を握るのではないかと思います。公開待機作の中には、大人気SFアクション映画『プレデター』のリブート版もあるボイド・ホルブルック。『LOGAN/ローガン』「ナルコス」共々、彼にご注目を!(text:Hikaru Watanabe)
2017年06月07日昼間に“月のボイド時間”があります。これは物事がうまく巡らない時間帯で、一時的に気持ちが散漫になるかもしれませんが、夕方に月が魚座に入った一時間後、太陽も獅子座に入るため、自然と気が引き締まって行きそうです。というのも、魚座と獅子座は水星座と火星座なので、お世辞にも折り合いがよいとは言えないからです。表面的には葛藤の原因にもなります。けれど、この関係性を含め、異なるタイプが関わり合うことで社会にバラエティが生まれていることを思うと、単純に敵対的な星座関係とみる必要はありません。価値観の違う人同士や、自分の中でとっちらかってしまっている感情に対して「調整」とか「再編成」が必要になるよ、ということを示しているだけです。今日に関して言えば、変におべっかを使ってご機嫌取りをしたり、自分にとって都合のいい人だけを選んだりすることは、あなた自身の本来の魅力を失わせることになると覚えていてください。世の中は多様性によって、生き生きとしたドラマを生み出しているものです。
2016年07月21日ディオール オム(DIOR HOMME)が8月31日より、ガス・ヴァンサント監督の映画『ミルク』や14年度アカデミー賞を沸かせた『ゴーン・ガール』などに出演し、俳優として活躍するボイド・ホルブルック(Boyd Holbrook)を起用した15-16ウィンターコレクションのキャンペーンフィルム「PARIS XVIE」を公開した。同フィルムは、クリエイティブ ディレクターのクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)とフォトグラファーのウィリー・ヴァンデルペール(Willy Vanderperre)のコラボレーションにより制作されたもの。ボイド・ホルブルック扮するアメリカ人が、パリで1日を過ごす様子を描いたショートストーリー仕立てとなっている。物語は、ボイド・ホルブルックがパリの様々な場所を訪れ、それぞれの場所の記憶として花を拾い、胸ポケットに収めていく姿を描く。最後に自分の部屋に帰り、ひとりで踊るシーンは、ジーン・ケリー(Gene Kelly)出演のヒット映画へのオマージュのよう。同フィルムについて、ウィリー・ヴァンデルペールは「私たちはフィルムにフォーカスしてこのコラボレーションを始め、そして映画のような感覚を持つスティルもできました。私たちはより映画らしくするアイデアを求め、それが出来る誰かを探していました。そしてクリスが挙げたのがボイドだったのです」と製作の舞台裏についてコメントを寄せている。なお、同シーズンのコレクションでは、映画の中の俳優のようにたくましく、かつ自らの役に自信を持ちながらも、ロマンティックで謙虚で遊び心のある男性をイメージしたスタイルを提案している。
2015年09月04日