マルチタレントのリリー・フランキーが主宰し、7月11日に東京・中野サンプラザで行われたライブイベント『ザンジバルナイト2015』の模様が、WOWOWで8月8日(20:00~)に放送される。このライブは、リリー・フランキーと、ミッツ・マングローブを総合司会に、"昭和の音楽番組"をイメージさせるステージセットで、生バンドの演奏に合わせて、アーティストたちがカバー曲とオリジナル曲を披露するというもの。Every Little Thingの持田香織が、堺正章の「さらば恋人」を歌ったり、三浦大知が沢田研二の「勝手にしやがれ」に合わせて登場するなど、第一線級のアーティストが、次々に昭和歌謡でパフォーマンスを繰り広げた。このほかにも、友近ふんする演歌歌手・水谷八重子が、松田聖子の「夏の扉」などを演歌調で歌い上げたり、ミッツ率いる3人組ユニット・星屑スキャットが、リリー作詞の「新宿スキャット」を見事なハーモニーで聞かせるも、リリーから歌詞の誤りを指摘されたり、持田がマキタスポーツとムード歌謡風衣装で「別れても好きな人」をデュエットしたりと、バラエティ豊かなラインナップで会場をわかせた。トリは、同イベント初出場の真心ブラザーズが務めたが、リリーは「『いやぁ、いつかザンジバルナイトに出たかったんですよ』って言ってくれて。でも、うそでしょう、それ(笑)」と素直に喜ばず、発言の本心を怪しんでいた。
2015年07月31日「ぴあ」調査による2015年7月25日のぴあ映画初日満足度ランキングは、太平洋戦争に従軍した作家・大岡昇平の代表作を塚本晋也監督が自らの主演で映画化した『野火』がトップに輝いた。その他の写真『野火』の舞台は第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、結核を患った主人公・田村一等兵は部隊からも野戦病院からも追い出され、空腹と孤独を抱えながら果てしない原野を彷徨う。田村を始め次第に狂気を帯びていく兵士たちの姿が、最前線の強烈な映像と共にスクリーンから迫ってくる。観客からは「戦争では何が、誰がまともかわからない。そんな状況に恐怖を抱いた」「銃撃シーンは直視するのも辛くて逃げ出したくなった」「今回で2回目の鑑賞。とにかく戦争は嫌だというのを前よりも強く感じた」などの感想が上がった。本作は塚本監督が“いまの時代に問うべき作品”という強い想いから作り上げた作品だ。しかし監督は決して、観る者に思想やメッセージを押し付けているわけではない。観客は「監督の言う通り、言葉が出るには2日かかる。単純に反戦映画ではなく、観る側の感じ方を意識して作られていて、“シンプルだけど深い”を味わった」「美しい風景は心に突き刺さり、登場人物と一緒に観ているような気分になった。生きることとは何かを考えた」など、本作を通して様々な思いをめぐらせたようだ。また劇中には凄惨なシーンも数多く登場するが、「苦手な描写もあったが、塚本監督の想いの強さを感じて色々考えさせられた」「グロテスクなものは得意ではないが、そんなことは言っていられない。本当はもっと残酷な状況だったのだから、目をそらさないで観ないといけないと思った」「原作を読んだときは、描かれる状況と現実がかけ離れすぎていると思ったが、映画を観ると、日本が今まさに置かれている状況と重ねて、自分もこの状況と向き合っていかなければならないと強く思わされた」など、目を背けず画面から何かを見出そうとした観客も多数見られた。『野火』は監督の想いに賛同したリリー・フランキー、中村達也、森優作といった共演者や多くの協力者に支えられ作られたインディーズ作品だ。しかし出演陣の圧巻の演技や、リアリティあふれる凄まじい描写は、圧倒的熱量を持って観客に届いたようで「今回で3回目の鑑賞。やっと冷静に観ることができた。戦争体験をしていない私たちには想像できないもなので、ひとりで受け止めるより他の人にも観てもらって感想を共有したいし、そうすることで救われたい」「戦争を知らない世代にこそ観てほしい」「自分と同じ20代の若者に観てもらいたい」といった熱い声が寄せられた。本作は今後も口コミで動員を伸ばすだけでなく、毎夏、どこかで上映されては新たな観客に出会う作品になりそうだ。(本ランキングは、7/25(土)に公開された新作映画7本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『野火』公開中
2015年07月27日7月30日(木)、31日(金)、京都文化博物館別館にて、「音楽」と「おんなのこ」をテーマにした映画上映イベント「20HIVE Film Fes ‘15」が開催される。1日目となる30日(木)は、「おんなのこかんとく」をテーマに、「表参道合唱部!」(TBS)出演の森川葵主演『おんなのこきらい』の上演と監督トークショーや、立命館大学映像学部の女子学生による作品上映が行われる。31日(金)の2日目は「音楽で魅せる映画」をテーマに、テレビ朝日「相棒 Season4」や映画『百夜行』、アニメ「黒子のバスケ」などを手がけた福岡出身の脚本家・入江信吾が企画、製作、脚本を務め、落合モトキ、リリー・フランキー、板谷由夏、博多華丸ら福岡出身者が数多く参加した『なつやすみの巨匠』の上映と音楽監督の江崎文武によるトークショーが行われる。また同日、「Women in Japanese Film Industry」をテーマに、『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子、「私立探偵 濱マイク」シリーズの林海象、『おんなのこきらい』の加藤綾佳が登壇するトークイベントが開催される。主催団体の「20HIVE」は、“20代の巣”を意味する立命館大学映像学部の学生を中心とした団体であり、20代のアーティストやエンターテイナーのマネジメントやプロモーションを行う。新世代によるベテラン作家を巻き込んだイベントとして、注目を集めそうだ。「20HIVE Film Fes ‘15」は、京都文化博物館別館にて7月30日(木)、31日(金)開催。(text:cinemacafe.net)
2015年07月16日iTunes Storeでは、映画レンタルを100円で楽しめるお得な「今週の映画」を毎週提供中です。今レンタルすれば30日間好きな時に視聴できるので、すぐには見られないという人もチェックしておかなきゃソン! レンタルは初めてという方のお試し利用にもおススメですよ。○バカバカしいことに一所懸命な青春は、切なく美しい「ホルモー」って何? と問われれば、この世ならざる存在=式神を操って戦わせるチーム対抗競技のようなもの、と答えるしかないのですが、意味分かりませんよね。それがまた一発ギャグの連続にしか見えない妙な言葉と振りの連続なんです。京都の4つの大学にあるサークルがそれを伝統的に行ってきたという設定で、主人公・安倍(山田孝之)は京大のホルモーサークル「京大青竜会」に入ってしまうわけですが、そのいきさつから種明かしまでが丁寧に積み重ねられるために、実際にホルモーバトルが開催される頃には観ている側もそのおかしな光景を受け入れるどころか、応援したくなってしまいます。ヘンテコな世界を描きつつも、これはまごうことなき青春映画! 大学のサークルって、高校生の部活よりも自由で自主的。興味本位がいつしか本気になり、恋愛模様も織りなされ……。そんな学生気分が思い出される作品です。主演の山田孝之ほか、人気俳優のはまり役な演技にも注目です。(作品紹介)<< 京大に入学した安倍(山田孝之)は、「京大青竜会」という怪しいサークルの新歓コンパで美しい鼻を持つ早良(芦名星)に一目惚れし、うっかり入会してしまう。そこには、大木凡人そっくりの女子・楠木(栗山千明)に日本オタクの帰国子女・高村(濱田岳)、俺様オーラ全開なイケメン・芦屋(石田卓也)など一風変わった奴らがいた。ただのレジャーサークルと思われていた青竜会だったが、ある日会長の菅原(荒川良々)から、実は"オニ"と呼ばれる式神を操り戦わせる謎のバトル"ホルモー"を行うサークルだと告げられる。彼らは実際に"オニ"を目にし、"オニ"を操るオニ語と指令ポーズを覚えるなど、完全に"ホルモー"に巻き込まれていく――。○つながり作品コメディ作品の印象が強い山田孝之ですが、シリアスな作品でも主演を務めています。こちらは2013年とわりと最近の社会派サスペンス。雑誌『新潮45』の編集者をモデルにしたノンフィクション小説『凶悪 -ある死刑囚の告発-』を原作にした作品です。山田孝之演じる藤井に余罪の告白をする死刑囚役・ピエール瀧と、怪しい不動産ブローカー役のリリー・フランキーは、この作品で第37回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を始め、数々の賞を受賞しています。
2015年07月15日BSプレミアムのスペシャルドラマ「洞窟おじさん」の完成試写会が7月15日(水)都内で行われ、主演のリリー・フランキーと中村蒼が出席した。加村一馬さんによる実録小説「洞窟オジさん 荒野の43年 平成最強のホームレス驚愕の全サバイバルを語る」を実写ドラマ化。13歳の頃に親の虐待から逃れるために愛犬シロと共に山奥の洞窟に隠れ住み、社会から切り離されて43年もの間サバイバル生活をした加山さんの奇想天外な半生を、リリーさんと中村さんの二人一役で描く。野獣スタイルで青年期を演じた中村さんは「髪の毛をボサボサにして体も黒く塗って、イノシシの毛皮をまとって……ここまで激しいビジュアルはこの作品くらいしかないと思ってやりました」と挑戦を口にしながらも「完成版を観た時に、リリーさんに比べて自分だけ野獣感があって驚きました」と苦笑い。自身のサバイバル体験を聞かれると「サバイバルじゃないと言われるけれど」と前置きしつつ「16歳で上京して一人暮らしを始めた時に、お風呂の蛇口を捻ったらお湯が出なかった。ガス屋さんに連絡する事すら知らず、その日は水のシャワーを浴びました」と若気の至りを恥ずかしそうに振り返っていた。一方のリリーさんは「お話をいただいた時にタイトルが素晴らし過ぎて、引き受けないのはしゃくだと思ったし、俺が断ったらどうせピエール瀧がやるんだろうと思ったから」と笑わせながら「台本をちゃんと読まないまま引き受けた珍しい作品。ぜひやりたいと決めました」と舞台裏を紹介。モデルとなった加村さんには撮影中に対面したそうで、リリーさんは「僕自身に近いものがあった。人と接するのは煩わしいけれど、人と一緒にいないと満たされないという思いは都市生活をしている人も同じ。だから“洞窟おじさん”は特別な人ではない。泣く場面では自然と泣けた」と共感。それでも印象的な場面を聞かれると「一番印象的な場面は編集で切られたので何とも言えない」と冗談めかしつつ「50歳を過ぎて、ここまで脱いだり、走ったり、格闘したりすることはないので、撮影以来ずっと膝が痺れています」とクレームを入れていた。NHKBSプレミアムのスペシャルドラマ「洞窟おじさん」は、7月20日(月)午後9:00放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月15日ジョニー・デップ(Johnny Depp)とヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)の娘で16歳のリリー・ローズ・デップ(Lily-Rose Depp)が、今度はアイルランドのラッパーのMVに出演した。先週、「シャネル(CHANEL)」のオートクチュール・コレクションにモデルとして登場したリリー・ローズだが、今度はアイルランドのラッパー、レジー・スノウ(Rejjie Snow)の「All Around The World」のMVに出演している。リリーは、レジーの熱烈なファンという設定で、出待ちしていた追っかけファンたちの中から選ばれて、彼の車に乗せてもらうというストーリーが展開する。実は、女優のキャリアもスタートさせているリリー・ローズ。日本では7月18日から公開の『Mr.タスク』に出演、父であるジョニーとの共演も果たしている。
2015年07月13日ハリウッドで活躍するウェイン・ワン監督が日本人俳優を起用し映画『女が眠る時』を製作。クランクアップを迎えた7月11日に都内で会見が行われ、主演のビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリとワン監督が出席した。その他の画像スペイン人作家のハビエル・マリアスの短編小説「WHILE THE WOMEN ARE SLEEPING」をワン監督が日本で撮影売ることを提案し、製作が決定した本作。妻と共にリゾートホテルを訪れた作家が目撃した、初老の男と親子ほど年の離れた若い女性の異様な愛を官能的に描き出す。6月16日にクランクインし、メインのホテルのシーンは静岡県河津町の伊豆今井浜東急ホテルおよび、河津町、下田近郊で撮影。この日の都内(北青山)での撮影で全てのシーンを撮り終えた。たけしにとっては自身の監督作以外での映画主演は『血と骨』以来、12年ぶり。開口一番「渡辺謙です」と自己紹介するなど随所にジョークを交えつつ「自分のキャリアの中で久々に緊張して、最初は手探り状態が続いた。やってみて、役者としても監督としてもいい勉強になった」と振り返った。現場ではワン監督が一方的に演出するだけでなく、常に台本に変更が加わり、俳優陣にアイディアを求めることも多かったという。西島はその様子について、特にワン監督とたけしのやり取りを指して「偉大な映画作家2人と現場でご一緒できて、2人が話し合ってどんどん膨らんでいくのを見ることができたのは僕にとって財産。さっき(撮影が)終わったばかりで落ち込んでいます(苦笑)」と語る。ワン監督はたけしについて「この作品にとってのもう一人の監督。こちらから『日本人ならこういう状況に置かれた時、どうする?』などとアイディアを求めたこともありました」と話した。忽那は、たけしが演じる初老の男・佐原の理想の女性として幼い頃より育てられてきた美樹を演じた。当初、監督は忽那は美樹のイメージと違うと感じていたものの、会ってすぐに起用を決断したという。忽那にとっても挑戦となったが「クランクインまでは時間があり、監督と文通のようにコミュニケーションをとりながら作っていきました」と述懐。撮影に入っても常に変更があり「予測不可能な毎日で、いつも以上にどちらに傾いても役がぶれないようにと考える時間が長かったです」と苦労の日々を明かした。このほか、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子も出演。現時点で未定ながらも、今後、海外の映画祭への出品などにも注目が集まる。
2015年07月13日ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリがベルリン国際映画祭銀熊賞に輝くなど世界的な活躍を見せるウェイン・ワン監督の最新作『女が眠る時』に出演。クランクアップを迎えた7月11日(土)に都内で記者会見が行われた。香港出身でハリウッドでも活躍するワン監督がスペイン人作家ハビエル・マリアスによる短編小説「WHILE THE WOMEN ARE SLEEPING」を日本で撮影することを自ら提案。リゾートホテルで、初老の男・佐原と親子ほど年の離れた若く美しい美樹の間にある愛情を目にした作家・健二が彼らに心奪われ、執拗に追いかけ、次第に自分を見失っていくさま、佐原が美樹に注ぐ異常な愛が描き出される。撮影は6月半ばに始まり、メインのホテルのシーンは静岡県の「伊豆今井浜東急ホテル」および、近郊の河津町、下田で撮影され、この日、都内の北青山での撮影でクランクアップを迎えた。佐原を演じるたけしさんにとって、自身の監督作以外の作品に主演するのは『血と骨』以来、12年ぶり。開口一番「渡辺謙です。トニー賞がもらえず、殴ってやろうかと…」と語り笑いを誘う。本作への出演を決めた理由についても「スケジュールが合ってギャラもらえるから。金をくれれば親でも殺す芸人なので」と冗談を連発していたが「キャリアの中でも久々に緊張し、最初は手探りの状態が続いた。やってみて役者としても監督としてもいい勉強になりました」と大いに刺激を受けたよう。ワン監督は現場でもどんどん台本に変更を加えていくタイプで、たけしさんをはじめ、キャスト陣にも積極的に行けんやアイディアを求めたそう。たけしさんについてワン監督は「この作品にとってはもう一人の監督」と最大限の賞賛を送る。たけしさんはワン監督の現場について「基本的に、おれの作り方と似ているなと感じた。違うのはおれは適当で『こんなもんでいいや』というところ。やってることは同じだけど(笑)」とまたも冗談に紛れさせつつ、現場で感じた“共鳴”を明かした。作家の健二を演じた西島さんは、ワン監督がベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた『スモーク』に言及し「個人的に何度も見直してる映画で、何度見ても『この映画は何なんだ?』『この役者たちの素晴らしさは何なんだ?』と感じる」と語り、今回の作品へのオファーと共にすぐさま香港に飛んで、監督と話をしたと明かす。「役について深く話をして、自然にスーッと(本作への参加が)始まった感じだった」と振り返る。西島さんにとって、たけしさんは自身の出世作と言える『Dolls/ドールズ』の監督でもあるが、今回の現場について「偉大な映像作家2人と現場をご一緒できて幸せでした。さっき、(全ての撮影が)終わったばかりで落ち込んでいます(笑)。どんどん新しいシーンが増えていくのは刺激的でしたし、お2人が話して、どんどん膨らんでいくのを見られたのは僕にとっては財産です」と充実した表情を見せた。忽那さんは、少女の頃から佐原の理想通りに育てられてきた美樹を演じたが、実は当初、忽那さんはワン監督がイメージする美樹とはやや違っていたそうで「役をいただけるとはあ思ってないところから、『一度お茶でも』とお会いした」とのこと。ワン監督は直接会って、すぐに忽那さんの起用を決断したという。忽那さんは「クランクインまで時間があり、美樹というなかなかない育てられ方をした女性ということで、自分一人では見失ってしまうところを、監督と文通のようにコミュニケーションを取りながら作って生きました」と述懐。撮影でも「予測不可能な毎日で、役がどういう気持ちに傾いても、ぶれないようにといつも以上に考える時間が多かったです。刺激的で挑戦的な日々でした!」と笑顔で語った。たけしさんは、自身が演じた佐原を「変態」と自虐的に評するが、ワン監督は原作を読んで「変態ながらも共感できた」と語る。「この初老の男が眠る少女をビデオに収めるのですが、そこに純粋なものが凝縮されているのを感じました。彼はいつか彼女が自分を捨てるであろうことも薄々感じているのです。その意味でこれは“裏切り”を描いたヤクザ映画のようなものだとも言えます」と語り、完成に向けての手応えをうかがわせた。このほか、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子が出演することも発表された。『女が眠る時』は2016年公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月13日細田守監督の最新作『バケモノの子』が7月11日に、全国456スクリーンで封切られ、東京・TOHOシネマズスカラ座で初日舞台あいさつが行われた。細田監督は、声優を務める役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋とともに登壇し、「あおいさんの表現する力はすごい」「この前、リリー・フランキーさんと飲みながら『広瀬すずは天才だ』と語り合った」とキャラクターに命を吹き込んだ女優陣を絶賛した。『バケモノの子』初日舞台あいさつ/その他の写真興収42億円を超えた『おおかみこどもの雨と雪』に続くファン待望の新作は、交わることのない人間界と渋天街(じゅうてんがい)と呼ばれるバケモノ界を舞台に、ふたつの世界に生きるひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノの交流を描く。主人公・九太の少年期を演じる宮崎は「男の子を演じるのは初めてで、とても難しかった」。一方、声優初挑戦の広瀬は「仕事を始めてこの3年間で、一番緊張したお仕事。第一声はガタガタで冷や汗をかいちゃいました」と苦労を振り返った。猿のバケモノを演じる大泉は、「肝心なシーンで、染谷くんが帰ってしまって(笑)。スケジュールの都合だから、しょうがないんですけど。そしたら、監督が『呼び戻しましょう』と言い出して」と苦笑い。青年期の九太を演じる染谷は、実際スタジオに舞い戻ったそうで「連絡をもらった瞬間、『洋さんだな』と思いました」。さらに九太を育てるバケモノ・熊徹役の役所が「僕はひとりでアフレコしていた」と明かすと、慌てた大泉は「いや、監督が…」と釈明していた。『バケモノの子』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年07月11日『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督の最新アニメーション映画『バケモノの子』が7月11日(土)に公開を迎え、ボイスキャストを務めた役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋が初回上映後の舞台挨拶に登壇した。人間の住む世界とは別の次元にあるバケモノたちが暮らす“渋天街”に迷い込んだ少年が、バケモノの熊徹を師匠として成長していくさまを描く。登壇陣は、思い思いにお気に入りのシーンや思い出深いシーンについて語ったが、会場をわかせたのは、やはり(?)大泉さん。自身が演じた熊徹の悪友・多々良、同じく悪友でリリー・フランキーが演じた百秋坊、染谷さんが演じる主人公・九太(青年期)の3人での終盤の感動的なシーンに言及した。大泉さんは、このシーンは3人一緒に収録するものと思っていたが、染谷さんはスケジュール表を見て、各人別収録であることを確認して先に帰ってしまったという。大泉さんが「このシーンこそ一緒に録った方がいいんじゃないか?」と控えめに監督に言うと、細田監督は「そうですね、呼び戻しましょう!」と染谷さんと連絡を取り、もう一度スタジオに戻ってもらい、3人一緒に収録を行った。大泉さんは、きっかけは自分ながらもあくまで呼び戻すのを決めたのは細田監督であると釈明!「(染谷さんは)奥さんとスーパーに買い物に行くところだった…」と申し訳なさそうに語り「戻ってきてくれて、(このシーンに)気持ちが入った」と振り返る。もちろん染谷さんは勝手に帰ってしまったわけではなく、あくまでスケジュール表を見て、別収録であると確認した上で帰ったのだが「(スタッフに)『お疲れさまです』と言われて『あ、おれ帰るんだ』と。僕ももちろん、一緒に録りたかったです。『戻れる?』と電話があった時、『(言い出したのは)洋さんだな』と思いました(笑)」とニヤリ。大泉さんは再度「僕じゃない!」と弁明していたが、このやり取りに熊徹役の役所さんが「僕は(リリーさんと大泉さんの)2人がいない時でも呼び戻さずにやってました(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。広瀬さんはボイスキャストの仕事は今回が初挑戦で「(芸能界で)3年仕事をしていて一番緊張しました!」と語るが、細田監督は「ワンテイク目からなんでこんなことができるの?と思うくらいに臨場感、緊張感がみなぎっていた」と絶賛!「リリーさんとお酒を飲みながら『広瀬すずは天才だ』という話で1時間40分くらい盛り上がってました(笑)」と明かした。『バケモノの子』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年07月11日いよいよ夏休みシーズン到来のこの時期、日本、米国、英国を代表する長編アニメーション映画が次々と公開を迎える。それぞれ師弟、仲間、親子の絆を描きながら、ひとしきり笑って笑って、胸アツにさせてくれる3本をご紹介!まず、7月11日(土)より公開されるのは、『おおかみこどもの雨と雪』『サマーウォーズ』などで、日本のアニメーション界をけん引する細田守監督が贈る、夏アニメ『バケモノの子』。ひとりぼっちの少年・九太とひとりぼっちのバケモノ・熊徹が出会い、師弟となって生活していくうちに、やがて本物の親子のような関係が生まれていく。役所広司、宮崎あおい、大泉洋、リリー・フランキーらベテランと、若手人気俳優の染谷将太と広瀬すずなどが集結する豪華声優陣にも注目だ。また、『怪盗グルー』シリーズの大人気キャラクターが満を持して主役で登場するスピンオフ作品『ミニオンズ』が、7月31日(金)公開される。本作は彼らが怪盗グル―に出会う前の物語で、最強のボスを探すため旅に出るケビン、スチュアート、ボブの3人の冒険が中心に描かれる。旅の途中にはさまざまな問題が待ち受けるが、ミニオン一族のために3人は強い絆で団結!もちろんドタバタトラブルも満載で、あらゆる時代を反映する“コスプレ”ミニオンが何ともキュートだ。そして、先週末7月4日に公開され、観客動員数3位、興行収入4位の大ヒットスタートを切った『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』も、胸アツ必至。アカデミー賞を多数受賞している英国アードマン・アニメーションズの大ヒットシリーズ『ウォレスとグルミット 危機一髪!』から生まれ、現在も老若男女に愛される、ひつじのショーンを主人公にした初の長編映画。本作では、ショーンを始め、おなじみの仲間たちがいつもの牧場を飛び出し、行方が分からなくなってしまった牧場主を探すため、大都会で大冒険を繰り広げる。注目なのは、牧場主とショーンたちで築かれる普遍的な家族関係だ。牧場主が父親とすれば、牧羊犬のビッツァーが長男で、ショーンとひつじたちがその弟、という関係ができ上がっており、まだ幼いころのかわいいショーンたちの様子も描かれる場面は必見。“失って初めて気がつく大切なもの”が、物語の軸となっており、ショーンたちが力を合わせて大都会で奮闘する姿は涙なしでは見られない!?各国のアニメーターが満を持して贈る、それぞれの最新作は、胸アツなそれぞれの絆を感じることができるに違いない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~ 2015年7月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.
2015年07月09日ハードコア・パンクバンドのBRAHMAN(ブラフマン)が、8月10日放送のNHK BSプレミアム『The Covers』(毎週月曜23:15~23:45)で、テレビの音楽番組に初出演することが3日、明らかになった。同番組は、ジャンルや世代を超えたアーティストたちが、影響を受けた曲や思い出深い曲をアレンジでカバーするという内容。8月10日の放送では、結成20周年を迎えたBRAHMAN が、彼らのルーツや、現在、これからへの思いが詰まった楽曲を披露する。パフォーマンスを披露するのは、ゴダイゴの「CHERRIES WERE MADE FOR EATING ~君は恋のチェリー~」(1977年)、ソウル・フラワー・ユニオンの「満月の夕」(1995年)。そして、自身のオリジナル曲「其限~sorekiri~」(2015年)も披露する。司会は、リリー・フランキーと、夏菜。
2015年07月03日俳優の佐藤健と神木隆之介が主演を務める映画『バクマン。』(10月3日公開)の主題歌と映画音楽をロックバンド・サカナクションが担当することが1日、明らかになった。サカナクションが映画音楽を手がけるのはこれが初となる。今回発表された主題歌のタイトルは「新宝島」。サカナクションのボーカル&ギターを務める山口一郎は、普段は漫画をほとんど読まないものの、本作の音楽を担当するにあたり、さまざまな漫画を研究した。その中で出会った手塚治虫作品に感銘を受けたことから、タイトルは手塚が1947年に発表した同名の漫画から付け、バンドとしても新しい地平を目指したいという思いを込めたという。曲の完成度を高めるため、作詞に6カ月の期間を要した山口は「書き上げるのにとても苦しみました」と振り返り、「なかなか歌詞が書けなかった時、大根監督に『自分の線を引けるようになることが漫画家の一人前の証』という漫画家さんのエピソードを聞いて、『線を引く』というワードをテーマに書き進めることにしました」と明かす。その結果として完成した主題歌は、「『歌詞を書く』というミュージシャンの葛藤と、漫画家さんの『描く』ということの葛藤を重ねることができた」と語り、「これからのサカナクションにとっても自信を持ってお送りできる作品に仕上がったと思います」と自信をのぞかせた。オファーを出した大根仁監督は、「映画『バクマン。』の企画が立ち上がったとき、内容よりもキャストよりも真っ先に思いついたのは、サカナクションに音楽を担当してもらうことでした」と告白。そして、「その直感は、映画が完成した今、まったく間違っていなかった」と確信を持つに至ったという。「劇中音楽はもちろん、主題歌も、映画の空気に見事に溶け込み、世界観を作り上げています」としつつも、「いや、むしろ、サカナクションの楽曲に導かれるように、僕はこの映画を作ったのかもしれません」とコメントし、楽曲の完成度の高さを絶賛した。映画『バクマン。』は、『デスノート』の大場つぐみ×小畑健コンビによる同名コミックが原作。2008年より週刊少年ジャンプに連載され、連載開始と同時に一般読者から業界関係者まで幅広い層から支持を受け、全20巻で累計発行部数1,500万部超の大ヒットを記録した。高い画力がある最高(佐藤健)とクラスメートの秀才で漫画原作家志望・秋人(神木隆之介)の高校生コンビが、漫画家を目指していく奮闘劇を描く。共演には、最高が思いを寄せるヒロイン・亜豆役に小松菜奈、2人と『ジャンプ』連載をめぐり白熱の戦いを繰り広げる最強のライバルにして天才マンガ家・新妻エイジ役に染谷将太、2人とよき友となる漫画家・福田真太役に桐谷健太、異色系漫画家・平丸一也役に新井浩文、遅咲き漫画家・中井巧朗役を皆川猿時。2人の才能を見抜くジャンプ編集部・服部哲役に山田孝之、そんな2人を陰で見守るジャンプ編集部編集長・佐々木役にリリー・フランキー、主人公・最高の叔父で漫画家の川口たろう役に宮藤官九郎といった実力派が脇を固める。(C)2015映画「バクマン。」製作委員会
2015年07月01日『モテキ』の大根仁監督が佐藤健、神木隆之介を主演に迎え、「デスノート」の大場つぐみ×小畑健コンビの傑作漫画を実写化する映画『バクマン。』。このたび本作の主題歌および映画音楽をサカナクションが担当することが明かされた。2008年より週間少年ジャンプで連載された「バクマン。」は熱狂的な支持を受け、全20巻で累計1,500万部超えの大ヒットを記録。劇場版となる本作では、週刊少年ジャンプ連載を目指す高校生漫画家(作画担当)・真城最高を佐藤さん、真城とコンビを組む(ストーリー担当)同級生・高木秋人を神木さんが演じるほか小松菜奈、染谷将太、山田孝之、リリー・フランキー、宮藤官九郎など、豪華キャスト陣が集結している。「音楽と映画が密接に結び付いた、今まで見たことのないような新しいジャンルの音楽映画が作りたい」という大根監督の思いから主題歌・劇伴ともにサカナクションにオファー!映画音楽全般をサカナクションが担当するのは本作が初となるが、主題歌となる「新宝島」は、ジャンプの頂点を目指す二人の高校生漫画家を描く本作からインスパイアされ、「線を描く」がテーマ。また、曲名は手塚治虫が1947年に発表した同名の漫画からつけたそう。普段漫画をほとんど読まないサカナクションのボーカル・山口一郎が本作の音楽を担当するにあたり、様々な漫画を研究し、漫画の古典として読んだ手塚治虫作品に非常に感銘を受け、この楽曲でバンドとしても新しい地平を目指したいという思いから「宝島」というタイトルに決めたという。大根監督は「映画『バクマン。』の企画が立ち上がったとき、内容よりもキャストよりも真っ先に思いついたのは、サカナクションに音楽を担当してもらうことでした。そしてその直感は、映画が完成した今、まったく間違っていなかった。劇中音楽はもちろん、主題歌も、映画の空気に見事に溶け込み、世界観を作り上げています」と直感が確信に変わったことを明かすと共に、楽曲を絶賛!一方監督からの熱いラブコールを受けた山口さんは「主題歌の『新宝島』は書き上げるのにとても苦しみました」と制作の苦労を語りつつも、「なかなか歌詞が書けなかった時、大根監督に『自分の線を引けるようになることが漫画家の一人前の証』という漫画家さんのエピソードを聞いて、『線を引く』というワードをテーマに書き進めることにしました。結果、書き上げることができた『新宝島』という主題歌は、『歌詞を書く』というミュージシャンの葛藤と、漫画家さんの『描く』ということの葛藤を重ねることができた」と明かす。主人公が漫画を執筆するペンの音がそのまま音楽になっていくなど緻密な計算のもと構築された楽曲満載で、全編に音楽が鳴り渡る音楽映画としても楽しむことができそうだ。さらに主題歌の解禁と共に、7月11日(土)より全国の劇場に掲示されるポスタービジュアルも解禁に!2015年秋の公開に向け、ますます盛り上がりを見せる本作。さらなる続報を心待ちにしたい。『バクマン。』は、10月3日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月01日映画『海街diary』の是枝裕和監督と、メインキャストの一人で4姉妹の三女・千佳を演じた夏帆が6月27日(土)、上映後のトークイベントに出席。映画を見たばかりの観客からの質問に答えた。吉田秋生の人気漫画の実写化で、鎌倉に暮らす3姉妹の元に腹違いの妹がやってきて、一緒に暮らし始めての1年を描いており、実際に1年にわたり、鎌倉の民家で撮影が行われた。映画公開後の、出演者と是枝監督によるトークイベントは、リリー・フランキー、樹木希林を迎えての回に続きこれが3回目となる。撮影に使われた民家は北鎌倉駅近くにあり、実際に人が住んでいる家。是枝監督曰く「原作を読んで、家がすごく大事だと思った。スタッフが必死に探してくれました。最初は正面の絵だけ、撮らせてくれるようにお願いして、それから『素敵な玄関ですねぇ…』と(笑)」と交渉を進めて丸ごと使わせてもらえるようにしたとのこと。「あの縁側を見たら、撮りたくなっちゃう(笑)。1年を通しての撮影だったので、(持ち主には)撮影のたびに近くのウィークリーマンションに移っていただきました」と家主の全面協力の下で撮影が可能になったと改めて感謝を口にする。夏帆さんも「これがセットだったら全然違った映画になっていた」と家の存在の大きさを口にする。夏帆さんは、姉役の綾瀬はるか、長澤まさみ、腹違いの妹役の広瀬すずとの共演について「本当に楽しかった。大好きな3人ですし、まさかこんなに好きになるなんて…(笑)。いい意味で普通の感覚を持ってるんです。最近も、会ってますしすごく一緒にいて落ち着くんです」と語る。撮影以外でも4人が“姉妹”になっていたことを物語る、こんなエピソードも!劇中、縁側でのシーンで夏帆さん演じる千佳が、次女の佳乃(長澤さん)の足を突っつくシーンがあるが、夏帆さんは「これは、撮影の合間に私がまさみちゃんの足をペタペタしてたら、監督がワーって走ってきて(笑)、『そのままでやってね!』と」とカメラを回し始めた」と明かす。是枝監督は、そのシーンについて「自分から出てくるものじゃないです(笑)。いつ撮っても、映画になる状況が4人にはありました」と振り返った。また、広瀬さんがサッカーをするシーンについて、その技術の高さについて質問も。是枝監督は「1年以上、コーチをつけてちゃんと練習させました。元々、バスケをやっていたから運動神経はいいんです。サッカーは、彼女(四女のすず)にとって大事な要素。すずは、ずっといろんなことを我慢してきて、サッカーの時だけ(内面が)表に出ると思った。撮影は時間がかかりましたけど、僕がOK出しても本人が納得がいくまで撮りました」と明かす。また、是枝監督はサッカーシーンの中で特にお気に入りのカットとして、ベンチ脇で応援している夏帆さんの姿に言及。「ベンチに千佳と浜田店長(※千佳の恋人/池田貴史)がいるんですが、すずのゴールの後の千佳の喜び方がすごく好きなんです」とここでも、夏帆さんが広瀬さんをしっかりと“妹”として見て、喜んでいたと称賛を送った。『海街diary』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年06月27日公開中の映画『海街diary』の上映後のトークセッションが6月21日(日)に開催され、是枝裕和監督とリリー・フランキーが登場。映画に隠された“仕掛け”や続編への期待などについて語った。吉田秋生の現在の連載中の人気漫画を映画化した本作。鎌倉を舞台に、古い日本家屋に暮らす幸田家の3姉妹と突然、彼女たちと一緒に暮らすことになった、死んだ父が遺した腹違いの妹の姿を静かに描き出す。リリーは、姉妹たちを知る喫茶店「海猫亭」のマスターを演じており、出番は決して多くないながらも4姉妹や風吹ジュンらと味のあるシーンを作り出している。是枝監督は前作『そして父になる』に続いての起用となるリリーさんについて「何もしないでそこにいることが一番難しいけど、それができるといちばん強い――それを最初から分かってて、プロの役者からしたら『困るな』という人」とその存在感を評する。リリーさんから「ストーリーがガッツリある漫画の映画化はやりやすいか?やりづらいか?」と質問されると監督は「どちらかと問われるとやりにくい。最初は苦労しました。僕も原作が大好きなので、何が好きなんだろう?原作は何を言おうとしてるんだろう?と読み取る作業があり、吉田さんの気持ちに入っていった」と述懐。例えば原作は長澤まさみ演じる次女・佳乃が恋人の部屋のベッドで目を覚ますシーンで始まり、映画もオープニングで同じシーンが描かれるが、この点について監督は「原作ではいろんなテーマが並走してるけど『居場所を探す』というのが大きなモチーフ。誰がどこに――誰の隣に居場所を見つけるのか?原作では佳乃の部屋は出てこない。最初は(佳乃の居場所は)朋章(※恋人/坂口健太郎)だったけど、それが変わっていく」とその意味するところを説明した。この長澤さんのベッドのシーンを含め、リリーさんは「四季を長澤さんが肉体で表現している。見終わってちょっとHな映画を見たような気持になった」と述懐。これについて是枝監督は「法事が3回も出てくる映画なので、死を巡るエピソードにくるまれると美しく哀しい話になってしまう。“肉体”と“食べること”という死と対極をきちんと体現したかった。次女(長澤さん)にエロスを、三女(夏帆)に食を担ってもらった。最初から長澤さんには『露出が多くなるかも』と伝えていた」とリリーさんの反応は狙い通りであったことを明かした。また、喪服などの衣裳でも姉妹それぞれ違いを出したそうで「衣裳の伊藤(佐智子)さんが繊細に考えてくれた。衣裳合わせの段階で『(姉妹の)下着から決めたい』と下着が(表に)出てくるわけじゃないのに言ってくれた」と語った。リリーさんはこのエピソードに興奮気味に反応し「幸(綾瀬はるか/長女)は上下バラバラッぽい。三女はボクサーパンツをはいてそう。すず(四女/広瀬すず)はお腹が冷えないパンツをはいていてほしい(笑)」と語り、是枝監督は「次女は日本のじゃないのをはいてます」と設定を明かし、リリーさんは「そうあってほしい!」と喜び(?)を口にする。会場は笑いに包まれるとともに、改めて是枝監督の繊細な映画作りに感嘆の声が漏れた。リリーさんは改めて4姉妹を演じた女優陣を絶賛。「主役を張れる綾瀬さん、長澤さん、夏帆さんが姉として、すずをあぶりだすようなお芝居をしている。カメラが回ってなくても姉としてすずに接していた」と証言する。是枝監督は嬉しそうにうなずき「(背の高さを記録する)柱の傷のシーンで、綾瀬さんがすずの髪を撫でるけど、あれは台本でも指示がないアドリブ。こういうことが自然にできる関係で、2人があそこにいるというのが素晴らしい」と称賛を送った。リリーさんは「続編が見たい」と語り、会場からは期待を込めた拍手が起こる。是枝監督は「みんなで『続編が見たい』と言ってもらえるくらいヒットすればいいねと話していた」と語り「これからお客さんが入って(続編の企画が)具体的になれば嬉しい」と現時点では白紙ながらも意欲をのぞかせていた。『海街diary』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年06月22日映画『極道大戦争』の初日舞台あいさつが20日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、キャストの市原隼人、成海璃子、リリー・フランキー、高島礼子、青柳翔(劇団EXILE)、でんでん、坂口茉琴が出席した。全国公開中の本作は、"ヤクザ・ヴァンパイア"によってヤクザ化した人々の抗争を描くエンターテイメント作品。神浦玄洋(リリー)を組長とする神浦組の舎弟・影山亜喜良(市原)。襲われて瀕死状態の神浦に首筋を噛まれ、超人的能力を身に付けた影山は、その敵討ちに挑む――というストーリーで、監督を三池崇史が務めている。主演の市原は、「オリジナルでやるのが難しい中で、ここまで笑って喜んで頂いて本当にすごい。これからはみなさんの作品になるので、心の中で可愛がってくれたら」と胸を張ってアピール。また、「クレイジーでぶっ飛んでて、本当にやるのかなと(笑)。でも、すべての部署のバイタリティがすごくて、三池組ならではの現場でした」と振り返ると、ヒロイン役の成海も、「台本を読んで何が何だか混乱したけど、この祭りに参加したいと思いました」と笑顔を見せた。一方のリリーも、「まさか公開されるとは思ってなかった。今は色んな規制があるのに、どんどん足しちゃって"R28"くらいまで上がってた。三池監督しかできない作品」とその過激な内容に驚いた様子。リリー演じる“ヤクザ・ヴァンパイア”を描く本作だが、「噛まれたら何になりたい?」の問いに、「大阪のおばちゃん。分かりやすい世の中になりそう」と答えた市原は、坂口から、「格好良い市原さんみたいになりたい」と言われて照れ笑いを浮かべていた。また、劇中キャラクター・KAERUくんによる瓦割りやアクション演舞で、会場を盛り上げたこの日の舞台あいさつ。カンヌ国際映画祭招待作品に選出されたことに続き、北米公開&世界21ヵ国での公開も発表され、市原は、「本当にすごいですね。他の国でも多くの人に楽しんで頂くことを願ってます」と喜びを語っていた。
2015年06月21日黒木メイサ、佐々木希、戸田恵梨香を主演に恋愛の「あるある」を描いたオムニバスドラマ「恋愛あるある。」。この度、新キャストも登場する劇中写真が一挙公開された。『新宿スワン』や、バラエティー、ドラマ、舞台などエンターテインメント界にはなくてはならない存在感を示す鈴木おさむが担当する本作。30歳を過ぎたある女子の実際のセリフ、「2020年東京オリンピック。私はその時、誰と一緒に見ているのだろう…?」仕事もあるが、結婚もしたいし、子どもも欲しい。が、その前に素敵な恋をしたい!だけど、そんなモノはいったいいずこに…!?本作は視聴者が “あるある”と共感することができる短編ドラマ集だ。初公開されたのは「シングルマザー恋愛あるある」で佐々木さん演じる仁江のシーン写真。舞台は仁江のパート先のスーパー。タイムセールのシールを別の商品に貼り替えようとしているずうずうしい客を発見した仁江は持ち前の正義感を発揮し注意する。しかし客もさるもの、「犯罪者扱いされた」ということで仁江の写真をすかさず携帯で撮影、ツイッターにアップしようとする。真相を知らない店長は仁江をその場でクビにしてしまう。そんな一部始終を千葉雄大演じる黒田が目撃、その後仁江に恋することになるという大事なシーンだ。スーパー店長を品川祐が、客をYOUが好演する。職を失った仁江は苦労の末、歯科助手の仕事にありつく。医院長はかわいいからと即、採用。そんなちょっとアクの強い歯科医院長を演じるのが「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔。ほかにも、仁江にいつも適切なアドバイスをしてくれる親友、奈美役として浅見れいな、同じシングルマザーの歯科助手チーフ藤田役としてMEGUMIが出演する。ほかにも、「社内恋愛あるある」では、黒木さん扮する清美の先輩役として坂井真紀、後輩に白洲迅、サークル時代の先輩には菜々緒、清美の上司に大倉孝二が登場。「同棲恋愛あるある」には同棲する戸田さん演じる真理とムロツヨシ演じる芯太の2人にアパートを紹介する不動産屋さんとして八嶋智人が、真理の後輩として森カンナが出演。本屋さんのオーナーとして登場し、3作品をおすすめの一作として紹介するナビゲーターのリリー・フランキーは、「“同棲恋愛あるある”など、同棲しているカップルが見るとけっこう笑えないところがいっぱい出てくると思う。“シングルマザー恋愛あるある”も“社内恋愛あるある”もみんながしていることだと思うので、できることならばオンタイムで当事者と見てほしいです。当事者と見ることによって自分たちのあるあるを脱却できるかということを確認してほしいです。オンタイムで当事者と一緒に見ないと、録画してどちらか一人だけで見てしまうとイライラして、“あんたも見てよ”みたいな話になる。ケンカの原因になると思うので(笑)」とコメントを寄せた。「恋愛あるある。」は6月24日(水)22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月21日三池崇史監督の最新作『極道大戦争』が北米をはじめ、世界21カ国で公開されることが決定した。6月20日に東京・TOHOシネマズ新宿で行われた初日舞台あいさつで発表された。第68回カンヌ国際映画祭“監督週間”で旋風を巻き起こした本作が、さらなる国際的な飛躍を遂げることになった。『極道大戦争』初日舞台あいさつ/その他の写真三池監督が原点回帰と位置づけ、「ヤクザヴァンパイアに噛まれたら、誰もがヤクザになってしまう」という唯一無二の完全オリジナルストーリーを映画化。新作撮影中の三池監督は初日舞台あいさつを欠席したが、主演の市原隼人をはじめ、共演する成海璃子、リリー・フランキー、高島礼子、青柳翔(劇団EXILE)、でんでん、坂口茉琴らキャスト陣が勢ぞろいした。市原は「ボーダーラインを壊す怪物的な破壊力。ぜひ世界中の人たちに楽しんでほしい」と海外配給に胸を高鳴らせ、本作の奇抜な設定については、「クレイジーでぶっ飛んでいる。オリジナルストーリーが難しい時代に、すべてがオリジナルというは本当にすごい」と熱弁した。共演陣も「何が何やら、すごく混乱しましたが、この祭りに参加したいと思った」(成海)、「まさか本当に公開されるなんて」(リリー)、「よく、わからない…でも面白い」(高島)、「深く考えるのは、やめようと思った」(青柳)、「台本を読んで、これ準備稿だろと思った」(でんでん)、「刺激が強い絵本みたい」(坂口)と思い思いに、“三池ワールド”の魅力を語った。『極道大戦争』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年06月20日三池崇史監督の最新作『極道大戦争』の初日舞台挨拶が6月20日(土)、東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、市原隼人、成海璃子、リリー・フランキー、高島礼子、青柳翔(劇団EXILE)、でんでん、坂口茉琴が登壇した。三池監督が原点回帰と位置づけた、渾身の完全オリジナルストーリーを映画化。“ヤクザヴァンパイア”に噛まれたら、誰もがヤクザになってしまうという衝撃の極道エンターテイメントで、第68回カンヌ国際映画祭「監督週間」での公式上映でも大旋風を巻き起こした。この日は新作の撮影を理由に、三池監督は残念ながら欠席。その穴を埋めようと(!?)、市原さんらキャスト陣は、本作の“ハチャメチャ”な世界観について言いたい放題だった。「クレイジーでぶっ飛んだ作品。すべてがオリジナルというのも本当にすごい」と市原さん。ヒロインを演じる成海さんは「台本を読んでも、何が何やらで、すごく混乱しました。でも、この祭りには参加したいなと思った」と笑顔を見せた。「よく分からない…でも面白い!ぜひ感性で楽しんで」(高島さん)、「深く考えるのはやめようと思った」(青柳さん)、「台本を読んで、これ準備稿だと思った(笑)。よくこんな企画が通ったな」(でんでんさん)、「まるで刺激的な絵本みたい」(坂口さん)と、やはり唯一無比な三池ワールドに圧倒されたようだ。いちばん“舌”好調だったのがリリーさんで、「イカれている」「この映画が公開されるなんて思っていなかった」「現場では“R-28”くらいの描写も。これ、誰が観られるの?と思った」とリリーさん流の賛辞を贈っていた。『極道大戦争』は全国で公開中。北米を始め、世界21か国での公開が決定している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:極道大戦争 2015年6月20日より TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015「極道大戦争」製作委員会
2015年06月20日15日(月)、細田守監督の最新作『バケモノの子』の完成披露試写会が東京国際フォーラムにて行われた。いち早く映画を観たお客さんが余韻に浸っていると、天井から季節はずれの雪にみたてた映画のキャラクター「チコ」がハラハラと降り注いできた。そんな中、舞台上に現れたのは、主人公の熊徹を演じた役所広司をはじめ、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、リリーフランキー、津川雅彦、大泉洋、そして細田監督、といった豪華メンバーがずらり。「この演出考えたのは、誰ですか!?ドキドキしながら幕の裏で待っていたのに、みなさんチコで精一杯で、こちらを見ていないじゃないですか!」と大泉さんが突っ込みをいれるほど、会場はチコを持って帰ろうとする観客で大興奮だった。本作は、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』など、傑作ばかりを生み出している細田監督が、3年もの歳月をかけ、製作。ちょうど製作を始める頃に、子どもが生まれ父親になったという細田監督は、「子育てには、母親はもちろん必要ですが、社会の人たちみんなで育てていって、その中で、育てながら育っていくという関係性があるのだろうな、と思ったんです。同世代の人も先生になりえますしね。自分の子どもというのは、自分以外の人にも育てられる運があるといいな、と思ってこの映画を作りました」と、映画に対する想いを話した。細田監督作品は、1シーンごとにキャストを集めてアフレコを行うという特長がある。「まるで演技をしているかのような感覚になれ、とてもやりやすい」と話す一方で、本作が2作目となる宮崎さんですら、「すごく楽しみなんですが、緊張しすぎて眠れなくて、現場に行っても1時間くらいしてやっと慣れる。」と紹介。本作が初のアフレコとなった広瀬さんは、「あまり緊張するタイプではないのですが、3年間仕事をしてきた中で、一番緊張しました。マイクの前に立つと震えてしまって。予告を最初に撮ったのですが、今でももう一度やり直したいって思っています」と話し、広瀬さんと一緒にアフレコを行った染谷さんも「広瀬さんが緊張していることが分からないくらい、僕自身が緊張していました」と明かした。そんな中、「台本読まずに来るのはこの人だけ!」と役所さんから指差されたのは、猿のバケモノ役の大泉さん。「読んでますよ!あなたが言うと本当の話みたいになるから、やめてください」と否定すると、監督から「まあ、アニメですから、その場でも大丈夫です」とフォローを入れられ、逆に肯定されたかたちとなってしまった大泉さんは、「軽くやっているのは、リリーさんですよ!」と転化。それに対し豚のバケモノを演じたリリーさんは「軽くやっているんじゃなくて、元気がないだけ」と軽く受け流した。そんな大泉さんとリリーさんを起用した理由は「顔が似ている」と言われたそうで、この日も「そんなに猿に似ていますか!?」と大泉さんが尋ねるも、監督は「似ていますよ」と即答。リリーさんも「細い豚なんてイベリコ豚くらいしか思いつかなかった。『豚のバケモノ』って役じゃなかったら、ただの悪口だよね」と、少し納得していない二人に、「アフレコというのは、演者の魂が伝わってしまう怖さもあるんです。雰囲気や魂が全てあって、顔が似るんですよ!」と素敵な選抜理由も明かされた。ウサギのバケモノ「宗師」を担当した津川さんは、「僕はウサギ年だから、ウサギのバケモノなんです。僕は監督に品位を求められました」と自身の役所についてコミカルに話すと、会場からは笑いと同時に拍手が起こった。「孫ができたら、孫に自慢できるような作品に参加できて嬉しく思います」と役所さんが絶賛し、「見終わったあとに、またすぐに見たい!と思ったんですよね。最後の熊徹の言葉に感動してしまって、役所さんに『すばらしかったです!』と思わずメールしてしまいました」と大泉さんがエピソードを交えながら、大絶賛するなど、出演者みんながこの作品に参加できたことへの喜びを語った。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月16日俳優の大泉洋が6月15日(月)、声優を務めた『バケモノの子』の完成披露会見に出席。劇中で「猿顔のバケモノ」を演じ、「ついおととい、作品資料を読んで、僕の顔がサル似だから起用されたと知った。サルに似ていて良かった」と自虐コメントで笑いを誘った。『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』などで知られ、いまや世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細田守監督の待望の最新作。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界を舞台に、バケモノ・熊徹(くまてつ)とその弟子となった九太(きゅうた)の師弟関係を通した成長と冒険のストーリーが壮大なスケールで展開する。「夏休みに子どもたちが、劇場でアニメ映画を見るのは、とても重要なことだと思う」と細田監督。大泉さんの“サル似”発言を受けて、「確かに顔で選んでいます!」と断言し、大泉さんは大笑いしつつも複雑な表情を浮かべていた。都内で行われた会見には、細田監督と大泉さん(多々良役)に加えて、主演の役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(少年期の九太役)、染谷将太(青年期の九太役)、広瀬すず(楓役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、齋藤優一郎プロデューサーが駆けつけ、完成ホヤホヤの作品が放つ魅力を熱っぽく語っていた。「細田監督は褒め上手。アフレコ中『熊徹ってこんな声だったんだ』と言ってもらい、勇気をもらったおかげで迷わずに演じることができた」と細田作品に初出演した役所さん。「とっても優しい方」(宮崎さん)、「とてもいい時間を流してくれる」(染谷さん)と“細田組”経験者はその人柄を語った。また、『海街diary』も公開中の広瀬さんは、「ふだんあまり緊張しない私が、いままで一番緊張しました」と声優初挑戦をふり返った。一方、リリーさんは舞台となる渋谷について触れ「この映画をきっかけに、渋谷のイメージや魅力が変わるはず」と力説していた。本作は“The Boy and the Beast”のタイトルで、仏大手映画会社ゴーモンが配給を手がけるフランスをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾など、現時点で36の国と地域での配給が決定済み。現在も海外セールスは展開中で、東欧、東南アジアなどでも配給が見込まれている。アメリカ、韓国、台湾では2015年12月~公開予定。熱心な細田監督ファンが多いフランスでは、16年1月13日から約200スクリーンでの封切りが決まっている。これは前作『おおかみこどもの雨と雪』(フランスで22万人動員)の50スクリーンを大幅に超える公開規模となる。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月15日『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督が手がける最新作『バケモノの子』が、世界36の国と地域で配給されることが明らかになった。6月15日に、都内で行われた完成披露会見で発表された。“The Boy and the Beast”のタイトルで、仏大手映画会社ゴーモンが配給を手がけるフランスをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾などで公開されるほか、東欧、東南アジアなどでも配給が見込まれている。その他の写真今年12月から、アメリカ、韓国、台湾での公開が予定されているほか、熱心な細田監督ファンが多いフランスでは、2016年1月13日から約200スクリーンでの封切りが決定。同国で22万人を動員した前作『おおかみこどもの雨と雪』の50スクリーンを大幅に超える、まさに“バケモノ級”の公開規模となる。本作は交わることのない人間界と渋天街(じゅうてんがい)と呼ばれるバケモノ界を舞台に、ふたつの世界に生きるひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノの交流を描くアニメーション。会見には細田監督をはじめ、役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(少年期の九太役)、染谷将太(青年期の九太役)、広瀬すず(楓役)、大泉洋(多々良役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、齋藤優一郎プロデューサーが出席し、完成したばかりの本作に興奮しきりだった。細田監督は、「前作が『子どもは母親で育つ』というテーマを描いたが、僕にも子どもが生まれ、『父親には何ができるんだろう?』という思いに至った」と、本作で“師匠と弟子”というテーマを選んだ理由を説明。細田作品のシンボルである“入道雲”については、「モクモクと大きくなる様子に、主人公がささやかな一歩を踏み出し、成長する姿を託している」といい、「夏休みに子どもたちが、アニメ映画を観るのは重要なこと」と夏シーズン公開の意義を熱弁した。『バケモノの子』7月11日(土)ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年06月15日いとうせいこうが総合プロデュースを務める「第8回したまちコメディ映画祭in台東」が、9月18日(金)~22日(火・祝)に開催されることがこのほど決定。併せて本映画祭のメインビジュアルを、「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの水木しげるが担当していることが明らかになった。「したまちコメディ映画祭in台東」は、文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」を舞台に繰り広げられるコメディ映画の祭典。「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」をキーワードに、東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて味わうことができる住民参加型の映画祭だ。これまで、第1回:しりあがり寿、第2回:五月女ケイ子、第3回:吉田戦車、第4回:リリー・フランキー、第5回目:みうらじゅん 、第6回:辛酸なめ子、第7回:安齋肇と、名だたる漫画家、イラストレーターが担当してきた「したコメ」のメインビジュアル。第8回目を担当する水木氏が「夢に見た楽しげな情景です」と語るビジュアルには、レッドカーペット上で雷門の提灯を大玉運びする妖怪たちの姿や、風神・雷神さまが飛び出してきている様子が、楽しく賑やかな雰囲気で描かれている。カーペットの先頭を歩くカエルは、映画関係者の参拝も多いという本覚寺蟇大明神のカエルを表現。右下の狸は、狸を守護としてまつっている浅草寺鎮護堂の狸をイメージしたものとなっている。そして右下のやかんには、水木しげる氏のサイン“MS”が。今回のビジュアルに関して、総合プロデューサーのいとうせいこうは「送られてきた完成品を目にして、思わず手を合せました。ありがたや!笑いの力であらゆる厄を祓って下さる縁起のいいビジュアルです。どうぞみなさんも笑いと合掌を!」と歓喜のコメントをしている。国内外の新作を始め、旧作・名作・珍作・異色作が上映されるという「したコメ」。「心に元気を!」のキャッチフレーズの通り、元気がもらえる本映画祭をぜひチェックしてみて。「第8回したまちコメディ映画祭in台東」は9月18日(金)~22日(火・祝)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2015年06月12日7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、細田守監督作品をテーマにした「バケモノの子展」の体験型コーナーを、チームラボと面白法人カヤックが担当することが明らかになった。7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした『バケモノの子展』。その体験型コーナーを、デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」と、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」が担当することが12日明らかになった。「バケモノの子展」は、『時をかける少女』(2006年)に始まり、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、さらに最新作『バケモノの子』(2015年)に至るまで、細田監督の作り上げた映画の魅力に迫る展示。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上のオリジナル素材に加え、作品の世界を体感できるコーナーを用意している。デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」が担当するのは、最新作『バケモノの子』のエリア。「熊徹道場(チームラボスタジオ)」では、バケモノ・熊徹から指導を受ける九太になった気分で、太刀さばきの修行を体験。また、「チームラボカメラ」では、映画のポスタービジュアルと撮影者を合成し、自分だけのポスターを作ることができるという。そして、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」は、細田監督の過去3作品のエリアを担当。「未来で待ってるby『時をかける少女』」では、印象的な映画のラストシーンを体感できる。「よろしくお願いしまあああすっ!!by『サマーウォーズ』」では名シーンを完全再現し、「OZメッセージby『サマーウォーズ』」はインターネット上の仮想世界・OZを表現して、自由にメッセージを入力することが可能。最後に「雨と雪の背くらべby『おおかみこどもの雨と雪』」では、柱に刻まれた身長の記録に手をかざすと、その年ごろの雨と雪が現れる仕掛けが盛り込まれている。細田監督3年ぶりとなるアニメーション映画『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年06月12日バラエティー、ドラマ、舞台、さらには大ヒット中の『新宿スワン』、『ONE PIECE FILM Z』の脚本を手がけるなど、いまやエンターテインメント界にはなくてはならない存在感を示す鈴木おさむが担当したオムニバスドラマ「恋愛あるある。」の放送が決定。主演に黒木メイサ、佐々木希、戸田恵梨香と同世代に絶大な支持を得る女優たちが集結した。30歳を過ぎたある女子の実際のセリフ、「2020年東京オリンピック。私はその時、誰と一緒に見ているのだろう…?」仕事もあるが、結婚もしたいし、子どもも欲しい。が、その前に素敵な恋をしたい!だけど、そんなモノはいったいいずこに…!?本作は視聴者が “あるある”と共感することができる短編ドラマ集だという。黒木さんが主演を務めるのは「社内恋愛あるある」。共演には『ヘルタースケルター』『共喰い』やドラマ「恋愛時代」(日本テレビ)に出演中の淵上泰史。過去の苦い思い出から“身近な恋は人生を破壊する”ということを信条に生きてきた清美(黒木メイサ)。社内恋愛はしないと心に誓っていた清美だったが、玉木謙一(淵上泰史)とあるプロジェクトのスタッフに指名されたところから、二人の距離は一気に縮まる。ついに清美が自らの誓いを解く日が来るのか…。黒木さんは、台本を読み「社内で恋愛があるとこんなことがあるのかと軽く衝撃を受けました」と語りながら「エレベーターの中でキスするって“普通に考えたらひきますよ!”と思いますが、二人は楽しいのでしょうね」と語り、この作品には「“あるある”と“ありえない”の両方があります」と話した。「シングルママ恋愛あるある」に出演するのはモデルからドラマ、CMなど引っ張りだこの佐々木さん。共演には、女性たちから支持を集めている「心を温かく包み込んでくれる」ぬくもり男子“ヌクメン”の代表格・千葉雄大が登場する。夫と離婚して以来、女手一つで5歳の息子、敦(海老塚幸穏)を育てる仁江(佐々木希)。生活は常にかつかつ。曲がったことが許せない性格が災いしパートもすぐにクビになってしまう。やっと歯科助手の仕事に就いた仁江。ある日患者の一人がランチに誘ってきた。建築会社の二代目、黒田(千葉雄大)。黒田の気持ちに仁江は…。2度目のシングルマザーを演じた佐々木さんは、「仁江というキャラクターは雑で荒々しいところがあり、一所懸命過ぎて不器用で人に誤解されやすいけれど愛くるしい女性だと思いました。仁江の不器用ながら一所懸命頑張るけれどうまくいかない歯がゆさに“あるある!”と共感しました」とコメント。さらに「普段仕事を頑張っている女性にはきっと、そして女性のみならず、一生懸命いまを生きている方々には、スキッとしてもらえると思います」とメッセージを贈った。そして、「同棲恋愛あるある」の主演を務める戸田さんの相手役には『明烏』「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(TBS)の個性派俳優・ムロツヨシ。いよいよ念願の同棲生活を始めた真理(戸田恵梨香)と芯太(ムロツヨシ)。朝から晩まで何から何まで楽しくてしようがない毎日が続く。同棲してよかったと思う二人だったが芯太の仕事が忙しくなったことやささいなことをきっかけに二人の間がぎくしゃくし始めるのだった…。戸田さんは、「本当に“あるあるっ!”て自然とそんな言葉が出てくるような会話劇なので、台本を読んで普通に読者としても楽しめました」と語る。ケンカした際、相手の男性が語る言葉はありえないと思ったそうで、「それは“世の中の女性みんな幻滅するぜ”って。でもそこに男がかっこうつけきれない弱さ、というものがあるだろうな、て思いました」と語った。本作のナビゲーターを務めるリリー・フランキーは、「視聴率12%いったら映画化するでしょう」と発言するほどの期待作。豪華キャストたちが繰り広げる“あるある”に思わず頷いてしまうに違いない。「恋愛あるある。」は6月24日(水)22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月11日三池崇史監督がメガホンを取り、俳優・市原隼人が主演を務める映画『極道大戦争』(6月20日公開)の制作秘話が、このほど明らかになった。作品誕生のきっかけは"居酒屋"。そして、撮影場所は三池監督にとって"運命"とも言える日活撮影所で行われた。本作は、"ヤクザヴァンパイア"に噛みつかれた人間が次々とヤクザ化するという奇想天外なストーリー。ヤクザや堅気のほか、謎の刺客やKAERU君、河童などさまざまなキャラクターが登場し、「アクション映画」「ゾンビ映画」という枠を超えた規格外の作品が完成した。三池監督が「一度原点に戻りたい」という思いで臨み、市原をはじめ、成海璃子、リリー・フランキー、高島礼子、青柳翔太、ピエール瀧といった個性豊かな俳優陣が集結した。構想のきっかけとなったのは2013年末、居酒屋での雑談だった。出席者は三池監督をはじめ、千葉善紀プロデューサー、助監督で『猫侍』(14年)などを手掛けた山口義高氏ら。そこで、三池監督のスケジュールが空いていることが判明し、「何かやろう」という流れに。かつて三池監督がVシネマで撮っていた『極道戦国志 不動』(96年)や『FULL METAL 極道』(97年)のような「"異色ヤクザ映画"を作ろう!」と盛り上がった。そこから、ヴァンパイアとヤクザを組み合わせた「噛まれたらヤクザ」という設定が生まれ、山口氏が脚本担当に指名される。山口氏はその後も次々と出るアイデアをナプキンに書き留めていたものの、内心では「この場限りの話だろう」。ところが翌日、千葉プロデューサーから正式に脚本執筆の依頼があり、そこから急ピッチで制作が進んだ。この急展開に三池監督も「本当にやるんだ(笑)」と驚く一方、「こんな作品を映画にできるのは日活しかいない」と確信したという。撮影が行われたのは、三池監督がテレビドラマの助監督時代の大半を過ごし、「一番いろんなことを学んだ場所」と語る日活撮影所。その一角の取り壊しが決まったことで「何をしても構わない」という好条件がもたらされ、"日本海に面した寂れた町の商店街"のイメージで全長100メートルのオープンセットを組むことができた。「無くなるってことはまた何かがはじまるってことなので、寂しさよりも、そこに存在してくれたことへの感謝の方が大きいですね」と語る三池監督。劇中の不動産屋で、日活撮影所衣裳部に駐在する第一衣装の元社長を特別出演させるなど、本作の演出には三池監督の「最後にここで撮影ができたことに運命を感じます」という感謝の思いが数多く詰まっている。(C)2015「極道大戦争」製作委員会
2015年06月11日『シンデレラ』でヒロインを演じて、大ブレイクを果たしたリリー・ジェームズに結婚のうわさが浮上した。先週、ロサンゼルスでショッピング中だったリリーの左手薬指にゴールドの指輪がはめられているのが目撃されたのが発端だ。リリーは1年ほど前からイギリスの俳優、マット・スミスと交際中。マットはイギリスの人気TVシリーズ「ドクター・フー」に主演し、現在日本公開中のライアン・ゴズリング監督デビュー作『ロスト・リバー』にも出演している。リリーもマットも、これまで結婚に言及したことはないが、一緒に新居を探し始めていて、ロンドンの高級住宅地、プリムローズ・ヒルにある物件の購入を検討しているという。リリーは26歳でマットは32歳。共にキャリアが上昇気流に乗り、これからますます忙しくなるのは間違いないが、交際は順調のようだ。双方の代理人は婚約、結婚についてはコメントをしていない。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月11日ジャンルや世代を超えたアーティストたちが、影響を受けた曲や思い出深い曲を魅力的なアレンジでカバーする「The Covers」。毎回魅力的なゲストが登場し、それぞれの持ち味で名曲をカバー、その歌に新しい命を吹き込んでいく同番組に、22日(月)と29日(月)と2週連続の特別版として、福山雅治が出演することが明らかとなった。リリー・フランキー、夏菜がMC務める「The Covers」で、福山さんが披露するカバー曲は「銭形平次」(舟木一夫/1966年)、「さらばシベリア鉄道」(大瀧詠一/1981年)。非常にレアなアコースティックギター1本での弾き語りで、同曲をテレビ初披露する。さらに、デビュー25周年を迎えた福山さんの魅力が詰まったオリジナル曲「何度でも花が咲くように私を生きよう」も披露するという。さらに、福山さんは司会のリリーさんとの親交も深いようで、番組内でのトークも必見!カバー曲への思いや、キャリア初となるアナログ盤をリリースする福山さんが、愛用のギターやアナログ盤へのこだわりを語るようだ。福山さんのアレンジにより往年の名曲がどのような変貌を遂げるのか、楽しみだ。「The Covers 福山雅治(前編)」は6月22日(月)23時15分からNHK BSプレミアムにて放送。「The Covers 福山雅治(後編)」は6月29日(月)23時15分からNHK BSプレミアムにて放送(text:cinemacafe.net)
2015年06月05日俳優で歌手の福山雅治が、NHK BSプレミアムの音楽番組『The Covers』(毎週月曜23:15~23:45)に、6月22日と29日の2週にわたって出演することが5日、明らかになった。同番組は、ジャンルや世代を超えたアーティストたちが、影響を受けた曲や、思い出深い曲をアレンジしてカバーするという内容。今回、福山は、舟木一夫の「銭形平次」(1966年)、大瀧詠一の「さらばシベリア鉄道」(1981年)を、アコースティックギター1本の弾き語りで披露する。さらに、福山のオリジナル曲「何度でも花が咲くように私を生きよう」も披露。親交の深いMCのリリー・フランキー、そして夏菜と、カバー曲への思いや愛用のギター、6月14日に自身初のリリースとなるアナログ盤へのこだわりなどについて語る。
2015年06月05日