「『ライフ・アクアティック』のプロモーションで、初めて日本に来たんだ。そのとき、日本にすっかり心を奪われてしまってね」。唯一無二の作品世界を生み出し続ける天才監督ウェス・アンダーソンの口から放たれた、この嬉しい言葉。しかも、「行った」ではなく「来た」と表現していることからも分かるように、彼がいまいるのは日本。「心を奪われた」という日本を舞台にした映画『犬ヶ島』の公開を前に、ウェス・アンダーソンは再び日本にやって来た。ただし、彼の来日はまさに『ライフ・アクアティック』以来、13年ぶりのこと。本当に日本好き?こう確認したいところだが、フライトは快適だった?と聞かなくてはならない。ウェス・アンダーソンの飛行機嫌いは有名で、ゆえに再来日がなかなか実現しなかったからだ。「何とか大丈夫だったよ。そのせいで、また来るのがこんなにも遅くなってしまった。あのときは日本を離れた後、所用でパリへ行ったんだ。そのパリで限界を迎えてね。もう飛行機には乗りたくなかった。そのまま1年半、パリにアパートを借りて暮らしたよ(笑)」。日本で限界を迎えてくれていたらよかったのに。そんな願いはさておき、「いつか日本で映画を撮りたい」という思いが、彼の中で膨らんだ事実に目を向けたい。「長年の友人であるロマン(・コッポラ)と僕の念願だったんだ。彼の妹のソフィア(・コッポラ)は(『ロスト・イン・トランスレーション』で)それを実現させているしね。僕らも彼女に続きたかったし、前回の来日が『犬ヶ島』の始まりになっているのは確かだよ。そもそも『ライフ・アクアティック』はイタリアで撮った作品なのだけど、それも『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のプロモーションでイタリアを訪れたのがきっかけ。実際に訪れた地をインスピレーションに、作品が生まれるのはあることなんだ」。ちなみに、『犬ヶ島』の原案にクレジットされているロマン・コッポラは、自身が製作総指揮を務めるドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」で日本を舞台にしたエピソードを監督。日本での撮影も行った。「もちろん、そのエピソードは観たし、企画についてもロマンからよく聞かせてもらっていた。しかも、彼は2か月くらい前にも家族を連れてまた日本へ遊びに来ている。ずるいよね(笑)」。公私で日本を満喫するロマンとは異なり、ウェスが『犬ヶ島』を日本で撮影することはなかった。というのも、『犬ヶ島』は実写ではなく、ストップモーション・アニメ。頭の中にあるウェス・アンダーソン流の日本が、精巧なパペットと共に描かれていく。「映画監督を目指した頃の僕はアニメに興味がなかったし、思い描いていたのはクルーと俳優に囲まれて撮影する自分の姿。でも、ストップモーション・アニメの手作り感にはすごく惹かれるものがあった。しかも、アニメを制作する上で何よりも楽しいことが1つある。それは、すべてを一から作らなくてはならないということ。自分で100%選択し、コントロールする行為がすごく楽しいんだ」。また、「ストップモーション・アニメには2つの演技がある」とも。「1つは、アニメーターがパペットを動かす演技。もう1つは、声優が声を吹き込む演技」だという。「僕にとって、前者は想像以上にミステリアスなもの。アニメーターの作業はとても繊細で、驚きに満ちている。彼らは登場キャラクターたちの目、鼻、口、耳、足を微妙な角度で動かし、息を吹き込んでいく。それによって、受ける印象も変わるんだ。キャラクターが何を考えているか、どんな気持ちでいるのか。アニメーターは僕にとって、三船敏郎やマーロン・ブランドだよ」。「もう1つの演技」を担う声優陣には、こちらも三船敏郎やマーロン・ブランド級の役者たちが揃った。“ドッグ病”が蔓延し、横暴な市長が犬たちを“犬ヶ島”に追放する物語で、愛犬を捜しに犬ヶ島を訪れる少年アタリを新星コーユー・ランキン、アタリを助ける犬たちをブライアン・クランストン、エドワード・ノートンらが演じている。「コーユーやブライアンの配役は、かなり早い段階で決まった。だから、(2人の演じる)アタリとチーフは彼ら自身から影響を受けたキャラクターと言えるかもしれないね。見かけも似ている気がする(笑)。でも、それは珍しいケースだよ。配役が決まるまで、僕自身が代役の声優になって仮の録音を行ったキャラクターもいる。なのに、どのキャラクターも不思議なもので、パペットが喋ったり、動いたりしている映像はもちろん、無言で静止している映像からも声優の魂が感じられる。興味深いことにね」。「2つの演技」が生み出した物語はエモーショナルで、やはりウェス・アンダーソンらしさを感じさせるもの。アタリと犬たちが犬ヶ島で旅を繰り広げるように、これまでも彼は“旅”を描いてきた。それは心の旅だったり、実際の旅だったり、謎を巡る旅だったり。少年と少女が逃避行という名の旅を繰り広げる『ムーンライズ・キングダム』もあった。「アタリと『ムーンライズ・キングダム』のサムは同い年で、サムはボートに乗り、アタリは飛行機に乗って旅立つ。(『ムーンライズ・キングダム』の脚本も共に手掛けている)ロマンと僕も、2人には共通点を感じているよ。僕自身に関して言えば、彼らの年齢のときはすごくシャイだった。おどおどして、やりたいこともできなかったんだ。僕も彼らのような少年だったらよかったのに。大人になった今、僕は彼らに過去の理想を託しているのかもしれないね」。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:リズと青い鳥 2018年4月21日より全国にて公開© 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会犬ヶ島 2018年5月25日より全国にて公開©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年05月25日幼少期より神童と崇められた天才音楽家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの歓喜と苦悩に満ちた35年の生涯を鮮烈に描き出す、ミュージカル『モーツァルト!』が4年ぶりに上演される。『エリザベート』で火がついたウィーン・ミュージカル人気を不動のものとした記念碑的作品。以降も日本では、脚本・歌詞ミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲シルヴェスター・リーヴァイ、演出・訳詞小池修一郎という黄金トリオが数々のヒット作を量産する。昨今のミュージカルブームの先駆けとなった名作が初演から16年を経て新演出版として登場する。ミュージカル「モーツァルト!」チケット情報美術、音楽、脚本がブラッシュアップされる中、主演には山崎育三郎とのダブルキャストで新顔の古川雄大が大抜擢。その妻コンスタンツェには前作からの続投で平野綾、さらに生田絵梨花、木下晴香の若手ふたりが初役で挑む。演出の小池から「若手ふたりの見本となるように」と託されたという平野は「期待に応えたい!」と気合い十分だ。平野は東京児童劇団の出身。アイドルや声優の活動を経て、近年は舞台女優として着々と評価を高める。『レディ・ベス』『レ・ミゼラブル』『ブロードウェイと銃弾』など出演作も幅広く、とりわけ小池修一郎、福田雄一演出作への出演が続く。「小池先生には常に一挙手一投足を見られている緊張感があり、だからこそ自分を高められる。また福田さんには毎日アドリブをプレゼンしなくてはいけないという質の異なる緊張感があります。近年はおバカな役、正当派ヒロインが交互に続いたこともあり、役の幅が広がりました(笑)」デビュー20周年、30歳の節目となった昨年は思いきって仕事をセーブしNYへ留学。ボイストレーニングではアレクサンダー発声法を座学から学び直した。「いかに自分の体を酷使せず最高のパフォーマンスを引き出せるか。息の長い役者をめざし、骨格や筋肉の仕組みから学びました」。帰国直後の主演舞台『レディ・ベス』では小池から「歌が全く変わった」と太鼓判を押された。今作でも成長の一端を感じられるはずだ。「今回のコンスタンツェでは女の業や憎悪みたいな部分を表現したい。前回は技量や当時の年齢感もあり、迫力を出し切れなかったことが一番悔しかったので。4年でどう変わったのか自分が一番知りたいですし、いろんなものを総動員して若手の見本となるような演技をお見せしたいです」平野は同じ作詞・作曲家が手掛ける作品群の中でも『モーツァルト!』が一番好きだという。「主人公が男性で音楽家でもあるので、作品が持つ魂の叫びみたいなものは、そのままクリエイター陣の本心でもあるのかなと。そのパワーにすごく引き寄せられる感覚があるので。私は天才に寄り添う凡人の悩みや胸中を深く掘り下げて演じたい。ネットで全世界と繋がれる今の時代だからこそ、ここでしか味わえない生の舞台の特別感やドキドキを一緒に楽しんで頂ければと思います」公演は、5月26日(土)から6月28日(木)まで東京・帝国劇場、続いて大阪・梅田芸術劇場メインホール、名古屋・御園座でも上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2018年05月15日俳優として、シンガーソングライターとして目覚しい活動を続ける中川晃教が、音屋室内管弦楽団の演奏とともに歌うコンサート「中川晃教Symphonic Concert 2018『Spring has come』」が桜も満開の4月1日大阪、ザ・シンフォニーホールからスタートした。中川晃教 チケット情報コンサートは、中川自身歌うのは初めてというミュージカルの金字塔『オペラ座の怪人』のタイトルナンバー『The Phantom Of The Opera(オペラ座の怪人)』からスタート。パイプオルガンの音色が鳴り響き、クラシックのコンサートホールならではの贅沢な音空間が広がる。もともとはファントム(男声)とクリスティーヌ(女声)のデュエットナンバーを、中川はファントムのパートのみならず、一部クリスティーヌのソプラノパートも歌うサプライズ! 女性シンガーでも難しいクライマックスの超高音域を歌い上げてしまう中川の歌唱力に改めて驚かされる。その後は「今回のツアーは春バージョンで」と語り、自身の楽曲『春』など、この季節を彷彿とさせるオリジナル曲を立て続けに歌う。曲の合間にはトークもたっぷり入り「コンサートも桜の花のように、美しく咲き、美しく散る。限られた時間ですが、その時間を本当に大切にしたい」と穏やかに話す中川を中心に、アットホームな空気が広がっていく。休憩を挟み、2部では「僕のもうひとつの柱である“ミュージカル”の世界から」と話し、『僕こそ音楽』(モーツァルト!)、『Can’t Take My Eyes off You(君の瞳に恋してる)』(ジャージー・ボーイズ)、『偉大なる生命創造の歴史が始まる』(フランケンシュタイン)と、中川が演じてきたミュージカル作品の代表的なナンバーを、オーケストラの迫力の演奏に負けない熱唱で響かせる。さらには今年6月に上演が控える舞台『銀河鉄道999~GALAXY OPERA~』から中川自身が作曲するテーマ曲も披露。オリジナル曲にミュージカルソング、定番曲から初挑戦のナンバーまで幅広い歌を聴かせ、さらにアンコールではマイクを置き、オーケストラをバックに生声で『若者たち』を歌うという圧巻のパフォーマンスも。シンガーとしてその類まれな才気を見せ付けた贅沢なコンサートだったが、全編をとおして流れていたのは、まるで中川の部屋に遊びに行ったかのような楽しい空気。オーケストラをバックにしながらも、気取らずフランクな姿勢で音楽を楽しんでいる中川の姿からは、優しく、キラキラした、春の風のような温もりが伝わってきた。コンサートはこのあと4月15日(日)サントリーホール 大ホール(東京)のほか、新潟、板橋(東京)、市川(千葉)、鈴鹿(三重)で開催される。チケットはいずれも発売中。会場によってセットリストも異なるとのことなのでお楽しみに。
2018年04月04日連続ドラマ『下町ロケット』で一気にブレークした山崎育三郎(32)。ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『エリザベート』『プリシラ』など大作に出演し続ける“ミュージカル界のプリンス”だ。初夏にはミュージカル『モーツァルト!』でヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト役を務める。 「3度目の公演ですが、初演時は舞台の袖で、主演のプレッシャーに押しつぶされそうで足が震えたものです。共演の先輩・山口祐一郎さんが『大丈夫、カッコいいよ』と声をかけてくださって」(山崎・以下同) 前の公演から4年。その間に映像の世界やラジオ・バラエティ番組のMCも経験。 「次第にもだえ悩みながら全うする激烈な人生を名曲にのせて、32歳なりの解釈で深く表現しようと思います」 そんな語る山崎にON/OFFブームを聞いた。 【ON】公演中は肉モード 「お肉!公演中は運動量が増えるし気持ちも高ぶるから、自然に肉料理モードになります。異様なくらい(笑)。それも牛肉。ステーキも焼き肉も好きだけど、しゃぶしゃぶがいちばんかな」 【OFF】草野球と料理 「体育会系なので、地元の友達や仕事仲間と草野球を楽しみます。おそろいのユニホームを作ったんですよ。あと、料理も好き。レシピなしで自分で考えて作ります。トリュフオイルを使って、カキときのこのパスタとか」
2018年03月26日「3度目の公演ですが、初演時は舞台の袖で、主演のプレッシャーに押しつぶされそうで足が震えたものです。共演の先輩・山口祐一郎さんが『大丈夫、カッコいいよ』と声をかけてくださって」 こう語るのは、初夏にミュージカル『モーツァルト!』でヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト役を務める山崎育三郎(32)。連続ドラマ『下町ロケット』で一気にブレーク。ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『エリザベート』『プリシラ』など大作に出演し続ける“ミュージカル界のプリンス”だ。 『モーツァルト!』の舞台は18世紀のオーストラリア。天才作曲家モーツァルトは自分の音楽的才能にがんじがらめになって、もがき続ける。 「僕は12歳でミュージカル・デビューしてから、子役として舞台やテレビに出ていました。でも、中学3年のころに変声期を迎えて、自分ではどうしようもないつらい日々を送っていました。そんなときに帝国劇場で観客として観たのが、井上芳雄さん演じるモーツァルトだったんです」(山崎・以下同) 作中のモーツァルトの苦悩が山崎自身にもリンクした。 「どう人生を切り開いていくか……迷い苦しみ、才能と葛藤する神童の生き方に感動しました。歌が好きで舞台に立ってきた僕も、声変わりという苦悩に直面したうえ、まわりから歌を褒められた子役時代の記憶と葛藤。体も大きくなって、気持ちとのバランスが取れなくなってきた。天賦の才能が邪魔をして家族も失い孤独になっていくモーツァルトは、それでもあるがまま生きて音楽と向き合い、35年の短い運命を全うするんです。“よし、僕はこれに出演するのを目標にしよう!”と」 夢を見つけた彼は、鬱々とした長いトンネルから抜け出した。さて、その夢をかなえた山崎だが、本作初演時の初日にはこんな凄烈な思い出も。 「2メートルの高さからジャンプするシーンで、身につけていたマイクの受信機が僕を受け止めてくれる方の手に当たった反動で肋骨にヒビが入って腫れあがって。痛み止めの薬で3カ月のロングランを切り抜けました」 前の公演から4年。その間に映像の世界やラジオ・バラエティ番組のMCも経験。 「次第にもだえ悩みながら全うする激烈な人生を名曲にのせて、32歳なりの解釈で深く表現しようと思います」
2018年03月26日お笑いコンビ・野性爆弾のくっきーが20日、都内で行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(4月19日~22日)の概要発表会見に出席し、自身のブレイクについて「気がつけば吉本の顔になってたなって感じです」と話した。野性爆弾のくっきーTV DIRECTOR’S MOVIEとして上映される人気漫画『ドルメンX』を原作とする映画『劇場版ドルメンX』(6月15日公開)の音楽プロデューサーを務めるくっきー。「多彩なところ見せちゃった。地味にイベントとかで曲を作ってたんですけど、今回大々的にやらせてもらいました」と得意げに話した。そして、本作のような宇宙人のアイドルの曲はどういうイメージで思いつくのか聞かれると、「ピアノの鍵盤を指をたたいた瞬間に曲って生まれるから」と返し、「モーツァルトじゃないか!」とツッコまれると「モーツァルトなのよ」とジョーク。「違いますよ!」と一斉にツッコまれた。さらに、独特な芸風でブレイクした今の心境を聞かれると、「こういうところにまず呼ばれてなかった」と言い、「気がつけば吉本の顔になってたなって感じです」とにやり。「女性関係、気を付けなあかんな」と笑いを誘った。会見には、井浦新、宮川大輔、NON STYLE、鉄拳、シソンヌのじろう、ブラックマヨネーズの小杉竜一、ガンバレルーヤのよしこ、宮川たま子、岡崎朋美、かりゆし58の前川真悟、島袋寛子らも出席。司会はガレッジセールと木佐彩子アナが務めた。
2018年03月20日ブロードウェイ・ミュージカル「サムシング・ロッテン!」が、「勇者ヨシヒコ」シリーズや『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』で知られる福田雄一の演出・上演台本で12月17日(月)より上演されることが決定。メインキャストには、中川晃教、西川貴教ら日本のミュージカル界を牽引する実力派が顔を揃えた。■福田雄一「出来上がりも幸せなことになる」本作は、トニー賞で2015年に9部門ノミネート、1部門受賞という快挙を成した作品の日本語版。タイトルの「Something Rotten!=サムシング・ロッテン!」は、直訳すると「何かが、腐っている!」。ハムレットの一節「something is rotten in the state of Denmark.(デンマークの國では、何かが腐っている)」を思わせるタイトルで、複数の戯曲、ミュージカル作品へのオマージュが随所に登場するコメディミュージカル。物語は1595年、ニックとナイジェルのボトム兄弟が、絶大な人気を誇るウィリアム・シェイクスピアと競いながら舞台芸術業界で成功を目指す内容だ。演出・上演台本を手掛ける福田氏は、周囲から「ロッテンは福田さんがやるべき!」と言われたことがきっかけで観たそうで、「『福田さんがやるべき!』の意味が分かりました。本当にミュージカルが好きな人たちがその愛を溢れんばかりに表現したコメディです。ということで、ミュージカル界で大活躍する役者さんたちが集まって頂けたことは、とても幸せなことですし、出来上がりも幸せなことになることでしょう」とコメントしている。■中川晃教VS西川貴教の文芸バトル主人公でスランプ中の劇作家ニック役を、ミュージカル「モーツァルト!」の主役に抜擢され、音楽活動と並行し俳優としても活動する中川晃教。そのライバルでありルネサンス時代のスーパースター劇作家シェイクスピア役を、T.M.Revolutionとして音楽活動するほか俳優などマルチに活動を展開し、4月からは地球ゴージャスの舞台「ZEROTOPIA」への出演も控える西川貴教が決定。中川さんは、「僕は面白いことはできません。たぶん。でも、『サムシング・ロッテン!』は、役者としてもどれだけ弾けられるかどうかが鍵の作品!最高かつ夢のあるキャスト!そしてクルーと!本作の持つエンターテイメント性をジュウニブンにお届けできるよう精進していきます!」と意気込み、西川さんは「演ると決めたからには福田雄一演出を存分に堪能したいと思っています。以前シェイクスピア作品を演じたことはありましたが、まさか自分がシェイクスピアを演じることになろうとは、思ってもみませんでした」とコメントしている。■瀬奈じゅん&橋本さとしらもまた、ニックを献身的に支える頼もしい妻ビー役に瀬奈じゅん、ニックの作品に大きな影響を与える預言者ノストラダムスには橋本さとし、ニックのピュアな弟ナイジェル役を平方元基、清教徒の娘ポーシャ役を清水くるみが演じる。瀬奈さんが「福田さんの演出…何をやらされるのか、いまからドキドキ…いや、ワクワクしています!」と現在の心境を明かしたほか、「福田さんの舞台に出させていただくのは初めてで、いまからワクワクしています」(平方さん)、「福田さん演出で『サムシング・ロッテン!』日本版、こんな豪華な作品に出演させて頂くこと、とても幸せです。絶対に面白い。私も客席から観たい(笑)」(清水さん)、「福田雄一さんとの仕事も楽しみです。お客さんを楽しませて笑顔にする娯楽エンターテインメントに徹底した演出に、アドリブが苦手な自分がどう色をつけれるか、本能と直感で臨みたいと思います」(橋本さん)とそれぞれ上演が楽しみだと話している。なお、本公演のチケット一般発売は9月を予定している。あらすじルネサンス時代のイギリス。売れない劇作家であるニック(中川晃教)は弟のナイジェル(平方元基)と共に自身の劇団を運営していた。時代の寵児であり、スーパースターの劇作家シェイクスピア(西川貴教)にニックは対抗心をむき出しにするが、劇団運営に行き詰まり、妻ビー(瀬奈じゅん)の目を盗んで予言者ノストラダムス(橋本さとし)のもとを訪ねる。そして、彼のお告げに従い、世界初の歌って踊る「ミュージカル」を書こうと決意するのだった。その後もノストラダムスのもとへ通うが、出てくるのは頼りない予言ばかり…ヒット確実な作品タイトルは「オムレット」(実は「ハムレット」の間違い)だと言われ、ニックはミュージカル「オムレット」を生み出すために悪戦苦闘する。作家の才能を秘めている弟のナイジェルは、兄の言うことを聞きつつも「卵の物語なんか書きたくない!」と思い悩む。そんななか、出会った美しい清教徒の娘ポーシャ(清水くるみ)と恋に落ち、新たなインスピレーションが生まれていた。一方、「ロミオとジュリエットに続く大ヒット作を書かねば」と人知れず思い悩んでいたシェイクスピアは、以前からナイジェルの才能に目をつけていて、彼からなんとか次作のアイデアを得ようと画策する。「トービーベルチ」と名乗る役者に化け、ニックの劇団に潜入し、後の大ヒット作となる「ハムレット」の土台となるアイデアをどんどん盗んでいくが…。ミュージカル「サムシング・ロッテン!」は12月17日(月)~30日(日)東京東京国際フォーラムホールC(東京)にて上演(全19公演)、2019年1月大阪オリックス劇場(大阪)にて上演予定。(cinemacafe.net)
2018年03月14日伊坂幸太郎の恋愛小説集『アイネクライネナハトムジーク』が実写映画化。2019年9月20日(金)、全国の映画館にて公開される。伊坂幸太郎の恋愛小説集を実写映画化伊坂幸太郎は2008年「ゴールデンスランバー」で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞など数多くの賞を受賞した人気作家。今回は、伊坂の初にして唯一の恋愛小説集で42万部を売り上げるベストセラーとなった『アイネクライネナハトムジーク』が実写映画化される。”アイネクライネナハトムジーク”とは、”ある小さな夜の曲”という意味を持つモーツァルトが作曲した作品の1つ。「劇的な出会い」を待つだけの男、佐藤を主人公としたいわゆる"ダメ恋愛映画"。不器用で愛おしい面々が織りなす、心温まる愛や恋の物語だ。三浦春馬×多部未華子が“不器用な男女”に物語に登場するキャラクターを紹介。キャストには、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の三浦春馬や『あやしい彼女』の多部未華子をはじめとする人気キャストの顔ぶれが揃う。佐藤役(三浦春馬)物語の主人公。マーケティングリサーチ会社勤務の「劇的な出会い」を待つだけの男。本間紗季役/通称シャンプーさん(多部未華⼦)偶然佐藤と出会う⼥性。フリーター。織田一真役(矢本悠馬)佐藤の学生時代からの親友。ちょっと変わり者。居酒屋で働く。織田由美役(森絵梨佳)一真の妻。学生時代モテモテのマドンナ。織田美緒役(垣松祐里)高校生。一真と由美の生意気な娘。久留米和人役(萩原利久)高校生。何かと美緒が気になる。美奈子役(貫地谷しほり)織田由美の同級生で、現在は美容師。声しか知らない男性に恋をする。板橋香澄役(MEGUMI)美奈子の美容室の常連。何かと美奈子を気にかけている。<その他キャラクター>藤間役(原田泰造):佐藤の会社の上司。妻と娘に逃げられる。斎藤さん役(こだまたいち):仙台駅まで弾き語りを続ける不思議なミュージシャン。ウィンストン小野役(成田瑛基):日本人初のヘビー級ボクシング世界チャンピオン。セコンド役(サンドウィッチマン):ウィンストン小野をリングサイドで支える。亜美子役(八木優希):高校生。美緒や和人のクラスメイト。監督・今泉力哉メガホンを取るのは、"ダメ恋愛映画の旗手"とも称される今泉力哉。伊坂が『こっぴどい猫』を見て感動し、「映像化できるのは今泉監督しかいない」とラブコールを送り実現した。緻密な構成と巧みな演出で、リアルで新しい恋愛群像を描いてきた今泉が、どのようにして伊坂ワールドを変換するのか期待が高まる。斉藤和義との交流により小説が誕生、主題歌・音楽も担当主題歌「小さな夜」と劇中音楽を、シンガーソングライターの斉藤和義が担当する。主題歌は、斉藤が映画用に書き下ろした、物語の重要な鍵となる楽曲だ。なおこの作品の誕生には、伊坂と斉藤との交流が大きく関わっている。伊坂は斉藤の楽曲「幸福な朝食退屈な夕食」を聞き、当時勤めていた会社を退職。執筆活動に専念することを決めたというほど、斉藤の大ファンだった。後に斎藤から"出会い"をテーマに作詞を依頼されることになるのだが、「苦手な恋愛モノでも、作詞はできませんが、小説を書くことならば」と短編小説を執筆したという。それが『アイネクライネナハトムジーク』第1章の"アイネクライネ"というわけだ。これを受けて斉藤は、楽曲『ベリー ベリー ストロング 〜アイネクライネ〜』を制作。さらに、この曲のシングル初回限定盤に付属される特典用小説として、伊坂が第2章となる"ライトヘビー"を書き下ろした。ストーリーギターの弾き語りが心地よく響く仙台駅前。大型ビジョンからは、ボクシング世界戦のタイトルマッチに沸く声。「劇的な出会い」を待つだけの男・佐藤(三浦春馬)は、妻と娘に出て行かれた会社の先輩のことを思いながら、この時代に街頭アンケートを実施している。それに快く応えるリクルートスーツの女。手には「シャンプー」の文字。大学を中退し居酒屋で働く佐藤の親友は、なぜかみんなの憧れの美人妻をゲットしすでに娘をもつ。美人妻の同級生は声しか知らない男に恋をしている。運命って、奇跡って、幸せって?音と音がつながってリズムやメロディが生まれるように、誰かと誰かが出会って絆や物語が生まれる――これは、不器用で愛おしい面々が織りなす、心温まる愛とか恋の物語。作品情報映画『アイネクライネナハトムジーク』公開時期:2019年9月20日(金)、全国ロードショー原作:伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」(幻冬舎文庫)監督:今泉力哉出演:三浦春馬、多部未華⼦、⽮本悠⾺、森絵梨佳、恒松祐⾥、萩原利久、成田瑛基、⼋⽊優希、こだまたいち、MEGUMI、柳憂怜、濱⽥マリ、藤原季節、中川翼、祷キララ、伊達みきお、 富澤たけし、貫地⾕しほり、原田泰造主題歌:⻫藤和義「⼩さな夜」
2018年03月14日見ているだけで笑顔になれる、疲れた心がほぐれていく…。そんな、癒しの雑貨が部屋にあれば、暮らしはもっと楽しく、豊かになるはず。お財布にもやさしい3000円以下のアイテムをピックアップしました。毎日の暮らしが、ちょっぴり微笑ましくなる。握ると音が鳴る猫のぬいぐるみに、レトロな佇まいの水飲み鳥…。あまり実用的とはいえないけれど、部屋にあるだけで心が和む。そんな、遊び心たっぷりの雑貨に注目。「見た目がかわいいのはもちろんですが、どこか“クスッ”と笑えるのがポイント。疲れて帰ってきても、目に入ると思わず気が抜けるような、ゆるい存在が部屋にあるといいですよね。ツボは人それぞれですが、誰にでもお気に入りがあるはず。私は真顔の偉人と動物シリーズに弱いようです(笑)。まずは、仕事デスクにひとつ飾ってみては」(インテリアスタイリスト・大谷優依さん)ここでは、オンラインで気軽に買える、アンダー3000円の癒し小物をセレクト。思わぬ掘り出し物を見つけられるかも?HUTZLERのガーリックセーバー巨大なガーリック!?と思いきや、実は使いかけのガーリックを保存するためのアイテム。底には小さな空気穴が開いているから通気性もよく、最適な環境で保存できるのもポイント。出しっ放しをなくせばキッチンまわりもスッキリ。H8.5cm¥800モーツァルト キッチン タイマーいかめしい表情のモーツァルトが、シュールだけど存在感たっぷりのキッチンタイマー。時間になると、“ジリリ”という音の代わりに、代表曲「トルコ行進曲」のメロディが流れる。料理好きの友だちへのプレゼントにいかが?H11.4cm¥2,000QuailCeramicsのキジトラ白猫 小物入れ陶器製の猫の置物。後頭部に小物を入れるスペースがあり、写真のように卵を入れたり、小さなグリーンを飾ってもおしゃれ。イギリスの老舗陶器メーカーがデザインし、タイの協力メーカーがひとつひとつ手描きして製作したもの。H8.5cm¥2,400大谷優依さんインテリアスタイリスト。ライフスタイル誌をはじめとした女性誌などで、雑貨やインテリアの紹介、空間イメージのスタイリングを手がける。※『anan』2018年2月28日号より。写真・枦木 功(nomadica)スタイリスト・大谷優依文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年02月23日ミヒャエル・クンツェ(脚本/歌詞)とシルヴェスター・リーヴァイ(音楽/編曲)による傑作を、日本ミュージカル界最高のキャスト・クリエイター陣で創り上げる、ミュージカル『モーツァルト!』。35歳で夭折した天才作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの生涯とその真相に迫る本作は、2002年の日本初演以来、多くの賞賛を得てきた。ミュージカル「モーツァルト!」 チケット情報3年ぶりの上演となる2018年度版のタイトルロールは、前回に続く山崎育三郎と、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のロミオ役やミュージカル『黒執事』のセバスチャン役など昨今、大作の主演を務め、名実ともに急成長を遂げている古川雄大が抜擢された。オーディションでこの大役を射止めた古川は、作品を前にして改めて身を引き締める。「数あるミュージカルの中でも代表的な作品ですし、モーツァルトは中川晃教さん、井上芳雄さん、山崎育三郎さんと歴代のミュージカルスターが演じてきた役。いつかはあの高みに行きたいと思っていましたが、自分自身を客観視してみても、あと何年かかるのだろうと思っていました。なので、このチャンスをいただいたことに僕自身が一番驚いています。かなり挑戦的なことになると思いますが、覚悟を決めて臨もうと思います」。モーツァルトは天真爛漫で自由奔放なキャラクター。これまで演じてきた役とは180度異なり、今までの自分にはないものだと語る。「だからこそ、稽古場からがむしゃらに、丸裸になって挑んでいかないと。自分にはない部分も想像して、構築して、トライしていこうと思います。自分の壁を越えたいですね」。ミュージシャンとしても活動し、オリジナルの楽曲では作詞・作曲も手掛ける。時代やジャンルに差異はあれど、「生みの苦しみも分かる気がする」と歩みを寄せる。「曲を作る上でゼロから1にする大変さはすごく理解しています。ただ、モーツァルトは自分の才能に確信を持っている。その感覚は僕にはないので、その違いを稽古から埋めていきたいです」と意気込む。モーツァルトの妻コンスタンツェ役は、前回に続いて平野綾が出演するほか、『ロミオ&ジュリエット』で共演した生田絵梨花、木下晴香のトリプルキャスト。また、パトロン的存在となるヴァルトシュテッテン男爵夫人役を涼風真世、香寿たつきの実力派Wキャスト、モーツァルトの前に立ちはだかる権力者・コロレド大司教役の山口祐一郎と父レオポルト役を初演以来すべての公演に参加している市村正親が演じるなど、フレッシュかつレジェンダリーな豪華布陣が実現。燦爛たる舞台になるに違いないと、おのずと期待も高まる。公演は、5月26日(土)から6月28日(木)まで東京・帝国劇場、7月5日(木)から18日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。東京公演のチケットは3月3日(土)より、大阪公演は3月24日(土)より発売。一般発売に先駆け、3月3日(土)9:00まで東京公演の座席選択プリセール実施中。2月21日(水)10:00より大阪公演の先行先着プリセール受付開始。取材・文:岩本和子
2018年02月20日3年半ぶりに上演されるミュージカル『モーツァルト!』の製作発表会見が2月15日に開催された。ウィーンで誕生し、日本でも2002年の初演以降上演を重ねる人気作。主人公のヴォルフガング・モーツァルトは山崎育三郎と古川雄大がWキャストで務める。ミュージカル「モーツァルト!」チケット情報音楽の天才・モーツァルトの35年の人生を綴る物語。日本では今回が6度目の上演となるが、ハンガリーでの上演時に追加になった新曲も加わり、舞台ビジュアルもリニューアルされるとのこと。初演から演出を手掛ける小池修一郎はこの日の会見は欠席ながらビデオメッセージを寄せ、「もともとの日本版は、ウィーン版とハンブルク版を混ぜて作ったので、尺が少し長い。テンポを出し、少し過剰と思われるところは圧縮し、新たな『モーツァルト!』をお届けしたい」とリニューアルの意図を語る。具体的な演出プランはこれからと断りを入れつつ「もちろん必要なものは出てきますが、基本、ピアノ1台ですませたいというのが私の願い。1台のピアノのまわりで起こる様々な人間の葛藤、そしてモーツァルトの才能の戦い、(妻の)コンスタンツェとの愛の物語にご期待ください」と構想を話した。ヴォルフガング役は、3度目の登板になる山崎と、今回初挑戦となる古川。山崎は「8年前に初めてこの舞台に立ちましたが、緊張で足が震えていた初日を今でも覚えています。でもこの作品は、舞台に一歩出たら、作品自体が(自分を)ヴォルフガングにしてくれて、ラストまでその波に乗っていける。今回は僕も30代になり、今の自分がどう役と向き合えるのかなと考えています。演出も新しくなるので、ゼロから向き合い、新しいヴォルフガングに出会いたい」と意気込みを。そして16年間で井上芳雄、中川晃教、山崎と3人しか演じてきていないヴォルフガング役に、帝国劇場初主演で抜擢された古川は「いつかこういう大きな作品でこういう役が出来るようになりたいなという目標がありましたが、まさかこんなに早くチャンスをいただけるとは。自分で“4人目のヴォルフガングを作る”という目標を作りました。がむしゃらに稽古をして、頑張っていきたい」と話した。古川はこの日は少し緊張気味のようだったが、山崎からは「雄大がヴォフガング役に決まる前から、僕は『雄大がなるんじゃないかな』と本人に言っていました。何度も言った。決まった時は、やっぱり! と思いました」と背中を押す発言も飛び出した。ヴォルフガングの妻・コンスタンツェは平野綾、生田絵梨花、木下晴香のトリプルキャスト。乃木坂46の現役メンバーでありながらミュージカル界でも躍進を続ける生田は「私は11年前、10歳のときにこの作品を観ていました。その時は“(子役が演じる)アマデをやりたいな”と思っていたので、あの時の自分にコンスタンツェを演じると告げたら本当にびっくりすると思います」と笑顔で語っていた。公演は5月26日(土)から6月28日(木)まで東京・帝国劇場、7月5日(木)から18日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。8月に愛知公演も有り。
2018年02月19日日常生活に欠かせないもののひとつとして、「音楽」を挙げる人も多いと思いますが、そんな音楽好きにオススメの海外ドラマをご紹介します。その作品とは、2月16日より新シーズンが始まったばかりのアマゾン・プライム・オリジナルドラマ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』。そこで今回は、本作の見どころについて主人公のロドリゴを演じたこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。メキシコが誇る人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナル!【映画、ときどき私】 vol. 143これまで映画を中心にキャリアを積み重ね、日本でも女性ファンの多いガエルさんですが、本作はアメリカの連続ドラマに初出演となったことでも注目を集めた作品。クラシック音楽業界の裏側を描き、多くの支持を得ているドラマですが、シーズン4となる今回は日本を舞台に繰り広げられており、加瀬亮さんや藤谷文子さんなど日本の俳優陣が出演していることでも話題となっています。そこで、撮影のために日本を訪れたガエルさんを直撃し、本作の魅力について語ってもらいました。まずはこの作品に出演を決めた理由は?ガエルいまではAmazonでたくさんの映像作品を観ることができるというのは知られているけれど、5年くらい前にこの企画の話を聞いた当時はあまり理解できていなくて、最初は「なぜAmazonが?」と思っていたくらいなんだ。でも、新しいコンセプトとして知ったときにはすごくワクワクしたのを覚えているよ。それから、素晴らしい才能を持った製作陣とのコラボレーションや音楽にも惹かれたんだけど、僕にとってそれまでとは違う楽しい経験になるんじゃないかという直感もあったんだ。そして、実際に飛び込んでみたらその通りになったよ。本作は、第73回ゴールデングローブ賞においてテレビの部ミュージカル・コメディ部門の作品賞だけでなく、ガエルさんも主演男優賞を受賞するなど、とにかく高い評価を得ているドラマ。こんなにも人を惹きつけている秘訣は何だと思いますか?ガエル僕自身このシリーズですごくオープンになれたのだけど、みなさんも僕が感じているのと同じ気持ちを抱いてくれているからじゃないかな。今回演じている天才指揮者のロドリゴというのは、数学的に音楽を考えることができるキャラクターなんだけど、僕にはその能力がないから、彼に手を引いてもらうようにして、この広大で無限な世界に歩み出しているんだ。そうやってこの世界観に触れ合えることに僕は幸せを感じているんだけど、おそらく観ている人たちにとっても同じで、そういうところに惹かれているんだと思っているよ。撮影中に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。ガエルメキシコでの撮影中にすごくうれしかったのは、バイオリンを習っている子どもが「実は指揮者になりたい」と話してくれたことだね。かなりバイオリンの上手な子だったんだけど、このドラマを観て指揮者志望になったそうだよ。まあ「ガエルができるなら僕にもできる」と彼も思ったのかもしれないけどね(笑)。僕たちは大きな冒険に飛び立とうとするとき、後押しみたいなものが必要なときというのがあるけれど、彼の場合はこの作品がそうだったんじゃないかな。では、観る人をそういう気持ちにさせることができるのがこのドラマの魅力だと感じていますか?ガエルシリアスなドラマではなくてコメディだから、心から楽しめるというのが人気の理由ではあるけれど、そんなふうにインスピレーションを受けることができるというのも魅力なのかなと思っているよ。あと、クラシック好きはもちろん、そうではない人でもこのシリーズをきっかけにすごく盛り上がってくれていて、僕にとってはそういうことすべてがうれしいんだ。だから、この作品の魅力を挙げたらきりがないよ(笑)。今回は指揮者という役どころですが、どんな準備をして挑みましたか?ガエル実はいまもまだ演奏シーンに対する怖さというのはあるんだけど、例えて言うなら水が冷たいとわかっていても飛び込むような感じで演じているんだ。指揮のレッスンもかなり受けたけど、そうは言っても基本レベル。だから、あとはフィーリングで「これが正しいんだ」と自分が信じるやり方でやるしかないという感じだね。今回はLAのフィルハーモニーを実際に指揮した映像も一部は使われているよ。それと、シーズンを追うごとに音楽に対する興味もどんどん増してきているので、ハーモニーを学ぶコースを受けたりもしたし、家にピアノがあるから、それをときどき弾いたりもしているんだ。そうやって音楽への理解も深まってきているので、演奏を見ていても、何が起きているのかというのが前よりもわかるようにはなったと思うよ。そんなガエルさんにとって音楽とは?ガエル音楽の魅力というのは、音楽の手のなかに自分の身を預けて、自分を解放できること。今回はそうやって演じているけれど、それが僕にとっては、すごく心地よいものでもあるし、楽しい作業でもあるんだ。そしてもうひとつは、誰にとってもパーソナルな視点を持てるものであり、それぞれの解釈には価値があるということ。たとえば、ローリング・ストーンズの一曲だけでも、何が満足なのかというのは、聞いた人それぞれによって違うわけで、そういう意味でも音楽というのは、それぞれの解釈ができるチャンスを与えてくれるものでもあるんだ。だからこそ、それを楽しむことによって人をひとつにできるし、対話を生む力を音楽は持っているんじゃないかな。ロドリゴはガエルさんから見てどんな人物ですか?ガエル「天才ミュージシャンと言われる人は、こういうタイプ」みたいなのがみなさんの頭のなかにもあると思いますが、彼にはそれをうまく使った遊び心があると思うよ。ひとつのことに秀でている人は、銀行の口座がどうだとか日常的なことが一切できなかったり、人間関係が苦手なところがあったりするけれど、ロドリゴにもそういうところは通じているんじゃないかな。元サッカー選手のマラドーナみたいに(笑)。でも、人間って何かに長けているけど、そうじゃないところもあるというのはみんな同じかもしれないね。あとは、簡単に言うと夜になると変身してみたいキャラクターでもあるかな。なぜなら、ロドリゴには「これはやっちゃいけない」という限界がないんだ。そんなふうに自由でありたいし、彼みたいにいろいろな楽器を演奏できたらいいなと思うね。演じていて、自分と似ているところもあると感じることはありましたか?ガエル僕もロドリゴと同じようにメキシコに本拠地があるんだけど、仕事でよく旅をしているし、いろんな言語で話をしたりしているから、そういう意味で彼は僕のドッペルゲンガー的な存在で、重なるところはあると思うよ。それと、役者としての醍醐味は、ロドリゴみたいにすごく複雑な側面を持ったキャラクターを演じられること。シーズンのなかでも気持ちにいろんなアップダウンがあるから演じていても楽しいんだ。いまでは彼のクレイジーな行動も完全に理解できるようになっているし、そんな彼を演じられることは本当に最高だよ!最後に今シーズンで注目のところを教えてください。ガエルシーズン4のなかで非常に興味深いのは、人間関係。いままで経験してこなかったような確固たる人間関係に自分の身を置いてみようとロドリゴが思うんだ。あとは、恋の物語にも発展があるよ。インタビューを終えてみて……。部屋に入ってくるだけで女性陣を色めき立たせ、空気を一変させてしまうガエルさん。軽くウインクで挨拶されただけで、腰から崩れ落ちそうになりましたが、いくつになっても相変わらずの色気とチャーミングさは健在。これからもずっと追いかけ続けたいと改めて心に誓いました。ぜひ、また日本での撮影や来日があるのを心待ちにしたいと思います。華やかな舞台の裏にこそドラマが潜んでいる!実在するプロのオーボエ奏者が自身の経験をもとに綴った小説『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル セックス、ドラッグ、クラシック』が原作となっている本作。これまで「クラシックは敷居が高い」と思っていた人ほど、知られざるスキャンダラスなクラシックの世界にハマってしまうかも!?ストーリー歴史のあるニューヨーク交響楽団に新たに就任したのは、若き天才指揮者といわれるロドリゴ。しかし、変わり者でもある彼はことあるごとに騒動を引き起こしていた。そんななか現れたのは、大きなチャンスをつかもうと必死のオーボエ奏者ヘイリー。ところが、楽団存続の危機など、次々と問題が起きるばかりだった……。胸が高鳴る予告編はこちら!作品情報Prime Original『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』シーズン4Amazonプライム・ビデオにて独占配信中写真・金子怜史(ガエル・ガルシア・ベルナル)
2018年02月16日アイドルグループ・乃木坂46の生田絵梨花が15日、都内で行われたミュージカル『モーツァルト!』の製作発表記者会見に、山崎育三郎、古川雄大、平野綾、木下晴香とともに登場した。同作は音楽家のヴォルフガング・モーツァルトの生涯を描き人気のウィーン・ミュージカル。2002年の日本初演以来再演を重ね、上演回数は500回以上を数える。会見では古川が「僕こそ音楽」、生田&木下が「ダンスはやめられない」、山崎&平野が「愛していればわかり合える」を披露した。「11年前、自分が10歳のときに『モーツァルト!』を観ていました」と振り返った生田。「アマデ(子役)をやりたいなと思っていたくらいの年頃なので。あの時の自分に告げたら本当にびっくりすると思います」とモーツァルトの妻・コンスタンツェ役への驚きを語った。「自分でもお客様にとっても、今まで演じてきた役だったり、普段の感じから想像できない現段階なんじゃないかなと思います」と役とのギャップを明かす。演じるコンスタンツェについて、生田は「悪妻と呼ばれてはいるんですけど、悪いところというよりは妻として女性としての葛藤だったり人間らしい感情を大切にしたいなと思います」とプランを練る。古川&木下とは『ロミオ&ジュリエット』でも共演済みだが、古川は「1度愛した2人なので、チームワークはバッチリだと思います」と自信を見せた。木下は「いくちゃんは話しやすいお姉さんで、いつも支えてもらってるので、今回もたくさん相談すると思いますが、よろしくお願いします」と頭を下げた。生田は「ダークな感じに見られることがないんですよ。役柄的にも白系のヒロインが多かったので、意外なんじゃないかな」と思いを馳せつつ、「でも実は私も、ずっとおとなしくいたいというよりはみ出したいと思うし、自由奔放なコンスタンツェに共感できることもある」と心境を吐露。AKBグループでも卒業後、舞台・ミュージカル方面に進むメンバーが増えているが、「周りを気にしたりはせずに、自分のやるべきことを突き進んでいけたらと思います」と今後についても語った。
2018年02月15日ミュージカル『モーツァルト!』の製作発表記者会見が15日、都内で行われ、山崎育三郎、古川雄大、平野綾、生田絵梨花、木下晴香が登場した。同作は音楽家のヴォルフガング・モーツァルトの生涯を描き人気のウィーン・ミュージカル。2002年の日本初演以来再演を重ね、上演回数は500回以上を数える。会見では古川が「僕こそ音楽」、生田&木下が「ダンスはやめられない」、山崎&平野が「愛していればわかり合える」を披露した。演出の小池修一郎はビデオメッセージで「これまでの『モーツァルト!』で使用してきた舞台美術は比較的小さいサイズの劇場で上演するためのものでした。そこで今回は帝劇用の新たなバージョンの舞台美術を作ろうということになりました」と変更点を説明。また、ハンガリー版にあるコロレド大司教とヴォルフガングの対決のデュエットなど新たな曲を加える意図も示した。山崎は初演の大変さについて「初めての1回目の通し稽古の1幕終わった段階で立てなくなりまして。2幕もできないと思うくらいにしんどくて、小池先生から『育よ、市村(正親)さんが主演のミュージカルにしか見えないんだよ!』と言われて」とモノマネを交えながら振り返った。「(山口)祐一郎さんが優しくて『いいよ〜かっこいいよ〜大丈夫だよ』と支えていただいて」とさらにモノマネを披露。「みなさんに支えていただいて乗り越えた」と語った。一方、古川は「曲数が多くすべて難しいので、課題はたくさんあると思っています。ずっと舞台に出ずっぱりで山崎さんもぶっ倒れたとおっしゃってたので、体力作りも」と課題を明かすと、山崎は「倒れた」と上品に訂正。さらに古川は小池から「君はちょっと悲劇なんです。モーツァルトは天真爛漫で明るいキャラクターなので、どう持ってくか」と言われたことを明かし、「表現の部分でもたくさん壁があるので、がむしゃらにぶつかっていきたいと思います」と意気込んだ。古川は山崎について「常にオンの方のイメージがあります。オフの姿を見たことがない。常にスイッチが入っている方だと思います」「ミュージカルブームの最前線にいた人で、一つ下の世代の僕からしたら憧れの人」と表す。一方で山崎は古川について「常にオフな印象があります。雄大はごはんもあんまり来てくれないんですよ」と笑いつつ、「秘めたエネルギーを持っているという印象ですね。発声や筋トレをずっと一人でこもってやっている姿も見てますし、自分のシーンが終わると、舞台袖を走って録音した自分の声を確認している姿を見ているので」と称賛した。"4年ぶり"の再演にかけて平昌オリンピックの注目選手について聞かれると、古川は「スノーボードの平野(歩夢)選手。今日、ちょうどやられてるんですかね?」と回答。14日に銀メダルを取ったことが知らされると、「とったんですか!?」と驚いていた。また山崎は「羽生(結弦)選手。金メダル取ってほしいですね」と希望を語った。東京公演は帝国劇場にて5月26日〜6月28日、大阪公演は梅田芸術劇場にて7月5日〜18日、名古屋公演は御園座にて8月1日〜19日。
2018年02月15日開場20周年の記念シーズン真っ只中の新国立劇場。早くも来季2018/19シーズンの公演ラインアップが決定し、発表会見が開かれた(1月11日・新国立劇場)。オペラ部門では大野和士新芸術監督が登壇。施政方針ともいうべき5つの目標を掲げた。(1)レパートリーの拡充(新制作を現状の1シーズン3演目から4演目に増加)(2)日本人作曲家委嘱シリーズ(隔年)の開始(3)1幕物オペラ×2本のプロダクション《通称:ダブルビル)、あるいはバロック・オペラをシーズンごとに交代で制作(4)旬の演出家・歌手の起用(5)国内外の劇場と積極的にコラボ、東京から新たなプロダクションを発信。つまり、魅力的なレパートリーを拡充し、それを東京から世界のオペラハウスに輸出しようという構想だ。大野によれば、今後のプログラムの組み替えを考えると、現状の制作ペースではレパートリーが足りなくなるという問題がある。たとえば海外の劇場のプロダクションをレンタルする場合、契約上再演に制限があるので、今後は上演権ごと買い取って、いつでも上演可能な新国立劇場のレパートリーとすることも検討していく。大胆な大盤振る舞いのようにも聞こえるが、それによって制作コストが高騰するとは限らず、劇場の財産たる自由に上演できるレパートリーが蓄積されるプラスのほうが大きいという。海外の劇場とのコラボ構想も含めて、このあたりは、世界各地のオペラハウスで豊富な実績を持つ大野ならではの人脈とノウハウがあってこその戦略だろう。大きく期待が膨らむ。オペラ・ラインアップ(*印は新制作)10月モーツァルト《魔笛》*11月~12月 ビゼー《カルメン》12月 ヴェルディ《ファルスタッフ》1~2月 ワーグナー《タンホイザー》2月 西村朗《紫苑物語》(委嘱作品世界初演)*3月 マスネ《ウェルテル》4月 ツェムリンスキー《フィレンツェの悲劇》&プッチーニ《ジャンニ・スキッキ》*5月 モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》6月 プッチーニ《蝶々夫人》7月 プッチーニ《トゥーランドット》*大野が特に力を入れて語ったのは、日本人作曲家委嘱シリーズ第1弾の西村作品。《紫苑物語》は石川淳の小説が原作。作曲の西村、台本を担当する佐々木幹郎とともにすでに2年前から検討を重ねてきた。そして、大野が「現在世界で最も認められているオペラ演出家」と信頼を寄せる笈田ヨシを起用。《魔笛》は話題のウィリアム・ケントリッジの演出。映像を大胆に活用し、世界中で大人気のプロダクション。《フィレンツェの悲劇》《ジャンニ・スキッキ》は新機軸のダブルビル・シリーズの第一弾。《トゥーランドット》は、東京2020オリンピック・パラリンピックへ向けての東京文化会館との共同企画「オペラ夏の祭典2019-20」の一環。国と都が、文化創造でもタッグを組む。世界中の目がトーキョーに集まる2020年を、そしてその先の新国立劇場の未来を見据えて、大野体制はもう動き始めている。取材・文:宮本明
2018年01月12日こんにちは、あなたの恋愛をアップデートするコラムニスト、川口美樹です。いきなりですけど陰口って最低だと思いません?言いたいことがあるなら正面から向かってこいと思いますし、正面からくる勇気がないならそもそも言うな!って思いません?ちなみに私は自分の陰口を直接耳にしたことが一切ありません。これは私が人格者だからなのではなく、ただただ「陰口に興味がない」から僕の耳がその情報をキャッチしないだけなんです。俳優をやめて独立したてのころは「美樹が怪しいことを始めたらしいから近づかないほうがいい」なんて噂が立っているらしいことを聞きました。ただ僕はそれを聞いても、どこぞの縁遠い人間が僕の思いも背景も理解せずに適当なことを言ってるんだろうなと思ったので、「ウッセバーカ」ぐらいにしか思いませんでした。俳優時代にも「あの人がどう」とか「あいつが気にくわない」とか、いくつか耳にしたことはありますが、できるだけ他人の悪口をいう人と関わらないようにしてきました。それには明確な意図がありました。■なぜ他人の悪口、陰口を聞いてはいけないのか?一つは、負のエネルギーを背負わされたくないから、という理由。もう一つは、汚い言葉遣いを聞くと自分の耳が腐るから、という理由です。人の悪口や陰口を言う人は、その言葉を発する時に「負の感情を吐き出して」います。「ムカつく」とか「嫌い」とか「めんどくさい」とかそう言う言葉がまとっているエネルギーがあります。気圧も流れも水の流れもそうなのですが、この世の中は物理的に言ってもスピリチュアル的に言っても、エネルギーは高いものから低いものに流れる、という性質を持っています。自分がどれだけ高いエネルギーを持っていたとしても、陰口を聞いた瞬間にその低いエネルギーに自分のエネルギーが持ってかれてしまうんです。これが人の悪口を聞くとどっと疲れてしまう理由です。また、言葉には「言霊」があります。先ほど、言葉を発する人間のエネルギーの話をしましたが、発せられた言葉そのものにもエネルギーが存在します。言葉は「音」なので「波」があります。波はある対象にぶつかるとその対象に振動を起こします。難しい話は省きますが、陰口があなたの耳に届いた瞬間に、あなたの耳がその「陰口」による振動を感じ取り脳で「あ、陰口だな」と認識するわけですが、この瞬間にあなたの体は「陰口のもつ特有の振動に影響されている」わけです。これを私は「耳が腐る」と表現しています。モーツァルトの曲を聞くだけで精神的な癒し効果があるのと同様に、人の陰口・悪口を聞くだけで精神的な大ダメージを受けるのです。■あなたは陰口をいうような人になってはいけない以上の理由から私は周りから人の悪口や陰口をいうような人と意識的に排除してきました。おかげで今は一切そういった類の言葉を耳にすることがなくなりました。前置きがかなーり長くなりましたが、この記事でお伝えしたいことはただ一つ。「他人の悪口・陰口をいうようなブスになるなよ」ということ。人のエネルギーを奪い、負の感情を伴ったエネルギーを一番浴びているのは、実はその言葉を放っている本人なのです。人の悪口・陰口をいう人ほど、エネルギーが落ち、覇気がなくなり、周囲から人が逃げて行きます。間違ってもあなたは人の見えないところで、誰かの悪口や陰口を言っていないですよね?(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年12月30日沼尻竜典指揮、佐藤美晴演出で18年6月に上演されるNISSAY OPERA『魔笛』。日生劇場開場55周年を記念し、オペラ4演目を全てモーツァルト作品でそろえる「モーツァルト・シリーズ」の一環として上演される注目作だ。公演に先駆けて、関連企画「オペラ・オードブル・コンサートvol.6 『魔笛』」が、日生劇場のピロティにて開催された。オペラ「魔笛」チケット情報この日のピアノ伴奏と進行を担ったのは、本番でタクトを振る指揮者・沼尻竜典。『魔笛』序曲はその沼尻に加え、指揮者・園田隆一郎も登場し、ふたりのマエストロが連弾するという豪華さ。なんでも園田が「今日聴きに行きます」と沼尻に話したところ、沼尻から出演を依頼されたのだという。華やかな幕開きに続いて、出演歌手たちによる『魔笛』の歌唱へ。まず最初は、パパゲーノのアリア「私は鳥刺し」。パパゲーノ役の青山貴がパンフルートを持って登場。客席エリアにも入るなど、所狭しと動き回って陽気に歌う。通常の劇場では考えられない至近距離で、歌やパフォーマンスを楽しむことができるのも、このコンサートの特長だ。普段と違う作品の味わい方により、作品への興味や理解も一層深まっていく。続いて、王子タミーノのアリア「なんと美しい絵姿」。のちに結ばれる姫パミーナの絵姿に思いを寄せる歌だ。未だ見ぬ女性への恋心を表す調べはロマンティック。さらに、二重唱「愛を感じる男の人たちには」。パミーナ役の砂川涼子ととパパゲーノ役の青山の二重唱だ。砂川の清らかな歌声と青山の伸びやかな歌声がどこまでも広がる。沼尻マエストロは気さくに楽しく、時にはカリスマ実演販売士のように(?)セット券情報なども織り交ぜながら、軽妙に進行。高音が散りばめられた夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」では、中江早希が迫力満点の歌唱を披露。また、沈黙の修行中のタミーノが口を聞いてくれずパミーナが悲嘆に暮れるアリア「ああ私にはわかる、消え失せてしまったことが」を砂川がしっとりと歌い上げ、沼尻がユーモアたっぷりに「これを歌えば少子化問題も解決でございます」と紹介したコミカルな二重唱「パパパの歌」では、パパゲーナの今野沙知恵とパパゲーノの青山が、ロビーはもとより階段まで使って活き活きと歌った。改めて、『魔笛』が個性豊かな歌・キャラクターでいっぱいであることを実感するひとときに。全員でのフィナーレに続いてクリスマスソングメドレーも披露され、コンサートは大盛況のうちに幕を閉じた。オペラ「魔笛」は6月16日(土)・17日(日)東京・日生劇場にて上演。チケットの一般発売は2月13日(火)午前10時より。取材・文:高橋彩子
2017年12月21日“ミュージカル界のプリンス”と呼ばれ、最近ではTVドラマでの活躍も目覚ましい山崎育三郎が、2018年1月15日(月)よりスタートするカンテレ・フジテレビ系の新バラエティー番組「世界の村のどエライさん」でバラエティー初MCに挑戦することが分かった。新番組は、世界の片隅で暮らす村人たちの幸せの秘密に迫るバラエティー。村人たちがどんな場所で、どんな物を食べて暮らしているのか?また日々何に悩み、何を楽しみにして生きているのか?を映し出し、中でもそんな村人たちの幸せのために人生を捧げる人物=“どエライ(偉い)さん”を探し出し密着する。そんな番組を仕切るMCには、山崎さんに加え、民放全国ネットのバラエティーのMCは初となる「千鳥」、そして「めざましどようび」のレギュラーメンバーの高見侑里が務める。さらに“世界”を扱う番組ということで、地理の専門家である村瀬哲史がレギュラーメンバーとして参加する。今回のMCオファーについて務まるのか不安と語る山崎さんだが、「2017年は実写映画『美女と野獣』の日本語吹き替えや初主演ドラマ、CDのリリースなど、たくさんの挑戦をした年なんですが、その中でもまだ経験したことのないことがこのバラエティーのMCだったので、こういうチャンスを頂けたことに感謝しています!知らない世界を知りたいという気持ちが強いタイプなので、2018年もまた新しい挑戦が始まるんだなといまからわくわくしています」と意気込み。「千鳥」の2人は、「注目されている枠ですから最初はびっくりしました」(ノブ)、「びっくりしましたけど嬉しかったです。あといままではこらえてた部分があって、テレビに出演してて泣いたことがないんです。もしかしたら涙が出てしまうかもうしれません」(大悟)とコメント。また、自身の母親が岡山県出身だそうで、「千鳥」の2人には親近感がわいているという山崎さん。「ご一緒すると聞いてから、千鳥さんのネタ動画をよく見ていて、早くお2人と収録してみたいという気持ちが高まってきています。そして早く千鳥さんにツッコまれたい!新しい育三郎を引き出してほしいです!」と共演を楽しみにしている様子。一方、ノブさんは「冷静に考えたら育三郎って、下の名前のクセがすごいですね」といじりつつ、「バラエティーで一度だけ共演したことがありますが、本当に面白い方だなと思っていて、初MCということですし、テンパって面白いことを言い出すところにどんどんツッコんでいきたい」と意欲的。世界の村の偉人たちを掘り下げる本番組にちなみ、気になる場所については、それぞれ「僕は世界中の“島”を大事にしてる人間なんです。日本の島もそうだし、世界の島も愛していますから。島のネタは気になっています」(大悟さん)、「ヨーロッパ、モーツァルトの街・ウィーンに興味があります。あとは国や地域によってリズムの取り方がどのように違うのかにも興味があります」(山崎さん)、「タイの首長族の村」(高見さん)と回答。一方でノブさんは、「いま海外に行って暇なやつがおるんですよ。ニューヨークを散歩してるだけの綾部という男なんですけどね」と「ピース」綾部祐二の名を挙げ、「まだオー!とアーハン?しか覚えてないって言うてたので綾部には英語を早く覚えてもらって、ぜひレポーターになって頂きたい」とラブコールを送っている。「世界の村のどエライさん」は2018年1月15日(月)22時15分~カンテレ・フジテレビ系にて放送。※以降、毎週月曜日22時~放送(cinemacafe.net)
2017年12月19日ヴァイオリニスト奥村愛が、デビュー15周年記念企画として、来年2月、2日間のリサイタルを行う。【チケット情報はこちら】「15年間、本当に色々な経験をさせていただきました」と奥村は振り返る。「初めは弾くのに精一杯でしたが、共演者の方達から刺激をいただき、MCも鍛えられ、プログラムも幅をもって選曲できるようになって。有名だと思っていた曲が一般的にはそうでもなかったり、ヴァイオリンの何が難しいのかという、ヴァイオリン弾きには当たり前のことが知られていなかったりすることも改めて実感しました。発見を積み重ねてお客さん目線に立てるようになってきた一方、クラシックには絶対に崩してはいけない壁もあるので、その壁を前に、どこまで登れるか試行錯誤中です」今回のリサイタルの1日目には、ピアニスト・三輪郁との共演で、バッハのパルティータ第1番、モーツァルトのヴァイオリンソナタ26番、フォーレのヴァイオリンソナタ第1番ほかを演奏。2日目には、バッハのヴァイオリン協奏曲、ホルストのセントポール組曲をはじめ、ピアソラ、カルロス・サンタナなどの名曲を、ゲストであるギタリストの渡辺香津美や、奥村が信頼するメンバーからなるスペシャルストリングスと共に送る。「1日目は古典物を入れたかったので、まずバッハとモーツァルトを決め、後半は少しゆったりと聴いていただけるフォーレなどを選びました。2日目はガラリと変わって賑やかなコラボレーション。渡辺香津美さんとは以前共演した時、私が普通に演奏しているところにカッコよく乗ってきてくださり、音色に全く違和感がなかったことを覚えています。両方の公演にバッハを入れたのは、バッハがジャズやロックなど色々なジャンルの原点でもあるから。私自身にとってはコンクールの課題曲でした。20年ほど前、先生から“ここはこう弾きなさい”と細かく言われて弾いたバッハと、大人になってからのバッハでは何かが変わっているかもしれない。どちらの日程も、その場で感じることを大切に、楽しんで演奏したいですね」15周年を経て、彼女はどのようなヴァイオリニストを志向していくのだろうか。「私は割とさっぱりした性格で、いつもポジティブに過ごしていて、同級生などは“音を聴くとすぐ愛の演奏だとわかる”と言うのですが、それだけではなく、例えば重く渋い音など、もっともっと多彩な音を出したいんです。昔見た映像での、あるチェリストが晩年にお弾きになったカザルスの『鳥の歌』が忘れられなくて。そこには、技術うんぬんではなく、その時その年齢のその人にしか出せない音がありました。私も38年間、それなりに苦労もし、感情も増えているはずなので、そうした経験を音色に反映させたい。今の年齢でこそ出せる音色を、精一杯に表現していきたいと思っています」公演は2018年2月3日(土)・4日(日)に東京・浜離宮朝日ホールにて。チケット好評発売中。取材・文:高橋彩子
2017年12月14日加瀬亮やマシ・オカ、藤谷文子、原田美枝子といった日本人キャストが参加し、日本が舞台になることでも話題のAmazonオリジナル・ドラマシリーズ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン4。このたび、主人公の破天荒な指揮者ロドリゴを演じるガエル・ガルシア・ベルナルが、日本でのロケや新シーズンの展開について語るインタビュー映像がシネマカフェに到着した。本作は、実在するプロのオーボエ奏者ブレア・ティンドールがクラシック業界の裏側を赤裸々に綴った自叙伝的小説「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル~セックス、ドラッグ、クラシック~」を原作とした人気ドラマシリーズ。昨日発表された第75回ゴールデン・グローブ賞でも、3年連続でテレビの部コメディ/ミュージカル部門の作品賞にノミネート。ガエル自身も第73回の同賞で主演男優賞に輝いており、『モーターサイクル・ダイアリーズ』『バベル』『NO』『ネルーダ大いなる愛の逃亡者』など数々の映画作品とともに、彼の代表作の1つとなっている。今回配信されるシーズン4では、ロドリゴ(ベルナル)とヘイリー(ローラ・カーク)の関係が公になったことで新たな物語が展開。ヘイリーがオーボエ奏者としての区切りをつけ、指揮者としての自分を確立しようと奮闘する一方で、ロドリゴはインスピレーションを持ち続けようと模索。やがて、ヘイリーたちとともに日本を訪れることになる様子だ。届いた映像では、「おはよう! こんにちは! こんばんは!」と、まず日本語であいさつするガエル。日本での撮影は順調であることをアピールし、「個人的にも僕はこの撮影が大好き」とニコニコ。気になるシーズン4では「新しいことが始まってロドリゴとヘイリーの関係が進展します」と語り、日本では「面白い演奏やコンテストのシーン」があるとか。さらに「ロボットとか、抹茶とか、サイケデリックなこと」が待ち受けていると明かしている。Amazonオリジナル「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン4は2018年2月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信開始。シーズン1~3はAmazonプライム・ビデオにて配信中。(text:cinemacafe.net)
2017年12月12日ゴールデングローブ賞やエミー賞受賞しているAmazonスタジオ制作のオリジナル・ドラマシリーズ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」。来年2月16日(金)からはシーズン4が配信スタートするが、この度本作に加瀬亮、マシ・オカ、藤谷文子、原田美枝子が特別出演していることが分かった。本作は、実在するプロのオーボエ奏者ブレア・ティンドールが、クラシック業界の裏側を綴ったスキャンダラスな自叙伝的小説「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル~セックス、ドラッグ、クラシック~」を原作とした、ニューヨーク交響楽団の舞台裏を描いたドラマシリーズ。今回配信されるシーズン4は、ロドリゴ(ガエル・ガルシア・ベルナル)とヘイリー(ローラ・カーク)の関係が公になったことで新たな物語が展開。ヘイリーが指揮者としての自分を確立しようと奮闘する一方で、ロドリゴはインスピレーションを持ち続けようと模索する。トーマスはブルックリンを拠点に活動する新進のオーケストラに参加、グロリアに闘いを挑む…というストーリー。主人公のカリスマ指揮者ロドリゴ役のガエル・ガルシア・ベルナルをはじめ、ヒロイン・ヘイリー役のローラ・カーク、トーマス役のマルコム・マクダウェル、グロリア役のバーナデット・ピーターズなど、実力派キャストが演じるお馴染みのニューヨーク交響楽団のキャラクターたちが引き続き登場するほか、本シーズンではシリーズ初の日本が舞台となるエピソードが登場するということで、アキヒロ・フクモト役に「HEROES/ヒーローズ」のマシ・オカ、ダイスケ・ウエノ役で『それでもボクはやってない』『SPEC』の加瀬亮。そして、『風に立つライオン』『TOKYO!』の藤谷文子、「北の国から」『海辺のリア』の原田美枝子と、日本人キャストが参加。加瀬さんは「外国の方たちと仕事をするのは凝り固まっている自分の価値観に風穴をあけてくれる機会が多いので、いつも刺激になります。このドラマ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』は軽やかなコメディでありつつも、毎回さらっと大切な疑問を観るものの胸中に落としていってくれるところが好きです。楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメント。マシ・オカさんは、「日本での撮影中の、アメリカ人クルーと日本人クルーのコラボレーションは素晴らしかったです」と撮影をふり返っている。また今回、主演を務めるガエルよりコメント映像も到着。「日本ロケも順調です。お楽しみに!」と日本のファンへ向けてメッセージが寄せられている。Amazonオリジナル「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン4は2018年2月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信開始。(cinemacafe.net)
2017年12月12日資生堂パーラー銀座本店「サロン・ド・カフェ」では、12月1日(金)から25日(月)までの期間中、クリスマススイーツメニューを展開!◆クリスマスにふさわしい豪華なスイーツたちベリーがメインの赤いパフェ「クリスマス・ルージュパフェ」ベリーをメインに希少な青森県産の赤い果肉のりんご“紅の夢”を飾り、銀座のクリスマスを演出した華やかなパフェ。また、複数のハーブをブレンドし香り付けしたベリーソルベや、濃厚で甘酸っぱい特製ベリーソースがアクセントに。さらにミルクアイス、パフェグラス底のフランボワーズスープと混ざり合い、幾重にも重なるベリーの味わいが楽しめる。ジョナゴールドを使ったアップルパイ「ポンム・ド・ノエル」また、皿盛りデザートはジューシーで緻密な果肉、まろやかな甘さとコクのある酸味が特長の青森県おりかさ蜜ツ星農園で収穫されたりんご“ジョナゴールド”を使用した温かいアップルパイを提供。焼きりんご、パイ、クレームダマンド、バター、そして伝統のアイスクリームとのマリアージュが楽しいデザート。トナカイをイメージしたクリームも盛り付けられ、どこから食べようか迷ってしまいそう。プレートデザートもクリスマス仕様!「12月の資生堂パーラー物語」資生堂パーラー定番の「ストロベリーパフェ」「チョコレートパフェ」そしてプリンに、旬のスイーツ3品&フルーツからなるスイーツを盛り合わせたプレートデザートは、12月は“クリスマス”をイメージ。ブリュレ入りの苺ムース、ツリー仕立てのピスタチオケーキ、チョコチップやドライ杏、ピスタチオの入ったマスカルポーネクリームのノエルと、ワンプレートで色々なスイーツが楽しめる。◆“旬のおすすめ”も期間限定で登場!クリスマス仕様のスイーツのほかにも、いまの時期におすすめのスイーツをご紹介!りんごの「アイスクリームソーダ」&「ストロベリーパフェ」12月1日(金)~29日(金)の期間中、「青森県おりかさ蜜ツ星農園産 紅の夢のアイスクリームソーダ」と「山口県産 宗像市産“かおり野”のストロベリーパフェ」が登場。「アイスクリームソーダ」は、鮮やかな赤い果肉と渋みが無くほどよい酸味が特徴的なりんご“紅の夢”を搾り、天然色を活かしたシロップに。伝統のアイスクリームとりんごの爽やかさが絶妙にマッチした一品。また「ストロベリーパフェ」は、爽やかな甘みと穏やかな酸味が特長で、上品な香りが広がる苺“かおり野”を贅沢に使用。モーツァルトを聴かせて熟成させた洋梨「ル・レクチェ」のパフェさらに、12月26日(火)~29日(金)までの4日間、「新潟県 渡辺果樹園産 ル・レクチェのパフェ」が登場。モーツァルトを聴かせながら熟成させた風味豊かな洋梨“ル・レクチェ”。まろやかで上品な甘さと香ばしさを効かせたプラリネソースとの組み合わせで、優しく奥深い味わいが口いっぱいに広がる。街中も徐々にクリスマスモードになり、心浮き立つ季節。この時期だからこそ味わえるスイーツたちをぜひ味わってみては?■「資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ」クリスマススイーツメニュー期間:12月1日(金)~12月25日(月)価格:「クリスマス・ルージュパフェ」1,980円、「ポンム・ド・ノエル」1,980円、「12月の資生堂パーラー物語」2,450円旬のおすすめメニュー(I)期間:12月1日(金)~12月29日(金)価格:「青森県おりかさ蜜ツ星農園産 紅の夢のアイスクリームソーダ」1,130円、「山口県産 宗像市産“かおり野”のストロベリーパフェ」1,890円(II)期間:12月26日(火)~12月29日(金)価格:「新潟県 渡辺果樹園産 ル・レクチェのパフェ」1,980円営業時間:火~土曜日11:30~21:00(L.O.20:30)日曜日・祝日11:30~20:00(L.O.19:30)定休日:月曜日(祝日の場合は営業)※12月の月曜日は全て営業、12月30日(土)~2018年1月4日(木)は休業※フルーツの入荷状況により、提供できない場合有り※商品は写真と異なる場合有り※価格は全て税込(cinemacafe.net)
2017年12月04日「僕がこの作品で初めて主演したのは54歳の時でした。日本での初演を森繁久弥さんが演じられたのも54歳。14年後、3カ月ものロングランを実現されたのが、今の僕の年齢と同じ68歳だったんですよ。そういう縁があるの」 こう語るのは俳優の市村正親(68)。耳になじむミュージカルの名曲。『屋根の上のヴァイオリン弾き』のどこか寂しげな『サンライズ・サンセット』はあまりにも有名だ。日本での初演から50周年を迎える今年、市村が4年ぶりに父親・テヴィエを演じる(12月5〜29日/東京・日生劇場)。 「この作品が長く愛される理由は親子や夫婦、家族というテーマが普遍的だからでしょうね。見る人それぞれが自分と重ね合わせることができる。考えてみたら僕だって、おやじやおふくろは役者にしたかったかどうかはわからない。僕も息子たちには、親が押し付けるのではなくて、自分で本当に好きなものを見つけてほしい。食べていくためじゃなくね。好きなことなら頑張れると思うから。うちでは今のところ、いろんなことを体験させて、たいていは褒めてますけど」 そう話し、父親の顔になる市村。子どもを持ってよかった? 「そりゃよかったに決まってますよ、すべてにおいて。苦労も楽しみでしょ。うちはね、ママのほうが厳しくて、僕は逃げ場って感じかな。とにかく生きていくのは楽しいということを教えられたらいいね」 森繁が本作を演じる14年間に年を重ねたことから、『屋根の上のヴァイオリン弾き』といえば、おじいさんの物語という印象が強い。 「僕も今度は白髪を増やしてみようか。でも、ほどほどにしておかないと、『スクルージ』のおじいさん役とかぶってします。今はお父さん役だから。来年は『ラ・カージュ?』でおばさんになるし(笑)。いろいろなるものが多いね」 彼が演じる役は実に幅広い。’18年は『ラ・カージュ・オ・フォール』での鹿賀丈史の女房役、『モーツァルト!』では神童モーツァルトの父親役が控えている。
2017年12月04日資生堂パーラー銀座本店 サロン・ド・カフェでは、クリスマス気分を味わえるスイーツメニューを、12月1日から12月25日までの期間限定で販売する。「クリスマス・ルージュ・パフェ」(税込1,980円)「クリスマス・ルージュ・パフェ」(税込1,980円)は、ベリーをメインに青森県産の希少な赤いりんご「紅の夢」を飾って、華やかで上品な銀座のクリスマスを演出。複数のハーブをブレンドし香り付けしたベリーソルベや、濃厚で甘酸っぱい特製ベリーソースが気分を盛り上げ、ミルクアイス、パフェグラス底のフランボワーズスープと混ざり合い、幾重にも重なる味わいが楽しめる。「ポンム・ド・ノエル」(税込1,980円)皿盛りデザート「ポンム・ド・ノエル」(税込1,980円)は、ジューシーで緻密な果肉、まろやかな甘さとコクのある酸味が特長の青森県おりかさ蜜ツ星農園で収穫された、ジョナゴールドを素材の美味しさを生かし、温かいアップルパイに仕立てた。アイスクリームとのマリアージュが、さらに美味しさを引き立てる。トナカイや柊などの盛り付けは、どこから食べようか迷ってしまいそう。「12月の資生堂パーラー物語」(税込2,450円※数量・平日限定)「12月の資生堂パーラー物語」(税込2,450円※数量限定)は、資生堂パーラー定番のストロベリーパフェ、チョコレートパフェ、プリンに、旬のスイーツ3品とフルーツからなるプレートデザート。ブリュレ入りの苺ムース、ツリー仕立てのピスタチオケーキ、チョコチップやドライ杏、ピスタチオの入ったマスカルポーネクリームのノエルなど、様々な味わいが楽しめる。「青森県おりかさ蜜ツ星農園産 紅の夢のアイスクリームソーダ」(税込1,130円)他にも、旬のメニューとして、伝統のアイスクリームとりんごの爽やかさが溶け込む「青森県おりかさ蜜ツ星農園産 紅の夢のアイスクリームソーダ」(税込1,130円)と、上品な香りが広がる苺「かおり野」を使った期間限定の「山口県産 宗像市産“かおり野”のストロベリーパフェ」(税込1,890円)が、12月1日から29日まで登場。また、12月26日から29日までの4日間限定で、モーツァルトを聴かせながら熟成させた風味豊かな「新潟県 渡辺果樹園産 ル・レクチェのパフェ」(税込1,980円)を販売する。クリスマスの妖精「ヨウル・トントゥ」が舞うツリーを飾った店内で、聖夜のようにロマンティックなティータイムを過ごしては。【店舗情報】資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル3階時間:11:30~21:00(L.O.20:30)日曜日、祝日11:30~20:00(L.O.19:30)定休日:月曜日(祝日の場合は営業、12月の月曜日は全て営業)、12月30日~2018年1月4日
2017年12月01日資生堂パーラーの銀座本店 サロン・ド・カフェにクリスマスシーズン限定のスイーツメニューが登場。2017年12月1日(金)より、期間限定で提供される。限定パフェ「クリスマス・ルージュパフェ」「クリスマス・ルージュパフェ」は、赤い色合いのベリーをメインに、希少な青森県産の赤い果肉のりんご“紅の夢”を飾り、華やかで上品な銀座のクリスマスを演出したスペシャルなパフェ。複数のハーブをブレンドして香り付けしたベリーソルベ、濃厚で甘酸っぱいベリーソース、パフェグラス底のフランボワーズスープ、そしてミルクアイスの味わいが幾重にも重なる、クリスマス限定の贅沢な一品だ。シンプルなアップルパイ「ポンム・ド・ノエル」ジューシーで緻密な果肉、まろやかな甘さとコクのある酸味が特長の青森県産りんご“ジョナゴールド”を贅沢に使用した「ポンム・ド・ノエル」は、素材そのものの美味しさが堪能できるアップルパイ。ソテーしたりんご、アーモンド風味のクリームとパイを組み合わせ、薄切りりんごを並べて焼き上げたアップルパイは、焼きりんごのような温かみのある味わいに。トッピングに乗せたアイスクリームとの相性も抜群だ。トナカイや柊などを盛り付けた写真映えするプレートも、クリスマスの気分を盛り上げてくれそう。定番の苺パフェをベースにした贅沢なプレートデザートも資生堂パーラー定番のストロベリーパフェ、チョコレートパフェ、プリンに、旬のスイーツ3品とフルーツを合わせたのが、プレートデザートの「12月の資生堂パーラー物語」。ブリュレ入りの苺ムース、ツリー仕立てのピスタチオケーキ、チョコチップやドライ杏、ピスタチオの入ったマスカルポーネクリームのノエルなど、様々なスイーツを一度に味わえる欲張りなスイーツだ。そのほか、りんご“紅の夢”を搾ったシロップで作るアイスクリームソーダや、上品な香りが広がる苺“かおり野”を使ったストロベリーパフェ、モーツァルトを聴かせながら熟成させた風味豊かな洋梨“ル・レクチェ”のパフェも、期間限定でメニューに加わる。商品情報資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ クリスマスシーズン限定メニュー提供期間:2017年12月1日(金)〜25日(月)価格:「クリスマス・ルージュパフェ」1,980円(税込)「ポンム・ド・ノエル」(コーヒーまたは紅茶のカップサービス付) 1,980円(税込)「12月の資生堂パーラー物語」(コーヒーまたは紅茶のカップサービス付) 2,450円(税込)■その他期間限定メニュー「青森県おりかさ蜜ツ星農園産 紅の夢のアイスクリームソーダ」 1,130円(税込)※12月1日(金)~29日(金)「山口県産 宗像市産“かおり野”のストロベリーパフェ」 1,890円(税込)※12月1日(金)~29日(金)「新潟県 渡辺果樹園産 ル・レクチェのパフェ」 1,980円(税込)※12月26日(火)~29日(金)※フルーツの入荷状況により、提供できない場合あり。※提供商品は写真と異なる場合あり。
2017年11月30日世界中で親しまれ、数々の名曲を生み出したアマデウス・モーツァルト生誕260年を記念して製作された『プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード』。本作には、映画『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役に大抜擢されたサマンサ・バークスが出演、圧倒的な歌唱力を見せている。アカデミー賞8部門を制した『アマデウス』(’84)以降、満を持して制作された本格的モーツァルト映画となる本作。1787年、モーツァルトがプラハでオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を作曲したという史実に着想を得て、猟色家ドン・ファンを主人公にしたオペラ創作の背景には愛と嫉妬と陰謀の三角関係があった…という独創的な物語だ。本作で、モーツァルト(アナイリン・バーナード)の10年来の友人で、彼をプラハに招待するきっかけをつくる重要なオペラ歌手ヨゼファ・ドゥシェク夫人役を演じたのは、トム・フーパー監督、ヒュー・ジャックマン主演の『レ・ミゼラブル』(’12)でエポニーヌ役に抜擢され注目を集めたサマンサ・バークス。もともとは歌手としてデビューし、その後、オーディション番組へ出場したのをきっかけに、ミュージカル「キャバレー」や「アラジン」などに出演し、舞台の場でキャリアを積んできた。そして、舞台版「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を演じた際に、その演技と歌唱力をプロデューサーのキャメロン・マッキントッシュに絶賛され、映画版への出演も勝ち取ることに。当初、エポニーヌ役はテイラー・スウィフトで決定と報じられていたため、サマンサは大逆転での起用。彼女の歌う「オン・マイ・オウン」は多くの涙を誘った。『レ・ミゼラブル』では歌のライブ録音が話題となったが、本作の歌唱シーンでも、吹き替え一切なしでサマンサ本人の美しく迫力のある歌声が堪能できる。特に、「フィガロの結婚」で彼女が披露する伯爵夫人のアリア「Porgi Amor(愛の神よ)」は、きっと誰もが耳にしたことがある有名なフレーズなので注目だ。本作でサマンサ演じるヨゼファ夫人は、国際的歌手として活躍し、モーツァルトの招聘と「ドン・ジョヴァンニ」の作曲依頼にも大きく関与していたのではないかと推測されている実在の人物。プラハ滞在中には、ヨゼファのためにモーツァルトが演奏会用アリアを作曲するなど、2人の関係があまりにも親密だったため、ある高名な研究者が20年ほど前にモーツァルトとヨゼファの不倫説を発表し、ちょっとした話題になった。現在では、その可能性は否定されているものの、ふたりの不倫説は本作のプロットにも少なからず影響を与えている。『プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード』は12月2日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月27日オペラと狂言というヨーロッパと日本の伝統的な芸能を結びつけ、高い芸術性と無類の面白さで好評を博している狂言風オペラシリーズ。その最新作『狂言風オペラ“フィガロの結婚 ”モーツァルト・管楽八重奏版』の製作発表が11月17日、大阪市内で行われた。「狂言風オペラ“フィガロの結婚”」チケット情報狂言風オペラシリーズは、京都の大蔵流狂言師、故・茂山千之丞らを中心に2002年にスタート。モーツァルトのオペラを換骨奪胎し、本場ヨーロッパの室内楽奏者の演奏に乗せて、狂言師たちが物語を演じるというユニークなスタイルが話題を呼び、『ドン・ジョヴァンニ』『フィガロの結婚』『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』のタイトルで、これまでに国内37公演、ドイツ7公演を重ねて来た。今回の『フィガロの結婚』には芸術監督として新たに観世流能楽師、人間国宝の大槻文蔵を迎え、脚本・演出は笛方藤田流の藤田六郎兵衛が担当する。スイスより来日するクラング・アートアンサンブルの八重奏の中、桐竹勘十郎(人形)が伯爵を、観世流シテ方、赤松禎友が伯爵夫人を演じるなど、狂言に加え、能、文楽など日本の伝統芸能の多彩な要素が盛り込まれた、前作とはひと味もふた味も違った作品になるという。記者会見には大槻文蔵をはじめ、藤田六郎兵衛、出演の野村又三郎、豊竹呂太夫、桐竹勘十郎(人形共)、鶴澤友之助らが出席。席上、藤田六郎兵衛は「これまでの『狂言風オペラ』とまったく違うものになると感じております。千之丞先生には当時から文楽や能と一緒にやりたいというお気持ちがあられたらしいので、そうした思いがある意味、今回の舞台で完結するのではないでしょうか。東京での4公演は観世能楽堂、京都、大阪ではコンサートホールと、現在、空間の工夫には頭を悩ませておりますが、オペラの好きな方、またはこの日本の能、狂言、文楽の好きな方、すべての方に『え、こんな世界があるの』と喜んでいただける世界を目指してがんばりたいと思っています」と語った。公演は2018年3月19日(月)、20日(火)、東京・銀座の観世能楽堂4公演を皮切りに、3月22日(木)、京都府立けいはんなホール、3月23日(金)、大阪・いずみホールの3会場にて。チケットは発売中。取材・文:逢坂聖也
2017年11月27日こんばんは、古山エリーです。この季節になると毎年のことではありますが、街の至るところでクリスマス・イルミネーションが煌めいていて、冬だなぁ~、恋人たちの季節だなぁ~と、しみじみしています(ほぼ羨望と諦めの眼差し…)。好きな人がいるのであれば、次のデートは何処へ行こうかと盛り上がるのでしょうけれど、寂しいかな、恋人なしの四十路にとっては近寄りたくないエリアになっています。そんなキラキラを避けるかのように、“おひとりさま”の親友と箱根の温泉に行こうと計画中。彼女と出会ったのは高校時代なので、もう25年の付き合いになります(改めて数字にすると恐ろしい…)。最近は会う機会が減ってしまいましたが、20代の頃は毎日のように遊んでいました。仕事を終えて合流し、夜中まで遊んで、翌朝フツーに会社へ行く(あ、20代はフリーランスではなく会社員だったのです)。無茶もたくさんしました。恋もたくさんしました。それ以上に失敗もたくさんしました。20代のパワーって凄いなぁと、いまは他人事のように思えます(遠い目…)。箱根の温泉プチ旅行では、昔はああだったね、こうだったね、という話に花が咲き、今後の人生どうする?独女が生きていくための作戦会議をするのだと思います。そこに少しでも恋の話が出ればいいのですが、最近は本当にドキドキしなくて(悲しすぎる…)、このまま枯れていくのかと不安になります(真面目に…)。というわけで、今回セレクトしたドキドキするための映画は『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』。ええ、現代劇ではなかなか心が揺れ動かなくなっている四十路にありがちな過去への逃避です。モーツァルトと言えば、「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」など、誰もが知っているオペラを生み出した音楽家。この映画では、彼が「フィガロの結婚」上演のためプラハを訪れたときに「ドン・ジョヴァンニ」を作曲したという史実をベースに、その曲が生まれる背景にこんな愛の物語があったとしたら…という独創的な物語になっています。プラハに招かれたモーツァルト(アナイリン・バーナード)は、そこで新進歌手のスザンナ(モーフィッド・クラーク)と出会い、恋に落ちて──なんともまあ、お決まりの展開なのですが、この映画の面白さはモーツァルトが作曲しているオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の世界と現実世界がリンクして描かれていること。妻子がありながらもスザンナに惹かれるモーツァルト、彼への気持ちを止められないスザンナ。そして、スザンナを狙う猟色家のサロカ男爵(ジェームズ・ピュアフォイ)。この3人の間で渦巻く愛、嫉妬、陰謀が描かれます。特にサロカ男爵の猟色家ぶりが、まあ気持ち悪くって!でも、その気持ち悪さが際立っているからこそ、モーツァルトとスザンナの愛が純粋で高貴に見える。だって冷静に現代に置き換えて考えると、プラハ出張中に浮気をした妻帯者の男、権力と金で女を支配しようとする男、そんな2人の男性に惚れられてしまった才色兼備の若き女性の恋の三角関係ですからね。そう、王道のメロドラマ!だからハマっちゃうんです。物語がシンプルだからこそ、モーツァルトの名曲が、オペラ歌手の歌声が、プラハ市立フィルハーモニー管弦楽団の演奏が──芸術的美しさも堪能できる。王道の恋愛ものを求めている女性、おすすめです。あ、忘れてました!この作品を選んだ理由のひとつは、モーツァルト役のアナイリン・バーナードの魅力も大きい(それが一番だったりして…)。注目の英国俳優です!今宵はここまで、また次回。(Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2017年11月24日アナログゲーム療育アドバイザー・松本太一さんに発達ナビユーザーへのおすすめ本を聞きました!松本太一さんは、アナログゲーム療育アドバイザー。ボードゲームやカードゲームなどを使って発達障害のある人のコミュニケーション能力を楽しく高めるという「アナログゲーム療育」の開発者です。全国で研修や講演を行う傍ら、発達ナビでもコラムを発表しています。今回は、松本さんに子育てをしている発達ナビユーザーに読んでほしい本を教えてもらいました!『子どもへのまなざし』「子育てのバイブルとして多くの親御さんに読まれています。「子どもの発達」と親の役割について、これほど平易に書かれた本は他にありません。」(松本太一さん)著者は児童精神科の医師として40年以上活躍された故・佐々木正美さん。自閉症のある方への支援プログラム「TEACCH(ティーチ)」を日本に紹介、普及に尽力されたことでも知られています。乳幼児期は子どもの人間としての基礎となると考える佐々木さんが、あたたかな視点で語る育児書です。佐々木さんには多くの著書がありますが、語りかけるようなわかりやすい言葉で書かれたこの本は特にパパママに長く愛されています。「これでいいのかな?」「がんばっているのにうまくいかない」と子育てに悩んだときに開いてみてはいかがでしょうか?『赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア: 自分を愛する力を取り戻す〔心理教育〕の本』「トラウマやフラッシュバックに悩まれている思春期以降のお子さんとその親御さんに読んでほしい。思い出したくない記憶とどう向き合うか、わかりやすく具体的に解説されています。」(松本太一さん)みんなが知っている『赤ずきんちゃん』に登場するオオカミと赤ずきんちゃんの物語仕立てでトラウマについてわかりやすく説明しています。トラウマに苦しむ人や家族が理解しやすいように工夫されていますが、その内容は、トラウマの仕組みからフラッシュバックへの具体的な対処法、家族や支援者の具体的な支援法まで、具体的かつ網羅的に紹介されています。『勇気づけて躾ける―子どもを自立させる子育ての原理と方法』「別名「対人関係の心理学」とも言われるアドラー心理学に基づいた子育てを、豊富な事例とともに解説。子どもの自主性を尊重した親の関わり方や、兄妹の間に働く心理の解説は、子育てに新しい視点を与えてくれるはず。」(松本太一さん)子育てに悩むパパ・ママにおすすめの本として挙げてくれたのがこの本。アドラー心理学はオーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが築いた心理学です。アドラー心理学では「人間は、分割できない個人という全体として、目的に向かって行動する」と考えます。「子どもが言うことを聞いてくれない」「自主性を身につけてほしい」と悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか?この本ではアドラー心理学をもとに、子どもへの理解や自由をどう教えるかなどを紹介しています。『教育心理学講義』「「心理学のモーツァルト」と呼ばれた天才ヴィゴツキーの30歳の著作。「教師が100で生徒が0」という前提の一方的な知識教授に偏った教育は時代遅れであり、教師は子どもが自ら学ぶ環境を整える調整者であるべきだという彼の主張は、この本の出版から90年後を経て今なお先進的。」(松本太一さん)松本さんが愛読する座右の書として教えてくれたのが旧ソ連の天才心理学者ヴィゴツキーの名著。ヴィゴツキーは唯物弁証法の立場から現代心理学を方法論から問い直し、批判しました。この『教育心理学講義』は師範学校で行われた教育心理学の講座をまとめたもので、1926年に刊行されました。37歳という若さで亡くなったヴィゴツキーですが、今もなお世界中の心理学者に影響を与えています。松本太一さんプロフィールUpload By 発達ナビ編集部松本太一(まつもとたいち)フリーランスの療育アドバイザー。カードゲームやボードゲームを用いて、発達障害のある子のコミュニケーション力を伸ばす「アナログゲーム療育」を開発。各地の療育機関や支援団体で、実践・研修を行っている。東京学芸大学大学院障害児教育専攻卒業。教育学修士。NPO法人グッド・トイ委員会認定おもちゃインストラクター
2017年11月06日『NO』『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』を手掛けたチリのパブロ・ラライン監督が、祖国の英雄パブロ・ネルーダの半生を描く『ネルーダ大いなる愛の逃亡者』が11月11日(土)より全国公開される。本作でネルーダを追う警官役として、圧倒的な演技力を見せつけるガエル・ガルシア・ベルナルの未公開劇中画像がシネマカフェに到着した。詩人としてノーベル文学賞を受賞したチリの国民的ヒーローとして知られるパブロ・ネルーダ。共産主義の政治家としても活動していたネルーダは芸術を愛し、女性を愛し、酒場を愛するという享楽主義者であり、博愛主義者だった。しかし第2次世界大戦後から、その思想ゆえにチリ政府から追われるようになり、生涯の大半を逃亡生活に費やすことになる。本作のメガホンをとったのは、ピノチェト独裁政権の是非を問う国民投票における反対派のキャンペーン活動を描いた『NO』(’12)で注目されたラライン監督。ガエルが演じるのは、NETFLIXオリジナルドラマ「ナルコス」で知られるルイス・ニェッコ演じるネルーダ役を追う、無口で冷酷な警官・ペルショノーだ。メキシコが生んだスターの1人、ガエルは、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作『アモーレス・ぺロス』でスクリーンデビューを果たしてから15年。現在38歳の“アラフォー”となったが、その端正なルックスは健在。Amazonオリジナルドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」でも多くの女性ファンを魅了している。今回、そんなガエルのスタイリッシュな場面写真が公開!劇中、ペルショノーの台詞はほとんどなく、彼の心の声はナレーションで語られるという構成となっており、ネルーダ逮捕の使命に燃えながらも、次第にネルーダの人間性に魅了されていってしまう、という複雑なペルショノーの心境を体現しなければならなかったガエル。高い演技力が必要とされる役だったが、見事な演技を披露している。ガエルにとって本作は、『NO』に続き2度目のラライン組。監督には絶大な信頼を置いているようで、「ラライン監督は、僕ら俳優のことを本当によく分かっている監督だよ。監督は俳優のやり方を見守ってくれた。編集室で嫌気がさすこともあっただろうけどね(笑)。監督の思いやりと勇敢さのおかげで、雪の降る大地と厳しい環境の中で、詩の世界という最高に繊細で崇高な側面に集中して、この壮大な映画を深く追及することができた」と感謝を込めて語る。そして、「こんなことができる監督はすごく稀さ、パブロ・ラライン監督は常に挑戦者なんだ」と絶賛を贈るガエル。監督の手助けもあり、自身も納得のいく演技ができたというガエル渾身の演技は、必見だ。『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』は11月11日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月29日