こんにちは、金融コンシェルジュの齋藤惠です。働きたいママが育児や家事と仕事を両立するためには、働く目的や条件を再確認することが大切です。今回は、実際に働く前に知っておきたい雇用形態別のメリットとデメリットについて挙げていきたいと思います。●収入&福利厚生で安心〜正社員〜非正規雇用者と比べて雇用が安定し、収入や福利厚生の面で優遇されているのが正社員の一番の魅力です。ただ、一般的には勤務年数を重ねるにつれて賃金が上がっていくと言われていますが、最近では成果主義が導入 されたり、会社の経営状態によっては早期退職を推進 されたりする場合があるなど、年々安心できる雇用形態であるとは言い切れなくなってきているのが実情です。【メリット】・福利厚生が充実している・社会保険や労働保険に入れる・責任ある仕事を任せられる【デメリット】・拘束時間が長く、自分の時間が少なくなる・希望の部署や職種につけないこともある・休暇を取りにくい●希望に合った企業で働ける〜派遣社員〜派遣会社と雇用契約を結び、給与支払いや社会保険の手続きなどは派遣会社によって行われます。最近は、派遣先企業での直接雇用を前提に勤務する“紹介予定派遣”という形態も注目されていますが、必ずしも正社員として雇用されるわけではありません 。【メリット】・希望に合わせて仕事内容を選べる・いろいろな企業や職場を体験できる・勤務時間や場所を選べる【デメリット】・仕事を紹介してもらえないこともある・交通費やボーナスの支給がない・雇用期間の変更など安定性がない●短時間から勤務が可能〜パートタイム〜勤務時間が短く、フルタイムで働くのが難しい人にピッタリのパートタイム。賃金は低めですが、労働時間や働く期間が所定の条件を満たせば、正社員と同様の社会保険や雇用保険に入ることもできます 。ただし、人員削減が行われる場合は対象になりやすいという不安定なところもあります。【メリット】・勤務時間や出勤日を調整しやすい・仕事内容を絞り込まなければ、求人が多く、未経験者でも働ける場合がある・経験を積むことで正社員へ採用される場合がある【デメリット】・賃金が低い・賞与や退職金は期待できない・仕事内容が限定されており、昇格が難しい●在宅ワーク、自営業ネットの発達によって、仕事の一部を自宅で分担できる環境が整ってきました。時間の融通が利き自分のペースで仕事を進めることができますが、仕事場が自宅であるために、仕事が過密になってくると家族に迷惑をかけたり生活スタイルに影響が出てきたりします。さらに、安定的に仕事を確保することが難しい 場合も。【メリット】・自宅で仕事ができる・会社や人間関係に拘束されない・家族の転勤や生活スタイルの変化に左右されない【デメリット】・自己管理能力を維持するのが大変・雇用保険や労災の対象外となる・悪徳商法にだまされるリスクがある----------いかがでしょうか?あなたの希望や生活にはどの雇用形態が一番合っているでしょうか?厚生労働省のホームページを見てみると、上で挙げた雇用形態の他にも、業務委託や短時間正社員などより細かく働き方が紹介されていますので、そちらもぜひ参考になさってみてください。【参考リンク】・さまざまな雇用形態 | 厚生労働省()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年03月29日2歳の子どもがいる筆者。出産後に仕事復帰してからは、家事と育児+仕事でほぼ一日が終わってしまいます。小さな子どもを育てながら仕事をしているママには、筆者と同じ状況の人も多いのではないでしょうか。そんな忙しいママが少しでも“時間”にゆとりを持てるようにするにはどうすればいいのか、一緒に考えていきましょう。■最難関!? 子どもの寝かしつけが勝負仕事から帰ってきて、夕飯とお風呂をすませたら、いかに子どもを早く寝かせられるかが勝負に。子どもが早く寝てくれれば、ほかの家事をやったり、ゆっくりテレビを見たり、さらに睡眠時間もしっかり確保できます。寝かしつけには、まず下準備が重要です。1.夕飯をキチンと食べさせる2.お風呂で体をよく温める大人でもごはんを食べた後や体が温まると、眠くなることがありますよね。子どもも同じなので、おなかを満たして、体を温めて、眠りに入りやすくさせておきます。あとは時間を決めて寝室へ行き、「もう寝る時間だ」と思わせることが大事です。寝かせたい時間の約30分前には寝室へ行けるようするといいかもしれません。部屋の明かりを暗くして、オルゴールのような、ゆったりとした曲を小さな音で流し、絵本を読んであげましょう。子どもに「ママと一緒だ」という安心感を与えると、眠りにつきやすくなります。■夫をうまく操縦しよう!共働きなら休日はもちろんのこと、普段の家事でも夫の協力を仰ぎましょう。掃除や洗濯、食器洗いなど、家事の負担が減れば、ママもひと息つけるようになりますね。男性へお願いするときに大切なのは、「具体的に言うこと」と「ほめること」です。たとえば「食器を洗って」とだけ言っても、男性には面倒なように思われてしまいがち。ですので、「子どもを21時に寝かせたいのだけど、あと食器洗いと洗濯、明日の保育園の準備がある。どれか手伝ってほしい」と状況も伝えながら、具体的にお願いしましょう。そうすると「いま、ママは大変なんだな」とわかってもらえて、相手も手伝う気になりやすいです。手伝ってもらえたら、必ず「手伝ってくれるから頼りになる」「優しいね」「ありがとう」とほめることを忘れずに。“女性にいいところを見せたい”と思う男性は多いので、ほめてもらえたら、きっと上機嫌になってくれるでしょう。■通勤時間はひとりになれる絶好のチャンス働くママにとってムダにしたくないのは、通勤時間や会社の休憩時間。とくに通勤時間は長い人ほど、ぜひ有効活用しましょう。寝不足がちのママなら仮眠時間にあてるもよし。音楽を聴いて心を落ちつかせるのもよし。なにより、家ではやりにくい読書やゲームなど、気分転換ができるチャンスです。最近では銀行振込や、レストラン、旅行の予約など、インターネットでできることが増えました。平日、仕事で時間をとりにくい諸手続きも、スマートフォンやタブレットを利用すれば手間が省けそうです。■たまには思いきって「ママ休日」を普段の心がけとは別に、ときどき「ママ休日」をつくって、自分の時間をゆっくり満喫してみませんか? 有給があれば、思いきって自分のためだけに使ってもいいでしょう。お店が空いている平日にショッピングを楽しんだり、平日休みの友人とお茶をしたりして、リフレッシュすることも大切です。また、土曜保育や一時預かりなどの保育サービスを利用するのもいいかもしれません。料金はかかってしまいますが、保育サービスの割引や提携など、会社の福利厚生にある場合もあるので、一度確認をしてみては。忙しい毎日のなかでも、子どもには笑顔で接してあげたいですよね。ママが笑顔を保てるように、ゆとりのある時間をつくれる良い方法を見つけていきましょう。
2016年03月22日子育てや家事は想像以上に大変。その上、仕事も重なり、悩んだりストレスを溜めてしまったりして体調を崩すママがたくさんいます。そこで、そんなママたちにぜひ試してほしい、明るい気持ちになる5つの方法をご紹介します。1.「できたこと」に目を向ける反省するのは大切なことですが、常に「自分が悪かった、自分ってダメだな…」と、自分を責めていませんか? 反省よりも、自分が「できたこと」に目を向けてみましょう。「今日は夕食におかずを2つも作れた!」「掃除機をかけた!」「バタバタしたけど時間通りに出勤できた!」こんな当たり前のちょっとしたことでも、できているって素晴らしいんです。できないことがあっても、大したことではありません。子どもにとってはママという存在が大切で、ママがいるということだけで十分なのだということを再認識してみましょう。2.子どものことを大切に思える本を読む育児のつらさばかりが気になってしまう時は、子どもの愛おしさを実感できる本を読んでみてはいかがでしょう。・『 子どもはみんな天才だ! 』ひすいこたろう・著たくさんのママたちから集まった子どもたちの名言・珍言をまとめた1冊。ぷぷっと吹き出したり、時にはホロリと涙が出たり、思わず子どもをぎゅっとしたくなります。・『 ママがおばけになっちゃった! )』のぶみ・著「ママが車にぶつかっておばけになってしまう」という衝撃的な内容の絵本。読み進める内に、ママも子どもも思わず泣いてしまいますが、ママと子どもの絆をしっかりと感じることができる1冊です。「ママを大切に」という作者・のぶみさんの想いのように、子どもはママを、ママは子どもとママ自身を大切に思えるはずです。3.子どもと思いっきり遊ぶ家に居ると気持ちが晴れない時は、子どもと一緒に外に出て、思いっきり遊んでみましょう。一緒にブランコに乗ったり、すべり台を滑ってみたりすると、ママも童心に戻ったように、風を切る感覚や空気が体を滑るフワっとした感覚を楽しめ、心が躍るものです。そのほか、私の場合、普段何気なく見ている雲が、子どもにとっては動物に見えていたり、駐車場に書かれている×(バツ)のマークが子どもにはリボンに見えていたり、大人とは違った見方があることを教えてもらい、子どもの純粋さやかわいらしさを再認識することができました。4.両親やパートナーに思いきって預けて、自分の好きなことをする子育てで大切なのは、子どももママも元気なこと。家庭では特に、ママが元気でいることが一番です。子どもを預けてまで自分の好きなことをするのに罪悪感を覚えてしまうママもいますが、育児ストレスが溜まっていると感じた時は、思いきって両親やパートナーに預けましょう。両親やパートナーはママの近くで、いつも育児に頑張っているのを見てくれています。そんなママに頼られると、嬉しく感じるはず。ママも子どもと少し離れて自分の時間を作ることで、子どもとの時間をより大切に感じられ、一石二鳥です。5.託児付のホテルやサロン、ショッピングモールを利用する最近は、ホテルやサロン、ショッピングモールにも託児できる場が増えています。パパとの記念日に託児サービスがあるホテルを利用して、パパと2人きりでの食事を楽しんだり、託児付のサロンを利用して体のケアをしたり、ショッピングモール内の託児所を利用して、自分や家族の洋服をゆっくり選んだり、子どもの機嫌に左右されずに過ごせる時間を作って楽しみましょう。想像以上に大変な家事や育児、仕事との両立に悪銭苦闘しているママがたくさんいます。しかし、子育てはずっと続くものではなく、子どももいつかママの元から巣立っていきます。だからこそ、子育てのできる今の時間をじっくり楽しんでください。子どもはママのことがとっても大好き! だからママも自分のことを大切にして、今しかない時間を充実させてくださいね。(谷本まゆみ)
2015年12月07日女性には、運命を決める7つの扉がある の続きです女性の運命を大きく変えるのは7つの扉のうち、最初に開けるのは「仕事とライフワークの扉」。がむしゃらに働いてきたママも、「いずれ結婚をするから、それまでの仕事はアルバイト程度でいいや」と思っていたママも、子どもを産んだ今だからこそ、今後の自分の働き方を見つめ直したいと思うのでは? 扉の向こうに待っているもの=キャリアデザインを考える「あなたは、自分のキャリアデザインについて考えたことがありますか?」と、本田さん。キャリアデザインとは、職業的人生をプランして、行動に移すことを言う。 たとえば、22歳で仕事を始めて、28歳で結婚したとする。出産、子育てを視野に入れるなら、その後、仕事に100%全力投球できない時期が出てくるのは当然だ。その時、妊娠・出産を20代に持ってくるのか、30代に持ってくるのか、あるいは40代に持ってくるのかで、仕事との関わり方は違ってくる。第2子、第3子を考える場合も同じだ。それを考えること=キャリアデザインなのだ。子どものことだけに限らず、仕事で、どんなキャリアを積んでいくのか――たとえばセールスの分野でいくのか、マーケティングの分野でいくのか、あるいはデザイン、文章を書くことを仕事にするのか、といったことも考える必要があるだろう。「自分のこれからのキャリアについて何も考えていなければ、会社や得意先の都合に振り回されてしまうことにもなりかねません。自分のしたいことを、自分のスタイルで続けていくためにも、キャリアデザインについて考えておくことは大切です。」(本田さん談)年収300万円がボーダーラインキャリアデザインを考える時、その仕事が「年収300万円以上か以下か」が、仕事との関わり方を決める、ひとつの目安となる。多くのママたちは、時短勤務の制約などで年収300万円以下の仕事に戻ることになり、それ以上を稼ごうと思ったら、スキル、資格、人脈などがないと厳しいというのが現実だ。 「年収300万円以上を稼ごうと思ったら、ガリガリ働かなくちゃならなくて、それってママとしての幸せとは両立しない」と感じている人もいるのでは? しかし実は、そうでない働き方もできる。「年収300万円以上稼ぐ方法として僕がおすすめしているのは、才能を輝かせて仕事にする方法です」と、本田さん。才能を輝かせる=好きなことを仕事にするということらしい。「大好きなことを仕事にする!」といったタイトルの本はたくさん見かけるし、実際にトライをしてみたことがある人もいるかもしれない。けれども、結局、本格的な仕事には発展せず、「もっと現実を見なければ!」と、確実にお金が稼げるパートに出る、というパターンも多いだろう。けれども、そういった仕事の見つけ方では、年収300万円の壁を突破するためには、相当ガリガリと働かなければならず、それでは結局自分の考える幸せには結びつかない…。そんな堂々巡りに陥ってしまうかもしれない。「何に投資をして、何を得るのか?」を、しっかり自覚しよう「自分の才能を探すのには時間がかかるし、それを仕事にしていく過程にも、時間とエネルギーがかかります。最終的には『何に投資をして、何を得るのか?』を、しっかり自覚していないと、先ほどの堂々巡りを抜け出すことは厳しいかもしれません。」(本田さん談)「才能を輝かせて仕事をするって、やっぱ大変なんだ。だったら、私には無理!」と即座に思った、そこのアナタ! この話にはまだ続きがある。「でも、国家資格だって同じだと思うんです。たとえば看護師さんになるには、何年か学校に行って実務経験があって、そして初めて『ちゃんとした仕事』ができるようになる。そこには6年~8年という時間とエネルギーの投資があって、それで初めて叶うわけです。年収300万円を超える仕事というのは、みんなそういうものなのです。」6年~8年というスパンで仕事を見るカフェオーナーになる、セラピストになる。そういった才能を輝かせる系の仕事の入口に立っている人はいるが、その仕事を6年~8年というスパンでは見ることができていない。また、時間とエネルギーを投資したとして、その仕事をどう展開するかを、戦略的に考えていない。そういった点が、多くの人が才能を輝かせる系の仕事をうまく展開できていない要因だと本田さんは言う。「つまり『生涯これで食べていくんだ』という決意を持って、戦略的に見ていかないとダメだよ、という話です。それがいわば、プロ意識。単なるアルバイトの延長線上というのであれば、やりがいもないし、結果も出ないということになります。」(本田さん談)。「育児に逃げ込まない」というのも大事「あとね、育児に逃げ込まないというのも、とても大事なことです」と、本田さん。育児に逃げ込む!? だって、子育ては大変だし、大切な仕事でしょ!? 29歳で育児のためにセミリタイア生活に入った本田さんだからこそ、わかってくれると思っていたのに!「育児に逃げ込まない」とはどういうことなのか? 詳しくは次回、「大切なのは、ママが自分の人生を生きること ~出産と子育ての扉~」で解説します。◇ 女性の幸せの見つけ方 ~運命が開く7つの扉~ (本田健・著/きずな出版) 定価:本体1,300円(税別)(ライター:楢戸ひかる)
2015年08月06日育児休暇中のママには、「早く復帰しないと」という気持ちが生じることもあるでしょう。保育園の入園時期にもよりますが、子どもがある程度成長してきたら、復帰のタイミングを意識しない人はいないはず。ただ、職場復帰の時期や子どもの預け先が決まると、別の気がかりが生まれてくることもあるようです。今回は、仕事復帰を控えたママが抱えがちな悩みを紹介します。子どもを預けることに罪悪感を抱いてしまう復帰する準備は整っているけれど、子どもと一緒にいることが母親の務めというイメージがあり、子どもを預けてまで働くということに罪悪感を覚える、という人もいるようです。姑や周りの人たちから「子どもはちゃんと見てあげないと」「こんな小さいうちから預けるなんて可哀想よ」などと言われることもあり、すると余計にその思いが強くなってしまうでしょう。たしかに昔は男が外で働き、女は家庭を守るというスタイルだったため、子どもを預けるということに、いまだ理解を示せない人もいるでしょう。しかし、時代は流れています。いまは共働きの家庭なんて、珍しいことではありません。誰から何を言われようとも、「自分は自分」と割り切って、自分の決断に自信を持ちましょう。子どもとのスキンシップを大切にする子どもを預けることを決意したのなら、可能な限り子どもとのスキンシップをとるようにしましょう。仕事に行くまでの間、仕事から帰ってきてからの時間を大切にして、子どもに深い愛情を注いであげることが大切です。絵本を読んであげる、子どもの遊びに付き合うなど、どんなことでもいいので子どもとの触れ合いを大事にしてください。そうすることで、子どもの心やママ自身の心を安定させることができます。子どもを預けることのメリットに目を向けよう子どもを預けることのデメリットばかりにとらわれていると、ネガティブな思いに心を支配されてしまいがちです。それよりも、「預けることで、子どもにどんなメリットがあるのか」を考えてみましょう。年の近い友だちと遊ぶ機会が増え、コミュニケーションを築けるようになる保育士がその日その日の目標や、その子に合った保育計画を立ててくれるので、毎日の遊びがマンネリすることがない家庭ではできない遊びができるなど、いろいろなところから刺激を受けて成長することができる。子どもを預けることには、こうしたメリットがあります。子どもの成長を見ることでママも嬉しくなるはず。預けることに抵抗を感じているママも、初めの1歩を踏み出すことができれば、きっと罪悪感を払拭することができるはずです。ママが幸せなら、子どもも幸せ。そう考えて、自信を持ちましょう。
2015年07月31日働くママにとって、子どもの急な発熱はピンチのとき。保育園からのお迎えコールを受けると、子どもの体調を心配すると同時に、明日からの仕事の段取りをどうしようかと、とっさに頭をフル回転させるママも多いのではないでしょうか。子どもが保育園を休む場合、パパとママで調整してどちらかが休んだり、病児保育やベビーシッターさんにお願いしたり、祖父母に頼ったり……。とれる対応は家庭環境や夫婦の仕事内容によって限られてくると思いますが、他のママたちがどんなふうにピンチを乗りきっているか、ちょっと気になりませんか? そこで実際に子どもを保育園に預けながら働く周囲のママにどんなふうに対応しているのか話を聞きました。今回は、時短で働く正社員やフリーランスのママの声をご紹介。フルタイムの正社員ママに比べるとまだ時間的に余裕がありそうなイメージですが、実際はどうでしょうか?正社員時短ママたちはどうしてる? 「仕事の都合がつく方が休んでいますが、私が休むほうが多いかな。子どもは熱を出すと“ママの方がいい”となりがちなので。感染症などで長い間お休みするときは、車で30分くらいの距離に住む義父母に看病をお願いすることもあります。保育園からお迎えコールがあったら、大体私が迎えにいきますね。職場も理解があって迎えに行きやすい雰囲気です」(2児のママ、パパ会社員)「幸いあまり熱を出されたことがないんです。出しても週末のうちに下がったりとか。我が家は両親が遠方で頼れないので助かります。休むときは私が休むことが多いですね。ただ、夫の会社もフレックス制なので融通は利きやすく、必要に応じて交互に休んだりもします」(1児のママ、パパ会社員)「病児保育がない地域なので、基本的にお熱コールの迎えや体調不良で休むときは私が対応します。感染症などで数日間休まないといけないことがあらかじめわかっていたら、夫婦で話し合い。割合としては3日間休むなら、2日私が休んで、1日パパが休む感じ。父や伯母に頼むのは半年に1回程度。その病気がうつるのが心配なので、治りかけで登園許可が出ない時くらいかな」(1児のママ、パパ会社員)フルタイムに比べると時間的に多少は余裕があると思われがちな時短ママですが、実際は限られた時間で仕事を終わらせるために仕事中に気持ち的に余裕が持ちづらかったり、努力の割に評価されなかったり、という葛藤もあるようです。ただ、時短ゆえに“子育て中”ということは周囲に伝わりやすく、子どもの病気などに対して理解を得られやすい面もあるようです。フリーランスママたちはどうしてる?私のようなライターをはじめ、カメラマン、翻訳者、デザイナーなど、フリーランスというスタイルで働く人の職種は非常に多岐にわたります。「基本的に私が対応しますが、撮影などでどうしてもムリな場合はパパです。病児保育はまだ使ったことがないんですが、今後、感染症など長期に休むときはどうしようかと悩みますね」(1児のママ、パパ会社員)「基本的にはお迎えコール対応も、仕事を休んで看病するのも私ですが、どうしてもいけないときはお迎えはパパにお願いします。また、私がどうしても休めない仕事で看病ができないときは、私の母親に家に来てもらうか、近県に住む夫の母の家に預けにいきます。病児保育も登録しているものの、今のところ私かどちらかの祖母に看病してもらうことでなんとかなっているので利用したことがありません」(1児のママ、パパ会社員)時間の融通が利きやすく、子育てがしやすい印象があるフリーランスは、会社員のように同僚に気を使わず休める一方で、代わりがいないのがデメリット。取材や撮影など、どうしても外せない仕事もありますし、昼間にできなかった仕事は深夜にやるなど、仕事の帳尻も自分で合わせなくてはならない苦労もあります。ちなみに私自身もフリーランスライターで、年長の娘が一人、夫は会社員です。子どもの病気には取材などがない限り私が対応し、外せない取材や打ち合わせのときは、夫に休んでもらっています。病児保育などは利用したことがなく、実家の母に頼ったことが過去2回。1~2歳のころは月に1回のペースで発熱していたので仕事のペースも調整していましたが、最近は熱の頻度も減り、仕事の量もそれなりに増やしているので、たまに発熱されると焦りますね。どんな仕事でも、やっぱり子どもの病気の対応には苦労がつきもの。元気なときは「うるさい~!」なんて思うことがあっても、やっぱり子どもは元気が一番ですね!・ 子供が熱で保育園欠席! パパとママどちらが仕事を休む? ~正社員フルタイムママの場合~
2015年07月05日働くママにとって、子どもの急な発熱は大ピンチ! 前回は、正社員時短ママとフリーランスで働くママに、どんなふうに対応しているか聞きました。今回はフルタイムで働く正社員ママに話を聞きました。以前、時短制度を利用していたときは何かあれば私が休んで対応していましたが、フルタイム勤務に戻してからは、極力、仕事を休まないように夫婦で協力しています。病児保育やベビーシッターさんを活用していますが、空きがない時は、子どもを看ながら私が在宅勤務するか、夫婦でフレックスや半休を活用して交代で看ます。基本的にアポなどがある日はリスケしない方向で調整します。特に困るのはインフルエンザなどの感染症ですね。休む期間が長くなるので夫婦の仕事予定とシッターさん、病児保育とフル活用です。病児保育は利用料は安いですが、医師の診断書が必要なことや予約が取りづらいこと、利用できる時間が短いのが難点。また、兄妹のどちらかが元気だと保育園と病児保育室と2カ所にお迎えに行く必要があるので、そこも夫婦で調整が必要です。実家も遠くはないですが、普段から子守りを頼んでいない親に、病気の子どもを看てもらうのはかえって面倒なこともあるのでお願いしていません。よく来てくれるシッターさんは保育士資格を持つ方でとても安心です。ただ、やはり料金が高いのでシッターさんの利用には慎重になりますね。前日夜などに予約するとプラス料金も発生してしまいますし、持ち出しが多くなるので。平日はどうしてもバタバタと慌ただしので、休日はあまり無理をさせず、よく寝かせるようにしています。シフト制の接客サービス業なので、基本的に急に休むのは難しいですね。休むと他の人に迷惑がかかってしまうので。これまでに子どもの病気が理由で休んだり、遅刻や早退をしたことはありません。夫は会社員ですが、やはり休むのが難しい環境なので、子どもが病気のときは近くに住む母に看てもらっています。私の勤務時間は日によって違いますが、夕方までにあがれることはほとんどないので、平日のお迎えは、休みのとき以外、毎日、母にお願いしています。夕飯は自宅で食べさせるので、仕事が早く終わったほうが、夕飯の買い物の支度をし、子どもを実家に迎えに行きます。だいたい夫のほうが先に終わるので、平日の夕食は夫に作ってもらうことが多いです。今回話を聞いた2人のママは共に仕事に対する強い責任感をもち、多忙な日々に全力投球している姿が印象的でした。もちろんそれは「フルタイムだから」という理由だけではないと思いますが、同じママとして刺激を受けるところも多かったです。ちなみに企業によってはベビーシッター会社と法人契約を結んでいるところもあるようです。一般的にベビーシッターの利用料は高いので、なんらかの割引があるととても助かりますね。この機会にご自身や旦那さんの会社の福利厚生を一度チェックしてみては?・ 子供が熱で保育園欠席! パパとママどちらが仕事を休む? ~正社員時短・フリーランスママの場合~
2015年07月05日新年度から子どもを保育園に預け、仕事復帰するママも多いことでしょう。そして、仕事復帰にあたり、おそらく誰もがこのテーマで悩んだはずです「育児・家事と仕事の両立をどうするか」――。そんな皆さんに最初に言っておきます。「両立しようと思わないでください。」こう言うと、「え、両立しなきゃ生活が成り立たなくない?」と、多くの人が疑問に感じるかもしれません。しかし、実際問題、「育児、家事、仕事、どれも完璧にしよう!」というのはほぼ不可能です。このような姿勢ですべてに臨むと、ママ自身が壊れてしまう場合がとても多く、かえって危険です。では、どのように育児、家事、仕事の3つに向き合ったらよいのでしょうか?■すべてを完璧にするのではなく、バランスを見て、足りないところを補えればOK! ママだって人間ですから、何かに向けて注げるエネルギーは限られていますし、感情や気持ち、体調に左右されることも多いです。育休明けの初仕事は、久々に満員電車に乗って仕事に向かうことから始まります。その瞬間を「待ってました!」と喜び、初日からフルスロットルで仕事のできる、本当のスーパーマンも中にはいますが、多くのママは仕事のペースや感覚を戻すのに必死なはず。最初のうちはそれだけで1日の大半のエネルギーを使ってしまうことでしょう。そして退社後も、疲れ果てた心と体で保育園にお迎え→買い物→夕食づくり→夕食→お風呂→寝かしつけとノンストップで動くことになります。「早く食べなさい」「早く寝て」と、自分の気持ちを子どもに押し付けるような小言を言ってしまうことだって、少なくないはずです。でも、それでいいのです。育休明けのママはまず、そんな自分を受け入れてください。そして、「明日は子どもに『早く食べなさい!』と、できるだけ言わないようにしよう」と思って明日を迎えればいいのです。私自身ワーキングママで、夜な夜なパソコンに向かって仕事をすることも多く、仕事が立て込むと気持ちに余裕がなくなって、子どもに向き合うのがついおろそかになることもありました。しかも、そうなると決まって子どもは体調を崩すのです。そして、自己嫌悪と反省をし、「翌週は子ども中心で生活しよう」と思う――この繰り返しでした。家事もそうです。仕事で忙しく、時間がなければ惣菜や外食などで済ますのもアリです。そこで、「今週は、ほとんど惣菜や外食で済ますことが多かったから、週末は子どもと一緒に食事作りを頑張ろう!」「来週は手作りの夕食を1日でも多くしよう」と思って実行すればよいのです。今日できなくても、明日やればよい。今週できなかったなら、来週やればよい。長いスパンで見て、トータルでバランスがとれていれば、それでOK。「バランスを見て補う」とはそういうことなのです。■余裕があれば、効率よく家事をこなすワーママの時短テクニックを真似しようとはいっても、ワーキングママの中には、効率よく家事をこなして子どもとの時間を極力取る、という器用な人もいます。そうした人はたとえば、1週間分の夕食を時間がある週末に作って冷凍しておいたり、朝ごはんを作る時に、夕食の仕込みも一緒にしたり、という工夫をしています。ほかにも、インターネットの時短メニューのレシピをストックしておいたり、宅配業者の時短メニューセットを上手に活用したりするママもいます。お掃除ロボや食洗機を導入し、できる限り家事のストレスを失くした!という声もありました。■周りに頼れる人がいるのなら大いに頼りましょう! ワーキングママの中では、社会復帰を考えて自分や夫の両親の家のそばに住む、という選択をする人も増えています。これも立派なワーママの知恵。おじいちゃんやおばあちゃんに頼ることのできる幸せな環境であれば、大いに頼ればよいのです。子どもの急病など、緊急時のお迎えはおじいちゃんおばあちゃんが!というケースも増えていますし、どうしても時間がない時は実家でごはんを済ませる、というママもいます。また、ご主人にも頼って、家事は分担するのも大切なこと。外国では、ワーキングシェア(=ワークシェアリング。1人当たりの労働時間を短縮して仕事を分かち合い、雇用人数を増やすという考え方)という概念が進んでいるため、家事や育児も夫婦でシェア、という考えが当たり前になってきています。まずはご主人に簡単にやってもらえそうな家事からお願いし、少しずつお願いすることを増やしていくとよいでしょう。■育児と家事をしながら仕事をするにはどうすればよいか、自分に合った方法を見つけよう育児と家事をしながら仕事をするにはどのような工夫をすればよいか、そして、どの方法なら自分にとって負担なくこなせそうかを何パターンかシミュレーションし、試してみて、最終的に自分に合ったパターンを見つけていってください。そして、時々自分の気持ちが今どこに向いているのか? 育児、家事、仕事のバランスを見た時に足りない部分はないかを確認し、あればそこを補う。無理してどれも完璧にしようとはせず、まずは、この方法を実践してみてくださいね。
2015年04月01日少し前、このTVCMが話題になりました。仕事と子育てを両立するママたちにとっては共感を得たものの、これから子供を産もうと思う女性にとっては「子育てと仕事の両立は無理かな」と不安を感じさせたそう。「少子化を増幅させる」という大きな視点での問題定義も……。あなたはこのCM、どう捉えましたか?パパたちに見せてしまった私はこのCMをあえてSNSでシェアしました。すると予想以上に反響が大きかったのです。それも、子育て中のパパたちからの反響が多数。「たしかに授乳など、女性にしかできないことはある。でも、それ以外はそんなにない」「夜中の3時間おきにミルクを作ってあげたり、おむつを変えることは父親でもできる」「家の中のことを分断するのが当たり前だ」「女の人は育児がしたくないわけじゃない。それを当然と思ってる旦那に腹が立っているんだろう」「パパの存在が見えないのが寂しい。もっと頼ってほしい」などの嬉しい声をたくさんいただきました。「子育て=母親のもの」の終焉 子育ては母親がするもの、という時代は終わりました。その証拠に一部の企業では、男性の育児休暇を奨励しています。事実、過去、私の上司だった課長クラスの方も1ヶ月の育児休暇を取得しておられました。彼がマネージメントしていた人数は40名以上。彼が育休を取ったため、40人をマネージメントする人間が1ヶ月もいなかったのです。ところが、会社の仕事は問題なく進んでいました。あなたの仕事と子育ての両立を楽にする技 優秀な人ほど「自分がいないと大変なことになるんじゃないか」と思いがちですが、そうではありません。誰かが必ずあなたの業務を保管してくれるようになっている、それが会社という組織です。ですから、育児に専念するときは仕事の事はおもいっきり忘れてOK。むしろ、そういうライフスタイルがこれからの働き方のロールモデルとなるのです。あなたがそのロールモデルになる一歩を踏み出してはどうでしょうか。「仕事もしっかり、子育てもしっかり」それを実現可能にする方法をご紹介します。あなたが不在でも、どこに何があるか分かるデスクに1つ目は、あなたがいなくても、どこに何がおいてあり、今その仕事がどうなっているのかをみんなに共有しておくこと。例えば、デスクの上に現在の仕事を案件ごとにまとめて、付箋などに名前づけしてファイリングしておく。名刺入れも机の上に出しておく。こうすることで、もし子供に突然のトラブルが起きて会社を退出しなくてはならなくなっても、誰かが助けてくれます。「今は子育てが優先」をはっきり言う2つ目は、自分のスタンスを公言すること。「私は今、子育てに専念したいので毎日4時には帰ります。でも、子育てが落ち着いたら比重を仕事にシフトします」そう名言しておけば、まわりも理解してくれるでしょう。時期をきちんと明確にすることも大事。夫との役割分担は分かりやすく設定 3つ目は、役割分担を夫と決めること。例えば、毎週月曜と木曜は旦那さんが子供の送り迎えをする。それ以外は自分がやる。そうやって日付で役割を決めることで、しっかり分業できます。頼れるママ友をたくさん持とう4つ目は、まわりに頼れる環境を作っておくこと。例えば、いざというとき頼れるように、近所のママたちと仲良くしておく。近所のママが困ったときは自分が助ける代わりに、自分が困ったときは助けてもらう。このサイクルがうまく回れば、双方にメリットが生まれます。ホームパーティーなど開いて、ママ友たちともっと頼り&頼られる関係をつくりましょう。 すでに、仕事と子育ての両立は実現可能な時代が始まっています。ここでご紹介した知恵さえ身につければ、子育てと仕事の両立はもっとラクで楽しくなりますよ。さあ、あなたも一歩を踏み出しましょう。
2015年01月14日