東京の西の方に住む者としては、八丁堀あたりは、あまり縁がなく、会社帰りによるというのもあまりない地域。美味しいお店があるという情報は目にするものの、なかなか行けないな、と思っていたところ、新しいお店に行ってみようかな、という気分に乗って、ついに行ってみました。 予約をしようとすると、WEB予約は1人ではダメ、と出て、カウンター席もありそうだし、と電話をしてみました。すると、無事、予約ができました。ウォークインもありですけど、日頃あまり行かない地域だと、もし入らなかった時の代替案に困るので、食べると決めたら、必ず予約をします。 日本橋から歩いて、お店に到着。カウンターに1人で座ってる方がいて、しかも、もう食事は終わりかけていました。1人だと、お店の人と話す以外は、食べるか飲むかだから、すぐに食事も終わっちゃいます。わたしも、今日は、そんな感じ。 カウンターの一番奥の席に通されて、スツールに座りました。とても綺麗なキッチンで、シェフは自由自在に動いています。座席は、奥が落ち着いた感じのテーブル席、手前はグループに良さそうな明るめのテーブル席。奥のテーブル席には、少し年配の趣味がいい素敵なご夫婦が食事をしているのを見て、こちらのお店は間違いない、と確信しました。後から、お店の人と住まいの話になったところ、あのご夫婦もわたしと同じあたりからいらっしゃっていたらしく、益々、間違いない、と思いました。 まずは、ドリンクから。 『いけてるクレマン・ド・ブルゴーニュは全然いけてないシャンパーニュより遥かにいいよね』と聞いたことがあるので、いけてる Crémant de Bourgogne を頼みます。 コースは2種類ありました。メインがお魚とお肉両方いただける大きめのコースと、メインはひとつだけどデザートがつくコース。悩んだものの、メインふたつの大きめのコースにしました。 まず、ほうれん草のエクレアモチっとしたエクレアにカリカリのパン粉とブラックオリーブという食感の違うものの組合わせ。 マグロの赤身のづけ魚醤を使ったソース、ガーリックマヨネーズで和えたねぎとの相性が抜群です。 さて、お一人様のフレンチです。ワインはペアリングが無難です。しかし、マチュリテは、酒販店からレストランになったからこその魅力がここにあります。ワインのお値段が良心的、かつ、独自で買い付けをして自社輸入をしているため、日本では、ここでしか飲めないワインに出合えます。グラスでお料理に合わせて飲むよりも、1本で頼む方がお得なのです。そして、酒販店だからこそ、お酒を販売できるので、飲みきれなかったワインは持ち帰ることもできます。この日のワインも、自社輸入されているワイン達のうちの、1本。メニューはお魚とお肉の両方ありますが、ソムリエールに相談して、コート・デュ・ローヌの赤ワインを選びました。 続いて、マリネしたイワシのグリルイワシには赤、というのが最近のお気に入りの組み合わせで、グリルした焦げ感が、赤のタンニンと合う、というのがこの組み合わせの好きなところです。このお料理を軸に、ワインを選んだ感じです。フォアグラのラビオリ柑橘類の風味があるコンソメに絹さやの青々しさとフォアグラの重みが詰まったラビオリがとても美味しかったです季節の魚、この日はメダイをソテーして、季節野菜のチップスと一緒にコキヤージュソース(貝類のソース)をつけて、チップスをいただきます盛り付けが夜桜を彷彿とさせる美しさ。そして、鹿児島産黒豚のロースのロースト、林檎のピクルスと黒酢風味のソースかなりお腹もいっぱいでしたが、酸味のあるソースや林檎のピクルスと一緒に食べれば、問題なく完食でした。福岡旅行の前日に伺ったのですが、ソムリエールと話していて、明日は唐津に行く、と話したら、彼女は唐津の出身で、私たちが泊まるホテルに従兄弟がいるとのことで、紹介していただき、現地では夜ご飯のお店を紹介していただきました。美味しいものが繋ぐ縁ですね。 Maturité(マチュリテ)住所:東京都中央区八丁堀1-4-5TEL:03-6280-3784営業時間:月曜から金曜17:30-24:00土曜17:00-23:00定休日:日曜
2018年03月03日