若手実力派の筆頭格・菅田将暉と、韓国映画『息もできない』で世界を席巻したヤン・イクチュンがW主演を務める『あゝ、荒野』。このほど、その魅力を3分半に凝縮したプロモーション特別映像が公開。さらに、本作の第22回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門への出品が決定した。いまなお世代を超えたカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が、唯一遺した傑作小説を、『二重生活』の岸善幸がメガホンをとり、2021年の新宿を舞台に再構築して映画化。そんな本作からこのたび公開されたのは、メイキングシーンや、菅田さんやヤン、ユースケ・サンタマリアのインタビューが凝縮された約3分半もの特別映像。菅田さんとヤンは階級を合わせるため、それぞれ10kgの増量と10kgの減量というウエイトコントロールを実施したそうで、トレーニングに励む貴重なメイキングシーンほか、本編映像もふんだんに盛り込まれている。W主演の2人はお互いの印象について、「ヤン・イクチュンって、やっぱりあぶねぇな、と思いました。もちろんいい意味で!」と新次役の菅田さんが語れば、バリカン役のヤンは「本能的に演技をする、スリムな身体の中にエネルギーを感じる」と語り、称え合う姿が印象的。また、2人がボクシングを始めるきっかけを作り、傍らでいつも見守っていたボクシングジムのトレーナー・堀口役を演じたユースケさんは、「(この映画を)スポ根ものって受け取る人もいるけど、そうじゃなくて…、これはもう『あゝ、荒野』なんですよ」と、いつものジョーク抜きで(?)熱く語っている姿も必見だ。さらに、本作が10月12日~10月21日まで開催される、アジア最大級を誇る第22回釜山国際映画祭への出品が決定。岸監督は本作で初参加となる。アジアの若手監督の才能を見つけ出し、アジア映画の成長をサポートすることに生涯を捧げていた釜山国際映画祭の創設メンバーであり、先日、カンヌ滞在中に急逝したキム・ジソク氏の名を冠せた「キム・ジソク特別賞」が今年から新設され、本作もノミネートされている。10月14日(木)に公式上映が行われ、菅田さんとヤン、岸監督の参加が予定されている。出品決定にあたり、菅田さんは「岸監督、スタッフ、キャスト全員が命を削り、本気で挑んだこの作品が日本をはじめ、世界中の方々にもご覧いただけるという素晴らしい機会をいただき本当に嬉しく思っています。この熱量が多くの人に伝わるのではないかと今から楽しみです」とコメント。ヤンは、「この作品が、釜山国際映画祭に参加できるようになったこと、誠に嬉しく、そして誇らしく思います。私たちの映画、『あゝ荒野』は、日本だけでなく、全世界の観客にも十分共感できるものだと確信しています」と、自信を覗かせている。岸監督も「この作品を携え、菅田将暉さんとヤン・イクチュンさんとともに、釜山映画祭に参加できることを嬉しく思います。5時間を超えるこの物語が、世界の観客の皆さんにどのように受けとめてもらえるのか、いまからとても楽しみです」と、気合いの入ったコメントを寄せている。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日10月7日より前編、10月21日より後編が公開される映画『あゝ、荒野』の完成披露上映会舞台あいさつが27日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア、岸善幸監督が出席した。今もなおカルチャーアイコンとして注目され続けている劇作家・寺山修司氏が唯一遺した傑作小説『あゝ、荒野』を、『二重生活』の岸善幸監督が映画化した本作。2020年の東京オリンピック後の東京・新宿を舞台に、ボクシングを通して闘うことでしかつながることのできない新次(菅田将暉)とバリカン(ヤン・イクチュン)の絆を描く。韓国を代表する監督でもあり俳優のヤン・イクチュンとともにダブル主演を務めた菅田は「寺山修司さんの原作は60年代の話しですが、きっと今も昔も変わらず、孤独だったり失ったモノがある人は荒野のように心が荒れていたり繋がりを求めたり愛情に飢えていたりすると思います。きっとそういう過去を埋めて生きたい2人の男の物語でもあり、未来を作っていく映画だと思いますので、大事に見て欲しいです」とアピール。その菅田扮する新次の恋人役を、木下あかりが演じている。菅田が「俺らの撮影は濡れ場から始まりましたから」と明かすと、木下は「撮影初日にあいさつをした3分後ぐらいに(2人は)裸でした。なので緊張したんですが、逆に(濡れ場が)初日で良かったと思いました。恥ずかしいものがないなっていう感じでしたから」と赤面しながらも撮影を振り返った。菅田が演じた新次は、自分を捨てた母を憎み、周囲に牙をむき続けるという役どころ。新次を捨てた母親役の木村多江は「私は菅田さんと近づきたいんだけど近づけない心の持ちようでいないといけない役だったので、撮影はたいへんでした。あいさつはするけど喋らないと決めたんですが、喋りたくて喋りたくて。我慢していることが辛かったですね」と撮影中の思いを明かすと、菅田から「俺は嫌われているのかと思いましたよ」と言われて「違いますよ~。『私も「民生」見てました!』とか言いたかったんです~」と悔しがる場面も。そんな木村の撮影中とは異なる姿を目の当たりにした菅田は「こんなキャッキャした木村さん初めて見ました」と驚いた様子だった。映画『あゝ、荒野』は、10月7日より前編、10月21日より後編が公開。
2017年08月28日菅田将暉、ヤン・イクチュンのW主演が話題の映画『あゝ、荒野』の完成披露上映会舞台挨拶が8月27日(日)、都内にて行われ、菅田さん、イクチュンさんら全10名が「孤独をブチ壊せ」と描かれた壁をブチ破って登壇した。ボクサー役を演じるにあたって、撮影の半年前から肉体改造を行ったという菅田さんは、「僕とヤンさんの体重差が、撮影半年前は20キロ。僕は50数キロ、ヤンさんが70数キロで、劇中では60数キロに(合わせる)という絶望的なスタートだったんですけど、僕は増量&ヤンさんは減量しました」と、壮絶な過程を告白。しかし、見事にリバウンドしたというイクチュンさんは、この日ややぽっこりしたお腹を菅田さんに見せつけており、愛おしそうになでられていた。『あゝ、荒野』は、寺山修司による唯一の長編小説を前後篇の2部作で映画化した、魂を揺さぶる衝撃作。ふとしたきっかけで出会った、見た目も性格も対照的な新次(菅田さん)とバリカン(イクチュンさん)。しかし孤独を抱えているという共通項があったふたりは、ジムのトレーナー・片目(ユースケ・サンタマリア)とプロボクサーを目指すように。いつしかお互いを想う深い絆と友情を育み、成長していくが、ある宿命に直面することになる。トレーナー役のユースケさんは、「心が痛かったです。俺の愛する菅田くんとイクチュン、山田(裕貴)くんがリングの上でボロボロになっていくんです」と言えば、でんでんさんも「何回でもやるんだもんね!よく皆、スタミナがあったね」と盛り上げる。しかし、ユースケさんが、「でんでんさんが来て1日で突き指をして、ジャブしか受けられなくなった(笑)」とバラすと、ボクサーチームも大盛り上がり。続けてユースケさんが「(イクチュンさんを鍛える)シーンを、全部ジャブでしのいだ。でんでんさんの力ですよ、俺はできない!」と褒めそやすと、菅田さんも「でんでんさんが現場にきてから士気が上がりました!」と存在を讃え、イクチュンさんも「でんでんさんは、ボクシング選手を育てるのではなく超人を育てるトレーナーでしたね」とニヤリとしていた。そんな菅田さんと山田裕貴による、激しいスパーリングも本作の見どころのひとつ。ボディには本当に当たっていたというエピソードトークを繰り広げたふたり、山田さんが「お芝居を超えたっていうか、本当にボクシングをしていたのが画に出ていたからよかった」と満足気な表情でつぶやくと、すかさず菅田さんが「その後、某少女漫画原作作品でお会いしたときは、何こいつ気どってるんだろうって思った(笑)」とバラすと、山田さんも「そうだね、かっこつけてたよね(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。そのほか、完成披露上映会舞台挨拶には、木下あかり、モロ師岡、今野杏南、木村多江、岸善幸監督が出席した。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より全国にて順次公開。(cinamacafe.net)
2017年08月27日全20作品がそろった2017年の夏ドラマ。今回もドラマ解説者の木村隆志が、全作品の初回放送をウォッチ。俳優名や視聴率など「業界のしがらみを無視!」したガチンコでオススメ作品を探っていく。別記事(夏ドラマ、男優主演が増えた理由は? 「定番と奇策」両極に迷い - 傾向をドラマ解説者・木村隆志が徹底分析)において、夏ドラマの主な傾向を[1]定番と奇策の両極に各局の迷い[2]主演ドラマが急増!クールな男たちの夏[3]社会風刺と業の深さの3つと分析。おすすめドラマとして、『僕たちがやりました』(フジテレビ系火曜21時)、『あいの結婚相談所』(テレビ朝日系金曜23時15分)、『黒革の手帖』(テレビ朝日系木曜21時)、『下北沢ダイハード』(テレビ東京系金曜24時12分)、『ハロー張りネズミ』(TBS系金曜22時)の5本を選んだ。本記事では、それらの作品を含む、今クール全作品のひと言コメントと採点(3点満点)を紹介していく。○『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』月曜21時~フジテレビ系出演者:山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香ほか寸評:7年ぶりの続編と脚本家の変更が不安視されたが問題なし。救命のスリリングさと患者を取り巻く人間ドラマがきっちり踏襲されていた。ステレオタイプなフェローの描写は気になるが、成長を見込んでのものであり許容範囲。今後はキャリアとプライベートをどう見せるか。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆】○『僕たちがやりました』火曜21時~フジテレビ系出演者:窪田正孝、永野芽郁、新田真剣佑ほか寸評:まずエロと暴力で叩かれることを承知で挑んだスタッフの気合いが素晴らしい。二転三転する連ドラとしての奥行きはもちろん、今後の主演クラスをそろえた若手キャストのみずみずしい演技にも期待が集まる。学園モノなき今、高校生の物語を描くだけでも価値値は高い。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆☆】○『カンナさーん!』火曜22時~TBS系出演者:渡辺直美、要潤、斉藤由貴ほか寸評:渡辺のカメラ映りは圧巻で演技派俳優を凌駕。ネット上の影響力も含め、文句なしの主演と言える。反面、シングルマザーの奮闘物語は昼ドラ『愛の劇場』シリーズを思わせる平たんさで、特筆すべき点はなし。ヒロインのポジティブ語録と子役のかわいさで引っ張りたい。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆期待度☆☆】○『刑事7人』水曜21時~テレビ朝日系出演者:東山紀之、高嶋政宏、北大路欣也ほか寸評:第3弾で視聴率は安定しているが、コンセプトなき脚本の不安定さは変わらず。前シリーズ同様7人を使いこなしていないのも気になる。シリアスで救いのない展開は前期の『CRISIS』を思わせるが、一貫性がないため消化不良に。視聴者のモヤモヤを解消できるか。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆☆期待度☆】○『過保護のカホコ』水曜22時~日本テレビ系出演者:高畑充希、黒木瞳、竹内涼真ほか寸評:遊川和彦らしい特異なキャラと社会への皮肉をベースにしているが、世界観はほのぼの。視聴者を“過保護あるある”で楽しませているほか、中盤以降に大きな展開でアッと言わせてくれそう。やはり高畑の演技は素晴らしいが、佐藤二朗のアドリブが見られないのは残念。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆】○『わにとかげぎす』水曜23時56分~TBS系出演者:有田哲平、本田翼、光石研ほか寸評:孤独な中年の有田、感情の欠如した美女の本田、ヤバイ香りしかしないコムアイ……今期最もキャストがフィットしている作品かもしれない。人生が狂わされる主人公の行く末を無責任に楽しめるほか、セクシーショットも多く、深夜ドラマとしてのパッケージ性は十分。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆】○『遺留捜査』木曜20時~テレビ朝日系出演者:上川隆也、栗山千明、段田安則ほか寸評:枠移動とともに、作品内の場所も人も変更。しかし、新鮮味はなく、むしろ味を薄めていくような展開に。20時台だからか、説明セリフが多く、ミステリーとしての楽しみは減った。残念ながら、まだ「斉藤由貴がいないから……」という視聴者の不満を解消できていない。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆期待度☆】○『黒革の手帖』木曜21時~テレビ朝日系出演者:武井咲、江口洋介、伊東四朗ほか寸評:「若すぎる」「貫録がない」なんて声をはね飛ばす武井の役作りは圧巻。1話で米倉涼子とは異なる悪女像を打ち出して、今後に期待を持たせた。江口と伊東、仲里依紗と高畑淳子、奥田瑛二と真矢ミキが対峙するシーンの見応えも十分。過去作を上回る可能性を見せている。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆☆】○『セシルのもくろみ』木曜22時~フジテレビ系出演者:真木よう子、吉瀬美智子、伊藤歩ほか寸評:ネット全盛の時代に、ファッション誌を頂点とするストーリーのセレクトは疑問。編集やライターなどの描写も粗く、リアリティは放棄されている。せめて『ファーストクラス』のような新奇性がほしかったが、真木のツイッターPRも含め、方向性を間違えている感が。採点:【脚本☆演出☆キャスト☆☆期待度☆】○『脳にスマホが埋められた!』木曜23時59分~日本テレビ系出演者:伊藤淳史、新川優愛、岸谷五朗ほか寸評:鈴木おさむの企画らしい「もしも」ベースの物語だが、脚本はしっかり。読売テレビ制作の同枠らしく、最後はほっこりさせてくれる。さえない男を演じる伊藤、不思議な存在感の新川と安藤なつなど、キャストもピッタリ。スマホがモチーフだけに10代にも見てほしい作品。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆期待度☆☆】○『警視庁ゼロ係 生活安全課なんでも相談室』金曜20時~ テレビ東京系出演者:小泉孝太郎、松下由樹、大杉漣ほか寸評:隠れファンの多い同作。小泉演じる超マイペースな主人公を筆頭に、周囲のキャラがバラエティ豊かで楽しい。第2弾も松下のツッコミと、安達祐実の皮肉が効いている。スタートを2週に分けた物語にしたのも、事件解決を見応えあるものにするためで、好感が持てた。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆期待度☆☆】○『ハロー張りネズミ』金曜22時~TBS系出演者:瑛太、深田恭子、森田剛ほか寸評:プライム帯の作品で、全話の脚本・演出を1人で手がけることはほぼないだけに、大根仁の意気込みは凄まじい。1シーン1カットに、試行錯誤と選択の跡が見えるが、脚本の重厚さは感じず。今後、超常現象や歴史ミステリーなどの変化球テーマがあるようなので楽しみ。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆期待度☆☆】○『あいの結婚相談所』金曜23時15分~テレビ朝日系出演者:山崎育三郎、高梨臨、鹿賀丈史ほか寸評:発声、歌、踊り、昆虫マニア……すべてが育三郎の一人舞台。「成婚率100%」という明快さもあわせて、夏らしくスカッとした仕上がりに。ミュージカルそのままの歌って踊るシーンは好き嫌いがあって当然だが、ネット上でバズるのは間違いなく、やったもの勝ち。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆☆】○『下北沢ダイハード』金曜24時12分~テレビ東京系出演者:古田新太、小池栄子ほか寸評:当企画を実現できた時点でテレビ東京の勝ち。そう言い切れるほど、斬新かつ画期的であり、週替わりの脚本家と俳優が他の回に負けじとしのぎを削っている。関和亮らが手がける映像もスタイリッシュで遊び心十分。懸念は小劇場にありがちな全裸ネタが多いことくらい。採点:【脚本☆☆演出☆☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆☆】○『悦ちゃん』土曜18時5分~NHK出演者:ユースケ・サンタマリア、平尾菜々花ほか寸評:昭和初期が舞台でもユースケの役作りは変わらず。しかし難なくフィットしてしまうのが凄い。おかっぱ頭の悦ちゃんが愛らしく、タイプの異なる美女をそろえた女優陣も華を添えている。人情モノの上手い櫻井剛の脚本も巧みで、土曜夕方の作品として最適なさじ加減。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆】○『ウチの夫は仕事ができない』土曜22時~日本テレビ系出演者:錦戸亮、松岡茉優、佐藤隆太ほか寸評:テーマは面白いが、「仕事ができない」=「いい人すぎるから」に特化した筋書きは疑問。健気にサポートする妻が熱血ではなく、どこか能天気なところが現代らしさか。イモトアヤコ、壇蜜、江口のりこにふだんと異なる役を与えているが、今のところフィットしていない。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆期待度☆】○『居酒屋ふじ』土曜0時20分~テレビ東京系出演者:永山絢斗、飯豊まりえ、大森南朋ほか寸評:演技から脚本、セット、音楽、鉄拳のイラストまで、丁寧に作り込まれていた大人のドラマ。余白と余韻に思いをはせられる人であれば、画面には映らない「おやじ」の存在も含め、楽しむことができる。大森のほか、本人役で登場するゲストもノリノリなのがほほ笑ましい。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆☆期待度☆☆】○『ごめん、愛してる』日曜21時~TBS系出演者:長瀬智也、吉岡里帆、大竹しのぶほか寸評:存在感あふれる長瀬と大竹、伸び盛りの吉岡と坂口健太郎とキャストの魅力は十分。演出陣の技術も申し分ない。しかし、肝心の物語が「韓流純度100%」では見る人を限定してしまう。荒唐無稽な展開を好む人にはたまらないが、『日曜劇場』ファンとのかい離は否めない。採点:【脚本☆演出☆☆キャスト☆☆期待度☆】○『警視庁いきもの係』日曜21時~フジテレビ系出演者:渡部篤郎、橋本環奈、浅野温子ほか寸評:『マルモのおきて』の成功を思い出したかのような「動物+アイドル」の癒し路線で、安心して家族で見られる作品に。渡部と橋本のかけ合いは脱力感であふれ、随所に映り込む動物たちとも調和。豆知識に加え、事件解決の手がかりにもなるなど、動物好きにはたまらない。採点:【脚本☆☆☆演出☆☆キャスト☆☆期待度☆☆】○『愛してたって、秘密はある。』日曜22時30分~日本テレビ系出演者:福士蒼汰、川口春奈、遠藤憲一ほか寸評:弁護士と検事、医者と看護師、刑事など、命と事件を取り巻く職業を集めて、「タイトな人間関係を描こう」という手法は、いかにも秋元康の企画らしい。主人公を見守るタイプのサスペンス作だが、1話から追い詰められていただけに、最後まで興味を引きつけられるか。採点:【脚本☆☆演出☆☆キャスト☆☆期待度☆☆】■著者プロフィール木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組にも出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技84』など。
2017年08月01日俳優やアーティストとして活躍する菅田将暉と、韓国の名優・ヤン・イクチュンがW主演した映画『あゝ、荒野』。10月より前後篇2部作公開となる本作から、「BRAHMAN」の主題歌が切ない予告編とポスタービジュアルが到着した。かつて母に捨てられた新次(菅田将暉)は、兄のように慕う劉輝と詐欺に明け暮れていたが、ある日、仲間の裕二たちにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿、行き場のないエネルギーを抱えた新次は、劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)は、ひょんなことから新次とともに“片目”こと堀口からボクシングジムへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し、特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた――。1960年代後半、激動の時代において演劇、映画、文学とマルチに活躍し、いまもなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が唯一遺した傑作小説「あゝ、荒野」を、『二重生活』で高い評価を得た岸善幸監督が満を持して映画化に挑む本作。舞台を1960年代から近未来へとおきかえ、かつて母に捨てられた新次役を菅田さん、吃音・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二役をヤンが演じるほか、2人の人生を一転させるキーマン・ボクシングジムのトレーナー通称“片目”こと堀口役をユースケ・サンタマリア、新次の宿命のライバル・裕二役を山田裕貴、ジムのオーナーの愛人・京子役を木村多江。さらに今野杏南、でんでん、モロ師岡、高橋和也らが出演している。到着した予告編では、親に捨てられ、怒りに身を任せ自分自身も持て余すほどのエネルギーを放つ年院上がりの新次と、自分の中に抱え込み吃音と赤面対人恐怖症で誰にも打ち明ける術を知らなかったバリカンの運命的な出会いからスタート。何も持たなかった2人だが、ボクシングを通して自分とはなんなのかを模索し、人生を変えるために決断していく様子が、彼らを取り巻く人々と共に、“新宿”の荒野に映し出される。さらに、パンクバンド「BRAHMAN」が歌う切なげな主題歌「今夜」が、ボクシングへの情熱で心の空白を埋めようとする2人の刹那の青春をより一層盛り上げている。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年07月19日俳優・菅田将暉とヤン・イクチュンがW主演を務める映画『あゝ、荒野』(前篇10月7日公開、後篇10月21日公開)のポスターと予告編が19日、公開された。原作は、故・寺山修司さんが1966年に遺した唯一の長編小説となった同名小説。2011年には嵐・松本潤が主演し、故・蜷川幸雄さんの演出によって舞台化された。現代の新宿を舞台に、少年院あがりの新次(菅田)と、吃音と赤面対人恐怖症に悩む"バリカン"(ヤン)は、社会に見捨てられ、もがきながらもボクサーとしての道を進んでいく。今回公開された予告編では、新次とバリカンの運命的な出会いが映しだされる。何も持たない2人がボクシングに目覚め練習に打ち込む姿、2人が走り出し自分の人生について語る様子、そして新宿でもがく人々の姿が、パンクバンド・BRAHMANによる主題歌「今夜」に乗せて描かれていく。ボクシングジムのトレーナー通称”片目”こと堀口役のユースケ・サンタマリア、オーディションで抜擢されたヒロイン・芳子役の木下あかり、ジムのオーナーの愛人・京子役の木村多江、新次の宿命のライバル・裕二役の山田裕貴、自殺研究会メンバー・恵子役の今野杏南らも登場。さらにでんでん、モロ師岡、高橋和也ら個性豊かな俳優陣が脇を固めた。
2017年07月19日アイドルグループ・関ジャニ∞の丸山隆平の主演映画『泥棒役者』の公開日、および特報が28日、発表された。同作は11月18日に公開される。同作は2006年に脚本家・西田征史が作・演出した舞台を映画用にリライトし、監督も西田が務める。泥棒を引退し、溶接行員として真面目に働きながら恋人と暮らしていた青年・大貫はじめ(丸山)が、とある豪邸での騒動に巻き込まれ、「豪邸の主人」「売れっ子絵本作家」「編集者」を演じる羽目になってしまう。特報では、もじゃもじゃ頭の弱気な雰囲気で現れたはじめが、様々な役を演じていく様を丸山がコミカルに演じている。また、ナレーションは声優の平田広明が務めた。平田は、西田監督が脚本を手がけたアニメ「TIGER & BUNNY」の主人公である鏑木・T・虎徹の声を担当した繋がりで、今回のナレーションに起用された。また、ハイテンションな豪邸の主人である「絵本作家」前園俊太郎(市村正親)、空気が読めない営業マン・轟良介(ユースケ・サンタマリア)、頑固な帰国子女の「編集者」奥江里子(石橋杏奈)、現役バリバリの百戦錬磨泥棒・畠山則男(宮川大輔)、理想的なはじめの彼女・藤岡美沙(高畑充希)、前園家の隣に住むクレーマーでユーチューバーの高梨仁役(片桐仁)、仕事に厳しい「編集長」米村真由美(峯村リエ)という、個性的な面々も姿を表した。(C)2017「泥棒役者」製作委員会
2017年06月28日映画単独初主演となる「関ジャニ∞」丸山隆平を迎え、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などの脚本や、『小野寺の弟・小野寺の姉』の監督を務める西田征史が贈る監督第2作目『泥棒役者』。この度、本作の公開日が11月18日(土)に決定し、あわせて特報映像が公開された。ほんのひととき、金庫破りの泥棒をしていた大貫はじめ(丸山隆平)。いまは足を洗い、溶接工員として真面目に働き、恋人の美沙(高畑充希)とささやかながら幸せな同棲生活を送っていた。ある日、美沙の誕生日にデートの待ち合わせをしていると、昔の泥棒仲間・則夫(宮川大輔)から突然声をかけられ「今日盗みに入ろう思っている。家の鍵を開けるために、はじめちゃんがどうしても必要だ!」と一方的に詰め寄られる。断るはじめだったが、美沙に過去のことをバラすと脅されて、渋々応じてしまうのだった。だが盗みに入った豪邸で、豪邸の家主の絵本作家・前園俊太郎(市村正親)、そして屋敷にやってきた編集者(石橋杏奈)、セールスマン(ユースケ・サンタマリア)から、「豪邸の主人」「絵本作家」「編集者」と次々と間違えられてしまう。「泥棒」として捕まりたくない一心で、はじめはその都度、その「役」を必死に演じるハメになるのだが…。前園家の隣人でクレーマーのユーチューバー高梨(片桐仁)、奥の上司の編集長(峯村リエ)を巻き込み、8人の登場人物による“だまし”“だまされ”の「一大喜劇」が幕を開ける――!公開された特報映像は、西田監督が脚本を手掛けた「TIGER&BUNNY」で、主人公の鏑木・T・虎徹/ワイルドタイガーの声を担当した繋がりもあり、声優・平田広明がナレーションを担当!映像では、もじゃもじゃヘアーが印象的な丸山さん演じるはじめが豪邸に忍び込むと、市村正親扮するハイテンションな豪邸の主人で絵本作家の前園俊太郎に見つかり、「編集者?」と言われ、思わず「そうです~」と答えてしまう…。さらに、空気が読めない営業マン・轟良介役のユースケ・サンタマリアや、頑固な帰国子女編集者・奥江里子役の石橋杏奈、泥棒・畠山則男役の宮川大輔、はじめの恋人・藤岡美沙役の高畑充希、ユーチューバー・高梨仁役の片桐仁、編集長・米村真由美役の峯村リエと、一癖も二癖もあるキャラクターたちが次々と登場。中でも、ラストに登場するエプロン一枚姿の市村さんはインパクト大!市村さんの長いキャリアの中でも類を見ない、ふりきったキャラクターで抜群のコメディセンスを披露している。『泥棒役者』は11月18日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:泥棒役者 2017年11月、TOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開(C) 2017「泥棒役者」製作委員会
2017年06月28日長谷川博己が主演を務める、警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描いていく警察エンターテインメントドラマ「小さな巨人」。6月18日(日)に大好評のうちに最終回を迎えた本作だが、この度、“総合視聴率”が発表され、本作の最終回総合視聴率が25.7%、総合視聴率平均が21.3%を記録し、今期の民放連続ドラマ1位を獲得したことが分かった(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。これまでの刑事ドラマとは一線を画し、事件の推理や解決よりも、警察という巨大組織に翻弄されながらも、信念に基づいて行動することで自らの正義を貫く警察官たちの姿を描き、圧倒的な話題を呼んだ本作。主演の長谷川さんが演じるのは、実力で“未来の捜査一課長間違いなし”と呼ばれるまでの活躍をする捜査一課の刑事で、捜査一課長を目指してきた香坂真一郎役。しかしある日、取り調べの際に一つミスを犯してしまい、これまで評価してくれていたはずの捜査一課長の証言により、所轄へと左遷。そこで香坂は刑事としての使命・本当の正義に悩みつつも、自分の“正義”を信じ、“悪”と対峙していくという役どころだ。そして長谷川さんのほかにも、香坂のライバルで彼と同じく捜査一課長を目指す刑事・山田春彦役を岡田将生が演じたほか、香川照之、安田顕、春風亭昇太、駿河太郎、手塚とおる、木場勝己ら豪華キャストたちが出演したことでも話題に。第6話からの“新章”では梅沢富美男、和田アキ子、ユースケ・サンタマリアらが加わり、「学校法人早明学園」を巡る不正とその裏に潜む“警察の巨悪”に立ち向かう香坂らとそこに立ちふさがる小野田を軸にストーリーが展開。最終回ラストでは、17年前の事件の証拠を手元に抱えたまま、香坂を正面から捉えたカットでドラマが終了すると、ネット上では賛否両論が巻き起こり、また本作の見どころの一つ、長谷川さんと香川さんのオーバーともいえるほどの「顔芸」にも注目が注がれるなど、最終回も盛り上がりを見せていた。(cinemacafe.net)
2017年06月27日朝昼晩、放送時間帯の区別なく、おもしろそうなドラマをチェックしてはわくわくと第1話を鑑賞するのが大好きな筆者です。そんなドラマ好きな私が、7月よりスタートする新ドラマをチェック! 「これは当たるぞ」と思う注目作を、独断と偏見により選んでみましたのでご紹介しましょう。■芸人×アーティストの絡みはいかに! 「わにとかげぎす」「しゃべくり007」や「今夜はナゾトレ」など、テレビで顔を見ない日はないほど売れっ子の有田哲平(くりぃむしちゅー)さん。彼が主演をつとめるのが「わにとかげぎす」です。つっかえずにタイトルがいえた人はさすがです…。「行け! 稲中卓球部」でおなじみの古谷実さんの漫画が原作となっており、有田さんは友だちをつくろうとしてトラブルに巻き込まれる男を演じます。あらすじを読む限り、内容が謎すぎてどんなテイストに仕上がるかわからないところが余計に見たくなる作品です。注目ポイントは水曜日のカンパネラ・コムアイさんの出演。ちまたでは「奇抜なアーティスト」としてアクが強いイメージがありますが、ドラマでは有田さんを「誘惑する女」役を演じるとのこと! 個性と色気の融合に注目です。コムアイワールドにハマっていない人も、彼女に魅了される日は近いかもしれません。■妻を亡くした無気力男に新しいママを! 「悦ちゃん(えっちゃん)」バラエティでは適当キャラが人気のユースケ・サンタマリアさん。これまで何度もドラマ化されてきたという「悦ちゃん(えっちゃん)」という作品で、彼は今回うだつのあがらない妻を亡くした男を演じます。個人的にユースケ・サンタマリアさんには「裏の顔」を期待しているので、シリアスな作品でミステリアスな役どころをつとめてほしい! と常々思ってきましたが、今回は笑って泣けるラブコメ。ヘタレ感を前面に押し出した「陽」な彼の出番です。「踊る大捜査線」の真下正義役でも、ぬけてるキャラクターの好演ぶりが記憶に残っているので、これもこれでまたハマり役になりそうですね…。今回はパパ役ということで、親子愛もテーマのひとつになっていそう。門脇麦さんや石田ニコルさんら、美女とのかけあいにも期待しています!■パワフルママから明日のエネルギー補給「カンナさーん!」インスタフォロワー数日本一。海外メディアにもとりあげられ、今やワールドワイドに活躍するお笑い芸人の渡辺直美さん。彼女が初の連ドラ主演をはたすのが漫画原作の「カンナさーん!」です。仕事、子育てと向き合う毎日は誰だって心折れそうになる瞬間がありますよね。私は週1で心くじけてます。「今日の私、ダメダメじゃん!」そんなときに見たい、元気をもらいたいと、今回チョイスさせていただきました。シングルマザー役がつとまるのか? 適役か? そんなことよりも、渡辺さん自身からはなたれる、太陽みたいな明るさに魅せられてしまいたい作品。爆発力のあるパフォーマンスは周知されているからこそ、ドラマだから見られるシリアスな本格演技に注目しています。子育てや仕事で悩むママにも、やさしいエールをくれそうです。意識したわけでもないのに、芸人さん主演が2本も…! ドラマ界に新たな風をふかせてほしいです!<参考サイト> 「わにとかげぎす」 「悦ちゃん(えっちゃん)」 「カンナさーん!」
2017年06月21日長谷川博己、香川照之、岡田将生ら豪華キャストが共演し警察内部の権力闘争や腐敗、その中でもがく現場の刑事たちといった“リアルな警察の姿”を描いたドラマ「小さな巨人」が、6月18日の放送を持って最終回を迎えた。本作は長谷川さんが元捜査一課の刑事ながら所轄に左遷された刑事・香坂真一郎を、岡田さんが同じく捜査一課から所轄に異動した山田春彦を、香川さんが香坂と山田の2人と対峙することになる捜査一課長の小野田義信をそれぞれ演じ、芳根京子、安田顕、春風亭昇太らに加え、第6話からの“新章”では梅沢富美男、和田アキ子、ユースケ・サンタマリアらも加わり「学校法人早明学園」を巡る不正とその裏に潜む“警察の巨悪”に立ち向かう香坂らとそこに立ちふさがる小野田を軸にストーリーが展開した。本作ではズームとアップを多用した長谷川さんと香川さんのオーバーともいえるほどの「顔芸」も見どころの1つだったが、もちろん最終回でも「顔芸」は健在。犯人と疑われた小野田の「私は殺人をしたとは認めない!」と強く叫ぶシーンでは「駄々っ子みたいな言い方で笑う」「爆笑した!!!!」「子どもの言い方」など、あまりの迫力に笑ってしまったという反応が続々ネット上に投稿。その後も真実の公表を迫る香坂と涙を流して17年前の事件の真実を語り出す小野田のシーンでは、「くちびるプルプルし過ぎ」「香川さんの演技すごい」「歌舞伎か」などその演技を賞賛する声がTwitter上に溢れかえった。また「めっちゃ熱い展開で感動の涙も流れてるのに、めっちゃ笑えるドラマって初めてなんですけどwww」という声も。そして17年前の事件の証拠を手元に抱えたまま、香坂を正面から捉えたラストシーンでドラマが終了すると、タイムラインはラストの解釈を巡る“ツイート合戦”へと突入。「本物の怪物は香坂だったというオチなんだね」「結局香坂は自分の身を守ったというか」「17年前の殺人は揉み消して一課に戻る黒い香坂」など、長谷川さん演じる香坂が今度は小野田に代わり“警察の闇”を抱えて生きていくというラストに対し、放送終了後もしばらく賛否両論が多数ツイートされ続けていた。(笠緒)
2017年06月19日2011年には蜷川幸雄演出で舞台化もされた寺山修司の傑作小説を、菅田将暉×ヤン・イクチュンのW主演で『二重生活』の岸善幸監督が満を持して映画化に挑む『あゝ、荒野』。この度、本作の原作本が、主演を務めた2人が写る映画版の新ビジュアルを使用した特別帯で、期間限定発売されることが決定した。かつて母に捨てられた新次(菅田将暉)は、兄のように慕う劉輝と詐欺に明け暮れていたが、ある日、仲間の裕二たちにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿、行き場のないエネルギーを抱えた新次は、劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音・赤面対人恐怖症に悩む”バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)は、ひょんなことから新次とともに“片目”こと堀口からボクシングジムへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し、特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた――。1960年代後半、激動の時代において演劇、映画、文学とマルチに活躍し、いまもなおカルチャーアイコンとして 注目され続けている寺山氏が、唯一遺した長編小説「あゝ、荒野」。今回は6月17日(土)より全国約5,000書店にてスタートする角川文庫の夏の書店フェア、「カドフェス 2017」に合わせ、原作本が映画版の新ビジュアルを使用した特別帯で刷新されることが決定。通常の帯サイズよりも大きい文庫版ブックカバーサイズで期間限定展開される今回のビジュアルは、菅田さん演じる新次とヤン演じるバリカンの2人の力強い眼差しが印象的となっている。映画では主演の2人のほか、ユースケ・サンタマリア、木下あかり、山田裕貴、木村多江、今野杏南、でんでん、モロ師岡、高橋和也らが参加。2020年東京オリンピック後の近未来を舞台に、“人々の心”をせつなくも強烈な青春ストーリーとして描き出す。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年06月17日「嵐」の櫻井翔と有吉弘行がMCを務め、話題の人物や一流芸能人たちの願望・疑問・悩みを様々な手段で解決・実現していくバラエティ番組「櫻井・有吉THE夜会」。その6月1日(木)今夜放送回にタレントの坂上忍、女優の芳根京子、俳優の本郷奏多がゲスト出演する。“潔癖症”ぶりが様々な番組で話題となる坂上さん。番組ではそんな坂上さんの一日に密着。分単位でスケジュールを組む坂上さんの驚きのこだわりや“ルーティン”などが明らかに。また最近終わらせたという“終活”の内容やいまNGを出しているタレントを実名発表する。また坂上さん同様、その“潔癖”ぶりが話題を集める本郷さん。超売れっ子俳優・二次元の神様と呼ばれる彼の、坂上さんを超えるキチキチ潔癖症が明らかに!超合理的なこだわりの部屋が大公開。坂上さんもビックリの本郷さんの自宅、果たしてどう合理的なのか。放送をお見逃しなく。今夜ゲストで登場する芳根さんはTBS系で現在放送されているドラマ「小さな巨人」に出演中。同作は警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描いていく警察エンターテインメントで、長谷川博己をはじめ、岡田将生、香川照之ら豪華キャストが集結、芳根さんは元警視庁警務部人事課職員から新人刑事になった三島祐里を演じている。ドラマは現在“新章”に突入。梅沢富美男、井上芳雄、中村アン、神野三鈴、石黒英雄、ユースケ・サンタマリアらも加わり「早明学園」という学校法人にまつわる事件を巡るストーリーが展開している。そして本郷さんは6月からMBS・TBSドラマイズム枠でスタートする「怪獣倶楽部~空想特撮青春記~」にて主演を務める。本作は1970年代半ばを舞台に青春を“特撮番組に登場する怪獣の研究”に捧げた特撮オタク”たちの物語を描くもの。「怪獣倶楽部」とは空想特撮シリーズを愛し怪獣を様々な角度から研究していた実在した団体で、彼らに着想を得、円谷プロ協力のもと、「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」での実際の話数を徹底的に研究する、彼らのマニアックな編集会議を様子を全4話でユニークに描く。本郷さんが主人公・リョウタを演じ、『キセキ -あの日のソビト-』の横浜流星や『闇金ウシジマくんPart3』などの矢野聖人、CMやバラエティでも人気の加藤諒や山口翔悟、柄本時生、塚地武雅らが共演する。「怪獣倶楽部~空想特撮青春記~」は6月4日(日)より毎週日曜日深夜0時50分~MBSにて、6月6日(火)より毎週火曜日深夜1時28分~TBSにて放送。「櫻井・有吉THE夜会」は6月1日(木)21時57分~TBS系で放送。(笠緒)
2017年06月01日1960年代後半、激動の時代において演劇、映画、文学とマルチに活躍し、いまもなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が唯一遺した長編小説を、菅田将暉とヤン・イクチュンのW主演で映画化する『あゝ、荒野』。この度、本作の主題歌が「BRAHMAN」の書き下ろし楽曲に決定。同時に本作の特報映像も到着した。かつて母に捨てられた新次(菅田将暉)は、兄のように慕う劉輝と詐欺に明け暮れていたが、ある日、仲間の裕二たちにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿、行き場のないエネルギーを抱えた新次は、劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)は、ひょんなことから新次とともに“片目”こと堀口からボクシングジムへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し、特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた――。2011年には演出・蜷川幸雄、「嵐」の松本潤×小出恵介主演で舞台化もされた寺山氏の傑作小説を、『二重生活』で高い評価を得た岸善幸監督が満を持して映画化に挑む本作。主演には、俳優だけでなくアーティストとしても多岐に渡り活躍する若手実力派俳優・菅田さんと、韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめしたヤン。ほかにも、ユースケ・サンタマリア、木下あかり、山田裕貴、木村多江、今野杏南、でんでん、モロ師岡、高橋和也らが参加している。そして今回、本作の主題歌を担当することが決定したのは、メロコア、ハードコア、パンクに民族音楽をミックスした唯一無二の音楽性、Vo.TOSHI-LOWの言葉で構築される独自の世界観、圧倒的なライブパフォーマンスでファンを魅了し続ける孤高のリビングレジェンド「BRAHMAN」。彼らにとって、本作は初のフィクション映画楽曲提供となった。到着した特報映像では、その楽曲の一部がお披露目。映像では、菅田さんがボクシングで戦う姿や、ユースケさん、木村さんらキャストたちが登場。「孤独をブチ壊せ」というコピーと共に、「BRAHMAN」の楽曲が2人を鼓舞し、何かのはじまりを予感させる特報となっている。また、かねてより寺山氏のファンであったメンバー、TOSHI-LOWさんからコメントも到着した。<TOSHI-LOWコメント>書を捨てずポケットに詰め込んで街に出た血の匂いのする言葉に憧れた田舎の中坊が真似した名言ごっこは詞という名の拙い表現になり叫んで生まれた泥臭いメロディーと出逢って歌になった街角の小さな本屋で出逢った本に打ちのめされた30年後に言葉という名の武器と出逢わせてくれたあの人を感じながら俺達は出逢いの喜びと無情を懸命に歌うだろうリングの上で出逢うあの二人のように『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年05月23日長谷川博己をはじめ、岡田将生、香川照之ら豪華キャストが集結する現在TBSにて放送中のドラマ「小さな巨人」 。5月21日(日)第6話より始まる“新章”のキャストが続々と発表される中、今回新たにユースケ・サンタマリアが出演することが決定した。警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描いていく警察エンターテインメントドラマ「小さな巨人」。新章では、「早明学園の事務局で経理課長を務めている夫の裕一が失踪したから探して欲しい」と相談された香坂(長谷川博己)は、捜査のため山田(岡田将生)らと早明学園に向かう。その学園の専務・富永(梅沢富美男)は、元警視庁捜査一課長であり刑事部参事官にまでなった男で、退任後に天下りでこの職に就いていた。また、小野田(香川照之)を一課長の座に引き上げた人間であると同時に、捜査一課で勤務していた香坂の父・敦史(木場勝己)を所轄へと異動させた過去を持つ。香坂は、新人警察官時代に世話になった富永と久々の再会を果たすと、そこで理事長の金崎玲子(和田アキ子)を紹介される。金崎と富永から失踪事件の聴取をすると、「横沢は横領していたが、長年学園の成長を支えてくれた。学園の一大プロジェクトが始まった大事な時期に公にしたくないから示談にする」と言われるのだった。しかし、この横沢の失踪騒ぎは、のちに日本警察を大きく揺るがす大事件へと発展し…。本作でユースケさんが演じるのは、新たな舞台となる学校法人早明学園事務局の経理課に事件の半年前から勤務している謎を秘めた男。同僚からも不思議がられている存在で、香坂と共に捜査で学園にやってきた山田とはどうやら知り合いらしい…。2011年放送「LADY~最後の犯罪プロファイル~」以来6年ぶりのTBSドラマ出演となるユースケさんは、「ストイックな主人公たちの中で、突然 出てくる矢部に視聴者の方も驚くと思います。そして、どんな結末になるのか、僕もワクワクしながら台本を待っています。皆さんにもワクワクしていただきたいです」とコメント。さらに今回の事件は、昨今、世間を騒がせている学校法人問題に一石を投じるようなストーリーとなっており、そのことについてユースケさんは、「オリジナル脚本だからこそできる攻めた姿勢が、この作品の魅力」と語り、「なんといっても、キャスティングが凄すぎる!皆さんもビックリしていると思いますが、そんな作品に出演することができてとても光栄です」と喜びを述べた。さらにユースケさんのほかにも、失踪する横沢裕一役を井上芳雄、その妻・亜美役を中村アン、新たに香坂や山田の上司となる刑事課長・須藤文香役を神野三鈴、2人の同僚となる刑事・関口一也役に石黒英雄が参加する。「小さな巨人」は毎週日曜日21時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2017年05月15日女優の芳根京子が14日、自身のブログを更新。出演中のTBS系日曜劇場『小さな巨人』(毎週日曜21:00~)の新キャストとして第6話から出演することが発表された、同じ事務所の先輩で俳優のユースケ・サンタマリアとの2ショット写真を公開した。同ドラマは、これまでの謎解きを重視した本来の警察ドラマとは一線を画した、警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描く警察エンターテインメント。芳根は、警視庁捜査第一課の人事職員・三島祐里役を演じている。芳根は「『小さな巨人』の新たなキャストの方が発表されました。事務所の先輩、ユースケ・サンタマリアさんと ご一緒させていただけるのは本当に嬉しいです」と喜びいっぱいに報告。「まだ事務所に入ってすぐの頃、ユースケさんにお会いして一緒に写真を撮っていただきました。その写真からこのブログは始まってるんだー。なので、またご一緒に写真を撮っていただきました」と、初投稿(2012年12月22日)と同じ並びでユースケとの"ピースショット"を公開した。そして、「勝手に、不思議な気持ちです。。1番はじめのブログの写真と比べて、私、ちょっとは大人になってるかな?笑」と少し照れくさそうな芳根。初投稿では、ユースケが出演したフジテレビ系ドラマ『dinner』(2013年)の撮影現場を見学し、「事務所の先輩のユースケ・サンタマリアさんと一緒に写真を撮ってもらいましたこれから頑張って更新します!よろしくお願いします!!」と意気込みをつづっていた。公開された写真に「ユースケさん髪型変わらないですね笑」「とっても素敵な大人になったと思います!」「凄い!デジャヴのような写真」「感慨深い」「きょんちゃんのオーラが違う!」「京子ちゃん、確実に大人になってます」「京子ちゃん、かなり大人っぽくなってますよ!!顔つきが全然違いますね。」「カワイイ!」「どんどん大人っぽくなっていますね」「ホントに同じ写真!!見た目変わってませんね~(笑)」などと多くのコメントが寄せられている。
2017年05月15日映画『あゝ、荒野』が公開。2017年10月7日(土)より前編、10月21(土)より後編が全国で順次上映される。主演は、菅田将暉とヤン・イクチュンの2人が務める。寺山修司の小説『あゝ、荒野』を映画化寺山修司が唯一遺した長編小説『あゝ、荒野』を基に映画化。カルチャーアイコンとして、現在でもなお多くの若者たちの心をとらえ続ける寺山独特の視点は残しつつ、現代に訴える要素を取り入れて再構成した。舞台は、2021年の新宿。毎日詐欺に明け暮れる2人の青年が、ある襲撃をきっかけに、ボクシングで復讐を果たすことを決意する。大都会のネオンの荒野で繰り広げられる、向こう見ずで、脆く、そして美しい青春を描き出した。寺山だからこそ表現できる若者たち特有の鋭く繊細な感覚が、見るものに深く突き刺さる。また、2021年という少し先の未来の設定と、激動の60年代を生きた寺山らしさ、そして新たに脚色された現代的なエッセンスが入り混ざる、ユニークな作品の背景にも注目だ。仲間のために復讐を決意する主人公を菅田将暉仲間のために復讐を決意する青年・新次役を演じるのは、菅田将暉。映画『溺れるナイフ』や『何者』などで、今の時代を生きる等身大の若者を見事に演じてみせる彼は、寺山の描く青年像にぴったりだ。そして、新次とともにボクシングを始める内気な青年・健二を演じるのは、韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめにした名優ヤン・イクチュン。菅田はヤンとの共演について「ヤン・イクチュンって、やっぱりあぶねぇな、と思いました。もちろんいい意味で!」ヤンは菅田について「本能的に演技をする、エネルギーを感じる」とコメントしている。その他にも、木村多江やユースケ・サンタマリアなども出演する。写真家・森山大道がイメージビジュアルを担当さらに、『あゝ、荒野』のイメージビジュアルを手がけたのは、生前の寺山とも親交のあった世界的写真家・森山大道。混沌とした新宿の裏通りに佇む菅田将暉とヤン・イクチュンを写したビジュアルは、作品の世界を垣間見せてくれるような1枚だ。また、映画『あゝ、荒野』公開を記念して、寺山修司による原作本が映画版の新ビジュアルを使用した特別帯で刷新。菅田将暉、ヤン・イクチュンが力強い眼差しで登場する限定版は、6月17日(土)からの発売だ。また主題歌は、パンクバンドBRAHMANの「今夜」に決定した。ボクシングへの情熱で心の空白を埋めようとする二人の刹那の青春を、彼らの切なげな楽曲がより一層盛り上げる。『あゝ、荒野』作品情報映画『あゝ、荒野』公開日:前編 2017年10月7日(土)〜 / 後編 10月21(土)〜 全国で順次公開原作:「あゝ、荒野」寺山修司(角川文庫)監督:岸 善幸キャスト:菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、高橋和也、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア制作・配給:スターサンズ©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズストーリーかつて、母に捨てられた新次(菅田将暉)は兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二らにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音・赤面対人恐怖症に悩む”バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)はいつも通り床屋のティッシュ配りをしていると、ひょんなことから新次と共に′′片目“こと堀口からボクシングジムへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し特別な感情を抱く。
2017年04月29日菅田将暉と『息もできない』の監督・主演ヤン・イクチュンをW主演に迎え、寺山修司が唯一遺した傑作長編小説を映画化する『あゝ、荒野』。2部作となる本作の公開日が、前篇10月7日(土)、後篇10月21日(土)に決定。併せて、生前の寺山氏とも親交があった世界的写真家・森山大道の撮り下ろしによるイメージビジュアルが初解禁となった。かつて母に捨てられた新次は兄のように慕う劉輝と詐欺に明け暮れていたが、ある日、仲間の裕二たちにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿、行き場のないエネルギーを抱えた新次は、劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音・赤面対人恐怖症に悩む”バリカン”こと健二は、ひょんなことから新次とともに“片目”こと堀口からボクシングジムへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し、特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた――。1960年代後半、激動の時代において、演劇、映画、文学とマルチに活躍し、いまもなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が、“心の荒野”を見つめた傑作小説を、『二重生活』で高い評価を得た岸善幸が監督を務め、映画化。主演作『帝一の國』の公開を控え、アーティストとしても多岐に渡り活躍する若手実力派俳優の筆頭格・菅田さんと、韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめした名優ヤンさんのW主演に、彼らの人生を一転させるキーマンで、ボクシングジムのトレーナー通称“片目”こと堀口役をユースケ・サンタマリア、ヒロイン・芳子役をオーディションで抜擢された演劇界で注目を集める木下あかり、新次の宿命のライバル裕二役を山田裕貴、新次の母親・京子役を木村多江が務めるほか、今野杏南、でんでん、モロ師岡、高橋和也ら個性豊かな俳優陣が集結。2020年東京オリンピック後の近未来を舞台に、“人々の心”をせつなくも強烈な青春ストーリーとして描き出す。今回解禁となったのは、長らく絶版となっていた寺山氏の名エッセイ集「スポーツ版 裏町人生」をイメージし、自身がプリントした写真集を出版するなど、生前から寺山氏と親交のあった世界的写真家・森山大道が手掛けたビジュアル。菅田さんとヤンの2人をディープな新宿の街で撮り下ろした貴重な1枚を使用しており、アートディレクターは森山作品には欠かすことの出来ない存在である町口覚が担当。“寺山修司の世界”が森山、町口両氏の手によって新たな作品として蘇っている。「寺山修司さんが、フイと何処かへ行ってしまってからもう30余年。でも名作小説『あゝ、荒野』を中立ちとして、寺山さんとぼくのお付き合いはまだ続いている。写真集で、本で、ステージのポスター撮影で。そして、いまふたたびの『あゝ、荒野』。スクリーンで戦う新宿新次とバリカン建二、すこぶる健在でカッコイイ!」と、森山さんは映画として再構築された本作にアツいコメントを寄せている。『あゝ、荒野』前篇は10月7日(土)より、後篇は10月21日(土)より全国にて2部作連続公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月26日「ST警視庁科学特捜班」シリーズで知られる今野敏の「碓氷弘一シリーズ」が、「警部補・碓氷弘一 ~殺しのエチュード~」としてテレビ朝日で初映像化されることが決定。12年ぶりの刑事役で主演を務めるユースケ・サンタマリアと、相棒には相武紗季が初刑事役で挑む。目撃者が多数いる中で、女性が刺殺された連続通り魔事件。それぞれの被疑者は目撃者によって取り押さえられ事件解決と思われたが、2人の被疑者は犯行を否認。現行犯逮捕の裏付けをとるため、捜査一課から装備課へと異動していた碓氷弘一と、プロファイリングの専門家だという科警研の藤森紗英が加わった捜査一課5係が動き始める。目撃者の事情聴取に立ち合った紗英の巧みな心理分析に刺激を受けた碓氷は、紗英とともに事件を調べ直すと、次々と不可思議な事実が明らかに。そして事件は思わぬ方向へと展開し、ついには警察組織の闇にまでにまで行き着くことに…!?原作は、「隠蔽捜査」「ハンチョウ~神南署安積班~」「ST警視庁科学特捜班」シリーズなど数々の映像化作品を世に送り出している、警察小説の第一人者・今野氏の「碓氷弘一シリーズ」。本シリーズは、毎回事件解決のために警視庁の外から風変わりな専門家が呼ばれ、碓氷刑事がコンビを組む。つまり、毎回碓氷刑事の相棒が変わる異色の警察小説だ。今回は、警察庁から来た美人心理捜査官が碓氷の相棒となる、シリーズ第4弾の「エチュード」をドラマ化する。また監督は、「BORDER」「コールドケース~真実の扉~」『SP~野望篇&革命篇』の波多野貴文が手掛ける。本作の主人公は、別居中の妻子を呼び戻すため、自らの希望で多忙な捜査一課から総務部・装備課へと異動した警部補・碓氷弘一。演じるのは、刑事役としての主演は『交渉人・真下正義』以来12年ぶり、テレビドラマでは初となるユースケさん。また、捜査一課に派遣され碓氷の相棒となる、科学警察研究所(科警研)の心理捜査官・藤森紗英役を、相武さんが演じる。優秀なプロファイラーとして的確な助言をし碓氷をサポートしつつも、ときに空気が読めない発言で碓氷をイラッとさせるなどユニークなヒロインだ。久々の刑事役だという思いは全然なかったと言うユースケさん。碓氷という役については、「周囲の人間に助けられる才能がある男なんです」と説明し、「原作では、碓氷のバディが何人も代わって、その都度バディの力を借りて2倍、3倍と力を出している。だから、僕としては連ドラになって欲しいという夢があるんです」と思いを述べた。また「思った以上にいい作品になったので頑張った甲斐がありました。ぜひご覧になっていただきたいですね」と自信を見せる。そして相武さんは、「プロファイラーとしての才能はある一方で、自信のない女性だと思いました」と演じた役柄について話し、「能力を発揮するプロファイラーの紗英とプライベートの天然な紗英、そのギャップが出来るだけ大きくなるように演じました」と役作りを語る。また刑事役初挑戦の相武さんは、「台詞の言い回しで難しいと感じるところがありましたが監督や共演者の先輩方に色々教えて頂きました」と撮影をふり返った。そのほか共演には、内勤の装備課に異動した碓氷を嫌悪する捜査一課の同期・高木隆一役に滝藤賢一、碓氷の捜査一課の後輩で若手刑事“洋梨”こと梨田洋太郎役に三浦貴大、碓氷と別居中の妻役に紺野まひる、碓氷を捜査一課の援軍に引き戻し、紗英とコンビを組ませる参事官・西川周作役に羽場裕一、碓氷とぎくしゃくする高木らに手を焼きながらも捜査一課5係をまとめる係長・鈴木滋役に佐野史郎らが扮する。ドラマスペシャル「警部補・碓氷弘一 ~殺しのエチュード~」は4月9日(日)21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2017年03月07日現在、オトナの土ドラ枠にて放送中の東海テレビ制作・フジテレビ系連続ドラマ「真昼の悪魔」。この度、本作で悪魔の女医・大河内葉子を演じている主演の田中麗奈と、主題歌「On my way」を書き下ろしたアーティスト・倖田來未のスペシャル対談が実現。ドラマや主題歌の話はもちろん、お互いの二面性についてなど、終始明るいムードで行われた。本ドラマは、昭和55年に発表された遠藤周作の同名医療ミステリーを原作に描く物語。オトナの土ドラ第1弾として放送されたユースケ・サンタマリアや優香らが出演する「火の粉」のスタッフたちが再集結し、現代を生きる人々の“深い闇”を描いていく。田中さん演じているのは、主人公の優秀な美人外科医・葉子。社交的で明るく、患者への接し方も親切で評判もいいが、しかし幼い頃からあらゆる出来事に対して心が動かず、無感動かつ無道徳な裏の面を持つ。苦しんでいる人を見てかわいそうと思うことはなく、罪悪感もない。ターゲットとなる人物や事象が現れると、衝動的に“悪”のスイッチが入ってしまう…という役柄。また、本作はそんな主人公演じる田中さんの演技の怖さも話題となっている。毎週ドラマを楽しみに見ているという倖田さんは、「ドラマが終わったあとに友達とLINEで盛り上がっていて、『あれって今後どうなるんだろ?』とか、『葉子、怖い!!』といったやり取りのオンパレードなんですよ」と興奮気味に話し、「彼女にしかわからない感情を探るのも楽しみになっていますし、ドラマの独特な世界観も好きで、これはもうオンリーワンのドラマだと感じました」と熱く田中さんに感想を伝えていた。一方、田中さんは主題歌「On my way」の印象について、「歌詞が本当に好きで、葉子の心の叫びを訴えてくださっているのがとても嬉しかった。葉子の台詞にはない孤独さみたいなものがこの曲にはあって、ドラマの世界観が広がったような気がしました」と話すと、倖田さんは「実は『On my way』は最初は幸せなイメージで曲をつくっていて。今回、主題歌のお話を頂いて一から歌詞を書き直し曲調も変えたんです。台本を読み込んで葉子の心の闇にスポットを当て、彼女の気持ちになって制作しました」と制作エピソードを明かした。「葉子が実際にいたら恐ろしいけど、その葉子を演じきる麗奈さんの演技力が一番すごいと思います」と田中さんの演技を絶賛した倖田さんは、特に悪のスイッチが入る葉子の二面性の演技が印象に残っているそう。「1話で神父様に葉子が私は悪魔に取り憑かれているかもしれないと懺悔して、神父様にそんなことないよと言われた後に、“予想通りのきれいごとしか言わないですね”って言ったのが印象的で、神父様を鼻で笑いにいった葉子…、え、どうして!?神父様のところに通って葉子はいったい何を再確認しているのか、それが私にはもうミステリーなわけですよ」と葉子の怪しい魅力にすっかりハマってしまったようだ。また、倖田さんの3月リリースのニューアルバム「W FACE~inside~」「W FACE~outside~」も二面性がコンセプトということで、お互いの二面性についても語り合う。倖田さんは「私自身のオン・オフはあまりなくて。でも倖田來未はすごくはっきりとしたイメージだけど、内面はとてもとても緊張しいで心配性、そういうところが二面性かな…」と意外な一面を語り、田中さんは「オン・オフはあるような気がします。ハイヒールを履いて白衣を着て仕事している葉子役に携わっている自分と、家でのんびりしているオフとのギャップがすごいです」と笑顔を見せる。今週25日(土)放送の「真昼の悪魔」第4話では、父の死をきっかけに悪のブレーキが効かなくなっていく葉子。次第に周りも葉子の奇妙な言動に違和感を覚えるが、葉子に翻弄されて悪の道に引きずりこまれていく…というサスペンス感をさらに増した展開に。そんな今後の物語の展開について田中さんは、「こういう役はなかなか機会がないので、葉子をもっと試したいです。お芝居をしている中でアイデアがわいてくるので、いまは葉子を楽しんでいます。最終回に向けてはオリジナルで物語が進んでいくので、私自身も今後が楽しみです」と意欲を見せた。一方、春から「KODA KUMI LIVE TOUR 2017~W FACE~」が始まる倖田さん。「倖田來未には2つの顔があるというアルバムコンセプトの二面性がテーマで、2年連続47都道府県過去最多公演を回るのがまず挑戦ですね」と倖田さんも意欲を見せており、ますますこれから2人の活躍に期待が高まりそうだ。「真昼の悪魔」は毎週土曜日23時40分~フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年02月21日「関ジャニ∞」の丸山隆平が映画単独初主演を務める『泥棒役者』。この度、本作の追加キャストが発表され、市村正親、高畑充希、ユースケ・サンタマリアらの出演が決定した。ほんのひととき、金庫破りの泥棒をしていた大貫はじめ(丸山隆平)。いまは足を洗い、溶接工員として真面目に働き、恋人の美沙(高畑充希)とささやかながら幸せな同棲生活を送っていた。ある日、美沙の誕生日にデートの待ち合わせをしていると、昔の泥棒仲間・則夫(宮川大輔)から突然声をかけられ「今日盗みに入ろう思っている。家の鍵を開けるために、はじめちゃんがどうしても必要だ!」と一方的に詰め寄られる。断るはじめだったが、美沙に過去のことをバラすと脅されて、渋々応じてしまうのだった。だが盗みに入った豪邸で、豪邸の家主の絵本作家・前園俊太郎(市村正親)、そして屋敷にやってきた編集者(石橋杏奈)、セールスマン(ユースケ・サンタマリア)から、「豪邸の主人」「絵本作家」「編集者」と次々と間違えられてしまう。「泥棒」として捕まりたくない一心で、はじめはその都度、その「役」を必死に演じるハメになるのだが…。前園家の隣人でクレーマーのユーチューバー高梨(片桐仁)、奥の上司の編集長(峯村リエ)を巻き込み、8人の登場人物による“だまし”“だまされ”の「一大喜劇」が幕を開ける――!本作は、長編映画デビュー作で大ヒットとなった『小野寺の弟・小野寺の姉』の西田征史監督が手掛ける監督第2作。通期視聴率が22.8%を記録した連続テレビ小説「とと姉ちゃん」では、脚本を担当した西田監督が、今回は2006年に作・演出した舞台「泥棒役者」を、自身が映画用にリライトし監督をするオリジナル作品となっている。丸山さんは、ある豪邸で出会う人から「豪邸の主人」「絵本作家」「編集者」と間違われ、「泥棒」であることを隠すためにその「役」を必死に演じるハメになる元泥棒役を演じる。そして今回、丸山さんと共に“だまし・だまされ”の一大喜劇を繰り広げる豪華キャスト7名が決定。はじめが無理やり泥棒に訪れる、豪邸の主人で絵本作家の前園俊太郎役を、舞台を始め映画やドラマなど幅広く活躍するベテラン俳優の市村さん、前園宅ではじめたちと出会い、油絵の教材セットを必死に売り込む訪問セールスマン・轟良介役には、番組MCや俳優としてはコメディからシリアスな役柄まで幅広い演技で観客を魅了するユースケさん、前園の担当編集者・奥江里子役には、モデルで女優の石橋杏奈、泥棒の足を洗ったはじめを無理やり誘い、前園家に金目当てで侵入する泥棒・畠山則男役にお笑いタレントで俳優としても活躍する宮川さん、はじめの恋人・藤岡美沙役に高畑さん、前園家の隣に住むユーチューバー・高梨仁役に片桐仁、奥の上司の編集長・米村真由美役に、大河ドラマ「真田丸」にも出演した峯村リエが扮する。豪華キャストが集結した本作。一体どんな“大喜劇”が繰り広げられるのだろうか。『泥棒役者』は11月、TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:泥棒役者 2017年11月、TOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開(C) 2017「泥棒役者」製作委員会
2017年02月20日作家・遠藤周作の医療ミステリー小説「真昼の悪魔」が、来年2月放送のフジテレビ系オトナの土ドラ枠にてドラマ化されることが決定。主演には女優の田中麗奈を迎え、自身初の女性医師役に挑戦する。とある教会のミサで神父は言う。「悪魔は埃に似ています。誰も気づかぬうちに、目立たずそっと忍び込み、たまっていくのです。みなさんの心の中に…」。後方の席で神父の言葉を聞いている女性・大河内葉子(田中麗奈)。その美しくも無表情な顔からは、彼女の内面がまったくうかがい知れない。一方、作家志望のとある青年・難波聖人は、腹部に猛烈な痛みを覚え、大学の山岳部のOBで面識のあった医局長の吉田誠のいる関東近郊の病院に駆け込んだ。対応するのは、白衣の医師・葉子。虫垂炎だと診断し、てきぱきと指示を出す。手術は無事に成功し、入院することになった難波は、トイレで隠れて煙草を吸っていた清掃員の芳賀明善と出会い、すぐに意気投合。そして、美しく優秀な葉子が担当医になったことにも喜ぶが、しかしそれは大いなる絶望と破滅への入り口であった。病院内で奇怪な事件・トラブルが突如相次ぐ。病室の引き出しの奥に挟まっていた不可解なメモ、認知症の老婆に対する医療事故、少女が謎のアレルギーで死の淵に、見舞いのため泊まり込んでいた母親も階段から転落、そして偽のカルテにより病状が悪化していく患者…。果たして、これらは誰かの悪意の所業なのか、それとも――?さらに、葉子のプライベートもまたある意味奇怪なものであった。度々教会の神父のもとを訪ね、懺悔室で思いを吐露。俗物である御曹司・大塚光の猛アタックに応えるも、妖しくねじれていく関係。それは、葉子自身にしか解らない深い闇、葛藤、虚しさに、もがき苦しんでいく姿だった。患者、同僚、恋人、父親…複雑に絡み合う事件と人の心。人間の本質に巣くう「悪意」とはなんなのか。誰の心にも「悪魔」が埃のようにたまっていく可能性があるのではないか。そして物語は衝撃の結末へと転がり進んでいく…。原作は、1980年に発表された遠藤氏による同名医療ミステリー小説。本作は、オトナの土ドラ第1弾として放送されたユースケ・サンタマリアや優香らが出演する「火の粉」のスタッフたちが再集結し、現代を生きる人々の“深い闇”を描いていくという。田中さん演じるのは、優秀な美人外科医・葉子。社交的で明るく、患者への接し方も親切で評判もいいが、しかし幼い頃からあらゆる出来事に対して心が動かず、無感動かつ無道徳な裏の面を持つ。苦しんでいる人を見てかわいそうと思うことはなく、罪悪感もない。ターゲットとなる人物や事象が現れると、衝動的に“悪”のスイッチが入ってしまう…という役柄だ。原作を読んで「とても面白く、最後までスリルを味わいながら一気に読む事が出来ました」と話す田中さん。「悪とは何か?という事への探究心。彼女は人と違うのかもしれない。もしくは、誰しにもある心に素直なだけなのかもしれない…私も、大河内葉子に引き寄せられた一人としてこの役を演じたいと思いました」とコメント。また東海テレビのプロデューサーは、「『空虚な心に悪魔は憑りつく』という遠藤周作氏が放つメッセージは、まさにいまの時代を生きる私たちに向けられた警告だと考えています。無関心・無感動な心を抱えている人は年々増え続け、動機が理解できず、全く情状酌量の余地のないような不愉快な事件も次々と発生しています。現代を生きる人間は、誰もが心に悪魔をため込む危険性を抱えているのです。それゆえ、この小説をいまドラマ化することは非常に意義があることだと考えています」と本作の制作意図を語り、「真冬の土曜の夜、鳥肌が立ち、背筋が凍って眠れなくなるオトナのドラマをお届けします。ご期待ください!」とメッセージを寄せている。オトナの土ドラ「真昼の悪魔」は2017年2月4日より毎週土曜日23時40分~東海テレビ・フジテレビ系にて放送(全8回予定)。(cinemacafe.net)
2016年12月26日テレビ東京系バラエティ番組『世界ナゼそこに?日本人~知られざる波乱万丈伝~異国の地で”とんでもない状況”に巻き込まれた日本人2時間スペシャル』(21:00~23:08/レギュラーは毎週月曜21:00~)が26日、放送される。同番組は、世界で頑張る日本人を取材・紹介するドキュメントバラエティ。今回の放送では2時間スペシャルとして、異国の地で”とんでもない状況”に巻き込まれた日本人を紹介する。登場するのは、1996年12月に起きた「在ペルー日本大使公邸占拠事件」で実際に人質となった69歳男性。同事件では、ペルー政府の要人や日本大使館員、日本企業のペルー駐在員などが人質となり、事件の解決まで4カ月以上もかかった。死の恐怖に怯える中で、事件の裏側ではどんなことが起きていたのか。大使館の職員でもなかったのになぜ男性が巻き込まれてしまったのか。男性がカメラの前で初めて告白する。また、デンマークの日本人女性も登場。68歳にして孫を育てることとなったという女性に密着し、家族が乗り越えた悲しみに迫る。MCはユースケ・サンタマリア、新井恵理那が務め、ゲストとして大倉孝二、鈴木浩介、飯豊まりえ、東貴博、渡部陽一が出演する。
2016年12月26日7人組ボーカルダンスグループ・超特急のユースケがこのほど、MCを務めるフジテレビの番組『次ナルTV-G』(16日深夜2:20~2:50)のロケで、東京・台場のダイバーシティ東京 プラザを訪れた。現在同所では、超特急とのコラボレーションとして、「超特急×Diver City Tokyo DRAMATIC Illumination」(2階)、「超特急プレミアム写真展」(4階)を開催中。さらに、エントランスや柱などにも超特急が登場し、館内を"ジャック"する形となっている。ロケ当日は、超特急メンバーのユーキが初参加し、ユースケと2人で番組MCを担当。クリスマスにちなんで、トナカイ姿のユースケとサンタクロース姿のユーキが、メンバー全員での集合写真パネル、ユースケとユーキそれぞれの姿が大きくプリントされた館内の柱、超特急7人のメンバーカラーに光るクリスマスイルミネーションの前で、撮影を行った。ユースケは「館内いろんなところに超特急が!! メンバーの特大写真、プレミアム写真展をバックに収録できてうれしかったです!!」と満足の様子で、ユーキは「ずっと毎週録画予約して見ているので、出演できたことがすごくうれしかったです」と喜んでいた。
2016年12月03日私たちが何気なく触れている「誕生日」。実はこの誕生日には全ての情報が秘められていると言っても過言ではありません。性格や相性だけでなく、好みや弱点まで、さまざまな個性が散りばめられているのです。つまり、恋する彼を攻略するなら、誕生日を押さえておくことは必須!そこで今回は「12日生まれ」の彼の性格や、恋愛攻略法をご紹介します。■12日生まれの彼の性格・・・いくつもの顔を持つ魅力ある人12日生まれの彼は、いくつもの顔を持つ魅力的な人物と言えるでしょう。繊細な性格なのにそれを隠そうと強がるようなところがあり、それがなんとも言えないギャップを生み出しているのかもしれません。感情の起伏が激しく気まぐれなところがあるため、付き合う人間を選ぶかもしれませんが、一度気を許した相手にはとても優しく接するでしょう。あまり本気を出しませんが、その気になると強い一面を持っているタイプです。【彼と同じ生まれ日の芸能人】ユースケ・サンタマリア、真田広之、渡辺徹■12日生まれの彼の恋愛傾向・・・典型的なツンデレタイプ彼はいわゆる「ツンデレ」的なところがあると言えるかもしれません。好きな女の子と一緒にいても周りに知り合いがいると、ついオレ様発言をしてしまったり、冷たい態度をとりがち。でも二人きりになると、いつも見せないようなデレデレっぷりでベタベタしてきそう。最初は誤解されやすい彼ですが、時間をかけると良さが見えてくるでしょう。【彼との相性が抜群な生まれ日】23日、28日、30日■12日生まれの彼を落とすには・・・二人きりになって打ち明け話を彼は気持ちと態度がうらはらなタイプなので、本心がどこにあるのかなかなか掴みにくいと言えるかもしれません。彼を落とすなら、二人きりのシチュエーションに持ち込むことがポイントです。日頃は悪態をつく彼ですが、あなたと二人だけになると本音を話してくれるはず。そこであなたも、打ち明け話や相談など、本音で話をしてみましょう。彼にとって気を許せる存在になれれば、意外と進展は早そう。■12日生まれの彼との付き合い方・・・はじめの一歩を頑張ってみてもしもあなたが彼と付き合うことになれば、「面倒くさいけどそこがカワイイ」と感じることが多いでしょう。いつもツンツンしているくせに、二人きりになると途端に甘えてくる彼なので、付き合い始めは「ちょっと怖い・・・」と思うかもしれません。しかし、付き合いが続いていくにつれ、彼の繊細さや優しさが見えてくるので、どんどん好きになっていけるはず。はじめの一歩こそガマン!なのかも。■おわりに彼のことを知り、自分がどう行動すべきかが見えてくると、恋の迷いがなくなり勇気も湧いてきますよね。そうなれば、あなたの魅力を存分に発揮するチャンスです!どうしたらいいのかわからず撃沈するよりも、彼の「生まれた日」から恋を攻略してみてはいかがでしょうか?(脇田尚揮/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年11月05日10月22日より全国にて公開されている『金メダル男』でW主演を務める内村光良と「Hey! Say! JUMP」知念侑李が、10月24日(月)今夜放送される日本テレビ系バラエティ「しゃべくり007」にゲストとして登場する。「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」がMCを務める「しゃべくり007」。MC陣には収録が始まるまでゲストが誰なのか知らされていないため、ゲストが登場した際のMC陣のリアクションも見どころだ。今回ゲストで登場した内村さんと知念さん。今回は「実は○○にキレてます」ということで、温厚で大人しい性格が似ている2人の意外な一面発表、普段見ることができない内村さんと知念さんの“素顔”を解禁する。また「会いたい人007」では内村さんが10年来食べられずにいる蕎麦屋の店主、子どもに大人気のエビカニクスを踊るナゾの2人組ケロポンズや、知念さんがどうしても会いたいという世界的セレブ、ジャスティン・ビーバーにスタジオ出演オファー。果たして2人が会いたい人はスタジオに来てくれるのか!?放送をお楽しみに。内村さんが初の原作・脚本・監督・主演を務め、知念さんとW主演を務めることで話題の映画『金メダル男』は10月22日より全国にて公開中。2011年に上演された内村さんの一人舞台「東京オリンピック生まれの男」を映画化する本作。1964年生まれの主人公・秋田泉一が世の中のあらゆる一等賞獲得に奮闘し“金メダル男”になることを目指す姿をコミカルに描き出す。内村さんが成長した泉一を、知念さんが青年時代の泉一を“2人1役”で演じている。内村さん、知念さんはじめヒロインに木村多江、そのほかムロツヨシ、土屋太鳳、平泉成、宮崎美子、笑福亭鶴瓶に、大泉洋、竹中直人、田中直樹、長澤まさみ、ユースケ・サンタマリア、マキタスポーツらが出演。さらに上白石萌歌、大友花恋、清野菜名、山崎紘菜、森川葵(登場順)といった若手女優陣と豪華キャストが集結した。編集や劇中歌、劇伴の作詞・作曲まで携わり、こだわりぬいた携純度100%の“内村ワールド”が堪能できる作品に仕上がっている。「しゃべくり007」は10月24日(月)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年10月24日女優の橋本愛が22日、都内で行われた映画『バースデーカード』の初日舞台あいさつに、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、中村蒼、宮崎あおい、篠川桃音、星流、吉田康弘監督とともに登壇した。同映画は、毎年届く"バースデーカード"に書かれたメッセージを通して、亡くなった母親と遺された家族との絆や深い愛情を描いた珠玉の感動作。この世を去った母から毎年送られてくるバースデーカードを通して成長していく主人公の紀子を橋本が演じ、紀子が10歳のときにこの世を去った母親の芳恵を宮崎が演じる。そんなストーリーにちなみ、最近、自身が成長したなと思ったことを聞かれると、橋本は「水の味がわかるようになった」と言い、ユースケから「すごくねえ」と興味を持たれると「この水、不味いとか美味いとか、柔らかい、硬いって…」と説明。あまりにも普通の回答に、ユースケは「それ、結構な人わかるよ(笑)」と笑い飛ばして会場の笑いを誘った。また、宮崎は「成長したなと思うところはないですけど」と前置きをしつつ、「年を重ねてよかったなと思う部分では、周りの人がどれだけ考えてくれているかとか、動いてくれているかということを、多少、察することができるようになってきたことかなと思うので、周りの人に感謝することが増えたのはよかったなと思います」とコメント。あまりにもちゃんとした回答に、ユースケは「本当は俺も今みたいなことを言いたかった」と吐露して再び会場を沸かせた。さらに、キャストからキャストへ手紙を披露する企画も行われ、宮崎宛に手紙を書いてきた橋本は「母子という設定にも関わらず、一緒にお芝居する機会がほとんどなくて悔しいなと思っていましたが、だからこそ(共演した)1シーンでは、とても貴重で大切で、私にとっては宝物のような時間になりました。一緒にキャンペーンを回っていて、宮崎さん自身がとても愛情深い人なんだなと思いました。これかもずっと尊敬しています。いつか会話のお芝居ができますように。今後ともよろしくお願いします」と読み上げ、手紙を受け取った宮崎も「こちらこそ今後ともよろしくお願いします」とニッコリ。須賀から手紙をもらったユースケも「企画とはいえすっごい嬉しいですね。書くことになったとはいえ、真剣に書いてくれたんでしょ。すごく嬉しいです」と喜んでいた。
2016年10月22日映画『バースデーカード』が10月22日(土)に公開を迎え、橋本愛、ユースケ・サンタマリア、須賀健太、中村蒼、宮崎あおい、吉田康弘監督が舞台挨拶に登壇した。宮崎さんと橋本さんが母子役で初共演を果たしたことでも話題の本作。毎年、誕生日に届くメッセージカードを通じて、亡き母と残された家族との絆を描く共に、ヒロイン・紀子の成長がつづられていく。橋本さんは、原作ありきで映画が製作される昨今において、本作がレアなオリジナル脚本作品であることを強調!「自信を持てる作品になっています。オリジナルでここまでできる!と勝負をかけている気持ちです」と強い想いを口にする。紀子の成長物語にちなんで、キャスト陣には「最近、自分が成長した、大人になったと思った出来事は?」というやや無茶ぶりな質問が投げかけられる。橋本さんは「水の味が分かるようになりました」と語ったが、「おいしい、マズい、硬い、柔らかいくらいですけど…(苦笑)」と明かすと、“父”ユースケさんから「それ、結構な人が分かるよ!」とツッコミが飛ぶ。また、須賀さんは「ひとり焼き鳥ができるようになりました」と誇らしげに(?)報告。居酒屋などで、周囲の喧騒の中で焼き鳥を食べつつ「ビールがおいしいと思えるようになりました」と“大人アピール”。また、中村さんは「家の近くにある、高いオシャレなジュース屋さんで、600円のアップルジュースを買ったとき、『大人になったな』と思いました」と明かし、会場は笑いに包まれた。さらにこの日は、サプライズで、中村さんが恋人役の橋本さんあてに、須賀さんが父親役のユースケさんあてに、そして、橋本さんは亡き母・宮崎さんあてに手紙を書いてきており、壇上で披露。会場をわかせた。特に、須賀さんは手紙で、ユースケさんに心酔し、“息子”として「ケンタ・サンタマリアに改名しようかと思った」と語ったが、即座にユースケさんは「やめとけ!ナオト・インティライミとかマツコ・デラックスとかもうカタカナの名前の人はいるから!」と助言する。一方、ユースケさんは、須賀さんとのシーンに言及し、お風呂場でなく息子を思いやり、黙ってTVのボリュームを上げるシーンについて「自分が素敵に映ってて、素敵なパパだと思いました」と息子ではなく自分自身の素晴らしさをアピールするなど、軽妙なやり取りで会場を爆笑に包んでいた。『バースデーカード』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月22日亡き母から、誕生日ごとに届く10通のバースデーカードを通して、母の愛、子への想い、そしてそれを受け取る子どもたちの成長を、温かい視点で描いた家族愛の物語『バースデーカード』。脚本を通して役が語りかけてきたと話す、娘・紀子を演じた橋本愛と、作品を観たばかりで感動が抑えきれないという父親役ユースケ・サンタマリアが、映画の魅力、そしてここだけの裏話を披露してくれた。父と娘を演じた2人。賑やかで楽しい父親の横で、その話を笑いながら聞いている美しい娘という、スクリーンで見せる父娘とはひと味違った表情を見せてくれる。まずは、出演作を観てからインタビューを受けるのはあまりないというユースケさんが、“例外的”な思いを寄せることになった理由から。ユースケ:実は、自分が出たものを観られないという病にかかっていて(笑)、撮影が終わるとそのお仕事は終わりというのが普通。でも、この作品はPRのために愛ちゃんが僕の番組にも出演してくれたとき、主演を務めた女優さんが、これほど満足しているなんてどんな作品なんだろうと興味がわいた。この物語がとても好きだったこともあって、これはと思い、珍しく出演作を観たんです。いま、すごく温かい気持ちに包まれていて。もし自分が出演していなくても、何度も観返すような大事な作品になるだろうな。橋本:私の気持ちが伝わったことも、主演作をそこまで言ってもらえることも、すごく嬉しいです。ユースケ:ぜひ観てくださいという気持ちが伝わって来たよ。橋本:私は正直だから(笑)。ユースケ:そうなんだよ、愛ちゃんは正直者だからね。きっと作品が嫌いだったら、そもそもPRのために僕の番組に来てくれないよね(笑)。そこで思わず大笑いする橋本さんを見ながら、ユースケさんが続ける。ユースケ:だって、今日も服装からして気合いが違うでしょ。一緒にばっちり決めたしね。お母さんが若くして亡くなる話なんて、あざとくなりがち。宣伝だって、感動作とか、泣けるとかを強調しがちだけど、この映画に絶対にそういうのはいらないよ。橋本さんは、脚本が完成する前の早い段階から、映画の制作にかかわっていたそう。橋本:家族の愛を描いた、こういう王道の物語に出演するのは自分の中ではとても珍しいと感じましたし、未知の世界だったので怖さもありました。でも、その恐怖を慎重に取り除いて臨んだんです。王道の映画なのだけれど、斜めから見る隙も与えない。ひとつの感動的な愛を伝えるという目的にみんなが一緒に向かっていった結果、ちゃんと思いが伝わる作品になったと思える仕上がりになりました。ユースケ:共感できない人なんていないんじゃないかというほど普遍的。2時間ちょっとの上映時間ってけっこうな長さなのに一切飽きさせない。すべて必要なシーンだけでできている作品。それでもけっこう切っているんですけどね。僕が気に入っていたセリフなんかなくなっていたけど。橋本:そうなんですか!ユースケ:でも、それは必然だと思える。俳優である僕が“このセリフが好きだから残して”というのはエゴだからね。監督のセンスは素晴らしいし、完成作品を観て改めて実感したよ。橋本:私は、出演が決まる前に脚本を読ませて頂いて、亡き母からの手紙をこれだけ従順に受け入れていると、手紙がもらえなくなったとき、紀子が自分の足で立って生きていけるのかが分からなくて怖いという感想は監督に伝えました。それで、19歳で手紙を読まずに反抗するというシーンを作ってもらったんです。最初にいただいた脚本はかなり余白があったし、オリジナル脚本なので、変えていただいたところもありますね。ユースケ:知らなかった。そうだったんだ。愛ちゃんの意見でこういう物語になったんだ。反抗するシーンはとても大事だよね。そこで初めて亡き母からもらう手紙に疑問を抱く。19歳ってそういう年代。手紙が亡き母と自分を繋ぐとても大切な存在なだけに、手紙が来なくなったときどうなってしまうんだろうという不安の表れ。このエピソードがあるとないとでは全然違ったと思うな。橋本:実は最初の脚本を読んで、結婚相手がこういう男性では、とても好きになれないという、わがままも言いました(笑)。ユースケ:そうなの!中村蒼くんが演じた相手役の立石純くん、愛ちゃんの意見でああいう素敵な青年になったんだ。だって、父親としてアイツだったら娘をとられてもしょうがないもん。まあ、それでも嫌だけど(笑)。亡き愛妻の忘れ形見にして、男手ひとつで育て上げてきた愛娘。幸せを願っているけれど、本心では嫁にやりたくないという父の複雑な親心を、ユースケさんは見事に表現している。ユースケ:実は、不思議なくらい葛藤があった。僕、けっこうドライなほうなんだけどな。作品を観てびっくりしたのは、紀子の結婚式のシーン。バージンロードで娘を花婿に渡した後、幸せそうにしている新郎新婦の後ろで、僕がすごく苦しそうな顔をしてるの(笑)。あんな顔をしてるつもりなかったんだよね。ちょっと微笑んでいるぐらいのつもりだったのに。監督から、“紀子がついに嫁に行くというシーンですから”と念を押されていて、どっぷり入り込んでいたら、あんな顔になっていて。すっかり寂しい父親になっていました。僕としては、珍しいくらい。橋本:私も自然に紀子になっていましたね。脚本が完成する過程も観てきたこともよかった。すぐれた脚本だったので、人と人との会話がちゃんと成り立っていたし。脚本からキャラクターの声がきこえてきたから、その声を代弁して喋っていたという感じですね。こんなときに女の子はこうするということが、とてもよく描かれていたんです。それに、撮影当時、私自身が19歳だったので、同じ年代の紀子はとても親しみが持てたし、年齢による変化もよく分かったから、無理やり納得できないところを力技でもっていったというシーンはひとつもないですね。ユースケ:完成した脚本を現場で大幅に変えることはなかったけれど、ちょっとした言葉を付け足したり、語尾を除いたりとか、そういうちょっとしたことはあったよね。ただ、それが許されていたのは有難かった。たかだかひとことの違いでも、これでこのシーンは完成した、と思える理由になるものだから。そういうところからも、監督が俳優を尊重し信頼してくれていたのは分かった。もちろん僕らも監督はじめスタッフを信頼していたし。そういうものの積み重ねが、作品を作っていくと実感できる作品だった。そんな制作途中でのやりとりについて語り合ううち、話はいつしかタイトルへ。ユースケ:いまでこそ『バースデーカード』というタイトルに落ち着いたけれど、ほかにも案があったんだよね。愛ちゃんはどれがよかったの?橋本:ほかにありました?ユースケ:あったよ。『バースデーカード紀子の〇〇』とか、『バースデーカード君のまわりには何がある?』とかさ。副題を入れるのは、日本映画界の悪しき習慣で。橋本:そう、君のまわりに…(笑)。現場では『バースデイ・カード(仮)』だったんですよね。ユースケ:そう、『バースデーカード君のまわりには何がある?』もいいタイトルだけど、なんだか想像できちゃう。だから、僕は絶対に『バースデーカード』がいいと押していたんです。これでいくんですよねって念押しして。日本の映画もドラマも、タイトルで説明し過ぎ。ヒントだけで、ちょっと謎めいていたほうが絶対潔いし、お客さんの興味をそそるよって、俺はずっと言っていたんです。あんまりしつこく言うものだから、製作サイドが“じゃあ、これでいきます”と(笑)。橋本:じゃあ、これはユースケさんが推薦したタイトルだったんですね!(笑)ユースケ:ロビー活動をずっとやっていたの、待ち時間に。橋本:確かに、日本ではサブタイトルをつける傾向にありますからね。素晴らしい作品ほど、いろいろな細工をしなくても観客にきちんと伝わるはずだという、ユースケさんの強い思いが感じられるエピソード。感動させるための映画ではなく、感動を呼び起こすことのできる力を持った作品だという自負があるからこそ、余計なものは付け加えたくないという気持ちになったのだろう。母との死別という悲しい話がベースにある作品だが、本作を観ていると、別れる悲しみ以上に、人生で愛すべき人と出会えた喜びというものを感じる。橋本:私は人の死に立ち会ったことがまだないんです。家族が存在していることが当たり前になっている。だから、もし大事な人たちが明日居なくなったら、後悔することがあるかもしれないと考えてしまって。でも、後悔することがあるだろうと知っているのに、じゃあそうならないようにいま、愛や感謝を伝えておくことができるかというとそれはちょっと恥ずかしいと思ってしまう。自分の中にある、そんな愚かさを痛感するきっかけになりました。劇中には、紀子がとある質問をして母を悲しませてしまったことをずっと後悔しているというくだりがあるんです。それは当たり前の幸せがある毎日がいつまでも続くと思ってしまう、人間の普遍的な愚かさを映し出してもいるんでしょうね。ユースケ:でも、単なる悲しい物語じゃないのが、この作品の凄いところだよね。愛する人が亡くなる。そんな大きな出来事が冒頭にあるけれど、遺された家族は大きな悲しみを共有しているからこそ、すごく強く結びついていて、その中心には亡き母がいる。母が遺したものが家族にとってはものすごく大きくて、常に近くにいてくれると感じられる。常に彼女の気配があるんだよね。最後には、そんな母と家族の思いが繋がるシーンも待っている。ユースケ:それを表現できるのが映画のマジックであり、本作のマジックでもあるんだと思う。実はそのシーン、すごく待たされたんですよ。最初は1時間待ちですって言われていたのに、“何ならどこかに出かけてもOKです”と言われるぐらいの待ちになって(笑)。昼寝して起きてぶらぶらしていたのに、まだ撮ってる。何やっているんだろう?と不思議だったんですが実際に映画を観て、これは時間がかかって当然だし、待つ価値があったなと思うほどグッとくるいいシーンだった。そこもぜひ注目してもらいたいです。橋本:そうですね。できることはやったので、あとは多くの方に観てもらうことに勝負をかけています!愛する人との別れと、そこから生まれる喪失から、人は決して避けらない。そんな運命ゆえ、どうしても生まれる悲しみや後悔。でも、終盤に亡き母から届いた1通の手紙には、「思い通りじゃなく、後悔があっても、人生に満足している」と書かれている。すべてを抱えて生きていく…そんな人間の強さや愛しさがこの作品には詰まっている。(text:June Makiguchi/photo:Nahoko Suzuki)
2016年10月20日橋本愛と宮崎あおいが娘・母役で共演する珠玉の感動作『バースデーカード』。この度、本作の主題歌「向日葵」を歌う木村カエラのミュージックビデオ(以下MV)が到着した。誕生日に毎年届く亡き母からの“バースデーカード”。それは、最愛の娘の成長を見守ることが出来ないことを悟った母が、ありったけの愛を込めて綴った未来の娘への“手紙”…。本作はバースデーカードに書かれたメッセージを通して、亡くなった母親と遺された家族との絆や深い愛情を描いた作品。母・芳恵役に宮崎さんが、娘・紀子役に橋本さんがキャスティングされているほか、父・宗一郎役にユースケ・サンタマリア、弟・正男役に須賀健太、紀子の初恋の相手・立石純役に中村蒼ら実力派俳優が脇を固める。このほど到着したのは、映画の本編映像で構成された、木村さんが歌う主題歌「向日葵」のフルサイズMV。宮崎さんが「ママ約束する。2人の誕生日に毎年手紙書く。2人が大人になるまで、ずっと。読んでくれる?」と子どもたちに語りかけるところから始まる本映像。4分半に及ぶ映像には、本作の見どころ満載!また、各所に散りばめられた劇中の橋本さんや宮崎さんのセリフにも注目しながら、見てみて欲しい。木村さんが映画主題歌を担当するのは、『チェブラーシカ』(2010年)以来6年ぶり。本楽曲「向日葵」は、木村さんが脚本を読み込み、オールラッシュを観て本作のために書き下ろした新曲で、ひまわりの“あなただけをみつめている”という花言葉から、いつもどんなときもその光だけを見つめている母親の姿と、太陽の方向を見て咲くひまわりとを重ね歌詞を綴ったという。なお、今回の楽曲は木村さんのニューアルバム「PUNKY」(10月19日(水)リリース)に収録されており、解禁されたMVは「GYAO!」にてフルサイズが公開中。『バースデーカード』は10月22日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月07日