キーラ・ナイトレイ主演、リドリー・スコット製作でアメリカを震撼させた“ボストン絞殺魔”事件を描くオリジナル映画『ボストン・キラー:消えた絞殺魔』が「Disney+(ディズニープラス)」スターにて3月17日(金)より独占配信。キービジュアル&予告編映像が解禁された。本作は、1960年代初期に米ボストンを震撼させた連続殺人鬼“ボストン絞殺魔”事件を解決へ導いた2人の女性新聞記者の勇敢な姿にフォーカスし、新たな視点で描いた実話に基づくクライム・サスペンス。女性がアパートで殺されている事件が立て続けに発生した。共通しているのは、被害者が犯人を怪しみもせず自宅に入れていたこと、そして殺された女性の大多数はストッキングでの絞殺されていたことだった。当時はDNA鑑定の技術も発達していなかったため、すぐに犯人逮捕には至らなかった。そんな中、連続殺人事件の関連性にいち早く気づき、報道したのが1961年にボストンで創刊された「Record American」の新聞記者だったロレッタとジーン。自らの命を危険にさらしながらも調査を進めていく彼女たち。自分の家族との時間を犠牲にして真実に迫っていく。解禁された予告編では、連続殺人事件に興味を持ったキーラ演じる新聞記者ロレッタが独自で証拠を探り、事件の真相を暴こうと奔走する様子が映し出される。この事件を引き続き報道しようはするロレッタだったが、男性記者たちは聞く耳を持たなかった。そんな中、連続事件の被害はますます拡大、さらにロレッタの身にも危険が迫る...。あわせて解禁となったのは、電話片手に背後を気にするロレッタが映るキービジュアル。強いまなざしが印象的だが、「男性は仕事、女性は家庭」という考えが“当然”とされた当時のアメリカで、警察や男性の記者が彼女たちをジャーナリストとして認めてくれず相手にされない中、諦めずに事件の真相究明に尽力する姿にも注目だ。キーラ・ナイトレイ主演は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでお馴染みのキーラ・ナイトレイ。そして、同僚の女性記者ジ ーン・コール役には『ゴーン・ガール』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のキャリー・クーン。さらに、プロデューサーには『最後の決闘裁判』『オデッセイ』 『ハウス・オブ・グッチ』などの監督を務めた巨匠リドリー・スコットをはじめ、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 のケヴィン・J・ウォルシュ、『プロミシング・ヤング・ウーマン』で製作を務めたジョシー・マクナマラが名を連ねている。『ボストン・キラー:消えた絞殺魔』は3月17日(金)よりディズニープラスのスターにて配信。(text:cinemacafe.net)
2023年02月26日『スター・ウォーズ』新3部作のレイ役で知られるデイジー・リドリーが、『Sometimes I Think about Dying』でキャリア最高の演技を見せる。リドリーが演じるフランは、オレゴン州の海辺の街に住む孤独な独身女性。彼女の毎日は、小さなオフィスに通い、コンピュータの前に座って事務をこなすだけ。職場仲間との会話もほとんどなく、友人もいない。趣味もなく、夕食はレンジで温めた食べ物とグラスワインをひとりで黙々と食べる。そんなある日、職場に新しい男性ロバートがやってきた。その男性とある秘密を共有したのがきっかけで、ふたりの距離は近くなる。そこからフランは、ほかの人たちとの集まりにも参加するなど、少しずつ心を開いていくのだが…。フランとロバートの関係がありがちな男女のロマンスではないこと、そしてニュアンスのあるエンディングが、この物語に複雑さと感情を与える。沈黙の多いキャラクターを、細やかな表情で演じるリドリーの演技は見事。彼女はプロデューサーも兼任する。監督はイギリス人女流監督のレイチェル・ランバート。2016年の『In the Radiant City』に続き、これが2本目の長編監督作となる。ロバート役は、コメディ番組『ラミー:自分探しの旅』に出演したデイブ・メルヘジが演じる。ほかに、ショーン・ベイカーの最新作『レッド・ロケット』(4月日本公開予定)にも出ているブリー・エルロッドが出演する。USドラマチック・コンペティション部門出品作。文=猿渡由紀(C)Sundance Institute
2023年01月23日リドリー・スコットが監督する『グラディエーター』続編映画の主演がポール・メスカルに決まりそうだ。現在、出演についての交渉が進んでいるらしい。主演俳優探しは昨年11月に始まり、メスカルは早い時期にスコットに会って、彼の心を掴んだとのこと。この続編でメスカルが演じるのは、ルッシラ(コニー・ニールセン)の息子で、コモドゥス(ホアキン・フェニックス)の甥にあたるルシウス。スコットは現在『Napoleon』のポストプロダクション作業中で、『グラディエーター』続編は次に手がける監督作になりそうだ。メスカルは、昨年のインディーズ映画『Aftersun』で放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)、インディペンデント・スピリット賞などにノミネートされている。ほかには、2021年の『ロスト・ドーター』に出演している。文=猿渡由紀
2023年01月11日リドリー・スコット監督によるSF映画の名作『ブレードランナー』製作40周年を記念して、物語の舞台である2019年にかけて、“2019セット限定生産”の「ブレードランナー 製作40周年記念 コンプリート版 <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(4枚組)スチールブック仕様」を12月21日(水)にリリースする。スペクタクルなビジュアル、鮮烈なアクション、そしてその予言的な内容でいまなお絶大な支持を得ている本作。ハリソン・フォードの好演により、21世紀の特殊捜査官リック・デッカードのキャラクター造形は確立され、その強靱さと脆さという相反する面を併せ持つキャラクターは、世界中で愛されてきた。本作は、映画初号完成時に試写用としてプリントされた「ブレードランナー ワークプリント」から、これまで5度にわたり異なるバージョンで編集されたが、今回のコンプリート版では、オリジナル版を含めた全5バージョンを網羅。ワークプリント版から大きくエンディングが変更になった1982年公開当時の「オリジナル版」、海外での公開用に作成された「完全版」、その後にシーンの追加やエンディング、モノローグなどをカットした「ディレクターズカット版」、さらにスコット監督自身が再編集・デジタル処理を手掛けた「ファイナル・カット版」などをBlu-rayディスクで楽しむことができる。なお、「ファイナル・カット版」は4K ULTRA HDでも収録され、ビジュアルにこだわった本作の映像美をより鮮明に堪能することができる。また、人間とレプリカントを識別するための感情移入度検査法である「フォークト=カンプフ検査」の装置がキーアートとして描かれたスチールブック仕様となっており、アートカードセットも封入。映像特典は、ワークプリントや未公開シーン集など、約583分収録される。『ブレードランナー』製作40周年記念 コンプリート版<4K ULTRA HD&ブルーレイセット>スチールブック仕様は12月21日(水)発売。(cinemacafe.net)
2022年10月19日ブレイク・ライヴリーが本格的に監督業に進出する。このたび、「スコット・ピルグリム」シリーズの著者ブライアン・リー・オマリーのグラフィックノベル「Seconds」が実写映画化されることが決定。この映画でブレイクが長編映画監督デビューを飾るという。「The Hollywood Reporter」が報じた。製作には「スコット・ピルグリム」シリーズの実写映画『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』を監督し、脚本を執筆したエドガー・ライトとプロデューサーのマーク・プラットが参加。ライトは今作の脚本も担当しているという。原作の「Seconds」は「スコット・ピルグリム」シリーズが完結後、オマリーが初めて手掛けた作品で2014年に発売された。主人公は才能豊かな若きシェフ、ケイティ・クレイ。ケイティにはいま経営しているレストランよりも、さらに大きなレストランをオープンさせたいという夢があった。しかし、そこに様々な不幸が襲い、夢は遠ざかる。ある夜、不思議な少女との出会いによって、“間違い”をノートに書いてマッシュルームを食べて寝ると、そのミスを修正できるというパワーを授かったケイティ。人生をパーフェクトにしたいがあまりにパワーを乱用し、さらなる問題を引き寄せてしまうのだという。ブレイクは昨年、親友テイラー・スウィフトのMV「I Bet You Think About Me」で監督デビューを果たしていた。(Hiromi Kaku)
2022年05月02日海外TVシリーズ『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星<シーズン1>』のデジタルレンタル・ダウンロード販売、DVDレンタルが2月2日よりスタートした。この度、主演のアマンダ・コリンやスコット監督が制作の裏側を語った特別映像が公開。また、第1話の冒頭が無料公開されている。『レイズド・バイ・ウルブス』はリドリー・スコット監督作で、“生命”をテーマにアンドロイドと人間の生き残りをかけた戦いを描いた“SFサバイバル超大作”。物語の舞台は、信仰の違いにより、人間とアンドロイドの激しい戦争によって破壊された近未来。2体のアンドロイド“マザー“と”ファザー“は2つのミッションを担い、ケプラー22b惑星へ降り立つ。ミッションの1つは、人間の子供を育てること。そして2つ目は、信仰なき世界を作ること。そこへ兵士マーカス率いる信仰深いミトラ教徒=人間たちが現れる。クオリティの高さで知られるHBO Maxオリジナル作品として、映画並みの圧倒的スケールで描かれる壮大な世界観。アンドロイド、宗教、戦争、科学、近未来、母性など様々な奥深いテーマ性と謎に包まれたストーリー展開でHBO Maxにシーズン1が配信されるや否や、高評価を獲得した。今回、公開されたのは、主演“マザー“を務めたコリンを始めとする製作陣の特別インタビューとメイキング映像。コリンは、“マザー”について「ただのアンドロイドじゃなかった。ネクロマンサーという殺戮兵器だったの」と複雑なキャラクターを説明した。一方で本作では、映画『エイリアン』などを手掛けたSF界の巨匠・リドリー・スコットが製作総指揮を務めている点から、「怖いものなし!ネクロマンサーの破壊力を見せつけたわ」と一言。難しいキャラクターを演じるなかでも、製作陣へ全幅の信頼を寄せた。当のスコット監督は、“マザー”について「驚くべき戦闘能力を持つ兵器だった」と評し、脚本・企画のアーロン・グジコウスキは「(“マザー”には)愛情深い面と破壊者の面がある」と分析。コリン自身も“マザー”の二面性を、「自分なりに理解して演じている。彼女は自分の力を知らなかった」と話した。また、“マザー”がネクロマンサーに変化し、突然宙に飛び立つシーンの撮影では、ロケ地に大掛かりなクレーンが設置された。実際にコリンの腰を吊り、空中移動のシーンを撮影。視聴効果のスタッフは、「実写とCGを組み合わせて映像にした」と振り返った。本映像内でCGが施される前と後を比較することができる。「マザーとしてのシーンもあれば、兵器としてのシーンもある。大変よ。」と話すコリン。撮影合間にトレーニングを行うオフショットや、実際に大きな穴から這い上がるシーンの撮影からも、強靭な体力づくりを求められていたことが伺える。それでも「SFの撮影は楽しい」と締めくくったコリンの笑顔から、壮大なSFドラマにおける撮影の醍醐味と充実感が伝わってくる映像となっている。さらに4月27日にはブルーレイ コンプリート・ボックス<3枚組>が発売予定となっている。『レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星<シーズン1>』デジタルレンタル&ダウンロード販売中、DVDレンタル中4月27日(水)よりブルーレイ発売開始ブルーレイ コンプリート・ボックス<3枚組>13,000円(税込)発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント(C)2022 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO Max(TM) is used under license.
2022年02月02日注目俳優ジョディ・カマーが、リドリー・スコット監督『最後の決闘裁判』のあるキスシーンの裏側について語るインタビュー映像がシネマカフェにて解禁となった。舞台は14世紀末、フランスで法的に認められた最後の決闘裁判を描く本作。かつて友人同士であったカルージュ(マット・デイモン)とル・グリ(アダム・ドライバー)が生死を賭けて真実を巡る戦いに挑み、歴史家たちに“世紀のスキャンダル”とまでいわれるセンセーショナルな事件の真相に、圧巻の演出とスケールで迫る。当事者3人の視点から描かれる本作の構成は、黒澤明監督『羅生門』に影響を受けたといわれている。今回の独占映像は、『フリー・ガイ』での好演も記憶に新しいジョディ・カマーが語るインタビュー映像。夫カルージュにとっては宿敵、アダム・ドライバー演じるル・グリとの初対面で交わす「激しくときめくようなキス」をなるべく自然に演じるために、固定観念を持たずに演技に挑んだとジョディは語っている。「両極端の感情が湧く」絶妙なシーンは、まさにジョディの演技力が試される屈指の場面となっている。『最後の決闘裁判』は先行デジタル配信中、2022年1月26日(水)よりブルーレイ+DVDセット発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年12月19日世界的有名ブランド「グッチ」創業者一族の殺人事件について描いたリドリー・スコット監督&レディー・ガガ主演作『ハウス・オブ・グッチ』に対し、グッチ・ファミリーこと故アルド・グッチ(同作ではアル・パチーノが演じている)の相続人たちが不快感を示した。「The Hollywood Reporter」によると、グッチ・ファミリーはスコット監督やプロデューサーたちが彼らに相談することなく映画を作ったと批判。そのために劇中で彼らが「悪党、無知、配慮のない人物」として描かれており、物語が「事実からかけ離れすぎている」と主張。最も不快に思うこととして、マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)の殺害を主導した元妻のパトリツィア・レッジアーニ(ガガ)が、男性優越主義の企業文化の中で生き抜こうとした犠牲者のように描かれていることを挙げている。映画の舞台となっている1980年代には、グッチの一族であろうとなかろうと、「グッチには複数の重役の女性がいました」として反論している。「グッチ・ファミリーのメンバーたちは、彼らの名前、イメージ、愛する人を守るための行動を起こす権利を留保している」として、法的措置を取ることも示唆している。グッチ・ファミリーはイタリアの通信社「ANSA」に上記について語ったが、映画の主人公となった実在のパトリツィアもまた同社に本作について、ガガと会ってもいないのに自分を演じられることは「不快だ」と発言。「お金の問題ではない。私はこの映画から1セントだって受け取っていない。良識や敬意の問題でしょう」。(Hiromi Kaku)■関連作品:ハウス・オブ・グッチ 2022年1月14日より全国にて公開ⓒ 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年11月30日リドリー・スコット監督、ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック出演の映画『最後の決闘裁判』が、12月1日17時からディズニーの定額制公式動画配信サービス 「ディズニープラス」の新しいブランド「スター」にて配信スタートする。1386年に起きたフランス最後の決闘裁判を、事件を告発した被害者(ジョディ・カマー)、被害者であるマルグリットの夫(マット・デイモン)、そして訴えられた容疑者(アダム・ドライバー)の3つの視点で描く三幕構成になっている本作。"世紀を越えたスキャンダル"と呼ばれ、史実としていまだに真相不明で歴史家たちの間でも物議を醸しているこの決闘裁判。はたして本当に裁かれるべきは一体誰なのか……中世ヨーロッパを見事に再現した美術や衣装、 そして照明にこだわり、最低でも4台、最大6台のカメラを同時に設置し、360度全方向を撮影する手法を採用した迫力と臨場感あふれる映像にも注目だ。
2021年11月28日リドリー・スコットが、自身の監督作『ブレードランナー』と『エイリアン』をテレビドラマ化することを、イギリスのテレビ局「BBC」に認めた。どちらもすでにパイロット版の脚本が仕上がっているという。「『ブレードランナー』のパイロット版の脚本と指針は完成しています。すでに最初の10時間分くらいは作れるようになっています」と語っており、『エイリアン』についても同様で、こちらは8~10時間分の指針は決まっているとのこと。『エイリアン』のドラマは、2020年12月に米ケーブル局FXで企画が進んでいることが報じられた。ショーランナーは同局の「レギオン」で製作総指揮などを務めたノア・ホーリー。1979年に公開されてから42年経ってもなおドラマ化されるほどの人気を獲得し、インパクトを与えてきた『エイリアン』。間違いなくスコット監督の代表作の一つだが、最近、「AV Club」とのインタビューで、監督に起用された自分はファーストチョイスではなく、「5人目の候補だった」と明かしている。「私の前の候補は、とっぴな感じが否めないけれど、巨匠のロバート・アルトマンだった。一体全体なんであのロバート・アルトマンに『エイリアン』のオファーを?」と驚いたという。しかし、美大出身で美術監督としての才能も自負しているスコット監督は、『エイリアン』で自分ができることのビジョンが想像でき、「私がやります」とオファーを受けたという。(Hiromi Kaku)■関連作品:エイリアン 1979年7月より公開ブレードランナーファイナル・カット 2007年11月17日より新宿バルト9、梅田ブルク7にて公開BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. EntertainmentInc. All Rights Reserved.
2021年11月24日レディー・ガガ主演、リドリー・スコット監督とのタッグで、ブランドの元祖と呼ばれるファッション・ハイブランド「GUCCI」一族崩壊を描く『ハウス・オブ・グッチ』。この度、最新映像となる本予告と本ポスターがお披露目された。1995年3月27日、ミラノで実際に起きた「GUCCI」創業者グッチオ・グッチの孫にあたる、3代目社長マウリツィオ・グッチの暗殺事件の真実に迫る本作。解禁となった最新映像は、ガガが演じるパトリツィア・レッジャーニの視点で描かれる。冒頭では、パトリツィアが夫のマウリツィオ(アダム・ドライバー)と共に、アルド(アル・パチーノ)の豪華な邸宅を訪れる。グッチ家独特の風習に戸惑うが、一方で冷静に「彼らは全てを持っている。富、スタイル、権力。殺してでも欲しいものを」と観察しており、野心を示す兆候が見られる。「グッチは帝国だ」と話すマウリツィオに「あなたが立て直せば?」とけしかけるパトリツィア。やがて一族衰退と比例して、パトリツィアは「グッチ家には新たな血が要る」と全身を「GUCCI」で固め、次第に発言力と地位を強めていくが、アルドに「グッチとは私の発言そのもの。女の出る幕はない」と言い放たれる。夫を含めグッチ一族からよそ者扱いされ、精神的にも排斥されるパトリツィア。その後「何様のつもり? “不要なもの”は捨てなければ」と何かを企み、占い師ピーナ(サルマ・ハエック)と成し遂げようとする。次第に崩壊していくグッチ家の人々へ「特に道徳心は高くないけど、私はフェアな人間よ。だから賛成、型破りな罰でもね」と悪びれる様子もなく語るが…。本作では、パトリツィアとマウリツィオとの結婚、グッチ家に嫁ぎ1970年代から愛、裏切り、退廃、復讐、そしてマウリツィオ暗殺計画に至るまでの約30年にわたる、グッチ一族の崩壊と闇に包まれた真実が明かされる。ガガは「(本作の役作りのため)イタリア語なまりの英語を半年もの間訓練し、ジャーナリストのごとくパトリツィアの人生を掘り下げた」というほど熱意を込めた演技を披露。豪華アカデミー賞俳優たちとの競演にも期待が高まる映像となっている。『ハウス・オブ・グッチ』は2022年1月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハウス・オブ・グッチ 2022年1月14日より全国にて公開ⓒ 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年11月18日リドリー・スコット製作総指揮、全米の“ドーナツ王”と呼ばれたテッド・ノイの人生に迫ったドキュメンタリー『ドーナツキング』より本編映像と監督のコメントが到着した。この度、解禁となったのは軽快なはじまりの本編冒頭映像。“テッドがカンボジア系のコミュニティを作った” “生ける伝説” “ドーナツ王だ” “ドーナツ最高”…ドキュメンタリーの幕開けを告げる、人から人へ漏れ聞こえてくるうわさの声。車社会のアメリカ・ロサンゼルスの街を伝説のプロスケーター、デーウォン・ソンが軽やかにトリックを決めながら疾走し、まるでスーパーマリオブラザーズでお馴染みのブロックのようにアタックしすり抜けていくのはアメリカンドーナツの象徴“ピンクの箱”。ポップでカラフルなドーナツが私たちの手元にサプライされるまでの過程をスピーディーに切り取り、そして本ドキュメンタリーの最重要人物、≪ドーナツ王≫テッド・ノイが現れる。本作が長編初監督デビュー作となったアリス・グーは、生まれ育ったカリフォルニア州で、アメリカの象徴といえる食べ物のひとつであるドーナツのほとんどが、カンボジア人オーナーによって作られているという事実を知り、「映画にしよう」と約2か月後にはカンボジアのテッドの元へ赴きカメラを回していたという。グー監督は「テッドのストーリーを語る上で、カンボジアで起きたクメール・ルージュの歴史的な背景や歴史的なパートはとても重要でした。私自身もとより興味がありましたが、観客のことを考えると、『ヒストリーチャンネル』ばかり見ている人だけではないと思いますしね(笑)。この物語をより多くの人に興味もってもらうために、スイートとビターのバランスについてはとても考えました。スイートに比重を置きすぎるとそれもまたこの物語に失礼になってしまうから」と製作秘話を明かす 。製作総指揮に名を連ねたリドリー・スコットも「まだ味わったことのない新たな発見と驚きに満ちたとびきりのドーナツタイムをぜひとも堪能してほしい」絶賛。大胆で繊細、スイートでビター、両面を合わせ持ち多層的に語られる数奇な実話をぜひ劇場で味わっていただきたい。『ドーナツキング』は11月12日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ドーナツキング 2021年11月12日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2020- TDK Documentary, LLC. All Rights Reserved.
2021年11月12日ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)とアディダス オリジナルス(adidas Originals)のコラボレーションコレクション「ジェレミー・スコット ディップド」が、2021年11月12日(金)よりアディダス オリジナルス フラッグシップストア原宿などで発売される。アディダス オリジナルス×ジェレミー・スコット第2弾2021年10月に登場した「ジェレミー・スコット ディップド」の第2弾となる今回は、フットウェアやウェアなど、幅広いアイテムを展開する。“キャンディー風”スニーカーに新色中でも注目は、溶かしたキャンディーに浸したような質感のスニーカー「フォーラム(FORUM)」。ハイカットのモデルベースに、独特なツヤと光沢感を纏ったアシッドミント、カーボンの2色を取り揃える。迷彩柄テディベア付きサンダルアッパーに大きなテディベアをあしらったスライドサンダル「アディレッタ(ADILETTE)」も用意。新作は、テディベアとアッパーにカモフラージュ柄をあしらい、黒のソールを組み合わせた。カモフラージュ柄&ネオンカラーのウェアもウェアは、第1弾よりもバリエーションを拡充して展開。カモフラージュ柄のトラックトップトップやフーディーなどには、遊び心溢れるグラフィックを描いたパッチがあしらわれている。また、ホワイトのボディにネオンカラーの袖を組み合わせたTシャツなど、ヴィヴィッドなカラーを指し色に用いたウェアも用意する。【詳細】「ジェレミー・スコット ディップド」発売日:2021年11月12日(金)販売店舗:アディダス オリジナルス フラッグシップストア(原宿、新宿)、アディダス ブランドセンター(レイヤード ミヤシタパーク、渋谷)、アディダス ブランドコアストア名古屋、アディダス オリジナルスショップ(心斎橋、福岡、ラゾーナ川崎プラザ、六本木ヒルズ、池袋P’PARCO、ダイバーシティ東京プラザ)、ZOZOTOWN、ミタスニーカーズ オンラインショップ、アンディフィーテッド オンラインショップ、アトモス オンラインショップ、アディダス オンラインショップ、アディダス アプリ、コンファームド アプリ(フットウエアのみ)※取り扱い商品は店舗により異なる。価格例:・スニーカー 20,900円・スライドサンダル 12,100円・フーディー 16,500円・トラックトップ 24,200円・ウィンドブレーカー 19,800円・トラックパンツ 23,100円・Tシャツ 8,239~9,889円【問い合わせ先】アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033(土日祝除く、9:30~18:00)
2021年11月11日レディー・ガガ、アダム・ドライバーが共演、世界屈指のファッション・ハイブランド「グッチ(GUCCI)」一族崩壊の闇に包まれた出来事をリドリー・スコット監督が描く『ハウス・オブ・グッチ』。この度、ティザーポスターと場面写真が解禁、ムビチケ前売券の発売が決定した。この度解禁となったティザーポスターには、グッチ家崩壊へと導く謎めいた女性、レディー・ガガ演じるパトリツィア・レッジャーニと、世界的トップブランド「グッチ(GUCCI)」の3代目社長でありパトリツィアの夫であるアダム・ドライバー演じるマウリツィオ・グッチのゴージャスな2人の姿がーー。深いワインレッドの背景をバックに「それは、人を狂わすほどの名声」と印象的なコピーを間に並びたつ2人の表情は、それぞれが意味ありげに前を見据えており、夫婦でありながら不穏な空気を感じさせる。セレブのグッチ一族に何が起きたのか、本編への期待が膨らむ仕上がりだ。本作で初共演を果たし、初めての夫婦役を演じた2人は、それぞれ『アリー/スター誕生』でアカデミー賞主演女優賞と『マリッジ・ストーリー』で同主演男優賞などにノミネートされた経験を持つ。今回、そんな2人の夫婦2ショットを含む合計6点の場面写真も到着!真っ白なゲレンデをバックに、妻・パトリツィアの肩を抱き笑顔をみせる仲睦まじかった時のマウリツィオや、「グッチ(GUCCI)」マークを全身にあしらったワンピースをゴージャスに着こなすガガ。グッチ一族でマウリツィオの叔父、パトリツィアをグッチ家の一員として積極的に迎え入れるアルド・グッチ役のアル・パチーノが初めて披露されている。『ハウス・オブ・グッチ』は2022年1月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハウス・オブ・グッチ 2022年1月14日より全国にて公開ⓒ 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年11月05日トム・ホランドとデイジー・リドリーが共演、新感覚SFエンターテインメント『カオス・ウォーキング』から、デイジー・リドリー演じるヴァイオラが<ニュー・ワールド>に不時着する本編映像が解禁となった。今回解禁となる映像は、ヴァイオラ(デイジー・リドリー)ら地球人を乗せた宇宙船が墜落するSFの醍醐味が詰まったワンシーン。ストーリー本編の導入部分にあたるシーンとなっている。地球にうり二つの新世界<ニュー・ワールド>の大気圏突入まで37秒。新世界からの反応はない。果たして地球からの入植者たちは生存しているのか?クルーたちは期待と不安を胸に無重力空間を移動し、着陸態勢を整える。大気圏突入時の温度は1649度。激しい火花と震動が機体全体を覆う。ところが、謎めいたオーブが機内に充満した途端、異常な衝撃と異常な事態が起こり、船内はカオスを極める。謎めいたオーブこそ、思考が言語となって外に漏れ聞こえる“ノイズ”だった。脱出を試みようとするヴァイオラの命運は!?そして<ニュー・ワールド>についても謎が深まる映像となっている。『カオス・ウォーキング』は11月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カオス・ウォーキング 2021年11月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved
2021年10月23日名匠リドリー・スコット監督が、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして注目俳優ジョディ・カマーという豪華キャストを迎えた実話ミステリー『最後の決闘裁判』。この度、本作のクライマックスとなる迫力の決闘シーンの裏側を描いたメイキング映像が解禁となった。10月15日(金)からの公開以降、SNS上では「中世を描いた映画でありながら現代にいる我々の喉元に刃を突きつける」「傑作。ぶっちぎりで今年一番の映画」「あまりに巧みな構成と素晴らしい美術は何度も観たいと思わせる」といった絶賛のコメントが相次ぐ本作。スコット監督が描く世界観、登場人物3人による視点で一つの事象を描く『羅生門』的構成の妙、スクリーンで体感してこその映像美が注目を集めている。今回到着したのは、「容赦ない決闘シーン」と言われる圧巻の決闘シーンの撮影裏側に迫ったメイキング映像。宙に吊るしたレールを走るワイヤーカメラや大規模な機材を駆使した壮大な撮影風景の中で、スコット監督自らが「4台から5台のカメラで追っているんだ」と複数のカメラを用い、360度全方向による撮影を行っていることについて説明。カルージュ役のマット・デイモンも「あらゆる方角から撮影しているよ」と言及している。過去、『プロメテウス』などでもスコット監督と一緒に組んできた著名な撮影監督ダリウス・ウォルスキー曰く、「カメラを複数台使うってことは基本的に俳優の演技を考えているんだ。俳優が自由に動いたり、何度も繰り返す必要がないからね。決闘シーンはスタントコーディネーターのロブ・インチによって非常に素晴らしく構成されていた。初期のリハーサルから参加し、ロブと一緒にいろいろな撮影の案を練ったんだ。ワイヤーカメラと一緒に小型のカメラを使おうか、とか、とにかくいろいろな案を出して試したよ」と試行錯誤して作り上げた決闘シーンの撮影をふり返った。さらに、甲冑をデザインした衣装デザイナーのジャンティ・イェーツ(『グラディエーター』でアカデミー賞受賞)は、「スコットは『甲冑! 甲冑! 甲冑!』とにかく常に『甲冑!』って叫んでいた」と監督の並々ならぬ思い入れを明かしており、「甲冑の参考にしたのは主に彫像だった。彫像はイギリスやスコットランド、アイルランドやウェールズのほぼ全ての教会にあった。そしてそれらは甲冑の資料としては完璧で素晴らしいものだった。アダムの甲冑に関していえばバークシャーのどこかの騎士のものをそのままコピーさせてもらった」と制作秘話を語っている。映像内ではそのほかにも、マルグリットを演じるジョディ・カマーにスコット監督が演出をつける瞬間や、カルージュ役のマット、ル・グリ役のアダム・ドライバーが、撮影の合間に「アダム、動けるか?」「もちろん」と会話する様子などが切り取られている。『最後の決闘裁判』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月22日アディダス オリジナルス(adidas Originals)からジェレミー・スコット(Jeremy Scott)とのコラボレーションシューズ「JS フォーラム マネー ロー(JS FORUM MONEY LOW)」が、2021年10月21日(木)よりアトモスなどで発売される。“羽”付きコラボスニーカーにローカットの新作が登場「JS フォーラム マネー ロー」は、2021年8月に登場したコラボレーションスニーカーのローカットモデルだ。前回同様、今回のモデルにも、着脱可能な“羽”があしらわれている。シューズのベースとなるのは、アディダスの「フォーラム ロー」。アッパーと“羽”には、100ドル札をモチーフにしたグラフィックを配している。これは、「フォーラム」がリリースされた1984年当時、100ドルで販売されていたことに由来する。なお、本シューズが発売されるアディダスの新ショッピングアプリ「コンファームド(CONFIRMED)アプリ」では、「ゴールデンチケット(GOLDEN TICKET) キャンペーン」を実施。当選者には、「JS フォーラム マネー ロー」の購入権利が与えられる。【詳細】JS フォーラム マネー ロー発売日:2021年10月21日(木)販売店舗:アトモス、ミタスニーカーズ、アンディフィーテッド、ビリーズエンター、ABCマート グランドステージ渋谷店、コンファームドアプリ※コンファームドアプリの応募期間は2021年10月14日(木)23:00~10月21日(木)16:30。価格:20,900円■コンファームドアプリ ゴールデンチケットキャンペーン応募期間:2021年10月14日(木)15:00~21日(木)14:30当選発表:2021年10月21日(木)15:00ゴールデンチケット有効期間:2021年10月21日(木)15:00~11月20日(土)23:59※上記期間中に実施される抽選発売商品が対象。【問い合わせ先】アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033(土日祝除く、9:30~18:00)
2021年10月22日トム・ホランド×デイジー・リドリー×マッツ・ミケルセンら豪華キャストが共演する新感覚SFエンターテインメント『カオス・ウォーキング』より、壮大なスケールの一端を垣間見ることのできる場面写真が解禁された。今回解禁されたのは、全世界のSFファンが固唾を飲んで完成を待ち望んだ本作のクオリティの高さが分かる11枚の場面写真。美しき銀河を漂う円盤型宇宙船やプレンティスタウンに墜落した宇宙船が写し出されている。美術デザインのダン・ヴェイルによる未来的なデザインと産業革命前を感じさせるデザインを念頭に置いたヴィジョン、『ワールド・ウォーZ』でも終末世界をクリエイトしたVFXスーパーバイザーのマット・ジョンソンによるイマジネーションが垣間見える。また豪華キャスト陣を写したカットにも注目。トム・ホランドとデイジー・リドリーが何らかの脅威から猛ダッシュして逃げる姿や、2人に挟まれて走る愛犬マンチー。そして、プレンティスタウンを牛耳り、唯一ノイズをコントロールできる謎の男プレンティス(マッツ・ミケルセン)は、テンガロンハットに高級感溢れる毛皮コートを纏い、頬には戦争での死闘を仄めかす大きな十字傷が浮かんでいる。傍らには「ジョナス・ブラザーズ」のリードボーカルとして知られるニック・ジョナスの姿も。さらには独創的かつ実際に宇宙のどこかにいそうな説得力を持つ佇まいの種族スパクルも初お目見え。彼らは人類の敵なのかそれとも…。かつてダグ・リーマン監督が手掛けたトム・クルーズ主演作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のド派手アクションを彷彿とさせるショットなどもあり、<ニュー・ワールド>で巻き起こる濃厚かつ非日常的SFエンターテインメントに期待が高まる写真となっている。『カオス・ウォーキング』は11月12日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カオス・ウォーキング 2021年11月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved
2021年10月20日リドリー・スコット監督最新作で、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックの豪華競演でも話題の『最後の決闘裁判』。本作は、600年以上前に実在したフランスの女性、マルグリット・ド・カルージュが体験した実話に基づいている。彼女の体験を描くにあたり、ハリウッドの撮影現場では“新常識”となっているインティマシー・コーディネイターが採用されていることが分かった。劇中、夫カルージュ(マット・デイモン)の友ル・グリ(アダム・ドライバー)に暴行されたと告発するマルグリット。そのことで辱めの視線を受け、執拗なプレッシャーをかけられながらも決して逃げることなく、毅然とした態度を貫き、自らも火あぶりとなる危険を秘めた“決闘裁判”に身を委ねることになった。本作で彼女の物語を描くにあたり、史実から抜け落ちていたマルグリットの視点を補うため、マットとベンは女性の脚本家が必要だと考え、『ある女流作家の罪と罰』で第91回アカデミー賞の脚色賞にノミネートされた脚本家ニコール・ホロフセナーをチームに加え、マルグリット役を演じるジョディ・カマー自身にも意見を求めた。さらに、スコット監督は、1つの出来事を3人の視点から描く『羅生門』的手法を用い、歴史を変えた世紀のスキャンダルを見事なミステリーとして描き、何世紀にもわたり事実が明かされてこなかった暴行事件の詳細をあえて鮮明に描くことで、ひとり立ちあがった女性の勇気を探求する物語を目指した。本作の撮影にあたっては、事件の詳細を描く上で当事者を演じる役者への配慮も当然なされなければならない。そこで製作陣は、インティマシー・コーディネイターのイタ・オブライエンを起用した。インティマシー・コーディネイターとは、俳優同士の身体的な接触を伴うデリケートでセンシティブなシーンの撮影時、俳優を身体的にも精神的にもサポートする役割を担う職業のこと。近年、映像業界でも注目されており、日本では水原希子が出演したNetflix製作の映画『彼女』でも初めて起用されたことで話題になった。本作の撮影に参加したオブライエンは、Netflixオリジナルドラマ「セックス・エデュケーション」やHBO制作ドラマ「ウォッチメン」、HBOとBBC制作「ジェントルマン・ジャック紳士と呼ばれたレディ」など数多くの作品に携わっており、インティマシー・コーディネイターという仕事について「映画における戦闘シーンでのスタントコーディネイターと似た役割を持つ」と明かしている。マルグリットを演じたジョディ自身も「女性が正当に評価されず、その声が尊重されない時代において、彼女が正義を求めるという物語です。わたしは、その時代に女性がどう扱われていたかを理解しようと思い、当時という時代全般に関するリサーチはたくさんしました」と語るように、演じる側の心構えも並々ならぬものだった本作。役者の心身の安全を守るためにもはや欠かせない職業であり、今回、本作でもインティマシー・コーディネイターのオブライエンを雇用することで、製作陣は全ての人にとって安全で快適な撮影期間が維持されるものになるための準備を整えたそう。また、性犯罪に遭った人たちと連携する組織からも助言を受けたという。実際、スコット監督は撮影前に主なキャストと会い、スクリプトを1行1行一緒に読んで行き、現場に現れた時に初めて居心地の悪いセリフに遭遇する、ということがないようにしたのだとか。マルグリットの真実を裏切らないようにと、ジョディは脚本家たちとも密接に協働したといい、まさに役者・スタッフ全員が一丸となって真実に臨んだ撮影環境の中で作りあげられていった。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月14日『グラディエーター』などで知られるリドリー・スコット監督の最新作となる『最後の決闘裁判』から、命を賭けた世紀の戦いの幕が上がる緊迫の瞬間を描いた本編・冒頭映像5分の映像が公開された。今回到着したのは、マット・デイモン演じる騎士カルージュと、アダム・ドライバー演じる従騎士ジャック・ル・グリが名誉や地位を守るため命を賭けた決闘裁判に挑む、厳粛な雰囲気漂う緊張感あふれる冒頭映像5分。この決闘裁判をひと目見ようとフランス中から野次馬が押し寄せ、場内に入りきらない人々が沿道を覆いつくし騒然とする会場には、第4代国王・シャルル6世や、ル・グリを寵愛しているベン・アフレック演じるアランソン伯爵ピエール、両者の家族や親戚、友人たちが勢ぞろいし、固唾をのんで彼らの登場を待ち受ける。鎖帷子の長袖とスカート、皮の胴着とクローク、そして皮のキャップ帽に鎖帷子のフード、ヘルメット、ガントレットという総量30キロ近い甲冑を纏い、闘志をみなぎらせながら粛々と準備を進めるカルージュとル・グリ、さらに夫カルージュが戦いに敗れた瞬間に偽証の罪で火あぶりの刑を受けるジョディ・カマー演じるマルグリットが黒いドレスに身を包み、意を決して絞首台に上り、戦いの行方を見守る様子が描かれる。「決闘者どちらも馬上か徒歩で戦うこと。その者が好む武器 防具を用いてよい」という宣言の下、自らが選んだ武器を持ち「行け!行け!行け!」という合図とともに激しくぶつかりあい、世紀の戦いの幕が上がる…。実話に基づいたこの戦いを再現するために用意された武器は、槍、長いソード、短いソード、短剣、そして斧。カルージュの短剣が、兵士としての彼の評判にふさわしい素朴なものである一方、ル・グリの長いソードは、彼の性格を反映して相手の物よりも派手なものになっている。各武器のカット、彫刻、鋳造、縫い合わせ、全ては手作業で行われた。決闘の最中に2人が防御用に使う盾も、決闘中に被る損傷を何テイクも撮影する必要があるため、アップのカメラ撮影用や、いつも同じ場所で壊れるようにデザインされたブレイクアウェイ版、戦闘の各パートにおいてそれぞれ使う異なるバージョンの盾も用意された。どの盾にも、装甲の上に着る刺繍つきのコートと合致する家門の紋章がペイントされている。最終的に50以上の異なる盾、1,000以上の武器ピース、40以上のブレイクアウェイ盾、そして150以上のブレイクアウェイのランス槍が用意された。複数のカメラで全てのアクションが画面を2つの部分に分割した構成で捉える、スコット監督の特徴的な撮影法で撮影された大迫力の決闘シーンは、視覚ビジュアルにおける才能とシネマティックな目利きを持つ映画監督として称賛される監督の真骨頂。まるでこの決闘裁判を目の前で目撃しているかのような臨場感のある映像となっている。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月13日マット・デイモンとベン・アフレックが黒澤明監督『羅生門』から影響を受け、24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を『グラディエーター』などの名匠リドリー・スコット監督が映画化した『最後の決闘裁判』。この度、マットとジョディ・カマーによる迫力の演技を見せる本編映像が解禁された。今回到着したのは、騎士・カルージュとその妻・マルグリットが、決闘裁判の是非と、負ければ双方共に残酷な死が訪れるという絶望の淵に立たされ、激しく感情をぶつけ合う緊迫感あふれるシーン。周囲には噂話をささやきながら、2人を一瞥する野次馬たちが控え、孤独の中で“決闘裁判”に挑むカルージュと、周囲からの辱めの視線や圧迫に負けず、自分の信念を貫き通すマルグリットの覚悟を感じられるシーンだ。映像内では、マルグリットがカルージュに対し「負けたらどうなるか知りながら、黙ってたのね」と厳しく問い詰めるひと幕が描かれ、続いて「私の赤子の運命を決めるのは神じゃない」とマルグリットが妊娠していることについても明かされる。決闘に負ければ「この子は両親を失うのよ」と、自身の命以上に生まれくる新しい命のことを気にかけていることが窺える。本作では、史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判の行方を“三者三様”の視点から描き出す『羅生門』的構成が採用された。1つの出来事を3人の登場人物の視点で三度に渡って描き、同じ経験をする登場人物たちの異なる思惑や心理が、わずかな表情の違いやカメラワークによって積み重ねられていく。リドリー・スコット監督の描く世界の中で、俳優たちに求められる演技は針に糸を通すかの如く、繊細で、正確で、緻密な表現力が必要だ。今回解禁となったシーンでも、セリフの応酬のみで派手な動きが無いにも関わらず、2人の迫力の演技が際立っている。緊張感、恐怖、絶望、怒り、悲しみが押し寄せる様が鮮明に切り取られており、アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞へのノミネートを果たしたマットと、エミー賞主演女優賞(ドラマ部門)および英国アカデミー賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞し、スコット監督の次回作にも出演する、いま最も注目の最旬女優ジョディ・カマーの競演を堪能できる貴重な映像となっている。さらに、マルグリット役を演じたジョディは、「マットの演技を見ていて素晴らしいのは、スクリーン上で見るマットには常にどことなく温かさが感じられることです。だから観客は、彼のことを自分が良く知っているような感覚を受けるんです。でも本作でのキャラクターは、他人をまったく寄せ付けないところのある、とても頑固で冷たい男で、そういう役を彼が演じるのを、わたしはこれまで見たことがありません。とにかく本作ではかなりいつもとは違う感じのマットになっていますよ」と、本作では俳優マット・デイモンのかつてない魅力が味わえることを明かしている。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月11日リドリー・スコット監督の実話ミステリー『最後の決闘裁判』のニューヨーク・プレミアイベントが、日米での同時公開を直前に控えた現地時間10月10日(日)に開催された。ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミアから、パリ、ロンドンを経て、ついにニューヨークでのプレミア開催となった本作。会場には、世紀の決闘裁判に挑む騎士カルージュを演じたマット・デイモン、騎士たちの運命を揺さぶる主君ピエール伯を演じたベン・アフレック、女性が声を上げることのできなかった時代に裁判で闘うことを決断した勇気ある女性マルグリットを演じたジョディ・カマー、マット&ベンと共に脚本を担当したニコール・ホロフセナーが登場したほか、ヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットでもベンと2ショットを披露したジェニファー・ロペスの姿も!集まったメディアの前で見つめ合う様子をみせ、終始仲睦まじい姿を見せていた。マットとベンは、劇中では騎士カルージュとカルージュの主君ピエール伯として対立する間柄でありながら、プライベートでは長年の親友同士であり、本作では24年ぶりに共同脚本に挑んだ2人ならではの強い信頼関係を伺わせている。マットは本作の脚本制作において、『羅生門』からインスパイアを受けていることを明かしており、今回のイベントでは「映画は3つの視点から語られていて、まず2人の男性(カルージュとル・グリ)の視点で話を導き、観客を2人の男性の間にある選択に引きつけ、そして2人の話では完全に無視されていた女性の世界(マルグリットの視点)を明らかにする、というアイディアでした」と明かす。「当時は、あるいは映画全般でその傾向があると言えるのですが、女性は個人ではなく(夫もしくは父親の)所有物とみなされていたため、彼女の視点で描かれる第3幕こそが、客観的真実になると思ったんです。なぜなら、彼女だけが、自分自身が人間だと理解して物語を語っている唯一の存在だからです。それが脚本の構造のアイディアでした」と、史実の中でも埋もれてきた女性視点の物語を、最大限効果的に描き出す手法として3部構成を用いた意図を語った。24年ぶりに共同脚本に挑んだベンは「マットと一緒に仕事することは楽しかったですし、この映画をとても誇りに思っています」と製作の裏側をふり返りながら、その出来栄えを力強くアピール。共演者であり、本作でも特に重要な役どころであるマルグリットを演じたジョディとル・グリを演じたアダム・ドライバーに対し「ジョディは素晴らしく、アダムは本当にすごい。登場人物の視点で描かれる物語の中では、演技の微妙な差によって本当の物語が現れてくるので、とてもデリケートな表現力が必要だったんです」と絶賛した。レッドカーペットには、シックなブラックのドレスに身を包み、劇中、信念を曲げることなく闘い抜いたマルグリットの強さを彷彿とさせるジョディも登場。ジョディはマルグリットを演じる上で、自分自身でもマルグリットという女性がどんな人物だったのかリサーチを重ねたそう。その中で「この役について調べていくにつれ、男性に関しては多くの情報が残されているのに対し、女性に関しては残された情報がとても少ないということにとても驚かされました」と、歴史的にいかに女性の立場が無視されてきたのか、その事実にショックを受けたと明かす。「マルグリットという役を演じることで、この女性に“声”を与えることができるという点にとても惹かれたんです。彼女の立場に正義を与え、その物語を語ることはとても光栄でした。自分自身も励まされたし、皆さんにもそう感じてもらえたら嬉しいです」と、実在したマルグリットという女性へのリスペクトを明かしている。原作を読み、映画化を熱望したマットも、マルグリットという実在した女性に対し、「彼女は今まで聞いたことがないような素晴らしいヒーローで、知った瞬間に映画にしたくなるような人物です。彼女が持っていた信じられないほどの勇気、彼女が戦っていたもの、そして彼女が取った行動は本当に素晴らしく、讃えられるべきものなのです」と最大の賛辞を贈り、彼女こそが本作誕生の一番のきっかけといっても過言ではないことに触れた。そんなマルグリットを演じるにあたり、3人の視点で物語が語られる3部構成を用いた本作では、同じ台詞の同じシーンを絶妙な演技で演じ分けなければならない。ジョディは「男性たちがそれぞれに思っているマルグリットを表現して、差し出していかなければいけなかったんです。その時、その時に彼らが必要としたマルグリット、という意味でもありますよね。誰かが私にこうあってほしいと思っている姿を演じ分けるなんて、たいていの映画では必要ありません。そういう意味ではとても楽しい体験でした」と撮影をふり返り、共演者も舌を巻くほどの離れ業を“楽しみながら”やってのけた。映画の公開を直前に控える中、エグゼクティブ・プロデューサーとしても名を連ねるマットは「原作を見つけた瞬間、『デュエリスト/決闘者』を思い浮かべました。それがリドリー・スコット監督の初めての作品だし、誰も彼のように中世フランスの世界を構築することはできない上に、一連の作品で素晴らしく、そして強い女性の演技を提示してきていますから。彼なら最高の仕事ができると考えました」と、エネルギッシュで挑戦的な新作を続々と発表し続けるリドリー・スコット監督と作り上げた本作に絶大な自身を覗かせていた。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月11日マット・デイモンとベン・アフレックと組み、アダム・ドライバー、そしてジョディ・カマーを迎えた『最後の決闘裁判』の公開が控える名匠リドリー・スコット監督。本作以降も、アダムが参加する『ハウス・オブ・グッチ』をはじめ新たな作品に挑んでおり、鬼気迫る圧巻の映像を作り上げる稀代のヴィジュアリストはまだ留まるところを知らない。今年、ヴェネチア国際映画祭とカルティエが創設した、優れた映画製作者に敬意を表し、現代の映画業界にとりわけ独創的な貢献をした人物に贈る「Cartier Glory to the Filmmaker Award」の初代受賞者に輝いたリドリー・スコット監督。デビュー作でまさに「決闘(duel)」を題材とした『デュエリスト/決闘者』(77)でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞。1979年に手掛けた『エイリアン』が世界的大ヒットとなり、『ブレードランナー』(82)、『テルマ&ルイーズ』(91)、『グラディエーター』(00)、『ブラックホーク・ダウン』『ハンニバル』(01)、『アメリカン・ギャングスター』(07)、『プロメテウス』(14)など、SFからクライム・サスペンス、歴史劇まで幅広いジャンルでのヒット作を生み出し続けてきた。さらに、来年1月公開予定の『ハウス・オブ・グッチ』、ジョディを再登用し、ホアキン・フェニックス共演でナポレオン1世を描く『Kitbag』(原題)、その後には『グラディエーター』の続編着手も囁かれている。スコット監督は、ウェストハートルプール美術大学、ロンドン王立美術大学でグラフィックデザインなどを学んだ後、BBCに入社し、退社後はCM制作会社RSAを設立してCM監督として活躍、という経歴を持つだけに、様々なジャンルの映画に挑戦し、撮影・音楽・衣装など芸術面や、美術・セットの細部にこだわり、リアリティのある映像美を追求するのも納得。その手腕は、複数のカメラを用い、360度全方向による撮影方法で知られている。アカデミー賞作品賞受賞監督でもあるベン・アフレックは、「リドリーのとても特徴的な撮影方法を間近で見られるのは、とても興奮することでした。各カメラがそれぞれの方向を向いていることによって信じられないほどのエネルギーが生じます。演じている者たちは、自分がいつカメラに捉えられているか分からない。それが素晴らしい切迫感と即時性を作り出すのです」と、その手法を絶賛。「リドリーは、光のことを実によく理解していて、どうやったら撮影ショットを非常にハイレベルに進化したフレームに出来るかを熟知しています」と語るのはマット・デイモン。続けて、「リドリーは、トレイラー上にカメラを設置していく時に、まずフロアのほうに自分で歩いて行って、そのシーンを自分でリハーサルしてからカメラを4台設置して、それに対してダリウス(『プロメテウス』で一緒に仕事をして来た経験がある撮影監督ダリウス・ウォルスキー)が照明を提供します。それから(リドリーは)トラックの中に戻って、自分でカメラを操作したら何が映るかを確認します。これは、彼が最初にこの仕事を始めた時にやっていた方法の、より手の込んだバージョンといえます。こうすれば、ショットがどう仕上がるか、どうやったら欲しいショットにたどり着けるか、方法が分かります。4台のカメラにそれぞれ着いた操作のプロが、無線機で監督からの指示を受けてショットの調整をしていくわけです」と、この独特な撮影方法がダイナミクスを生んでいると説明。いくつかのシーンでは、撮影カメラ6台が同時に回って撮影されていることもあり、さらには撮影の最中に編集を行う数少ない監督のひとりでもあるという。また、本作で監督を支えるのは、前述の撮影監督のダリウス・ウォルスキー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『プロメテウス』『オデッセイ』)ほか、プロダクション・デザイナーのアーサー・マックス(『グラディエーター』を皮切りにスコットと組んだ13作目の映画『オデッセイ』でアカデミー賞ノミネート)、編集のクレア・シンプソン(『プラトーン』でアカデミー賞受賞)、衣装デザイナーのジャンティ・イェーツ(『グラディエーター』でアカデミー賞受賞)、作曲家のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(『プロメテウス』『オデッセイ』)などの、突出した才能の集結により、荘厳な中世的世界観をスクリーンに再現させるのに成功したといえる。とはいえ、監督は「これまでにやっていない素材を見つけるのが好きで、新鮮でそれまでとは違うものをいつも探しています」と言う。「ミュージカルはやったことがないし、ウエスタンもやったことがない。だからそういうものを見つけようとしています。だが、この作品に関して言うと、この時代はとても親しみが持てて、十字軍の物語なんかも同じような時代のものですよね、そういったものは分かりやすいし、与しやすい。だが、最も大事なのは、コンセプトであり文脈なんです。この作品についていえば、三つの違う視点があるという点がとても興味深くてね、それがどの時代か、どの世紀かなんてことは関係はありません。私にとってはそれが一番大事なことだったんです。文脈がね」と主張する。視覚ビジュアルにおける才能とシネマティックな目利きを持つ映画監督リドリー・スコットの渾身の最新作は、それぞれが昇華して、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現がなされているはずだ。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月08日アカデミー賞作品賞を受賞した『グラディエーター』などの名匠リドリー・スコット監督が、アカデミー賞脚本賞を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅⽴ち』のマット・デイモンとベン・アフレックが⿊澤明監督の『羅⽣⾨』から影響を受け、24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を映画化。マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして 2019年にエミー賞主演⼥優賞を受賞した注⽬の演技派⼥優ジョディ・カマーという豪華キャストを迎え、歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー『最後の決闘裁判』が⽇⽶同⽇の10⽉15⽇(⾦)に公開となる。決闘裁判とは、その名の通り、⼀向に解決を⾒ない争いの決着を、命を賭けた決闘で決定するというもの。真実を知っているのは神だけであり、その神が“正しい者”を勝利へと導くと信じられ、中世ヨーロッパで正式な法⼿続きとして広く認められていた。本作では、14世紀フランスで実際に⾏われた“最後の決闘裁判”をモデルに、スコット監督が豪華キャストと共に作り上げた歴史⼤作として注⽬を集めている。リドリー・スコットといえば、デビュー作でまさに「決闘(duel)」を題材とした『デュエリスト/決闘者』でカンヌ国際映画祭新⼈監督賞を受賞。1979 年に⼿がけた『エイリアン』が世界的⼤ヒットとなり、その名を知らしめ、『ブレード・ランナー』(82)、『テルマ・ルイーズ』(91)、『グラディエーター』(00)、『ハンニバル』(01)、『アメリカン・ギャングスター』(07)、『プロメテウス』(14)と、SFからクライム・サスペンス、歴史劇まで幅広いジャンルでのヒット作を⽣み出し続け、さらに、来年公開予定の『ハウス・オブ・グッチ』、ジョディ・カマーを再登⽤し、ホアキン・フェニックス共演のナポレオン1世を描いた『Kitbag(原題)』、そしてその後には『グラディエーター』の続編着⼿も囁かれている。御年83歳にしてなおエネルギッシュに⻤気迫る圧巻の映像を作り上げるビジュアリストとして名⾼い。本⼈の、ウェストハートルプール美術⼤学、ロンドン王⽴美術⼤学でグラフィックデザインなどを学んだ後、BBCに⼊社し、退社後は、CM 制作会社 RSA を設⽴してCM監督として活躍、という経歴からすれば、様々なジャンルの映画に挑戦し、撮影・⾳楽・⾐装など芸術⾯や、美術・セットの細部にこだわり、リアリティのある映像美を追求するのも納得。その⼿腕は、複数のカメラを⽤い、360度全⽅向による撮影⽅法で知られている。アカデミー賞(R)作品賞受賞監督でもあるベン・アフレックは「リドリーのとても特徴的な撮影⽅法を間近で⾒られるのは、とても興奮することだった。各カメラがそれぞれの⽅向を向いていることによって信じられないほどのエネルギーが⽣じる。演じている者たちは、⾃分がいつカメラに捉えられているか分からない。それが素晴らしい切迫感と即時性を作り出すんだ」と、その⼿法を絶賛。「リドリーは、光のことを実によく理解していて、どうやったら撮影ショットを⾮常にハイレベルに進化したフレームに出来るかを熟知している」と語るのはマット・デイモン。続けて、「リドリーは、トレイラー上にカメラを設置していく時に、まずフロアのほうに⾃分で歩いて⾏って、そのシーンを⾃分でリハーサルしてからカメラを4台設置して、それに対してダリウス(『プロメテウス』(14)で⼀緒に仕事をして来た経験がある、著名な撮影監督ダリウス・ウォルスキー)が照明を提供する。それから(リドリーは)トラックの中に戻って、⾃分でカメラを操作したら何が映るかを確認する。これは、彼が最初にこの仕事を始めた時にやっていた⽅法の、より⼿の込んだバージョンといえる。こうすれば、ショットがどう仕上がるか、どうやったら欲しいショットにたどり着けるか、⽅法が分かる。4台のカメラにそれぞれ着いた操作のプロが、無線機で監督からの指⽰を受けてショットの調整をしていくわけです。」と、この独特な撮影⽅法がダイナミクスを⽣んでいると説明した。いくつかのシーンでは、撮影カメラ6台が同時に回って撮影されていることもあり、さらには撮影の最中に編集を⾏う数少ない監督のひとりでもあるという。また、本作で監督を⽀えるのは、前述の撮影監督のダリウス・ウォルスキー(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『プロメテウス』『オデッセイ』)ほか、プロダクション・デザイナーのアーサー・マックス(『グラディエーター』を⽪切りにスコットと組んだ13作⽬の映画、『オデッセイ』でアカデミー賞(R)ノミネート)、編集のクレア・シンプソン(『プラトーン』でアカデミー賞(R)受賞)、⾐装デザイナーのジャンティ・イェーツ(『グラディエーター』でアカデミー賞(R)受賞)、作曲家のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(『プロメテウス』、『オデッセイ』)などの天才的な才能であり、その集結により、荘厳な中世的世界観をスクリーンに再現させるのに成功したといえる。とはいえ、監督が重視しているのは、「私はこれまでにやっていない素材を⾒つけるのが好きで、新鮮でそれまでとは違うものをいつも探している。ミュージカルはやったことがないし、ウエスタンもやったことがない。だからそういうものを⾒つけようとしている。だが、この作品に関して⾔うと、この時代はとても親しみが持てて、⼗字軍の物語なんかも同じような時代のものだよね、そういったものは分かりやすいし、与しやすい。だが、最も⼤事なのは、コンセプトであり⽂脈なんだ。この作品についていえば、三つの違う視点があるという点がとても興味深くてね、それがどの時代か、どの世紀かなんてことは関係がない。私にとってはそれが⼀番⼤事なことだったんだ。⽂脈がね」と主張。視覚ビジュアルにおける才能とシネマティックな⽬利きを持つ映画監督、リドリー・スコットの渾⾝の最新作は、それぞれが昇華して、⽣々しくも鮮烈なアクションと、⾒落とすことのできない繊細な映像表現が為されているのは間違いない。ぜひ期待してほしい。『最後の決闘裁判』10⽉15⽇(⾦)より公開
2021年10月08日マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、『フリー・ガイ』「キリング・イヴ/Killing Eve」ジョディ・カマーという豪華キャストを迎えた実話ミステリー『最後の決闘裁判』から、巨匠リドリー・スコット監督が観客を魅了する“極意”を語るメイキング特別映像が解禁された。決闘裁判とは、その名の通り、一向に解決を見ない争いの決着を、命を賭けた決闘で決定するというもの。真実を知るのは神だけであり、その神が“正しい者”を勝利へと導くと信じられ、中世ヨーロッパで正式な法手続きとして広く認められていた。今回到着した映像では、命をかけた決闘裁判に挑む騎士・カルージュ(マット・デイモン)と従騎士ル・グリ(アダム・ドライバー)の激しい決闘シーンや、手書きされた決闘シーンの絵コンテが登場し、彼らが決闘裁判に挑むことになるまでの、緊迫の裁判シーンなどが切り取られている。スコット監督からマットに向けて「そこは憎しみを持つ瞬間だぞ」と演出を指示する貴重な瞬間も映し出されているほか、スコット監督自らが、撮影の裏側をエスコートしてくれているかのような感覚を味わえる、見応え抜群の映像となっている。併せて、甲冑に身を包み、半分切り取られたヘルメットから前方を見据えるマット演じるカルージュの場面写真も到着。史実によると、本来は顔を全て覆ってしまうヘルメットだったが、スコット監督は、“誰が誰に何をしているか分かるように”という部分を重視して、あえて前面を半分切り取ったヘルメットを映画用に用意したという。マットとベンが24年振りにタッグを組み、女性脚本家ニコール・ホロフセナーを迎えた本作。そんな脚本に惹かれたというスコット監督は、視覚的な映像表現に対する優れた才能を称賛される監督の筆頭格であり、複数のカメラを使用して、360度全方向を撮影する手法で知られている。本作でもこの特徴的な撮影方法を用い、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現で、息遣いから、響き合う甲冑の音、緊迫感に包まれた空気そのものを感じとれる、中世の世界観にリアリティを持たせる圧巻の映像を作り上げた。映像内では、「ダイナミックさが肝心。馬が速く走る時も、落ちる時も、感情の変化も、予想外の展開でも…ダイナミックさを際立たせると静寂になる。静寂は強さだ」と、鬼気迫る圧巻の映像を作り上げる極意を明かしている。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月05日10月15日(金)に日米同時公開となる『最後の決闘裁判』。この度、巨匠リドリー・スコット監督が“極意”を語る特別映像が公開となった。アカデミー賞(R)作品賞を受賞した『グラディエーター』などのスコット監督が、アカデミー賞脚本賞(R)を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅⽴ち』のマット・デイモンとベン・アフレックが⿊澤明監督の『羅⽣⾨』から影響を受け、24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を映画化。マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック、そして 2019年にエミー賞主演⼥優賞を受賞した注⽬の演技派⼥優ジョディ・カマーという豪華キャストを迎え、歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く。決闘裁判とは、その名の通り、⼀向に解決を⾒ない争いの決着を、命を賭けた決闘で決定するというもの。真実を知っているのは神だけであり、その神が“正しい者”を勝利へと導くと信じられ、中世ヨーロッパで正式な法⼿続きとして広く認められていた。本作では、14世紀フランスで実際に⾏われた“最後の決闘裁判”をモデルに、スコット監督が豪華キャストと共に作り上げた歴史⼤作として注⽬を集めている。今回到着した映像では、命をかけた決闘裁判に挑む騎⼠・カルージュ(マット・デイモン)と従騎⼠ル・グリ(アダム・ドライバー)の激しい決闘シーンや、⼿書きされた決闘シーンの絵コンテが登場し、彼らが決闘裁判に挑むことになるまでの、緊迫の裁判シーンが切り取られた。スコット監督からマットに向けて「そこは憎しみを持つ瞬間だぞ」と演出を指⽰する貴重なメイキングシーンも映し出されている他、監督⾃らが、撮影の裏側をエスコートしてくれているかのような感覚を味わえる、⾒応え抜群の映像だ。あわせて、甲冑に⾝を包み、半分切り取られたヘルメットから前⽅を⾒据えるデイモン演じるカルージュの場⾯写真も到着。史実によると、本来は顔を全て覆ってしまうヘルメットだったが、スコット監督は、誰が誰に何をしているか分かるように、という部分を重視して、あえて前⾯を半分切り取ったヘルメットを映画⽤に⽤意したのだとか。デイモンとアフレックが24年ぶりにタッグを組んで⼿掛けた脚本は、⼀つの事象を登場⼈物それぞれの視点で描いた映画『羅⽣⾨』に影響を受けており、本作でも、⼥性が声を上げることのできなかった時代に、裁判で闘うことを決断した勇気ある⼥性・マルグリット(ジョディ・カマー)と、その夫であり、命をかけた決闘裁判に挑む騎⼠・カルージュ、そして、疑いをかけられながら無実を主張し、決闘裁判に臨む従騎⼠ル・グリが、それぞれの視点で物語を展開する、3部構成が採⽤されている。そんな脚本に惹かれたというスコット監督は、視覚的な映像表現に対する優れた才能を称賛される監督の筆頭格であり、複数のカメラを使用して、360度全方向を撮影する手法で知られている。本作でもスコットならではのこの特徴的な撮影方法を用い、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現で、息遣いや息を呑む声、響き合う甲冑の⾳、緊迫感に包まれた空気そのものを感じとれる、リアリティある圧巻の映像を作り上げた。映像内では、「ダイナミックさが肝⼼。⾺が速く⾛る時も、落ちる時も、感情の変化も、予想外の展開でも…ダイナミックさを際⽴たせると静寂になる。静寂は強さだ」と、⻤気迫る圧巻の映像を作り上げる極意を明かしている。『最後の決闘裁判』メイキング映像『最後の決闘裁判』10月15日(金)より公開
2021年10月05日名匠リドリー・スコット監督のもと、マット・デイモンとベン・アフレックがアカデミー賞脚本賞受賞『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来のタッグを組んで参加した『最後の決闘裁判』。この度、歴史を変えた衝撃の史実を描く本作から、本ポスターと共に、重要人物を演じるジョディ・カマーの場面写真が解禁された。今回解禁となった本ポスターで、注目すべきは中央に佇むマルグリット。女性が声を上げることのできなかった時代に立ち上がり、裁判で闘うことを決断した女性を演じたジョディ・カマーだ。カルト的人気を獲得しているテレビシリーズ「キリング・イヴ/Killing Eve」のヴィラネル役で、2019年のエミー賞主演女優賞(ドラマ部門)および英国アカデミー賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞。現在公開中の『フリー・ガイ』では“ゲームの世界”と“現実の世界”で全く異なる一人二役を演じ、その魅力と高い演技力を披露。また、次回作もリドリー・スコット監督の『Kitbag』(原題)でホアキン・フェニックスとの共演が決定しており、かつて『エイリアン』シリーズでシガニー・ウィーバーがスターダムに押し上げられたように、スコット監督のお墨付きをもらった次世代の大注目女優といえる。そんな彼女が本作で演じるのは、14世紀フランスを生きる騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリット。カルージュの旧友ジャック・ル・グリ(アダム・ドライバー)に暴行されたと訴えるが、彼は無実を主張し、目撃者もいない。真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられるも、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるという役柄である。また、ジョディはキャストとしてだけでなく、脚本のチームにも参画。史実としていまだに真相不明なこのフランス最後の決闘裁判には、男性側の視点でしか記録や資料が残されておらず、これまで抜け落ちていたマルグリットの視点を描くために、マットとベンは女性の脚本家が必要だと考え、『ある女流作家の罪と罰』で第91回アカデミー賞脚色賞にノミネートされた脚本家ニコール・ホロフセナーをチームに迎え入れた。さらに、「この三人の脚本家に会議に招待されて、意見を聞かれ、どうしたいのか、どう感じるかということを聞かれ、それをとても大事にしてもらった」と、ジョディも積極的に脚本会議に参加したことを先日行われたヴェネチア国際映画祭で明かしたばかり。史実には残っていない事件を告発した被害者マルグリットの視点を交え、被害者マルグリットの夫カルージュ、訴えられた被告ル・グリの、3人の視点で描く黒澤明監督の『羅生門』的三幕構成となっていることでも話題の本作。ジュディは、ベン・アフレックから「自分のキャラクターを演じるだけでなくて、まずマットの視点の中にいる彼女を演じる。そして今度はアダムの役の視点の中にいる彼女を演じる。そして最後に自分自身をその全体性を理解しながら演じる。そしてそのどれも他があるということを悟られてはいけない。観客にそれが事前に知られてもいけない。それはものすごい才能を求められ、そうできたことがとてもすばらしく、力強い結果を生んでいる。この映画がうまくいくもいかないもすべてジョディの演技にかかっているということ。針の穴を通すような演技の力!」とコメントをもらうほど。そしてジョディ本人も、「それぞれの視点において、観客がキャラクターの語っていることを本当に信じられるということがとても重要であり、そのように演じることがわたしたちにとっても楽しいことでした。時には頭が少しクラクラにもなりましたよ。3つの異なる視点を、すべて同じ日に撮影することもありましたから!」と尋常ではない集中力を要する現場だったことを明かしている。本ポスターは、毅然とした立ち姿が印象的なマルグリットを中心に、カルージュ、ル・グリ、そして彼らの運命を揺さぶる主君ピエール伯(ベン)がその周りを取り巻き、暗雲立ち込める背景が決闘裁判の行く末を案じさせるビジュアルとなっている。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月01日レディー・ガガ主演、アダム・ドライバー、アル・パチーノ、ジャレッド・レトら共演で贈る、トップハイブランドに君臨する「グッチ(GUCCI)」一族崩壊の闇に包まれた“真実”を描くラグジュアリー・サスペンス『ハウス・オブ・グッチ』(原題:House of Gucci)が、2022年1月14日(金)に公開決定。さらに特報映像が解禁された。1995年3月27日ミラノで多くの目撃者がいる中、銃声が街に響き渡る。殺害されたのは、世界的なトップブランドの元祖と呼ばれる「GUCCI」創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオ・グッチ。犯人が特定できない状況が続く中、その実行犯の黒幕が明かされる。それは妻のパトリツィア・レッジャーニだった――。グッチ家の光と影を描いたサラ・ゲイ・フォーデン「ハウス・オブ・グッチ上・下」を原作に、グッチ一族の確執とその中で起きたマウリツィオ・グッチ殺害事件が描かれる本作。グッチ家崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニには、世界的なミュージシャンとして唯一無二の存在であり続け、初主演『アリー/スター誕生』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたレディー・ガガ。その夫で殺害される3代目、マウリツィオ・グッチには『スター・ウォーズ』シリーズ出演や『最後の決闘裁判』ほか、高い演技力に注目が集まるアダム・ドライバー。Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Imagesさらにオスカー俳優のアル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、本作でまるで別人のような風貌になったと話題になったジャレッド・レト、『フリーダ』でオスカーノミネートを果たしたサルマ・ハエックなど、ハリウッドを代表する俳優陣が勢ぞろい。監督には、『エイリアン』『ブレードランナー』などの名作から、アカデミー賞作品賞を受賞した『グラディエーター』、アダムも出演する『最後の決闘裁判』など幅広い作品を世に送り続けるハリウッドの巨匠リドリー・スコット。この度解禁となった特報映像には、ゴージャスな毛皮姿でさっそうと登場するパトリツィア役、レディー・ガガの登場から始まる。「その名前は甘く響き、私を誘惑する」というナレーションとともに、グッチ店舗から出る女性を見つめるパトリツィア。グッチ家の御曹司マウリツィオ(アダム・ドライバー)と出会い、結婚を経てグッチ家の一員として迎えられたパトリツィアは、華やかなファッション業界を謳歌し徐々にグッチ家での地位を高めていく。金や家族、権力、裏切りがうごめくグッチ一族の栄枯盛衰が、煌びやかな映像と共に綴られ「特に道徳心は高くないけど、私はフェアな人間」と言いながら、混ぜたカップの端でスプーンの水滴を切るパトリツィア。そのリラックスした表情の裏に隠されたグッチ家最大のスキャンダル事件に期待高まる映像となっている。『ハウス・オブ・グッチ』は2022年1月14日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハウス・オブ・グッチ 2022年1月14日より全国にて公開ⓒ 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年10月01日リドリー・スコット監督の最新作となる、実話ミステリー『最後の決闘裁判』から、中世フランスの甲冑を纏ったマット・デイモン&アダム・ドライバー、そしてジョディ・カマー、ベン・アフレックと主要キャラクター4名が並ぶキャラクター・ポスターが解禁された。史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判を、事件を告発した被害者(ジョディ・カマー)、被害者マルグリットの夫(マット・デイモン)、訴えられた容疑者(アダム・ドライバー)の登場人物3人の視点で描かれ、日本が誇る黒澤明監督の『羅生門』から影響を受けたマット、ベンの脚本が話題となっている本作。1386年、百年戦争さなかに実際に執り行われたフランス史上最後の“決闘裁判”は、600年以上経った現在もなお、この“決闘裁判”における判決が歴史家たちの間で物議を醸している世紀を越えたスキャンダルといわれている。この度解禁となったのは、生死を賭けた“決闘裁判”にいざ挑もうとする直前の緊迫した雰囲気を切り取ったビジュアル。左から、数々の戦地で生き抜いてきたことを物語る右頬の傷跡が生々しいカルージュ(マット)。もしも夫が負ければ自身も偽証の罪で火あぶりの刑を受ける身の上であるマルグリット(ジョディ)。かつては旧友の仲であった相手を見据え、兜から眼光の鋭さをのぞかせるル・グリ(アダム)。裁判の行く末を見守るピエール伯(ベン)。それぞれ異なる立場の異なる思惑を抱いたコピーも添えられている。このシーンに対し、スコット監督は「あれは6日間かかったかな。そのくらいかけて詳細な暴力を描いたわけです。それがとても大事だったから」と、製作秘話も明かしている。『最後の決闘裁判』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年09月27日リドリー・スコット監督が歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー『最後の決闘裁判』。この度、本作で『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来、24年ぶりに脚本タッグを組んだマット・デイモンとベン・アフレックの脚本制作秘話が明かされた。『オーシャンズ』『ボーン・アイデンティティー』シリーズなど数々の人気作に出演し、アカデミー賞では主演男優賞をはじめ多数のノミネート経験を持つマットと、『ゴーン・ガール』『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』などへの出演だけでなく、『アルゴ』では監督としての手腕も発揮したベン。彼らがハリウッドに名を轟かせたきっかけは24年前。共同で脚本を手掛け、第70回アカデミー賞脚本賞受賞を果たした『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』。共に俳優としても出演し、マットはこの作品で、アカデミー賞のほか、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞で主演男優賞にノミネート。一躍、世間の注目を集めた。そんな彼らが再びタッグを組んで脚本を手掛けたのが、フランス史上最後の“決闘裁判”をテーマにした本作『最後の決闘裁判』。マットは前回タッグを組んで脚本を手掛けた当時をふり返り、「僕たちは20歳とか22歳だった。あの頃はとても非効率的だったんだ。キャラクターのことは理解していても構成というものが分かっていなかったからね。脚本を何千ページと書いても、完成した映画の中では全然使われなかった」と裏話を明かし、「それがきっと、こんなに長く脚本を書くことから離れていた理由なんだ。二人とも忙しくなってそんな非効率なことはできなくなっていたからね」とこれまで脚本を手掛けてこなかった理由について言及。そして今回の脚本作りは「あの頃とは全く違うプロセスだった」と言い、「物事がとても素早く進んでいくことに驚いた。今回の脚本は6週間くらいで仕上がって…」と明かした。また、2人から指名される形で本作の監督に就任したスコット監督は、「(マットは)とりつかれたように『羅生門』の話をしていたよ。私は一つの行為が登場人物3人の視点で、それぞれ描かれるというポイントに惹きつけられたんだ」と脚本を絶賛。そんな3人の視点で描かれる本作では、決闘裁判に臨む騎士カルージュ(マット・デイモン)とル・グリ(アダム・ドライバー)の脚本パートをマットとベンが、ニコール・ホロフセナーが裁判で闘うことを決断した勇気ある女性マルグリット(ジョディ・カマー)のパートを担当し脚本に加わっている。マルグリットのキャラクターに惹かれたというベンは、「今日的な意味があって、とてもワクワクして、カタルシスや共感をもたらす物語なんです」と原作の魅力を明かしつつ、「ジョディ演じるマルグリットのパートを書き上げるには女性が書かなければいけない」と感じていたのだそう。本作は、マットとベンの脚本に、『ある女流作家の罪と罰』で第91回アカデミー賞脚色賞ノミネートと、高い評価を受けるニコールの脚本がコラボしたことで、三者三様の声を効果的に捉える見事な物語が誕生した。『最後の決闘裁判』10月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年09月22日