マシュー・マコノヒー主演、ハーモニー・コリン監督最新作『ビーチ・バム まじめに不真面目』の予告編が完成し、新たな場面写真とともに解禁。また、批評家の浅田彰氏から「パンデミックと自粛で窒息しそうな私たちの社会に吹き込む一陣の涼風」とのコメントが到着した。予告編では、物語の舞台である、アメリカ最南端の楽園フロリダ州キーウエスト島で開催されている地元のフェスで、本人役で登場している伝説的カントリー・ミュージシャン、ジミー・バフェットらに続いて登壇した詩人ムーンドッグ(マコノヒー)が、得意のポエムを朗読し、雄叫びで客席を沸かせる場面からはじまる。スヌープ・ドッグがほぼ本人役で演じる悪友ランジェリーたちと、ハウスボート上でパーティー三昧の日々を送るも、とある事件をきっかけに警察につかまり、「馬鹿騒ぎはおしまい」と裁判所で更生を強要される――。しかし、ムーンドッグは何が起こっても、「Fun is a fucking Fun」と言い放ち、現状を楽しむことを恐れない。予告では、ジョナ・ヒル演じるムーンドッグの出版担当から「お前は酒と女で才能をムダにしたんだ」とからかわれるも、ジャーナリストからのインタビューに対しては、「(社会の人々は)無理をしてつまづく奴が多い。(生きるのは)ただでさえ大変なのに。人生ってのは山あり谷ありだ。俺はとことん楽しみ尽くしてやる」と自らの生き方を高らかに宣言する、印象的なシーンが切り取られている。また、映像にはムーンドッグが刑務所で出会った牧師の息子(ザック・エフロン)や、イルカ船の船長(マーティン・ローレンス)など、個性豊かな面々も登場。彼らを頼りながら自由を奪回する旅に出るのだが、果たして、ムーンドッグが辿り着く先は...?そして、異例のベストセラー&ロングセラー哲学書となったデビュー作「構造と力」(83)と次作「逃走論―スキゾ・キッズの冒険」(86)によって、ハーモニー・コリンと同じく“アンファン・テリブル(恐るべき子供)”としてセンセーショナルに世に登場した批評家・浅田彰氏よりコメントが到着。マコノヒー演じる放蕩詩人・ムーンドッグの一見、不道徳・不謹慎で周囲から嘲笑されるその生きざまを、絶妙なバランスが取れた快楽主義者や真の自由人として賛美しており、予告にも掲載されている。浅田彰氏コメント全文自己規制(自粛)と相互監視を逃れ、しかも「自由という名の野蛮」を振りかざして「死に至る悦楽」へと暴走することがない。軽やかに快楽の波に乗りながら、他者とともにあくまでも明るく生き続ける。これはそんな真の自由人の姿を描く美しい映画――パンデミックと自粛で窒息しそうな私たちの社会に吹き込む一陣の涼風だ。『ビーチ・バム まじめに不真面目』は4月30日(金)よりキノシネマ横浜みなとみらい・立川高島屋 S.C.館・天神の3館で公開した後、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビーチ・バムまじめに不真面目 2021年4月30日よりキノシネマみなとみらい・立川・天神ほか全国にて公開©2019 BEACH BUM FILM HOLDINGS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年03月06日アカデミー賞俳優マシュー・マコノヒーを主演に迎えた、ハーモニー・コリン監督の『スプリング・ブレイカーズ』以来7年ぶりの最新作『The Beach Bum』が、邦題『ビーチ・バム まじめに不真面目』として公開日4月30日(金)に決定。色彩美と豪華キャストが目を引くポスタービジュアルと場面写真も解禁された。マシュー・マコノヒーが演じる主人公・ムーンドッグは、かつては天才詩人ともてはやされたが、いまや酒と女に溺れ、才能をムダにしたホームレスという設定。ある事件をきっかけに無一文となり、クレイジーな仲間たち(演じるのはスヌープ・ドッグ、ザック・エフロン、マーティン・ローレンス、ジミー・バフェットら)にときに頼りながら、新たな詩を書くための旅に出る。だが、従来のロードムービーとは大きく異なるのは、主人公が旅に出ても“まったく成長しない”“一度も反省しない”という点。主人公の本音は「人は皆、自分の内面を見つめる余裕がなくなってしまう。人生は山あり谷あり。俺はどんな時も自分に素直に、人生を楽しみたいだけ」というもの。映画をいち早く鑑賞した、37年来の仲であるイラストレーターのみうらじゅんと映画評論家・町山智浩は1時間あまりのトークを行い、その結果、副題が「まじめに不真面目」に決定。2人は主人公ムーンドッグは根が真面目で、実は細かいことを気にしてしまう性格だからこそ、照れ隠しでふざけたキャラクターを演じていると指摘。「実はまじめに不真面目を貫くって大変なんだよね」と意見が一致し、この邦題が生まれたという。別の邦題候補として、みうらさんは、主人公が詩人(ポエマー)であり、ヒッピーでもあることから、ポエマーとヒッピーを掛け合わせた造語“ポエッピー”を編み出し『ハッピー・ヒッピー・ポエッピー』という案を提案。町山さんは、浮世離れした主人公を「渚の解脱マン」と名付けていた。2人の邦題が入った2種のチラシは、映画館のチラシラックに設置されるという。今回解禁となったポスタービジュアルは、アカデミー賞怪優マコノヒー演じる元・天才詩人ムーンドッグが、毎日どんちゃん騒ぎのパーティをしているハウスボートの上で、満面の笑みを浮かべる場面が切り取られた。キャッチコピーには、劇中の印象的なセリフ「Fun is a Fucking Gun」とその意訳「楽しんで生きるのは、闘いだ」を採用。トランプ前大統領の誕生がきっかけで本作の構想を思いついたというコリン監督が、本作に込めたメッセージともなっている。『ビーチ・バム まじめに不真面目』は4月30日(金)よりキノシネマみなとみらい・立川・天神ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビーチ・バムまじめに不真面目 2021年4月30日よりキノシネマみなとみらい・立川・天神ほか全国にて公開©2019 BEACH BUM FILM HOLDINGS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年02月17日