ここ数年、メディアでも取り上げられることが増えた「モラハラ」。モラハラとは「モラル・ハラスメント」の略で、言葉や態度により相手を傷つけ、思うとおりにコントロールしようとすることを指します。実はモラハラは、夫から妻にだけではなく、妻から夫になされることも多いんです。今回は、妻が加害側であるモラハラについてご紹介します。モラハラ妻の特徴とはモラハラ妻に見られる特徴には、どんなものがあるのでしょうか。自己愛が強い自己愛の強さは、妻に限らずモラハラ加害者の特徴です。自己肯定感が低い人ほど歪みがちで、自分を否定する心に蓋をするために、モラハラとして暴発しているケースも多く見られます。思い込みが激しいこちらも女性に限らない特徴ですね。「自分が絶対に正しい!」という信念を持っている人は、決して反省したり謝罪したりすることがありません。「ああ言えばこう言う」を繰り返し、夫が正論を述べたとしても、無理やり自分の論理を貫き通します。「男女平等」が異常に好きこれは女性加害者だからこそ見られる特徴です。モラハラ加害者の言う「男女平等」は、本来の意味での「男女平等」ではありません。要するに「自分が正しい」と言いたいわけ。夫が反論をしても、「それは男女不平等だ」という論理を突き付けがちなようです。 もしかしてモラハラ妻かも?簡単チェックシートモラハラは自身では気づかないことも多いです。妻のみなさん、こうした発言を夫にしていませんか?「汚い、臭い」「デブ」などの悪口案外やってしまいがちなのが、軽口のつもりの相手への悪口発言。お互いが良しとしているのならばコミュニケーションのひとつでもあるのですが、言われているほうが我慢しているのであれば、それはモラハラに当たります。見ているお子さんにとっても、決していい影響を与えませんよね。「給料安いんだから、もっと働いてきてよ」給料を引き合いに出され、「役立たず」と言われ続けてしまう……こうした発言に傷ついている夫は多いでしょう。お金に関することでのモラハラは非常に多いようです。もしかすると、夫婦で分担している家事や育児の負担が妻に偏っていることが、こうした発言の原因なのかもしれません。しかし、嫌味な言いかたをせずに伝えなければ、悪循環になってしまいますよね。おかずが少ない、メニューが違う言葉では言えない妻の嫌がらせなのか、食事のメニューが夫だけ違う、量が少ないといったケースもあるようです。「パパはデブだから」と言ってデザートを分けてもらえない、という夫も。妻からしたら些細なことかもしれませんが、夫を尊重しているとはいえない行動ですよね。「どうせ遊んできたんでしょ?」仕事が遅くなってしまうことは仕方がないですし、付き合いもあります。その際、妻が夫の話を聞かずに「どうせ遊んできたんでしょ」などと言ってしまうケース。遅くまで働いて疲れているのに話を聞いてもらえない、信じてもらえないと精神的な疲れも倍増してしまいます。 モラハラ妻への対処法は?「妻からモラハラを受けている」と感じた場合、どのような対処をすればよいでしょうか。話し合いをする妻に限らず、モラハラ加害者とまともな話し合いをすることは困難です。しかし、今後のために録音する機会としても、話し合いの場を設けることは無駄ではないでしょう。ただし、モラハラの度合いによっては夫自身や子どもに危害が加えられる可能性もあります。こうした場合は無理に話し合う必要はありません。証拠を残す話し合いの様子を録音するのと同様ふだんの発言を録音し、可能な場合は録画しておくなどして、客観的に異常性が判断できる証拠を集めておきましょう。相談窓口を頼る相談窓口というと女性専用のものを思い浮かべるでしょうが、男性用のものもきちんとあります。離婚を考えるレベルなのかどうかすら、判断ができなくなっている可能性もあります。まずは一度相談してみましょう。モラハラ妻は改善・治療できるのか?モラハラは本人の自覚なく行われるケースが多いのですが、妻から夫へのモラハラの場合、感情的な言動をどうにかしたいと思っていることもあるようです。人間は自覚をすれば変わっていけるものです。軽度のモラハラであれば、「相手を傷つける言い方をしない」「自分の考えがすべて正しいわけじゃない」といった自覚をするだけで改善方向に向かう可能性もあります。また、異常に感情的になってしまう原因のひとつとして、ホルモンバランスの乱れがあります。ひとりではどうにもならないけれど、何とかしたい……と妻が思っているならば、婦人科や心療内科など必要な医療機関を受診してみることもおすすめです。 まとめ健全な夫婦関係を損なわせるモラハラ。最近では「夫を傷つけてしまうことがやめられない」と自覚をしている妻の存在も浮き彫りにされています。モラハラの原因は、本来の性格から育てられ方まで、多くのものが絡み合っています。「治したい」と妻自身が思っているのであれば、しかるべき機関に相談しましょう! 参考:「モラハラ妻」になっていませんか?夫を悩ます特徴と改善策!既婚男性が涙の告白!「家庭内モラハラがヒドすぎる!!」モラハラ妻の実態|夫が知っておくべき対処法の全てモラハラ妻の暴力が怖い。まるで鬼!3つの特徴から分かった対処法を大公開
2018年06月15日メディアで見聞きするようになった「モラハラ」。モラハラとは、「モラル・ハラスメント」の略で、肉体的な被害が及ぼされることのあるDV(ドメスティック・バイオレンス)とは異なり、精神的な暴力を指します。言葉や態度によって相手の心を傷つけるため、被害を受けた人は精神的に深いダメージを受けることに。ひどい場合には正常な判断力さえ奪われてしまうのです。このページでは、モラハラ夫・妻と離婚を考えたとき、離婚に至るまでの流れと手順についてご紹介いたします。モラハラ認定される行為とはモラハラには、ふたつの段階があります。初期段階は、加害者が被害者を思うとおりに動かしたいという「支配」です。言葉巧みに相手が自分の言うとおりになるような言動を繰り返すことで、被害者の考えや行動を誘導していきます。被害者が反論をするようなそぶりを見せると、第2段階に移行します。第2段階は、加害者側に暴力性が芽生えているため、第1段階に比べて嫌味や暴言が増える特徴があります。「だからおまえはダメなんだ」「あなたってバカだよね」と否定する言葉を繰り返されることで、被害者はだんだん「わたしが悪いせいだ」と思い詰めていってしまうのです。なお、こうした言葉は、決して怒鳴り散らすように言われるケースばかりではありません。そのため、被害者本人が自覚を持ちづらくもあるのです。また、言葉を一切かけない「無視」や、イライラを露わにし続ける態度もモラハラの一種です。なぜモラハラが起きるのかモラハラの加害者の傾向としてあげられるのが、自己愛の強さです。これには育ちかたも影響しており、小さい頃からちやほやされて育った人の中には、「自分が1番正しい」という意識から相手を自然と見下してしまう人がいます。また、自己肯定感が健全に育まれなかった人も、モラハラ加害者になってしまうことがあります。他者から否定をされたときに過敏に反応し、夫婦間や子どもに対して暴発してしまうことがあるんです。 モラハラ夫・妻と離婚する流れモラハラ加害者との関係性は、時間をかければよくなるとは言い切れないものです。自分自身の精神を守るためにも、離婚は有力な選択肢といえるでしょう。協議離婚モラハラに限らず、離婚を考えた際はまず協議離婚を試みます。しかし、長くモラハラを受け続けてきた被害者が加害者と対等に話し合うことは困難。やっとのことで切り出したところで、加害者側に「誰のおかげで生きてこられたんだ!」「何を甘えたことを言っているんだ、だからあなたはダメなんだ」と返されてしまうことも多いです。話し合いが成立しない場合は、言いくるめられてしまう前に、調停や裁判を選びましょう。離婚調停夫婦だけでの解決が難しい場合は、家庭裁判所に調停を申し立てます。この際に重要なポイントは、「証拠」です。身体的暴力性が見られないモラハラは、第三者から被害の程度が判断しづらい特徴があります。さらに、モラハラは家庭内でのみ行われるケースが多いので、夫婦に共通の知り合いがいたとしても、実情が知られにくいという特徴も。そのため、離婚を考え始めたら、以下の証拠を集め始めましょう。自分への暴言の録音データものに当たる様子の動画相手が送ってきたメールやLINEの文面被害の様子を記したもの(日記、SNSへの投稿履歴など)相手にこれまでに行ってきた改善要求の手紙やメールなど第三者から見て、加害の異常性がわかる証拠を示すことが大切です。調停員の前では人当たりが良い態度をとられるケースも多いため、冷静に被害について説明する必要があります。裁判離婚モラハラでの離婚の場合、調停を申し立ててもスムーズに進められるケースはあまり多くはありません。しかし、裁判に持ち込む前には調停を申し立てなければいけないことを覚えておきましょう。裁判での離婚では、法律で定められている離婚理由かどうかが判断の基準となります。モラハラは、民法770条1項の5つ目にあげられている「婚姻を継続しがたい重大な事由」に当てはまります。重大な事由とは、「性格の不一致・暴力・性的異常・浪費・犯罪」など。モラハラは夫婦間コミュニケーションの問題だとされてしまうケースもあるため、できるだけモラハラ問題に強い弁護士を立てましょう。慰謝料は請求できるのかモラハラでの離婚の場合も、慰謝料は請求可能です。相場は数十万円~300万円程度。金額は婚姻期間の長さや子どもの有無のほか、モラハラの回数・期間・程度によっても異なります。少しでも高い金額を望むのであれば、客観的な証拠をきちんと提示することが必要です。財産分与はどうなるのか離婚理由が何であれ、財産分与はできます。2分の1ずつ分割するケースが大半です。親権はどうなるのか離婚をする際、夫婦間でトラブルになりがちなのが親権です。一般的に、母親のほうが獲得しやすいため、モラハラ加害者が妻で、夫が親権を取得したい場合には難しいということを頭に入れておきましょう。とはいえ、父親が親権を得られないわけではありません。父であれ母であれ「子どもにとってこちらのほうが養育者として適任」と判断されれば良いのです。モラハラは、弱い立場の相手に向かいがちです。離婚後は子どもに矛先が向かないとも限りません。そうしたことも合わせながら、「自分のほうが親権者としてふさわしい」とアピールしたいですね。弁護士に相談長い期間モラハラ被害を受けていると、正常な思考回路で物事を考えられなくなっている可能性もあります。これまで相手に虐げられてきた分、加害者を目の前にすると、洗脳されたような状態に舞い戻ってしまうことも。法的なアドバイスも含め、自分が不利にならないためには、弁護士に相談することが有効です。法テラスなど、無料で相談にのってもらえるサービスもあるため、まずは弁護士に相談してみましょう。弁護士の選びかた先述のとおり、モラハラは「離婚するほどのことではない」とされてしまうケースもあります。調停や裁判になった際は、モラハラ問題に詳しい弁護士を選びましょう。過去にどういった離婚トラブルを解決してきたかを調べた上で、親身になってくれる弁護士を選んでくださいね。 参考:
2018年06月14日家庭内で、夫もしくは妻からの「モラハラ(モラルハラスメント)」に悩んでいませんか。もしくは「これってモラハラかも……」と思うようなことがあったり。モラハラは目に見えないので気づきにくく、知らないうちにストレスが溜まっていきます。今回はそんな夫婦間のモラハラについて、どのようなものなのか、どういった言動があてはまるのか考えてみました。また、モラハラは治るのかなどについてもご紹介します。モラハラとはどんな行為?モラハラは「モラルハラスメント」の略で、言葉や態度によって人の心を傷つける、嫌がらせ行為です。家庭や職場などで日常的に行われ、「精神的な暴力」や「精神的DV」ともいわれています。最近では夫婦間のモラハラにより、離婚する夫婦も増えているようです。家庭内という狭い空間の中は第三者の目がないので、モラハラが起きやすい環境ともいえそうですね。身体的暴力と違って目に見えないため、加害者の「精神的暴力をふるっている」という意識が薄く、被害者も「自分は暴力をうけている」と気づきにくいのがモラハラ、精神的暴力です。そのままにしておくと事態はどんどん深刻になっていくので、早めの対処が必要ですね。モラハラに当てはまる行為・言動それでは一体、どのような行為や言動がモラハラに当てはまるのでしょうか。男性と女性両方に当てはまる特徴をご紹介します。2面性がある突然無視をする何をしてもしなくても難癖をつける平気で嘘をつく相手を徹底的にけなすなど夫のみに当てはまる特徴は以下のとおり。殴るそぶりをしたり「子どもに危害を加えるぞ」など言って脅す「誰のおかげで生活できるんだ」といった発言束縛をする妻の仕事を辞めさせる生活費を渡さないなど妻のみに当てはまる特徴がこちらです。自分に異常なほど自信があり、夫を見下している夫の大切なもの(コレクション)を捨てる、壊す「甲斐性なし」「男のくせに」「離婚する」などと言う子どもや周りを味方につけて夫を孤立させる何かあるとすぐ実家に逃げるなどモラハラ加害者がモラハラをする原因は、自己愛性パーソナリティ障害を持っていたり、幼少期に親からモラハラを受けていたり、ネグレクトや過干渉だったりなど、さまざまなことが考えられるそうです。そのため、モラハラ加害者の多くが「自分がモラハラをしている」ということに気がついていません。「モラハラだから治して」なんて言えないし、本人に自覚がないのだから治療は絶望的……と思うかもしれませんが、今の状況を「改善」できる可能性はあります。 モラハラにはカウンセリングをモラハラ加害者に自覚があり、モラハラを治したいという意思があるのなら、カウンセリングにより改善できるかもしれません。しかし、第一関門は「モラハラ加害者をカウンセリングに連れていくこと」ですよね。そこで、夫婦で一緒に行く「カップルカウンセリング」をおすすめします。カップルカウンセリングとは?その名のとおり、カップル(夫婦)2人で受けるカウンセリングのこと。夫婦カウンセリング・ペアカウンセリングともいわれています。第三者を交えて夫婦間の問題を話し合っていくので、今の状況を客観的に見ることができます。「DV加害者更生プログラム」などとは違って、夫婦の問題として進められます。カウンセリングの内容夫婦に関する問題なら、ありとあらゆることが相談できます。落ち着いた環境で話し合いができ、相談者のどちらが悪いなどという話もありません。夫婦関係の修復を目的として来院するかたが多いそうです。カウンセリングの流れカウンセリングによって異なりますが、最初に悩みごとの概要を説明し、今後夫婦でどうしていきたいのかを伝えます。2回目以降からは、問題をどう解決するのかを話し合っていきます。カウンセラーは話をうまく誘導したりと、聞き役に徹しているそうですよ。料金料金もカウンセリングによって異なります。以下がおおよその目安です。初回料金:無料~20,000円継続料金(50分):数千円~約17,000円予約延長(25分ごとに):~約8,000円初回無料のところもあれば、初回はお時間をたっぷりとって話すため金額が2倍となるところも。また、延長や時間外のカウンセリングもできるところとできないところがあります。 悩みがちな夫婦間のモラハラ問題ですが、夫婦2人で乗り越えたいと考えているのなら、ぜひ夫婦カウンセリングを活用してみてはいかがでしょうか。できることから行動に起こしてみてくださいね。 参考:ドメスティック・バイオレンス(DV)とは精神的なものの事例カップル(夫婦)カウンセリングの概要
2018年06月09日「たとえ親切心から言ったことでも、相手がイヤだと思えば、それはハラスメント。この事実に気づかない人が、実は中高年の女性に多いのです」 そう語るのは『高学歴モンスター一流大学卒の迷惑な人たち』『嫉妬をとめられない人』(ともに小学館新書)などの著書がある、精神科医の片田珠美先生だ。長年の臨床経験にもとづき、現代人が抱える心の問題を分析している。 想像力の欠けている中高年女性のハラスメント=「オバサンハラスメント」、略してオバハラをしてしまうのは、心の奥底に潜んでいる“毒”が原因だと片田先生は指摘する。その“毒”は、(1)欲求不満、(2)羨望、(3)他人の不幸は蜜の味、の3つに大きく分けられるという。 私たちがこのハラスメントに陥る背景には、社会の大きな変化がある。現代は、女性が抑圧されていた社会から、女性が活躍する社会へと移り変わる過渡期。新しい価値観の中で生きる若い世代に、中高年のわれわれが羨望の感情を抱くため、オバハラが発生するという構造だ。 セクハラやパワハラのニュースに怒っているのに、実は自分がハラスメントの加害者だったーー。そんなことにならないよう、私たちが陥りやすいオバハラの典型発言をピックアップ。片田先生が解説してくれた。 ■痴漢被害に遭った人に……「『触ってください』と言っているような服を着ているほうも悪いのよ」 「女性による、女性に対する『セカンドハラスメント』の典型です。こうした発言をするのは、露出が多めの若い女性を見て、その女性の性的な魅力を、無意識のうちにうらやましく思っているからです。私がこのように指摘すると、『そんなことはない』と否定する人もいます。これは、羨望が陰湿な感情であり、自分の中にあることを認めたくないからです。だから、この感情をかき立てた相手にケチをつけずにはいられません。しかし、痴漢という犯罪行為を受けて傷ついた女性は、『あなたも悪い』という言葉によってさらに傷つき、周囲で聞いていた人たちも不快になります。このような発言をする女性は、若いころ『女性は慎ましくあるべし』と強制され、好きな服を着られなかったのかもしれません。そのため、自由を謳歌している若い女性に羨望を抱くわけです。被害者の服装があなたの価値観と違うからといって、被害者を責める権利はありません。セカハラ発言が人の心を深く傷つけていることを、認識すべきなのです」(片田先生・以下同) ■セクハラやパワハラに遭った人に……「あなたの勘違いじゃないの?」 「これは想像力の欠如による『セカンドハラスメント』発言です。最近では、レスリング協会強化本部長による伊調馨選手へのパワハラや、福田淳一前財務事務次官による女性記者へのセクハラなどが報じられました。ことが明るみに出たのは、告発者が決死の思いでハラスメントを訴えたからです。被害者はそれまでずっと、苦しみに耐えてきたのです。その苦しみに想像力を働かせることができないからこそ、『勘違いなのでは?』と否定するわけですが、この発言は被害者をさらに苦しめる悪質な行為です。また、事情も知らないのに『大したことじゃないわよ』『気にしないでね』などという気休めの発言は、かえって相手を傷つけるので、不用意にすべきではありません」
2018年05月18日「たとえ親切心から言ったことでも、相手がイヤだと思えば、それはハラスメント。この事実に気づかない人が、実は中高年の女性に多いのです」 そう語るのは『高学歴モンスター一流大学卒の迷惑な人たち』『嫉妬をとめられない人』(ともに小学館新書)などの著書がある、精神科医の片田珠美先生だ。長年の臨床経験にもとづき、現代人が抱える心の問題を分析している。 想像力の欠けている中高年女性のハラスメント=「オバサンハラスメント」、略してオバハラをしてしまうのは、心の奥底に潜んでいる“毒”が原因だと片田先生は指摘する。その“毒”は、大きく次の3つに分けられるという。 【心の毒1】欲求不満 欲求不満を抱えて生きているのに、そのことに気づかないケースが、中高年女性には多いのだという。 「家族が自分を大切にしてくれない、夫の給料は下がる一方……。自分ではどうすることもできないツラい現実に怒っている女性は多いですよね。この怒りをどこにも向けられないからこそ、自分ではなく他人へのおせっかいをせずにはいられなくなるんです」(片田先生・以下同) 【心の毒2】羨望 若いころは自分だってチヤホヤされていたのに、いまや見向きもされないーー。加齢に伴って周囲の扱い方が変わってくると、女性としての自信をなくす人も。 「若さに執着する女性ほど、自分が失った若さを持つ女性に対してキツくなります。これは、他人の幸福が我慢できない怒り、つまり羨望を抱くためです。悔しいからこそ『あなただって不幸なのよ』と言いたくなるのです」 【心の毒3】他人の不幸は蜜の味 心の毒2と表裏一体の、他人の不幸を見て「自分のほうがまだマシ」と安心したい感情だ。 「他人を実際以上に不幸と認識して、相対的に自分のほうが幸せと思い込む。これは女性マウンティングの典型です。幸せな話より離婚や破局などの不幸な話題のほうが需要があるのはこのためです」 これら3つの心の“毒”が、無意識のうちに発言の中に漏れ出してしまい、相手を傷つける結果になる。 「こうした“毒”は人間のもっとも隠したい感情なので、通常は内に秘めて過ごします。しかし、“毒”をためすぎると気づかぬうちに言葉に漏れ、オバハラ加害者となるのです」
2018年05月18日「モラハラ夫」という言葉を知っていますか? 最近、話題になっていますよね。モラハラ(モラル・ハラスメント)とは、家庭などで日常的に行われる「見えない暴力」のこと。言葉や態度によって人の心を傷つけるので、精神的な暴力ともいわれています。「結婚してから、夫が変わった」「最近夫に怒られてばかり」など、夫の言動に深く傷ついて悩んでいる自分(妻)がいる場合、夫がモラハラを行なっている可能性があります。まず、モラハラ(モラル・ハラスメント)とは、家庭などで日常的に行われる「見えない暴力」のことです。言葉や態度によって人の心を傷つけるので、精神的な暴力ともいわれています。 1. モラハラ夫とは?モラハラを行う夫の特徴どのようなことをされたらモラハラになるのかは、よくわかりませんよね。モラハラを行う夫の特徴についてご紹介します。最初は優しい不幸な子ども時代等の話をして妻の同情を誘う結婚後や妊娠・出産後に豹変する自分が優位に立ちたがる思い通りにならないと態度で怒りを表す(大きな音を立てる等)妻が存在していないかのように振る舞う(長時間の無視)妻の弱い部分を集中的に言葉で攻撃する妻の大切なものを壊す・捨てる・傷つける脅して不安にさせる平気で噓をつく自分を正当化する(責任転換する)共感性が乏しい会話がかみ合わない嫉妬深く束縛するマイルールがあり、従わせる子どもを利用・子どもに関することで嫌がらせをする穏やかなときもある外面は良い(家の中だけモラハラ)※ただし、誰にでも横暴なタイプもいるモラハラ夫は精神的DVに当たるDV(ドメスティック・バイオレンス)といえば肉体的な攻撃のイメージが強いのですが、モラル・ハラスメントはどうなるのでしょうか。DVには明確な定義はありませんが、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使われることが多いそうです。ただし、「暴力」といってもさまざまな形態があります。殴ったり蹴ったりする「身体的暴力」、言動で相手の心を傷つける「精神的暴力」、性的行為を強要する「性的暴力」です。その中でも、モラル・ハラスメントは「精神的暴行」にあてはまります。DVを受けると、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患ってしまったり、DVを見て育った子どもにも悪い影響を与えてしまいます。 2. モラハラ夫の治しかたモラハラ夫が持っている精神構造を理解して、モラハラ夫を改心させる方法を考えてみましょう。モラハラをする人というのは、幼少期の家庭環境が影響しているともいわれています。親が過干渉や過保護で「自分は特別な存在なんだ」と思い込んでいたり、親からモラハラやネグレクト・暴力を受けていて、満たされない気持ちや劣等感を強くもっていたり。そしてモラハラ夫の中には、自分がモラハラをしているという自覚さえない人もいます。もしくはモラハラをしていると自覚していても、「自分が正しい」と思い込んでいるのだと考えられます。そのため平気で人の尊厳を踏みにじるのです。また、モラハラのターゲットになりやすい人の特徴は、責任感が強いかたや真面目で我慢強いかた、気が弱く罪悪感を持ちやすいかたなど、だそうです。なので、モラハラを受けたときに「自分が悪い」「自分が我慢すれば良い」なんて考えはやめましょう。子どもにも悪影響なので、モラハラ夫には早めの対処が必要です。どうやったら治る?モラハラは、「心の病気」だといわれています。しかも何十年もその人格でいたので、それを治すことは並大抵のことではありません。モラハラに関する本やサイトを見ても「逃げて」「離婚して」とばかり書いてあります。やはりモラハラを長い間受けると、妻が心の病気になったり共依存になってしまうからでしょう。そのため、別居や離婚をするという考えがなく、モラハラ夫を治したいと思っているのなら、「対処する」というふうに行動したほうが良いかもしれません。相談する専門機関や友人に相談しましょう。現在モラハラで悩んでいる女性が多くいるので、きっと力になってくれるでしょう。一人で抱え込むと大きなストレスになります。受け流すモラハラ夫は、人を選んでモラハラをしています。つまり、妻の性格上「責任感が強いため、夫の言動を受け流すことができない」と知っているからモラハラをしているんです。「モラハラ夫の言動を受け流せ」と言われても実行できないかもしれませんが、なるべく別のことを考えるなど、毅然とした態度を心がけるようにしましょう。夫は「あれ?」と不思議に思い、効果のない精神攻撃をやめるかもしれません。無反応夫のモラハラに、怒ったり悲しんだり謝ったりと、反応をすることをやめましょう。反応をしてしまうとモラハラが激しくなる可能性があるので、「ああ、うん」とかわしましょう。それで「聞いているのか!?」と怒られても、「うーん」と鈍い反応をすると良いでしょう。なにをしても言いがかりをつけられるので無反応を貫いて、心の中で「モラハラが上手くいかなくて悔しそうだな」と、ほくそ笑んでも良いかもしれませんね。 「私がダメだからこうなったんだ……」と、夫のモラハラに気づかず悩む女性も中にはいるかもしれません。今回ご紹介した「モラハラ夫の特徴」を照らし合わせてみて、夫があてはまった場合は早急に対処するようにしましょう。精神的な暴力はDVです。我慢して耐え続けていれば、身が持たなくなってしまいます。なるべくそういった機関に相談をしたり、モラハラの対処法をして、自分や子どもを守ってくださいね。 参考:「ドメスティック・バイオレンス」とは暴力の形態暴力の特徴「モラル・ハラスメント」規制を法制化随伴性の心理学 : 応用編:モラル・ハラスメント
2018年02月14日こんにちは、ママライターの木村華子です。ハラスメントとは、相手の尊厳を傷つける言動やモラルのない行動のことをいい、セクハラやパワハラ、モラハラなどがそれに当たります。2016年には、日本人がラーメンやそばを「ズルズル」とすする音に、 海外の方が不快な思いをする“ヌーハラ問題”が話題となりました。ご存知の通り“○○ハラ”と呼ばれる新たなハラスメントは、ここ数年間で増加の一途をたどっています 。しかし、中には「それ、ちょっとどーなの!?」と感じずにはいられないハラスメントもチラホラ……。そこで今回は、止まらないハラスメントの多様化に疑問を抱く5名の方々へ、「あなたのキライなハラスメントは?」 という質問をぶつけてみました。●「それ、必要!?」キライなハラスメント5選●(1)コミュハラ(コミュニケーションハラスメント)コミュハラとは、コミュニケーションが苦手な方に「おとなしいね」や「何か話したら」などと声をかけること。そんなコミュハラに疑問を感じるのは販売のお仕事をされているYさんです。『職場にいるおとなしい後輩が輪に入れていないとき、こちらとしては優しさのつもりで話題を振ることがある。ところが、その行為がハラスメントになりうることをネットで知った。じゃあ、あの空気をどうすれば良かったんだ……』(30代前半/販売)良い雰囲気の職場で働きたいのは、誰だって同じはず。くわえてYさんには、新人が輪に入れない状態でボーッとしているのが寂しそうに見えたのだそうです。だからこそ、助け舟のつもりで声をかけることがある ようなのですが……。それまでハラスメントになってしまう世の中なのですね。●(2)ヌーハラ(ヌードルハラスメント)SNSから発信された新たなハラスメント。日本人が「ズルズル」と音を立てて麺をすする行為に対して、海外の方が精神的苦痛を感じることを指しています。しかし、日本人にとっては麺をすすることが正しい作法であり、それを指摘されることを不快に思う方も少なくありません。『去年話題になったヌーハラはどうかと思う。日本人にとって麺類は音を立てて食べるものだし、嫌なら日本に来るな&食べるなよ!日本人の文化を下品だと蔑む行為はハラスメントじゃないのか』(20代後半/自営業)自営業を営むKさんも、ヌーハラに疑問を感じている日本人のひとり。たしかに、他国の文化を蔑むことだってモラルに反している のかもしれません。●(3)ソロハラ(独身者(ソロ)に対してのハラスメント)「結婚して一人前」という意識や「独身のうちは昇格できない」というシステムなど、独身の方が受ける前時代的な扱いを指しているケースもあるソロハラ。一概に非難するべきではないと思うのですが、ハードルが下がりまくって周囲が困惑してしまうケースもあるようです。『ダイレクトに「結婚は?」と聞くのはソロハラだと聞いた。かといって、気を使って結婚の話題を全く出さないのもソロハラらしい。もう、何を話していいのか分からない』(30代後半/営業)結婚に触れても触れなくてもソロハラだ!という見解が登場し、もはや話すことがなくなってしまう事態 に陥ったのは、30代後半のDさんです。もともとは深刻な意味を持っていたはずのソロハラ。しかし、ハラスメントを過大に解釈する主張によって、本来注目すべき問題から意味が逸れている気がします。●(4)ブラハラ(ブラッドハラスメント)ブラハラとは、血液型による偏見に精神的苦痛を感じる状況。日本人なら誰しもが経験しているハラスメントなのではないでしょうか。私も、たとえば天才肌タイプな人を見たときには「きっとAB型だ……」などと考えてしまいます。これもハラスメントなのだそう。『たとえば「A型だから几帳面」とか「O型だから大雑把」とかがハラスメントだと知ったとき、なにそれ!?と思った。そんなの日本人なら全員やってるでしょ。単なる占いでイライラされても……』(30代前半/事務)そんなブラハラに面倒くささを感じているのは、事務のMさんです。たしかに血液型占いは文字通り占いなのだから、ラフに楽しめばいいはず 。不快に感じる人の言い分には「決めつけられるのが嫌」や「同じ血液型の人と一括りにされるのが不快」などの声があるようですが、Mさん曰く「細かすぎる」のだそうです。●(5)ハラスメントという言葉そのもの最後に、「ハラスメント」という言葉そのものに疑問を感じているのは、パートのSさんです。『○○ハラスメント、と一括りにすることで、似たような不快感を抱く人たち同士が一致団結してる感じがキライ。集まって悪口を言いたいだけに感じる』(30代前半/パート主婦)たしかに新たなハラスメントが誕生するシーンでは、「わかる!」「私も!」という共感の声があちらこちらから上がり、一体感のようなものを覚える瞬間 があります。そしてこの感覚は、学生時代に特定の女子の悪口で盛り上がっていたときのゲスい心境に少し似ていませんか。●“○○ハラ”と名付ける前にできることがあるのでは?たくさんの“○○ハラ”の中には、本当に深刻な問題とさほど深刻とは思えない問題とが混在しています。また、もともとは深刻な意味を持つハラスメントの中にも、本来の意味から逸れ過大に解釈された項目が数々含まれている事実も見逃せません。たとえ世の中が真面目に向き合うべきハラスメントであっても、“さほど深刻ではないハラスメントや項目”の中に埋もれて核心が見えなくなっては意味がありません 。本当に深刻な問題も存在しているからこそ、軽々しくハラスメントを使うべきではないのかもしれないですね。●ライター/木村華子(ママライター)
2017年02月08日こんにちは、ママライターのましゅままです。「ドクターハラスメント」という言葉をご存じでしょうか。患者さんがお医者さんの言動に傷つき、トラウマを抱えてしまったり病院に行くのが怖くなってしまったりすることです。ドクターハラスメントを体験した患者さんは、「重大な医療ミスをされたわけではないから」とその体験を公にすることはほとんどなく、その被害が知られていないことも多かったのですが、近年ネット上ではさまざまなドクハラ体験談が綴られています。ドクターハラスメントにはさまざまなケースがあり、患者さんを少しイラッとさせる程度のものから深刻な心の傷を与えてしまうものまでさまざまです。今回は、そんなドクターハラスメントの体験談をご紹介します。●ドクターハラスメント体験談『産婦人科で子宮内膜症についての診察で、年配の男性医師に大きな声で「あなた妊娠したことないからねー!子宮内膜症は妊娠するのが一番の治療だよ!ハハハ!」と言われ、中待合で待っていた大勢の患者さんに聞かれてしまった 感じがして本当に恥ずかしかったです』(30代/主婦)『今まで歯だけは健康だった私なのですが、親知らずを抜きに歯医者へ行ったら、「要治療の歯が何本もあるから次回も来てください!いま治療しないと歯が抜け落ちちゃうよ」と言われ、その後やたら歯を削られたりやたら高いセラミックの詰め物を勧められたり(後から調べたら同じセラミックのサイズでもよその歯医者さんではもっと安い値段のものでした)しました。最初のうちは先生の言葉を信じていたのですが、ある日TVで赤字経営の歯科医院は無知の患者さんに必要のない治療を強いて高い詰め物を必要以上の値段でさせることがある という特集を見て、やっと自分が一種のドクハラに遭っていたことに気づきました』(20代/会社員)『幼稚園に通う子どもが高熱を出したので小児科へ連れて行くと、「こんな高熱になるまでなんで放っといたの?」「この子ちょっと太り気味だね。お母さんのせいだよ」など失礼なことを言われました。二度とそこの小児科医は受診しません』(30代/主婦)●医師の視点からの“ドクハラ”ある眼科医師の執筆したコラムに医師側の視点から見たドクハラについての見解が述べられていました。**********『インターネットなどでは一方的に医師が糾弾されていますが、人間の常として自分の主張に不都合な事実は書かれないし、誇張や脚色もあるだろうという点は指摘しておきたいと思います。最近は患者さんの権利意識が強くなっており、また医療事故に関するマスコミ報道が増えているので、医師任せでなくきちんとした説明を要求する人が多くなりました。ところが外来は混雑し、納得いくまで説明する時間などありません。説明の要求に対して「患者は医師任せ」に慣れている医師は自分が信頼されていないと感じ、患者さんから攻撃されているような気分になって「そっちがその気なら、こっちだって」と感情的な応対をしてしまうのです』**********医師界には医師界の内情があり、その複雑な背景が医師と患者とのイザコザを生むこともあるため、必ずしもすべてのケースが医師による悪質なドクハラとはいえないということが理解できますね。●ドクハラ相談窓口も設立されていますいかがでしたか?過去に病院で受けた対応が実はドクターハラスメントだったんだ、と思い当たることがあるかもしれませんね。必ずしも医師に悪意があってされた言動であったとは言い切れませんが、ドクターハラスメントの相談を受け付ける窓口も設立されています。本来、心身の健康のために通うはずの病院で嫌な思いをしたくはないですよね。お困りのことがある方は一度相談してみてくださいね。【参考リンク】・ドクター・ハラスメント | 川本眼科()●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年10月31日独身時代は「結婚は?」と訊かれ、結婚後は「子どもは?」と訊かれ、1人目を産んだら今度は「2人目は?」と訊かれ…周りからの無神経な一言に傷ついている人も多いのでは? そこで今回はママ友や親せきからの「2人目は?」攻撃を上手にかわす方法をご紹介します。■ママ友には理由をはっきり告げる子どもが2人以上いるママ友が「2人目は?」と尋ねるときは、おもに「友だちにも、もう1人産んでもらって、子どもが2人以上いる大変さや楽しさを共有したい」と考えているとき。そのため「(2人目を産もうかどうか)迷っている」といった曖昧(あいまい)な返事をすると「2人目って思ったより楽だよ」「きょうだい同士で面倒をみたり、遊んでくれたりするから大丈夫」など、あれこれ説得されて、かえって面倒なことに。ママ友に「2人目は?」と言われたときには、相手とは異なる家の事情があることをはっきり告げるのが得策。たとえば、「これ以上、産休を取ると仕事をクビになっちゃうから」「もう少ししたら働きに出ようと思っているから」「高齢で体力的に厳しいから」「もう少し間を開けようと夫と話しているから」「今、夫が忙しいから」など、相手が立ち入りにくい理由を告げると、すんなり引き下がってもらいやすくなります。ちなみに、ちょうどよい理由が見つからなかった場合には、「もう少しこの子と2人の時間を楽しみたいから」というフレーズも結構使えます。 ■姑、親戚の場合は話をすり替えるお姑さんや親戚・近所のおばさまたちが「2人目は?」と言うときは、「子どもは2人以上産んで当たり前」と思い込んでいる場合がほとんど。そのため、どんな合理的な理由をあげても、あまり効き目がありません。それよりも、思いきって話をそらしてしまうのが得策。たとえば、「1人でも大変なのに、お義母さんは3人ものお子さんを育ててすごいですね」「おばさまのところは、たしか5人きょうだいなんですよね。どんな感じでした?」と、相手の苦労話や自慢話を引き出すようにすると、こちらに矛先が向かなくて済みます。相手は何気なく言っているつもりでも、意外に傷つく2人目ハラスメント。とくに2人目の妊活中の場合、そのダメージはかなり深刻です。今まで無意識に言ってしまっていた人はこれから言わないようにし、言われた側はできるだけストレスをためないよう、上手にかわす方法を身につけましょう。
2016年07月15日近年、子どもを作らない夫婦の数は増加しているようですが、そんな中で話題になっているのが、“子なしハラスメント ”。「子どもを産むのが当たり前」という価値観を持つ人はいまだに多く、その価値観を他人にも強制してしまい、子どもがいない人に不快な思いをさせています。それが、“子なしハラスメント”です。子なしハラスメントをしている側に悪気がない場合もあるのですが、悪気がなくても、心無い発言で傷ついている人は確かに存在しています。今回は、子どもがいない既婚者が体験した“子なしハラスメント”のエピソードをご紹介します。●(1)「子どもも産まないのになんで結婚したの?」と言われた『結婚した直後、新居に学生時代の友達を数人招いたんです。仲間内では私が一番最後に結婚したこともあり、みんなとても祝福してくれました。でも、話が子どものことに及ぶとその空気は一変。「次は子どもだね!」という友人の言葉に、「うちは子どもを作らないって決めてるんだ」と答えたところ、「じゃあ何で結婚したの?」「子どもいらないなら結婚なんてしなくて良かったじゃん」などと批判を受けました。子どもがいなくても夫とずっと一緒にいたい、家族になりたいと思ったから結婚したのに……「子どもを産まないなら結婚する意味がない」 という友人たちの言葉にひどく傷つき、悲しい気持ちになりました。それ以来、その友人たちとは連絡を取っていません』(30歳女性/編集)●(2)「子どもがいないとすぐ離婚するよ」と言われた『友達に子どもを産まない選択をしたことを伝えたところ、「子どもがいないとすぐ離婚すよ」と言われ、実際に離婚した夫婦の話を延々とされました。「うちは夫婦共通の趣味もあるし円満だから」などと反論したら、「いやいや、それは今だけだから!」とさらに反論され、イヤな気分に。まるで離婚させたいみたい で、本当に気分が悪かったです』(30代女性/金融)●(3)「子どもがいない人にはわからないよ」と言われた『子どもがいる友人たちの育児の苦労話を聞いていたとき、「大変だよね」と言ったところ、「子どもがいない人にはわからないよ」「ね〜!」「子どもがいない人はホント気楽でいいよね」と嫌味を言われました。確かに私には子育ての大変さがよくわかっていないのかもしれませんが、私が子どもを産まないことを選択したように、みんなだって子どもを産むことを選択した わけだから、そんなトゲのある言い方はしなくてもいいのに……』(40代女性/不動産)●(4)「子どもはいらない」と言ったら非難されまくった『子持ちの友達3人と独身の友達1人が参加していた女子会で、「子どもはいらない」と発言したら、友達から一斉に非難されました。「ありえない!」「女としてそれはどうなの?」「親がかわいそう!」などなど。あまりに叩かれまくり、自分の価値観や存在を全否定されているようで凹みました。それ以来、本当のことは口にしちゃいけないと思い、子どもについて聞かれたときは相手が誰であれ、「こればかりは授かり物だから……」とか言ってごまかしています。傷つきたくなければ、本当のことを言わないのが一番 ですよ』(30代女性/事務)●(5)「子どもを産んでこそ一人前」と言われた『今年で結婚6年目なんですが、夫の実家に行くたびに義母から「子どもはまだ?」「女は子どもを産んでこそ一人前よ」などと言われてつらいです。最初は夫婦共にそれほど子どもが欲しくなかったものの、義母からのプレッシャーから不妊治療も始めました。それでもやはりできず、もうやめたいです。来年で私も40になるので、もう諦めてもらえると思いますが、ずっと半人前扱いされそう で気が重いです』(30代女性/派遣)----------いかがでしたか?実は私も(1)は言われたことがあります。「子どもを産まないなら結婚するな」と言われているようで、何とも言えない気持ちになりました。子どもを産まない女性に対してまだまだ世間の風当たりは強いですが、子なしハラスメントをしてくる人の中には、子どもを産まない女性に対して嫌悪感だけでなく、嫉妬や羨望の気持ち を持っている人もいるでしょう。そういった複雑な感情がある以上、なかなか“子なしハラスメント”は世の中から消えないのではないでしょうか。だからこそ、子どもを産まない本当の理由を言ってしまうことで非難されるくらいなら、(4)のように嘘をついたほうが賢明なのかもしれません……。●文/パピマミ編集部
2016年07月05日前編 では、なぜ思春期が社会の道徳意識を教える時期なのかについて、脳の成長のしくみから解説しました。後編では、社会モラルを教えるための具体的な方法を紹介します。■思春期の子どもにはこうやって社会の道徳意識を教えよう!社会的な道徳意識(社会のモラル)を脳に植え込むのにふさわしい時期は、思春期です。でも、これは決してたやすいことではありません。親だけの力では不足と感じることもあるでしょう。どうやったら思春期の子どもに道徳意識を教えられるのか。それをご説明しましょう。これまでのしつけのように、社会的な道徳意識を試行錯誤で身につけさせる?それはいけません!というのも、たとえば「やってみたら誰かにけがをさせちゃった。ごめんなさい。今度からこれはしちゃいけないな」というのは許されませんよね。試行錯誤している間にたくさんの人が傷つけられたり、不幸になったりしてしまいます。思春期の子どもに道徳意識を教えるには、上手に言葉を使って何度も説明するしかありません。つまり、理性に訴える、理屈でわからせるという方法になります。というよりも、その方法以外にありません。前頭前野にとっては、社会的な道徳意識というのは「理性」として入っていくのです。■子どもとの積極的な話し合いをでも、このやり方は、とりわけ日本人にはとっては困ってしまう方法かもしれません。日本の子育てはつい「親が正しい姿を見せればいい、それを見て子どもが育ってくれれば」となってしまいがちです。「親の背を見て」的なしつけは、日本人は得意な傾向にありますが、面と向かって子どもとうまく話し合うのは苦手な傾向にあるようです(むろん家庭によっていろいろですが)。子どもとしっかり向き合って、話し合いが持てない親たちは、学校で教えてくれないかな、なんて考えてしまうこともあります。でも、親がやるべきしつけを、ほかの人に転化してしまって、果たして効果が出るものなのでしょうか?なんとなく、でやってしまっていては、親の意思が子どもに伝わらず、子どもの脳に社会的な道徳意識を定着することはできません。タイミングを見て何度でも、真面目に、この世の道徳について語りかけてください。そのためには、子どもとの話し合いの場を、日常的に作っていくことが必要でしょう。そしてもうひとつ大切なポイントがあります。思春期の子どもにこういった話を真剣に語るのは、家族において誰が適任か? それを考えておくことです。道徳意識を教えるのは、子どもにとってもっとも身近な社会人が適任です。家庭によってはそれが父親のこともあるでしょうし、母親のほうがふさわしいこともあるでしょう。いずれにせよ、親が逃げずに子どもとしっかり向き合って、話し合う場を作ること、それが重要です。
2016年04月08日思春期の子どもの扱いは難しく、これまでのようなしつけがしづらくなります。ですから、子どもに何をどう教えたらよいかわからなくなって、何となく子どもとの関係が薄くなってしまいがちですね。でも、この時期だからこそ教えるのに適したこともあります。それは、「社会における道徳意識(モラル)」です。どういうことなのか少し詳しく見ていきましょう。■なぜ思春期は社会の道徳意識を教える時期なの?12歳~13歳頃といえば、思春期真っただ中。この時期には、前頭前野がすごいスピードで発達していきます。この頃になると、前頭前野にある細胞が突然大きくなるのです。前頭前野とは、大脳の前頭葉の中に存在する領域で、「記憶」「思考」「創造性」「感情コントロール」などをつかさどる脳内の最高中枢です。人間とほかの動物の脳を比較した場合、大きく違うのが前頭前野で、人間の脳の部位でもっとも発達している部分です。従って、頭の良い人、発想が豊かな人、新しい物を造り出す人などは、前頭前野が発達していると考えられています。前頭前野はこの時期になると、何もしなくても成長するのかというと、それは違います。前頭前野の急成長をもたらすきっかけ、それは「反抗」です。反抗期は「これから前頭前野が活性化するよ、大人になるための訓練が始まるよ」という合図でもあるのです。大人が言うことに対して反発をします。するとその次には、「ではどうしたらよいのか」ということを自分で考えなければならなくなります。このことこそが、前頭前野にとっての大きな刺激となるのです。脳の成長は、反抗なしには始まらないのです。前頭前野が急成長するということは、脳が何かを会得しやすくなっているということです。そんな脳の成長時期であり、子どもから大人へとポジションが移っていく時期だからこそ、社会における道徳意識(社会のモラル)をしっかりと脳に叩き込むべきなのです。そしてこの時期を逃してしまったら、もう脳に道徳意識が定着することはないとも考えられています。■「子どもだから」では済まされない年齢思春期以前は、子どもは何と言っても「子ども」です。仕方ないね、で済まされてきたこともあったかもしれません。しかし、これからは「子どもだからね」とは思ってもらえない年齢になっていきます。仮に中学卒業後、すぐに仕事についたとすれば、もう自分1人の力で、社会において立ち回っていかなければなりません。そのために必ず必要になるのが、社会的な道徳意識です。だから、思春期の子どもには、親が責任を持って道徳意識を定着させてやらなければならないのです。時期からしても、これが最後のしつけになるのではないでしょうか。ぜひきちんと行ってあげましょう。< 後編 に続く>
2016年04月08日いま、モラル・ハラスメントは深刻な社会問題のひとつ。日本法規情報株式会社が678人を対象とした調査では、約8割が「職場でトラブルがある」と回答。そのなかで、もっとも多かった回答が「悪口、噂」(32%)で、次に「モラハラ」(12%)となっているほど。職場のモラハラは他のハラスメントにくらべ、周囲が気づきにくく、またハラスメントを受けている本人でさえ「自分がモラハラを受けている」と自覚しづらいことがあります。そこで今回は『examiner』を参考に、職場で起こるモラハラの特徴についてご紹介します。■モラハラは本人も気づかぬうちに心を蝕む職場で問題になっているモラハラは、意図的・心理的・物理的・感情的にその人を破壊する迷惑行為。その結果、継続的に行われることが多いのも特徴です。たとえば、必要な情報を的確に与えずに、その人が仕事を進めることを間接的に妨害したり、業務時間外に個人の連絡先に仕事の連絡を頻繁に入れて私生活に介入したりすることもモラハラにあたります。しかし、モラハラは周囲からは明確なハラスメントだと見えづらく、本人も「自分が至らないからだ」「仕事とはこういうものだ」と、ハラスメントを受けているという自覚を持ちにくいという問題があります。しかし、モラハラを受ける人の心が傷つき、破壊されていくという意味では、心に対する暴力としてテロと同じような強烈さ・恐怖心を与えるといいます。■モラハラターゲットになりやすい人の特徴2010年のビジネス&社会科学に関する国際ジャーナルは、モラハラのターゲットになりやすい人の8つの特徴を挙げています。そのうち6つの項目は、(1)優れた能力と高い技術を持っている(2)高レベルの教育を受けている(3)前向きな姿勢を持っている(4)最高の従業員である(5)正直で倫理的である(6)他の人とうまくやることができ、チームプレイを理解しているといった、社会人として素晴らしいと思われる特徴ばかり。理想的な社会人を目指そうとするほど、モラハラターゲットになりやすい特徴を持ってしまうとは皮肉な話です。能力を持っていて協調性のある人にほど、無理な仕事を頼まれやすかったり、人から妬まれたりすることがあるのかもしれません。ちなみに残り2つの項目は、(7)「ときに無遠慮なほど、他人の指示で動くことを拒否する」と(8)「25歳以下または55歳以上である」です。前者については、納得のいくものではないでしょうか。無意識のうちにこういった態度をとらないよう、気を付けたいところ。しかし、後者の「25歳以下または55歳以上」のような、組織で弱い立場となりがちな若年層や高齢層がターゲットになりやすいという点には、弱いものいじめのような構図が見えます。■モラハラかどうかを判断するガイドライン「もしかしてモラハラを受けているかも」と感じたり、「あの人の扱いってもしかしてモラハラに当たるのでは?」と感じたりすることがあったら、以下のガイドラインに沿って考えてみましょう。[対立]:仕事上の対立が起きて、それが継続して個人がターゲットになっていないか[所要時間]:6ヶ月間を目安として長期にわたっていないか[頻度]:継続的に毎月数回以上起っていないか[アクション]:「自由に意見が言えない」「計画的に同僚から孤立させられる」「自由に仕事ができない」「不当な評判を立てられたり悪口を言われたりする」「暴力」という5つのアクションのうち、2つ以上認められるものがないか[不平等]:目上の立場からの圧力のために、正当に自分の身が守れないと感じることはないか[段階的な激化]:上記の流れが段階的に起きていて、事態がどんどん悪化していないか[追放させる意図]:差別や不平等な扱いによって、ターゲットを追放に追い込もうとしていないか*モラハラは、最初はどんな職場にでもあるような小さな対立から発生します。そして、少しずつ参加する人数が増え、攻撃性が増し、ターゲットを孤立に追い込んでしまいます。そのままターゲットが精神的に追い詰められて、追放が成功してしまったあとでさえ、その人への悪口などのモラハラ行為が継続していくことさえあります。小さな対立から段階的に少しずつ発展していくモラハラは、受けている本人も、やっている側もその状態が「当たり前」に感じてしまい、モラハラの存在に気づいていない場合も考えられます。自分がモラハラの被害にあわないことはもちろん、仕事上の対立に参加したり、人の悪口を信じてモラハラのターゲットに冷たくしてしまったりして、自分がモラハラの加害者になる危険性もあるのです。被害者にとって心の傷を残してしまうモラハラ、被害者にも加害者にもならないために、「仕事上の対立」と言える段階で食い止め、個人攻撃に発展しないように対処することが重要だといえます。(文/スケルトンワークス)【参考】※「トラブルの多い職場の傾向」に関するアンケート調査~第1位は「女性の多い職場」!?-PR TIMES※Workplace bullying: Mobbing is emotional & psychological terrorism-examiner
2016年01月30日全研本社は2日、「ハラスメントの実態」に関する結果を発表した。対象は同社サイトを利用する316名。期間は9月9日~10月19日。○職場で嫌がらせを受けた経験、90%が「ある」と回答「嫌がらせを受けたことがあるか」を聞くと、90%が「ある」と回答した。「受けたことがある嫌がらせ(ハラスメント)」の内容を聞いたところ、83.2%で「モラルハラスメント」が1位だった。次いで、2位は「エイジハラスメント」(25%)、3位は「セクシャルハラスメント」(21.5%)という結果となった。「具体的な嫌がらせの事例」を質問すると、「気に入らないという理由だけで根拠のないうわさを社長へ話す」「同じミスでも若い子には怒らず50代の私は叱責される」「休日にメールで文書による嫌がらせ」などの声が寄せられた。
2015年11月09日エン・ジャパンが運営する「エン 人事のミカタ」は、サイト利用者の人事担当者221名を対象に「ハラスメント」についての調査を実施した。調査期間は2014年12月17日~2015年1月20日。従業員の各種ハラスメントについて、どの程度把握しているか尋ねたところ、約6割の企業が「把握している」(4%)「だいたい把握している」(52%)と回答した。把握方法で一番多かったものは「本人の周辺(上長・同僚等)からの相談」(71%)、次いで「本人からの相談」(52%)、「社内の噂で聞いた」(42%)となっている。どのようなハラスメントを把握しているか聞くと、「パワー・ハラスメント」(83%)、「セクシャル・ハラスメント」(51%)が多くを占めた。近年話題となっている「マタニティ・ハラスメント」は2%にとどまった。勤務している企業ではハラスメント対策を行なっているか尋ねると、全体では6割の企業が「行なっている」と回答した。対策を行っている企業は、ハラスメントの把握率で差が出ており、「把握している」企業では81%が「行っている」としたのに対し、「把握していない」企業では34%と半分以下になっている。具体的に行なっているハラスメント対策は、全体の1位は「就業規則に規定を設ける」(74%)、2位は「社内に相談窓口を設置」(70%)、3位は「管理職向けの研修・講習会の実施」(43%)だった。ほとんどの項目で「把握している」企業の取り組みが多かったものの、「社内に相談窓口を設置」(把握している:69%、把握していない:79%)、「社外に相談窓口を設置」(同22%、同36%)などは「把握していない」企業のほうが上回っており、相談機関を設置することで対策が止まっている可能性も考えられる。実際に有効だと感じた対策について聞くと、1位は「社内に相談窓口を設置」(41%)、2位は「就業規則に規定を設ける」(36%)、3位は「管理職向けの研修・講習会の実施」(35%)となった。
2015年05月04日誰の目から見ても明らかな暴力や暴言を与える「パワハラ」とは違い、周囲には分かりづらい陰湿な手口で精神的苦痛を与えることが特徴の「モラルハラスメント(モラハラ)」。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、職場で受けたモラハラの事例について報告してもらった。Q.仕事でモラルハラスメント(モラハラ)を受けたことはありますか?はい 10.3%いいえ 89.7%Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どのような内容だったか教えてください■バカにされる・「普通できると言われる」(28歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)・「大卒なのにこんなこともできないのかと上司にしょっちゅう言われた」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「お前なんか役に立たないと言われ続けた」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)・「私なんかにわかるわけないとか言って、全然話を聞いてくれない上司」(33歳女性/金融・証券/専門職)・「毎日ばかにされている」(24歳男性/警備・メンテナンス/販売職・サービス系)■納得いかない言葉・「駐車場でもっとつめて入れろといわれたと思えば次の日はもっと余裕をもっていれろと言われ、また違う日には前に止めすぎだと気分によって注意ばかりされるから」(31歳男性/食品・飲料/技術職)・「持病で体調が悪いことを、気合が足りないから病気に負けるんだと怒鳴られた」(36歳女性/医療・福祉/専門職)・「子供を妊娠したときに時期を考えろと怒られ、異動しろと言われた」(30歳女性/通信/事務系専門職)■プライベートに踏み込む・「プライベートをきいてくる」(23歳男性/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「「彼氏がいないからお前が一番『位が下』と言われた…位?」(31歳女性/不動産/専門職)・「太っているとか肉食べ過ぎなどうるさい、太っていないし」(43歳男性/建設・土木/営業職)■帰宅・休みに関して・「有給を取るときにいやみを言われた」(32歳男性/電機/技術職)・「有給のとき、申請理由をおしえないと許せないといわれた」(42歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)・「帰宅したいのに、20時以降まで残っていないと帰らせてもらえない」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)■その他のモラハラ事例・「社内で共有するべき情報を、故意に自分にだけ教えない人がいる」(52歳女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・「休憩中に後ろから携帯を覗かれる、大声でどなり散らされる」(27歳女性/その他/その他)・「人間関係がこじれて、無視された等」(23歳女性/その他/事務系専門職)■総評仕事でモラハラを受けたことが「ある」と答えた人は10.3%だった。そのひどい内状について告白してもらった。まずは、バカにする言葉をかけられるケース。「普通できるよね?」「大卒のくせに」「役立たず」など、見下したような軽蔑の言葉を浴びせられて傷ついている人が大勢いた。他にも、その日の気分によって言うことをコロコロ変えたり、病気に対する無理解から「気合いが足りない」と言われたり、不条理な言葉や心ない叱責を受けた例も少なくなかった。人格や体型のこと、プライベートな部分にまで踏み込まれてバカにされ、悔しい思いをしたという意見もいくつかあった。太っていると言われて食生活にまで口を出すのは、間違いなく嫌がらせだ。また、彼氏がいないことで「位が下」と言われたなんて、セクハラ混じりの例も報告された。有給をなかなかとらせてもらえない、夜8時を過ぎないと帰宅させてもらえないなど、社員が権利を主張できないケースも報告された。また、仕事を回してもらえない、共有すべき情報を教えてもらえないなど、つらい嫌がらせを受けた人もいたようだ。昇進に関しても、明確な理由なく「不適当」と評価され審査を落とされた、と告白してくれた人も。絶対にあってはいけないことだが……。パワハラと違い、周囲には分かりにくい陰湿なケースが多いモラハラ。被害者は泣き寝入りになりがちで、本当に読んでいるだけで腹立たしい。モラハラはケースに応じてさまざまな対処法がある。もしこんな嫌がらせに悩んでいる人がいたら、ガマンばかりではなく、しかるべき対処法を探ってみてほしい。調査時期: 2015年1月30日~2015年2月1日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性137名 女性163名 合計300名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2015年03月09日日本法規情報はこのほど、法律関連サイトの運用情報やユーザーへのアンケートを元にした、「夫婦間のモラル・ハラスメント」に関する意識調査の結果を発表した。調査は1月23日~2月27日に行われ、有効回答数は283名(男性152名、女性131名)。○相手の言動を「自分の責任」と思い込む人、52%調査ではまず、「結婚生活において相手の言動を自分の責任と思い込み、自分を責めたことがあるか」と質問したところ、「なぜ、私は夫(もしくは妻)を怒らせてしまうのだろうと思ったことがある」と回答した人は52.0%に上った。「なぜ、私は夫(もしくは妻)を怒らせてしまうのだろうと思ったことはない」と回答した人は28.0%にとどまり、「モラル・ハラスメントを理解できずどちらともいえない」と回答した人は20.0%だった。○47%が「パートナーは決して反省しない人」と回答続いて、自分を悪いと責めてしまうという人を対象に、「結婚生活におけるパートナーの特徴」について調べた結果、最も多かったのは「夫(もしくは妻)は決して反省しない人間である(47.0%)」だった。次いで「夫(もしくは妻)は常に自分を責めるが、その後反省をする人間である(21.0%)」、「夫(もしくは妻)はたまに反省をする人間である(20.0%)」と続き、「モラル・ハラスメントを理解していないので、どちらともいえない」と回答した人は12.0%もいることがわかった。○28%が、パートナーは「外面がよく家庭では別人」と回答次に、「結婚生活において経験したことがある行為」について尋ねたところ、最も多かった回答は、「『外面』がよく『良い旦那さん(奥さん)ですね』と言われるが、家庭での態度が全く違う(28.0%)」だった。以下多い順に「夫(もしくは妻)は自分の機嫌の良しあしで態度が変わる(20.0%)」、「夫(もしくは妻)は機嫌が悪い時には、話しかけても無視する(18.0%)」、「夫(もしくは妻)は不規則な自分の生活のペースに合わせた行動を強いる(15.0%)」、「夫(もしくは妻)はささいなことで怒鳴ったりする(11.0%)」、「夫(もしくは妻)は自分が病気の時に対して冷淡な態度をとる(7.0%)」、「夫(もしくは妻)は性生活の強要する(1.0%)」という結果となった。
2015年03月03日肉体的な暴力はないものの、言葉や行動で相手を精神的に追い詰める「モラルハラスメント」。今回は、そんなモラハラ被害を家庭内で受けたことはあるかどうか、マイナビニュース会員のうち既婚男女295名に聞いてみた。Q.配偶者から「モラハラ」を受けたことはありますか?はい (男性)5.6%/(女性)6.5%いいえ (男性)94.4%/(女性)93.5%Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どんな言動から「モラハラ」だと思いましたか?○男性が受けたモラハラ■批判される・「とにかく否定する」(43歳男性/電機/技術職)・「自分のやり方と相違するとなじりだす」(50歳以上男性/電機/技術職)・「気に入らなければ、出て行け」(49歳男性/通信/事務系専門職)■日常的なモラハラも・「夫を大事に思っていない言動」(49歳男性/自動車関連/事務系専門職)・「いつもそんな感じ、気にしていない」(43歳男性/建設・土木/営業職)○女性が受けたモラハラ■否定・バカにされる・「お前はダメだと言い続けられる」(31歳女性/医薬品・化粧品/技術職)・「昔だけど、あれは違うだのあーしろこーしろだのことごとく言われていた」(33歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)・「誰の金で生活しているといわれた」(42歳女性/小売店/販売職・サービス系)・「女のくせに」(46歳女性/その他/その他)■女性のつらい部分を……・「つわりでしんどい時に『妊婦は病気じゃない』と言われた」(38歳女性/電機/技術職)・「産前産後の体型の変化を揶揄された」(37歳女性/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)・「食事の味について」(27歳女性/小売店/営業職)■いわれのない疑惑・「旦那はすぐものをなくすんだけど、あるときに私が旦那の不在の時に男を家にあげてるんじゃないかって、疑われたこと……で、その男が犯人だと言い始めた、ありえん」(29歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「悪いことが起きると私に原因があるような言動をとるが、自分が原因だと分かっても謝らない……自分は好きに嗜好品を買うのに、私が買うのは止めないけどもったいないとわざわざ言ってくる」(30歳女性/その他/その他)■総評配偶者からモラハラ(モラルハラスメント)を受けたことが「ある」と回答した人は、男性は5.6%、女性は6.5%とごく少数だったが、深刻な内容が寄せられた。男性よりも女性の方が、配偶者からひどい言葉や仕打ちを受けやすいようだ。男性が受けたモラハラ被害の報告を見ると、主に「否定される」「なじられる」「怒鳴られる」など、きつい言葉によるものが多いようだ。「夫を大事に思っていない言動」を日々感じる、という意見も見られ、また「いつもそんな感じ」「全般的に」と、バカにされている現状を思いながらも、そのまま受け入れているかのような回答もあった。妻からひどいことを言われても気にせず、右から左に流している男性も多いのかもしれない。女性のモラハラ被害は、「ダメだ」「女のくせに」「誰の金だと思ってるんだ」など、夫が上からモノを言ってくるケースが多いようだ。また妊娠中のつわりの苦しい時期に「病気じゃない」と言われたことや、産前産後の体型のことなどを例に挙げる人もいた。男性には理解が難しいような状況下で言った何気ない一言が、ナーバスになっている女性を傷つける場合もあるらしい。中には、モノがなくなるのは「お前の不倫相手が犯人だ」とか、自分で嗜好品は買うくせに「そんなもの買うなんてもったいない」なんて、不条理としかいいようのない報告もあった。夫婦のモラハラは、直接的な暴力はないし、家庭内で行われることから外部には非常に見えにくい。あまりに深刻な場合は、まず身近な親や友人などに相談して助けを求めてみよう。調査時期: 2015年2月13日~2015年2月23日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性125名 女性170名 合計295名調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年03月02日芸能人夫婦の離婚劇に端を発し、ニュースサイトやワイドショーを日々賑わしている「モラルハラスメント(モラハラ)離婚」。肉体と精神に傷跡を残すドメスティックバイオレンス(DV)の相談数と同じくらい、モラルハラスメントに起因する悩みの相談が私たちの下へ数多く持ち込まれています。今回は、「モラハラ離婚」に関するお話です。家庭内でモラハラを引き起こす可能性が高い配偶者の傾向について語ってみたいと思います。1.二面性を持つ配偶者には注意職場の同僚や取引先、近所の人たち、知り合いなどに対しては愛想が良いのに、家庭内ではその逆という二面性を持つ人。外面(そとづら)だけが良い配偶者には注意が必要です。第三者に評価されたいがため「良い人」を演じています。そのせいでストレスを溜めこんでいる可能性がとても高いと言わざるを得ません。そのストレスを発散するために、家庭内では暴言を吐き、配偶者に対して毒づいたりする傾向を持っているようです。2.口が悪い配偶者には注意口が悪く、毒舌を吐くことが多い配偶者。テレビを見ながら、出演者や演出に対して独り言のように否定の言葉を羅列するような人には注意が必要です。心理学に「優越コンプレックス」というのがあります。劣等感を持つ人は、周囲に対して強い態度を取ることで優越感を持とうとします。無意識のうちに自分の劣等感を隠そうとしているのです。第三者に対するこの態度が、時として一番身近な家族に向けられることが少なくありません。3.地位や肩書に弱い配偶者には注意地位、肩書、権威など自分より高い地位にいる人には腰が低いにも関わらず、自分より低い位置にいる者に対してかなり高圧的になるような人。相手によって態度を変える傾向を持つ配偶者には要注意です。このような人は家庭内での立場が一番上だと勘違いしている傾向もあります。家族や配偶者に対して常に横柄な態度で接したり、自分の意にそぐわない行動をしたりする家族に対してはモラハラ以上の「罰」にも似た処遇をすることがあります。上記のような傾向を持つ配偶者に対してどう接すれば良いのでしょうか。これらの傾向は交際中にも少なからず見受けられたはずです。極論するなら、良好な結婚生活を送りたいのであれば、「モラハラ予備軍となり得る傾向を持つ相手と結婚しないこと」です。既に結婚してしまっている場合、暴言は右から左へと受け流し、束縛に対してはうまく切り抜けるなど、あらがう態度を表に出すことなく静かに対応するしか方法はないと心得ましょう。※写真と本文は関係ありません○執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。
2015年01月26日IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は10日、第10回IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」の受賞作品を決定した。「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」は、子どもたちがコンクール作品の制作を通して、インターネットの安全利用を意識する目的で、IPAが開催しているもの。標語部門の最優秀作品は、神奈川県の学校2年生の作品「Yes. Ok. クリック前に 一呼吸」。「ヒップ・ホップを思わせるリズム感で、具体的な対策を表現している」との講評が寄せられた。ポスター部門は東京都の小学校6年生の作品「トラブルメール 送っていませんか?」。4コマ漫画部門は京都府の高等学校1年生の作品「携帯の時間じゃなくて・・・。」が最優秀作品に輝いた。10回目を迎える2014年度のコンクールは、2014年4月1日から9月8日まで作品を募集。応募数は標語部門33,299点、ポスター部門4,427点、4コマ漫画部門4,571点の合計42,297点となり、過去最多を記録した。
2014年12月10日米Twitterは2日、嫌がらせなどハラスメント目的のツイート対策を強化することを発表した。Twitterのルールに反するツイートについて、スマートフォンアプリから違反報告できるようになったほか、当事者以外からのレポートも可能になった。Twitterでは嫌がらせや脅迫などのメッセージを禁じるルールを設けており、これに該当するツイートに対しては報告することができる。今回、このようなツイートの報告をスマートフォンの公式アプリから行えるようになった。アプリのメニューから「ブロックまたは報告」をクリックすると、アカウントのブロックと違反の報告をオン/オフが表示される。報告をオンにすると、理由を選択できるようになり、「ハラスメント」を選んで次に進むと、相手が具体的に何をしているのかを選択肢から選んで送信できるようになる。最後にコメントを入力することも可能だ。また、嫌がらせのツイートの対象になっている本人以外の第3者もルール違反を報告できるという。あわせてTwitter側では報告を受けたのちの対応プロセスを変更し、迅速に対応できるようにしたとのことだ。Twitterによると、同機能は段階的に提供していくとのこと。数週間以内には全ユーザーが利用できるようになるという。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月03日「モラルハラスメント」や「モラハラ」という言葉、よく耳にするけれど、実際のところ意味がよくわかっていない…なんてことはありませんか? この際、知らないままにしておかずに、その意味もチェックしておきましょう。■モラルハラスメントって、どういう意味?モラルハラスメントとは、マリー=フランス・イルゴイエンヌというフランスの精神科医が提唱した言葉で、言葉や態度、身ぶりなどで精神的に人を虐待し、精神的な傷を負わせることを言います。■モラルハラスメントといじめの違いは?モラルハラスメントと似た言葉で「いじめ」がありますが、いじめの場合は被害者に対して身体的に暴力をふるう場合が含まれ、また被害者が明確に「自分は被害者である」と認識している場合が多いです。対してモラルハラスメントは精神的な攻撃であり、また加害者は「自分がモラハラを行っている」と気づいていません。被害者が「自分がモラハラを受けている」と気づかない場合も多いのです。この行為は、しばしば夫婦、恋人、友人、同僚として被害者と密接な関係性の中で行われます。また上司部下の関係、先輩後輩の関係、能力の優劣が著しい関係にあっても要注意と言えるでしょう。「パワハラ」と重なる部分もあります。■モラルハラスメントにあたる行為って、どういうもの?それでは、どのような行為がモラルハラスメントにあたるのでしょうか? 例えば、あなたが少し失敗すると、いつも上司が「だからお前はだめなんだ」「お前はだめだから俺の言うことをきけ」と言い含めてくる。もちろんあなたの失敗が本当に良くなかった場合もあるでしょうが、常に脅迫し、あなたを支配下に置こうとしている場合は、モラルハラスメントと言っていいでしょう。ほかにも視線を合わせない、被害者の話をいつも一方的に遮る、被害者の言動を過剰に否定する…などの行為が挙げられます。いずれの行動にも共通することは、加害者が被害者に精神的な攻撃をしかけながら、被害者が反抗してこないように、上手に罪悪感を被害者に植え付けるということ。実際に危害を与えているのは加害者ですが、そうされるのは「自分が悪いからではないか…」と被害者の方が罪の意識に苦しんでしまうのです。そして自分で行動できず、常に加害者の反応をうかがうようになってしまいます。モラルハラスメントは、目に見えにくい暴力なので、周囲にモラハラで困っている人がいても、気づきにくい場合があります。もしも身近に「そうかな?」と感じる人がいたら、注意深く見守り、助けになってあげましょう。(画像は本文と関係ありません)
2014年06月20日