ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャーといったヒットメーカーを輩出した伝説的なシリーズ『エイリアン』の創造主、リドリー・スコットが再び自らメガホンをとる最新作『エイリアン:コヴェナント』。このたび、マイケル・ファスベンダーが挑んだ謎の役柄が明らかになる特別映像が公開された。人類の植民地となる惑星オリガエ6への移住計画のために、2,000人の男女を乗せて地球を旅立った移住船コヴェナント号。だが、航海中に宇宙空間で大事故に見舞われ、修復作業中に奇妙な電波を受信したクルーは、発信元の惑星を調査することに。事故で夫を亡くした女性乗組員ダニエルズたちが降り立ったその惑星は、自然環境が地球と極めて似通っていたが…。到着した映像では、どこか近未来的な施設での“何か”の製作過程が描かれていく。やがてでき上がったのは、「“私たち”はウォルター」と話す等身大のアンドロイド「最新型“ウォルター”完全なる奉仕者」。どうやら、アンドロイド販売のCM映像のようであり、広告主はウエイランド・ユタニ社だ。表示される「あなたのウォルターを予約しよう」のURLにアクセスすれば、ウォルターが予約できるのだろうか?滅び行く地球から脱出した宇宙船コヴェナント号にいる、唯一の“独身者”ウォルターを演じるマイケル・ファスベンダーは、“彼”について「人間のように感情に流されることなく、論理的に行動する。虚栄心や嫉妬や感謝の気持ち、そういった概念は一切持ち合わせていない」と明かす。また、映像内で“完全なる奉仕者”とあるように、スコット監督も「運行中はウォルターがあらゆる雑事を担う。眠らないし、歳も取らない」と説明する。ファスベンダーと『プロメテウス』『悪の法則』に続いてタッグを組んだスコット監督は、「マイケルには素晴らしいユーモアセンスがある。私は、いつでもマイケルの茶目っ気のあるユーモアを見つけようとしている」とも語っており、ファスベンダーがアンドロイドとして、この緊迫したストーリーの中でどのようなユーモアを発揮するのかも気になるところ。一方で、ファスベンダーは「子どものころ『エイリアン』を初めて観て、怖かったのを覚えている」と前置きしながら、「私には『エイリアン:コヴェナント』は、多くの意味で『エイリアン』のような感じがする」と激白、「オープニングから10分後にはもう容赦なしの展開を見せる。本作は全作の中で一番衝撃的なものになると思う」と衝撃の展開が待ち受けていることに触れた。人工知能(AI)やAIロボに関するニュースが話題となっているいま、ウォルターが本作ではどのような役割を果たすのか、注目だ。『エイリアン:コヴェナント』は9月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エイリアン:コヴェナント 2017年9月15日より全国にて公開(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2017年08月02日ライアン・ゴズリングとハリソン・フォードが新旧“ブレードランナー”を演じ、リドリー・スコットが製作総指揮、『メッセージ』でアカデミー賞にノミネートされたドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務める『ブレードランナー 2049』。全世界から注目される本作から、新たな映像満載の最新予告編が解禁となった。SF映画史上最高傑作として、いまも語り継がれる『ブレードランナー』の続編となる本作。舞台は前作から30年後、2049年のカリフォルニア。ライアン演じる“ブレードランナー”Kは、ある重大な秘密に辿り着き、その真相を知るためハリソン演じるかつてのブレードランナー、デッカードの行方を追っている。ブレードランナーとは、人間社会に紛れ込んでいる労働用の人造人間、“レプリカント”を処分する役目の捜査官のこと。このほど届いた新予告編では、冒頭である男(デイヴ・バウティスタ)に、Kはデッカードの行方を問いただす。一方、レプリカントを製造するウォレス(ジャレッド・レト)は、「“彼”が鍵を握っている」と言うが、彼とはいったい誰を指すのだろうか?デッカードの居場所をつきとめたKは、過去に何があったのかを彼に問う。前作『ブレードランナー』でレプリカントの恋人レイチェルと逃亡したデッカードが、その後どうなったのか…は、この続編にあたり、ファンが最も知りたいことの1つだろう。その真相が、本作ではついにデッカード本人によって語られることになるらしい。やがて、危険な事実に近づいた2人の新旧ブレードランナーは、“レプリカント”を追う立場から、今度は追われる立場へ――。また今回、重要な役どころと思われるのが、シルヴィア・フークス演じる女性。ウォレスの部下であり、高い戦闘能力を備えているようで、上層部の捜査官(ロビン・ライト)に「彼はどこ!?」と詰め寄るシーンは圧巻だ。そしてもう1人、キーとなる女性となるのが、アナ・デ・アルマス演じるジョイ。Kとは恋愛関係にあるのだろうか、「私も一緒に行くわ」との言葉をかけ、Kと一緒に“秘密”の解明に挑む。これまでの予告編からさらに詳細に、2049年の未来都市の圧倒的な風景が描かれた本映像。もやがかかったビルの谷間、どこまでも続くハイウェイ、荒廃した砂漠の街…。すべてのショットが謎に満ち、いまだ明かされないストーリーには、憶測や期待が止まらない。「35年前に『ブレードランナー』を作り上げたとき、この作品がこんなにも象徴的な作品になるなんて夢にも思わなかった」とスコットが明かし、「リドリーがこの映画を観るのだと思うと…これほどまでに大きなプレッシャーを感じたことはない」とヴィルヌーヴ監督が語る本作。30年後の世界は、その圧倒的な映像美をよりパワフルに引き継ぎながらも、新たな世界観を生み出している。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年07月18日“米国でもっとも成功したジャパニーズコンテンツ”とも言われ、日本で生まれ、アメリカで育ったハイブリッド型ヒーローを、ハリウッドで大型プロジェクトとして映画化した『パワーレンジャー』が7月15日に公開に!新たにパワーレンジャーとしてスーパーヒーローになる宿命を負う5人の若者たちは、それぞれに現実的な問題を抱え、スーパーヒーローとして相応しい人間になろうともがくキャラクターが実に斬新だ。本作のメガホンを握ったディーン・イズラライト監督は「それこそが重要だった」と語るが、その真意とは!?――5人の若者がヒーローに選ばれただけじゃダメで、ヒーローになるために努力をしなければいけない描写を重点的に描いていて、とても興味深く拝見しました。それこそがまさに、この映画で強調している部分で、監督をしたかったポイントでもあったよ。この映画は、どうやってスーパーヒーローになっていくかという成り立ちを語る映画であって、キャラクターが中心の映画だからね。スーパーヒーローはあくまでもキャラクターのメタファーであって、彼らが肉体的にも精神的にも成長して大人になっていく過程を、スーパーヒーローになっていくことで描いている。だから、実際に変身する瞬間は遅くて、映画の最後のほうに持っていくことになったのさ。――なかなか変身しないなと観ていて思いましたが、そのことも狙いだったということに途中で気が付きました(笑)スーパーヒーローの映画なのに映画の3分の2を過ぎてから変身するって、かなり大胆なことだとは僕も思うけれども、そうでもしないとアクションとアドベンチャーの映画にはならないと思ったよ。おかげで、この映画はとてもユニークなものになったと思うよ。――その一方で、敵のキャラクターがコミカルに映るシーンもあるなど、シリアスなだけではなかったですね。そのサジ加減については、どういう感覚を持っていましたか?それは撮影や編集をしながら見つけていったポイントだけれど、いいバランスは、コミカルな部分が、このキャラクターならばありというキャラクターにとってリアルなものであれば、映画で観ていてもおかしくないと思ったかな。――話を戻しますが、最初の質問でスーパーヒーローになるための努力が要るという話をしましたが、それはどの人にも当てはまる普遍的なテーマですよね。そのテーマについて、自分自身に当てはめて考えたりなどは?僕は自分のことをスター監督とは思っていないよ。もちろんあこがれている監督は何人かいて、彼らのことはスター監督だと思っている。そこへの道のりは長いと思っているけれど、この規模の大作を撮ったということで、以前よりはいい監督になったという自信はついたかな。特に今回の『パワーレンジャー』では撮りながら学んでいったことも多かったので、ものすごくいろいろないい経験をさせてもらったよ。マラソン選手になって、自己新記録を出したような感じかな。――ちなみに目標としている監督は、どなたですか?リドリー・スコット、スピルバーグ、ロバート・ゼメキス、今の人で言うと、デヴィッド・フィンチャー、クリストファー・ノーランなどかな。独特で革新的なものがある映画で、大きなキャンパスではあるけれども、実質がある映画を撮りたいと思っているよ。――本作は、いろいろな世代の人に向いている映画だと思いましたが、監督としては、どういう人たちに観てほしいですか?若い人たちに観てほしいかな。主人公はティーンエイジャーで、彼らが成長していく話なので、その年代に近い人たちにおすすめなのかなって思う。これはキャラクター重視の映画なので年上の人たちも楽しめると思うので、ぜひ観てほしいです。■プロフィールディーン・イズラライト南アフリカ出身。ロサンゼルスのアメリカン・フィルム・インスティテュートで映画、演劇、文学を専攻した後、美術学修士号を取得する。2014年、自身で脚本を書き上げたパラマウント映画配給のタイムトラベル・アドベンチャー『プロジェクト・アルマナック』(日本未公開作)で監督デビュー。数々の映画祭で上映され、3つの学生エミー賞などを受賞した。本作は、映画監督作2作目。(c)2017 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.
2017年07月17日『ワイルド・スピード ICE BREAK』に続き、『パシフィック・リム』の続編と超大作への出演が続くスコット・イーストウッドが、高級クラシックカー専門の強盗兄弟を演じる『スクランブル』。このほど、スコット本人がノースタントで挑んだアクションシーンを含む、見どころ満載の予告編映像が解禁となった。世界に2台しかない名車・37年型ブガッティを奪うはずだったアンドリューとギャレットのフォスター兄弟。しかし、その車を落札したのが残忍なマフィアのモリエールだったために、兄弟は囚われの身に。命が助かる条件は、敵対するマフィアのクレンプが所有する62年型フェラーリ250GTOを1週間で盗むこと。寄せ集めチームで犯罪史上最大の強奪作戦に挑むはずが、インターポールに追われ、アンドリューの恋人・ステファニーを人質に取られ、挙句の果てにはクレンプに計画を知られてしまう…。本作の主人公となるのは、幻の高級クラシックカーだけをターゲットにする世界一の強盗団・フォスター兄弟。あるマフィアから、彼が敵対するマフィアが所有する、40億円ともいわれる走る芸術品「62年型フェラーリ250GTO」を1週間で盗み出すというミッションを与えられる。演じるのは、巨匠クリント・イーストウッドの息子で、近年活躍が目覚ましいスコットと、新鋭イケメン俳優のフレディ・ソープだ。今回解禁となった予告編では、彼らフォスター兄弟の息をのむド派手なアクションと、「62年型フェラーリ250GTO」を筆頭に、世界に2台しかない「37年型ブガッティ」、「ジャガーEタイプ」といった幻の名車たちが奇跡の共演を果たしている。映像冒頭で見せる、スコット本人がスタントなしで行ったという、橋からトラックへと飛び移るダイブシーンは鳥肌もの!ほかにも、劇中では数多くのアクションをスタントなしで行い、走るトラックの上を移動したりと、手に汗握るアクションシーンの連続に胸が高鳴る内容となっている。さらに、『ブレードランナー 2049』にも出演する注目女優アナ・デ・アルマスの存在も見逃せない。『オーシャンズ』シリーズ、『グランド・イリュージョン』シリーズなどに続く、盗みのプロたちがスクランブル(交差)する強盗計画。観る者を何度も欺くクライム・エンターテインメントの最新版が誕生した。『スクランブル』は9月22日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月14日SF映画史上最高の傑作の1本『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー 2049』が、10月27日(金)より公開される。今日7月10日は、なんと1982年にリドリー・スコット監督によるオリジナル作品が日本公開された「ブレードランナー記念日」。それにあわせ、“新旧ブレードランナー”共演シーンの初場面写真が公開された。前作の舞台2019年から30年後、2049年の世界が舞台となる本作。その前作で、人間とは見分けのつかない“レプリカント”の暴挙を阻止する捜査官“ブレードランナー”、リック・デッカードを演じていたハリソン・フォードが再登場し、今回新たに現役ブレードランナー、“K”をライアン・ゴズリングが演じている。30年後の続編では、いまなお埋まることのない“人間”と“レプリカント”の間の深い溝があり、さらに世界に新たな危機が迫るなか、“K”が、30年間行方不明だった“何かを知る”デッカードを探すところから物語が始まる。そんな待望の“新旧ブレードランナー”共演シーンの初場面写真は、未来の飲食店のような場所で2人が向き合い、デッカードが“K”に対し、いまにも殴りかかるかのような凄みを見せる鬼気迫るシーン。この1枚の写真を見るだけでも、ハリソンが35年ぶりに演じるブレードランナー役への本気度を感じることができる。ハリソン自身も、「この世界に戻ってこられて嬉しい。30年後(のデッカード)を演じるのは凄く面白かったし、昔の服がピッタリだったのも嬉しかったよ。時を経て、キャラクターを作り上げていくことはとてもやりがいがある」とコメント。また、「昔の服」という発言からは、ロングコートでキメるお馴染みの“ブレードランナー”の衣装を、今回も披露する可能性を示唆している。そして、いまだ謎の多い本作について、「デッカードとほかのキャラクターの関係性がとても魅力的だ。『2049』では進化したテクノロジーとその社会的影響についても語られている。ストーリー・舞台・キャラクターが興味深く融合しているよ」と語り、詳細までは明らかにしないが、35年ぶりの作品に並々ならぬ自信をのぞかせる。また、本作でブレードランナーを演じる、現在最も輝く人気俳優のライアンは、「ハリソン・フォードがセットに居なくても、常にそこに居るかのような存在感を感じたよ。(ドゥニ・)ヴィルヌーヴ監督がチームに向かって時々言うんだ、『ハリソンがそこに座っているとしよう。彼は満足するかな?』って」と話し、ハリウッドの伝説的俳優ハリソンの圧倒的な存在感とともに、ブレードランナーを演じるプレッシャーについても触れた。当のハリソンは、「彼は生まれながらの感情的知性を持っていて、彼と仕事ができるのは喜びだった。ライアン、そしてヴィルヌーヴ監督と仕事をして、とても満足のいく経験ができたよ」と、2人の才能には絶大な信頼を寄せている様子。公開中の『メッセージ』で独創的な世界観を描いた手腕も話題となっているヴィルヌーヴ監督のもと、ライアンや、謎の男を演じるジャレット・レトらが参戦する本作。30年後の世界は、オリジナルの圧倒的な映像美をよりパワフルに引き継いだ、歴史的映画体験となるのかもしれない。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年07月10日SFホラーの金字塔『エイリアン』の生みの親リドリー・スコット監督が、再び自らメガホンを取ることでも注目を集めている『エイリアン:コヴェナント』このたび、本作で新たなヒロインに抜擢されたキャサリン・ウォーターストンの役づくりに、あの若手俳優エズラ・ミラーが関わっていることが分かった。滅び行く地球から脱出した宇宙船コヴェナント号の乗組員は、皆カップルで構成され、人類移住計画を託された最後の希望。彼らは未知の楽園を発見し、その地は人類にとって楽園となるはずだった…。だが、想像を超える脅威に直面した彼らは、命からがら逃げ出さなければならなくなる。“宇宙の楽園”が恐るべき真の姿を現したとき、私たちはかつてない驚きと衝撃に満ちた新たな神話の目撃者となる――。広大な宇宙を舞台に、“完璧な生命体”との遭遇を描き、映画史上に金字塔を打ち立てた『エイリアン』。これまで、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャーといったヒットメーカーを輩出した伝説的なシリーズの創造主スコット監督が、今回は自らメガホンをとる。その本作で新たなヒロイン、ダニエルズに抜擢されたキャサリンといえば、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のヒロイン、魔法使いティナ役で世界中から注目を集めた。「『ファンタスティック・ビースト』のセットでエズラ(・ミラー)を相手にテープを撮って、それを送ってこの役を手にしたの」と、彼女は明かす。さらに、「リドリーが新しいエイリアンを撮影することを知るより何か月も前だったけど、『ファンタスティック・ビースト』のためにエズラが髪を切ってきたのを見て、すぐにその髪型に惹かれたの。そして、時が経ってこの役をもらったときに脚本を読みながら、あのイメージを振り払えなかったわ。それで、リドリーに髪型の相談をしてみたら、彼は私に任せてくれた」と振り返る。つまり、『ファンタスティック・ビースト』のクリーデンス役でこれまでにない衝撃ヘアスタイルを披露したエズラがいなかったら、キャサリンの演じるダニエルズは生まれなかったのかも…!?髪型だけでなく、「ダニエルズの外見はどうしたら良いかと考えたわ。撮影に入る前にトレーニングをしたけど、それほど能力がありそうに見えるのも良くないと思ったの。盛り上がった大きな筋肉とかそういうものにしたくなかった。彼女はごく普通の女性で、極端に異常な状況に巻き込まれる。『エイリアン』シリーズのヒロインはたいてい普通の人たちだから、必ずしも目立つようにはしたくなかった」と役づくりについてキャサリンは続ける。こうして確立したダニエルズのキャラクターは、スコット監督からもお墨付きで、「彼女は特別だ。次々に人が死んでいき、脅迫されているような状況では、常に恐怖を見せていなければならない。恐怖にはさまざまな色がある。彼女は、深く掘り下げて考え、感受性を大いに生かしている」と絶賛を贈っている。2015年に海外サイト「Yell!magazine」が発表した「アクションヒロイン・トップ20」では、かつてシガニー・ウィーバーが演じた『エイリアン』のエレン・リプリーが第1位にランクインされ、1作目の公開から35年以上の歳月を経ても、リプリーの活躍は色あせていないことが証明された。今回、エズラのまさかの手助けによって生まれた、スコット監督の描く新たなヒロインにも注目だ!『エイリアン:コヴェナント』は9月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エイリアン:コヴェナント 2017年9月15日より全国にて公開(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2017年07月08日ロンシャン(LONGCHAMP)とジェレミー・スコット(Jeremy Scott)のコラボレーションによる「ジェレミー スコット フォー ロンシャン」から第21弾が登場。ハリウッドの歴史的大女優、マリリン・モンローを描いた新作バッグが、2017年7月26日(水)よりロンシャン直営ブティック、ロンシャンオンラインショップにて発売される。「ジェレミー スコット フォー ロンシャン」は、定番バッグコレクション「ル・プリアージュ」をベースに、ポップカルチャーを落とし込む人気シリーズ。これまでハンプティ・ダンプティやアイスキャンディーなどユニークなテーマで発表されてきた。今季、ジェレミー・スコットがこのバッグで伝えたかったのは、テレビの魅惑の力と魔法。真っ赤なキャンバス地のハンドルトートには、1950年代のグラマラスなアイコン、マリリン・モンローのポートレートを、“テレビでお馴染みの”を意味するスローガン『As Seen on TV』に組み合わせた。遊び心に溢れるキャッチーなデザインが、ファッションを楽しむ魔法の世界へといざなってくれる。【詳細】ジェレミー スコット フォー ロンシャン AS SEEN ON TV発売日:2017年7月26日(水)発売場所:ロンシャン直営ブティック、ロンシャンオンラインショップ価格:36,000円+税サイズ:W45xH35xD23cm素材:コットンキャンバス、カウハイド【問い合わせ先】ロンシャン・ジャパンTEL:0120-150-116
2017年07月07日FROGMANが生み出した「鷹の爪団」と、バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンのDCヒーローたちが驚愕の“格差”コラボレーションを果たす映画『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』。このほど、本作のバットマンの声優に、以前からバットマンの大ファンという山田孝之、さらにハーレイ・クイン役に知英、ジョーカー役に安田顕と超豪華なキャスティングが決定した。2017年、東京。なぜかシェアハウスに住むジョーカーとハーレイ・クインを訪ねる男、ペンギン。彼らの目的は「鷹の爪団」だった。彼らの仲間、天才博士レオナルドが開発した秘密兵器を奪い、汚くお金を稼ぎ、その資金で映画を作ろうとしていたのだ。その映画の主人公は、兵器で身長600mに巨大化されたシン入社員!!無駄な動きが多いシン入社員が暴れ始めたら街は壊滅する。ジョーカーたちを追ってきたスーパーマンやワンダーウーマンなどが所属するスーパーヒーローチームの「ジャスティス・リーグ」と共闘して戦うことになった鷹の爪団。しかし、ジャスティス・リーグの派手なアクションシーンは、途端にバジェットゲージが蒸発し、画面が雑になる問題が発生!このままでは、ジョーカーたちを倒せない。こうなったらジャスティス・リーグの仲間たちから離れアメリカにいるあの金持ちで暗いヒーローに資金援助してもらおう!そう、バットマンだ!果たして気難しいバットマンの説得は成功するのか?日和見なDXファイターや新キャラ「吉田ジャスティス・リーグ」も交えて物語はクライマックスを迎えるが…。ハリウッドのDCスーパーヒーローズと、日本でも独自路線を行く「鷹の爪」の史上空前のプロジェクトとなるのか!?という本作。「鷹の爪」劇場版9作目にして、なんとアメコミの代表格であるDCエンターテイメントとタッグを組むという無謀とも思える“格差コラボ”が実現。DCの中の「ジャスティス・リーグ」に所属するスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグの6人に加え、悪役にはジョーカー、ペンギン、ハーレイ・クインの3人が登場する。今回、この豪華なコラボキャラクターの中でも、日本でも人気の高い3つのキャラクターのゲスト声優が決定。バットマン役には、自他ともに認めるバットマンファンの山田さん、頭脳明晰でクレイジーなジョーカー役には、舞台・ドラマ・映画に、いまや見ない日がないくらい幅広い演技力を持つ安田さん、そしてジョーカーのために命をささげるキュートな悪役ヒロイン、ハーレイ・クインには、元「KARA」で女優として活躍中の知英(ジヨン)さんが務めることになった。FROGMAN監督は、山田さんの圧倒的な演技力に注目をしていたそうで、「私の作風で出ていただける場もないだろうとあきらめていましたが、偶然にもバットマン好きと聞き、ダメもとでオファーを出してみました」とコメント、「こんな鷹の爪のような映画で、山田さんのキャリアに傷が付かないか、心配しております」と吐露する。一方、「ハーレイのキャスティングは、物凄く難航しました」というが、「僕の中では、リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』に登場した、レプリカントのリーダーの恋人役だったプリスをイメージしていました。キュートだけれど、どこか現実感のない雰囲気。知英さんは、海外からやってこられたアーティストで、どこか目の前にいても幻のような透明感と存在感を感じ、名前が出てきたとき彼女しかないと決めました」と明かした。また、安田さんについては「まさしくジョーカーにうってつけ」と告白。「ジョーカーは悪党だけれど、己の中の愉快さを求める本物の狂人。気味の悪さとユーモラスさ、そして油断のならない悪党でなければなりません。俳優としての芝居の巧さと、どこかひょうきんな雰囲気を持ち合わせている」安田さんはまさにぴったり?「なにより、家族含め、私も『水曜どうでしょう』に出ているときからファンだったという理由もあります」と実のところを語っている。さらに合わせて、特報映像とともに、崩壊した東京の景色を背景に佇むバットマンとバト田(鷹の爪の吉田くんのバットマンバージョン)をとらえた、やけにカッコいいティザービジュアルも初公開。ジョーカー、ハーレイ・クイン、ペンギンらの悪巧みを阻止するため、“史上初”東京にやってくるハリウッド屈指のヒーローたちの活躍に注目だ!■山田孝之(バットマン役)コメント小さい頃から好きだったバットマン役で参加できて嬉しく思います。(声、少し枯れました)言いたいことをガシガシ言っていく鷹の爪の気持ち良さとDCスーパーヒーローズたちの東京での活躍にご期待ください。僕がまだ作品を見てないのでなんとも言えないのですが、きっと面白い作品になると思います。■知英(ハーレイ・クイン役)コメント世界的なキャラクターが出てくるこの企画に参加できて嬉しいです!自分が演じたハーレイ・クインも可愛くって大好きです。そういったキャラクターたちと日本を代表する鷹の爪が一緒に出てくる作品です。みなさん、ぜひ楽しんでください。■安田顕(ジョーカー役)コメント役者としては1度はやってみたいクレイジーな憧れのジョーカー役を演じさせてもらって光栄でした。DCと鷹の爪のコラボ、毛色の違う両者が作る映画ですから何かあるかもしれないし、ないかもしれない。それを判断するのはあなた次第です!『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』は10月21日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月06日『ダークナイト』で正義と悪の概念を覆し、『インセプション』で重力を操り、『インターステラー』では時間と空間をつないでみせたクリストファー・ノーラン監督。その稀代の映像作家が、初めて史実に挑んだ最新作『ダンケルク』から、劇場用本ポスターが到着した。本作で描かれるのは、相手を打ち負かす“戦い”ではなく、生き残りをかけた“撤退”の物語。容赦なくナチスドイツ軍勢が迫るなか、陸海空の3視点で描かれるストーリーが同時に進行する。時間描写において、ほかの監督とは一線を画すノーラン監督らしい緊迫のタイム・サスペンスが、IMAX65ミリ・カメラとラージ・フォーマット65ミリ・カメラによるリアルな撮影手法により圧倒的な臨場感で描写。観客は、あたかも兵士の1人となって、1940年の仏ダンケルクの浜辺にいるかのような“究極の映画体験”をする。このたび、その劇場用本ポスターが完成。砂浜に這いつくばる若き兵士の横顔をアップでとらえたインパクト抜群のビジュアルだ。ドイツ軍の総攻撃まであとわずか。彼の視点の先には、ドーバー海峡、そして先には故郷イギリスがあるはず。地上では、空爆によって火花が散り、砂塵が舞う砂浜には兵士たちがうずくまり、海上では、敵軍によって爆破された船から煙が立ち上がる。絶体絶命の地ダンケルクで、時間との戦いを描く緊迫感あふれるポスターは、7月1日(土)からのムビチケカード発売にあわせ、全国の劇場で一斉に掲出される。ダンケルクの“空”で激戦を繰り広げるパイロットに、怪優トム・ハーディ、イギリス本土から船で救出に向かう市民に、オスカー俳優マーク・ライランス。その民間船に救出される兵士役に、ノーラン組常連のキリアン・マーフィー。ダンケルクの若き兵士40万の状況に危機感を募らせる軍人に名匠にして名優ケネス・ブラナーなど、英国を代表する名優たちが集結。また、観客の案内人となる兵士役には、本作が初主演となるフィオン・ホワイトヘッドが大抜擢。ほんの1年半前までは皿洗いをしながらオーディションに通っていたという正真正銘の無名俳優が、本ポスターでも鮮烈なデビューを飾っている。また、フィオンと同じくオーディションから選ばれ、映画初出演を果たすのは、世界で最も有名な新人俳優ハリー・スタイルズ。共に、生きて故郷に帰ることを誓った若き兵士を演じていることも注目を集めている。また、徹底した秘密主義で知られるノーラン監督は、『ダンケルク』に影響を与えた11本の傑作映画を自らセレクトし、その理由とともにコメントを発表、話題を呼んでいる。「皆さんは戦争映画のセレクションを期待するかもしれません。しかし、私は『ダンケルク』を生き残り(撤退)の物語としてアプローチすることを選択しました。芝居がかった大仰な演出による映像で現実世界の戦闘を見せることの危険性がすぐにわかるはずです」と語っており、ノーランの並々ならぬ映画愛と究極の映画体験となる『ダンケルク』への揺るぎない自信が伝わってくる。キーワードは“緊迫感”と“映像表現”だ。デジタル化が進む映画業界だが、ノーランはフィルム上映にこだわり続けており、今回セレクトされた11本の映画は、現在でもフィルム上映を続けるロンドンのBFIサウスバンクで、35ミリまたは70ミリでフィルム上映される(現地時間7月1日~31日まで)。革新的作品で観客を熱狂させ続けてきたノーランが初の実話に挑み、圧倒的臨場感で観る者を“ダンケルク”の地へと誘う本作。ノーランがセレクトした11作品にも注目しておきたい。<クリストファー・ノーランセレクション>■人間性を問う、「戦争が人間性を奪う」という普遍的なメッセージと映画表現・『西部戦線異状なし』(1930年)ルイス・マイルストン監督アメリカ■タイムリミット・サスペンス&圧倒的な緊迫感→巧みな技巧により、観客を引き込む。・『恐怖の報酬』(1953年)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督フランス・イタリア合作・『エイリアン』(1979年)リドリー・スコット監督アメリカ撮影はイギリスのシェパートン・スタジオ・『スピード』(1994年)ヤン・デ・ボン監督アメリカ・『アンストッパブル』(2010年)トニー・スコット監督アメリカ■映像で物語を伝える映画表現(映像言語術)・『グリード』(1924年)エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督アメリカ映画サイレント・『サンライズ』(1927年)F・W・ムルナウ監督ドイツサイレント映画→2作品共に映像だけで物語を綴るサイレント映画だからこその映像表現・『ライアンの娘』(1970年)デヴィッド・リーン監督英国映画→寒々しい浜辺、打ち砕ける波など、まるで生きているかのような海の描写、絵の力でストーリー、心象を表現・『アルジェの戦い』(1966年)ジッロ・ポンテコルヴォ監督イタリア・アルジェリア合作→主人公に共感せずにはいられないドキュメンタリー・タッチのドラマ・『炎のランナー』(1981年)ヒュー・ハドソン監督英国映画→映画の語り口に変革をもたらした傑作・『海外特派員』(1940年)アルフレッド・ヒッチコック監督アメリカ映画→飛行機が海に墜落するシーンに注目。『ダンケルク』で参考にした。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年06月29日『ワイルド・スピード ICE BREAK』も記憶に新しいスコット・イーストウッドが、『96時間』&『ワイルド・スピード』シリーズ製作陣のもと主演を務める『スクランブル』(原題:OVERDRIVE)。9月22日(金)より日本公開されることが決定した。兄のアンドリューは頭脳、弟のギャレットはメカニックを担当する、高級クラシックカー専門の世界一の強盗団、フォスター兄弟。「アル・カポネが銃撃用に改造した車だ」など、ひと目でその車の伝説を語ることができる膨大な知識を持つ彼らにとって、どんな盗みも成功させるのは当たり前。大事なのは、誰も思いつかない“驚愕の手口”で、いかに美しく完璧に盗むか。今回も、オークション会場から搬出された世界に2台の「37年型ブガッティ」を奪うはずだった。しかし、落札したのが残忍なマフィアのモリエールだったために、兄弟は囚われの身に。命が助かる条件は、敵対するマフィアのクランプが所有する「62年型フェラーリ」を1週間で盗むこと。アンドリューの恋人で一流ハッカーのステファニー、指名手配中の天才スリの美女ら寄せ集めチームで、犯罪史上最大の強奪作戦に挑むはずが、インターポールに追われ、ステファニーを人質に取られ、挙句の果てにはクランプに計画を知られてしまう。だが、実はピンチさえも兄弟の“計画”だった――。『96時間』×『ワイルド・スピード』シリーズの製作陣が、マルセイユを舞台に贈るクライム・エンタテインメントの最新作。高級クラシックカー専門の華麗なる強盗団“フォスター兄弟”のターゲットは、3,800万ドルの走る芸術品「62年型フェラーリ250GTO」、しかし、その持ち主と依頼人は敵対する凶悪なマフィア同士という大ピンチ!主人公アンドリュー・フォスター役を務めるのは、名匠クリント・イーストウッドの息子にして、『スーサイド・スクワッド』『スノーデン』、そして『ワイルド・スピード ICE BREAK』、次回作は『パシフィック・リム』続編『Pacific Rim: : Uprising』(原題)と大活躍を見せるスコット。さらに新鋭イケメン、フレデリック・ソープほか、『ブレードランナー 2049』に大抜擢されたアナ・デ・アルマスが出演しているのも注目。“車泥棒映画”の傑作『60セカンズ』『ミニミニ大作戦』や、観る者も巧みに欺く『グランド・イリュージョン』シリーズなど、盗みのプロたちの二重三重に入り組んだ計画に、あなたも騙される?『スクランブル』は9月22日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月19日『コードネーム U.N.C.L.E.』『シャーロック・ホームズ』シリーズのガイ・リッチー監督がチャーリー・ハナムを主演に迎えて贈る究極の下剋上エンターテインメント『キング・アーサー』。本作には、ハナム演じるアーサーに関わり、王座を奪還するために手助けをする魔女(魔術師)が登場する。この夏、何かと話題を呼んでいる“魔女映画”に注目してみた。まず、今夏公開作として注目を浴びているのが、スタジオジブリ出身の米林宏昌監督による『メアリと魔女の花』(7月8日(土)公開)。何をやってもうまくいかずに不満を抱える11歳の少女・メアリ(声:杉咲花)が禁断の“魔女の花”を持ち帰ったことにより、魔法世界を巻き込んだ大騒動を巻き起こしていく物語。イギリスの作家メアリー・スチュワートによる児童文学「The Little Broomstick」を原作に、『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林監督がスタジオジブリを退社後、新スタジオ・スタジオポノックから送り出す長編アニメ第1弾。ポスタービジュアルには「魔女、ふたたび」とのコピーがあり、『魔女の宅急便』と雰囲気が似ている点でも話題を呼んでおり、2017年の夏、再び“魔女ブーム”の到来を予感させている。一方、スラムの売春宿で貧しく生き抜いてきた青年アーサー(チャーリー・ハナム)を主人公にした『キング・アーサー』では、聖剣エクスカリバーを手にしたアーサーは、自らの過去、そして亡き父に代わり王の座を奪還するという運命を知ることに。そんなアーサーの前に魔術師メイジが現れ、彼が王座を奪還する手助けをしていく。メイジという名の古代魔術を実践する魔術師を演じるのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(’11)で人魚のシレーナ役に抜擢され、世界中の人々からの注目を集めたアストリッド・ベルジュ=フリスベ。メイジは自分の種族の数少ない生き残りの1人であり、暴君ヴォーティガン(ジュード・ロウ)の権力への渇きと、彼と邪悪な魔術師モルドレッドとの不埒な同盟によって、種族の大半は殺されるか、隠れて生きることを余儀なくされている。ヴォーティガンに虐げられているメイジは、本作でその権力を封じ、アーサーを王にすべく導いていくという。そんな重要な役どころを演じたアストリッドは、「メイジは、とても子どもっぽくて自己中心的なアーサーを発見します。でも彼女は変わることなく、彼がなるべき王の姿へと変貌させるために、自分がなすべき仕事を黙々とこなしていきます。彼は進化しなくてはならないけれど、1人ではできない。彼女は彼が運命を受け入れる旅の重要な鍵となります」と、自身の役について意味深に語っている。妖しい雰囲気をまとい魔術を用いながら、あるときは主人公を導き、あるときはピンチを救う彼女の姿には酔いしれてしまうこと間違いなし。日本人にとっては、魔女といえば可愛らしいイメージが少なからずあるが、本作のような妖艶でオトナの魔女も必見。また、製作のトーリー・タネルは「アストリッドが演じるメイジは、この世のものとは思えない素晴らしい雰囲気に包まれています。それがこのキャラクターの謎めいた部分を強調する一方で、動物たちと心を通わす彼女には素朴な人間性さえ感じさせるのです」と、この物語の中でのメイジの必要性を語り、アストリッドの女優としての魅力を手放しで称賛する。「私たちは、これまで見たことがないような方法で、魔術というコンセプトを映像的に押し広げていきたいと考えた」と明かし、本作において魔術のもたらす影響の大きさに触れている。さらに、2015年のサンダンス映画祭監督賞を受賞し、全米でも大ヒットした新感覚ダーク・ファンタジー・ホラー、その名も『ウィッチ』(7月22日(土)公開)も控えている。敬虔なキリスト教徒一家の赤ん坊サムが何者かに連れ去られ、行方不明となるが、父は美しい愛娘トマシンが魔女ではないかと疑うようになるという物語。主演をM.ナイト・シャマラン監督作『スプリット』や、リドリー・スコットの息子ルーク・スコット監督作『モーガン プロトタイプL-9』で一躍注目を集めたアニヤ・テイラー=ジョイが務めている。魔女の中にも、神秘的な雰囲気をまとった魔女から、おっちょこちょいの魔女まで、さまざまなタイプが存在する。この夏、映画館で観たいのは、どんな魔女!?『キング・アーサー』は6月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キング・アーサー 聖剣無双 2017年6月17日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.メアリと魔女の花 2017年7月8日より全国東宝系にて公開(C) 2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017年06月11日6月3日(土)今夜放送されるフジテレビ系「土曜プレミアム」で、トム・クルーズ主演、スティーヴン・スピルバーグ監督でフィリップ・K・ディックのSF短編を映画化した『マイノリティ・リポート』がオンエアされる。原作者であるフィリップ・K・ディックの小説は本作のほかにも『トータル・リコール』や『アジャストメント』『ペイチェック 消された記憶』など数多く映画化されており、ディックが1968年に発表した「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」をハリソン・フォード主演、リドリー・スコット監督で映画化した『ブレードランナー』はSF映画の金字塔的作品としていまなお高い評価を受け、今年10月には続編『ブレードランナー 2049』の公開も控えている。本作の舞台は西暦2054年の首都ワシントンD.C.。政府が度重なる凶悪犯罪を防ぐべく6年前に設置した犯罪予防局(プリ・クライム)は、殺人事件ゼロ、犯罪そのものも90%減少という成果を出しているが、それもこれも、未来を透視できる“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者がキャッチした未来殺人の光景を犯罪予防局が分析・判定し、事件が起きる前に犯人を逮捕し、殺人を未然に防いでいたおかげだった。主人公のジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は犯罪予防局のチーフとして活躍していたが、ある日、ジョンは自分が36時間以内に見ず知らずの他人を殺害すると予知されたことを知る。一転して追われる立場になったジョンは予告された未来“自分の運命”を変えることができるのか…という物語。トム・クルーズといえばアクションやサスペンスのイメージが強いが、本作以降、スティーヴン・スピルバーグ監督と再びタッグを組んだ『宇宙戦争』をはじめ、『オブリビオン』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などSF大作に数多く出演。また現代に蘇った王女ミイラと壮絶な闘いを繰り広げるアクション・アドベンチャー『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の公開も7月28日(金)に控えるなか、先日オーストラリアのテレビ番組「Sunrise」では自身の出世作でもある『トップガン』の続編製作に言及。こちらの進展にも注目したい。54歳にしていまだ挑戦し続ける世界を代表するスーパースターと数多くの名作を生み出してきた巨匠による近未来SF大作『マイノリティ・リポート』はフジテレビ系「土曜プレミアム」枠で6月3日(土)21時~放送。(笠緒)
2017年06月03日魔女をテーマにして全米大ヒット&3週連続ランクイン、2015年サンダンス映画祭監督賞を受賞し、全米を震撼させた新感覚ダーク・ファンタジー・ホラー作品『ウィッチ』。この度、7月22日(土)の公開に先駆け、本作の予告編と場面写真が一挙公開された。1630年、ニューイングランド。父ウィリアム(ラルフ・アイネソン)と母キャサリン(ケイト・デッキー)は、5人の子どもたちと共に敬虔なキリスト教生活をおくるため、森の近くの荒れ地にやって来た。しかし、赤子のサムが何者かに連れ去られ、行方不明に。連れ去ったのは森の魔女か、それとも狼か。悲しみに沈む家族だったが、父ウィリアムは、美しい愛娘トマシン(アニヤ・テイラー=ジョイ)が魔女ではないかと疑いはじめる。疑心暗鬼となった家族は、やがて狂気の淵に陥っていく…。本作は、全世界24の映画祭に招待され、ファンの圧倒的な支持を獲得した新感覚ダーク・ファンタジー・ホラー。本作でサンダンス映画祭監督賞を受賞したロバート・エガース監督は、定評あるその演出で次回作はホラー映画史に残る『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)のリメイクの監督に大抜擢されている。主演を務めるのは、昨年英国アカデミー賞(英国映画テレビ芸術アカデミー)において若手の俳優・女優に送られるライジングスター賞にノミネートされたアニヤ・テイラー=ジョイ。また、本作での圧倒的な存在感と評価でM.ナイト・シャマラン監督の『スプリット』のヒロインや、リドリー・スコットの息子ルーク・スコット監督作品『モーガン プロトタイプL-9』に抜擢。先日行われた第70回カンヌ国際映画祭では、新人賞にあたるショパール・トロフィーを授与され、今後もシャマラン監督の次回作への出演や、X-MENのスピンオフ映画『New Mutants』(原題)への出演も決定するなど、いま見るべき女優のひとりだ。このほど公開された予告編では、村を追われたひとつの家族が、子どもが行方不明になったことをきっかけに狂気に陥ってゆく姿が、不気味な音楽と共に描かれている。後半に行くにつれ、映像の不気味さも増し思わず目を逸らしたくなる場面も登場し、また色味の少ない無機質な風景が、より一層恐怖を感じさせる映像に仕上がっている。『ウィッチ』は7月22日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年05月31日ライアン・レイノルズにジェイク・ギレンホール、真田広之ら豪華キャストが集う映画『ライフ』。本作でひと際、存在感を放つ注目女優レベッカ・ファーガソンのインタビュー映像がシネマカフェに到着した。続編の公開も控える『デットプール』のレイノルズとポール・ワーニック&レット・リースの脚本チームが再タッグを組み、無重力の国際宇宙ステーション(ISS)で直面する“未知なる生命体”との恐怖と死闘を描く本作。レイノルズに加え、『オクジャ』にも参加するジェイク、そして日本が誇るハリウッド・スターの真田さんという豪華キャストが集う本作に登場するのが、トム・クルーズ製作・主演『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネーション』(’15)のヒロイン、イルサ・ファウスト役で妖艶な魅力を披露してブレイクしたレベッカ・ファーガソン。現在、『ミッション:インポッシブル』シリーズ第6弾の撮影中だが、同シリーズでヒロインが本格的に続投するのは初めて、という快挙を達成。よほどトムにも気に入られた様子だ。まさにいま大注目の女優レベッカが本作で演じるのは、CDC(疫病対策センター)からの出向でミッションに参加している検疫官のミランダ・ノース。規則に忠実で仕事熱心な彼女の責務は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するクルーと、地球上の全人類の安全を守ること。厳格な科学者である彼女は、火星で発見した“生命体”の大発見に心躍り、関心を示しながらも、クルーと地球が“汚染”されないよう、何重もの“隔離”対策をする。共演のレイノルズは、「彼女の役は映画中、通してずっと葛藤がある。ほかのキャストは背負わなくてもいい重荷をずっと彼女は背負っているんだ」と、レベッカが演じたキャラクターについて語る。加えて、そんな難役に挑んだレベッカについて「彼女は素晴らしいよ。知的で、エモーショナルで、スマートな女優だ。シンプルで繊細な動きや瞬間によって、出来る限りエモーショナルな方法で必要なことを伝えていくんだ。とても才能のある役者だと思う」と絶賛!届いた映像では、本作やキャラクターについて、さらに、次第に進化・成長し、高い頭脳を持つ“未知の生命体”の特性などについてレベッカが真摯に語る様子が収められている。本作は、巨匠リドリー・スコットが描いた名作SFスリラー『エイリアン』からのインスパイアも強く受けているという。シガニー・ウィーバーが同シリーズで演じていたキャラクター、エレン・リプリーと、本作でレベッカが演じる、強く聡明な宇宙飛行士ミランダをなぞらえ胸が熱くなる人も多いかもしれない。“地球を守る、強い女性”を演じて見せた、レベッカのさらなる魅力に注目していて。『ライフ』は7月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月30日米BOX OFFICE MOJOは5月19日~5月21日の全米週末興業成績を発表した。『エイリアン:コヴェナント』が初登場首位にランクイン。『エイリアン』(1979年)の前日譚シリーズの2作目で、2012年の『プロメテウス』の続編となる。前作同様、巨匠リドリー・スコット監督が指揮を執り、"エイリアン誕生"の謎が解き明かされるSFホラー。前作から続投となるマイケル・ファスベンダーがアンドロイドを演じる他、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のキャサリン・ウォーターストンがヒロイン役を務める。その他、新キャストとしてジェームズ・フランコが加わった。2位の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』は公開3週目にしてランクダウン。後退したものの、前週2億ドルを突破した累計興行収入は3億179万9,474ドルとなりわずか1週間でさらに業績を伸ばしている。3位は初登場の『Everything, Everything(原題)』。ニコラ・ヨーンが2015年に発表した同名大ヒットベストセラー小説(邦題『Everything, Everything: わたしと世界のあいだに』)を映画化した作品で、重度のアレルギーで外出できない少女と隣家に引っ越してきた少年との恋物語。『ハンガー・ゲーム』のアマンドラ・ステンバーグと『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソンが主役の少年少女を演じる。5位『Diary of a Wimpy Kid: The Long Haul(原題)』も初登場。ジェフ・キニーの『グレッグのダメ日記シリーズ』の映画化作品で、シリーズ4作目となる。前週2位の『Snatched(原題)』は4位、『キング・アーサー』が3位から6位となるなど以下のラインナップはそれぞれ順位を下げている。
2017年05月22日俳優のライアン・ゴズリングは、『ブレードランナー2049』の撮影中、ハリソン・フォードに見られていることをイメージしていたそうだ。1982年のリドリー・スコット監督によるヒット作『ブレードランナー』の続編となる同作で主役を演じている2人だが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は前作でも主役を演じた大御所ハリソンとの共演に怖じ気づかないよう、ライアンにハリソンが陰に座っていることを想像しながら演技するように提案したという。ワーナー・ブラザースによるフェイスブック上のライブチャットの中でライアンは「撮影を始めたばかりの頃、監督は『ハリソンが角に座って見ているとイメージしてみよう。彼は満足だと思うかな?』と時々言っていたよ」と明かし、実際にハリソンが現場に現れた時にはホッとしたというエピソードを語った。「だからほとんどの時は、角に彼が座っていることをイメージしていたんだ。それでついに本人が現れた時はすごくホッとしたね。だって彼は腕をまくって仕事を始めるぞってだけだったからさ」また、ヴィルヌーヴ監督は、ハリソンとキャスト全員の「交流会」のようなものを企画したそうで、ライアンはハリソンが姿を現した時にこの作品がまさに始まったと実感したそうだ。「ハリソンが到着してすぐにみんなでテーブルを囲んだんだ。それから一緒に仕事を始めたんだよ」「すごくホッとしたし、彼は本当に素晴らしいパートナーだったよ。それに彼は僕達にとても親切でさ。ハリソンが来た時に、僕は本当にこの映画がついに始まったと感じたね」一方で、ハリソンもライアンのことを絶賛しており、「ライアンは独自の知識を持っているんだ。感情の知識をね。彼と一緒に仕事が出来たのは本当に楽しかったね」と語っていた。(C)BANG Media International
2017年05月15日『エイリアン』シリーズに繋がる原点を描く、『プロメテウス』に続く物語『エイリアン:コヴェナント』。そのシリーズの生みの親であり、本作でも監督を務めるリドリー・スコットが“特別に許可した”日本版ポスターが解禁となり、ついにエイリアンの姿が明らかにされた。エイリアンが初めて発見された惑星の名前“LV-426”に由来して、4月26日、世界的に定められた記念日「エイリアン・デー」には、TOHOシネマズ六本木ヒルズにてイベントを開催。特別に本作の初公開映像が上映されると、いち早く映像を観たファンたちからは「スゴイ迫力で、観た後すぐには立ち上がれなかったよ」「凄かった。とりあえず凄かった…!!」「マジヤバい。お願い早く見せて」「えらいことになってたよ」といったコメントがSNSを賑わせた。この日は、日本だけでなく世界でも、さまざまなイベントが実施されており、最新作となる本作の公開へ向けて世界的な盛り上がりをみせた。そうしたファンの声を裏付けるように、今回、日本で制作されたポスターには、衝撃的なエイリアンの姿が描き出されている!まるで胎児のように身を丸める姿に加え、さらに恐怖を増長させるのは、「絶望の、産声。」というキャッチコピー…。スコット監督は「いつまでもモンスターに廊下を追いかけられるシーンを続けることはできない。退屈してしまうからね」と、これまでのシリーズを越える衝撃が待ち受けることをほのめかす。続けて、「こいつを作ったのが誰で、どうして作ったのか、いままで、誰も疑問に思わなかったことに私は気がついた。宇宙のかなたから来たモンスターとか、宇宙の果てから来た神、宇宙のエンジニアがこいつを作り出したと言ってもよかったかもしれない。でも、誰もそうしなかった。『エイリアン:コヴェナント』は、そういった考えを方向転換させる」と明かし、エイリアン誕生に迫るストーリーの概要にも触れた。また、エイリアンの姿だけでなく、明らかになった主人公ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)がタンクトップ姿で銃を構える姿には、スコット監督が描く女性ヒーローとしてのダニエルズの役割も見て取れる。1作目から38年の時を経て再びメガホンをとるスコット監督も絶賛する本ポスタービジュアルは、本日の日本解禁を皮切りに、世界各国の雑誌の表紙やオンライン上でも掲載されていく。途方もない脅威と、かつてない驚き、衝撃に満ちた新たな神話に、日本のみならず世界の熱は高まるばかりだ。『エイリアン:コヴェナント』は9月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エイリアン:コヴェナント 2017年9月15日より全国にて公開(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2017年05月09日ハリソン・フォードとライアン・ゴズリングによる“新旧”捜査官の共演で話題の『ブレードランナー 2049』。ついに、よりストーリーに踏み込み、ジャレット・レト演じる謎の男や人間と区別の付かない“レプリカント”の誕生などが描かれる衝撃の最新予告が解禁となった。SF 映画史上最高傑作として、公開後35年にわたり語り継がれる『ブレードランナー』の続編となる本作。前作の監督リドリー・スコットは製作総指揮にまわり、新作『メッセージ』でアカデミー賞監督賞にノミネートされた鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴが、メガホンをとる。新たに解禁となる予告編は、まるで人間と見分けのつかない“レプリカント”の衝撃の誕生シーンから幕を開ける。怪しげな施設で、袋の中から滑り落ちるレプリカント。それを見守るのは、ジャレッド演じる謎の男だ。彼がその驚くべきシステムの秘密を握っていることは間違いない。一方、ロビン・ライト演じる捜査官の女性は「秩序を守ることが我々の仕事」だと語る。「この世界は分断されている。1つにしようとすると、争いが起こる」と言う。レプリカントの暴挙を阻止する捜査官=“ブレードランナー”が描かれた前作の舞台2019年から、30年経ってもなお、世界は“人間”と“レプリカント”の間に深い溝があることがうかがえる。さらに、ライアン演じる新人“ブレードランナー”がハリソン演じるデッカードを探し当てた後も、強烈なインパクトを放つ映像が次々と畳み掛ける。ハリソンは30年後の世界でもアクションを披露しており、ライアンとのタッグを垣間見ることができるが、映像のラストは、ライアン演じる“ブレードランナー”の衝撃に打ち震えた表情が印象的。また、予告編と同時に、新旧2人のキャラクターを表現したポスター2種も到着。対照的な舞台と服装で佇む2人の捜査官:ブレードランナー。冷たいトーンの、霧の中にたたずむライアンの横には近未来型の車、そして橙色の砂漠を歩くハリソンは、ファンにはおなじみの“ブラスター”らしき銃を手に携えている。今回の予告編で描かれる新たな未来の世界は、その圧倒的な映像美をよりパワフルに引き継ぎながら、新たなるSF映画新時代の幕開けを予感させるものだ。「『ブレードランナー』の続編に取り組むなんて自殺行為にも等しく、だからこそ、ものすごくエキサイティングだ」とヴィルヌーヴ監督は自信を覗かせる。未だ詳しいストーリーには戒厳令が敷かれているが、期待感を大いに煽る映像とポスターに仕上がっている。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年05月09日SF映画の金字塔と言われるリドリー・スコット監督の『ブレードランナー』(1982年)の続編、『ブレードランナー 2049』(2017年11月公開)の最新予告編とポスターが9日、公開された。新作『メッセージ』(16)でアカデミー賞監督賞にノミネートされた鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務め、オリジナル作品の舞台である2019年から30年後の2049年の世界を描く続編。公開された映像は、まるで人間と見分けのつかない"レプリカント"の衝撃の誕生シーンから幕を開ける。怪しげな施設、袋の中から滑り落ちる"レプリカント"。ジャレッド・レトー演じる謎の男がその驚くべきシステムの秘密を握っていることは間違いない。対するロビン・ライト演じる捜査官の女性は「秩序を守ることが我々の仕事」だと言う。「この世界は分断されている。一つにしようとすると、争いが起こる」という言葉から、30年経ってなお、世界は"人間"と"レプリカント"の間に深い溝があることがうかがえる。そして、次々と畳み掛ける強烈なインパクトに、衝撃と更なる疑問が吹き上がる映像となっている。本作では、ライアン・ゴズリングとハリソン・フォードが、対象的な舞台と対象的な服装で佇む2人の捜査官"ブレードランナー"として最強タッグを結成。このたび、予告編と同時に、新旧2人のキャラクターを表現したポスター2種も公開され、霧の中にたたずむライアンの横に近未来型の車、そして、橙色の砂漠を歩くハリソンの手には、ファンにはおなじみの"ブラスター"らしき銃を携えている。対照的だが、2人のブレードランナーが見据えている方向が同じ事が印象的なポスターとなっている。
2017年05月09日リドリー・スコットが1979年に生み出した『エイリアン』シリーズに繋がり、原点を描く作品として発表されている『エイリアン:コヴェナント』。その待望の新予告編が完成し、日本公開日が9月15日(金)に決定。また、昨日4月26日(水)には「エイリアン・デー」に合わせたイベントが“世界最速”で実施された。滅び行く地球から脱出した宇宙船コヴェナント号の乗組員は、みなカップルで構成され、人類移住計画を託された最後の希望だった。彼らは、未知の楽園を発見し、そこは人類にとって楽園となるはずだった…。だが、彼らが辿りついた星は暗黒の危険な世界だった。想像を超える脅威を見出した彼らは、命からがら逃げ出さなければならない。“宇宙の楽園”が恐るべき真の姿を現したとき、我々はかつてない驚きと衝撃に満ちた、新たな神話の目撃者になる――。『エイリアン』の生みの親であるスコット監督が、38年ぶりに再びメガホンを取ることでも注目を集めている本作。到着した予告編映像では、コヴェナント号の乗組員はカップルで構成され、人類移住計画を託されていることが伝えられる。主人公ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)の「新しい生命の誕生よ」というセリフから、危険な地でありながらも、移住計画が着実に進んでいるのかと思いきや、乗員クリストファー(ビリー・クラダップ)の顔面に張りつく“フェイスハガー”をはじめとする衝撃のエイリアンの姿を目撃することになる。「怖いモンスターをつくることは難しい。一番難しいことは、人を心底怖がらせることだと思っている」という、スコット監督が追求したエイリアンの姿に注目だ。そして、本作でも“アンドロイド”を演じるマイケル・ファスベンダーは、「『エイリアン』を思い出させるシーンもあるが、舞台が船の中だったのに対し、本作は船の中だけじゃないんだ」と、本作では閉鎖的な環境での衝撃に留まらないことを明かしている。また、エイリアンが初めて発見された惑星の名前“LV-426”に由来して、4月26日は世界的な「エイリアン・デー」。全世界でイベントが実施され、最新作となる本作の公開直前ということもあり、例年以上に盛り上がりをみせている。特に日本では、時差の関係で世界で最も早い実施となり、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われたイベントには、1作目当時を知らない世代も目立ち、女性2人客をはじめフィギュア持参で撮影するファンなどで満席となった。彼らには、世界共通で当日しか配布されない「エイリアン・デー」特別ポスターが進呈された。イベントでは、1作目『エイリアン』の初デジタル上映と『エイリアン:コヴェナント』の初公開特別映像を上映、およびアメキャラ系ライター・杉山すぴ豊氏とアートディレクター、ライターである高橋ヨシキ氏がトークショーを開催し、特別な1日となった。集まった熱狂的なファンを前に杉山さんは、「前年(78年)に『スター・ウォーズ』が公開されて、のどかなエイリアンを観ていたから、衝撃が凄かった。カリスマ性がハンパなかったですね」と1作目公開当時を振り返る。さらに高橋さんは、最新作公開を前に「リドリー・スコット監督は、モノづくりはさることながら、盛り上げるのが凄く上手い監督。際どい表現を恐れないので、『エイリアン・コヴェナント』でも期待を上回るものを観せてくれると思う」と語り、公開を前に興奮を隠し切れない様子だった。歴史的傑作となった『エイリアン』、そして『グラディエーター』『オデッセイ』と常に大ヒット作を世に送り出してきたスコット監督が、自身で作り上げてきた世界に戻ってきた本作。途方もない脅威と、かつてない驚き、衝撃に満ちた新たな神話に期待が高まるばかりだ。『エイリアン:コヴェナント』は9月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月27日歴史的傑作となった『エイリアン』(1979年公開)シリーズにつながり、原点を描く作品であることも発表されている『エイリアン:コヴェナント』の日本公開が9月15日に決定し、予告編が27日、公開された。『エイリアン』の生みの親であり、監督を務めたリドリー・スコットが再びメガホンを取ることでも注目を集めている同作。滅び行く地球から脱出した宇宙船コヴェナント号の乗組員は、皆カップルで構成され、人類移住計画を託された最後の希望だった。彼らは未知の楽園を発見。人類にとって楽園となるはずだったが、そこは暗黒の危険な世界だった。想像を超える脅威を見出した彼らは、命からがら逃げ出さなければならない。公開された映像では、キャサリン・ウォーターストン演じる女性主人公ダニエルズの「新しい生命の誕生よ」というセリフから、危険な地でありながらも移住計画が着実に進んでいるのかと思いきや、顔面に張り付くエイリアン、フェイスハガーをはじめとする衝撃のエイリアンの姿を目撃することに。「怖いモンスターをつくることは難しい。一番難しいことは、人を心底怖がらせることだと思っている」というスコット監督が追求したエイリアンの姿に注目だ。そして、"アンドロイド"を演じるマイケル・ファスベンダーは「『エイリアン』を思い出させるシーンもあるが、舞台が船の中だったのに対し、本作は船の中だけじゃないんだ」と明かす。エイリアンが初めて発見された惑星の名前"LV-426"に由来して、"エイリアン・デー"と世界的に定められた記念日だったきのう4月26日には、全世界でイベントが実施され、『エイリアン:コヴェナント』公開直前ということもあり、例年以上に盛り上がりをみせた。特に日本では、時差の関係で世界で一番早い実施、そして世界共通の当日しか配布されないエイリアン・デー特別ポスターがもらえるとあって、フィギュア持参で撮影するファンなどで満席となった。TOHOシネマズ六本木ヒルズでは、『エイリアン』の初デジタル上映と『エイリアン:コヴェナント』の初公開特別映像上映、アメキャラ系ライター杉山すぴ豊さんとアートディレクター・ライターの高橋ヨシキさんがトークショーを開催。杉山さんは「前年に『スター・ウォーズ』が公開されて、のどかなエイリアンを観ていたから、衝撃が凄かった。カリスマ性がハンパなかった」と1作目公開当時を振り返り、高橋さんは最新作公開を前に「リドリー・スコット監督は、モノづくりはさることながら盛り上げるのが凄く上手い監督。際どい表現を恐れないので、『エイリアン・コヴェナント』でも期待を上回るものを観せてくれると思う」と興奮気味に語った。(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2017年04月27日『スター・ウォーズ』が今年40周年を迎えることを記念し、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルとレイ役のデイジー・リドリーが以前から行っていたチャリティー活動「フォース・フォー・チェンジ」の新たなキャンペーンを動画で発表した。ファンにはたまらなくうれしい特典が用意されているという。4月11日から5月11日(現地時間)まで「Omaze.com」で行われるこの募金活動キャンペーンの特典は『スター・ウォーズ』シリーズの「過去、現在、未来」をテーマとしていて、「過去」は敷地内に「ルーカスフィルム」の本社がある「スカイウォーカーランチ」を見学・宿泊し、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』をプライベートスクリーンで鑑賞することが可能。ちなみに、デイジーは『スター・ウォーズ』ファミリーにもかかわらず、1回も「スカイウォーカーランチ」を訪れたことがなく、動画でマークにからかわれてしまうシーンも。「現在」は今年12月15日に公開される『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のプレミアとアフターパーティーにキャストと一緒に参加でき、「未来」はタイトル未定の「ハン・ソロ」の単独映画の撮影現場を訪れ、監督たちと会い、さらには映画に出演できる可能性も。ラッキーな1組2名の当選者は、この3つの特典をすべて体験できるというのだから素晴らしい。寄付金は「ユニセフ」と「スターライト・チルドレン基金」に寄付される。(Hiromi Kaku)
2017年04月12日製作総指揮リドリー・スコット×主演トム・ハーディの強力タッグで放つ、英国BBC放送の愛と復讐の歴史ドラマ「TABOO」が、4月25日(火)よりスターチャンネルにて独占日本初放送される。1984年イギリス。謀殺された父の復讐のため、巨大組織 東インド会社に闘いを挑む孤高の男ジェームズ・ディレイニー。しかし、彼には秘密があった…。本作は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『レヴェナント:蘇えりし者』など、相次いでヒット大作に出演、9月にはクリストファー・ノーランの史実大作『ダンケルク』も控えているトム・ハーディが、ドラマシリーズに初主演。ハリウッドでいま最も旬なワイルド派の初めてのTVドラマでは、名匠リドリー・スコットが製作総指揮を務め、トム自身と彼の実父チップス・ハーディの原案をもとに、『イースタン・プロミス』などで知られるスティーブン・ナイトが脚本を担当している。また、共演には映画界の名優からドラマ界の注目俳優まで、豪華俳優陣が名を連ねている。主人公のジェームズと対立する東インド会社の幹部役には、「ゲーム・オブ・スローンズ」のハイ・スパロウ役や映画『未来世紀ブラジル』などで知られ、舞台でも活躍してきた英国の名優ジョナサン・プライス、ディレイニー家に仕える下男役には『戦場の小さな天使たち』のデヴィッド・ヘイマン、ジェームズの父と後妻との間に生まれたジェームズの異母妹役には、チャールズ・チャップリンの孫で「ゲーム・オブ・スローンズ」でタリサ・マイギア役を演じたウーナ・チャップリンが扮する。そのほか、『ボーン・アイデンティティー』のフランカ・ポテンテ、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のマイケル・ケリーが脇を固めている。BBCにて2017年1月からオンエアされるや、視聴者からの大絶賛を受け、早くもシーズン2の製作も決定した本作。壮絶な復讐、そして明かされる陰謀と“タブー”とは何なのか!?壮大な歴史物語の中に描かれる、謎めいたストーリーとトムの渾身の演技に期待していて。「TABOO」は【STAR1 プレミアム】にて4月25日より毎週火曜22時~(※4月25日は第1話無料放送)、【STAR3 吹替専門】にて5月4日より毎週木曜22時30分~(※5月4日は第1話無料放送)ほか放送。全10話。(text:cinemacafe.net)
2017年04月12日アカデミー賞8部門ノミネートをはじめ、世界中で驚きと称賛をもって迎えられている『メッセージ』。巨大飛行体から人類が受け取った美しくも哀しいメッセージと、娘を亡くした言語学者ルイーズの切なすぎる決断に、早くも世界各国ではリピーターが続出しているという。そんな本作でメガホンをとったのが、主演のエイミー・アダムスも「特別な監督」と賛辞を贈るカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ。このドゥニ・ヴィルヌーヴ監督をはじめ、オスカー史上最年少の監督賞『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル、“前代未聞のハプニング”で注目を集め、オスカーを制した『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス、さらにカンヌグランプリ獲得の『たかが世界の終わり』のグザヴィエ・ドランなど、昨今の映画界では若手の気鋭監督たちの台頭が目立つが、いずれも、日本人にはちょっぴり読みづらくて、覚えづらいお名前ばかり…。そんな注目監督のなかでも、“いまハリウッドで最も期待される”存在といえるのが、本作のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督だ。本作『メッセージ』は、優れたSF作品に贈られる文学賞「ネビュラ賞」を受賞した米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基に誕生した物語で、“絶対に映像化不可能”といわれた原作の映画化をドゥニ監督は実現させた。1967年カナダ・ケベック生まれの49歳である彼は、『ブレードランナー 2049』の監督に抜擢されたことでも知られる。世界の名だたる映画祭や地元カナダでは、キャリア初期からその手腕が高く評価されており、レバノン内戦下の悲劇を描いた『灼熱の魂』ではアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされて一躍その名を世界に知らしめ、本作では自身初のアカデミー賞作品賞・監督賞ノミネートも果たした。そんなドゥニが特に注目される理由は、ヒュー・ジャックマン主演の誘拐ミステリー『プリズナーズ』や、ジェイク・ギレンホールが一人二役を演じた『複製された男』、エミリー・ブラントが麻薬戦争に迫った『ボーダーライン』など、独創的なストーリーと映像センスで作品のジャンルを問わず評価を獲得していること。その手腕を買われ、SF映画の金字塔である『ブレードランナー』の続編、『デューン/砂の惑星』リメイク版にも大抜擢。巨匠リドリー・スコット、デヴィッド・リンチらを受け継ぐ“新たな奇才”として期待されている。日本でも、洋画ファンの間で熱烈なファンを有してはいたものの、いま、その注目度は急上昇中。雑誌「キネマ旬報」の“100人の評論家が選んだ外国映画監督ベスト・テン”では、巨匠クリント・イーストウッドに次ぐ2位に選出されている。そして、その彼を誰よりも評価しているのが、5度のアカデミー賞ノミネート、2度のゴールデン・グローブ賞受賞を誇る、本作の主演女優エイミー・アダムスだ。「私にとって本作の魅力はドゥニだったわ」と絶賛する彼女は、「彼の考えと私の見方が一致していた。そうでない監督もたくさんいるのよ。だから、本作は私が重視している深いハートのある作品になるって確信できた。ドゥニはすごく特別な監督であり、すごく特別な人よ」と語り、ハリウッド最注目監督の存在が彼女の出演のきっかけとなったことを明かしている。『メッセージ』は5月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月03日『パニック・ルーム』や『ミザリー』などに始まり、昨年、監禁されていた部屋から脱出する親子の再生を描き、アカデミー賞を席巻した『ルーム』など、いわゆる“密室映画”はいずれも名作揃い。そして今年の春は、見逃せない密室映画が続々と日本に上陸する。■『モーガン プロトタイプ L-9』リドリー・スコット親子が製作&監督まずは、宇宙船という究極の“密室”を舞台にしてきた『エイリアン』シリーズの最新作『エイリアン:コヴェナント』も控える巨匠リドリー・スコットが製作し、その息子ルーク・スコットが監督を務めた『モーガン プロトタイプ L-9』。本作は、密室の中で育成されている、遺伝子操作によって生み出された“人工生命体”の脅威を描いたSFアクションスリラー。遺伝子操作により生み出された究極生命体、その名は“モーガン”(アニヤ・テイラー=ジョイ)。人間の常識をはるかに覆す能力を持ち、成長スピードも人間より格段に速く、生まれたときからずっと密室で管理・保護されている。愛らしい表情や性格はまるで人間の女の子そのもので、研究員たちから愛されてきたが、ある日、モーガンが突然、研究者を襲って大怪我をさせる事故を起こしてしまう。危機管理コンサルタントのリー・ウェザーズ(ケイト・マーラ)とシャピロ博士(ポール・ジアマッティ)はモーガンを調査し始めるも、モーガンは徐々に混乱を起こしてしまい…。近い将来、もしかしたら現実にも起こり得る(?)設定の、手に汗握るストーリー。閉じ込められている密室の中、モーガンがどのような変化を遂げていくのか見どころだ。『モーガンプロトタイプ L-9』は3月22日(水)よりデジタル配信開始、4月5日(水)ブルーレイ&DVD発売。■『スプリット』M・ナイト・シャマラン×ジェームズ・マカヴォイ2作目は、5月12日(金)公開のスリラー作品『スプリット』。『シックス・センス』や『ヴィジット』のM・ナイト・シャマランが監督を務めた本作は、すでにシャマラン史上最高傑作! ともうわさされ、全米でも大ヒット。女子高校生3人組が突如見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められるところから物語は始まる。拉致をしたその男には、なんと23もの人格があり、1人の体の中で目まぐるしく人格が入れ替わっていく様に、女子高校生たちは大混乱と狂気に翻弄される。彼女たちは無事に助かるのか?それぞれの人格を巧みに演じ分けるジェームズ・マカヴォイの怪演と、息を飲む展開が楽しみ。また、監禁される女子高校生たちの1人ケイシー役で、上記の“モーガン”役を演じたアニヤ・テイラー=ジョイが出演しているところにも注目だ!■『トンネル 闇に鎖された男』ハ・ジョンウ×ペ・ドゥナ、いま注目の韓国映画5月13日(土)公開の韓国映画『トンネル 闇に鎖された男』は、興行収入ランキング4週連続1位を記録し、観客動員700万人を突破、2016年の年間興行成績第4位にもランクインした大ヒット作。『お嬢さん』でも話題のハ・ジョンウ、そして2年ぶりに韓国映画にカムバックした『空気人形』のペ・ドゥナが競演し、『最後まで行く』で韓国映画界に衝撃を与えたキム・ソンフンがメガホンをとった。崩落したトンネルの中に閉じ込められた男と、彼を救うべく奔走する人々の姿を描いた一風変わった密室劇。自動車のディーラーとして働くジョンスは、崩落したトンネルの中で車ごと生き埋めになってしまう。気づけば、周囲は巨大なコンクリートの残骸に囲まれ、手元にあるものはバッテリー残量78%の携帯電話、水のペットボトル2本、そして娘への誕生日ケーキだけ。彼は無事に救助されるのか…。新たな密室映画の名作が誕生しそうな今年。それぞれの結末を、その目で確かめてみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スプリット 2017年5月12日より全国にて公開(C) 2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2017年03月20日「10代の頃はゲームもよくしたけど、23歳になるまでにやめてしまった。本当に上手くなるためには、時間がものすごく必要だとわかったから」。こう語るマイケル・ファスベンダーの真剣な面持ちに、失礼ながら少し笑ってしまった。彼の持つストイックなイメージと重なったからだ。現在のファスベンダーが真摯過ぎるほど真摯に役と向き合うように、ゲームをプレイする若き日の彼も、気軽な気持ちではなかったのだろう。そんなファスベンダーが同名の人気ゲームを実写化した『アサシン クリード』で、製作と主演を務めている。23歳でゲームの世界とは別離しているため、「『アサシン クリード』をプレイしたことはなかった」が、その世界観にすっかり魅せられてしまったそうだ。「現代の人間が祖先の記憶を持ち、その身に起きたことを追体験するアイデアが魅力的に思えた。僕の役目は、それらを映画的体験に変換できる脚本家を探すところから始まったね。その後、出来上がった脚本を手に今度は監督を探し、キャスティングをし…。長い期間、作品に関わってきたことは確かだよ」。「撮影が始まってからも、脚本の手直しをしたり…」と製作者としての仕事がまだまだ続く中、俳優としては2つの役を演じることに。15世紀のスペインで信念の戦いを繰り広げる戦士アギラール・デ・ネルハと、彼の運命を追体験する子孫カラム・リンチだ。「まずはアギラールの撮影をし、その後にカラムの撮影をした。だから、一人二役の難しさはそれほどなかったんだ。シーンによっては、それぞれの役を同じ日に撮ることもあったけどね。そのときは髭をつけ、ウィッグをかぶり、髭を取り、ウィッグを外し、また髭をつけ…。着脱に1時間半はかかるし、面倒だったことは認めるよ(笑)」。また、両者にはアクションシーンにおける違いも。中世の街並みを駆け抜けるアギラールに対し、カラムは祖先の記憶を追体験するための特殊な装置につながれている。「カラムのアクションはワイヤーに吊られながら行ったのだけど、ワイヤーを固定するハーネスはすべての男にとって苦しいものだよ(笑)。アギラールのアクションの方が断然楽しかった。猛暑のマルタ島で中世の衣裳を着るつらさがあったとしてもね。ただ、それぞれのシーンで僕が学んだのは、どんなアクションにも感情を伴わせられるということ。カラムの感情も、アギラールの感情も、アクションを通して語ることができたと思う」。たしかに、本編の大半を占める彼らのアクションから、その心中が伝わってくる。とりわけ、激変した人生の中で成長していくカラムの心の変化は見どころだ。「カラムの現実と僕の現実はあまりに違い過ぎるけど、彼を生み出し、作り上げ、その成長を見守ることはできた」と語るファスベンダーもまた、変化する人生を歩んできている。「何事においても、“一夜にして”なんてことはないからね。人生は徐々に変わりゆくもの。僕自身、(俳優の)仕事に全くありつけなかったのが、ある時期を境に変わった。そうやって仕事が舞い込んでくるようになると、今度は最高の人たちと仕事をする機会もやってくるようになるんだ」。傍目には華やかな「僕の現実」の中で、地に足のついた印象を放つマイケル・ファスベンダー。ファンタスティックでありながらリアルな感触のある作品に仕上がった『アサシン クリード』自体も、彼自身と重なる。「シンプルな人生を送ろうと心掛けているんだ。僕の役目は、ただ仕事に集中すること。すごくラッキーだし、夢のような場所にいるのは自覚しているけど、あまりにも華やかなものとは距離を置くよう自分を戒めている(笑)。世界中を回ることができたり、こうして日本に来ることができる時間も楽しんでいるけどね」。「僕はラッキーボーイなんだ」。こう言って笑顔を見せるのは、リドリー・スコット、スティーヴ・マックイーン、ダニー・ボイル、デヴィッド・クローネンバーグ、ブライアン・シンガー、クエンティン・タランティーノ、フランソワ・オゾンなどなど、挙げきれないほど大勢の名監督たちに望まれてきた身だから。名匠をこれ以上独り占めしたら、俳優仲間たちに嫉妬されるのでは?と訊いてみると、「でも、コーエン兄弟やクリストファー・ノーランとも仕事をしてみたいな」との呟きがこっそり返ってきた。俳優として出演したいのは「いい映画」、製作者として作りたいのも「いい映画」。「いい映画とは、いい物語を語っている映画のこと」だそうだ。「それ以上の望みはないよね。僕は物語の力というものを信じている。どんなに大きな規模の作品でも、小さな規模の作品でも構わない。いい物語を語りたいんだ。たとえ興味深い役柄に巡り合えたとしても、ストーリーが酷ければ全く意味がない。優先順位をつけるなら、ストーリー、監督、その次が自分の演じるキャラクターといったところかな」。ちなみに、一観客としても当然「いい映画」を求めているそうだが、最近はもっぱらドキュメンタリーに魅了されているという。「ここ数年、本当に興味深い作品が多いよね。つい最近観た中では、『13th -憲法修正第13条-』『O.J.:メイド・イン・アメリカ』(原題)が面白かった。少し前のテレビ番組だけど、HBOの『ザ・ジンクス』(原題)も。ただし、ダークなドキュメンタリーを観過ぎると、悪夢にうなされるから体によくないのだけど(笑)」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:アサシン クリード 2017年3月3日より全国にて公開(C) 2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures.All Rights Reserved.
2017年02月28日リドリー・スコットが手がけ、歴史的傑作といわれた『エイリアン』シリーズに繋がる原点を描く『エイリアン:コヴェナント』。このほど、お馴染みの(!?)エイリアン登場シーンや重要キャラクターたちが顔を揃える衝撃の予告編映像と劇中写真が解禁となった。人類の植民地を探す宇宙船コヴェナント号。乗組員が未知の楽園を発見したと思ったのもつかの間、実はそこは暗黒の危険な世界だった。想像を超える脅威を見いだした彼らは、命からがら逃げ出さなければならない。“宇宙の楽園”が恐るべき真の姿を現したとき、我々はかつてない驚きと衝撃に満ちた新たな神話の目撃者となる――!本作は『エイリアン』の生みの親であり、監督を務めたリドリー・スコットが、35年以上の時を経て再びメガホンを取る話題作。今年は『ブレードランナー 2049』も控えているスコット監督が、自身で作り上げ、伝説的シリーズとなったあの世界を再び構築する。到着した予告編は、男性の背中から“何か”が現れようとしている、まさに本作を象徴するような圧倒的な恐怖から始まる。さらにコヴェナント号の乗組員が、新しい惑星への期待の表情を浮かべる一方で、主人公ダニエルズが「(この惑星に)何がいるか分かりませんよ」と不安を吐露する様子も描かれる。降り立った惑星は、水や植物が存在し、自然豊かな場所に見えたが…。やがて悲鳴と銃声が響き渡り、洞窟では『エイリアン』ファンにはお馴染み、フェイスハガー(顔面に張り付くエイリアン)が!そしてラストには、シャワーを浴びる男女がエイリアンに襲われ、真っ赤に染まる衝撃的なシーンが待ち受ける。ド肝を抜くショッキングな展開と、謎に包まれたストーリーにますます期待が高まる映像だ。また、注目すべきは、“アンドロイド”を演じるマイケル・ファスベンダーの姿。前作『プロメテウス』と“同一人物”なのか、それとも、“別の”アンドロイドなのか、その存在は未だ謎に包まれている。先日『アサシン クリード』のPRで来日し、気さくな姿で日本中を魅了したマイケルが、本作で演じるキャラクターも見逃せない。さらに、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でヒロイン・ティナを演じ、世界中から注目を浴びたキャサリン・ウォーターストン演じるダニエルズにも注目!映像、そして画像からも、『エイリアン』でシガニー・ウィーバーが演じたリプリーを彷彿とさせる強き女性の姿を映し出している。『エイリアン:コヴェナント』は9月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月20日受賞式を前に『ラ・ラ・ランド』の圧勝が予想される第89回アカデミー賞だが、対抗馬として高く評価される秀作も少なくない。いま、ハリウッドが最も熱い視線を送る俊英、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』もその1本。大げさではなく、全人類必見の傑作だ。突如、世界12の都市に降り立ち、静止する巨大な飛行物体。米軍に雇われた言語学者のルイーズは、シェルと名付けられた船内にいる謎の知的生命体との意思疎通を試みる。“彼ら”は触手から吐き出す水墨のような液体で円形を描き、他者とのコミュニケーションを図っていた。その円形に刻まれたメッセージの解読を粘り強く続けるルイーズ。一方、中国やロシアは飛行物体への攻撃を検討。アメリカも対応を迫られる…。彼らが地球に来た目的は?人類がエイリアンと遭遇し、交流(もしくは攻防)を繰り広げるSF映画は、これまでにも数多く存在するし、名作もあれば、駄作もある、いわば手あかのついたジャンルだ。にもかかわらず、本作には見る者をつかんで離さない強烈な“引力”がある。その引力とは、映画が投げかける愛と死、そして時間といった人生のナゾ。ちょうど、ルイーズが宇宙人と対話するように、私たち観客もスクリーン越しに『メッセージ』と対話を重ねるのだ。飛行物体が飛来した12の都市がそれぞれの反応を示したように、『メッセージ』に対しても十人十色、さまざまな意見や解釈があるはずだ。決して難解な内容ではないが、見終わった瞬間は「いままで見ていたものは何だったんだろう?」と思案に暮れてしまうかも。だからこそ「あのシーン、どう思う?」と誰かと対話できるのが、本作の醍醐味。そう考えると、宇宙人の到着を意味する原題“Arrival”より、邦題『メッセージ』のほうが本質を突いている。第83回アカデミー賞の外国語映画賞候補となった『灼熱の魂』をはじめ、『プリズナーズ』『ボーダーライン』といった秀作でパワフルな演出力を発揮してきたヴィルヌーヴ監督が、本作ではSF的センスの高さも証明。10月に公開される『ブレードランナー 2049』でもメガホンをとり、さらには一大SF叙事詩『砂の惑星』のリブートに大抜擢されたのだから、その手腕は本物だ。次世代のリドリー・スコットと評するのも、ほめ過ぎではないだろう。第89回アカデミー賞ではSF映画として異例の作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、録音賞、音響編集賞の8部門にノミネートされている本作。でも、主人公ルイーズ役のエイミー・アダムスは主演女優賞候補に絶対挙がるべきだし、人類に走る緊張、そしてエイリアンたちの心情を代弁するヨハン・ヨハンソンの音楽もすばらしい。そもそも、視覚効果賞候補からもれているのも納得がいかず、正直8部門候補でも足りないほどだ。(text:Ryo Uchida)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2017年02月19日現在来日中のマイケル・ファスベンダー。日本でも“ファス様”の愛称で多くの女性ファンから愛され、「世界で最もハンサムな顔」第1位に選ばれたこともある彼は、今年、出演作がめじろ押し。中でも、『ブルー・バレンタイン』のデレク・シアンフランス監督のもと、アリシア・ヴィキャンデルとリアルでも恋に落ち、夫婦役を演じている『光をくれた人』は、男の色気をいかんなく発揮し、「こんなファス様を待っていた!」と話題を呼んでいる。『光をくれた人』は、シアンフランス監督が世界40か国以上でセンセーションを巻き起こしたオーストラリアの作家M・L・ステッドマンのベストセラー「海を照らす光」を映画化。本作の主人公トム・シェアボーンを演じているのが、ファスベンダーだ。『それでも夜は明ける』『スティーブ・ジョブズ』でアカデミー賞に2度ノミネートされたファスベンダーは、戦争の傷跡から心を閉ざしてしまい、孤島の灯台守となり、そこで出会った妻イザベルを献身的に支える夫を熱演する。『300〈スリーハンドレッド〉』(’07)で映画デビューを果たし、セックス依存症の男を演じた『SHAMEーシェイムー』でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞するなど、絶賛を受けたファス。『プロメテウス』や『X-MEN』シリーズなどのエンタメ超大作から、『それでも夜は明ける』のような、その年の映画賞を総なめにしたドラマ作品まで出演し、いま世界から最も注目を集める実力派俳優の1人だ。日本では、“ファス様”の愛称で多くの女性ファンから愛され、アメリカ映画サイト「TC Candler」による「世界で最も美しい顔100人」(石原さとみや桐谷美玲がランクインすることで毎年話題)の男性版で見事1位に輝いたことも。『光をくれた人』のヒロインを演じたアリシアとはプライベートでも恋人同士となり、実は昨年9月末にアリシアが初来日した際にお忍びで同行、日本を満喫していたといわれている。まさに、ハリウッドの新たなビッグカップルとして話題の2人。同作では、自ら提案したこだわりのラブシーンなど、観ているこちらまで熱くなるような演技を超えた愛の演技も見どころの1つとなっている。ハリウッドの“イットガール”と呼ばれたアリシアだけでなく、世界中の女性たちのハートを鷲づかみにした『光をくれた人』の熱演には、早くも「こんなファスベンダー見たことない!」「ファスベンダーに守られたい」という声や、日本のマスコミからは「寡黙で芯があるところが、高倉健さんを彷彿とさせる」といった声も上がっているほど。そんなファスは今年出演作が続いており、まさに“ファス様イヤー”となっている。■アサシン(暗殺者)として覚醒したファス様が歴史の謎に挑む!『アサシン クリード』全世界で人気の同名ゲームシリーズを、自らプロデューサーを務めて映画化。アサシン(暗殺者)として活躍した伝説の祖先の記憶を、遺伝子操作により呼び覚まされた死刑囚の男が、歴史の裏に隠された多くの謎に挑む、ミステリーアクション(3月3日公開)。■ファス様またしてもアンドロイドに!『エイリアン:コヴェナント』リドリー・スコット監督が手がける『エイリアン』シリーズ最新作であり、『プロメテウス』の続編。銀河系のはるか彼方の惑星を目指して出航したコロニー船、コヴェナント号は、謎の惑星にたどり着き、かつてプロメテウス号に乗船していた生存者と出会うのだが…。前作同様アンドロイドのデヴィッド役を演じているファス様に注目(9月公開)。『光をくれた人』は3月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:光をくれた人 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
2017年02月16日クリステン・スチュワートが主演を務め、フランスの鬼才オリヴィエ・アサイヤスが2016年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『パーソナル・ショッパー』。このほど、サスペンスフルな特報映像が解禁となった。パリで、セレブのための代行買い物人“パーソナル・ショッパー”として働くヒロイン。鍵を預かり、他人の家に出入りし、時にはプライベートも覗くことになる。そんな彼女の “隠された欲望”が、不可解な出来事を引き寄せ、ある日、謎のメールが届く――。日本ロケを行ったリドリー・スコット製作総指揮のSFサスペンス『ロスト・エモーション』、ウディ・アレン監督作『カフェ・ソサエティ』などの公開も控え、「シャネル(CHANEL)」のモデルとしても活躍するクリステンが、アサイヤス監督と『アクトレス~女たちの舞台~』に続く2度目のタッグを組んだ本作。先日解禁された、ファッショナブルでミステリアスな雰囲気のファーストビジュアルには早くも話題沸騰。カンヌ国際映画祭で称賛を受け、物議を醸しながら、監督賞に輝いた本作は、3月2日(木)より開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」への出品も決まっている。このたび解禁となった特報映像では、クリステン演じる主人公のモウリーンが、“パーソナル・ショッパー”として「シャネル(CHANEL)」や「カルティエ(Cartier)」などの息を呑むほどの煌びやかな衣装やアクセサリーを、次々と購入していくシーンが映し出される。そんな中、彼女の携帯に届いた「別人になりたいんだろう?」という奇妙なメッセージ…。決して触れてはいけないはずだった商品に身を包むモウリーンの身に、何が起きたのか?緊張感あふれる音楽が、さらに刺激的でサスペンスフルな物語を予感させている。『パーソナル・ショッパー』は5月、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月03日