サム・ロックウェルがFBIとメディアを相手に、爆破事件の容疑者にされた男の無実を信じて闘う弁護士を演じたクリント・イーストウッド監督最新作『リチャード・ジュエル』。この度、サムが劇中とは一転、リラックスした姿を見せながら本作のテーマや見どころについて語るインタビュー映像をシネマカフェが入手した。サム・ロックウェルを魅了したのは、孤立無援のリチャードを信じて共に闘う弁護士ワトソンの実像だった。ラフなシャツでリラックスしたサムは、「ワトソンの役柄はとても好きだ。リチャードの無実を証明するため貪欲にこの重大な事件を引き受けた」と語る。FBIとメディアというふたつの巨大な権力を敵に回すことは、常識的な弁護士であれば誰もがひるむに違いない。だが、ワトソンだけは違った。彼には、真実が歪められたことに対する怒りと正義、そしてリチャードの固い絆があったのだ。また、イーストウッド監督の現場は俳優として最高の環境だったという。「俳優も兼ねている監督にはいつも配慮してもらえる。カメラの前に立つことがどう精神的に感じるのか知っているので配慮してくれる。イーストウッド監督も例外なく、すごく配慮してくれる俳優にとてもやさしい監督だ」と現場をふり返る。一方のイーストウッド監督は「どんなキャラクターであれ、それを包み込むように理解し、彼自身のものにできる。実際に完璧にこなしていた」とサムの演技に絶賛を贈っている。「メディアが下調べもなしに報道するとどうなるか」本作が描くリチャードの物語は、決定的な証拠もないまま容疑者としたFBIの焦り、そして、確かな裏とりもせずに「リチャードが容疑者」だと実名報道したメディアの良識に鋭く切り込む。サムは、「作品の中心的なテーマは冤罪で、メディアが下調べもなしに報道するとどうなるかも描いている。山火事のように人々は飲み込まれ、コントロールが効かなくなる」のだと断言する。しかも、リチャードを襲った悪夢のような事件と「同じようなことが起こり続けているからこそ、古くならない大事な問題だ。耳を傾けるべきだよ」と、映画が訴えかけるテーマの重要性を訴える。また、この映画のもうひとつの面白さは、ワトソンとリチャードのバディ・ムービーとして楽しめることだ。『スリー・ビルボード』でオスカー俳優となったサムは、撮影前にポール・ウォルター・ハウザーと3日間を共に過ごし絆を深めたという。「ワトソンはリチャードにとって適任な弁護人だった。彼はリチャードにとって、父や兄のような関係だったからだ。基本的にはずっと、ワトソンがリチャードに物事を教えている。そんなふたりの関係もこの映画の見どころだ」と語る通り、ふたりの絆も重要なポイントだ。1996年の事件発生から24年が経過した2020年に公開される『リチャード・ジュエル』は、サムが語る通り、いままさに我々の周りで起こっていることを描いた作品だ。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会では、誰もが「被害者」にも「加害者」にもなり得る。イーストウッド監督が時代に警鐘を鳴らす実話サスペンスで描く“真実”を、劇場で目撃してほしい。『リチャード・ジュエル』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月18日今年90歳を迎えるクリント・イーストウッド監督の、実に第40作となる最新作『リチャード・ジュエル』は、1996年のアトランタ爆破事件を描く実話サスペンス。『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』など実在人物をめぐる“真実”を描き続けてきた巨匠が、「この物語は、今、我々の周りで起きていることとすごく似ている」と語るのは、同事件の第一発見者として数多くの人々を救ったはずのリチャード・ジュエルの物語。警備員として献身的な働きが讃えられ一躍ヒーローとなるが、数日後にはFBIの捜査情報が漏洩し、地元メディアが「リチャードを捜査中」と実名報道したことで状況は一転。爆弾犯扱いされたリチャードは、名誉もプライバシーも奪われてしまう。今回、その主人公リチャードを演じたポール・ウォルター・ハウザーの特別インタビューが届いた。イーストウッドからの特別なオファーを受け初主演本作の映画化に向けて、イーストウッド監督は「リチャード役にはポール・ウォルター・ハウザー以外考えていなかった」という。実話を基にしたマーゴット・ロビー主演の傑作『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観ていたイーストウッドは、迷うことなくキーパーソンを演じていたハウザーに出演オファーを送った。「映画の撮影でタイに滞在していたとき、クリント・イーストウッド監督が次の映画の主役のひとりに僕を考えているという電話をもらった。信じられなかった」とハウザーは言う。「キャスティングのジェフ・ミクラットと製作のティム・ムーアから『ほかの仕事は保留しておいてほしい。どうしても君に出演してほしい』と依頼された」と、そのオファーに驚いたそう。「3週間後タイから帰国した後、ワーナー・ブラザースの撮影所でクリント・イーストウッド監督に初めて会った。僕を見た監督は、少しニヤリと笑った。まるで僕に会った瞬間、彼の予想が完璧だったと証明されたかのように」と、初対面は「監督から自分がリチャード・ジュエルと思ってもらえたことは、僕にとっても安心する出来事」となった。そのミーティングの後で脚本を渡された。「もともと僕は、脚本を書いたビリー・レイの大ファンなんだ。僕が大好きな映画、ピーター・サースガード(&ヘイデン・クリステンセン)の『ニュースの天才』を書いている。だから彼が書いたセリフを演じられることは光栄だった。この脚本の強みは、重い物語のなかに可愛らしい瞬間や面白いシーンが描かれていることだ」とユーモアも交えた人物描写に惹かれ、「さらに映画のなかでは現実とは違い、リチャードが英雄として描かれているところが気に入った」とも言う。リチャードを等身大の人間として体現するやがてハウザーは役作りを進めた。「監督は、リチャードの声質や喋り方、また動き方や仕草をマスターするために、たくさんの映像を観てほしいと言った。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』での僕の演技を観て、現実の男を演じられると思ってくれていたようだ。でも僕は有名なスポーツ選手や政治家などセレブリティを演じたわけではなく、すべてを完璧に真似する必要はなかった」と明かす。「僕なりの演技であっていいと思ったし、重要なのは脚本に敬意を払って演じることだった。でもたくさんの映像を観て学び、体重も増やしたよ」と、彼なりにアプローチを進めていったという。最も意識したことが、等身大の人間としてのリチャードを体現することだった。「僕が避けたかったのは、リチャードをアメリカ南部の典型的な田舎者として描くことだった。彼をただひとりの人間として演じたいと思っていた。南部なまりがあるのは、たまたま生まれた場所で身につけた副産物のようなものだ」。そして、リチャードの潔白を信じる弁護士ワトソン役のサム・ロックウェルを始め、「この映画に関わった人は全員、登場人物をリアルで地に足が着いた人間として描くことを目指していた」と、キャストもスタッフも等身大のリアリティを追求したとふり返る。実母ボビ、弁護士ワトソン氏との面会で得たものさらに、リチャードを演じる上でハウザーにとって欠かせないミーティングもあった。「リチャード・ジュエルを知る人、母ボビ・ジュエルと弁護士のワトソン・ブライアント氏に会った。僕らは数時間に及ぶ長いミーティングをして、リチャードについていろいろと教えてもらった」と、親密な会話を通して役作りを進めた。最も重要だったことが「この物語について彼ら自身がどう感じたかを尋ねること」だった。「何が真実なのか、何がねじ曲げられたのか」ハウザーは当事者の言葉に耳を傾けて空白を埋めていった。「僕らがわからなかったところを彼らに埋めてもらうことができた。しかもイーストウッド監督が僕のキャスティングに自信を持っているからこそ、ふたりは僕を信頼すると言ってくれた」といい、そうして現場に臨む準備が整っていった。サム・ロックウェルと初めて会った夜、ふたりで『レインマン』を観た!「サム・ロックウェルは僕にとって演技の英雄だ。共演は興味深い経験だった」というハウザーは、彼に対してさらにリスペクトを深めたようだ。「サム自身がロバート・デュバルやジーン・ハックマンに対して感じるものを、僕は彼に感じている」と敬意を込める。「彼に会えてとても嬉しかったし、僕が憧れとともに感じていた壁を壊してくれた。ただひとり人間や仲間として話すことができた」と、共に俳優として現場に臨む準備を進めていった。「サムに初めて会った夜、チョコレートとウイスキーを楽しみながら、彼のソファでダスティン・ホフマンとトム・クルーズの『レインマン』を観た。僕の人生のなかで最も不思議で最高の瞬間のひとつ」だったと告白する。「でもその瞬間がすばらしかったのは僕らが打ち解けるチャンスになったからだと思う」とハウザー。互いに異なるふたりの旅路を描く『レインマン』から、2人の関係性を確認していったという。「リチャードとワトソンのようにお互いの理解を深めていく。脚本の演技を考えていないときにただ一緒に過ごす瞬間が大きな影響を与え、スクリーン上の相性の良さを作り上げていってくれた」と、撮影前にサムと過ごした3日間は特別な時間となった様子だ。「人に対して温かい」俳優に最大の敬意を表するイーストウッドの演出ハウザーにとって、クリント・イーストウッドは雲の上の存在だ。ひとりの映画ファンとして、「僕が初めて観たクリント・イーストウッド映画は、ケビン・コスナーとともに主演を務めた『パーフェクト ワールド』だったと思う」とふり返る。成長した彼のお気に入りは、「アンジェリーナ・ジョリー主演の『チェンジリング』だ。ドラマ映画のお気に入りの一作だ。『ミスティック・リバー』や『ミリオンダラー・ベイビー』も忘れられないすばらしい映画だ。いろんな映画を観てきたけど、クリント・イーストウッド監督の映画は常にどこかで観てきている」という。そんな巨匠の現場に入ったハウザーは、監督の人柄について「監督はやさしく、自信があり、人に対しては温かい人だ」と、俳優たちを包み込むかのような人柄に魅了されたという。「だから彼を恐れる気持ちがあるなら、それは彼が映画製作のビッグネームで、物語を綴るマスターだからだ。彼はカウボーイにも見えるし、恋人にも見える。またファイターでもあり、映画を象徴する存在だ。そういう意味では圧倒されたよ」と、撮影現場のイーストウッドと、映画人なら誰もが敬愛する偉大なる存在であるイーストウッド、ふたつの顔を間近に体験することになった。「この映画における僕らの監督と俳優としての関係は、とてもオープンで率直なものだった。何か気に入らないことがあれば正直に伝えられたし、もう一度テイクをやらせてほしいとも言えた。監督も決して僕の意見をさえぎることはなく、僕が必要だと言うテイクを撮らせてくれた」と、俳優として最高のパフォーマンスを引き出されたと実感している。イーストウッド監督も「私が君を選んだのは、君を信頼していて、自分なりの選択をしてほしいからだ。自分を信じて、君なりの考えでこの役を演じてほしい」とハウザーに演技を委ねた。リチャード・ジュエルの1枚の写真に心を震わせた撮影が終わり、「リチャードが泣いている写真を見た」ハウザーは大きく心を動かされたという。「大人の男性が泣いている様子に感情を揺さぶられた。彼はただ泣いているだけではなかった」。「意志が強く、強い男であるイメージを保つことを大切にしている男が、公共の場で泣き崩れている」姿を目の当たりにして、「この事件が彼をどれほど傷つけたのかということに気がついた。彼は壊れてしまった。悪夢のような状況下で、彼ほどに壊れた男性をどう扱えばいいのか、またこのおぞましいほどの窮地から彼を救うためには何が必要なのか」を深く考えさせられたのだ。イーストウッド監督が24年前に起こった事件を描く本作で主役に抜擢されたハウザーは、SNSが定着し、情報の真偽が確認されぬままに世界に伝播していくいまだからこそ、この映画が重要だと指摘する。「この映画から感じ取ることができることがひとつあるなら、それは見た目で物事を判断してはいけないということだ。誰かに対して、勝手に予想を立てて壁を作り、決めてかかってはいけないということだ。その人についての事実を知るべきだし、誰と対するときも適正で万全の注意を払ってその人を知っていく必要がある」と、いまを生きる我々自身が情報に対して意識的に生きる必要があると力を込める。「さらに正義が明らかになるのはときに自分が思うよりも時間がかかると理解することも必要だ。この映画が描くリチャード・ジュエルの物語で、人々は正義になんか興味がなかった。彼らが気にしていたのは、謎を解明して事件を終わらせることだけだった」と締めくくる。ハウザーが体現したリチャード・ジュエルの姿は、いまを生きる全ての人に響くに違いない。『リチャード・ジュエル』は1月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月11日クリント・イーストウッド監督が1996年に起こったアトランタ爆破事件を描く『リチャード・ジュエル』。本作で、爆発物の第一発見者でありながら第一容疑者と実名報道された警備員リチャードの母ボビを演じているのは、『ミザリー』(’91)でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、数多くの作品で確かな演技を披露し続けている名女優キャシー・ベイツ。本作では第77回ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた。多くの人々から敬意を集め、長いキャリアを誇るベイツだが、イーストウッド監督と組むのは今回が初。「ぜひ出たいと思ったのは、クリントと仕事ができるからだったということは認めなくちゃね」と笑うベイツは、「やっとその機会を得られたなんて、とにかく感激したわ」と語っている。イーストウッドは、なぜ『リチャード・ジュエル』の映画化を決めたのか?イーストウッド監督に最初に尋ねたことは、「なぜこの映画を作りたいと思ったの?」ということだったというベイツ。すると監督は「自分が観たい映画だからだと言ったの。それが彼の最初の言葉。リチャード・ジュエルがFBIからひどい扱いを受けたのは悲劇だと心から感じたそうよ。FBIは、訓練用の映画を作るのに協力してくれとリチャードに頼んだのだけど、それは彼にミランダ警告で被疑者に認められている権利を放棄させるための策略だったの」と、監督が感じた憤りを耳にして驚いたという。ミランダ警告とは、アメリカの法執行機関が被疑者の取り調べを開始する前に、権利を告知する義務を指す。「黙秘権があること」「供述が不利な証拠になりうること」「弁護士の立ち会いを求める権利があること」「公選弁護人をつけてもらう権利があること」を知らせなければならないのだ。だが、FBIはリチャードにこのルールを遵守しなかった。「私はとにかく驚いた。もちろん、あの爆破事件のことは知っていたけれど、リチャード・ジュエルと彼のお母さんにとってそれがどれほど悲惨な体験をしたのか、全然知らなかったから。その部分を脚本で読んで、ほんとうに恐ろしかったわ」と、映画が描く事実に衝撃を受けたという。実母との特別な時間から生まれたキャシー・ベイツの熱演ベイツは、自分が演じた実母ボビとも時間を共にした。「彼女は、リチャードが若くして亡くなった(2007年44歳で逝去)のは、あんなひどい体験をしたことが大きな原因だと思うと言っていた」とふり返る。「彼らが体験したことは、誰にでも起こりうる。彼は物心ついてからずっと警官になりたかった。ほかの人たちの世話をしたり、人助けをしたいと思っていた。彼は自警団っぽいところが強かったために、FBIはそれを捻じ曲げて考えて、何か悪いことのように見せたの。そして彼は殺人犯のプロファイルに完全に一致すると考えられた」と、プロファイリングによる捜査を優先させたFBIはリチャードが容疑者だと断定したと指摘する。「ボビは脚本を1ページずつめくりながら、その当時の気持ちを話してくれたの。FBIから送り込まれた15~20人ぐらいの捜査官たちが家をあさり、彼女の私的な文書や日記まで調べたときの気持ち」を聞かされたベイツ。「家宅捜索のときに彼女の下着が入った引き出しまであさったのよ」と、容疑者捜査という大義を振りかざすFBIのやり方に苦言を呈する。この場面は、悲嘆に暮れるボビが捜査員に噛みつくシーンとなって本編でも再現されている。また、製作のティム・ムーアはこう語る。「私たちみんなの心に響くのは、ひとりの人間の人生が完全に破壊されただけでなく、彼の母ボビが、自分の息子がアメリカでいちばん憎まれている人間として扱われるのを見なければならなかったという点だ。彼女は息子を誇りに思っていたし、実際、あのときの彼の行動は誇りに思って当然だった」。「キャシーは“強打者”だ。この役でホームランを打った」一方、リチャード・ジュエルを演じたポール・ウォルター・ハウザーは、脚本を読んだ瞬間に母親ボビはキャシー・ベイツが演じるべきだと確信したという。「脚本を読んで、まず『これはキャシー・ベイツだ。キャシー・ベイツが僕の母親を演じている』と思った。実際に演じると知る前に僕はそう思った。完璧なキャスティングだ。キャシーは“強打者”だ。この役でホームランを打ったと思う。彼女が演じることでほんとうに特別なキャラクターになっている」と、イメージ通りにキャスティングされたベイツの演技を絶賛する。そしてベイツも、ハウザーとの共演を喜んだ。「ポールを『アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル』(18)で観たとき、『すばらしい俳優よ。若くて、楽しくて、みんなを盛り上げるタイプ』だと思った。この作品で私は彼にすっかり惚れ込んでしまったのよ。彼は善良な人なので、その母親を演じるのは楽だったわ」とふり返っている。誰もが“加害者”にも、“被害者”にもなり得るSNS社会に巨匠が警鐘を鳴らす2020年に90歳を迎える巨匠クリント・イーストウッドは、『アメリカン・スナイパー』を超える緊迫感と共に、“知られざる真相”への興味と感心を絶えず刺激し続けながら、心優しい男がなぜ全国民の敵となってしまったのかを追うサスペンスドラマとして描き出した。SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会では、誰もが“被害者”にも“加害者”にもなり得る。この他人事ではない実話を通じて、イーストウッドが時代に警鐘を鳴らす。息子の潔白を信じる母ボビと犯人扱いされた息子リチャードに待ち受ける、FBIの徹底的な捜査と、スクープという獲物に群がるメディアリンチの罠。その顛末をスクリーンで確かめてみてほしい。『リチャード・ジュエル』は1月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リチャード・ジュエル 2020年1月17日より全国にて公開© 2019 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2020年01月07日『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』のクリント・イーストウッド監督が贈る、1996年アトランタ爆破事件の実話を描いた衝撃の問題作『リチャード・ジュエル』から、日本版オリジナルポスターが解禁となった。1996年アトランタ爆破事件の容疑者にされた男の実話を描いた本作。監督は、2020年に90歳を迎える巨匠クリント・イーストウッド監督。主人公のリチャードをポール・ウォルター・ハウザー、弁護士ワトソンをサム・ロックウェル、リチャードの母のボビをキャシー・ベイツ、女性記者をオリビア・ワイルド、FBI捜査官をジョン・ハムが演じた。今回解禁された日本版ポスターは、実名報道されたことでメディアに取り囲まれ、沈痛な表情でうつむくリチャードを捉えている。後ろには、巨大権力に立ち向かう決意をした弁護士のワトソンが厳しい表情で寄り添い、リチャードの隣で母ボビが悲嘆にくれて涙ぐんでいる。報道陣の中には、アトランタ・ジャーナルの女性記者キャシー・スラッグスとFBI捜査官トム・ショーの姿がある。「その日、全国民が敵になった―」というコピーが添えられ、心優しい男がなぜ容疑者になってしまったのか、思わず真相を確かめたくなるビジュアルに仕上がっている。『リチャード・ジュエル』は2020年1月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月13日クリント・イーストウッド監督映画『リチャード・ジュエル』が、2020年1月17日(金)に日本公開。アトランタ・オリンピックの爆破テロ事件を題材に『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』『15時17分、パリ行き』『運び屋』と、これまでも事実を基に物語を描いてきたクリント・イーストウッド。今年で89歳を迎えながらも現役監督を務める彼から、記念すべき40本目となる作品が到着。『リチャード・ジュエル』は、1996年のアトランタ・オリンピックで起こった爆破テロ事件の“真実”を描く衝撃の問題作だ。容疑者となってしまった1人の警備員物語の舞台は、アトランタ・オリンピックの開催真っ只中。突如爆破テロが勃発した会場はパニックに陥った人々で大混乱となる。そんな中、不審なバッグを発見した警備員リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)の迅速な通報によって、数多くの人命が救われた。…しかし事件は一転。爆弾の第一発見者であるジュエルが、FBIから容疑者の疑いがかけられ逮捕に追い込まれる。ジュエルの無実を信じるのは、実の母・ボピと、世界一無謀な弁護士ワトソン・ブライア(サム・ロックウェル)だけ。心優しい1人の男が、何故国民の敵となってしまったのか?姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会を舞台にしたサスペンスドラマが描かれる。“悪”はどこに潜んでいるのかー?公開された予告編では、彼の無実を信じる弁護士ワトソンが「容疑が晴れるまで黙認しろ」とジュエルにアドバイスする姿が。しかし声紋判定のためにボイスサンプルが欲しいFBIからは、執拗に「公園に爆弾がある、爆発まで30分」と言えと強要される様子が映し出されている。ジュエルを落とし込もうとしているのは、果たして政府やマスコミなのか?クリント・イーストウッドが描く衝撃の真実の結末を、是非シアターで確かめてみてはいかがだろう。ゴールデングローブ賞にノミネートなお第77回ゴールデングローブ賞においては、主人公の無実を頑なに信じ続ける母を演じたキャシー・ベイツが助演女優賞にノミネート。2020年2月9日(現地時間)に開催される第92回アカデミー賞においても、同じく助演女優賞にノミネートされている。息子の無実を世間に語りかける記者会見のシーンにおいては、6時間ぶっ続けで感情的な状態を保ち続けていたというキャシー。共演したサム・ロックウェルは、「あれほどの演技を見せる俳優を今まで見たことはない。キャシーは本当に大きな力をもつ女優だ」と、その集中力が生み出す渾身の演技に圧倒されたという。【詳細】映画『リチャード・ジュエル』公開日:2020年1月17日(金)監督/製作:クリント・イーストウッド原作:マリー・ブレナーバニティ・フェア「American Nightmare―The Ballad of Richard Jewell」脚本:ビリー・レイ『キャプテン・フィリップス』製作:ティム・ムーア、ジェシカ・マイヤー、ケビン・ミッシャー、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイビソン、ジョナ・ヒル出演:サム・ロックウェル(『スリービルボード』)、キャシー・ベイツ(『ミザリー』)、ポール・ウォルター・ハウザー(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』 )、オリビア・ワイルド(『トロン:レガシー』)、ジョン・ハム(ドラマ『MAD MEN マッドメン』)
2019年11月10日リチャード・ギア(70)の妻アレハンドラ・シルヴァ(36)が、第2子を妊娠しているという。2人の間には、今年2月に第1子アレクサンダーくんが誕生したばかり。「Hola!」誌によるとアレハンドラは現在妊娠3か月で、出産は来春の予定とのこと。リチャードには元妻キャリー・ローウェルとの間に19歳の息子、アレハンドラには元夫との間に6歳の息子がおり、2人にとっての第1子アレクサンダーくんと、来春誕生予定の第2子を合わせると、リチャードは4人の父親となることに。2人から第2子妊娠を認めるコメントはまだ出てないが、第1子についてはダライ・ラマがアレハンドラのお腹に手を添えている画像(現在は削除)をインスタグラムに投稿し「数分前に、特別な出来事がありました。これから生まれる赤ちゃんに祝福を受けました。ダライ・ラマにお伝えする前に、妊娠を発表することはできなかったんです」というコメントで報告。第2子が誕生する前にも、何らかの形で発表するのではと期待されている。2人は2014年から交際を始め、2018年5月に結婚。リチャードは「ずっと求めていた、落ち着いたハッピーな生活を手に入れることができた」と語り、アレハンドラは「本当におとぎ話の世界にいるみたい。世界で一番幸せな女性だと思う。私たちの恋物語は最高に甘く、ロマンティックで、思い描いていたパーフェクトな夢のよう」と喜びを爆発させていた。(Hiromi Kaku)
2019年11月07日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Avedon Advertising』Richard Avedonファッション業界に多大な影響を与えたリチャード・アヴェドン(Richard Avedon)の広告関連作品の写真集。リチャード・アヴェドンは、1940年代から21世紀初めまで、アメリカでもっとも影響力のある人気広告写真家の一人として活躍。世界文化の頂点といわれる、広告業界中心地のマディソン街を代表する作品を制作し続けた。有能なモデル、ライター、アートディレクターと協力し、シャネル(CHANEL)、ディオール(DIOR)、ヴェルサーチ(VERSACE)、レブロン(REVLON)、カルヴァン クライン(Calvin Klein)などのキャンペーンを含む、特にファッションと美容の分野で、消費者に新商品を促す写真を作成した。本書は、戦後の消費者に新たな体験をもたらせた繁栄期の1940から1950年代から、活気のあった1960年代、そして有名な人々の文化やブランド認知が形づけられた時代の作品を展開している。【書籍情報】『Avedon Advertising』写真:Richard Avedon出版社:Abrams言語:英語ハードカバー/351ページ/360×250mm発刊:2019年価格:1万7,210円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイトで『Avedon Advertising』を購入する
2019年10月26日『ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離』(1995)、『ビフォア・サンセット』(2004)、『ビフォア・ミッドナイト』(2013)とシリーズ3本でイーサン・ホークと主演を務めたジュリー・デルピーが、ギャラについて衝撃的な告白をした。長年、ハリウッドで監督、女優、脚本家と幅広く活躍しているジュリーが、チューリッヒ映画祭で「Variety」誌のインタビューを受け、「#Me Too」や「Time’s Up」について語った。「みんなが“平等”について声を上げるようになった。『女性を助けたい』ってね。女性は男性よりギャラが低いというのはだれでも知っていること。脚本家であっても、監督であっても、女優であっても」。これはジュリー自身も経験してきたことで、『ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離』のギャラは「イーサンの10分の1くらいだった」と明かし、続編の『ビフォア・サンセット』でようやく「半分くらいはもらえたかな」と告白。なお、『ビフォア・サンセット』では、ジュリーはイーサン、監督のリチャード・リンクレイターとともに脚本も担当した。そして2013年、シリーズ3作目の『ビフォア・ミッドナイト』を作るにあたり、ジュリーは自身の正当な権利を主張したという。「ねえ、聞いて。もし、(イーサンと)同じ額のギャラをもらえないのなら、この映画はやらない」と。その結果、ジュリーが平等なギャラを手にし、前作と同様3人で脚本も手掛けた3作目は、アカデミー脚色賞にノミネートされた。(Hiromi Kaku)
2019年10月04日アイルランド出身のリチャード・マローン(Richard Malone)による2020年春夏コレクションがロンドンで発表された。
2019年09月27日モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)から、「0 モンクレール リチャード・クイン」2019-20年秋冬コレクションのウィメンズダウンジャケットなどが登場。2019年9月12日(木)より、一部のモンクレールブティック、主要セレクトショップで発売される。「0 モンクレール リチャード・クイン」は、2016年にセントラル・セント・マーチンズを卒業し、自らの名を冠したブランドを立ち上げた若手デザイナー、リチャード・クインが手掛けたもの。第1回「英国デザイン・クイーンエリザベスIIアワード」の初代受賞者であり、ロンドンを拠点に活動する気鋭デザイナーである。モンクレール ジーニアス初参加となる2019-20年秋冬シーズンでは、“プリントの可能性”をテーマに掲げたコレクションを展開。リチャード・クインが得意とする50年代や60年代風のシルエットや、カラフルなプリントを落とし込んだダウンジャケットなどを取り揃える。用意されるダウンウェアは、ダイヤモンドを飾ったボタンが目を惹くフラワー柄のオペラコートや、80年代スキーウェアを連想させるレインボーカラーのパフィージャケット、オーバーサイズなゼブラ柄パッディドコートなど。またダウンウェアの他にも、アニマル柄のボディスーツやバナナヒールが印象的なフラワー柄パンプスなどプレイフルなアイテムが展開される。【詳細】モンクレール ジーニアス「0 モンクレール リチャード・クイン」2019-20年秋冬コレクション発売開始:2019年9月12日(木)発売店舗:一部のモンクレールブティック、主要セレクトショップ、オフィシャルECサイトアイテム例:・LESLEY X(アウター) 463,000円+税・FATSIANFUR(アウター) 326,000円+税・AVA(アウター) 283,000円+税・BODY SUITS 124,000円+税・DALIA(シューズ) 95,000円+税【問い合わせ先】モンクレール ジャパンTEL:03-3486-2110
2019年09月12日数あるファストファッションブランドの中でも、この秋ひと際注目を集めているのがH&M。特にイギリスの老舗ブランド「リチャード・アラン」とのコラボアイテムは、おしゃれ感度の高い人たちの間で人気があり、SNSでも話題になっています。そんなリチャード・アラン×H&Mのコラボブラウスをご紹介します!■GUのチノパンツを合わせてカジュアルダウン「パターンサテンブラウス」は、広めに開いたネックラインとギャザーの寄った胸元、そしてふんわりとしたボリューミーな袖のデザインがとろみのある素材と相まって、とてもエレガントな印象のブラウスです。デザインはきれい目な印象ですが、ややサイケデリックな柄がスカーフデザイナーのリチャード・アランらしい1枚です。リチャード・アラン×H&Mの「パターンサテンブラウス」に、GUのチノストレートパンツを合わせたコーディネートです。光沢あるとろみ素材でフェミニン要素の高いブラウスですが、ここはあえてGUのチノパンでカジュアルダウン。レトロなテイストの柄物は、きれい目アイテムと合わせると「古臭い」印象に陥る場合があるため、カジュアル寄りのアイテムを合わせた方が新鮮に着こなせます。■同柄スカーフを合わせてより印象的な着こなしにブラウスと同じ柄のスカーフも販売されています。スカーフをプラスすることで、ラウンドネックのブラウスをボウタイブラウスのように着回せます。スカーフの巻き方を変えれば着こなしの幅が広がりますし、もちろん他のアイテムとも合わせられるので、1枚あるととても便利です。こちらは、デプレのセミワイドパンツと合わせたコーディネートです。スカーフを首元に巻くとクラシカルな印象になるため、バッグもかっちりとしたものを持ちました。ここでも大事なのは、やはり「きれい目すぎない」ことです。フェミニン度の高いブラウスには、辛口のボトムスを合わせるとコンサバになりすぎず、古臭い印象になることも回避してくれます。■斬新な柄とデザインだからこそ新鮮に着こなせる普段は滅多に柄物を選ぶことがなく、シンプルな色やデザインが好みですが、たまに柄物を着るととても新鮮な気分を味わえます。H&Mは「安かろう、悪かろう」のイメージがありましたが、リチャード・アランとのコラボアイテムはどれもハズレがなく、デザイン性のみならず品質も高クオリティです。ぜひH&Mに足を運んで、いつもと一味違うおしゃれを楽しんでみてください。
2019年09月10日H&M(エイチ&エム)から、英国ブランド「リチャード・アラン(RICHARD ALLAN)」とコラボレーションしたウィメンズウェアが登場。2019年8月22日(木)より、H&M限定店舗及び公式オンラインストアにて発売される。リチャード・アランとは?マリークヮント(Mary Quant) やビートルズが流行し、“スウィンギングロンドン”と呼ばれた60年代ロンドン。リチャード・アランは、そんな若者文化の黄金時代に誕生したイギリス発のブランドだ。その革新的な時代を反映するかのような強烈な色彩に、抽象的でアヴァンギャルドなデザインが特徴で、中でもその斬新なパターンを取り入れたスカーフがブランドのアイコンとして愛され続けている。リチャード・アランのアーカイブから選ばれたパターンH&Mとタッグを実現した今回のコレクションは、そんなブランドのスカーフに用いられた過去のヴィンテージ・プリントを採用しているのが特徴。ギリシャ神話の9つの女神を抽象的に表現した「ミューズ」や、格子柄を再解釈した「スコット」、歴史的な都市にちなんで名付けられた木“セナア”を基にした「パルメ」など、様々なストーリーを持った力強い幾何学的模様がセレクトされ、エネルギッシュな60年代のムードを閉じ込めている。60’ライクなムード漂うドレスやシャツなど展開されるのは、ドレスやブラウス、スカート、シャツ、パンツといったアパレルから、アクセサリー類まで。ハイネックラインやワイドカフ、ソフトプリーツなど、当時の雰囲気を残したディテールを取り入れながらも、流動的なモダンなシルエットで現代にアップデートしている。【詳細】H&M×リチャード・アラン発売時期:2019年8月22日(木)取り扱い店舗:H&M限定店舗、公式オンラインストア<アイテム例>・シャツ 2,499円・ロングドレス 5,999円・スカート 5,999円
2019年08月22日『ロジャー・ラビット』、『ピンク・パンサー』のアニメーターとして知られるリチャード・ウィリアムズが亡くなった。享年86。「The Independent」によれば、イギリス・ブリストルの自宅で息を引き取ったという。6人の子どものひとり、ナターシャ・サットンは、死因をがんと明かしている。1933年にカナダに生まれたリチャードは1955年にイギリスへ移住。幼い頃に観たディズニーの『白雪姫』に感銘を受け、アニメーターを志したといわれている。一時期はアニメへの興味を失い、アートに没頭したとのことだが、23歳になると「自分が描く絵は、一生懸命動こうとする」と気づいたことからアニメの世界へ飛び込んだ。初監督作の短編アニメ『The Little Island』、短編アニメ『クリスマス・キャロル』、『ロジャー・ラビット』を合わせて3つのオスカーと3つのBAFTA賞を受賞した。『ロジャー・ラビット』はボブ・ホスキンスとクリストファー・ロイドが主演を務めた実写とアニメのハイブリッド映画で、リチャードはアニメキャラのロジャー・ラビットやジェシカ・ラビットのクリエイターとして貢献した。豊かな才能を後世に引き継いでいくことにも熱心で、1990年代にはディズニー、ピクサー、ILM、ドリームワークス、ワーナー・ブラザースから受講生を募り、特別講座を開いたこともあった。2001年にはベストセラーとなった「The Animator’s Survival Kit」(原題)を発売した。(Hiromi Kaku)
2019年08月19日ウェス・アンダーソンやポール・トーマス・アンダーソン、リチャード・リンクレイターら人気監督たちの日本劇場未公開のデビュー作を紹介する「ルーキー映画祭 ~新旧監督デビュー特集」が、京都の映画館・京都みなみ会館にて開催されることになった。「ルーキー映画祭 ~新旧監督デビュー特集~」は、8月23日(金)にリニューアルオープンする京都みなみ会館のオープニング特集で、日本未公開映画を上映・配給してきたグッチーズ・フリースクール(以下、GFS)との共同企画によるもの。これまで、「青春映画学園祭」や「傑作?珍作?大珍作!! コメディ映画文化祭」などを手掛けてきたGFSによる、関西で初の映画祭となる。「ものごとを面白くさせるのはいつだってルーキーたち」というテーマの元、新旧問わず「これだ!」と思った作品をセレクト。いまや映画界の寵児となった、ポール・トーマス・アンダーソンやウェス・アンダーソン、さらに『ハロウィン』続編のヒットも記憶に新しいデヴィッド・ゴードン・グリーンに、『イット・カムズ・アット・ナイト』で日本デビューを飾ったエドワード・シュルツなど、幅広いデビュー作が集結した。また、特集に加え、GFSが配給したデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督『アメリカン・スリープオーバー』の上映を含む2夜連続のオールナイトも行われる。(text:cinemacafe.net)
2019年08月17日モンクレール(MONCLER)の「モンクレール ジーニアス」より、リチャード・クイン(Richard Quinn)の手がける「0 モンクレール リチャード・クイン(0 MONCLER RICHARD QUINN)」の2019-20年秋冬コレクションがミラノで発表された。リチャード・クインのクリエーションは、大胆なカラーや独特の豪華絢爛を愛し、50年代や60年代のエレガンスを彷彿させるクチュールシェイプが特徴。「モンクレールと一緒に美しいコレクションを発表できたことに計り知れない喜びを感じています。2つのブランドの本質的なアイデンティティを投影したピースを共にデザインすることは、エキサイティングであり、モンクレールファミリーの一員になれたことを光栄に思います」とコメントしている。
2019年03月03日先週、リチャード・ギア(69)の妻アレハンドラ・シルヴァ(35)が、男児を出産したという。リチャードの代理人が「People」誌に認めた。リチャードには前妻のキャリー・ローウェルとの間に今月19歳になる息子、アレハンドラにも前夫との間に6歳の息子がいる。アレハンドラは昨年9月に、リチャードが敬愛するダライ・ラマ14世からお腹の子どもに祝福を受けている画像をSNSに掲載。「ダライ・ラマ法王にお伝えする前に、発表するわけにはいかなくて」というキャプションをつけて、妊娠を発表した(現在、この画像は削除されている)。リチャードと社会活動家のアレハンドラは十数年前に知り合い、2014年から交際をスタート。昨年8月、ニューヨークにあるリチャードの所有物件で結婚式を挙げた。リチャードはシンディ・クロフォード、キャリーと2度の結婚を経てアレハンドラとは3回目の結婚になる。アレハンドラとの結婚が報じられた際、リチャードは「いままでよりずっと幸せ。落ち着いた生活によって自信が持てるし、好きなことができる」と新婚生活を語っていた。(Hiromi Kaku)
2019年02月12日2019年1月1日に生誕100周年を迎えた小説家J.D.サリンジャーの半生を描いた映画『ライ麦畑の反逆児ひとりぼっちのサリンジャー』が1月18日(金)より公開。今回は、『タイタニック』でオスカーを獲得した伝説的な衣装デザイナーのデボラ・リン・スコットによるクラシカルでキュートな40年代ファッションに迫った。世界累計6,500万部突破の青春のバイブル「ライ麦畑でつかまえて」を生みだした作家サリンジャーのこれまで語られてこなかった謎に満ちた半生、そして小説の誕生秘話を描き出す本作。登場する全ての時代の衣装を手がけたデボラはこの道30年以上のベテランで、主な担当作品は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『マイノリティ・リポート』『アバター』『アメイジング・スパイダーマン2』など、ジャンルは多岐にわたり、時代や階級、種族を超えて様々な衣装を手がけてきた。特に『タイタニック』では、水の中での耐性を確認するために20種類を超えるドレスを試作するなどの試行錯誤を繰り返し、アカデミー賞衣装デザイン賞を獲得している。■アカデミー賞受賞デザイナーが40年代をファッション完全再現本作では、ニューヨークにあった著名なナイトクラブ「ストーク・クラブ」で遊ぶサリンジャー(ニコラス・ホルト)が着こなす40年代のアンサンブルスーツや、彼を軍隊に送る恋人ウーナが最後のデートで着るピンクサーモンのシフォンドレス、サリンジャーの出版エージェントであったドロシーが身に着ける襟の詰まった柄入りのジャケット、後に二番目の妻となるクレアの可愛らしさ満点のワンピースなど、それぞれの家庭環境や立場を表すクラシックな衣装が目白押し。プロデュ―サーのジェイソン・シューマンは「デボラのすごいところは、主役クラスだけではなく、全ての衣装に気を使っていること」と語る。「彼女は背景やエキストラまで事細かに気を配っている。カメラが寄ろうが離れてようが関係ない。フレームの中に映る全ての要素が本物に見えているかどうかに神経をとがらせるんだ」。■『ボヘミアン・ラプソディ』で話題の注目女優たちが可憐に着こなすさらに、これらの衣装を身にまとうのは注目作が立て続く女優たち。まずは、サリンジャーとの交際の後、チャーリー・チャップリンと結婚するウーナを演じるのはゾーイ・ドゥイッチ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリー・トンプソンを母親に持つ、いま注目の女優で、リチャード・リンクレイター監督『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』ヒロイン役や『ダーティ・グランパ』『ヴァンパイア・アカデミー』などで知られる。二番目の妻となるクレアを演じるのは、ルーシー・ボイントン。『シング・ストリート 未来へのうた』でミステリアスなヒロインのラフィーナ役を演じて注目を集め、現在大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』ではフレディ・マーキュリーの元婚約者で、生涯を通じた友人となったメアリー・オースティン役を好演している。最後にサリンジャーを仕事の面で支えたエージェントのドロシーを、『キャロル』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『オーシャンズ8』やNetflix『バード・ボックス』のサラ・ポールソンが演じている。最旬の美女3人を彩り、作品の世界観を盛り上げる数々の衣装は、スクリーンで確認してみて。『ライ麦畑の反逆児ひとりぼっちのサリンジャー』は1月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ライ麦畑の反逆児ひとりぼっちのサリンジャー 2019年1月18日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2016 REBEL MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2019年01月04日リチャード・ギアがいまの日本に贈る、まさかの“忖度”悲喜劇『嘘はフィクサーのはじまり』が10月27日(土)より公開される。この度、本作の舞台となったニューヨークの有名スポットが堪能できる劇中写真がシネマカフェに到着した。リチャード・ギアが歩き方から表情、耳の立ち方(!)にいたるまで、撮影の1年前から役作りをし、お調子者だけどどこか憎めない金融界のフィクサー(調停者)、ノーマンを作り上げた本作。劇中には、歴史あるグランド・セントラル駅をはじめ、お馴染みの名所が数多く登場する。リチャード・ギアとNYロケ地めぐり!■グランド・セントラル駅:1871年創設。マンハッタンを代表する歴史的建造物で1日75万人以上もの人が行き交う。ここでノーマンは、怪しい男とすれ違う。■セントラル・パーク:数々の映画や海外ドラマにも登場してきたNYのオアシス的存在。ジョギング、サイクリングを楽しむ市民も多い。ノーマンはジョギングする投資家秘書(ダン・スティーヴンス)にしつこく名刺を差し出し、もうけ話を持ちかける。■ブルックリン・ダイナー:NYで有名なアメリカン・ダイナー。7番街と交差する57thストリート沿いにある。中でミーティングする投資家に、店外から熱い視線を送るノーマン。■7番街:有名ファッションデザイナーが拠点を構え、「ファッション・アヴェニュー」とも称される通り。人混みの中をイヤフォンで電話をしながら歩くノーマンの後ろ姿は悲哀でいっぱい。■L.A バーディック:ロウアー・マンハッタンのプリンス通り(*撮影時、East 20thストリートにあったが2016年秋に現在の場所に移転)にある、NY生まれのハンドメイドチョコレート店。ノーマンは、店内にいるイスラエルのカリスマ政治家エシェル(リオル・アシュケナージ)とショーウィンドウ越しに運命の出会いを果たす。■42ndストリート:タイムズスクエアなど多くの有名ビルが建つ、マンハッタンのメイン通り。ノーマンが自分の分身のような怪しい男に付きまとわれる。■レキシントン街&GEビル:「570 Lexington Avenue」の別名を持ち、大企業GE(ゼネラル・エレクトリック)の超高層ビルが建つ。51stとの角、地下鉄の通気口は『七年目の浮気』でマリリン・モンローのスカートが浮き上がるシーンで有名。なぜか、ここでも付きまとわれるノーマン!■LANVIN:セントラルパーク近く、マディソン通り沿いに支店がある仏の高級ブランド。ノーマンが政治家エシェルに“忖度”して1192.18ドル(約13万3,000円)の靴をプレゼント!!この1足の革靴から始まる、ノーマンの活躍(?)に注目していて。『嘘はフィクサーのはじまり』は10月27日(土)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:嘘はフィクサーのはじまり 2018年10月27日よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開© 2017 Oppenheimer Strategies, LLC. All Rights Reserved.
2018年10月21日ハリウッドの“イットボーイ”といわれるティモシー・シャラメは、『君の名前で僕を呼んで』で見せつけた類い稀なる演技力と美貌から“レオナルド・ディカプリオの再来”といわれた。そう、“あの頃”のディカプリオは確かに、眩しかった。いまでは、正真正銘に体を張った『レヴェナント:蘇えりし者』(’15)で念願のアカデミー賞を獲得、しばしば“最後の独身大物俳優”としてゴシップ欄を賑わせている。また、ブラッド・ピットとの豪華共演が実現したクエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が8月30日(金)に公開。“ブラピ”の愛称で親しまれるブラッドも、若きころはその麗しさで絶大な人気を誇った(いえ、もちろんいまも)。今回は、彼らのように現在も第一線で活躍する人気セレブたちの若かりし“イットボーイ”のころをプレイバック。当時から超絶イケメンだった人もいれば、ルックスの変動が激しい人、むしろいまのほうが断然いい!という人まで、まさに十人十色となっている。レオナルド・ディカプリオ年々、風格が増します1974年11月11日、米カリフォルニア州生まれ、現在44歳のディカプリオ。『タイタニック』(’97)や『ロミオ&ジュリエット』(’96)で世界的スターへとのぼりつめた彼は、ローティーンのころからTV界で活躍、19歳のとき『ギルバート・グレイプ』(’93)でジョニー・デップの弟役を熱演して、アカデミー賞助演男優賞に初ノミネートされる。ティモシーが比較されたのは、このころのディカプリオだ。だが、彼にとって『タイタニック』はいわば“呪い”となり、そのイメージを払拭すべく、マーティン・スコセッシをはじめとする名匠と好んでタッグを組むように。『アビエイター』『ブラッド・ダイヤモンド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で3度、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたが、いずれも受賞はならず…。苦楽をともにしたケイト・ウィンスレットとは長年の親友として知られ、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(’08)では夫婦役で再共演。ディカプリオが『レヴェナント』で悲願のオスカー像を手にした際には、ケイトと熱いハグを交わしたことも話題となった。現在ではプロデューサーとしても、環境活動家としても知られるディカプリオはベテランの風格だ。ブラッド・ピットセクシー美男が名プロデューサーに第72回カンヌ国際映画祭で初お披露目された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、ディカプリオとの共演で注目を集めているブラッド。なんでも故ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールが共演した『ブロークバック・マウンテン』でアン・リー監督以前にオファーされていたガス・ヴァン・サント監督は、ブラッドとディカプリオのコンビも想定していたという。1963年12月18日、米オクラホマ州生まれ。現在55歳のブラッドは、若い世代にはジェニファー・アニストンとアンジェリーナ・ジョリーの“元・夫”というイメージが先行するかもしれない。そんな彼が、「あの美しい俳優は誰?」と脚光を浴びたのが、「#MeToo」時代に必見の1作『テルマ&ルイーズ』(’91)。ジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドンが出会う罪な青年を“代役”で演じた。その後、『リバー・ランズ・スルー・イット』(’92)、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(’94)などでもその美男ぶりを発揮、世界的にヒットした『セブン』(’95)で人気を不動のものにする。『トロイ』(’04)では筋骨隆々な姿も見せる一方、幅広いキャラクターにも果敢に挑み、『12モンキーズ』(’95)でアカデミー賞助演男優賞に初ノミネート、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』『マネーボール』では同・主演男優賞候補となる。彼の製作会社「プランBエンターテイメント」は『ムーンライト』『それでも夜は明ける』『ディパーテッド』など“アカデミー賞常連”として知られ、その作品選択眼や先見性は見事なもの。2019年4月、ようやくアンジーとの離婚が正式に成立したが、これから俳優としても、もうひと花咲かすことができるかも!?キアヌ・リーヴス“ぼっち”返上の完全復活!『マトリックス』(’99)の主演候補でもあったというブラッド。だが、見事その主演の座を射止め、一躍スターダムにのし上がったのはキアヌ・リーヴスだ。1964年、レバノン・ベイルート生まれ。9月2日で55歳になる。ハワイ、中国、英国などをルーツに持ち、“キアヌ”はハワイ語で「山々を渡る涼風」という意味があるとか。3歳で実父が家を出たため、各地を転々とし、主にカナダ・トロントで育った。『ビルとテッドの大冒険』(’89)で知られるようになると、親友の故リヴァー・フェニックスと共演した『マイ・プライベート・アイダホ』や後にリブートされた『ハートブルー』(いずれも’91)、そして『スピード』(’94)でブレイクを果たす。『JM』では北野武と共演、鈴鹿8耐バイクレースに参加したり、ラーメン好きを公言したりと、親日家としても知られる。『マトリックス』3部作はカルト的人気シリーズとなったが、その後のキャリアは浮き沈みが激しかったといえる。また、恋人だった女優ジェニファー・サイムが妊娠8か月で流産し、その後、自動車事故で他界するなど、私生活も悲劇続き。激太りや、ベンチでひとりサンドイッチを食べる“ぼっちキアヌ”などが報じられる中、2014年に『ジョン・ウィック』と出会い大復活!今年はシリーズ第3弾となる最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』が10月に待機するほか、『レプリカズ』『ブルー・ダイヤモンド』と公開作が目白押し。スタントマンのおもちゃデューク・カブーンの声を担当した『トイ・ストーリー4』も大好評となっている。なお、『ディアボロス/悪魔の扉』(’97)で夫婦役、『スウィート・ノベンバー』(’01)で恋人同士を演じたシャーリーズ・セロンとは仲がよく、一緒にトレーニングをするほど。当たり役に出会ったいまは、シュッとしたルックスを取り戻している。イーサン・ホーク映画に刻まれる美青年の変化人生の悲喜こもごもを長きにわたり“映画の中”で演じてきたのが、イーサン・ホーク。リチャード・リンクレイター監督、ジュリー・デルピー共演の『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(’95)から始まる3部作は18年のときをまたいで同じ役柄を演じ、2度目のアカデミー賞助演男優賞候補となった『6才のボクが、大人になるまで。』(’14)は12年もの間、同じキャストで1つの家族の物語を紡いだ。1970年11月6日、米テキサス州生まれの現在47歳。15歳のとき『エクスプロラーズ』で映画デビューするが、いったん学業に専念。1989年、故ロビン・ウィリアムズの生徒役を演じた『いまを生きる』で復帰すると、90年代の青春映画の金字塔『リアリティ・バイツ』(’94)、SFドラマの金字塔『ガタカ』(’97)などで大きく注目され、『トレーニング デイ』(’01)の新米刑事役でアカデミー賞初ノミネート。『ガタカ』で共演したユマ・サーマンと1998年に結婚し、2人の子どもをもうけるも2005年に離婚。2人の娘マヤ・サーマン・ホークはモデルや新進女優として活躍中だ。『ビフォア』シリーズでは脚本にも関わり、『リアリティ・バイツ』の挿入歌であるリサ・ローブの「Stay (I Missed You)」のMVを手掛け、『チェルシーホテル』(’01)では監督デビュー。自身の自伝的小説を原作にした『痛いほどきみが好きなのに』、ドキュメンタリー『シーモアさんと、大人のための人生入門』でも監督も務め、その多才ぶりで知られる。優柔不断な男を演じさせたら右に出るものはいないが、グッと渋さを増したいまは『マグニフィセント・セブン』などのアクションでも魅せる。また、巨匠ポール・シュレイダーが手がけた主演作『魂のゆくえ』(’18)では、惜しくもアカデミー賞ノミネートはならなかったものの高い評価を集め、全米各地の批評家協会賞ではラミ・マレックを上回る最多で男優賞を獲得している。ロバート・ダウニー・Jr“過去”あってのスーパーヒーロー彼がアイアンマン/トニー・スタークでなかったなら、「アベンジャーズ」の集大成を迎えたマーベル・シネマティック・ユニバースはこれほどまでの大成功は収めていなかっただろう。「アベンジャーズ」の中心人物アイアンマンであると同時に、クリス・エヴァンスらキャストたちの精神的支柱でもあるロバート・ダウニー・Jrは、54歳となった現在のほうが公私ともに充実した状態といえそうだ。1965年4月4日、米ニューヨーク生まれ。父は映画監督のロバート・ダウニー、母も女優。5歳のとき父の監督作品で映画デビューし、80年代は『レス・ザン・ゼロ』『ピックアップ・アーチスト』など青春スターとして活躍。喜劇王チャップリンになりきった『チャーリー』(’92)でアカデミー賞に初ノミネート、英国アカデミー賞を獲得する。その一方で、ドラッグ関連で度重なる逮捕。決定的だったのは、エミー賞受賞の人気ドラマ「アリー・myラブ」シーズン4が全米放送中の2001年で、リハビリ施設に収容され、番組も途中降板する事態に…。薬物とアルコール依存を克服した後は、『キスキス,バンバン-L.A.的殺人事件』(’05)、『ゾディアック』(’06)などに出演、捨て身で挑んだ(?)衝撃コメディ『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』では再びアカデミー賞にノミネートされるまでになった。そんな彼が演じる欠点だらけのスーパーヒーローだからこそ、いっそう魅力的に映るもの。涙なしには観られない『アベンジャーズ/エンドゲーム』での熱演はもちろんのこと、映画プロデューサーの妻スーザンも製作に名を連ねる『シャーロック・ホームズ』シリーズの3作目も楽しみだ。イライジャ・ウッドアラフォーとなるも、あまり変わってない!?『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で世界的にブレイクしたイライジャ・ウッドもまた、子役から大成した1人。1981年1月28日生まれ、米アイオワ州出身。年齢不詳のキャラが似合う彼は、現在38歳。母親に連れられて出かけた国際モデル&タレント大会でスカウトされ、まずはTVCMなどで活躍。初めて名前をクレジットされた作品が『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で、マーティン(マイケル・J・フォックス)が訪れる未来のカフェのビデオゲームで遊ぶ少年役だった。その後、『わが心のボルチモア』(’90)で主演を務め、『ホーム・アローン』でブレイクしたマコーレー・カルキンと共演した『危険な遊び』(’93)などでも注目を集めた。2001年、ピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』の主人公フロド・バギンズに抜擢。穏やかな性格のホビット族ながら強い意志で運命に立ち向かう姿はハマリ役となり、『二つの塔』『王の帰還』と演じ切り、前日譚となる『ホビットの冒険』(’01)にも参加。この『ロード・オブ・ザ・リング』のキャストたちは現在でも仲が良いことで知られ、しばしば“プチ同窓会”を開いてはファンたちを喜ばせている。近年は『グランドピアノ狙われた黒鍵』(’13)や『ブラック・ハッカー』(’14/製作総指揮)など、奇をてらったサスペンス・スリラーでも好演を見せるイライジャ。私立探偵ダーク(サミュエル・バーネット)に振り回される助手トッド役を演じ、奇想天外な人物ばかりが登場するNetflixの「私立探偵ダーク・ジェントリー」も、“結構好き”という人は多い。ニコラス・ケイジ主演の怪作ホラー『マンディ地獄のロード・ウォリアー』(’17)ではプロデューサーを務めている。ドウェイン・ジョンソン現在のほうが愛嬌たっぷり2018年、大ヒット作『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』に『ランペイジ 巨獣大乱闘』『スカイスクレイパー』と、3本も主演作が公開されたロック様ことドウェイン・ジョンソン。先日、1億人以上のフォロワーがいるインスタグラムに“22歳、127キロ、髪の毛あり”の若きころの姿をアップし、話題を呼んだばかり。ほかにも父親としての素顔や自らのうつの告白など、リアルで人間味あふれる投稿は注目の的だ。1972年、米カリフォルニア州生まれ。5月3日に47歳になったロック様。マイアミ大学時代にアメフト選手として活躍するも、度重なるケガによってプロの道を断念。卒業後は米プロレス界で“ザ・ロック”として人気を博す。『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(’01)で演じたキャラクターを主人公にした『スコーピオン・キング』で映画初主演。いまや、「フォーブス」誌の「世界で最も稼ぐ男優」に名を連ねるトップアクション俳優となった。自身のルーツにリスペクトを込めた『モアナと伝説の海』(’16)や、アメフトの元スター選手がファイナンシャル・アドバイザーに転身するTVシリーズ「Ballers/ボウラーズ」(’15~)ほか、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(’11)からルーク・ホブス役で同シリーズに参戦すると、こちらも人気キャラとなり、ジェイソン・ステイサム演じる“犬猿の仲”デッカード・ショウとのスピンオフ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』まで爆誕。8月2日(金)の公開を楽しみにしている人も多いだろう。今後、エミリー・ブラント共演『ジャングル・クルーズ』(原題)や、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』続編なども控えており、まだまだ彼の時代は続いていくことになりそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年秋、全国にて公開予定トイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019魂のゆくえ 2019年4月12日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国にて順次公開© Ferrocyanide, Inc. 2017. All Rights Reservedワイルド・スピード/スーパーコンボ 2019年8月2日より全国にて公開(C)Universal Picturesジョン・ウィック:パラベラム 2019年10月より全国にて公開®, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2018年08月30日今月末に69歳の誕生日を迎えるリチャード・ギアが、再びパパになるようだ。今年4月に結婚した33歳年下のスペイン人アクティビストのアレハンドラ・シルヴァが、現在妊娠中だという。スペイン・マドリードの「ABC」紙が報じた。アレハンドラは前夫との間に5歳の息子、リチャードは前妻で女優のキャリー・ローウェルとの間に18歳の息子がいる。リチャードは、アレハンドラと4年間の交際を経て結婚した。結婚当時、「ぼくは宇宙一幸せな男だ。そう思わずにはいられないよ。賢くて、思いやりがあって、人々を助けることに一生懸命で、おもしろくて、忍耐強くて、許すことを知っていて、料理が上手で、世界一おいしいサラダを作る美人と結婚できたんだから!」とアレハンドラをベタ褒め。出会いのきっかけは、2014年にアレハンドラの家族が経営しているイタリアのホテルに、リチャードが滞在したことだったそうだ。アレハンドラは母国スペインで、ホームレスを救済するチャリティー活動を行っている。出産がアメリカになるか、スペインになるかは明らかになっていない。(Hiromi Kaku)
2018年08月09日『愛と青春の旅立ち』『プリティ・ウーマン』『HACHI 約束の犬』など幅広く活躍し、「この世で最もセクシーな男性」にも選ばれたことのあるリチャード・ギアの主演最新作が、邦題『嘘はフィクサーのはじまり』として日本公開されることが決定した。■ストーリー首相と親しくなるには1足の革靴から!?ニューヨークを牛耳るユダヤ人社会に食い込もうと、自称フィクサーのノーマンは小さな嘘を積み重ねて人脈を広げてきた。ある日、イスラエルのカリスマ政治家エシェルに偶然を装って近づき、高価な革靴をプレゼントする。3年後、首相に就任したエシェルと再会を果たしたノーマンは、“首相のお墨付き”を武器に超大物たちの間で暗躍し始める。しかし過度の“忖度”はさまざまな混乱を巻き起こし、国際紛争に発展しそうな事態を招いてしまう…。■「見たことのないリチャード・ギアにのけぞった」全米メディアが絶賛元祖・二枚目ハリウッドスターが厄介事を引き受けまくる自称フィクサーを怪演し、「見たことのないリチャード・ギアの姿にのけぞった」(ニューヨークタイムズ紙)、「ギア史上最高のパフォーマンス!」(ローリング・ストーン誌)と一流の批評家たちが大絶賛した本作。撮影の1年前から役作りを研究し、歩き方から表情、耳の立ち方(!?)にいたるまで、お調子者だけど憎めないキャラクターを作り上げたというリチャード・ギアの熱演に期待が寄せられている。ノーマンを翻弄する首相役には、 9 月に公開される『運命は踊る』で主演を務めたイスラエルを代表する俳優リオル・アシュケナージ。他にも『クィーン』『パッセンジャー』のマイケル・シーン、コーエン兄弟作品などの個性派スティーヴ・ブシェミ、女検察官役にシャルロット・ゲンズブールなど国際色豊かな俳優たちが脇を固めている。監督は『ボーフォートレバノンからの撤退』と『フットノート』がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたヨセフ・シダー。『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』や、リオ五輪閉会式での「君が代」のアレンジを手がけた三宅純が音楽を担当している。「存在を認められたい!偉い人と繋がって、あわよくば大金を手にしたい!」そんな万国共通の欲望を笑い、自省したくなるブラックすぎる忖度コメディを劇場でぜひ堪能して。『嘘はフィクサーのはじまり』は10月よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年07月10日東京・新宿にあるミニシアター、シネマカリテでは「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」(「カリコレ2018」)が、7月14日(土)から開催。この度、第1弾ラインナップが発表された。2014年の第1回開催から今年で5周年を迎える本イベントでは、上映本数&内容ともにさらにパワーアップして開催。今回発表された第1弾では、ジャンルや国境を超えた選りすぐりの新作11作品、旧作1作品の全12タイトルがラインナップ。■オープニング作品『クリミナル・タウン』今年のオープニングを飾るのは、『キャリー』以来2度目の共演となるアンセル・エルゴート(『ダイバージェント』『ベイビー・ドライバー』)とクロエ・グレース・モレッツ(『キック・アス』『モールス』)が出演する『クリミナル・タウン』。優等生の親友はなぜ殺されたのか?幼なじみの高校生2人が事件の真相に挑む、スタイリッシュ・クライム・サスペンスだ。■先行プレミア作品『バンクシーを盗んだ男』正体不明のグラフィティアーティスト、バンクシーがパレスチナの壁に描いた1枚の画を発端に、芸術の著作権問題が浮き彫りになる、様々なアーティスト、クリエイター、コレクターたちのインタビューをもとにバンクシーへと迫るドキュメンタリー作品。『いつも月夜に米の飯』『おんなのこきらい』の加藤綾佳監督最新作。『最低。』で女優デビューした山田愛奈を主演に迎え、母親が失踪したことから新潟で小料理屋の女将になった千代里が、そこで働く年上の料理人・アサダと共に常連客や料理に触れ、少しずつ成長していく恋愛群像劇。■MOOSIC LAB 2018 スペシャルプレミア『いつか輝いていた彼女は』さらに、スペシャル・プレミア作品では数々の名作や映画監督、ミュージシャン、俳優などを輩出してきた音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB(ムージック・ラボ)」から届いた意欲作『いつか輝いていた彼女は』を上映。スリーピースバンド「MINT mate box」のマホとマホのかつての親友であった茜を中心に、高校時代の2人の純粋さと歪んだプライドを描いた青春音楽映画。■新作&旧作もチェック!『アニー・イン・ザ・ターミナル』『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役で注目を集め、5月に日本でも公開される『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でアカデミー賞主演女優賞ノミネートを果たしたマーゴット・ロビーが妖しい謎の美女を演じるリベンジ・アクション。『モンキービジネスおさるのジョージ著者の大冒険』「おさるのジョージ」の著者、ハンス・レイとマーガレット・レイ夫妻の波乱万丈の人生を、膨大な記録と貴重な原画、手書きのアニメで描く初のドキュメンタリー作品。『リチャード・リンクレイター職業:映画監督』『ビフォア』シリーズや『6才のボクが、大人になるまで。』、『スクール・オブ・ロック』など、多彩な作品で観客を魅了してきたハリウッドを代表する映画監督リチャード・リンクレイター。今作は、監督デビューから今年で30周年を迎える彼の軌跡を追うドキュメンタリー。そのほか、孤島を訪れた新任の気象予報士が怪しい灯台守の男グラナーと共に、毎夜襲いかかってくる謎のクリーチャーと激闘するサバイバル・アクション『コールド・スキン』。ジェイソン・モモアとスティーブ・ラングが共演を果たした『ワイルド・ブレイブ』。不思議な力を手に入れた少女と彼女に恋をする少年のサイキック逃亡劇を描いた『First Light』(原題)。『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが病に伏せる妻を救うために麻薬密売を請け負うパイロットを熱演したサスペンススリラー『BEAST OF BURDEN』(原題)。そして旧作は、全米に突如殺人トマトが現れ、次々と人間を襲い始め、犠牲者続出。ついには軍対巨大殺人トマトたちの全面戦争が勃発し、街が大パニックに陥る様子を描いた“不朽の駄作”と誉れ高い伝説的カルトムービー『アタック・オブ・ザ・キラートマト』(1978年アメリカ公開)を上映する。「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」は7月14日(土)~8月24日(金)まで6週間、新宿シネマカリテにて開催。(cinemacafe.net)
2018年04月28日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『Nothing Personal』Richard Avedon&James Baldwinリチャード・アヴェドンの1964年出版の傑作写真集『Nothing Personal』の復刻版と、ヴィジュアル入りブックレットのセット。20世紀の巨匠写真家リチャード・アヴェドンが『Observation』に続いて出した第2番目の写真集であり、高校の友人同士であった作家・公民権運動家のジェイムズ・ボールドウィンの文章とともにアメリカが抱える複雑さと矛盾、階層をテーマとした名著として有名な『Nothing Personal』。伝説のアートディレクター、マーヴィン・イズ ラエルによるデザインで、アレン・ギンズバーグ、マルコムXなどの有名人とアメリカ・ナチ党員、知的障害者保護施設の収容患者などを並べ、当時のアメリカを表現する。アヴェドン自ら「自分の最高傑作のひとつ」と評する写真と、ボールドウィンが自身の受けた人種差別警官からのハラスメントなどを語った4つのエッセイを収める。【書籍情報】『Nothing Personal』写真:Richard Avedon著者:James Baldwin出版社:Taschen言語:英語ハードカバー/160ページ/360×270mm発刊:2017年価格:1万110円■Shelfオフィシャルサイト『Nothing Personal』購入ページ
2017年12月09日ルーマニアの鬼才演出家シルヴィウ・プルカレーテが、佐々木蔵之介らほぼオールメール(渡辺美佐子以外全員男優)の日本人キャストを使い、日本で創作を行った「リチャード三世」が10月17日のプレビューを経て、18日に東京芸術劇場 プレイハウスで開幕した。舞台「リチャード三世」チケット情報重低音が腹に響く大音量のダンス音楽とともに緞帳が上がると、ドラッグパーティーのような雰囲気の中、男たちが踊り狂っている。この幕開きからして、従来の感覚でシェイクスピアの「リチャード三世」を観に来た観客を面食らわせるに十分だろう。リチャード三世役・佐々木は、不具であることを象徴するせむし、大きく足を引きずるといった見せ方は特にしていない(その後のシーンではしているところもある)。伝え聞いたところによると、演出家は稽古の中で佐々木に、「あなたは(リチャードと違い)背が高いし、綺麗だから」と言ったことがあったという。つまり、実際の佐々木は美しいということを知っている日本の観客に“リチャード三世=醜い”という前提や共通認識を無理に植えつけることはしない、という点で興味深い。そして、その佐々木がカツラや丸い鼻といったピエロの扮装道具を着けるという象徴的な場面から、物語は動き出す。佐々木の美しさに基づくリチャード三世像は、恋愛関係をも思わせる同志バッキンガム公(山中崇)や、忠実な飼い犬のようにリチャードにまとわりつくケイツビー(河内大和)らとのシーンでも打ち出され、いささかの困惑とともに倒錯的な魅力が観る者を酔わせる。男優が女性役を演じることも、その倒錯的魅力の一端を担っているように感じる。女性役の4人(手塚とおる、今井朋彦、植本純米、壤晴彦)はいずれもドレスは身につけているが、ことさらに女性であることを強調する演技はしていない。にも関わらず、たとえば、アン(手塚)がリチャードに口説き落とされる場面のなまめかしさといったら!佐々木のリチャード三世はシーンごとに、対する相手ごとに大きく印象を変えるのがユニークで、抗いがたい悪の魅力と人間味がある。だが圧倒的な孤独の影が常に貼り付き、最終的に彼が求めていたものについて思いを馳せた。なおリチャードの最期はオリジナルのものになっており、その衝撃度も高い。ほかにも、どのシーンを切り取っても圧倒的に強く美しいビジュアルに、不思議と耳について離れない音楽……。観客はあらゆる衝撃の残像を、ずっしりと持ち帰るに違いない。東京公演は10月30日(月)まで。その後、大阪、愛知を巡演。取材・文/武田吏都
2017年10月20日舞台『リチャード三世』の公開稽古が15日、東京芸術劇場プレイハウスで行われ、佐々木蔵之介、手塚とおる、今井朋彦、植本純米、長谷川朝晴、山中崇が取材に応じた。同作はウィリアム・シェイクスピアによる史劇で、主役が悪逆非道を尽くすというピカレスクロマン。敵、味方、肉親も殺し玉座を手に入れるリチャード三世(佐々木)の栄光と転落を描く。ルーマニアの鬼才シルヴィウ・プルカレーテが演出し、男優15名、女優1名というほぼオールメールでの上演となる。佐々木は「ハロウィンでもないのに、おっさん達が何を仮装してるんだと思われるかもしれないけど、大真面目で。やる気満々です」と苦笑。アン王女役の手塚も「この中で最年長で、55歳。この格好して意気込みをわかっていただければ」と語った。極悪の限りをつくすという佐々木だが、共演者を見渡し「僕はだいたい殺してます」とひょうひょうと答える。「今までのリチャード三世の凶悪何ですけど、僕は今回道化というかピエロというか。プロレスで言うたらヒール役みたいな」と役について説明。「最終的に王様になったらこの権力を守ろうと、病気になっちゃうという。まさに衆議院選挙が行われてる最中に」と苦笑しつつ、「今まで見たことのないリチャード三世です」と自信を見せた。手塚は佐々木から口説かれる役となるが、「コロッといきます。蔵ちゃんかっこいい、コロッと」と語る。キスシーンについて聞かれると、手塚は「そんな噂があるんですか。これは観にこないとわかんないですね」とかわしたが、佐々木が「結構濃厚ですね」と暴露していた。また、プルカレーテについて佐々木はは「稽古初日から毎日、僕らは『えっそんな角度から本を読むの? そんな演出?』って毎日が刺激的で、驚くべき日々ですね」としみじみ。「こんな幸せなことやらせてもらってる、って感じでした」と心境を吐露し、「本当に危険で、でも官能的で美しくて、でも凶暴で、それが全部アートでエンタテインメントなんですよ」と表現した。会見後、記者懇親会に現れたプルカレーテは、今回のキャストについて「オーディションをするために来日していろんな俳優さんにあったんですけど、そういった過程の中でほとんどオールメールキャストにしようということが決まりました」と明かす。日本人キャストについては「非常に敬愛すべき才能の豊かな人々でありました。パーフェクトにプロフェッショナルで、とても優しい人々です」と表現。さらに作品についても「大胆なアレンジを施したつもりはない」「今日に響くメッセージを残した」と語った。公演は東京芸術劇場 プレイハウスにて10月18日~30日。17日にプレビュー公演を行う。また、大阪公演、盛岡公演、名古屋公演を予定している。
2017年10月15日大ヒット作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』やエミー賞受賞ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」などのゾーイ・クラヴィッツが主演を務める最新作『ロキシー』が、10月21日(土)より劇場公開される。本作には、もう1人の“ゾーイ”も出演しており、ハリウッド期待の2世女優である2人の“ゾーイ”が共演を果たしている。1人目のゾーイは、主人公のロキシーを演じているゾーイ・クラヴィッツ。『幸せのレシピ』(’07)で映画デビュー後、『X-MEN』シリーズや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』など大作の出演が続き、さらに『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の2018年公開の続編でも、主人公ニュートの元恋人で今後重要な役割をもつというリタ・レストレンジ役を演じていることでも話題。彼女は、ロックミュージシャンのレニー・クラヴィッツと女優リサ・ボネットを両親にもち、「イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)」や「バレンシアガ(Balenciaga)」といった有名ブランドのモデルとしても活躍しているハリウッドきっての注目2世女優として知られる。また、もう1人のゾーイことゾーイ・ドゥイッチは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのリー・トンプソンと、『恋しくて』『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などのハワード・ドゥイッチ監督を両親にもつ、こちらもハリウッドセレブ2世。2010年、ディズニードラマ「スイート・ライフ・オン・クルーズ」で全米のティーンアイドルとして一躍脚光を浴び、映画界に進出。『ダーティ・グランパ』ではロバート・デ・ニーロ、ザック・エフロンと共演し、リチャード・リンクレイター監督『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』にも出演。今年は母親リーがメガホンを撮る映画『The year of Spectacular Men』(原題)や、J.D.サリンジャーが名著「ライ麦畑でつかまえて」を執筆するまでを描くジョニー・デップ主演『Rabel in the Rye』(原題)に出演予定だ。2015年には「世界で最も美しい顔」に選出され、「ELLE」などのファッション誌でも取り上げられることが数多い。本作では、ロキシーを助けるヴィンセント(エミール・ハーシュ)の兄の彼女ケイト役で出演し、ティーンに支持されるファッション・アイコンのイメージを一新するハードな役に挑戦、新たな境地を切り開いている。注目の2人のゾーイが共演する本作は、行き場を失った男女が出会い、やがてかけがえのない存在になっていくものの、抗うことができない運命が襲い掛かるクライム・ラブストーリー。音楽シーンを席巻する英国の人気バンド「The xx」の楽曲「Angels」が切ない2人の想いをさらに加速させ、そのショッキングな結末に全米が衝撃を受けた、この秋必見の1本となっている。『ロキシー』は10月21日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月20日横浜の商業施設「マリン アンド ウォーク ヨコハマ」では、2017年5月2日(火)から6日(土)の5日間、野外映画イベント「SEASIDE CINEMA〜夜の海辺にたたずむ映画館〜」を開催する。会期中は、横浜みなとみらいの夜景と海を感じる特別なロケーションの中に設置されたスクリーンで名作・傑作映画を見ながら、「マリン アンド ウォーク ヨコハマ」内の飲食店舗のテイクアウトメニューを楽しめる。上映作品は、日本軍捕虜収容所という極限状況に置かれた人間たちの相克を描いた異色のヒューマンドラマ『戦場のメリークリスマス』や、一匹のトラとともに救命ボートで漂流することになった少年パイのたどる運命を描く『ライフ・オブ・パイ』、リチャード・リンクレイターによる音楽コメディ映画『スクール・オブ・ロック』など、海と音楽をテーマとした作品が日替わりで上映される。フードメニューも充実のラインナップ。オーストラリア発の専門店「パイ ホリック」のパイや、「COMMUNITY MILL/SODA BAR」の映画にぴったりのホットドッグセット、「A16」の釜焼きピザなど、野外での映画鑑賞を彩るメニューの数々が用意されている。【概要】「SEASIDE CINEMA〜夜の海辺にたたずむ映画館〜」開催期間:2017年5月2日(火)〜6日(土)5日間上映時間:各日19:00~21:00会場:マリン アンド ウォーク ヨコハマ(神奈川県横浜市中区新港1丁目3番1号)入場:無料 ※飲食は有料上映作品:5/2 ロスト・バケーション/うみやまあひだ5/3 スクール・オブ・ロック5/4 キャデラックレコード5/5 ライフ・オブ・パイ5/6 戦場のメリークリスマス
2017年04月28日「渚のアデリーヌ」などの作品で世界中の音楽ファンを魅了し続けているピアニスト、リチャード・クレイダーマン。彼にとって、実に40回目となるジャパン・ツアー「リチャード・クレイダーマン 2017 with ストリングス・トリオ&パーカッション」が、来月5月6日(土)東京・オーチャードホールでの公演を皮切りに開幕する。リチャード・クレイダーマン チケット情報フランス生まれのリチャード・クレイダーマンであるが、東日本大震災の直後にも公演を行うなど日本への想いは強く、1980年から毎年行ってきたジャパン・ツアーは今回で40回目を数える。また、近年は谷村新司との交流も話題。レコードデビューから40周年を記念して今月4月19日に発売した最新アルバム『デビュー40周年記念ベスト』では、谷村の「昴」「いい日旅立ち」をカバー。その逆に、谷村もまたクレイダーマンの代表作である「渚のアデリーヌ」「午後の旅立ち」の2曲に自ら詞をつけて歌うなど、大物アーティスト2名のコラボレーションが注目されている。今回のツアーではクレイダーマンによる「昴」「いい日旅立ち」がステージ初披露される予定。特別なコンサートになることは間違いない。公演は、5月6日(土)の東京公演の後、5月7日(日)山梨・河口湖ステラシアター、5月8日(月)静岡・アクトシティ浜松 大ホール、5月9日(火)神奈川・やまと芸術文化ホール、5月11日(木)福井・ハーモニーホールふくい、5月12日(金)富山県民会館、5月13日(土)長野市芸術館、5月14日(日)茨城・結城市民文化センター アクロスの全国計8会場をめぐる。チケットは発売中。
2017年04月25日本年度アカデミー賞脚本賞ノミネート『ロブスター』の脚本家エフティミス・フィリップによる最新作『ストロングマン』。この度、本作の予告編が公開された。ギリシャのエーゲ海でクルージングを楽しむ中年男性6人組。船がアテネに帰港するまでの間に誰がストロングマン(最高の男)かを決めるゲームをしようという話になる。そして勝者には指輪を贈ることに。「ズボンのベルトの位置」、「コレステロール値」から「料理の知識」まで一挙一動をお互いに評価し、点数を付けてあらゆる面で一番優れた男を決めるこのゲームに、最初は冗談半分で楽しんでいた6人。しかし、次第にムキになり男の意地とプライドを懸けた争いへと発展してしまう――。話題作『ラ・ラ・ランド』と並び、脚本賞5本のうちの一本に選ばれた『ロブスター』。本作はその『ロブスター』のエフティミスが脚本を担当し、監督・共同脚本には、リチャード・リンクレイター監督『ビフォア・ミッドナイト』の共同プロデューサーであり、女優として出演もしているアティナ・ラヒル・ツァンガリが務める。彼女は、2004年開催アテネオリンピックの演出を担当するなど活動は多岐にわたり、いまギリシャで最も期待されている女性監督だ。物語は、中年男6人が船上で 奇妙なゲームを繰り広げ、誰の心にもある「他人よりも優れていたい」という自尊心を笑いと共に描き、エフティミス節を炸裂させている。このほど到着した予告編では、ギリシャ・エーゲ海の船上で男たち6人がストロングマンを決めるゲームをしようと話すところから始まる。一挙一動を評価し合うこのゲームで、「イケてる腹筋」「カッコよく日光浴」などそれぞれに加点・減点ポイントが表示され、非常にどうでも良い内容で互いを採点し合う中年男たちが映し出されていく。果たして彼らは無事にストロングマンを決められるのだろうか?また、本映像ではエレクトロニック・ダンスミュージックのパイオニア的な存在パトリック・カウリーの「Pagan Rhythms」が効果的に使われており、この奇妙なゲームが繰り広げられる世界観を印象付けている。ここ数年、各映画祭でその存在感を増してきているギリシャ映画。独創的な作品が次々に生まれる秘訣について監督は、「これらは常にギリシャ文学やギリシャ演劇に潜在していたことなのです。近年は自分たちで全てプロデュースすることにより、自由にコントロールできるスクリプトが生れたのです。とても古いギリシャの伝統に基づく脚本が。これらはたとえばギリシャの実験的な劇場では長い間観ることができたものです。ただ、映画館ではいままで観ることができなかったのです」とコメントを寄せている。『ストロングマン』は3月25日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年02月06日12月10日より公開される映画『ヒッチコック/トリュフォー』と、パスザバトン(PASS THE BATON)によるスペシャル企画が12月7日よりスタートする。『ヒッチコック/トリュフォー』は、フランソワ・トリュフォーが、敬愛する偉大な監督アルフレッド・ヒッチコックに熱望して実現した長時間に及ぶインタビューの貴重な音声テープをベースに制作された映画。インタビューの模様は書籍として世界中で出版され、“映画の教科書”として映画関係者始めとしたすべてのクリエイターたちのバイブルとして現在も読み継がれている。今回の映画では、当時のヒッチコックとトリュフォーの貴重な音声テープの他、ヒッチコックを慕うマーティン・スコセッシやデビッド・フィンチャー、黒沢清、ウェス・アンダーソン、リチャード・リンクレイターといった今日の映画界を牽引する10人のフィルムメーカーたちのインタビューも収録。いかにヒッチコックが偉大であり、なぜそこまで偉大と言われているのかを改めて知ることが出来る映画となっている。パスザバトンでは同作とのコラボレーション企画として、USEDのショッピングバッグの上から新たなデザインを加えた、すべて1点もののペイントオーバーバッグ(1,500円)を限定発売。映画館のチケット半券を見せると特別価格で購入出来る。また、購入者には「非売品プレスシート」もプレゼントされる。※なくなり次第終了
2016年11月28日