本国初登場フランス映画No.1の『BONNARD, Pierre et Marthe(原題)』が邦題『画家ボナールピエールとマルト』として、2024年秋に公開されることが決定、場面写真が解禁された。また「横浜フランス映画祭 2024」でも公式上映される。20世紀の最も偉大なフランス人画家の一人ピエール・ボナール(1867-1947)は、印象派と抽象を探求したポスト印象派との間を結ぶ架け橋とみなされている。彼は大胆な色彩と日常の些細な事象を好んで描いたことで知られ、友人の画家たちと一緒に、1888年「ナビ派」として知られるグループを形成。彼らは、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌ、葛飾北斎の先進性を称賛し、ボナール自身も日本美術からの影響を多くの作品で示していたことでも知られる。本作では、そんな彼が生涯の伴侶となるマルトとの半生を描く。マルトは「幸福の画家」ピエールにとって、単なるミューズをはるかに超えた存在となるのだが、2人の関係は謎に満ちていた。当時の常識からはかけ離れた破天荒な愛の形を営みつつも、生涯をかけ共同で充実した芸術的成果を生み出していく…。キャストは『セラヴィ!』『夜明けの祈り』でフランス映画界実力派の代表格に称されるヴァンサン・マケーニュがピエールを演じ、妻・マルト役には『ヒア アフター』『少年と自転車』『メビウス』『幻滅』など数々の名作で知られるいまやフランスを代表する名女優セシル・ドゥ・フランスが演じる。メガホンを取るのは『5月の花嫁学校』『ルージュの手紙』『ヴィオレット ある作家の肖像』『セラフィーヌの庭』などフランス映画らしい芸術作品に定評のあるマルタン・プロヴォ監督。この度、解禁された場面写真は、破天荒な生涯を送った画家ピエール・ボナールとその妻・マルトが芸術的で且つ感応性を感じるシーンを切り取ったまるで絵画のようなショットや、ボナールの創作シーンなどで、2人の謎に満ちつつ破天荒な愛の半生を垣間見ることができる。またこの秋の公開を前に、3月20日(水・祝)から24日(日)の間に開催される「横浜フランス映画祭 2024」での公式上映も決定し、マルタン・プロヴォ監督の来日も予定されている。『画家ボナールピエールとマルト』は秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月05日『稲垣潤一 フレンチ・バージョン vol.2 ~オンド・マルトノ 原田節を迎えて~』が2022年10月15日(土)にタウンニュースホール (神奈川県秦野市)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて6月28日(火)より発売開始です。カンフェティで6月28日(火)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ モンマルトルの丘に吹く風のように、フランス生まれの神秘的な響きを奏でる世界的オンド・マルトノ奏者の原田 節(はらだ たかし)を迎えて拓く、稲垣潤一の新境地。出演者プロフィール●稲垣潤一(ヴォーカル) Junnichi Inagaki1953年7月9日生まれ。仙台市出身。中学時代から本格的なバンド活動を始める。高校卒業後、ライブハウス、ディスコ、米軍キャンプなど様々な場所でライブ活動をする中、ドラムを叩きながらのボーカルというスタイルで注目を浴び、1982年「雨のリグレット」でデビュー。「ドラマティック・レイン」(1982)や「夏のクラクション」(1983)「クリスマスキャロルの頃には」(1992)他、数々のヒット曲で日本を代表するAORシンガーとしての地位を確立。2016年から「コンセプトライブ」を行う。「男と女」5作の中からセレクトしたアルバム、2019年8月「あの夏の風のように TWO HEARTS TWO VOICES」、2019年11月「オリオン瞬くあの街で TWO HEARTS TWO VOICES」を発売。デビュー40周年を迎えた2022年1月に、ピアノとのコラボレーションアルバム「Forever Yours Vol.1」、3月30日には新曲2曲を収録した40周年企画アルバム「稲垣潤一meets林哲司」を発売。1983年 日本レコード大賞 ベストアルバム賞(「SHYLIGHTS」)1986年 日本レコード大賞 ベストアルバム賞(「REALISTIC」)1987年 TBS日本作曲大賞 大賞受賞(「思い出のビーチクラブ」)1993年 日本ゴールドディスク大賞(「クリスマスキャロルの頃には」)2009年 日本レコード大賞 企画賞受賞(「男と女」「男と女2」)2011年 第1回東北グッドエイジャー賞 受賞オフィシャルTwitter @JI_hotclubオフィシャルサイト j-inagaki.net/●原田 節(オンド・マルトノ)Takashi Harada三歳よりヴァイオリン、七歳よりピアノを始める。強烈な自己表現能力に優れたオンド・マルトノとの出会いを期に、慶應義塾大学経済学部を卒業後渡仏、パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)オンド・マルトノ科を首席で卒業。オンド・マルトノ演奏家としての積極的な演奏活動を開始した。特に20世 紀を代表するフランスの作曲家故オリヴィエ・メシアン作曲[トゥランガリーラ交響曲]のソリストとしての演奏会は、カーネギーホール、ベルリンフィルハーモニーホール、シャンゼリゼ劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座といった主要な劇場で20ヶ国330公演を超えた。また 同曲をオランダ王立コンセルトヘボー管と録音したCDはフランス・ディアパゾンドール賞を受賞するなど、世界的な評価を確固たるものとしている。作曲家としての代表作には、オンド・マルトノ協奏曲[薄暮、光たゆたふ時]、邦楽器アンサンブルのための[恍惚のスケッチ]、組曲[オリーブの雨]などがあるが、1990年代より、テレビCF音楽に請われて参加したことをきっかけに、アニメや映画音楽などの影像とコラボする音楽とも関わりが深い。2002年制作の劇場用長編アニメ[パルムの樹]のサントラ盤は独特なサウンドで高評を得ており、[マリオネット]では2007年ブリッケンリッジ映画祭(米国コロラド)で最優秀音楽賞を受賞。またグローバル音楽奨励賞、出光音楽賞、飛騨古川音楽大賞奨励賞、横浜文化奨励賞、ミュージック・ペンクラブ賞など受賞も多数。オフィシャルサイト 公演概要『稲垣潤一 フレンチ・バージョン vol.2 ~オンド・マルトノ 原田節を迎えて~』公演日:2022年10月15日(土)13:30開場/14:00開演会場:タウンニュースホール(神奈川県秦野市南矢名1-5-13)■出演者稲垣潤一 / 原田節■チケット料金前売:9,000円当日:9,500円(全席指定・税込)主催: タウンニュース・エンターテイメント株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月23日“泊まれる醤油蔵”古民家ホテル「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」が、奈良・田原本町に2020年8月29日(土)オープン。奈良最古の醤油蔵に泊まる「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」奈良最古の醤油蔵を再構築した宿泊施設「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」が誕生。70年前に一度閉業したマルト醬油が、築130~140年の蔵の一部を改修し、古民家ホテルとしてオープンする。屋敷全体は、奈良固有の大和棟造りの名残を残す佇まい。客室には、醤油蔵元の使われ方に着想を得た家具や装飾を施しており、かつてこの蔵に住み込みで働いていた蔵人たちの生活をいたるところで感じられる。部屋名にも、醤油づくりや蔵の歴史にちなんだ「糀」「府庫」などユニークな名前を採用した。丁寧に手入れされた庭には、七福神の飾り瓦や春日灯篭などを飾って“和”の雰囲気で来客をもてなしてくれる。食事をする奥の間からは美しい景色を眺めることができ、緑あふれる空間で朝食を味わうことができる。醤油づくりに新たに挑戦古民家ホテル「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」のオープンにあわせて、伝統の古文書を読み解き、醤油づくりに新たに挑戦。地元原材料と天然醸造製法にこだわったマルト醤油は、約2年かけてじっくりと熟成させ、2022年よりマルト醤油を使った食事メニューが提供される予定だ。遺跡、神社仏閣を巡る街歩きも「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」の周辺は、重要文化財や遺跡、神社仏閣が多く存在するエリア。日本最古とされる⼤神神社の別宮・村屋神社や、国史跡唐古・鍵遺跡など観光スポットが揃っているので、宿泊時には足を延ばして、ぜひ周辺エリアの街歩きも楽しんで欲しい。【詳細】「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」オープン日:2020年8月29日(土)住所:奈良県磯城郡田原本町大字伊与戸170標準的な部屋設備:ヒノキ風呂・レインシャワー、温水洗浄トイレ、冷暖房完備(全室床暖房有)インターネット:無料Wi-Fi【予約・問い合わせ先】TEL:0744-32-2064
2020年08月28日「フランス映画祭2016」にて最高賞のエールフランス<観客賞>受賞した『92歳のパリジェンヌ』。いま、『世界一キライなあなたに』などでも話題を呼んでいる“尊厳ある死”の選択や、本作での母と娘の描き方について、監督や主演女優らが語るインタビュー映像とメイキング映像がシネマカフェに到着した。「いままで本当にありがとう。幸せな人生だわ」。92歳のバースデーパーティの席で、主役のマドレーヌのスピーチは家族への感謝の言葉から始まった。だが、その後に続いた宣言に、耳を疑う家族。「2か月後の10月17日に私は逝きます──」。こうして家族の波乱の日々が始まるが、母を説得しようと会話を重ねるうちに、娘は次第に母の生き方やその強さに心を動かされていく――。92歳のパリジェンヌが選んだ“美しい人生”の終え方と、彼女を支え続ける娘や家族の姿を描き出す本作。フランスのリオネル・ジョスパン元・首相の母親の人生を、作家である実娘ノエル・シャトレが綴った物語「最期の教え」を原案に、女優としても活躍するパスカル・プザドゥー監督が映画化。主人公の娘と母を、近年監督としても名を馳せているフランスの名女優サンドリーヌ・ボネールと、舞台・テレビ・映画で活躍をする大ベテラン女優マルト・ヴィラロンガが演じている。今回、監督・脚本のプザドゥー監督、原案のノエル、娘役のサンドリーヌ、母親役のマルトといった屋台骨となる女性スタッフ&キャストが、本作に寄せる思いを熱く語るインタビュー映像の一部が到着した。まずは監督が、マドレーヌ役のマルトに「もしあなたがよければ、この映画をあなたで撮りたいの」と、電話でオファーしたことを明かす。そして、「そんな気がした」「今回は大ヒットになるわね」とマルトが快諾してくれたことを語ると、当の本人は「忘れてたわ」とひと言。一同に笑みがこぼれる。続いて、本作のように自ら死を選ぶことについて、マルトが「私には理解できるわ。この瞬間も考える。自分も同じことをするか?それとも老いに身を任せるか、と」と本作のテーマに斬り込むと、娘役のサンドリーヌも「『同じことができるかどうか分からないけど、気持ちは分かる』と言ったわね」とふり返った。「どんな人にとっても、自分の体は自分自身だけのもの、だから自由にできる。私は映画と同じことをするかもしれないし、しないかもしれない。自分の体だから、自ら死の選択をする人を理解できるし、しない人のことも理解できる」と、凜として生きることを選んだ“92歳のパリジェンヌ”を演じたマルトは、真摯に語る。さらに、監督は「(観客が)目にするのは、母親の宣言に対する反応。賛成、あるいは反対のリアクションね」と言う。「映画は娘がたどる道のりを描く、こんな感じの弧を。母親のほうは決心を固めていて、変わらない。弧を描く娘の道のりを見ていくのね」と説明すると、原案者であるノエルも「弧のイメージがステキね。気に入ったわ」と賛同する。合間には、温かい雰囲気の中にも緊張感漂う、家族の会話のシーンをとらえたメイキング映像も。主人公の母と娘の愛ある決断を、あなたも劇場で見届けてみて。『92歳のパリジェンヌ』は10月29日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月25日フランスの名女優サンドリーヌ・ボネールとマルト・ヴィラロンガを迎え、凜として生きる92歳の母と、彼女を愛する家族の姿をあたたかく描いた『92歳のパリジェンヌ』。「フランス映画祭2016」で最高賞にあたるエールフランス<観客賞>を受賞し、注目を集める本作の予告映像が到着した。92歳のバースデーパーティの席で、主役のマドレーヌ(マルト・ヴィラロンガ)のスピーチは「いままで本当にありがとう。幸せな人生だわ」という、感謝の言葉から始まった。だが、その後に続いた母の突然の宣言に娘(サンドリーヌ・ボネール)をはじめとする、集まった家族は動揺を隠せない。「2か月後の10月17日に私は逝きます――」“最後まで自分のやり方で生きる”ことに強いこだわりを見せるマドレーヌの姿に、最初は戸惑い、考えを変えさせようと苦心していた家族も、徐々に心を動かされていくが…。6月に日本で開催された「フランス映画祭2016」では、最高賞のエールフランス<観客賞>を受賞し、一躍注目を集めた本作。リオネル・ジョスパン仏元首相の母の人生を、作家である娘ノエル・シャトレが綴った物語を原案とし、美しく、凛としたまま人生を終える決意をした1人の女性と、その家族を描きあげる感動の物語だ。今回解禁された予告編は、母・マドレーヌのいままでの人生と強い信念、家族への愛、それに対する家族の波乱の日々が、ポップな音楽をバックに丁寧に描かれたもの。息子からも「頑固で手強い」と評されるマドレーヌの独自の美学、チャーミングな笑顔や肉親との絆などを垣間見ることのできる、切なくも温かさに満ちた映像となっている。また、“92歳のパリジェンヌ”を演じたマドレーヌ役のマルト・ヴィラロンガから、本作の掲げるテーマと、日本での公開についてコメントが到着している。◆マルト・シラロンガコメント今回、このマドレーヌという役のオファーをもらった時は、とても嬉しかったし、他の人には絶対にとられたくないと思ったわ。この映画は実話に基づいているのだけれど、実在の彼女は素晴らしい人格の持ち主だし、この作品自身にも私の心に訴えてくるとてもリアルで力強いテーマがあった。尊厳死というのは難しいテーマだけれど、誰にでも起こりうること。いま向き合うべきものなのです。娘役を演じたサンドリーヌ・ボネールも同じ考えだったので、私たちはすぐに強い絆で結ばれたわ。ただ、この映画の中では色々な立場や、色々な意見が描かれている。きっとお客様にも多種多様な立場や意見があるでしょう。私たちが描いたメッセージをきっかけに、皆さんの中でも会話が生まれたらと思っています。この映画に出演でき、日本で公開されることになり、とても嬉しいです。自分らしい人生の終え方を望む母と、強い絆で結ばれた家族の愛を描く本作。こちらの映像を見た後には、あなたも大切な人と言葉を交わしたくなるかも。『92歳のパリジェンヌ』は10月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月01日6月に開催され、盛況を博した「フランス映画祭2016」で、最高賞にあたるエールフランス観客賞を受賞したヒューマンドラマ『The Final Lesson』(英題)が、『92歳のパリジェンヌ』として、10月に劇場公開されることが決定した。かつては助産婦として活躍し、いまは子どもや孫にも恵まれ、ひとり穏やかな老後を過ごしているマドレーヌ。まだまだ元気な彼女だが、気がかりなのは、数年前からノートに書き記している「1人でできなくなったことリスト」の項目がどんどん増えていること。そんな中で迎えた92歳の誕生日。「いままで本当にありがとう。幸せな人生だわ」と、バースデーパーティでのスピーチを感謝の言葉で始めるマドレーヌ。だが、その後に続いた宣言に、家族は耳を疑う。「2か月後の10月17日に私は逝きます――」。みんなに迷惑をかける前に、自らの手で人生に幕を下ろすというマドレーヌ。絶対反対を唱える家族たちと、決して揺るがないマドレーヌの意志。こうして家族の波乱の日々が始まるが、母を説得しようと会話を重ねるうちに、娘は次第に母の生き方やその強さに心を動かされていき…。6月24日~27日まで開催された「フランス映画祭2016」で、12本の新作から多くの観客たちに支持され、見事、観客賞を受賞した本作は、92歳にして凛と生きる母と、彼女を支え続ける娘の感動の物語。監督は、女優としても活躍するパスカル・プザドゥー。主演は、『彼女の名はサビーヌ』の監督としても名を馳せ、『親密すぎるうちあけ話』『仕立て屋の恋』などで知られる名女優サンドリーヌ・ボネールと、84歳のいまも舞台・テレビ・映画で活躍をする『溺れゆく女』『私の好きな季節』などの大ベテラン、マルト・ヴィラロンガ。リオネル・ジョスパン元・仏首相の母の人生を、作家である娘ノエル・シャトレが綴った物語を原案に、自分の美学を貫き、美しく、凛としたまま人生を終える決意をした一人の女性とその家族を描き上げ、自分らしい“終わり方”を問いかけていく。『92歳のパリジェンヌ』は10月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月17日1993年から開催されている「フランス映画祭2016」が今年も開催され、6月24日(金)、オープニングセレモニーが行われた。10年ぶりの来日となったイザベル・ユペールのほか、スペシャルゲストに浅野忠信、是枝裕和監督らが出席した。「フランス映画祭」は毎年日本で行われている映画祭で、日本初公開となるフランス映画の新作を中心に上映される。本年もクラシック作品1本を含む全13本がスクリーンを彩り、記念すべきオープニング作品には、カトリーヌ・ドヌーヴが主演を務めた『太陽のめざめ』がラインナップされた。団長に就任したイザベルは、ジェラール・ドパルデューと共演した『愛と死の谷』と『Asphalte』(原題)に出演している。赤いジャケットに黒いパンツ姿で颯爽と登場したイザベルは「こんばんは。わたし、とても、しあわせです」と日本語で話すとフランス語で「(日本語を)頑張りました。次回はもっと頑張ります。フランスでは日本の映画が大好きだから、日本でぜひ撮影したいです」と、日本での映画出演に意欲を見せ、キュートにほほ笑んだ。カンヌ国際映画祭<ある視点>部門に正式出品した映画『海よりもまだ深く』でメガホンをとった是枝監督は、花束ボーイとして登場。緊張した面持ちで花束をイザベルに手渡しながら、「フランス映画史そのもののような女優さんです」と讃え、「いろいろな形でお互いの国の映画が交流し合って、刺激できればと思います」と、日仏映画の架け橋になれればと抱負を語った。さらに、同じく本年度カンヌ国際映画祭<ある視点>部門 審査員賞に輝いた『淵に立つ』の深田晃司監督と主演を務めた浅野さんも壇上に上がり、カンヌを賑わせた日本人が揃った。浅野さんは、イザベルさんの横に立つと終始そわそわで、「僕はイザベルの大ファンで、本当に今日うれしくて。僕は映画のことは分かっていなくて、何しろイザベルさんに会えるということで来ました。ぜひ深田監督に僕とイザベルさんの映画を撮ってほしく、そのために来たようなものです」と、少年のような笑顔で語り、これにはイザベルさんも浅野さんに向き直り“快諾”かに見える拍手を送っていた。そのほか、フランソワ・ファヴラ、ローラン・ラフィット、パスカル・プザドゥー、マルト・ヴィラロンガ、ギヨーム・ニクルー、マイウエン、ウニー・ルコント、ニコラ・サーダ、マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール、ルシール・アザリロヴィック、ロッド・パラドが登壇した。「フランス映画祭2016」は6月24日(金)~27日(月)まで有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇で開催。(cinamacafe.net)
2016年06月24日