8月10日(水)より「スターチャンネルEX」にて配信開始されるマーティン・フリーマン主演「レスポンダー 夜に堕ちた警官」より本予告映像が解禁された。本作は、警察への通報に初期対応する“レスポンダー”の任務に就きながら、麻薬の売人と関わり、自らの精神と家族を危機に追い込んだ夜勤巡査の5日間をスリリングに描くハードコア警察ドラマ。元レスポンダーの小説家が自らの経験を基に脚本を手掛け、リヴァプールの緊急通報の現場と警官の苦悩をリアルに描き、英BBCで放送され大ヒットした。主人公を演じるマーティン・フリーマンは型破りであると同時に心に闇を抱えた警官を演じ、大人気ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」や「FARGO/ファーゴ」、『ホビット』シリーズなどで見せたこれまでのイメージを大きく覆し、新たな魅力を発揮している。この度、配信開始にあわせて本予告映像が初公開された。家族を想いながら「普通で善人の警察官になりたい」と心理セラピストに望みを語るクリス(マーティン・フリーマン)。しかし、旧知の麻薬売人カール(イアン・ハート)からは難題を押し付けられ、単独行動していたパトロールには新人警官のレイチェル(アデラヨ・アデダヨ)が同行。妻のケイト(マイアンナ・バーリング)からは「助けたいのに心を開いてくれない」と指摘され、何もかもうまくいかないクリスの心は崩壊していく一方だった。果たして、苦悩を抱えるクリスに救済は訪れるのか?キャラクターたちの複雑な心情を表すかのような、緊迫感のある映像となっている。「レスポンダー 夜に堕ちた警官」(全6話)はスターチャンネルEXにて8月10日(水)より配信開始。BS10スターチャンネルにて9月19日(祝・月)より放送(9月10日(土)に第1話先行無料放送あり)。(text:cinemacafe.net)
2022年08月10日マーティン・フリーマン主演の英国ドラマ『レスポンダー 夜に堕ちた警官』(全6話)がスターチャンネルEXから国内独占で配信スタートした。それに併せて、本作の本予告映像が公開された。本作は、警察への通報に初期対応する“レスポンダー”の任務に就きながら、麻薬の売人と関わり、自らの精神と家族を危機に追い込んだ夜勤巡査の5日間をスリリングに描くハードコア警察ドラマだ。元レスポンダーの小説家が自らの経験を元に脚本を手掛け、リヴァプールの緊急通報の現場と警官の苦悩をリアルに描いた本作は英BBC放送で放送されヒット。本国での放送開始2カ月で早くもシーズン2の製作決定が発表され、2023年の放送が見込まれている。物語の主人公は、ハードな“レスポンダー”の仕事と精神的ストレスの影響で任務中にも理性を失いがちな夜勤巡査のクリス・カーソン。ある晩パトロール中に、旧知の麻薬売人カールから彼もよく知る若者を至急捜し出して欲しいとの連絡が入る。さらにその騒ぎの最中、新人警官のレイチェルがパトロールに同行することになり……。主演のマーティン・フリーマンは『SHERLOCK/シャーロック』や『FARGO/ファーゴ』、『ホビット』シリーズなどで見せたこれまでのイメージを覆す、型破りであると同時に心に闇を抱えた警官を演じ、新たな魅力を発揮している。公開された本予告では、家族を想いながら「普通で善人の警察官になりたい」と心理セラピストに望みを語るクリス(マーティン・フリーマン)。しかし、旧知の麻薬売人カール(イアン・ハート)からは難題を押し付けられ、単独行動していたパトロールには新人警官のレイチェル(アデラヨ・アデダヨ)が同行。妻のケイト(マイアンナ・バーリング)からは「助けたいのに心を開いてくれない」と指摘され、何もかもうまくいかないクリスの心は崩壊していく一方だった……。果たして、苦悩を抱えるクリスに救済は訪れるのか。キャラクターたちの複雑な心情を表すかのような、緊迫感のある映像となっている。マーベル・スタジオの最新映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(11月11日公開)など、今後の注目作の出演決定で話題を集めるマーティン・フリーマンのダークで危うげな演技に注目だ。■配信情報『レスポンダー 夜に堕ちた警官』(全6話)スターチャンネルEXで配信中・毎週水曜更新9月19日(祝・月)よりBS10スターチャンネル毎週月曜23:00放送開始(※9月10日(土)17:00~第1話先行無料放送)
2022年08月10日レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシが『The Wager』でまたもやコンビを組むことになった。原作はデビッド・グランが書いた『The Wager: A Tale of Shipwreck, Mutiny and Murder』。1740年代、南アメリカ近くの島で破損したイギリスの船のキャプテンとクルーがサバイバルのために葛藤する物語。ディカプリオとスコセッシの次回公開作『Killers of the Flower Moon』も、グランの本が原作だ。『Killers〜』同様、『The Wager』もアップルが製作する。ディカプリオの最近作は、Netflixの『ドント・ルック・アップ』。文=猿渡由紀
2022年08月02日マーティン・フリーマン主演の英国ドラマ『レスポンダー 夜に堕ちた警官』(全6話)が8月10日(水)、スターチャンネルEXから国内独占で初配信、BS10スターチャンネルで9月19日(祝・月)より放送決定となった。さらに特報映像も公開された。本作は、警察への通報に初期対応する“レスポンダー”の任務に就きながら、麻薬の売人と関わり、自らの精神と家族を危機に追い込んだ夜勤巡査の5日間をスリリングに描くハードコア警察ドラマだ。元レスポンダーの小説家が自らの経験を元に脚本を手掛け、リヴァプールの緊急通報の現場と警官の苦悩をリアルに描いた本作は英BBC放送で放送されヒット。本国での放送開始2カ月で早くもシーズン2の製作決定が発表され、2023年の放送が見込まれている。物語の主人公は、ハードな“レスポンダー”の仕事と精神的ストレスの影響で任務中にも理性を失いがちな夜勤巡査のクリス・カーソン。ある晩パトロール中に、旧知の麻薬売人カールから彼もよく知る若者を至急捜し出して欲しいとの連絡が入る。さらにその騒ぎの最中、新人警官のレイチェルがパトロールに同行することになり……。主演のマーティン・フリーマンは『SHERLOCK/シャーロック』や『FARGO/ファーゴ』、『ホビット』シリーズなどで見せたこれまでのイメージを大きく覆す、型破りであると同時に心に闇を抱えた警官を演じ、新たな魅力を発揮。この度初公開となる特報映像では、夜勤巡査の主人公のクリス(マーティン・フリーマン)が、「最後にいいことをしたのはいつだ?」と独白するシーンから始まる。幼なじみで現在は麻薬売人のカール(イアン・ハート)からは「お前の人生を壊せる」と追い詰められ、悲痛な叫びをあげるクリスに果たして救いの手は差し伸べられるのか。海外ドラマ『レスポンダー 夜に堕ちた警官』(全6話)8月10日(水)よりスターチャンネルEXで配信開始・毎週水曜更新9月19日(祝・月)よりBS10スターチャンネル毎週月曜23:00放送開始(※9月10日(土)17:00~第1話先行無料放送)
2022年07月01日セレーナ・ゴメスと、ハリウッド・コメディ界のレジェンドであるスティーブ・マーティン、マーティン・ショートの3人がメインキャラクターを務めるミステリー・コメディドラマ「マーダーズ・イン・ビルディング」。待望のシーズン2配信決定に、SNSでは「シーズン2待ってました!」「続きが気になる!!」「めちゃくちゃ楽しみ」など歓迎と期待の声が上がった。そんなシーズン2に向け、本作の魅力と3人のキャラクターをふり返った。ニューヨークの高級マンションに住む、2人のスマートなおじさま“チャールズ”と“オリバー”、そして孫ほど年の離れた女性“メイベル”。実録犯罪番組マニアという共通点から意気投合した3人が、自分たちが暮らすマンションで突如起こった殺人事件の謎に迫っていく――。というミステリーだが、本作が特徴的なのは、この3人が愛聴していた実録犯罪番組に憧れるあまり、自分たちで事件の捜査を進めていくポッドキャスト番組をスタートさせてしまうこと。近年注目が集まっているポッドキャストなどの音声メディアがストーリーのアクセントとなり、これまでにないユニークさと、スリリングさを兼ね備えた“ミステリー・コメディ”ドラマとなっている。登場する3人のメインキャラクター、メイベル、チャールズ、オリバーもそれぞれひと癖もふた癖もある人物ばかりだ。▼メイベル/セレーナ・ゴメスメイベルはまるでマンション内のファッションリーダーのよう。いつもスタイリッシュな衣装に身を包んでいる。ただ、人付き合いが苦手でミステリアスなオーラもあり、謎の多きキャラクター。何か気になることがあると夜も眠れないという彼女は、殺人事件にまつわる不可解な点に気づき、チャールズやオリバーと調べ始めるのだが、彼女自身も大きな隠しごとをしていて…。▼チャールズ/スティーブ・マーティンこの実録犯罪番組マニア3人のリーダー格となるのが、元俳優のチャールズだ。長身でスラっとしたスタイルに眼鏡が特徴的なチャールズは、几帳面で細かなことにこだわる少々神経質なタイプ。かつてTV番組で探偵役を演じて人気を博したものの、いまでは演技の仕事もぱったりとなくなり、張り合いのない日常を過ごしていたが、マンションでの事件の捜査がきっかけで再び生き生きとし始める。▼オリバー/マーティン・ショートオリバーは、見栄っ張りでガサツな一面のあるキャラクター。かつてブロードウェイの舞台で監督として成功を収めたが、いまではチャールズと同じく仕事を失い、お金にも困っているという役どころ。3人でポッドキャストを始めようと最初に提案をしたオリバーは、もう一度人生の栄光をつかむため、事件の捜査と並行して番組作りに励み始める。決して交わるはずのなかったこの3人の人生が“実録犯罪番組マニア”という唯一ともいえる共通点によってつながる本作は、犯罪捜査の専門家や探偵、天才ハッカーなどミステリードラマによく登場するようなスペシャリストは不在。しかし、だからこそ手探りのアマチュア捜査の中で起こる、彼らでしか遭遇しないようなハプニングや意外な展開がコミカルに描かれ次第に見る者を引き込んでいく、世代を超えて楽しめる上質なミステリー・コメディドラマが実現。シーズン2では、この3人が新たな事件に巻き込まれることになり、予想だにしない展開が待ち受けるという。「マーダーズ・イン・ビルディング」シーズン2は6月28日(火)よりディズニープラスにて配信開始。※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がcinemacafe.netに還元されることがあります。(text:cinemacafe.net)
2022年05月29日マーティン・フリーマンが、『ブラックパンサー』のエヴェレット・ロス役を再演している同作の続編『Black Panther: Wakanda Forever』について、「Collider」に語った。前作で主人公のブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが2020年に死去したことから、続編はチャドウィックの出演はかなわない。チャドウィック“不在”のまま撮影が進んだことに、マーティンは「不思議な感じだし、悲しい」と心境を明かした。「その一方で、作るべき映画を作っています。撮影現場にはたくさんの人がいて、一丸となって頑張っています。でも、根底には大きなすき間を感じるのも間違いないでしょう」と、チャドウィックがいないことで生じたギャップについても語っている。「この作品をきちんと完成させるために、汗と血を流すライアン・クーグラー監督と関係者に敬意を表します。楽しかったですよ」と困難に立ち向かったクーグラー監督らを労った。「彼が亡くなったとき、『そうか。じゃあ続編は作らないんだな』と思ったんです。でも、まだあの(『ブラックパンサー』の)世界と(ブラックパンサーではない)ほかの素晴らしいキャラクターが伝える物語があります。良い映画ができたと思いたいですね。ライアン・クーグラーのことは信頼しているんです」と続編に期待を寄せた。(Hiromi Kaku)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpanther
2022年05月11日この春も話題作がひしめき合っていますが、今回は映画好きにオススメしたい1本をご紹介します。それは、スティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシといった名監督たちに多大な影響を与えたとされる“20世紀最大の巨匠”イングマール・ベルイマン監督にまつわる注目作です。『ベルイマン島にて』【映画、ときどき私】 vol. 473アメリカからスウェーデンのフォーレ島へとやって来たのは、映画監督カップルのクリスとトニー。創作活動にも互いの関係にも停滞感を抱いていた2人は、敬愛するベルイマン監督が数々の傑作を撮ったこの島でひと夏を過ごすことで、新作へのインスピレーションを得ようと考えたのだ。やがて島の魔力がクリスに作用し、彼女は自身の“1度目の出会いは早すぎて2度目は遅すぎた”ために実らなかった初恋を投影した脚本を書き始める。その後、どうしても結末が思いつかず、悩んでいたクリスだったが、思いがけない出会いが彼女の心を変えていくことに……。第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、高い評価を得た本作。そこで、こちらの方に作品の背景などについて、お話をうかがってきました。ミア・ハンセン=ラブ監督@Judicaël Perrin2007年に26歳という若さで長編映画監督デビューを果たすと、類まれなセンスと才能でフランスを代表する女性監督のひとりとなったミア・ハンセン=ラブ監督。今回は、自身も敬愛するベルイマン監督の魅力や日本での思い出、そして女性に伝えたいメッセージについて語っていただきました。―10年ほど前から、ベルイマン監督の作品や人生に傾倒するようになったということですが、どういったところに惹かれているのでしょうか。監督これは非常に難しい質問ですね。お答えするのに、数時間はかかってしまうかもしれません(笑)。なぜなら、ベルイマンの魅力を短い時間で語り尽くすことは私にとっては不可能なことですから。具体的に彼のどの部分がいいとか、どの作品が好きということではなく、彼の人生も作品も生き方も、さらには息遣いまで、すべてが魅力的だと思っています。有名な作品のなかには、人工的なところがある作品もあるかもしれません。でも、『不良少女モニカ』(53)や『ある結婚の風景』(73)、『ファニーとアレクサンデル』(82)のような作品では、彼のキャパシティの広さや創作力の大きさ、そしてエロティシズムまでもがあると感じています。ベルイマンに惹かれるのは、自分に忠実だから―そういったことすべてから監督も影響を受けていらっしゃるのですね。監督そのほかに私が一番惹かれているのは、彼が自分に対してとても忠実であるところです。つまりそれは、自分を裏切ることなく、一切の妥協も許さないという意味でもありますが、そういった部分があるからこそ、ベルイマンがベルイマン以外の何者でもない理由かなと。だから、私は彼の作品を観ていると、彼とコミュニケーションを取れているような気がするのです。ほかにも同じようなコミュニケーションを感じられる監督は何名かいますが、ベルイマンほどそれを直接的に感じられる人はいないと思っています。そういうところが、私から見たベルイマンの魅力です。―なるほど。監督は「この映画の大きなテーマは“解放”である」とお話されていますが、それはいまでも多くの女性が男性から解放されていないと感じていらっしゃるところがあったからでしょうか。監督夫婦生活や社会において叫ばれているような、いわゆる女性解放というのとは少し意味が違いますが、私はクリスを通して自分自身を解き放って自由にする姿を表現したいと考えました。とはいえ、私が映画を作る際、最初に何かをテーマとして掲げているわけではないので、出来上がった作品に対して観る方が興味を持ってくださればいいと思っています。つまり、私が先に何かを意図しているわけではありません。劇中では、クリスがトニーと会話をしていくなかで徐々に変化し、芸術的な面において自分を解き放っていくようなところがありますが、初めは弱さのある女性だった彼女がだんだん強さを身に着けていく過程を感じていただいたらと。この作品を映画化するまではかなり時間がかかりましたが、こういう形で作り上げることができてよかったです。日本を理解するために、次回は長く滞在してみたい―話は変わりますが、日本についても少しお聞かせください。監督はこれまでに何度か来日されたことがあると思いますが、日本での印象深いエピソードなどはありますか?監督日本は大好きなんですが、いつも仕事で行くので、滞在日数が毎回3~4日ほど。あまりにも短すぎるので、私にとってはそれがすごくフラストレーションです。実際、初めて日本に行ったときには、ちょうど子どもが生後数か月のときだったので、1日中インタビューを受けながら授乳もしていて、ゾンビみたいになってしまった強烈な思い出もありますよ(笑)。2度目はもう少し余裕がありましたが、地方まで行けなかったのは残念でした。特に、香川の直島は島全体が美術館のような場所だと聞いていたので、そこで安藤忠雄さんの作品を見たり、芸術に触れたりしたかったですね。私にとって異文化を理解するのはとても重要なことですが、本当の意味で経験するには、やはり1か月程度は必要だと思います。次回こそは訪れてみたいです。過去にこだわらず、未来の力に変えてほしい―ぜひ、お待ちしております。それでは最後に、ananweb読者へのメッセージをいただきたいですが、なかには劇中のクリスのように自分を弱くて依存的だと考えているような女性たちもいると思いますので、この作品から感じてほしいことなどを教えてください。監督実は、私も長い間、クリスのように女性特有の弱さを抱え、家族の問題などに悩んでいた時期がありました。そのときは過去ばかりを振り返り、過去の傷に痛みを感じたりしていましたが、少しずつ弱さを強さに変えていくことができたのです。私の場合は、弱さを創作のツールとして利用しましたが、そんなふうに弱さを“武器”にすることもできるのだということは伝えられたらと。過去のことばかりにこだわるのではなく、それを未来に向けたひとつの力に変換することも可能なんだということをクリスの姿を通して知っていただきたいですし、みなさんにもそうなっていただけることを願っています。柔らかな日差しに包まれながら、自分の心に問いかけるインスピレーションを刺激する美しい景色が広がる “映画ファンの聖地”スウェーデンのフォーレ島を舞台に、女性の繊細な心の機微を見事に映し出した本作。静かな波のように観る者の感情に入り込み、ときには激しい雨のように心を揺さぶる必見作です。取材、文・志村昌美目を奪われる予告編はこちら!作品情報『ベルイマン島にて』4月22日(金)、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開配給:キノフィルムズ© 2020 CG Cinéma ‒ Neue Bioskop Film ‒ Scope Pictures ‒ Plattform Produktion ‒ Arte France Cinéma
2022年04月20日マーティン・スコセッシやイザベル・ユペール、ソフィア・コッポラら、世界中の名立たる映画人やアーティストたちから愛される映画『WANDA/ワンダ』(1970)が7月9日(土)より日本初の劇場公開となることが決定。日本版ポスター、場面写真、予告映像が解禁された。ペンシルベニア州。ある炭鉱の妻が夫に離別され、子どもも職も失い、有り金もすられる。少ないチャンスを全て使い果たしたワンダは、薄暗いバーで知り合った傲慢な男といつの間にか犯罪の共犯者として逃避行を続ける…。アメリカの底辺社会の片隅に取り残された崖っぷちを彷徨う女性の姿を切実に描き、70年代アメリカ・インディペンデント映画の道筋を開いた奇跡のロードムービーとなるのが本作。監督・脚本・主演のバーバラ・ローデンは生まれ故郷ノースカロライナ州での虐待を受けた子ども時代から逃れ、16歳でニューヨークに移り住んだ。ダンサーやピンナップモデルを経て俳優になった彼女は社会派の巨匠エリア・カザン監督映画『草原の輝き』(61)に出演。1964年、カザンの演出でアーサー・ミラーの戯曲「アフター・ザ・フォール」でトニー賞の主演女優賞を受賞。カザンはローデンの演技を「彼女のやっていることには、常に即興の要素、驚きがあった。私の知る限り、そんな役者は若い頃のマーロン・ブランドだけだった」と賞賛。その後ローデンは、カザンと二度目となる結婚をする。長年、女性らしさに縛られ、女性らしさを売り物にしてきたローデンは、30歳を過ぎたころ、自身のアイデンティティや目標を見出せない従順な女性像に疑問を持ち、本作『WANDA/ワンダ』を製作。「エリア・カザンの妻」と呼ばれ、他人に書かれた役を演じることから、彼女自身が辛うじて逃れてきた生き方を実証した。1980年、乳がんにより48歳の短い生涯を終える。世界中で愛された傑作がいよいよ日本初の劇場公開へ1970年ヴェネチア国際映画祭最優秀外国映画賞を受賞したアメリカ映画であり、1971年カンヌ国際映画祭で上映された唯一のアメリカ映画として注目されたが、その名声とは裏腹にアメリカ本国ではほぼ黙殺された作品。この映画の精妙さは、人伝てによって広まり、フランスの小説家・監督のマルグリット・デュラスはこの映画を「奇跡」と称賛し、ローデンの演技を「神聖で、力強く、暴力的で、深遠だ」と驚嘆する。本作を公開するためなら何を差し出してもいいと褒めたたえる彼女は、「本作をいつか配給することを夢見ている」と映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」で語った。その後も、ローデンが監督した唯一の本作は同世代の女優や映画監督たちに多大な影響を与え続けながらも、長い間、観ることのできない伝説的作品として認知される。デュラス、スコセッシ、ユペールはもとより、カンヌ映画祭常連のダルデンヌ監督兄弟、親交の深かったジョン・レノン、オノ・ヨーコ、カルト映画の巨匠ジョン・ウォーターズ、現代アメリカ映画の最重要作家ケリー・ライカート、ガーリーカルチャーの旗手ソフィア・コッポラなどが口々に尊敬の念を込めて「失われた傑作」と評価し、ローデンを不世出の作家として敬意を表する。「私は洗練された映画が大嫌い」と言い放つローデンの荒削りな美学で骨の髄まで削ぎ落とされた本作には、その後の数多くのインディペンデント映画で用いられるスタイルが見て取れる。常に動いているカメラワーク、無名のロケーション、奇抜さや奇妙なキャラクターを求める姿勢など、このスタイルを駆使した最初の女性監督による映画といえる。M・スコセッシ監督のザ・フィルム・ファウンデーションとGUCCIの支援によりプリント修復2003年、ユペールはデュラスの意思を引き継ぐかのように、映画の配給権を買い取り、この幻の映画をフランスで甦らせる。2007年、閉鎖前の「ハリウッド・フィルム&ビデオ・ラボ」の書庫を訪れた「UCLAフィルム&テレビジョン・アーカイブ」の修復師が、放置されていたオリジナルのネガ・フィルムを発見し、破壊から救い出した。2010年にはスコセッシ監督が設立した映画保存運営組織「ザ・フィルム・ファウンデーション」とイタリアのファッションブランド「GUCCI(グッチ)」の支援を受け、プリントが修復。この修復版は、ニューヨーク近代美術館で上映され行列ができるほど大成功を収める。本作の熱烈な支持者であるというソフィア・コッポラ監督が自ら紹介、観客の中にはマドンナの姿もあったという。同年、ヴェネチア国際映画祭で再び上映。2011年には、BFIロンドン映画祭やロサンゼルスの保存映画祭でも上映される。2012年には、フランスの作家ナタリー・レジェが「バーバラ・ローデンのための組曲」を出版、英訳もされローデンの評価はいっそう高まった。そして2017年「文化的、歴史的、または審美的に重要」と後世に残す価値がある映画として『スーパーマン』(78)、『フィールド・オブ・ドリームス』(89)、『タイタニック』(97)などと共に認められ、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録される。時間が経つにつれて貴重な作品として認識された本作は、アメリカ映画の公式な歴史にはほとんど登場しない。だが、ニュー・ハリウッド時代の金字塔、アメリカ・インディペンデント映画の代表作として、大西洋との両側でカルト映画として注目され続けている。イザベル・ユペール&ケリー・ライカート、本作へのコメントイザベル・ユペール(フランスの女優)『WANDA/ワンダ』は紛れもなく映画界の最高傑作のひとつに数えられる。ローデンは、です。『WANDA/ワンダ』の中には、映画業界のメタファーを見逃さずにはいられませんでした。悪党とその共犯者、まるで映画監督とその女優のように。そこでは、従順で要求が多く、咎め立てられずに消費される一方で、男たちは、映画監督たちは、ちっぽけなヤクザ者として振る舞うのです。全てが非合法な文脈の中にあるものです。映画では、表向きに語られていることもあれば、その裏で語られていることもあります。バーバラ・ローデンは映画のアウトロー的な側面について極めて上手く訴えています。ケリー・ライカート(映画監督)なぜバーバラ・ローデンは映画史の中でもっと称賛されないのでしょうか?私には理解できない。彼女の演技やフレーミングのセンスもさることながら、この映画で彼女が思いもよらない方法でジャンルを弄んでいるのが好きです。当時、他に誰がそんなことをやっていたのでしょう? 場所と人々の真の感覚を得ることができ、脇役も皆素晴らしい。『WANDA/ワンダ』は7月9日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:WANDA ワンダ 2022年7月9日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開© 1970 FOUNDATION FOR FILMMAKERS
2022年04月07日ファッションの祭典「メットガラ」が、今年は従来通り、5月の第一月曜日(5月2日)に開催される。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、2020年5月、2021年5月は開催することができず、直近では例外的に2021年9月に開催された。メットガラ開催後に始まる展示会は、今回と前回で2部構成になっており、前回の第1部のテーマは「In America: A Lexicon of Fashion」(直訳は「アメリカ:ファッションの語彙目録」)だった。今回の第2部のテーマは「In America: An Anthology of Fashion」(直訳は「アメリカ:ファッションの作品集」)だという。第2部で展示される作品を手がけるのは、ジャニツァ・ブラボー(『Zola』)、ソフィア・コッポラ(『オン・ザ・ロック』)、ジュリー・ダッシュ(『ラヴ・ソング』)、クロエ・ジャオ(『エターナルズ』)、マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、オータム・デ・ワイルド(『EMMA エマ』)、レジーナ・キング(『あの夜、マイアミで』)、トム・フォード(『ノクターナル・アニマルズ』)の8人の映画監督。8人は、アメリカのファッション史を時代ごとに区切ったそれぞれの展示室のテーマに合わせ、映像作品をデザインするという。「In America: An Anthology of Fashion」の展示会の開催期間は5月7日から9月5日まで。(Hiromi Kaku)
2022年02月17日『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の世界興行収入が、コロナ禍に公開された作品で初めて10億ドル(約1140億円)を超えた。同シリーズでスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じている主演のトム・ホランドが、胸を張って「スーパーヒーロー映画もアート(芸術)である」と「The Hollywood Reporter」に語った。これは、巨匠マーティン・スコセッシの「マーベル作品は映画(シネマ)ではない。テーマパークの乗り物のようなものだ」という2019年の発言に対する反論だ。「スコセッシに『マーベル映画を作りたい?』って聞いてみたらいいよ。でも彼はそういう映画を作ったことがないから、作り方がわからないと思う。ぼくはマーベル映画に参加してきたし、オスカーの候補に挙がるような映画にも参加してきた。これらの作品にはたった1つの違いしかない。それは、マーベル映画はもう一方の映画よりすごく(製作費が)高いということだけだ。でも、(俳優の)ぼくが役を掘り下げたり、監督がストーリーやキャラクターを描く方法はまったく同じだ。スケールが違うだけ。だから、マーベル映画は本物のアートだと思う」と主張した。また、ベネディクト・カンバーバッチ、ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソンといった“マーベル仲間”の名前を挙げ、「彼らも“オスカーにふさわしい”作品にも出演しているけれど、ぼくと同じことを言うと思うよ」と語った。(Hiromi Kaku)■関連作品:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
2021年12月27日マーティン・スコセッシ監督が、伝説のロックバンド「グレイトフル・デッド」の伝記映画(タイトル未定)のメガホンを取ることが明らかになった。「The Hollywood Repoter」などが報じた。同バンドの創立メンバーのジェリー・ガルシアをジョナ・ヒルが演じる。スコセッシ監督とジョナは、2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でもタッグを組んだことがある。2人とも、製作陣にも名を連ねている。「グレイトフル・デッド」は1965年にサンフランシスコ・ベイエリアで結成。カウンターカルチャーを代表するバンドとして人気を集めた。リードギターとボーカルを務めたジェリーは、薬物依存のため入所していたリハビリ施設で1995年に死去。死因は心臓発作だった。同年にバンドは解散した。バンドとしては1994年にロックの殿堂入りを果たし、2004年には「ローリング・ストーン」誌が選んだ「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」で55位にランクイン。2007年にはグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞を受賞した。ジェリー個人はギタリストとして高い評価を受け、2003年の「ローリング・ストーン」誌が選んだ「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」で13位に選ばれている。「グレイトフル・デッド」Photo by Don Paulsen/Michael Ochs Archives/Getty Imagesスコセッシ監督は2017年に同バンドの公式ドキュメンタリー映画『グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅』の製作総指揮を務めており、同バンドへの思い入れが強いようだ。同バンドの元メンバーのボブ・ウェア、ビル・クルーツマン、フィル・レッシュ、ミッキー・ハートも本作の製作総指揮を務める。(Hiromi Kaku)
2021年11月19日マーティン・スコセッシが、グレイトフル・デッドの伝記映画を監督することがわかった。バンドのフロントマンであるジェリー・ガルシア役はジョナ・ヒルが演じる。ヒルはプロデューサーも兼任するとのこと。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で組んで以来、スコセッシとヒルは、また一緒に仕事をする機会を探していたらしい。製作、配信はApple TV+。AppleTV+は、次に公開を控えるスコセッシの『Killers of the Flower Moon』も製作、配信をする。予算2億ドルの超大作で、出演はレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジョン・リスグローら。撮影はすでに終了し、現在、ポストプロダクション作業が進められている。文=猿渡由紀
2021年11月19日マーティン・スコセッシが製作総指揮を務め、新進気鋭の映画製作スタジオ「A24」とタッグ組んだ『ザ・スーベニア~魅せられて~』がBS10 スターチャンネルにてテレビ初放送が決定。それを記念してA24製作7作品も特集放送される。80年代のイギリス。映画作りを目指す若き女学生ジュリーは、外務省に勤めるという年上の男性アンソニーに出会う。彼女はアンソニーから画家フラゴナールの作品「ザ・スーベニア」を紹介され、絵の美しさに魅了されると同時に、アンソニーの怪しげだが抗いきれない魅力に惹かれる。ジュリーの母や友人は彼女を心配するが、ジュリーは映画に対する自身の表現法を見出すにつれ、この厄介な恋愛にからめ取られていく…。『ザ・スーベニア~魅せられて~』は、『家族の波紋』などの監督ジョアンナ・ホッグの自伝的作品で、ティルダ・スウィントンとその実娘オナー・スウィントン・バーンが親子共演を果たしたほか、2019年のサンダンス映画祭では ワールドシネマ・ドラマ・コンペティション部門でグランプリを獲得するなど注目を集めた作品。日本では劇場未公開となっていた幻の一作だ。時代性を感じさせるこだわりの美術やA24らしいアート性に富んだ美しい映像も必見。すでに続編も製作されている。さらに、ジョナ・ヒルが初監督を務めた自伝的ドラマ『mid90s ミッドナインティーズ』、ゴールデングローブ賞主演女優賞ほかに輝いた『フェアウェル』、ある事件から男たちの秘密が暴かれていくブラックコメディ『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』など、同じくA24製作映画が新作を中心に7作品放送される。「A24」はいま、映画ファンが熱く注目する新進気鋭の映画スタジオ。作家性溢れる珠玉の名作の数々に触れられる、またとない機会となりそうだ。『ザ・スーベニア~魅せられて~』は10月20日(水)20:30~ほか、BS10 スターチャンネルにて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年09月17日『タイタニック』『ターミネーター』『アバター』など、数々の大ヒット作を世に放ってきた映画界の巨匠ジェームズ・キャメロン監督が、オンラインで映画製作の授業を受け持つことになったという。キャメロン監督の授業を受けられるのは、eラーニングサイトの「MasterClass」。現在のところ、1コマあたり10分前後、合計3時間20分の15コマの授業が公開されている。キャメロン監督は、自身の作品の取り上げ、製作過程を紹介しながら映画製作について教えているとのこと。「どんな映画製作者も、先達の映画製作者を手本にするものです。私のMastereClassの授業を通し、会員が自身の主観的な視点で私の技術をとらえ、発展させてくれたらうれしいです」と語っている。「MasterClass」では「アート&エンターテインメント」のカテゴリーで、キャメロン監督のほか、マーティン・スコセッシ監督、スパイク・リー監督、ロン・ハワード監督、デイヴィッド・リンチ監督らも映画人として教鞭を取り、サミュエル・L・ジャクソンが演技、クリスティーナ・アギレラが歌唱法、ハンス・ジマーが映画音楽の作曲法を教えている。年間、日本円にして20,800円(月額制もある)の会員費を払うと、9カテゴリー・100以上の授業を自由に受講できる。(Hiromi Kaku)
2021年06月18日「世界 本の日」である4月23日(金)に公開される映画『ブックセーズ』。世界最大規模のニューヨークブックフェアの裏側から“本を探し、本を売り、本を愛する”ブックセラーの世界を紐解く本作の監督D・W・ヤング監督が今回、ZOOMでのインタビューに応じた。監督は、ウディ・アレンやハル・ハートリーの映画に欠かせない“インディペンデント映画の女王”と呼ばれた女優パーカー・ポージーや、マーティン・スコセッシのNetflix新作ドキュメンタリーでも有名になった作家フラン・レボウィッツが映画に関わった理由、そして日本の神保町のことや日本版ポスターに登場する猫のことなどを語っている。■「誰もが変わり者だけど聡明で素晴らしい人物たち」まず、本作のきっかけについて「ブックセラーであり映画プロデューサーでもあるダン・ウェックスラーから、“ブックフェアに集まるブックセラーと本の映画を作らないか”と話があったんです。僕は若い頃に作家を目指していて、今も本好きで書店が大好きで、ブックフェアにも行っていたので素晴らしいと思いました。また、叔父と叔母が本屋をやっていたという個人的な思い出もあって、この映画は絶対やるべきだと思った」と明かす。そして本作に登場するブックセラーたちを、「“良き変人(GOOD WEIRED)”です」と表現する。「誰もが変わり者だけど聡明で素晴らしい人物たちなので、あまりに学ぶことが多くて完成まで丸3年かかってしまいました。でも映画監督としては、彼らだけでなく、本そのものがとてもヴァラエティに富んだ視覚的な存在だということにも大きな魅力を感じました」と語った。フラン・レボウィッツが登場し、パーカー・ポージーがナレーションだけでなく製作総指揮も担当した理由については、「フランは作家で評論家でコメンテーターで、本の世界の偉大な人物だと誰にも認められています。それに、彼女の歯に衣着せぬ発言は有名で、ニューヨーク映画祭では彼女のユーモアあふれる発言に笑いが起きてました」と語り、「パーカー・ポージーもニューヨークのカルチャーを語る上でとても重要な人物」という。「二人だけでなく、本を愛する人たちの協力があってこそ、この映画は完成しました。ニューヨークでも書店の状況は厳しいですが新しい潮流もあります。ただ過去を懐かしむのではなく未来も感じられる映画にしようと思いました」と、本作に込めた思いを続ける。■「ブックカルチャーと猫には伝統的に繋がりがある」日本では「世界 本の日」に公開される本作。「公開日を知らされた時、妻のジュディス(本作のプロデューサー)がすぐに気付きました。素晴らしいアイデアだと思いましたが、偶然この日になったと聞いて、とても驚きました」と語る監督。「パンデミックのため、世界の多くの地域では映画館で公開できなかったので、日本では映画館で公開してくれることに感謝しています。ドキュメンタリー映画はいつも発見の旅だと思っていますので、皆さんも何かを発見してくれたらと」と日本に向けてメッセージ。「今回、インタビュアーの皆さんが、日本には素晴らしい本の街“神保町”があると教えてくれました。まだ日本に行ったことがないのですが、いつか必ず神保町を訪れたいですね!それから、日本版ポスターを羨ましく思ってるんですよ。僕らもポスターに猫を入れたかったんだけど、なぜかアメリカでは受け入れられなかった。ブックカルチャーと猫には伝統的に繋がりがあると思います。猫はミステリアスで、本と同じでいつも発見がある。猫はこの映画の物語の一部だと言えますね(笑)」と、2つの愛するものの関係性を語ってくれた。さらに、この日本版ポスターにも使われている飼い猫“ムツヘタ”と共にメッセージを寄せているデイヴ・バーグマンほか、ヘザー・オドネルや、本作のプロデューサーであるダン・ウェクスラーらニューヨークのブックセラーからもメッセージ動画が到着している。『ブックセラーズ』は4月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブックセラーズ 2021年4月23日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、UPLINK吉祥寺ほか全国にて公開(C)Copyright 2019 Blackletter Films LLC All Rights Reserved
2021年04月21日数々の傑作を生み出してきた名監督、クリント・イーストウッド、スタンリー・キューブリック、マーティン・スコセッシの映画製作の裏側に迫る貴重なドキュメンタリー映像が本日3月15日(月)より、ワーナー・ブラザースの特設サイト「FILM MAKERS/名監督ドキュメンタリー<映画製作の舞台裏>」にて無料配信スタートした。配信中の映像は、3人の巨匠がどのように映画を製作してきたのか、本人のインタビューや撮影当時の映像・資料に加え、スティーブン・スピルバーグやウッディ・アレン、メリル・ストリープ、モーガン・フリーマン、トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、ジャック・ニコルソン、ケビン・ベーコンなどが登場、ハリウッドを代表する名監督や俳優、スタッフなどの証言も交えたドキュメンタリーだ。アメリカを代表するフィルムメーカーで、2度のアカデミー賞監督賞を受賞しているイーストウッド監督。今回配信中のドキュメンタリー「イーストウッド語られざる伝説」は、ワーナー・ブラザース設立90周年を記念して特別に製作されたもので、日本初公開。監督デビューしたばかりの頃から、現場のカメラがイーストウッドの監督としての手腕を記録。また、謎に包まれた巨匠キューブリック監督の生涯とキャリアを探求する貴重なドキュメンタリー「ライフ・イン・ピクチャー」。ナレーションはトム・クルーズが務め、数々の写真や映像作品、ホームビデオなどの資料によって、如何にして歴史に残る偉大な名作を残したか、その作家性や独自の視点に迫っている。そしてスコセッシ監督の映像は、「グッドフェローズ スペシャル・エディション(2枚組)」DVD発売時に映像特典として収録された「グッドフェローズの伝説」。前半は『グッドフェローズ』の製作の裏側に迫るドキュメンタリーで、後半ではフランク・ダラボン、リチャード・リンクレーターらが製作者の立場から本作に対する感謝と彼らの作品にどのように影響したかについて語っている。なお、この貴重な映像は、イーストウッド監督が約70分、キューブリック監督が約142分、スコセッシ監督が約43分という見ごたえのある映像となっている。(cinemacafe.net)
2021年03月15日世界最大規模のニューヨークブックフェアの裏側から“本を売る人たち”の世界を紐解くドキュメンタリー映画『ブックセラーズ』から、個性豊かなブックセラーや希少本などが続々と登場する予告編が解禁となった。本作に登場するのは、本を売るだけでなく、本を探し、本を愛する、まさに“No Book No Life”の個性豊かなブックセラーたち。社会の多様化やデジタル化で本をめぐる世界が大きく変わっていく中で、それでも本を愛し続ける彼らの姿は未来にも希望を与えてくれる。すでに日本の書店関係者からも熱い視線が注がれており、本を愛する全ての人が好きにならずにいられない一級品のドキュメンタリーだ。この度解禁された予告編では、世界最大規模といわれるN.Y.ブックフェアの会場から始まり、軽快なジャズにのせて、飼い猫の前で「希少本を狩る」魅力を語るブックセラー、50年代には386店舗もあったというニューヨークの本屋街について話す有名書店の後継者、「上の世代は悲観的だけど、私は楽観的」と本の未来を語る若手のブックセラーらが登場。また、「グレート・ギャツビー」の初版本やビル・ゲイツが史上最高額の2800万ドル(約28億円超え)で競り落としたダ・ヴィンチの手稿のオークションシーンも目が離せない。「書店に並べる本を自分で選ぶのがブックセラー」「本は長生きして私達の物語を伝えてくれる」など、予告編だけでも素敵なセリフが飛び交うが、本編ではさらに、本を愛し、仕事に誇りを持つブックセラーたちの胸打つ言葉やユーモアあふれるコメントが満載。予告編の最後には、Netflixで配信中のマーティン・スコセッシの新作ドキュメンタリーシリーズ「都市を歩くように −フラン・レボウィッツの視点−」の主人公でもあるフラン・レボウィッツによる、「本の上にグラスを置いたりしたら、私なら死刑よ!」という歯に衣着せぬ言葉で締め括られ、本編への期待が一層高まる予告編となっている。『ブックセラーズ』は4月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブックセラーズ 2021年4月23日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、UPLINK吉祥寺ほか全国にて公開
2021年02月24日世界最大のNYブックフェアの裏側から本を愛するブックセラーたちの世界を追ったドキュメンタリー『ブックセラーズ』が公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルが解禁となった。世界最大規模のNYブックフェアの裏側から「ブックセラーズ(直訳:本を売る人たち)」の世界を紐解いていく本作。監督はドキュメンタリーで活躍してきたD・W・ヤング、製作総指揮でナレーションを務めたのは「インディペンデント映画の女王」と呼ばれる女優のパーカー・ポージー。辛辣でありながらユーモアあふれる語りで、映画の要所要所に登場するのはNY派の作家、フラン・レボウィッツ。Netflixで配信が始まったばかりのマーティン・スコセッシ作の新作ドキュメンタリーシリーズ「都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点-」の主人公である彼が、ブックセラーの世界をガイドする。映画に登場するブックセラーは、ニューヨークの老舗書店の人々から、業界で名を知られたブックディーラー、希少本のコレクター、古書業界に新しい風をもたらす若手から伝説の人物まで。彼らは皆、本をビジネスとして扱うだけでなく、本への愛情に溢れており、中には「奇人」とも「物好き」とも言いたくなるユニークなキャラクターの持ち主も。また、ビル・ゲイツによって史上最高額の2,800万ドル(約28億円)で競り落とされた本「レオナルド・ダ・ヴィンチのレスター手稿」や、あの「若草物語」のオルコットが偽名で書いたパルプ小説、宝石が施された本、人間の皮膚で作られた本など、映画には、コレクターしか見ることのできないような希少本が多数紹介されるのも、たまらない魅力だ。今回解禁されたポスタービジュアルはニューヨークの小さな書店の扉がモチーフで、右角には映画に登場するブックセラーの飼い猫をフィーチャー。「本のない人生なんて。」というコピーが添えられ、本好きの好奇心をくすぐるビジュアルに仕上がっている。『ブックセラーズ』は4月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、UPLINK吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブックセラーズ 2021年4月23日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、UPLINK吉祥寺ほか全国にて公開
2021年02月16日1979年に公開した篠田正浩監督・坂東玉三郎主演作品『夜叉ヶ池』が4Kデジタルリマスター版で42年ぶりに復活。2021年夏に全国各地で順次公開されることが分かった。本作は松竹が2020年に、映画製作を開始して100周年を記念したプロジェクトの締めくくりとなる。幻想文学の礎を築いた泉鏡花の原作を、『梟の城』(1999年)や『スパイ・ゾルゲ』(2003年)などで知られる巨匠・篠田正浩監督が、1979年に取り組んだ意欲作だ。その流麗な美しさと芸の卓越さにより歌舞伎界を一世風靡していた女形の坂東玉三郎が初めて映画に出演し、村に暮らす女性の百合と夜叉ヶ池の竜神・白雪姫の一人二役を演じて泉鏡花の妖艶な世界を表現するということで、製作当初からその壮大なプロジェクトが話題となった。共演には、百合の夫で鐘楼守として暮す晃役に加藤剛、晃の友人で失踪した晃の足跡を追う学者の山沢役に山崎努、白雪姫の眷属、湯尾峠の万年婆役に丹阿弥谷津子と、実力を備えた多彩で豪華な顔ぶれが勢揃い。舞台は福井県と岐阜県の県境辺り。三国嶽のふもとの琴弾谷に夜叉ヶ池の伝説の調査に来た学者の山沢(山崎努)は、迷いこんだ池のほとりで、息を飲むほど美しい女性と出会う。百合(坂東玉三郎)というその女性は、夫と二人で鐘楼守をしているという。家に招かれた山沢は、かつての親友で、夜叉ヶ池の調査に出たまま帰らぬ晃(加藤剛)が百合の夫であることを知り驚愕する。夜叉ヶ池には竜神が封じ込められていて、一日に三度鐘を撞かなければ竜神が再び暴れて洪水を引き起こし、村が流されてしまうため、鐘楼守をすることになったのだという。しかし、ある出来事がきっかけとなり、平穏な日々が破られることになるのだった――。脚本は、篠田監督とともに松竹ヌーヴェルヴァーグと称されたメンバーの一人で、多数の作品を手掛けた田村孟と、『天城越え』(1983年)などの監督作品で知られる三村晴彦。撮影は小杉正雄と坂本典隆、音楽はシンセサイザー音楽作家としても世界的に知られる冨田勲、美術はアーティストとしても名高く舞台美術でも著名な粟津潔、朝倉摂、横山豊と、各界でトップランナーとして活躍する錚々たる顔ぶれが集結している。また、鏡花の幻想的な世界観を表現するために、日本の特撮技術の基礎を築き、『宇宙からのメッセージ』(1978年)、『里見八犬伝』(1983年)、『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)など数々の作品を手掛けた特撮監督の矢島信男により、当時として最先端の特撮技術を駆使してファンタジックな世界を映像化。そしてクライマックスの洪水のシーンの撮影のために、ブラジルのイグアスの滝やハワイを始めとする海外ロケを敢行。また矢島信男特撮監督の指揮のもと、大船撮影所のステージを大改造して作ったセットで50トンの水を使って村が流される大洪水シーンを作り上げ、まさに圧巻の一言に尽きる一大スペクタクルシーンが実現している。当時、本作を観たマーティン・スコセッシ監督は、篠田監督への手紙の中で「玉三郎の演技と、あなたが彼を素晴らしく演出した手法に魅了された」「玉三郎が演じた百合を超えるのは、玉三郎が演じた夜叉ヶ池の白雪姫の他にない」と絶賛。その後、権利関係の問題で、ビデオ化やテレビ放映がほぼできずにいたが、昨夏、篠田監督と玉三郎さんが再会した際に、本作をぜひ今の人たちにも観てもらいたい、ということで想いが一致し、このプロジェクトが始動した。そして各関係者の尽力に加え、篠田監督と坂東玉三郎から全面協力と監修を経て、音や映像のきめ細かな修復作業を何度も行い、ついに4Kデジタルリマスター版が完成した。奇しくも篠田正浩監督の生誕90周年となる2021年、3月に衛星劇場での篠田正浩監督特集としてTV初放映を皮切りに、今後スクリーンでの上映をはじめ、さらにブルーレイ化、テレビ放映、海外展開など、様々な特集が企画されている。美しい音と映像でよみがえった、日本が誇る圧倒的なスケールと壮麗な映像美で描かれる傑作をぜひ体感してほしい。篠田正浩監督この新作『夜叉ヶ池』を観る人は、坂東玉三郎が、山崎努・加藤剛を相手に緊迫した現代劇を演じ、その果てに魔性の姫に変化する見事なと、世界を圧倒した大洪水の“特撮技術”のお家芸が出会った日本映画の奇跡を、その目で確かめてください。90歳でデジタル技術でよみがえった『夜叉ヶ池』の初日を迎える冒険を楽しみにしています。坂東玉三郎昨年の夏に篠田正浩監督と再会して『夜叉ヶ池』のデジタルリマスター化のプロジェクトが始まりました。デジタル化の作業で映像を確認して、撮影当時の1つ1つの出来事を鮮明に記憶していたことに気づきました。それだけ思いを込めて撮影に臨んでいたのだと思います。泉鏡花「夜叉ヶ池」の世界をデジタル化により美しくよみがえった映像で皆さまに是非ご覧いただきたいと思います。公開当時のマーティン・スコセッシ監督から篠田正浩監督への手紙(一部抜粋)まず最初に、玉三郎さんの演技と、あなたが彼を(俳優としても、日本の伝統芸能の象徴としても)演出した素晴らしい手法に魅了されました。玉三郎さんが繊細に演じた百合を凌ぐものがあるとしたら、彼が演じた歌舞伎にインスパイアされた素晴らしい夜叉ヶ池の白雪姫をおいて他にないでしょう。事実、一度夜叉ヶ池の中に入れば、あなたの作品の真実の美しさが明らかになると私は確信しています。このアンダーワールドで繰り広げられるシーンでは、あなたは日本の文化と伝統の真髄を捉えています。西洋人として私が完全に理解できているかわかりませんが、この映画は文化と歴史の感覚に溢れています。この映画は、あなたとあなたの(文化の)伝統への賛歌であり、現在も、そして未来においても生き続けていくことでしょう。敬意を込めて。『夜叉ヶ池』3月:CS局/衛星劇場にてTV初放送(2K放送)2021年夏ジャパンプレミア上映、ユーロスペースにて篠田監督特集にて上映予定その後全国各地で順次公開ブルーレイ発売、海外映画祭出品も予定
2021年01月28日『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督のTVドラマデビュー作となる「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」が独占日本初配信されることが決定した。本作は、グァダニーノ監督が監督、脚本、製作総指揮を務め、イタリアの米軍基地に暮らす少年少女を美しい映像と音楽とともに描いた青春ドラマ。2020年のカンヌ国際映画祭・監督週間にも選出されるなど、アメリカでの放送前から期待が集まった注目作だ。物語の主人公は、14歳の少年フレイザー。軍人の母、母の妻とニューヨークからイタリアにやってきた彼は、新しい環境に馴染もうという気力があまりなかったが、隣に住む同年代の少女ケイトリンと出会い、友情を育んでいく。そんな少年少女を中心に、それぞれのキャラクターが自分が本当は何者なのかを明らかにすることの複雑さに悩み、模索する姿が丁寧に描かれていく。フレイザーを演じるのは、『IT/イット』シリーズで過干渉な母親と暮らす少年エディを演じたジャック・ディラン・グレイザー。フレイザーが出会い、お互いに影響を与えることとなるケイトリン役は、イタリア出身の新人ジョーダン・クリスティン・シモンが演じ、本作でデビュー。ほかにも、『ボーイズ・ドント・クライ』のクロエ・セヴィニーがフレイザーの母親役、ラッパーや音楽プロデューサーとして有名なキッド・カディが兵士でケイトリンの父親役、マーティン・スコセッシ監督の娘フランチェスカ・スコセッシが主人公たちの同級生として登場し歌声を披露する。なお、デヴ・ハインズことブラッド・オレンジが本作のオリジナルスコアを担当。リズミカルで切ない曲調でキャラクターの心の動きを美しく彩るほか、デヴィッド・ボウイ、ケンドリック・ラマーなど様々なアーティストの曲を作中で採用しており、音楽性の高さにも必見のようだ。「僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE」は2月18日よりAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて毎週木曜日更新(全8話)。(cinemacafe.net)
2021年01月13日1999年に大ヒットを記録した映画『バッファロー’66』が2021年1月29日(金)、渋谷ホワイト シネクイントにて公開となる。この約20年ぶりのロードショーに合わせた新規の予告編が公開された。『バッファロー’66』はそれまでクレール・ドニ、マーティン・スコセッシ、エミール・クストリッツァ、アベル・フェラーラなどの個性派監督作品に出演していた俳優であり、ミュージシャン・画家・モデルのヴィンセント・ギャロが初めて監督に挑んだ長編映画。ストーリーは、1991年に実際に行われた「第25回スーパー・ボウル」の勝敗がメイン・プロットになっている。そこにギャロ自身の子供時代の経験と感情を脚本に盛り込み、意表を突く状況設定や意外性のあるドンデン返し、最高のハッピー・エンディングでとことんダメな男の人生模様をカッコよく描く。ブチ切れやすいのになぜか憎めない男と彼の全てを優しく受けとめる、ぽっちゃり系美少女という従来の恋愛映画では絶対主人公になりえないふたりをスクリーンに登場させ、今だかつて誰も見たことのない恋物語を仕立てたのも特徴。ダメ男の相手役であるレイラを演じるのは『アダムス・ファミリー』(1991年)のクリスティーナ・リッチ。またオスカー女優のアンジェリカ・ヒューストン、ジョン・カサヴェテス作品の常連ベン・ギャザラ、『グラン・ブルー』(1988年)のロザンナ・アークエット、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985年)のミッキー・ローク、『ビッグ・ウェンズデー』(1978年)のジャン=マイケル・ヴィンセントなど脇を固める俳優陣も個性的で豪華な顔ぶれが揃っている。音楽はヴィンセント・ギャロの自作曲のほか、英国プログレッシブ・ロック界の二大巨頭イエス、キング・クリムゾンらの楽曲も使用、サントラ盤も大きな話題となった。公開となった予告編は”Billy Brown is back”という文字とともにイエスの楽曲『Heart of the Sunrise』で始まる。ヴィンセント・ギャロ演じるビリーはレイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致、父親と激しい口論を展開する。そして「抱きしめて」と言うレイラに対し、頭を抱えながら「握手で我慢しろ」と返すビリーの姿は、ブチ切れやすくもナイーブな本当のダメ男ぶりが伝わってくる。またキング・クリムゾンの『Moonchild』の旋律を背景に、ボウリング場で踊るレイラの姿は『バッファロー’66』を象徴するシーンであり、90年代末という時代と、当時のミニシアター文化の熱気がよみがえる様だ。『バッファロー’66』2021年1月29日(金)より渋谷ホワイト シネクイントほか全国順次公開
2021年01月08日Netflixで2021年1月に配信される作品が発表。『ベスト・キッド』のその後を描いて大ヒット中の「コブラ会」ほか、「スノーピアサー」「リバーデイル」など人気シリーズの新シーズンが続々配信開始。さらにチョ・ビョンギュ、「gugudan」のセジョン共演の韓国新ドラマ「悪霊狩猟団:カウンターズ」や、キャリー・マリガン主演『時の面影』、ヴェネチア国際映画祭女優賞『私というパズル』など最新映画も満載。「愛の不時着」「梨泰院クラス」「サイコだけど大丈夫」の韓国ドラマの日本語吹き替え版、アカデミー賞最多4冠に輝いたポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』も追加される。「コブラ会:シーズン3」1月独占配信映画『ベスト・キッド』のその後を描いて大ヒット中のドラマ、シーズン3が登場!2つの道場間で繰り広げられた乱闘によって、師匠と弟子たちにも大きな変化が起こる。「スノーピアサー:シーズン2」1月26日より新着エピソード独占配信ポン・ジュノ監督の同名映画をドラマ化した人気シリーズがシーズン2へ。雪で覆われた世界、地球を周回し続ける巨大列車“スノーピアサー”。最後尾の貧困層は革命を起こそうと前方の車両に進む。「結婚作詞 離婚作曲」1月23日独占配信ソンフン、イ・テゴン、パク・ジュミら出演の新ドラマが配信開始。忙しくも充実した毎日を送る3人の女性。しかし予想外の出来事で幸せなはずの結婚生活が不協和音を奏で始める。「Lupin/ルパン」1月8日独占配信話題の新シリーズ配信開始!紳士的かつスマートに、世界中で愛される神出鬼没な大怪盗アルセーヌ・ルパンが今新たに蘇る。主演は『最強のふたり』のオマール・シー。「ウィンクス・サーガ:宿命」1月22日独占配信イタリア発の大人気アニメ原作の実写ドラマ。魔法寄宿学校アルフィアにやってきた5人の妖精たち。恋愛、友情、そしてモンスターと戦うために魔法を習得する。「悪霊狩猟団:カウンターズ」1月31日独占配信チョ・ビョンギュ、「gugudan」のセジョン共演の新ファンタジー・ドラマ。昼はククス麺屋の店員。夜は悪霊ハンター“カウンター”の彼らが特殊能力を駆使して悪霊たちを追跡していく。『時の面影』1月29日独占配信キャリー・マリガン主演、実話に基づく注目作。未亡人プリティは自身の土地にある埋葬塚をアマチュア考古学者ブラウンを雇い発掘するが、そこには歴史を変える大発見が眠っていた。『ペンギンが教えてくれたこと』1月27日独占配信ナオミ・ワッツ出演の実話に基づく物語。事故で妻サムが半身不随になってしまったブルーム一家。ある日、息子たちは拾った1羽のひな鳥に「ペンギン」と名づける。『私というパズル』1月7日独占配信「ザ・クラウン」『ミッション:インポッシブル』シリーズのヴァネッサ・カービーが第77回ヴェネチア国際映画祭で女優賞を受賞。夫妻が自宅出産を試みる中、助産師による不運な悲劇が起こる。監督コルネル・ムンドルッツォ、製作総指揮マーティン・スコセッシ。『アリアナ・グランデ: excuse me, i love you』12月21日独占配信グラミー賞受賞の大人気シンガー、アリアナ・グランデが2019年に行ったワールド・ツアー「Sweetner World Tour」の様子を収めた大興奮のライブステージが独占配信。韓国ドラマシリーズ日本語吹き替え版12月24日より「愛の不時着」「梨泰院クラス」、12月25日より「サイコだけど大丈夫」の配信予定。「愛の不時着」リ・ジョンヒョクに日野聡、ユン・セリに沢城みゆき、ク・スンジュンに前野智昭、ソ・ダン:潘めぐみほか、「梨泰院クラス」パク・セロイに櫻井孝宏、チョ・イソ:松本沙羅、オ・スア:藤井ゆきよほか。『パラサイト 半地下の家族』1月1日配信アカデミー賞作品賞を受賞したポン・ジュノ監督作品が早くも配信開始。半地下住宅に住むキム一家と裕福な家族の出会いから始まる物語を描く。話題を集めたモノクロバージョンもNetflixにて独占配信!(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年12月20日1999年に大ヒットを記録した映画『バッファロー’66』が2021年1月29日(金)、渋谷ホワイト シネクイントにて公開となる。それに伴い、新たなメインビジュアルも公開された。『バッファロー’66』はそれまでクレール・ドニ、マーティン・スコセッシ、エミール・クストリッツァ、アベル・フェラーラなどの個性派監督作品に出演していた俳優であり、ミュージシャン・画家・モデルのヴィンセント・ギャロが初めて監督に挑んだ長編映画。当初は『断絶』(1971年)のモンテ・ヘルマン監督で企画実現を考えるも、最高の作品にするためには自身のすべてを注ぎ込む必要性を感じ、自身が結果監督・脚本・音楽・主演の4役をこなすことになった。ストーリーは、1991年に実際に行われた「第25回スーパー・ボウル」の勝敗がメイン・プロットになっている。そこにギャロ自身の子供時代の経験と感情を脚本に盛り込み、意表を突く状況設定や意外性のあるドンデン返し、最高のハッピー・エンディングでとことんダメな男の人生模様をカッコよく描く。ブチ切れやすいのになぜか憎めない男と彼の全てを優しく受けとめる、ぽっちゃり系美少女という従来の恋愛映画では絶対主人公になりえないふたりをスクリーンに登場させ、今だかつて誰も見たことのない恋物語を仕立てたのも特徴。ダメ男の相手役であるレイラを演じるのは『アダムス・ファミリー』(1991年)のクリスティーナ・リッチ。またオスカー女優のアンジェリカ・ヒューストン、ジョン・カサヴェテス作品の常連ベン・ギャザラ、『グラン・ブルー』(1988年)のロザンナ・アークエット、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985年)のミッキー・ローク、『ビッグ・ウェンズデー』(1978年)のジャン=マイケル・ヴィンセントなど脇を固める俳優陣も個性的で豪華な顔ぶれが揃っている。音楽はヴィンセント・ギャロの自作曲のほか、英国プログレッシブ・ロック界の二大巨頭イエス、キング・クリムゾンらの楽曲も使用、サントラ盤も大きな話題となった。このオフビートなヒューマンドラマは渋谷のミニシアター文化を牽引した渋谷シネクイントのオープニング作品として 1999年7月3日に公開、34週間の大ロングラン、興行収入2億5,000万円を記録する驚異的ヒットとなった。初公開以後、他の作品に関連したイベント上映などで数回上映が行われてきたが、ロードショー公開は約20年ぶりとなる。『バッファロー’66』2021年1月29日(金)渋谷ホワイト シネクイントにて公開
2020年12月14日リアル上映&オンライン配信のハイブリット形式で開催される「イタリア映画祭2020」。この度、オンラインで上映される作品、計29タイトルが公式サイトにて発表された。「日本におけるイタリア年」をきっかけに、2001年の春に始まり、毎年1万人を超える観客が訪れる恒例イベントとなった「イタリア映画祭」。2日間行われるリアル上映後、今回、1か月期間限定でオンライン上映を実施。「新作」「4人の名優たち」「コメディー」「監督デビュー作」「短編」というカテゴリーで分けられており、「新作」ではリアル上映も決定している3作品、人気俳優のステファノ・アッコルシ、エドアルド・レオ、ジャスミン・トリンカを迎えた『幸運の女神』、奔放な父と自閉症の息子の愛情ほとばしるロードムービー『オール・マイ・クレイジー・ラブ』、ローマ国際映画祭クロージング作品『きっと大丈夫』がラインアップ。「4人の名優たち」では、Netflix『オールド・ガード』に出演し日本でも人気急上昇中のルカ・マリネッリ出演作『来る日も来る日も』『イタリアの父』をはじめ、マルゲリータ・ブイ、ヴァレリオ・マスタンドレア、アルバ・ロルヴァケルと、イタリアを代表する旬な名優がそれぞれ出演する作品をピックアップ。また「コメディー」は、過去のイタリア映画祭でも好評を博したイタリアならではの多岐に渡ったコメディー作品を。「監督デビュー作」では、若き天才アリーチェ・ロルヴァケルの『天空のからだ』。マーティン・スコセッシが才能を認めたジョナス・カルピニャーノの『地中海』。そして女優で監督のヴァレリア・ゴリーノの『ミエーレ』を上映。「短編」では、巨匠マルコ・ベロッキオ、女優としても活躍するジャスミン・トリンカ初監督作品が登場。いずれも、日本の劇場や動画配信サービスでは観ることのできない作品ばかりとなっている。なお料金形態は、新作が1200円、旧作は500円、短編は無料で観ることができる。「イタリア映画祭2020」は11月13日(金)・14日(土)イタリア文化会館アニェッリホールにて、11月20日(金)~12月20日(日)オンラインにて開催。(cinemacafe.net)
2020年11月13日おとな向け映画ガイド今週の公開作品から、おとなの味がする4本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/10/18(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は22本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『きみの瞳(め)が問いかけている』『朝が来る』『空に住む』の3本。中規模公開とミニシアター系の作品が19本です。今週も傑作揃い。その中から、4本を厳選し、ご紹介します。『キーパー ある兵士の奇跡』いまや、ヨーロッパのサッカー界に国籍はないも同然ですが、この映画の主人公こそが、イギリスのリーグの年間最優秀選手に選ばれた最初の外国人選手。彼は、戦争中、捕虜として収容所に入れられていたナチスの兵隊でした。ナチスの優秀な軍人に贈られる“鉄十字勲章”と、イギリスの“大英帝国勲章”の両方を持つ唯一の男。バート・トラウトマンといいます。ドイツ軍空挺部隊の元伍長。収容所で仲間とサッカーをしていたところを、地元のサッカーチームの監督に見いだされ、キーパーの助っ人に駆り出されるところから、彼の人生はまた大きく変わります。戦後は故国に帰らず、プロチーム「マンチェスター・シティFC」に入るのです。戦後すぐの話です。相当な風あたりだったでしょう。イギリスはドイツと敵国として戦い、空襲の被害にもあっていますし、ユダヤの人たちだって多くいるのです。彼がいかにして、認められ、愛され、「イギリスの」国民的ヒーローになったか。イギリス人の妻とのエピソードなどで語られる、トラウトマンの真摯で前向きな人柄もありますが、何よりも彼のプレイがイギリス人の心を動かしていきます。スポーツの持つ力、ともいえます。監督はマルクス・H・ローゼンミュラー。トラウトマンは『愛を読むひと』で注目されたドイツ人俳優、デヴィッド・クロスが演じています。妻マーガレット役のフレイア・メーバ―、その父で最初にトラウトマンを認めた地元サッカーチームの監督役ジョン・ヘンショウなど、主要な役どころはイギリスの俳優で固めた、ドイツとイギリスの合作。戦後75年、いまだから作れた映画、です。『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』全盛期の音楽活動はもとより、解散コンサートが伝説の映画『ラスト・ワルツ』として映画史にも燦然と輝く、ザ・バンドを、彼らの音楽的ルーツから始め、解散後まで描いた音楽ドキュメンタリーです。ボブ・ディランのバックバンドとして、1965年からツアーに参加。フォーク・ソングのカリスマだったディランがロックに目覚めた時期です。アコースティック・ギタ―での弾き語りのあとにバンドと登場するツアーの構成は、世界中どこへいっても、古典的なフォークファンからブーイングの嵐でした。やや疲弊した彼らは、ニューヨーク郊外のウッドストックで出直します。バンド名も「ザ・バンド」として活動を開始。ロバートソン夫妻が住む、ピンクに塗られた家の地下スタジオで作曲をし、レコーディングも始め、68年、『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』で本格的なアルバムデビューを果たします。近くに住むディランも加わって……。ハッピーな日々が続きます。唯一無二のバンドとして得た名声。才能がぶつかり合い、やがて訪れる仲違いと解散が待ち受けていますが、そんな、1970年前後絶頂期の彼らは、やんちゃで、生き生きとしていて、本当に兄弟のようで、実に楽しそうです。マーティン・スコセッシが製作総指揮。リーダーだったロビー・ロバートソンの回想を中心に、これでもかというほど豪華な音楽界の大物たちの証言が並びます。エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン……。スコセッシが語る『ラスト・ワルツ』秘話。ブルース・スプリングスティーンは彼らの仲の良さを語り、魅力のひとつを「シンプルな名前、ザ・バンド。これだね」と。首都圏は、10/23(金)から角川シネマ有楽町他で公開。中部は、10/24(土)から名演小劇場で公開。関西は、10/30(金)からシネ・リーブル梅田他で公開。『彼女は夢で踊る』実在する広島第一劇場というストリップ劇場を舞台にしたドラマです。立ち退きを迫られていることもあり、閉館はやむを得ない現実なのですが、往生際悪く、閉館興行をうちながら、2度も再開し、「閉館詐欺」といわれても平然としている劇場主が、主人公の木下社長です。演じているのは、ベテラン俳優加藤雅也。下町のショービジネス世界に、いそうだよなあこういう人、とつい思ってしまう、どこかうさんくさそうな、不思議な個性が、魅力です。札束がうなっていた全盛期、それから幾星霜。場末感ただよう「ヌードの殿堂」もいよいよ閉館。支配人は、全国から集めた踊り子のなかに、かつて憧れた人のおもかげをみつけ……。踊り子、そしてそのヒモさん、職人芸の照明さん、変わったお客さんたち、彼らの人間模様が繰り広げられます。実際、閉館間近という第一劇場で撮影。出番前に、踊り子さんがキスをして舞台に向かう「口紅の壁」が歴史を語っています。ロック座のベテランストリッパー、矢沢ようこが踊る、そのバックに流れる曲は松山千春の『恋』。楽曲使用に意外とすんなり許可がおりたのは、松山が昔、ストリップの照明の仕事をやってたことがあったからとか。とてもしみます。昭和な味もする青春ノスタルジー。哀愁の映画です。首都圏は、10/23(金)から新宿武蔵野館他で公開。中部は、10/23(金)からユナイテッド・シネマ豊橋18、11/21(土)からシネマスコーレで公開。関西は、10/31(土)から第七藝術劇場で公開。『FRIDAY』横浜長者町で40年続く、FRIDAYを追ったドキュメンタリーです。横山剣率いるクレイジーケンバンドを生んだ聖地、とよばれる伝説のライブハウス。ゆかりのミュージシャンとしては、柳ジョージ、宇崎竜童、TCR横浜銀蝿RSRの翔など、つまり、ハマのちょいワルバンドの巣窟です。キャパは50席ほどで、客席と同じ高さのステージ。演奏した音がストレートに響くハコはここしかない、と評判です。名物マスター磯原順一さんの日常を中心に、30組近い、ミュージシャンたちのインタビューと、『長者町ブルース』『雨に泣いている』『カサブランカダンディ』『横浜ホンキートンク・ブルース』『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』など22曲が披露されます。横浜、おとなの夜を愉しんでください。首都圏は、10/23(金)から29(木)まで アップリンク渋谷で、10/30(金)から11/13(金)まで 横浜ジャック&ベティで公開。中部は、11/28(金)から12/4(木)まで 名古屋シネマテークで公開。
2020年10月18日日本の運命を決した歴史的海戦を描く映画『ミッドウェイ』が9月11日(金)に全国公開される。この度、ローランド・エメリッヒ監督のインタビュー映像が公開された。第2次世界大戦の中でも、歴史を左右するターニングポイントとなった激戦として知られるミッドウェイ海戦。激突したのは、日本とアメリカ。1942年、北太平洋のハワイ諸島北西のミッドウェイ島に、巨大な航空母艦、世界最大の大和を含む超弩級の戦艦、戦闘機、急降下爆撃機、潜水艦が出動し、空中、海上、海中、そのすべてが戦場となった。本作では、司令官たちの緊迫した頭脳戦、パイロットたちの壮絶な空中戦、彼らを船上から迎え撃つ決死の海上戦が描かれる。監督は『インデペンデンス・デイ』シリーズのローランド・エメリッヒ。20年に及ぶリサーチと新たに発見された日本軍側の資料をもとに、両軍に敬意を捧げて史実を再現したという。キャストには、山本五十六、チェスター・ニミッツをはじめとした実在の人物を演じるために、ウディ・ハレルソン、パトリック・ウィルソン、デニス・クエイド、アーロン・エッカート、豊川悦司、浅野忠信、國村隼など日米の実力派俳優が集結した。公開されたインタビュー映像はハワイのプレミアイベント時に行われたもの。エメリッヒ監督がいかに日本側の描写に力を注いだか、そして本作に込めたメッセージも垣間見える映像となっている。最初に豊川悦司、浅野忠信、國村隼の日本人俳優を起用した経緯について「僕たちは運が良かったんだ」と、マーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』でもキャスティングを担当した、日本の女性プロデューサーに紹介してもらったことを明かす。しかし、言葉の問題は大きかったようで、通訳を必要とする会話に苦労があったようだ。それでも「素晴らしい経験だった。撮影の最後3週間は日本映画だったからね」と日本側をしっかりと描いていることを強調。日本人俳優の演技については「素晴らしかった」と太鼓判を押した。ほとんどのアメリカ人俳優は共演シーンがなく、初めて日本側のパートを見た時、皆が関心していたそうで「アメリカで試写をした時、何度も耳にしたのは、日本人俳優たちを絶賛する声だった」と振り返った。本作でもっとも苦労した点については「何も実在しない映画だった」と現存するものが少なく、ほとんどのものを一から作った点を挙げる。視覚効果ショットは1500に及び、この種の映画としては膨大な数であることを説明。「どれも自然に見えなきゃいけない。この手の映画は視覚効果が悪いとダメだ」と、数々の大作を撮ってきたエメリッヒらしい映像へのこだわりを熱弁する。作品自体の見どころについては「スペクタクルであり、日米双方をしっかり描いている」と自信を覗かせた。最後にエメリッヒ監督は「戦争に勝者はなく、敗者しかいない。戦争が再び起きてはならないと伝えたい」と20年間ずっと描きたかった物語に込めたメッセージを明かした。『ミッドウェイ』9月11日(金)全国公開
2020年09月06日豊川悦司、浅野忠信、國村隼ら日本の俳優も出演することで話題の映画『ミッドウェイ』。この度、ハワイのプレミアイベント時に行われたローランド・エメリッヒ監督のインタビュー映像が公開された。インタビュー映像ではまず、日本人俳優を起用した経緯について「運が良かったんだ」と話し始めるエメリッヒ監督。浅野さんら日本人キャストが多く参加したマーティン・スコセッシ監督作『沈黙 -サイレンス-』でキャスティングを担当した、日本の女性プロデューサーに紹介してもらったそうで、言葉の問題はあったものの「素晴らしい経験だった」とふり返り、「撮影の最後3週間は日本映画だったからね」と日本側をしっかりと描いている点を強調。そんな彼らの演技についても語っており、「すばらしかった」「アメリカで試写をした時、何度も耳にしたのは、日本人俳優たちを絶賛する声だった」と明かした。そして「スペクタクルであり、日米双方をしっかり描いている」と本作に自信を覗かせたエメリッヒ監督。「戦争に勝者はなく、敗者しかいない。戦争が再び起きてはならないと伝えたい」と物語に込めたメッセージを述べている。そんな本作は全米公開後、“日米両軍を同じ人間として、公平な視点で描いていることが何より素晴らしい”と評価を集めている。『ミッドウェイ』は9月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ミッドウェイ 2020年9月11日よりTOHO シネマズ 日比谷ほかにて公開©2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.
2020年09月06日映画「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」が10月23日より、角川シネマ有楽町、渋谷WHITE CINE QUINTOほかにて、全国順次公開される。ファンは絶対必見! ザ・バンドによるドキュメンタリー作品が公開1976年11月25日、サンフランシスコのウィンターランド・ボールルーム。激動の70年代後半に、一つのバンドがその活動に終止符を打った。彼らの名は「ザ・バンド」。ボブ・ディランをはじめ、音楽史に偉大な足跡を残したミュージシャンたちから尊敬される、ロック史上最も重要なバンドの一つである。本作は、その「ザ・バンド」の中心的なメンバーである、ギターのロビー・ロバートソンが2016年に綴った自伝を元に、バンドの誕生から“ビッグピンク”でのレコーディング、メンバー達の熱い友情と軋轢、そして伝説的解散ライブ「ラスト・ワルツ」まで、才能、幸運、苦悩、狂気が横溢する創造の旅路を追ったドキュメンタリー。製作総指揮は、マーティン・スコセッシとロン・ハワードが担当し、ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトンら音楽界の超大物たちも次々に登場。世代を超えて全ての音楽ファンの心に響く感動作といっても過言ではないだろう。また、本作の公開に先立ち、この度予告編が解禁。公開が待ち遠しい人も、ザ・バンドって何? という人も、まずはこちらをチェックしておこう。予告編では、作品関係者による「ザ・バンド」への豪華コメントも公開された日本版予告編では、製作総指揮であり、映画「ラスト・ワルツ」の監督であるマーティン・スコセッシをはじめ、ブルース・スプリングスティーンやエリック・クラプトンからのバンドに対するコメントが引用され、ともにツアーを回り友情を育んだボブ・ディランと一緒に演奏する様子なども垣間見えるものとなっている。「彼らは奇跡を起こすんだ」 ——ブルース・スプリングスティーン「圧倒されたね。人生が変わったよ」——エリック・クラプトン「彼らのサウンドは他の何にも似ていない」 ——マーティン・スコセッシ「アメリカでビートルズに匹敵するのは彼らだけさ」——タジ・マハール大物ミュージシャンも愛された伝説のバンド「ザ・バンド」とは、一体どのようなバンドだったのか? 是非、映画館に足を運んで確かめてみてほしい。【映画情報】「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」(原題「ONCE WERE BROTHERS:ROBBIE ROBERTSON AND THE BAND」)10月23日より角川シネマ有楽町、渋谷WHITE CINE QUINTOほか全国順次公開監督:ダニエル・ロアー 製作総指揮:マーティン・スコセッシ、ロン・ハワード原案:「ロビー・ロバートソン自伝 ザ・バンドの青春」(ロビー・ロバートソン著、奥田祐士訳、DU BOOKS刊)出演:ザ・バンド<ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、ガース・ハドソン、リチャード・マニュエル、マーティン・スコセッシ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、ピーター・ガブリエル、ジョージ・ハリスン、ロニー・ホーキンス、ヴァン・モリソン、タジ・マハールURL:theband.ayapro.ne.jpTwitter:@TheBand_movieFacebook:@thebandmovie2019年/カナダ、アメリカ/英語/カラー・モノクロ/アメリカンビスタ/5.1ch/101分/原題:ONCE WERE BROTHERS:ROBBIE ROBERTSON AND THE BAND/後援:カナダ大使館/字幕翻訳:菊地浩司/字幕監修:萩原健太/配給:彩プロ/宣伝:プレイタイム、スリーピン©Robbie Documentary Productions Inc. 2019
2020年08月17日映画『ザ・バンドかつて僕らは兄弟だった』が、2020年10月23日(金)より角川シネマ有楽町、渋谷WHITE CINE QUINTOほか全国順次公開される。ロック史上最重要バンド「ザ・バンド」のドキュメンタリー映画『ザ・バンドかつて僕らは兄弟だった』は、ロック史上最も重要なバンドの1つとされる「ザ・バンド」にフォーカスを当てたドキュメンタリー作品だ。「ザ・バンド」は、音楽史に偉大な足跡を残した大物ミュージシャンから、伝説とよばれるほどの著名のアーティストまで、さまざまな人物たちに影響を与えたといわれる音楽グループ。本作では、ギターのロビー・ロバートソンが2016年に綴った自伝をもとに、バンドの誕生から解散ライブまでの軌跡をたどり、彼らが描いた熱い友情物語や、苦悩、狂気が横溢する創造の旅路にせまる。“ギターの神様”エリック・クラプトンなど大物ミュージシャンも作中では、“ギターの神様”と呼ばれるエリック・クラプトンや、ザ・ビートルズの元メンバー、故ジョージ・ハリソンなど、音楽界の大物たちにも焦点を当てる。エリック・クラプトンは実際に登場し、グループへの加入を切望したことを告白するほか、“アメリカン・ロックの雄”ブルース・スプリングスティーンは、ザ・バンドのデビューアルバム「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」を聴いてショックを受けたと語るなど、「ザ・バンド」にまつわるエピソードに触れる場面も。製作総指揮は、マーティン・スコセッシ、ロン・ハワードが担当。なお、映画『ザ・バンドかつて僕らは兄弟だった』は、2019年トロント国際映画祭オープニングにセレクトされた作品だ。【作品情報】『ザ・バンドかつて僕らは兄弟だった』公開日:2020年10月23日(金)監督:ダニエル・ロアー製作総指揮:マーティン・スコセッシ、ロン・ハワード原案:「ロビー・ロバートソン自伝ザ・バンドの青春」(ロビー・ロバートソン著、奥田祐士訳、DU BOOKS刊)出演:ザ・バンドロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、ガース・ハドソン、リチャード・マニュエル、マーティン・スコセッシ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、ピーター・ガブリエル、ジョージ・ハリスン、ロニー・ホーキンス、ヴァン・モリソン、タジ・マハール
2020年07月31日北川景子が堤幸彦監督と初タッグを組み、初のショートヘアとなって新境地に挑む『ファーストラヴ』。この度、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介が追加キャストとして発表。堤監督が「まさにベストな人選。お陰で密度の濃い化学反応がいくつも」と自信をみせる豪華アンサンブルが実現した。映画やドラマ、CMなどにもはや欠かせない存在の実力派俳優・中村倫也は北川さん演じる由紀の義理の弟で、由紀とともに、事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉に挑む。昨年度のエランドール賞で新人賞を受賞し、ドラマ「美食探偵」や映画『水曜日が消えた』をはじめ、出演作品が目白押しの中村さんは本作でクールでドライな弁護士を演じる。「ここまで頭から離れなかった人物は初めてかもしれません」と語るように、由紀の過去の記憶のカギを握る難しい役どころだが、中村さんが放つ色香や佇まい、表情の機微が、張り詰めた糸のごとく、見る者に心地よい緊張感を与えている。また、由紀(北川さん)と迦葉(中村さん)が向かい合う父親殺しの容疑者・聖山環菜には、幅広い世代から支持を得て第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した名実ともに若手トップクラスの芳根京子。父を刺殺しながらも供述を二転三転させ、「環菜と向き合えば向き合うほど、引きずり込まれそうで震える恐怖を、初めて味わいました」とふり返るほど真意のつかめない複雑なキャラクターを鬼気迫る演技で熱演。環菜が発する言葉の一つ一つ、さらには、身に纏う雰囲気が不穏な空気を帯び、観る者をスクリーンに釘付けにする。そして、由紀の夫であり迦葉の兄、2人のよき理解者となるカメラマンの真壁我聞を、日本が世界に誇る名優・窪塚洋介が温かく優しい眼差しで演じる。2017年公開のマーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』で世界デビューを果たし、一躍世界中にその名を轟かせた窪塚さんは「求められたのは"何もしない"こと」と落ち着いたトーンで作品に抑揚と緩急をつけ、物語に奥行きを持たせている。ひとりの女子大生が犯した殺人事件。なぜ、彼女は父親を殺さなければならなかったのか?極上のサスペンス・ミステリーを豪華キャストが盛り上げる。中村倫也(庵野迦葉役)このビターな世界の中で、迦葉はどんな過去を背負い、またどんな未来を歩いていくのか、日常生活まで入り込むほどずっとず~っと考えていました。ここまで頭から離れなかった人物は初めてかもしれません。僕がこの世界に入る前から一ファンとして多大なる影響を受けてきた堤さん、窪塚さん。もはや百戦錬磨の芳根さん。そしてなにより、同世代の星、北川さん。試写の案内が届くのが楽しみな今日この頃です。ご期待ください。芳根京子(聖山環菜役)環菜と向き合えば向き合うほど、引きずり込まれそうで震える恐怖を、初めて味わいました。撮影が終わった今も、思い出すと涙が溢れます。現場の温かい空気と、スタッフ・キャストの皆様に心から救われました。真壁先生が北川さんで本当に良かったです。初めての堤組で経験させてもらった事は、一生忘れません。窪塚洋介(真壁我聞役)何もしないことの難しさ。堤監督との12年ぶりの仕事で求められたのは"何もしない"こと。何の狙いも持たずにただただ良き夫、良き兄としてカメラの前で在ることは想像以上に難しかった。つい作為的になりがちなところを北川景子さん始め、演者とスタッフが真摯に自分の仕事に向き合う様に支えられて挑戦することが出来たように思います。堤幸彦(監督)中村氏は眉目秀麗な弁護士を演じるが、彼の役が持つ『影』はストーリーの低いところで少しずつ温かい流れとなって全体をくるんでいく。難しい役どころだったがストイックに演じ切ってくれた。芳根京子さん。役に憑依するとは彼女の事だ。撮影のシステムも熟知していて狙った場所で狙った以上の演技をする。まさに天才。涙の魔術師。そして盟友窪塚洋介。いろいろと過去から演じてもらったが、今回はまさに「はまり役」ではないか。信念と優しさ、まるで扇の要のようにいい声で動揺する魂を鎮めていく。他にもたくさんのこの映画にとっての適材適所な役者が渦巻いている。本当にたくさん。なんとも贅沢な作品作りであった。感謝!『ファーストラヴ』は2021年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーストラヴ 2021年全国にて公開予定© 2021「ファーストラヴ」製作委員会
2020年07月31日