リクルートライフスタイルは10月9日、同社とリクルートコミュニケーションズ、およびフュートレックの子会社のATR-Trekによる共同提案が、総務省の委託研究開発に採択されたと発表した。総務省は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、多言語音声翻訳技術を社会実装することで訪日外国人旅行者との言葉の壁をなくす「グローバルコミュニケーション計画」を推進している。この委託研究開発では、このような社会実装を確実に行うことを目的に、多言語音声翻訳技術が備えるべき基本的なユーザーインタフェース技術に関する研究開発を行う。これに加え、国内複数箇所での社会実証実験により技術を検証することで誰もが使いやすい多言語音声翻訳システムの実現を目指すという。委託先の3社の分担では、リクルートライフスタイルが「多言語音声翻訳アプリのUI/UX向上に関する研究開発と社会実装、定着化のための研究開発」を、リクルートコミュニケーションズは「UI改善のための実証、各領域における最適な対訳コーパスの作成などの音声翻訳サービスの研究開発」を担う。ATR-Trekは、これまでの音声翻訳技術開発実績を活用し、多言語音声翻訳実証実験システムの構築と性能改善を担当する。なお、委託研究開発で構築する多言語音声翻訳システムは、情報通信研究機構(NICT)の音声認識技術・自動翻訳技術・音声合成技術に関する最先端の研究開発成果を使用している。
2015年10月12日インターネットを利用した多言語翻訳サービスを開発するミニマル・テクノロジーズは7月21日、リクルートコミュニケーションズと業務提携を行ったと発表した。今回の業務提携により、ミニマル・テクノロジーズが運営する1行のスクリプトでWebサイトを多言語化できるサービス「WOVN.io」が、リクルートグループ向けに展開予定の多言語化プラットフォームに採用されることとなる。同多言語化プラットフォームは、すでに一部のリクルートグループ内のメディアやサービスにおいて導入検討が開始されているという。また、ミニマル・テクノロジーズは、完全SEOに対応した多言語化ライブラリ「WOVN++」をリリース。検索エンジンの種類を問わずほぼすべての世界中の検索エンジンの検索結果に表示させることが可能になり、中国・韓国からの検索流入も期待できるようになる。さらに、各種検索エンジン向けに独自に検索結果上位表示のサポートを行う機能も実装する予定だ。
2015年07月21日