森友通商株式会社(創業:1854年、所在地:東京都中央区、代表:森友 由)は、自社が製造販売する次亜塩素酸水「モーリス」を過剰に噴霧した場合の空気中塩素濃度を計測しました。過剰噴霧の様子【試験品】 試験品:次亜塩素酸水モーリス(森友通商株式会社)【試験品濃度】 100mg/L(2倍希釈*1、有効塩素濃度100ppm)、pH6.0±0.5【噴霧器】 PK-804S(プーキービケン)【測定器】 XPS-7II(新コスモス電機)【部屋の広さ】 約6.2畳【試験実施日】 2021年11月10日事務所の閉ざされた一室に次亜塩素酸水「モーリス」を過剰に噴霧し、視界が不明瞭になる状態にまで充満させ、空気中の塩素濃度を測定しました。【結果】0.02ppm結果は、労働安全衛生法に定める塩素ガスの許容濃度(0.5ppm)の1/25でした。なお、試験に使用した次亜塩素酸水溶液の塩素濃度(100ppm)は、浮遊ウイルスに対して30分で99.9%の除去率が認められた濃度(20ppm)の5倍相当に該当します*2。塩素濃度測定中塩素濃度の測定結果試験実施部屋次亜塩素酸水「モーリス」は10年以上の販売実績があり、累計出荷数量は1,000万本*3以上に達しています。新型コロナウイルスが流行する前から、介護施設や幼稚園などで衛生管理のプロに支持されてきました。新型コロナウイルスが流行し始めてから、一般の方からも次亜塩素酸水は注目を浴びることになったと同時に、「次亜塩素酸水」を「次亜塩素酸ナトリウム」と混同される方が散見されるようになり、「次亜塩素酸水も有害だ」という誤解や風評が広がりました。また、厚労省などが、次亜塩素酸水の空間噴霧を「おすすめしない」としたことから、現場で噴霧器を撤去する動きなどに繋がってしまいました。しかし、当社代表が副会長を務める日本除菌連合や、国会議員で構成される議員連盟などの科学的な知見に基づいた働きかけによって、厚労省は最新の事務連絡で従来の方針を修正しています。10月21日に発出された事務連絡では、「適切な使用を妨げるものではない」、「個々の製品の使用に当たっては、その安全性情報や使用上の注意事項等を守って適切に使用してください」としています。厚労省の事務連絡: 次亜塩素酸水「モーリス」は、有効性と安全性に関する多くの試験を第三者分析機関において実施しています。詳細はホームページの「エビデンス」をご確認ください。モーリスのエビデンス: 空間噴霧に関する早わかり動画も公開中です。 ご不明な点は遠慮なくお問い合わせください。*1:試験にはモーリスの2倍希釈液(100ppm)を使用しましたが、実際の噴霧使用にあたっては、メーカーの推奨濃度(4~10倍希釈=50~20ppm)を守って使用ください。*2:モーリス10倍希釈液(20ppm)の噴霧による浮遊ウイルスへの除去性能評価試験(25立米空間)実施機関:北里環境科学センター結果:噴霧開始後30分で99.9%の除去効果あり*3:メーカー累計出荷数量、400mlボトル換算、2021年10月時点モーリスシリーズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月11日森友通商株式会社(所在地:東京都中央区、代表:森友 由)は、厚労省が次亜塩素酸水の空間噴霧を認める通達を発布したことを受け、製造販売する次亜塩素酸水「モーリス」の各種キャンペーンを開始しました。モーリスシリーズ次亜塩素酸水「モーリス」は10年以上の販売実績があり、出荷数量は累計1,000万本以上に達しています。新型コロナウイルスが流行する前から、介護施設や幼稚園などで衛生管理のプロに支持されてきました。今までに健康被害報告もありませんでしたが、コロナ禍において、これまで厚労省は次亜塩素酸水を含む液剤の空間噴霧を「おすすめしない」としておりました。それが「全ての次亜塩素酸水の空間噴霧をおすすめしない」としているとの認識が広まり、「モーリス」を噴霧利用していた施設でも、噴霧利用を停止する施設が続出しました。当社代表が副代表を務める業界団体「日本除菌連合」は、片山さつき議員が代表を務める超党派議員連盟とともに、厚労省に事務連絡の発布を促しておりました。そして本日2021年10月21日、厚労省は事務連絡を発布。通達文では、「安全性情報や使用上の注意事項等を確認した上で、適切に次亜塩素酸水の空間噴霧を行ってください」という趣旨になっております。事務連絡は、全国の都道府県と保健所設置市へ通知されました。 これに伴い、噴霧利用を停止していた施設が噴霧を再開することを願い、「モーリス」直販サイトで各種キャンペーンを開始いたしました。 ぜひ、ウイルス対策に次亜塩素酸水モーリスの空間噴霧を活用ください。児童教室における噴霧の様子ホテル会場における噴霧の様子モーリスは、世界で初めて※、実際にヒトに対する吸入毒性試験を実施し、その安全性を確認しています。※当社調べ 10倍に希釈した液で、浮遊ウイルスに対する効果も実証済み。30分で99.9%除去することが確認されています。 モーリス空間噴霧の有効性と安全性について、早わかりアニメーション動画も公開中! 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月22日渋谷・Bunkamura ル・シネマにて、4月27日より話題作『君の名前で僕を呼んで』が公開となる。本作公開を記念し、若者たちの愛のゆくえを描く名作映画を集めた特集上映企画「すべて恋しき若者たち」を、4月7日から26日までの3週間限定で開催決定。近年スクリーンで上映されなかった名作や、貴重な35mmフィルム上映作品を含む全9作品を上映する。『君の名前で僕を呼んで』公開記念特別上映企画「すべて恋しき若者たち」©1999 by Paramount Classics, a division of Paramount Pictures, All Rights Reserved / ©1993 DORSET SQUARE FILM PRODUCTION AND DISTRIBUTION KFT. / ©LFP-Kes Films Pelleas, Razor Film, ARTEFrance Cinema, Rhone-Alpes Cinema Jouror Productions 2011 / ©1983 GAUM / ©Les Films du Losange / ©Film Four Limited 2004. All Rights Reserved. / ©WILD BUNCH - QUAT’S SOUS FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES - RTBF - VERTIGO 『君の名前で僕を呼んで』は、17歳と24歳の青年の、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描く。公開前から既に“普遍的な愛を描いた真の傑作”として期待が高まっている。今回上映となるのは、同作に影響を与えた、もしくは共鳴する世界観を持つ名作全9作品。モーリス・ピアラ監督、エリック・ロメール監督のクラシック2本は、『君の名前で僕を呼んで』の監督ルカ・グァダニーノが同作における直接的な影響を語った名匠たちの傑作。ピアラ、ロメールの遺伝子を受け継いだミア・ハンセン=ラブ監督の『グッバイ・ファーストラブ』、同じく思春期のピュアな心の痛みを優しく見守るようなまなざしで切り取ったソフィア・コッポラ監督『ヴァージン・スーサイズ』は35mmフィルムでの上映。いつまでも色褪せないその世界観と邂逅する貴重な機会となる。『永遠の僕たち』加瀬亮の出演も話題となったガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』では、『君の名前で僕を呼んで』で本年度アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、授賞式でのパフォーマンスも話題となったスフィアン・スティーヴンスの名曲が、忘れがたい恋の日々を祝福する。また、アカデミー賞主演男優賞をゲイリー・オールドマンと最後まで争った『君の名前で僕を呼んで』の弱冠22歳ティモシー・シャラメは、「レオナルド・ディカプリオの再来」と評されており、少年時代のレオナルド・ディカプリオとジョニー・デップの共演が鮮烈な『ギルバート・グレイプ』もこのタイミングでぜひチェックしておきたい不朽の名作。『アデル、ブルーは熱い色』©WILD BUNCH - QUAT’S SOUS FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES - RTBF - VERTIGOさらに、レア・セドゥとアデル・エグザルコプロスの輝きが眩しい、近年を代表する愛の傑作『アデル、ブルーは熱い色』の上映に加え、同作の監督アブデラティフ・ケシシュの初期作にして、これまで日本での上映機会が限られていた『身をかわして』も回数限定で特別に上映される他、『愛の記念に』、『海辺のポーリーヌ』、『モーターサイクル・ダイアリーズ』も上映される。必ずしも良いことばかりとは限らない10代の日々やあの頃。それでも心に痛みや悲しみがあるからこそ、きっといつか喜びを感じる時も来る──そんなことを教えてくれる映画『君の名前で僕を呼んで』。公開を迎えるに相応しい名作が揃う、必見の特集上映企画となる。なお、上映スケジュールなど詳細は公式サイト()にて。【イベント情報】『君の名前で僕を呼んで』公開記念特集上映企画「すべて恋しき若者たち」会期:4月7日~4月26日会場:Bunkamura ル・シネマ住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 6F入場料:1,300円均一(税込)※リピーター、学生は1,000円(税込)
2018年03月23日ローザンヌを拠点とするモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)が、単独では4年ぶりとなる日本公演を控え、来日した。巨匠ベジャールがオペラの舞台を丸ごとバレエにした『魔笛』(Aプロ)と、かの傑作『ボレロ』ほか3作品によるBプロとを携えてのこのツアーは、振付家ベジャールの没後10年を記念する特別なもので、彼の命日にあたる11月22日と翌23日には、兄弟カンパニー、東京バレエ団との特別合同ガラが予定されている。〈ベジャール・セレブレーション〉と名付けられたこの公演で上演されるのが、ベジャール作品の傑作集、『ベジャール・セレブレーション』だ。昨年12月にローザンヌで初演し、ツアーで上演を重ねたこの作品の、東京バレエ団との特別ヴァージョンの全貌が、14日の公開リハーサルで明らかとなった。モーリス・ベジャール・バレエ団 チケット情報冒頭で踊られるのは、ベジャール1989年の作品『1789…そして私たち』からの抜粋、音楽はベートーヴェンの第一交響曲だ。BBLと東京バレエ団のダンサーたちが渾然一体となって、ベジャールの世界への扉を開け放ち、これに『ヘリオガバル』『わが夢の都ウィーン』『ライト』『ハムレット』『バクチIII』といった傑作からの抜粋が続く。東京バレエ団のパートとして新たに加えられた場面も実に様々。躍動感たっぷりの『アレポ』や『バロッコ・ベルカント』のパ・ド・シス、また、同団のプリンシパル、上野水香と柄本弾がバッハの合唱曲で踊る『我々のファウスト』の美しいパ・ド・ドゥなど、見どころの連続だ。冒頭に対応するように、最後に配されたのが、やはりベートーヴェン。これも『1789…そして私たち』からの抜粋、第九交響曲の第三楽章だ。リハーサル終了後に囲み取材に応じたBBL芸術監督のジル・ロマンは、これについて、「プログラム全体が大きなアンサンブルとなるようなものを作りたかった」と話した。「ベジャールは振付家という枠組みを大きく超えた人物。深い教養があり、日本が大好きで、オペラや演劇、映画なども手がけた。観ればきっと何かを受けとっていただくことができるはず。ぜひ、劇場に観にきてください」とも。「ベジャールは師であると同時に、彼の作品を上演する時、常に一緒にいて、私を守ってくれる存在。だから命日の22日も、彼はもちろん来てくれるでしょう!」モーリス・ベジャール・バレエ団日本公演は11月17日(金)から26日(日)まで、特別合同ガラ〈ベジャール・セレブレーション〉は11月22日(水)・23日(木・祝)、ともに東京文化会館 大ホールにて。チケットは発売中。取材・文加藤智子
2017年11月15日20世紀を代表する振付家、モーリス・ベジャール没後10年を迎える今秋、彼が率いたモーリス・ベジャール・バレエ団が日本公演を行う。7月24日、一般の観覧者約500人を招いての特別記者会見および秘蔵映像上映会が開催され、ジル・ロマン芸術監督、ダンサーの那須野圭右が公演への抱負を語った。モーリス・ベジャール・バレエ団 チケット情報ベジャールについて、「モーリスの作品を稽古していると、彼がいつもそばにいるように感じる」と話すロマン。11月の日本公演では、Aプロはベジャールがモーツァルトのオペラに振付けた『魔笛』を、Bプロではロマン振付の『アニマ・ブルース』『兄弟』、ベジャール振付『ピアフ』、またバレエの金字塔と言われる『ボレロ』も上演する。このうち『兄弟』は「ふたりの日本人ダンサー、那須野と大貫真幹にインスピレーションを得て創った」とロマン。主演の那須野は「お前らいつも一緒にいるな、兄弟みたいだな、というところから始まりました。ジルが僕をメインに創ってくれた初めての作品。日本で上演できてとても嬉しい」と笑顔を見せた。「このプログラムには複数の関係性が紡ぎ出されています。『兄弟』では美空ひばりさんの「ラ・ヴィ・アン・ローズ」を使っていますが、これはモーリスの作品『ピアフ』に繋がる。ラヴェルの音楽も用いているが、これは『ボレロ』と響き合う──。ベジャール作品と現代の新作をふたつの柱として上演していく、私たちの姿を映しています」(ロマン)ベジャールの命日にあたる11月22日と翌23日に開催される、東京バレエ団との特別合同ガラ〈ベジャール・セレブレーション〉の内容も明らかに。今回はその稽古のための来日でもあったロマンだが、第1部の『テム・エ・ヴァリアシオン』では、「日記を綴るように、現在のカンパニーの姿をモーリスに伝えたい」。さらに第2部『ベジャール・セレブレーション』はベジャール作品の傑作集で、ここに東京バレエ団のダンサーたちが参加。那須野は彼らの指導を担う。「ベジャールは東京バレエ団を愛していた。没後10年にここでコラボレーション行うのは、不可欠で重要なことです」(ロマン)。秘蔵映像上映会では、これまでの日本公演の映像、また次回上演予定作品のハイライト映像が披露され、ベジャールの多様で鮮やかな作品世界が蘇った。「秋の公演を楽しみにしていてください」と締めくくったロマン。那須野も、ダンサーとしては「これが最後の舞台になると思う。ぜひ観に来ていただきたい」と思いを明かし、充実の舞台を予感させた。公演は11月17日(金)から26日(日)まで、東京文化会館、11月28日(火)・29日(水)に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて。なお、東京公演のインターネット先行を7月27日(木)午前10時より受付。取材・文:加藤智子
2017年07月26日マンチェスターをベースとして活動するイラストレーター、ステフ・モーリス(steph f morris)の作品展示&販売会「steph f morris Art Gallery」が、4月16日から5月8日までフレッド シーガル 代官山店にて開催される。ステフ・モーリスは、身の回りの魅力的なオブジェクトをペンシルのみでハイクオリティに仕上げる作風が特徴のイラストレーター。それぞれの作品は完成までに20時間から35時間を費やしており、長年の経験に基づいた丁寧な作業によって、細かいディテールが可能な限り最大限に表現されている。今回開催される展覧会では、ナイキ(NIKE)やアディダス(adidas)のスニーカーをモデルにした作品の数々を展示。ペンシルのみでレイヤーを幾つにも重ね重ねに施すことで、ストッチワークが施された糸の表情や、レザーのクラック加減、シューレースのすり減り具合などが忠実に再現された。「Nike Air max 95」や「Nike more uptempo」、「Supreme Nike Air Force 1」、「Kanye West designs」、「NIKE’What The LeBron’」、「adidas original superster」などの作品が展示される。【イベント情報】「steph f morris Art Gallery」会場:Fred Segal DAIKANYAMA住所:東京都渋谷区代官山13-1 グロード代官山4号棟 フレッド シーガル マン会期:4月16日~5月8日
2016年04月11日マーケティングオートメーション事業を行うピアラはこのたび、ロカリサーチ提供の動画広告プラットフォーム「LOKA Platform(ロカ・プラットフォーム)」との連携を開始した。これにより、LOKA Platformで配信された動画広告に、同社のマーケティングオートメーションツール「RESULT MASTER」を連携させ、インプレッション効果などの広告効果をあわせたアトリビューション分析が可能となる。また、配信動画に接触後、コンバージョンに至るまでの平均接触回数や平均滞在時間をユニークユーザーごとに可視化し、ブランド認知の深度を参考にしたマーケティング施策や、コンバージョン後のフォローアップ施策などを自動的に行うこともできる。なお、2015年2月中旬にリリースを予定するポイント還元ツール「RESULT POINT(仮)」と連携させることで、動画視聴者に対したポイントなどのインセンティブ付加が実現する見込みだ。
2015年01月30日マニューバーラインと時計セレクトショップのTiCTAC(チックタック)は、マニューバーラインが手がけるシグネチャーブランド「モーリス・レノマ(Maurice・Renoma)」の腕時計から、コラボレーションモデル(3シリーズ)を発売した。全国19店舗のTiCTACで販売し、価格は16,000円から。今回のコラボレーション「TiCTAC別注モデル」は、立体的なダイヤルデザインの「リヨン」。サン&ムーン表示にクラシカルなフェイスの「モンペリエ」、3針にローマンインデックスがオーセンティックな雰囲気の「ラヴァル」。いずれもオリジナルモデルが持つクラシックな雰囲気に、ブラウン系レザーをアレンジして柔らかい印象の時計に仕上げている。リヨンの主な仕様は、ムーブメントがクオーツ、ケースサイズが径42×厚さ10mm、防水性能が30m防水。ケースとストラップのバリエーションは、シルバーケース×ダークブラウンストラップ、シルバーケース×ブラウンストラップの2種類。価格は18,800円。モンペリエの主な仕様は、ムーブメントがクオーツ、ケースサイズが径43×厚さ10mm、防水性能が30m防水。ケースとストラップのバリエーションは、ローズゴールドケース×ダークストラップ、シルバーケース×ブラウンストラップの2種類。価格は25,800円。ラヴァルの主な仕様は、ムーブメントがクオーツ、ケースサイズが径40×厚さ7mm、防水性能が30m防水。ケースとストラップのバリエーションは、シルバーケース×ブラックストラップ、ローズゴールド×チョコレートストラップ、ゴールド×キャメルストラップの3種類。価格が16,000円。取り扱い店舗は以下の通り。TiCTAC 吉祥寺店、ラゾーナ川崎店、たまプラーザ店、トルク渋谷ルミネマン店、トルク有楽町ルミネ店、豊洲店、WATCH POLITiCS 横浜東急ハンズ店、トルク新宿店、松本店、磐田店、軽井沢店、金沢店、グランフロント大阪店、あべの店、岡山店、松山店、熊本店、福岡店、博多店。
2014年12月01日中学校は、あなたにとってどんな場所でしたか?楽しい思い出ばかりなら、あなたはかなりの幸せ者。学校は社会の縮図とも言われます。大人の世界の問題が、そのまま子供の世界に反映されているとも。そう、なかなか深刻な世界なのですよね。もしかすると、私たちが知る時代に比べ、いまはよりシビアな問題も多いのかもしれません。そんな子供たちの世界をリアルに描いているのが、フランス映画界の俊英ローラン・カンテの『パリ20区、僕たちのクラス』です。第61回カンヌ国際映画祭で、『悪魔の陽の下に』のモーリス・ピアラ監督以来21年ぶりにパルムドール(最高賞)を、開催地フランスにもたらしたこの作品。全く演技経験のない24人の子供たちが見事な表現力で、観客をパリ20区にある、とある中学校の教室へと誘ってくれます。登場する子供たちと同世代の観客からも厚い支持を得たという本作。監督が来日すると聞き、会いに行ってきました。監督にお会いして、まずは遅ればせながらパルムドール受賞へのお祝いを述べると…。「ありがとう。受賞にはすごく驚きましたよ」との言葉。というのも「この作品は、フランス的すぎる、実験的すぎるなどと批評されてきましたから。教室の中で、生徒たちと撮影してきたもので、いままでの映画の手法とは全く違います。パルムドールを獲るような作品ではないという雰囲気はありましたから」とのお話。ただし、カンヌで初めて観客の前で上映されたとき、その反応を見て、自分たちがやろうとしていたことが上手く機能しているという手応えを感じたといいます。「ただ、そんな良い反応を得てはいても、パルムドールを獲るなどとは思っていませんでした。ですから、会期の最後まで子供たちも帰らずに残っていてくださいと映画祭側から言われたときも、何か子供たちが受賞するんだなと思っていただけだったんです。ところが、段々と賞が発表されていくにつれ、自分たちがいつまで経っても呼ばれないという現実を目の当たりにし、ああ、パルムドールなんだなという実感が湧いてきました(笑)。受賞時は、賞を獲ったということに加え、受賞の喜びを晴れの舞台で、子供たちと分かち合えたことが本当に嬉しかったんです。これは個人の映画ではなく、集団の映画ですからね」。21年ぶりにフランス作品がパルムドールを獲得したとはいえ、その瞬間ですら特に自分がフランス人であることを自覚しなかったというカンテ監督。「ただ、モーリス・ピアラのことは考えましたが。彼は私が敬愛する監督の一人。自分にとっては大切な人。彼がパルムドールを獲ったときは、賛否両論ありました。受賞にはひと悶着ありましたから、そういった経緯を思い出しながらの受賞ではありましたね。また、受賞の言葉として、知性あふれたことを言わなければと感動しながらも冷静に考えていましたっけ(笑)。ただ、これだけは強調しなければと思っていたことがあります。一緒にいた子供たちの中には、若いため、また海外出身の移民であるために軽んじられてきた者もいますが、それこそフランスという国の多様性を象徴しているということであり、ステージに上がった彼らこそが、フランス社会を象徴している存在なんだということです。彼らにとっても自分たちを改めて認めてもらえ、自分たちの存在をしっかり考えてもらえる良い機会になったと思います」。それこそが、本作を作ろうと思ったきっかけなのでしょうか?「そうですね。それだけではないですが。多様性というものが、子供たちにとっていかに素晴らしいことであり、彼らが体現しているフランス社会にとってもいかに恵みであるのか伝えたかったんです」。では、そのほかの理由とは?「学校というのは、未来の社会、未来の世界市民を作り出す場だと思うんです。そして、子供たちが自分自身で考えることを学ぶ場だとも思っています。その学校がどのように機能しているのか見てみたいという興味、好奇心もありました。実は学校というところは、教師、生徒以外の人には、秘密の場でもありますからね。ティーンエイジャーの持つエネルギーや、軽蔑的に見られている彼らの姿を別の視点から提示するということも、やりたいと考えていたんです」。舞台は20区。監督は、この場所を舞台としたことにも大きな意味を込めたと言います。「やはり20区は、多様性が如実に出ている場所です。パリには優秀な生徒が集まるシックな学校もありますし、郊外には貧困層しかいない場所もあります。そういった場所では、混成というものがありません。その点、20区には、社会階級、民族といった違いが残っています。そういう意味でここを選びました」。それにしても、先生と生徒のやり取りは、あまりにリアル。ついドキュメンタリーだと思い込んでしまう人も多いはず。いま、ドキュメンタリーの人気も定着していますが、この作品を観ているとフィクションだから表現できる真実というものがあるのだと感じることができます。そこで、監督があえてフィクションにこだわっている理由を聞いてみました。「ストーリーを語ることに興味を持っているからです。ストーリーテラーとして、感情とか、シーンの持つ意味とかを明確に表現したいと思っているんです。ドキュメンタリーでは、1年間を通してそういった瞬間はぽつぽつとしか現れないかもしれない。ですから、私はそういったものをもっと凝縮した形で表したいと思っているんです。準備段階では、当事者たちの意見、経験談を十分に聞くようにはしています。今回は、素人の子供たちを俳優として起用しましたが、彼らはある意味で学校に関するスペシャリスト。ですから、彼らの意見を聞き、経験を脚本に盛り込み、キャラクター作りに反映させたりしました。それがおそらく、私の映画がフィクションでありながら、ドキュメンタリー的なタッチを持つ理由なのだと思います」。敬愛する監督はロベルト・ロッセリーニだと教えてくれたカンテ監督。「彼は、カメラに収める社会、世界について赤裸々で飾り気の視点を持ちながら、それをメロドラマティックな物語に混ぜ込んでいくというスタイルを持った映画監督です。映画を撮るときには、いつも彼のことを考えます。私自身は、社会の中にある特定の一部分へ視点を投げかけていきたい。実は、今回の映画で、現実をいかにスクリーンに投影するかという自分なりの手法を見つけたんです。それを今後も続けていきたいと思います」。フランス的すぎる、実験的過ぎるなど厳しい評価もあったようですが、これまでにあった賞賛の言葉で最も嬉しかったものとは?「一番嬉しかったのは言葉ではないんです。多くのティーンエイジャーがこの作品を観に来てくれたこと。彼らはこういう映画をなかなか観に来ないものですよね。アメリカのアクション映画を観ることが多いですから(笑)。では、なぜ彼らは足を運んでくれたのか。きっと、彼らは自分たちの世界が映画の中に描かれていることを喜んでくれたからではないでしょうか。それも、いつも大人たちに批判的に受け止められているのに、いままでにはない視点で自分たちを受け止めている。そのことに、感動してくれたのではないかと思います。ですから、その事実そのものに、強い感銘を受けましたね。もうひとつ感銘を受けたのは、観客が笑っている声です。どんなにシリアスなテーマを扱っていても、やはりリラックスできるシーンや、笑えるシーンがあるべきだと思うんです。今回登場してくれた子供たちは、見事な話術を使って自分たちの考えを言葉にしている。そこにおかしみがあるというのを観客も感じてくれているのは嬉しいことです。日本でのみなさんの反応はどうなのか気になりますね」。私が「大いに笑いましたよ」と伝えると「BON!」(=Good!)と嬉しそうに微笑んでくれた監督。さて、みなさんは、映画に込められた監督の想いをどう受け止めるでしょうか。(text:June Makiguchi)■関連作品:パリ20区、僕たちのクラス 2010年6月12日より岩波ホールにて公開© Haut et Court - France 2 Cinema■関連記事:ジェーン・バーキン仏語は「セルジュの腕の中で学んだ」フランス映画祭開幕
2010年06月14日