ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、クリストファー・プラマーら豪華キャストが共演するミステリー大作『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』が公開されている。本作は莫大な資産を持つ作家が自殺を遂げたことから始まる謎解きドラマだが、キャストの演技合戦、細部までこだわり抜かれた美術、そして現代社会のある側面を描くプロットなど見どころの多い作品に仕上がっている。本作の舞台はアメリカにある豪華な洋館。そこには著名なミステリー作家のハーラン・スロンビーが暮らしていたが、彼は誕生日の翌朝に自ら命を絶った。警察は彼の死はおおよそ自殺だと判断しており、家族は彼が遺した莫大な遺産の行方が気になってしかたがない。そんな折、何者かに捜査を依頼された南部なまりの少し奇妙な探偵が登場。彼の捜査と推理によって事件の“意外な真相”が明らかになる。大富豪の死と遺産の行方、豪華な洋館で起こる殺人、登場人物全員が容疑者、そして事件の背後にある人間ドラマ……本作は監督と脚本を務めたライアン・ジョンソンが長年に渡って実現を願ってきたアガサ・クリスティー的なミステリーだ。彼は本作を創作するにあたって豪華キャストだけでなく腕利きのスタッフを招集。繰り返しタッグを組んでいるスティーヴ・イェドリンが撮影を、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品で優れた仕事を残しているデイヴィッド・クランクがプロダクション・デザインを担当。屋敷内を流れるように移動するカメラや時制の異なるふたつの出来事を手際よく見せる編集など、映画ファンがニヤリとする場面が満載だ。さらに「アガサ・クリスティの小説は社会的メッセージ性の強いものではないが、登場人物たちを見ると当時のイギリス社会が見えてくる」と語るジョンソン監督は、本作にも現代社会の断面をしっかりと盛り込んでおり、単なる“謎解き”だけでなく、社会の縮図に思えるような人物配置とドラマを描き出している。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』公開中
2020年02月02日本格ミステリー映画 『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』が日本での公開をスタートした。映画の舞台はフランスの田舎町に建つ洋館。そこに9人の翻訳家が集められた。彼らは仕事は全世界でベストセラーになっている人気ミステリー小説の完結編の翻訳をすること。出版社は事前に“ネタバレ”することを恐れているため、彼らは要塞のような密室に閉じ込められ、外部との接触や連絡を完全に絶った状態で翻訳作業にあたる。しかし、ある日、出版社の社長のもとに「小説の冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ次の100ページも公開する」との脅迫メールが届く。一体、誰が流出させているのか? どのような手段で小説は漏れているのか?この作品のアイデアの基になったのは、ベストセラー小説“ロバート・ラングドン”シリーズ(『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』など)の新刊発表の際に本当に各国の翻訳家を地下室に隔離して翻訳作業を行った事実。このことを報じた新聞記事を目にしたレジス・ロワンサル監督は想像力をふくらませ、翻訳家に取材を行いながら脚本を執筆したという。劇中に登場するのは個性豊かな9人の翻訳家たち。舞台は逃げ場のない密室。ミステリーの定番的な設定だが、観客を翻弄する仕掛けが次から次に用意されており、最後の最後まで観客を驚かせてくれる。ちなみにすでに観た人の多くが結末を知ると、もう一度初めから映画を観たくなるという。観ている間にすべての謎を見抜けるのか? 結末を知った後も再見したくなるほどの完成度なのか? 楽しみながら“挑む”気持ちで観賞できる作品になっているようだ。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』公開中
2020年01月26日芸術を極めるとは、かくも苦しいものなのか。至高の芸術のためなら何をしても許されるのか。芦沢央さんの『カインは言わなかった』は、激情と慟哭の嵐の中を駆け巡るような読み心地の傑作長編。芸術の名の下に翻弄される、声なき声がこだまするミステリー。「その世界のカリスマ的な人物に認められることだけがすべてだと思い込み、食らいつき、歪んだ執着を燃やしていく。そういう師弟関係の確執を描きたいと考えていました。その場合、勝ち負けがはっきり見えるスポーツよりも、芸術のように何が正解かがわからない世界の方が物語の舞台としてふさわしい。そう考え、コンテンポラリーダンスや絵画などのモチーフを決めていきました」天才の誉れ高い芸術監督の誉田規一、彼のカンパニーのダンサー藤谷誠と尾上和馬、誠の異父弟で画家の藤谷豪。芸術に生きる者たちとその周辺で見守る者たちのドラマだ。「本作のテーマを突き詰める上で、聖書のカインとアベルの話は構図が似ていると思ったんです。弟のものは受け入れられ、兄のものは顧みられもしなかった神への捧げもの。何がいけないのかわからないから、兄の葛藤は深い。そのイメージを重ねました」芸術をめぐりもう一つ書きたかったのは、表現と当事者性について。「作中では誉田は震災で妻を亡くしていて、当事者としての経験が彼の代表作『オルフェウス』の高評価にもつながっています。しかし『こういう経験があるからリアリティがある』というのは、経験と作品とが安易に結びつけられているわけで。それが評価にも関わっていくことへの違和感。私も考え続けています」もちろん、ミステリー要素もたっぷりだ。冒頭には、誰が誰に刃を振るったのか特定できない血まみれのシーン。物語が動き出した直後から、出てくる人物にはみな「あの人ならやりかねない」動機がある。この悲劇の真相を追って、一気読み必至。「私はプロットよりも、人物造型にこだわります。日常の暮らしぶりなど小さなシーンは特に丁寧に書き、本当はどういう人間なのだろうと探っていく。本作には一線を越えた人と越えなかった人がいます。その線はとても太くくっきりとしていて、越えるまでが遠い。だからこそ越えた/越えなかった人の差はどこにあるのかをとても大切に書きました」芦沢央『カインは言わなかった』芸術監督の誉田が率いる「HHカンパニー」。新作公演の主役・藤谷誠が、公演3日前に突如連絡不通になる。裏側では何が起きているのか。文藝春秋1650円あしざわ・よう作家。東京都生まれ。2012年、『罪の余白』で野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『許されようとは思いません』『火のないところに煙は』など、話題作を次々に発表。※『anan』2019年9月25日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年09月23日海岸線に沿って並ぶ白沢(はくたく)市と蝦蟇倉(がまくら)市。その架空の街で起きる事件が3つの章に織り込まれ、終章は全体をくくる大きな謎解きへとつながる。道尾秀介さんの『いけない』は、カタルシスに満ちた技巧ミステリーだ。架空の街で絡み合ういくつもの事件。二読、三読したくなる面白さ。「本書の第1章にあたる『弓投げの崖を見てはいけない』は、もともとは競作アンソロジーのために書いた中編でした。けれど、自殺の名所になっている崖や死亡事故が多発しているトンネルがある海沿いの土地、生まれ変わりを信じている新興宗教など、舞台設定や道具立てが、僕にとっても魅力的でした。いつかあの世界観を膨らませて書いてみたいと思っていたんです」第1章は、蝦蟇倉東トンネルの前で起きたある残忍な事件から始まる。その遺族であり悲しみに沈む安見(やすみ)弓子のもとに十王還命会(じゅうおうかんめいかい)の宮下志穂や、蝦蟇倉警察署の隈島(くまじま)刑事が訪ねてくる。いまだ犯人逮捕に至らない事件をめぐって、物語は二転三転。第1章最大の謎は、死んだのは誰かだ。「被害者は誰だったのかという点で、地図がすごく重要になってくる。今回は全面的に改稿し、街の地図も描き直し、さらに写真にして、最後のページをめくった後ろに入れるアイデアが浮かびました。各章の最後にそれぞれ違う写真が入っています。読み終わったあとに出てくる写真によって、それまで見えていた事件の顔ががらりと変わるというのは、僕にとっても初めての試みだったので、書いている間中、ずっとわくわくと緊張がありました」第2章では、5歳のときに家族で日本にやってきた中国人の少年・珂(カー)が語り手。不思議な〈あいつ〉の気配を感じる珂は、文房具店で、違和感を覚える光景を目撃してしまう…。各章とも独立した中編として楽しめるが、人物同士の関わりなどが見えてくるにつれ、どんなエンディングが待ち受けているのだろうと、ページを繰る手は否応なくはやる。ちなみに、各章の最後に置かれている写真はラフから道尾さんが自作。写真撮影にも立ち会い、ヒントのさじ加減にもこだわったそう。「各事件の謎解きの面白さと、消化不良にならない程度の真相の開示。それを両立させるのが難しかったですね。読了後に『まだ秘密がありそうだ』と、2度、3度と読んでもらえたら最高にうれしいです」みちお・しゅうすけ作家。『向日葵の咲かない夏』でブレイクを果たし、2010年、『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、’11年、『月と蟹』で直木賞を受賞。今年はデビュー15周年。『いけない』4つの各章題は、すべて「てはいけない」の6文字で終わっているだけでなく、文字数もすべて揃っている。細やかな技巧性にもはっとする。文藝春秋1500円※『anan』2019年9月11日号より。写真・土佐麻理子(道尾さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年09月06日リアル脱出ゲームと「ペルソナ5」によるコラボレーションイベント「東京ミステリーパレスからの脱出」が、2019年7月25日(木)から11月4日(月祝)まで、東京・新宿の「東京ミステリーサーカス」にて開催される。リアル脱出ゲーム×ペルソナ5“世界一謎があるテーマパーク”として2017年末に東京・新宿にオープンした「東京ミステリーサーカス(TOKYO MYSTERY CIRCUS)」。今回はアトラスが手掛ける人気ゲーム「ペルソナ」シリーズから「ペルソナ5」とコラボレーションし、同作の世界観を表現したリアル脱出ゲームが企画された。怪盗団となってターゲットの“改心”を目指せイベントの参加者は、4人1組の怪盗団となって謎を解きながら“盗み”に挑戦。イベントオリジナルのストーリーをベースに、謎解きだけでなく「ペルソナ5」ならではの潜入体験もしながら、犯行予告日時までに腐った大人の心(オタカラ)を盗み出し、“改心”させること目指す。ストーリー単身渡米し、夢を目指して映画オーディションを突破した少女。その夢は、芸能界に巣食うある男によって卑怯にも踏みにじられようとしていた。ジョーカーたち『心の怪盗団』は彼女を救うため、実際に身を潜め、敵(シャドウ)の目をあざむいて心の迷宮『パレス』に潜入。少女の夢が消えるまで、残された時間はあとわずか。はたして、あなたはターゲットの『歪んだ欲望』を盗み出せるのか?幾重にも張り巡らされた罠をくぐり抜け、知恵と力で『オタカラ』を見つけ出せ!イベントオリジナルグッズもまた、イベントの開催期間中は「東京ミステリーサーカス」1階のグッズショップでイベントオリジナルグッズを販売。グッズに採用されているイラストは、「ペルソナ3」「ペルソナ4」のコミカライズで知られるキャラクターデザイナー・曽我部修司が率いる「FiFS」描き下ろしによるものだ。アイテムラインナップは、5人のキャラクターの台座を組み合わせることで、1つのジオラマのように展示出来る「アクリルスタンド」、謎解きも楽しめる「謎付きクリアファイル」、「ペルソナ5」の主人公が居候する「純喫茶ルブラン」にちなんだ「純喫茶ルブランのカレー皿」など、全7種類のグッズが用意されている。開催概要リアル脱出ゲーム×ペルソナ5「東京ミステリーパレスからの脱出」開催期間:2019年7月25日(木)~11月4日(月祝)開催場所:東京ミステリーサーカス 4F/ヒミツキチラボ小ホール(東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 APMビル)プレイ形式:・制限時間 60分・想定プレイ時間 約110分・チーム人数 最大4人・場所 屋内・スタート 一斉スタート<チケット情報>■販売スケジュール7~8月公演分:絶賛発売中9月公演分:少年探偵SCRAP団員(FC)先行発売:2019年7月6日(土)12:00~7月12日(金)23:59一般発売:2019年7月13日(土)12:00~料金:・前売チケット 一般 3,400円/学生 2,900円/グループ(1~4人) 13,200円・特典付きチケット 一般 6,400円/学生 5,900円/グループ(1~4人) 25,200円・当日チケット 一般 3,900円/学生 3,400円/グループ(1~4人) 15,200円※前売券が完売した場合、当日券の販売は行わない。※特典付きチケットには限定グッズの「心の怪盗団からのミッション付きクリップボード」が付属。※特典付きチケットは前売りのみの取扱。<特典付きチケット購入特典>心の怪盗団からのミッション付きクリップボード詳細:スペシャルサイト「怪盗お願いチャンネル」にアクセスしての謎解きが楽しめる、「特典付きチケット」でしか手に入らない限定グッズ。参加当日に会場受付にてプレゼント。<団員先行チケット購入特典>心の怪盗団からの謎付き予告状詳細:少年探偵SCRAP団員(FC)先行発売期間にチケットを購入すると、参加当日に会場受付にてプレゼント。©ATLUS ©SEGA All rights reserved.
2019年07月14日舞台は、所属するスタッフが女性ばかりという〈ミツコ調査事務所〉。所長・山之内光子の、初恋相手を探すというアイデアで、評判を呼んでいる。1話め「エンゼル様」の依頼者は、30年以上音信不通だった知り合いを探したいという末期がんの人物。2話め「トムクラブ」の依頼者は、自分が所有していたマンションを買った男が犯罪に関わっていると疑い、素性を知りたがる。そんなワケありな人探しミステリーとして始まる『初恋さがし』。しかし、イヤミス女王の真梨幸子さんが書く小説が、それで終わるはずがない。ページが進むにつれ、じわじわゾワゾワと違和感が迫ってくる。「初恋って宝物のように思われているふしがありますが、はたから見れば、たいした思い出ではなかったり。ただ当人にとっては忘れがたい気持ちがするし、すみずみまで詳細に覚えているもの。だから、小説や映画でも何度も描かれてきましたが、甘酸っぱくてステキな話ばかりではないですよね。成就はしないし、暗澹たる思いを抱えて終わるのがほとんど。だから、イヤミスに似合うんじゃないかと思ったんです。考えてみれば私自身も、あれが初恋かもと思う相手が特撮ヒーロー『人造人間キカイダー』のジロー。2.5次元です。決して知られたくなかった秘密だったんですが、クラスの男の子たちにバレて、恥ずかしくて。いまもトラウマです。あ、初恋って初トラウマのことかもしれませんね(笑)」実際、依頼者の心にあるのは、懐かしさからくる思い出探しではない。「たとえば『エンゼル様』は、一種の復讐をもくろむ更年期世代の女性たちの物語ですし。私は更年期は第二の思春期だと思っているんです。ホットフラッシュなど体の不調が話題になりますが、気分の浮き沈みがあって、ふと母親とか元彼とか誰かに言われたイヤなことを思い出したりと、メンタルの不調も大きい。それでいて、知恵も財力もある年ごろなので、復讐しようと思えばできてしまう。思春期よりずっとやっかいで危険だな、と思います」7つある物語に、少なからずつながりがあるとわかってからはジェットコースター。緻密な設計図がありそうなのに、いつも登場人物が憑依して書かされている感覚で、結末もなりゆきまかせというのが驚きだ。「最初狂言回し的な役だったミツコの存在感がどんどん増していったのは、真犯人に私が乗っ取られたせいかも。イヤミスの真骨頂は、主役がひどい目にあうところですが、そのあたりのサプライズはちゃんと仕込んでいます。担当さんにも『だまされました』と言われて、快感でした」秋ぐらいには、前々から興味があったという法廷画家を主人公にした新刊が出る予定。「また、最近、日課として欠かさないのが、住宅情報サイト『スーモ』と事故物件の情報提供サイト『大島てる』の物件チェックですね。執筆前の儀式になってます(笑)。いずれは、不動産業界のダークな部分を絡めたイヤミスにも挑戦したいです」まり・ゆきこ1964年、宮崎県生まれ。作家。2005年、『孤虫症』でメフィスト賞を受賞。’11年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』が大ベストセラーに。近著『ツキマトウ』ほか、著書多数。『初恋さがし』東京・高田馬場駅にほど近い〈ミツコ調査事務所〉のウリは〈初恋の人、探します〉。でもきょうも依頼人は一風変わった人探しをご希望で…。新潮社1600円※『anan』2019年6月19日号より。写真・土佐麻理子(真梨さん)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年06月14日圧倒的知名度と人気を誇る、日本を代表するベストセラー作家・東野圭吾。その代名詞といえば、ヒューマンドラマやラブストーリーが鮮やかなまでに盛り込まれたミステリー。作中に仕込まれた巧妙なトリックはもちろん、情景描写や登場人物の心情描写にも定評があるため、ミステリーでありながら人間ドラマとしても楽しむことができることで幅広い年代から支持を得ている。映像化された作品は数知れず。そのエンターテインメント性から幅広い層に受け入れられ、多くの大ヒットを飛ばしてきた。そこで今回は、劇場で観れる作品から過去の作品まで、東野圭吾原作のミステリー映画からオススメをピックアップ。『パラレルワールド・ラブストーリー』この愛の謎が解けるか…?(5月31日全国公開)東野氏自身が「ぶっ飛んだアイデアで、よく書いたものだと感心します」と語り、映像化は不可能といわれていた同名原作が20年の時を経て実写映画化。主人公・敦賀崇史を演じるのは「Kis-My-Ft2」のメンバーとして活躍する玉森裕太。本作では爽やかなルックスを生かしつつ、その内面に秘められた感情を滲ませるような演技を披露している。崇史は恋人である麻由子(吉岡里帆)と幸せな同棲生活を送っているが、目を覚ますと麻由子は親友の智彦(染谷将太)の恋人である、もう1つの世界に迷い込んでしまう。目を覚ますたびに変わる世界に混乱する崇史は“謎”を解き、真実にたどり着けるのか?本作のポイントはなんといっても「目を覚ますと別のパラレルワールドにいる」という不思議な感覚を、主人公の崇史と同じように体験できることだ。2つの世界をつなぐ“謎”の暗号、ひとつひとつのシーンがパズルのピースのようになっている構成に登場人物の感情が絡んでいくことによって、さらなるスリルを生み出す。頭をフル回転にして、本作の謎に挑んで欲しい。『マスカレード・ホテル』木村拓哉×長澤まさみのバディムービーとしての魅力も(公開中)2019年最初の東野圭吾実写化作品は、大人気「マスカレード」シリーズの第1作目を映画化した『マスカレード・ホテル』。誰もが“お客”という仮面をかぶってやってくる、ホテルという非日常空間を舞台に、連続殺人事件を解明するため潜入捜査をする刑事・新田浩介を木村拓哉、一流ホテルマンである山岸尚美を長澤まさみが演じる。刑事として次々にやってくる宿泊客を疑う新田と、ホテルマンとしてお客様を最後まで信じる山岸。立場も性格も正反対の2人が難事件に挑む本作はミステリーとしてだけでなく、バディムービーとしても多くの観客を熱狂させた。宿泊客としてやってくる豪華すぎるキャストたちにも注目!『ラプラスの魔女』新境地の小説を三池崇史監督×旬なキャストで映画化(2018)「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」と東野氏が野心的に語る同名原作を三池崇史監督がメガホンを取り、櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰をキャストに迎えて映画化。“ラプラスの魔女”とはかつてフランスの天才数学者ピエール=シモン・ラプラスが提唱した、全てを知り、未来を予見する者の存在のこと。全く離れた場所で硫化水素中毒死の死亡事件が連続して発生、さらに死亡した2人は知り合いであること、しかも同じ自然現象の下で事件が起きたことがわかり、警察は地球化学の研究者である大学教授の青江修介(櫻井翔)に協力を依頼する。もしこれが事件であるなら、“ラプラスの魔女”にしかなし得ない犯行だと行き詰まる青江の前に、謎の女・羽原円華(広瀬すず)が現れるーー。『祈りの幕が下りる時』“泣けるミステリー”「新参者」シリーズ完結!(2018)東野作品の中でも屈指の人気を誇る主人公・加賀恭一郎を阿部寛が2010年の連続ドラマから演じてきた、「新参者」シリーズ完結編。謎に包まれた殺人事件の捜査線上にある女性演出家(松嶋菜々子)が浮上したことで、加賀の母が失踪した理由や父との不和、加賀自身の過去が明かされる。事件に隠されたトリックを謎解いていく過程が楽しめるのはもちろん、東野作品の中でも、犯罪に隠された人々の想いを描写することで“泣けるミステリー”として評判のシリーズなので、これまで「新参者」に触れたことがない人でも楽しめる作品となっている。『真夏の方程式』(2013)誰もが知る天才物理学者・湯川学が活躍する劇場版第2作目福山雅治が頭脳明晰、スポーツ万能、容姿端麗の天才物理学でありながら、理屈屋で「変人ガリレオ」とあだ名される湯川学を演じ、大ヒットしたドラマ「ガリレオ」シリーズの劇場版第2作目。主人公の湯川は「マスカレード」シリーズの新田、「新参者」(加賀恭一郎)シリーズの加賀と並ぶ東野作品の人気主人公であり、クセ者だ。しかし、本作では子どもは大の苦手としている湯川が10歳の少年・恭平(山崎光)と海辺の町で夏を過ごすことになり、彼のために事件を解決していく、というかつてない姿と切なすぎる結末が話題に。1作でさまざまな感情が入り乱れる傑作ミステリー。ぜひスクリーンでも楽しんでみて。『パラレルワールド・ラブストーリー』は5月31日(金)は全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マスカレード・ホテル 2019年1月18日より全国東宝系にて公開Ⓒ 2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 Ⓒ 東野圭吾/集英社パラレルワールド・ラブストーリー 2019年5月31日より全国にて公開©2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会©東野圭吾/講談社
2019年03月31日ミステリー小説『うちの執事が言うことには』が実写映画化。King & Princeの永瀬廉主演で、2019年5月17日(金)に全国公開される。人気ミステリー小説『うちの執事が言うことには』実写化原作のミステリー小説『うちの執事が言うことには』は、2014年3月に角川文庫にて刊行されるや、個性豊かで魅力的なキャラクター達が繰り広げる独特の世界観が人気を集め、瞬く間に9巻までシリーズ化された作品。2017年3月には、新シリーズの『うちの執事に願ったならば』もスタートした他、小説だけに留まらず、コミックス化も遂げている。上流階級、社交界、執事、ミステリーの要素が詰め込まれた、シリーズ累計発行部数75万部を超える話題作だ。ストーリー日本が誇る名門・烏丸家の第27代当主となった花穎(永瀬廉)は、18歳にして既に飛び級で大学を卒業する程の頭脳明晰、しかも色彩に関して特別な能力を備えている。突然の引退を宣言した先代当主の父・真一郎は行方がわからず、急ぎ留学先から戻ってきてみると、そこにいたのは幼少時代から全幅の信頼を寄せる老執事・鳳ではなく、新しい執事だという仏頂面の見知らぬ青年・衣更月蒼馬(清原翔)だった。父・真一郎が遺した突然の発令により、不本意ながらも衣更月と主従関係を結ぶ羽目になった花穎。まだ自覚が足りない若き当主・花穎と、仏頂面で新米執事・衣更月との関係には、ビミョーな空気が流れる。そんな中花穎は、招待された芽雛川(めひながわ)家次男のバースデーパーティーで、ある事件に巻き込まれる。親しげに近づいてくる大学生にして起業家の赤目刻弥(神宮寺勇太)とは何者なのか?さらに、次々に起こる不可解な出来事・・・烏丸家に上流階級の陰謀が降りかかる。花穎と衣更月は、烏丸家を守り抜くことができるのか―。キンプリ永瀬廉が映画初主演主人公の名門・烏丸家第27代当主の烏丸花穎を演じるのは、2018年に「シンデレラガール」でデビューしたアイドルグループ・King & Princeの永瀬廉。当主としては未熟だが、頭脳明晰で色彩に関しては特別な感知能力を持っている、唯一無二のキャラクターを繊細に演じ、映画初主演に挑む。清原翔&神宮寺勇太はじめ豪華キャストまた、永瀬演じる花穎の新執事・衣更月蒼馬役は、雑誌「MEN’S NON-NO」のモデルとして活躍しながら俳優業もこなしている清原翔が務める。また、物語の鍵を握るミステリアスなキャラクターである、パティスリー「アントルメ・アカメ」のオーナー、赤目刻弥を演じるのは、永瀬と同じくKing & Princeの神宮寺勇太。その他、奥田瑛二や吹越満、村上淳、原日出子、優希美青、神尾楓珠、矢柴俊博が出演。豪華俳優陣が集結し、上流階級ミステリーの世界観を盛り上げる。監督は、廣木隆一・富岡忠文・平山秀幸・西川美和・李相日などの監督作品に助監督として参加し、映画『白鳥麗子でございます!THE MOVIE』やWEBドラマ「火花」も手掛けた久万真路。脚本は、『ツレがうつになりまして。』『グラスホッパー』『追憶』も手掛けた青島武が担当する。主題歌はKing & Prince「君に ありがとう」主題歌は、永瀬廉の所属するKing & Princeが歌う「君に ありがとう」。映画『うちの執事が言うことには』 のために書き下ろされた楽曲だ。自分を成長させてくれた大切な人への感謝を綴った内容にな っており、花穎&衣更月の2人が数々の事件を通して築いていく信頼関係を彷彿とさせる歌詞と、爽やかなメロディが作品を彩る。詳細映画『うちの執事が言うことには』公開日:2019年5月17日(金)出演:永瀬廉(King & Prince)、清原翔、神宮寺勇太(King & Prince)、優希美青、神尾楓珠、矢柴俊博、村上淳、原日出子、吹越満、奥田瑛二原作:高里椎奈「うちの執事が言うことには」(角川文庫刊)監督:久万真路脚本:青島武主題歌:King & Prince「君に ありがとう」(Johnnys’ Universe)配給:東映
2018年12月24日ミステリー小説『屍人荘の殺人』が実写映画化。2019年12月13日(金)に公開される。主演は神木隆之介。話題の新感覚ミステリー小説『屍人荘の殺人』実写化今村昌弘のデビュー作である小説『屍人荘の殺人』は、「このミステリーがすごい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」、「本格ミステリ・ベスト10」など、2017年国内主要ミステリーランキングの1位を獲得。その後「第18回本格ミステリ大賞」も受賞。デビュー作としては史上初の4冠を達成した、前代未聞のトリックと連続するサプライズが魅力の新感覚ミステリーだ。物語の舞台は、山奥に佇むペンション。主人公の葉村と、その先輩・明智は、謎の女子大生探偵・剣崎に誘われ、大学生サークルの夏合宿に参加し、そこに宿泊。そこから主人公たちは“想像を絶する”状況に遭遇する。ペンション内で起こる止まらない連続殺人に、逃げ場のない恐怖……。絶望と究極の密室の中、葉村は、明智は、そして剣崎は前代未聞の謎を解き明かし、生き残ることができるのか?閉ざされた“異常”な空間で、探偵たちが体力と知能と命を削り合う、新感覚の本格ミステリーが繰り広げられる。神木隆之介が主演、浜辺美波&中村倫也も出演主人公・葉村譲。ミステリー愛好会に所属し、強引な「探偵たち」に翻弄される大学生。愛好会・会長で自称“ホームズ”の明智に振り回される日々を送る。推理が当たらない万年助手だったが、ワトソンのごとく探偵の助手として立ち回りつつ、前代未聞・絶体絶命の状況に立ち向かっていく。演じる神木隆之介は、『桐島、部活やめるってよ』、『バクマン。』、『フォルトゥナの瞳』など話題作に出演し、『君の名は。』、『メアリと魔女の花』では声の出演も果たしている実力派。ヒロインの女子大生探偵・剣崎比留子役に浜辺美波剣崎比留子は謎の美人女子大生探偵で物語のヒロイン。卓越した推理力で警察からも信頼され、主人公たちを前代未聞の謎へと誘う。剣崎比留子を演じるのは、映画『君の膵臓をたべたい』で初主演を務め、『センセイ君主』にも出演している女優の浜辺美波。ミステリー愛好会の会長・明智恭介役に中村倫也明智恭介は“神紅のホームズ”の異名をとるミステリー愛好会の会長。事件にとにかく首を突っ込みつつ、葉村譲(神木隆之介)とともに学内の事件を推理する“ホームズ”と“ワトソン”と自称している。演じる中村倫也は、連続テレビ小説「半分、青い。」で話題を呼び、『孤狼の血』にも出演した。個性豊かなキャラたち進藤歩(葉山奨之):先輩のパシリ重元充(矢本悠馬):ホラー映画マニア名張純江(佐久間由衣):ヒステリック女静原美冬(山田杏奈):スマホを落としただけ女下松孝子(大関れいか):ゴマすり女星川麗花(福本莉子):場違い小娘出目飛雄(塚地武雅):関西のおっちゃん高木凛役(ふせえり):クレーマーおばちゃん菅野唯人(池田鉄洋):執事中の執事立浪波流也(古川雄輝):超絶チャラ男七宮兼光(柄本時生):わがまま御曹司監督は木村ひさし、脚本は蒔田光治監督は、ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズをはじめ、『劇場版ATARU』や『警部補矢部謙三』シリーズを手掛けた木村ひさしが務める。脚本には、『TRICK』シリーズをはじめ、ドラマ「MR.BRAIN」や「金田一少年の事件簿」シリーズと、推理もの脚本に定評のある蒔田光治が参加している。主題歌はPerfumeさらに、主題歌はPerfumeが担当。中田ヤスタカがこの映画のために書いた新曲「再生」のアップテンポな音楽が、Perfumの歌で物語に華を添える。ストーリー神紅大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也)は学内の事件を推理する自称“ホームズ”と“ワトソン”。しかし葉村はミステリー小説オタクなのに全く推理が当たらない万年助手。事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。そんなある日、2人の前に剣崎比留子(浜辺美波)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。3人が向かった先は山奥に佇むペンション“紫湛荘(しじんそう)”。そこに次々と現れるクセモノだらけの宿泊者。しかし葉村たちは想像を絶する異常事態に巻き込まれ、立て篭りを余儀なくされる。一夜が明け、ひとりの惨殺死体が発見される。それは死因もトリックも全てが前代未聞の連続殺人の幕開けだった――。詳細映画『屍人荘の殺人』公開日:2019年12月13日(金)出演:神木隆之介、浜辺美波、中村倫也、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣、山田杏奈、大関れいか、福本莉子、塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋、古川雄輝、柄本時生監督:木村ひさし脚本:蒔田光治原作:「屍人荘の殺人」(今村昌弘/東京創元社)配給:東宝
2018年12月09日神木隆之介が史上初、デビュー作にして“ミステリーランキング”4冠を達成した話題のミステリー「屍人荘の殺人」の実写映画化に“探偵助手”として主演、“W探偵”として浜辺美波と中村倫也が出演することが分かった。原作は、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」と2017年の国内主要ミステリーランキングで1位を獲得、その後「第18回本格ミステリ大賞」も受賞し、東野圭吾「容疑者Xの献身」以来、そしてデビュー作としては史上初の4冠を達成した今村昌弘のミステリー小説。独創的なトリックと前代未聞の仕掛けでミステリー小説の常識を覆し、有栖川有栖、綾辻行人ら人気作家たちが大絶賛、一大ブームを巻き起こしている原作が、いま最も旬な実力派俳優陣と、邦画界が誇る超一流トップクリエイターによって映画化が実現。物語の舞台は、山奥に佇むペンション。主人公の葉村と、その先輩・明智は謎の探偵少女・剣崎に誘われ、大学生サークルの夏合宿に参加し、そこに宿泊する…。と、ここまではミステリーにはよくある展開だが、そこから主人公たちは“想像を絶する”状況に遭遇することに。ペンション内で起こる止まらない連続殺人に、逃げ場のない恐怖…。絶望と究極の密室の中、葉村、明智、そして剣崎は前代未聞の謎を解き明かし、生き残ることができるのか!?閉ざされた“異常”な空間で探偵たちが体力と知能と命を削り合う、新感覚の本格ミステリーが誕生した。■神木隆之介、ワトソンのごとく名“探偵助手”に!「楽しみの方が大きい」主人公の大学生・葉村譲を演じるのは、『桐島、部活やめるってよ』『バクマン。』『君の名は。』『メアリと魔女の花』、そして『フォルトゥナの瞳』(2019年2月15日公開)や大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」など、25歳にして20年以上のキャリアを持つ実力派俳優・神木隆之介。明智が会長を務めるミステリー愛好会に所属し、強引な“探偵たち”に翻弄されるも、ミステリーにおける圧倒的な知識量でさながらワトソンのごとく探偵の助手として立ち回り、前代未聞・絶体絶命の状況に立ち向かう。神木さんは「大ヒットミステリー原作の映画化ということで、プレッシャーはとても大きいですが、それよりも、どのように映像化していくのだろうという楽しみの方が大きいです。木村(ひさし)監督とは3年振りにご一緒させて頂きます。久しぶりに木村組の一員として芝居が出来ること、大変嬉しく思っています」とコメント。「浜辺さんとは、初めて共演させていただきますが、いまからとても楽しみです。中村さんは2度目の共演になりますが、今回はがっつりご一緒出来ますし、安心して臨みたいと思います。緊張していますが、良い作品をお届け出来るよう、精一杯頑張ります」と気合い十分。■“ミステリー好き”浜辺美波、警察も信頼する女子大生探偵に「ワクワク」映画『君の膵臓をたべたい』で初主演、各映画賞新人賞を総なめにし、今年は『センセイ君主』での愛らしくもパワフルな女子高生役が話題を呼び、2019年はドラマ「賭ケグルイseason2」、映画『賭ケグルイ』『アルキメデスの大戦』など数々の作品が控え、今後の活躍が最も期待されている浜辺美波。演じるのは、卓越した推理力で警察からも信頼され、主人公たちを前代未聞の謎へと誘う女子大生探偵役・剣崎比留子。葉村と明智に音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかけていく。「以前から原作を読んでいて、大好きな作品だった」と語る浜辺さん。「まさか自分が出演することになるとは、とてもご縁を感じ、その世界に入れることへの喜びでいまから胸がワクワクしています!探偵役は初めてのチャレンジですが、ミステリー小説好きとしてずっと憧れていた役なので、とても嬉しい気持ちと身の引き締まる思いを感じています」と期待と喜びをコメント。「神木さんとは初めてご一緒するのでいまからとても楽しみですし、中村さんのきめ細かいお芝居を今回もたくさん学び吸収できたらいいなと思っています」と語った。■中村倫也、大学の“ホームズ”役に「『枝分かれした別の未来』なつもりで」『孤狼の血』ではぶっとんだヤクザを、連続テレビ小説「半分、青い。」ではつかみどころのないゆるふわな“ホイップ系男子”を演じるなど、全く雰囲気の異なる役柄をこなし、「日経トレンディ」が選ぶ「2019年 来年の顔」に選ばれ、「Yahoo!検索大賞2018」俳優部門を受賞するなど、いま大人気のカメレオン俳優・中村倫也。主人公たちが通う神紅大学の中で“神紅のホームズ”の異名をとり、神木さん演じる葉村を振り回すミステリー愛好会の会長・明智恭介に扮する。学業そっちのけで事件をかぎまわっているため、留年を重ね、学内では煙たがられている役どころ。「小学生時代から『完全犯罪は成立するのか?』などと1人で妄想にふけっていた僕にとって、明智恭介という男はどこか親近感のある、魅力的な人物です」と中村さん。自分の『枝分かれした別の未来』なつもりで、しっかりと軽やかに演じられればと思います。また過去に共演させていただきその才能と人柄に大きく惹きつけられた神木くんと浜辺さんと、またご一緒できることが楽しみで仕方ありません。2人は真面目なので、最上級の準備をしてくることでしょう。僕も負けじと刺激を与えられるように、頑張りたいと思います」と意気込んでいる。■ミステリーに定評あるスタッフが結集!監督には、大人気ドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」シリーズをはじめ、『劇場版 ATARU』や「TRICK」のスピンオフ「警部補矢部謙三」シリーズを手掛けた木村ひさし。脚本には同じく「TRICK」シリーズをはじめ、ドラマ「MR.BRAIN」「金田一少年の事件簿」シリーズと、推理ものに定評のある蒔田光治が参加。いま最も話題のミステリー小説と、ミステリー映像作品の超一流トップクリエイターたちが起こす化学反応は見逃せない。木村監督は「『屍人荘の殺人』で考えるべきことは『犯人は誰なのか』ではなく『犯人は何者なのか』。この作品が完成した時に、それが達成出来ていたら、この作品は間違いなく、僕の代表作になると思っています」と自信を覗かせながら、「神木さん、浜辺さん、中村さん。そして、スタッフと共に『犯人は何者なのか』、追求していきたいと思います」とコメント。また、原作の今村氏は「まさかデビュー作が映画化になろうとは思いも寄りませんでしたし、神木さん、浜辺さん、中村さんといったキャスト名を聞いた時は思わず耳を疑いました。また監督の木村さんや脚本の蒔田さんら名チームの手によって『屍人荘』がどんな進化を遂げるのか、いまから楽しみでなりません」と、豪華なキャスト・スタッフに期待を寄せている。■ストーリー “謎(トリック)を解いて、絶望(サバイバル)を乗り越えろ”ミステリー小説オタクの大学生・葉村譲(神木さん)は、強引に入部させられたミステリー愛好会・会長の明智恭介(中村さん)に振り回され、学内の些細な事件に首を突っ込んでは、逆に波風を立ててしまう日々を送る。そんな自称“ホームズとワトソン”の前に、同じ大学に通う剣崎比留子(浜辺さん)が現れる。彼女は警察からも信頼を得ている私立探偵で、葉村たちに音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ち掛ける。“今年の夏合宿で何かが起こる…”比留子に届いた犯行予告に明智は興味津々。なぜ2人に声を掛けたのか、比留子はその理由を明かさないことを交換条件に、彼らとともに合宿地へと向かう――。S県の山奥に佇む合宿地の“紫湛荘”は、部OBで金持ちの七宮の持ち物。そこで葉村たちはフェス研メンバーたちと合流し、到着早々バーベキューで盛り上がる。フェス参加は二の次で、部長の進藤によるOBたちへの女性の紹介が本来の目的の合宿は、昨年、参加者のひとりが合宿後に自殺を遂げていた。にもかかわらず、OBたちは昨年のことなど気にもせず、女性陣を引き連れて意気揚々とフェスへと向かう。しかしフェス会場で彼らは、想像しえなかった事態に遭遇。なんとか紫湛荘に逃げ込み、立て籠もりを余儀なくされる。そんな緊張と混乱の一夜を明かした彼らは、密室で部員のひとりの惨殺死体を発見する。それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。電波もない、食料もない、籠城メンバーの中に殺人犯がいるかもしれない、絶望と究極の密室空間の中、葉村は、明智は、そして比留子は生き残り、前代未聞の謎を解き明かせるか!?『屍人荘の殺人』は2019年、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年12月06日2019年1月の「木曜ミステリー」枠では、沢村一樹演じる“異端のヒーロー”が登場する「刑事ゼロ」を放送することが決定。「相棒」「科捜研の女」を手掛けた戸田山雅司が脚本を務め、1話完結形式で全く新しい刑事ミステリーを描く。木曜ミステリー新シリーズとなる本作は、ある事件がきっかけで、刑事になった直後からの“20年間”の一切の記憶を失ってしまった京都府警捜査一課・時矢暦彦が主人公。日常や生活については覚えているものの、“仕事”“刑事”“犯罪”に関することは一切記憶から消えてしまった時矢だったが、“生まれたての五感”と“洞察力”という才能が残されていた。記憶をなくすまでの時矢は、経験に頼った捜査を実践していたが、記憶を失い、刑事にまつわる全ての経験が“ゼロ”になったことで、彼は思いもよらないアプローチで事件を解決へと導いていく!また時矢の記憶喪失は、犯人を追いかける際に負った外傷が直接的な原因だが、実は“ある秘密”を知ってしまったことによる“心理的要因”が大きく影響しているという。そんなかつてない新ヒーローの時矢を演じるのは、「浅見光彦シリーズ」「DOCTORS~最強の名医~」「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」など、シリアスからコメディーまで変幻自在な沢村さん。「“新参者”のようなフレッシュな気持ちで臨めるのではないかと、今、とてもワクワクしています」と現在の心境を語った沢村さんは、「これまで数多くの刑事を演じてきましたが、“時矢暦彦”は今まで演じたことのない刑事です」と新たな挑戦であるとコメント。また「舞台となる京都では、当然ですが、東京では撮れない“画”を撮ることができます。そんな京都ならではの人情味や風情を感じていただけるような、そして幅広い世代の方に楽しんでいただけるような、新しいミステリーをお届けしていきたいと思っています」と見どころを説明し、「時矢刑事が記憶をなくす前と後ではキャラクターがガラリと変わるのですが、記憶をなくした後の時矢の行動は、“誠実さ”がいちばん大きな比重を占めていると思います。“絶対に犯人を捕まえるんだ”ということより、被害者の気持ちを考えて、『この人を助けてあげたい』という思いで事件を解決していく…。そんな感じでベクトルが変わっていく、というのは意識して演じていこうと思っています」と語っており、記憶を失う前と現在の演じ分けに注目だ。そして、“記憶喪失”という秘密を共有することになるパートナー・佐相智佳刑事というキャラクターも登場。「京都府警に時矢刑事あり」とまで言われた、記憶を失う前の“ビフォー時矢”に憧れていた彼女は、時矢が手がけた事件の調書をすべて読み込んでおり、いまの時矢にとっていわば“外付けハードディスク”的役割。記憶喪失が周囲にバレないように奔走する、2人のコミカルなやりとりも大きな見どころのようで、智佳刑事を誰が演じるのか続報が楽しみだ。<第1話あらすじ>京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦は優秀な刑事だが、容疑者を追跡中、廃工場の貯水プールに転落。病室で目を覚ましたとき、なんと刑事拝命以来の20年間の記憶を失っていることに気づく。時矢は見舞いにやって来た元相棒・福知市郎のことを暴力団関係者と誤解するばかりか、新たにコンビを組むよう命じられた新人女性刑事・佐相智佳から、深夜に女性府議会議員・椎名蒼が刺殺されたことを聞いてビビりまくり。そして記憶喪失のことを周囲に打ち明ける間もないまま、新たに発生した殺人事件の初動捜査に当たることに…。木曜ミステリー「刑事ゼロ」は2019年1月、毎週木曜日20時~テレビ朝日にて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年11月29日主演の北川景子をはじめ、千葉雄大、原田泰造、成田凌、田中圭ら豪華キャストで贈る映画『スマホを落としただけなのに』。この度、新たな場面写真が到着した。本作は、無名の新人・志駕晃による同名デビュー作の実写化で、結婚間近の恋人がスマホを落としたせいで、主人公に身に覚えのないメールの送信や、SNSのなりすましなど、奇妙な出来事に巻き込まれてしまうSNSミステリー。日本の総人口を超える“スマホ”が存在する現代において、その身近すぎるテーマが早くも話題になっている。そんな日に日に注目度が高まっている本作だが、公開間近となった今回、新たな場面写真が到着。北川さん演じる主人公・麻美と、全ての発端となるスマホを落としたちょっと頼りない麻美の彼氏・誠が、ベッドで手を握り、見つめ合う場面や、千葉さん扮する刑事・加賀谷学と原田さん扮する加賀谷の先輩刑事・毒島徹が、サイバー犯罪者・大野俊也(酒井健太)を取り押さえるシーン。拳銃を構える加賀谷をはじめ、誠、成田さん演じるSEの浦野善治など、キャストたちのワンショットビジュアルも公開された。なお、10月29日(月)18時30分ごろからは、北川さん、千葉さん、田中さんが出演予定の公開直前イベント舞台挨拶&SP企画を「LINELIVE」にて生配信。こちらもぜひお見逃しなく。『スマホを落としただけなのに』は11月2日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:スマホを落としただけなのに 2018年11月2日より全国にて公開Ⓒ2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会
2018年10月26日「雨上がり決死隊」の2人がMCを担当、きゃりーぱみゅぱみゅと共に世界のミステリーの現場を直撃するバラエティ「世界の何だコレ!?ミステリー」の7月18日(水)今夜放送回に、「Hey! Say! JUMP」有岡大貴と成田凌の2人がゲストとして登場する。「Hey! Say! JUMP」として2007年にCDデビューを飾って以降、アイドルとして輝かしい道のりを歩んできたと同時に俳優としても「金田一少年の事件簿」シリーズや「掟上今日子の備忘録」などに出演。昨年夏に「孤食ロボット」で主演を務めると「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3rdseason」で一気に俳優としての評価を高めた有岡さん。美容学校時代に受けたオーディションからモデルデビュー。大ブームを巻き起こした「逃げるは恥だが役に立つ」で隠れゲイの会社員を演じ注目を集めると翌年春の「人は見た目が100パーセント」ではヒロインが運命的出会いを果たす美容師役を、その後有岡さんとともに「コード・ブルー」の出演を経て月9「民衆の敵」に朝ドラ「わろてんか」と一気に人気俳優への階段を駆け上がってきた成田さん。2人を迎えた今夜の本番組。新種の恐竜を数々発見、なんと9種類もの恐竜の名付け親となった若き日本人恐竜博士に密着するほか、岩手の「座敷わらし」が出る(?)旅館など、様々なミステリーを紹介していく。有岡さんと成田さんが昨夏共演した「コード・ブルー」、その映画化作品となる『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が7月27日(金)より全国東宝系にて公開となる。主人公・藍沢耕作を演じる山下智久をはじめ、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介、有岡さん、成田さんに新木優子、馬場ふみか、安藤政信、椎名桔平ら10年のシリーズを支えてきた新旧キャストが揃い、“成田空港”と“海ほたる”で起こった未曽有の大事故に果敢に立ち向かうストーリーが展開される。また映画の公開を記念したスペシャルドラマ「コード・ブルー 特別編 -もう一つの戦場-」が7月28日(土)21時~フジテレビにて放送。そしてスピンオフドラマ「コード・ブルー -もう一つの日常-」が7月23日(月)深夜24時25分~、24日(火)深夜24時25分~、25日(水)深夜25時25分~、26日(木)深夜24時25分~、27日(金)深夜24時55分~フジテレビにて5夜連続放送(関東ローカル)される。こちらは有岡さん演じる名取颯馬、成田さん演じる灰谷俊平らにフォーカスしたストーリーになっているのでお楽しみに。「世界の何だコレ!?ミステリー」は7月18日(水)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2018年07月18日専門の制作団体による推理型イベント株式会社温泉道場が運営する「おふろcafe bivouac」が、毎年好評の「おふろミステリー」を2018年6月29日(金曜日)より開催します。ミステリーイベント専門の制作団体「キューピッド」が手がける「おふろミステリー」は、推理小説のようなブックレットを片手に施設内を周遊しながら事件の真相を推理していく人気の体験型イベント。2017年9月には難易度が異なる2つのルートを用意した「おふろミステリー5『幻想の森に眠る秘宝』」が開催され話題を呼びました。シリーズ初のファミリー向け企画。参加賞もあるよ今回開催される「おふろミステリー」のテーマは、「おふろミステリーforキッズ キッズ探偵と消えたタイムカプセル」。参加者は主人公である「キッズ探偵」になりきって、20年前に6人の小学生が埋めたタイムカプセルの謎を解いていきます。タイトルには「キッズ」とありますが大人も参加可能。ファミリーで遊ぶのにちょうど良い難易度設定となっています。みごと謎を解くとガチャガチャのサービスや、テーマパークペアチケットなどの豪華賞品の抽選応募権がプレゼントされます。また探偵コスチュームのレンタルやフォトコンテストも実施されます。2018年9月9日(日曜日)まで開催の「おふろミステリーforキッズ キッズ探偵と消えたタイムカプセル」の参加料金は1名1000円(保護者は無料)。油性ボールペンをご用意ください。※別途フリータイム入館料が必要となります。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社温泉道場のプレスリリース/PR TIMES※おふろcafe bivouac※おふろミステリーforキッズ特設サイト
2018年06月06日俳優の村上弘明と陣内孝則が、テレビ東京系スペシャルドラマ 松本清張特別企画『犯罪の回送』(7月2日21:00〜)に出演することが31日、明らかになった。同作は小説家・松本清張が遺した最後のミステリー作品を初の実写化。北海道北浦市の市長が東京で失踪した事件について捜索をする刑事・田代(村上)、市長が行方不明となった北海道警の刑事・小森(陣内)がタッグを組み、北海道と東京、2つの土地を結ぶ謎に挑む。村上と陣内は、2015年放送の開局50周年特別企画『黒い画集―草―』、2016年の松本清張特別企画『喪失の儀礼』、2017年の松本清張没後25年特別企画『誤差』にも出演。毎回別の役となるが、4度目の共演となる。また、テレビ東京ドラマへ29年ぶりの出演となる鈴木保奈美が、行方不明となった市長を支え、必死に行方を探す謎多き市長秘書・有島澄江役を演じる。原作では男性の役となるが「仕事人としての部分と、その中にある微かな女性としての部分やさじ加減を上手に出せれば」と振り返る。「色んな物事が巧くいかない、思い通りにならない、そんな葛藤や切なさや、結局人は愚かなのかなと感じる人間臭さが、非常に面白いと感じる作品です」とアピールした。さらに注目の若手女優・田中道子が村上の部下で、一緒になって事件を解決に向け奔走する警視庁刑事部捜査一課巡査部長・青木奈津美役を演じる。○村上弘明コメント松本清張最後のミステリー作品ということで、今まで松本清張が描いてきた様々な作品の集大成というつもりで挑ませてもらいました。今回で4作品目となりますので、3作演じてきた中での色々な部分を自分の中で取り入れ表現する事で、田代(村上)を1本の作品の中に様々なバリエーションを持ったキャラクターとして描けたのではないかと思います。今作は私自身もトリックに驚かされ、まさに松本清張最後のミステリーにふさわしい作品だと感じています。事件も奇想天外で、そしてその奥に潜んでいる人間模様や、それを見つめる刑事(田代)が、事件に関わった人間一人一人に気持ちを託し、事件解決へと結びつけていく。その辺りにも面白みがあり、ぜひ注目して見ていただきたいです。○陣内孝則コメント今作は、村上さんと反目する過去3作品とは違い、どちらかと言うとコンビものの色合いが一番強く、最初は反目しつつも、ベッタリくっついて捜査をしていく中で、同じ方向に向かって少しずつジリジリと距離感が詰まっていく。そんな2人の関係にも面白みがあるのではないかと思います。多彩で非常にゴージャスなキャスティングとなっていますので、一人一人のキャストの魅力が、深みのある人間ドラマが主軸となった、「相変わらずの清張節1」という今作を更に際立たせるのではないかと思っています。4作続く作品はあまりないので大事に演じつつ、過去4作品の中でも1番面白いと言っていただけるよう、過去3作品のファンの方にご満足いただく事はもちろん、新たなファンの方も開拓したいと思っております。皆さんぜひご覧ください!(C)テレビ東京
2018年05月31日遺影専門の写真館がある町で起きた、悲喜こもごもの心震えるミステリー、道尾秀介さんが書いた小説『風神の手』。舞台は、西取川(にしとりがわ)をはさむ2つの町、上上町(かみあげちょう)と下上町(しもあげちょう)。その地にある遺影専門の写真館「鏡影館(きょうえいかん)」に飾られている写真が呼び水となり、数十年にわたる“縁”の物語が語られていく。道尾秀介さんは、朝日新聞で連載していた「口笛鳥」を『風神の手』の第二章に据え、その前後に加筆して、連作長編として完成させた。第一章の「心中花」は、若き漁師と女子高生という立場の違う男女の切ない恋物語が、続く第二章は、まめとでっかちという小学5年生の2人が決意を秘めて立ち向かう事件が描かれる。第三章の「無常風」で、死期間近の老婦人の告白によって、仰天の過去が掘り起こされ、エピローグの「待宵月」へなだれ込む。「真相へと迫っていく中で、犯罪が悪意で行われるとは限らないし、善行が善意で行われるとは限らないという、人間の複雑さ、面白さを書けたらいいなと思っていました」悪意のない嘘。言えなかった真実。過去の出来事の意味が裏返り、欠けていたピースが鮮やかにはまる快感。さらに、物語の鍵として、自然の神秘を感じるモチーフがちりばめられているのも、道尾ワールド。標題紙をめくると現れる、コナン・ドイルの小説から引用したエピグラフ(序文)が意味深だ。「5~6年前に読んだ小説のこの部分に強く惹きつけられたのは、めぐり合わせの不思議さを、僕もよく思うからです。いろんな偶然が影響し合って、日々、思いがけないことが起きる。たった一粒の砂がめぐりめぐって人を殺してしまうというような因果律の世界を、前々から書きたいと思っていました。人間は文明や街を作り、自然を支配してるかのようですが、どこかで風が吹くだけでいろんなことがこんなにも変わってしまう。僕自身も予想していなかったくらい、エピソードやモチーフ、人物同士が有機的につながったので、書いていて本当に楽しかった」本書に関しても奇縁があったそう。「砂がひとつの鍵になっている小説なので、カバーに使う装画を、僕が好きでライブパフォーマンスに通っていた、サンドアーティストの伊藤花りんさんにお願いしたんですね。うれしいことに、彼女は学生時代から僕の本を読んでくれていたそうなんです。世界は、人生は、不思議なもんだなぁといつも思っています」みちお・しゅうすけ作家。2004年に『背の眼』でデビュー。’10年に『光媒の花』で山本周五郎賞、’11年に『月と蟹』で直木賞など受賞歴多数。道尾さんは、作中に出てくるウミホタルを取材がてら実際に捕獲に行ったそう。「思っていたよりずっと蒼くて明るい。神秘的でした」朝日新聞出版1700円※『anan』2018年2月14日号より。写真・水野昭子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年02月12日スターバックス コーヒー(Starbucks Coffee)から初のハロウィンドリンク「ハロウィーン ミステリー フラペチーノ」が登場。2017年10月25日(水)から31日(火)まで、7日間限定で発売される。ドリンクの味わいはなんと秘密。ハロウィンの合言葉「トリック・オア・トリート」にかけて、見た目と味わいのギャップに驚きの“トリック”を隠し、フラペチーノならではの”トリート”をぎゅっとカップに詰め込んだドリンクになっているようだ。さらに、「ハロウィーン ミステリー フラペチーノ」は7種類のオリジナルデザインのカップステッカーを貼って渡される。黒猫、魔女、ジャック・オ・ランタン、コウモリなど、どのステッカーになるかは渡されてからのお楽しみだ。【概要】ハロウィーン ミステリー フラペチーノ販売期間:2017年10月25日(水)〜31日(火)価格:540円+税サイズ:Tallサイズ1種類のみ取扱店舗:全国のスターバックス店舗(一部店舗を除く)※カップステッカーはなくなり次第添付提供終了の予定
2017年10月27日「東京ミステリーサーカス(TOKYO MYSTERY CIRCUS)」が、新宿・歌舞伎町に2017年12月19日(火)よりオープンする。常設型謎解きテーマパークが新宿に出現「東京ミステリーサーカス」は、人気体験型謎解きイベント「リアル脱出ゲーム」を展開するSCRAPにより作られた常設型謎解きテーマパーク。地下1階、地上4階の全5フロアからなる施設は約500坪と国内最大規模を誇り、フロアごとに異なる謎解きを体験することができる。8種類以上のコンテンツ"謎"をテーマとしたコンテンツは常時8種類以上と豊富で、過去に人気のあった謎解きゲームのリバイバル版はもちろんのこと、今回のオープンに伴い新しいコンテンツも多数登場予定だ。また謎解きゲーム以外にも、一日を通して楽しむことができるよう"謎"に満ちたカフェやグッズが用意される。まるでスパイ「リアル潜入ゲーム」3階では、"潜入"をテーマにしたエンターテインメント「リアル潜入ゲーム」で遊ぶことがきる。3人1組のチームになり、制限時間30分の潜入ミッションに挑戦するゲームでは、スリル満点のまさにスパイのような体験が可能だ。「リアル脱出ゲーム」と異なり、複数回参加することができ、クリアランクを競う楽しみもある。国内最大規模のトリックアートを壁面に展示さらに、オープンに先駆け2017年9月21日(木)から12月まで本施設壁面にSCRAPオリジナルの"謎"に満ちた巨大トリックアートを展示。壁面のトリックアートとしては国内最大規模となる。また、展示期間中ビル1階アートエリアを開放し、写真撮影することができる。詳細「TOKYO MYSTERY CIRCUS(東京ミステリーサーカス)」オープン日:2017年12月19日(火)営業時間:平日 11:30~23:00、土日祝 9:30~23:00 ※2018年1月8日(月・祝)までの営業時間。定休日:不定休住所:東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 APMビル営業日・営業時間:後日公開利用方法:チケット制 ※2017年11月11日(土)正午より一般発売開始■リアル潜入ゲームチケット料金:前売りトリオチケット 5,400円、前売りペアチケット 4,600円、前売りソロチケット 3,800円、前売りマッチングチケット 2,000円当日トリオチケット 6,300円、当日ペアチケット 5,200円、当日ソロチケット 4,100円、当日マッチングチケット 2,300円コンティニュー 10分800円/人
2017年09月24日新作『少女は夜を綴らない』は、逸木裕さんが少しダークな青春ミステリーに挑戦。「自分を振り返っても、中学生くらいのころがいちばんつらかった」と、女子中学生の主人公・理子について話してくださいました。タイトルに込められた意味に一筋の光明が差す、青春ミステリー。人工知能の開発者・工藤賢は、劇場型自殺を遂げた美貌のゲームクリエイター・水科晴の知能を蘇らせるプロジェクトに参加。徐々にこの世にいない晴の人格に惹かれ始め…。近未来を舞台にした恋愛要素たっぷりのミステリー『虹を待つ彼女』でデビューした逸木裕さん。新作『少女は夜を綴らない』では、誰かを傷つけてしまうかもしれないという自らの加害衝動に怯える女子中学生・理子を主人公にした、少しダークな青春ミステリーに挑んだ。「理子は、<夜の日記>と題したノートに、身近な人の殺害計画をしたためて、自分の後ろめたさや過去のトラウマを慰撫しているような少女です。自分を振り返っても、中学生くらいのころがいちばんつらかった。そんな年頃には、ほの暗い感情を持つのも案外めずらしくない気もするんですね。とはいえ、僕らのころとイマドキの中学生の感性はぜんぜん違うでしょうから、僕なりに登場人物たちを知りたいと思い、想像力でキャラクターに迫っていきました」理子はボー研こと、ボードゲーム研究会に所属している。そのボードゲームをめぐるエピソードが有機的に効いていることが、物語が進むにつれ、わかってくる。「学校にも家庭にも居場所がない理子に、彼女らしくいられる楽しい場所としてどこかないかな、と考えたときに、僕自身も好きな将棋やゲームを小道具としてつなぎました」孤独な理子に近づいてきたのは、小学6年のとき転落死した加奈子の弟・悠人。彼との関わりが、理子の運命を揺さぶっていくのだが…。「理子は自分の衝動が恥ずかしく、自分の中に“嫌いな自分”がいる。そうした理解されがたい部分も含めて、認めてくれる誰かにめぐり会いたいという思いは普遍的だと思います。悠人はそれを初めて肯定してくれた相手。“殺人衝動”という部分を除けば、ふたりの関係性に感情移入してもらえるのではないかなと」加奈子の死の真相、理子たちが住む地域のホームレス連続殺人。理子と悠人による殺人計画。複数の謎を仕掛け、畳みかけるように読ませる。「書きたいのは、常に、謎が解けたときに人間のドラマが立ち上がってくるようなものです」本作でも、ラスト数行に、人間への愛しさがこみ上げてくる。『少女は夜を綴らない』兄ばかりをひいきするシングルマザー家庭で育った中学3年生の理子。小学校時代のクラスメイト・加奈子が目の前で死んでしまい…。KADOKAWA1400円いつき・ゆう作家。1980年、東京都生まれ。2016年『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。フリーランスのウェブエンジニアとしての顔も持つ。趣味はホルン。※『anan』2017年9月6日号より。写真・土佐麻理子(逸木さん)水野昭子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2017年09月05日大人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版21作目となる最新作『名探偵コナン から紅の恋歌』。この度、本作のポスタービジュアルが到着した。大阪のシンボル・日売テレビで突如、爆破事件が発生!その時局内では、日本の百人一首会を牽引する「皐月会」が開催する皐月杯の会見収録が行われており、突如の事態に大パニックに。轟音を立てて崩壊していくビルの中、西の名探偵・服部平次とその幼なじみ・遠山和葉、2人だけが取り残されてしまうが、間一髪のところで駆け付けたコナンにより無事救出される。まるでテロのような事件、しかし犯人の目的もわからず、犯行声明すら出ていない不可解な状況に違和感を禁じ得ないコナンと平次。そんな騒動の中、コナンたちは平次の婚約者だと言い張る女性・大岡紅葉と出会う。「平次は幼い頃にプロポーズされたことがある運命の人」という紅葉はなんと百人一首の高校生チャンピオンにして、未来のクイーンと呼ばれる存在だった。時を同じくして京都・嵐山の日本家屋で、皐月杯の優勝者が殺害される事件が起こる。そのとき、殺害現場のモニターに映し出されていたのは、紅葉の姿。そこには、ある「歌」が深々となり続けていた――。前作、記念すべき20作目となった『名探偵コナン 純黒の悪夢』は、シリーズ最高興収63.1億円を記録し、4作品連続で興行収入を更新するという驚異の成績を樹立。いまや不動の地位を築き上げた国民的映画『名探偵コナン』。今年公開される映画は、江戸川コナン(工藤新一)&服部平次という東西の高校生探偵が久々に劇場版でタッグを組み展開。また、劇中には平次の婚約者を名乗る新キャラクター・大岡紅葉が登場し、さらには新一と平次、それぞれの想い人である毛利蘭と遠山和葉を巻き込んだ“淡い恋のストーリー”が描かれるという。今回公開されたのは、「ふたひらの運命を引き裂く哀しき歌――紅に染まる巡恋(チェインドラブ)ミステリー」というコピーが添えられたポスタービジュアル。タイトルにちなんだ“紅”に染まる背景をバックに、鋭い視線を向けるコナンと灰原哀、憂いの表情を浮かべる新一と涙を浮かべる蘭、紅色の着物姿の和葉と傷を負いながらも和葉を抱きしめる平次、そして袴姿の少年探偵団3人と、人気キャラクターが勢揃い!また、百人一首の高校生チャンピオンであり、“平次の婚約者”を名乗る和葉の恋のライバル・紅葉が不敵にほほ笑む姿も描かれており、彼女がどうストーリーに絡んでいくのかますますファンの想像掻き立てる仕上がりとなっている。『名探偵コナン から紅の恋歌』は4月15日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月18日人気ミステリー作家・米澤穂信のデビュー作、青春学園ミステリー「氷菓」が実写映画化されることが決定。主演には人気沸騰中の若手俳優、山崎賢人と広瀬アリスを迎え、来年公開を予定している。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーとする「省エネ主義」の高校1年生折木奉太郎。神山高校でも安穏とした“灰色”の高校生活を送るつもりでいた奉太郎だったが、姉の命令で廃部寸前の「古典部」に入部することになってしまう。嫌々部室へと向かった奉太郎は、そこで、“一身上の都合”で古典部に入部してきた少女・千反田えると出会う。一見清楚なお嬢さまといった印象のえるだが、その正体は一度「わたし、気になります!」となると誰にも止められない、好奇心のかたまりのような少女だった。中学からの腐れ縁、福部里志と伊原摩耶花も入部し、活動目的が不明なまま、ここに新生古典部が発足した。えるの好奇心に巻き込まれるうちに、神山高校で起こる不思議な出来事を次々と解き明かしていく奉太郎。そんな奉太郎の推理力を見込んだえるは、彼にある依頼をする。「10年前に失踪した伯父がえるに残した言葉を思い出させてほしい」という、一見荒唐無稽に見えたその依頼は、思いがけず、33年前に起きたとある事件へとつながっていき…。奉太郎たちは、33年前に発行された古典部文集「氷菓」と歴史ある学園祭に秘められた「真実」を解き明かすべく、歴史の中に埋没し伏せられてきた謎に挑んでいく――。原作はシリーズ累計205万部を突破し、ミステリーランキング3冠の人気ミステリー作家・米澤氏の同名デビュー作。「<古典部>シリーズ」の第1作で、コミカライズ・アニメ化もされ、コミックス累計90万部、アニメBD&DVDも累計19万枚を突破。また11月30日(水)には、シリーズ最新作「いまさら翼といわれても」の発売も控えている。「やらなくてもいいことなら、やらない」文化系省エネ男子・折木奉太郎演じるのは、ドラマ「好きな人がいること」や『L・DK』『オオカミ少女と黒王子』『四月は君の嘘』など様々な作品でメインキャストを務め、また来年には『一週間フレンズ。』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の公開も控える、いま人気沸騰中の山崎さん。本作では、自身初となる“学生探偵”に挑戦する。そして、ヒロイン・千反田える役には、『探偵ミタライの事件簿』や公開を間近に控えた映画『L -エル-』では主演を務める広瀬さん。好奇心のかたまりなお嬢様というキャラクターを魅力たっぷりに演じる。山崎さんは、省エネ男子という役柄のため「感情や動きに無駄が無いように気をつけました」と話し、また「とても素敵な作品になったと思います。ほろ苦い青春ミステリーを是非楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメント。一方、久々の制服にテンションが上がったと語る広瀬さん。山崎さんとは3回目の共演ということで、「いい意味で緊張せず、お互いを高めあいながらお芝居出来たと思います」と撮影も順調だったよう。さらに、「学園もの=恋愛が多いですが今回の氷菓という作品は学園ミステリーということでまた新しい形の青春が味わえると思います」と本作について話し、「原作ファンの方にもぜひ見て頂きたいと思っています。全く違ったカラーをもったそれぞれの登場人物の噛み合ってるようで噛み合ってないやりとりにもぜひ注目して頂きたいです」と見どころも語った。監督には、『バイロケーション』『劇場版零~ゼロ~』などを手掛ける実力派女流監督・安里麻里。また安里監督は、今回脚本も兼任する。主演の2人について安里監督は「ちょっと世の中を斜に見て、ひねくれているようで実はとても優しくて実直な心を持つ奉太郎は、山崎さんの柔和な表情の陰に少しクールなところを感じさせるたたずまいにぴったり」「笑うと向日葵の花が咲いたような華やかさがあり、でも凛として姿勢が正されている雰囲気も持つ、そんな広瀬アリスさんがまさしく適役」と2人ともはまり役とコメントしている。『氷菓』は2017年、公開予定。(cinemacafe.net)
2016年11月22日原作はNYタイムズ・ベストセラーで、21週1位を記録。50か国で累計1500万部を突破したポーラ・ホーキンズの同名ミステリー小説『ガールズ・オン・ザ・トレイン』。発売前に映画化権が売れ、オバマ大統領の今夏の読書リスト入りも果たした注目作とあって、日本より先に公開されたアメリカでは、北米映画興行収入ランキングの首位デビューを飾るヒットとなりました。物語はタイトル通り、女性が電車に乗っているシーンで幕を開けます。主人公は夫トムと離婚し、アルコールに溺れてしまったレイチェル。彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える“理想の夫婦”メガンとスコットを眺めること。ふたりは、かつてレイチェルがトムと暮らしていた家のご近所さん。美男美女で、激しく愛を交わすメガンとスコットは、幸せだった頃のレイチェルとトムのよう。トムは現在、再婚相手アナとの間にこどもをもうけ、レイチェルと暮らした家で、新婚生活を満喫中。レイチェルは厳しい現実から目を背けるかのように、メガンとスコットの観察にのめり込んでいきます。そんなある朝、レイチェルが車窓から目撃したのは、メガンが夫以外の男性といちゃつく姿。私の“理想の夫婦”を不倫で壊すなんて許せない!激情にかられた酩酊状態のレイチェルは電車を降りて、メガンとスコットの家へ。ところがいつの間にか記憶をなくし、気が付けば、自分の部屋。しかも血だらけで、大怪我をしている。困惑しきりのレイチェルの元に、メガン殺害事件を捜査するコワモテの刑事たちが!レイチェルは自分の容疑を晴らそうと、かすかな記憶を頼りに空白の時間を埋めていこうとする。しかし、その真相は予想外のもので…。主演は、映画『プラダを着た悪魔』で、アン・ハサウェイにライバル心むき出しのアシスタントを演じてブレイクしたエミリー・ブラント。今や映画賞常連の演技派とあって、本作でも迫真の演技を披露。目は虚ろ、手は震え、アルコールなしでは夜も眠れない。心も体も傷ついたヒロインを力演しています。ちなみに、本作の撮影をしていた頃、エミリーは妊娠4か月目だったそう。安定期直前のデリケートな時期、心拍数が上がりっぱなしのミステリー作品に真っ向から取り組むとは!彼女の女優魂を示すエピソードでしょう。エミリーに負けじと、メガン役のヘイリー・ベネットはその妖艶な魅力で、フェロモンを大量放出。スコット役のルーク・エヴァンスと繰り広げる激しい濡れ場やむっちりボディを惜しげもなく晒した全裸ヌードで、体を張りまくり。物語の鍵を握る若妻(この言葉がすでにエロい)を体現しています。今後は、映画『マグニフィセント・セブン』のヒロインや巨匠テレンス・マリックの新作『Weightless(原題)』の主役に抜擢されるなど、大作が目白押し。要注目の女優です!映画化に際し、舞台をイギリスからアメリカに変更したことやレイチェルの記憶がつながっていく様に賛否はあるものの、犯人が分かった後も犯行の過程を暴いてラストまで魅せるのはさすが。個人的には、『フレンズ』のリサ・クドローが“レイチェル!”と呼ぶシーンを観た瞬間、胸アツになりました(笑)。観終わった後は、いろんな視点でガールズ・トークが弾むこと請け合いです!◇大ヒット小説を『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』のテイト・テイラー監督が映画化。出演/エミリー・ブラント、ジャスティン・セローほか11月18日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開。配給/東宝東和(C)Universal Pictures※『anan』2016年11月23日号より。文・田嶋真理
2016年11月21日「覆面調査員(ミステリーショッパー)」とは、お店のサービスを総合的に評価する役割の人。一般客を装ってお店を利用し、数多くのチェックリストにもとづいてお店の清潔度、接客態度、商品やサービスの質、雰囲気などを評価し、最終的な結果を各店舗にフィードバックするわけです。そしてタイトルからもわかるとおり、『日本一の覆面調査員(ミステリーショッパー)が明かす100点接客術』(本多正克著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は覆面調査の第一人者。飲食店、小売店、サービス会社などから幅広く依頼を受けており、「調査したことのない業界はない」といえるほどだといいます。つまり本書ではそうした実績を軸として、「感じがいい」といわれる接客術を紹介しているのです。■評価は働いている年数に比例しない著者は本書で、あるスーパーで覆面調査を行ったときのことを明かしています。そのお店で働いている人は、正社員はもちろん、アルバイト歴数十年の方、はじめたばかりの高校生までさまざま。しかし何度か調査を行っているうち、おもしろいことに気づいたというのです。それは、お客様からの評価が、働いている年数に比例しないということ。経験が浅くても評価の高い人もいれば、長年やっていても評価の低い人もいたということです。■たった15度のおじぎで差が出る!もちろん仕事についていえば、長年やっている人のほうが高いレベルのことができるでしょう。とはいえお客様の満足度は、長年やっているからといって必ずしも高いとは限りません。たとえばお客様は、働きはじめてまだ5カ月の高校生アルバイトに高い評価を与え、7年もやっているベテランに低い評価を与えたそうなのです。なぜ、そのようなことになったのでしょうか?著者によれば、それは「たった15度のおじぎの差」。アルバイト5カ月目のスタッフは、レジでひとりひとりのお客様に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」といいながら、ていねいにあいさつとおじぎをしていたのだといいます。まだ5カ月目で、自分は未熟な点が多いと自覚していたために、一生懸命だったのだろうと著者は分析しています。一方、経験の長いスタッフは、お客様と目を合わせることなく、あいさつも頭だけペコリと下げる程度だったのだとか。■お客様は頭の下げ方にも敏感であるお客様のなかには、だらだらと作業されるのを嫌う方もいらっしゃるもの。しかし、単にスピードが速ければいいということでもないはず。あいさつもなく、商品を乱暴に入れられたのでは、やはりいい気持ちはしないからです。つまり、頭だけペコリと下げる人と、ていねいに頭を下げる人なら、後者のほうがよい印象を与えるのは明らか。お客様は、頭の下げ方をも敏感に感じ取っているもの。だからこそ、たった15度のおじぎの差は、想像以上に大きいということです。■もう15度だけおじぎを深くすべしそこで著者は読者に対し、「自分の仕事を振り返ってみて、なんとなくあいさつをしていませんか?」と問いかけています。いうまでもなく、もし「とりあえずのあいさつ」になっていたり、あるいは頭を下げずに声だけであいさつをしたり、逆に、頭だけをペコリと下げるだけだったりするのであれば、とても損をしているということになります。だからもう15度だけ、おじぎを深くしてみることが大切だというのです。なお別の側面から見てみても、あいさつというのは、「自分ではやっているつもり」というケースがよく見られるのだそうです。たとえばあるレストランで著者が接客教育を行っていたとき、ひとりの若い男性スタッフが、ほとんどおじぎをしていないことに気づいたのだそうです。ところが、そのことを指摘しても、本人にはまったく自覚がなかったというのです。そこで仕事の様子をビデオで撮影し、本人に見てもらったところ、自分ではおじぎをしているつもりだった彼は、自分の仕事の様子を見てとても驚いていたとか。そして自分の姿を客観的に見ることで、ようやく自分のおじぎの仕方がよくなかったことを自覚し、「もう15度深く頭を下げるように」という言葉の意味を理解してくれたのだといいます。■おじぎをセルフチェックしてみようそんな経験があるからこそ、普段の仕事の様子を客観的に見てみることが重要だと著者は主張します。方法は簡単。スマートフォンなどで動画を撮ってもらい、それをチェックすれば、普段どのようなおじぎをしているかを客観的に見ることができるわけです。「たった15度の差」だと思うかもしれませんが、その差が満足度の大きな差として表れてくるもの。著者はそう断言します。ちょっとしたおじぎの違いでそこまで印象が変わってしまうのですから、意識して取り組むべきかもしれません。*ミステリーショッパーとしての自身の経験をベースとしているだけに、本書での著者の接客に対する考え方には強い説得力があります。人と接する仕事についている人は、目を通してみるべきだと思います。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※本多正克(2016)『日本一の覆面調査員(ミステリーショッパー)が明かす100点接客術』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年09月19日清水富美加と飯豊まりえのW主演で、ミステリー小説『暗黒女子』(秋吉理香子著)が実写映画化されることが発表になった。共演は清野菜名、玉城ティナ、小島梨里杏、平祐奈らで、耶雲哉治監督がメガホンを執り、ひとりの女子高生の死から始まる密室ミステリーを映像化する。その他の画像物語は、文学サークルを主宰していた学院一のカリスマ美少女・白石いつみの謎の死をきっかけに、サークルのメンバーそれぞれが、彼女の死をテーマにした小説を書き、“犯人”を告発していく。5人の女子高生が書いた5本の小説は、動機と結末も食い違い、さらにメンバーそれぞれの黒い秘密さえも暴露していく。脚本は、『心が叫びたがってるんだ。』『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などを手がけた岡田麿里。白石いつみの親友・澄川小百合役を演じる清水は「もはや女子高は現実にあるものの異世界だと思っているので、とっても不安でした。が、撮影に入ってみて同世代の可愛い女の子達が頑張っていて、勇気をもらいました」といい、役を演じるにあたり「澄川小百合という女子高生を、慎ましく、そして貪欲に、演じたいです。女子のブラックな部分が存分に出る作品だと思います。それから人間関係での悩みや鬱憤を晴らすつもりで臨みたいです。ごめんなさい。笑」とコメント。白石いつみ役を演じる飯豊は「女の子のリアルな世界観を、よりダークに暗黒女子というスパイスを加えて描いている作品です。後味は正直悪いです。でもそれが、他にはなくて新鮮で面白いなと思います」と話し、「いつみは誰もが憧れる太陽の存在だけど、自分の世界に入り込めるスイッチがはっきりしている女の子。自分自身はじめての役柄で、戸惑いや不安もありますが、監督やキャストのみんなと一緒に精一杯頑張っていきたいと思います」と意気込みを語っている。耶雲監督は作品について「この映画の世界観は、個性的で非現実的。10代の女の子たちの憧れだったりキラキラしている部分もあれば、すごくグロテスクな部分もある。女の子たちが集まるというのは、美しく生き生きとしていて、そしてパワフルでエネルギッシュ!だけど、実はそうじゃない!どす黒い部分もあるという二面性というのが、この映画の面白さに繋がればいいなと思っています」と説明。原作者の秋吉は「『暗黒女子』は私の中でも特に思い入れの深い作品で、実写映画化のお知らせをいただいてからずっと夢を見ているようでした。文学サロンに集う女生徒役のみなさんは、私の脳内から抜け出てきたのではと驚くほどイメージ通りで、『この方たちしかいない!』と確信しています。ミステリアスで煌びやかな世界、そして美しくも危険な少女たちをスクリーンで見られる日が待ち遠しいです!」と期待を寄せている。本作は、8月8日から撮影を開始しており、9月9日(金)にクランクアップする予定。来年の春に全国公開される。『暗黒女子』2017年春全国ロードショー
2016年09月08日法月綸太郎による誘拐ミステリー小説「一の悲劇」が、主演に長谷川博己を迎え「誘拐ミステリー超傑作 法月綸太郎 一の悲劇」として、テレビドラマ化されることが決まった。原作者の法月氏は、斬新なトリック、既存のミステリー小説にはあまり見られない“深い人間ドラマ”が描かれ「人はなぜ罪を犯すのか?一見幸せそうに見える人々の裏に隠された苦悩とは?」といった人間の表と裏の顔を見事に描ききり、日本推理作家協会賞や本格ミステリー大賞などの受賞歴を誇る人気作家。今回ドラマ化される「一の悲劇」は、“ミステリー作家・法月綸太郎シリーズ”として10年以上続く人気シリーズとなっている。物語の主人公・法月綸太郎役には、2011年放送のドラマ「鈴木先生」で主演、同年放送のドラマ「家政婦のミタ」では“ダメ夫”役がハマりブレイクした長谷川さん。現在上演中の大ヒット映画『シン・ゴジラ』でも主演を務めている。映画、ドラマ、舞台にと様々な役柄を演じてきた長谷川さんだが、意外にも本格サスペンスの主人公はこれが初となる。長谷川さん演じる主人公・綸太郎はまだ名の売れていないミステリー作家。古今東西の犯罪やトリックの知識を持ち、優れた頭脳と鋭い推理力を持っており、時に警視庁捜査一課に勤める父が抱える難事件の捜査にも協力している。普段は社交的で紳士的、なおかつ楽観的な性格だが、推理のことになると一切の妥協を許さない厳しい性格にひょう変。正義を信じる気持ちは強く、犯罪やそれを隠そうとする容疑者は許せない、という人物だ。今回、綸太郎は容疑者のアリバイ工作に利用されてしまい、壮大な誘拐ミステリーに巻き込まれていくことになる。共演には、綸太郎の父で警視庁捜査一課キャリアの貞雄役に奥田瑛二。将来有望なエリートキャリアだったが、上司に疎まれ出世コースから外れてしまい、階級はずっと警視のまま。出世のためにギラギラしているキャリアたちの中で、ただ1人ひょうひょうとしているキャラクターだ。息子の推理力に一目置いており、難事件のたびに意見を求めている。そのほか、渡辺えり、伊原剛志、富田靖子、矢田亜希子、モロ師岡らが脇を固める。今回主演を務める長谷川さんについて、原作者の法月氏は「作家冥利に尽きるというか、こんなに恵まれた配役はありません。『八重の桜』のひょうひょうとした知性派や『デート』のエキセントリックな文学青年のたたずまいが、作中探偵のイメージにピッタリなのです。シリアスとコミカルの両面をあわせ持つ俳優さんでないと、綸太郎の味は出せないでしょう」と絶賛している。長谷川さんは本ドラマについて「しゃれたトリックがある作品です。現代が舞台ですが、レトロな魅力もある作風で、衣装や小道具などにもこだわっています。法月綸太郎作品の初めての映像化ですが原作を大切に制作されておりますので、原作ファンの方にも楽しんでいただけると思います」とアピールした。金曜プレミアム「誘拐ミステリー超傑作 法月綸太郎 一の悲劇」は9月23日(金)21時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年08月31日8月10日より紀伊國屋サザンシアターにて「名探偵コナン×ライブミステリー~洋上の迷宮(ラビリンス)~」が開幕した。本作品は観客自身が探偵となり、事件の謎を解明する舞台型謎解きステージ。事件に至るまでが描かれた「事件編」と、犯人を推理する「捜査編」、そして事件を解き明かす「解決編」という3部に分かれている。舞台演劇と謎解きを同時に楽しめる新感覚のエンターテインメントだ。【チケット情報はこちら】公演初日には、演出の村上大樹をはじめ平野良、塩野瑛久、宮城紘大、加藤里保菜、浜本ゆたか、中道裕子、三上市朗らによる囲み取材と公開ゲネプロが行われた。クルー役の平野は「素敵な舞台になることを確信しています!」と自信たっぷり。大学生役を演じる宮城も「良い舞台になっている。」と笑顔をのぞかせた。同じく大学生を演じる塩野、加藤は「観客と一緒に楽しみたい。」と舞台型謎解きステージならではの意気込みを語った。一隻の豪華客船から物語は始まる。ある財閥主催のパーティが行われている最中、殺人事件が発生した。海以外逃げ場のない船の上で、一体誰がどういった目的で殺害を行ったのか―、平野演じる葉上良一は豪華客船にクルーとして乗員。少し頼りないところもあるが、この事件を解決に導くために乗客の言動、状況を注意深く調べていく。財閥の娘、その友人、母親、執事、船長などそれぞれがどこか怪しく、誰もが犯人のようにみえてくる。舞台上で繰り広げられる捜査、そして浮上する容疑者、一緒になって犯人を探すうちに、まるで自分自身も出演者として作品に参加しているような感覚になり、みるみるうちにのめり込んでしまう。そして解決編へとつながる前に、ストーリーテラーを務める江戸川コナンが登場。事件内容のおさらいと観客を解決へと導く手助けをしてくれる。観客は配られた問題用紙に回答を埋めていき、犯人と思われる名前を記入、提出をし解決編を待つ。自分の推理が正解なのか、犯人は一体誰なのかを予想しながら待つ時間が緊張感と期待感を誘った。解決編では動機はもちろんのこと、殺人に至るまでのトリックが舞台上で繰り広げられる。最後には答え合わせと、正解者には表彰が行われるので、表彰を目指して「事件編」「捜査編」の一挙一動を見逃さないようにしてほしい。公演は、8月21日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター。9月16日(金)・17日(土)に北海道・道新ホール、9月22日(木・祝)から25日(日)まで大阪・松下IMPホールで上演。チケットは発売中。
2016年08月15日アメリカを始め全世界で大ベストセラーとなったSFミステリー小説「The 5th Wave」の映画化『フィフス・ウェーブ』が、いま世界で最も注目される18歳のクロエ・グレース・モレッツを主演に迎え、日本で公開することが決定した。これに併せて、本作の予告編とポスターも解禁された。ある日突然、圧倒的知能を持つ生命体<アザーズ>により4度にわたる攻撃を受け、人類の99%が死滅。ほぼ壊滅状態となった現代の地球で、生き残った女子高生のキャシー(クロエ)は、離ればなれになってしまった弟を救うため、たった一人、子どもたちが拉致された基地へと向かう。いつまた来るかわからない襲撃の恐怖と、人間に紛れ込んだアザーズにより、誰が敵なのか味方なのか分からない末期的な状況の中、旅の途中でキャシーはある男性に命を助けられる。キャシーは彼に惹かれながらも、心から信頼できないまま、ともに基地へ向かう。彼女は致命的となる第5の波“フィフス・ウェイブ”を止めることができるのか。そして<アザーズ>を見抜くことができるのか――。原作は、「アルフレッド・クロップの奇妙な冒険」などを書いたリック・ヤンシーの「The 5th Wave」。21週間ニューヨークタイムズのベストセラーとなり、ハードカバーは約300,000部、電子書籍としては80,000部を販売。さらに、イギリスでは2014年のレッドハウス・チルドレンズ・ブック賞を受賞するなど、かなりの勢いをみせている。本作で主演を演じるのは、米タイム誌が選ぶ“2014年最も影響力のあるティーン25人”の一人にも選ばれ、いま世界で最も注目されるクロエ。彼女は今回、地球外の知的生命体<アザーズ>から攻撃を受け、恐怖に慄き翻弄される孤独なヒロイン、高校生のキャシーを演じる。『キック・アス』のヒット・ガール役で爆発的な人気を博し、続く『イコライザー』や『イフ・アイ・ステイ愛が還る場所』への出演でも話題となり、日本でも人気と知名度ともに急上昇している。また共演者には、キャシーが憧れを抱く青年・ベン役に『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソン、旅先で知り合う謎の若い男性・エヴァン役にイギリス人俳優アレックス・ロウ、そして軍の指揮官・ヴォーシュ役に『ソルト』のリーヴ・シュレイバーが出演。そして本作の監督は、『アリス・クリードの失踪』で注目されたJ・ブレイクソン、脚本は『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたスザンナ・グラント、プロデューサーには『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイアなど豪華なスタッフが名を連ねている。今回解禁された映像は、正体不明の物体が突然空を覆いつくし、上空を見つめる人々。突然の停電、落下して爆発する飛行機、崩れ落ちるロンドン・ブリッジ。そして瞬く間に広がる、伝染病。人類の99%が死滅した中、生き残った少女キャシーは離れ離れになった弟を探すために一人生き抜こうとする。おびえながらも銃を構える彼女の瞳が見つめる先には――。思わず息を呑むような衝撃の予告編だ。そして同時に解禁されたポスターは、キャシーの緊張感ある背後と、倒壊するビルに燃える街が写された一枚。上部には、「第1の波(暗黒)、第2の波(崩壊)、第3の波(感染)、第4の波(侵略)、人類を滅亡に導く最後のWAVEとは――」と書かれている。“フィフス・ウェイブ”とは一体何なのか、原作ファンも多い本作、一体どんな結末を迎えるのか楽しみに待ちたい。『フィフス・ウェイブ』は2016年4月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月27日名匠アトム・エゴヤンの最新作となる映画『白い沈黙』は、第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、大きな反響を呼んだ話題作。衝撃のミステリー作品が描く想像を絶するストーリーとは?カナダのナイアガラフォールズの街で、妻と娘とともにささやかながらも幸せな日々を送っていたマシュー。9歳になる愛娘のキャスは、スケート選手を夢見て練習に励んでいた。そんなキャスをマシューが迎えに行った帰り道、悲劇は突然起きた。車内にキャスを残し、行きつけのダイナーに立ち寄ったほんの数分の間に、キャスが忽然と姿を消してしまったのである。誘拐されたと主張するマシューだったが、証拠が一切ない状況で、疑惑の目はマシューに向けられ、妻からも激しく非難されてしまう。それから8年の年月が経ち、捜査は行き詰まり、マシューと妻との関係も崩壊していた。それでも、8年間毎日あてもなく娘を探し続けるマシュー。何の手がかりもないと思っていたある日、キャスの生存をほのめかす手がかりをついに発見する。しかし、その裏に潜んでいたのは、想像をはるかに超えた衝撃の真実だった。マシューはキャスを再び抱きしめることはできるのか……?マシューを演じたのは、妻で女優のブレイク・ライヴリーとの間に第一子が昨年誕生し、私生活でも父親となったライアン・レイノルズ。罪の意識に苛まれながらも、希望を捨てずに娘を探し続ける父親の鬼気迫る演技をみせています。今回は時系列が複雑に絡み合っており、時間軸が進んだり戻ったりを繰り返す独特の手法で描かれているのが本作の特徴。そのさまよっているような感覚は、まるで行く当てもなく消えた娘を探し続ける父親の心境を体感しているかのようです。娘という宝物を突然失った家族が抱えるのは、消えることのない傷と空虚感。そのリアルさには、心が痛むと同時に親の愛の強さを感じさせます。最後まで目が離せない濃密なサスペンス・ミステリーは、映画ファンはもちろん、ミステリーファンをも虜にすること間違いなしの一本です。一面を雪に覆われた白い世界に潜む黒い魔の手がついにその沈黙を破り、明らかにされる真実とは……?イベントデータ:『白い沈黙』公開表記:10月16日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ(c)Queen of the Night Films Inc
2015年10月14日サントリー食品インターナショナルは10月6日、「ペプシゴースト」(税別140円)を全国で数量限定発売する。同商品は、不思議な味わいがする「ミステリーフレーバー」のコーラ。「ハロウィーンなどのイベントやパーティーに驚きと楽しさを提供し、気分を盛り上げるペプシコーラ」をコンセプトに開発された。ゴーストがモチーフのパッケージは、全部で4種類。
2015年09月18日「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家たちが書き下ろした短編小説を、日本映画界を代表する監督たちが映像化するオムニバスドラマ「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」。このほど、本作の4本のドラマの世界と視聴者の間をつなぐ“案内人”として登場する異色のコンビ、お笑い芸人・又吉直樹(ピース)と唯一無二の女優・樹木希林からコメントが到着した。12月29日(月)にTBS系にて放送されるこのオムニバスドラマは、“このミス”の愛称で親しまれる、宝島社主催の小説賞「このミステリーがすごい」大賞の受賞作家4人が書き下ろしたもの。豪華寝台特急で起きた密室殺人を軸に、上質のコメディが繰り広げられる「カシオペアのエンドロール」(原作:海堂尊/監督:大谷健太郎/主演:藤原紀香)、天才ピアニストの死をきっかけに明かされる愛憎劇「残されたセンリツ」(原作:中山七里/監督:金子修介/主演:川口春奈)、元役者の父親と家族の愛を描く、新たな“戦隊”ヒューマン・サスペンス「黒いパンテル」(原作:乾緑郎/監督:星護/主演:勝村政信)、大寒波に襲われた東京で夜を過ごすふたりの会社員に迫った「ダイヤモンドダスト」(原作:安生正/監督:古澤健/主演:AKIRA・山本耕史)と、4本のドラマはいずれも見どころ満載。又吉さんと樹木さんは案内役でありながら、それぞれ「気弱なミステリー小説家」と「ベテラン女性編集者」に扮し、ミステリーの“プロ”たちが織りなすドラマの間で2人芝居を繰り広げていくという。その芝居の中に散りばめられた台詞は、これから始まるドラマのテーマを示すという演出もなされており、原稿の締め切りを巡る丁々発止のやり取りなど、今回が初共演とは思えない絶妙なかけあいを見せている。自他ともに認める本好きの又吉さんが演じるのは、「1回だけ売れてそのときの名残で勘違いしているけど、そんなに売れていないミステリー作家」。また、樹木さんは「又吉さん演じる作家は編集者をよく替えるからもう担当になる人がいなくて、年齢が高かったんですけど、しょうがなく私が派遣されたんでしょうね(笑)」と役柄を解説。2人は撮影中もすっかり意気投合した様子で、休憩中にパーソナルな話題で盛り上がるあまり、又吉さんは撮影再開後に台詞を覚えていなかったという場面もあったそう。樹木さんも「美形だからモテるでしょって聞いたら、『モテません』って言うの…寸法が足りないのよね」と休憩中のエピソードを笑いを交えて明かした。また、キングオブコント2010準優勝のコント師・又吉の“演技”に対して樹木さんは、「“笑いをつくろうとしている人たちの才能というのはスゴイな”とずっと思っているんです。又吉さんの場合は、ルックスも含め、生き方がミステリアスな感じがして良いじゃないですか。芝居も非常に気持ちがすぐ伝わってきました」と大絶賛。この仕事を引き受けた決め手は「やっぱり、又吉さんでしょう」と喜ばせたのも束の間、「あと、よしもとの社長と知り合いなんで(笑)」と“樹木さん節”を炸裂させる一幕も。一方で、又吉さんは樹木さんの“笑い”に対して「お芝居が上手いのはプロだからもちろんですが、やっぱり樹木さんの存在そのものが面白い。ふたりでサングラスを掛けているだけで、可笑しくないですか?それって、やっぱり存在感ですよね」とベテラン女優との共演に緊張しながらも、その凄さを目の当たりにして撮影を楽しんだ様子だ。オムニバス形式の4本の作品の中で出演するならどれに出たいか?との質問には、又吉さんは勝村政信主演の『黒いパンテル』を選び、「(ヒーローの)敵役とかだったら、僕ももしかしたら余地あるかもと思いますけど。あとはなかなか…緊張感のあるところに僕が入ると変な感じになっちゃうでしょ」と自虐を交えて回答。一方、樹木さんは「藤原紀香さん主演の『カシオペアのエンドロール』がいい。紀香さんのプロダクションの社長が知り合いだから(笑)」と応じ、負けじと笑いをとっていた。上質なミステリードラマをつなぐ、ふたりの絶妙なやりとりにもぜひ注目してみて。「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」は12月29日(月)21時よりTBSほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月10日