最近、コンビニなどで「ミドリムシ(学名:ユーグレナ)」の入った食品をよく見かけませんか。「ムシ」という響きに敬遠する人もいるかもしれませんが、ミドリムシは栄養食として着実に私たちの生活の中に浸透してきています。そもそもミドリムシとは何なのでしょうか?ミドリムシを利用した食品や化粧品を展開する株式会社ユーグレナの取締役研究開発部長・鈴木健吾さんに聞きました。ミドリムシは5億年も前から存在していた!取締役研究開発部長・鈴木健吾さん――なぜミドリムシが食品になるのですか?実はミドリムシは5億年も前から存在している生物です。顕微鏡の発明によって1600年代に初めて発見され、その後世界で研究対象にされてきました。食料としての研究が進んだのは1970年代のオイルショックのころから。豊富なタンパク源と栄養素が注目されてきました。ただ、これまでミドリムシを大量に培養する技術がなかったのです。2005年に弊社で初めてミドリムシの屋外大量培養技術の開発に成功し、栄養食品として製品化できるようになりました。――ミドリムシとは、どのような生物なのでしょうか。ミドリムシはムシではなく藻の仲間で、全長0.05~0.1ミリ程度の微生物です。その名のとおり緑色をしていて、光合成によって栄養をつくり出す一方で、鞭毛(尻尾のようなもの)を持ち、水の中を自由に泳ぎ回ります。動物と植物、両方の特徴を持つ非常に珍しい生物なんです。――ミドリムシはどのように増えるのですか。単細胞生物なので、主に昼は光合成で栄養を蓄え、夜に細胞分裂をして増えていきます。非常に適応力がある生物で、太陽の光と水、二酸化炭素があれば育っていきます。その生産効率は稲の十数倍とも言われています。含まれる栄養素は、59種類!!Image Photo by H Matthew Howarth――確かに、食物としてパワーがありそうですね。栄養の面ではどうなのでしょう。ミドリムシは完全栄養食と言われていて、「ミドリムシとご飯だけ食べていれば理論的には生きていけるのでは」という人もいるほどです。植物が持つビタミン類、魚のDHCなどに含まれる不飽和脂肪酸、水の中の生物が持つミネラル類など動物・植物両方の栄養素を持ち、その数は59種類にものぼります。また「パラミロン」というミドリムシ特有の成分もあります。これは、無数の穴が開いている食物繊維の一種で、油やコレステロールなどを吸着し、排出するという特徴を持っています。まだ研究途上ではありますが、パラミロンは大腸がんの抑制効果やインフルエンザの症状緩和などの研究成果もあがってきています。――味の面ではいかがでしょう。微生物を食べるというのも少し不思議な感じがします。藻の仲間なので、風味も海藻のような感じです。ワカメや昆布などを食べてきた日本人には馴染みやすいのではないでしょうか。また、微生物としては、すでに酵母や乳酸菌は食物としてお馴染みですよね。ミドリムシも同様に考えていただいてよいと思います。将来は、衣食住のさまざまなシーンに活用――鈴木さん自身は、なぜミドリムシの研究を始められたのですか。大学時代、研究室の先生の論文を読んで感銘を受けたことがきっかけです。二酸化炭素が出る製鉄所などにミドリムシを培養する装置を置くと、光合成により二酸化炭層の排出量が削減され、かつ育ったミドリムシはエネルギー源になる。食料問題と環境問題の両方を解決できる可能性を秘めた素晴らしい生物と知り、これは一生の研究テーマにしたいと思いました。――ユーグレナ社では化粧品やバイオ燃料生産など、ミドリムシ事業を多方面に展開されていますね。いま商品になっているのは食品と化粧品ですが、バイオ燃料、化学製品、医薬品、水質浄化など、ミドリムシを活用できる分野は非常に広く、大きな可能性を秘めていると感じています。将来、衣食住のさまざまなシーンに活用できるのではないでしょうか。私自身も、忙しいこともありますが、健康体でいられるのはミドリムシ食品を生活に取り入れているおかげだと思います。栄養価が優れているだけでなく、環境問題までも解決してしまう、まさに“次世代スーパーフード”「ミドリムシ」の今後に期待です!Main photo by Jessica Spengler
2015年05月28日最近、コンビニなどで「ミドリムシ」「ユーグレナ」という食品を見かけたことはありませんか?耳慣れない名前に「いったいどんな食品?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。実は、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)は、これまでにない、全く新しいタイプの栄養食なのです。つい最近では、百貨店での購入(4月1日より日本橋三越本店で化粧品など販売開始)も可能になりました。100年以上前から世界が注目していたミドリムシのパワーユーグレナ(和名:ミドリムシ)その名称からムシの姿を想像するかもしれませんが、ミドリムシは、体長0.05~0.1ミリメートル程度のとても小さい藻の仲間。5億年以上も昔から存在し、光合成で栄養をつくる一方、動いて移動もできる、動物と植物両方の性質を持った珍しい生物です。実は、1900年代後半からその豊富な栄養価が注目され、食料品やエネルギー源の対象として、世界でミドリムシの研究が進められてきました。そして2005年、バイオテクノロジー企業の株式会社ユーグレナが世界で初めてミドリムシの屋外大量培養に成功。機能性食品などの商品を次々と展開し、注目を集めてきました。研究開発の過程では、生のミドリムシをおどり食い!?「日本人はもともと海苔などの海藻を食する文化。ミドリムシも馴染みやすい食物だと思います」と話すのは、学生時代から一貫してミドリムシの研究を続けている同社取締役研究開発部長鈴木健吾氏。ミドリムシを研究する過程でミドリムシ入り食品を試作してみたこともあるとか。「現在、食品に使っているミドリムシは一度乾燥させたものですが、その方が旨みが凝縮されていると感じました。これも、海苔と一緒ですよね」脂やコレステロールを吸着そして、何より魅力は、食品にしたときの栄養素の多さ。動物と植物両方の性質を持つためビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など含まれる栄養素は59種類にものぼり、「完全栄養食」と賞賛されるほど。また「パラミロン」というミドリムシ特有の成分は、余分な脂やコレステロールなどを吸着し排出する役割を持っています。そして、ミドリムシ独特の細胞構造により、これらの栄養素は93.1%(※タンパク質)という高い消化率となっています。“青”でなく“緑”の汁ユーグレナ・ファームの緑汁(31包入り)通常価格4,200円(税別)ユーグレナ・プラス(31袋入り)通常価格6,400円(税別)サプリメントや菓子、調味料など、多彩なミドリムシ入り商品が登場するなか、最も人気が高く、ミドリムシの特長が出ている商品が「ユーグレナ・ファームの緑汁」。ユーグレナに大麦若葉や明日葉などをブレンドした乾燥粉末状の栄養食で、水に溶かして飲むほか、ジュースなどと混ぜたり、焼き菓子やパン生地に使用したりと、さまざまなレシピで摂取ができます。野菜の風味が中心ですが、ほんのり海藻のような香り。その他、カプセル状で手軽に栄養補給ができる「ユーグレナ・プラス」や、栄養と同時にお腹も満たす焼菓子タイプの「ユーグレナ・バー」などのバリエーションもあり、ライフスタイルに合わせた栄養補給が可能です。「理想的な食事がなかなか摂れない」「忙しい中で健康を維持したい」という人にとって、ミドリムシは想的な食品。体調管理のために生活の中に取り入れてみては?商品の詳細はこちらwww.euglena.jp/products/index.html#01株式会社ユーグレナのウェブサイトwww.euglena.jp/
2015年05月26日コラーゲン、ヒアルロン酸に続く美容成分として、今、最も注目されているのが「ユーグレナ」、別名「ミドリムシ」です。小学校の理科の授業で、顕微鏡で覗いて見たあの微生物に、不足しがちな栄養補足効果や美肌効果があるそう。今回は、サプリメントやドリンクをはじめ、化粧品にも取り入れられる話題の成分「ユーグレナ」について、わかりやすくご紹介します。■「ミドリムシ」は動物?それとも植物?「ユーグレナ」がいくら美肌によいと言われても、別名がミドリムシと知って、「ちょっと無理」と思った人。確かにミドリムシは、鞭毛運動をするという動物的性質を持つ単細胞の微生物ですが、同時に植物的な特徴である光合成を行う、ワカメや昆布と同様の「藻類」の一種です。ちなみにユーグレナとは「美しい目」という意味の学名。虫ではないということを覚えておきましょう。■不足しがちな栄養素を補い、吸収率が高いのが特徴そもそもなぜ、ミドリムシが「ユーグレナ」という名で美容業界から注目されているのでしょうか。実はユーグレナは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など約59種類の栄養素を含んでおり、さらに、細胞壁がないため、それらがダイレクトに吸収されやすいのです。そのため、食事だけで摂取することが難しい栄養素を補い、さらに体に不要なものの排出を促す働きがあることから、美容と健康に役立つと言われています。ユーグレナを使った食品には、パンやヨーグルト、プリンなどがあります。口当たりが良いので、ユーグレナそのものの味がどんなものなのかを知ることは出来ませんが、見た目はどことなくミドリムシを思わせる薄い緑色をしているものがほとんど。外食が続いたり、栄養バランスの乱れが気になっている人は、意識して摂ってみてはいかが。■コラーゲンが増えるってホント!?コラーゲンを飲んでも食べても体内には増えない、だから肌のハリ、弾力アップなんて期待出来ない・・・・・・という話は過去のこと!コラーゲンを摂取することで、繊維芽細胞(コラーゲンやエラスチンをつくり出す細胞)が増えることは、大学の研究で証明されていますが、まだまだ知られていないのが現状。そこへつい先日、ある化粧品会社が、「ユーグレナには繊維芽細胞を増やす効果がある」と発表。化粧品に配合することで、肌のハリや弾力につながることが期待出来る、女性にとっては本当に嬉しい成分です。コラーゲンの減少は二十歳から始まっていると言われています。これからの化粧品選びに、ユーグレナが配合されているか、ぜひチェックしてみましょう。■ユーグレナ効果を損なわないために実践すべきこととは肌にピーンとしたハリさえあれば、スッピンであろうとファンデーションを長時間塗ったままでいようと、イキイキとした肌状態を維持することが出来ます。ユーグレナがハリのある理想の肌へと導く鍵だと知って、今すぐにでも取り入れたい!と思った方にぜひ守って頂きたいのが、「紫外線対策」をすることです。なんだ、そんなこと?と言われそうですが、日焼け止めの塗り方が雑だったり、紫外線を無防備に浴びるようなことがあれば、せっかくのユーグレナケアも台無しに。日を追って紫外線が強くなる季節だからこそ、UV対策も気を抜かずに行うことが、真の美肌維持につながります。■さいごにミドリムシについて誤解していた人も多かったはず。美しい肌は健康な体に宿るという基本を、ユーグレナケアでぜひ確認してみましょう。(米村亜希子/ハウコレ)
2015年04月28日武田薬品とユーグレナは10月16日、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を配合する新製品の開発可能性を共同で検討する包括的提携契約を締結し、プロジェクトの第1弾商品として「緑の習慣」を発売すると発表した。ユーグレナは2005年に世界で初めてミドリムシの屋外大量培養技術の確立に成功したベンチャー企業。ミドリムシを活用した機能性食品、化粧品等の開発・販売を行うとともに、水質浄化やバイオ燃料の生産に向けた研究を行っている。○提携のカギとなったのはミドリムシ特有の成分ミドリムシは藻の一種で、動物と植物の両方の特徴をもっており、植物のように光合成を行って栄養素を作るだけでなく、動物性の栄養素も有している。59種類もの栄養素をバランスよく含んでおり、特にミドリムシ特有の成分であるパラミロンは、油やコレステロールの吸収を防ぐ機能をもつことが知られている。今回の提携契約は武田薬品からアプローチをかけたといい、その理由について武田薬品のヘルスケアカンパニープレジデント 杉本雅史氏は「近年、パラミロンの研究が進み、いろいろな作用・機能が明らかになってきたことで、医薬品会社としての血が騒いだ」と語った。○武田薬品初の健康補助食品共同プロジェクトの第1弾商品となる「緑の習慣」はミドリムシに加えて、3種の国産野菜を含有するカプセルタイプの健康補助食品。1包3カプセル入りで、3カプセルでミドリムシを1日あたり500mg摂取することができるという。同製品は武田薬品にとって初めての健康補助食品となり、「タケダ通販ショップ」でのみ取り扱う、通信販売限定商品とのこと。価格は30包入りで5880円だが、初めての購入者は1世帯1回1箱の限定で、7包入りを1000円で買うことができる。○第2弾商品については明言せず両社は今後、ミドリムシを配合した新製品の開発を共同で検討していくこととなる。杉本氏は「お客さまのニーズをとらえた上で研究開発を進め、アリナミンやベンザブロックなどのように大きなブランドへ育てていきたい」とのビジョンを明かし、一方のユーグレナの代表取締役社長 出雲充氏は「武田薬品と協力することによって、パラミロンの機能や効能をお客さまに届けていけるようなエビデンスを取得していきたい」と語った。第2弾商品の構想や発売予定時期は明かされなかったが、両氏はそろって「1日でも早くお客さまに喜ばれるような新製品を」という趣旨の発言をしており、ヘルスケア分野におけるミドリムシの研究がさらに加速していくこととなりそうだ。
2014年10月17日※画像は、株式会社ディノス・セシールプレスリリースより今年話題のミドリムシと発酵エキスセシールから、「ミドリムシ」と発酵の力で美容と健康をサポートするサプリメントが発売される。2013年12月2日より、カタログの「Beauty & Health 2014 VOL.1」およびセシールオンラインショップ、発酵をテーマにしたオンラインショップ「発酵堂」で発売される。今回新発売となる『ユーグレナと発酵の力』は、自然界にある新素材「ユーグレナ」、日本名で「ミドリムシ」を原料として使用している。5億年以上前から地球に生き続けている「ミドリムシ」、人間にとっても有益な栄養素が含まれている。自然豊かな石垣島産のミドリムシを使用植物と動物の両方の性質を持っている「ミドリムシ」は、59種類の栄養素が含まれており、余分な物はスッキリ出しながら、栄養素は効果的に吸収する、という体質を持っている。さらに、「ミドリムシ」とも相性が良い乳酸菌や100種類以上の植物酵素エキス、食物繊維を合わせる事で、日常の食生活では不足しがちな栄養素を補ってくれる。もちろん「ミドリムシ」とは言っても、カプセルに入った通常のサプリメントだ。抵抗感なく生活に取り入れる事が出来るだろう。【参考リンク】▼セシールオンラインショップ▼発酵堂(2013年12月中旬公開予定)▼株式会社ディノス・セシールプレスリリース
2013年12月02日東急ハンズのカフェで提供開始世の中にはさまざまな美容にいいといわれる食品があるが、さすがにこれはキツいという人も多いかもしれない。なんとミドリムシ入りのジュース「ハンズシェイク(ユーグレナ)」が24日、東急ハンズ渋谷店のカフェで提供開始された。このシェイクは東急ハンズ渋谷店7階の「HANDS CAFE」で提供される。バナナとミルクがベースのシェイクで、その上に微細藻類ユーグレナ(和名でいうと、ミドリムシ)の粉末が加えられている。価格は580円だ。(画像は広報ブログサイト画像キャプチャより引用)注目の素材?試してみる?!実際の味わいは、意外にもこの“ミドリムシ”のおかげで、さわやか&さっぱりさがプラスされており、飲みやすく仕上がっているとか。しかし「ミドリムシ入り」と聞くと、やっぱりちょっとひいてしまう……という人もあるだろう。しかしこのユーグレナ、実は多方面にわたって、かなり注目の素材なのだ。まず59種類の栄養素をもつ食材であり、アンチエイジング効果も高いといわれ、自然のサプリメントとして注目されている。さらに高い二酸化炭素固定能力をもつため、環境面でも魅力が指摘される。そしてバイオ燃料の原料となることも期待されているのだ。こうした観点から、東大発のベンチャー、株式会社ユーグレナがさまざまなアイテムを世に出しているのだが、このシェイクもその一環といえる。ちなみに、カフェでは、この粉末の入ったクッキーバータイプの「ユーグレナ-バー」も提供されているそう。美容効果も期待できるなら、こわごわ&好奇心で試してみる?!元の記事を読む
2012年02月26日