突然ですが、みなさんは「ロシアの雑貨」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?多くの人が「マトリョーシカ」と答えるかも知れませんが、ロシアはそれだけではありません。ロシア雑貨店〔マリンカ〕は、ここでしか手に入らないロシアの雑貨を扱っているお店です。マトリョーシカはもちろんのこと、ロシアで直接買い付けたかわいい雑貨がたくさんあります。〔マリンカ〕に一度訪れれば、ロシア雑貨の魅力に気づくこと間違いなしです♪こんなところにあるの!?隠れ家的ロシア雑貨店〔マリンカ〕入り口にある小さな看板。JR目白駅から徒歩10分程度。静かな住宅街を歩いていると、〔マリンカ〕の小さな看板が見えてきます。しかし、そこからさらに続く小道。「本当にお店があるのだろうか……」と少しドキドキしますが、奥へ行ってみましょう。〔マリンカ〕の玄関。すると見えてきたのは、なんとおうちの玄関!そう、〔マリンカ〕はオーナーのおうちの一部を改装して作られたお店なのです。玄関ではマトリョーシカが描かれている置物がお出迎え。まさに隠れ家のようなお店ですね!それではインターホンを鳴らして、中に入ってみましょう!一歩入れば、そこは異国のような雰囲気玄関を入ると見える〔マリンカ〕の様子。自宅の一部ということもあり、靴を脱いで店内に一歩入ると、すぐにマトリョーシカをはじめとしたたくさんの雑貨が目に飛び込んできます。そして聞こえてくるのは、異国の言葉が使われたポップソング。さらに玄関を少し見回せば、いたるところでキリル文字が目に留まります。まるで旅行にでも来たような気持ちになり、ワクワクしてきます!〔マリンカ〕のオーナーの方は、ロシアの航空会社の代理店で働くなかでロシアの雑貨や民芸品に興味を持ち、2000年にこのお店をオープンしました。そして〔マリンカ〕にある雑貨はすべてロシアで直接買い付けたものです。もともとネット販売のみで始まったお店ですが、たくさんのお客さんから「実物を見たい!」という声があり、オーナーの自宅の一部を販売スペースとしました。取材に伺ったのはクリスマスシーズン。クリスマスカラーの雑貨も多く並べられていました。取材に訪れたのはちょうどクリスマスシーズンだったため、店内にはサンタのマトリョーシカやクリスマスツリーなども飾られていました。赤や緑、青など鮮やかな色づかいの雑貨は、見ているだけで楽しくなってきますね!それでは、〔マリンカ〕にはどんな雑貨があるのか、店内を回ってみましょう♪個性的なマトリョーシカがずらり!豊富な種類のマトリョーシカは、それぞれデザインが全く異なっています。ロシアの雑貨で一番有名なのが、何と言ってもマトリョーシカです。もちろん〔マリンカ〕でもたくさんのマトリョーシカを取り扱っています。しかしマトリョーシカといっても、地域や作家によってそのデザインは大きく異なります。また、ひとつひとつ手作業で作られているので、ふたつとして同じものはありません。これらのマトリョーシカを買い付ける場合、〔マリンカ〕では単に「ロシアで買い付ける」というだけではなく、マトリョーシカの作家から直接買い付けるのが特徴的です。ロシアの雑貨市場で仲良くなった作家とは何度も会い、さらには工房にまで訪れ、作品を深く知った上で販売しているといいます。ついつい眺めてしまう!多種多様な雑貨〔マリンカ〕は幅広い種類の雑貨を扱っています。〔マリンカ〕ではその他にも幅広いアイテムを取り扱っています。ペンや缶バッジなど、気軽に身につけられるものも並び、ついつい時間を忘れて眺めてしまいます。白樺でできた小物の数々。こちらはロシアで生育する白樺を使用した小物入れやかごです。「白樺の森の空気は、手術室よりもきれい」と言われるほど、白樺には抗菌や防虫効果もあるそうです。肌触りも良く、その香りにはリラックス効果もあるのだとか。ロシアの陶磁器は歴史が古いんです!ショーケースに飾られている陶磁器。意外と知られていないのが、ロシアの陶磁器です。ヨーロッパの陶磁器といえばドイツやフランス、イギリスなどが有名かも知れませんが、ロシアの陶磁器には、実は300年近くの歴史があるのです。中にはロシアの国立美術館や宮殿などで展示されている作品もあり、見ていてうっとりするほどの美しさがあります。さて店内をぐるりと回ったところで、〔マリンカ〕のおすすめアイテムをご紹介しますね♪人気ナンバーワン!多くの人に愛される「ふるさと」のマトリョーシカ《セルギエフ・ポサードのマトリョーシカ》5,800円(税別)こちらは〔マリンカ〕で大人気のマトリョーシカです。このマトリョーシカは「セルギエフ・ポサード」という地域で作られたもので、「マトリョーシカのふるさと」とも言われています。かわいらしい表情でクセのないデザインが、お土産として人気が高い理由なのだそうです。細部まで丁寧に装飾されているので、ぜひじっくりと見てください!また〔マリンカ〕にはいろんな種類のマトリョーシカがありますので、地域や作家による違いを楽しむこともできます♪キリル文字がかわいい!モダンデザインのトートバッグ《トートバッグ》2,000円(税別)こちらは、ロシアの詩人・マヤコフスキーの詩をもとに作ったというトートバッグです。シンプルで力強い色と直線的なデザインが特徴的です。また、キリル文字そのものにデザイン性がありおしゃれですね!300年近くの歴史がある、王室御用達のティーカップ&ソーサー《インペリアルポーセレン社のティーカップ&ソーサーコバルトネット》12,000円(税別)最後に紹介するのは《インペリアルポーセレン》という陶磁器メーカーのティーカップ&ソーサー。《インペリアルポーセレン》は、1744年のロマノフ王朝時代に窯が開かれた、ロシアを代表するメーカーです。このコバルトネットという柄が有名で、コーヒーにも紅茶にも合う、使い勝手の良いアイテムです。ちなみに、ティーカップ&ソーサーは国際規格があるのですが、ロシアの場合はその国際規格に合致せず独自の進化を遂げたため、ロシア以外のお店で出すコーヒーには使えないのだとか。しかしオーナーの方は、その話を聞いたときにがっかりするどころか、「己の道を突き進むなんて素敵!」と、ますますロシアが好きになったそうです。あなたの知らない「ロシア」がたくさん!ロシア雑貨なら〔マリンカ〕へマトリョーシカをはじめとしたロシア雑貨の魅力を体感できます。ロシアの雑貨や民芸品について「マトリョーシカしか知らない」という人でも、〔マリンカ〕に一度訪れれば、それだけではないことが分かるはずです!また、そのデザインもさまざま。「ロシアの雑貨ってこんなに種類があるんだ!」と驚くこと間違いなしです。ひっそりとお店を構える〔マリンカ〕には、ロシア尽くしの空間が広がっています。ぜひ一度足を運んでみてください!【ロシア雑貨店マリンカ店舗詳細】●住所東京都豊島区目白4-27-7●TEL03-3565-3205●アクセスJR山手線「目白」駅より徒歩約12分、西武池袋線「椎名町」駅より徒歩6分●営業時間11:00〜17:00●定休日月曜・火曜※2018年12月現在の情報です。商品の価格などは変更になる可能性があります。ロシア雑貨店〔マリンカ〕公式ホームページ
2019年01月10日これほど多くの“こけしとマトリョーシカ”を見たことがあったでしょうか。店内に入ると、日本の伝統こけしとロシア製のマトリョーシカ、オリジナルや限定の泥人形など、普段あまりお目にかかることのできない人形がずらり。圧巻という言葉がぴったり。伝統こけしは東北六県、マトリョーシカは主にロシアで作られているもの。よくよく見ると、よく似ている日本の伝統こけしとロシアのマトリョーシカ。それもそのはず、歴史的にも深い繋がりがあるのだそう。 木形子=こけしは約120年前の江戸末期に作られ、その後マトリョーシカが作られたのだそう。元々は、入れ子式になっている箱根の“七福神の組子こけし”をモデルに、ロシアでマトリョーシカが生まれたというのだから驚き。 今では、“飾るもの”というイメージがあるこけしとマトリョーシカ。そもそもは、ぬいぐるみやお人形遊びのような“子供のおもちゃ”だったのが始まり。昔はどの家庭にも必ずひとつはあるものだったとのこと。たしかに、祖父母の家にもこけしがあったような記憶が・・・。鎌倉土産として押さえておきたい、大仏デザインのマトリョーシカ“リトルリトルブッダ”。モノトーン/3P ¥4,400、バルーン/5P¥6,000こけしの胴体に手紙を入れて、付属のラベルに切手を貼って送れる“通信マトリョーシカ”。これで手紙が届いたら、きっとビックリ&喜ばれるはず!¥1,200〜 写真家詩人で店主の沼田元氣さん。お母様がロシアで生まれ育ったことから、小さい頃に家にあったのが、こけしではなく、マトリョーシカだったのだとか。 そんなルーツから、ロシアと日本の友好を願いつつ、ひとつひとつ手仕事から生まれる、唯一無二の表情が魅力のこけしとマトリョーシカの専門店「コケーシカ」を2009年にオープンしたのだそう。トゥーラやアルハンゲリスクといった産地の違うロシアの伝統民芸土人形がポップアップで登場。木製の人形とも異なる発色や形が楽しい。飾るだけでなく、笛やガラガラなども。¥1,000〜 お店のプロデュースの他にも、マトリョーシカ研究家の沼田さんが率いるロシアのマトリョーシカ工房への見学ツアーの開催(年に一度ほど)や、なかなか知ることができない東北発祥の“こけし”の産地や職人についての魅力がたっぷり詰まっている“こけし時代”という雑誌まで出版しているというから、すごい。こけしやマトリョーシカへ興味が湧いた方は要チェック。この時期、人気なのはクリスマスマトリョーシカ。ツリーを開けるとサンタが、サンタを開けるとスノーマンが!私も可愛さに魅了され、ひとつ購入。大きなツリーが部屋に飾れない!という方も、少しのスペースで何倍も楽しめるクリスマスマトはとてもおすすめ。マトリョーシカの木地とこけしの白木地を、ロシアと日本の職人さんへそれぞれ交換して作ってもらった、ここでしか出会えないオリジナルの“マトコケシ”や“コケーシカ”もかわいい。ひとつひとつ見ていくと、自分にぴったりのお気に入りの子に出会えるはず。今年のクリスマスギフトは、こけしとマトリョーシカはいかが?建築家・中村好文氏が建築・設計した建物を、好文氏自身にリノベーションをお願いしたのが現在の「コケーシカ」。鎌倉文学館よりすぐの立地。<コケーシカ>鎌倉市長谷1-2-15tel:0467-23-6917open:11:00~18:00close:火・水・木アクセス:JR「鎌倉」下車(徒歩15分)、江ノ電「由比ヶ浜」下車(徒歩5分)、京急/江ノ電バス共に「長谷東町」下車(徒歩1分)Web::コケーシカ鎌倉 Kokeshka------- illustration&text:ERI KAIFUCHI
2018年12月11日