チャートで自分のストレスタイプを探り、ケア方法が学べるーー『イラスト版13歳からのメンタルケア心と体がらくになる46のセルフマネジメント』子どもから大人へと成長し始める10代の心の中には、たくさんの悩みがあります。そのストレスの方向性を、「緊張のケア」、「不集中のケア」など8つの項目に分け、なぜそんな気持ちになるのか、またどう対処したらいいのかのケアについて、わかりやすく書かれているのが『イラスト版13歳からのメンタルケア心と体がらくになる46のセルフマネジメント』です。本書には、自分のストレスがどこにあるのかをチャート式でチェックできるページがあり、このチャートで、自分に必要なケアを確認することができます。そして、次のページからはケア別に1項目ずつ、気持ちの詳細をセリフの入った1コママンガと文章で示してあるので、自分の気持ちに近いものを一目で探せる工夫がされています。大人が読んでも役に立つことがたくさん登場する本書。10代の頃から「大人」の世界で生きている、今の子どもたち。大人は、自分の10代の投影だけではサポートしきれないことがたくさんあります。親子それぞれが読んで、支え合うことができる、そんな1冊です。海外事例や豊富な実践例も掲載ーー『学びをめぐる多様性と授業・学校づくり』『学びをめぐる多様性と授業・学校づくり』は、「学びをめぐる多様性」とはどういうことかをふまえ、変わりつつある社会の中で、日本における未来の教育や発達障害のある子どものためのインクルーシブ教育はどうあるべきかを考え、形にしていく手段を教えてくれる1冊です。3部構成となっており、「インクルーシブ教育」とはそもそもどういったものなのか、という基本的な部分から、欧米の実際の事例まで、幅広く知ることができます。社会のありさま、人々を取り巻く環境は間違いなく変わってきています。これからも変わっていくでしょう。その変化の中にあって、日本の「学びの多様性」そして「インクルーシブ教育」について原点回帰してみる。本書はその一助となり、未来の「インクルーシブ教育」を形づくっていく術になるでしょう。教育にかかわる、保護者の方、先生たちにおすすめの一冊です。結婚・恋愛、薬物療法まで幅広く分かる!ーー『大人の発達障害の理解と支援』本書は、発達障害・特別支援教育の理解と実践について、ひとつのテーマを深く掘り下げて解説するシリーズ「発達障害・特別支援がわかるシリーズ」のうちの1冊であり、「発達障害のある大人」に焦点を当てて、発達障害のある大人の置かれる現状の解説から、就労・生活支援、「親亡き後」、薬物療法、女性へのサポートまでと、大人の発達障害を包括的に解説した一冊です。「発達障害」という言葉が少しずつ知られるようになり、ここ数年「大人の発達障害」も注目されるようになってきました。しかし「発達障害のある大人」が抱える困難さへの理解やその支援は、まだまだ不十分です。発達障害のある大人への支援は、就労支援だけに注目が集まりがちです。しかし実際には、就労後の職場での支援や、生活の支援、余暇への支援など包括的なサポートが重要です。本書は、幸せに暮らしていくための必要な支援が幅広く解説されていることから、家族や職場に発達障害のある大人がいる人、職場、福祉施設など、さまざまな場所できっと参考になる一冊です。科学的な分析から、具体的な支援法まで幅広く網羅!ーー『保護者の声に寄り添い、学ぶ 吃音のある子どもと家族の支援:暮らしから社会へつなげるために』吃音の研究と支援に情熱を注ぐ専門家2名によって執筆された『吃音のある子どもと家族の支援』。科学的な吃音の基礎知識、陥りがちなNG対応例や、本人の意識の持ち方、周囲への理解・啓発の働きかけ方を、当事者や家族への徹底した「共感」と「傾聴」を軸に、丁寧に解説しています。また、本書には吃音に関するリアルな声も収録されています。吃音当事者である子ども、大人の体験談や、吃音がある子どもをもつ保護者のエピソードから、当事者や支援者の悩みを知ることができ、また言語聴覚士や教員による支援の事例も紹介されているため、実践的な吃音がある子どもへの支援法を学ぶこともできます。吃音があるお子さんをサポートする保護者の方や、支援員の方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
2020年11月04日最近では、帝王切開率が年々上昇しています。帝王切開で出産したママの中には、自分の力で産めなかったと子どもに申し訳ないと自己嫌悪に陥って苦しんでいる人もいます。今回はそんなママたちへのメッセージです。 帝王切開率は上昇している厚生労働省から報告されている、全国の帝王切開率は全体の分娩の18.5%となっています(2014年)。現在は、もっと増加していることが予測されます。 帝王切開での出産は、逆子などの赤ちゃんの向き、多胎児(双子・三つ子)、胎盤の位置異常など様々な原因があります。事前にわかっている計画的帝王切開については、気持ちの準備期間があります。しかし、経膣分娩の予定で分娩が進行していたものの、赤ちゃんの生命の危機やママの体調の変化などによって、緊急に帝王切開になることがあります。その場合は、気持ちの準備や整理がつかないまま手術になることがあり、その後も精神的なダメージを受けてしまうこともあります。 帝王切開で出産したママの想い帝王切開で出産したママは以下のような気持ちをもつことがあるという報告があります。 *陣痛を耐えてこそ母親になるという考え方が根強く、自然分娩できなかった喪失感や母親としての失敗感*産んだというより、おなかから取り出されたという感覚*ちゃんと産んであげられなかったという我が子への罪悪感*術後の痛みで思うように動けず赤ちゃんのお世話ができないことによる、赤ちゃんへの罪悪感*帝王切開で出産すると赤ちゃんへの愛着がわきにくいのではないかという不安 帝王切開も立派な出産です赤ちゃんが元気に生まれるために、ママの生命を守るために帝王切開を選択されることがあります。出産方法は、赤ちゃんとママの安全が最優先されます。 帝王切開は、近年安全性が高い手術になってきていますが、健康な体にメスを入れることは、母体にとってもリスクはあります。どの出産方法も命がけで、たくさんの不安や恐怖などを乗り越えてママになります。赤ちゃんへの愛情に変わりはありません。 助産師として手術に立ち会っていますが、赤ちゃんと対面するママは安心して涙されたり、素敵な笑顔を見せてくれたりします。どの出産方法でも、ママの笑顔は同じです。無事に出産することができたことを、誇りに思いながら自信をもって育児をしていって欲しいと思います。 引用参考文献日本看護科学会誌2014 年 34 巻 1 号 p. 94-102「帝王切開で出産した女性の妊娠中から産後1か月までの心理的プロセス―覚悟と納得―」谷口 綾, 大久保 功子, 齋藤 真希, 廣山 奈津子, 小田柿 ふみ, 三隅 順 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」
2019年12月13日たらちね助産院院長、大坪三保子先生にお話を聞く連載。 第1回 は、乳児を育てているママたちには、小さなママ・コミュニティが大きな助けになるという話をうかがいました。第2回は、大坪先生が取材中に何度も口にされた「腑(ふ)に落ちる」子育てについて考えます。お話をうかがったのは…大坪三保子先生(たらちね助産院院長)久留米大学看護専門学校、熊本大学医療技術専門短期大学助産学科卒業。たらちね助産院院長、助産師・看護師。子育て支援グループamigo顧問。母と子のウェルネス研究会幹事。『はじめてのベビーマッサージ』(保健同人社)、『安産のための体と心をつくるHappyマタニティ・ヨガDVD付』『キレイで元気なママになるHappy産後ヨガDVD付』(共に高橋書店)など著書多数。 ・たらちね助産院 ■「自分はなにがしたい?」あふれる子育て情報の取捨選択──第2回はいろいろな子育て情報があふれているなかで、どうやって子育てをしたらいいかを中心におうかがいます。大坪三保子先生(以下大坪先生):人間は不安なことがあると、最悪の事態を考えがちです。不安なことや危険なことを調べるのはいいのですが、ネットで世界中から情報が入るので、深く掘りすぎてしまう傾向はあると思います。──不安を助長させる傾向があるということですね?大坪先生:センセーショナルではない平凡な情報はかき消されていきますよね。わりと極端な情報がいつまでも残る傾向はあると思います。例えば、「完全母乳」という言葉も、育児に「完全」や「不完全」があるわけではなく、学術的な調査研究の世界で、人工乳の期間を分けなくてはいけないので「母乳だけの期間(Excluseive breastfeeding)」というような使い方を最初はされていました。それが、言葉を短くした造語もできて、「私カンポじゃないんです」などと使われるようになりました。──「完全母乳」がもともと学術用語だったとは知りませんでした。大坪先生:その言葉が一人歩きをして、時にはお母さんたちが自分自身を責めてしまうこともあるようです。母乳で育てたい母親を支援する NPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本 では「使いません『完全母乳(完母)』という言葉~一人ひとりの子育てに寄り添って~」という声明を出しています。( 参照)──言葉の影響が時に大きいということですね。大坪先生:赤ちゃんは、お母さんが穏やかなやさしい気持ちでいてくれていることで、赤ちゃん自身もうれしいみたいです。赤ちゃん自身を見つめて微笑んでもらったり、やさしい言葉かけやなでてもらう時間や抱っこの時間が度々あったりすることで落ち着いていられます。そのためには、情報をなにかと比べたり責めたりすることではなく、気持ちを整理することに使うとよろしいのではないでしょうか。自分が腑に落ちているかモヤモヤしているのか、まずは感じることがその後につながるのではないでしょうか。知り得た情報を誰かと共有し気持ちを分かち合うことができれば、なお納得することに役立つのではないかと思います。──気持ちを受けとめてもらうのは、LINEなどのSNSを通してでもいいのですか?大坪先生:文字情報は、自分が読みたいように読む、切り取りたいように切り取る、という傾向があるので、そのことも含めて使用することが必要かもしれません。人間はコミュニケーションをとる時、相手のジェスチャーや顔色、目などのボディランゲージを見ながら会話を成り立たせているので、やはり誰かと直接話すことは大事じゃないかしらと思います。第1回目で話したような集まりを利用するのもいいし、家族に自分の気持ちを話すなども有用だと思います。──身近な存在である家族とコミュニケーションをとれればいいですね。大坪先生:仲が良かった夫婦でも産後に仲が悪くなったと話す方もいますが、「あなたがやらないからじゃない」など方法を言い合って責めてもつらいですね。相手の気持ちはどうなのかと注目するだけでも理解がすすむこともあるようです。■授乳や排せつの回数・量「大切なのは“記録より五感”」──育児アプリなどについてはどのように考えていらっしゃいますか?大坪先生:育児アプリ使用されている方が増えていますね。授乳の度に記録をずっとつけていらっしゃるかたもありますね。──授乳の回数や量、排せつなどの記録はつけた方がいいですか?大坪先生:お子さんが病気の場合や、医師や医療従事者から「しばらく情報共有したいので」と依頼されていたらその期間は必要です。そうではない場合は、記録よりはお母さんの感覚もとても大切だと思います。授乳の回数、時間よりは、母乳ならお母さんの飲み取られている感覚、ウンチのいつもの様子とかですね。回数や時間にとらわれていると、その事柄自体がよく見えていないことってありますよね。「どんなウンチでした?」と聞かれると答えられないとか…。──確かに、オムツなどよく見ないでさっさと交換していました。大坪先生:「紙オムツにしているおしっこ、どんな感じでした?」と聞くとみなさん「え?」って答えますよ。「おしっこは出ているようだけど、おむつは乾いていました」など、回数よりもぬれ心地とか、赤ちゃんの表情が大事な情報なんですね。だから、五感で感じてください、とよくお母さんにお話しています。──目で見る以外にどうすればいいのでしょうか?大坪先生:目でみるだけではなく、肌で感じてください。においも感じてください。赤ちゃんを五感で感じてくださいね。時々、「目の情報が多すぎるなと思ったら目を閉じてください」とお話しています。目を閉じて赤ちゃんのおなかに触れてみる、汚れたおむつのぬれ具合を触ってみるなどをしてみると、感覚がぐっと上がってきます。──手で触れる感覚が大事だと考えて、先生はベビーマッサージをすすめられているのですか?大坪先生:手の感覚は大事ですね。お母さんが体で感じることが大事だと思います。抱っこも縦抱きや横抱きしなければいけないわけではなく、赤ちゃんが穏やかで気持ちよさそうににこにこっとしてくれればいいのです。そういった赤ちゃんが心地いい抱き方って、お母さんが緊張をゆるめて手で感じないとなかなかできないですよね。──初めての育児だと、なにが正解かまるで分からない状態ですが、やはり自分の五感で培っていくしかないということですね? そうすると、情報としてはどんな情報を得ていけばいいのでしょうか?大坪先生:お母さん自身が穏やかでいれば、必要な情報が見えてきて、聞こえてくるのではないでしょうか? 極端な情報ばかり追いかけることもなくなるかと思います。──母親が穏やかな気持ちでいることが大事なんですね。大坪先生:自分の心と相談する。ゆっくり深呼吸してみてもいいかもしれません。そのために、誰かに気持ちを聞いてもらい、相談する。そして、自分が情報にとらわれ過ぎて赤ちゃんの表情が読めなくなったら、しばらくスマホやパソコンから離れてみるのも必要かもしれませんね。■「ハイハイしないけど大丈夫?」赤ちゃん自身の成長する力を信じる──それでもついつい「より良い発達・発育」を求めて情報検索をしてしまいがちです。大坪先生:赤ちゃんには「成長しよう」という欲求があります。今、NHKの番組『みんなで筋肉体操』が流行っているそうですが、そこで紹介されている体操は赤ちゃんの動きにそっくりなものも多いんです。スクワットが良い例ですね。つかまり立ちを始めた赤ちゃんってずっとスクワットみたいな動作をしていることがあるでしょう? 赤ちゃんの自然な欲求として、次の発達に結びつく動作を自発的にするんです。──赤ちゃん自身が自分になにが必要かを知っているということですか?大坪先生:ハイハイをしないお子さんもいるので、「ハイハイしないといけないですか?」と聞かれることもあります。でも、ハイハイしないで立てるようになり、歩く方法を自分で身につけていくお子さんもいます。子どもの発達は自分のやりやすいところからやるので、それを無理に妨げる必要はないと思います。──「ハイハイしなければいけない」などと情報に振り回され過ぎず、まずはわが子を穏やかに気持ちで見守るといいのですね。今日はありがとうございました。大坪先生が頻繁に使われている「腑(ふ)に落ちる」という言葉を辞書で調べると、腑とは、「1.はらわた。内臓。胃 2.心。心根。性根」をさし、腑に落ちるとは、「納得がいく、合点がいく」( 小学館 デジタル大辞泉 より)という意味を持っています。先生がこの言葉を使われているのは、頭だけではなく、肝の部分から自分で納得していくことが、忙しく情報の多い現代社会の子育てで大切なことと伝えるためだと感じました。最終回は、忙しいママでもできる1日5分のセルフケアについておうかがいします。
2018年11月02日世の中では「子育て支援」がうたわれているけれど、まだまだ産後の子育てに四苦八苦しているママはたくさんいるのではないでしょうか。ベビーマッサージや産後ヨガの著作も多数ある、たらちね助産院院長の大坪三保子先生は、子育て中のママやパパと日々向き合って支えています。そんな大坪先生に、乳児を育てるママが少しでも快適に過ごすためのお話をうかがいました。お話をうかがったのは…大坪三保子先生(たらちね助産院院長)久留米大学看護専門学校、熊本大学医療技術専門短期大学助産学科卒業。たらちね助産院院長、助産師・看護師。子育て支援グループamigo顧問。母と子のウェルネス研究会幹事。『はじめてのベビーマッサージ』(保健同人社)、『安産のための体と心をつくるHappyマタニティ・ヨガDVD付』『キレイで元気なママになるHappy産後ヨガDVD付』(共に高橋書店)など著書多数。 ・たらちね助産院 ■ママの悩み「自分の時間がない」を解消する3つの“間”──乳児を育児中のママには5~10人程度の小さなママ・コミュニティに参加するのがおすすめとうかがいました。大坪三保子先生(以下:大坪先生):子育ての孤独感を癒すには、ピアサポートと呼ばれる、同じような課題に直面する人同士が互いに支えあうことが大切と言われています。さらに、少人数のグループであれば、相手の話が聞きやすく自分も話しやすいので、お互いの支え合う力が引き出されやすいようです。子育て支援では「時間、空間、仲間の三間(さんま)」が大切と言われるのですが、時間、空間を共有する仲間ができると、自分の気持ちを吐き出せたり、自分自身を見つめ直したりできます。子どもを生むと「自分が自分でなくなる」「自分の時間がない」とストレスに感じる方もあるようですが、同じように子育てに悩む母親の話や気持ちを聞いたり話したりするうちに、共感しあうことで穏やかな気持ちになれるようです。──ママ一人だとなかなか難しいということですか?大坪先生:一人でいてはダメということではないのですが、考えが広がりにくく、不安要素が強い時などは視野がそこに集中しがちです。例えば、赤ちゃんの泣き声って救急車のサイレンよりも心拍数を上げ、人をドキドキさせると言われていますが、赤ちゃんが泣いていると「なにかしてあげなくちゃ」と不安になりますよね。でも、それが誰か知り合いと一緒にいる時だったら、不安は薄まりませんか? むしろ、ずっと泣いていた赤ちゃんが泣き止んだら、その場にいる人がみんな「あーよかった」と共感し連帯感が生まれたりしますよね。──仲間といれば、赤ちゃんが泣いても、不安ではなく共感が生まれることがあるということですね。それでは具体的に、どのような場所に出かけたら、ママ・コミュニティに参加できるのでしょうか。大坪先生:やはり子育て中は地元の集まりがおすすめです。ご近所に知り合いができると、災害時の安心や防犯にもつながります。2回、3回と同じ人と会えば親しく感じることができるので、できれば同じところに2、3回以上通えればなおいいと思います。■ママの集まり「小さなコミュニティ“2つのメリット”」──小さなコミュニティがおすすめの理由はほかにもありますか?大坪先生:出産すると生活が大きく変わり、今まで経験したことのないことが次から次へと起こります。戸惑いや不安からネット情報収集に走ってしまいがちになる方も多いのではないでしょうか。そのようにとまどいながら日常生活を送っている中で、遠方への外出やたくさんの人とのかかわりは疲れないでしょうか。また、赤ちゃん自身もママとのコミュニケーションを高めているところなので、5~6人程度から多くても10人程度が集まる場所の方が疲れないと思います。行政も子育て支援に力を入れていて、そういった母親同士が集えて安心して話せる居場所作りをサポートしているところも増えてきています。子育て支援の窓口や保健センターで相談してみられると良いと思います。──同じような境遇のママ同士が集まることもメリットがありますか?大坪先生:ママ・コミュニティの場合は、赤ちゃんを育てている方たちが集まりますよね。みなさん赤ちゃんを通じて家族の健康や幸せを願う気持ちが高まっていらっしゃるので気持ちが分かり合え、励まし合って情報を共有されています。そのことが孤独感を癒し、子育てを続ける元気につながっていかれるようです。■人見知りママ「産後の今だからコミュニケーション力アップ」──人見知りのママは、どうすればいいのでしょうか? 初めてなにかに参加する時はハードルが高そうです。大坪先生:私が開催しているものでも、参加者の人数や年齢などの問い合わせがあります。年齢が高い方や、逆に若い方も気がひけることがあるようです。でも、参加前はいろいろ気にしていた方も、実際にいらっしゃると赤ちゃんを通してつながっていきますよ。──お互いの年齢が異なっても仲良くなれるんですね。大坪先生:お母さんになったら、みんなスタートは一緒だ、と思われるみたいですよ。そして、赤ちゃんが仲間を作ってくれます。「子はかすがい」と言いますが、お母さんが無理に話さなくても、赤ちゃんがほかのお母さんを見つめてくれたりすると、そこで会話が生まれます。──赤ちゃんがいることで場が和むのですね。大坪先生:赤ちゃんって笑顔を引き出すのが上手なので、こちらのリアクションに赤ちゃんが笑顔を返してくれるだけで、こちらも笑顔になります。場に安心感が生まれ、その場にいるみなさんも自然と笑顔になります。──さらに、産後のお母さんはホルモンのおかげでコミュニケーションが上手になると聞きました。大坪先生:オキシトシンというホルモンがあるんですけど、それが人の社会性に働きかける、と言われています。オキシトシンは、お産の時に子宮を収縮させたり、おっぱいを押し出す働きがありますが、子どもを抱っこしたりして触れ合うとオキシトシンの分泌スイッチが入りやすくなるそうです。産後は特にオキシトシンへの感受性が高まり、お母さんの社会性に働きかけるので、コミュニケーション力が高まるのではないでしょうか。──ホルモンがお母さんのコミュニケーションを助けてくれるんですね。それでもなにを話したらいいかと心配な場合はどうすればいいですか?大坪先生:「なにか話さなければ」と思う必要はありません。人の話を「ふんふん」って聞いていればいいんですよ。しかも、赤ちゃんは日々成長するので、話題には事欠かないですよね。一人ひとりの性格もいろいろですし、親の関わり方もいろいろで多様性もありますし。──ママ・コミュニティでは、いろいろな子育ての話も聞くことができるのですね。大坪先生:子育てしている方は自分の中に「理想の母親像」を持ち、「私がママじゃなかったら、この子はもっと幸せになれたのに」と自分で自分を責めがちになることもあるようです。当事者同士の集まりのいいところは、専門家が「こうした方がいい」と話すわけではないので、それぞれの子育てが責められたり評価されたりというような気持ちになりにくいようです。いろいろな人が自分の経験を話しても、その中で欲しい情報だけを持って帰ればいいので、「私はやっていない。できない」などと自分を責めなくてすみますよね。──ママ同士の話の中には「こうしなければいけない」というものはないということですね?大坪先生:そうです。生活ってそうですよね? お風呂ひとつとっても、髪の毛から洗う人もいれば、足から洗う人もいます。どれが正解というわけではなく、その人自身がやりやすく快適に過ごせていければ、スムーズでストレスも少なくてすみますよね。■「思っていたのとは違った…」合わない集まりに参加してしまったら?──とはいえ、自分が乳児を育てていた頃を振り返ると、すごくきちんとなにかやっている方がいると影響を受けた気がします。大坪先生:引っぱられますよね。そういう時に2人きりで「絶対あなたこうした方がいい」と言われると影響を受けるでしょう?だけど、3人以上いればグループ・ダイナミックス(集団における人の行動や思考の特性、集団力学)によって、それぞれが役割を担うみたいですよ。わーっと意見を押しつける人もいれば、それに対してえーっという人も出てきます。だからこそグループで話して、いろいろな意見を聞くのが大切だと思います。──合わない集まりに出てしまったら、どうすればいいですか?大坪先生:子どもをダシにするわけではないですけど、必要以上にふみこんでくる方がいたり、楽しめない集まりだとしたら、「この子がもう退屈しているみたいだから帰りますね」と言えばいいのではないでしょうか。自分が嫌だなと思ったら、つらいことを我慢する必要はありません。──無理につきあわず、さっと引いていいのですね。大坪先生:あとは、人を招いたりすることも苦手だったらしなくてもいいと思います。負担になるようなことは無理をしないでも大丈夫ではないでしょうか。──つきあい方も自分で調整すればいいのでしょうか?大坪先生:距離間は人それぞれなので、自分を守ることも必要だと思います。話していく中で話しやすい人を見つけられればいいですね。あとは、私が顧問をしている子育て支援グループamigoのように、子育て支援者が案内役を務めてくれる場所もいいかもしれません。なかなか自分に合った集まりがないと思ったら、自分で作るのもひとつの手です。必ずしも誰かにやってもらわなくても、自分たちでも作れます。乳児ママは、情報収集やガス抜きという意味でも、10人以下ぐらいのコンパクトなママ・コミュニティに無理のない範囲で参加することをおすすめする大坪先生。次回は、あふれる情報にまどわされない子育てについてうかがいたいと思います。
2018年10月29日こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。ママ友との間でトラブル が発生すると、対応の仕方に迷いますよね。話をしてもモヤッとすることもあるため、すっきりしないなんてことがあるでしょう。実際に著者が経験した、ママ友トラブルを例に出しながら、話し方や心の折り合いの付け方 などをお話ししていきたいと思います。ママ友と実際に起こったトラブルママ友とは息子が幼稚園の時からの付き合いです。子同士の仲が良かった ため、自然と付き合いが始まりました。事件が起こった のは、息子が小3の時です。ゲームソフトの貸し借りを禁止 していたのですが、家の中だけなら大丈夫と思った息子がその子に貸し、遊んでいたようです。しかし、数日経ってから息子がソフトを返してくれない と話にきました。私は、すぐに電話をして返してほしいと話しましたが、「なくしちゃったみたいなの。探してみるね。」との返答。それからというもの、いっこうに返してくれません。会う度に聞いてみるですが、「まだ見つからないから待って。うちの子探せないみたいで。」との繰り返しです。私は、息子に「禁止したことを破るとこうなるんだよ。もう返ってこないと思わないと。」と話して聞かせました。そう話したものの、私の中では、もやっとした気持ち が消えませんでした。自分の息子がしでかしたことだったら、誤魔化したりせず、新しいゲームソフト買って返したでしょう。今回のゲームソフトはあげた物として考えるようにしました。禁止したのに貸し出した息子にも非があると思ったからです。そして、そのママ友とは距離を置く ようにしました。解決するための話し方と心の折り合いの付け方このようなトラブルが起きた場合、「どのように話したら良いか」と困惑するかもしれません。大切なのは、相手に「自分がどうしてほしいか」の部分を話すことから始まります。現状から始めて、こちらの希望(いつ・どのように返してもらうか)を伝えます。著者が実際にママ友に話した言葉です。「こちらの希望」の部分になります。「○○くんがうちの子のゲームソフトを間違って持ち帰っちゃったよう なんだけど、取りに行くので今日戻してもらえますか?」「持って帰った」だと、相手側はすごく責められているように感じるかもしれませんので、「間違って」とワンクッション入れました。柔らかい言葉を使うことが相手を豹変させない激高させないことに繋がります。ここから、相手がどう考えているかを知ることができ、次にどのような話に持っていけばいいかわかるようになります。相手の考え方がわかったら、こちらの要求が通るか通らないかがわかります。ここで始めて選択することができます。著者の場合、「ゲームソフトを返してほしい」という欲求に対して、相手は「探して見つかったら返す」という答えでした。しかし、これを何回も繰り返している段階で「返す気がない」 ことがわかりましたので、「相手にはあげた物として考えよう」という考えに行き着きました。著者のようなあきらめの考えにたどり着く方もいるかと思います。その時は、モヤッとしたしっくりこない気持ちが立ちこめるでしょう。自分の欲求が通らなかったことや、相手との価値観の違いなど理由はさまざまです。このような時は、心に折り合いを付ける ようにすることをおすすめ します。心に折り合いを付けるとは、モヤッとした気持ちやイライラなどのネガティブな心から抜け出すことです。ここがすっきりしないと、後々まで尾を引くことになります。一番簡単にできる のは、『ゲシュタルト療法』 と呼ばれるネガティブな気持ちを吐き出すやり方です。まず、ネガティブな原因となっている事実を明確 にします。そして、「私は○○のせいで怒っている!」と声に出しましょう。(声に出すことがポイントです)その後、1~3分程度、ネガティブに思っている気持ちを言葉にして吐き出してください。この時間は頭にきていることやモヤッとしている気持ちのまましゃべり続けましょう。このようにネガティブな気持ちを吐き出すことによって、意外とすっきり することができます。信用できる人に聞いてもらうというよりは、一人の時に思う存分しゃべる方がいいです。著者は、入浴中 に行ってすっきりさせました。ママ友とのトラブルをなるべく回避するために子どもを介してのトラブルだけでなく、さまざまな事柄 があります。ママ友とのトラブルはなるべく避けたいと思うでしょう。そのためにできることを箇条書きにしてみました。・悪口やウワサ:その話題が出たら用事を作ってその場を離れる・自慢話:「よそはよそ、うちはうち」の考え方で自分と比較しないようにする・金銭問題:少額でもお金の貸し借りはしないこと、「夫に言われているから」などと切り抜ける・いじめ:いじわるをするような人たちと付き合うより、誘われない方がいいと考え方を切り替えてみるこれらに共通することは、「無理をして付き合わない」 です。無理をしなければいけないような会合などは、自分のためになりません。無理をし過ぎれば、つらくなりますしかえってトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高くなります。----------以上、いかがでしたでしょうか?ママ友の状況においては、トラブルになってしまう可能性があります。長年の友人やよほど気が合うという場合以外は、付き合い方を浅めにしておくことが望ましいかもしれません。トラブルに巻き込まれてしまったら、早急に話を進めて相手の考え方を知った上で判断しましょう。【参考書籍】基礎心理学通論編者:丸山欣哉●ライター/桜井涼●モデル/ゆみ
2018年05月10日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。事情があってどうしてものときに、ママ友同士で子どもを預かったり預けたりすることがあるかと思います。そんなときに気をつけたいのが、子どもを預かる側になったときです。 どんなところに注意をしなくてはならないのかを見ていきましょう。●友達の子どもに対してママ友から必要な情報をあらかじめ聞いておく ことはとても重要です。子どもは突然熱を出すことがありますし、アレルギーを持っていることもあるからです。「子どもの命を預かる」と言えば大げさですが、万が一のことを考えておくことは必要不可欠です。【子どもを預かる側のチェックポイント】・アレルギーや苦手なものがないか事前に確認しておく→おやつや飲み物を出す場合もそうですが、公園などで外遊びをさせる場合は外でアレルゲンに出くわす可能性があります。・当日の体調を聞く→風邪などで投薬を受けている場合はもちろんですが、そうでなくても聞きましょう。・低年齢の場合は、爪を切っておく→低年齢の場合、抱っこなどをすることもあるでしょうから、傷つけないために必要です。・危ない物や触られたくない物はしまっておく→興味のある物を触りたくなるのが子どもです。触られて困る物や危険な物はしまっておきましょう。・緊急の連絡先を確認する→急な発熱や大きなケガがあった場合に一番に連絡をしなければならないので確認だけはしておきましょう。体調にかかわることは、子どもを預かるときに必ず聞いておきます(小学校3年生くらいまでは必須)。何かあったときに、早急な対応ができるようにするためです。何らかの症状が出たときに、親が慌ててしまうことは子どもを不安にさせます。こういうときのための情報なのです。●自分の子どもに対して「友達の子どもを預かるだけでなぜ自分の子どもにまで?」と思われるかもしれませんが、子どもは自分の親が友達と関わる姿を見て、心にモヤモヤした気持ちを少なからず抱えます。いわゆる嫉妬のような気持ち です。仲良く遊んでいたのに、友達が帰ったら急に甘えが強くなったり、抱っこをせがんできて離れなくなったりなんてことはよくあります。こんなときは、子どもに安心感を与えることが大切です。【友達の子どもを預かった後に自分の子どもにすること】・わが子にもきちんと愛情を示す→抱っこしたり、手をつないであげたり愛情を見せるだけで子どもは安心します。・友達が帰ったあと、子どもの前でグチを言わない→「疲れた~、もう預かるの大変だった」など子どもは聞いており、悲しい気持ちになります。・友達とわが子を比べない→「○○ちゃんはもうこんなことができるんだね」など褒めるのは良いですが、続けて「うちの子はできない……」など言うのはNGです。どんなに年齢が低くても子どもを傷つけます。「楽しく遊べて良かったね」などの言葉をかけてあげると、子どもも楽しかったと思えるようになりますし、「預かるのは大変だったけど、うちの子も楽しめたから良かった」と親も思えて、気持ちの切り替えができます。グチは、子どもがいないときに、夫や実親など信頼できて話がもれない人に話すようにしましょう。●おわりに友達とはいえ、人の子を預かるのは心身共に疲れるものです。でも、聞いておくべき情報や注意点があるだけで危険を回避することができますので、子どもを預かる側になるときは参考にしていただければと思います。【参考文献】・『子どもの病気がよくわかる本』大澤真木子・著●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)●ライター/桜井涼
2017年10月04日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。近年、「ママっ子男子」なる言葉が出てきました。この言葉は、『ママっ子男子とバブルママ』の著者である原田曜平さんが名付けた言葉です。今回は、「○○男子」という言葉が多用されている中で出てきたこの言葉に注目してみました。●「ママっ子男子」とは?「ママっ子男子」は、買い物や旅行などを母と楽しむ息子 のことで、しかもイヤイヤではなく仲良く楽しげに行動を共にする男子のことを言います。20代前後の男性に多いようです。2012年、日本テレビ系のドラマ『理想の息子』で『Hey! Say! JUMP』の山田涼介さんが演じていた息子のような感じでしょうか。ママにとって、まさに絵に描いたような息子ですよね!【ママっ子男子の特徴】・基本的に優しい性格・同世代の女性にもウケが良い・精神的に自立しているここまで聞くと、「マザコンなのでは……?」と思われるかもしれませんが、少し違います。どの部分が違うのかを次の項目でみていきましょう。●マザコンとの違いママっ子男子は、「マザコン(マザーコンプレックス)」ではないかという考え方をされることもあるので、マザコンとどう違うのかをみていただきたいと思います。「マザコン」は、成人した男子が母親と依存関係にあります 。その関係に何の疑問も持たず、心の葛藤もありません。母親の干渉にも素直に応じることも特徴としてみられます(参考:『図解でわかる心理学のすべて』深堀元文・編著)。マザコンは、母親からの過度な愛情や干渉を受けたことで、「○○しなさい」のような指示する言葉に従うようになっています(母親の言いなりになっている形)。そのため、精神的に自立することができていません。ママっ子男子と呼ばれる人たちとの大きな違いが、「精神的に自立しているかいないか」です。●ママっ子男子に対するママたちの声世の中のママたちは「ママっ子男子」についてどう思っているのでしょうか。息子がいるいないに関わらず、ママたちにお話を聞いてきました。『私は娘しかいないから、うらやましい と思う』(40代・役所パート勤務/娘3人)『うちの子がそんな感じになるのはどうかな?でもマザコンみたいに思われそうで……。周囲の目が怖い』(30代・小売店勤務/息子2人)『私は、実際に息子と買い物に出かけたり、食事に行ったりすることがあります。息子だからとか娘だからとか性別を意識して考えたことはありません。同じわが子だから息子と仲良くても別になんとも思いません』(50代・専業主婦/息子2人、娘2人)『息子がいたら、ママっ子男子でもいいかなと思う。精神的に自立しているなら問題ないと思うし。仲良く買い物とかできたら楽しそう 』(40代・専業主婦/娘1人)『思春期の息子がいますが、今のところ普通に接しています。大人になるにつれて、精神的に自立している状態なら、一緒に買い物や食事をするのは問題ないと思います』(30代・専門職/息子1人、娘1人)5人のママにお話を聞きましたが、肯定的な考えを持っているママが多かったです。●ママとして注意したい点お話を聞いた上で、注意して欲しいと感じたことがありました。「娘と買い物や旅行に出かけたかった」という親の希望を息子で叶えているのではないかという点が気になったのです。息子は娘の代わりではありません 。親の願望を息子で叶えようとするのはよくないです。精神的に自立している息子であっても、娘の代わりではないという気持ちをもっていなければ、いずれは母親が息子に依存してしまう形になってしまうのではないかと考えています。●おわりに今は「男だから・女だから」という性別の差が薄くなってきているように感じます。お互いが依存してしまうような関係ではなく、精神的にも自立して、社会人として頑張っていける状態で、親の願望を息子で叶えるようなことをしていなければ、ママっ子男子のような男性がいてもいいのではないでしょうか。【参考文献】・『ママっ子男子とバブルママ』原田曜平・著・『図解でわかる心理学のすべて』深堀元文・編著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/藤沢リキヤ
2017年04月05日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。仕事をしたいけど、「子育てや家事のことを考えると大変なのではないか」と思う方も多くいらっしゃると感じています。在宅で仕事ができたら、通勤時間を家事に当てたり、 子どもと過ごす時間を多く取ったりすることができますからね。今では、企業でもそのような動きにシフトチェンジしてきています。しかし、全ての会社がそうなるわけではありませんので、在宅で稼ぐことのできる資格を持つ方法をとるのがいいかと思います。興味のある事柄で分けてご紹介します。●子育て関連の資格“子育てに関する仕事”は、わが子を育てている延長上にあります。そのため資格を取ることで、意外と早い段階で仕事に結びつきます 。その資格とは、・保育士(多少条件があります)・認定ベビーシッター(全国保育サービス協会の認定資格)・チャイルドマインダー(イギリスで誕生した少人数での保育スペシャリスト)・ベビーマッサージなどです。資格取得後は、在宅で保育を仕事として活動することができます。お住まいの都道府県に届けを出したり、ベビーシッター事業に登録したりすることで仕事ができるようになります。●趣味を活かした仕事関連の資格元々インテリアに関することが好きだったり、食に関することが好きだったりするという人は、好きなことを仕事にできます。資格を持っていればなおのこと有利に働きますので、関連する資格を取っておくことをお勧めします。・インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザー・ネイリスト・食育実践プランナー(食に関するさまざまな知識・教育の面で活躍できる資格)などがあります。インテリアコーディネーターや整理収納アドバイザーなどは、クラウドソーシング などを利用することで仕事を見つけることができます。また、そういった関係のWebライターとしても知識を活用できますので、仕事に結びつきやすいです。もの作りをするなら、家で作業してフリーマーケットや雑貨屋などに置いてもらうといった方法もありますし、オークションサイトやネットショップを運営してもいいでしょう。●事務関係の資格事務関係というと、簿記などを思い浮かべるかと思います。今は、こういった資格があると力強いです。・MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)MOSとは、WordやExcelの技能を開発元のマイクロソフト社、自らが証明する唯一の国際資格です。世界基準の資格 ですので、どこでも通用します。事務関係の仕事は、パソコンがあればどこでも仕事ができるという利点があります。クラウドソーシングなどのさまざまなネット求人で仕事を見つけることができます。小さい子どもがいても、家でしっかり仕事ができるというわけです。●おわりに子どもが病気のときに家にいてあげたい、子どもが帰ってくる時間には家にいて「おかえり」と声をかけてあげたいなど、子どもを中心とした生活をしたいと考えている方が多いでしょう。それを叶えるためには、稼げる資格を持っているのとそうでないのとでは大きな違いがあります(稼げる額も変わってきます)。自分に向いている・やれそうと思ったことに目を向けてみましょう。在宅で稼げるという特権をフル活用するために、一歩踏み出してみませんか。【参考リンク】・公益社団法人全国保育サービス協会()・1人でも乳幼児を保育する(預かる)事業を行う皆様へのお知らせ | 厚生労働省(PDF)()●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)
2017年03月22日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。1日24時間を誰もが「有効に使えたら……」と思っていることでしょう。そこで朝時間の活用を考える人たちが増えています。自分の時間がなかなか作れないというママたちこそ、朝時間を大いに活用して、自分の時間を増やして欲しいと思います。●朝時間の活用法朝早く起きたら、家事を済ませるということを考えている人も多いかと思います。でも、朝時間はできるだけ自分のために使う時間にした方が1日を効率良く、良い気分で過ごすことができます。しかし、家事のことが頭にあったらどうしても自分のやりたいことに集中できないという人もいるでしょう。そのために、“家事と趣味を同時進行で行う ”ことを提案します。自宅にある家電を自分時間中に可動させるのです。洗濯機や乾燥機を回す・食洗機を回す・朝食用のご飯を炊くなどを複数稼働させてもいいでしょう。その間に、・趣味を楽しむ・ヨガなどの運動・ゆっくりとバスタイム・コーヒーや紅茶を飲みながらくつろぐ・映画鑑賞・資格取得の勉強・ネットサーフィンなどを行います。多くの人の場合、家事などの家庭のことを優先することを考えると思います。家事に限りはありませんから、家事のことが気にかかってしまうのは当然です。だからこそ、朝時間は、同時進行で進める方法をおすすめします。●早起きの方法目覚まし時計のセットやスマホをセットするのはきっと皆さんやっていると思います。それでもなかなか起きられないということもあるのではないでしょうか。タイマーセットと一緒に行うと効果的 なものを提案します。●「起きたら楽しいことが待っている」と思い描く心から好きなことがやれると思うと、起きやすいです。●夜泣き時間が朝の4~5時だったら、寝かしつけた後は寝てしまわないでそのまま起きる産後ママの場合の特権です。私もこの時間だった場合は、起きて好きな映画を観る時間にしていました。●起きたい時間にテレビがつくようにセットするテレビは光が顔に当たりますし、声もするので目を覚ましやすいです(著者実践中です)。●寝る前にお酒やカフェインを摂取しないカフェインなどを寝る前に摂ると、朝の目覚めが悪いので、早起きが失敗傾向に……。●タイマーがなったら、一気に布団をめくる布団をめくってしまうと、起きようという気持ちになります(著者実践中です)。----------「早起きしよう」と決めたときが始め時です。起きる楽しみを感じて、タイマーセットなどと一緒に複数の方法を試してみてください。その中で自分に合う方法が見つかります。●早起きを成功させるコツ「早起きをする!」と決めても、朝になると「もう少し寝よう」という気持ちになってしまい、結局はいつもと同じ時間だったということってあると思います。まさに私もそうで、早起きがまったくできませんでした。ここで気を付けたいのは、「決めたことなのに今日もできなかった」と自分を責めないことです。子育て中は、どうしても疲れやすいですし、眠たさを感じます。起きられなかったときは、「しょうがない、明日は起きられるようにしてみよう!」と、前向きに考え、自分を責めない ようにしましょう。早く起きるために、朝時間にやりたいことを事前準備しておくと、心にスイッチが入りやすいと思います。子どものとき、遠足前夜は当日が楽しみでワクワクしながら準備をしませんでしたか?それと同じ要領です。そして、あまりにも早い時間に起きようとしないことも大切です。最初は、10分~30分の間で試していきましょう。そうして体を慣らしていくと、目覚めやすくなっていきます。無理をしないことが子育てママには必要です。まずは慣らしていくことから始めましょう。●おわりに朝時間を持つと、やりたいことができます。それに気持ちに余裕が持てます。そうすると、子育てに対しても、家事に対しても前向きになれるので、活動がしやすくなります。私も実際に試してみて、起きられる日とそうでない日があります。でも、続けたことで毎日10~20分は早く起きることができるようになりました。子育て中だからこそ、ママには自分の時間を楽しむことをして欲しいと思います。気負わずに、朝時間を楽しむために早起きを実践してみてくださいね。【参考文献】・『成功する「朝」の使い方 30分の早起きと通勤活用で人生が変わる!』松本幸夫・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/神山みき(れんくん)
2017年03月01日子どもが保育園に入るときには、持ちものなどいろいろな準備が必要です。しかし、それ以上に大切なことが、子どものメンタルケア。いつも一緒にいたママと離ればなれになるのですから、子どもは不安な気持ちでいっぱいのはず。少しでも心の負担を軽くするために、先輩ママたちが取り組んだ準備をご紹介します。■保育園のすりこみ作戦「息子に『春から保育園に通うんだよ』と話しても、よくわかっていないみたいだったので、『楽しいところだ』ということを伝えるようにしました。お友だちがいっぱいいて、先生たちと遊んだりするんだよ、という感じで。実際に保育園の近くまで連れて行って、園児たちの様子を一緒に見学。『ママも行きたいな~』と盛りあげたりもしました」こう話すYさん(41歳)は、ママっ子だった息子が保育園に行くのを嫌がるのではないかと不安を覚え、入園の半年前から「すりこみ作戦」を実施したそうです。そのかいもあって「保育園=楽しい場所」ということはわかったそうですが、ママがいないことにはやはり不安だったみたいで…。「ママがいないなら行きたくない!」と言い出すこともあったそう。そこで実施したのが、お弁当ありの保育園だったので、お弁当を作ってお子さんと近所の公園に出かけることにしたとか。「お弁当には息子の好物だけを入れます。『保育園に行けば、こんなおいしいお弁当が毎日食べられるんだよ』と。食べものに釣られたのか、泣かずに通園できました」しばらくは子どものリクエストどおりのお弁当を作り続けたというYさん。栄養バランスなど気になることはあったけど、「大人の都合で我慢をさせてしまうのだから、少しのワガママは仕方ないかな」とのこと。無事に保育園生活を終えて、小学6年生になるいまではしっかりと留守番もできるまでに成長したそうです。■実際の保育園のサービスを活用昨年、娘を保育園に入れたMさん(29歳)は、「いきなり保育園に入れて拒絶されたらどうしよう」と悩んでいました。そこで会社に復帰するための打ち合わせがあるときに、「1日保育」を利用したそうです。「私が遠ざかる姿を見て娘は大泣きしたのですが、そこは心を鬼にして帰りました」子どもと離れるのはママにとってもつらいこと。それでも仕事復帰するためには、保育園に通うことは避けられないのも事実です。「一番最初にあずけたときは『うちの子に保育園は無理かも』と思ったのですが、迎えに行くと楽しそうに遊んでいて」子どもの順応力はママが思う以上に高いようです。すぐに慣れてしまうのはちょっと寂しい気もするけれど、それだけ成長しているということですからね。なお「1日保育」や「一時保育」に預けることができる目的は、自治体によって異なります。また待機児童が多い地域では、一時保育の利用者が多い場合もあります。その際には、仕事のある人が優先になるといった保育園もありますので、利用する際には自治体や保育園に確認しましょう。■電車好きな子に使えるテク「うちの子は電車が大好きで、線路沿いを散歩すると『乗りたい!』と騒ぐことも。それなら、毎日電車に乗れたら保育園を好きになってくれるかもしれないと思い、職場の近くの園に決めました」Oさん(40歳)は最初、家の近くで保育園を探していましたが、子どもが楽しく通えるならばと、職場の近くでも探すことに。すると、無認可ではあるものの、英語教育に力を入れている園を見つけ、そこに通わせることにしたそうです。「これから毎日、電車に乗れるとわかったとたん、息子のテンションがあがりました。ママと離れることよりも、電車に乗れるほうがうれしいなんて悲しいけれど、スムーズに通園できるので助かります」たったひと駅なので、Oさんだけなら自転車で移動できる距離。そこをあえて電車を利用することで保育園が好きになってくれるなら、わざわざ乗る価値もありそうです。大きくなれば新しい環境が楽しみになることがあっても、まだ小さいうちはママと離れるなんて想像すらできないものです。だからこそ、少しでも不安がなくなるように工夫してあげれば、初登園もスムーズにいくかもしれませんね。
2017年02月02日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。大人の塗り絵は、近年大変人気のある趣味の1つです。さまざまな図柄を選び、思い思いの色使いができるので、楽しんでいる方が多いようです。塗り絵の教室が開設されたり、店舗でも品数が充実していたりして気軽に始められるようになっています。大人の塗り絵が注目されているのは、趣味としての楽しみからだけではありません。メンタル面にもたいへん良い効果がある からなのです。どのように効果があるのか見ていきましょう。●大人の塗り絵と子どもの塗り絵の違い塗り絵と聞けば、“子どもが遊ぶもの”というイメージが以前はあったと思います。しかし、同じ塗り絵でも、大人用と子ども用ではまったく違うものなのです。子どもの塗り絵は、単色で塗りつぶすことがメイン。一方、大人の塗り絵は、色味を付け、影や色の濃い薄いを自分で表現して塗ることができることがメイン。柄が豊富で、塗る面も細かく区切られているようなものが多いので、塗りつぶすというよりは、自分なりに色を加えていく という表現をした方が合っているのではないかと思います。●どんなメンタルケア効果がある?大人の塗り絵をすることで、さまざまなメンタルケアになると、多くの心理学者が提唱しています。20世紀初頭に活躍していた心理学者ユングは、塗り絵の効果にいち早く着目していた1人です。『潜在意識を解放することができるもの』として、治療のために塗り絵を用いていたと言われています。塗り絵をすることで期待できるメンタルケア効果は次の通りです。・ストレス解消・リラックス効果・PMS(生理前症候群)の緩和・イライラや不安感の沈静化など。なぜ、このような効果が塗り絵をするだけで得られるのかと不思議に思われるでしょう。塗り絵では細かい作業を行いますが、そのときに使われる集中力で、現実から塗り絵の世界に入る ことができます。そうすれば、色を楽しむ世界に心を移すことで、ストレスやイライラ、不安感から離れることができるためと考えられています。PMSに効果があることにも驚かれる人が多いようです。ここで見ていただきたいのは、PMSの主な症状です。イライラや集中力の低下、涙もろいといった心の不安定さの症状が多いことに気づくと思います。塗り絵をすることで、楽しい世界に集中し、一時でも目の前の世界から離れることができるので、精神的な症状を薄れさせる効果 があると言われています。●色使いをポイントにして効果をあげる色彩心理学を応用すると、さらに効果を高めることができるのではないでしょうか。暖色系を中心に使うことで心に温かみを加えて、心身共にエネルギーを湧き起こしやすくするのもいいですね。逆に怒りや不満などがあるときには赤みの強い色を使うと、発散させることができます。寒色系の色を中心に使う場合は、優しい色味を中心に使うことで冷静さを取り戻し、疲れを癒やしてくれます。寒色系の色は、副交感神経の働きに効果があると言われています。リラックスしたいときに使うと心を落ち着けることができるようになります。●おわりに女性は家事育児に加え、仕事に家庭、周りの人との付き合いなど、たいへん多くのものを背負いこんで生活しています。これではストレスが溜まっても解消する時間が取れないということもあるでしょう。そんなときに少しの時間でも取り組める大人の塗り絵は、自分のメンタルケアに使えるツールとして位置づけてもいいのかもしれません。今ではさまざまな模様や図柄の塗り絵がたくさん出ています。中には「ストレス解消のための塗り絵」というものもあります。また、スマホなどでもできる塗り絵アプリも登場しています(個人的には、色鉛筆などを使って、実際に塗ることのできるものをおすすめします)。自分のライフスタイルに合っていて楽しめそうという部分を基準にして選び、試してみてもいいのではないでしょうか。【参考文献】・『色彩心理学入門ーニュートンとゲーテの流れを追って』大山正・著●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)●モデル/藤本順子(風悟くん)
2016年11月30日「ホメオパシー」という療法をご存知でしょうか。ドイツで誕生した同種療法で、メンタルケアにも取り入れられています。自然治癒力を高めるといわれ、最近では動物病院で取り入れられていることも。このホメオパシー、どのような治療法なのでしょうか。「同種の法則」によって症状を緩和するホメオパシーの特徴としては、悩んでいる症状と同じ症状を起こすことで改善させようとする療法です。たとえば、発熱の場合には無理に冷やすのではなく、熱を上げる作用のある物質(希釈したレメディーという砂糖玉)を与えます。これは「同種の法則」といわれるもので、あえて熱を上げることにより自己治癒力を引き出す治療法なのだそう。ドイツの医師が200年前に発見し、ホメオパシー医学を確立したといわれています。 メンタルケアにも応用できるレメディーレメディーには症状を引き起こす物質が含まれていますが、その量はごくわずか。植物などの抽出液をアルコールと蒸留水をまぜたものに100分の1まで希釈し、その液体を振ったり叩いたりして混ぜるそう。これを12回繰り返し砂糖玉にしみこませたものがレメディーです。これだけ薄めているのですから、元となる物質が検出されることはほとんどなく、レメディーそのものには熱などの症状を引き起こす力はないのだとか。しかし、自己治癒力を起こすきっかけになるといわれています。これは病的な症状だけでなく、悲しみや怒りなどのメンタル面にも応用でき、メンタルケアにホメオパシーを取り入れるケースもあるようです。科学では解明されないことが多い療法薬を投与する対症療法と比べると、ホメオパシーは体にやさしい医療といわれ、欧米では「ホメオパス」という専門家がいるほど普及しています。しかし、科学では解明されていないことが多いことから、この効果を疑問視する声があるのも事実です。厚生労働省の「『統合医療』情報発信サイト」によれば、ホメオパシー治療薬はアメリカで医薬品として管理対象に指定されているものの、FDA(アメリカ食品医薬品局)ではこの安全性と有効性を評価していないのだとか。また、同サイトでは「通常医療の治療の代わりにホメオパシーを利用する、または、病的疾患について医療機関を受診することを先送りにするために、ホメオパシーを利用しないでください」と訴えています。どの療法にもいえますが、「なんとなく良さそう」というだけで取り入れるのは危険。その概念やメリット・デメリット、また自分の体調・体質をじゅうぶんに把握したうえで判断することが大切です。
2016年05月07日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。平成27年4月からスタートした『子ども・子育て支援新制度』のことはご存じの方が大半だと思います。この制度の中にはさまざまな種類の支援がありますが、中身を詳しく知っている人や実際に利用したことがあるという人は少ないのではないでしょうか。“子ども・子育て支援制度”には、一時預かりや妊婦健康診査などのサービス以外にも、“ファミリー・サポート・センター”もあります。こうした支援制度を知っておくことで、孤独になってしまいがちな子育てママの心の支えになるはずです。●地域によってさまざまな子育て支援サービス自治体によって、子育て支援サービスの内容には差があります。そうなってしまう理由は、『計画および実施の主体は自治体にあるが、制度自体は義務ではない』ということにあります。そのため、子育て支援を積極的に行っている地域とそうでない地域があるのです。しかし、その地域に住んでいなくても、近隣に住んでいるママなら利用できるという場合もあるので、自分が住んでいる地域だけでなく近隣の支援サービスにも目を通しておくようにしましょう 。地域で行われている支援の一部をご紹介します。・公共施設での“子育てひろば”の開催(青森市)・役所内に“子育てコンシェルジュ”がいる(千葉市)・NPO法人の訪問支援(役所が委託)(大阪府熊取町)・臨床発達心理士による発達・育児相談(静岡県清水区)・ミニイベント(ランチDAY・リトミックなど)の開催(愛媛県砥部町)こういった子育て支援を積極的に行っているところが769市区町村(厚生労働省:平成27年の統計)あります。これからもっと増え続けることでしょう。「子育てがしにくい」、「育児で悩んでいる」という方に少しでも手を差し伸べるために地域は少しずつ動いています。●ファミリー・サポート・センターとは厚生労働省は、ファミリー・サポート・センターを次の通りに説明しています。**********ファミリー・サポート・センター事業は、乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として、児童の預かりの援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行うものです**********わかりやすく言うと、支援を受けたい人と支援を行いたい人を結ぶ役割をする事業 ということです。どのようなサポートが受けられるかと言いますと、・保育施設までの送迎・園や学校終了後に子どもを預かる・保護者の病気や急用等の場合に子どもを預かる・病児・病後児の預かり・早朝・夜間等の緊急預かり・就学前の乳幼児がいる家庭への訪問サービス・育児相談・子育てサークルの支援などがあります。この中には費用がかかるサービス(預かり保育など)もあります。有料のサービスについては、有資格者や指定した講習を受講し終了している方がみてくれるので安心できます。●支援サービス情報の見つけ方「住んでいる地域にファミリー・サポート・センターがあるのかどうかわからない」「どうやって調べればいいの?」と情報が流れてこないという人もいるでしょう。利用できるかを知るためには、役所に電話をして確認を取ることが一番の近道 です。その他には、・ショッピングセンターなどの掲示板・自治体の公共施設の掲示板・町の広報誌などに情報が出ていることが多いです。また、ある地域では郵便局にチラシが置いてありました。買い物に出かけた際にでも、掲示板を見ておくのも一つの手だと思います。それ以外に、住んでいる地域名(周辺の大きな地域など)と「子育て支援」「ファミリー・サポート・センター」といった言葉を入れて検索をしてみましょう。これでもかなり出てきます。情報を見つけたら、一度電話をして利用状況や利用の仕方を問い合わせてみましょう。●おわりに核家族が約8割になってきている現在、誰にも頼ることができずに、お母さんが子育ての悩みを抱えている家庭が多くあることがわかっています。親に頼ることができない家庭も多いでしょう。そんなとき、力になってくれるのが地域の人たちです。昔から大事にされてきた、「子どもを地域みんなで育てる」という意識をこれからも大事にし、一緒に子どもを守り育てることに加わっていきましょう。子どもは国の宝です。その子どもを育てているお母さんもまた宝です。一人で悩まないで、みんなの手を掴んで欲しいと思います。【参考リンク】・子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)について | 厚生労働省()●ライター/桜井涼(フリーライター)●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)
2016年04月13日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。昨今、イクメンがもてはやされていますね。しかし、仕事が忙しくてなりたくてもなれないという男性が多いという話を、ちらほら耳にする機会があります。イクメンになるのは大変です。無理をすると、ママを怒らせてしまったり、ケンカになってしまったりとややこしいことがたくさん出てきます。乳幼児を抱えたママにとって、パパが手伝ってくれることがどんなに心強い か知っていますでしょうか。パパが知っていたら実践できることや、何をしたらママが喜んでくれるか、男女間の考え方の違いなどをまとめてみました。イクメンの第一歩が踏み出せる参考になればと思います。●ママが喜ぶねぎらいとお手伝い5選●(1)子どもと遊ぶパパが子どもと遊んでくれているあいだに、家事を終わらせたり自分の時間を持ったりすることができます。ママはかなりストレスを減らすことができます! それと同時に子どもに関わってくれることを喜ぶでしょう。●(2)子どもと入浴これも上記と同じ理由です。自分の身一つなら動きやすいので、さっと済ませることができます。パパが積極的に子どもと関わりを持ってくれることにうれしさを感じます。●(3)オムツ交換普段はママしかしないことをパパがやってくれたらうれしいものです。ただし、しっかりお尻をふくなどの大事なことをおろそかにしないようにしましょう 。●(4)話を聞く「こっちの話を聞いてほしいよ」と思われるかもしれませんが、ママは日中誰にも話せずにいることが多いです。それに、自分たちの子どものことなど夫婦でしか共有できない悩みもあるでしょう。否定せず、結論を急がず、相づちとねぎらいの言葉(ありがとう、お疲れ様など)をお願いします!●(5)片付け・皿洗いなどの家事地味ですけど、これが本当に助かるんです。子どもを寝かしつけてから、皿洗いがあったり部屋が散らかっているのを片付けたりするのは結構しんどい もの。それを代わりにやってくれたら感謝ですね。●パパが勘違いしてしまいがちな“ねぎらい”男女のあいだでは、ねぎらいの方法や「してほしい、やってあげたい」の思いがすれ違ってしまうことがあります。ママの場合、それがねぎらいと捉えることができず、イライラをぶつけてしまうこともあるのです。たとえば、映画や旅行などの外出に誘うこと。これは勘違いのねぎらい になります。気分転換になっていいと思われるでしょうが、ママの気持ちは気分転換にはなりません。“子どもを置いてきてしまった罪悪感”や“子どものことが心配になる不安感”を抱いてしまいます。だから、せっかく連れ出しても楽しむことができません。奥さんが楽しそうな顔をしていないと、「なんだよ!せっかく連れてきてやったのに!」という思いが湧いてきて、お互いがイライラしケンカになってしまうこともあるでしょう。ここが子を持った後の男女間の違いです。同じ外出でも、近くの公園などに子どもと一緒に散歩に出かける というのは大正解です!子どもが目の届くところにいていつでもお世話ができますし、パパが育児を手伝ってくれているという感じをママは感じることができます。そして何より、外の空気を吸うことでママの気分転換になります。勘違いのねぎらいをしてケンカにならないように、最初に「こんなのはどう?」と相談をしてみるといいですね。●何をすればいいかわからないときは……しっかり者のママの場合、自分のやり方とちょっとでも違うやり方をされるとイライラしてしまって、「もう何もしないで!」となってしまうことがあります。そう言われれば、せっかく手伝おうと思ってもやりたくなくなってしまいますよね。しかし、乳幼児がいる時期はママのストレスは相当なものです。精神的にまいってしまうママもいるくらいですから、配慮が必要だとあらかじめ思っておきましょう。何をすればいいかわからないときは、「何を手伝ったらいい?」「何か手伝わせて」と聞いてあげてください。これが一番です。そうすれば、本当にお願いしたいことを頼んできてくれる でしょう。もし、手伝いをしていたときに「やり方が違う!」と注意されることがありましたら、そのときは「ごめん、やり方を教えてくれる?」と素直に言うだけで丸く収まります。●おわりに出産を終えて、慣れない育児・泣きやまない赤ちゃん・自分の時間が取れないストレスなどが想像以上の早さでママを襲ってきます。しっかり者のママでさえ大変だと感じるのですから、パパの支えは必要不可欠です 。無理してイクメンになる必要はありませんが、子どもと関わりを持つことや、ママを助けることはできるはずです。子どもは二人で作って、二人で育てていくものですからね。少しずつでいいので、ママに寄り添って支えてあげましょう。そうすれば、心に大きな負担を抱えすぎてしまうことやうつの手前なんてことにならなくて済みます。全国の乳幼児がいるパパには、この時期にぜひママとお子さんにたくさん関わっていただきたいと思います。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス 妊娠・出産・赤ちゃんの巻』吉崎達郎/明橋大二・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年04月06日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。お子さんをお持ちのお母さんが、一番大変に感じるものがあります。それは、お母さんが病に倒れた、またはお子さんとお母さんが同時に病に倒れたときです。インフルエンザ・はしか・水ぼうそうなど、発熱を伴う感染性の強い病気になってしまった場合、お母さんが動けないことに歯がゆさを感じ、苦しさや不安感などが襲ってきます。そんな非常事態に備えて元気なときから準備をしておくと、いざ病気になったときに心強い味方となってくれることは間違いありません。●食事の面自分が元気で作ることができる場合は何の問題もないのですが、買い物に出ることもできない、食べる物がないというのが一番困りますね。出前を取るなどすれば、簡単で早いかもしれませんが、毎日それでは金銭的に大きな負担になってしまいます。それに食欲がないときはお腹に優しいものがいいですよね。出前よりも安いスーパーなどを活用すると、その他にも必要なもの(水などの飲み物など)を届けてもらうことができます。●ネットでスーパーを利用する今は、コンビニやスーパーにスマホから注文することができます 。昔と比べてずいぶんと楽な時代になりましたね。病気になってから探すのでは、時間もかかりますし、すぐというのが難しいかもしれません(熱がある場合は特に!)。ですから、元気なときに探してブックマークをしておく など下準備をしておきましょう。●買い置きしておく地方に住んでいる方はネット注文・配達ができない可能性もあります(配達区域の制限などがありますからね)。そういうときのために、温めるだけで食べられるものなどを用意しておきましょう 。乳幼児のお子さんがいる場合は、市販の離乳食やスティック状のミルクなども便利です。災害時用に準備をしているご家庭もあると思います。それと同じように病気になったときのための下準備も重要です(ただし、賞味期限などのチェックは必須です!)。●連絡先・頼る先を確保しておく何かあったときに子どもの面倒を見てくれるところや、看病を頼めるところを探しておく のも必要です。夫・実家の親など連絡が取りやすいように番号を用意しておくと、子どもがある程度大きい場合は、子どもに電話を頼めます。『子どもと一緒に水ぼうそうになったのに、私の方が長引いて……。子どもの方が早く熱が下がって良かったが、騒いで休めなかった』(子ども3人・専業主婦)というこの方は、本当にしんどい思いをしながら子どもの相手をしたと言っていました。休めないのはつらいというだけでなく、症状が悪化したり、長引かせてしまったりする原因になります。数時間だけでも元気になった子どもを見てくれるところを探しておくといいでしょう。家族が遠方にいるなどの理由で頼めない場合は、以下のようなところにお願いするのも一つの手です。・ベビーシッター・病後児保育園・市区町村の子ども支援センター市区町村の子ども支援センターでは、こういった場合の相談窓口があります。病気のときに子どもをお願いできる場所や支援の受け方を教えてくれます。元気なときに早めに相談しておきましょう。●金銭面『私が倒れたときに一番困ったのはお金でした』と話してくださったのは、30代のママ(子ども2人・パート勤務)です。彼女は、お子さん共にインフルエンザを発症し、どうにかタクシーで病院を受診しました。しかし、ご主人は出張中で、体調の悪さなどから銀行に行くことまで頭が回らなかったそうです。自宅に着いて、どうにか子どもたちと一緒に休みましたが、食事をどうするかと思ったときに財布を見て3,000円しか入っていないことに唖然となったそうです。出前を取るにしても、通院のためのタクシー代にしても金銭面に不安があるとゆっくり休むことができません。だから、こういうときのために自宅にいくらかお金を用意しておくことが大切 になります。インフルエンザのように感染性が高い病気にかかったことを想定して、通院代やタクシーなど必要になるお金を試算して用意しておくと便利です。●おわりに病気になってしまったときの不便さは、実際にそういう状況になったママにしかわかりません。そんなときのために下準備はしておくべきだと私は考えます。不安になってゆっくり休めないより、しっかり休めて早く元気になる方がいいですよね。優秀な人は、必ずプランを2つ以上用意しておくといいます。お母さんの場合は、下準備がプランの1つに入りますね。万が一に備えて、ぜひ準備をしておきましょう。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年03月30日(画像はプレスリリースより)メンタルアロマフラワーサロンドフルールイコアでは、メンタルヘルスを目的としたプリザードフラワーを作る個人向けレッスン、「メンタルアロマフラワー」を4月1日から始めます。プリザードフラワーの美しい「視覚効果」と、アロマの香りによってもたらせる「嗅覚効果」。そして、フラワーを作ることそのものによる「触覚」による効果で、ストレスが緩和されるということです。サービスの概要アロマがメンタルヘルスに対して、有効であることは、知られています。「メンタルアロマフラワー」では、オレンジ、ゼラニウム等の天然のアロマ6種類をつかった香りづけをおこないます。使用するアロマは自分のメンタル状態にあった色や香りです。それらは、カウンセリングをおこなって、専門方の方が選んでくださいます。通常はプリザードフラワーを作成するためには、定期的なレッスンに通うなどが必要ですが、このサービスでは、一回きりのレッスンとカウンセリングだけ自宅で作成することができます。遠方の方などは、電話でのカウンセリングや商品の発送も可能だそうです。メンタルケアのための新しいアプローチです。一度試してみてはいかがでしょう。【参考サイト】▼@Press▼メンタルアロマフラワー
2014年03月08日