2020年10月27日、俳優の小池徹平さんがInstagramを更新。同年7月18日に亡くなった三浦春馬さんとのツーショットを投稿しました。小池徹平「『ローラ』と撮った唯一のツーショット」小池さんと三浦さんといえば、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』でダブル主演をした間柄。『キンキーブーツ』は、2016年と2019年の二度に渡り公開されたほどの人気を博した作品で、三浦さんが亡くなってから映像化を求める声が相次いでいました。そして2020年10月26日、三浦さんのオフショットや輝かしいパフォーマンスなどが盛り込まれた特別映像『Kinky Boots Haruma Miura Tribute movie』が、動画サイト『YouTube』で公開されたのです。三浦春馬の主演舞台本家ブロードウェイからのコメントに涙の声特別映像の公開後、小池さんは三浦さんとのツーショット写真に次のような言葉を添えています。 この投稿をInstagramで見る Teppei Koike(@teppei.koike_official)がシェアした投稿 - 2020年10月月27日午前7時49分PDT想いが詰まったムービー。また彼の笑顔が見れてよかった。#kinkyboots#ローラと撮った唯一のツーショットteppei.koike_officialーより引用小池さんは動画に映る三浦さんの姿を見て、「また彼の笑顔が見れてよかった」と、心から喜んでいるようでした。きっと舞台の稽古やパフォーマンスで長い時間をともにした三浦さんの姿を思い出し、胸に秘めた想いがこみ上げてきたのでしょう。小池さんの投稿には、さまざまなコメントが寄せられています。・思わず涙が…。三浦さんのローラと小池さんが演じたチャーリー、大好きです。最高のショットをありがとう。・三浦さんへの愛が伝わってきました。きっと空の上で喜んでいると思います。・素敵な映像を大事に拝見させていただきました。こんなにも心に残る作品に出会えてよかったです。三浦さんは今後も、数々の作品の中で生き続けることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年10月28日俳優の三浦春馬さんと、小池徹平さんが主演を務めたミュージカル『キンキーブーツ』。2016年と2019年の2度にわたって公演されるほど、人気のあるミュージカルでした。それだけに映像化を求める声が多く寄せられていましたが、元がブロードウェイミュージカルのため、権利の問題上、映像化には大きな壁があったようです。約22分の映像に涙が止まらない2020年7月18日に三浦さんが亡くなってから、映像化を求める声は日に日に増えて、署名活動が行われるほどとなりました。すると、所属事務所は全編映像化はできないものの、多数寄せられた声に少しでもこたえるため、特別映像を作成すると発表。同年10月26日に、ミュージカル『キンキーブーツ』のTwitterで、ブロードウェイチームから許諾された上限12分のパフォーマンス映像と未公開映像を含めた特別映像が完成したことが報告されました。「Kinky Boots Haruma Miura Tribute movie」が完成致しました。 皆さまの心に、三浦春馬さんのローラの輝きがいつまでも残りますように #kinkyboots #キンキーブーツ pic.twitter.com/PMlkNdUacb — BWミュージカル「キンキーブーツ」 (@kinkybootsjp) October 27, 2020 約22分の動画の中には、三浦さんがキラキラした笑顔でニューヨークのアル・ヒルシュフェルト劇場を訪れる姿や、舞台上で輝く姿が映し出されています。三浦さんに追悼の言葉を送ったブロードウェイの関係者たち。その思いはきっと三浦さんにも届いていることでしょう。映像を見た人たちからは、涙の声が寄せられていました。・ありがとうございます。涙が止まらない。・関係者のメッセージに愛を感じました。・愛が詰まった22分間だった。ずっと忘れません。・涙なしでは見られなかった。感謝しかありません。異例の対応となった、『キンキーブーツ』の特別映像。三浦さんの遺した作品は、いつまでも見た人の心に響くことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年10月27日福田雄一さんの上演台本・演出によって日本でも大人気となったミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が主演に山田孝之さん、共演に賀来賢人さんらを迎えて来年1月に帰ってきます。ここでは、ロビン卿役で出演する小関裕太さんに、舞台の醍醐味や作品への意気込みをお聞きしました。僕らの仕事は現場でいかに戦うか。それが必要な場面ほど奮い立つんです。前回福田さんとご一緒させていただいたドラマが、すごく自由度が高くて楽しかったんです。「思いついたらやっていいよ」というリラックスした空気で、「ここ回っていいですか?」って勝手にターンさせてもらったりして(笑)。あの時の感覚を思い出すと、今回もいろんなことがやれる気がしていてワクワクします。子役からやっているという環境もあって、アドリブ芝居が好きなんです。舞台で予期せぬハプニングが起きた時に、上手くアドリブで繋げられた時がすごく嬉しかったりして。僕らの仕事って現場でいかに戦うかですし、そういう場面ほど奮い立つんですよね。ただ、10代の頃はコメディに苦手意識がありました。人の気持ちを汲み取ろうとしすぎて空回りするほうで、「なんでやねん!」ひとつも上手くツッコめない。それを変えてくれたのが、重岡大毅くんと矢本悠馬くんです。関西人のおふたりが時間を割いてツッコミの練習をしてくださって、そこから積極的に行けるようになったし、コメディへの抵抗もなくなりました。その悠馬くんとの共演も楽しみですね。今回の作品って、歌の技術が高ければ高いほど笑えると思うんです。これまでなかなか自分の思い描く声が出せずにいたんですが、少し前にあったCD収録の最中に、歌声がすごく変わりました。いろいろ試してはいたんですが、ある瞬間、過去に歌の先生や演出家の方に言われてきたことが一気に繋がったんですよね。この延長線上に、僕の憧れる“上手くて面白い”があるはずだと思って臨みたいです。大切にしている言葉印象に残っているのは、19歳の時に、お世話になっているメイクさんからもらった言葉です。当時、NYに行きたいけれど、ダンスを学ぶとかお芝居を学ぶとかの理由もないし…って、踏み出せずにいたんです。そしたら、「理由を探してから行くんじゃなく、行った先に理由があるんだよ」って言われて。思い切って行ったNYで、ブロードウェイの舞台に衝撃を受けて、明確な自分の目標が見えたんです。いまもその時の言葉は大切にしています。こせき・ゆうた1995年6月8日生まれ。東京都出身。近作に、主演ドラマ『死亡フラグが立ちました!』、ドラマ『オートリバースの恋』、映画『シグナル100』など。出演する映画『みをつくし料理帖』は10月16日公開予定。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは?2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2020年09月22日福田雄一さんの上演台本・演出によって’12年、’15年に上演した『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が、主演に山田孝之さんを迎えて帰ってきます。同作にランスロット卿役で出演する賀来賢人さんが、作品にかける意気込みについて話します。どこまで自分の笑いが通用するか、挑戦し甲斐のある役をいただけて嬉しいです。数年前、福田さんと、もし『SPAMALOT』を再演したらっていう話が出た時に、「やるならランスロットがやりたい」って言っていたんです。初演では、ランスロット役の(池田)成志さんがとんでもなく面白くて、完全に劇場を支配している印象がありました。その時の僕は、舞台の経験もほぼなく、まだ喜劇っていうものが何かもわかってない状態。さして考えもせずに本番に出たら、みんなはドッカンドッカンウケているのに自分だけウケなくて、すごくショックを受けました。でも何が違うのかもわからない。先輩たちに教えてもらうと、ひと呼吸空けるとかほんのちょっとのことなんですよね。その通りやってみると、ウケたりする。笑いって偶然できるものじゃなく技術なんだと知って、その難しさと面白さにもっと挑戦してみたいと思うきっかけになりました。いまは、お客さんとの勝負という感覚です。日本人って笑いに厳しい方が多い気がするんですよ。劇場で斜に構えて観ている人がいますけど、そういうお客さんを意地でも笑わせたいし、それが達成できた時の気持ちよさはあります。ランスロットは作品に欠かせない存在ですし、どこまで自分の笑いが通用するか、挑戦し甲斐のある役をいただけて嬉しいです。終始ずーっとくだらなくて、そこに素敵な楽曲があって、ベタベタなボケだけじゃなく、ナンセンスとかシュールとかいろんな笑いが入った作品。ミュージカルを知らない人、むしろ苦手意識がある人こそ、面白い作品なんじゃないかと思います。大切にしている言葉20代の頃は、落ち込んだり悩んだりした時にウルフルズさんの「笑えれば」という曲をよく聴いていました。よく行くお店で流してもらったりしていたんですが、「とにかく笑えれば 最後に笑えれば」という歌詞に励まされて、救われたことが何度もあります。いまも落ち込むことはありますけれど、家族がいますし、それだけで救われることが多いです。家に帰れば自然と気持ちが切り替わるし、ひとりで抱え込むこともなくなりました。かく・けんと1989年7月3日生まれ。東京都出身。主演映画『今日から俺は!!劇場版』が大ヒット公開中。12月11日公開の映画『新解釈・三國志』にも出演。放送中のドラマ『半沢直樹』への出演も話題に。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは?2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2020年09月21日玉野和紀が脚本・作詞・演出・振付を手掛けたミュージカルコメディ『Gang Showman(ギャング・ショーマン)』が2020年9月18日(金)から東京・日比谷シアタークリエで開幕する。【チケット情報はこちら】舞台は1942年のニューヨーク。マンハッタンのダウンタウンの外れにある「Club Smile」は、70年続く小さなショーの店。急逝した父に代わって新オーナーになった娘のメアリー(平野綾)は、残ったメンバーとともにショーを完成させ、店の再開を目指している。そこへ、ヴィンセント一家のギャング・ジェイムズ(屋良朝幸)らが借金の取立てにやってくる。借金返済の条件としてヴィンセント家のボスが提示したのは、ジェイムズをショーの主役に据えて、彼の意見に従うこと。店を守るために、メアリーは止むを得ず条件を飲む。そして、ストリップダンサーのリンダ(妃海風)や、メアリーの亡き父が姿を変えて別人となったリチャード(中山秀征)、店を愛してやまない振付家のフランク(玉野和紀)も加わって、ショーのリハーサルが進んでいくが……という物語。と、ここまで言えば「普通」のミュージカルなのだが、玉野はこのコロナ禍を逆手にとった設定を盛り込む。屋良が演じるジェイムズを「潔癖症で高所恐怖症で金属アレルギーのギャング」という設定にして、いわば「ソーシャルディスタンスミュージカル」に仕上げたのだ。激しいタップダンスとともに、玉野が作り上げた世界観を堪能しよう。玉野とは3度目のタッグを組む屋良は「今の状況を逆手にとる発想が玉野さんらしい」と、初日を前にした記者会見でコメント。そして、「(コロナ禍で)本当にどうなるか分からないまま稽古をしていた。こうしてステージを見せられるのがうれしい。(自分は)ステージで生きる人間なのだなと改めて感じた」とも話していた。また、自粛期間中に、タップダンスの自主練習をするなど、自分なりに準備してきたという中山だが、実は11年ぶりの舞台出演。「(ゲネプロでも)最初から緊張で心臓が飛び出そうだった」と告白していた。最後に、玉野は「舞台ができるという喜びに尽きる。とにかく千秋楽まで無事に上演することが一番の目標。今回はマスクの下で笑っていただいて、いつかまた(観客の)マスクをとった笑顔に会えたら」。屋良は「この状況で劇場に行くことが心配な方はいると思うが、こちらは万全の体制で迎える。笑わせて、泣かせてという玉野さんマジックが伝わると思うので、安心して来場してほしい」と語った。上演時間は2時間(休憩なし)。東京公演は10月3日(日)まで。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2020年09月19日福田雄一さんが手掛ける超人気演目が、来年1月、新キャストで帰ってくる!2021年1月から上演予定のミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』に主演する俳優の山田孝之さんに、舞台のお話プラス自身が「大切にしている言葉」についてお聞きしました。どうせやるなら無謀なほうがいいと思って始めたのがミュージカルへの挑戦でした。数年前に福田さんからいくつかミュージカルのお話をいただいた時に、「福田さんがこれは山田でやりたい、というものを選んでくださったらやります」ってお答えしたんです。今回のオファーもその流れでいただいたんですが、あんなに面白い作品をやれるならぜひ、という感じでした。ただ、これまでアーサー王を演じていたユースケ・サンタマリアさんとは全然違うタイプだけに、一体僕にどんなアーサー王をやらせようとしているのかに興味があります。扮装からメイクまで作り込んだ舞台は初めてだし、何より、モンティ・パイソン自体、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズにも影響を与えた作品。実際、モンティ・パイソンのネタも入ってますしね。そもそもミュージカルは、福田さんとやった2014年の『フル・モンティ』が初なんですよ。舞台自体も初めてでしたが、どうせやるなら歌とか踊りとかできないことだらけの無謀なほうがいいと思って始めた挑戦でした。実際、やっている最中は必死でわからないけれど、舞台が終わって数か月後にカラオケに行くと、ちょっと上手くなっているのがわかる。今回が4作目ですが、微々たるものでも成長できている気がします。芝居はコメディに限らず、怒る場面も泣く場面も大事なのはすべて間で、それさえわかれば難しさはそんなにないんです。ただ、これまでやってきた時代劇、ラブストーリー、社会派ドラマ、ナレーションの仕事を含め、経験してきたものすべてが出せる場がコメディ。いままでに得たものを発揮していきたいですね。大切にしている言葉いま自分のなかで大事にしてるのは、生きていく上でも仕事を選ぶ上でも「自分がワクワクすることを選ぶ」ということ。そうじゃないと、心が死んでしまうと思って。ただ、30代に入ってからここまで、そうやっていろんなことを突っ走ってやってきたけど、走れば走るほど新しいことに興味が湧いてきちゃうんですよ。この調子でいくと体がもたないんで、最近はほどほどに。たまには止まって冷静になる時間を作らないとって思っています。やまだ・たかゆき1983年10月20日生まれ。鹿児島県出身。出演映画『新解釈・三國志』は12月11日公開。近年は、俳優業のほか、作品の企画・プロデュースなど活躍の幅を広げている。長編初監督となる映画『ゾッキ』は’21年公開。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは?2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2020年09月16日ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が来年の1月に主演・山田孝之さんで上演!ガラハッド卿を演じる三浦宏規さんが舞台への意気込みを語ります。考えすぎると縮こまってしまうので、今回もあまり構えず楽しんで向かいたいです。こんな真っ正面のコメディは初めてで、まさか自分にお声がけいただけるとは思ってなかっただけに驚きました。福田(雄一)さんの作品は、お客さんとしてすごく好きで観ていましたし、シンプルに嬉しくもあって。でも、賀来(賢人)さんがガラハッド卿を演じられた時の公演の資料用映像を拝見したら、本当に自分にこれがやれるのかいなという不安も生まれてきてしまって、いまはよくわからない気持ちです。ガラハッド卿は…アホな二枚目(笑)。舞台でアドリブ芝居をやった経験はあるけれど、福田作品には独特のテイストを感じるんですよね。僕、三重県出身で言葉は関西弁みたいになってますけど、笑いに関しては“ザ・人並み”。吉本新喜劇は毎週観てましたけど…すでに共演の方にアドリブを振られて、あたふたしている自分の姿が目に見えます。でも、三重を背負ってますからね、ちゃんと面白いよってところを見せられたらと思っています。山田さんとか賀来さんとか、周りに百戦錬磨の方がたくさんいらっしゃるので、稽古場でみなさんのお芝居を見て参考にさせていただきたいです。ありがたいことに、最近ミュージカル作品に呼んでいただくことが増えています。ダンスはずっとやってきましたけれど、歌は苦手で技術的にもまだまだで、いま頑張らせていただいている最中。プレッシャーでウォ~ッてなった時期もありましたけど、いい意味で肩の力が抜けてきたかな。考えすぎると縮こまってしまうのでよくないなって。だから今回も、あまり構えず楽しんで向かいたいですね。大切にしている言葉去年、いろんな作品が重なって結構忙しくて、しんどい時期があったんです。体調を崩したりもして…。その時に親から連絡があって「無理しないで」って言われたんです。その言葉がすごく染みたんですよね。自分はすでに頑張っているのに、周りから「頑張って」って言われるとキツイ時ってありますよね。優しい言葉をかけられたことで、逆に、心配かけてもうたなって反省したし、もっと頑張らなくちゃって、すごく励まされました。みうら・ひろき1999年3月24日生まれ。三重県出身。5歳より始めたクラシックバレエで数々のコンクールに入賞した経験を持つ。ミュージカル『刀剣乱舞』で人気を博し、昨年には『レ・ミゼラブル』でマリウス役も務めた。ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは?2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・望月リサ撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2020年09月14日『ジャンプSQ.』(集英社刊)にて連載中のコミック『新テニスの王子様』のミュージカル化が決定。さらに、ミュージカル『テニスの王子様』は4thシーズンに突入することが発表された。1999年から2008年3月まで『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)で連載されていた大ヒット漫画『テニスの王子様』通称「テニプリ」)を舞台化したミュージカル『テニスの王子様』。今年で18年目を迎え、通算公演数は1800回超え、累計動員数290万人を突破し、2.5次元ミュージカルの先駆け的存在となっている。舞台化不可能と思われたテニスの試合をピンスポット照明と打球音の融合、プロジェクションマッピングなどの巧みな映像を用いて表現し、完成度の高い斬新な振付、セリフを基に作られたシンプルで心に刺さる歌詞、キャッチーでつい口ずさみたくなる楽曲、それぞれが絶妙に組み合わさることによって、多くのファンを魅了してきた。出演キャストは舞台経験の有無に関わらず「原作のキャラクターに近いかどうか」を第一とし、オーディションによって選出され、公演を重ねるごとに成長していく姿は、試合を重ねて成長していく登場人物そのもの。彼らによって繰り広げられる迫力満点の試合や演技は、テニミュならではの“熱”として大きな魅力となっている。本作がデビュー作となる新人も多く、「若手俳優の登竜門」とも呼ばれ、1stシーズン~3rdシーズンの17年間で300名を超えるキャストを輩出。テニミュを卒業したキャストたちは、ミュージカルのみならず、ストレートプレイや映像作品など、多岐にわたって活躍を続けている。そして、新たに4thシーズンへと突入する。ミュージカル化が決定した『新テニスの王子様』では、全国中学生テニストーナメント全国大会を終え、秋に始まったU-17(アンダーセブンティーン)日本代表合宿に特別参加を許された青学の仲間たちやかつてのライバルたち、そして強者揃いの高校生たちと競い合う姿が描れている。テニプリ以上に舞台化が困難と思われるより迫力を増すテニスのプレーがどのように舞台上で再現されるのか。テニミュはますます進化を続けていく。
2020年09月04日ディズニー公式動画配信サービス「Disney+」のサービス開始と同日に独占配信される、実写ドラマシリーズ「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」の最新プロモーション映像が公開された。本作は、2006年にディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーとして放送され、日本でも一大ムーブメントを巻き起こした「ハイスクール・ミュージカル」の最新ドラマシリーズ。オリジナル作品と同じく、イースト高校を舞台に、演劇部のメンバーが、あの「ハイスクール・ミュージカル」を新作ミュージカルとして企画していく熱いドラマが描かれる。また、フレッシュなキャストたちだけでなく、オリジナル版のキャスト、オリジナル版の楽曲も再登場と、往年のファンも必見。到着した最新映像では、見どころのミュージカルシーンを少し覗くことができる。また、一緒に歌おうバージョン「みんなで歌おう/『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』」も同時配信開始。本作では、歌唱シーンになると歌詞字幕が付き、映像に合わせて歌えるようになっている。さらにキャストたちの本作に賭ける想いや、オリジナル版への敬意、そして憧れなどについてをインタビュー形式で配信する「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル 特別編」も要チェック。オリジナル版のキャストが特別編にも登場し、過去作の映像をふり返りながら、当時の貴重な思い出を語っていく。そのほか、ザック・エフロン主演『ハイスクール・ミュージカル』3部作も見放題配信される。「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」は6月11日(木)よりDisney+にて第1話配信開始。6月19日(金)第2話配信開始、以降毎週金曜日に新エピソードが配信(全10話)。(cinemacafe.net)
2020年06月05日木下晴香さんの舞台を観たのは、グランドミュージカルデビュー作となった『ロミオ&ジュリエット』。その時、その圧倒的なヒロイン力に魅了された。新人とはいえ、ミュージカルのヒロインならば、歌が歌えて当然といえば当然。しかし、この“ヒロイン力”は何かの努力や経験ではなかなか身に付くものではなく、その人の資質によるところが大きい。木下さんは、もとよりそれを持ち合わせた人だ。舞台の上にいるだけで目を引く華と、清楚で品のある立ち姿。そして一番は、可憐さとピュアさを感じさせる、その澄んだ歌声だ。『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット、『ファントム』のクリスティーヌ、『アナスタシア』のアーニャ…。どれも観客が自然と共感し、応援したくなってしまうようなヒロイン力を必要とされる役。ここではあえて挙げないけれど、ほかにも多くの大作ミュージカルにそういう役柄が存在しており、それだけでも木下さんの今後に期待が膨らんでしまう。しかも次回作は『プロデューサーズ』のウーラ役。これまでにないセクシーでコミカルな役どころ。新たな魅力を開花させ、今後のミュージカル界を牽引してほしい。取材中、「人生ってどうなるかわからないということを体験しています」と呟いた木下晴香さん。確かにそうだ。高校在学中、まったくの新人ながらミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役に大抜擢。そしてわずか3年後の今年、日本初演の『アナスタシア』で初主演も果たした。「小さい頃はすごく恥ずかしがり屋だったんです。でも当時、ダンスを習っていて、踊っている時は人前も平気だったんですよね」小学2年生からは地元のキッズミュージカルの劇団に通い、2年目には主役も経験したというのだから、当時から抜きんでたものがあったよう。でも、それ以上に勝っていたのは、うまくなりたいという情熱。なにせ、「配役決めのオーディションでも、クラス分けのオーディションでも上にいきたくて頑張りました」と言うくらい。おっとりしているようでいて、じつは相当な負けず嫌いのよう。「ものっすごい負けず嫌いだと思います(笑)。周りに対してというよりも、自分との戦いって感じなんです。普段はわりと臆病で、何か新しいことに挑戦するのも躊躇しちゃうほう。でも、いざ壁が目の前に現れちゃうと、エイッて飛び込めちゃったりする。その思い切りはすごいかもしれません」デビューのきっかけの素人参加の歌番組への出演がまさにそれ。「いまの自分の歌って、どれくらいの方々に届くんだろうなっていう、興味というか勝負だめしのようなつもりだったんです。まさか福岡の大会で優勝して決勝に進めるとは思ってなかったです」その決勝大会での歌が、『ロミオ&ジュリエット』演出家の小池修一郎さんの目に留まり、オーディションを経て役を手にした。ただ、当初は壁にぶつかりっぱなし。「稽古場では、同じシーンを何度もやってはやめての繰り返し。悔しいから泣きたくなくて、その場では必死に食らいつきましたけれど…さすがに落ち込みました」そこから稽古休みの数日間ずっと、台本と向き合い過ごしたそう。「悔しい気持ちを原動力にして、ずっとジュリエットのセリフひと言ひと言に向き合っていました。休み明けに通し稽古をしたら、みなさんから『何があったの?』と聞かれて…。自分では何か大きく変えたつもりはなかったんですけれど、少し自信になりましたね」ミュージカルの力を信じて、進んでいきたい。ここまで、「出演してきた作品すべてがターニングポイント」と言う。初めて声優を経験したディズニー実写版映画『アラジン』のジャスミン役では「声だけで感情を表現する難しさを感じた」そう。また、『ファントム』では「自分にしかない個性を考えるきっかけをいただいた」とか。「じつは稽古の最中、一回心が折れたんです。Wキャストの愛希(まなき)れいかさんのクリスティーヌがあまりに素晴らしくて、自分との差を感じてしまって…。その時、演出の城田(優)さんとお話しさせていただき、ないものねだりするより、いま自分にあるものを伸ばすことを考えるようになりました」そしてもちろん初主演作となった『アナスタシア』でも。「それまで、役の感情を自分に寄せて考えていました。でも、アーニャはパンッて怒っちゃうことが多い役で、自分のなかに怒りの感情がすぐに湧いてこなくて苦戦したんです。それである先輩に、自分にない要素の役をどう演じるか相談したら、『自分にない要素なんてない。ただ比率が違うだけだ』と言われて…すごく納得したんです。そこから少し役作りに対する発想の仕方が変わりました」そう聞くと、次に控えるミュージカル『プロデューサーズ』のセクシーだけど、ちょっとおバカな美女・ウーラ役がより楽しみに。「これまでにやったことがないタイプの役です。新しい一面を楽しみにしていただきたいです」まだ先の見えない状況にいるが、木下さんは「ミュージカルの持つ力を信じている」と語る。「高校の時、進学するか進路を迷ったことが一度あったんです。その時にちょうど『レディ・ベス』を観劇して、逆境に負けずに自分を貫くベスの姿を見て、自分の本当にやりたいことって何だろうって考えるきっかけをもらいました。あの時にエネルギーをもらったから、いまの私がいる。だからこそ、その力を信じて進みたいです」転機となった出演作葛藤しながらも自らの個性を役の魅力へと昇華させた。’19年『ファントム』のクリスティーヌ役はハマり役と評判に。「演出の城田優さんに『余計なことを考えずに周りに翻弄されろ』と言われて、雑念を捨てて役に飛び込めた作品です」念願のミュージカル初主演。役の前向きな力が励ましに。’20年、初主演の『アナスタシア』の自ら運命を切り拓くアーニャは、「新しい挑戦ができた」役。「元気をもらえたとおっしゃるお客様が多く、エンタメの力を再認識できました」きのした・はるか1999年2月5日生まれ、佐賀県出身。11月9日からミュージカル『プロデューサーズ』に出演。昨年の紅白歌合戦で『アラジン』のテーマ曲を披露。※『anan』2020年5月27日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・山田安莉沙ヘア&メイク・大矢朋美(eclat)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月26日主演ありきで企画が立ち上がることの多い日本のエンタメ界において、いまミュージカルの世界は比較的フェアになっているのではないかと思う。要は、歌えるか否か、そして、観客の心を掴む芝居ができるか否か。海宝直人さんという人こそ、まさにその象徴的存在だろう。子役時代からのキャリアを考えれば、いまの活躍ぶりは当然のことかもしれない。それでも大人の俳優としてミュージカルの舞台に立ち始めた当初は、ソロパートがまるでないアンサンブルのひとりだった。そんな海宝さんが一躍注目を集めるようになったのが’15年の『レ・ミゼラブル』だ。オーディションによりヒロインの恋人となるマリウスを演じたが、幕が開くなりミュージカルファンの間で海宝マリウスが大きな話題に。そこからは、『アラジン』日本初演でのアラジンや、『ライオンキング』のシンバ、『ノートルダムの鐘』のカジモドなど、超有名大作の主役を次々と射止めている。その快進撃も、彼の歌を聴けば納得のはず。楽曲の音の輪郭を細かく丁寧になぞりながら、そこに役の心情を描写してみせる。その圧倒的な歌唱力と表現力には、ただただ脱帽するばかりだ。「姉が4歳の頃に『アニー』に出演したりして、物心つく前から、自然に歌ったり踊ったりしていたんです。この間、昔のホームビデオを見ていたら姉と競うようにアニーの歌を歌っていて、本当に好きだったんだなって(笑)」そんな海宝直人さんの初舞台は8歳の時にチップ役で出演した劇団四季の『美女と野獣』。その後には、『ライオンキング』でヤングシンバも経験した。「当時は学校とミュージカルとの両輪で生活していた感じでした。でも、どちらかというとお仕事の方が楽しくて、自分としてはそっちがメインみたいな感覚でした」そんな少年がミュージカルの道を選択したのは、ごく自然なこと。大学への進学も考えていた高校卒業間際に『ミス・サイゴン』のオーディションの存在を知る。「いま思えば、あれが大人の俳優としてやっていこうと決めた瞬間だったと思います」と振り返る。「『ミス・サイゴン』はアンサンブルにソロの場面があったりするんですが、僕にはなくて。そこから多くの作品に出させていただきましたが、やはりメインでお芝居がしたい思いがありました」ターニングポイントは’15年の『レ・ミゼラブル』マリウス役。その歌唱力だけでなく、役柄への深い解釈に評価が集まり、注目度が一気に増した。その後、『アラジン』『ライオンキング』『ノートルダムの鐘』と大作ミュージカルの主役を次々と演じている。「幼い頃から出会ってきた方や作品にずっと恵まれてきたんだと思います。それこそ、子役時代にご一緒させていただいた劇団四季の方々は、素晴らしい俳優さんばかり。そういうなかで、自分が何をいいと思うか、どんな俳優になりたいかといったものが形成されていったような気がします」役を表現するツールとしてテクニックは必要なんです。海宝さんの魅力といえば、確かな歌の実力はもちろんだけど、何よりその歌の表現力の豊かさだろう。これまで何度となく聴いていた曲なのに、海宝さんの歌で“ああ、こういう曲だったんだ”と気づかされることも多い。「もともと僕は、この役の心情でこのメロディならばこう表現したいというのが、結構はっきり自分の中にあるほう。それを表現するツールとして、どうしてもテクニックが必要なんです。ただ20代前半の頃は、こういう表現がしたいのにできないとか、こういう音色を出したいのに出ないとかで苦悩していて。例えば高音でメロディが書かれている曲があって、それを歌おうとすると声が細くなってしまったり柔らかい音色になってしまったり、歌のエネルギーが落ちてしまうことがあるわけです。でもそれでは、自分が思う役の心情が表現できない。だとしたら、出せるようにするしかないですよね。苦悩する場面で歌うなら、もっと声帯を閉じた、ガツンと当たった音でちょっと歪みを出したいとか。そのためにボイストレーニングに通うようになったんです」テクニックを磨くことは、つまり表現の幅を広げるということ。そして、いざ舞台に立った時に歌から自由になるためのもの。「歌っている時、思うように声が出ないとか何か引っかかりがあると、そっちが気になって役に集中できなくなっちゃうんですね。それが自分の中のストレスになるし、お客様にも伝わってしまう。だから舞台上で余計なことを考えずに済むためのものなんです」なんと’18年には世界的演劇都市ロンドンのウェストエンドで舞台デビューも果たしている。しかもそれが、舞台で海宝さんの声を聴いたロンドン・ロイヤル・オペラハウスのコンサートマスターのヴァスコ・ヴァシレフさんからのオファーだったというからすごい。「最初は詐欺じゃないか、と(笑)。でも、こんなチャンスはなかなかないし、飛び込んでみようと思って。右も左もわからないなかでしたが、すごく新鮮な体験でした」世界も認めたその人は、いまどこを向いているのだろうか。「この間、『アナスタシア』という日本初演の作品に携わらせていただいたんですが、自分でイチから作っていけるというのは、すごく価値のあることだなと思ったんです。プレッシャーもありますが、やりがいを感じますよね」転機となった出演作苦悩しながら成長していく人間味が共感を呼んだ。’15年を皮切りに、’17年、’19年の『レ・ミゼラブル』でマリウスを好演。「けっしてヒーローではなく、乗り越えられないものの前で苦悩したりする人間くささが魅力的な役です」制約の多い難役に挑戦。深く丁寧な役づくりが光る。’16年に日本初演となった劇団四季『ノートルダムの鐘』で、公開オーディションにより主人公・カジモド役を獲得。「肉体的にも精神的にも、自分の極限を試された作品でした」かいほう・なおと1988年7月4日生まれ、千葉県出身。舞台を中心に活動する傍ら、ロックバンド・CYANOTYPEのボーカルとしても活動している。※『anan』2020年5月27日号より。写真・小笠原真紀取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月25日いい意味でミュージカル俳優らしくない。それが柿澤勇人さんの魅力ではないだろうか。ミュージカル界に身を置く俳優の多くは、幼い頃からミュージカル好きだったか、もしくはずっと歌かダンスが得意でミュージカルにたどり着いた、というパターン。しかし柿澤さんは、ミュージカルに出合う高校時代まで、ずっとサッカー一筋でやってきた人。それゆえか、“王子感”を感じさせる多くの同世代のミュージカル俳優のなかにあって、ちょっとしたヤンチャさや屈託のなさは、彼の個性として確立しているように思う。もちろん歌はうまいし、声もよく声量もある。でも舞台を観終わると、歌や曲というよりも、演じるキャラクターの人間味が強く印象に残るのだ。観客に夢を見させるキャラクターというより、身近でリアルな人物を立ち上げる。とくにそれを感じさせたのが『デスノート THE MUSICAL』の夜神月役。名前を書いた人を死なせるノートを手に入れたことで、自らの能力に溺れていく役だが、彼の秀才ぶりよりも、ひたむきな愚かさや精神的幼さを感じさせる月だった。人間くささ。それこそが柿澤さんの役に共感してしまう理由なのだ。幼い頃からずっとサッカー漬けの日々を送っていた柿澤勇人さんの人生を、一本のミュージカルが一変させた。それが高校1年生の時の課外授業で観た劇団四季の『ライオンキング』だ。「それまでミュージカルにまったく触れたことがなくて、観る前は正直ナメてた部分もあったんです。でも、始まって1曲目で心を掴まれて、『俺、これやるわ』って、劇場を出た瞬間に担任の先生に劇団四季の入り方を聞いてました」ここまではよくある話。でも、すごいのは3年後に超難関のオーディションを突破し、劇団四季の研究所に入ってしまったこと。「運が良かったんですよね。その頃ちょうど四季が全国各地の劇場でロングラン公演を打つようになっていた時期で、ちょっとでも可能性があると思われたらチャンスが回ってくる。ただ、その時の僕はダンスも歌もド素人。当時、研究生は毎日朝から夕方までバレエや日舞のレッスンや発声練習がありましたが、終わってからいったん帰宅して仮眠をとった後、夜中にレッスン場に行って自主稽古をしていました。ダンス経験者の同期に教わったり、音大のやつに歌を聴いてもらったり。あの時期が一番たくさんのことを学んだし、吸収させてもらったと思います」厳しい練習を続ける努力や向上心は、サッカーで身に付けたこと。「自分のマインド的に、下手くそだったら練習するしかないっていうのがあります。そもそもミュージカルって技術が必要で、本来1か月や2か月で習得できるもんじゃない。でも、じゃあどうするかといったら、結局やれるのは練習とか努力とかしかないんです」そして入団から半年で舞台デビューし、翌々年にはミュージカル『春のめざめ』日本初演で主役に抜擢。しかし、なんと柿澤さんはその年に四季を退団してしまう。「『春のめざめ』ではクリエイティブのスタッフが海外から来たんですが、それまでの四季のメソッドとは全然違う作り方をしたんですよ。毎日、感情を出せ、叫べ泣け、怒りなんてそんなものかと言われて…。でも、それが面白かったんです。ミュージカルって何なんだろう、舞台って、芝居ってと考えるうち、もう一度演技を勉強し直したいと思うようになって」いまも大切にしている蜷川幸雄さんからの教え。俳優として大きな転機となったのは、故・蜷川幸雄さん演出のストレートプレイ『海辺のカフカ』。「蜷川さんは、つねに芝居とは何かを考えていた人。その方と一緒に作品を作れたことは、すごく大きな経験です。だって、たった1シーンのセリフを実感のこもったものにするために、稽古場に生肉の塊を買ってこさせたりするんですよ。そんな演出家、他にいないですよね。セリフは腑に落ちてないとダメなんだと教えてくださった方です。ミュージカルも根底は芝居。歌をきれいに歌うことより、作品のなかで役として筋を通すことを大事にしています」もうひとついまも大切にしている蜷川さんの言葉がある。それは、「つねに自分を疑え」ということ。「周りに何も言われなくても、これで本当にいいのか、つねに自分でちゃんと考えろとおっしゃっていました。実際、蜷川さんは一度成功を収めた作品の再演の稽古でも怒鳴ってましたしね(笑)」そんな柿澤さんに、目標を伺うと「俳優という仕事でいえば…この先も芝居って何だろうっていう答えを探しながらやっていくだろうと思います」と前置き。「ミュージカルに関していえば、誰もが知ってるような人気作もやりつつ、日本でこれから作られていくオリジナル作品にもどんどん挑戦していきたいと思っています。海外にはすばらしい作品がたくさんありますけれど、日本の作品にだっていいものはある。いま韓国はミュージカルブームですが、負けてられないですよね。日本オリジナルの『デスノート THE MUSICAL』という作品で台湾に行ったんですが、あれが第一歩。すぐには無理でも50年後、ブロードウェイで上演されるきっかけになるような日本発の作品に携われたら嬉しいし面白いなと思っています」夏にミュージカル『スクールオブロック』の主演が控えている。「日本での上演は今回が初。観た方に、いい作品だと思ってもらえるよう臨みたいです」転機となった出演作役の感情から歌に繋げていくことを学んだ作品。劇団四季退団後の最初の舞台が’11年の『スリル・ミー』。「ミュージカルではあるけれど、作品の軸は心理劇。うまく歌うことよりも、役の感情を通すことを大事に演じました」韓国や台湾でも評判を呼んだ日本発のオリジナル。大人気漫画『デスノート』がミュージカルに。’15年の初演と’17年の再演で、主人公の夜神月を演じた。「作品の立ち上げに携われたことは、自分にとって大きな経験でした」かきざわ・はやと1987年10月12日生まれ、神奈川県出身。ミュージカルのみならず、ストレートプレイや映像でも活躍。連続テレビ小説『エール』に出演。シャツカーディガン¥34,000パンツ¥32,000(共にヨーク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)シャツ¥39,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801)シューズ¥23,000(トス/HEMT PR TEL:03・6721・0882)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2020年5月27日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・松田蓉子取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月24日宝塚歌劇団在団中から、唯一無二の個性を放ち人気を博してきた元星組トップスターの紅ゆずるさん。クールな美貌で正統派の主人公を演じたかと思えば、一転、アドリブもどんどん繰り出しながら客席の笑いをかっさらう。昨年秋の退団後、初の舞台出演は、東京喜劇を掲げる熱海五郎一座。三宅裕司さんが座長を務め、笑いに精通した芸達者なベテラン勢が一座に名を連ねる。宝塚歌劇団退団後の初舞台は東京喜劇。軍服姿で笑いの本丸に進軍!?「元宝塚だからとか退団したトップスターだからではなく、私自身を見てくださって声をかけていただいたのが嬉しいなと思ったんです。コメディの“間”ってすごく繊細で、ちょっとしたことで変わってしまう。今回ご一緒させていただくみなさんは、喜劇のプロフェッショナルです。みなさんとの共演でどんな刺激を受けるのか、どれだけ芸を盗めるか…絶対に勉強になるのは間違いない。ぜひ挑戦してみたいと思いました」これまでも多くのコメディに挑戦しているが、「今回はもっと笑いにシビアになると思うんです」と話す。「あんなにアドリブっぽくセリフが書かれている台本を初めて見ました。全部が計算されて書かれている。つまり、一回笑いのテンポが狂ったら全部が狂ってしまうからこそ“間”がより大事になってきます。宝塚の時は(アドリブ)って書いてある箇所は、こちらの裁量に任されていたんですね。お客様は優しいからそこで大概笑ってくださるし、コメディをやっても、ウケたかウケてないかというところで判断されることはないんです。でも、熱海五郎一座のお客様は、プロフェッショナルな笑いを求めて観にいらっしゃる。絶対に笑わせなきゃいけないし、そこはすごくシビア。でも、そこが私としては綱渡りみたいで刺激的です」太平洋戦争にもし日本が勝利していたら…という仮定をもとに書かれた今作。紅さんが演じるのは、女性ながらに従軍する中佐の役だ。「難しいなと思うのは、男役をやっていた時とさほど変わらない軍服という格好で登場するけれど、女性であるというところ。いまは男役ではないですし、中途半端になってしまうとお客様に伝わらないので、ちゃんと女性として演じなければいけない。いままでは求められてこなかったチャンネルです。役としてはお堅い軍人で男っぽい部分はあるけれど、持ってる中身は女性。自分が女性であることをあえて武器にしている部分もあるのかなと思っていて、そこをちゃんと出していきたいです」じつはこの日、紅さんがスカートをはいて取材に臨んだのにも、きちんとした理由がある。「長年男役をやってきてファンのみなさんのことを考えると、退団後スカートをいつはくかって結構問題なんです。でも、そこでいままでのようにパンツだけで通していたら、前に進めないですよね。自分にケジメをつけるためにも次に進むという意味でも、スカートをはこうって。実際、スカートがあまりに久々すぎて、どう動いていいかわからないんです。これからいろいろな役を演じていくためにも慣れておかなきゃ」トップスター時代から自身の立ち位置を客観視して自己プロデュースをおこなってきた人だ。だからこそ聞いてみたいのは今後のビジョン。「具体的なことはまだですけれど、ひとつ考えているのは、元宝塚、元トップスターという肩書がなくても通じる役者になりたいということ。宝塚時代のことは誇りに思っていますが、元タカラジェンヌという職業はありません。そこから切り離した“紅ゆずる”という人材になりたいんです」熱海五郎一座 東京喜劇『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー ~日米爆笑保障条約~』太平洋戦争に日本が勝利したら、という設定で繰り広げられる、日系アメリカ人ジャズバンドの物語。アメリカが敗戦し、女性海軍中佐(紅)はアメリカ日本化計画を発令する。6月2日(火)~30日(火)東銀座・新橋演舞場作/吉高寿男出演・構成・演出/三宅裕司出演/渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博・深沢邦之(交互出演)、紅ゆずる、横山由依(AKB48)ほか1等席1万1500 円2 等席9000 円3 階A 席6000円3階B席2800円ほか(すべて税込み)チケットホン松竹 TEL:0570・000・489くれない・ゆずる大阪府出身。2002年に宝塚歌劇団に入団し、’16年より’19年まで星組トップスターを務める。心ある演技とコメディエンヌとしての才で人気を博した。ワンピース¥68,000(EZUMi/リ デザイン TEL:03・6447・1264)ブーツ¥125,000(ジミー チュウTEL:0120・013・700)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年5月13日号より。写真・的場 亮スタイリスト・森本美砂子ヘア・Tomo Tamura(Parle Management)メイク・鈴木ナオ(eight peace management)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月10日ベトナム戦争を題材に、現地の少女・キムとアメリカ兵・クリスとの悲恋を描いたミュージカル『ミス・サイゴン』。’92年の日本初演以来、高い人気を博す大作に、今回からエンジニア役で参加する伊礼彼方さん。「長く市村(正親)さんが演じられている役だけに、当初は30代の自分にはまだ早い気がしていました」本人はそう言うけれど、昨年のミュージカル『レ・ミゼラブル』ジャベール役の重厚感ある演技を観れば、そんな心配はまったくの杞憂。むしろ、戦時下に小ずるく立ち回りながら、作品の狂言回し的役割も担うキャラクターは、エネルギッシュないまの伊礼さんに適役なのでは?「自分の武器になるとしたら、アイデンティティが近いというところ。エンジニアはベトナム人とフランス人との混血です。僕自身、生まれたアルゼンチンでも差別を受けて、日本に来てからは外人と言われてきました。混血児の悲哀とか必死に居場所を求める場面に説得力を持たせられるのかなと思っています」戦争の混乱でクリスと離れ離れになり、ひとりで息子のタムを産み育てるキム。それを知ったエンジニアは、タムを利用してアメリカ行きの切符を手に入れようと奔走する。「それまで迫害に遭い、混血の自分を否定して生きてきた彼が、アメリカ兵との混血であるタムに希望を見出す。利用してやろうと必死になる姿に、僕はすごく哀しさを感じます。そこって、フランスそしてアメリカに植民地にされたベトナムの歴史が凝縮されている場面だと思うんです。実際の出来事としてのリアルをどうしたら伝えられるかを考えています」歌も大事だけれど、それ以上に「人間味のあふれる役作りにこだわっている」という伊礼さん。「なぜこの人はこう言うのか、台本には書かれていない感情を作っていくのが好きなんです。演出家と話し合って、ポイントになる場面から逆算することも。でも、どんなに考えても本番に気づかされることってあるんです。結局、最後のピースはやっぱりお客さんなんですよね」『ミス・サイゴン』サイゴンにあるエンジニアが営む米兵相手の売春宿に仲間に連れて来られたクリスは、この日初めて店に出たというキムと恋に落ちる。結婚を約束したふたりだが、サイゴンが陥落し…。※5月より上演が予定されていたミュージカル『ミス・サイゴン』ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全公演中止となりました。いれい・かなた1982年2月3日生まれ。ミュージカル『テニスの王子様』などで注目を集め、その歌の実力から、『エリザベート』『レ・ミゼラブル』など数々のミュージカル作品で活躍。11月にはミュージカル『Beautiful』への出演が決まっている。※『anan』2020年4月29日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月03日歴史的名作『ウエスト・サイド・ストーリー』でヒロイン、マリア役を演じる伊原六花さんに、作品に対する思いを伺いました。作品の時代背景を伺って、マリアの愛の深さが理解できました。バブリーダンスからもうすぐ3年。昨年は主演映画のほか、朝ドラ『なつぞら』にも出演するなど活躍の幅を広げる伊原六花さん。実は幼い頃から、バレエはもちろん映画や舞台が好きで、ミュージカルスクールに通っていたことも。「子供の頃から本が好きで、友達に誘われてミュージカルを観た時、絵本の世界が目の前に広がっていることに感激したんです。もともと目立つのが好きだったというのもあって、自分も登場人物になってみたいって思って始めたんです」そんな伊原さんが、ついに本格的にミュージカルの舞台に立つ。しかも作品は、歴史的名作ともいえるブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』のヒロイン、マリア役。「映画は何回も観ましたし、中学の時には劇団四季さんの舞台も観に行ったくらい、すごく好きな作品だった」そう。「最初に観た時は、セリフのないダンスだけのプロローグがなんだかわからなくて…。でも、観ているうちに、2つのチームが対立するところを描いたシーンだとわかって、引き込まれたんです。年を重ねてからは作品の根底にある深いテーマも見えてきて…そこにハマりました」舞台は1950年代のNY。ポーランド系移民のトニーとプエルトリコ系移民のマリアが恋に落ちるが、移民同士の抗争に巻き込まれていく悲恋物語。いまマリアとして作品と向き合う日々をおくる伊原さん。「観客として観ていた時は、マリアって家族に大事にされて育ったピュアで愛情深い女性だという印象でした。そこはいまも変わらないけれど、演出家の方から作品の時代背景とか、人種によっての文化や考え方の違いなどについても教わったんです。マリアは先入観で人を判断したり嫌ったりするんじゃなく、自分の目で確かめたものを信じる女性。その強さや愛情深さを理解して演じてみると、トニーがお兄さんを殺してしまっても、彼女の愛が変わらないのがなぜかわかる気がします。起きた事実は事実として受け止めながらも、未来の子が自分たちみたいな思いをしないためにどうするか、未来につなげていく方法を考えるような人。私は人の意見に左右されがちなので、自分を貫く彼女に憧れます」今回、トニーは浦井健治さんと柿澤勇人さん、マリアは伊原さんと桜井玲香さんとのWキャストになる。「私たちの前に、いろんな方が演じたマリアを拝見しているんですが、見え方も違うし、人によって響いてくる箇所も違うんです。同じ作品でもこんなに違うんだと思ったら、私が好きなマリアを演じればいいんだって思えたんです。ふたりのトニーもタイプが真逆で、ハッピー感に溢れた浦井さんといると、諭すようなマリアになりますけれど、もう少し冷静な柿澤さんとは自然に寄り添う感じになる。いまはその違いを楽しめるようになりました」大好きな作品だからこそ、そこに向かう思いは深く強い。「観る方に、深いテーマができるだけ伝わればいいなと思っています」ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3偶然の出会いで一瞬で恋に落ちたトニー(浦井健治/柿澤勇人)とマリア(桜井玲香/伊原六花)。しかしその恋は、以前から対立を繰り返していた彼らの周囲を巻き込み悲劇を生んでいく。豊洲・IHIステージアラウンド東京出演/浦井健治/柿澤勇人、桜井玲香/伊原六花、ソニン/夢咲ねね、加藤和樹/木村達成、Oguri/有澤樟太郎(それぞれWキャスト)ほか全席指定1万5000円ほか(税込み)ステージアラウンド専用ダイヤル TEL:0570・084・617(10:00~18:00)いはら・りっか1999年6月2日生まれ。大阪府出身。大阪府立登美丘高校ダンス部キャプテンとして注目を集め、2018年にドラマ『チアダン』で女優デビューを果たす。※『anan』2020年4月29日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年04月28日・感動で鳥肌が立った。・聴いていると涙が出る。・こんなに豪華なメンバーがそろうとは…!『Shows at Home』と題して、2020年4月26日にYouTubeで公開された動画に、そんな感動の声が続々と寄せられています。豪華ミュージカル俳優たちが集結同日、投稿されたのは、『レ・ミゼラブル』の劇中歌『民衆の歌』を俳優や歌手、ミュージカル俳優たちが歌いつないだ1本の動画。自宅にいることを忘れるほどの圧巻の歌声を、早速お楽しみください。参加しているのは、俳優の城田優さんや、元宝塚トップ娘役の愛希れいかさん、歌手の平原綾香さんや、『こども店長』で一躍有名になった加藤清史郎さんら30名。さらに、コーラスや楽器演奏も加わり、総勢50名で作り上げた『民衆の歌』は、それぞれが自宅で撮影した動画をつなぎあわせ1本の動画に編集されています。CAST(五十音順)浦井健治 / Kenji Urai大原櫻子 / Sakurako Ohara音月桂 / Kei Otozuki尾上松也 / Matsuya Onoe海宝直人 / Naoto Kaiho加藤和樹 / Kazuki Kato加藤清史郎 / Seishiro Kato上山竜治 / Ryuji KamiyamaCrystal Kay小南満佑子 / Mayuko Kominami小西遼生 / Ryosei Konishi昆夏美 / Natsumi Kon斉藤 慎二 / Shinji Saito咲妃みゆ / Miyu Sakihi笹本玲奈 / Rena Sasamoto佐藤隆紀 / Takanori Sato清水彩花 / Ayaka Shimizu城田優 / Yu Shirota田代万里生 / Mario Tashiro中川晃教 / Akinori Nakagawa西川大貴 / Taiki Nishikawa愛希れいか / Manaki Reika三浦涼介 / Ryouske Miura宮澤エマ / Emma Miyazawa濱田めぐみ / Megumi Hamada原田優一 / Yuichi Harada平原綾香 / Ayaka Hiraharaフランク莉奈 / Rina FrankRamin Karimloo山崎育三郎 / Ikusaburo YamazakiChorus石田佳名子 / Kanako Ishida川島大典 / Daisuke Kawashima木南清香 / Sayaka Kinami杉浦奎介 / Keisuke Sugiura持木悠 / Yu Mochiki横田剛基 / Yoshiki YokotaPf.奥田祐 / Yu OkudaDrs.岩根圭佑 / Keisuke IwaneGt.川相賢太郎 / Kentaro KawaiBs.遠藤優樹 / Yuuki EndoVn.地行美穂 / Miho ChigyoSTAFFDirector 久保田誠 / Makoto KubotaMusicDirector 奥田祐 / Yu OkudaSoundDesign 新山 智宏 / Tomohiro Niiyama(malanflan)ProjectTitleDesign カネコサヤカ / Sayaka KanekoProjectManager中村俊毅 / Toshiki Nakamura森信輔 / Shinsuke Mori森本進一 / Shinichi Morimoto岡田真依 / Mai OkadaProducer 中裕佑 / Yusuke Naka(NAKAMA.Inc)Produced by 上山竜治 / NAKAMA.Incなお、『Shows at Home』のウェブサイトでは、今回の動画を公開した目的がつづられています。Shows at Homeは、人と人とが直接触れ合うことが難しくなっていく世の中で閉塞感や不安を感じている方々に、俳優である私たちが生業としている「歌」という表現を私たちがいま実現できる形で皆様に届けていくことで、少しでも未来への希望を抱ける心持ちになって頂けたら。という想いのもと発足いたしました。Shows at Homeーより引用また、『民衆の歌』に対して「この歌は、ミュージカル界では誰もが口ずさめる代表曲であるとともに、明日を信じる希望を歌った歌です」とも。新型コロナウイルス感染症が終息する兆しが見えない不安感や、外出自粛が続くことで孤独感を抱えている人は多くいることでしょう。今回投稿された『民衆の歌』は、そんな多くの人たちに勇気を与え、ともにこの危機を乗り越える希望も与えたはずです。[文・構成/grape編集部]
2020年04月27日ミュージカル『アナスタシア』でミュージカル初主演を果たした木下晴香さんに、作品や役への思いを聞きました。ミュージカル界が注目する逸材。念願の主演舞台は、あの話題作。昨年公開のディズニー実写映画『アラジン』で、ヒロイン・ジャスミンの吹き替えを担当したことで木下晴香さんを知った人も多いはず。じつは‘17年に『ロミオ&ジュリエット』のジュリエットに大抜擢されて以降、ミュージカル界を担う新しいヒロインとして注目を集める存在。「地元佐賀から上京して、ちょうど3年になるんですけれど、ここまで濃い時間を過ごさせてもらっていると思います。やりたいことをやらせていただけている今の状況に感謝もありますが、幸せすぎてときどき不安になることも…。その不安を拭うためにも、自分でこれだけ頑張っているんだからと思えるくらいの努力をしないとなって思っています」と、ピュアすぎるほどの真面目ぶり。その木下さんがついにミュージカル初主演を果たす。実在した帝政ロシアの皇女アナスタシアを題材にした『アナスタシア』だ。「この世界に入った時から憧れていた作品です。しかも、同時に日本初演の作品に携わってみたいという願いも叶えられ、今は覚悟と緊張で身の引き締まる思いでいっぱいです」今作は、幼い頃に過去の記憶を失った皇女アナスタシアが、孤児のアーニャとして成長し、自らの過去を求めて旅に出る物語。「壮大なスケールで展開される物語に素敵な衣装と映像。物語もロマンティックで、この物語の世界で生きるのがすごく楽しみなんです」そう言った後、「とくに自分を探す旅というところが、私の中ですごく響くんですよね」とも。「私はわりと受け身で、人の意見に左右されやすいタイプ。それゆえに自分ってどこにあるんだろうって悩むことが結構あるんです。アーニャは、過去の記憶を一切なくしたうえで生き抜いてきたからか、チャーミングだけど強くてとてもたくましい。そんな彼女の姿に勇気をもらいますし、彼女を演じることで私自身も強くなれたらいいなと思っています」小学校3年生から地元のキッズミュージカル団体に所属、16歳の時に全国規模の大型作品のオーディションに受かり、全国ツアーを体験。公演をしながら、「自分の実力がどこまでなのか挑戦してみたいという気持ちが湧き上がって」、各県の代表が競うテレビの歌番組に出場。そしてそこで上位に残ったことをきっかけに、現在の事務所に所属することに。おとなしい印象だけれど、夢に向かう意志の強さと熱量、そして行動に移すアグレッシブさは、アーニャ並みでは?「普段はフワフワしているってよく言われます。はっきりとした意見もなくてブレブレだし、自分に自信がないタイプ。でもそのぶん、気持ちが整理できて“私はこれをやりたいんだ”って意志が定まったら絶対に曲げない(笑)。そこはアーニャに負けないくらいの強さがあるかもしれません。ただアーニャは、穏やかなところで生きてきた私のような人間には簡単に想像できないくらい過酷な状況を生き抜いてきた人。そのたくましさや人としての厚みみたいなものを、本番までに自分の中に築いていかなくちゃと思っています」誰かの力に頼るのではなく、自らの力で運命を引き寄せていく。そんな木下さん=アーニャの姿に、勇気づけられる女性も多いはず。「女性も働いて自分の人生を掴み取っていく現代に、共感したり、心に響くものがきっとあるはず。とくに今、何かに挑戦しようと頑張る女性に観ていただけたらと思います」ミュージカル『アナスタシア』革命から逃れフランスに亡命した皇太后(麻実れい)は、行方不明の孫娘のアナスタシアを捜すため多額の賞金を懸ける。その皇女によく似たアーニャ(葵・木下/Wキャスト)を利用しようとした詐欺師が…。3月1日(日)~28日(土)/渋谷・東急シアターオーブ4月6日(月)~18日(土)/大阪・梅田芸術劇場メインホール出演/葵わかな・木下晴香(Wキャスト)ほかS席1万3500円A席9500円B席5500円*すべて税込み梅田芸術劇場(東京) TEL:0570・077・039(大阪) TEL:06・6377・3800きのした・はるか1999年2月5日生まれ。佐賀県出身。‘17年にオーディションでミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役に抜擢。その後、『モーツァルト!』『ファントム』などの大作ミュージカルのヒロインも演じた。※『anan』2020年3月4日号より。写真・土佐麻理子スタイリスト・岡本純子(afelia)ヘア&メイク・Nicoインタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年02月26日花屋に勤める優しいけれどドジな店員・シーモアが、不思議な植物・オードリーIIを手に入れたことから起こる大騒動を描いた『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』。1960年に公開された同名ホラー映画が、『アラジン』などの名作を手掛けたハワード・アシュマンとアラン・メンケンによりミュージカル化。キャッチーな楽曲が魅力の作品で、主人公・シーモアを鈴木拡樹さんと三浦宏規さんが、Wキャストで演じる。三浦:正直、鈴木さんとWキャストって、ハードルが上がりますよね。まさか同じ役とは。タイプもあまり似ていないと思っていたので…。もしかして似てるところがあるのかな。鈴木:探したいけどね(笑)。僕は僕で、すでに『レ・ミゼラブル』を経験している三浦くんに、稽古場でいろいろ聞こうと思ってました。三浦:そう言っていただけると後輩としては気が楽です。でも僕ら、稽古は一緒でも共演じゃないから…。鈴木:稽古場で互いに切磋琢磨していくなかで作品全体のテイストが決まってくるわけで、板の上では一切絡まないけど、一緒にやってないっていうのとも違うんだよね。三浦:『レ・ミゼラブル』でトリプルキャストを経験してますが、同じ役同士共有しておかなきゃいけない部分も少なからずあって、稽古場で話すことが多いから自然と仲良くなるんですよね。なのに、本番が始まった途端一度も会えなくて、寂しかったりして。不思議な関係です。鈴木:僕も同じような経験があるからわかります。自分のなかでWキャストが難しいなと思うのは、どこまで相手の芝居を取り入れさせてもらうか、かな。相手がこうしてるから自分はやらない、って考えるのも違う気がするんです。稽古場でいいなと思った部分は取り入れようとするべきだし、その一方で自分のプランを通していく部分もあると思うし、その線引きをどうするかだよね。演じる人が違うので、確実に違うものにはなるんだろうけどね。三浦:鈴木さんに負けないとしたら、シーモアが植木鉢を割るシーンかな。僕もおっちょこちょいなので。キメキメの役より、情けなくて勇気がないシーモアのほうが素に近いんです。鈴木:おっちょこちょいなの?三浦:財布や鍵を失くした数は半端ないし、子供の頃に家の前のお堀に落ちて死にかけたり…。おっちょこちょいエピソードはキリないです。鈴木:僕も、わりとそっちに近いと思う。よく天然だって言われるんで。お店の名前を何年も間違って覚えてて、すごく後になって教えてもらって驚くこととかもあるし(笑)。ただ、あまりに役に自分に近いものが乗ってると、演じていてなんだかわからない感じになっちゃうところがあるんだよね。役に自分が投影されるのが恥ずかしいというか…。三浦:逆に僕は、役を自分に寄せがちです。自分に寄せて考えることで、いろんな可能性が見えて動きやすいというか。自由にやりすぎてもダメなんですけどね。鈴木:シーモアは純粋さが見ていて心地いいし、噛み締めて味わえるキャラクターなので楽しんで演じられるような気がしています。あと個人的には、シーモアが最初にオードリーIIを買いに行く時の説明があまりにざっくりしてるところがツボで。あの雑にやることで生まれる笑い、好きなんだよね。真剣に聴こうと思えば思うほど笑えるっていう。三浦:インパクトあるシーンだらけの作品ですよね。僕はオードリーIIとのデュエットが楽しみ。植物とデュエットって、絵面を想像しただけで面白そう。それも、楽曲がいいからですよねー。鈴木:本当に名曲揃い。もともと歌に苦手意識があって、最初の頃はガチガチの状態で歌のレッスンを受けていたんだけど、歌っていくうちに曲と自分の感情がリンクする瞬間があって、こういうことなのかなって興味が出てきたところ。三浦:僕も以前は大嫌いだったんですけど、芝居のなかで歌ううちに、感情を乗せて伝えるという意味ではダンスと変わらないなって気づいて。それで苦手意識が薄まりました。鈴木:カラオケでも歌うのを頑なに拒否するんですけど、いまはレッスンに行く時の足の軽さが違う。三浦:僕もカラオケ苦手です。二次会とか絶対に行かないですもん。鈴木:どうしてもって言われた時にはどうしてる?三浦:いま喉の調子が…と(笑)。鈴木:なるほど(笑)。『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』花屋に勤める冴えない青年・シーモア(鈴木/三浦)は、ある日、不思議な植物を手に入れ、憧れの女性・オードリー(妃海/井上)の名をつけて可愛がるが…。12月21日(土)一般前売り開始2020年3月13日(金)~4月1日(水)日比谷・シアタークリエ脚本・歌詞/ハワード・アシュマン音楽/アラン・メンケン翻訳・訳詞・演出/上田一豪出演/鈴木拡樹・三浦宏規(Wキャスト)、妃海風・井上小百合(Wキャスト)、岸祐二、石井一孝、デーモン閣下(声)ほか全席指定1万1500円(税込み)東宝テレザーブ TEL:03・3201・7777山形、愛知、静岡、大阪公演あり。すずき・ひろき(写真・左)6月4日生まれ、大阪府出身。2007年にデビュー。舞台『刀剣乱舞』や劇団新感線『髑髏城の七人』などのほか、近年はドラマや映画、トークバラエティのMCなど映像でも活躍。みうら・ひろき(写真・右)1999年3月24日生まれ、三重県出身。クラシックバレエではコンクール入賞経験を持つ。現在は俳優に転向し、ミュージカル『刀剣乱舞』や『レ・ミゼラブル』などで活躍。衣装協力・STUDIOUS※『anan』2019年12月25日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・岡本健太郎ヘア&メイク・AKI(鈴木さん)横山裕司(Lomalia/三浦さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年12月19日映画『ウォーターボーイズ』や『ハッピーフライト』でおなじみの矢口史靖監督の最新作『ダンスウィズミー』。コメディ・ミュージカルという意外性もあって話題沸騰中の本作で、オーディションを経てヒロインに抜擢されたのが、女優としてまさに開花中の三吉彩花さん。「矢口監督には、オーディションでは不機嫌そうだったと言われますけど、そんなつもりなくて(笑)。ただ、すごく緊張していたんです。ミュージカルがもともと好きだったので。受かる、受からないというより、トライしたいと思って挑戦しました」クランクインの3か月前から稽古の日々。話題作の主演ということもあり、相当なプレッシャーがあったと振り返る。「国内外にファンのいる矢口監督の最新作で、ミュージカル映画でもあるということでみなさんの期待値も高くて。常に頭の上に岩が乗っているような感覚でした。実はキャパオーバーして体調を崩したりもして。でも、それだけしても乗り越えるべき壁だった。新境地を開拓できたと思います」ミュージカル嫌いな主人公が催眠術にかかり、音楽が流れたら突然歌い踊りだす。そんなコメディ要素が注目されがちだが、実は、ひとりの女性の成長物語でもある。「今回演じた静香と私は、リンクする部分がほとんどなくて。逆にそれが新鮮でした。だから何も考えずに、監督が求める静香というゾーンに、忠実に近づいていくことだけに集中しましたね。彼女が自分探しをするロードムービーの部分もありましたし、静香に寄り添うことで、一緒に成長させていただいたところもあると思います」そして、チームワークのいい現場が、より作品を高めてくれたとも話す。「ミュージカルをゼロから作っていく中で、キャストもスタッフもコミュニケーションをとりながら、補い合いながら作れました。監督も、こんなに寄り添ってくれるんですか!?ってくらい、親身に接してくださったので、安心して現場にいられました」自分自身を“サバサバとした性格”と言うように、オンとオフもきっちり分けるタイプ。これからのビジョンも明確だ。「物心ついたときから思考が海外に向いていて。日本の文化も好きだけど、ハリウッド映画とかに興味があって。自分の国や身の回りにないものがすごく好きだったんですよね。今後は女優としても、海外の作品に関わっていけたらいいなと思います」『ダンスウィズミー』催眠術のせいで、音楽が聞こえる度に歌い踊りだすカラダになってしまった静香。所かまわず踊れば踊るほど日常がメチャメチャに!クセ者たちとの出会いと度重なるトラブルの末に、恋も仕事も失った静香を待つ運命とは?原作・脚本・監督/矢口史靖出演/三吉彩花、やしろ優、chayほか8月16日より全国公開。©2019「ダンスウィズミー」製作委員会みよし・あやか1996年6月18日生まれ、埼玉県出身。小学生の頃からモデルとして活動し、雑誌『Seventeen』のモデルを経て女優として活躍。2020年秋には映画『Daughters』の公開も控える。ブラウス¥40,000スカート¥76,000(共にY’s PINK/ワイズ プレスルーム TEL:03・5463・1540)イヤーカフ¥33,000(SIRI SIRI/SIRI SIRI LLC. TEL:03・6821・7771)リング、右手¥15,000左手¥30,000(共にRice)※『anan』2019年8月7日号より。写真・杉江拓哉(TRON)スタイリスト・道端亜未ヘア&メイク・牧野裕大(vierge)取材、文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2019年08月01日舞台で目を引く187cmの長身と、声量の豊かさと音域の幅広さ、深みのある歌声で、いまミュージカル界から注目を集めている東啓介さん。その東さんが挑むのは、偶然飛行機で隣り合わせたことから始まる恋を描いたNew Musical『Color of Life(カラー オブ ライフ)』。「誰しも日常に、見知らぬ人と言葉を交わすことってありますよね。その何気ない出会いが意図せずいい方向へと繋がっていく、出会いの奇跡を描いた物語です。小さな心の動きが大事な作品だけに、お芝居ではリアリティが必要ですけれど、ミュージカルとして心情を拡大して見せる必要もあり、これまでのミュージカルとは違う難しさを感じています」脚本・作詞・演出は、これまでも何度か舞台を共にしている石丸さち子さん。初演はなんとニューヨーク。石丸さんが現地で制作し、自らオフ・オフ・ブロードウェイの国際演劇祭に参加して高く評価された作品だ。「つねに上を目指し、稽古場で役者をかき立ててリアルな感情を引き出してくれる演出家さんです。今回はさち子さんの思い入れの強い作品だけに、新しい自分を見せたいですね」近年はグランドミュージカルなどでも活躍している東さんだけど、以前は「歌うのが嫌いだった」そう。「カラオケが苦手で、行っても歌わずに聞いているだけっていうタイプでした。でも、高校生の時に、学校の授業の一環で観たミュージカル『レ・ミゼラブル』の、最初の歌を聴いた瞬間、作品にのめり込んでしまったんです。その後に、この世界に入り、仕事を始めてみんなで作品を作り上げる楽しさに目覚めて、そこからもっと歌を磨きたいと思うようになりました」いまは歌に加え、あらためて芝居の大切さを実感しているという。「ミュージカルって、どんな大曲でも、綺麗に歌い上げるだけではダメなんですよね。昨年、三島由紀夫さんの『命売ります』という作品をやって、芝居…役作りって何だろうってあらためて考えるようになっています。今回の作品は、そんないまの僕が出合うべくして出合った作品かもしれない。役として気持ちのこもった歌を届けられたらと思います」この秋には念願だった帝国劇場の舞台に立つことも決まっている。「よっしゃー!っていう気持ちと同時に、もっと自分を磨かなきゃって、引き締まる気持ちもあります」『Color of Life』震災を機に創作の手が止まってしまった画家の和也(東)は、ニューヨークに旅に出る。その機内で、たまたま席が隣り合わせたレイチェル(青野)と意気投合し、彼女の部屋で暮らし始める。5月1日(水)~27日(月)DDD青山クロスシアター脚本・作詞・演出/石丸さち子作曲・編曲/伊藤靖浩出演/東啓介、青野紗穂全席指定8000円*税込みチケットぴあインフォメーション TEL:0570・02・9111ひがし・けいすけ1995年7月14日生まれ、東京都出身。7月には「中村雅俊45thアニバーサリー公演」、11月にはミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』に出演予定。※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・谷口祐人インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月28日ゲームが原作で、アニメも大人気な『神々の悪戯(あそび)』が舞台化。2.5次元舞台『The Stage 神々の悪戯(あそび) 光と炎の約束』の主人公を演じる與座亘さん、辻諒さん、関根優那さんにお話を伺いました。写真・角戸菜摘 文・尹 秀姫今回、ご紹介する舞台『The Stage 神々の悪戯(あそび) 光と炎の約束』は、神々が集う世界に召喚された人間のヒロイン・草薙結衣が、神々に「人とは、愛とは何か」を教えるというストーリーのもと、光の神様バルドル・フリングホルニと炎の神様ロキ・レーヴァテインとの心模様を描いた作品。バルドルとの関係性を描いたバルドルルートと、ロキに振り回されながら関係性を深めていくロキルートの2つのルートがあるという、乙女ゲームが原作の作品ならではの演出の仕掛けが楽しい作品です。この物語の主人公を演じる與座亘さん、辻諒さん、関根優那さんにお話を伺いました。神様と人間との恋愛ストーリー左から、ロキ役の辻諒さん、草薙結衣役の関根優那さん、バルドル役の與座亘さん。--みなさんが今作で演じるキャラクターについて紹介してください。関根優那さん(以下、関根さん) 私が演じる草薙結衣ちゃんは、いきなり神の箱庭の世界に召喚されて、全知全能の神であるゼウスから「人間の心を神様たちに教えないと元の世界には帰さない」と言われる女の子です。最初はしぶしぶ神様たちに人間のことを教えているんですけど、神様たちと過ごすうちにだんだん友情だったり恋愛だったりの感情が芽生えていくんです。結衣ちゃん自身、すごくまっすぐで芯の通った性格ではあるんですけど、ずっと居合をやってきた子なので、たぶんそれまで恋愛を全然してこなかったんじゃないかと思うんですよね。そんな彼女が神様たちに振り回される姿に、きっと胸キュンしていただけるんじゃないかと思います。辻諒さん(以下、辻さん) ロキは、炎の神様なんですよ。性格は好奇心旺盛でいたずら好き、その場を楽しむのが好きな神様ですね。でも実は幼い頃からずっと孤独を抱えていて、それを救ってくれたバルドルに対しては特別な感情を持っているんです。だからバルドルはライバルというよりは、親友ですね。與座亘さん(以下、與座さん) バルドルは、さびしいひとだと思うんですよね。それは能力によるものというか、自分が光の神様だからみんな寄ってくるんだろっていう思いをずっと抱えてて。それが唯一、効かないのが結衣ちゃんなんですね。その気持ちは、僕はすごくよくわかるんですよ。自分の本質的なところを見てくれる人が言ってくれる言葉ってすごくうれしいですし、そういうところはバルドルに共感できますね。それにバルドルは愛ゆえの行動がすごいんです。女の子からすると一見、それはちょっと……っていう行動も、実は彼のさびしさゆえだったりっていうところもあるんですよね。--バルドルがひとに本質を見つけてもらえなくてさびしいと感じているところが、與座さん本人との共通点ですか?與座さん そうかもしれないですね。僕は楽しい会があっても、家に帰って天井を見つめながら「本当の友だちとは…はあ」とため息つくこともたまにあるので(笑)。そういう気持ちに近いのかなっていうのは想像しますね。たまにありませんか?辻さん あります、あります。あと、バルドルって天然なんですけど、そういうところも似てますね。関根さん バルドルって変わった世界観を持ってるんですけど、與座さんも変わってる世界観の持ち主なので、そういう部分ではハマり役。でもバルドルみたいに王子様っぽくはなくて、もうちょっとおもしろいキャラなので、そこはギャップがあるかも(笑)。--関根さんは、演じている結衣ちゃんと似ているなと思うのはどんなところですか?関根さん 結衣ちゃんは女の子らしいけど、言いたいことは言うタイプの子なんですよ。そういう、思ったことを恐れずに言えるところはちょっと似てるかなと思います。いろいろ荒波に揉まれて、そういう性格になりました(笑)。辻さん ここは言っとかなきゃいけないとこだな、みたいな(笑)。関根さん グループのリーダーをやっていたので、それでどんどん変わりましたね。でも結衣ちゃんが持ってる純粋さとか、まっすぐさっていうのは大事だなと思います。辻さん 結衣ちゃんの裏がない感じは、関根さんもそのままだなって思いますね。でも何か今の話を聞いてたら、昔は何かいろいろあったのかな? みたいな(笑)。--それが経験というものですよね(笑)。辻さんはロキと似てると感じるところはありますか?辻さん いたずら好きで楽しいことが大好きっていうのは僕とまったく同じですね。その場を楽しもうっていう気持ちがあるんですよね。好奇心旺盛っていうところも似てるかな。関根さん 本読みと稽古がはじまって、こんなにロキにハマる人っているんだろうかっていうくらいピッタリでした!辻さん 自分自身、違和感がなかったですね。ロキの性格ってどんななのかなって想像した時に、自分の中で難しいって感じることがなかったです。與座さん ハマり役!辻諒さん(ロキ役)2つのENDがあるのが魅力--舞台『神々の悪戯』の魅力、観どころを教えてください。與座さん バルドルに関して言うと、最初と最後の感情の変化がすごいので、これはぜひ生で観ていただきたいですね。バルドルの気持ちのうねり、そしてなぜ彼がうねっているかということも、何度も観ていただいて理解を深めていただきたいです。関根さん 私は前作に続いて2回めの出演なんですけど、今回は物語的に感情の高低差がものすごくあって、そこが前回よりさらにパワーアップしているところだと思います。笑える部分は思いっきり振り切って作っているので、序盤は神様の世界ってすごく楽しいんだなって感じていただけると思うんですけど、その後はまさかの展開が続くので、けっこうジェットコースターみたいに感情が揺さぶられるんじゃないかと。辻さん 演じているほうはめちゃくちゃ疲れますよね(笑)。関根さん 今回は大変だなと思うことが多いですね。それに、この作品はENDが2つあるので、そこがまた楽しんでいただける部分でもあり、やっていて大変な部分でもあり……。辻さん 僕もやる前から楽しみだなとは思ってたんですけど、本読みとか稽古を進めていくにつれて、楽しみが増しました。ストーリーがほとんど違うんですよ。関根さん 2時間中、1時間半くらいはまったく違う台本なんです。辻さん この舞台ではロキルートとバルドルルートの2つのシナリオがあるんですが、ロキルートの時の結衣ちゃんに対する感情と、バルドルルートの時の感情がまったく違うので、そこから変えていかなきゃいけないっていう。與座さん 両方観ていただくとわかると思うんですが、同じキャラクターなのにたぶん全然違う人に見えると思うんですよね。ロキもバルドルも、ルートによって気持ちの持っていき方が全然違うので、表情も動きも見え方が変わると思うんですよ。関根さん だから、ぜひどちらも観ていただきたいです! どのルートの話かによって、3人の向き合い方もそれぞれ違うんですよ。--ということは、ほぼ2作品を同時にやっているような感じですよね。関根さん 本当にそうなんです! 気持ちの入り方も全然違うし。でも、そこが観てくださる方にとっては楽しんでいただけるポイントだし、観てくださる人がわかりやすいようにという気持ちで演じています。土日は昼公演と夜とでENDが違うので、1日で両方観ていただくこともできますよ。辻さん 僕はこういうシステムの公演が初めてなんですけど、1日でほとんど全然違うことをやるってことでしょう? 大変じゃないですか?プロデューサー 関根さんは去年体験されてるんですけど、1日に2人と別の恋愛をするって、見方によってはあんまりよく思われないこともありえるんですよね。でも関根さんがすごいのは、前回のアポロンENDとハデスENDでそれぞれ別の人間として結衣ちゃんを演じてくれたので、観てくださる方にもスムーズに物語に没頭していただけたんじゃないかと思いますね。関根さん 女性の方から「キャー!」って言われたのが新鮮でしたね(笑)。女性の「キャー」って男性に向けてのものだと思っていたので、ちょっと男性アイドルになった気持ちを味わえました。與座亘さん(バルドル役)実際にこれをされたら胸キュンなシーンとは?--練習中にあったおもしろエピソードを教えてください。辻さん 與座くんは稽古着がTシャツなんですけど、あのTシャツが変わったのをまだ一度も見たことがないんですよ(笑)。関根さん もしかしたらおんなじTシャツをたくさん持ってるのかも?(笑)辻さん それも含めてどうなのか、気になりますね。與座さん 白い『MILK BOY』のやつですか? 実は今までで一度だけ、稽古が終わって朝まで出かけてて、そのまま稽古場に来た日があります。でも実際に連続で着用したのはその日だけです! それ以外の日は家に帰って洗濯するなり、ちゃんとケアしてますから! それに今日は違いますから、安心してください。辻さん 今日は違うんだ!--前回の公演では観客に協力を要請するシーンや、ちょっと笑えるシーンなどもあり、シリアスなだけではない楽しさが魅力でした。今作ではどんなところに注目してほしいですか?関根さん 前回よりも客席のみなさんと触れ合う時間が増えました。神様たちを近くに感じられる時間がボリューミーになっているぶん、得したな!って思っていただけるんじゃないかと! それに、神様を演じているみんなも、そういうシーンのほうが生き生きとしてるというか、楽しそうなんですよね。辻さん 楽しいですね。でも、みんなで作っていく場面だからできるのかも。ひとりで一発芸しろって言われたらしんどいですけどね(笑)。その場、その場の対応ができるのは楽しみです。僕、けっこう欲しがっちゃうタイプなので、どこまでできるか楽しみ!--今回、與座さんと辻さんが演じるのは北欧神話に登場する神様ですが、北欧といって思いつくことはありますか?與座さん 僕、顔の系統から外国の血が入ってる?と聞かれることが多いんですよ。実際は沖縄出身なんですけどね。それで上京したての頃、冗談で「おじいちゃんがスウェーデンの人なんだよね」って言ったまま訂正してない人が何人かいますね(笑)。あと北欧と言えば、スウェーデンのイブラヒモビッチくらいしか思いつかないですね。辻さん サッカー選手だね。関根さん 私はオーロラを観に行きたいです。辻さん オーロラは観てみたい!関根さん 今回の台本にもオーロラっていうセリフがたびたび出てくるんですけど、そのセリフが出るたびに、本物のオーロラを観てみたいなって思ってましたね。関根優那さん(草薙結衣役)--今回共演してみて、相手方を見習いたいなと思うことはありましたか?與座さん 僕は稽古着で来て、稽古着で帰るんですけど、関根さんは毎回オシャレな私服で来てるんで、そういうところはやっぱり見習いたいなーと思いますね。関根さん 今回、男性ばかりの現場なので、一応まだすっぴんで稽古着で行くのはちょっと抵抗があるなって……。でも集中稽古に入ったら、絶対にそういう日が出てくると思います(笑)。與座さん 素晴らしい心がけですよね。もしそういう日が続いたら、僕はそっと「SNIDEL」の服とかプレゼントしたらいいですか?関根さん ああ、そう……そうですね(困惑)。與座さん あ、違いました? 辻さん、助けて!辻さん なんで僕を呼んだ!? そっちで完結してよ!--バルドルとロキは一途で一生懸命な草薙結衣に惹かれていきますが、これをされたら自分も恋に落ちる、という場面はありますか?與座さん 結衣ちゃんが海で「カモメだ!」って言うシーンがあるんですけど、素直に感動できる子には僕、弱いかもしれないですね。子どもみたいな無邪気さを持っているんだなって思うと、素敵な人だなって。関根さん 模範解答ですね!辻さん 素晴らしい(拍手)。與座さん ちょっと、その空気やめてくださいよ!辻さん 結衣ちゃんの好きなところで言うなら、ロキが結衣ちゃんにちょっとしたいじわるをして、結衣ちゃんも口では「やめてください」って言うんだけど、実はそんなに嫌ではない……、みたいなのがいいなと思いますね。ロキもちょっと照れ隠しみたいな感じでちょっかいかけてるんですけど、結衣ちゃんもどこかでロキのことを気にかけている、みたいな。ロキにとっては結衣ちゃんが自分を受け入れてくれた初めての人だから惹かれたっていうのもあるんですけど。與座さん たしかに辻さん、純朴そうな子にすぐ落ちそうですもんね。辻さん うん、すぐ落ちる(笑)。ピュアな子が好き!與座さん 辻さんがフランスパンを落としたら拾ってくれるような子とか。関根さん その例えはどうなの?(笑)與座さん じゃあフランスパンはやめて、例えばリンゴを落としたとして、今の時代、誰が拾ってくれますか? でも結衣ちゃんだったら「落としましたよ(ニコ)」って拾ってくれると思うし、そういう子に辻さんは弱いと思う。辻さん 何となく言いたいことはわかる(笑)。関根さん 結衣ちゃんはこの舞台の中で突然、抱きしめられたりとか、ちょっと服を引っ張られたりとかっていう場面がけっこうあるんですけど、女の子がこれされたらキュンとするだろうな!っていうのはあると思います。私もされたらドキドキしちゃいますね。與座さん でもさ、それがもともと好きな人だったら、いきなり抱きしめられてもまあいいじゃないですか。でも「いい人だな、でも恋愛感情はないかな」っていう人にそうされたらどう思うんですか?関根さん 何とも思ってなかったのに、いきなり「危ないよ」とかってグイッと引っ張られたりとかしたら……。辻さん 不意のやさしさ?與座さん そう、そういうので「何とも思ってない」から「好き」に変わったりすることが、女性はあるのかなって、ずっと疑問なんですよね。関根さん あ、変わると思います!與座さん&辻さん へえー。関根さん 意外と「おっ」ってなる人多いんじゃないですかね。與座さん なるほどー。辻さん 今の「なるほど」は何!?(笑)Information『The Stage 神々の悪戯(あそび) 光と炎の約束』公演日時:2019年4月13日(土)~21日(日)公演劇場:新宿村LIVE
2019年04月08日毎日家事や育児に追われているとストレスもいろいろたまってきますよね、そのストレスの発散方法は人それぞれあると思います。私の場合は、上手い下手は置いておいて、歌うことが大好きなので、昔から自分のストレス発散方法は思いっきり歌うことでした。■独身時代はカラオケで発散! そして今は…私には双子の姉がいるのですが、2人ともミュージカルが大好きでカラオケに行くとミュージカルの主人公になりきって思いっきり歌いまくってストレス発散していました。でも結婚して子どもが産まれるとなかなかカラオケにも行けませんし、子どもたちと一緒に行っても、長男や次男が好きな歌が中心になるのでなかなかストレス発散にはなりません…。そこで私がたまーにやっているストレス発散方法は…ミュージカル系の歌って結構日常生活のシチュエーションに当てはまる曲もいろいろあるんです。毎日ではないですが、イライラしたり気分転換したいときに、たまに家事や育児をミュージカルの一場面に置き換えたつもりになって歌いまくっています(笑)たとえば、掃除をしているときは「掃除は大変だけど頑張るわ!」という歌を歌ったり、洗濯中は洗濯をテーマにした歌を熱唱しながらやったり…(本当にあるんですそう言う歌が 笑)こんな姿を誰かに見られたらめちゃくちゃ恥ずかしいですが、やってみるとなんだか童心にかえったような気持ちにもなれて楽しいです(笑)大人になって忘れかけている想像力をフル回転させています!とくにケンカしていたり泣いてぐずっているときにミュージカル調で話しかけたりなだめに行くと、結構すぐに泣き止んでくれたりします(笑)私がよく歌う歌を子どもたちも覚えてしまったようで、一緒に歌ったりして楽しいです。■ミュージカルごっこは門外不出もちろん!! 子どもたち以外に私のこのストレス発散方法を見せたことはありません!!とくに旦那にだけは恥ずかしいので墓場まで持っていくつもりです!笑結構パワーを使う発散方法なのでしょっちゅうやってる訳ではないですが、たまにやることですごくスッキリした気持ちになれるのでした! みなさんも良ければミュージカルごっこ…試してみませんか??(笑)
2019年04月07日日本の歴史をファンキーなメロディに乗せて歌い、人気を博すレキシの楽曲がなんとミュージカルに!?3月10日から、愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』が始まる。「緩急がすごくて、ジェットコースターみたいな作品です」「いろんなオマージュが入った歌詞は面白くて、メロディは耳馴染みがいい。けれど、これを繋げた台本は、強引だなと思うところもあれば、ちょっといい話もあったりと、緩急がすごすぎてジェットコースターみたいなんですよね。いったいここからどんな舞台になるのか、いまの時点では、まったくビジョンが浮かんできません(笑)」そう話しながらも、困惑というより、どこか面白がっているような表情を浮かべた佐藤流司さん。「周りは経験豊富な方々ばかり。その中で、自分の芸歴が浅いっていうことが、思いっきり不安です」これまで、アニメやゲームを舞台化した2・5次元作品を主戦場にし、キャラクター再現度の高さで評判を呼んできた。しかし、ここ数年は、書き下ろしのドラマや映画など、活躍の幅を広げている。「2.5次元をやっていると、キャラクターに寄せようとするあまり、人間として息づいている感覚が薄れていく。逆に、ストレートのお芝居をやると、呼吸感というか、人間に近づいていく感じがあって。ただ、キャラクターの仮面がないということは、舞台に立っているのは完全に“佐藤流司”ということ。裸を見られているような感覚で、それが怖いっちゃ怖い。しかも今回はコメディ。結構ボケるシーンがあるんですが、東北人の性分として意外とハジけられないので、そこも課題ですね」しかし、それもすべて自ら想定していたもの。「いまやっている仕事は、どの作品も全部、やりたくて引き受けたものばかり」なのだ。「去年、マネージャーと話をして、もっといろんな作品、いろんなジャンルの仕事に挑戦していこうと決断したんです。これまでやってきた質の作品とはガラッと違うものを経験したいし、バラエティにも挑戦してみたい。そうやっていろんな現場を経験することで、2.5次元作品に戻った時、舞台がいまより格段にレベルアップしたものになるはずだと。それが最終的に2.5次元というジャンルを盛り上げることにも繋がるんじゃないかと思うんですよ」そんなふうに考えるようになったのは、「俺の舞台やライブを楽しみにしてくれている人がいるから」。「お芝居が好きかと聞かれたら、自分のなかではあくまで仕事、という感覚なんです。ただ、昔の自分は、バイトも続かないタイプでしたけど、いま、こうして続けられているのは、応援してくれるファンがいて、信頼してくれるスタッフさんがいて、その人たちを簡単に裏切れないなという思いが強い。仕事として捉えていないと、逆に、自制が利かなくなって、お芝居のことばかり考えてしまいそうなのが怖いんですよね」愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』35歳になってもニートのこきん(山本)は、ウォルト・レキシーの案内で、夢の国・レキシーランドへ、愛のはじまりを巡る旅に出かけることになるが…。3月10日(日)~24日(日)TBS赤坂ACTシアター原案・演出・上演台本/たいらのまさピコ(河原雅彦)上演台本/大堀光威音楽/レキシ出演/山本耕史、松岡茉優、佐藤流司、八嶋智人ほかS 席1万1500円A席9000円(すべて税込み)大阪公演、追加公演あり。キョードー東京TEL:0570・550・799さとう・りゅうじ1995年1月17日生まれ。宮城県出身。俳優。バンドプロジェクト・The Brow Beatのアーティスト・Ryujiとしても活動。6・7月に主演舞台Rock Opera『R&J~ロミオ&ジュリエット』に出演。ジャケット¥54,000パンツ¥30,000ビッグシャツ¥24,000(以上TOMORROWLANDTEL:0120・983・522)その他はスタイリスト私物※『anan』2019年3月13日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・吉田ナオキヘア&メイク・yama.インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年03月10日12月12日、SUPERNOVAのユナク(34)が「2018FNS歌謡祭」第2夜に出演。ミュージカル『プリシラ』のパフォーマンスを披露し、「誰か分からない」「ガタイが良すぎる」などの理由から検索数が増加。Yahoo!トレンドランキングに加え、Twitterのトレンドランキング共に1位になり話題となった。『プリシラ』は、3人のドラァグクイーンのドタバタ珍道中を描いたオーストラリア映画(1994年公開)を原作に、世界15か国以上で上演されてきた人気ミュージカル。同番組でユナクは「ミュージカルメドレー」部門に、19年3月公開予定ミュージカル『プリシラ』で共演する山崎育三郎(32)や陣内孝則(60)と出演。華やかなドラッグクイーン姿に身を包み、登場した。ユナクはピンクやブルーの色鮮やかなノースリーブのミニワンピース姿。目の幅を大幅に超えたアイシャドウとつけまつ毛をつけ、華やかなドラッグクイーン姿に身を包み登場した。ユナクは番組出演終了後にInstagramを更新し、「FNS歌謡祭 に ミュージカル プリシラ で出演させて頂きました」と報告。「凄く、楽しかったし、今までやったことないメーク を オナンさん にやってもらい 楽しかったです」とミス・アンダースタンティング役で出演し、自身もドラッグクイーンのオナン・スペルマーメイドがメークを担当したと明かした。番組を見ていたファンや視聴者は「ユナク びっくりしたけど良かった! 可愛かった!」「ユナク…。 ちょっと衝撃受けたんですけど…。」「ユナクの原型ない」「まって!! ユナク!?」と驚きのコメントが相次いだ、また「可愛い衣装だった~♪けどめちゃめちゃたくましい!!」「ユナクってこんなムキムキだったっけ?」「ユナク久々に見た 笑 ガタイよすぎん?」とユナクのスタイルにも注目が集まった。
2018年12月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージカル」です。僕のミュージカル体験で思い出せることは、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のアトラクションでドラキュラやフランケンシュタインが歌って踊る「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」を観たことくらいですかね。あとは、ディズニー映画の『ライオン・キング』や『リトル・マーメイド』などを思い出すくらいで、ぶっちゃけ、まったく詳しくはないんですけどミュージカルへの興味はめちゃくちゃあります。それに僕のライブはとてもミュージカルと親和性があるような気がします。だって、ひとりで歌もダンスも寸劇もこなしていますから。これはもう、ひとりミュージカルです。それをもうちょっと突き詰めてみたいですね。あと、ミュージカルだと舞台美術があるじゃないですか。それに憧れます。僕はいつもパソコン1台だけで、何もないところでライブを披露する省エネ派ミュージシャン。階段があったり、大道具を使った仕掛けがあるような舞台も作ってみたい。段差がひとつあるだけで、表現の幅はぐっと広がる。それを体感してみたいです。前にもお話ししましたが、その場にあるものや感情を歌詞にして即興で歌うことも得意なので、これもミュージカル向きやなと思います。先日も、僕がシーズン・レギュラーを務めていたNHK Eテレの『天才てれびくんYOU』のロケ中にキッズたちが、今言いたいことを歌にして語り合うという洒落た遊びをしていたので交ぜてもらったんですが、僕はどのてれび戦士たちよりこの遊びがうまかったですね。もう圧勝でした。「お茶をとってほしい、でも誰も全然とってくれない」という悲しみを歌にしたんですが、キッズたちは僕の歌に夢中で大爆笑。これは俺の勝ちやなと思いました。僕はミュージシャンで相手は子どもですけど、勝ちは勝ちです。ミュージカルの世界では、今2.5次元が大ブームじゃないですか。『テニスの王子様』にはじまり『弱虫ペダル』とか『刀剣乱舞』とか。ひとつのジャンルとして確立されています。これは僕、出たいというより、もはや作ってみたいですね。大勢の人と僕が一緒に歌って踊るのは無理だけど、演出するのは面白いかもしれない。というのはアイドルの楽曲を作ったときに思ったんですよね。岡崎体育歌劇団はぜひやってみたいことのひとつです。なにか面白いものができそうです。おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年9月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月23日トップライター:中森かなめ東京都の郊外・稲城市を拠点に、地域の子どもたちが活動している〝児童劇団「大きな夢」稲城子どもミュージカル〟。同劇団の25周年記念公演『魔女バンバ』が、8月上旬、府中の森芸術劇場(東京都府中市)で行なわれ、娘(中1)と観劇してきました!稲城子どもミュージカルの出演メンバー笑顔でいることの大切さを説くオリジナルのストーリー今年で創立25周年を迎えた“稲城子どもミュージカル”。この節目の年に上演する演目は『魔女バンバ』。心に闇を抱える子どもたちを捕まえようとする魔女バンバに対し、年老いた天使のポポロが「小さな光さえあれば、どんな暗闇にも負けはしない」と子どもたちに説き、笑顔でいることの大切さを訴えていく、劇団オリジナルの物語です。出演者は保育園児から高校生までの劇団員24名と、一般賛助出演者10名の計34名。メンバーを入れ替えて月組と星組という2組の公演が2日間にわたって計4回行われました。実は、このミュージカルを観に来たいちばんの理由は、娘の友だちが星組・魔女バンバの手下で小魔女のタラーリを演じていたから。タラーリは、魔女バンバの恐ろしさにおびえつつ、悪事をはたらくことに後ろめたさを感じる子魔女のひとり。娘の友だちは、劇団員として小1から活動しており、13歳ながらすでに芸歴7年のベテランです。ときにコミカルに、ときにシリアスにタラーリを演じきり、物語を盛りあげていました。さらに、タラーリの小魔女仲間・ブルルも、娘の小学校時代の同級生。娘には、ちょっぴりおっちょこちょいなブルルの役どころと、彼女の人となりが重なって見えたようで、ブルルが登場するたびにくすっと笑っていました。ちょっとコミカルな魔女バンバの手下・小魔女3人組観客を恐怖に陥れた魔女バンバそんな子魔女を従える魔女バンバが、この物語の主人公です。バンバを演じたのは公演のパンフレットを見る限り、かわいらしい女子高校生なのですが、暗い照明に怖さをあおるような音楽にのせて、見るからに恐ろしい魔女が登場したとたん、会場は恐怖のあまりざわつき、観客席にいた小さな子は思わず「コワイ!」と声を上げ、泣きそうになっていました。濃いメイクをして黒づくめの衣装を着て、ドスのきいた声で演じるバンバは、観客を凍てつかせる怖さを見せていました。悪の権化(ごんげ)・魔女バンババンバのターゲットとなったのは、村の子どもたち。「祭りの夜によそ者が来ると、村に不幸なことがおこる」 という言い伝えを信じる子どもたちが、村に引っ越してきたばかりの姉弟を仲間外れにしようとしていたため、バンバは悪の道へといざなおうとします。そんなとき、「思いやりで人の傷が癒される」こと、「笑顔が人の心に明かりをともす」ことを子どもたちに説く天使が現れます。天使から「小さな光でも勇気になる」ことを教わった子どもたちは、輝かしい笑顔をバンバに見せることで、魔女バンバを退治するのです。笑顔が希望を生むことを説く天使は、闇の世界へ子どもを連れ去ろうとする魔女バンバと対決ステージ上に立っている出演者はプロの指導を受けたとはいえ、保育園児から高校生までの子どものみ。公演に向けてレッスンを積み重ねることで培った演技力は、プロの役者顔負けです。ラストのカーテンコールでは、名演を見せてくれた出演者に大きな拍手と大歓声が送られました。児童劇団「大きな夢」は全国26カ所で活動を展開気づけば終演後、わたしたち親子は「♪さあいっしょに笑いましょう笑えば心が明るくなる笑えば希望が生まれてくる」という『魔女バンバ』のメインテーマを口ずさんでいました。「人を信じられなくなると、誰かのせいにしてしまう」こと、「不安や恐怖、憎しみがあるとあかりが見えなくなる」こと、「うれしくなって笑いたくなれば希望が生まれる」こと。歌と踊りを織り交ぜながら訴えられたこれらのメッセージは、ダイレクトに私たちに伝わっていたのです。来年、〝稲城子どもミュージカル〟がどんな舞台をくり広げるのか、今から娘と楽しみにしています。なお、児童劇団「大きな夢」は、首都圏を中心に札幌、長野県、福岡など、全国26カ所で活動を展開しています。今年12月には各地域の精鋭が集まって『しあわせの青い鳥』が大田区民プラザ(東京都)で上演されることが決まっているそうです。自分と同じくらいの子どもたちが、いきいきと演じている姿を見るのは、娘にも良い刺激になったようです。みなさんもお近くで公演がある際には、ぜひお子さんと観に行ってみてください。問い合わせ稲城子どもミュージカルe-mail: info@inagikm.comホームページ:児童劇団大きな夢e-mail : info@gekidan-bdp.jpホームページ:中森かなめ(なかもりかなめ)東京都在住・40代夫と娘(中1)と3人暮らし。大学卒業後、出版社勤務を経て、渡仏。1年弱遊学した後、フリーランスライターとなる。結婚して出産後、しばらく休業するも、娘が5歳のときに復帰。現在も細々と執筆業に励む。
2018年09月19日海の生き物が主役の『ホヌ・バイ・ザ・シー』「ホヌ」とはハワイの言葉で「ウミガメ」のこと。かわいらしいウミガメが登場する『ホヌ・バイ・ザ・シー』は、ハワイの海を舞台にしたファンタジーミュージカルです。舞台はハワイ。ビーチサイドを散歩していた少年は、干からびそうになっているヒトデを助ける。するとヒトデは、「海の中を自由に泳いでみたい」という少年の夢を叶えてくれた――。海の中にはカラフルな魚たちがいっぱい。話してみると、海中の生活にはさまざまな問題があり、人間がその問題の一端であることに少年は気づきます。ホヌ(ウミガメ)たちの海へ、ようこそ!今年も彼らがやってくる!!(c) Johnson Entertainment LLC世界に広がったハワイ発の本格ミュージカルこのストーリーには、海洋保護の重要性を訴えるメッセージが含まれていて、子どもにも分かりやすいようにミュージカルという形をとっています。制作したのはハワイ出身の音楽プロデューサー、ジョンソン・イーノスさん。ハワイの海で生まれ育った彼にとって、海洋汚染は他人事ではなく、小さいころからの教育が必要だと思っていたのだそう。これまでディズニー映画などにも楽曲を提供してきた、その豊かな経験を活かしてできたブロードウェイ式のミュージカルは、2012年に初めてワイキキビーチの老舗リゾート「ロイヤル・ハワイアン」(ピンク色の建物が印象的ですね)で上演されました。すると瞬く間に世界に広がって、「スミソニアン学術協会(Smithsonian Institute)」(アメリカを代表する科学、産業、技術、芸術、自然史の 博物館群・教育研究機関複合体)をはじめ、海洋保護団体などからも注目されるように。これらの団体と連携して海洋保護の重要性を訴えています。ミュージカルを企画・制作したのはハワイ出身のジョンソン・イーノスさん。「日本の子どもたちにも楽しんでもらえたらうれしいですね」と、昨年の葛西臨海公園での公演の際に話してくれた。「海洋汚染の現実をミュージカルに乗せて世界に伝えるのが我々のミッションです」とのこと。©Shie Iwasa25分があっという間!カラフルで本格的なミュージカルミュージカル『ホヌ・バイ・ザ・シー』は世界のあちこちからパフォーマンスを依頼され、2017年には葛西臨海公園からも開園記念イベントに招待されています。英語での上演ですが、海にごみを捨てないで、といった重要なメッセージを込めた曲は一部日本語に翻訳されているので、英語がわからなくてもストーリーを追うことが可能。それでなくともカラフルな衣装に身を包んだパフォーマーたちの歌や踊りに、子どもたちの目はもうくぎづけ!ステージは時折子どもを巻き込んで進行し、25分のパフォーマンスがあっという間に感じられるほど。東京湾を背景にしていることもあり、海のいきものたちのメッセージはしっかりと伝わったようでした。屋外での公演で、子ども連れで気軽に観られるのもうれしい限りです。ハワイ発のファミリー向けミュージカル『ホヌ・バイ・ザ・シー』。葛西臨海公園での公演は今年で3度目となり、年々人気が上昇している。©Shie Iwasa今年も10月の3連休に葛西臨海公園で開催そんな彼らの公演が、今年も葛西臨海公園の開園記念イベントで開催されます。詳細は以下のとおり。予約などは必要なく、直接会場へ。世界に称賛された舞台を、ぜひ観に行きましょう!葛西臨海公園でのステージはエントランス前の「空の広場」で行われ、演者と観客の距離感がとても近いのが特徴的。終わったあとは演者たちと一緒に写真撮影ができたり、声をかけたりすることができます。演者は全員ハワイ出身。英語でのコミュニケーションとなりますが、ハワイの海についてちょっとでもお話が聞けたらうれしいですね。公式サイトから今年リリースされたシングル『Imagine』が試聴できるので、出かける前にチェックしてみてもいいかも。気に入ったらダウンロードも可能(1USD)。日本語版もあります。2018年10月6日(土)~8日(月・祝)①10時~10時25分(開場9時50分) 本館2階 レクチャールーム②12時30分~12時55分(開場12時20分) 本館3階 空の広場(屋外)③15時30分~15時55分(開場15時20分) 本館3階 空の広場(屋外)※②・③は悪天候の場合、「東京の海」エリアで実施。定員①は各日先着80名※②・③に定員はありません。参加費無料(ただし入園料が必要です)ミュージカルを観てから葛西臨海公園の水族館内へ。子どもたちは「ごみはさすがに落ちていないね」と語りながら見学していた(笑)©Shie Iwasa<文・写真(特記以外):フリーランス記者岩佐 史絵>
2018年09月04日ブロードウェイミュージカルの名作『コーラスライン』の来日公演が、8月15日に東京・渋谷の東急シアターオーブで開幕した。ブロードウェイミュージカル『コーラスライン』来日公演2018 チケット情報『コーラスライン』は1975年に初演され、翌1976年のトニー賞で最優秀ミュージカル賞・演出・振付賞・脚本賞・楽曲賞など計9部門に輝いた名作ニュージカル。1985年にはハリウッドで映画化されている。初演版は約15年の大ロングランの末、1990年に閉幕したが、2006年に初演版の演出・振付を踏襲したリバイバル版が開幕。トニー賞最優秀ミュージカルリバイバル賞にノミネートされている。このリバイバル版は2009年と2011年に来日しており、今回7年ぶりに来日公演を行う。脚光をあびることのないアンサンブルダンサーたちの物語。その苦悩や挫折、年齢・容姿・人種といった自分らしさと向き合いながら、夢に向かって邁進するダンサーたち。彼らのひたむきな姿が観客の胸に迫る。東京公演は8月26日(日)まで同劇場にて。その後、横浜、浜松、大阪公演を経て、東京凱旋(東京国際フォーラム ホールC)、9月9日(日)まで上演。
2018年08月17日ドラマやバラエティ番組にも活躍の場を広げている、ミュージカル界のプリンス、山崎育三郎さん。≪ミュージカルポップス≫という新しい音楽を聴かせたい。山崎育三郎さんは、ソロシンガーとして約2年かけて完成したはじめてのオリジナルアルバム『I LAND』をリリースした。「いままで2作のカバーアルバムを制作しましたが、その中で自分でも楽曲を作りたい、オリジナル楽曲を届けたい、という気持ちが高まっていました。ここに満足できる作品が完成し、大きな目標に到達できたので、感慨深いものがありますね」『I LAND』は、山崎さんが自ら作詞作曲した楽曲も含め、全て書き下ろしのオリジナルアルバム。そこには彼本人のリアルな体験や心境が伝わるナンバーもあり、いままでの彼の作品、ミュージカルのCDやカバーアルバムとは違うものだ。「ミュージカル俳優としてデビューして20年になるんですが、ミュージカルは決まった歌詞、メロディに自分の感情をどうのせていくか、ということが大事。それとは全く違い、自分でゼロから曲を作り上げることをやってみたかったんです。基本的に、ミュージカル俳優はポップスを歌わないんです。先輩たちを見ても、出されるCDはミュージカルの楽曲か、カバーアルバムです。誰もゼロから作る方はいなかった。だからこのアルバムは、ある意味≪挑戦≫でしたけどすごく楽しかった」アルバムの1曲目は、山崎さんが詩を共作したタイトル曲「I LAND」。ミュージカル仕立てのサウンドアレンジで、彼らしい世界に即、誘われ、ワクワクするはじまりだ。だがそれだけではない。プライベートな経験から生まれた温かい言葉が並ぶ「ヒカリ」や、人生を変えたほどの大切な経験を切々と歌い上げ、聴く者の胸をキリキリとさせるような「Turning point」など、全ての曲でリアルな思いが綴られる。どれも山崎さんにしか歌えない言葉。「ゼロから音楽を作り上げたい」という言葉に納得させられる。いままで“ミュージカル”というある種ファンタジーの世界でファンを酔わせてきた彼とは正反対の、自分自身を正直にさらけ出す楽曲の数々。その大きな隔たりに果敢にチャレンジしたことに驚かされる。「リアルに僕の心情を音楽で表現するというのは、いままでしていなかったことです。でも歌手・山崎育三郎としては、何か真実がないと伝わらないと思いますし、新しい表現にチャレンジしたかった。チャレンジしながら歌っていると全く違う感情が生まれたり、よりグッと歌に入っていけたり、そんな気持ちに自分自身ワクワクしています」カテゴリー分けするなら『I LAND』はポップアルバム、だろう。しかし既成のカテゴリーに収まりきらない、ユニークなパフォーマンスを感じずにはいられない。「そう言われると嬉しいですね。僕は≪ミュージカルポップス≫と呼べるような、新しいジャンルを自分で作り上げたいと思っています。J-POPでも、ミュージカルソングでもない僕のオリジナル作品、ですね。まだ誰もやってない新しいジャンルがあってもいいでしょう」Original Album『I LAND』【初回限定盤CD+DVD+GOODS】¥4,300最新シングル「Keep in touch」など11曲収録。DVDには『I LAND』のMVとメイキングが。【通常盤CD】¥3,000(UNIVERSAL MUSIC)やまざき・いくさぶろう1986年1月18日、東京都生まれ。‘07年『レ・ミゼラブル』でミュージカル俳優としてデビューし、その後も数々の名作に出演。2019年1月から「山崎育三郎 LIVE TOUR 2019~I LAND~」の開催が決定。※『anan』2018年8月1日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子(by anan編集部)
2018年07月28日映画館といえば、“座って映画作品を観るだけの場所”だと思っていませんか?それは、もはや過去の話。映画以外の芸術作品を堪能できるプログラム上映もあれば、登場するキャラクターを思いっきり声を出して応援する(!?)ような、新しい観賞スタイルも登場。さまざまなエンターテインメント要素を味わえる劇場に、早速、足を運んでみよう。【1】アート&ミュージカルまで、いろいろな作品を上映!映画館で楽しめる作品の幅はどんどん広がり、バリエーション豊かなものに。そのひとつが「アート・オン・スクリーン」。歴史的な美術作品を手がけたアーティストの人生に焦点を当てながらひもとくというプログラムを、映画館で上映するというもの。世界60か国、100万人が体験した人気作品で、展覧会とはまた違った形で、美術鑑賞を体感することができる。また、英国ナショナル・シアターが厳選した傑作舞台を収録し、映画館で観られる「ナショナル・シアター」は、ファンが多い人気シリーズ。公演中に収録された映像を上映するため、現地の観客同様、緊張感あふれる生の空気感も味わうことができる。お好みのエンタメ作品を、大画面で味わってみよう!【2】声を出して楽しみます!新しい観賞スタイルが大人気。近年、“映画は静かに観るもの”という、これまでの概念をくつがえすような観賞方法が人気を集め、話題となっている。そのひとつが、映画の上映中に自由に大声を出すことが認められている「応援上映」。盛り上がるシーンで歓声をあげたり、つっこんだり、好きなキャラクターに「がんばってー!」と声をかけたりと、いろいろな楽しみ方ができる。また、「ライブ・ビューイング」は、コンサートなどの生放送映像を、劇場で上映するというもの。チケットが売り切れていたり、遠かったりして会場に行けなかったイベントに手軽に参加できる。どちらも、同じ作品を愛する人たちと一緒に盛り上がり、一体感を楽しめることが醍醐味。上映作品を確認してみよう。【3】最高の映画体験ができるスゴい設備の登場!映画を観賞する環境も、変化が止まらない模様!シネコンを中心に、映像を観るだけでなく、作品の世界をリアルに体感できるシステムを搭載した映画館が、どんどん登場している。「IMAX(R)シアター」では段違いの迫力を味わえ、「ドルビーアトモス」は、これまでとは違う音響体験ができる。さらに、場面に合わせてシートが動くなど、まるで自分が主人公になったかのような気持ちになれる「4DX」は、アミューズメントパークのアトラクションに似た体験ができる。また、周りから独立した環境や、高級ソファで映画を観ることができる「プレミアムシート」など、リッチな席が用意されている映画館も増加中。贅沢な映画体験をどうぞ。※『anan』2018年7月18日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2018年07月17日