2月まで放送されたスーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』にリタ・カニスカ/パピヨンオージャー役で出演した俳優の平川結月が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新。モルフォーニャ役の長谷川かすみ、イコ・マリナ役の生駒里奈との3ショットを公開した。平川は「チームゴッカンwithイコ・マリナで王の秘宝展行ってきた」と巡回展示イベント『王様戦隊キングオージャー 王の秘宝展』を訪れたことを報告。「朝イチで行ったけどたくさんの方がご来場されており、うれしかったです」と喜ぶと「東京会場は14日(日)までですので、皆様ぜひ遊びに行ってみてくださいっ!」と呼びかけていた。この投稿にファンも反応。「この3人豪華すぎる」「チームゴッカンもいつも応援しています!」と3ショットに歓喜していた。
2024年04月12日明治学院大学国際学部の合場敬子教授が、論文「無毛化する女子高生の身体」を発表しました。◆論文概要本論文は、神奈川県の私立の男女共学高である南風高校(仮名)に在籍する女子生徒32名へのインタビューを通して、女子高校生の体毛の除去について研究したものです。ここで「脱毛」と言わず「体毛の除去」と言うのは、体毛を毛根から抜く「脱毛」だけでなく、肌の表面の体毛を除く「除毛」も含んでいるからです。ほとんどの女子生徒は、脇の下、腕、脚の体毛を除去していました。研究の結果、女子高生の体毛の除去を継続している理由は、体毛に関する規範(体毛を他人に見せてはならない)への同調と想像された自己の構築(体毛がない身体のほうがきれい)でした。想像された自己とは、特定の身体と同一化し、我々が体毛の除去などの美容実践に参加することによってのみ将来得られる、あるいは得られるかもしれない、または現在得られた身体を意味します。南風高校の特定のクラスの女子生徒にとって、体毛を除去することは最低限の身だしなみ実践となっていたので、それをしないという選択肢はなくなっていました。この知見は、美容実践を女性によって自由に選択されたものとみなす主張が、女性が生きている現実をつかみ損ねていることを明らかにしました。その結果として腕、脛の体毛を除去しない女子高生は、他者からの非難は受けていませんでしたが、自分に対する嫌悪を抱いていました。体毛の部位や年齢層によっても異なりますが、今や脇毛、脛毛、腕の毛の除去は、日本社会において、10 代から20 代の女性にとって身だしなみになっていると考えられます。したがって、生理的に体毛の除去ができない女性であっても、体毛の除去をしていないことで、他人から身だしなみをきちんとしていない人として非難される可能性があります。これは不当なことであり、体毛の除去は女性の身だしなみという規範を変えていく必要があります。◆研究者所属・研究者氏名研究者所属: 明治学院大学 国際学部 国際キャリア学科研究者氏名: 合場敬子教授研究者情報: ◆掲載誌名・DOI掲載誌名 : 女性学Vol.30掲載誌URL : 論文タイトル: 「無毛化する女子高生の身体」DOI : 著者 : 合場敬子◆本研究のポイント女性による体毛の除去はあまりにも当然視されて、今までほとんど考察の対象になっていませんでした。研究の結果、女性は体毛を除去しなければならないという身だしなみで悩む女子高生が存在することが明らかになりました。このことから、同じ規範によって苦しんでいる大人の女性もいることが推定されます。今まで、この規範が生み出す問題は、特に日本においてはほとんど議論されていませんでした。本研究は、体毛の除去という美容実践(身体に手を加え、社会で望ましいとされている理想の身体を実現するための数々の行為)が生み出す問題を人々が考えるきっかけを提供できたと考えています。◆研究内容・背景1960年代から70年代の第二波フェミニズムでは、美容実践を女性身体への抑圧の問題とみなし、フェミニズムが取り組むべき課題としていました。第二波フェミニズム運動の中で誕生した『Ms.』の1972年の創刊号では、Lyons and Rosenblatt(1972)が女性の体毛は無用であるという考えが、女性の生身の自己を否定していると指摘し、やがては体毛を除くことが抵抗に会い、毛深い人も毛がない人も幸福に生きることができるようになるであろうと述べています。しかし現代日本では、Lyons and Rosenblatt(1972)が予想した、体毛に関するユートピアは実現していません。第二波フェミニズムは結局、女性は無毛であるべきという規範を変革できず、むしろ体毛の除去はその対象範囲を広げています。一方、90年代後半から英語圏の研究において、若い女性が自己のアイデンティティの表現として身体や外見に関心を払うことが第二次性徴開始後すぐに起こり (Brumberg, 1998)、自己の身体が社会的に承認されるために絶え間なく奮闘していること(Aapola et al., 2005)が指摘されているので、日本の若い女性の美容実践への参加も低年齢化していることが予想されます。そこで、体毛の除去という美容実践が、日本の若い女性、特に10代の女子高生にも起こっているのではないかと予想し、彼女たちの実践について考察しました。・本研究で得られた結果と知見下記に登場する女子生徒の名前はすべて仮名です。1) 除去している体毛の種類インタビューに回答した31名中(回答を拒否した女子生徒が1名いたため)、最も多くの女子生徒が除去していたのは脇毛で27名、脛毛の25名、腕の毛の21名でした。脛毛に比べると、膝上から太ももにかけての体毛を除去する女子生徒は6名で、他には口の周り、鼻の下、眉毛を除去する女子生徒がいました。2) 体毛の除去を始めた理由体毛の除去を始めた理由で一部の女子生徒が語っているように、他者から指摘されるまで彼女たちは体毛の除去について何も思っていませんでした。体毛は除去しなければならないという規範を女子生徒たちは周囲の他者から学んでいました。女子生徒が語った体毛の除去を始めた理由は、母親に体毛を剃ることを勧められたり、女友達や周囲の女子が体毛を剃っていることに気づいたり、友人から体毛を剃るべきだと言われたことで、体毛は除去しなければならないという規範を知り、それに同調していました。また自分の体毛が濃いと認識していた女子生徒も、体毛が濃いことを他者から指摘されたり、からかわれたりすることで、濃い体毛は除去しなければならないという規範を知りそれに同調していました。体毛の除去を始めた理由の中での唯一の例外は、寧音の語りで、友達が体毛の除去をしているのに気づき、さらに脛毛を除去した「ツルツル」の脛が良いと思ったことで体毛の除去を始めていました。彼女の語りには、規範的な理由(友達がしているから、自分もそれに合わせたほうがよい)とツルツルの脛がよいという理由が共存していました。さらにツルツルの脛がよいという理由には、自分の外見をより望ましい状態にしたいという思いがあります。これは寧音にとって、ツルツルの脛が「想像された自己」(the imagined self)(Widdows, 2018, 158)として構築されているからです。Widdows (2018)は多くの社会において「理想の美」(the beauty ideal)が支配的な「倫理的理想」(an ethical ideal)になっており、それが道徳的枠組みを作っていると主張しています。この枠組みは、どのような外見が成功/失敗か、善い/悪いかを判断する共有された基準と、我々の日々の生活における習慣や実践を方向づけます。さらに理想の美との関係において「想像された自己」が構築されます。想像された自己は、特定の身体と同一化し、その身体は我々が現実に得ている身体に同一化しているだけでなく、我々がすべき美容実践に参加することによってのみ将来得られる、あるいは得られるかもしれない、または現在得られた身体でもあります。たとえ我々が想像された自己を決して得られないと知っていても、また美容実践を続けることで様々な代償(多くの努力や時間の投入など)を払わなければならなくても、想像された自己に向かって美容実践を行い続けることが、我々にとって素晴らしいこととして感じられ、力づけられ、楽しく感じられるとWiddows (2018)は主張しています。そのため、寧音は脛毛を除去することで実現する脛を「ツルツルがいいなーって思」っているのです。3) 体毛の除去を継続している理由体毛を他人に見せてはいけないという理由と体毛がないほうがきれいだからという理由の二つが確認されました。体毛がないほうがきれいだからという理由は、想像された自己の構築によるものです。例えば未来にとっては、全身体毛がないツルツルの身体が「想像された自己」(Widdows, 2018, 158)として構築されており、そのため彼女は将来全身脱毛をしたいと考えていました。4) 体毛を除去していない理由結衣は脛毛と腕の毛を除去している女子のクラスメートから、自分がその部位の体毛の除去をしていないことを否定的に評価されているのではないかと想像し、それに怖さを感じていました。これは彼女が所属するクラスの女子や一緒に体育の授業を受けるクラスの女子の中で、脛毛と腕の毛を除去することが最低限の身だしなみ実践になっていることを示しています。Widdows (2018)によると、ある美容実践は時間の経過とともに極端な実践から習慣的なものに変わり、しばしば理想とされる美の最低限度の基準として要求されます。さらに理想とされる美の最低限の基準を多くの人が実践しそれが完全に近い支配力を持つと、その基準は美に関する規範としてもはや見なされなくなり、健康であること普通であることに必要な、最低限の身だしなみ実践とみなされるようになるとWiddows (2018)は主張しています。つまり、一度ある美容実践が最低限の身だしなみ実践として確立すると、その実践に参加しないという選択肢はなくなるのです。その実践を行わないことは取り締まられ、その基準に従わないことは道徳的失敗と見なされ、それは他者からの非難や自分に対する恥や嫌悪を引き起こすとWiddows (2018)は指摘しています。結衣は脛毛と腕の毛を除去していないことについて直接的に他者から非難は受けていませんが、脛毛と腕の毛を除去していないことを居心地の悪いことと感じており、できたらこの居心地の悪さを、他の女子のクラスメートのように脛毛と腕の毛を除去することで解消したいと強く思っていました。この彼女の感情は、脛毛と腕の毛を除去していない自分に対する嫌悪と見なすことができます。美容実践に関して、それを行うか否かの選択肢が女性にあるように言われることが多いですが、実際は体毛の除去のようにそれをしないという選択肢がない状態になっていることを上記の知見は示しています。鈴木(2018)によると10代から20代の女性の約8割が脇毛、脛毛、腕の毛の除去を行っているので、日本社会においてそれらは、この年代の女性にとって身だしなみになっていると考えられます。したがって本研究の一部の女子生徒のように、生理的に体毛の除去ができない女性であっても、高校卒業後体毛の除去をしていないことで、他人から身だしなみがきちんとしていない人として非難される可能性があります。このような非難は、個人の意志や努力では規範に同調することが不可能なのに、規範に同調していないという理由で個人を非難しているので、不当なことであり、体毛の除去は女性の身だしなみという規範は変える必要があります。・今後の研究展開および波及効果美容実践に関して、それを行うか否かの選択肢が女性にあるように言われることが多いですが、実際は体毛の除去のようにそれをしないという選択肢がない状態になっていることをこの研究で明らかにすることができました。今後は、他の美容実践についても、女性は本当にそれらを選択できる状態にあるのかについて考察を深めていきたいと考えています。(参考文献)Aapola, Sinikka, Gonick, Marnina and Harris, Anita. (2005).Young Femininity: Girlhood, Power and Social Change, Palgrave Macmillian.Brumberg, Joan Jacobs. (1998).The Body Project: An Intimate History of American Girls, Vintage Books.Lyons, Harriet and Rosenblatt, Rebecca. (1972, July).Body hair: The Last Frontier. Ms. Magazine, 64-65,131.鈴木公啓、2018、「日本人におけるむだ毛処理の実態及び心理的関連要因」『Fragrance Journal』、56-61.Widdows, H. 2018.Perfect me: Beauty as an ethical ideal. Princeton University Press.明治学院大学 白金校舎□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2024年に本学初の理系学部「情報数理学部」を開設し、既存の学部・組織との有機的な連携、産学官連携を行う「情報科学融合領域センター」も併せて開設しました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月08日2月まで放送されたスーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』にリタ・カニスカ/パピヨンオージャー役で出演した俳優の平川結月が1st写真集『ゆづき。』を5月2日に発売する。その表紙画像が解禁となった。『キングオージャー』で平川は何事にも動じないクールな裁判長・氷雪の国「ゴッカン」の国王のリタ役を演じた。自身初の写真集となる今作では、東北・秋田の地にて“初めて触れる”本物の雪を前に、無邪気な素顔を存分に披露。親しい友人に見せるようなくだけた笑顔から、スーパー戦隊シリーズ出演を経て成長を感じられる凛とした眼差しまで、豊かな感情と表情をそのまま写真に収めた。表紙に選ばれた写真は、まさに平川の「透明感」を前面に押し出した“超ドアップ”の写真に決定。他にはないインパクト大な表紙に。また、Amazon版の表紙ではいつもの平川らしい親しみやすい笑顔の写真が選ばれ、ギャップを楽しめる2種のカバーデザインに仕上がった。
2024年04月03日大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部(大阪府守口市、学長宮本郁夫)は守口市との包括連携協定の枠組みの中で、守口市立大久保中学校のキャリア教育の一環として、未来の自分探しや夢の実現に向けた進学・進路を体験的に考える大学短大見学会を開催しました。中学生からは、自分の目標をしっかりと見つけて大学短大に行きたいなどの嬉しいご感想をいただきました。人 数:2年生90名開催日時:2月27日(火)9:00~12:30テーマ:「大学短大はどんなところ?なりたい自分探し!」内容:大学短大の概要説明、イタリアンカフェでのランチ、キャンパスツアー、模擬授業模擬授業:下記の4講座国際教養学部国際コミュニケーション学科講師クロウオーエンジョン「オーストラリアの文化・英語を楽しく学びましょう」人間科学部スポーツ行動学科准教授津吉哲士「スポーツ栄養サポートについて学びましょう」短期大学部幼児保育学科講師北村麻樹「0歳~2歳の子どもとの関わり方について学びましょう」短期大学部栄養学科教授坂井孝「栄養士の仕事について一緒に学びましょう」主催:地域協働センターYouTubeダイジェスト映像2023年度 大阪国際大学・短期大学部 見学会「大学短大ってどんなところ?なりたい自分探し!」~守口市立大久保中学校の2年生が来てくれました~ - YouTube チアダンス部空手道部キャンパスツアーイタリアンカフェウエイトトレーニングルーム学生食堂学生スタッフ【本件に関するお問い合わせ】大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部 地域協働センター 住所: 大阪府守口市藤田町6-21-57TEL: 06-6902-0617(直)FAX: 06-6902-0619Mail: collabo@oiu.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月27日芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田純)建築学部の学生7人が、特別招聘教授を務める建築家 坂 茂氏が設立したNPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(以下、VAN)の活動に参加し、仮設住宅建設などのボランティアを実施しました。昨年度も、トルコ地震、ハワイの山火事を受け、坂氏が学生を率いて支援活動を行っています。芝浦工業大学は、関連団体などで集めた募金の3,547,187円を被災者の住環境支援を行うVANに送金しました。VANでは、2023年5月に起きた令和5年奥能登地震の仮設住宅建設支援から始まり、2024年1月能登半島地震による避難所への紙の間仕切り(ペーパーパーティションシステム)設置など、被災者支援を継続して行っています。輪島市 3月8-11日にかけて仮設工房を建設芝浦工業大学特別招聘教授・NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク代表 坂 茂氏■能登の地震に関連した学生の活動状況2023年6月3日 珠洲市 仮設住宅(ペーパーログハウス)建設2024年1月9日 金沢市 額谷ふれあい体育館、紙の間仕切り(ペーパーパーティションシステム)設営2024年3月8-11日 輪島市 輪島塗仮設工房1棟 建設、珠洲市 仮設住宅1棟 建設※参加学生数:総勢10人(実人数7人)2024年3月8日から11日には珠洲市と輪島市に仮設住宅1棟、仮設工房1棟を建設しました。珠洲市長からの要望を受け、家屋が倒壊しビニールハウス住まいをされていた高齢者の方の仮設住宅を1棟建設しました。また輪島市では、輪島塗の工房キリモトの敷地内に仮設工房を建設しました。なお令和5年奥能登地震の支援として、2023年6月3日~4日に珠洲市正院地区に建設した仮設住宅は、今回(2024年1月1日)の地震でも何も損傷なく使われています。■参加学生からのコメント(建築学部3年 中村千夏さん)建築を専攻する学生として、今の自分にできることを考えて参加を決めました。活動の中では、何を優先すべきか、どうスムーズに作業を進めるかを常に考えていました。チームのメンバーをよく知ることがスムーズな施工に繋がったと考えています。また被災地支援は、ボランティアする側だけでなく現地の人たちの協力があって活動ができるのだと強く感じました。(建築学部3年 二渡杏さん)図面や企画だけで終わらせず、実際に仮設住宅建設に携わりたくて参加しました。仮設住宅の建設は、慣れれば誰でも作れるのが良い点です。吹雪や大雨になることもあり、思うように作業が進まないこともありました。しかし、実際に使う方の顔を見て、完成を喜んでもらえたことで、活動の意味があったと嬉しく思いました。■送金した募金の概要送金日 :2024年2月29日、3月22日合計金額:3,547,187円募金団体:芝浦工業大学内設置募金箱、芝浦工業大学校友会、芝浦工業大学後援会、株式会社エスアイテック、芝浦工業大学教職員有志■関連リンク▼坂茂建築設計「令和6年能登半島地震 被災地支援プロジェクト」 珠洲市・2023年6月4日 仮設住宅(ペーパーログハウス)建設2024年能登地震後の2023年に建設した仮設住宅の様子(損傷なし)金沢市 1月9日に避難所に紙の間仕切り(ペーパーパーティションシステム)を設営珠洲市 1月28日、避難所の紙の間仕切り設置後の様子2024年3月に完成した珠洲市仮設住宅の外観2024年3月に完成した珠洲市仮設住宅の内観とここに住まわれる瀬戸さん輪島市・2024年3月に完成した仮設工房の外観輪島市・2024年3月に完成した仮設工房の内観と輪島塗職人の桐本氏芝浦工業大学とは工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科 理工系大学として日本屈指の学生海外派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の大学です。東京都(豊洲)と埼玉県(大宮)に2つのキャンパス、4学部1研究科を有し、約9,500人の学生と約300人の専任教員が所属。2024年には工学部が学科制から課程制に移行し、従来の教育の在り方を根本から変えていきます。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月26日3月16日・30日麗澤大学キャンパスにてプレイベント開催麗澤大学(千葉県柏市/学長:徳永澄憲)経済学部の福田誠准教授は、本学の教育理念である道徳教育を礎として、スポーツとSDGsを融合させた本学独自の地域スポーツコミュニティ「うんちく」を2024年4月1日に立ち上げます。これに先立ち、2024年3月16日(土)・30日(土)に、麗澤大学キャンパスでプレイベントを開催いたします。「うんちく」ロゴプレイベント会場となる麗澤大学生涯教育プラザ麗澤大学地域スポーツコミュニティ「うんちく」は、性別や世代の枠を超えて、広く地域住民がスポーツに参加できるコミュニティとなることを目的に設立されます。皆さまの体力測定を行い、その結果をフィードバックすることで、“こころ”と“からだ”の元気の向上に繋げていきます。プレイベントでは以下の3つのクラスを体験することができます。概要は以下をご覧ください。プレイベントクラス詳細【定員】各クラス20名【参加費】無料【申込】プレイベントは、下記の「うんちく」HPよりお申込みください。麗澤大学地域スポーツコミュニティ「うんちく」HP : 福田准教授は、「うんちくでは『誰でも参加できる』をコンセプトに、千葉県下大学初となるスポーツ×SDGsの取り組みを行います。うんちくが麗澤大学と地域社会の架け橋となり、地域にお住いの方々の健全な心と身体作りにお役に立てたらと思っています」と述べています。【麗澤大学について】麗澤大学は昭和10年、創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。「知徳一体」という教育理念のもと、心豊かな人間性を養い、国際社会に貢献できるグローバルリーダーの育成を目指し、教育改革を進めています。「THE 日本大学ランキング」の国際性分野では2017年から連続して千葉県1位の評価を受けています。【プレスリリース】「スポーツ」×「SDGs」麗澤大学地域スポーツコミュニティ設立 3月16日、30日プレイベント実施.pdf : 麗澤大学HPはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月22日大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部(大阪府守口市、学長 宮本郁夫)の学生が、新春の寝屋川を代表する行事「ねや川 戎大祭」の福娘として、笑顔とおもてなしで、訪れた人々に元気を届けました。また、「ねや川戎で、福・福・福・福、寝屋川発展、 はい、はい、はい、はい」などと手拍子でリズミカルに、口上のお囃子を披露しました。場所:京阪寝屋川市駅近くに位置する住吉神社(別称 ねや川戎神社)期間:令和5年12月6日、令和6年1月9日~11日学生:7人(ボランティアバンクの学生)活動:寝屋川市長広瀬様への表敬訪問大阪府警寝屋川署と連携した特殊詐欺被害防止の街頭啓発活動福笹授与等と能登半島地震の義援金募金活動ご奉仕動画: 本学HP: 学生の感想12月6日、寝屋川市長様や警察署等を福娘代表8名のうちの一人として表敬訪問をし、お囃子をさせていただきました。訪問先の皆様は、笑顔で迎えていただき、とても福娘のお囃子をありがたいものとして熱心に受けてくださることがとても嬉しかったです。そして、寝屋川市駅前での防犯啓発活動では市長様と警察署の方々と連携して、市民の皆さんへ詐欺などの防犯を訴える中で、皆さんはとても耳を傾けて下さり、ご年配の方から高校生など広い世代に関心を持ってくださっていたことが印象的でした。市長様と会談をする機会があり、とても市民の皆さんのことを考えて下さっているのを目の当たりにして、私自身、福娘として御奉仕させて頂くにあたり、真心を込めて皆様に福を授けることに、気持ちを引き締めました。また、自分らしく参拝者の皆様を笑顔にして福笹をお授けできるように心掛けました。写真中央:寝屋川市長広瀬様、大阪府警寝屋川署と連携した特殊詐欺被害防止の街頭啓発活動【本件に関するお問い合わせ】大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部 地域協働センター 住所: 大阪府守口市藤田町6-21-57TEL: 06-6902-0617(直)FAX: 06-6902-0619Mail: collabo@oiu.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月30日国立音楽大学(読み:くにたちおんがくだいがく)元学長・元理事長で名誉教授の庄野 進(しょうの すすむ)が2023年10月4日、逝去いたしました。生前のご厚誼に深謝し、謹んでお知らせ申し上げます。葬儀は近親者のみにて既に執り行われました。なお、後日、ご遺族による追悼会が開催される予定です。故人氏名:庄野 進(しょうの すすむ)生年月日:1948年2月17日生(享年75歳)■略歴1979(昭和54)年 東京大学大学院人文科学研究科美学芸術学専攻博士課程単位取得1980(昭和55)年より国立音楽大学非常勤講師1986(昭和61)年より国立音楽大学助教授1993(平成5)年より国立音楽大学教授(2013(平成25)年3月まで)1999(平成11)年より学校法人国立音楽大学理事(2013(平成25)年3月まで)2000(平成12)年より国立音楽大学副学長(2007(平成19)年3月まで)2007(平成19)年より国立音楽大学学長・大学院委員長(2015(平成27)年3月まで)2013(平成25)年より学校法人国立音楽大学理事長(2015(平成27)年3月まで)2015(平成27)年より国立音楽大学名誉教授■著書「聴取の詩学ーJ. ケージから そしてJ. ケージへ」「音へのたちあい~ポストモダン・ミュージックの布置」「講座20世紀の芸術~技術と芸術」「音楽のテアトロン」他■論文「音のエピステモロジー:記譜法から」「電子メディア時代の音楽-アクースマティックな聴取をめぐって」「サウンドスケープ論の立脚点~出発点と現在」「沈黙に触れる…ケージの身体性」「J・ケージのメゾスティックス~ジョイスを介して」「テクノロジカルな音への欲望~17世紀におけるその生成をめぐって」「『作曲』概念の成立をめぐって」他■所属学会等美学会会員、日本音楽学会会員、大学基準協会 大学評価委員会委員、大学評価・学位授与機構 国立大学教育研究評価委員会委員 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月22日学校法人工学院大学(理事長:後藤 治、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、2023年12月15日に行われた理事会で、次期学長に今村 保忠教授を選任しました。任期は2024年4月1日から2027年3月31日までの3年間です。今村 保忠教授<次期学長>今村 保忠(いまむら やすただ) 64歳(現 先進工学部生命化学科 教授)<任期>2024年4月1日~2027年3月31日(3年間)<略歴>学位/理学博士(東京大学)専門分野/生物化学、マトリックス生物学、細胞工学1959年 鹿児島県生まれ1983年 東京大学 教養学部基礎科学科 卒業1985年 東京大学 理学系研究科相関理化学課程修士課程 修了1987年 東京大学 理学系研究科相関理化学課程博士課程 中退1987年 東京大学 教養学部化学教室 助手1989年 理学博士(東京大学)1994年 東京大学 大学院総合文化研究科生命環境科学系 助手1997年 米国ウィスコンシン大学マディソン校 客員研究員2006年 工学院大学 工学部応用化学科 助教授2008年 工学院大学 工学部応用化学科 教授2015年 工学院大学 先進工学部生命化学科 教授2018年 工学院大学 副学長2020年 工学院大学 先進工学部学部長2020年 学校法人工学院大学 理事所属学会/日本結合組織学会(評議員)、日本生化学会、International Society of Matrix Biology、ほか 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月18日明治学院大学は、2023年11月22日の次期学長候補者選挙会で2024年4月1日からの次期学長候補に今尾 真(いまお まこと)法学部教授を選出しました。今後、2023年12月22日の理事会の承認を経て、2024年4月1日に就任する予定です。任期は4年間です。今尾 真氏名(生年):今尾 真(いまお まこと) 1965年10月16日生まれ (就任時58歳)学歴・取得学位:1990年4月~1993年3月早稲田大学大学院 法学研究科修士課程 民事法学専攻 修士(法学)1993年4月~1997年3月早稲田大学大学院 法学研究科博士課程 民事法学専攻 単位取得満期退学専攻分野:民事法学教授歴:1997年4月 本学法学部専任講師2000年4月 本学法学部助教授2006年4月 本学法学部教授本学での経歴:2004年4月~2008年3月 学生部長補佐2008年4月~2010年3月 法律学科主任2010年1月~2010年3月 法学部長事務取扱2012年4月~2016年3月 学生部長2016年4月~現在 法学部長2016年4月~現在 法律科学研究所長その他:2005年~2015年 裁判所職員採用総合職試験(法律・経済区分)委員2011年~現在 港区社会福祉協議会成年後見利用支援センター運営委員会委員長2018年~現在 港区成年後見制度利用促進協議会会長2019年~現在 日本私法学会理事2020年~現在 渋谷区成年後見制度利用促進審議会副会長研究歴:1 先取特権の研究・「動産売買先取特権による債権の優先的回収の再検討序説―フランスにおける動産売買先取特権制度の史的考察―」早稲田法学会誌45巻(1995年)・道垣内弘人編『新注釈民法(6)―物権(3) 担保物権総論・留置権・先取特権・質権・抵当権(1)』有斐閣(2019年)(先取特権の章を執筆)2 物上代位の研究・「動産売買先取特権の『物上代位』のあり方に関する一考察(上・下)―最高裁平成10年12月18日決定を契機として―」法学志林99巻1号・2号(2001~2002年)・「抵当権の物上代位と相殺」高須順一=山田創一=今尾真=明石真昭編著『民法学の伝統と新たな構想』信山社(2022年)・「物上代位とはいかなるものか―判例の展開過程から見えてくるもの」法学志林121巻1号(2023年)3 成年後見法制の研究・「フランス成年者保護制度にみる補助活用への示唆」実践成年後見27号(民事法研究会、2008年)・「フランス成年者保護法改正の意義と理念」新井誠=赤沼康弘=大貫正男編『成年後見法制の展望』日本評論社(2011年)□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。ICT技術が急速に発展し、世界的に利益や効率が優先される時代になり、貧富の拡大や紛争の激化、地球上の生物の生命を脅かしかねない地球温暖化が著しく進行する中で、本学が掲げている理念は輝きを増しています。改めて創立の理念に立ち返り、他にはないリソースを見つめ直すとともに、新たな学びを構築し、揺るぎない存在感がある大学となるよう尽力してまいります。本学は、2023年に創立160周年を迎え、2024年には初の理系学部「情報数理学部」を開設します。明治学院大学は大きく変わります。 明治学院大学 白金校舎明治学院大学 横浜校舎 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月15日ケンプリア株式会社(兵庫県伊丹市)は、近畿大学(大阪府東大阪市) 文芸学部芸術学科造形芸術専攻 安 起瑩教授・経営学部商学科 峯尾 圭准教授と両ゼミの学生とで共同開発した「みかんええやん!近大みかん青汁」を、2023年12月15日(金)にインターネット通販(Amazon)にて発売します。同大学の学生らが企画・デザインした「みかんええやん!近大みかん青汁」と学生プレゼンの様子1. 本件のポイント●大分県産の大麦若葉を搾ったエキスをベースに近大みかんを搾ったエキスをブレンドした、健康美容効果のある青汁商品の開発●同大学の文芸学部と経営学部が連携し、学部横断型プロジェクトとして商品ネーミング、パッケージデザインなどを手がける●当社からのリクエストによるリサーチやプレゼンなど、実学教育を実践2. 本件の内容産学連携受託研究として同大学の学生が主体となり、文芸学部芸術学科造形芸術専攻と経営学部の学部横断型プロジェクトを行い、近大みかん入りの「みかんええやん!近大みかん青汁」を商品化、発売することになりました。当社からの本商品の説明会後、学生がグループに分かれ、既存の青汁商品の現状や販売状況などのリサーチを行い、プレゼンを実施。商品ネーミング24案とキャッチコピー28案、パッケージデザイン18案の提案内容をもとに、コンペ形式で当社にて採用案を決定しました。また、経営学部の学生と連携し、同大学のオープンキャンパスにおいて来校者を対象に試飲会を行い、本商品の味のリサーチを行いました。また、文芸学部芸術学科造形芸術専攻の学生は、当社の要望に応じてパッケージデザインのブラッシュアップを行うなど、実学に基づいた授業を体験し、学部横断と産学連携が融合した商品が完成いたしました。この商品は、2023年12月15日(金)に、インターネット通販(Amazon)をかわきりに販売開始します。3. 商品概要商品名 : みかんええやん!近大みかん青汁商品内容 : 大麦若葉加工食品(3g×36スティック入)※栄養機能食品:ビタミンC販売開始 : 2023年12月15日(金)販売店 : Amazon ホームページ: 価格 : 2,916円(税込)お問い合わせ: ケンプリア株式会社 お客さま相談室TEL 072-773-7570(平日9:00~17:00)【ケンプリア株式会社】1968年創業の健康食品メーカー。日本で初めて大麦若葉エキスを商品化しました。「みなさまの健康と幸せな暮らしを実現します」という企業理念のもと、大地や自然の恵みを活かした商品やサービスを探求し、それらを社会に広く提供しています。所在地 : 兵庫県伊丹市北伊丹7丁目98番地代表者 : 代表取締役社長 深田 秀樹事業内容: 青汁及び健康食品、食品、入浴剤など製造設立 : 1968年資本金 : 3,000万円URL : 【近畿大学】所在地 : 大阪府東大阪市小若江3-4-1学長 : 細井 美彦設立 : 1925年学部 : 情報学部、法学部、経済学部、経営学部、理工学部、建築学部、薬学部、文芸学部、総合社会学部、国際学部、農学部、医学部、生物理工学部、工学部、産業理工学部ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月12日明治学院大学国際学部の合場敬子教授が、論文「化粧による女子高生の身体構築」を発表しました。◆論文概要神奈川県の私立の男女共学高に在籍する32人の女子高生にインタビューを実施し、化粧実践の有無、化粧する理由、化粧をしている場合の効用と代償について考察しました。化粧を行っていない女子高生は5人で、それ以外は化粧実践を行っていました。化粧を継続している幾つかの理由、すなわち素肌を白くきれいに見せる、顔の印象を変える、可愛い二重の目をつくる、化粧が好きという理由はすべて、「想像された自己」に向かって化粧実践を行い続けることを素晴らしいと感じ、そのことに力づけられ、楽しさを感じるからという、Widdows (2018)が指摘した理由に包含されることが明らかになりました。◆研究者所属・研究者氏名研究者所属: 明治学院大学 国際学部 国際キャリア学科研究者氏名: 合場敬子教授研究者情報: ◆掲載誌名・DOI掲載誌名 : 国際学研究 第63号掲載誌URL : 論文タイトル: 化粧による女子高生の身体構築DOI : 著者 : 合場敬子◆本研究のポイント一部の女子高生たちは、化粧をすることを楽しいこと、力づけられることとして感じているため、化粧を続けていることが明らかになりました。これは、第二波フェミニズムが行ってきた説明とは異なる視点で、なぜ多くの女性たちが化粧を含む美容実践を続けているのかを説明することを可能にしています。一方、日本社会で化粧が大人の女性の身だしなみとされていることが、10代の女子高生に影響を与え、身だしなみのために化粧をしたくないけど、しなければならないと考える女子高生や、身だしなみを全うするために化粧の練習をし始める女子高生を生み出しています。またこの規範は、化粧をしたいけど、生理的な理由でできない女子高生を苦しめる可能性を示しています。なぜなら化粧が大人の女性の身だしなみとされている日本では、大人になった時に化粧をしていないと、身だしなみがきちんとしていない人、すなわち礼儀を欠く人と判断され非難される傾向にあります。したがって生理的な理由で化粧ができない女子高生は、大人になってからたとえ化粧したくても化粧をしていないということで非難に晒される可能性が高いと考えられます。また生理的には化粧をすることができるが、化粧をしたくない女性も同じような非難を受けることになるでしょう。したがって、本研究は、化粧が大人の女性の身だしなみという規範の問題点を明らかにすることができました。◆研究内容・背景現在、化粧が低年齢化し、半数近くの女子高生が化粧を行っています。化粧が女子高生の中で広がりを見せているにも関わらず、彼女たちがなぜ化粧をしているのか、化粧による効用や代償をどのように認識しているのかについての研究が行われていないので、神奈川県の私立の男女共学高である南風高校(仮名)に在籍する32人の女子生徒にインタビューを実施し、化粧実践の有無、化粧する/しない理由、化粧をしている場合の効用と代償について考察しました。・本研究で得られた結果と知見1)化粧を学校の内外でしない女子生徒は5人のみで、他の27人は学校の内外で化粧をしていました。南風高校では、学校では化粧をしないが学校外ではする生徒の数(15人)が、学校の内外で化粧をする女子生徒の数(11人)よりも多くなっていました。また、学校では化粧をするが学校外ではしない女子生徒が1人いました。ちなみに、南風高校では生徒指導で、化粧が実質的に禁止されていました。2)女子高生は化粧を継続する理由として、幾つかの理由を挙げていました。その中で、素肌を白くきれいに見せる、顔の印象を変える、可愛い二重の目をつくる、化粧が好きという理由はすべて、Widdows (2018)が指摘した「想像された自己」に向かって化粧実践を行い続けることを素晴らしいと感じ、そのことに力づけられ、楽しさを感じるからという理由に包含されることが明らかになりました。想像された自己とは、Widdows (2018)が提起した概念で、特定の身体と同一化し、その身体は我々が現実に得ている身体に同一化しているだけでなく、美容実践(特定の社会で理想とされている身体を作り上げるための美容行為のこと)に参加することによってのみ将来得られる、あるいは得られるかもしれない、または現在得られた身体であるとされます。たとえ我々が想像された自己を決して得られないと知っていても、また美容実践を続けることで様々な代償(多くの努力や時間の投入など)を払わなければならなくても、想像された自己に向かって美容実践を行い続けることが、我々にとって素晴らしいこと、楽しいこと、力づけられることとして感じられるとWiddows (2018)は主張しています。3)学校で色つきリップ(色がついたリップクリーム)を塗ることで「血色のよい顔にする」ことは、一部の女子高生にとって、身だしなみに近いものとして実践されていました。4)女子生徒の語りから、化粧は大人の女性の礼儀という考え方が今も存在し、彼女たちはその考えを受け入れて化粧実践をしていました。したがって、化粧は大人の女性の礼儀という考え方は存在し続け、その影響力を若い世代である女子高生に与えていると考えられます。5)化粧をしない女子生徒の中に、化粧に興味があるが生理的な理由で化粧ができない者がいることが明らかになりました。化粧が大人の女性の身だしなみとされている日本では、大人になった時に化粧をしていないと、身だしなみがきちんとしていない人、すなわち礼儀を欠く人と判断され非難される傾向にあります(Ashikari, 2003)。したがって生理的な理由で化粧ができない女子高生は、大人になってからたとえ化粧したくても化粧をしていないということで非難に晒される可能性が高いと考えられます。6)女子生徒たちが指摘した化粧による効用は、楽しさ、高揚感、自信を得られる、欠点を隠せる/よりよく見せられる、変身できる、他人の自分に対する評価が上がる、大人っぽくなるという点でした。一方で、化粧の効用をあまり感じないという女子生徒もいました。7)女子生徒たちは上述した化粧による効用を認識しつつも、一方で化粧による代償も認識していました。代償として挙げられたのは、化粧をすることによる面倒くささ、肌が荒れる、お金がかかる、化粧をしていない顔で外出できない、という点でした。この中で、化粧をしていない顔で外出できないという点が最も深刻です。化粧の効用を説明している松井ら(1983)のモデルでは、化粧をすることが外見的評価を上昇させ、それがひいては自信や自己充足感といった心の健康を生み出すと想定しています。しかし、化粧をしていない顔で外出できないという女子生徒の語りは、幾つかの効用を生んでいる化粧が、化粧をせずに彼女が他者に会うことをできなくさせ、それによって彼女が不安を感じていることを明らかにしています。・今後の研究展開および波及効果化粧は大人の女性の身だしなみという規範で悩む女子高生がいるということは、現にこの規範によって苦しんでいる大人の女性もいることが推定されます。今まで、化粧は大人の女性の身だしなみという規範が生み出す問題はほとんど議論されてきませんでした。本研究は、この問題を人々が考察するためのきっかけを提供することができたと考えています。今後は、女性に奨励されている他の美容実践についても考察していきたいと思います。(参考文献)松井豊・山本真理子・岩男寿美子1983「化粧の心理的効用」『マーケティング・リサーチ』 21, 30-41.Ashikari, M. 2003. Urban middle-class Japanese women and their white faces:Gender, ideology, and representation. Ethos, 31(1), 3-37. Widdows, H. 2018. Perfect me: Beauty as an ethical ideal. PrincetonUniversity Press.明治学院大学 白金校舎□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2023年は創立160周年を迎え、2024年には本学初の理系学部「情報数理学部」を開設します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月04日法政大学を含む6大学・2短期大学で構成する千代田区内近接大学の高等教育連携強化コンソーシアム(千代田区キャンパスコンソ)は、シンポジウム「人口減少社会の中の地域と大学連携」を12月20日(水)に法政大学市ケ谷キャンパスで開催します。千代田区キャンパスコンソシンポジウム「人口減少社会の中の地域と大学連携」社会課題が多様化・複雑化し将来の予測が困難な時代において、持続的な発展を実現するために教育の果たす役割がますます大きくなっていると言われています。このシンポジウムでは、人口減少・少子高齢化が加速度的に進展するなかで、持続可能な社会を維持・発展させてゆくことができる地域と大学の連携のあり方とその可能性を考えます。【開催概要】■日時 : 2023年12月20日(水)17時30分~19時45分■場所 : 法政大学市ケ谷キャンパスボアソナード・タワー 26階 スカイホール■参加対象 : 千代田区在住・在学・在勤の方、受験生とその保護者の方、テーマに関心をお持ちの方、千代田区キャンパスコンソの学生・教職員■定員 : 100名(事前申込制先着順)■プログラム: (1)千代田区キャンパスコンソ紹介(2)基調講演(樋口高顕 千代田区長)(3)パネルディスカッション(6大学・2短期大学 学長等)(4)地域連携・大学連携の取り組みに参加した学生による活動報告申込フォーム : シンポジウム詳細: 【千代田区キャンパスコンソについて】千代田区キャンパスコンソは、千代田区内の徒歩圏にキャンパスが近接する6大学・2短期大学(大妻女子大学・大妻女子大学短期大学部、共立女子大学・共立女子短期大学、専修大学、東京家政学院大学、二松学舎大学、法政大学)で構成され、千代田区、地域産業界等とともに、近接地の立地等を生かした大学間連携と地域発展の推進を図ることを目的として、様々な連携事業を展開しています。千代田区キャンパスコンソウェブサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月22日映画『法廷遊戯』(11月10日公開)の特別授業トークイベントが25日に専修大学で行われ、永瀬廉、深川栄洋監督、五十嵐律人氏(原作者)、法学部教授 関正晴氏が登場した。同作は五十嵐律人による同名小説の実写化作。裁判ゲームで実際に起こった殺人事件をきっかけに、法曹の道を目指すセイギ(永瀬)、セイギの幼馴染で法律を学ぶ織本美鈴(杉咲花)、模擬裁判を司る天才・結城馨(北村匠海)の仮面の裏に隠された真実が暴かれてゆく。事実は二転三転し、常識を覆す驚愕の結末が待つノンストップ・トライアングル・ミステリーとなる。○■女子学生からの質問にも答える永瀬廉法学部生ら約60人を前にサプライズ登場した永瀬。同作について「法廷シーンもあったので、実際ピリッとした空気が流れていて、プレッシャーは感じながらもちゃんと演じつつ、謎が解けていくうちにセイギが感じたものをどこまで表情や仕草で出していくのか、監督といっぱい話し合いながら、バランスをは調整しながらやっていました」と振り返る。関教授は「一問一答の形でテキパキと杉咲さんから引き出すところは歯切れよく、答える方もちゃんと答えるという感じで、法廷でやってる現実に近いものがありましたね」と永瀬のシーンを絶賛。弁護士になれるかどうかは「訓練を積んでいけば」と期待を持たせるも、永瀬は「えげつない訓練じゃないですかね?」と苦笑していた。永瀬は「人生で初めて裁判の傍聴にも行かせていただいたんですけど、そこで感じた空気感はちょっと最後のシーンでも出せたんじゃないかな」と自信を見せる。「人生で傍聴に行くことなかったと思うので、この作品に携われて、新しい経験をさせてもらったことが多いなと思いますね」と感謝した。女子学生からは「法律を勉強している女性についてどう思いますか?」と質問も。永瀬は「普通の何倍も勉強して知識をつけていかないといけないことだと思うので、ある意味過酷な状況に耐えられる忍耐力があって強い女性が多いのかなと思います」と答えていた。
2023年10月26日映画『法廷遊戯』(11月10日公開)の特別授業トークイベントが25日に専修大学で行われ、永瀬廉、深川栄洋監督、五十嵐律人氏(原作者)、法学部教授 関正晴氏が登場した。同作は五十嵐律人による同名小説の実写化作。裁判ゲームで実際に起こった殺人事件をきっかけに、法曹の道を目指すセイギ(永瀬)、セイギの幼馴染で法律を学ぶ織本美鈴(杉咲花)、模擬裁判を司る天才・結城馨(北村匠海)の仮面の裏に隠された真実が暴かれてゆく。事実は二転三転し、常識を覆す驚愕の結末が待つノンストップ・トライアングル・ミステリーとなる。○■映画『法廷遊戯』特別授業トークイベントに登場した永瀬廉この日は同大学の法学部生ら約60人が同作を鑑賞し、深川監督、五十嵐氏、関教授から特別講義を受けることに。しかし途中からサプライズで主演の永瀬が登場し、歓声で迎え入れられる。永瀬は「並々ならぬ努力をしないとということもこの作品を通して学んだので、皆さんもそういう思いをされていると思うと、少しだけですけどその気持ちがわかるというか、親近感がわいています」と語りかけた。模擬裁判用の教室で、裁判長の席に座った永瀬は「(撮影では)こっち側はなかったんで。こういうほんまに全部を見渡せる席というのは、特別な感覚がありますよね」と満喫していた様子。法学部エピソードを求められた学生が「この教室で模擬裁判を行いました。おとぎ話の『ヘンゼルとグレーテル』を題材に、魔女を殺したことは立証できるのか」と説明すると、「はあ~面白いですね」と感心する。「『ヘンゼルとグレーテル』についてはそこまで知らないんですけど、殺すのはよくないですね。有罪で!」とカジュアルに有罪判決を下していた。
2023年10月26日日本生命倫理学会は2023年12月9日(土)・10日(日)に、明治学院大学が後援する『第35回年次大会』(大会長・柘植あづみ 明治学院大学教授、於明治学院大学白金校舎)を開催します。テーマは「『生き延びる』ための生命倫理学」です。戦争、災害、パンデミック、地球の気候変動と続く世界に身を置くわれわれにとって、「生き延びる」ことは数年前に増して深刻な課題になっています。そのため、本大会では、「生き延びる」ための生命倫理学とはどんなものか、他者の権利を侵害せず、次世代の他者(まだ存在しない者を含む)の生存をも見据えた生命倫理学をいかに創っていけるのか。それを実践につなげていけるのか。生命倫理学に新たな風を吹き込む機会にしたいと思います。【本大会のポイント 注目シンポジウムの紹介】●「着床前遺伝学的検査(PGT-M)の倫理について考える」体外受精をした受精卵が発生をし始めた段階で、遺伝学的な検査を行い、特定の重篤な病気があらわれる可能性の高い遺伝子(グループ)が見つかれば、それを子宮に戻さないで廃棄する検査についての倫理を議論します。今回は、当事者と医療者に着床前検査についての姿勢や考えを伺い、医学や法学の世界の状況を踏まえて議論します。オーガナイザー:柘植あづみ(明治学院大学)シンポジスト :1. 植木有紗(がん研有明病院 臨床遺伝医療部)「遺伝性腫瘍領域のPGT-Mに対する社会的課題と医療者における認知」2. 太宰牧子(特定非営利活動法人クラヴィスアルクス理事長/一般社団法人ゲノム医療当事者団体連合会代表理事)「遺伝性乳癌卵巣癌当事者の抱える思い」3. 見形信子(神経筋疾患ネットワーク代表)「ありのままを認めない命の選別への反対―ふるい分けられる神経難病当事者としての想い―」4. 本田まり(芝浦工業大学)「着床前検査(診断)に関する諸外国の法的状況」指定質問 :加藤秀一(明治学院大学)●一般無料公開プログラム「世代間倫理と生命倫理」※ 一般公開プログラムは、第35回年次大会への参加登録(有料)がなくてもご参加いただけます。「世代間倫理」は、直近では生命の誕生に関わる生殖倫理の問題ですが、それにとどまらず、いま生きる人々と過去世代からのつながりの捉え方、また、将来世代に対して負う現世代の責任といった問題に広がります。そのため、数十年、数百年、問題によっては数万年のスパンで〈生き延びる〉ことの倫理が問われます。ここで〈生き延びる〉主体は人類に限らず、動物や自然なども包含されます。本シンポジウムはそうした問題関心から、生命倫理にとっての世代間倫理のインパクトを浮かび上がらせることを目指します。1. 戸谷洋志(関西外国語大学、倫理学)「世代間倫理において未来とは何か──ハンス・ヨナスにおける歴史の問題を中心に」2. 森村進(一橋大学名誉教授、法哲学)「未来世代への配慮と保守主義」3. 吉良貴之(愛知大学、法哲学) オーガナイザー「長期主義と世代間倫理」●大会特別企画「提供配偶子による生殖医療と子どもの出自を知る権利―配偶子提供を受けて親になった人が抱える課題―」(通訳有)日本だけではなく世界では、第三者からの提供精子や提供卵子を用いた生殖補助医療で生まれた人たちが、「出自を知る権利」を求める運動を始めています。その権利を認める国が増えつつある中で、日本と台湾は、提供者の匿名性を維持しています。とくに、日本から提供精子・提供卵子を求めて台湾に渡航して生殖補助医療を受ける人がかなりの数にのぼっていますが、提供者は匿名であることが法律で定められているため、生まれた人の「出自を知る権利」がありません。台湾と日本で今後どんな政策が必要になるのかについて議論します。特別講演 :Wu, Chia-Ling, Professor, National Taiwan University(ウ チアリン、国立台湾大学教授)Anticipatory Governance of Gamete Donation and Anonymity Politics in Taiwan(台湾の精子・卵子の提供と匿名提供者をめぐる政策の予期されるガバナンス)シンポジウム :提供配偶子による生殖医療と子どもの出自を知る権利―配偶子提供を受けて親になった人が抱える課題―オーガナイザー:仙波由加里(お茶の水女子大学)1. 寺山竜生(一般社団法人AID当事者支援会)「配偶子提供で親になった当事者から」2. 小泉智恵(獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター)「配偶子提供を用いた生殖医療を検討する夫婦の心理カウンセリング」3. Wu, Chia-Ling(National Taiwan University)その他、盛りだくさんのシンポジウム、ワークショップ、一般演題(口演/ポスター)があります。■開催要領日時 : 2023年12月9日(土)・10日(日)開催方法: 対面開催、一部プログラム後日オンデマンド配信(有料)会場 : 明治学院大学白金キャンパス(東京都港区白金台1-2-37)2号館、3号館参加費 :・正会員:6,000円(通常)、学生会員(2,000円)・一般非会員:7,000円、学生非会員:3,000円※学生参加費の方は受付で学生証を提示してください。・無料公開講座のみ参加は無料関連URL: 主催 : 日本生命倫理学会第35回年次大会実行委員会、日本生命倫理学会後援 : 明治学院大学<申し込み方法>年次大会へ参加するには、事前登録が必要になります。会員と非会員では、事前登録の方法が異なりますので、ご注意ください。参加登録については下記URLをご覧ください。URL: ※大会企画シンポジウム「世代間倫理と生命倫理」は一般無料公開されます(後日オンデマンド録画で視聴する場合は参加登録が必要です)。参加登録期間:2023年10月11日(水)~12月8日(金)オンデマンド配信はホームページにて案内第35回年次大会URL 二次元コード<本大会に関するお問い合わせ>大会事務局明治学院大学 白金キャンパス所在地: 〒108-8636 東京都港区白金台1-2-37TEL : 03-5421-5359(留守番電話)e-mail: jab-conference@ja-bioethics.jp 第35回年次大会□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2023年である今年創立160周年を迎え、2024年には本学初の理系学部「情報数理学部」を開設します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月23日吹奏楽部大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部(大阪府守口市、学長:宮本郁夫)のクラブの学生達が、4年ぶりに開催された守口市立よつば小学校の校庭キャンプに協力しました。本学からは、吹奏楽部、ダンス部、チアダンス部がボランティアとして参加し、パフォーマンスを行いました。主催:よつば校区青少年育成指導員会対象:守口市立よつば小学校5・6年生日程:2023年8月5日吹奏楽部は、トトロのメドレーや小学生に人気のJポップ等の演奏、各楽器がワンフレーズを演奏する楽器紹介を行いました。緑黄色社会の「Mela!」では、チアダンス部とコラボレーションをしました。チアダンス部がポンポンで作った「ヨ・ツ・バ」に、みんな驚いていました。子ども達が楽しそうに手拍子を打ちながら参加してくれたため、学生達は思う存分に力を発揮することができました。吹奏楽部の演奏では、チアダンス部やダンス部の学生が大きな手拍子や歓声で、子ども達と一緒に盛り上げていました。ダンス部は、子ども達に質問をする等の掛け合いをしながらパフォーマンスを行いました。YOASOBIの「アイドル」では特に盛り上がり、学生と子ども達が一体となったパフォーマンスとなりました。暑い中でしたが、学生達も子ども達もみんな笑顔になっていました。どのクラブも普段パフォーマンスを行う環境とは全く異なるため、当日までは不安もありました。しかし、小学生の笑顔を見たり小学生が学生達にたくさん話しかけてくれたこと、また、よつば小校区の育成会の方が温かく迎えてくださったことにより、とても良い雰囲気の中で楽しく活動をさせていただくことができました。校庭キャンプは、別々に活動しているクラブが互いの頑張りや活躍を知ることができる貴重な機会となりました。このような形でボランティアを行うことは、学生達にとって大きな学びになったことと思います。吹奏楽部&チアダンス部ダンス部ダンス部大阪国際大学 大阪国際大学短期大学部 【本件に関するお問い合わせ】大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部玉井久実代 准教授住所: 大阪府守口市藤田町6-21-57TEL: 06-6902-0791(代) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月14日東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 高橋 将記准教授、広島大学大学院 医系科学研究科 田原 優准教授、太陽化学株式会社(本社:三重県四日市市、代表取締役社長:山崎 長宏)らによる研究グループは、グアーガム分解物のセカンドミール効果として、朝食・昼食時の摂取による夕食時の食後血糖値の上昇抑制作用を明らかにし、第10回日本時間栄養学会学術大会で発表します。学術大会開催日:8月26日(土)発表演題:「グアーガム分解物の摂取による夕食時の血糖値抑制効果に関する研究」酒井 哲志(*1)、藤平 杏子(*2、*5)、大橋 海音(*1)、福家 冴佳(*1)、WANG CHUNYI(*1)、FEI WEI(*1)、安部 綾(*3)、田原 優(*4)、高橋 将記(*1)(*1:東京工業大学 環境・社会理工学院、*2:日本学術振興会特別研究員、*3:太陽化学株式会社ニュートリション事業部、*4:広島大学大学院 医系科学研究科、*5:東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院) 1. 研究背景について生活習慣病の1つである糖尿病は日本では国民病とも言われており、「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性で約2割、女性で約1割に上ります。糖尿病のリスクを高める原因の1つが食後高血糖で、糖尿病だけではなく血管系疾患の発症進展リスクにもつながることが示されています。このため、食後高血糖を抑制する食物繊維やポリフェノールなどの食品成分が注目されています。さらに、食事成分の吸収や代謝には体内時計が大きく影響するという時間栄養学の研究が進み、食べるタイミングも重要であることが明らかになりつつあります。例えば、朝食時よりも夕食時の方が食後高血糖を引き起こしやすいことや、あらかじめ血糖値の上昇を緩やかにする食事を摂ると、その後の食事での急激な血糖値の上昇が抑えられるという、セカンドミール効果などが明らかにされています。また、食品機能性成分の食後血糖値上昇抑制作用も食べるタイミングにより異なる可能性があります。グアーガム分解物※1(Partially Hydrolyzed Guar Gum、以下 PHGG)は、グァー豆由来の水溶性食物繊維で、グア豆食物繊維とも呼ばれる食後の血糖値上昇抑制作用を持つ素材の1つです。そこで、本研究では、PHGGのセカンドミール効果として、朝食と昼食時におけるPHGGの摂取が夕食時の血糖値に及ぼす影響を検証しました。2. 研究方法について健常若年男性9名を対象として、PHGGを摂取する試行(PHGG試行)、プラセボを摂取する試行(プラセボ試行)の2試行を行うダブルブラインド・クロスオーバー試験※2を実施しました。対象者には朝食時、昼食時に規定食とともにPHGGあるいはプラセボをそれぞれ5gずつ、夕食時には規定食のみを摂取させました。持続型血糖測定器※3を用いて朝食、昼食、夕食時それぞれの食前、食後30分、60分、90分、120分の血糖値を測定しました。また、各食後における曲線下面積(AUC)※4ならびに最大値を算出し、群間比較を実施しました。3. 主な研究結果についてグルコース濃度、AUCならびに最大値について、朝食時ならびに昼食時の全てのタイムポイントで、両試行に有意差は認められませんでしたが、夕食時において、プラセボ試行と比較してPHGG試行では食後60分後の血糖値が有意に低く抑えられ、また、血糖値の最大値も低く抑えられる傾向が認められました。4. 考察と今後の展望本研究では、朝および昼にPHGGを摂取することで、夕食時の食後血糖値の上昇が抑制されるという、セカンドミール効果が明らかになりました。問題になりやすい夕食の食後高血糖のコントロールにPHGGが活用できる可能性が考えられます。PHGGは、腸内細菌叢による短鎖脂肪酸※5産生促進、糖の吸収抑制などの機序で血糖値上昇を抑制させる可能性が示されています。これらの作用は、摂取数時間後におこるため、この作用時間の差異が朝食・昼食時の摂取で夕食時の血糖値上昇抑制がみられた理由だと考えられます。今後は個人差も含め、詳細なメカニズムを明らかにするため、研究を継続して参ります。■用語説明※1 グアーガム分解物インド・パキスタン地方に生育するグァー豆の種子に含まれる高分子食物繊維グアーガムを分解した水溶性食物繊維。グァー豆の食物繊維やグア豆食物繊維とも呼ばれる。善玉菌の餌になりやすく、優れた腸内環境改善作用を有する。※2 ダブルブラインド・クロスオーバー試験被験者、評価者の両方が、被験者がどの群に割りつけられているかを知らない状態で、被験者を異なる群に割りつけ、各群に試験食品かプラセボ(見た目や味などは試験食品と区別がつかないが、機能性成分を含まないコントロール食品)を一定期間摂取させた後、休止期間を経て、もう一方の食品を摂取させ、試験食品の有効性や安全性を比較する試験。被験者、評価者の思い込みや先入観の影響を排除でき、被験者の個人的な変動要素も排除できる、質の高い試験方法とされている。※3 持続型血糖測定器センサーを腕に取り付けることで24時間、数日間連続して血糖値を測定できる測定器。※4 曲線下面積(AUC)AUC(Area Under the Curve)は、グラフの曲線の下に含まれる面積を指す。血糖値のAUCは、血糖値の時間経過に対する曲線の下の面積を計算したもので、血糖値の総合的な変動を表す指標として使われる。※5 短鎖脂肪酸食物繊維やオリゴ糖などを腸内細菌が発酵してつくる有機酸。消化管のエネルギー源となり、バリア機能を強化し、消化管の運動を調節するなど、腸内環境の維持に重要な役割を果たす。また、全身のエネルギーとして使われたり、糖代謝・脂質代謝を調節したりとさまざまな機能を有する。■太陽化学株式会社概要商号 : 太陽化学株式会社代表者 : 代表取締役社長 山崎 長宏所在地 : 〒512-1111 三重県四日市市山田町800番設立 : 1948年1月事業内容: 乳化剤、安定剤、鶏卵加工品、機能性食品素材等の開発、製造。資本金 : 77億3,062万円URL : 伝統的な天然素材から、最先端技術を応用した新規素材まで様々な食材・工業用途向素材を取り扱うと共に、研究開発型企業として、無限の可能性を秘めた機能性食品素材の創造に取り組んでいます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月17日大阪音楽大学(所在地:大阪府豊中市、学長:本山 秀毅 教授)は来年度「音楽×地域創生」をメインテーマにした全国の音楽大学で初*の「地域創生ミュージックマネジメント専攻」を開講します。それに先立ち、7月16日に開催されるオープンキャンパスにて、高校生向けに音楽と観光学をテーマにした講義と実践型ワークショップを開催します。音楽を起点に異分野を巻き込み、さらに社会に求められる人材の育成を目指します。*日本国内の音楽大学における、音楽と地域創生を学ぶマネジメント系専攻として(2023年2月時点 本校調べ)大阪音楽大学【異分野を取り込み進化する】音楽大学全体の学生数はこの20年で激減しています。文部科学省の学校基本調査によると、音楽関係学科の学生数は、2000年度22,829人でしたが、2020年度には、15,932人と3割以上も減少しています。原因としては少子高齢化や、女性の社会進出、就職率の低さ、音楽と社会を結びつける学部の創設などの課題に対応しきれず、従来の演奏教育に重点がおかれたままの大学が多いことが考えられます。キャンパスの様子こうしたなか、大阪音楽大学では、これまで音楽大学が踏みいれてこなかった地域創生・観光の分野も包括し、音楽と異分野を掛け合わせて社会にさらに求められる人材を育成しようと「地域創生ミュージックマネジメント専攻」を開講します。それに先立ち、7月16日に行われるオープンキャンパスにて、高校生向けに「音楽×地域創生」のイメージをもっと深めてもらおうと、音楽と観光学をかけ合わせた講義に加え、実践型ワークショップを開催します。アートコーディネーター・放送ディレクター・観光分野のコンサルタントなど各分野で活躍中の専門家でもある教授陣が地域創生と音楽の可能性についてお伝えします。オープンキャンパス担当の教授陣コロナが明け、地域活性化を兼ねた音楽フェスや、地域での音楽イベントなどは激増し、コミュニティを繋ぐ音楽の力に注目が集まっています。音楽は狭い分野に限られた学問ではなく、社会や文化を創造していくものです。当学は創立者の永井 幸次が「新音楽新歌劇ノ発生地タラン」と、新たな音楽の源となるべく開学いたしました。今の時代に合わせて音楽の可能性にチャレンジしていくことで、音楽大学としての新たな価値を作っていきたいと考えております。【講義&ワークショップ概要】◆ 名称 :アフターコロナの観光とエンターテインメント~音楽大学の「観光学」授業&実践型ワークショップ体験!◆ 内容詳細:「地域創生ミュージックマネジメント専攻」で新規開講される音楽大学ならではの「観光学」と実践型ワークショップを体験していただきます。◆ 実施日時:2023年7月16日(日) 13:00~15:00◆ 開催場所:大阪音楽大学キャンパス内(大阪府豊中市庄内幸町1-1-8)受付:大阪音楽大学K号館1階◆ 参加方法:完全予約制/参加無料オープンキャンパス申し込みフォームより ■大阪音楽大学 概要名称 : 大阪音楽大学学長 : 本山 秀毅所在地: 大阪府豊中市庄内幸町1-1-8創立 : 1915年URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月29日法政大学デザイン工学部 川久保俊研究室(所在地:東京都新宿区、代表研究者:川久保 俊教授、以下 法政大学)と日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新屋 浩明、以下 日本工営)は、茨城県つくば市の協力のもと開発した自治体におけるSDGs達成に向けた取り組み状況・取り組み体制を診断・可視化するオンラインSDGsツール「TSUMUGI@(つむぎあっと)」の本格版を2023年7月3日(月)にリリースします。オンラインSDGsツール「TSUMUGI@(つむぎあっと)」のイメージ図◆TSUMUGI@の概要TSUMUGI@は、地方自治体におけるSDGsの取り組み状況を簡単に診断・可視化するセルフアセスメントツールです。各部署の職員がWeb上で設問に回答することで、取り組み体制や進捗状況を診断し、チャートやスコアで結果が可視化されます。2022年4月にβ版をリリースし、徳島県徳島市、佐賀県鹿島市等全国14自治体をパートナーとして実証実験を行い、ツールの有効性と実用性の向上に取り組みました。実証で得たフィードバック、知見や成果をもとにツールの機能改良、設問の精緻化を行い、2023年7月に本格版のリリースに至りました。現在は、オンラインSDGsプラットフォーム「Platform Clover」(※1)と連携し、TSUMUGI@を活用した地方創生、サステナブルな社会づくりを目指して全国での普及展開に取り組んでいます。※1 法政大学川久保研究室と一般社団法人サステナブルトランジションが共同開発。持続可能な社会を共創するためのオンラインSDGsプラットフォーム。◆TSUMUGI@の特徴・現状把握のための作業負担を軽減し、総合的に診断SDGsは17ゴール/169のターゲット/232の指標から構成されることから、自治体全体のSDGsへの取り組み状況を総合診断するには、時間と労力を要します。「TSUMUGI@」は、自治体内の複数の担当課が、それぞれ担当する分野の設問に回答できる仕様としました。各担当課からの回答結果の積み上げから自治体の取り組み状況やプロセスを総合的にスコアリングし、全体把握のための作業負担を省力化します。・有識者と自治体との共同研究により中立性と透明性、有効性の高い診断基準を確立診断項目は、“地方創生SDGs”を推進する内閣府の推進委員会で有識者が検討・公開した基準や指針に基づいて作成されています。また、設問はローカルSDGs研究に従事している法政大学川久保教授が監修し、つくば市との共同研究を通じて有効性を検証し、中立性、信頼性の高い診断基準を確立しました。・オンライン上での各担当部署の一元管理、経年的な変化の把握総合診断に加えて、ゴール別や担当部署別に、SDGs達成に向けた取り組み状況を一元管理、また経年的な変化を把握することができます。それにより、様々な切り口から強みや課題を見える化し、事業の方向性の見直し・立案に活用が可能です。・取り組み状況をわかりやすく見える化ツールの診断結果画面では、SDGsへの取り組み状況が分かりやすいチャートやスコアで可視化されるので、庁内、市民・事業者などへの情報発信、意識啓発等に活用が可能です。取り組み診断回答画面および診断結果画面のイメージ図◆法政大学川久保研究室について環境工学の視点を踏まえた建築・都市環境に係る研究、SDGsを建設・都市づくりに活かす研究等を行っています。また、SDGsに積極的に取り組む方々を支援するオンラインアプリケーション、プラットフォームを開発・公開し、SDGsへの取り組みの加速化に向けた活動を行っています。ホームページ: ◆日本工営について国内最大の建設コンサルタント会社として、安全・安心な生活、豊かな日常を支える社会資本づくりに関わるコンサルタント事業や電力エンジニアリング事業を通じて、世界各地で国づくりの一躍を担っています。ホームページ: TSUMUGI@に関する関連記事: (開発担当者インタビュー) (開発経緯紹介)◆関連リンク・TSUMUGI@について(Platform Cloverホームページ内) ◆本システムに関するお問い合わせ先日本工営株式会社担当 : 菊池、櫻井、幾瀬、村上Tel : 03-5276-3930E-mail: nk-sdgslocal-info@n-koei.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月26日明治学院大学経済学部の中野暁専任講師と赤松直樹准教授らの研究グループは、消費者の購買やメディア接触の実行動が記録されたパネルデータと、アンケート調査によって取得した心理データを統合したシングルソースパネルデータを用いて、消費者セグメンテーション・アプローチによる探索的な分析を実施し、パニック購買する消費者の特性を明らかにしました。本研究成果は、2022年12月14日に日本商業学会の欧文誌International Journal of Marketing & Distribution (IJMD)にて“Consumer panic buying: Understanding the behavioral and psychological aspects”(消費者のパニック購買:その行動的・心理的側面の理解)としてオンライン掲載されました。また、2023年5月27日に行われた日本商業学会第73回大会にて、学会賞論文部門『IJMD』優秀論文賞を受賞しました。◆概要新型コロナの感染拡大初期、日用品・食品の過度な買い占めといった消費者によるパニック購買現象が全国各地で問題とされました。パニック購買は、地震や感染症などの災害の後によく起きる消費者行動として古くから観測されてきました。しかしながら、どのような性質を持った人たちがそうした行動をとるのかについては必ずしも十分に理解されてきませんでした。特に、実際の購買行動と消費者の心理を結びつけて解釈する取り組みはあまり行われてきませんでした。本研究では、2020年2月の政府による小中学校の休校宣言と4月の第一回緊急事態宣言の後に、2度のパニック購買機会があったことを、日用品・食品の消費者の購買金額の時系列波形から観測しました。このときに、2度にわたり通常時より大幅に買い溜めを行った強くパニック購買をする人たち(全消費者の5.8%)、日頃から購買経験が豊富でこれら機会にはパニック購買せず、通常時より少し多くの備蓄を行った人たち(39.2%)、1度目の波ではあまり多く買いませんでしたが、2度目には合理的に多くの購買を行った人たち(15.0%)といった特徴的な5つのセグメントを特定しました。強くパニック購買する人たちは、普段あまり日用品・食品を買わない男性が多く、その心理には不安感や衝動性が関係していることが示されました。この人たちは、ウェットティッシュを日頃の約22倍、ペット用品を約12倍、トイレットペーパーや米を約7倍買うなど極端な買い溜め行動が見られました。また、消費者の大部分を占める通常よりも少し多くの備蓄を行った人たちには、女性で家族人数が多い、購買経験が豊富な人たちが含まれていました。これらの結果は、一部の極端な人たちが大量に買い占めていることを実証的に示しています。そのため、小売業者にとっては、一人あたりの購入数量の制限を行うなど、消費者全体に商品を行き届かせる施策が重要であることがデータからも示唆されました。◆本研究のポイント・新型コロナの感染拡大初期、2020年2月の休校宣言と4月の第一回緊急事態宣言の後の2度の機会に、日用品・食品の過度な買い占めといった消費者のパニック購買現象が確認されました。・本研究では、実際の消費者の購買が記録された行動データとアンケートによる心理データを統合した分析を行い、パニック購買する消費者の特性を明らかにしました。・2度にわたり通常時より大幅に買い溜めたパニック購買者(全消費者の5.8%)は、普段あまり日用品・食品を買わない男性が多く、その心理には不安感や衝動性が関係していました。・この人たちは、第1波時にウェットティッシュを日頃の約22倍、ペット用品を約12倍、トイレットペーパーや米を約7倍買うなど極端な買い溜め行動が見られました。・一方で、消費者の大部分である日頃の購買経験が豊富な人たち(39.2%)は、パニック購買を行っているのではなく、通常よりも少し多くの備蓄を行っているだけであることが確認されました。・一部の極端な人たちの買い占めを制限する施策を行うことが、消費者全体に商品を行き届かせる上で重要であることが示唆されました。◆研究内容■背景パニック購買は、災害の後によく見られる消費者行動であり、新型コロナの感染拡大初期には、店舗の棚が空になる現象が世界中でみられるなど、大きな社会問題になりました。通常、消費者は将来の消費を見越して備蓄を行いますが、パニック購買は予想される消費量の不足水準を大幅に上回るような買い溜め行動であり、不安感などのネガティブな感情がそれを引き起こすことが知られてきました。しかしながら、実際にどのような商品がどの程度多く、誰にパニック購買されるのか、その特性を行動的側面から理解した研究は限られていました。また、そうした行動には、どのような消費者の心理が関係するのか、実際の購買行動と消費者の心理を結びつけて解釈する取り組みはあまり行われてきませんでした。そこで、本研究では複数のデータソースが統合されたシングルソースパネルデータを用いて、パニック購買する消費者の行動的・心理的特性を探索的に検証する実証研究を行いました。■データと研究手法データには、株式会社インテージが運営するi-SSP(R)(インテージシングルソースパネル(R))※注1におけるSCI(R)(全国消費者パネル調査)※注2、モバイル調査、テレビ視聴調査、アンケート回答を利用しました。このデータでは、購買行動と情報接触行動、消費者心理の関係を捉えることができます。分析は図1の手順で行われました。まず、データ内の全消費者の購買を集計した金額前年比(7日移動平均)の時系列波形から一時的な購買増加が起きたタイミングを把握しました。波形の特徴を記述・分類する手法を用いて、特定期間に(1)購買の増加が起きたが、(2)その後、一定の水準に戻った、一時的に購買が増加した商品カテゴリ群を特定しました。続いて、それら商品カテゴリ群を個々の消費者が、第1波と第2波の際に、新型コロナ以前の通常時と比べてどの程度多く購買しているかを指標化しました。この指標を使って、消費者セグメンテーション分析を行いました。また、セグメント所属に対して影響する要因を特定する統計解析を行いました。図1. 分析手順■本研究で得られた結果・知見本研究では、図2の購買金額の前年比(7日移動平均)の時系列波形にみられるように、小中学校の休校宣言と第一回緊急事態宣言といった政府の介入直後に2度の購買が増加する機会を確認しました。一方で、この傾向は商品カテゴリ毎に異なっています。また、特に第2波ではStay homeの影響で恒常的に需要が増加した商品カテゴリが含まれます。そこで、商品カテゴリ毎に一時的な購買増加が起きているもの(急激に購買量(金額)が上がって、その後下がったもの)を抽出しました。これらの商品カテゴリには、ティッシュやトイレットペーパー、石鹸などの衛生品や乾麺、パスタ、小麦粉といった主食、缶詰やインスタント食品など保存のきく食品、ペット用品などが含まれています。消費者セグメンテーション分析を行った結果、通常時と比べた買い溜め傾向の度合いに応じて、5つの消費者セグメントに分類されました。具体的には、強くパニック購買する人たち(5.8%)、弱くパニック購買する人たち(15.8%)、合理的に買い溜める人たち(15.0%)、無関心な人たち(24.3%)、通常より少し多くの備蓄をする購買経験の豊富な人たち(39.2%)です。強くパニック購買する人たちは、普段あまり日用品・食品を買わない男性が多く、子供の人数が多い人たちが含まれました。また、その心理には不安感や衝動性が関係していることが示されました。情報接触の傾向としてはモバイルニュースをよく見る人たちであり、商品の買い方はECをあまり利用しない実店舗派の人たちでした。この人たちは、第1波時にウェットティッシュを日頃の約22倍、ペット用品を約12倍、トイレットペーパーや米を約7倍買うなど極端な買い溜め行動が見られました。その一方で、消費者の大部分は、通常よりも少し多くの備蓄を行っただけに過ぎないことも確認されました。こうした人たちには、女性で家族人数が多く、日頃から日用品・食品を買っている経験豊富な人たちが含まれていました。これらの結果は、パニック購買が大部分の人たちに生じているのではなく、一部の限られた消費者セグメントで起きていることを示唆しています。図2. 日用品・食品の購買金額の前年比(7日移動平均)の時系列波形 縦線は休校宣言(2020年2月)と第一回緊急事態宣言(4月)を表す。データソース:インテージSCI。■今後の研究展開および波及効果パニック購買する消費者は、消費者全体からみれば、必ずしも大部分ではありません。そのため、一部の消費者が過度に買い占めることを防ぐことができれば、全体への供給が安定することが示唆されます。また、日頃から日用品・食品の購買経験が少ない人は、危機時の買い溜めを行いやすいことがわかりました。不安感や衝動性にかられた購買は避ける心がけが必要になります。その際、家庭内でも日頃から日用品・食品を買っている主たる家事担当者が購買量の調整を行うなど、家族の中で注意喚起していくことが有効だと示唆されます。※注1【i-SSP(R)(インテージシングルソースパネル(R))】SCI(R)(全国消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者からパソコン・スマートフォンからのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関するデータを収集するもの。パソコン・スマートフォン・テレビそれぞれの利用傾向や接触率の他、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることができる。※注2【SCI(R)】全国15歳~79歳の男女53,600人の消費者から、継続的に収集している日々の買い物データ。消費者を起点としたブランドマーケティングや店頭マーケティングに活用できる。◆研究者所属・研究者氏名中野暁専任講師研究者情報: 赤松直樹准教授研究者情報: ◆掲載誌名・DOI・掲載誌名International Journal of Marketing & Distribution (IJMD) 日本商業学会・DOI ・論文タイトルConsumer panic buying: Understanding the behavioral and psychological aspects (消費者のパニック購買:その行動的・心理的側面の理解)・著者中野暁(明治学院大学)、赤松直樹(明治学院大学)、水野誠(明治大学) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月20日2023年6月16日(金)明治大学リバティタワーにて19時開演立川流の落語家にして、20冊以上の著作がある作家でもある立川談慶さんと、明治大学法学部教授で法と言語の専門家、堀田秀吾さんのクロストークも楽しめる落語会を6月16日に明治大学で開催します。罪と罰の概念は国や時代により異なります。落語でおなじみの八っあん、熊さんがいた江戸時代では、どういう罪と罰の概念だったのでしょうか?立川談慶師匠による「紙入れ」、「五貫裁き」の落語2席を堪能いただき、「江戸時代と現代日本の罪と罰」をテーマに談慶師匠と堀田教授の対談をお楽しみいただけます。お二人の談話をナビゲートするのは作家のエージェント会社、アップルシード・エージェンシー代表で、自らも小説を書く鬼塚忠。明治大学には地下に拷問博物館があり、江戸時代の拷問道具や方法に関する展示が行われています。お時間があれば、落語会の前にお立ちよりいただくと、より楽しめるかもしれません。立川談慶落語会概要■開催日時:2023年6月16日(金)19時開演(18:45分開場)20:45終演(予定)■会場:明治大学リバティタワー9階1095教室101-8301東京都千代田区神田駿河台1-1 ■落語演目:紙入れ・五貫裁き■トーク:テーマ「江戸時代と現代日本の罪と罰」立川談慶(落語家)、堀田秀吾(明治大学法学部教授)、鬼塚忠(小説家「花戦さ」)■料金:事前申込2,500円、当日3,000円■予約方法:下記URLにて申込 ■主催:アップルシード・エージェンシー■協力:堀田秀吾(明治大学法学部教授)■問合せ先: info@appleseed.co.jp 立川談慶師匠プロフィール落語立川流真打で著述家。「本格派(本書く派)落語家」。1965年11月16日生長野県上田市出身慶應義塾大学卒業。1988年(株)ワコール入社も芸人の夢を諦めきれず1990年吉本興行福岡1期生オーデションに合格し所属となる。1991年(株)ワコールを退社、吉本興業も退所。立川流Aコースに入門「立川ワコール」を名乗る。2000年二つ目に昇進、師匠七代目立川談志による命名で「立川談慶」に改名、2005年真打昇進(慶應義塾大学卒初の真打)。趣味の筋トレは50歳を超える今でもベンチプレス100㎏以上を上げる。著述業は落語家として異色の20冊を超える。堀田秀吾氏プロフィール明治大学法学部教授。法と言語科学研究所代表。専門は社会言語学、理論言語学、心理言語学、神経言語学、法言語学、コミュニケーション論。研究においては、特に法というコンテキストにおけるコミュニケーションに関して、言語学、心理学、法学、脳科学など様々な学術分野の知見を融合したアプローチで分析を展開している。執筆活動においては、専門書に加えて、研究活動において得られた知見を活かして、一般書・ビジネス書・語学書を多数刊行している。アイドルのプロデュースから全国放送のワイドショーのレギュラー・コメンテーターなど、研究以外においても多岐に渡る活動を見せている。立川談慶落語会演目:五貫裁き・紙入れ・トーク in東京 : 立川談慶 公式ホームページ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月25日知り合いの浮気現場に遭遇したことはありますか?それが大切な友達のパートナーであれば本人に報告するか迷うものですが、職場の上司や大学の教授など、親しいとも呼べない間柄だとただ気まずいだけ。口を出すほどではないものの、心の中では「やめておいた方が…」と呟いてしまいますよね。とくに、映画館などのデートスポットで働いている人は、浮気現場の目撃にも注意したいところ。今回は、そんな「映画館のバイト中の浮気現場目撃」エピソードを紹介します!チケットを売るバイトをしていると、お客さんとして来たのは…私は、映画館でチケットを売るアルバイトをしています。ある日、私が通う大学の教授がお客さんとして映画館に来ていました!教授はある映画のチケットを購入。隣には奥さんのような女性もいて、仲良く手をつないで館内へ入っていきました。教授もこちらに気が付いている様子で、少し気まずそうにしていたので、奥さんと仲良しなんだなぁと微笑ましく思っていたのですが…。数日後、家族連れのお父さんはまさかの教授!?それから数日後、アルバイト中にお母さんと子ども2人がチケットを買いにきました。「大人2人、子ども2人ください」と言われて、あとからパパが来るんだなと思ってチケットを発券したのですが…。なんと、そこに現れたのは先日の教授。もちろんこのお母さんと、先日見かけた奥さんのような女性は別人です。私はそこではじめて、教授の浮気現場に遭遇していたことに気が付きました…。教授、この映画2回目だよな…や、浮気だよな…など、さまざまな思いを抱えながらお会計したのを覚えています。(女性/学生)職場近くのデートにはご用心まさかの教え子に浮気現場を見られてしまうなんて、教授として不甲斐ないですよね。お子さんが2人もいながら浮気をするなんて、どんな気持ちなのでしょうか…。浮気現場は職場の近くなど誰が見ているかわからないもの。カップルで足を運ぶ際も注意したいところですね。※こちらは実際に募集したエピソードを元に記事化しています。
2023年05月21日東京・神田の明治大学駿河台キャンパス内にある明治大学博物館では、日本考古学に大きな足跡を残した故大塚初重明治大学名誉教授が手がけた発掘調査による出土品や調査記録などを紹介する企画展『東国の古墳文化の実像を求めて―大塚初重と明大考古学―』が5月27日(土) より開催される。太平洋戦争から復員後、発掘によって歴史を明らかにする考古学の存在に衝撃を受けた大塚は、静岡県登呂遺跡の調査に参加。その後、日本各地の遺跡の発掘調査とその研究に携わった。中でも、長野県の大室古墳群、茨城県の虎塚古墳をはじめとする東日本の古墳文化を研究の中心に据え、その実像を明らかにしてきた。同展では、登呂遺跡出土壷形土器、大室古墳群出土鉄鏃・玉類、三昧塚古墳出土衝角冑・小札甲片(茨城県・国指定重要文化財)など、実物の出土遺物などを通して大塚の考古学研究と市民への普及に対する情熱と足跡を振り返る。なお、駿河台キャンパス内の喫茶施設「カフェパンセ」では、大塚が発掘に携わった虎塚古墳をモチーフにした「虎塚古墳発掘カレー」を提供(5月29日~8月7日)。こちらは明大生で構成される「博物館・学生広報アンバサダー」考案によるメニューで、前方後円墳型に盛られたライスをスコップ型のスプーンで発掘すると、中からトッピング(遺物)が出現する仕掛けや石室内部の文様をスライスチーズやサラミで表現している。さらに古墳の壁画にちなんだ2色のカレールー「赤色(壁画の赤色顔料ベンガラ、5月29日~6月30日)、白色(壁画の下塗り白色粘土、7月3日~8月7日)」が期間ごとに登場。「カフェパンセ」は博物館来館の有無に関わらず誰でも利用することができる。<開催情報>『東国の古墳文化の実像を求めて―大塚初重と明大考古学―』2023年5月27日(土) ~8月7日(月)、明治大学博物館にて開催
2023年05月18日HOSEIミュージアムは、法政大学市ケ谷キャンパスにて2023年度春学期企画展示「都市と大学―法政大学から東京を視る―」を開催します。本ミュージアムでは、2020年4月の開設にあわせて開設記念特別展示「都市と大学―法政大学から東京を視る―」を開催しましたが、新型コロナウイルス感染症の発生・拡大による緊急事態宣言下となり、多くの皆さまにご来館いただく機会とはなりませんでした。そこで、このたび、ミュージアム開設準備募金をもとに制作された映像シリーズ「法政大学の歴史・個性・文化」の公開開始と連動して、リニューアル展示を開催します。本展示では、都市空間として発展・変容していった近現代の東京の姿を法政大学の歴史のなかから捉え直すとともに、東京という空間の観点から本学の歴史を再考します。ミュージアム・サテライト市ケ谷も併せてご観覧ください。HOSEIミュージアム2023年度春学期企画展示「都市と大学―法政大学から東京を視る―」【「都市と大学―法政大学から東京を視る―」の開催概要】■会期2023年5月12日(金)~2023年8月25日(金)■会場HOSEIミュージアム ミュージアム・コア(東京都千代田区九段北3-3-5 法政大学九段北校舎1階)■展示内容1. 「腕力世界」から「法律世界」へ―東京法学社の創立―・東京法学社の創立法政大学の起源の一つである東京法学社と当時の最先端の「法学知」を求めて東京に集う3名の創立者を紹介します。・神田地区の法律学校明治初頭に神田地区に集った私立法律学校を大きな地図で紹介し、神田学生街の形成について考えます。2. 「自由と進歩」の精神―法政大学における学風の形成―現在の学風でもある「自由と進歩」の精神が育まれた1930年代、この市ケ谷の地で花開いた学生文化を紹介します。※展示の詳細は下記ウェブサイトをご確認ください。HOSEIミュージアムウェブサイト ※ミュージアム・サテライト市ケ谷は、市ケ谷キャンパス外濠校舎6階およびボアソナード・タワー26階にございます。【HOSEIミュージアム映像シリーズ「法政大学の歴史・個性・文化」について】HOSEIミュージアムでは、デジタル・コンテンツによる事業を一層積極的に展開するため、本ミュージアム開設準備募金を活かして映像シリーズ「法政大学の歴史・個性・文化」(10本を予定)の制作を開始しました。このたび2022年度制作分2本を、ミュージアム・コアで映写するとともに、HOSEIミュージアムYouTubeチャンネルにて公開しておりますので、併せてご覧ください。(1)「法政大学の歴史・個性・文化」vol.1(約8分)「腕力世界」から「法律世界」へ―東京法学社の創立― (2)「法政大学の歴史・個性・文化」vol.2(約8分)「自由と進歩」の精神―法政大学における学風の形成― 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月12日愛カツ編集部がお届けする「愛カツ漫画」。前回の話に引き続き、大学教授のことが気になっている女性からのエピソードを紹介します。たとえ学生であっても、慰謝料を請求される可能性は十分にあります。浮気によって仕事だけでなく、大学生活も失ってしまった主人公。浮気で人生を壊してしまうなんてことは、絶対に避けたいものですね。作画:しのささむつ原案:愛カツ読者編集:愛カツ編集部
2023年03月31日芝浦工業大学は、2023年4月1日より本学の特別招聘教授に就任する建築家 坂 茂氏と、本学学生によるトルコ・シリア大地震人道支援プロジェクトを発足いたしました。トルコ・シリア大地震に人道的な立場から支援で未曽有の大災害が襲ったトルコ・シリアの状況は厳しさを増しており、緊急支援活動の一環として、被災した人々へ全世界から衣食の物資供給等が行われています。トルコ・シリア大地震で被災した住民への仮設住宅を建設するため、坂 茂氏とともに本学学生100名以上のボランティアによって、豊洲キャンパスにて現地で使用する紙管仮設住宅の試作棟の建設が行われました。今後の活動についてはウェブ等で追って報告いたします。芝浦工業大学も人道的な立場から支援を行うべく、皆様にも寄付のご案内をさせていただきます。ご賛同いただける方は、各キャンパスに設置した募金箱、または専用の寄付口座へお振込みください。募金詳細【募金設置場所】豊洲キャンパス:教室棟2階エスカレーター付近、本部棟4階、セガフレード前、銀座シシリア前大宮キャンパス:2号館学生課窓口【寄付講座】三菱UFJ銀行(0005) 東松原支店(319)口座番号:(普) 0036997口座名義人:トクヒ) ボランタリーアーキテクツネツトワーク※募金箱へご協力いただいた寄付金につきましては、上記NPO法人が管理する寄付口座へ責任をもって送金いたします。【受付期間】2023年3月6日~(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年03月28日芝浦工業大学(東京都港区/学長 山田 純)は、2023年4月1日より本学の特別招聘教授に就任する建築家 坂 茂氏と、本学学生によるトルコ・シリア大地震人道支援プロジェクトを発足いたしました。未曽有の大災害が襲ったトルコ・シリアの状況は厳しさを増しており、緊急支援活動の一環として、被災した人々へ全世界から衣食の物資供給等が行われています。トルコ・シリア大地震で被災した住民への仮設住宅を建設するため、坂 茂氏とともに本学学生100名以上のボランティアによって、豊洲キャンパスにて現地で使用する紙管仮設住宅の試作棟の建設が行われました。今後の活動についてはウェブ等で追って報告いたします。芝浦工業大学も人道的な立場から支援を行うべく、皆様にも寄付のご案内をさせていただきます。ご賛同いただける方は、各キャンパスに設置した募金箱、または専用の寄付口座へお振込みください。下記アドレスからも寄付の手続きができます。 完成した紙管仮設住宅の試作棟学生ボランティアによる作業の様子【募金設置場所】豊洲キャンパス:教室棟2階エスカレーター付近、本部棟4階、セガフレード前、銀座シシリア前大宮キャンパス:2号館学生課窓口【寄付講座】三菱UFJ銀行(0005) 東松原支店(319)口座番号 :(普) 0036997口座名義人:トクヒ) ボランタリーアーキテクツネツトワーク※募金箱へご協力いただいた寄付金につきましては、上記NPO法人が管理する寄付口座へ責任をもって送金いたします。【受付期間】2023年3月6日~【建築家 坂 茂氏 プロフィール】東京生まれ。1985年、坂茂建築設計を設立。95年、災害支援活動団体 ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)設立。紙管を使った災害時の復興住宅などで知られる。主な作品に「大分県立美術館」「静岡県富士山世界遺産センター」「ラ・セーヌ・ミュージカル」などがある。プリツカー建築賞(2014)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(2014)、マザー・テレサ社会正義賞(2017)、紫綬褒章(2017)、メリディアン文化外交賞(2022)アストゥリアス皇太子賞平和部門(2022)など数々の賞を受賞。2023年4月1日から芝浦工業大学の特別招聘教授に就任。坂 茂【芝浦工業大学とは】工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科 日本屈指の海外学生派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の理工系大学です。東京都とさいたま市に2つのキャンパス(豊洲、大宮)、4学部1研究科を有し、約9千人の学生と約300人の専任教員が所属。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月27日明治大学大学院農学研究科 環境バイオテクノロジー研究室の西井 麻貴(博士前期課程2年)、小山内 崇准教授らの研究グループは、紅藻シアニディオシゾン (シゾン) のクエン酸シンターゼの生化学的な性質を明らかにし、シゾンのクエン酸シンターゼが高い触媒効率をもつことを発見しました。<研究成果のポイント>・クエン酸シンターゼは、クエン酸回路の一段階目の反応を触媒する、クエン酸回路全体の反応速度に大きく影響する重要な酵素だが、その生化学的な性質は真核藻類で明らかにされていなかった。・ シゾンのクエン酸シンターゼは、他の生物のクエン酸シンターゼと比べて、高い触媒効率を示すことが分かった。・本研究の成果は、シゾンのクエン酸回路酵素の性質および炭素代謝の理解につながることが期待される。要旨シゾンは、イタリアの温泉から単離された紅藻で、酸性温泉に生息します注1)。モデル光合成生物として細胞生物学の研究が盛んに行われてきた一方、酵素の特徴を生化学的に解析した研究は少なく、代謝の仕組みの理解があまり進んでいません。クエン酸回路は、エネルギーやアミノ酸生産に関わる、生物にとって重要な代謝経路です。クエン酸シンターゼ (CS) は、一般にクエン酸回路の律速酵素で、アセチルCoAとオキサロ酢酸からクエン酸とCoAを生成するクエン酸回路の第一段階の反応を触媒します。シゾンのミトコンドリアには、クエン酸回路酵素が一式含まれており、シゾンに4つ存在するCS遺伝子のなかで、CS4が唯一ミトコンドリアに局在します。そこで、本研究では、シゾン由来のCS4 (CmCS4) の生化学解析を行い、CmCS4の触媒効率や金属塩の影響を明らかにしました。その結果、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率は、既にCSの生化学的な性質が明らかにされている微細藻類のシアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のクエン酸シンターゼよりずっと高いことが判明しました。また、CmCS4の活性を阻害するKClおよびMgCl2存在下においても、CmCS4の触媒効率は、3種のシアノバクテリアのものより高いことが分かりました。CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する高い触媒効率は、シゾンのクエン酸回路への炭素流入量を増加させる要因である可能性が示唆されました。本研究で示されたCmCS4の高い触媒効率は、シゾンが酸性環境下でより多くのATP (エネルギー) を生産するために、効率的なクエン酸回路を有していることを示唆しています。本研究は、真核藻類におけるCSの触媒効率や金属塩よる阻害などの知見を提供します。本研究は、明治大学大学院農学研究科 西井 麻貴(博士前期課程2年)、小山内 崇(准教授)らのグループによって行われました。JST戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発ALCA、JSPS科研費基盤B(代表小山内崇)の援助により行われました。本研究成果は、2023年3月8日に国際誌「Plant Molecular Biology」に掲載されました。※研究グループ明治大学 大学院農学研究科環境バイオテクノロジー研究室准教授 小山内 崇(おさない たかし)博士前期課程2年生 西井 麻貴(にしい まき)助教 伊東 昇紀(いとう しょうき)1.背景化石燃料は、私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。しかし、化石燃料は有限であり、化石燃料を燃焼すると、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスが排出されます。化石燃料の枯渇や地球温暖化への懸念が高まる中、微細藻類を利用した物質生産が注目されています。微細藻類は、食糧と競合しない、増殖が速い、効率良く太陽エネルギーを取り込むなどの特性から、持続可能なエネルギー源としての利用が期待されています。微細藻類の中でも、本研究で用いたシゾンは、イタリアの温泉から分離された紅藻で、pH 1ー3、40ー50℃の酸性温泉に生息します (図1)。真核藻類としてはじめてゲノムが決定されており、細胞構造がシンプルなため、モデル光合成生物として細胞生物学の研究が盛んに行われてきました。一方、微細藻類のシアノバクテリア (光合成を行う細菌) で行われてきたような酵素の特徴を生化学的に解析した研究は少なく、代謝の仕組みの理解があまり進んでいません。クエン酸回路は、エネルギーやアミノ酸生産に関わる、生物にとって重要な代謝経路です。クエン酸シンターゼ (CS) は、一般にクエン酸回路の律速酵素で、細菌から動物までほとんどの生物に存在し、アセチルCoAとオキサロ酢酸からクエン酸とCoAを生成するクエン酸回路の第一段階の反応を触媒します (図1)。シゾンのミトコンドリアには、クエン酸回路酵素が一式含まれていることが分かっています。シゾンのゲノムには4つのCS遺伝子がコードされていますが、CS4のみミトコンドリアに局在することが確認されています。シゾンでは、CSを含むクエン酸回路酵素の局在や遺伝子発現に関する研究は行われていますが、クエン酸回路酵素の生化学的な特徴に関する知見は、シアノバクテリアと比べて乏しいです。シアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のCSは、生化学的に解析され、特徴が明らかにされていますが、真核藻類におけるCSの生化学的性質はあまり分かっていません。そこで、真核藻類のさらなる代謝メカニズムの理解のために、シゾン由来のCS4 (CmCS4) の生化学解析を行い、CmCS4のオキサロ酢酸およびアセチルCoAに対する触媒効率や金属塩の影響を明らかにしました。2.研究手法と成果本研究グループは、組換えCmCS4タンパク質を大腸菌で発現させて精製し、酵素活性を測定しました。さまざまな温度やpHで酵素活性を測定したところ、CmCS4は、48℃、pH 7.8で最も高い活性を示しました。このCmCS4の最適条件において、様々な基質濃度でCmCS4活性を測定し、酵素の性質を表す値を算出しました。その結果、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率は、3種のシアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のCSのものよりもはるかに高いことが分かりました (図2)。次に、CmCS4活性に対する様々な金属塩の影響を検討しました。10-100 mMのKClと1-10 mMのMgCl2存在下でCmCS4活性を測定した結果、両金属塩に対して濃度依存的にCmCS4活性が低下しました。そこで、50 mM KClと5 mM MgCl2存在下においても、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率を調べました。その結果、阻害剤のKClおよびMgCl2存在下においても、CmCS4の触媒効率は、3種のシアノバクテリアのものより高いことが明らかになりました (図2)。以上の研究から、CmCS4は、オキサロ酢酸およびアセチルCoAに対して高い触媒効率を示すことが分かりました。好酸性の藻類は、細胞質のpHを中性に保ち、酸性環境へ適応するため、大量のATP (エネルギー) を消費することが報告されています。そのため、酸性環境で生育するシゾンは、クエン酸回路酵素の触媒効率を高めることで、クエン酸回路を介してATPを大量に生産している可能性が考えられます (図3)。3.今後の期待本研究は、真核藻類のCSの生化学的な性質を明らかにしました。本研究の成果は、真核藻類におけるCSの触媒効率や金属塩による阻害、クエン酸回路への炭素の流れなどの知見を提供します。今後、CmCS4の構造解析やアミノ酸配列の比較により、CmCS4の高い触媒効率の理由が明らかになる可能性があります。さらに、シゾンのCS以外のクエン酸回路酵素の生化学的な性質の解明が、さらなるシゾンのクエン酸回路についての理解につながると期待されます。4.論文情報<タイトル>Citrate synthase from Cyanidioschyzon merolae exhibits high oxaloacetate and acetyl-CoA catalytic efficiency(日本語タイトル Cyanidioschyzon merolae由来のクエン酸シンターゼは、高いオキサロ酢酸およびアセチルCoA触媒効率を示す)<著者名>Maki Nishii, Shoki Ito, Takashi Osanai<雑誌>Plant Molecular Biology<DOI>10.1007/s11103-023-01335-75.補足説明注1)シアニディオシゾン(通称シゾン)学名は、Cyanidioschyzon merolae。イタリアの温泉で発見された、単細胞の紅藻。光合成真核生物としてはじめて全ゲノムが解読された。参考図図1. シゾンのクエン酸回路クエン酸回路の酵素の1つであるクエン酸シンターゼは、オキサロ酢酸とアセチルCoAからクエン酸を生成する不可逆な変換を触媒する。図2. CmCS4とシアノバクテリアのCSのオキサロ酢酸 (左) とアセチルCoA (右) に対する触媒効率CmCS4の触媒効率は、阻害剤のKClまたはMgCl2存在下においても、3種のシアノバクテリアのCSのものより高い。図3. シゾンのクエン酸回路におけるATP生産シゾンのクエン酸シンターゼは、高い触媒効率を持つ。好酸性の藻類は、酸性環境に適応するため、大量のATPを消費する。そのため、酸性環境に生育するシゾンは、クエン酸回路酵素の触媒効率を高めることで、クエン酸回路を介してATPを大量に生産している可能性が考えられる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月15日江戸川学園取手高等学校にて大学レベルの実験を実習令和5年3月2日、千葉科学大学薬学部の今井信行教授(専門分野:触媒的不斉反応、カルボニル核酸)は、江戸川学園取手高等学校において出張実験が行われた。これは、千葉科学大学と江戸川学園取手高等学校の教育連携協定の一環として行われたもので、大学レベルの講義や実験手法を、高校生にわかりやすく指導をすることをもって、高校生に化学に興味を持っていただき、また薬学などを学ぶ契機となるように工夫されたものを披露するということで行われている。今回は、今井教授がハーバード大学留学中に考案した手法で、結晶の採取に「濾過ピン(今井教授考案)」という器具微量の生成物もロス無く採取できるように工夫されたもの)を用い、江戸川学園取手高等学校の高校生と共に実験した。実験に参加した高校生は皆、新たな結晶の採取方法に驚くとともに、大学レベルの実験を自分たちでもできることに、自信を持ち、また、化学への興味を改めて再認識した様子で、顔が輝いていた。本件のような出張講義は、千葉科学大学においては、申し込みがあれば、全ての学部において、小学校・中学校・高等学校などを対象に行われており、このほかにも救急救命や看護、保健医療などの出張講義を受け付けている。なお今回の出張講義次第は下記にて。記1次第日時令和5年3月2日木曜日場所江戸川学園取手高等学校態様出張講義(本学基準による)対象江戸川学園取手高等学校在学中の高校2年生対象以上リリースについての問い合わせ先千葉科学大学入試広報部担当宇田川敬介090-1899-2238 k-udagawa@cis.ac.jp (宇田川)出来ればメールにてお願いいたします 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月14日