『リトミック&クラシックコンサート』が2023年6月8日(日)にIMAホール(東京都練馬区)にて開催されます。前売チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて4月21日より発売です。カンフェティにて4月21日(金) 10:00より前売チケット発売 公式ホームページ リトミックとクラシックコンサートの競演!0歳から大人まで楽しめるコンサートです。さらに、スペシャルゲストにIMAにゃんが登場します!公演概要『リトミック&クラシックコンサート』公演期間:2023年6月8日 (日) 10:30開場/11:00開演会場:IMAホール(東京都練馬区光が丘5-1-1 光が丘IMA中央館4F)■チケット前売料金全席自由:大人(中学生以上)1,000円幼稚園児・小学生500円※未就園児無料 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月20日リトミック教室で運命的な出会いを果たしたかなことさゆり。ふたりはすぐに仲良くなりましたが、かなこはさゆりにどんどん翻弄されていくことになってしまい…!?■娘をリトミック教室に通わせることに…■運命的な出会いに素敵なママ友ができる予感…!なんて素敵な偶然!お互いの子どもが女の子同士、月齢も同じ、名前も同じだなんて、テンションが上がります!かなことさゆりが仲良くなるまで時間はかかりませんでした。次回に続く「かなことさゆり」(全41話)は21時更新!
2023年03月04日「幼児期から我が子を音楽に触れさせたい」そう考えるお父さん・お母さんの中には、リトミックを習わせることを検討している方もいることでしょう。しかし、いざリトミック教室を探してみると、たくさんあってどこを選べばよいか迷ってしまうかもしれませんね。今回は、リトミック教室を選ぶときのポイントを紹介しましょう。教室に通い始めてからの注意点もお伝えしますので、参考にしてみてください。リトミックにはどんな効果があるの?リトミックとは、スイスの作曲家・音楽教育家であるエミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)が提唱した音楽教育です。音楽のリズムに合わせて体を動かすことで、ダイナミクス(音の強弱)や音色の違い、表現力など、音楽を学ぶうえで必要な基盤を築くことができます。さらに、国際幼児教育学会常任理事でユリ・リトミック教室主宰の石丸由理氏は、「リトミックは人間教育にもなる」といいます。たとえば、音楽に瞬時に反応して全身を使って表現することが、記憶力や集中力を鍛えるのにつながります。また、ほかの子と一緒に体を動かし、表現をすることで、社会性や協調性も身につくとのこと。幼児期にリトミックを習うことには、さまざまな教育効果が期待できるのです。★リトミックの効果や年齢別のレッスン内容は、「ただの音楽教育じゃなかった!リトミックの効果とレッスン内容を詳しく解説。」で詳しく紹介しています。■リトミック教室に通えるのは何歳から?教室にもよりますが、早ければ0歳の首がすわり始めたころからリトミックのレッスンを受けることができます。多くの教室では5歳ごろまで年齢別にカリキュラムが組まれていて、0~2歳ごろまでは保護者と子どもが一緒にレッスンを受けるのが一般的です。3歳ごろからは、保護者から離れて子どもたちだけでレッスンを受けるケースが増えます。5歳ごろからは、グループ内でリーダーなどの役割を決め、それぞれの立場に合わせた行動ができるような指導も行なわれます。■リトミック教室にかかる費用の相場は?リトミック教室で開催されるレッスンの回数は、少ない所だと月に1回から、多くても月3・4回程度のようです。月謝は2,500円ぐらいから1万円弱までと幅があります。また、教室に通い始めるときに入会金がかかることがあります。その場合の費用は10,000円前後見ておくといいかもしれません。教室によっては「入会金〇%オフキャンペーン」などを実施するところもあるようです。費用やレッスン回数は、教室によって異なりますので、入会を検討する教室の最新情報を必ずご確認ください。リトミック教室の選び方:3つのポイントリトミック教室を選ぶときのポイントは、次の3つです。■1. 体験レッスンを受けて、教室の環境や子どもの様子をチェック多くの教室が、まずは体験レッスンを受けることをすすめています。実際にレッスンに参加することで、「子どもが楽しく続けられそうか」「子どもと講師の相性は良さそうか」などを確認できるためです。たとえば、カワイ音楽教室は次のように説明しています。ご友人からレッスンの内容を事前に聞いて知っていても、実際の雰囲気はその場に行かなければわかりません。お子さまは楽しめそうか、教室は通いやすいか、担当講師はどんな人柄なのかなど、是非一度お子さまとご一緒に体験してみましょう。(引用元:カワイ音楽教室|無料体験レッスン)前出の石丸氏は、体験レッスンでは教室の環境がきちんと整えられているかにも注目するとよいといいます。リトミックでは体を動かしますので、こまめに換気をして適温を保たなければ子どもの体調に影響しますし、遊具などが散らかっているとレッスン中のケガにつながる恐れがあります。子どもの様子を確認しつつ、これらの点も体験レッスンで見ておきましょう。このほかに体験レッスンでチェックするといい点は、次の2つです。■2. 「動き」だけでなく「聴く」ことも大事にしているか音楽教育学・リトミックを専門とする、京都女子大学教授の神原雅之氏は、「リトミックでは動くことが重視されがちだが、聴くことも大切にすべきだ」といいます。さまざまな楽器の音色を聴く、幅広いジャンルの音楽を聴く。こうした聴く力を養うことも、リトミックの役割のひとつだからです。そこで、リトミック教室を選ぶときは、生の音を聴かせてくれるかどうかも確認するようにしましょう。たとえば、EYS-Kidsのリトミックコースでは、生の歌声や楽器演奏の音色に触れられるカリキュラムが組まれているそうですよ。■3. 講師が積極的な「声かけ」でしっかりフォローしているかレッスン中に講師が子どもたちにどんな声かけをしているかにも注目してみましょう。たとえば、「風船をもって浮いているイメージで動き回ろう」というテーマのレッスンのとき。神原氏いわく、講師が風船を渡す身振りをしながら「○○ちゃんは何色が好き?」といった声掛けをしてあげると、子どもはその後もイメージを持ちやすいのだそうです。ほかには、子どもが1列になってリズムを取りながら動き、曲の終わりに列の先頭を交代する……といった高度な内容が盛り込まれたレッスンのとき、「もうすぐ終わりの合図が入るよ」「次は○○ちゃんが先頭だよ」といった具合にフォローを入れるのも、良いレッスンの一例だとのこと。このように、レッスン中に講師が子どもと細やかなコミュニケーションを取ってくれるかどうかは、子どもがリトミックを楽しく続けるための重要な要素です。そういう意味では、レッスン中の講師の体制を見るのもいいかもしれません。たとえばカワイ音楽教室では、子どもへのフォローを行き届かせ、適切な声掛けをすることができるよう、2人体制でレッスンを行なっているそうです。リトミック教室に通い始めてから気をつけることは?子どもにぴったりのリトミック教室を見つけ、習い始めることになったら、次の3点に気をつけましょう。■1. 子どもを指示通りに動かそうとしない石丸氏によれば、リトミックは子ども自身が音楽を聴いて、自分で判断して動くもの。そのため、レッスンに来たからといって子どもに無理やり何かをさせようとするのはNGです。子どもが講師のいうとおりに動かないと、保護者は不安になるかもしれませんが、子どもの音楽の感じ方を尊重しましょう。神原氏も、「子どもをひとりの音楽的な人と認めるべき」と述べています。子どもは子どもなりに、リトミックを楽しんでいるはずですよ。たとえば、両腕をバタバタさせて鳥が飛んでいる様子を表現するとき、ほかの子より腕を動かす動作がゆっくりしているとしても、それは子どもが音楽をゆったりとしたものと捉えている可能性があります。その感覚を受け入れてあげましょう。表現に優劣や正解・不正解はありません。【レッスン中の子どもの様子を見たときの声かけ】NG例:「ほかの子と合わせて腕を動かしなさい」OK例:「鳥がのんびり飛んでいる様子がよく分かるね」■2. 問題が起こっても、なるべく子ども同士で解決させる子どもにはそれぞれ得意・不得意があります。そのため、レッスン中にひとりだけテンポが遅れてしまう、手足を思うように動かせない、といった壁にぶつかることも。しかし、子どもが困っていてもすぐに大人が割って入るのはおすすめしません。石丸氏によると、うまくできない子がいても、見守っていれば子ども同士で解決していることが多いのだそうです。たとえば、フレーズの終わりでジャンプするというレッスンのとき、フレーズの終わりがどこなのか理解できない子がいたとしても、「一緒にやろう」「もうすぐ(フレーズが終わるから)ジャンプだよ」などと助け合い、解決していくケースがよくあるのだとか。こうした経験は、社会性を身につけることにつながります。また、グループレッスンのときに人数が余ってしまい、子どもがひとりぼっちになってしまう場合があります。見ている保護者はやきもきするかもしれませんが、そんなときも大人が中心になって誘導することはしないように。「こう言ってごらん」とアドバイスだけして、その後の経過は見守ってあげましょう。【レッスン中、子どもがひとりになってしまったときの声かけ】NG例:「○○ちゃんを○○ちゃんのグループに入れてあげてね」OK例:「一緒にやろうって言ってみよう」「入れてって言ってみてごらん」■3. 褒めて、子どものやる気を育てる子どもが一生懸命レッスンを受けたときや、できなかったことができるようになったときなどには、積極的に褒め言葉を伝えましょう。日本メンタルヘルス協会公認カウンセラーで、幼児教室運営のコペル代表取締役の大坪信之氏は、子どもを褒めるときのポイントを2つ挙げています。1つ目は「良いことをしたらすぐに褒める」こと。人は褒められると、やる気が高まる「ドーパミン」という物質が脳から分泌されます。子どもの脳内でドーパミンを出させてやる気をアップさせるには、「その場で褒める」のが効果的。いくら後から褒めても、ドーパミンが出るタイミングがずれてしまったのでは仕方がないからです。2つ目のポイントは、「主体的なメッセージで具体的に伝える」こと。「お母さんはこう感じたよ」「お父さんはこう思ったよ」と主語をつけることで、より気持ちがストレートに伝わるという心理学的な効果があるそうです。【子どもを褒めるときの声かけ】NG例:帰宅後に「今日も上手にできたね」と褒めるOK例:レッスン終了後すぐに、「ドレミファソラシドが上手に歌えるようになったね、○○ちゃんがスキップしながら歌っているところ、お母さんすごく好きだな」と伝える***楽しみながら音楽を学び、人間教育にもつながるリトミック。ぜひ、良い教室を見つけて始めてみましょう。文/かのえかな(参考)石丸由理(2003),『リトミック百科 年齢別の基本レッスンから発表会まで』,ひかりのくに.石丸由理(2017),『基礎からわかる リトミック! リトミック!』,ひかりのくに.神原雅之(2019),『こころとからだを育む1~5歳のたのしいリトミック』,ナツメ社.カワイ音楽教室|コース紹介カワイ音楽教室|無料体験レッスンEYS-Kids|リトミックコースのご案内AnNAリトミック教室|レッスンとクラスリトピュアリトミック|リトピュア式教育法幻冬舎ゴールドオンライン|子どものやる気を育てる「最高の褒め方」とは?
2020年03月03日音楽系の習い事のひとつとして注目されている「リトミック」。子どもの教育によいと評判で、全国にはさまざまな教室がありますが、そもそもリトミックとはどんなもので、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?ここでは、リトミックに期待できる教育効果や、リトミック教室でのレッスンの一例(年齢別)を紹介します。そもそも、リトミックとは?リトミックとは、スイスの作曲家・音楽教育家であるエミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)が提唱した音楽教育です。リトミックを英語で表記すると「Eu Rythmics」。「よいリズム」を意味します。言葉の意味からわかる通り、リトミックの特徴は、音楽のリズムに合わせて体を動かし、表現することにあります。そんなリトミックには、「音楽教育」としての側面だけでなく、「人間教育」としての側面もあります。国際幼児教育学会常任理事でユリ・リトミック教室主宰の石丸由理氏は、幼児期にリトミックを習うことの教育効果として以下の点を挙げています。【リトミックで学べること:音楽教育の面】音楽の始まりと終わりの感覚基本的なリズムダイナミクス(音の強弱)ピッチ(音の高低)サイレンス(音のない時間)いろいろなリズムパターンリズムフレーズ拍子いろいろな音色、ニュアンス感覚を通して音楽を感じ、表現する力【リトミックで学べること:人間教育の面】自分から耳を傾けて聴き、どうしたらよいかを判断する力音に対してすぐに反応できる力記憶力や集中力緊張とリラックスの使い分けができる適応力学んだことをほかの場面でも使える力人との上手な関わりを通しての社会性、協調性人のアイディアを受け入れる力自分のアイディアを創造する力心の中で聴く力リトミックが人間教育にもつながる理由は、ただ音楽を聴くだけでなく、全身を使って表現したり、コミュニケーションを通して音楽を体感したりするためです。また、子どもによっては、レッスンの中でうまくできないことにも出合います。その際に「自分の力でどうしたらよいかを考え、解決する」経験が、子どもを人間的にも成長させるのだと石丸氏はいいます。年齢別(0~5歳)リトミックのレッスン内容楽しく音楽を学びつつ、注意力や集中力などさまざまな能力を高めることができるリトミック。実際の教室では、どのようなレッスンが行なわれているのでしょう。0歳から5歳までの年齢別に、リトミック教室で行なわれているレッスン内容の例を紹介します。子どもの発達段階に合わせて、各年齢の子どもたちが楽しめるようなレッスンが行なわれているようですよ。■0歳児のリトミック0歳児を対象としたレッスンを実施しているリトミック教室は限られていますが、もし近くに教室がない場合でも、保護者主導で自宅にて行なうことが可能です。芸術教育研究所(現・芸術と遊び創造協会)が提案する0歳児向けのリトミックは次のようなもの。授乳後のリトミック授乳後、げっぷを促すときに、ゆったりと子どもの体を立て、だっこして歌を歌ってあげながら背中をやさしくたたいてリズムを伝える。目が見え始めたころのリトミック紙テープや色のはっきりした色紙を50cmくらい離した場所につるす。紙テープが不規則に揺れたり、カサカサを音を立てたりする様子を眺めるだけでも、リトミックのレッスンになる。首がしっかりしてきたころのリトミック子どもを膝の上に座らせて首の後ろに片手をそえて支え、歌を歌いながらゆっくり前後にゆすってリズムを伝える。子どもが慣れてきたら、首を支えるのをやめて、背中や腰をささえて同様にゆする。一人座りができるようになったら、向かい合って床に座り、手をつないでゆする。■1歳児のリトミック多くのリトミック教室で、1歳からを対象としたレッスンが行なわれています。2歳ごろまでは、保護者と一緒にレッスンに参加するスタイルが一般的です。たとえばカワイ音楽教室では、保護者と一緒に、手遊びや体を使った遊びを通してリズム活動を行ないます。このほか、童謡に合わせて大きな身振り手振りつきで講師と一緒に歌うレッスンもあるそう。音楽教育学・リトミックを専門とする、京都女子大学教授の神原雅之氏によると、1歳児になると全身運動を伴うリトミックができるようになるとのこと。床を転がりながら回転時の緊張と体を止めたときのリラックス状態を体験するレッスンは、その一例です。この時期の子どもはまだ歌を上手に歌える段階ではないので、レッスン中は保護者がやさしく、一語一語はっきりとわかるように語りかけます。また、リズムに合わせることもまだ難しいもの。ですから、1歳児のリトミックでは、親子で一緒に音やリズムを「楽しむ」ことがなにより大切になります。■2歳児のリトミック神原氏によると、2歳になれば、音楽の休止に対する反応や、ボールなどの道具を使いながらのリトミックなどができるようになるそう。また、ほかの子どもと一緒にリトミックを楽しめるのも2歳児の特徴です。そこで神原氏がすすめるレッスンのひとつが、「ゴー&ストップで遊ぶリトミック」です。音楽に合わせて自由に体を動かし、音楽が止まったらピタリと止まります。止まるときにポーズをとるようにすると、よりいっそう楽しめるとのこと。慣れるまでは、音楽の停止と同時に、講師が「ポーズ」と声をかけます。「ボールを使ったリトミック」では、音楽のリズムに合わせて、保護者や友達とボールを渡しあいます。渡すときに「どうぞ」、もらうときに「ありがとう」ということで、言葉のリズムを体感できます。■3歳児のリトミック3歳になるとコミュニケーション能力が発達し、グループでのリトミックができるようになると神原氏はいいます。たとえば、3~4人のグループを作り、曲を聴きながら先頭の子についていくように並んで歩くリトミックなどを実践するのだそう。曲の終わりに“ポーン”と低い音を鳴らして合図をしたら列の向きを変える……といった変化をつけると、音の高低を聴き分けられるようになるといった効果も期待できます。なお、3歳になると、子どもたちだけでレッスンに参加するケースが増えるようです。国立音楽院の幼児リトミック教室でも、3歳クラスでは保護者から離れて子どもたちだけでレッスンを楽しむようになるとのこと。自分で判断して自分で行動する、ひとり立ちのトレーニングの始まりです。■4歳児のリトミック4歳になったら、音の強弱や音階を意識したリトミックが取り入れられます。神原氏が提案する「音階に親しむリトミック」では、音階に合わせて“ドレミファソ”と歌いながら体を動かすことで、音階に親しみつつ、音の高低の変化を感じ取る力を身けられるのだそう。また、石丸氏によれば、精神面での変化として、4歳以降はレッスン中に「負けず嫌い」や「好き嫌い」といった気持ちが芽生えるのだそう。「こういう動きは苦手」とか「速いテンポについていけない」などという子も出てきます。ですが、そんな様子の友だちを見て「もうすぐジャンプだよ」と声をかけてあげるなどの思いやりを持てる時期でもあり、そうした経験が人間的な成長につながっていくのです。■5歳児のリトミック5歳になると、遊具を何かに見立てた動作をしたり、手足を同時に動かすフォークダンスを取り入れたりできるようになるそう。リズミカルに体を動かすことで、表現力や想像力を身につけられるようになります。神原氏が提案するレッスンの一例に、「ボードを使ったリトミック」があります。段ボールや厚手の色画用紙を直径20cmくらいに丸く切ったものを使用して、車のハンドルに見立てて走ったり、帽子のように頭にのせて歩いたりとさまざまな動きをするのです。このとき、伴奏に合わせてただ自由に動くのではなく、「八分音符の拍子に合わせて足を動かす」といったルールを決めると、より高度な音楽教育につながるのだとか。また、石丸氏は、5歳ごろからはグループの中でもリーダーやそれぞれの役割を決めることができるようになるといいます。自分がリーダーになったりリーダーに従ったりして、さまざまな立場になることで、考える力や協力する力が身につくそうですよ。リトミックを始める前の注意点楽しそうなリトミックのレッスン内容に、すっかり心惹かれた親御さんもいるのではないでしょうか。ですが、子どもに無理にリトミックをさせてはいけません。石丸氏いわく、保護者の心の準備として「無理やりにやり方を押しつけない」ことを心得ておくべきなのだそう。リトミックは、決められた動きを練習したり、決められた活動したりするものではありません。また、良い・悪いの評価をするものでもありません。「音楽と一緒に動いていたら、自然とできるようになっていた」と子どもが感じられることが理想なのです。リトミックの提唱者であるダルクローズは、精神的・肉体的に不安を感じているときは、心と体の統一や調整に欠けており、リズムに反応できないといいます。子どもに無理にリトミックをさせることは、こうした不安につながるので、本来の目的を達成できない意味でもおすすめできません。リトミックは幼児教育とはいえ、あくまで大切なのは、子どもに「音楽で動く楽しさや友だちと一緒に動く楽しさ」を経験させることです。子どもが笑顔でリトミックを楽しめるよう、見守ってあげましょう。***「動くのが楽しい」「音楽を聴くのが好き」な、好奇心旺盛な幼少期の子どもたちにとって、リトミックを習うことにはたくさんのメリットがあります。0歳から始められるリトミック。親子のコミュニケーションが増えるきっかけにもなりますので、ぜひ楽しみながら始めてみてくださいね。文/かのえかな(参考)芸術教育研究所おもちゃ美術館(2001),『0~5歳児のリトミック指導』,黎明書房.石丸由理(2003),『リトミック百科 年齢別の基本レッスンから発表会まで』,ひかりのくに.石丸由理(2017),『基礎からわかる リトミック! リトミック!』,ひかりのくに.神原雅之(2019),『こころとからだを育む1~5歳のたのしいリトミック』,ナツメ社.カワイ音楽教室|クーちゃんランドカワイ音楽教室|くるくるクラブ国立音楽院|幼児リトミックの効果とねらいとは?レッスン例を用いて簡単にご説明!
2020年03月02日リトミックと聞いて、何を思い浮かべますか?私と娘のリトミックとの出合いは、児童館で催されたイベントでした。全8回で幼稚園入園前の娘と楽しく通ったのですが、習い事の選択肢にはしていませんでした。リトミックを始めたきっかけ娘が3歳で幼稚園に入園したとき、ピアノを習わせようと思いました。私自身が年中から中学1年生までピアノを習っていたことと、実家のピアノを引き継いだからです。私は週2回、全国展開するピアノ教室に通い、グループレッスンと個人レッスンを受けていましたが、あまり楽しんで通った思い出はなく、親に言われてイヤイヤ通っていました。他の生徒と自分を比べて、劣等感を抱いた記憶もあります。そのため娘にピアノを習わせる際、個性や本人のペースを尊重してもらえるような個人教室を検討しました。近所のママ友に相談したところ、お子さんが通っているピアノ教室を紹介してもらい、早速体験することに。そのとき、私はすぐにピアノを習わせたいと希望したのですが、その教室ではリトミックとピアノの両方を教えているとのことで、先生からはリトミックからはじめてみるように提案されました。ピアノの前にリトミックを習うメリットその理由として、3歳児は先生が話したことを理解し、ピアノに向かうことがまだ難しいことや、鍵盤を弾くには手が小さく指が未発達なことなどを説明されました。それよりもリズムを体現できるリトミックから始める方が、スムーズにピアノに移行できるとのこと。リトミックでは、ピアノに合わせて手や足、体全体を動かしながら、拍子の取り方を学んでいきます。ボールやフラフープを使ったり、ママと手を繋いで散歩したり、向き合ってダンスをしたり…。二分音符、四分音符、八分音符の違いも、イラスト入りのカードを使って習得していきました。1年間通ったリトミックで、娘には本来の音を楽しむという「音楽」の素養ができた気がします。その後ピアノに移行した際、4拍子から3拍子に楽譜が変わっても、「あ、これはママとお姫さまみたいにダンスしたリズムだ」と体得したことを思い出しながら、メロディをとらえることができました。それもリトミックの下地があったからだと感心したのを覚えています。現在1年生になった娘娘は年少の春から1年間リトミックを習い、年中さんの春からピアノレッスンに移行。4か月後に開催された5教室合同のピアノ発表会に参加し、プログラム1番で3拍子と4拍子の曲を両手で弾き切りました。年長さんの秋には、中学校のグラウンドを借りて行われる運動会のマーチングで、スーパーマン、スターウォーズ、ゲゲゲの鬼太郎、ゴジラのメドレーのキーボードを担当するまでになりました。小学生になった今も、前向きにピアノの練習に励んでいます。個人差はあると思いますが、娘がリトミックを習わずに、そのままピアノを習っていたら、手で拍子をとることはあっても体全体でリズムを体得することはなかったかもしれません。そして、拍子が変わった時のリズムの取り方について、壁にぶつかることもあったのではないかと思います。また、ピアノは子どもが主体で頑張っていく要素が強い気がしますが、リトミックは親も一緒にリズムに合わせて動いたり、工作を作ったりする機会があります。このように親が積極的に関わることができる部分が多いのもオススメな理由です。リトミックが習える教室は全国に広がっています。詳しくは下記のホームページをご覧くださいね。リトミックは音楽だけでなく工作の時間も<文・写真:ライターふたえにじ>
2019年07月04日リトミック教室は音楽に合わせて身体を動かしたり、遊びながら英語を使ったりすることで表現力や感受性、集中力や協調性を育むレッスン教室です。赤ちゃんの頃から通えて、人格形成に影響を与えることから、興味をもっている方は多いのではないでしょうか。しかし、いろいろありすぎて選び方がわからない……というパパママのために、東京都内のおすすめのリトミック教室をまとめてご紹介します。リトミック教室ってどんなことするの?リトミック教室は、パパママや同世代のお友達と一緒に音楽やリズムに合わせて身体を動かしたりする教室です。年代ごとに分かれてグループレッスンをするので、年齢に合った心、脳、身体の発育が促され、実生活に活かされていきます。音楽でリズム感や音感を育てるリトミック教室では音楽の学習ではなく、音楽やリズムで遊ぶことが主体になっています。そのため、リズム感や音感が自然に身に付きやすいのです。譜面にそって上手に歌ったり演奏したりするのではなく、音楽を見る、触るといった身体で感じる工夫が凝らされたレッスン内容になっているのがリトミックの特徴です。言葉や数で遊んで語学力や知力を高めるリトミック教室では、お子さんに言葉や数の勉強をさせるのではなく、まずは音楽遊びの中で興味を持たせることからはじめます。小さなお子さんの興味を引きやすい楽しい絵やパズルなどの教材も織り交ぜながら、言葉や数の読み書きの基礎を育むのが基本の考え方。そうすることで遊びの中で言葉や数の概念を理解していき、自然と語学力や知力を高める効果が期待できるのです。身体を使って創造力や判断力を育てる「リトミック教室とお遊戯や体操とはどう違うの?」これは、リトミック教室によく寄せられる質問のひとつです。身体を動かすという点では体操と同じですが、違うのは五感を使って自分で考えて動くという点です。筋肉や身体だけでなく、より脳に刺激を与えることができるのです。お遊戯と違う点は、発表会に向けて何度も決められた台詞や動きを練習するのではなく、感じたまま、考えたままにストレートに表現するということ。このように感じて、考えて、工夫して身体を動かすことで、指・手・腕などの感覚が発達して、心と身体が連動していくのです。これは、創造力や理解力、判断力の成長につながります。 音楽教室が開くリトミック教室リトミック教室は音楽が主体になっているため、音楽教室が開設しているケースが多く見受けられます。まずは東京都内の音楽教室が開くリトミック教室を4つご紹介します。カワイ音楽教室有名なピアノ教室の「カワイ」が開設するリトミック教室です。ピアノやオルガンなどの鍵盤楽器の本格的なレッスンがスムーズに受けられるような内容になっているので、音楽学習の導入としてもおすすめです。>公式サイトおすすめのポイントカワイ音楽教室のリトミックは、年齢に応じたコースを取り揃えており、子どもたちの個性を伸ばすことを大切にしています。3歳児以降は、2歳までのリトミックを活かしたピアノやオルガンの鍵盤グループレッスンもあります。レッスン内容1歳は親子のふれあいを大切にする親子リトミック、2歳ではたくさんのお友達と音楽に触れながら自己表現をしていく内容に移行していきます。3〜4歳には、リトミックの流れを活かしつつ、実際に鍵盤楽器を演奏できるようになるクラスが用意されています。レッスンの対象年齢1〜4歳レッスンの時間・頻度◎1歳児グループレッスン(保護者同伴)1回40分、月2〜3回春開講:1年間 / 秋開講:半年間◎2歳児グループレッスン(保護者同伴)1回60分、月3回(年間36回)春開講:1年間 / 秋開講:半年間◎3〜4歳児グループレッスン1回60分、週1回(年間40回)、1年間レッスン費入会金:5,400〜10,800円※料金は教室によって異なります。◎1歳児グループレッスン月謝:3,780〜5,400円/月(税込)運営管理費:216〜1,836円/月(税込)◎2歳児グループレッスン月謝:5,940円/月(税込)運営管理費:1,512~1,836円/月(税込)◎3〜4歳児グループレッスン月謝:7,020円/月(税込)運営管理費:1676~1,836円/月(税込)体験レッスン無料体験レッスン有教室の場所都内複数あり※場所によってリトミック教室の有無や対象年齢が異なるので、こちらから検索してください。>カワイ音楽教室「教室を探す」AnNAリトミック教室駒込と巣鴨の中間にある「AnNAリトミック教室」は、回数制で年間費も月謝もなくレッスン料のみで受けられるのが特徴です。「音楽を通して感じる心と考える力を伸ばす」「お子さんの個性を大切にする」「親子の絆を深める」の3つの信念とする、定員いっぱいのクラスもあるほど好評のリトミック教室です。>公式サイトおすすめのポイントAnNAリトミック教室は、お子さんの「今」を大事にするリトミック教室。人が最も成長する0〜6歳の間を、年齢別のグループレッスンでその年代に最適なレッスンプログラムを構成しています。音大卒の講師がそろっており、質の高いレッスンが望めます。レッスン内容AnNAリトミック教室では、年代ごとにクラス分けして、その年頃に「今」必要な刺激を脳と心身に与えていきます。季節を感じさせる歌や創作を通じて四季を感じる心や、音楽を通して数や言葉に馴染む知力といった教育にも入れている教室です。ベビークラスではパパママと一緒にスキンシップを楽しみながら音の体験を増やしていき、1〜2歳のクラスでは打楽器や手遊び歌などを使ってリズム感を培います。3〜4歳のクラスでは、パパママだけでなくお友達と一緒に音の高さやニュアンスを感じていき思考力や判断力を培う内容へと移行。さらに4〜5歳では「動」だけでなく、音あてやドリルなどの聴く、書くといった「静」も取り入れることで、集中力や観察力、記憶力を高めていきます。レッスンの対象年齢6ヶ月〜5歳レッスンの時間・頻度1回45分火曜日クラス・水曜日クラス/月2回、日曜日クラス/月1回※開催時間はクラスによって異なります。レッスン費1レッスン2,500円体験レッスン無料体験レッスン有教室の場所駒込駅より徒歩8分/巣鴨駅より徒歩9分東京都文京区本駒込6-22-28リトピュア東京都内に25カ所(2018年11月現在)あるリトピュアは、2ヶ月〜3歳のお子さんを対象とした親子リトミック教室です。お子さんの成長だけでなく、パパママのお子さんとのコミュニケーションを学ぶ場としてもとても有効なカリキュラムが魅力です。>公式サイトおすすめのポイントリトピュアは、生後2ヶ月から通える親子のふれあいを大切にしたリトミック教室です。パパママが楽しみながらお子さんの「できた!」を感じられることを優先することで、子どもの意欲や才能を引き出すリトミック教室になっています。レッスン内容リトピュアでは、「才能を引き出す基礎づくり」「子どもを伸ばす言葉がけ」「未来の選択肢を増やす環境」を教育法として掲げています。親子レッスンを通して、パパママも一緒にお子さんの教育を学べる内容になっています。さらに、乳幼児期に絶対音感(音や人の話を聴ける力)、絶対拍(運動や語学にも役立つリズム感)、絶対感性(人と違っていい一人ひとりの持つ感性)を身につけることを目的としています。ベビークラスではパパママの歌声やリズムに反応するところからはじまり、1〜2歳ではお返事をする、好きなキャラクターを選ぶなどのお子さんの感性をパパママが受け止める内容になっていきます。2〜3歳では、パパママから少し離れて、鍵盤やプリント教材を取り入れたレッスンに移行していき、お子さんの著しい成長を感じられます。レッスンの対象年齢生後2ヶ月〜3歳レッスンの時間・頻度月2〜3回※レッスンの回数や曜日は教室によって異なります。レッスン費入会金:0〜5,000円月謝:3,000〜5,400円(月2回)、3,900〜6,480円(月3回)教具代:3,000〜3,780円(入会時)※料金は教室によって異なります。体験レッスン体験レッスン500〜2,500円※料金は教室によって異なります。教室の場所東京都内25箇所あり※こちらから検索してください。>リトピュア 「教室を探す」sheer Kids リトミック教室sheer Kids (シアーキッズ)リトミック教室は、月額2,700円(税込)とコスパの高いリトミック教室 です。東京都内では新宿、渋谷、池袋、吉祥寺の4箇所で、どこもアクセスのいい所に教室を構えているので通いやすのも嬉しいですよね。>公式サイトおすすめのポイントsheer Kidsリトミック教室のおすすめポイントは、リーズナブルな価格設定ながらも、お子さんの可能性を広げるしっかりとしたプログラムを提供しているところです。さらに、アットホームな雰囲気を作り出すことで、パパママもお子さんもリラックスして取り組める環境を整えています。レッスン内容sheer Kidsリトミック教室では、1クラス5〜7組の親子に限定することで、細やかな対応を徹底しています。一人ひとりに向き合えるので、密度の濃いレッスンが望めます。首のすわった赤ちゃん〜1歳のクラスは、音楽に合わせたベビーマッサージや歌、リズム遊びなどでお子さんとパパママとの絆を深めることが中心。1〜2歳のクラスでは絵本の読み聞かせや歌遊びや楽器も取り入れたカリキュラムに移行し、親子創作などをしながら脳を刺激して感性を育てていきます。2〜3歳のクラスになると、ごっこ遊びで想像力を高めたり、お友達と一緒に取り組む活動をしたりすることで社会性を育みます。レッスンの対象年齢首がすわったお子さん〜3歳レッスンの時間・頻度1回30分、年間24回レッスン費入会費:5,400円(税込)月謝:2,700円(税込)体験レッスン無料体験レッスンあり教室の場所◎新宿教室シアーミュージック新宿校東京都新宿区西新宿7-9-9 万寿金ビル3FJR新宿駅より徒歩8分、西武新宿駅より徒歩6分、都営大江戸線新宿駅 より徒歩5分◎渋谷教室シアーミュージック渋谷校東京都渋谷区神南1-20-15和田ビル4階401号室JR渋谷駅より5分◎池袋教室シアーミュージック池袋校東京都豊島区南池袋2-12-8 岡芹ビル4FJP池袋駅より徒歩6分◎吉祥寺教室シアーミュージック吉祥寺校東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-7 雪ビル5FJR線吉祥寺駅より徒歩1分、京王線吉祥寺駅より徒歩1分 ネイティブな英語も学べるリトミック教室リトミック教室には、音楽だけでなく英語も取り入れることで語学力を自然に身につけられるクラスもあります。今後、英語がより身近なものになっていく社会で生きてく子どもたちのために、ネイティブな英語講師が行うリトミック教室に通うのはいかがでしょうか。EYS音楽教室 EYS英語リトミック教室EYS音楽教室は、Enjoy Your Soundというミュージックスクールで、子どもから大人まで本格的な楽器やヴォーカルのレッスンが受けられます。その音楽教室が、音感だけでなく英語力も自然に身に付く親子リトミック教室を開設しています。>公式サイトおすすめのポイントEYS英語リトミック教室では、ネイティブ英語講師による英語リトミックが親子で受けられます。英語に自信のないパパママもお子さんと一緒に学べるのが嬉しいですよね。幼いお子さんを持つ親御さんに嬉しいサービスとして、急な発熱などでお休みになった場合の、別の日への無料振替サービスがあります。さらに、お子さんがぐずってしまったり馴染めなかったりして楽しめなかった際も、無料で振替レッスンを提供してくれるのです。せっかくの月謝が無駄に……なんてことになりません!レッスン内容EYS英語リトミック教室は、6ヶ月〜1歳未満、1〜2歳未満、2〜3歳未満のクラスに分かれており、全て保護者同伴のグループレッスンです。1歳未満の赤ちゃんは、心地よい音楽の中でパパママと触れ合いながらネイティブな英語を聞くことで、自然に音感と英語を感じることを中心にしたレッスン内容になっています。1歳以上はインプットの時期になるので、質のいい英語の発音や音楽のリズムを歌や動きを交えて身体で覚えていきます。2歳になると感じるだけでなく考える力も育ちはじめるので、音を聞き分ける、アルファベットを理解するなど、ピアノや楽器を楽しみながら脳にも刺激を与えていきます。レッスンの対象年齢6ヶ月〜2歳レッスンの時間・頻度6ヶ月からのクラス1回30分、1歳、2歳からのクラス1回40分全クラス月2回、火曜日6ヶ月からのクラス10:00〜10:30/1歳からのクラス10:40〜11:20/2歳からのクラス11:30〜12:10レッスン費6ヶ月からのクラス 6,000円/月(2回)1歳、2歳からのクラス 8,000円/月(2回)体験レッスン無料体験レッスンあり教室の場所EYS音楽教室 銀座スタジオ東京都中央区銀座2丁目2−2銀座一丁目駅より徒歩3分、銀座駅より徒歩5分、有楽町駅より徒歩5分ジェイコブ音楽教室 JIMS英語リトミッククラスジェイコブ音楽教室のJIMS英語リトミッククラスでは、外国人教師のネイティブ英語でリトミックが学べます。英語だけでなく、もちろん音楽も楽しめるので、小さなお子さんでも自然に英語に親しんでいくことができます。>公式サイトおすすめのポイントジェイコブ音楽教室は、子どもだけでなく大人向けのピアノ教室や発表会も行う蒲田の音楽教室です。そのため、リトミックのクラスでも生のピアノに合わせた動きを楽しんだり、楽器を使ったセッションを取り入れたりしています。英語は、お子さんが興味を持ちやすい動物や色などから練習していくので、お友達やパパママ、先生と遊びながら学べます。レッスン内容ジェイコブ音楽教室のJIMS英語リトミッククラスは、6人までの定員にすることで、より子ども達との距離を縮めることを目指しています。さらに、ネイティブな英語とプロピアニストによるリトミックで、質が高い音やリズム、発音の中で伸び伸びと学べるのが特徴です。パパママと一緒に生のピアノのリズムやメロディーに合わせて自由に動いたり、英語の歌を歌ったり、打楽器でリズムをとったり、その全ての行程をわかりやすい英語で講師が説明するので、お子さんが英語に親しめるだけでなくパパママの英語の勉強にもなるのです。レッスンの対象年齢0〜3歳レッスンの時間・頻度1回40分、月3回火曜日 10:00/14:00、木曜日 15:00、土曜日 9:45 、日曜日 9:00/10:00※曜日によって講師が異なります。レッスン費入会金:5,500円月謝:8,000円(月3回)体験レッスン無料体験レッスンあり教室の場所JR 蒲田駅より徒歩3分、京急蒲田駅より徒歩6分東京都大田区蒲田5丁目30−11 東京学生会館2階と8階 こだわり派のためのリトミック教室リトミック教室に通うなら、より上質で本格的なクラスに通いたい!そんなパパママにおすすめなのが、個人レッスンが受けられる音楽教室と、リトミック研究センターの教員育成学校付属の教室です。いろいろ見てどれが良いか迷ったら、こちらも体験してみてはいかがでしょうか。ミナト・リトミックミナト・リトミックは、自宅での個人レッスンが受けられる出張リトミック教室です。保育園などの出張サービスを行っている教室は多数ありますが、自宅で受けられるリトミックは珍しいですよね。マンツーマンレッスンを受けたいけれど、音や環境が気になるという方は、グランドピアノがあるお部屋に行って受けることもできます。>公式サイトおすすめのポイント大人の脳の80%は、実は3歳までにできあがるといわれており、ミナト・リトミックでは、その時期を人格形成に最も大切で人生の可能性を決定するものと考えています。そのため、0歳からはもちろん、まだお腹にいる赤ちゃんにもリトミックで音楽の基礎づくりをはじめられるのです。ミナトリトミックは、通常のリトミックに芸術性をプラスしており、将来お子さんに楽器や声楽を学ばせたいと考えるご家庭にもおすすめです。音感だけでなく集中力や判断力、記憶力、さらには時間や空間の認識能力などを培うことができるので、人間が生きていく全てのことに活かすことができます。レッスン内容ミナト・リトミックは、完全マンツーマンレッスンのみにこだわったリトミック教室。人生で一度しかない0〜3歳の時期に、経験豊富な講師のもと贅沢なレッスンを受けることで、お子さんを“教育すること”を徹底しています。年齢に合わせたカリキュラムで身体の感覚や音感をしっかり育み、スムーズに楽器のレッスンに移行するための内容も組み込まれています。お友達同士、兄弟、親戚などを集って最大3人までのグループレッスンにすることも可能です。レッスンの対象年齢胎教・0(一ヶ月)〜3歳レッスンの時間・頻度1回30or60分、月3〜4回※60分コースの半分は、パパママへのリトミックについて学ぶ時間です。レッスン費◎教室でのレッスンの月謝はじめてコース月4回30分レッスン 13,333円(税別)、月3回30分レッスン 10,000円(税別)月4回60分レッスン 24,000円(税別)、月3回60分レッスン 18,000円(税別)グランドコース※グランドピアノのお部屋でのレッスン月4回30分レッスン 14,666円(税別)、月3回30分レッスン 11,000円(税別)月4回60分レッスン 26,400円(税別)、月3回60分レッスン 19,800円(税別)◎ご自宅(港区付近のみ)でのレッスンの月謝マンツーマン40分レッスン 12,000円(税別)、集中60分レッスン 18,000円(税別)生徒2名40分レッスン 10,000円(税別)、集中60分レッスン 15,300円(税別)生徒3名(MAX)40分レッスン 8,500円(税別)、集中60分レッスン 13,500円(税別)※別途 出張費1,000円〜体験レッスン1,080円の体験レッスンあり教室の場所三田駅より徒歩5分、田町駅より徒歩4分東京都港区芝浦3丁目6−10興国ビル6F ミナトミュージックサロン内リトミック研究センター教員養成東京校付属リトミック教室リトミック教員育成学校付属のリトミック教室は、オーソドックスで上質なレッスンが受けられるリトミック教室です。年齢別のクラスで、パパママの愛情や季節、楽しい音楽にたっぷり触れ合えます。>公式サイトおすすめのポイントリトミック研究センターのリトミック教室は、集団の中で協調性や社会性を培うだけでなく、一人ひとりの自己表現も大切にしています。身の回りのものへの好奇心を活かした言葉の発育や、リズムや音楽遊びの中で身につける数字の概念、身体を使って表現する創造力や判断力など、脳、心、身体の全ての成長を助ける、しっかりとしたカリキュラムを用意しています。レッスン内容音楽に合わせて身体を動かすだけでなく、独自の教材を使った絵本の読み聞かせや貼り絵、色塗りなども取り入れています。クラスだけでなく教材も年齢別に分かれているので、カード当てや音当て譜面などの勉強もできます。1歳児のクラスでは、パパママや先生と一緒にリズムや音を感じながらたくさん語りかけて愛情をたっぷり注ぎます。真似っこ上手の2歳児のクラスでは、周りのお友達や先生、パパママの真似をしたり自由に動き回りながら音楽を聴いたりして反応する力を養っていきます。3歳時になると考える力が付いてくるので、形を描く、言葉や数字をリズムで覚えるなどにステップアップしていき、4〜5歳では読み書きやお友達と協力することを学ぶほか、人前で発表することで協調性や集中力なども育んでいきます。レッスンの対象年齢1〜5歳別途0歳児(6ヶ月から)の親子リトミックも定期的に開催※日程はサイトにてご確認ください。>0歳「ママとベビーのリトミック」レッスンの時間・頻度1回60分、週1回(年間40回)レッスン費入会金:5,400円月謝:7,020円※ご兄弟で通われる場合、2人以降は毎月1,000円割引ありチャイルド会費(保険代): 648円設備費 :540円教材費(1年間使用): 1歳児クラス 3,996円、2歳児クラス 6,318円、3歳児クラス 6,426円、4〜5歳児クラス 6,966円0歳「ママとベビーのリトミック」:事前予約制 2,000円(税込)体験レッスン2,000円(税込)で、1〜3歳のクラスは1回のみ体験レッスンあり※4〜5歳のクラスはお問い合わせが必要になります。教室の場所JR・京王・小田急線新宿駅「南口」より徒歩3分、都営新宿線・大江戸線新宿駅「地下通路出口2番・4番」より徒歩1分、東京メトロ丸の内線新宿駅より徒歩7分東京都渋谷区代々木2-7-8東京南新宿ビルディング2F 東京都内のリトミック教室を体験してみよう!リトミック教室は各施設によってレッスン内容が異なるので、お子さんと一緒に体験レッスンに参加しながら合うものを選ぶのがおすすめです。親御さんの意向はもちろんですが、お子さんが楽しく通えることが個性や才能を伸ばすことにつながることでしょう。東京都内のリトミック教室探しの参考にしてみてくださいね。
2018年12月17日乳幼児期から始めたほうがいいとも言われているリトミック。いろいろな教室があり、費用にもばらつきがあるので、実際に始めてみたいと思った時に、どこでどのように始めるか迷いますよね。ここではそもそもリトミックとは?という基本情報からその種類、効果についてご紹介します。1. リトミックの意味は?どんなもの?「リトミック」は、フランス語表記すると「rythmique」、英語表記なら「eurhythmics」、日本語に訳すとしたら「良いリズム」となります。これだけみると、リズム感を養うためのものかとも思えますが、実際はリズム感以外にもいろいろなものを習得することができる学習方法です。リトミックが日本に採り入れられたのはいつごろ?リトミックは、もともと、スイスの作曲家であり音楽教育家であるエミール・ジャック・ダルクローズによって考案された音楽教育法です。日本で採り入れられたのは、20世紀初頭のこと。当時、音楽を教育の一貫として捉えるという発想は一般的ではなかったので、主に音楽大学や歌舞伎など、高度なレベルの音楽教育を必要としていた分野に浸透していきました。広く一般的に音楽が情操教育などと関連性が深いということが認められ、幼児の教育に採り入れられるようになったのは、ごく最近のことです。リトミックってどんなもの?リトミックとは、3つの教育行動を同時に目指す指導システムのことです。3つの教育とは以下の通りです。情操教育音感教育生活習慣教育指導に際して使用するのは、音楽です。そのため、いわゆるピアノや歌、その他の楽器などを教える音楽教室と混同されることがあります。実際、音楽教室によっては情操教育的・生活習慣教育的要素をもった教育を行っているところもありますが、リトミックの特徴は、これをシステマティックに行うことです。リトミックが目指していることリトミックが目指しているのは「豊かで可能性あふれる人格形成」です。そのための三つの柱として「マインド」「パワー」「キャラクター」をキーワードに置き、これらをバランス良く身につけるのが目標です。「マインド」には好奇心や探究心、競争心、向上心、自立心が含まれます。「パワー」は、注意力や集中力、理解力、判断力、表現力を指します。「キャラクター」は、社会性、協調性、感受性、積極性、創造性です。これらは、それぞれが単独で存在するものではなく、すべてが相互に作用することで、バランスのとれた人格を形成することができると考えられています。 2. リトミックにはどんな効果があるの?「マインド」「パワー」「キャラクター」といっても分かりにくいかもしれませんが、具体的にはどのような効果が得られるのでしょうか。音楽と親密になれるまず、音楽に親近感をもつことができるようになります。音楽は、学校教育においては軽視されがちですが、社会性を身につけるためにはとても大切なものです。また学校生活では、音楽ができる方がなにかとメリットが多いもの。例えば学習発表会や、運動会など音楽を使う場面は意外と多く、そうしたところで自分らしさを表現できると学校生活の楽しさも変わってきます。加えて、楽器の演奏ができたり楽譜が読めたりすると、一生涯にわたって音楽と親密な関係を築いていくことができ、大人になってからもいろいろな場面で役立てることができます。グループでの活動ができるようになる音楽と親密になるだけならば、一つの楽器の演奏に長けているだけでもいいのですが、リトミックが目指すのは演奏家を育てることではありません。結果として、演奏家が生まれることはあったとしても、第一に目指しているのはグループでの表現ができるようになることです。グループで表現するためには、できない人がいたらできるように手助けしたり、自分ができないときは助けを求めたりしなければなりません。助け合ってお互いに高め合うということが自然に身につくようになります。自己表現ができるようになる社会の一員として生きていくためには、自分の意見を表明したり、自分らしさを表現したりすることが重要になってきます。しかし、自分の意思をどう伝えたらいいのかわからないという大人も多いですよね。リトミック教育を受けることで、自分の思ったことを相手に上手に伝えられるようになり、コミュニケーション力がつきます。 3. リトミックの具体的な学習方法リトミックは、一般的な音楽教室のような指導方法をとりません。実際どんな学習をするのか、レッスン費用はいくらかかるのかを解説します。どんなことを学習するの?リトミックでは、「動き(リズム運動)」と「ソルフェージュ」、「即興」を学習します。ソルフェージュは音程を的確にとる練習で、即興はコード進行に沿って即興的に演奏していくための練習です。リトミックは、「動き」に重きをおいていることが特徴的な教育方法です。音楽に合わせながら、全身を使って自分を表現していきます。ソルフェージュでも、手の動きと声を連動させるなどして、常に身体全体で音楽を感じるような指導方法です。教室の費用教室に通うとしたら気になるのが費用ですよね。教室によって様々ですが一般的には、入会金が5,000円ほどで、レッスン料金は月額2,500円ほどと、他の習い事と比べると比較的お手頃な価格になっています。また、教材費や設備費、楽器を購入する費用などもかからないのが普通です。 4. リトミックの資格を取得する方法は?リトミックは子供のための教育のみならず、生涯学習の一貫としても取り入れられることが多くなってきています。上述した子供向けの教室以外にも、大人のための教室も増加傾向にあり、指導者が必要となっています。そこで、リトミックの資格を取得して、指導者を目指す人も増えてきています。リトミックの資格とは?リトミックの指導員になるために、なんらかの資格が必須であるというわけではありませんが、民間機関による認定制度があります。民間機関の一例として「特定非営利活動法人 リトミック研究センター」「日本ジャック=ダルクローズ協会」が、リトミックの講習を行っています。認定を得るとどんなメリットが?認定を受けると指導員となれるので、仕事に結びつけたいという方にはおすすめです。認定を受けている方が自宅で教室を開きたいという場合にも信頼感があります。また、これまでは独学でリトミックを行ってきたという音楽教室の先生にとっても、システムを基礎から学び直すことで新しい気づきを得られる場合もあるでしょう。家庭でもリトミックが使えるリトミックの知識は、子育てするときにも役立ちます。リトミックで、子供の気持ちの惹き方や導き方を学ぶことで、子供とどう遊んでいいかわからないというママの悩みを解決してくれるでしょう。 まとめ早めに始めることで、子供の健やかな発達の助けとなるリトミック。歴史もあり、研究も進んでいますので、効果が期待できそうですね。資格をとれば指導員として活動することも可能です。予算と相談しながら、リトミックのある生活を始めてみてはいかがでしょうか。 参考:特定非営利活動法人リトミック研究センタールイーズ・マティユ 著、高塚桂子 訳(2015)「ジャック=ダルクローズのリトミック音楽教育に関する現状の一考察」関西福祉科学大学紀要
2018年10月09日子どもたちの心と体をバランスよく成長させることができる「リトミック」。今回は、そんなリトミックの内容ややり方、自宅でも始められるのかなどをくわしくご紹介します。表現力や協調性の発達にも期待ができるリトミックのメリットもおさえつつ、リトミックを楽しみながら実践してみてくださいね。■リトミックとは何? 内容とやり方リトミックは伴奏にあわせて楽器を演奏したり、体を動かしたりする音楽教育法です。音楽にあわせて体でイメージを表現していくので、心と体のバランスがとれる知育として注目を集めています。教室で習い事としても、自宅でも気軽にできるリトミック。音に対して自由に反応や表現をしていくのが基本です。最初は子どもがうまく動けないこともありますが、回数を重ねるごとにさまざまな動きができるようになってきます。リズム感や音楽的な感性を親子で楽しみながら育てることができますよ。▼リトミックはスイス発! 音楽教育家が開発した教育法リトミックはスイスの音楽教育家であり、作曲家のエミール・ジャック=ダルクローズによって開発された教育法です。体を使って音楽やリズム感をつかむ柔軟な教育として、一般教育や演劇、ダンス、オペラなどにも取り入れられてきました。日本においては、戦後に板野平氏がリトミック教育を取り入れたことから、教育法として世間一般的にも普及しています。従来の音楽教育の楽器演奏や楽譜を読む方法といったものでなく、体を使って音楽を楽しむことを大切にするリトミック。近年では、子供の知育として、音楽教育になじみのない人たちにも親しまれています。出典:特定非営利活動法人リトミック研究センター「リトミックとは」 ▼リトミック「そのやり方は?」リトミックの基本は、体を使って音楽を楽しみ、表現することです。曲に合わせて手をたたいたり、歌を歌ったりと表現方法は自由度が高く、子どもの場合は年齢や発育にあわせて行います。タンバリンやカスタネット、鍵盤ハーモニカなどの楽器を使うこともあります。音楽は録音されたものでなく、生演奏の音楽にあわせるのが一般的です。伴奏はピアノが使われることが多く、動きにあわせて臨機応変に演奏していきます。子どもが楽しめるやり方で行う、ということが一番大切です。ルールや制約にしばられずに、自由な雰囲気や環境で進めていきましょう。リトミックには自分で創作活動をする即興、体の動きをメインにしたリズム、歌をメインにしたソルフェージュの3種類があります。それぞれ使う感性などが異なるので、子どもにあわせて選びましょう。・曲に合わせて手遊びや体操楽器がなくても、気軽に始められるのがリトミックです。リトミックの基本は「音楽に対して即時に反応する」こと。音を流しながらあわせて手をたたいたり、体操をしたりすることで、自然な動きや表現ができるようになります。リトミックに参加する人数が多いときには、お互いにハイタッチしたり、ほかの人と協力する動きもおすすめです。リズムにあわせて体に触れてあげるだけでも簡単なリトミックができるので、まずは少しずつ始めてみましょう。楽器で自由に音を鳴らすリトミックで楽器を使う場合、楽譜は使いません。流れてくる音にあわせて、自由に体や音を使って表現していきます。使う楽器にも決まりはないので、ウクレレやマラカスなど好きな楽器を使いましょう。楽器を演奏するのが難しい小さなお子様は、新聞紙や音の出るものを楽器の代わりに使うのもおすすめです。初心者向けの楽器は、たたいたり振ったりするだけで簡単に音が出るタンバリン、カスタネット、鈴(すず)など。大人数の場合は、テンポやリズムなどでルールを作って楽しむことで一体感も生まれます。<関連記事> 人気習い事、リトミックの効果や始める年齢、教室選びのポイントは? ■リトミック「子どもの成長に期待できること」音楽的な感性を向上させる目的から、発明されたリトミック。音を出したり、体を動かしたりする中で、音楽の楽しさを心と体で感じます。そんなリトミックで期待できることはたくさんあります。音楽感性がみがかれることはもちろん、自己表現や集中力、コミュニケーションの能力などもつちかわれると、子どもの人気の習い事にもなってきているんですよ。ママとも一緒に楽しめるので、子どもと一緒に何かに取り組むきっかけづくりにもなります。▼運動能力が鍛えられるリトミックで鍛えられるといわれているのが、子どもの運動神経です。リズムを体で感じ、合わせて動く練習をすることで、自分の感じたように体を動かす訓練になるのでしょう。音楽を聴きながら脳でも考え、体で行動するので、単純な体力だけでない運動能力も刺激されるそうです。リトミックのほかに、ダンスなども類似の影響があるといわれています。楽しく取り組めて、ほどよい刺激が心と体のバランスにも影響するといわれているので「適度な運動を子どもにさせたい」という場合にもおすすめです。▼集中力が身につくリトミックは、子どもたちの集中力を育てるのにも効果が期待されています。好奇心旺盛な子どもたちが自然に体を動かし、知育にもなるのがリトミックの良いところ。リトミックで音楽を聞いて耳が成長・発達すると、外的集中力がアップすると言われているんです。外的集中力とは、自分以外の外部のものに対して集中する力のこと。リトミックでもっとも使用される聴覚をはじめ、視覚、触覚、味覚、嗅覚などの五感を通してつちかわれるものです。流れる音楽に意識を向けること、周りの人の状況を認識して動くことが必要になるリトミックは、さまざまな種類の集中力が身につくのです。▼コミュニケーション能力が高まるさまざまな人と協力して行うリトミックでは、コミュニケーション能力が育ちます。リトミックでは発信する力と聴く力を活用して、音楽や周りの人とあわせた動きをします。この発信する力と聴く力は、コミュニケーションの基礎といわれています。リトミックは、周りを見る協調性や相手のことを理解して動く社会性の訓練になり、会話や判断などのコミュニケーションに役立ちます。▼心と体のバランスを整えるリトミックは、イメージや表現をつかさどる右脳と、物事を分析し判断する左脳の両方を使う音楽教育法です。右脳と左脳、五感を思いきり使うリトミックは、心と体のバランスを整えるのにも役立ちます。また音楽のテンポや使われている音の高低から、イメージをふくらませて体で表現する行動は、心身の発達をうながすのです。体の機能、1つだけを使う学習に比べて、バランスの良い成長が期待できます。▼ママのストレス解消になるリトミックは子どもだけではなく、ママのストレス解消にも効果的だといわれています。子どもと一緒に音楽を聞いて手をあわせたり、踊ったりする中で、自然な楽しさを感じられるのです。自然とスキンシップをとることもできます。子どもが楽しそうにしていると、思わず笑顔になってしまいますよね。同じものに共感し、体験することでストレス解消につながる習い事としても人気があります。また、同じママたちとの交流の場にもなります。子どもたちを一緒に遊ばせたり、ちょっとしたことでも困っていることを相談できたりする機会としてもおすすめです。<関連記事> 6歳までに習い事をしている子どもは約70%! いつから始める?【パパママの本音調査】 ■リトミック「いつから? どうやって始めるのがベスト?」リトミックは、0歳の子どもからでも始めることができます。多くの場合は、リトミックの専門団体や音楽教室、自治体の提供するリトミック教室に習い事として通うのが一般的です。「外出が難しい」という状況の場合には、指導者となる講師に自宅に来てもらって行う講師派遣型もあります。年齢にあわせたカリキュラムが用意されているので、講師と相談しながら参加するカリキュラムを決めていきましょう。年齢ごとに分けられているコースの場合でも、発達の度合いによっては別のコースが適していることもあります。子どもの状況などを伝えると、丁寧に対応してくれますよ。▼リトミック「いつから始められる?」リトミックを始める時期はさまざまです。開始年齢に決まりはありませんが、0歳から3歳の間がおすすめといわれています。ベビーリトミックと呼ばれるような1歳に満たなくても開始できるコースもあるので、体験してみるのも良いかもしれませんね。もちろん、3歳を過ぎてからでも通えるコースはたくさんあります。子どもの性格や発育状況にあわせて、リトミックを始めてみましょう。【0〜1歳のリトミックのやり方】0〜1歳では、主に楽器を使わない簡単なリトミックがメインです。ママとスキンシップをとるような形で、リズムにあわせて赤ちゃんにトントンとふれたり、抱っこした状態でジャンプをしてみたりといった動きをします。目に入るものの色や動きで視覚を刺激するものもありますよ。聴覚や視覚、触覚を使った動きがメインで、ママの動きから刺激を与えるような形になります。初めは泣いてしまったり、思うように動けなかったりすることも多いですが、成長につれて反応が見えてくる場合も。主に即時反応など、刺激に対する反応を鍛えることができますよ。【2〜3歳のリトミックのやり方】2〜3歳の頃になると子どもも楽しく動き回るようになってきます。その頃からリトミックでも音楽にあわせて動いてみたり、曲にあわせて楽器を鳴らしてみたりといった内容がメインに。自発的な表現をうながすようなカリキュラムになるので、子どもの性格や運動能力にも効果を期待しやすくなります。ほかの子どもと手をたたいたり、曲の雰囲気に合わせた表情を作ってみたりと子ども自身もリトミックの動きを楽しんで行えるようになってきます。雨や雪など自然のものを表現したり、おでかけをイメージしたテーマを取り入れたりすることもあります。想像力をふんだんに使って、たくさんの動きが楽しめるようになります。▼リトミック「どんなところで習えるの?」リトミックは、リトミック教室で習うか自宅へ講師を呼んで教えてもらう講師派遣型があります。リトミック教室は、リトミックの資格認定などを行うリトミック専門団体、大手や個人の音楽教室、公共施設を利用して開催されている自治体の教室などがあります。幼児教室の1カリキュラムとしてリトミックが採用されていることもあるので、いろいろな知育の中から試してみたいという人にはこちらもおすすめです。基本的に習いに行く場合は、ピアノや楽器が用意されていることが多いです。音源でリトミックをするタイプと生演奏にあわせるタイプの2パターンがありますが、即時反応の効果を期待するためにも生演奏を選びましょう。生の楽器を使った講師派遣型の場合は、講師に依頼して楽器を持ち込んでもらってレッスンをします。「資格や教材は必要なの?」リトミックの指導員や教室を開いている講師たちに必ず必要な資格はありません。リトミックはほとんどが民間資格で、その基準自体もさまざまです。リトピュアやNPO法人 日本こども教育センターなどが資格を提供しています。大手の音楽教室などでは、講師の基準を定めているところも。資格によっては教材を定めているところもありますが、最近ではリトミック用の書籍が書店で販売されているケースもあります。基本的にリトミックは生演奏がおすすめですが、ママと子供だけで自宅でできる手軽なCDつきの教材なども販売されていますよ。誰もが知っているような童話や子供たちに流行りの曲など、さまざまなテーマがあるので取り組みやすいものを使うのがおすすめです。「まずは体験から始めよう」多くのリトミック教室では、体験レッスンが用意されています。教室選びなどをするときには、まず体験レッスンからはじめてみましょう。短期なのか長期なのか、どんなテーマを大切にしている教室なのかといった部分を体験しながら見ていきます。継続していくには、費用面や通いやすさといった部分も大切になってきます。無理なく続けられるリトミック教室を選んでくださいね。また親子だけではなく、講師やほかの子どもたちと協力し合いながら学ぶリトミックでは、一緒にやる人との相性も大切。先生と子どもの相性はどうか、どんな子どもたちが参加しているレッスンなのかといった点も確かめてみましょう。子どもが自由に表現できて、楽しそうに過ごしている教室がおすすめです。カリキュラムも子どもの年齢や発達具合によって異なります。ステップアップしたらコースを変わることができるのか、子どもの発達に合ったコースを提案してくれるのかなども確認しておきましょう。<関連記事> リトミックとは?具体的な目的・効果・音楽療法との違い、受けられる場所・選び方・費用についてもご紹介! ■リトミック「おうちでもできる?」その方法はおうちでリトミックを行うには、講師を自宅に呼ぶ方法と親子だけで行う方法があります。講師を自宅に呼ぶ場合には費用がかかりますが、講師がカリキュラムや準備をしてきてくれるので安心ですね。親子だけで行う場合には、専用のリトミック用教材を購入してみましょう。楽器が弾けなくてもCD教材などがあるので、それを活用すれば、家にいながらリトミックは行えます。リトミックは音楽や楽器の演奏をしながら行う音楽教育法のため、おうちで楽しむ場合には、事前に近所の迷惑にならないかなどを確認しておくと、安心して楽しむことができますよ。▼おうちでリトミック「楽器がある場合」リトミックには、ピアノなど大人が演奏する伴奏用の楽器を使う場合と、子どもでも音が出せる簡単な楽器を使う場合があります。ピアノが自宅にある場合には、即時反応や協調性を高めるために生演奏で実施するのがおすすめです。ピアノが弾けない場合にはCD教材などの音源を使用しましょう。子どもが使う楽器は、手に持って簡単に音を出せるものが、一般的に扱いやすくあわせやすいでしょう。カスタネットやタンバリンなど手でたたいたりする楽器は、用意もしやすくおすすめです。楽器を使ったリトミックに慣れてきたら、鍵盤ハーモニカや木琴、鉄琴など音色が選べるものにステップアップしてみるのも良いでしょう。▼おうちでリトミック「楽器がない場合」楽器が自宅にない場合でもリトミックはできます。CD教材など音源を用意して、その音色にあわせて手をたたいたり、腰を振ったり、その場で回ってみたりという動きをしましょう。音源の用意も難しいという場合には、歌や一定のテンポで手をたたいてリズムを作り、動きをあわせます。また、楽器でなくても、紙をちぎったり袋をすり合わせたりと、家の中にある音の出るアイテムを使うことで、演奏している感覚を楽しめます。楽器がない場合でも、スキンシップなど親子で楽しむことが大切です。特に子どもの年齢が低い場合には、負担が少なく手軽にできる楽器なしのリトミックはおすすめです。▼おうちでリトミック「おさえておきたい注意点」おうちでリトミックをする場合には、十分なスペースがあるか、音を出しても問題ない環境かを確認しておきましょう。子どもが体を動かして行うリトミックでは、自由に手足を広げられるスペースが必要です。また周りにものがあると誤って当たったり、こわしたりしてしまう恐れがあるため、事前に周囲にあるものを避けておきます。さらに、楽器を使う場合には、音が響いても問題ないかという注意点もあります。楽器を使わなくても、飛びはねるなどバタバタしてしまうことがあるので、そういった場合にはクッション材になるようなマットを用意します。安心した環境でリトミックを楽しめるようにしましょう。<関連記事> リトミック教室の選び方とは? 種類や知育効果、費用などについて ■リトミックを体験してみよう運動も音楽も楽しめるリトミックは、楽しみながらできる知育として子どもにとてもおすすめです。また、親子が触れ合う場所として、子どもと楽しんで過ごすことができるのでリフレッシュになるのではないでしょうか。習い事としてお友だちと協力する楽しみもありますし、教室に通わなくても、まずは自宅から気軽に始められます。まずは体験から、気軽にリトミックにチャレンジしてみてくださいね。
2018年08月10日リトミックとは?出典 : リトミックは、スイスの作曲家・音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950)が創案した音楽教育法です。国際リトミック指導者連盟の日本支部・日本ジャック=ダルクローズ協会では、次のように定義しています。全身を使って音楽を動きで表現するリトミックと、音楽を聴く耳を育てるソルフェージュ、即興演奏を組み合わせ、音楽の諸要素を体験する事を教育法の原点に置き、音楽理解を深め、動きによって得た筋肉感覚を生かし、その積み重ねにより自己を開放し、磨かれた感性をもとに、自己音楽表現を可能にする事がこの教育法の目的です。音楽のリズムに合わせて全身で表現したり、身体を動かしたりすることは、音楽的な力だけでなく、社会で生きていくために必要な潜在的基礎能力や運動能力も育むと考えられているのです。最近では、保育園や幼稚園といった幼児教育の現場や、児童発達支援施設、小学校、特別支援学校、さらには高齢者を対象としたリトミックなど、多方面で導入されています。参考:善本桂子,子どものリトミック実践の現状と課題に関する研究|広島文教教育 Vol.24 2009リトミックと音楽療法の違い出典 : リトミックは、音楽活動を通して子どもたちの身体的・感覚的・知的な力を伸ばしていくことを目的とした教育方法です。一方で音楽療法は、音楽が持つ力を使って対象者の困りごとを軽減したり、心身の発達を促したり、よりよい生活が送れるようにアプローチする療法を指します。「音楽療法士」の資格を持った専門家が、対象者の目的や症状に合わせてプログラムを組み、病状・症状の改善、健康維持に努めます。音楽の親しみやすさやリラックス効果から、福祉・教育・医療の現場で幅広く活用されています。どちらも音楽を利用する点は同じですが、教育方法か療法かという点で大きく異なるのです。リトミックのメリットとは?出典 : リトミックには以下のようなメリットがあると考えられます。・集中力がつく音楽に耳を澄ましながら、音に合わせて体を動かすという「聴いて動く」動作を繰り返すことによって、一つの物事に対する集中力がつくと考えられています。集中力はリトミックにおいて最も重要視される力です。・表現力が豊かになるリトミックでは、音楽を聴いて自分なりに表現する場面がたくさんあります。「どんな風に表現したらいいのか」、何度も考えて表現するうちに、多様な表現方法を体得していくことが期待できます。・社会性、協調性が身に付く他者と動きを合わせたり、同じタイミングで行動したりすることで、集団で活動する難しさ・楽しさを体感でき、そうした中でコミュニケーション能力の向上を促します。その他にも、音の様子(強弱、高低、スピード)から求められる行動を考える判断力や音楽の基礎的な力、運動能力が身につくといわれています。参考:善本桂子,子どものリトミック実践の現状と課題に関する研究|広島文教教育 Vol.24 2009発達障害のある子がリトミックを受けるメリットは?出典 : 発達障害のある子どもたちは、強いこだわりや、不注意・多動性・衝動性などにより、相手の気持ちを考えて意思疎通を図ることが難しかったり、物事を柔軟に考えるのが苦手だったりする傾向があります。その特性ゆえに自分の考えを表現することや、人間関係をうまく築くこと、集団行動などに困難を感じやすいため、日常生活において不安や生きづらさを抱えがちです。こういった困りごとや生きづらさはソーシャルスキルと関連していると言えます。ソーシャルスキルは「他人と良い関係を築き、社会に対応するために必要な力」のことです。通常は成長していく過程で自然と身についていくものですが、発達障害のある子には、ソーシャルスキルを自然に身につけることが難しい場合もあります。しかし、リトミックで楽しみながらであれば、発達障害のある子も自然にソーシャルスキルを高められるかもしれません。リトミックは、子どもたちに親しみやすい音楽でバランスの取れた能力を養えるのが長所であり、実際に多くの児童発達支援施設や特別支援学校、放課後等デイサービスで導入されています。なるべく子どもに負担のない形で、社会で生きていくために必要な力を獲得できると考えられているリトミックは、発達障害のある子も受け入れやすいのではないでしょうか。リトミックを受けた体験談出典 : いろいろな分野で注目され始めているリトミックですが、まだまだ馴染みのない教育方法の一つです。そこで発達ナビ「みんなのアンケート」に寄せられた回答から、実際にリトミックを受けた保護者の体験談をご紹介します。1歳から幼稚園入園直前までリトミック教室通わせていました。当時は発達障害だと気づいていませんでしたが、音楽に合わせて動く、止まるなど、感覚統合につながっていたのではないかと思います。勿論それだけの影響ではないと思いますが、中学3年生になった今、DQも社会性も上がって、支障を感じない程度になってきたので、結果的にはいい選択だったと思っています。歳に通い始めたリトミック教室で、小学校入学時点でピアノの個人レッスンに移行しました。2年目に入っています。家で練習するまではいかないですが、週1回楽しく通っているようです。先生にはリトミックの頃から長い期間見てもらっているので、うちの子供の性格を十分理解された上で指導してもらっています。他の子が喜んで踊ったりタイコを叩いている中、全く踊らず抱っこ!、タイコも怖がって近づかず…。どうして⁈と思っていました。結局、最後まで溶け込むことは出来ずに親が辛くなり辞めました。その時からすでに、初めての事に対しての不安や恐怖があったんだろうなぁ、と今になって思います。初めての事に対する不安感は、年々減少していますがまだまだ課題です。リトミックに限らず、習い事は子どもの性格や特性、状況によっても合う合わないがあります。まずは体験から始め、子どもの様子を見て判断するとよいでしょう。リトミックって具体的にどんなことをするの?出典 : リトミックの中で最も頻繁に行われるのが「即時反応」と呼ばれるものです。即時反応では、音楽が鳴っている間は自由に動いて表現し、音楽が止まると動きを止めるという動作を繰り返す活動を行います。音楽が鳴っている間の表現は「動物になりきってみよう」「ゆっくり歩いてみよう」などと大まかなルールを決めておき、子どもたちはルールに沿って各自考えて動きます。「即時反応」は、外部の状況を注意深く観察し続けるため、集中力の向上を促します。音に合わせて動いたり止まったりすることは、自分の体をコントロールする力を得られると同時に、自分の体をコントロールできたという自信や自己肯定感アップにもつながります。「即時反応」の他にもリトミックで扱う項目は「声のコントロール」 「遊び歌」「演奏」など多岐にわたり、子どもたちの成長に合わせて最適な内容が選ばれます。参考:幼児の音楽発達とリトミックに関する一考察 ― 楽曲分析と事例検討をとおして ― |京都文教大学 臨床心理学部研究報告2010 年度第3集リトミックは何歳から始めるのがベスト?出典 : 子どもは、生後4ヶ月くらいから音を認識し始め、音に適応する準備が整ってきます。3~4歳になると音に反応して遊べるなど、聴覚と運動能力を結びつけられるようになり、この頃には歌を真似てみたり、一曲を通して歌えるようになったりします。やがて5歳には成人と同程度の聴力を持つようになり、音程を取ったり、音の高低といった音域の違いも読み取れます。このように年齢や発達の度合いによって、音への理解度はまったく違うのです。参考:幼児の音楽発達とリトミックに関する一考察 ― 楽曲分析と事例検討をとおして ― |京都文教大学 臨床心理学部研究報告2010 年度第3集リトミックは、首が座っていれば0歳からでも可能で、親子で参加できるベビーリトミックを行っているところもあります。何歳からでも通い始められますが、リトミックは幼児の成長を支えることから、小学校に就学するまでの乳幼児期に習うのが好ましいと言われています。リトミックを受けるには?費用はどれくらいかかる?出典 : リトミックを受けるには以下の方法があります。・リトミック専門団体(特定非営利活動法人リトミック研究センター)と提携している教室に通う・自治体の講座やイベントに参加する・リトミック教材を購入して自宅で行う・音楽教室や個人教室のリトミックレッスンを受ける・幼児教室でリトミックを取り入れているところに通う・保育園や幼稚園、児童発達支援施設、放課後等デイサービスのカリキュラムを確認し、取り入れているところに通う音楽教室や個人教室は、集団レッスンはもちろん、個別レッスンを展開しているところもあるのが強みです。保育園や幼稚園、児童発達支援施設などでは、普段の子どもたちの様子や個人差を熟知している担任や指導員がリトミックを行うケースが多く、性格や発達段階、能力を考慮したリトミックを受けられる利点があります。集団レッスンは周りの状況や動きを観察したり、音を集中して聴いたりできるので、集団で活動するスキルやコミュニケーション能力、観察力の向上が期待されます。個別レッスンではその子の発達や能力に合わせたリトミックをじっくり受けられるので、新しい環境や物事に慣れるのに時間がかかる子には適していると言えるでしょう。集団でも個別でも、リトミックは定期的に受けることが重要です。カリキュラムの内容や授業形態、主催者によって金額はさまざまです。保育園や児童発達支援施設などでカリキュラム自体に含まれている場合は、追加料金なしで受けられることがほとんどです。また、自治体などで行うリトミックイベントは1回1000円以内で参加できることが多いようです。音楽教室や個人教室の相場は大体月額5000円以上になりますが、入会前に無料体験レッスンを設けている教室もあり、体験をしてから入会を決められます。教室を探すポイントは4つあります。・費用は無理のない範囲か・年齢、発達に合わせたレッスンがあるか・レッスン内容はリトミックの理論に即していて質が高いか・音楽教室や幼児教室であれば、先生が子どもの障害に理解があるかまずは体験してみて自分の子どもに合うか見極めることがポイントです。集団か個人か、そもそも定期的に通い続けられるかどうか、子どもと相談して決めると良いでしょう。他の習い事と同様に、リトミックにも向き不向きがあるため、本人が楽しく通えるかが一番大切です。児童発達支援・放課後等デイサービスでのリトミック出典 : リトミックを行っている児童発達支援施設や放課後等デイサービスでは、リトミックがカリキュラムに含まれていて定期的(毎日、週に3回など)に受けられるようになっています。中には音楽に常に触れることのできる施設もあるようです。集団で行われていることが多く、音に合わせて動いたり、動物や乗り物になりきって表現してみたり、子どもたちが親しみやすいリトミックが取り組まれています。リトミックの講師を招いて、子どもたちに専門的なリトミックを提供しているところもあります。発達障害に詳しい先生が行うケースが多く、困りごとやトラブルへの配慮もあるのが安心です。まとめ出典 : リトミックは様々な現場で注目されている教育方法の一つです。子どもたちはリトミックを通して、身体を動かしたり、自分を表現することを楽しんだりしながら、音楽を学ぶ上での土台と社会で必要な力という2つのスキルを身につけることができます。障害のある子にとっても楽しみながらソーシャルスキルを獲得できる助けとなる可能性が高く、児童発達支援や放課後等デイサービスなどでも積極的に取り入れられています。音楽教室、保育園や幼稚園、児童発達支援施設などさまざまな場所でリトミックを体験できますが、子どもに合うのかどうかをよく見極めて通うのがおすすめです。
2018年07月28日脳も心も豊かになる音楽の習い事今も昔も人気の習い事といえば「ピアノ」です。譜面を見て曲が弾けるようになるだけでなく、左右の手で別の音を弾いたり、音の聞き分けをすることで、脳に良い効果も期待できそうです。ピアノにかぎらず音楽は脳に刺激を与え、豊かな表現力を身につけたり、演奏することや聞いてもらう楽しさを手に入れることができるもの。そしてなんといっても、一度習えば大人になっても楽しめる一生モノです。そこで、ピアノ、リトミック、バイオリン講師に、それぞれのメリットや上達するコツ、かかる費用、親がするべきサポートまで、アレコレ聞いてきました。新年度に何か始めたい、何をやるか迷っているという人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。ピアノ、リトミックはいくつから始めるのがいい?2歳と5歳の男の子のママでもあり、ピアノ&リトミックの講師でもある足立恵子さん。ピアノは3歳から教えていますが、始めるなら指番号や数字が理解できる4歳からがベストだといいます。「数字や音符の長さを理解するために、リトミックを混ぜながら教えています。例えば123のリズムをいちご、バナナに置き換えたり、四分音符はワンワンワンワンとか二分音符はモーモーとか、動物の鳴き声に置き換えることで楽譜が読めるようになります。絶対音感が身につくのは6歳頃までなので、そこに向けて慣れさせていくことが大切です。ピアノでなくても、音にふれる経験をしてほしいですね」小さいころから音にふれる経験をすることで、音楽を習うときにスムーズにストレスなく始めることができるそう。0歳から始められるリトミックは、まさに遊びながら音にふれることができるぴったりの習い事です。「リトミックは音を聞いて走ったり歩いたり、音の聞き分けができるようになります。将来、音楽を習わせたいと思っているなら、音楽の導入としてリトミックがおすすめです。0歳からお母さんと一緒にできますが、やっていることが理解できるのは2歳頃。始めるなら2歳がベストです。リトミックをやっている子がピアノを習うと、すんなり習得していきます。音符の長さやリズムが体になじんでいるので、説明しなくてもスムーズに習得していくんです」宿題より何より大切なことは嫌いにさせないこと足立さんがレッスンで主に行っているのは、ピアノとリトミック、ドレミに合わせて正しい音程で歌う「ソルフェージュ」、音を聞いて楽譜に書き記す「聴音」の4つ。これらを組み合わせて1回約30分のレッスンを行います。とはいえ、上達させるために、親がきちんと自宅で宿題をやらせないといけないというストレスが…。「いいえ、未就学児に宿題は無理なので出しません。例えば、“おじいちゃんおばあちゃんに聞かせてきてね”とか、音符が書けるようにするために、“りんごの〇を書いて見せてね”と絵を描いてもらうことはあります。あとは、お母さんが、“この指何番?”って指番号を普段から聞くようにしたり、肩たたきしながらリズムを取るのでもいいんです。ピアノを練習させなきゃ!って必死にならなくて大丈夫です。何より大切なことは嫌いにならないこと。〇〇しなさい!ではなく、できることを褒めることです。ドの音ってどこだっけ?と、できることを確認していくと自信につながります。その繰り返しが大切です」意外とお手頃!?バイオリン教室にかかる費用とは…音楽の習い事のなかでも、ちょっと敷居が高いイメージなのがバイオリン。楽器代をはじめ、月謝や教材費もお金がかかりそうですよね。そこで、バイオリン講師の波多野瑞穂さんに話を聞いてみました。「バイオリンの価格は、6万円から8万円くらいが主流です。手の長さに合わせてサイズを選ぶので、大人サイズが使えるようになる身長(145cm以上)になるまでは、レンタルを利用するのもアリです。子ども用のバイオリンは分数バイオリンといって、2、3歳は1/16サイズ、4歳は1/10、小学生は1/4または1/8サイズを使います」10万円以上するかと思っていましたが、6万円代から買えるとは意外です。ところで、2歳から習えるとはいえ、おすすめの習い始め時はいつくらいですか。「個人差はありますが、自分がやっていることを理解できる4、5歳くらいです。早く始めたからといって上達するわけではありません。小学校1年生からでも大丈夫ですよ。最初はバイオリンの持ち方や姿勢、音を出す練習をします。楽譜は読まずに、指番号を覚えて音を鳴らすことから始めます」音楽を習うのが初めてで、全く楽譜が読めない子でも、バイオリンをスムーズに弾けるようになれるのか不安になりますが…。「わたしは2歳半から習ったのですが、楽譜が読めるようになったのが小学校3年生でした(笑)。指番号で覚えて弾いた方が早くできるようになって。読めた方がいいですが、読めなくてもそんな困らないです。小学校の授業でも習うので、3年生までには必ず読めるようになるし、心配しなくて大丈夫です」プラスアルファとして宿題があると思いますが、どんなことをどれくらいやるのでしょうか。「必ず宿題を出すわけではないです。無理なことはやらせないようにします。その子に合わせて、ここを1日3回弾いてこよう、ここを5回弾いてこようという感じです。もちろん練習に比例して上達しますが、1日5分から始めて少しずつ伸ばしていくのでも大丈夫です」ピアノとは違って扱いが難しそうなバイオリンですが、親がサポートしなければならないことはありますか。「幼児が調弦するのは難しいので、親御さんにやってもらいます。手のひらサイズのチューナー(2000円くらい)を使って調弦します。ネジを締めたりするだけなので、難しくはありません」持つだけでもオシャレにかっこよく見えるバイオリン。ピアノに比べて場所を取らないというメリットはありますが、ほかにどんなことが得られますか。「弦の押さえ方によって音が変わるので、ピアノよりも細かい音がわかるようになります。ピアノは単体で演奏しますが、バイオリンは合奏することが多いので、一緒に曲を作れる楽しさが得られます。合奏は本当に楽しいですよ!それに、落ち込むことがあっても、バイオリンで感情表現することで発散できたり、バランスを取ることもできます。音楽は不思議なもので、途中で辞めたとしても体が覚えているんです。60歳から再び始めた人や、94歳になっても習いにくる人もいます。人生が豊かになりますね」この春、お子さんの習い事を考えるなら、音楽を選択肢の一つとして考えてみませんか。<取材協力>ピアノ・リトミック教室TEL090-4719-0666(※ピアノは現在空なし)波多野バイオリン教室<文・写真:フリーランス記者岩本亜実>
2018年03月11日「音楽療法」と「リトミック」の違いっていったいなに?出典 : 昨年の7月に茨城県つくば市で開催された世界音楽療法大会。私はこの大会に参加し、音楽療法が発達障害のある子どもの療育にどのように利用されているのかということを切り口に取材をし、コラムを書きました。結果、実際に音楽療法士として活動されている方々だけでなく、発達障害のある子どもを育てる親御さんからも、さまざまなな反響を頂くことができました。そんな中、読者の方から「音楽療法とリトミックは違うのですか?」「リトミックを習っていれば、音楽療法をやっていることになるの?」というようなご質問を頂きました。これは本当に「なるほど!」と思う質問でした。リトミックの教室を覗いてみると、子どもたちが音楽に合わせて身体を動かしたり、手遊びをしたり、あるいは楽器に触って自由に演奏していたりします。うちの子どもたちも保育園時代は毎週リトミックの時間がありましたが、先生のピアノに合わせてゾウさん歩きやアリさん歩きをしたり、音の強弱に合わせて歩幅を変えたりといったようなことをしていました。一方で、息子が受けている音楽療法でも、一見すると同じようなプログラムが行われているのを目にします。そこで、私自身もリトミックと音楽療法の違いについて調べてみることにしたのです。一見似ているように見えるけれども…出典 : リトミックとはなにか?国際リトミック指導者連盟の日本支部である日本ジャック=ダルクローズ協会のWEBページではこのように説明されていました。全身を使って音楽を動きで表現するリトミックと、音楽を聴く耳を育てるソルフェージュ、即興演奏を組み合わせ、音楽の諸要素を体験する事を教育法の原点に置き、音楽理解を深め、動きによって得た筋肉感覚を生かし、その積み重ねにより自己を開放し、磨かれた感性をもとに、自己音楽表現を可能にする事がこの教育法の目的です。(日本ジャック=ダルクローズ協会リトミックとは)上の定義を読むと、第一の目的としてあるのはやはり音楽的能力の向上におかれているようにとらえることができます。一方、発達障害児向けの音楽療法に携わっている音楽療法士の方に話を聞いてみたところ、「音楽療法」と「リトミック」の一番大きな違いは、セッションの組み立て方にあるとのことでした。「音楽療法」では、1. まず診断を受ける(診断)2. 診断やその子の特性に基づいて個別に目標を設定する(目標設定)3. その目標を達成するためにセッションを組み立てる(実践)4. 目標がどの程度達成できたかを評価する(評価)という「診断」→「目標設定」→「実践」→「評価」のプロセスを対象者ごとに回していくのだそうです。このプロセスは、こちらの記事でも「音楽療法の流れ」の項目で紹介されています。日本本学療法学会のWEBページでも、音楽療法の定義について「音楽を意図的、計画的に使用すること」と触れられていることからも、こういったプロセスが大切にされていることが伺われます。音楽療法とは「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、 心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題 となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」と定義します。つまり、音楽療法は、個人の特性に基づき、オーダーメイド様式で行われるというのです。確かに息子の音楽療法のセッションも、親と音楽療法士が話し合って、一定期間で到達すべき「目標」を設定しています。そして、セッションは設定した目標に応じて毎回組み立て直され、使用する楽器や音楽や、その配置まで、常時検討が加えられるのです。さらにセッションが終わるたびに振り返りの時間を設け、目標が達成できているかどうかを親と音楽療法士が話し合っています。目標の設定はその子によって違います。息子の場合は、「アイコンタクトが取れるようにする」「先生の真似をする」といった簡単な指示に従うことから始め、設定する目標の難易度を少しずつ上げていっています。息子の場合現在では、「お友達と協力する」「お友達と役割分担をする」といったソーシャルスキルの獲得を目指しています。このように、「実践」だけではなく、個々人の目標達成のためのプロセスを回していくところが「リトミック」と「音楽療法」の大きな違いであり、「音楽療法」が「療法」と呼ばれる所以なのだそうです。もちろん、音楽療法やリトミックは実施してる人によって異なる考え方やアプローチを行っている場合もあると思います。それでも、対象者の課題解決のためにプロセスを回してゆくというアプローチは、とても理にかなったものだと納得することができました。「療法」であることの意味出典 : また、音楽療法士は「音楽療法」を受けさせることについて、必ずしも「音楽を楽しんで欲しい」ということを主目的としているわけではないそうです。「その子の現状に応じて設定した目標(例えば、言語能力の向上や社会性の獲得など)をクリアして欲しい」ということを目的としている場合も多いといいます。ここに、「音楽」と「音楽療法」の大きな違いがあるのでしょう。しかしこれは、音楽療法だけの話ではないかもしれません。園芸療法、箱庭療法、動物療法など、世の中には多くの「療法」という名前のつくものがあります。それらは「診断」→「目標設定」→「実践」→「評価」のプロセスをそれぞれの困難や特性に応じて回していく、という点で、「ただ楽しければ良い」という考え方とは一線を画しているのだと思います。パッと見、同じように見えるアクティビティでも、その奥に横たわる「目的」の部分が異なっている場合、参加する当事者たちにとっては全く別の意味を持つものなのかもしれません。私自身も特に深く考えずに「音楽療法」「言語療法」「作業療法」といった療法を子どもに受けさせてきましたが、こういったアプローチの奥深さをまたひとつ理解できた気がします。
2018年01月11日リズム感、音感、表現力。リトミックではいろいろな能力が養われますが、中でも重要な力として“6番目の感覚”があります。これはピンとくる直感ではなく筋肉の感覚のこと。視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感の他にもう一つある、6番目の感覚のことを指します。筋肉の感覚が身に付くと、体をコントロールできる力、運動神経や集中力もアップします。子どもに身に付けさせたいこの力、リトミックで伸ばしてみませんか?お話を聞いたのは:石丸由理さん国立音楽大学リトミック専攻卒業、ロンドン・ダルクローズ音楽研究所卒業、ダルクローズ・リトミック国際ライセンス取得。ニューヨーク大学大学院修了。「こども未来プロジェクト」を各地で展開し、各園のリトミックを指導するほか、NHK子ども番組の音楽遊びを長年にわたり担当。音楽教材の「ともだちシリーズ」(ドレミ楽譜出版社)ほか、リトミック関係の著書多数。ユリ・リトミック教室(東京都国立市/ )主宰。第6感が育つと…1音楽に合わせて体を動かせる音楽には「高い・低い・強い・弱い・速い・遅い・激しい・滑らか」など、いろいろな要素があります。その要素と、人間の体の動きが同じことに注目したのが、ダルクローズのリトミック(※)。動きのリズムを筋肉の感覚として体に蓄えることで、音楽をより豊かに表現できる手段としたのです。「音楽に合わせて体を動かす」という筋肉の感覚は、日常生活にも役立つ大事な力です。※ダルクローズのリトミックとは…リトミックの創始者である、エミール・ジャック=ダルクローズが提唱した、人の体の動きと音楽を結び付けたリトミックのこと。第6感が育つと…2行動する前に準備を整えられる例えばボールを投げるとき、初めにする動きは何でしょう?腕を後ろに振ることですね。声を出す前には、必ず息を吸います。私たちは何かの動作をするとき、運動の前にまず反対の動作をして準備を整えます。この準備の感覚や、タイミングを生み出すのが、6番目の感覚である筋肉の感覚。音楽だけでなく、運動や日常のあらゆる動作をスムーズに行えることにもつながります。第6感が育つと…3自分にできることを見極められる筋肉の感覚が育つと、自分の体の動きを自覚できるようになっていきます。例えば何かを跳び越えるとき、「ちょっと無理そうかな」「これくらいならいけるかな」と見極められるのは、6番目の感覚が育っている証拠。感覚が育っていないと、無茶な行動に出てしまう場合があります。また、「隣の子にぶつからないためにはこれくらい離れなきゃ」など、周りを見渡せる力も身に付きます。第6感が育つと…4自分の頭でどうすればいいか考えられる筋肉の感覚は、体を動かしながら、動きの感覚を筋肉に蓄えることで身に付きます。ママは見本を示しつつも「こうしなさい」と教えるのではなく、子どもに自由にやらせましょう。一緒に動きのアイデアを出したり、「こうしたらうまく動けるかな」などと試行錯誤したりして、少しでもできるようになったら褒めてあげて。うれしい経験を通じて、集中力ややる気が育っていきます。[リトミックをやらせたことがある人に]Q.お子さんにとってリトミックはいい影響があると思いますか?「リズム感が付いた」「音楽が好きになった」などの他に、「小さな我慢ができるようになった」「頭の中で想像したものを表現できるようになった」「お絵描きなど、他の芸術面でも表現力が上がった」など、音楽面以外の成長を感じる声も上がりました。※2017年6月7日~7月4日、Webアンケート、有効回答数645リトミックについてのママたちの疑問に石丸さんが答えます!Q.ダンスとリトミックの違いが分かりませんA.大きな違いは自分で判断して動くかどうかです音楽に合わせて動いている時、急に音楽が止まったらどうしますか?「音が止まったら止まりますよ」と指示されていなくても、自然と動きを止めませんか。自分で判断して体をコントロールする。これが「音楽を動きで表現する」リトミックの考え方です。リトミックは「こういうふうに動く」という指示通りに動くのではなく、音楽のいろいろな要素を感じ取って表現するもの。一方ダンスは一般的には決まった振り付け(型)があり、その動きを練習して習得します。音楽を流して動くことは同じでも、音楽の考え方や捉え方に大きな違いがあるのです。Q.小さいうちに音楽をやらせると音感が身に付く?A.幼児期に体験することで効率よく身に付きます音楽に必要な「相対音感」は、音の高低、長短、強弱、そして音の持つニュアンスを聴き分ける力です。より早い時期に音楽に触れた方が効率的に身に付きますが、ただ聞くだけではなく、歌ったり身体を動かしたり、実際に体験することが大切な要素です。Q.うちの子はうまく体を動かせませんA.動きの回路をたくさん育てましょう体を上手に動かすためには、たくさんの動きを経験して、動きの回路を育てることが必要です。全身の動きだけでなく、手を動かして巧緻性も育てましょう。例えばリズムに合わせて、両手をグーパーさせたり、左右反対の動きをしてみたり。子どもの様子を見ながらいろいろな動きにトライしてください。初めは難しくても、練習すれば必ずできるようになります。全身の動きでも同じこと。大事なのは次から次へと新しい動きを詰め込むのではなく、一つの回路を身に付けてから、新しい動きにチャレンジすることです。“あの時間”にちょいプラス!1日5分の親子リトミック広い空間がなくても、親子2人だけでもできる簡単リトミックを石丸さんに教えてもらいました。こんなときにやってみては?という例を挙げましたが、いつでも好きなときにチャレンジしてくださいね。例えば…幼稚園のお迎え、散歩中:オノマトペ散歩「ずんちゃ、ずんちゃ」「ぽくぽくぽく…」「どすーん、どすーん」「ちょこちょこちょこ…ストップ!」など、歩くことが楽しくなるオノマトペを付けて動いてみましょう。動きに合ったオノマトペになっているか話したり、お互いの動きをまねっこしたりしても楽しいですよ。例えば…CMの間に:曲げて・曲げてひざの屈伸で体幹を育てましょう。体がフラついたり、ぐにゃぐにゃしたりしないように、しっかり地面の方向にお尻を落とします。ゆっくり、少し速くなど、いろいろな速さで動いてみましょう。両足の屈伸ができるようになったら、片足の屈伸にもトライ!初めは、フラついたとき支えられるよう、ママの両手を添えて。例えば…お風呂で10数える代わりに:トン・パチン「トン」は引く力、「パチン」は押す力と、違う筋力の瞬時の切り替えの動きです。最初はうまく切り替えられない子もいますが、練習したら必ずできるようになるので、好きな歌を歌いながらやってみましょう。例えば…晩ごはんの準備中に:伸びて・伸びて背伸びを繰り返す運動。リズムに合わせて爪先立ちができるようになったら、背伸びの時間を少しずつ延ばしたり、速く動いたりしてみましょう。例えば…早く帰宅したパパと一緒に:すーいっ、えいっ!両手を合わせてワイパーのように「すーい、すーい」と動かす動きと、相手と手を組み、ボクシングのように「えいっ!えいっ!」と交互に突き出す動き。相手の動きに合わせて、自分の力を調整できるようになります。静かな動きと激しい動きを交互に繰り返すことで、「そろそろ激しい動きがくるぞ」とワクワクし、集中力もアップします。例えば…電車内で:サイレントグーパー遊びリズムよく両手をグーパー。ゆっくり・すごく速くなど、速さに変化をつけて飽きさせないように。慣れてきたら「左手はグーのまま、右手だけグーパー」「チョキやパーでやってみる」などレベルアップを。おうちでも楽しめますが、声を出さないで心の中で音を反復させる力も付きますので、静かにしてほしい場所での手遊びにお薦め。最後は「にぎにぎにぎ~っ、ぱっ!」で開いてフィニッシュ。必ずできる動作で楽しく終わると、「またやりたい!」という気持ちにつながります。おうちリトミックを親子で楽しんで!私たちは音楽が聞こえてくると、自然にリズムを取ったり体を動かしたりします。音楽に合わせて体を動かす楽しさ、喜びこそが豊かな表現力を生みだします。「音楽はちょっと苦手」というママでも大丈夫。ママが楽しんでいる、その心の動きが子どもに伝わり、「音楽って楽しい」と思えます。親子で楽しみながら“第6感”を鍛えていきましょう。おうちリトミックのおやくそく● 一度にたくさん詰め込み過ぎないまず、一つの遊びがきちんとできるようになってから、新しい遊びを加える。● 子どもの好きな曲やママの歌でCMソングやアニメソングでもOK。親子で楽しくリズムにのって。● はだしでトライ手足の先には、すべての神経が集まっています。はだしで足の裏にも刺激を。● できる動作でフィニッシュ!できないことが続くと嫌になってしまいます。最後は子どもが喜ぶ楽しい動きを。巻頭特集監修/西東桂子さん(あんふぁんサポーター)illustrationKOTO Michiyo
2017年10月04日音楽に合わせて身体を動かしたり、音を楽しんだりするリトミックは、小さい子どもをもつママたちから人気の高い習い事のひとつです。「子どもが生まれたら、まずリトミックを習わせたい!」「音楽が好きな子になってほしいからリトミックに通うことを考えている」という方へ、リトミックの効果からお教室選びのポイントまで“リトミック”情報をまとめてご紹介します。リトミックって何? リトミックとは、音楽教育法のひとつです。もともとは作曲家であり音楽教育家でもあったスイスのエミール・ジャック=ダルクローズ(1865〜1950)が生み出したものでした。欧米では広く取り入れられている教育法で、日本では、小さい子どもの習い事として“音楽で何かする”イメージで知られています。ピアノなどでさまざまな音を鳴らして、その音に合わせて子どもたちが動き回る様子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そもそもリトミックは、リズム遊びや歌などを通して音楽に親しむことを目的としており、楽器が弾けるようになったり上達したりするのではなく、感受性を豊かにするための教育方法です。目に見えて何かができるようになるものではありませんが、心の成長や表現力が豊かになるといわれているため、子どもの習い事として人気が高いのも納得ですね。リトミックの効果リトミックを行うことで得られる効果には、感受性が豊かになる・身体全体を使った表現力が身につくというものがあります。まず音に親しみ、それから楽器へと移行していくことで“音楽”そのものを楽しむことができるようになるといわれているため、リトミックを行うときには、“楽しめる”ことが大きなポイントとなっています。なかには「リトミックをやっても、音感はよくなっていない気がする」「リトミックをやってもやらなくても、ダンスのうまさには関係ないのでは?」という懸念を抱く方もいらっしゃるかと思います。しかし、リトミックは“絶対音感が身につくように指導する”ものでも“リズム感を鍛えてダンスがうまくなるようにする”ものでもありません。リトミックも段階をおっていくと、音感指導といえることまで行うケースもありますが、小さい子どもたちが習うレベルでは、音に親しむ程度で本格的な指導や教育は行われないのが一般的です。音楽的センスが磨かれることよりも、“思いっきり表現する”“心を開放していく”“音を楽しむ”ことに重きが置かれているため、こうしたリトミックの基本の考えを押さえたうえで、効果についてチェックしていくようにしましょう。他にも、リトミックで“運動能力や集中力が身につく”といわれることがあります。これは、音に合わせて身体を動かすことが運動に必要なリズム感につながることや“音”を聞こうとすることで集中することを理由として挙げられている効果です。これらは、リトミックを楽しむことで、思ったとおりに身体を動かせるようになったり、音を聞こうとする姿勢が自然と身についたりすることが“運動能力や集中力が身につくという効果”と結びつけられていると考えられます。リトミックをやれば、速く走れるようになったり、静かに絵本を読んでいられるようになったりといった直接的な効果がでるとはいえないため、その点は注意しておきましょう。リトミックをやってみよう! ▼何歳からできる? リトミックには、“○歳以上から”という規定はありません。ベビーリトミックであれば、0歳から始めることができ、リトミック教室では0〜1歳・2〜3歳・3歳以上でコースや教室開講時間をわけているケースが多く見られます。0歳からのベビーリトミックでは、首すわり前の赤ちゃんから受け入れているところもあれば、首がすわってから・腰がすわってから、といった条件が設けられている教室もあります。一緒に楽しむということを考えると生後3〜6ヶ月以上になってから習い始めるのがママやパパも落ち着いて楽しめそうです。また、リトミックは小さい子ども向けのものと思われがちですが、最近では、高齢者向けのリトミックというのもあり、介護施設などでリトミックが行われていることもあります。“リトミック”という看板だけでなく、対象年齢もしっかり確認してから申し込むようにしましょう。▼どんな方法があるの? 基本的に0〜1歳のリトミックではママやパパと一緒に行います。まだ自分ではうまく身体を動かせない時期から、抱っこをして音に合わせて揺り動かしてあげるなどのリトミック方法もあります。お座りや立っちができるようになると、手遊びでママやパパとスキンシップを図りながら行う方法が多くなっていきます。2〜3歳以上のリトミックでは、ピアノなどの楽器で音を鳴らし、それに合わせて身体を動かして、音のイメージと表現を結びつけていくようになります。たとえば、低くゆっくりとした音であれば、大きな動物が歩いている様子を表現する…といったように、身体全体を使っていくのが特徴です。また、音を楽しめるようになってくると、さまざまな楽器を好きに鳴らすリトミック方法も取り入れられていきます。タンバリンやカスタネットなどのカンタンに音が出る楽器を中心に、決まったタイミングで音を出すのではなく、好きなように鳴らすことで幅広い“音”を楽しむことができます。▼どこで習える? リトミックは、各地に大小さまざまな教室があり、どこでも習うことができます。保育所や幼稚園の保育・教育方法としてリトミックを取り入れているところや課外活動としてリトミックが習えるところもあります。教室を探すこと自体は難しくはないでしょう。また、ママやパパ自身がリトミックを学びたいと思ったときには、リトミック講師や指導員の資格を取得できる講座もあります。通信講座もあるため、気になった方は探してみましょう。▼資格や教材は必要? リトミックは、各スクールから認定される民間資格はありますが、絶対に必要な資格というものはありません。教室を開講するときにも、資格は必要ないため誰でも開くことができてしまいます。資格をもっているからいいリトミックができるわけでも、資格がないからダメなわけでもありませんが、資格を取得するためにはある程度勉強をしなければならないため、ひとつの指標として見てみるとよさそうです。また、教材も特に必要はありません。ピアノでリトミックを行うケースも多いですが、ピアノがなくてもリトミックはできます。また、他の楽器でもリトミックを行うことは可能です。おうちでもできるリトミック▼ピアノがあるときはリトミックはおうちでもできます。ピアノが自宅にあるときにはぜひ活用しましょう。長くピアノから離れてしまい指が思うように動かない方や家族のピアノで自分は習ったことがないという方でも、カンタンなリトミックであればピアノを使ってできます。たとえば、ピアノの左側、低い音を3音(鍵盤3つ)順番にリズムをつけて弾く・低い音と高い音(ピアノ右側)を交互に弾く、などカンタンな音を出し、その音に合わせて子どもに動いてもらうのもひとつの手です。▼楽器がなくてもできるリトミックは楽器がなくても行うことが可能です。CDやDVDなども販売されているため、リトミックがどんなものかわからない状態でも始めることができます。おうちでリトミックを取り入れるときには、CDやDVDを購入してみるのもよさそうです。▼おうちでリトミックを行うときの注意点リトミックは、“楽しむ”ことが大切です。教室に通っていると、プロである先生がいてママやパパは見守るだけだったり、一緒に楽しんだりできますが、おうちで行うときには「こうしてほしい」「こうしなきゃいけないのに」とついつい理想を押し付けてしまいがちです。おうちで行うときには「音を楽しみながら、一緒に身体を動かす」ことを特に意識して、遊びのひとつとして取り入れるようにしましょう。リトミックの教室に通うときの注意点▼なるべく体験から始めようリトミックだけに限りませんが、習い事を始めるときには、なるべく体験から始めるようにしましょう。いい習い事だとママやパパが思っていても、子どもが楽しめるかどうかは別問題です。子どもがどんなものに興味をもつかは、やってみなければわからないところもあります。また、体験前には積極的ではなくとも、やってみたら楽しくて通いたくなるケースも考えられます。特にリトミックは楽しめるかどうかが重要なため、体験を通して子どもの好みに合わせた教室を選ぶようにしましょう。体験をすることで、教室自体の雰囲気を知ることができるため、通わせるママやパパにとっても安心です。他の子どもたちの動きや表情、先生の声掛けなどを見て、通わせても大丈夫かどうかをチェックし判断するのがおすすめです。▼子どもが楽しめそうかを見るポイントはじめて行く場所や人に会うときに、ママやパパに隠れてしまう場所見知り・人見知りをする子どももいます。体験したものの、その場ではほとんど動くことができず「やめたほうがいいのでは…」と感じる可能性もあります。おとなしく、人見知りをしてしまうタイプの子どもが、楽しめそうかどうかは表情を見てチェックしてあげましょう。ママやパパの後ろに隠れていても、他の子どもがやっていることをジッと見つめていたり、チラチラと見るときの目がキラキラしていたりするときには、時間をかけて通うことでリトミックを楽しめるようになる可能性が高いです。また、先生が子どもの扱いに慣れているかどうかも重要なポイントとなります。はじめからみんなと一緒に楽しめる子どもにも、おとなしい子どもにも、それぞれに合った声掛けをしてくれる先生であれば信頼して子どもを預けることができます。体験や数回通ってみて子どもに「リトミック、どう?」と問いかけたときに「楽しい!」と返ってくる教室を選ぶと長く続けられる習い事になるはずです。リトミック本来の目的を忘れずに、子どもが楽しめるような環境を整えてあげるようにしましょう。参考: リトミック研究センター
2017年01月10日