富司純子とシム・ウンギョンがW主演を務める映画『椿の庭』が、10月開催の「第42回モスクワ国際映画祭」アウト・オブ・コンペティション部門へ正式出品されることが決定。延期されていた公開時期も来年4月に決定したことが分かった。椿が咲き誇る一軒の家に住む絹子(富司さん)と絹子の娘の忘れ形見である渚(シム・ウンギョン)、そしてそこを訪れる人々の1年間を描く本作。今回正式出品が決定した世界四大映画祭の1つ、モスクワ国際映画祭は、1935年に創設された世界的にも由緒ある国際映画祭。これまで日本からも幅広い世代の監督の作品が出品されてきた。今年は開催時期を例年より大きく後ろ倒しし、10月1日(木)から8日(木)まで開催される。本作の主演を務めた富司さんは「公開決定、モスクワ国際映画祭出品に嬉しく思っております。フィルム撮影でのカメラアングル、自然光での照明、すべてが美しく素晴らしい映像です。国内外一人でも多くの方にご覧頂き、愛されることを祈っております」と喜び、シム・ウンギョンも「来年の始まりを『椿の庭』と共に出来ることが、感慨深いです。皆さんにとって、安らぎの時間になりますように願っております」と話す。写真界の巨匠で本作の監督を務めた上田義彦は、公開延期当初はとてもショックを受けたと言い、「世界中がコロナ禍の渦中で喘いでいる状況を目の当たりにして、これは致し方のないこととして胸に収めておりましたが、この程、来年4月に再度公開が決まり、また、時を同じくしてモスクワ国際映画祭に出品が決まり、とても嬉しく想っております」と心境を明かし、出演した鈴木京香は「ぜひ沢山の方々に観ていただきたいと思っています」とコメントを寄せた。『椿の庭』は2021年4月、シネスイッチ銀座ほかにて順次公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:椿の庭 近日公開©2020 “The garden of Camellia” Film Partners
2020年09月04日新型コロナウィルス感染症拡大にともなう文化イベント自粛要請を受け、2月29日からすべての演奏活動を中止していた日本フィルハーモニー交響楽団(日本フィル)。中止公演の数はなんと50公演を越え、今年度の赤字はすでに4億円を超えていると発表された。この厳しい状況の中、7月から段階的に感染症対策を講じた上でコンサートが再開される。その内訳は、感染症拡大のリスクを軽減するため、公演プログラムを当初の予定から1曲割愛して休憩なし。しかも政府や自治体等のガイドラインに従い、ホール定員の約50%(900席)を使用し、前後左右を1席ごとに空けるという徹底ぶりだ。なんにしても久々の生演奏が心に染みること間違いなし。さらには、存続の危機にある日本フィルへの支援も求められている。詳細は以下参照。<公演概要>●第722回東京定期演奏会(7月10日、11日)2020年7月10日(金)19:00開演2020年7月11日(土)14:00開演会場:サントリーホール指揮:広上淳一【変更後公演プログラム】(休憩なし1時間)J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ブラームス:交響曲第1番●特別演奏会2020年7月13日(月)19:00開演(休憩なし1時間)会場:サントリーホール指揮:井上道義/ヴァイオリン:前橋汀子/オルガン:石丸由佳(プログラム)J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(オルガン独奏)J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(オルガン独奏)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61vA席4000円B席3000円A席(寄付付き)7000円※4月29日第385回名曲コンサートのチケットではご入場いただけません。●特別演奏会2020年7月30日(木)19:00開演(休憩なし1時間)会場:サントリーホール指揮:井上道義(プログラム)ドヴォルジャーク:交響曲第9番《新世界より》A席4000円B席3000円A席(寄付付き)7000円※4月29日第385回名曲コンサートのチケットではご入場いただけません。●特別演奏会2020年8月1日(土)14:00開演(休憩なし1時間)会場:サントリーホール指揮:広上淳一(プログラム)ベートーヴェン:《エグモント》序曲ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》A席4000円B席3000円A席(寄付付き)7000円※各公演先着900人(優先発売で完売の可能性あり)※今後の状況によっては開催できなくなる可能性もあるため、開催の可否は当日必ずホームページにて開催を確認してください。※関連公演・7月10日、11日日本フィルハーモニー交響楽団第722回東京定期演奏会・7月13日日本フィルハーモニー交響楽団特別演奏会・7月30日日本フィルハーモニー交響楽団特別演奏会・8月1日日本フィルハーモニー交響楽団特別演奏会
2020年07月07日大阪を代表するオーケストラの1つ「関西フィルハーモニー管弦楽団(関西フィル)」が、2月27日の第307回公演以来中止していた定期演奏会を復活させる。6月27日(土)にザ・シンフォニーホールで開催されるのは、第311回定期演奏会。 指揮は当初の予定通り鈴木優人が努め、プログラムには、モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲&交響曲第29番とシューベルトの交響曲第5番が披露される。公演に際しては、大阪府のホール収容ガイドライン人数に則り、1704席中700席を使用(すでに販売予定数終了のため当日券販売なし)。来場者への対応にも万全の対策が施される。演奏するオーケストラにおいても、隣り合うプレーヤー同士の間を広めにとった編成や、可能な限りのマスク着用などの新型コロナウィルス対策が図られる。まさに待ちに待ったコンサートであると同時に、今後の文化活動再開を目指す上において極めて重要な第1歩となるこの公演。ソーシャルディスタンスによる関西フィルの挑戦に注目したい。◆公演概要関西フィルハーモニー管弦楽団第311回定期演奏会2020年6月27日(土)ザ・シンフォニーホール指揮:鈴木優人管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団※一部プログラムを変更。変更後のプログラムモーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲、交響曲第29番シューベルト:交響曲第5番◆公式HP
2020年06月05日ライアン・ゴズリングが、フィル・ロード&クリス・ミラーの監督コンビと組むことになった。タイトルは『Project Hail Mary』。原作は『火星の人』(『オデッセイ』の原作)を書いたアンディ・ウィアーが来年出版する、宇宙を舞台にしたスリラーだ。ゴズリングが演じる主人公は宇宙飛行士。MGMが製作する。ロード&ミラーは、『レゴ(R)ムービー』などで知られる。アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は、オスカーを受賞した。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の監督にも抜擢されたが、撮影途中にして降板させられ、ロン・ハワードが引き継いでいる。ゴズリングは、『ハーフネルソン』と『ラ・ラ・ランド』でオスカーに候補入りした。最近作はニール・アームストロングの伝記映画『ファースト・マン』。文=猿渡由紀
2020年05月18日毎年元旦に行なわれる「ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート」は、ウィーンの誇るムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界90カ国以上に放送され、5億人が視聴するというビッグ・イベントだ。1939年のスタート以来80年以上の歴史を誇るこのコンサートでは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、その高額のチケットは世界一入手困難として知られている。今年は、ボストン交響楽団音楽監督、ゲヴァントハウス管弦楽団楽長を兼任する、ラトヴィア出身のアンドリス・ネルソンスが初登場。すでに80回に迫る共演を重ねてきたことで、ウィーン・フィルから厚い信頼を寄せられているネルソンスが、新たな時代のウィンナ・ワルツとポルカを華麗かつ鮮烈に紡ぎ出した。現地メディアからも、「祝祭的気分に溢れ、音楽的に優れたネルソンスのデビュー」(『クーリエ』紙)、「ネルソンスのニューイヤー・コンサートは、ピチピチ感満点。聴衆も熱狂し、スタンディング・オヴェーションで応えた」(『クローネ』紙)、「ドライヴ感がすごく、細かいところまで配慮され、爆発的な迫力にビックリ」(『スタンダード』紙)など、絶賛の嵐が寄せられている。注目のプログラムは、定番の「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」などに加えて、今年生誕250年のベートーヴェン、没後150年のヨーゼフ・シュトラウス、ザルツブルク音楽祭創設100年、ウィーン楽友協会竣工150年と、2020年のさまざまなアニヴァーサリーを織り込んだ多彩な作品で構成され、同コンサート初登場となる作品が9曲と新鮮味も十分。この話題のコンサートが、収録後わずか10日後に全曲配信。1月29日にはCDの発売も予定されるほか、2月19日にはブルーレイも発売予定。2020年のスタートを飾る話題のイベントを振り返るチャンス到来!「ニューイヤー・コンサート2020アンドリス・ネルソンス&ウィーン・フィル」2CD:SICC-2157~82020年1月29日発売¥2,900+税ブルーレイ:SIXC-292020年2月19日発売予定¥5,700円+税1.オペレッタ「放浪者」 序曲★(ツィーラー)2.ワルツ「愛の挨拶」 作品56★(ヨーゼフ・シュトラウス)3.リヒテンシュタイン行進曲 作品36★(ヨーゼフ・ストラウス)4.ポルカ「花祭り」 作品111(ヨハン・シュトラウス2世)5.ワルツ「シトロンの花咲く国」 作品364(ヨハン・シュトラウス2世)6.ポルカ・シュネル「警告なしで」 作品132★(エドゥアルト・シュトラウス)7.オペレッタ「軽騎兵」 序曲(スッペ)8.ポルカ・フランセーズ「キューピッド・ポルカ」 作品81★(ヨーゼフ・シュトラウス)9.ワルツ「もろびと手をとり」 作品443(ヨハン・シュトラウス2世)10.ポルカ・マズルカ「氷の花」 作品55★(エドゥアルト・シュトラウス)11.ガヴォット★(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)12.郵便馬車の御者のギャロップ 作品16の2★(ロンビー)13.12のコントルダンス WoO 14より第1・2・3・7・10・8曲★(ベートーヴェン)14.ワルツ「楽しめ人生を」 作品340(ヨハン・シュトラウス2世)15.トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214(ヨハン・シュトラウス2世)16.ワルツ「ディナミーデン」 作品173(ヨーゼフ・シュトラウス)[アンコール]17.ポルカ・シュネル「大空に羽ばたいて」 作品230(ヨーゼフ・シュトラウス)18.新年の挨拶19.ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314(ヨハン・シュトラウス2世)20.ラデツキー行進曲 作品228(ヨハン・シュトラウス1世)★これら9曲はニューイヤー・コンサート初登場。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮:アンドリス・ネルソンス[録音]2020年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング
2020年01月18日ガトーショコラ専門店「ショコラフィル(Chocolaphil)」より、バレンタイン限定の「ガトーショコラ フランボワーズ&シャンパン」が登場。2020年1月22日(水)から2月14日(金)まで、国内のショコラフィル全店舗、および一部催事店舗にて各日数量限定で発売される。「ガトーショコラ フランボワーズ&シャンパン」は、シャンパンで上品に香りづけをした生地の中に、甘酸っぱいフランボワーズのコンフィチュールを詰め込んだガトーショコラだ。コロンビア産カカオ70%のチョコレートを使用した、ビターな味わい引きたつ1品に仕上げている。また2月1日(土)からは、「カカオニブクランチ」も登場。カカオ豆をフレーク状に砕いたカカオニブ、パリパリ食感のクレープ生地を、ミルクのコクとまろやかさを楽しめるチョコレートに合わせた。【詳細】ショコラフィル バレンタイン限定スイーツ取扱店舗:国内のショコラフィル全店舗、一部催事店舗・ガトーショコラ フランボワーズ&シャンパン 3,500円(税込)〈各日数量限定〉発売期間:2020年1月22日(水)〜2月14日(金)・カカオニブクランチ 1,080円(税込)発売期間:2020年2月1日(土)〜未定
2020年01月17日ガトーショコラ専門店「ショコラフィル(Chocolaphil)」エトモ自由が丘店では、2019年12月20日(金)より冬季限定商品のホットチョコレートを販売する。コロンビア産2種のチョコレートをバランス良くブレンドしたホットチョコレートは、カカオの味わいを引き出すため、敢えて甘みを控えめに調整。芳醇なチョコレートの味わいと香りを贅沢な口あたりと共に楽しめる、冬季限定の一杯となっている。また、エトモ自由が丘店では商品ラインナップを刷新し、これまでは大阪・大丸心斎橋のみで展開していた2種類のスイーツの販売をスタート。カカオニブを練りこんだビスケットカップにしっとり濃厚なガトーショコラを流し込んだ「ビスキュイショコラ with カカオニブ」と、2〜3名の少人数向けの「ガトーショコラ キューブ」が、エトモ自由が丘店でも楽しめる。【商品情報】「ショコラフィル」エトモ自由が丘店 冬季限定ホットチョコレート販売期間:2019年12月20日(金)〜未定価格:500円(税込)販売店舗:ショコラフィル エトモ自由が丘店
2019年12月20日ザ・プロアクティブカンパニー株式会社より新発売ザ・プロアクティブカンパニー株式会社は、10月28日(月)より、「セタフィル HAシリーズ」の販売を開始した。乾燥肌・敏感肌をハリとうるおいに満ちた肌へと導くフェイスケアシリーズだ。低分子ヒアルロン酸が角質層に浸透「セタフィル」は、肌トラブルに悩む人々のために開発されたスキンケアブランドであり、世界50ヶ国以上で信頼を集めている。「セタフィル HAシリーズ」は、水分を保持し、肌のうるおいとハリを保つ物質“ヒアルロン酸”に注目。小さく分解した“低分子ヒアルロン酸”を採用することで、角質層のすみずみに浸透させることが可能になった。健康な肌に比べ、皮膚のバリア機能が低下している乾燥肌・敏感肌にうるおいを与えることで、バリア機能をサポートし、外部刺激を受けにくい肌へと導く。今回発売された商品は2種。保湿乳液「セタフィル デイリー ハイドレーティング ローション HA」は、日中の集中保湿用。肌を乾燥から守り、化粧下地にも最適だ。価格は2,480円(税込み)となっている。夜間の集中保湿クリーム「セタフィル リッチ ハイドレーティング ナイトクリーム HA」は、肌の修復にとって重要な夜間に肌のバリア機能を整えてうるおいを与える。2,660円(税込み)での販売となる。2商品がセットになった「セタフィル ハイドレーティング デイ&ナイトセット」も、4,880円(税込み)で用意されている。(画像はセタフィル通販・販売公式サイトより)【参考】※セタフィル通販・販売公式サイト
2019年11月12日ガトーショコラ専門店の「ショコラフィル(Chocolaphil)」は2019年9月20日(金)、大阪・大丸心斎橋に関西エリア初となる新店舗をオープンする。焼きたてチーズタルト専門店「ベイクチーズタルト(BAKE CHEESE TART)」などで知られるベイク(BAKE)による新業態として、2019年2月に東京・自由が丘の1号店が誕生した「ショコラフィル」。“チョコレートよりもチョコレートを感じるガトーショコラ”をコンセプトに、コロンビア産の厳選されたチョコレート2種と、カカオのポテンシャルを最大限に引き出すバターとのバランスで、一口食べたときのインパクトと後味のまろやかさを追求したガトーショコラを提供している。関西エリア初出店となる大丸心斎橋店には、オープンに合わせて開発されたという新作メニューの「ビスキュイ ショコラ with カカオニブ」が登場。自慢の濃厚なガトーショコラと、カカオニブをふんだんに練りこんだサクサク食感のビスケットの味わいが口の中に広がる、手のひらサイズのスイーツだ。これに看板メニューの「ガトーショコラ レクタングル」と、より気軽に楽しめるハーフサイズの「ガトーショコラ キューブ」を加えた、全3種類のシンプルな商品ラインナップが用意されている。【店舗情報】「ショコラフィル(Chocolaphil)」大丸心斎橋店オープン日時:2019年9月20日(金) 13:00住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1 大丸心斎橋店本館B1F営業時間:10:00〜20:30TEL:06-6484-8360<商品情報>・ビスキュイショコラwithカカオニブ 1個280円(税込)/4個BOX1,080円(税込)・ガトーショコラキューブ 1個1,380円(税込)・ガトーショコラレクタングル 1本2,916円(税込)
2019年09月01日日本フィルの東京定期演奏会の新シーズンは、今年も世界を翔ける山田和樹のこだわりのプログラムからスタートする。フランス音楽と、日本フィルの創立指揮者、渡邉曉雄がはじめた「日本フィル・シリーズ」の新作初演と再演という意欲的なプログラムだ。【チケット情報はこちら】9月6日(金)・7日(木)にサントリーホールで行われる第713回東京定期演奏会<秋季>でフォーカスされているのは、酒の神バッカス。ローマ神話に登場する神でありながら、どこか人間味をも感じさせるバッカスの豪快さをフランス近現代音楽の魔法を使って導き出す。邦人作品では日本の民謡を芸術作品にまで昇華させた、当時30歳の間宮芳生のヴァイオリン協奏曲を現在90歳になった同氏の立会いのもと再演する。ソリストには、9月より日本フィルの新・コンサートマスターに就任する田野倉雅秋を迎え、新シーズンを彩る。そして世界初演となる大島ミチルの新作。映画音楽の分野で世界的に有名な大島が、あえて純粋なコンサートと向き合った作品だ。もう引き戻せないところまで来た人や自然環境・・・そしてそれを越えた先に何が待っているのか?その思いを作品にしたという、管弦楽曲『Beyond the point of no return』。大島は「後戻りできない地点を越えた先が悲観的なものではなく、人間の力によってきっと素晴らしいものであって欲しいとの願いも含めて作曲しました。私にとって純音楽は人そのものなのだと・・・音符ひとつひとつが細胞であり、全てが綿密に絡み合い・・・それらが指揮者やオーケストラによって命を吹きこまれる瞬間を楽しみにしています」と語る。日本フィルからは、「多くの人々に愛され、これからも何度も再演される作品を!」と依頼をした作品。新しい音楽が生まれる瞬間を、見逃せない。そして続く10月の第228回サンデーコンサートでのプログラムにはベートーヴェンをはじめとする超名曲がラインナップ。山田×日本フィルのベートーヴェンといえば、2倍にした管楽器、自由なボウイングなど、遊び心あふれ、躍動感に満ちた演奏の交響曲第1番が記憶に新しいが、今回は交響曲第5番「運命」に挑む。そして2020年のオリンピック・パラリンピックイヤーに向けて山田が東京混声合唱団、日本フィルとともに取り組んでいる「山田和樹アンセム・プロジェクト」にちなみ、日本フィルのテーマソングともいえるシベリウスのフィンランディアも取り上げる。日本フィルとは挑戦的なプログラムが多い山田マエストロとの古今東西で愛される名曲プログラムも、お聴き逃しなく。全公演、マエストロ・プレトークが行われるところも見逃せないポイントだ。文:山本円
2019年08月28日蓮沼執太フィルが明日8月25日に「日比谷、時が奏でる」を開催する。本公演は2部制となっており、第1部では昨夏『フルフォニー』を奏でた、総勢26人編成による蓮沼執太フルフィルが再集結。また、2ndアルバム以来の新曲を初演予定。そして、スペシャルゲストを交えたコラボレーションも行われるとのこと。環ROY×鎮座ドープネスによるKAKATO、菊地成孔&大谷能生によるヒップホップ・クルー・JAZZ DOMMUNISTERS、砂原良徳、原田郁子などが登場予定だ。さらに第2部では蓮沼執太フィルによる、1stアルバム『時が奏でる』全曲が生演奏されるとのこと。豪華編成と異色コラボレーションが生み出す化学変化と、贅沢な演奏によるアルバム完全再現が、真夏の夜の日比谷野外音楽堂で展開される。この瞬間を目撃しないのは勿体無いと思える内容だ。■公演情報蓮沼執太フィル「日比谷、時が奏でる」日時:2019年8月25日 (日)開場 16:30 / 開演 17:30場所:日比谷野外音楽堂
2019年08月24日東京の日比谷野外大音楽堂で、蓮沼執太フィルの公演「日比谷、時が奏でる」が8月25日に開催される。蓮沼執太フィルは、蓮沼執太がコンダクトする総勢16名が奏でる現代版フィルハーモニック・ポップ・オーケストラ。大谷能生や環ROYらが参加している。夏の終わりに行われる本公演は、2部構成となっており、第1部は昨夏『フルフォニー』を奏でた総勢26人編成による「蓮沼執太フルフィル」が再集結。新曲「windandwindows |ウインドアンドウインドウズ」や、野音をイメージした蓮沼執太フィルの新曲を初演予定。スペシャルゲストと蓮沼フィルの共演も行われ、環ROY×鎮座DOPENESSによるKAKATO、菊地成孔&大谷能生によるヒップホップ・クルー・JAZZ DOMMUNISTERS、中村佳穂や原田郁子とのコラボレーションに加え、砂原良徳による蓮沼フィルリミックスのパフォーマンスも。そして、第二部では、蓮沼執太フィルのファーストアルバム『時が奏でる』全曲生演奏。野音に蓮沼フィルの音楽が響きわたるイベントで2019年の夏の夜を楽しんで。【イベント情報】蓮沼執太フィル公演「日比谷、時が奏でる」会期:8月25日会場:日比谷野外大音楽堂時間:開場 16:30、開演 17:30、終演 20:00(予定)
2019年08月22日株式会社ドクターフィル コスメティクスは、美療エイジングケア「フイルナチュラントIC.U」に続く新たなスキンケアシリーズとして、「フイルナチュラントエクスバリア」を新発売。肌のバリア機能に真正面から向き合っていく皮膚科診療発想のスキンケアシリーズです。【2019年10月16日新発売】「敏感肌になっちゃったかも…」それ、肌のバリア機能が弱っているのでは?!撮影:GODMake.(タナベ皮フ科クリニック院長・田辺和美先生)近年、「自分は敏感肌である」と感じている人が増加傾向にあるようで、「『敏感肌になってしまって…』と皮膚科を訪れる方も増加している」と、タナベ皮フ科クリニック院長の田辺和美先生。この背景には、PM2.5・紫外線・空調などの外的刺激や、ストレス・睡眠不足・食生活の乱れなどの内的刺激による、環境の変化がある模様。しかしながら田辺先生は、「『敏感肌』は医学用語には存在せず、皆が思う不調(ザラつき、カサつき、化粧水がしみる、赤みが気になる…)は、肌がバリア機能不全を起こしている状態」と続けます。そしてこれは、肌質ではなく、普段は大丈夫でも、なんらかの要因で誰もがなりうる肌状態なのだそう。皮膚のバリア機能とは外的刺激から身体を守り、内部の水分蒸発を抑える役割のこと。肌の奥から順に「TJ(タイトジャンクション)バリア層」「角質バリア層」「皮脂バリア層」の3層構造からなり、どれか1つでも乱れると、バリア機能不全に。そしてその状態が悪化しすべてが乱れると、かゆみや湿疹、皮膚炎などの皮膚疾患に繋がるので、睡眠・食生活・バリア機能を整えるスキンケアで予防が必要。肌のバリア機能に真正面から向き合う皮膚科診療発想のスキンケアシリーズドクターフィル コスメティクス「フイルナチュラントエクスバリア」誕生撮影:GODMake.このような時代の流れに応え、保湿や肌への優しさのみでなく、バリア機能を立て直すことに着目した、健やかな肌を目指すスキンケアが、コーセーグループのドクターズコスメブランド『ドクターフィル コスメティクス』より誕生。クレンジング・洗顔・化粧水3種・美容液ゲル・クリーム2種の5アイテム8種で、今年10月より発売を開始します。現在発売中の美容医療発想エイジングケアブランド「フイルナチュラントIC.U」に続く新シリーズとし、皮膚科診療発想という立ち位置で、医者の処方するお薬のような安心感を届けます。現役の女性皮膚科医監修のドクターズコスメは、安全性と高効果の両立により、肌に悩む人へ救いの手を差し伸べてくれることでしょう。「フイルナチュラントエクスバリア」特長撮影:GODMake.①有効成分「サクラン(TM)」による「疑似バリア膜」の形成本スキンケアシリーズ最大の特長は、保水力に優れた「サクラン(TM)」を配合していること。本成分は肌の上で「疑似バリア膜」をつくり、外的刺激をブロックしながら、ヒアルロン酸の5倍とも言われる保水力で水分蒸散を防いで、バリア機能を強化します。この成分のパワーで、弱バリア肌をより早く健やかに立て直すことを可能に。②3つのバリアを立て直す「バリア コンプリーション システム」健やかな肌の基本である肌の3つのバリア層に、化粧水・美容液ゲル・クリームの3品がそれぞれアプローチ。各層に不足している成分をしっかり補い、強化します。化粧水・・・「TJ(タイトジャンクション)バリア層」「角質バリア層」にアプローチ。健やかなバリア形成を強力にサポート。美容液ゲル・・・「角質バリア層」にアプローチ。細胞間脂質を徹底補充し補強しながら、乾いた層をやわらかくし、うるおいで満たします。クリーム・・・「角質バリア層」「皮脂バリア層」にアプローチ。ダメージを修復しながら表面に「疑似バリア層」を作り、バリア機能を補強します。また、上記の他にも「うるおいバリア(肌あれ防止)成分」を配合し、肌あれなどの不調症状を予防・改善へ。内側から健康な状態へ導くのみでなく、外的刺激をブロックすることで、健やかな肌を目指します。「フイルナチュラントエクスバリア」」ランナップトリートメント クレンジング クリーム撮影:GODMake.うるおいを守りながら、メイク・毛穴の奥の汚れまでオフする、肌への摩擦の少ないクレンジング。メイクをなじませてから水やぬるま湯で洗い流すと、肌に必要なうるおいは逃さず、バリア機能の整ったしっとりキメ細やかな肌へ。トリートメント ウォッシング クリーム撮影:GODMake.繊細クリーミィ泡で弱バリア肌をやさしく洗う洗顔クリーム。少量の水かぬるま湯でよく泡立て、マッサージするようにやさしく洗顔するだけ。肌の汚れや大気汚染物質までしっかり落とし、刺激のもとを肌に残しません。リペア ローション(3種)撮影:GODMake.バリアの源にアプローチし、すこやかな肌の基本をつくる化粧水は、肌の乾燥度合いにあわせて選べる〈ややしっとり〉〈しっとり〉〈とてもしっとり〉の3タイプを展開。ニキビや部分的なべたつきの気になる方から、深刻な乾燥に悩む方まで、自分の肌にあった質感を選べます。リペア ゲル AL撮影:GODMake.乳液では考えられない、リッチなうるおいを密封するゲル状美容液。モイストヴェールで弱バリア肌にやさしく溶けこむこちらは、どんな肌質の方でも使用可能。リペアクリーム(2種)撮影:GODMake.強固な疑似バリア膜で外部刺激をブロックし、弱バリア肌を徹底的に守り抜くクリーム。〈しっとり〉〈とてもしっとり〉の2タイプで、ライトな使用感とリッチな使用感を実現。お肌状況やテクスチャー好みでチョイスして。ドクターフィル コスメティクス「フイルナチュラントエクスバリア」商品一覧2019年10月16日新発売フイルナチュラントエクスバリアトリートメント クレンジング クリーム130g2,800円フイルナチュラントエクスバリアトリートメント ウォッシング クリーム140g2,800円フイルナチュラントエクスバリアリペア ローション I(ややしっとり)150mL4,000円フイルナチュラントエクスバリアリペア ローション II(しっとり)150mL4,000円フイルナチュラントエクスバリアリペア ローション III(とてもしっとり)150mL4,000円フイルナチュラントエクスバリアリペア ゲル AL50g4,000円フイルナチュラントエクスバリアリペアクリームI(しっとり)44g5,000円フイルナチュラントエクスバリアリペアクリームII(とてもしっとり)44g5,000円※すべて税抜き表記です。
2019年07月21日劇団EXILEのメンバーが総出演した、SABU監督の映画『jam』が25日(現地時間)、モスクワ国際映画祭でロシア批評家協会賞を受賞した。同作は、EXILE HIROプロデュースによる、鬼才・SABU監督の最新作で、劇団EXILEが総出演する。ファンの一人・雅子(筒井真理子)に付きまとわれている場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ(青柳)、大切な彼女が瀕死の重傷を負ってしまい“善いこと”貯金をすれば彼女の意識が戻るのではないかと信じるタケル(町田)、刑務所からシャバに戻りやくざに復讐を仕掛けるテツオ(鈴木)、3人の人生が交錯する。世界四大映画祭(カンヌ、ベルリン、 ヴェネチア、モスクワ)の1つ、モスクワ国際映画祭の正式コンペティション部門に正式出品された同作。ロシア批評家協会賞の受賞は日本人監督初であり、世界各国からの問い合わせが一気に増えているという。日本の公開(2018年12月1日)以降も、台湾、イタリア、中国、北米などの映画祭から熱烈オファーにより、今後も映画祭巡業していく予定。現在開催中の ヨーロッパ最大のアジア映画祭であるウディネ・ファーイースト映画祭では、1,200人の観衆が集まりスタンディング・オベーションの中、映画祭ディレクターであるサブリナ・バラチェッティが 「”SABU”というジャンルでしかくくれない本作、次に何が起こるか わからないサプライズが最後まで続き、世界共通でエキサイトする作品」とコメントを残した。世界最古のエンタメ業界紙ハリウッド・ レポーターも「何が起こるかわからない、ストーリー展開。こんな自由で緻密なオリジナル映画が作られる日本映画界、まだまだ今後が楽しみ」とコメントするなど、注目を受けている。6月19日に、Blu-ray&DVDが発売予定。
2019年04月30日現在、資生堂の最先端技術を応用したシート状美容液「ナビジョン HA フィルパッチ」を購入できる『NAVISION(ナビジョン)』の期間限定ストアが、都内5カ所にて随時オープン。このストアでは、医療機関か資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」でしか販売されていない「ナビジョン HA フィルパッチ」を、実際にトライアルした上で購入することが可能だ。「ナビジョン HA フィルパッチ」は、ヒアルロン酸を針状に固めたという注目のスキンケアアイテム。実際に自分の肌で試すことができる、この機会をお見逃し無く。美容皮膚研究から生まれたスキンケアブランド『NAVISION』美の価値観や美しくなる手段が多様化し、スキンケアのあり方も進化する中、プロフェッショナルな美容領域は益々身近な存在に。そんな流れを汲んで、女性の肌を見続けてきた資生堂が2005年からスタートした、プロフェッショナルな技術で美しくなりたい気持ちに向き合うナビゲーターが『NAVISION』だ。NAVISIONは2019年より、プロフェッショナルな体験をセルフで叶えられる未知の世界へナビゲートするべく、新たなステージへと進化。「肌で顔立ちの印象を変える」という次世代スキンケアブランドを目指している。「マイクロニードル技術」採用、ヒアルロン酸100%のシート状美容液を体験今回の期間限定ストアでは、これまで美容皮膚科を中心とした医療機関と、資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」のみでしか購入できなかった「ナビジョン HA フィルパッチ」を実際に試し、購入することができる。「ナビジョン HA フィルパッチ」は「マイクロニードル技術」を採用。シート1枚につき1,200本の針状に固められたヒアルロン酸の結晶が、規則正しく配列されている。このシートを肌と密着させることにより成分が溶け出し、より深く潤いを届けることが可能だ。ただ塗るだけではなく、肌の奥に直接届けることを追求して開発されたスキンケアアイテムということで、かつてない効果が期待できる。針と聞くと恐怖感を覚えるかもしれないが、筆者が実際に肌にのせてみたところ、ざらっとした感触をわずかに感じるくらいで痛いという感覚はなかった。人によっては多少チクチクとした刺激を感じる人もいるという。目元もしくはほうれい線ができる部位への貼付がおすすめだそうで、気になる肌悩みを販売員に相談しながらトライアルできるのも安心感がある。ストア内には、体験後に崩れてしまったメイクを直すことができるスペースが設けられているのもうれしい限り。近未来な世界観が体験できる期間限定ストアは都内5カ所に設置期間限定ストア内はシルバーを基調とし、次世代のスキンケアを提案するNAVISIONの世界観を体現した近未来な雰囲気。「マイクロニードル技術」を表現したアーティスティックなオブジェの展示もあり、思わず写真におさめたくなる。ストアは2019年2月1日(金)から、表参道B SPACEをはじめ、蔦屋書店 GINZA ATRIUM(銀座)、福徳の森(日本橋)、高島屋 1階JR口特設会場(新宿)、蔦屋家電 E-room(二子玉川)など、都内5カ所に順次オープン。真の素肌美へと導くブランドNAVISION。この機会に、NAVISIONの最先端技術を体験してみてはいかがだろうか。【参考】※資生堂ナビジョン
2019年02月05日焼きたてチーズタルト専門店「ベイク チーズ タルト(BAKE CHEESE TART)」などを手掛ける株式会社ベイク(BAKE)から、ガトーショコラ専門店ブランド「ショコラフィル(Chocolaphil™️)」がデビュー。1号店が自由が丘駅直結の「エトモ自由が丘」内に、2月1日オープンする。ショコラフィルは、“チョコレートよりもチョコレートを感じるガトーショコラ”をコンセプトに誕生した専門店ブランド。ブランドネームであるショコラフィルは、「チョコレート(Chocolate)」と、愛でるという意味の「フィル(Phill)」を掛け合わせており、口にした瞬間の満ち足りた気持ちが込められている。(左)焼きたてガトーショコラ ロンド 1個 税込320円、(右)ガトーショコラ レクタングル 1個 税込2,916円ガトーショコラには、鎌倉のアロマ生チョコ専門店「カカオ(ca ca o)」が手掛ける、厳選されたコロンビア産のチョコレート2種を使用。カカオに秘められたポテンシャルを最大限引き出すためチョコレートとバターのバランスを考え、一口食べたときのインパクトと後味のまろやかさを追求した。熱を入れると開花するカカオの華やかな香りと、チョコレートが口の中で溶けていく味わいを感じられる。メニューは、口どけや味わいの違いを楽しめる2種をラインアップ。ふわふわムースのような焼きたての口どけが味わえるカップタイプの「焼きたてガトーショコラ ロンド」と、おいしさをぎゅっと濃厚に閉じ込めたバータイプの「ガトーショコラ レクタングル」。カカオ豆をフレーク状に砕きキャラメリゼした「カカオニブ」が個包装で別添えされており、お好みでトッピングできる(「焼きたてガトーショコラ ロンド」はその場でトッピングして提供)。クランチ食感と、キャラメリゼした程よい甘さとカカオ本来の苦味を感じる「カカオニブ」のアクセントが加わった新食感ガトーショコラとなっている。自由が丘店の他、銀座三越でも2月4日〜2月14日の期間ポップアップストアを展開する。チョコレートの旨味を余すことなく焼きあげたガトーショコラを味わってみては。【店舗情報】ショコラフィル(Chocolaphil™️) エトモ自由が丘店住所:東京都目黒区自由が丘一丁目31-11(自由が丘駅改札外) 営業時間:11:00〜20:00 ※オープン初日は変更の可能性あり
2019年01月17日ガトーショコラ専門店「ショコラフィル(Chocolaphil)」が、2019年2月1日(金)、自由が丘にオープンする。ベイクが新たに展開するガトーショコラ専門店チーズタルト専門店「ベイクチーズタルト(BAKE CHEESE TART)」などで知られるベイク(BAKE)が新たに展開する「ショコラフィル(Chocolaphil)」は、フリッパーズ スタンドやゴンチャなどの話題スイーツ店とともに「エトモ自由が丘」内にオープンすることとなるガトーショコラの専門店。コンセプトは、“チョコレートよりもチョコレートを感じるガトーショコラ”だ。食感も楽しめる、2種類のくちどけガトーショコラ店内での展開メニューは、ふわふわムースのような焼きたてのくちどけが味わえるカップタイプ「焼きたてガトーショコラ ロンド」と、おいしさを閉じ込めた、濃厚な味わいのバータイプ「ガトーショコラ レクタングル」の2種類。バータイプは、カカオ豆をフレーク状に砕きキャラメリゼした「カカオニブ」を個包装で別添えしており、自分の好みでトッピングを変えられる。チョコレートとバターを絶妙なバランスで混ぜ合わせ、カカオに秘められたポテンシャルを最大限引き出したガトーショコラは、一口食べたときのインパクトと、余韻を残すまろやかな後味が魅力だ。あつあつの状態であれば、カカオの華やかな香りをより一層楽しめるだけでなく、チョコレートが口の中で溶けていく味わいも感じられる。出来立てはもちろん、自宅で温めて、芳醇なカカオの旨味と香りを楽しんで。【詳細】ガトーショコラ専門店「ショコラフィル」オープン日:2019年2月1日(金)住所:東京都目黒区自由が丘1丁目31番11号TEL:03-6459-5821営業時間:11:00~20:00 ※オープン初日は営業時間が変更になる場合有。価格:焼きたてガトーショコラ ロンド 1個 320円(税込)ガトーショコラ レクタングル 1個 2,916円(税込)
2018年12月23日今度は、何を、どうやって?----9月は、今年にかぎったことではないが、これが気になる。山田和樹のふる日本フィルである。この列島で、西洋芸術音楽が生まれ育ったヨーロッパからはなれた極東の島国で、どんな「芸術音楽」が、「オーケストラ音楽」が生まれたのかを、山田和樹は掘りおこそうとする。【チケット情報はコチラ】まず三善晃《ピアノ協奏曲》。第二次世界大戦が終結し、まだ海外渡航者がわずかしかいなかった時期にフランスに留学、かの地の音楽を吸収し、書き下ろされた作品だ。いま聴いてもフレッシュで、デリケートでありながらもアグレッシヴな、簡潔な音楽。音色の美しい萩原麻未がソリストなのもうれしい。三善晃とつながりが深いフランスの作品がつづく。プーランクとデュティユー、ともに作品は「交響曲」の体裁をとりつつ、前者は軽妙さをうちだす「シンフォニエッタ=小交響曲」、後者は、「ル・ドゥーブル」、英語でいうなら「ザ・ダブル」を副題に持つ。分身・もうひとつの自分、であり、鏡やエコーといったニュアンスも。これ、指揮者の前に12人からなる小オーケストラが、その背後に通常の三管編成のオーケストラが位置する、文字どおりの「ダブル」。ふたつのオーケストラがモティーフを、音色を、リズムを投げ、投げかえし、いわば共鳴箱のよう。ひびきの点でも、視覚的にも、おもしろい。プーランクとデュティユー、作曲・初演、ともに第二次世界大戦後。いわば19世紀的な「交響曲」の解体と変容がみてとれる。ドイツ・オーストリア流の肩肘張った「交響曲」への批評になってもいよう。唯一、有名曲といえるデュカス《魔法使いの弟子》はどうか。こちらは19世紀の終わり、20世紀にもう片足いれているくらいの1897年の初演、これだけ時代的に「前」である。もしかすると、あまり馴染みのないプログラムに有名な、それも諧謔味のある楽曲をいれようという指揮者のサーヴィスだろうか?いやいや、そうではないらしい。だって、ここには「ストコフスキー編」とあるではないか。山田和樹はわざとディズニー映画『ファンタジア』の、ミッキー・マウスが箒に魔法をかけ、水を運ばせたアニメーションのヴァージョンをひびかせようとしているのだ、きっと。だとすると?そう、だとすると、『ファンタジア』は1940年だから、コンサートにならぶ楽曲たちは1940年代から1960年代にかけてのオーケストラの諸相を提示することになる。それもフランスとかかわりのある作品ばかり。ひとつはハリウッド的なメディアとのかかわりを持ち、もうひとつは留学帰りの極東の作曲家の手によって。どの楽曲も躍動感がある。端的に、ノリがいい。靴のなかであしゆびにリズムをきざませてほしい。テンポのゆっくりした部分でも、そこには緊張感が満ち、ちょっとしたアクセントが加えられるだろう。そのコントラストが、この指揮者、ピアニストの、「いま」の感覚で体感できる。ほかのプログラムでは味わえないテンションを心身に得られるコンサートになるだろう。文:小沼純一
2018年08月09日今年のNHK音楽祭の中でも特に注目されるのが、サイモン・ラトル&ロンドン交響楽団のコンビ初来日だ。ラトルは、ベルリン・フィルのポストを経験後、別の常設オーケストラの音楽監督に就任した史上初の指揮者。つまり我々は、歴史上初めて“ベルリン・フィルの先”を体験することになる。【チケット情報はこちら】英国リヴァプールに生まれたラトルは、バーミンガム市響を世界的な楽団に育て上げ、2002年から2018年にはベルリン・フィルの芸術監督として活躍。2017年9月、ロンドン響の音楽監督に就任した。彼は、常にクリエイティブな発想をもって、明晰かつ生気に溢れた音楽を創造する世界きっての名指揮者。しかし首都ロンドンの楽団を率いるのは生涯初となる。今年まだ63歳で指揮者としてはこれからが円熟期だけに、母国の雄とのコラボに熱視線が注がれている。1904年に創設されたロンドン響は、英国五大オーケストラの中でも最上位に位置する名門。世界トップクラスの高性能集団であると同時に、指揮者の持ち味に即したサウンドを奏で、『スター・ウォーズ』の華麗な響きも生み出すなど、柔軟な対応力を有している。すなわち今回は、最上の経験値をもつラトルの意図が隅々まで反映された、最高級の音楽が期待される。プログラムも実に興味深い。1908年作のラヴェルのバレエ音楽『マ・メール・ロワ』、1916年作のシマノフスキのヴァイオリン協奏曲第1番、1926年作のヤナーチェクの『シンフォニエッタ』と、20世紀初頭の名作が時系列で続く。コンセプトも明確だし、どれもラトルの才気とセンス、ロンドン響の精緻な機能性が生きる作品だ。童話を題材にした『マ・メール・ロワ』は、精妙でフランスのエスプリに富んだ佳品。当コンビならば、この上なく緻密な演奏を聴かせるに違いない。『シンフォニエッタ』は以前、村上春樹の小説『1Q84』に登場して話題を集めた小交響曲。チェコの巨匠が描いた民族的な音楽で、トランペット9本をはじめ13本の金管別動隊を用いた壮麗なサウンドが聴きものだ。そしてシマノフスキのヴァイオリン協奏曲は、ショパン以来のポーランドの大家が全盛期に残した、エキゾティックで妖艶な音楽。ここでは、モデルのような長身と美貌を誇るオランダの人気奏者、ジャニーヌ・ヤンセンがソロを弾く。艶美な音色、高度のテクニック、繊細な感性を併せ持つ彼女は、官能的でいながら難技巧を要する同曲に相応しい名手だ。しかもこの曲は、多数の管・打楽器やハープ2本を用いた、協奏曲としては異例の大編成。それゆえ強力なバックも華麗な効果を発揮する。全てが生演奏でこそ真価がわかる演目。英国史上最強コンビでそれを堪能できる絶好機を逃してはならない。公演は9月27日(木)東京・NHKホールにて。チケットは発売中。文:柴田 克彦
2018年07月18日こんにちは、アートディレクターの諸戸佑美です。読者の皆さんは、音楽や芸術好きの方々も多いと思うのですが、最近どんな音楽を良く聴かれていますか?【シネマの時間】第31回は、世界を魅了する魂のピアニスト フジコ・ヘミングのドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』をご紹介させていただきます。苦難を乗り越え、60代に一夜にして世界に見出された遅咲きのシンデレラ、フジコ・ヘミング!80代になった今でも日本、ヨーロッパ、北米南米など世界中で年間約60本の演奏活動を続け、チケットは即完売、新たなオファーも絶えない奇跡のピアニストです。本作は、映画はもとより数多くの音楽映像やドキュメント作品、コンサートの総合演出なども手掛ける小松荘一良監督が、企画から立ち上げ、パリ・NY・LA・ブエノスアイレス・ベルリン・東京・京都といった世界を巡るフジコを2年間に渡って撮影したドキュメンタリー映画。情感溢れるダイナミックな演奏シーンとともに、お気に入りのアンティークに囲まれたパリや東京などのご自宅で、愛する動物たちとともに暮らす姿、知られざる家族・恋についてなど、本作でしか見られないフジコ・ヘミングの素顔が解き明かされています。多くの人々を魅了してやまないフジコの音楽は、どんな人生・ライフスタイルから生まれてくるのでしょうか?今回、小松荘一良監督に制作秘話など貴重なお話をたっぷりと伺っています。どうぞお楽しみいただければ幸いです!■映画『フジコ・ヘミングの時間』小松荘一良監督特別インタビュー!ーー本日はどうぞよろしくお願いいたします。私もフジコ・ヘミングさんのことが好きなのですが鑑賞させていただき素晴らしい作品だと思いました。まずはフジコさんと小松監督の出会いからお聞かせください。ありがとうございます。出会いは、2013年の春にあるTVのドキュメンタリーの企画がありまして、その時初めて出会いました。僕は、ロックやポップスやダンスが多くクラシックはあまり知らなかったのですが、1999年のフジコさんの一番最初のドキュメンタリーを見てたんですね。すごく良い作品だったし、いろいろ調べるうちにこの人でやってみようと思いました。一番最初にはじめましてとコンサート会場に会いに行ったときに、向こうから演奏が終わってスタッフに囲まれて廊下を歩いて来られて、僕が挨拶をしたら、ふっと目をそらしてはにかんだんですよ(笑)。ーー初対面ですしね。恥ずかしかったのかもしれませんね。はい。初対面ですし、モジモジとされて少女みたいでした。本当に可愛らしい人だなと思って。初めましてということでケーキを持って行ったんですけどそのお礼もちゃんとしてくれたりして。それからは基本的にずっと1対1のやりとりをさせていただいています。ーー最初に企画を立ててアポイントを取って、はじめましてという感じですか?はい、もちろん。イベンターやコンサート主催者に電話をかけて、こういう状況でとお話しをして。じゃあ後はご本人とお会いして直接決めてくださいと言われて、はじめましてと、そこからなんですよ。ーーすごいですね。ちょっとウマが合ったのかもしれないし、色々な話を伺って面白いと思ったんですが、そのドキュメンタリーがどうしても地上波だから、結局今までのフジコさんのドキュメンタリーと同じような艱難辛苦話の焼き直しを求められたんですね。僕が取材をしていたときは、もっと違うところがあってチャーミングさもあったりして。注目を浴びた頃の姿ではなく、もっと今の姿を描きたかったんです。でもお陰で良い関係性ができたのでいつかまたできたらいいな、ちゃんとしたものが作れたらいいなと、年に何回か一緒にお茶を飲んでお話を聞いたりしていたときに、南米にもツアーに行くということを聞いたんです。僕は、フジコさんの国内ツアーしか見たことがないので、海外ではどういう生活をしてるんだろうか、どういう人たちと関わってるんだろうか、何を食べているんだろうかとかすごく興味が湧いて、そこを改めて撮りたいなと思った。まずは、知り合いのTV局に企画を持って行ったりして、だんだんとやっていくうちにやっぱり映画でということになったんです。ーーTVは様々な制約がありそうです。はい。もっと自由にしたいというところがあった。その当時のフジコさんに密着して、その時代を伝えたいという思いもありました。現在こうなんですよと。1999年のあの貧しい時から一夜にしてシンデレラになったというところは、みんなファンの方はすでにものすごく詳しいじゃないですか。でもそれから20年近く経ってるんですよ。フジコさんは、現在アーティストとしてすごく活動的になっているのでそのあたりを見せたいし、カッコイイし、少女の部分もある、すごく毒舌なところもあるし、気位が高いし、ずっこけたりとその辺がね、面白いの。それにとてもTVも見てるので世情に詳しいんですよ。ーーなるほど。そんな思いがあって映画で作ることになったわけですね。今回、映画には、世界中で演奏するフジコさんの姿やパリや東京やロサンゼルスやベルリンなどの素敵なご自宅やライフスタイルが観れたことが感激でした。フジコさんは、日々の暮らしやライフスタイルをとても大切にされていて、しかもピアニストとしてとてもストイックですね。そうですよね。あのストイックさは、おそらくお母さんの影響で。すごく厳しかったらしいので、そうしないとピアノを上手くなれないよ、みたいなことを少女時代に躾けられて、それを未だにずっと守ってるように僕は思えています。家に関してももちろん皆さん、家が綺麗で憧れると思うのですが、あれはフジコさんが自分で作った世界観のような気がしています。東京のご自宅も友人たちが来て「海外にいるようだわ」と言われるのをすごく嬉しそうにしてらっしゃって。少女時代から構築してきた夢があって、パリの家はこうしよう、どこどこではこうしようと常にイメージしているのかと想像します。家族の写真などすべて共通するものも置いてたりして、お洒落を超えたものがあって、アンティークやノスタルジックなものがすごく好きで、それは、自分の家族に対してヒストリーに対して愛情を持ってるんだろうなと思います。ーー出ていってしまったお父様に対しても愛情深く大切に思っていて、表現者でデザイナーのお父様にリスペクトしている関係性を小松監督がとても優しい目線で捉えていて、フジコさんも素敵なんですが小松監督がじっくりと人間関係を構築してすごくあたたかい映像になっているのにとてもグッときました。ありがとうございます。フジコさんはとても人見知りがある方だし、僕が撮る以上は優しくしようと思うんですけど、愛おしいですよね。最初はお父さんとのこともわからなかったんですがだんだんわかってくるわけですよ。壁に貼られた写真も最初は飾りかなと思っていたんですが1個1個にストーリーがあって、聞いていくうちになるほどなと思って。何十年も前のことをすごく覚えていたりとかするんです。文句を言いながらも置いてたりとかして。その身体の中の時を超えたヒストリーみたいなのを感じるなと思ったのでそこをシーンにしているんです。ーー14歳の頃に描かれた絵日記も素晴らしいですね。よく残してらっしゃったなと思って。すごく上手で、今回『暮しの手帖』にも掲載されたりと。ね、絵日記もすごいですよね。あれもあの『暮しの手帖』の出版社(朝ドラ『とと姉ちゃん』のモデルになった出版社)で、絵日記をまとめたものを作りたくて、がんばって動いてようやく実現しました。あれはきちんとした形で出したかったんです。絵日記を見つけた時にこの映画のテーマが変わりました。オーソドックスなものでなくて時を超えれるなと思って。フジコさんの歴史をただ言葉で聞くんじゃなくて、14歳の絵日記の中に全てのフジコさんが入っている。1946年の過去と2018年の現在が繋がったというか、僕は今、80代のフジコさんと話しているけど、14歳のフジコさんに見えるときもあるわけなんです。ーーご自分でも今でも16歳の気分だと仰る場面があって。あの繋がりが見えた瞬間に、わあ、すごくロマンチックだなぁと、そしてそれを感じさせる力が音楽だったりするじゃないですか。僕は、フジコさんの「月の光」という曲が特に好きなんですが、あの曲が時代を超えて行く感じがしました。ドビュッシーの「月の光」という曲は、フランスの詩人・ヴェルレーヌの幻想的な詩から作られたそうなのですが、フジコさんてそんな幻想的な感じがするなと思ってて。ーーそうですね。魔法が使えるような気がします。そうそうそう。だから特にフランスのパリで演奏するシーンはちょっとそういう感じに作ってみたんです。あんまりドキュメンタリーではやらない手法なんでしょうけど。僕はそういうのが好きであえて入れてみました。ーー幻想的でファンタジックで。パリもそうだしベルリンもそうだし、京都のお宅も宮大工の方が造った素敵な家で、あの空間自体がすごくドラマティックで絵になっているように感じました。おとぎ話のような世界を自分で構築してる気がして。フジコさんは、パリも似合うんですが京都も似合うんです。ーー本当にお似合いですよね。また、東京のご自宅もより一層良く見えて、フジコさんの側にいる動物たちも犬も猫もみんな穏やかな顔をしていて幸せそうです。本当に童話の中の主人公みたいです。おとぎ話の人のドキュメンタリーと思ったらいいのかな。フジコさんは、可愛らしくてチャーミングでそれでいて豪快で、ストイックだし孤高、人を嫌いと言いながらも人がすごく好きで、それ以上に動物たちが好きなんだろうなと思います。それとすごいのは、いくつになっても明日を夢見てる、来年を夢見てるのはパワフルですよね。ーーそうですね。映画の中のフジコさんの話す言葉一つひとつにも名言がいっぱいあって、観ながらメモをとったりしました。80代で年間60公演、世界中を演奏して回って、本当に素晴らしいと思います。そうなんですよ。素晴らしいバイタリティーです。特に日本では、年を重ねていくとこうでなければならないという風潮があるじゃないですか、それに囚われてないからそれが魅力なんだと思います。僕たちもそういうところを見てちょっと刺激を受けたりしたいなと思います。ーーそうですね。監督は、どういった部分で一番影響を受けましたか?やっぱり、やりたいことは、やりたい時にやっていくことなんだろうなと思うし、日本人てどうしても横並びで人に合わせていくんだけど、フジコさんはそういう風潮に背を向けて生きている。子どもの頃は、時代背景もあるんですけれど外国人だからとイジメにもあったりした。でも今ではそういうことを乗り越えて、自分を大切に自分の好きなように生きていきたいということを通してるじゃないですか。そうするともちろんいろんな辛いこともあるんでしょうけれど、年齢に関係なく自分の人生を自分らしく生き生きとして生きていけると思います。特に高齢化社会になってる中で、私はもう60、70代だから地味な服を着て年齢を考えてこうしようではなくてね。ーー服装もお洒落を楽しんでらっしゃって素敵ですよね。フジコさん自体が絵になっているように感じます。そうそう。だから皆さんもそうなるといいなと思う。お洒落は若者だけの特権じゃないことを、フジコさんから学びたいですよね。ーー恋に関しても子どものことに関しても映画の中でお話をされていて素敵だなと思いました。「今、恋してるの」「2年ぐらいいい感じであればいいんじゃない」と仰って。はい。素敵ですよね。いくつになっても素敵だなと思った人に恋するのは自然なことなんだと。あと、僕は映画では言わなかったんですけど、フジコさんが好きになる人というのは、お父さんの面影がある方たちのように思いました。ーーそうなんですか。お父さま、カッコイイですよね。2枚目でね。そうなんですよ(笑)。ーーお母さんも美人で。そうそう。なんか、そういった何かを追い求めてるんだろうなと勝手に空想したりするんです。ーー小さい時に別れてしまっているので面影を追うところがあるのかもしれませんね。そうですね。そこらへんが興味深いと思うのと、やっぱり恋はしていきたいですよね。ーーはい。あんな言葉がサラッと言えちゃうのが大人だなと思いました。あれくらい軽やかに人生を楽しんで、フジコさんの言葉だと思うと深みがあります。最近、恋愛するのが難しいという人たちもいるので。恋をしたいというのは、いろんな人たちが言ってると思うんだけど、年齢を重ねると、いろんな雑音が入ってくるじゃないですか。そこにパッと切れるくらいの言葉で「2年ぐらい楽しければいいじゃない、片思いでもワクワクすればいいじゃない」と言うのは僕はすごく素敵なことだと思いました。子どもの話はね、あそこまで話してくれるとは思ってなかったので驚きました。ーー女の人がそこまで心の内を話すのは、信頼関係があるから話せたんですね。とても切なかったですね。全ての夢を叶えているようでいて基本的な家族を作らなかったし、悲しくなったり寂しく思ったりすることもあるけれど、クヨクヨしないんだなと思って。様々な哀しみを乗り越えてる強さや優しさがある。あの場面は多くの人に救いのある場面だと思いました。1930年代から生きてる人って、世の中が変わってるときでもあり、かなり波乱万丈じゃないですか。特にハーフの人にとっては、外国人排斥からアメリカ寄りの外国人が優遇される時代になっていくし、貧乏な日本だったのがだんだん豊かになってきて、いろんなことをいろんな風に経験してるから、人間的な大きさを感じます。ーーそうなんですよね。ちょっともう想像できないようなことを明るく。劇中フジコさんが「楽しいことばっかりあって悲しいことがないのはちょっとどうかと思うの。センチメンタルなのもいいじゃない」という場面が好きです。ね、そういったことが演奏の音色になっているのかなと思ったりするんですよ。ーー本当ですね。生き様ですか。それがラ・カンパネラでも「生き様が、演奏に現れるのよ。誰にも負けないわ」みたいな場面もあって。はい。それは自分も体感したことがあって1999年フジコさんが60代に一番売れたCDがあるのですが、最近のCDと聴き比べてみると前の方がテンポも早いしタッチも強い感じなんですけど今の方が味わい深く心に染みる感じがあります。ーー是非、多くの人に聴いてもらいたいですね。映画では、昨年の12月のオペラシティでの演奏も納まってるんですよね。はい。入ってる音は、基本的には近年の音で1999年の最初の頃の演奏とは違う、今のフジコさんが入っています。ーーそれが見どころ聴きどころでもありますよね。小松監督だからこその選曲で。そうですね。フジコさんが仰っているんですが「モーツァルトやドビュッシーを知らない人達が聴いても良い音楽だと思ってもらえるように私は弾きたいの」と、僕もそう思っていて「月の光」だったり「ラ・カンパネラ」だったり感動した曲を集めました。クラシックが苦手な人もちょっと聴いてこの曲いいじゃんって思ってもらえるように。ーーそうですね。全然知らない方にも聴いてほしいと思うし、この映画を観てほしいと思います。この空気の中に漂っていてくれるといいなと思います。静かで大きな事件は起こらない映画なんですけど。ーーいえいえ、充分、ドラマチックなフジコさんの人生を知ることのできる映画だと。引きで見るとドラマチックなんですが、近くで寄って見ると別に話しているだけで大きな事件が起こるわけじゃないですか。通常だと事件を起こすんですよ。ドキュメンタリーの1つの手管として演出側としても用意したりするんです。誰かと誰かを合わせたりしたりしていくことが、よくある商業ドキュメンタリーのやり方なんですけども、今回はあえてそれを絶対しなかった。だから友達に会いに行ったり友達が来たりするシーンは、あれは全て自然なんですよ。ーーあれ、自然なんですか。はい。呼んでません。ーーたまたまなんですか、画家のお友達も……。すごいですね。リアルに本当のことだったし、ベルリンに行くって言うのも本人が決めたんです。ーーそうだったんですか。ライフスタイルの素敵さだとか、パリや日本などにあるどの家もこだわりがあってとても素敵で憧れます。それは、きっと家もフジコさんの作品なんだろうなと思います。自分が呼吸し、生きて、座る場所というのは、ホテルだと味気ないからと海外でも演奏のために家を買ってるんです。家は、インテリアの一つひとつをとっても自分の美的センスのあったもの、自分が居心地良くなるものを置いている。あの空気感の中で佇んでるのがやっぱり空想できるし、ご本人がとても好きなんでしょうね。ーーさすがプロフェッショナルな芸術家ですね。何を誰と食べるかからインテリア、調度品、ファッション、歩いてる姿、側にいる猫も犬も可愛いし、全てが絵になります。本当にすごいなと思うのが耳が聞こえなくなった時点で落ち込んでダメになったとしてもおかしくないのに、変わらずきちんと毎日ピアノの練習をして、毎年演奏会をやって、コツコツと、そうすることでどこかでちゃんと見てくれてる人がいた。それで60代でフジコブームになった。精神力の強さに驚かされます。そうですね。絶対的な自信なんでしょうね。たとえこの世で見出されなくても、毎日4時間の練習をして努力をしていれば、天国では必ず出番があると信じていた。ーーすごいですよね。撮影は2年間どのようにされたんですか?365日一緒にいたわけじゃないんですが、基本的に何かあるときはずっと一緒にいました。ーースタッフについてお聞かせください。フジコさんが好きだとか、フジコさんのファンだとか、自分の親がフジコさんのコンサートを聴きに行っていてチラシが毎年来てるとか。いつも仕事をしている人たちに声をかけてみたらたまたま色んな縁があって不思議でした。日活の中でも担当プロデューサーもフジコさんについて詳しい人だったり、宣伝部もフジコファンが多いんです。お産のときに聴いていたなんて人もいて(笑)。日活チームみんなちょっと詳しいんですよ。ーーとても強力であたたかいチームですね。そうなんです。フジコさんの魅力を改めて語らなくても良かったのが一番楽でした。ーーそうですね。最初からツーカーでわかってもらえる。はい。最初のスタートは本当に小さなものだったんですけども、やっぱりフジコさんの魅力だったり、何かしら縁があってたくさんの人たちが集まってきて、結果的に今のような映画になったんです。ーー小松監督の力もありますね。いえいえ(笑)。それが多分映画の醍醐味だと思うんですよ。どの時代のどの作品も何か作りたいという衝動のようなものがあって、その被写体、モチーフが正しければ人たちは集まってくるし、映画は大変なことばかりで基本的には辛いことが多いんですが、それを超えた後に、こうやってこういうものができたりすると(パンフレットを手に取って見せて)、嬉しいと思ったりするし。ちょっと不思議な縁の連鎖に恵まれました。宣伝のところで協力していただけた黒柳徹子さんやミュージシャンの方たち、テレビ番組で取り上げていただいたディレクターさんが、実は小学校の時にフジコさんのコンサートに連れていってもらったことがあると嬉しそうに話してくれたりとか。フジコさんのことが好きだったりする人たちが集まってくれて、静かな映画なんですけどちょっと大きなスポットを当てていただいてるなと思っています。ーーすごく嬉しいですね。それでは最後の質問なんですが、改めて小松監督から見たたくさんの人たちを惹きつけるフジコさんの魅力とは?フジコさんの魅力は、世界を股にかけるピアニストでありながら、永遠の少女の感性を持っているところだと思います。老いていく部分に対してものすごく喧嘩を売っているところもカッコイイですね。ーー気持ちは16歳だと仰ってましたね。はい。いくつになっても純粋な心を持って世間を見ているというか、綺麗な心を持って目の前のことを見ている感じが、なかなかできることではないんだろうなと思うんです。ーー本当に素晴らしいですね。映画のご成功をお祈りしております。本日は貴重なお話をありがとうございました。■フジコ・ヘミング&小松荘一良監督の経歴フジコ・ヘミング(本名/ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ)プロフィール東京音楽学校(現・東京芸術大学)出身のピアニスト、大月投網子とロシア系スェーデン人画家/建築家ジョスタ・ゲオルギー・ヘミングを両親としてベルリンに生まれる。(年齢非公表)。5歳の時、帰国。以来母の手ひとつで東京に育ち、5歳から母、投網子の手ほどきでピアノを始める。また10歳から、ロシア生まれドイツ系ピアニスト、レオニード・クロイツアー氏にも師事。クロイツアー氏は、「フジコはいまに世界中の人々を感激させるピアニストになるだろう」と絶賛した。青山学院高等部在学中、17歳でデビュー・コンサートを果たす。また、東京芸大在学中には、NHK毎日コンクール入賞、文化放送音楽賞など多数受賞。その後28歳でドイツへ留学。ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業。その後長年にわたりヨーロッパに在住し、演奏家としてのキャリアを積む。その間、ウィーンでは後見人でもあったパウル・バドゥーラ=スコダに師事。今世紀最大の作曲家・指揮者の一人と言われる、ブルーノ・マデルナにウィーンで才能を認められ、彼のソリストとして契約するなどレナード・バーンスタインほか世界的音楽家からの支持を獲る。しかし「一流の証」となるはずのリサイタル直前に風邪をこじらせ、聴力を失うというアクシデントに見舞われる。失意の中、ストックホルムに移住。耳の治療の傍ら、音楽学校の教師の資格を取得し、以後はピアノ教師をしながら、欧州各地でコンサート活動を続ける。1999年リサイタルとNHKのドキュメント番組 ETV特集『フジコ~あるピアニストの軌跡~』が大反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」をリリース。クラシック界異例の大ヒットを記録した。日本ゴールドディスク大賞のクラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを4回受賞。モスクワ・フィル、ロイヤル・フィルなど世界各地の著名オーケストラと共演。彼女と共演した際、世界的チェリスト ミッシャ・マイスキーは「あなたの芸術を賞賛します」と形容している。その他共演した多くのアーティストたちから絶賛されている。現在、ヨーロッパをはじめ、北米、南米、ロシアなど世界中からリサイタルのオファーが絶えない。年間約60本近くの公演活動で多忙を極める中、猫や犬をはじめ動物愛護への関心も深く、長年チャリティー活動も続けている。小松莊一良(こまつそういちろう) プロフィール映画監督・演出家。1964年、米LA生まれ。広島県呉市で育つ。高校時代より自主映画製作を始め、第4回ふくおか映画祭 作品賞・脚本賞受賞。大阪芸術大学映像学科入学後、さらに自主映画製作で注目され、第一回集英社ヤングジャンプ・ビデオフェスティバルなど国内外のコンテストでグランプリを受賞。27歳の時、異色の音楽ダンス映画『ハートブレイカー 弾丸より愛を込めて』で商業映画デビュー。ドラマの他にも、ミュージックビデオやライブ作品などの音楽映像も数多く、吉川晃司、藤あや子、VAMPS、湘南乃風、東京スカパラダイスオーケストラ、ケイティー・ペリー、コンパイ・セグンド(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ)、WOWOW『氣志團万博』などを手がける。ドキュメンタリー作品でも一貫して音楽やダンスをモチーフにこだわり、ストリートダンサーの生態をリアルに描いた長編ドキュメント『∞~MUGEN』(05)などがある。2018年初夏、企画から立ち上げた劇場映画『フジコ・ヘミングの時間』が公開。■映画『フジコ・ヘミングの時間』作品紹介6月16日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー公式ホームページ:fuzjko-movie.com監督・企画・構成・撮影・編集:小松荘一良出演:フジコ・ヘミング、大月ウルフ音楽:フジコ・ヘミングナレーション:三浦透子エグゼクティブ・プロデューサー;新井重人企画プロデュース:千葉広二プロデューサー:小室直子撮影監督:青木正サウンドトラック・プロデューサー:西尾勇哉ミキシング・エンジニア:坂元達也ライン・プロデューサー;佐藤裕武、小松上花宣伝プロデューサー:宮嵜永子製作プロダクション:祭製作:日活、ユニバーサルミュージック、祭り、スピントーキョー、読売新聞社助成:文化庁文化芸術振興費補助金制作年:2018年制作国:日本上映時間: 115分/カラー配給・宣伝:日活©2018「フジコ・ヘミングの時間」フィルムパートナーズ【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年06月19日1999年にスタートしたサントリーホールの「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン」。世界最高峰のオーケストラ、ウィーン・フィルの豊麗な響きを、ほぼ毎年、東京にいながらにして直に聴くことのできる機会がうれしい。2年ぶり16回目の開催となる今年は、「ウィーン・フィル オペラを謳う」と題した、オーケストラ・メンバーによる室内楽のスペシャル公演で開幕する(11月19日(月)・サントリーホール大ホール)。5月下旬の段階で、出演者詳細は未発表だが、曲目(編成)は次のとおり。【チケット情報はこちら】●R.シュトラウス:弦楽六重奏のためのカプリッチョ●ワーグナー:歌劇《ローエングリン》より前奏曲(ヴァイオリン・アンサンブル)●モーツァルト:ハルモニームジークによるオペラ・メドレー 《フィガロの結婚》より(木管アンサンブル)●ワーグナー:《ヴェーゼンドンク歌曲集》より〈夢〉、ジークフリート牧歌(管楽アンサンブル)●ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》より「狩人の合唱」(ホルン四重奏)●バーンスタイン:《ウェストサイド・ストーリー》よりシンフォニック・ダンス(打楽器アンサンブル)ほかコンサート・タイトルどおり、オペラに関連した曲目によるプログラムだ。ご承知のように、ウィーン・フィルは、ウィーン国立歌劇場管弦楽団員として、毎晩のように劇場のオーケストラ・ピットで演奏している奏者たちで構成されている。団員たちに話を聞くと誰もが、オペラの大切さを、また日常的に歌とともに演奏している経験が彼らの音楽作りに大きく寄与していることを教えてくれる。いわばウィーン・フィルの基盤を聴かせましょうというプログラムなわけだ。しかも編成を見ると、弦楽六重奏曲から管楽アンサンブル、打楽器アンサンブルまで、ウィーン・フィルの名技を、パートごとに代わる代わる楽しめてしまう贅沢な内容だ。むろん、小編成の室内楽が、オーケストラのアンサンブル能力を研ぎ澄ますうえでも基盤になっていることはいうまでもない。曲目とオペラの関係について少しだけ補足しておこう。最初の弦楽六重奏は、シュトラウス最後の歌劇《カプリッチョ》の導入の音楽。モーツァルトのオペラ・メドレーの「ハルモニームジーク」は、当時流行した管楽アンサンブルのこと。録音のなかった時代、劇場外でオペラの音楽を楽しむために、この編成用の編曲は人気だった。ワーグナーの歌曲〈夢〉の旋律は、同じ時期に書かれた楽劇《トリスタンとイゾルデ》にも用いられている。《ジークフリート牧歌》は、妻コジマへの私的なプレゼントとして書かれた。「ジークフリート」は彼らの息子の名前だが、曲中の素材が、後年書かれた楽劇《ジークフリート》にも転用されている。という具合に、オペラとの関係もひとひねり効いたプログラム。なんとも粋な、ウィーン・フィルの室内楽スペシャルだ!チケットの一般発売は5月26日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、プリセールを実施。受付は5月23(水)午前10時より。文:宮本明
2018年05月21日若きハン・ソロを主役とした『スター・ウォーズ』の新作スピンオフ映画から、監督のフィル・ロードとクリス・ミラーが降板した。撮影は今年2月から始まっており、監督たちとキャストの仲睦まじい集合写真がSNSに掲載されていただけに、驚きの展開だ。「The Hollywood Reporter」によると、撮影期間はまだ数週間残っており、夏の終わりには再撮影も予定されているというが、公開予定日の2018年5月25日(現地時間)に変更はないという。ルーカスフィルムの社長キャスリーン・ケネディは「フィル・ロードとクリス・ミラーは才能豊かなフィルムメーカーで、素晴らしいキャストとスタッフを集めてくれました。しかし、この映画におけるクリエイティブ面での見解が私たちとは異なることが明らかになり、別々の道へと進むことになりました。新しい監督はまもなく発表します」と声明を出した。フィル&クリスも、降板を「残念だ」とし、「僕らは通常、『クリエイティブ面での相違』というフレーズは好きではないんだけど、今回に限っては的を射た表現だね。キャストやスタッフの世界レベルの最高な仕事ぶりにはとても誇りに思っている」とコメントしている。(Hiromi Kaku)
2017年06月21日2016年、ジョナサン・ロス・ショーで熱唱するフィル・コリンズ(写真:Shutterstock/アフロ) シンガーのフィル・コリンズが8日、Facebookページで当日および翌日に予定されていたロンドン公演の延期を発表した。 コリンズは背中に受けた手術の後遺症で下垂足を発症し、歩行に障害がある。8日未明に目を覚ましたコリンズは、トイレへ向かう途中で転倒し、頭を椅子に打ちつけてしまったという。すぐに病院へ運ばれ、裂傷の縫合処置を受けたが、傷は目のすぐ近くにまで達していたとか。現在は24時間の監視下にある。 Facebookページに掲載されたメッセージは以下のとおり。 「フィルはファンの皆さんに心からの謝罪と感謝を送ります。10年ぶりの公演にあたって、彼はこの1週間素晴らしい時を過ごしてきました。皆さんの温かい励ましに感謝しきれません。戻ってこられることを楽しみにしています」 今回の公演は、11月26日、27日にそれぞれ順延されることが決定した。
2017年06月09日世界最高峰のオーケストラを映画館で堪能できる「ベルリン・フィル・イン・シネマ」が日本初上陸。2016年7月13日(水)・14日(木)の2日間、東京のユナイテッド・シネマ豊洲、大阪・イオンシネマ茨木などで先行上映、その後7月23日(土)から31日(日)まで、東京・恵比寿ガーデンシネマで上映される。2015〜2016シーズンのうち、3つのコンサートのハイライトを映画館の素晴らしい音響と大きなスクリーンで上演。記念すべき第1弾は、現代屈指の指揮者として名高いサー・サイモン・ラトルが指揮するベートーヴェン交響曲第4番と交響曲第7番だ。また、東京・恵比寿ガーデンシネマでは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏の心理や背景に迫る密着ドキュメンタリー「リヴィング・ウィズ・ベートーヴェン」も特別に同時上映する。生粋のクラシックファンだけでなく、普段は「オーケストラコンサートは少し敷居が高い」と思う人も、この機会に世界レベルの素晴らしい演奏に浸ってみてはいかがだろう。【開催概要】■「ベルリン・フィル・イン・シネマ」第一弾演奏曲:ベートーヴェン交響曲第4番と交響曲第7番出演:サー・サイモン・ラトル(指揮)、ベルリン・フィル(演奏)原題:Beethoven Symphonies No. 4&7収録:2015年10月15日 ベルリン・フィルハーモニーにて上映時間:約85分〜90分(予定) 5.1ch サウンド■ドキュメンタリー「リヴィング・ウィズ・ベートーヴェン」※恵比寿ガーデンシネマのみ同時上映上映時間:約45分内容:サイモン・ラトルやオーケストラのメンバーに、ベートーヴェンの曲を演奏する時の心理、そしてどのように曲を解釈して表現しているのかをインタビューし、彼らが実際に演奏に臨むまでを捉えた、秘蔵ドキュメンタリー。【上映劇場及び上映日】■先行上映日程:2016年7月13日(水)・14日(木)上映劇場:・東京 ユナイテッド・シネマ豊洲、イオンシネマ多摩センター・神奈川 イオンシネマ海老名・千葉 シネプレックス幕張・埼玉 ユナイテッド・シネマ浦和・愛知 イオンシネマ名古屋茶屋・大阪 イオンシネマ茨木・京都 イオンシネマ京都桂川・福岡 ユナイテッド・シネマキャナルシティ13・札幌 ユナイテッド・シネマ札幌先行上映料金:一般2,000円(税込)、シニア・学生(高校生以下)1,200円(税込)※先行上映館ではドキュメンタリーの同時上映はない。■本上映日程:2016年7月23日(土)〜31日(日)料金:一般2,800円(税込)、シニア・学生(高校生以下)1,800円(税込)※上記料金にて同時上映のドキュメンタリーも併せて鑑賞可能。※各劇場の座席によっては特別料金が適用されるシートあり。※未就学児のご入場は不可。
2016年05月17日JALグループは1月20日、2016年度の国際線・国内線の路線便数計画を発表。国際線は成田=モスクワ線を増便するほか、11月13日に起きたパリ同時多発テロの影響で1月12日より運休となっていた成田=パリ線に関して3月15日まで運休期間を延長するとともに、同便を3月27日からスケジュール変更する。国際線については、週3便で運航している成田=モスクワ線を、4~6月は週1便増便して4便体制、7~10月は週5便体制とする。また、「ひとクラス上の最高品質」をテーマにした「SKY SUITE」機材による運航路線を拡大するとともに、プレミアムエコノミーサービスを実施する路線を増やす。国内線については、「ひとつ先のスタンダード」をテーマとしている「JAL SKY NEXT」サービスを羽田発着路線を中心に拡大展開し、季節需要に適合した運航を実施する。また、「クラスJ」を設定した新機材・エンブラエル190型機を伊丹=鹿児島線をはじめ順次展開し、大阪発着路線でも快適性の向上を図る。なお、2014年度に配分された「羽田空港政策コンテスト枠」で運航している羽田=山形線は、国土交通省より2016年度以降、3年間の羽田発着枠延長配分を受けたことから、1日2便運航を継続する。そのほかの地方路線については、2014年度から再開している季節運航路線を2015年度と同規模にて運航する。また一部路線については、プロペラ機材からリージョナルジェット機材へ変更する。沖縄圏域の離島間運航では、貨物室を従来機に比べ2.5倍以上に拡張したボンバルディアDHC-8-400型機のカーゴ・コンビ仕様を定期路線に就航させる。
2016年01月21日高良健吾&尾野真千子が出演する『そこのみにて輝く』の呉美保監督最新作『きみはいい子』が、6月19日~26日(現地時間)にて開催された「第37回モスクワ国際映画祭」にて、NETPAC賞(The Network for the Promotion of Asian Cinema / 最優秀アジア映画賞)を受賞したことが明らかとなった。まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野(高良健吾)。近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去をもつ雅美(尾野真千子)。他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶をしてくれる名前も知らない小学生のみ、最近感じはじめた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ(喜多道枝)。とあるひとつの街に暮らし、さまざまな局面で交差しながら生きているおとなと子どもたち。悩みや問題を抱えて生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし、小さな一歩を踏み出す姿を、真摯にそして丁寧に映し出す再生と希望の物語。前作『そこのみにて光輝く』で、モントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめキネマ旬報ベストテン監督賞など、あわせて41もの映画賞に輝いた呉監督が、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞第4位に輝いた中脇初枝の名著を映画化した本作。虐待やいじめ、独居老人といった現代社会における子どもと大人の問題を描きながらも、「ひとがひとを愛するということ」を真摯に、丁寧に紡ぎあげている。モスクワ国際映画祭には、呉監督とエグゼクティブ・プロデューサーの川村英己が参加し、23日に現地で会見を実施。本作のテーマについて質問を受けた監督は「これは世界の誰にでも当てはまるテーマなんじゃないかと思っている。ひとつでも救いになったり、何かの一歩になるきっかけになれば」とコメントしている。監督の言葉を示す通り、翌24日の公式上映終了後には呉監督のもとに大勢の観客が駆け寄り、「この映画を世界中のひとたちに観てほしい!」、「これは世界中、どこの国にでも当てはまる」と、本作のテーマに深く共感する感想を興奮気味に伝えていたそう。呉監督をはじめキャストの高良さん、尾野さんは27日に開催される本作の初日舞台挨拶に参加予定だ。『きみはいい子』は6月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きみはいい子 2015年6月27日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
2015年06月26日『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』の山下敦弘監督が、「関ジャニ∞」の渋谷すばる、二階堂ふみを主演に迎えた音楽映画『味園ユニバース』が、モスクワ国際映画祭で上映されることが決定した。渋谷さんの単独初主演ながら、日本国内では興行収入2億5千万円を超えるスマッシュヒットを記録した本作は、現時点で世界11か国、12の映画祭での上映が決定しており、各国で高い評価を得ている。本作を観た海外メディアは「この年の日本映画の中で最も人々の感情に訴えかける映画だ」と高評価。今回上映が決まったモスクワ映画祭は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと並び、世界4大映画祭のひとつ。本作は、同映画祭の中でも最も歴史があり、世界で注目を受ける優れた作品が上映される人気部門のひとつである「8 1/2 films部門」に出品されることが決定している。今回の出品決定を受けて、渋谷さん、二階堂さん、山下監督からコメントが届いている。■渋谷すばる「世界中の人が見てくれているなんて、嘘みたいです(笑)。実感が沸きませんが、自分だけでなく、監督を中心にみんなで作った作品なので、嬉しいですね。いままで音楽という道にこだわって仕事をしてきましたが、本作への出演が、音楽以外のフィールドにも自分の視野を広げる良い機会になり、ほかのことにも挑戦したいと思うようになりました」■二階堂ふみ「『味園ユニバース』という作品が沢山の方々に見て頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます」■山下敦弘「ロシアでの上映というのが自分の監督した映画としては初めてなので、どう受け入れられるのか、少しドキドキしていますが、とにかく、渋谷くん・二階堂・赤犬が一人でも多くの人たちに観てもらえる事が、とても嬉しいです」『味園ユニバース』は8月19日(水)よりDVD&ブルーレイ発売開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:味園ユニバース 2015年2月14日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2015『味園ユニバース』製作委員会
2015年06月12日中村蒼が主演する『春子超常現象研究所』が、第37回モスクワ国際映画祭「Official Out of Competition」部門で上映されることがこのほど決定した。長編デビュー作『さまよう小指』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014で最高賞、シネガーアワードを受賞した竹葉リサ監督の最新作である『春子超常現象研究所』。ある日突然、心と体を持ってしまったテレビ男と春子、そしてそれを取り巻く個性あふれるキャラクターたちが騒動を巻き起こす異色のコメディーだ。主演のテレビ男を演じる中村蒼は、『東京難民』『トワイライトささらさや』や、NHK大河ドラマ「八重の桜」、TBS連続ドラマ「アリスの棘」、テレビ東京スペシャルドラマ「永遠の0」など、数多くの話題作に出演。さらに、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015ではニューウェーブ賞を受賞し、最も注目されている若手演技派俳優のひとり。今年は既に7月と10月に「本棚食堂」の続編、10月には映画の続編ドラマ「図書館戦争BOOK OF MEMORIES」へ出演することが決定している。ヒロインである春子を演じるのは、「第7回ミスTGC」で準グランプリに輝き、女性ファッション誌「non-no」の専属モデルを経て、現在トップモデル、女優として活躍する野崎萌香。ほかにも、女芸人として活躍する一方女優としてもキャリアを重ねる青木さやかや、タレント・歌手であり俳優としても活躍するブラザートムなど、個性的なキャストが名を連ねる。また本作の衣装を、アイドルグループ「でんぱ組.inc」の衣装を手掛け、東京・パリ・ミラノの3都市でコレクションを発表するMikio Sakabeが担当。日本のアニメ・マンガの要素を取り入れ、東京ファッションシーンの新鋭デザイナーとして注目を集める彼女が、映画の衣装監督を務めるのは今回が初であり、ファッション界から早くも注目されはじめている。また、今回の決定にあてて、中村さんと竹葉監督からコメントが届いている。<中村蒼>『春子超常現象研究所』モスクワ国際映画祭で上映です! まさかこんなことになるとは! まさに超常現象!!監督!スタッフの皆さん ! おめでとうございますー!!<竹葉リサ>モスクワ映画祭といえば、世界四大映画祭。「四」という数字って、カルト的でこの作品にあっていてとても光栄です。「春子超常現象研究所」は、ロッテルダム国際映画祭、香港国際映画祭、そのほか、北米の映画祭をこの春まわってきました。それぞれ国によってリアクションが様々で、独特な会場のネルギーを感じる事ができ毎回毎回、楽しくてイキそうでした。中村蒼さんのお芝居に対する評価の高さが万国共通だったとか、野崎萌香さんのありえない可愛さは人種を問わなかったとか、現地で熱狂的なファンの方々に囲まれて、各国のカルトな波動をミシミシとうけた2015年春でした。様々な文化圏で「トリッピーな映画」として愛されはじめている「春子超常現象研究所」ですが、天下のボリジョイサーカスや猫のサーカス、アバンギャルドポエムが盛んなロシアで、コアなファンをクリティカルヒットしてこようと思います!未知なる文化圏へ。ピロシキ食べて、たのも~う!!正統派イケメンを封印した中村さんが演じるテレビ男や、女性監督ならではのポップな演出や小道具が見どころの本作。今年のロッテルダム映画祭でも絶賛された本作に、モスクワの観客がどんな反応を示すか、大いに期待がかかる。(text:cinemacafe.net)
2015年06月09日国立モスクワ音楽劇場バレエが5月20日(木)から24日(日)まで、『エスメラルダ』『白鳥の湖』を上演する。公演に先駆けて19日に行われたリハーサルの現場に潜入した。国立モスクワ音楽劇場バレエ チケット情報リハーサル開始前。イーゴリ・ゼレンスキー芸術監督が、バレエ団スーパーバイザーのアンドレイ・ウヴァーロフと、オケピットの前で立ち話をしている。舞台上には、本番の衣裳の下にレッスン着をつけたダンサーたち。踊りの確認に余念がない。ほどなくゼレンスキーがマイクでスタートを告げ、ウヴァーロフとともに客席に着くと、オケピットの指揮者がタクトを振り下ろし、リハーサルが始まった。セーヌ川を描いた幕と共に、これから始まる激動のドラマを示唆するように、力強い音楽が流れる。幕が上がると、小さな女の子を抱きかかえた母親がよろよろと登場し、聖母子像のふもとで眠り込む。するとジプシーたちが現れ、女の子を連れ去ってしまう。目を覚ました母は半狂乱で娘を探しまわるが見つからない。像に向かって振り上げかけた拳を自ら下ろし、悲嘆に暮れる母。この場面こそ全ての発端だ。女の子は成長して、タイトルロールのエスメラルダとなる。続いて舞台は10数年後、祭りで賑わうノートルダム寺院前の広場に。この場面の特徴は、大勢のダンサーたちが、ひとまとまりの群舞としてではなく、町の人々として一人一人独立した演技や踊りを展開すること。演技理論として演劇界・映画界に大きな影響を与えている “スタニスラフキー・システム”と縁の深いバレエ団ならではと言えるかもしれない。東京文化会館大ホールの舞台全体にパリの広場の活気を再現するべく、バレエマスターのミハイル・クラピーヴィンが客席と舞台を行き来し、ダンサーたちの動きや立ち位置を細かく指示。一方、バレエミストレスのマルガリータ・ドロズドーワは客席最前列から、主にソリストたちを指導する。さらに、指揮者がダンサーに曲のカウントを確かめるなど、最終調整に取り組むバレエ団の白熱した空気が伝わって来た。広場で踊る美しいヒロイン、エスメラルダに、聖職者ながら欲望をぎらつかせるフロロが目をつけ、せむし男カジモドに命じて誘拐させようとするが、フェビュス隊長がこれを阻止し、フェビュスとエスメラルダは恋に落ちる。エスメラルダとフェビュスをメインで踊っていたのは、20日昼のキャスト、オクサーナ・カルダシュとイワン・ミハリョフだったが、袖の近くで同日夜に踊るナターリヤ・ソーモワとゲオルギー・スミレフスキも振りを確認。同じ動きをする彼らを見比べることで、体型や踊りの質、タイミングの取り方などが全く違うことが、改めてよくわかる。どちらの活躍も楽しみだ。堅牢・重厚な美術に、ダンサーたちの躍動する身体が映える、モスクワ音楽劇場バレエの舞台。そのドラマティックな世界にどっぷりと浸かりたい。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2015年05月20日俳優の高良健吾と女優の尾野真千子が主演する、呉美保監督作『きみはいい子』(6月27日公開)が、6月19日から26日まで開催される第37回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門に、日本映画では唯一出品されることが19日、わかった。同映画祭は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと並ぶ世界四大映画祭の1つとして知られ、ロシアのモスクワで開かれている。近年では、2013年に『さよなら渓谷』(大森立嗣監督)が審査員特別賞を、そして昨年は『私の男』(熊切和嘉監督)が金賞、最優秀男優賞を浅野忠信が受賞。呉監督は、前作『そこのみにて光輝く』でのモントリオール世界映画祭最優秀監督賞に続いての国際映画祭での受賞となるか、注目が集まる。呉監督は今回の選出を受け、「日本の、どこにでもある町の、どこにでもいる人を描きながら、この映画はもしかしたら、世界のどこかのだれかにも通じるのではと、その『だれか』にこそ見てもらえたらと、こっそり思っていました」と明かす。そして、「日本での公開直前に、モスクワでのコンペ上映だなんて、ワクワクさせてもらえることに心から感謝です」とコメントを寄せた。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝)が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも人が人を愛することについて描き、高良は問題に真っ向から立ち向かえない新米教師、尾野は自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親を演じる。(C)2015「きみはいい子」製作委員会
2015年05月19日