介護士として働くパニ子の新しい後輩・ヨウコ。ヨウコは今まで専業主婦をしていたため、働いた経験がないのだとか。そんなヨウコの指導係となったパニ子は……。スカッと系人気YouTubeチャンネル「パニコレ」から、「介護施設に48歳で入社した新人。入社から数カ月後、お人好しな新人がまさかの行動に」を紹介します。★関連記事:「当店は敷居が高いのでw」それ、意味間違ってますけど?→横柄な態度の女将の勘違いとはこの新人、大丈夫?介護の仕事は大変であるものの、毎日やりがいを持って一生懸命働いているパニ子。職場の人間関係も良好で楽しく仕事をしていました。そんなある日、パニ子の仕事仲間になったのはヨウコという女性でした。ヨウコは社会人経験がなく、普段もスーパーへの買い物でしか出かけないのだとか。人との関わりが少ないからか、ヨウコは常にオドオド……パニ子は人と関わる仕事である介護をヨウコがうまくこなせるか不安でした。そんなヨウコの教育係になったパニ子。あいさつをしても目を合わしてくれることはなく、元気のない様子のヨウコに不安を覚えるばかりでした。ヨウコはパニ子の指導をしっかりと聞き、頼まれた仕事はきっちりと丁寧にこなしています。しかし、何カ月たってもコミュニケーション力が改善されることはありませんでした。そろそろ独り立ちしてもらわないと仕事もひと通り覚えたということで、ヨウコに食事介助をしてもらうことにしたパニ子。どうなるかと気をもんでいたのですが……なんとヨウコはとてもじょうずに介助をしているではありませんか!他の同僚もとても驚いており、介護の経験があるのかヨウコに尋ねて見たところ、ヨウコは10年以上も義母の介護をしていたのだとか。ヨウコはたった10年程度だと言いましたが、自分なりに介護のことを勉強して寝たきりの義母の介護をするなんて並大抵のことではありません。10年以上も介護をしていたということもあり、ヨウコは食事以外にも排泄などの介護をスムーズにこなしていました。パニ子の心配は杞憂(きゆう)に終わり、この日はパニ子が手助けをすることはほぼありませんでした。余計なことは言うなって言われて…ヨウコの介護力の高さには利用者も満足しており、安心した様子で介護を受けていたのだとか。パニ子は、ヨウコは感情表現が苦手なだけで、根は真面目で良い人なんだと確信しました。パニ子はどうして最初に介護の経験があると言わなかったのか、ヨウコに聞いてみることに。するとヨウコの口から「余計なことは言うなと言われてますので……」と衝撃の返事が。どうやらヨウコの夫はかなりの亭主関白で家事や育児をヨウコに押し付け、「お前が面倒を見ろ」と義母の介護までやらせていたのです。義母が亡くなると「ただ飯食いは許さん! 働きに出ろ」と言われ、働くことにしたそう。長年、夫から高圧的に接されていたことでヨウコは今のような性格になり、なかなか意見を言いだしたりできなかったのです。そしてヨウコにすべてを押し付けた夫は、ヨウコが働きだした途端に仕事を辞め家で寝ているかパチンコを打っているだけなのだとか!うちの夫はおかしい?ヨウコの話を聞いたパニ子は自分のことかのように怒り、ヨウコに対して「離婚とかは考えたことないんですか?」と聞きました。しかしヨウコは、離婚を切り出したらなんて言われるかわからない、もう年だからと諦めている様子。そんなヨウコにパニ子は「良くない!」と言い、家庭のあれこれを押し付けてぐうたらしているような夫は今の自分に必要かと問いかけました。それから1週間後、パニ子の元にヨウコから弁護士を紹介してほしいとの相談が。パニ子には離婚案件に強い弁護士の知り合いがいたため、その人をヨウコに紹介してあげました。ヨウコの夫はギャンブルで借金を作っていたらしく、借金の督促状が家に届いたのだとか。それを見たヨウコはパニ子に言われたことを考え、夫のおかしさに気付き、離婚の決意をしました。勇気を出せば人生は変わる!1カ月後、パニ子が出勤すると施設の前は何やら大騒ぎ。騒ぎの中心には見覚えのない男性とヨウコの姿が。男性の正体はヨウコの夫。ヨウコが離婚したいと言いだしたので、弁護士を紹介したパニ子に文句を言いに来たようでした。ヨウコの夫は「よくも人の嫁に勝手なこと言ってくれたな!」「ヨウコは俺の言うことだけ聞いてりゃいいんだよ!」と怒鳴っていました。パニ子はひるむことなくヨウコへのモラハラ行為を注意し、ヨウコが望むなら離婚すべきだと伝えました。ヨウコもパニ子から勇気をもらったのか、夫に対して「私はあなたの召使いではないわ! あなたがギャンブルをするために働いてるわけでもない!」「もううんざり! あなたとは離婚よ!」と自分の意見をはっきりと主張!監視カメラの映像やヨウコが集めたモラハラの証拠を出せば、離婚で不利になると言うと、ヨウコの夫は地団駄を踏みながら帰っていきました。その後、ヨウコは無事に離婚を成立させ、パニ子とともに介護施設で働いています。一方、ヨウコの夫は借金やヨウコへの慰謝料の支払いに追われ、昼も夜も関係ないくらい働いているのだとか……。今まで家庭のことを強制されていたヨウコの気持ちが身にしみてわかったことでしょう。--------------夫からのモラハラで自分の意見すら言えないようになってしまっていたヨウコ。パニ子が手助けしてくれたおかげで第2の人生をスタートできました。家族との関係をどうやって築くのかは案外難しいことですが、高圧的な態度で言いなりにさせることはいけませんよね。★パニコレの記事をイッキ読みするならこちらから!著者/パニコレスカッと系YouTubeチャンネル【パニコレ!(=PANIC COLLECTION)】で投稿されたエピソードを紹介!
2023年06月22日「ターンダウン」とはホテルなどでベッドを整えて客室を寝室仕様にすること。自宅でも、ベッドはもちろんパジャマや照明、マッサージなどを含めたターンダウンを行うことで睡眠の質はグンと改善します。無理のない範囲で自分に合ったものを選び、まずは2週間続けてみて!心と体がリラックスする入眠習慣を身につけよう。体調やメンタル、仕事の効率、幸福感など、あらゆることを左右する睡眠。だからこそ、メンテナンスすることで、人生のパフォーマンスがアップする可能性がある。「より良い睡眠をとるのに大事なことは、ベッドに入るときにどれだけリラックスできるかどうか。だからこそ、心と体を睡眠に向かわせる『ホームターンダウン』の習慣が大切なのです」と言うのは、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさん。眠る直前まで、ついベッドでスマホを使ってしまいがちだけど、それでは交感神経が優位になってしまう。寝る目的での飲酒も睡眠が浅くなるのでNG。「まずはそんな悪習慣と決別して、“これをしたら眠くなる”というような行動を3~4つルーティン化するのがおすすめ。寝具やパジャマ、照明などの環境を整えることも大切です。マッサージやヨガなどで心と体をゆるめてリラックスさせ、リッチで深い睡眠を手に入れましょう」1、食事とお酒は寝る3時間前までに。お腹がいっぱいになると眠くなりがちだけど、就寝前の食事は睡眠の質を低下させてしまう。「消化するために胃が働き続けるため、体が休まらず、浅い眠りになってしまいます。どうしてもお腹がすいて眠れない、というときは、血糖値を安定させるためにハチミツをひと匙食べるのがおすすめ。ぬるめのお湯に溶かして飲めば体が温まり、眠りにつきやすくなります」ハチミツには血糖値をゆるやかに上げて長時間安定させる働きがある。2、ベッドでは「寝る」以外しない。「ベッドに入ると自然と眠くなる」とクセづけるためにも、読書や仕事、スマホなどはベッド以外の場所ですることを鉄則に。おやつなどを食べるのもNG。「ベッドをソファ代わりに使っているなら、ベッドメイキングを習慣にしましょう。眠るときはカバーやクッションなどをどかして、完全に“睡眠仕様”に。寝返りの妨げになるので、枕の両側には何も置かないで」寝床は眠るだけの場所。それ以外のことは別の場所でしよう。3、枕とマットレスは寝返りのしやすさで選ぶ。人は一晩で平均20回ほど寝返りを打つため、いかに寝返りをしやすい寝具で寝るかが睡眠の質を大きく左右する。「お店で枕やマットレスを選ぶときは、仰向けで寝るだけでなく、寝返りを打ってみましょう。枕は、寝返りを打ったときに頭が落ちないよう、幅が広めのものを選ぶのがおすすめです。マットレスは、長持ちさせるために、季節ごとに裏表、上下を入れ替えて」4、部屋着でなくパジャマに着替える。入眠儀式の一つとして、寝るときはパジャマに着替えることを習慣づけよう。「パジャマは夏でも体を冷やさないように長袖長ズボンを選びましょう。また、睡眠中は一晩でコップ1杯分の汗をかくといわれています。体の熱をこもらせて寝汗の原因になってしまう化学繊維はできれば避けて。吸湿性と通気性の良い麻や綿、シルクなどの天然繊維のものがベストです」5、好きな精油の香りを枕元に。副交感神経を優位にして、心身ともにリラックスするために、香りの力も利用したい。「緊張やストレスを和らげる香りはラベンダー、ジャスミン、クラリセージなどがありますが、自分が落ち着く香りを選ぶのが一番。ディフューザーなどを使ってもいいし、エッセンシャルオイルを1~2滴ティッシュに垂らしてベッドサイドに置くだけでも十分効果があります」アロマが脳の視床下部に直接働きかけて睡眠モードに。6、夕食後は大きな照明を消す。夜になったら部屋のメインの照明や蛍光灯はオフに。間接照明や手元のスタンドに切り替えるなどした上で、光が直接目に入らないように工夫すれば、入眠を促すメラトニンの分泌が抑制されるのを防げる。「間接照明などがない場合は、部屋の照明を消したらキッチンの照明だけをつける、などでも大丈夫。寝室となる部屋はほのかな明かりになるよう照度を調整しましょう」7、部屋の温度は、夏26°C、冬16°Cが目安。日照条件や部屋の広さなどによっても変わってくるけれど、眠るのに適した温度は夏26°C、冬16°C前後。「特に夏は、暑くて汗をかくと交感神経が優位になって入眠しにくいので、エアコンのタイマーをセットして眠るとよいでしょう。冷感シーツやブランケットを利用するのも。冬は寝具で調節を。深部体温が下がるのを妨げるので、できるだけ靴下を履くのは避けて」自律神経の機能が落ちる夜間はエアコンや寝具、寝装で温度調整を。8、脚を温めてマッサージ。寝る1~2時間前に入浴するなどして脚を温めて、マッサージをすることでリラックスでき、スムーズに眠りにつきやすくなる。「夜は脚がむくんでいることが多いので、温めてマッサージすることにより、滞った水分が排出されやすくなります。マッサージ後はトイレに行ってから眠れば、夜中に目が覚めることも少ないはず。脚が軽くなって気持ち良く眠りにつけますよ」入浴後、ボディクリームを塗るついでなどにマッサージをして。9、笑いながら寝る。ベッドに入って、眠りたいのについ不安になるようなことを考えてしまうときは、ウソ笑いでもいいので笑うのがおすすめ。「口角を思い切り上げて、ニーッと笑いましょう。笑顔をつくることで脳が喜んでいると勘違いし、心身がリラックスして眠りにつきやすい状態になります。また、笑顔のままマイナスなことを考えるのは難しいので、そのまま眠れることも多いはず」ヨシダヨウコさん快眠コンシェルジュ、ネムリノチカラ代表、日本睡眠協議会認定 睡眠改善インストラクター。著書は『眠りのチカラ』(みらいパブリッシング)。※『anan』2023年4月12日号より。イラスト・山中玲奈取材、文・古屋美枝(by anan編集部)
2023年04月08日コストコにはたくさんのおいしいものが集まっていますが、その中でもとくにマニアで約5000人以上のフォロワーを持つtastytime2019さんがおすすめする商品があるんです。コストコでお買い物をする人は、ぜひチェックしてみてくださいね。コストコの「ヨシダソース」って知ってる?出典: Instagram今回ご紹介していくのは「ヨシダソース アメリカンBBQ」ですよ♪価格は658円(税込)です。1250グラムも入っていて1000円以下は、お得かも。コストコで名前を聞くことが多いヨシダソースですが、ここからは詳しくご紹介していきますよ♡こんな感じのソースです♡出典: Instagramソースの中身は、写真の通りかなり濃厚そうです!tastytime2019さんは投稿で「大人数でBBQや焼肉をするときにぴったりな商品です」と紹介していますよ。ここからはどんな使い方ができるのかチェックしていきます。ディップソースでいただく♡出典: Instagramこのヨシダソースは写真のようにポテトなどにディップして食べることも可能。投稿者さんによると「味見をしてみるとマクドナルドのナゲットについてくるBBQソースに似ていて、ソースとケチャップにスパイスと甘味が加わった病みつきになる味です」とのこと。スペアリブの味つけに♡出典: Instagramこのヨシダソースはスペアリブなどお肉料理の味つけにも活躍してくれるそうですよ♪大容量ですが、これならすぐに使い切れちゃいそうです♡コストコの「ヨシダソース」買いです♡今回はコストコの「ヨシダソース」をご紹介しました。使ってみたい!と思った人は、ぜひお近くのコストコをチェックしてみてくださいね。本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事ではtastytime2019さんの投稿をご紹介しております。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。フォロワー数は1月6日時点のものです。"
2022年01月07日絶品グルメが集まるコストコでは、超万能な調味料も手に入るって知っていましたか?今回はコストコの万能絶品調味料をご紹介していくので、見逃さないようにチェックしてくださいね♡ヨシダ糀グルメのたれ出典: Instagramまずご紹介していくのは「ヨシダ糀グルメのたれ」です。原産国はアメリカとなっています。ヨシダソースシリーズはコストコの中でも人気で、麹グルメのたれは甘めの味付けがクセになりますよ♡植物素材を使ったパスタソース出典: Instagramヴィーガンにも対応の「植物素材を使ったパスタソース」です。価格は税込み1,980円となっています。大豆ミートのボロネーゼと豆乳クリームが入っていますよ。どちらもヴィーガン食品とは思えないハイクオリティな味です。ハニーベアー出典: Instagramカナダ産の「ハニーベアー」です。見た目のかわいさはもちろん、100%純粋のカナダ産ハニーの魅力にとりつかれるユーザーが続出しているんです♪しっかりとした味で、量もたっぷりなのでコスパ抜群ですよ♡贅沢濃厚ごまだれ出典: Instagram最後にご紹介するのは、ミツカンから登場している「贅沢濃厚ごまだれ」です。価格は税込み998円となっていますよ。しゃぶしゃぶのつけダレなどにも活躍してくれる優秀だれで、茹でた野菜にかけて食べてもとってもおいしいです。酢も強すぎないので、マイルドな味わいが楽しめますよ。3本セットですがあっという間に消費できちゃいます♡コストコの万能調味料で料理を楽しく♡コストコの万能調味料、買ってみたいものは見つかりましたか?どれも優秀なので次のお買い物でGETしてみてくださいね…!本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事では行っとく!チャンネル(@ittoku_channel)様の投稿をご紹介しております。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2021年07月05日松坂屋名古屋店では、フォトグラファー、ヨシダナギの新作品集「DRAG QUEEN -No Light,No Queen-」の発売(2020年5月)を記念し、写真展を開催いたします。会期:2020年10月31日(土)~11月15日(日) 会場:松坂屋名古屋店 南館8階マツザカヤホールヨシダナギは、これまで世界中の少数民族や先住民族を撮影し、その独自の感性や色彩、生き方が多くの共感を呼び、メディアに取り上げられました。そんなヨシダナギの審美眼を刺激した“ドラァグクイーン”。女性の性をモチーフとして、自己表現へと昇華するその存在はカルチャーという枠を超え、次世代の生き方を世の中へ示すほどの影響力を持ちつつあります。そんな魅力あふれる彼女たちにスポットライトを当てたヨシダナギの次なる人間賛美をご覧いただける写真展です。また会期中、オリジナルグッズを販売する期間限定NAGI Shopがオープンするほか、ヨシダナギによるトークショー&サイン会も実施します。※DRAG QUEEN(ドラァグクイーン)とは衣装を引き摺ることを意味する“ドラァグ”、または“Dress as a girl”の略語という諸説があるとされています。作品の一例期間限定 NAGI Shop本会期中、期間限定NAGI Shopがオープン。オリジナルグッズをお求めいただけます。※グッズコーナーのご利用には入場券が必要となります。新作品集 税込8,800円ガチャガチャ缶バッジ 税込300円ブロックメモ 税込770円EVENT11月7日(土)・8日(日) トークショー各日13時~/サイン会各日14時~フォトグラファーから見た世界のドラァグクイーン撮影裏話のほか、今後の展望などをお話しいただきます。期間中、松坂屋名古屋店南館8階マツザカヤホールグッズコーナーにて、ヨシダナギ作品集「DRAG QUEEN -No Light,No Queen-」(税込8,800円)または作品をお買いあげの方、先着合計120名様(各回60名)にトークショー&サイン会参加券をお渡しいたします。※参加券は、会期初日より配布し、先着順にてご希望の回をお選びいただけます。(なくなり次第終了いたします。)ヨシダナギ Profile1986年生まれ。フォトグラファー。独学で写真を学び、2009年より単身アフリカへ。以来アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影、発表。唯一無二の色彩と直感的な生き方が評価さ2017年日経ビジネス誌で「次代を創る100人」へ選出。また同年、講談社出版文化賞 写真賞を受賞。【ヨシダナギのコメント】「自分とちがう人ほど、おもしろい。かっこいい。」幼少期からそう思ってきました。世界中の民族に会いにいき撮影してきたのも、その想いがずっと心の中にあったからです。今回被写体に選んだドラァグクイーンたちも、私と全く異なる人たちであることが興味のはじまりでした。そして、実際にニューヨークとパリで出会った彼女たちの立ち姿には、圧倒的な存在感と言葉にできない美しさ、そして強烈な個性とドラマがありました。それは先住民族や少数民族を見た時に感じたものと、ある種同質のものであり、自らの歴史や自負をしっかりとその肩に背負い、受け入れた人間だけが持ちうるパワーでした。それらを本展示で感じていただけたら幸いです。開催概要タイトル:NAGI YOSHIDA DRAG QUEEN -No Light,No Queen-会期:2020年10月31日(土)~11月15日(日)会場:松坂屋名古屋店 南館8階 マツザカヤホール入場時間:10時~19時(19時30分閉場)※最終日は17時30分まで(18時閉場)入場料(税込):一般800円、高大生600円、中学生以下は無料主催:松坂屋名古屋店企画制作:No Light,No Queen製作実行委員会取材協力:Mio Nakai(C)nagi yoshida企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月20日ヨシダナギBEST作品集「HEROES」の発売記念イベントを開催世界中の少数民族を求めて命懸けの撮影の日々を過ごすヨシダナギ。アフリカのサハラ砂漠の青の民と呼ばれるトゥアレグ族、南太平洋の最後の楽園パプアニューギニアのオモ・マサライ族、フリ族、アサロ族など、今まで出会った世界中の少数民族の集大成となる新刊写真集「HEROES」の発売記念となる展示販売会を、松坂屋名古屋店で開催します。今夏に取材したブラジルの秘境アマゾンのカヤポ族とヤワナワ族の最新作も発表。ヨシダナギがその足で出向き、その目で切り取った、地球上に今なお現存するヒーローたちの姿をぜひご覧ください。なお、今展ではヨシダナギBEST作品集「HEROES」の発売記念として、ヨシダナギによるトークショー&サイン会も開催いたします。イベント詳細期間:2018年9月19日(水)~24日(月・祝)10~19時半(最終日は18時閉場)場所:松坂屋名古屋店南館8階マツザカヤホール※入場無料ヨシダナギprofile1986 年生まれのフォトグラファー。アフリカ人への強烈な憧れを幼少期から抱き「 大きくなったら自分もアフリカ人のような姿になれる 」と信じて生きるが、自分が日本人だという現実を両親から突き付けられ、10 歳の時に大きく挫折する。2009 年より単身アフリカに渡り、その後独学で写真を学び、憧れの彼らと寝食を共にしながら撮影するスタイルがフューチャー、その奔放な生き方と写真が評価され、さまざまなメディアで紹介される。現在はフォトグラファーとしてアフリカをはじめ世界の少数民族(HEROES)を写真に撮りながら、少数民族の美しさや少数民族の面白さを伝えるべく、講演会やコラム寄稿の活動を積極的に行っている。イベント情報イベント名:ヨシダ ナギ 写真展「HEROES」催行期間:2018年09月19日 〜 2018年09月24日
2018年09月20日西武渋谷店にて、写真家のヨシダナギとクリエイティブカンパニー・ネイキッドとのコラボレーションイベント「Sing-Sing!」が、2018年4月19日(木)から5月13日(日)まで開催される。イベント「Sing-Sing!」は、西武渋谷店の開店50周年を記念して開催されるイベント。世界の少数民族を被写体にした作品を発表する写真家のヨシダナギと、「二条城桜まつり2018」などで知られる、先進技術を用いてアート空間を作り出すクリエイティブカンパニー・ネイキッドがコラボレーションし、館内の様々なところでその世界観を楽しむことができる。音と映像による体感型イベント西武渋谷店A館7階の特設会場では、ヨシダナギによる作品展示と、音と映像による体感型展示を楽しめる。メインは、パプアニューギニアの伝統舞踏である"Sing-Sing(シンシン)"を、ネイキッド独自のアーティスティックな演出によってアレンジし、ここだけのSing-Singを創り出すという展示だ。会場には民族楽器が置かれ、それぞれの楽器を鳴らすと、その民族をモチーフにした色で空間が染まったり、民族に由来する文様や、その地域の動物たちが現れたり、BGMが変化したりする。空間にいる人のアクションによって、その時だけのシーンを楽しめるのが特徴だ。ヨシダナギの最新作を展示、限定グッズの販売もB館8階の美術画廊では、ヨシダナギの最新作を展示。さらに、限定オリジナルグッズや展示作品の販売も行われる。また、本企画に連動して、館内の各所では「ETHNIC TRAVEL」を開催。国内外のアーティストによるエスニックファッションや雑貨などが展開される。正面出入口のアートゲートが"アフリカ少数民族の宴"テーマにイベント開催に先立った4月14日(土)より、A館1階の正面出入口のアートゲートでは、"アフリカ少数民族の宴"をテーマにしたネイキッドによるアートゲートが期間限定で登場。LEDビジョンが組み込まれた4本の柱に特別バージョンの演出を施し、訪れる人を華やかなムードで迎え入れる。詳細■西武渋谷店50周年特別企画 ヨシダナギ・NAKED「Sing-Sing!」会期:2018年4月19日(木)~5月13日(日)時間:10:00~21:00 ※最終日は17時閉場。※日・祝日は20時まで。 ※入場は閉場の30分前まで。会場:西武渋谷店 A館7階 特設会場住所:東京都渋谷区宇田川町21-1入場料:一般・大学生 500円 ※高校生以下無料。■ ヨシダ ナギ ‐ HEROES- 写真展会期:4月19日(木)~5月13日(日)会場:西武渋谷店 B館8階=美術画廊 ※最終日は17時閉場。【問い合わせ先】西武渋谷店TEL:03-3462-0111(代表)
2018年04月10日「モノづくり大国」と言われる日本。その中でも「エロ」は世界でも有名。そんなアダルト業界で、自らを「えろ屋」と称しAV女優として活躍する一方、小説家としても活動する紗倉まなをホストに、文化やエンタメを支える様々な「クリエイター」をゲストにお届けする、『紗倉まな対談企画モノづくり大国♡ニッポン』。女性カメラマンのヨシダナギさんをゲストにお届けする第3回、後編です。■◆少数民族と同じように裸になることで、彼らの特別な存在になりたい紗倉:私自身、日本で撮影していても大変だなって思うことはたくさんあるんですが、外国での撮影ってもっといろんなハードルがありそうですよね。ヨシダ:そうですね。言葉もだけどスケジュールもタイトだったりして。テレビだと、滞在できるのが3日だけとかよくあるんですよ。紗倉:えぇ!その中で撮影しなければならないって、けっこうなプレッシャーですよね。ヨシダ:そうなんです!まず現地の人に、私の撮影スタイルを相手に理解してもらうところからスタートするんですよ。モデルさんに、“なぜポーズを決めて、長い間立っていてもらわないといけないのか”というのを説明しなきゃいけなくて。紗倉:やっぱり、理解をしてもらえないと撮れないものなんですか?ヨシダ:そうですね。意思疎通ができないと、不信感を抱かれてしまうんですよ。「俺らのことが好きで来ているはずなのに、なんで今のままの俺たちを撮らないんだ?」って。そうなると、最初の1日は付き合ってくれても、2日3日となると付き合ってくれなっちゃって。紗倉:そういうものなんですね。ヨシダ:わかってもらえないと、「いい加減にしろよ」「やってられっかよ」みたいな雰囲気を感じますよ(笑)。なので、「あなたたちのことがすごく好き」っていうのと、「かっこよく撮りたい」ということを伝えるのが大切なんですよね。紗倉:なるほど~。作品の出来栄えにも影響が出そうですよね。ヨシダ:私の場合、協力して作るっていうスタンスじゃないと叶わない作品ですからね。紗倉:ナギさんは、現地の方と同じ格好(裸)になって、部族の方との絆を深めるという秘策を持ってますよね!その時の肌を露出する感覚は、グラビア時代とは違う感覚なんですか?恥じらいとかあるのかなって。ヨシダ:実はグラビア時代も恥じらいはなかったんですよ。隠してるし(笑)。部族の恰好をするために全裸になることも抵抗はなくって。その部族からしたらそれが正装であって、エッチな目で見られてるわけじゃないので。あ、でもガイドは絶対エッチな目で見てる。紗倉:あはは(笑)。そこはわかるんですね。ヨシダ:わかるんですよ!声かけてくる言葉も卑猥なことばっかりだし。だからそういう人がいるときは「絶対お前には見せない!」って気を付けてます。紗倉さんはお仕事で裸になることには抵抗はなかったんですか?紗倉:なかったですね。もともと根暗な学生だったんですが、普段人に見てもらえない分、人に見てもらいたいという思いが強かったんだと思います。ヨシダ:その見てもらいたいという対象の範囲が広かったんですね。紗倉:そうですね。親とか友人に自分の存在を見てもらいたいというよりかは、不特定多数の人に見てもらうことに曝け出す意味を感じていたと言いますか・・・。不思議だったんですが(笑)。ヨシダ:なるほど。そういう点では裸になることへの感覚はやっぱり違うのかもしれませんね。あと私の場合は、仲良くなりたいっていう気持ちももちろんあるんですが、好きな人と同じ格好をしたいっていう気持ちもあって。紗倉:コスプレみたいな感覚でしょうか?ヨシダ:そんな感じですね。それに、一般的なコスプレの対象はほとんど二次元ですが、私の場合は憧れている人たちの衣装の本物を着られるわけですよ!紗倉:そう考えるとめちゃくちゃ興奮しますね!仲良くなりたいより、同じ格好をしたいという気持ちの方が先にあったんですか?ヨシダ:本当に好きだから、同じ格好をしたいし、ビジネスライクではなく特別な存在になりたい。割合でいうと両方同じぐらいかな。■◆ぼーっと過ごすのは、幸せで贅沢なこと紗倉:憧れの人と絶対に仲良くなるんだ、いい写真を撮るんだっていう強い意志が、ナギさんの原動力になっているんですかね?ヨシダ:うーん。でもみなさんが思ってるような熱い思いを24時間365日抱いているわけじゃないと思うんですよね。紗倉:そうなんですか?ヨシダ:性格的に、何かを四六時中考えてるってことがないんですよ。基本的に頭が動いてなくて、あんま考えてないんです。紗倉:ナギさんが普段どんな風に過ごされているのか、とても気になります(笑)ヨシダ:いかにエネルギーを使わないかってところに重きを置いてます。紗倉:動かないんですね(笑)。ヨシダ:動かない、考えない、何もしない。紗倉:あはは!悟りの境地みたい。ヨシダ:昔は、何もしない1日がすごくもったいないというか、「1日なにしてたんだろう」っていう罪悪感に襲われることがよくあったんですよね。でもアフリカに行くようになって、何もしない時間って、こんなに幸せで贅沢なんだなってことを痛感して。だから、日本にいるときに、朝起きてぼーとして気が付いたら日が暮れてたっていう1日を過ごすと、「最高に無駄なことしたな」ってちょっといい気分になるんです(笑)。紗倉:時間の極め方を見つけられたような。ヨシダ:年取ってから後悔しそうな気もしますけどねー。体が動くときにもっと動いておけばよかったって。紗倉:アフリカのそういう穏やかな感覚と比べると、やっぱり日本人はせかせかして余裕がないなって感じますか?ヨシダ:私自身の生活は日本にいてもアフリカにいてもあまり変わらなし、普段の生活でそこまで忙しく働いている人を目の当たりにしてるわけではないので・・・あんまりそんな風には感じないかな。ただ、「自分の将来の夢に近づけそうもありません」と悩んでいる若い子たちを見ると、もっとアフリカ人みたいに楽に生きたらいいのになって思うことはあります。そんなに肩肘張って生きなくても大丈夫だよって。紗倉:そういう心の余裕って必要ですよね。アフリカに行くようになって、価値観が変わった部分はあるんですか?ヨシダ:価値観とは違うかもしれないけど、私は小さい頃からマイペースで、一種の社会不適合者だと思ってるんです。自分にそんなつもりはないんですが、馴染めないんですよね。自分は一生懸命やっていても、みんなと同じペースでできなくて。子どものときに「協調性が足りない」と言われたときはすごくショックでした。それが、初めてアフリカにいったときに、私の感覚とギャップを感じなかったんですよ!アフリカ人に「お前はそれでいいんだよ」って肯定してもらえたような気がして。そこはすごく救われましたね。■◆「美しい」という感性は、全世界共通なのかも紗倉:部族の人にもいろんな方がいると思うんですが、モデルを選ぶときのポイントとかってあるんですか?ヨシダ:そうですね・・・。写真を見てくれている人の中には、そこに写っている部族を見るのが最初で最後になる人がたくさんいると思うんですよ。例えば〇〇民族には、本当はシュっとしたかっこいい人がたくさんいるのに、私がぽっちゃりした人ばかりをモデルに選んだら、写真を見た人は「〇〇族=ぽっちゃり」っていうイメージがついてしまう。私はその民族のかっこよさを届けたいので、そうならないためにも、特に顔立ちのいい人とか、りりしく立てる人を選ぶようにしていますね。紗倉:確かに!それはありそうですね。日本人と現地の人の「かっこいい」の基準は似てるものなんですか?ヨシダ:それがけっこう似てるんですよ。紗倉:へー!ヨシダ:鼻筋が通ってる、目が大きいとかもあるとは思うんですが、なんかかっこいいって人いるじゃないですか?紗倉:わかります!いわゆる「雰囲気イケメン・・・」ですよね。ヨシダ:そうそう。佇まいとか、所作だったりとか。部族によっては、例えば「アフロが大きい人ほどかっこいい」とかそういうのもあるけど、それとは違う中から出てるかっこよさですよね。顔の好みはあるとしても、かっこいい、かわいいという美的感覚は世界共通なんじゃないかなって感じましたね。紗倉:確かに。ナギさんの写真に写っている方も、皆さん素敵だなぁと思ってみていました。■◆少数民族は意外にも美意識高め紗倉:ご自身が撮った写真の中でも、特に「これはいい写真」と感じるものもあるかと思うんですが、それってどういうところで判断されているんですか?ヨシダ:カメラマンの中には、いい写真を選ぶときに「モデルの表情」で選ぶ人と「自分の技術」で選ぶ人がいると思うんですよね。「これは構図が最高だ!」「これはピントがばっちり合ってる!」みたいな。でもそれって、正直モデルの顔が残念なこともけっこうあるんですよ。紗倉:それ、すっごいわかります!!ヨシダ:それって撮られた側も残念ですよね。だから私は、「若干ピントがずれた、構図もそこそこ、でもモデルの表情が最高」だったらそっちを選びます。紗倉:それは被写体としては最高に嬉しい写真の選別ですね・・・!自分が納得していない写真だと、みんながどれだけその写真を褒めていても、やっぱりモヤモヤとした気持ちが残りますし。私も、以前、まばたき寸前の写真とかを選ばれて「セクシーだからこれがいいんだよ」なんて言われたこともありましたけど・・・。ヨシダ:(笑)。紗倉:私の表情以外がキレイに撮れてたから、無理にいい写真であるように説明してるんじゃないのかなぁ?って疑心暗鬼になっちゃいました(笑)。だから、ナギさんのようにセレクトしてもらえると嬉しいですよね。ヨシダ:私も人に撮られたときに、「これあなたの技術優先でセレクトしたでしょ?」っていうような写真を使われるの本当に嫌なんですよ!それが世に出回っちゃうわけじゃないですか。それに私が部族を撮るときは、「彼らのかっこよさを120%の力で世に伝えたい」と思っているので。だから私はモデルの表情を最優先します。紗倉:素晴らしいです!そいえば、民族の人から「写りが納得いかない!」みたいな写真のNGとか出たりするんですか?ヨシダ:彼らは普段写真を撮られることに慣れていないし、そういう写真を見せられることもそうないんですよね。なおかつ、自分たちのことを常にかっこいいと思っているので、NGとか出ないんですよ。紗倉:へ~!ヨシダ:町の人は自撮りとかしてるんで、「この角度は嫌」とかNGが出ることもあるんですけどね。なのである意味、部族の人には写真の見せ甲斐があまりないっていうか。ピンとずれてても「俺超かっこいい!」だから(笑)。紗倉:(笑)。気持ちのいい反応ですね。ヨシダ:みんな自分たちの部族が1番だし、その中でも俺はかなりかっこいいって誰もがが思ってるんですよ。紗倉:やっぱり気持ちいい(笑)。自分のことを大切にできるから、部族を大切にできるのかもしれないですね。ナギさんの写真は、構図とか演出も大切にされてますよね。そこにはどういったポリシーがあるんですか?ヨシダ:最初ポートレートを撮っていたときは、「アフリカ=危ない」というイメージを変えたくて撮っていたんですが、アフリカ人に興味がない人はそもそも検索しないから写真にたどり着いてもらえなかったんですよね。そこで、“まったく興味がない人にどうしたら目にとめてもらえるだろう?”って考えたときに「作品撮り」という方法に行きついたんです。非現実的なかっこいい写真が撮れれば、興味がない人の目にもとまるんじゃないかと。紗倉:そこから、「ヒーロー」を連想させるような構図が誕生したわけですね!ヨシダ:そうですね。幼少期の、マサイ族は私のヒーローだったという原点に返って。好きな「ヒーロー」を選んでもらうような感覚で見てもらえたらなと思っています。■◆マサイ族は憧れ。恋愛対象にはならない紗倉:ナギさんはいろんな民族の方に会ってきたかと思うんですが、恋に落ちちゃったこととかないんですか?ヨシダ:そういうのはないですね。私の中で彼らは“実在するけど手の届かないかっこいい人”でいてほしくって。紗倉:ハリウッドスター的な?ヨシダ:そうそう!それで、その人たちを演出して世に売り出すのが私のポジションだと思っているので。紗倉:そもそもの恋愛対象ではないわけですね。ヨシダ:それに、付き合うと「違う」って思うのが目に見えてる部分もあるので(笑)。だから、彼らのいいところだけを抽出したいと思っているんですよね。スターとしての扱いに徹するようにしています。紗倉:じゃあそこは完全に徹底してるんですね!ヨシダ:そうですね。でも、日本で生まれ育ったマサイ族がいたらわかんないかな(笑)。日本人の扱いがうまくて、なおかつアフリカ人のいいところが残っていて、日本人の細かい言葉のニュアンスを理解できるんだったら、転ぶ可能性もあるかも。紗倉:ははは(笑)。いいとこ取りですね。■◆ネガティブなイメージがあるのは仕方ないこと。でも決めつけはよくない紗倉:アフリカ=貧困というイメージを変えたいというお話が出ていましたが、日本では正直なところ、そういうイメージを持っている人が多いのではないかなと思います。そのことについてはどう感じますか?ヨシダ:日本だけではなくて、世界中どこ行っても「アフリカ=ネガティブ」なイメージを持っている人が多いというのは、仕方がないことだとは思うんですよね。でも例えば、日本に来たことない人に「日本人って四六時中働いててつまらない奴らだよね」って言われたら悔しいじゃないですか。紗倉:来たこともないのにって、腹が立ちますよね。ヨシダ:アフリカに関しても、それと同じことなんです。もっと物事をフラットに見られる人が増えたらいいのになって思いますね。紗倉さんは、職業に関して偏見を持たれることってあったりするんですか?紗倉:正直ありますよ。AV業界に入った当時は、露骨に否定されたり批判されたりすると、ただただ悔しくて。ヨシダ:一面しか見てないのに、全てわかったような顔する人はどこにもいますよね。紗倉:そうなんですよね・・・。最初の頃はうまく処理しきれていなかったんですけど、仕事を続けていくにつれて「こういうところが偏見をもたれる部分なんだな」っていうのも、自分なりにわかってきて、ネガティブな意見もだいぶ咀嚼できるようになりました。そういう偏見があるのも致し方ないのかなって。完全に肯定はできませんが、多少は受け入れられるようになったかもしれないですね。■◆対談を終えて紗倉:ナギさんはテレビで拝見していたイメージと全然変わらなくて!なんか話していると心が浄化されていく感じがしました(笑)。ちなみに、写真以外で今後やっていきたいことってあったりしますか?ヨシダ:何もしないでも生きたいです。紗倉:やっぱりステキ(笑)。ヨシダ:「生きてればいいんだよ」ぐらいのノリで生きていけたらいいなって。死ぬまでにそこに到達したいですね。紗倉:ある意味人としての生き方の頂点みたいな感じですよね。そういう生き方ができたら「生をまっとうした」って思えそう。ヨシダ:いろんなことにチャレンジしたいと思えたらいいんですけど。受け身の人生だったのでこれがやりたいってことが本当にないんですよ。今一番の目標と言えば、重たいカメラを持たないで済むようにすることですね。紗倉:いかに楽に、ってところですね(笑)。お話をうかがった限り、ナギさんはカメラマンと言う職業に対する固執もなさそうですよね。ヨシダ:カメラマンという肩書が無くなっても、少数民族に会いに行くっていうのは変わらないでしょうね。紗倉:ナギさんと一緒にいたらいい意味で性格変わりそうですよね。闇から解放されそうです(笑)。ヨシダ:ダメ人間が増えそうな気がする(笑)。紗倉さんは今後の目標とかあるんですか?紗倉:ナギさんの話を聞いていたら、私もそうなりたいって思えてきました(笑)。ただのんびり時間が過ぎても幸せだなって思えるだなんて最高ですよね。そんなナギさんのスタンスを私も真似してみたいと思いました!ヨシダ:それはそれは(笑)。ありがとうございました。(握手)紗倉:わー!マイナスイオンが流れ込んできたみたい!!本日はありがとうございました!(石部千晶:六識/ライター)(渡邊明音/撮影)(KANAKO/紗倉まなヘアメイク)(ハウコレ編集部)
2017年12月24日「モノづくり大国」と言われる日本。その中でも「エロ」は世界でも有名。そんなアダルト業界で、自らを「えろ屋」と称しAV女優として活躍する一方、小説家としても活動する紗倉まなをホストに、文化やエンタメを支える様々な「クリエイター」をゲストにお届けする、『紗倉まな対談企画モノづくり大国♡ニッポン』。第3回目は、フォトグラファーのヨシダナギさんをゲストにお届けします。■◆幼少時代の将来の夢は「マサイ族」だった紗倉まな(以下、紗倉):ヨシダさんは小さい頃からアフリカ人に憧れていたということですが、それってなにかきっかけがあったんですか?ヨシダナギ(以下、ヨシダ):5歳のときに、たまたまテレビでマサイ族を見たんですよね。当時は人種という概念がなくて、純粋に「かっこいいな。将来こうなりたいな」って思ったのがスタートですね。紗倉さんは小さいときに憧れていたキャラとかいましたか?紗倉:私はセーラームーンになりたかったですね。ヨシダ:私の場合、その対象がマサイ族だったって感じです。紗倉:みんながセーラームーンとかレンジャーものに夢中になってるときに、ナギさんはマサイ族に夢中だったわけですね。ヨシダ:肌の黒いかっこいい人と漠然と思っていて。「私もあの職業についたらあの姿になれる」、「大人になったらこの職業に就く」と信じてましたね。紗倉:私はセーラームーンになりたかったけど、職業としては捉えていなかった気がします(笑)。ちなみにマサイ族はどんな仕事をする人たちだと思っていたんですか?ヨシダ:槍を持って青いマントを付けて飛び跳ねる仕事なんだろうなと。紗倉:発想が斬新!!マサイ族になりたいっていう思いは何歳ぐらいまで持っていたんですか?ヨシダ:10歳までは純粋にその仕事につけると思ってましたね。ただその頃には、もう肌の色の違いはわかっていて。紗倉:あの肌にはなれないと?ヨシダ:ううん。それは、どこかのタイミングで市役所の人が「黒・黄・白」のボタンを持ってきて、ボタンを選んで押したらその肌の色になれるものなんだと思ってました。紗倉:か、かわいい・・・!(笑)ヨシダ:私の周りには、たまたま黄色を選んだ人が多かったんだろうなって。それで、小学4年生の頃に「私のボタンはいつくるんだろう?」母に聞いてみたら、「あんたその話どこで聞いたの!?」ってなって。紗倉:お母さんはびっくりしちゃいますよね。ヨシダ:そこで初めて「アフリカ人はその国で生まれたからそういう姿をしているのであって、あんたがあの姿になることはない」って教えられたんですよね。紗倉:断言されちゃったんですね。ヨシダ:まぁ、親はいやですよね(笑)。紗倉:でも、それを告げられた時はなかなかショッキングだったんじゃ?ヨシダ:人生初の挫折でした。紗倉:そうですよね・・・。私も小さい頃に、セーラームーンになれないって突然断言されたらショックで引きこもってたと思います。ヨシダ:「がんばったら何でもなれる」と聞いていたのに、がんばってもなれないものがこの世の中にあるんだなって。紗倉:その年で悟ってた!そこで夢は破れたわけですが、マサイ族に対する思いは変わらなかったんですか?ヨシダ:マサイ族になれないと知ってからは、「なりたい」という思いから「いつか会いに行きたい」という気持ちに変わっていて。それで、大人になってから実際に会いに行きました。紗倉:やっぱり初めて会えたときは感動しましたか?ヨシダ:それが、意外と観光客慣れしてて!写真撮ったら「お金ちょうだい」みたいな感じで。紗倉:ビジネス臭が・・・。ヨシダ:そうなの!だから、その辺りはドライなんだなと。紗倉:がっかりして嫌いになることはなかったんですか?ヨシダ:少数民族に関しては「思っていたのとちょっと違うな」とは正直思ったけど、旅を共にしたガイドや旅で出会った人がすごくいい人で。そういうこともあって旅そのものはいい思い出になっていたから、その後も少数民族に会いに行くことはやめなかったですね。■◆14歳で芸能界デビュー。でも本当はすぐ辞めたかった紗倉:中学2年生で学校に行かなくなったということでしたが、その後は何をして過ごしてたんですか?ヨシダ:ちょうどこの時期に家にパソコンが来たので、パソコンばっかりさわってましたね。それで14歳の頃、掲示板で30代前半の出版社に勤めているという人とメール交換をするようになって。紗倉:え!?若干いかがわしく思っちゃうのは私だけでしょうか。ヨシダ:当時はネットの掲示板もピュアだったので(笑)。それで、その人になぜか「HPを作ってあげる」って言われたんですよ。紗倉:ますます怪しいんですけど!ヨシダ:けっきょく、今でいうブログみたいなのを作ってもらって。ある日、「このHPを作ってる人の顔をみんなに見せてあげたいから、バストアップの写真を送って」って言われて、よくわからないけど送ったんですよね。そしたら、その写真が私のHPのトップページのど真ん中にどーーんって掲載されてて(笑)。紗倉:使い方(笑)ヨシダ:私もびっくりでしたよ~。でもそれをきっかけに、14歳の子がパソコンをいじっているという珍しさもあって、ネットアイドルランキングみたいなので一気に人気が出て。それで、芸能事務所からスカウトが来たんです。紗倉:すごい流れですね!芸能界入りの話が来たときに、ご家族は反対されたりしなかったんですか?ヨシダ:「勉強ができないお前は、人とは違う何かをする必要がある」って言われて。じゃあこれもいい機会なのかなということで、グラビアアイドルをすることになりました。まぁ、父がアイドル好きだったってこともあるんですけど(笑)。紗倉:唯一無二の芸能界入りの方法ですね。ナギさんのお話を聞いて、私は14歳の頃何していただろうと思い返してみたんですが、パソコンでエロ画像見てたぐらいしか思い出せなかった・・・。ヨシダ:あはは(笑)。紗倉:当たり前ですが、全然違う生き方をしているなって(笑)。でもそこからグラビアのお仕事ってなると、引きこもっていたころの生活とは180度変わったわけですよね。ヨシダ:まぁそうですね。紗倉:恥ずかしさとかはなかったんですか?ヨシダ:やっぱり人前に出ることは苦手でしたよ。でもそれ以上に苦手だったのは、グラビアの世界にたくさんいるハングリーな子たち(笑)。紗倉:やっぱり気が強い子が多かったんですか?ヨシダ:そうなんです。学校でいじめられていたのに、グラビア界でも同じような状況が起こっちゃったんですよ。紗倉:ものすごい競争社会というか。ヨシダ:そう!だから、「私なんでこの業界にいるんだろう?」って嫌になっちゃって。なんでブスにブスって言われなきゃいけないんだろうって。紗倉:(笑)。女だけの世界ですもんね。もちろんグラビア界の方が全員そうっていう訳じゃないですけど、そういうきつい面もありそうですね。ヨシダ:そうそう、だからすぐ辞めたかったんですよ。でも、事務所の契約の問題もあったし、親からは「まだ辞めるのは早いんじゃない?」って言われるしでなかなか辞められなくて。それに、この仕事を辞めたところで自分に何ができるかもわからなかったから。辞めるっていいながらけっきょく6年グラビアの仕事をしてました。紗倉:長く続けてらしたんですね!辞めるタイミングはどうやって決めたんですか?ヨシダ:20歳っていう年齢かな。あとは、ちょうどグラビアが過激になってきた時代だったから、これ以上はきわどくて嫌だなって思って。それで、お世話になっているカメラマンさんに相談したら、「お前は絵が描けるんだから、イラストレーターっていう道もあるんじゃないか?」ってアドバイスをくれて。で、グラビアを辞めたいがために「イラストレーターになる!」って次の目標を設定しました。■◆気が付いたらフォトグラファーになっていた紗倉:イラストレーターを経て、カメラマンになったんですね。そこはどういう流れだったんですか?ヨシダ:21歳でイラストレーターになったんですが、23歳には早くもスランプになっていて。で、自分の世界観とか価値観が変われば、生み出せるものも変わるんじゃないかという浅はかな考えで、記録用にカメラを買って1人で海外に旅に出るようになったんですね。今思うと、それが現在につながったのかなと。紗倉:ということは、そもそもカメラを始めようと思ってカメラを買ったわけではなかったと・・・?。ヨシダ:そうなんです。最初はイラストレーターを続けるための道具と言う感覚で。紗倉:カメラを誰かに教わったわけでもないっていうことですよね?自分の感性で、撮りたいと思うものを撮っていた感じなんですか?ヨシダ:うーん。撮りたい人やものを撮っていたというか、会いたい人に会いに行っていたとう感じですかね。紗倉:なるほど!このときもアフリカに行かれたんですか?ヨシダ:そうです。アフリカって聞くと、貧困とか戦争とか、ネガティブなイメージを持っている人がまだまだ多くて。私が小さいときに憧れていた“ヒーロー”っていうようなかっこいいアフリカ人の姿を見たことがない人がほとんどだったんですよね。見たことがないのに否定するっていうのが、自分の友達を否定されたように感じてすごく悔しくて。だったら、かっこいい人がいるっていうのを見せてやる!って感じで。紗倉:そういう思いもあって写真を撮ってたんですね。ヨシダ:当時はポートレートを撮って、「ほらかっこいいでしょ」って周りの人に見せていたぐらいなんですけどね。紗倉:それは、これを仕事にしたいっていう思いが少なからずあったんですか?ヨシダ:ううん、全く。趣味で会いに行って、ついでに撮るっていう感覚です。続けているうちに2年ぐらい前から今の作風になって、それがインターネットで拡散されて今に至るって感じですかね。だから正直なところ、カメラマンになりたいと思ったことは1回もなかったです。紗倉:グラビアのときもカメラマンのときも、ネットの力を有効に使われていたってことですよね。純粋にうらやましい!タイミングや拡散のされ方で、良くも悪くもなっちゃうじゃないですか。ヨシダ:確かにそこは恵まれてたかな。紗倉:写真で食べて行こうと思ったきっかけはあったんですか?ヨシダ:うーん、それもやっぱりないかなぁ。ただ、イラストレーターをやっているときに、友人が私の写真を見て「上手だね」って言ってくれたことがあって。そのときに「写真の方が楽かも」って思いはしました。キレイなモデルさんさえいれば、写真でいけるんじゃないかなと。紗倉:イラストのように、0から生み出すのとはちょっと違いますもんね。ヨシダ:そうですね。と言ってもカメラマンになる方法を自分で模索するほど、その仕事をしたかったわけではなくて。「今からなれるよ」って言われたら楽だなって思ったぐらい。紗倉:なるほど(笑)。結果的にカメラマンになられたんだと思いますが、「私、カメラマンになった」と感じた瞬間はあったんですか?ヨシダ:2年半ぐらい前の「クレイジージャーニー」に出演したときですね。テレビ番組に初めて出演した時に“フォトグラファー/ヨシダナギ”ってテロップで流れたのを見て、「私、フォトグラファーなんだ。じゃあ今日からフォトグラファーになろ!」みたいな。紗倉:あはは(笑)。受け身な部分と、積極的な部分がキレイに融合したんですかね。ヨシダ:完全に受け身ですよ(笑)。私の場合は、嫌なことはやりたくないけど、特にやりたいこともない。だから、我慢できることであればそれを受け入れるってだけで。紗倉:流れに身を任せながらも、選択するところはきちんとされてるんですね。クレイジージャーニーの出演依頼が来たときは出演することに迷いはなかったんですか?ヨシダ:もともとその番組を見ていて、楽しそうだなって思ってたので、声をかけていただいたときは嬉しかったですよ!なので、私にできることならという感じでした。(12月24日公開の後編に続く)(石部千晶:六識/ライター)(渡邊明音/撮影)(KANAKO/紗倉まなヘアメイク)(ハウコレ編集部)
2017年12月22日