「マイコプラズマ」について知りたいことや今話題の「マイコプラズマ」についての記事をチェック!
スポーツ全般、生活雑貨を中心に国内総合代理店を務める株式会社Cycle(代表:飯田 航、本社:東京都豊島区、以下Cycle)が代理店を務める英国発のボクシング・フィットネスブランド「RDX® SPORTS」は、昨今のインフルエンザやマイコプラズマ肺炎などの感染症拡大を鑑み、スポーツを楽しむ子供たちを守るため「スポーツフェイスガードマスク」をスポーツ団体や大会に寄贈したことをお知らせいたします。FC GRASION東葛のサッカースクールに通う子供たちマスク寄贈の背景極真会館 大石道場(静岡県 焼津市)の道場生たちIRENAキックボクシングジム(愛知県 日進市)に通う子供たちPOLAR GYM OSAKA(大阪市 大阪府)に通う子供たち全国的にインフルエンザの流行が広がっていて、さらに新型コロナウイルスやマイコプラズマ肺炎が同時に流行し、“トリプルデミック”の到来が懸念されております。特に子供のマイコプラズマ肺炎が流行していることから、「RDX® SPORTS」はスポーツを楽しむ子供たちを守るため「スポーツフェイスガードマスク」をスポーツ団体や大会に寄贈いたしました。●今回の取り組みについて(代表コメント)『この度、私たちRDX JAPANはキッズスポーツの発展と子供たちの健康を支える一環として、合計300枚以上のマスクをスポーツ団体や大会に寄贈いたしました。幼稚園児から中学生に至るまで、スポーツを楽しむ子供たちが安心して活動できる環境を整えることは、私たちが大切にしている社会貢献の一つです。最近ではマイコプラズマ肺炎の流行も報告されており、健康への意識を高めるとともに、未来ある子供たちが少しでも安心して日々を過ごせることを願っております。RDXはこれまで、大人のアスリートの方を中心にスポーツ用品を提供してまいりましたが、今回の取り組みを通じて、子供たちにもRDXのブランドを知ってもらい、スポーツへの情熱を一緒に育んでいければと思っています。今後もスポーツを愛するすべての世代を支える活動を続けてまいります。』(株式会社Cycle 代表取締役、飯田航)【寄贈内訳】・千葉県社会人サッカーチーム『FC GRASION東葛』 160枚・極真空手道場『極真会館大石道場』30枚・アマチュア格闘技団体『THE TEMPEST』150枚・格闘技ジム『POLAR GYM OSAKA』20枚・フィットネスジム『IRENAキックボクシングフィットネスジム』 10枚UK.売上NO1「RDX® SPORTS」とは「RDX® SPORTS」は、1999年に英国・マンチェスターで誕生した格闘技・フィットネスメーカーでこれまでに累計5,000万個以上を販売するグローバルメーカーです。ボクシングは、これまでもそうですが庶民には馴染みが薄く、プロが愛用する高価格なものが主流でした。現在でもプロ用のグローブは2、3万円から10数万円するものまで存在し、強い衝撃や擦れにより消耗しやすいものです。そこで『もっとボクシングを身近なものにしたい』というメーカーの想いから、現在では世界特許まで取得した独自の製造方法によりパキスタンに自社工場を構え、丈夫で高品質、低価格なボクシング製品を作ることに成功しました。現在ではBoxing、MMA (格闘技)、フィットネスの分野で世界的に認知されるブランドまでと成長しています。「RDX® SPORTS JAPAN」としてはアマチュアスポーツ、学生スポーツを応援することをスローガンに掲げ、チャレンジとパフォーマンスに寄り添えるブランドを目指しています。人気のKARAシリーズ販売サイト・公式サイト: ・amazon公式ネットショップ: ・楽天市場公式サイト: ・ヤフーショッピングサイト: RDX®SPORTS 日本公式ショップサイト : Webマガジンアマチュアスポーツ メディア「BRIDGE OF DREAMS」: プロスポーツ メディア「GLORY BEYOND DREAMS」: 株式会社Cycleについて企業名:株式会社Cycle(旧:A-Trade合同会社)令和3年3月1日より株式化、社名変更所在地:東京都豊島区西池袋4-28-13パークサイド西池102設立:平成29年3月1日代表:飯田 航資本金:5,000,000円事業内容:海外スポーツ・健康・アート・環境関連用品の日本国内販売、日本国内における各種マーケティングの提案、および実施、各種スポーツ関連イベント開催、海外EC関連事業など株式会社Cycle : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2025年01月08日クラシエ薬品は2024年12月10日、今年最も注目された漢方薬を発表する「KAMPO OF THE YEAR 2024」を開催しました。■クラシエ薬品が今年の漢方トレンドを発表クラシエ薬品は、ドラッグストア・薬局向けの漢方薬ではシェアNo.1を誇る医薬品メーカーです。「かぜのひきはじめ 頭痛、肩こりに」など、症状が大きく書かれたパッケージを見たことがある方も多いのではないでしょうか。そんなクラシエ薬品では、1年間の漢方薬市場の動向から私たちが抱える不調を読み解き、独自の視点で漢方のトレンドを予測することを目的に、2022年より「KAMPO OF THE YEAR」を年末に合わせて実施しています。2024年は猛暑や寒暖差などの異常気象、手足口病やマイコプラズマ肺炎といった感染症の流行など環境の変化も多くありましたが、漢方薬にどんな影響を与えたのでしょうか?■今年最も売れた&注目を集めた漢方薬は?クラシエ株式会社 薬品カンパニーヘルスケア事業部マーケティング部課長 砂橋久瑠実さんは、2023年11月~2024年10月の期間に売れた漢方薬は第1位が「葛根湯(かっこんとう)」、第2位が「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」、第3位が「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という結果になったと発表しました。砂橋さんはこの結果について「かぜのひきはじめに用いられる葛根湯と肥満症に用いられる防風通聖散は長らく不動の1位、2位となっていますが、夜間尿や頻尿に用いられる3位の八味地黄丸は昨年4位だったため、さらに需要が拡大している様子がうかがえます」と語りました。次に、2023年11月~2024年10月の期間に伸び率が高かった(売上が伸びた)漢方薬では、痰が切れづらい激しいせきに対応する「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」が1位という結果になりました。2位にはのど関連の処方である「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」、3位・4位には「五虎湯(ごことう)」「桔梗湯(ききょうとう)」が入り、上位は全て“咳・のど”に関連する処方がランクインしています。砂橋さんによると、咳・のどに関する処方が伸びた要因の一つに、8年ぶりにみられたマイコプラズマ肺炎の大流行や、2024年度上半期のインフルエンザの流行などが考えられるとのこと。これらの感染症では、のどの痛みや咳の症状を伴うことが多く、漢方薬だけでなく西洋薬も含めて需要が増えたことが予想されるそうです。■気象病や二日酔いへの対処として「五苓散」の需要が増加2024年の注目すべきトレンドの一つとして、砂橋さんは「五苓散(ごれいさん)」をあげました。「五苓散」とは、全身の水分バランスの乱れを整え、余分な水分を排出することで頭痛やむくみを改善する漢方薬です。五苓散の販売数は直近5年間で69%UPと急速に成長しているのだそう。この要因の一つには、新型コロナウイルスが5類に移行されたことで、それまで受診を控えていた人々が来院して頭痛や急性胃腸炎の患者数が増加し、それに伴って五苓散の処方増加がみられたという医療用の処方の増加があります。また、一般用の販売では、気象病や天気頭痛など、近年になって顕在化されてきた症状とともに、頭痛やめまいへの対処として五苓散の使用が広がったことが販売数の伸びに関係しているそうです。さらに、外食需要の増加に伴う二日酔いや、昨今関心の高まるむくみ対策まで、五苓散が幅広く使用されていることも要因のようです。実際にSNS上では、2023年から2024年にかけて五苓散に関連する投稿数は、昨年対比で269%と大幅に増加しています。また五苓散と合わせて投稿されるキーワードを比較してみると、2023年は“気象病”対策のワードが多かったのに対し、今年は“二日酔い”対策へと変化している傾向もみられました。さらに、性別・年代別の漢方薬の購入商品のランキングを比較したところ、男女ともに20~40代で五苓散が上位に入っていました。SNS上での五苓散の拡散と効能に対する認知の拡大が、20~40代の購買に少なくない影響を及ぼした可能性が考えられます。■2025年以降は「セルフケア」の定着がポイントに続いて砂橋さんは2025年以降のトレンド予測として、「超高齢化社会の到来や健康寿命の延伸といった社会の変化に伴い、2025年以降は生活者の予防医学や健康寿命への意識がより一層高まることが予想されます。自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする『セルフケア』の定着が進んでいくと考えられます」と語りました。そこでクラシエ薬品では、「漢方セラピー」公式LINEアカウントや、自分に合うおすすめの漢方処方が分かるサービス「あすみてasu-mite」、体質診断コンテンツ「からだかがみ」などのサービスで私たちの漢方によるセルフケアをサポートするほか、それぞれの不調に寄りそった漢方を選べるよう、幅広いラインナップを展開していくそうです。■漢方も自分の体質に合ったものを取り入れることが重要今回の発表会では、「東洋医学の視点でみる『今日からできる養生セルフケア』」と題して、国際中医専門員・漢方薬膳コンサルタントの多田有紀さんとクラシエ薬品株式会社 ヘルスケア営業本部 ヘルスケア学術部 課長の山本政春さんによるトークセッションが行われました。まず、東洋医学の視点で見るセルフケアとは何かという問いに、クラシエ薬品の山本さんは「セルフケアと近しい言葉として、東洋医学では『養生(ようじょう)』というものがあります。体に不調を感じ始めた状態である『未病(みびょう)』の段階でいかに早く気づいて食事や運動、睡眠といった生活習慣の見直しを行うなど、不調を改善していくことが大事になってきます」と語りました。さらに、漢方薬の販売数でも1位となっていた「葛根湯(かっこんとう)」について、「7種類の生薬で構成されているのですが、意外と馴染みのあるものが含まれているんです。例えば『葛根(かっこん)』は葛湯などでも知られるくずの根のことですし、『桂皮』はシナモン、『生姜(しょうきょう)』はしょうが、『大棗(たいそう)』はなつめのことなんです。風邪の引きはじめに用いられることが多いですが、それ以外にも日常生活でからだをあたためることが養生、つまりセルフケアにつながってきます」と教えてくれました。漢方薬以外の養生として多田さんは「養生は睡眠や食事、運動のことを指しますが、特に重視しているのが食事とされており、そのことを『食養生(しょくようじょう)』といいます。食養生と聞くと難しそうに思う方もいるかもしれませんが、体をあたためるために生姜を食事に取り入れたり、むくみを取るために小豆や黒豆を食べたりするなど、意外とすでにみなさんがやっていることも多いんですよ」と語りました。また、砂橋さんの発表でセルフケアの重要性が発表されていたことを受け、山本さんは「同じ頭痛の症状であっても、ストレスや血の巡り、気象の変動など、何が原因で頭痛が起こっているかによって飲むべき漢方は変わってくるので、日ごろから自分の体質を知っておくことが重要です」と強調しました。これを受けて多田さんは、食養生の観点から「生姜が体にいいからといって大量に食べすぎてしまうと、もちろん良い効果があらわれる人もいますが、逆に肌が乾燥してしまう人もいます。まずは自分の体質を知ること、そしてその日の体調に合わせて選ぶことが大切です」と語りました。■自分で自分のことを知り、日ごろからケアしていく名前が難しく、何に効くのか一目見ただけでは分かりづらい漢方薬。私も勝手にハードル感じてしまい今まで取り入れていませんでしたが、クラシエ薬品の漢方薬はパッケージに症状が大きく書いてあることもあり、手に取りやすいことを知りました。そして、自分の体質を知っておくことで、より適した漢方薬を取り入れることができるというのも、今回の発表会の大きな学びとなりました。ちなみに、体質診断コンテンツ「からだかがみ」によると、私は気滞タイプ。「自律神経系の緊張やコントロールができず不安定な傾向にあります」という特徴に、見事に当てはまっている気がします……!「からだかがみ」では食生活やライフスタイルについても解説してもらえたので、まずは自分の体のことを自分で理解して、日常生活で取り入れられるセルフケアをしていきたいと思います。みなさんもまずは「からだかがみ」で体質診断をしてみてはいかがでしょうか?■コンテンツ概要体質診断コンテンツ「からだかがみ」URL:(文:松岡紘子/マイナビウーマン編集部)
2024年12月17日タレントの小倉優子が15日に自身のアメブロを更新。三男に続いて熱を出した次男の様子をつづった。この日、小倉は「ファンデーションを塗らない方が肌が喜んでいるのが分かり」と明かし「今日は日焼け止め、マスカラ、眉、アイライナーのみにしました」と自撮りショットとともに報告。「三男のお迎えに行って帰宅したら、洗顔をして日焼け止めも落としてしまおう」と述べ「仕事の時はしっかりメイクをするので、普段は肌に負担がないようにしたい!と急に思いつきました」とつづった。続けて「今日は大学だった」と明かすも、次男が発熱して学校を休んだそうで自身も大学を休んだことを説明。「もし高熱が続いたら三男と同じマイコプラズマかなと心配していたのですが」と述べるも「とりあえず、今は熱も下がって良かった~」とその後の次男の様子を報告し「今日1日で良くなりますように」とコメントした。その後に更新したブログでは、昼食に次男からリクエストされたラーメンを食べたことを明かし「食欲もあって良かったです」と安堵した様子でコメント。「たまに次男はお熱を出して1日で治るということがあるのですが、今回もそれかな」と推測し「たまにしかない次男との二人時間なので、二人で寝っ転がりながらテレビを見たりしました」とつづった。最後に、次男が「『大好きだよ!』と何回も言ってくれる」といい「こんなことを言ってくれるのもあと数年かなぁと思うと動画を撮りたいのですが、次男は恥ずかしがり屋なので動画は嫌がりそうです」と残念そうにつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「熱が下がって良かった」「安心しました」「お大事にしてください」などのコメントが寄せられている。
2024年10月16日マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」という微生物に感染して起きる肺炎のことです。主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。肺炎というと高齢者の病気というイメージがあるかもしれませんが、マイコプラズマ肺炎は患者全体に占める14歳以下の割合が多く、意外にも若くて健康な人もかかります。1年中見られる感染症ですが、晩秋から冬に患者数が増えます。大正製薬株式会社が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、専門医によるヘルスケアアドバイスを公開しています。8月7日に新着公開した「マイコプラズマ肺炎」では、黒木 春郎 (くろき・はるお)先生に原因、症状、治療・対処法や予防法について詳しくお伺いしました。◆新着情報専門医によるヘルスケアアドバイス 疾患ナビ 「マイコプラズマ肺炎」 <目次>・マイコプラズマ肺炎の原因・マイコプラズマ肺炎の症状・マイコプラズマ肺炎の治療・対処法・マイコプラズマ肺炎の予防法マイコプラズマ肺炎の症状はしつこい咳が特徴です。まず、発熱や倦怠感、頭痛、のどの痛みなどの症状が出て、それらの諸症状が治まった頃に、乾いた咳が長く続きます。マイコプラズマ肺炎の初期症状は、かぜととてもよく似ているため、見分けるのが難しいです。軽症で済むことが多い疾患ですが、適切な治療を受けないと咳が止まらずにつらい思いをしますので、咳が1週間以上続く場合は放置せずに受診をしましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】こどもとおとなのクリニックパウルーム 院長黒木 春郎 (くろき・はるお)先生千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年外房こどもクリニック開業(千葉県いすみ市)を経て、08年医療法人社団嗣業の会理事長、23年より「図書室のなかのクリニック」をコンセプトにした、こどもとおとなのクリニック パウルームを東京都港区に開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『駆け抜けた17年』(幻冬舎)、『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイドR-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。また、気になる症状をすぐにチェックできるコンテンツもご用意。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。【大正健康ナビ】マイコプラズマ肺炎.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年08月07日みなさんは、性感染症についてどのくらい知識を持っていますか?不妊症につながる可能性もある性感染症ですが、その多くは感染していても無症状のため、自分で気づくことができないそうです。今回は、はなおかレディースクリニック院長の花岡正智先生に、知っておきたい性感染症の特徴とリスクについて解説していただきます。みなさん、はじめまして。はなおかレディースクリニック院長の花岡正智です。2023年は梅毒をはじめ、さまざまな性感染症が増加しました。性感染症の中には症状に乏しいものもあり、感染に気づかず時間が経過することで不妊症につながることもあります。そこで、感染者数の多い性感染症や近年注視されている性感染症の特徴や性感染症を治療しないままだと、どのようなリスクがあるかをご紹介したいと思います。■性感染症の症状は?女性は症状が乏しく気づかず放置してしまうことも……性感染症に感染しても特に女性の場合、症状があまり出ないことも珍しくありません。感染者の多い代表的な性感染症の症状や感染によるリスクについてご紹介します。◇なぜ今?コロナの収束と出会いの多様化が性感染症を広げる性感染症は誰でも感染する可能性があります。ただ、昨年あたりから性感染症が広がりを見せている背景には、新型コロナウイルスの収束と風俗産業やパパ活、マッチングアプリなども含め、人の出会いの多様化があると考えられています。感染症が拡大している直接的な原因を特定するのは難しいことですが、例えば歴史的に見ても、人が活発に動くようになると性感染症が拡大する傾向にあります。今回はコロナが収束したことが人の動きを活発にし、性感染症の拡大を後押ししたと言えると思います。性感染症の感染経路は、大部分が性交渉によるものです。コンドームの使用により感染率は低くなりますが、オーラルセックスで感染する性感染症もあります。このため、性交渉を行う以上は常に性感染症に感染するリスクはあると思っていただいた方が良いと思います。◇「梅毒は江戸時代の性病」と思っていたら大間違い!早速ですが、「先天梅毒」という言葉を聞いたことはありますか?「梅毒」という性感染症に感染した妊婦から胎児に母子感染し、生まれた時から梅毒に感染していることを「先天梅毒」と言います。そして2023年は「先天梅毒」の子どもが37人と1999年から今の方法で統計を開始してから最多となりました。この背景には、梅毒感染者数の増加があると考えられます。国立感染症研究所によると、2022年の12,966人に対し、2023年は14,906人と梅毒感染者は増加しています。さらに東京都感染症情報センターによると、2023年の患者報告数は感染症法に基づく調査が始まって以来、最も多い3,701人ということでした。2022年の3,677人と比較すると微増ですが、2021年の2,451人、2020年の1,579人と比較すると明らかに増加傾向にあることがお分かりいただけると思います。梅毒は粘膜や皮膚が梅毒の病変部位と直接接触することで感染します。 つまりキスやオーラルセックスを含む性交渉により感染します。初期は、肛門や性器、口唇等の感染部位に(痛みやかゆみを伴わない)硬いしこりのようなものが出現することがありますが、梅毒は ”The Great Imitator (模倣の名人)” とも呼ばれており、全身に多彩な臨床症状をきたす可能性があります。また症状の出ない人やすぐに症状が消えてしまう人もいます。しかし、その裏で病気が進行していることもあります。梅毒は、一般的に血液検査による梅毒抗体検査によって診断されます。妊婦が感染していると死産や流産につながるリスクがあるほか、母子感染で子どもが先天梅毒になり、皮膚や骨の異常、難聴、視覚障害といった症状が出ることもあります。■梅毒以外にも近年広がりを見せている性感染症とは?梅毒以外にも、2023年5月には尖圭(せんけい)コンジローマとクラミジアという性感染症の感染者数が、ここ10年で最も多くなったことが国立感染症研究所のまとめでわかり、ニュースなどでも報じられていました。それぞれどのような性感染症なのか解説します。◇「尖圭コンジローマ」尖圭コンジローマは、性交渉や性交渉に似た行為で、皮膚や粘膜の微小な傷から侵入して感染します。まれに手指や病変部位に接触する物を経由し感染することもあります。子宮頸がんの原因にもなるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで引き起こり、性器の周辺にイボができることもありますが、症状がなく気づかないこともあります。なお、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度はHPVに感染するとされています。尖圭コンジローマは、視診やHPV検査によって診察します。◇「クラミジア」クラミジアはオーラルセックスを含む性交渉が主な感染経路です。性器クラミジア感染症は、おりものに異常が出ることが多いですが、半数くらいの方は自覚症状がありません。重症化すると卵管や子宮頸管の炎症や骨盤内炎症性器炎を引き起こすことがあり、着床障害や卵管障害、子宮外妊娠など不妊の原因になることもあります。そのため、多くの不妊治療クリニックでは、初期検査でクラミジア抗体検査を行っています。クラミジアは性感染症の中でも感染者数の報告が多く、女性の場合、20代前半が最も多く次に20代後半と、若い層での感染が多い状況です。さらに「淋菌」という性感染症に感染していることが分かった場合、クラミジアにも感染していると思って対応したほうが良いくらい、他の感染症と一緒に感染していることが多いのも特徴の一つです。クラミジアも淋菌も「遺伝子検査」により感染の有無を調べることができます。遺伝子検査とは、顕微鏡などで直接確認する方法とは異なり、微生物のDNAを増幅させ、微生物の遺伝情報からその存在を特定する方法です。新型コロナウイルスの検査でPCR法という言葉を知った方も多いと思いますが、PCRがまさに遺伝子検査です。女性の場合、子宮頸管擦過物やうがい液などを用い、遺伝子検査を行います。■見えない菌まで調べられるようになり、注視され始めた性感染症も先ほど紹介した遺伝子検査が登場するまでは、患者さんから採取した検体から菌を取り出し、菌を培養することで増やしていき、それを顕微鏡で見るという方法で検査していました。2000年より前は、培養しても増やすことができない、あるいは顕微鏡でも見えない菌は実証できないため、存在しないのではないかと思われることもありました。それが分子生物学という菌の遺伝情報を解析して、菌を特定する方法が生まれたことで、この分野でも革命的なことが起きたのです。つまり見えないものが調べられるようになったのです。そこから調べられるようになったのが、マイコプラズマ(※)やウレアプラズマといった性感染症です。これらは、骨盤内腹膜炎や周産期感染症の原因微生物としても注目を集めています。そして、クラミジア感染症や淋病につづき感染率が高いと言われています。※マイコプラズマ肺炎の原因菌とは異なる◇「ウレアプラズマ」ウレアプラズマの感染経路は、主にオーラルセックスやディープキスを含む性交渉です。性器の痛みやかゆみ、おりもの異常、のどの痛みや違和感などの症状が出る場合もありますが、自覚症状はあまりないケースが多いとされます。ウレアプラズマにはウレアプラズマ・パルバムとウレアプラズマ・ウレアリチカムの2種があり、2012年から自由診療でのみ検査ができるようになっています。うがいや尿、腟ぬぐいにより、検体を採取し、菌のDNAを調べることで感染の有無を判断できますが、ウレアプラズマの検査や治療は保険適応外であることや、クラミジアと症状が似ていることなどから見落とされてしまうこともあります。ウレアプラズマが悪化してしまうと、子宮頸部の炎症 や 卵巣・子宮などの骨盤内感染を引き起こし不妊症の原因になることもあります。また、早産に影響を及ぼす菌であることも研究で分かってきています。◇「マイコプラズマ」主な感染経路はウレアプラズマ同様、オーラルセックスやディープキスを含む性交渉です。感染するとおりものの異常やデリケートゾーンのかゆみや痛み、のどの違和感などの症状が出ることもありますが、無症状の場合もあります。マイコプラズマにはマイコプラズマ・ホミニスとマイコプラズマ・ジェニタリウムの2種があり、マイコプラズマ・ジェニタリウムは、2022年6月から保険診療でも検査が行えるようになりました。女性は腟分泌液あるいは感染部位が喉の場合はうがい液を採取し検査します。マイコプラズマに感染したまま放置すると細菌性腟症、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、不妊症、妊婦では流早産を起こすこともあり注意が必要です。ウレアプラズマやマイコプラズマは、聞いたことがない方も多いかもしれませんが、これらの性感染症は新たに誕生したわけではなく、今まで証明する術がなかったために、診断も治療もできなかった菌です。それが新たな検査技術の誕生により診断ができるようになり、感染によるリスクや治療法なども分かってきたのです。■見えないものが見える!疑わなくても分かる時代に性感染症をはじめ、菌を調べる検査というのは非常に進化しています。特筆すべきは見えない菌が分かるようになってきた当たりをつけなくても網羅的に調べることができるようになってきたという2点です。先ほどもお伝えしたように、以前は培養できる菌や顕微鏡で見ることのできる菌しか分かりませんでしたが、今では菌の遺伝子を調べる方法で菌を特定できるようになりました。それだけではありません。以前は、症状等からある程度狙いをつけて、それに対応する検査を行っていました(ターゲット検査)。そのため、その検査で陽性にならなければ、その菌はいないという診断にとどまっていました。それが現在は、網羅的に菌を調べることができるようになってきたのです(網羅的検査)。このようにして、狙っていない菌(予測していない菌)の存在も明らかになってきました。例えば、私のクリニックでも不妊治療を行っている方に対し、子宮内フローラ検査という検査を行うことがあります。子宮の中の菌環境が妊娠率や出産率に関わることが分かってきているからです。子宮の中の菌環境が乱れていても症状がないことも多いため、狙いをつけるのは難しいのですが、子宮内フローラ検査により子宮の中にいる菌の種類と割合を網羅的に調べることができます。子宮の中に悪玉菌が多いと着床不全などの不妊原因になることがありますし、マイコプラズマやウレアプラズマなど流早産を引き起こす可能性のある菌が検出された場合は治療を行っています。この検査も2017年に誕生しているので、最近できるようになってきたことです。この網羅的検査の良い点は、ほかにもあります。それは、適切な抗菌薬を処方できるということです。どんな菌に感染しているかを確認しないまま、広域性抗菌薬を処方してしまうと良い菌まで排除することになってしまうからです。また、21世紀に入ってから、新たな抗菌薬はほとんど開発されていませんが、既存の抗菌薬に対する薬剤耐性化は進んでおり、今ある抗菌薬を上手く使っていかなくてはいけません。■性感染症の原因菌は排除できても、自然妊娠ができなくなることも梅毒、クラミジア、淋病、ウレアプラズマ、マイコプラズマは細菌によって引き起こされるので、適切な抗菌薬の投与により治療することができます。例えば、梅毒には「ペニシリン」、クラミジアには「アジスロマイシン」など、それぞれに対応する抗菌薬があります。しかし、性感染症の感染に気づかず対処が遅れてしまった場合、菌は抗菌薬により排除できても、感染による影響が残ってしまうことがあります。例えば、クラミジア感染の場合、症状が進行すると卵管が癒着して、狭くなってしまう、あるいは閉塞してしまい、排卵された卵子が子宮へ移動できなくなってしまうことがあります。実は、卵管性不妊の60%以上がクラミジア感染による卵管狭窄や卵管癒着が原因とされています。そして、抗菌薬により、クラミジアの原因菌は排除できても、卵管狭窄や卵管癒着は治癒しません。つまり、卵管狭窄や卵管癒着が起きてしまうと自然妊娠のハードルが上がってしまい、体外受精が必要になってくるかもしれません。「性感染症に感染しても、薬で治すことができる」と思われている方もいるかもしれませんが、性感染症を安易に考えてはいけません。性感染症の中には症状に乏しいものもあり、気づかず治療されないことにより将来のライフプランに大きく影響することがあることを知っておいていただきたいと思います。■性感染症との向き合い方性感染症の主な感染経路は性交渉です。そのため、避妊目的だけではなくコンドームの使用が望ましいです。しかし、性感染症は体液が粘膜に接触することで感染するためオーラルセックスでも感染します。性交渉の経験がある方は、少しでもいつもと違う症状があると感じた場合は、性感染症の専門クリニックやレディースクリニックで検査を受けるようにしてください。ただし、今回紹介した梅毒や尖圭コンジローマ、クラミジア、淋病、ウレアプラズマ、マイコプラズマはいずれも女性の場合、症状が出ない場合もあります。パートナーの感染が判明したら、ご自身に症状がなくても検査を受けるようにしましょう。また、妊活をはじめてもなかなか妊娠できないと感じたら、性感染症が不妊の原因になっている可能性を念頭に置き、不妊治療クリニックなどで検査を受けられると良いでしょう。江戸時代にも流行していた梅毒がいまだになくならないように、そして新型コロナウイルスのような新たな感染症が流行するように、人との関わりがある以上、わたしたちは感染症と無縁ではいられません。感染しないことが一番望ましいですが、感染するリスクが常にあること、そして感染を放置してしまうことによるリスクを知っていただくことがご自身を守ることにつながります。このコラムが皆様の健やかな日々に寄与できればと願っています。
2024年03月09日「この肺炎は、子供から高齢者まで、幅広い世代に感染します。なかでも5歳から15歳以下の子供に感染しやすく、全体の約5割を占めるともいわれています。ただし、子供からの飛沫や接触によって、家庭内感染で大人にうつるケースも多く、65歳以上の高齢者が感染した場合、重症化しやすいので注意が必要です」こう警鐘を鳴らすのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅教授。全国でインフルエンザが猛威を振るうなか、さらに別の感染症の危険が日本に迫っている。9月以降、中国で“マイコプラズマ肺炎”による呼吸器疾患の患者が急増し、現在も北京などの大都市の医療機関では、病床が不足する事態が続いているという。世界保健機関(WHO)は中国に対し、感染防止策の徹底を呼びかけているが、すでにお隣の韓国でも、“マイコプラズマ肺炎”による入院患者が、この1カ月で2倍以上に増加するなど、世界的な感染拡大も懸念されている。■2~3週間の長い潜伏期間を経て発症“マイコプラズマ肺炎”とは、一体どのような感染症なのか。「肺炎マイコプラズマという病原体によって引き起こされる感染症です。主な症状は発熱、咳、倦怠感など。風邪のような症状にとどまる人から、気管支炎、そして肺炎になる人まで症状には幅があります。成人の場合、基礎疾患がなくても過剰な免疫反応で重症化することがあるので、特に注意が必要です」(寺嶋教授、以下同)“マイコプラズマ肺炎”は、感染してから2~3週間の潜伏期間があるそう。長い潜伏期間を経て突如襲ってくる。また、発症当初は比較的症状が軽く、出歩くことで人にうつしてしまうことが多いことから、“歩く肺炎”と呼ばれている。国立感染症研究所のデータによると、近年“マイコプラズマ肺炎”の国内患者数は、4年に1回、オリンピックが開催される年に増える傾向にあった(ロンドンの2012年、リオデジャネイロの2016年)。2020年に増えなかったのは、より強い感染力を持った“新型コロナ”のパンデミックの影響だといわれている(グラフ参照)。その4年後が、来年2024年なのだが、すでに予兆はあるという。“インフルエンザ”をはじめとする、感染症の罹患者の多さだ。「いま、子供たちを中心に夏に流行するといわれている、アデノウイルスが引き起こす“咽頭結膜熱(プール熱)”、さらに“溶連菌(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)”の感染者が急増しています。今後、中国や韓国のように“マイコプラズマ肺炎”が日本にも広がると、全国の医療機関にも影響が出てくるでしょう。特に発熱外来や小児科の混乱が予想されます」さまざまな感染症の波が押し寄せてきているのはなぜか。寺嶋教授は、コロナ禍の約3年間で、世界中で防疫措置が取られてきた結果、感染症に対する免疫の蓄積が失われてしまったことが原因ではないかと分析している。もし、免疫のない状態で“マイコプラズマ肺炎”の病原体が国内に大量に持ち込まれたら、中国や韓国のように、一気に感染爆発することもありえるという。■新型コロナと同じ予防対策が有効日本でも流行が広がった場合、最も警戒すべきことは、いま猛威を振るっている“インフルエンザ”との同時感染である。「過去に、同時感染したという報告はいくつもあります。当病院で同時感染された患者さんのケースでは、熱が39~40度まで上昇。呼吸が苦しくなり、酸素吸入が必要な状態まで肺炎が広がりました。つまり同時感染すると症状が重くなるということです。最悪の場合、死に至る可能性もあります。それだけに、早期発見と適切な治療が重要となってきます」さらに、コロナ患者の検査をしたら、“マイコプラズマ肺炎”の病原体も見つかったというケースも報告されており、“新型コロナ”との同時感染もある。寺嶋教授は、流行が重なれば“マイコプラズマ肺炎”と“インフルエンザ”、そして“新型コロナ”の“トリプル感染”の可能性も理論的にはありえるという。「日本ではまだ“マイコプラズマ肺炎”は流行していませんが、これからの年末年始、帰省する人や国内外へと移動する人がかなり増えることが予想されます。年末にも日本に上陸すれば、感染リスクが最も高くなる可能性があります」“マイコプラズマ肺炎”は、高齢者が感染すると重症化しやすいリスクがある。さらに“インフルエンザ”や“新型コロナ”との同時感染で、死に至る危険性もある。そうならないためにも、感染対策がより重要となってくる。コロナと同様に、外出時はマスクを着用、手指の消毒。帰宅後には手洗い、うがい。そしてできるだけ人混みを回避することなどが、基本的な感染対策になるという。「実家に帰省されるご家庭も多いと思いますが、もし自分や子供に軽い咳や微熱の症状があった場合は、帰省を控えたほうがいいでしょう。実家の両親にうつす可能性があります。初期症状の場合は、市販の咳止め薬や解熱剤で和らげることはできますが、治療には抗菌薬が必要です。抗菌薬は、医療機関を受診しないと処方されません」少しでも風邪のような症状が出たら、“マイコプラズマ肺炎”を疑い、できるだけ早く医療機関で受診することをお勧めします!
2023年12月27日肺炎とはどんな病気?肺炎が起きる原因は?肺炎とは、肺胞と呼ばれる肺にある空気の袋やその周辺組織に炎症が起きることで発症する病気です。全世界において、子どもの主な死亡原因ともいわれていますが、日本のような先進国では死亡に至ることはまれです。肺炎のよくある症状として、咳、発熱、呼吸困難などが挙げられます。肺炎にかかると肺胞内は膿や液体で満たされ、酸素の摂取量が減少し、呼吸時に息苦しさを感じます。また、肺炎と似ている症状を呈する病気として上気道炎や気管支炎があります。肺炎との違いは、炎症の起きる場所にあります。まず、気道は鼻から始まり、咽頭喉頭(喉の奥~首のあたり)、気管と続きます。気管が枝分かれしたものが気管支であり、何度も何度も枝分かれを繰り返して細い気管支となっていき、最終的には肺胞という酸素と二酸化炭素の交換を行う器官となります。鼻腔、咽頭喉頭までに炎症が生じたものを上気道炎(いわゆる風邪の多く)、気管支に炎症が及んだものを気管支炎、肺胞まで炎症が及んだものを肺炎と呼びます。肺炎は、呼吸状態が悪化して苦しい状態になっていることもありますし、悪化することで治療が長引いたり入院治療が必要となることもあるので、呼吸が苦しそうだったり、ぐったりしているという場合には、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。参考:肺炎の概要|MSDマニュアル家庭版参考:肺炎について(ファクトシート)|厚生労働省肺炎は原因となる病原体によって、主に以下のように分類されます。・ウイルス性肺炎・細菌性肺炎・非定型肺炎ウイルス性肺炎とは、何らかのウイルスに感染することによって発症する肺炎のことです。肺炎を起こす主なウイルスはRSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルスなどがあります。細菌性肺炎とは細菌感染により生じる肺炎のことです。主な細菌としては、肺炎球菌やHib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)などが挙げられます。ウイルス性肺炎を単独で発症することもあれば、細菌にも感染して細菌性肺炎を併発することもあります。非定型肺炎は、ウイルスとも細菌とも違う病原体で生じる肺炎のことです。マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎などが該当します。そのほかにも、食べ物などの誤嚥(本来気管に入ってはいけないものが入ること)で起きる誤嚥性肺炎、有機物の粉塵や化学物質を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応により引き起こされる過敏性肺炎、「間質」と呼ばれる肺胞の壁に炎症が生じる間質性肺炎などが存在しますが、小児では後者2つはまれです。参考:知っておきたい関連領域のトピックス―小児のウイルス性肺炎―堤 裕幸参考:症状からアプローチするインバウンド感染症への対応感染症クイック・リファレンス細菌性肺炎|一般社団法人日本感染症学会参考:症状からアプローチするインバウンド感染症への対応感染症クイック・リファレンス非定型肺炎|一般社団法人日本感染症学会肺炎はうつる?肺炎の初期症状、診断方法、子どもに多いマイコプラズマ肺炎の特徴は?肺炎を引き起こした病原体の種類によっては、人にうつるものもあります。感染経路はさまざまありますが、主な感染経路は、感染者がくしゃみや咳をすることで発生する飛沫によるものです。ウイルスや細菌を吸い込むことで感染します。典型的な症状は、咳、痰、発熱、胸痛、ぐったりしている、呼吸困難、多呼吸、食事量の低下などがあります。全てがみられるとは限りません。小児の場合には、胸郭が薄くやわらかいため、大人に比べて呼吸の状態を目で見て判断しやすいです。呼吸状態が悪い場合(苦しい場合)、小児では努力呼吸が顕著になります。例えば、肋骨の下(お腹との境界)や胸骨上窩(胸骨の上、両側の鎖骨の間)がべこべことへこむように呼吸をしたり(陥没呼吸)、お腹を動かして呼吸をしたり(腹式呼吸)、といったことがみられるようになります。洋服の上からでは分かりにくいことも多いので、呼吸状態を確認する時には、上半身を裸にしてみてあげてください。普段の呼吸状態を時々観察しておいて、比較をすると分かりやすいかもしれません。また、呼吸の数も普段より多くなります。乳児の場合、肺炎が重症化すると低体温、痙攣といった症状が生じるリスクもあるとされています。肺炎の診断には、視診(努力呼吸や呼吸数)、聴診、酸素飽和度の値、胸部X線検査、胸部CTスキャンなどが参考になります。多くの場合、診察所見と胸部X線検査によって診断に至りますが、場合によっては胸部CTスキャンを行うこともあります。肺炎の種類の中に、子どもの発症が多いといわれるマイコプラズマ肺炎があります。マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という名の微生物に感染することによって生じる肺炎のことです。患者のうち80%程度が14歳以下の子どもというのが特徴の一つです。通年見られますが、冬にはやや増加するという特徴もあります。マイコプラズマ肺炎は咳や頭痛、発熱、だるさなどの症状がよく見られ、熱が下がっても咳は3~4週間続くことが多いといわれています。マイコプラズマに感染しても気管支炎ですむことも多いですが、中には肺炎まで進行し重症化する場合もあります。治療にはマイコプラズマに効果のあるマクロライド系などの抗菌薬が用いられます。近年抗菌薬がきかない耐性菌も増えてきていますが、その場合もほかの種類の抗菌薬に変更して治療を行うことが可能である場合が多いです。基本的に症状は軽いことが多いですが、重症化した場合には入院治療を行います。呼吸が苦しそう、食事がとれていない、発熱が続くなど心配な点があれば医療機関に伝えるようにしましょう。参考:肺炎-解説-|東京都こども医療ガイド参考:肺炎の概要|MSDマニュアル家庭版参考:肺炎について(ファクトシート)|厚生労働省参考:マイコプラズマ肺炎に関するQ&A|厚生労働省肺炎の予防法は?かかったら、どのくらいで治る?治療に使われる薬や、入院の目安肺炎は日常生活や予防接種である程度予防することができます。主なものとしては、・外出から帰ったときは手洗いをしっかりする・家族で咳をしている人がいるときはマスクをする・咳をしている人と別の部屋で過ごす・大人の場合は禁煙をする・ワクチンを接種するなどです。ワクチン接種は肺炎そのものを予防するというより、百日咳やインフルエンザなど、合併症として肺炎を引き起こす可能性がある病気を予防するものが多くなっています。子どもが受けることのできるワクチンは積極的に接種していくといいでしょう。細菌による肺炎の治療では抗菌薬を使った治療を行います。比較的軽症の場合は、飲み薬で自宅で治療できることも多いですが、重症化した場合には入院して酸素投与や点滴での抗菌薬投与が行われることもあります。入院治療では数日で呼吸状態が改善し、1週間程度で退院という流れが多いですが、長期化することもあります。また、ウイルスによる肺炎の場合は抗菌薬は効果がありませんが、細菌とウイルスに同時に感染していることも考えられるため、抗菌薬が処方されることもあります。長引く咳や胸の痛みや息苦しさなど気になる症状がある場合は、医療機関の受診を肺炎はさまざまな原因で肺胞やその周辺組織に炎症が起きることで発症する病気です。咳、痰、発熱、努力呼吸、多呼吸などの症状があらわれます。治療は肺炎の原因によっても変わってきますが、細菌が原因の場合は抗菌薬を使った治療が行われます。軽症の場合は飲み薬による治療ですが、重症化した際は入院治療を行う必要も出てきます。日常的な手洗いやワクチン接種などの予防法がありますが、万が一呼吸が苦しそう、食事がとれていない、発熱が続く、ぐったりしているなどの気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診するようにしましょう。
2023年12月24日一般社団法人メディカルフィットが運営するフィットクリニック(所在地:東京都渋谷区、URL: )では、2023年7月28日より、性感染症検査キットの取扱とオンライン診療、治療薬の処方を開始いたします。検査から診察まで自宅でOK当院では、EDやAGA、アフターピルなどの診療科目でオンライン診療を展開してまいりました。この度、かねてから要望のあった性感染症について、検査キットの取扱および、クラミジア、性器ヘルペス、トリコモナス、カンジダ、マイコプラズマ/ウレアプラズマのオンライン診療、治療薬のオンライン処方を開始いたします。病院に行くのが恥ずかしい、検査内容が不明で通院が不安、病院に行く時間がないと考える方へ、検査から診察、お薬の処方まで通院不要で行えるオンライン診療を提供いたします。性感染に対する不安やリスク意識も高まっており、性感染症の受診率は増加傾向にあります。「患者様の悩みにフィットした最適な治療法のご提案」を治療方針として掲げる当院では、これからも患者様のお悩みに寄り添った診察メニューの提供を目指してまいります。※当院の性病オンライン診療は、公的医療保険が適用されない自由診療です。【概要】性感染症の検査から治療薬の処方まで、すべてオンライン診療で実施いたします。検査可能な性感染症:クラミジア、淋菌、咽頭クラミジア、咽頭淋菌、トリコモナス、カンジダ、HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、マイコプラズマ治療可能な性感染症:クラミジア、咽頭クラミジア、トリコモナス、カンジダ、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、ヘルペス※淋病、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎は検査キットのみのお取り扱いとなります。陽性の場合は、お近くの医療機関での受診をお願いいたします。※ヘルペスは視診のため、検査キットのお取り扱いはありません。【受診方法】1. 検査キットで性病を検査当院で検査キットをご購入いただき、ご自身で検査を行っていただきます。2. 陽性の場合はオンライン診療を受診陽性の場合、検査キット同封の「二次元バーコード」から、受診予約をお願いいたします。オンライン診察を行い、お薬を処方いたします。【価格一覧】1. 検査薬の価格一覧性感染症検査キットの価格2. 治療薬の価格一覧性感染症治療薬の価格【オンライン診療の処方の流れ】検査キットで陽性の方には、オンライン診療を実施し治療薬を処方いたします。オンライン診療の流れは以下のとおりです。(1) 予約同封のチラシに記載の「二次元バーコード」を読み取り、予約ページへと移動し、ご都合の良い日程で診察を予約します。(2) 電話を待つご予約の日に電話いたしますのでお待ちください。(3) 電話で問診健康状態や服用中の薬など、簡単な問診があります。問診に必要なお時間は、平均10分程度です。(4) お支払い代金をお支払いください。※代金引換の場合は、お薬の受け取り時にお支払いください。(5) 発送お薬を発送いたします。※中身が分からないように発送いたします。ご予約は、当院ウェブサイト( )で承っております。または、下記「二次元バーコード」からも予約可能です。予約用二次元コード【フィットクリニックについて】写真1:院内の様子フィットクリニックは、AGAやEDなど、心身の健康、生活の質(QOL)に関わる重大な問題に対して、少しでも手軽に、患者様の症状・病状に応じた治療・治療方法をご提供することを目指しております。写真2:院内の様子当院では、改善まで時間が必要なAGA治療や、一刻を争う緊急避妊などを取り扱っております。そのため、オンライン診療の導入や、患者様にとって診療や処方まで分かりやすくシンプルにするなど、患者が治療を受けやすい環境を整え、患者ひとりひとりに「フィット」する最適な治療プランを、高品質・低価格でご用意できるよう努めております。【フィットクリニックの特徴】●オンライン診療は10分程度で完了!電話・メール・LINEで簡単に予約可能●ED治療/AGA治療/アフターピル処方を低価格で実現●オンライン診療は24時間365日、全国どこからでも予約受付【フィットクリニックの概要】運営情報 : 一般社団法人メディカルフィットクリニック名 : フィットクリニック渋谷笹塚院所在地 : 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚1-30-3 ビラージュ笹塚III 5階公式サイト : 診療時間 : 月~土 10:00~20:00日・祝 10:00~18:00※診療ご予約は24時間365日受付 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月01日4月、新年度を迎えて大学3年生になられた愛子さま。だが、いまだにキャンパスで授業を受けられたことはないーー。《愛子さま当面、オンライン授業へ両陛下への感染を心配大学に登校せず》(FNNプライムオンライン)そう報じられたのは4月7日のことだった。天皇家の側近幹部によれば「ご自身の登校が結果的に両陛下の感染につながってはいけないという強いお気持ちがある」という。天皇陛下は今年2月の誕生日会見で「愛子には、感染症が落ち着いて、いつの日かキャンパスに足を運べるようになると良いなとは思います」と語られていた。だが、3月下旬に“まん防”が解除され、多くの学生がキャンパスに足を運ぶようになった現在も、愛子さまは“登校自粛”を続けられるというのだ。皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんは、この決断に愛子さまの“内親王の矜持”を感じたと語る。「両陛下のもとでお育ちになった愛子さまは、“天皇の娘”という立場を深く自覚されています。万が一にも天皇皇后であるご両親に感染させてしまったときの“事の重大さ”を、十分すぎるほどに理解されているのです。ご自身のキャンパスでの学生生活よりも、親孝行をとったということだと思います」愛子さまは3月の会見で「両親と話をしておりますと、豊富な知識や経験に驚かされることが多々ございまして、また、両親の物事に対する考え方や、人との接し方などからは学ぶことが多くございます」とお話しになっていた。「愛子さまはご自宅で、大学での専攻に加えて、日本の伝統や歴史の勉強もなさっているのでしょう。ご家族は仲がよいと聞きますし、天皇陛下から皇室に関する歴史なども教わっているのではないでしょうか」(前出・渡邉さん)愛子さまが自粛されているのは大学への通学のみではない。学習院女子高等科時代の愛子さまの同級生も、残念そうに話す。「1月には『二十歳の会』という同窓会が開かれたのですが、会場に愛子さまはいらっしゃいませんでした。それでも、会場に用意されたスクリーンに、愛子さまは振り袖姿で登場してくださったのです。映像でのリモート参加ではありましたが、愛子さまがお出ましになったことで会場も非常に盛り上がりました」■大学時代に「新しい発見と経験を」と陛下内親王として、キャンパスライフを諦めて両陛下に尽くされる愛子さま。ただ、天皇陛下は複雑な思いを抱かれているという。「皇族にとって、大学在学中こそがもっとも自由を謳歌できる時期。“国民に寄り添う”という姿勢を大事にするためには、ほかの学生と同じように授業やサークル活動に取り組み、ときには“羽目を外す”ことも大切だと、陛下はお考えなのです」(宮内庁関係者)陛下は2月の会見でも「私自身の大学生活を振り返ってみますと、気が付けばもう40年くらいも前になりますが、大学では様々な人たちと顔を合わせて授業を受けたり、放課後の部活動で一緒に参加したり、見ず知らずの人と学生食堂で隣り合ったり、新しい発見と経験の連続であったように思います」と回想されていた。音楽部の先輩や同級生に池に投げ込まれたという話も、陛下がよく話されるエピソードだ。「学習院は、中等科と高等科は男女別学です。そのため、大学での女子学生との交流は新鮮だったと、陛下は当時の会見でお話しになっていました。愛子さまも、初等科以来ほとんど男子学生との交流はありません。将来の結婚ということを見据えても、大学時代に“出会い”があれば……と、陛下も期待されているのではないでしょうか。皇族の恋愛には非常にたくさんのハードルがあることを、陛下は身をもって経験されてきましたから……」(前出・宮内庁関係者)実は、“恋愛よりも両親の健康”と、愛子さまが感染対策を徹底される陰には、ある“苦い記憶”があるという。「’11年の11月、愛子さまはマイコプラズマ肺炎で入院されたことがあります。その直後、上皇陛下も軽度の気管支炎で入院。同じくマイコプラズマによる肺炎の可能性が高いとの診断でした。感染経路は明確にはわかりませんでしたが、このとき、愛子さまから上皇陛下に感染したのではないかという見方もあったのです。上皇陛下は幸い大事には至りませんでしたが、そういった出来事を忘れることなく、愛子さまはご自身が感染症を持ち込まないようにと決意を固められたのではないでしょうか」愛子さまは会見で「新型コロナウイルス感染症の感染拡大が一日も早く収束し、このような厳しい状況が落ち着いた先に、少しでも不安の少ない環境で、皆が有意義な学校生活を送ることのできる未来が待っていることを願っております」と、全国の学生たちに向けてメッセージを送られた。大学生活は残り2年。学習院のキャンパスに、愛子さまの笑顔が花開く日が一日も早く来ることを願いたいーー。
2022年04月14日こんにちは、佐原チハルです。肌寒い季節になり、冬が深まると、気になってくるのが感染症です。インフルエンザ、溶連菌、ノロウイルスなどさまざまありますが、忘れてはいけないのが『マイコプラズマ肺炎 』です。特に幼年期や学童期のお子様 がいる方、また青年期までの年齢の方 は注意しておきたいものです。そこで今回は、『マイコプラズマ肺炎』の特徴をはじめ、症状・対策のポイントをまとめてみました。●マイコプラズマ肺炎ってどんな病気?マイコプラズマ肺炎は、『マイコプラズマ・ニューモニア』という細菌によって引き起こされます。とても小さな細菌だそう。通常、肺炎というと乳幼児や高齢者に多い印象があるかと思いますが、それらの細菌性肺炎とは違います。マイコプラズマ肺炎にかかりやすい年齢層は、幼児・学童期・青年期が中心 なのです。感染報告は1年を通してありますが、秋〜冬にかけてが多めだということです。特徴としては、・潜伏期間が長め(2~3週間)・乾いた咳が出る(風邪と間違いやすい)などがあげられます。●マイコプラズマ肺炎の症状って?マイコプラズマ肺炎の始まり方は、通常の風邪ととてもよく似ています。熱が出る、頭痛がする、乾いた咳が出る、だるいなどです。そのため、マイコプラズマ肺炎であると気づけるタイミングが遅くなることも多いそうです。風邪よりも長引くことが多い ので、咳がなかなか治らない、などのときには、マイコプラズマ肺炎であることも想定しながら病院に行ってみるのがよいでしょう。保育園・学校など、周囲でマイコプラズマ肺炎にかかった子どもがいた場合には、その旨を医療機関にも伝えておいた方が安心です。またマイコプラズマ肺炎の場合は、風邪とは違い、重症化したり、中枢神経系の症状が出たり、中耳炎になるようなこともあります。合併症のリスクがある 、ということです。ただの風邪だと思われても、長引くようであればしっかりと病院に行けるようにしたいですね。●マイコプラズマ肺炎を予防するには、どうしたらいい?インフルエンザやおたふく風邪などとは違い、マイコプラズマ肺炎には予防接種がありません。感染経路は「飛沫感染(せきやくしゃみの際の唾などに含まれる病原菌による感染)」「接触感染(病原菌のついた部位で口や鼻などを触ってしまう)」です。通常の風邪と同様、手洗い・うがい・マスクの着用などで気をつけておくようにしましょう。なお、マイコプラズマ肺炎自体を治療するには、抗生物質の服用が必要 です。必ず、お医者さんに指示されたものを、指示された通りに飲むようにしましょう。自己判断で飲むのを途中でやめてしまったり、以前に出されていたものを飲んだりするのは危険ですので、いけません。できる範囲で予防をしっかり行うことが大切ですが、お子さまの年齢がまだ小さいと、うがいが難しかったり、マスクをしてくれなかったりして、予防が難しくなることは多いです。家族に二次感染することも多いので、一家でかかってしまった……という事態にもなりかねません。重症化も避けたいです。長引く風邪や、不安があったときには、早めに医療機関を受診し、早期対策ができるようにしたいですね。【参考リンク】・保育所での集団発生が起こりやすいのに、あまり知られていない!? マイコプラズマ肺炎 | (財)日本病児保育協会()・マイコプラズマ肺炎 | 東京都感染症情報センター()・マイコプラズマ肺炎とは | NIID国立感染症研究所()●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/沖まりね
2016年11月29日