スティーヴ・マックイーン監督による映画『WIDOWS』。邦題『妻たちの落とし前』として2019年4月に劇場公開が予定されていたが、同年3月に公開中止が決定。邦題を『ロスト・マネー』と変え、デジタル・ブルーレイ・DVD形式でリリースされる。『それでも夜は明ける』のスティーヴ・マックイーン最新作2018年9月に開催された第43回トロント国際映画祭で初お披露目となった本作は、黒人男性の12年間にも及ぶ奴隷生活を描いたアカデミー作品賞受賞映画『それでも夜は明ける』のスティーヴ・マックイーン監督が手がける最新作。4人の未亡人、今は亡き犯罪者の夫の“仕事”を継ぐ主人公は、強盗失敗により死亡した4人の犯罪者の妻たち。夫たちの意思を継いで女性犯罪チーム「WIDOWS(ウィドウズ)」を結成した4人の未亡人が、彼らが成し遂げられなかった強盗の完遂のために奔走する。『ゴーン・ガール』のギリアン・フリンが脚本に参加物語のベースとなっているのは、1983年にイギリスで放送された人気ミニTVシリーズ「Widows(原題)」。映画化に当たって、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』も手がけた女性推理化のギリアン・フリンが、スティーヴ・マックイーンと共同で脚本を担当している。ヴォオラ・デイヴィス、ミシェル・ロドリゲスら出演名立たる共演者の中で主演を務めるのは、『フェンス』でアカデミー賞助演女優賞を獲得した実力派女優のヴォオラ・デイヴィス。また、ヴィオラ扮するヴェロニカと共に女性犯罪チーム「WIDOWS」のメンバーとして立ち上がる未亡人たちを、『ワイルド・スピード』シリーズのミシェル・ロドリゲス、『華麗なるギャツビー』のエリザベス・デビッキ、ミュージカル女優として活躍するシンシア・エリヴォがそれぞれ演じる。そのほか、ヴェロニカの夫ハリー役にリーアム・ニーソン、「WIDOWS」たちに影響を与える政治家、ジャック・モリガン役に『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の公開を控えるコリン・ファレル、『ゲット・アウト』でスターダムに駆け上がったダニエル・カルーヤら豪華俳優陣が脇を固める。作品情報映画『WIDOWS』公開時期:日本公開中止※邦題を『妻たちの落とし前』から『ロスト・マネー』に変更し、デジタル・ブルーレイ・DVDでリリース。監督:スティーヴ・マックイーン出演:ヴィオラ・デイヴィス、ミシェル・ロドリゲス、エリザベス・デビッキ、シンシア・エリヴォ、コリン・ファレル、ダニエル・カルーヤ、ジャッキー・ウィーヴァー、ロバート・デュヴァル、リーアム・ニーソン©2018Twentueth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
2018年10月15日『それでも夜は明ける』でアカデミー賞を受賞したスティーヴ・マックイーン監督が『ゴーン・ガール』の原作者、ギリアン・フリンと共同脚本を手掛けた衝撃のクライム・サスペンス『WIDOWS』が、邦題『妻たちの落とし前』として、2019年4月より公開されることが決定した。■『それでも夜は明ける』監督と『ゴーン・ガール』原作者が奇跡のタッグ!先月開催された第48回トロント国際映画祭にて初じめて披露されると、その衝撃的なストーリーと豪華な出演陣による圧倒的な演技が話題となり、早くもアカデミー賞ノミネート有力作と声が挙がる本作。監督はアカデミー賞作品賞受賞作『それでも夜は明ける』をはじめ、『SHAME -シェイム-』のスティーヴ・マックイーンが務め、『ゴーン・ガール』も手掛けた女性推理作家であるギリアン・フリンと共同脚本も手掛けている。■主演のヴィオラ・デイヴィスの演技に、監督も称賛の嵐!名立たる共演者の中で主演を務めるのは、デンゼル・ワシントン共演の『フェンス』でアカデミー賞助演女優賞を獲得した実力派女優、ヴィオラ・デイヴィス。最愛の夫を亡くし悲しみに暮れるも、反撃に立ち上がる強靭な女性ヴェロニカを力強く演じている。彼女と共に女性犯罪チーム「WIDOWS(ウィドウズ)」のメンバーとして立ち上がる未亡人たちに、『ワイルド・スピード』シリーズのミシェル・ロドリゲス、『華麗なるギャツビー』のエリザベス・デビッキ、ミュージカル女優として活躍するシンシア・エリヴォが出演する。女性陣だけならず、男性俳優陣も豪華なキャストがそろっている。ヴェロニカの夫ハリー役には、『96時間』のリーアム・ニーソン、「WIDOWS」たちに影響を与える政治家、ジャック・モリガン役には『ファンタビ』シリーズをはじめとするのコリン・ファレルが挑む。ほかにも『ゲット・アウト』でスターダムに駆け上がったダニエル・カルーヤをはじめジャッキー・ウィーヴァー、ロバート・デュヴァルら個性派俳優も名を連ねている。現地時間10月10日(水)にロンドン映画祭のレッドカーペットにキャスト陣と一緒に登場したスティーヴ・マックイーン監督は、「ヴィオラ・デイヴィスは僕のアイコンなんだ!彼女はグレタ・ガルボやベティ・デイヴィス、キャサリン・ヘップバーンにも例えられる素晴らしい女優だ」とヴィオラを絶賛。女性を主人公にしたことに関して「偉大な監督は皆、女性を主人公にした映画を作っている。30年代から50年代には、こういうアイコンとなる女優を主演に起用した映画がよく作られていたよね。そういうタイプの映画が最近は作られなくなっていたけれど、今回とても貴重なチャンスをもらって、彼女のようなレベルの高い女優と仕事ができて、本当に光栄に思っているよ」とコメントした。『妻たちの落とし前』は2019年4月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年10月12日人気漫画『銀魂』を小栗旬主演で実写化し、現在大ヒット中の映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』。パラレルワールドの江戸を舞台に、宇宙からやってきた"天人(あまんと)"と侍・坂田銀時(小栗)の間に起こるさまざまな事件を描く。8月15日の公開から興行収入は30億円を超え、シリーズ累計動員数は520万人を突破する大ヒットとなった同作は、毎週金曜日に「応援上映」を実施。今回は、その様子をレポートする。応援上映とは、通常の映画上映と違い、声援OK、鳴り物・光り物持ち込みOKの特別上映のこと。映画『シン・ゴジラ』の「発声可能上映」や、アニメ映画『KING OF PRISM by Pretty Rhythm』の応援上映、『HiGH&LOW THE MOVIE』『忍びの国』など、様々な映画に試みが広がっており、昨年公開の『銀魂』でも大盛り上がりを見せた。○館内、あたたかい声援に溢れる前作同様、上映前には銀時役の小栗、志村新八役の菅田将暉、神楽役の橋本環奈、福田雄一監督による応援上映限定SPトークVTRも公開。小栗がリーアム・ニーソンを名乗ったまま話が進むなど、ゆるめのトークが繰り広げられるのも、『銀魂』ならでは。本編が始まると、冒頭のピー音多めのトークで「アカデミー賞くれ〜!!」と絶叫する銀時に、観客からは「あげて〜!!!」とまさに"応援"のあたたかい言葉であふれる。さらにキャバクラ店長役・佐藤二朗の言動に笑いをこらえるキャスト陣の様子に「もっと我慢して!」「笑わないで〜!!」と声がかけられ、徳川茂茂(勝地涼)の登場時に繰り返される「将軍かよォォォォ」も会場一体となった唱和が行われた。ボンテージ姿を披露した猿飛あやめ(夏菜)、女装姿を披露した銀時、新八、桂小太郎(岡田将生)には「かわいい〜!」「フゥ〜!!」と歓声が上がる。桂がドレスのスリットから太ももをあらわにしながら熱唱した「カツラップ」では、会場内のペンライトが揺れていた。○真選組に終始黄色い悲鳴また今回は、主演の小栗が「真選組の映画」と評するほどに見せ場だらけだったが、やはり近藤勲(中村勘九郎)、土方十四郎(柳楽優弥)、沖田総悟(吉沢亮)、山崎退(戸塚純貴)、伊東鴨太郎(三浦春馬)ら、隊士たちが登場するとひときわ大きな歓声に。特に何もしていない場面でも「かわい〜!」「総悟〜!!」と黄色い声が止まない事態となっていた。柳楽演じる土方はヘタレオタクな人格・トッシーとのギャップも魅力となった今作だが、トッシーがアイドルリズムゲームMV風動画を見ている場面では、タンバリンで参戦する猛者も。また新八とトッシーの討論会では、実際に参加しているかのように「そうだそうだ!」と声が上がっていた。後半のシリアスなシーンでは食い入るように映画に入り込んでいた観客たちだが、沖田のある名台詞では一番の大歓声が! さらに、前作の応援上映でも人気だった高杉晋助(堂本剛)への"美脚"応援も健在。その様子は、ぜひ映画館で一緒に声を出しながら体感してほしい。
2018年09月21日アカデミー賞ノミネートの名優にしてアクションスターの名声も確立したリーアム・ニーソンと、彼が「スティーヴン・スピルバーグを継ぐ存在」と絶賛するジャウマ・コレット=セラの再コラボによる話題作『トレイン・ミッション』のBD&DVDが9月5日(水)に発売になることが決定した。『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オール・ナイト』の主演と監督コンビが、4度目のタッグを実現した本作。主演は、アカデミー賞ノミネートの名優にして『96時間』をはじめとする作品で、アクションスターの名声も確立したリーアム・ニーソン。本作公開時には13年ぶりの来日を果たし、大型プロモーションを大々的に行ったことも記憶に新しい。そして監督はリーアムが才能を絶賛するヒットメーカー、ジャウマ・コレット=セラ。大ヒットを連発する天才は次なる舞台に高速で疾走する通勤電車を選び、先が読めない謎に満ちた展開、タイムリミット迫るスリルとサスペンスを、見応え十分のアクションとともに描いていく。このほど発売となるブルーレイとDVDには、メイキングが2種類と予告編集を収録する。また、ブルーレイ限定で、リーアム来日時のジャパン・プレミア、インタビューの貴重映像を収録する予定だ。なお、それぞれ初回限定特典として、特製のアウターケースが付属するという。『トレイン・ミッション』は9月5日(水)よりリリース、レンタル同日開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トレイン・ミッション 2018年3月30日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© STUDIOCANAL S.A.S.
2018年06月05日最強すぎる激シブ名優リーアム・ニーソンが、極限の状況下で理不尽な難題に身を投じて行くサスペンス・アクション『トレイン・ミッション』が3月30日に公開を迎えた。『96時間』の大ヒット以降、アクション俳優としても覚醒した演技派が、公開を前に13年ぶりに来日。いいアクションやいい映画を撮るための秘訣や、アクション俳優としてセカンドブレイクしている現状について、また気になる『スター・ウォーズ』へのカムバックへの意欲などを聞いた。――今回の主人公もそうですが、まるで本当にいるような存在感ですよね。どのようにキャラクターを演じているのでしょうか?カメラの前で演技をする際には、演じる人間が自然に持っているオーラが、カメラを通して観客に伝わらなければいけないと思っている。人によっては付け鼻をしたり、ヘンなアクセントで話す人もいるけれども、僕は外見を変えたりすることにまったく興味がない。何をしていようとも演者自体のオーラは滲み出るものだと思っていて、そして口にするセリフは台本に書いてあることだけれども、そこには真実味がなければならないと思う。――今回演じたマイケルは、特に普通の男でしたよね。確かに彼は、かつてはいい警官だったと思うけれど、いろいろあって保険屋になっている。でも、すごくいい倫理観を持った男だと思うし、そういう意味ではひとりの人間として僕自身も同じようにいい倫理観を持っていると自負しているから、キャラクターに滲み出すことに努めて、それを守っていたよ。決してやってはいけないことは、演じようとすることだ。そうじゃなくて、その瞬間にそこにいること、そこがポイントじゃないかな。――監督とも4度目のタッグということで、面白い映画を作る方程式みたいなものが、すでにあるのではないでしょうか?それは僕じゃなくて、監督が持っているのではないかな(笑)。僕は、忘れずについて行っているだけでね。でも本当にお互いのことを僕たちは大好きで、ダンスチームでダンスパートナーだよ。あうんの呼吸の中で準備を万端にして、でも現場ではものすごく早く撮る。それがジャウム・コレット=セラ監督だ。僕も早く撮るほうがよくて、現場ではあまりダラダラしたくないタイプだよ。――こういう作品の場合、一瞬一瞬が勝負ではありますよね。早く撮るほうがエネルギーをキープできるからね。特に今回のような映画の場合、3カ月なら3カ月とも同じセットで、時にはテンションが落ちてしまう場合もあるわけだ。だから、リズムを作って、保っていくことがすごく重要となっている。彼はそのことに長けているけれど、僕もセリフを覚えるとか、バミリを把握してカメラに激突しないようにするなどして、彼のことを助けているつもりなんだ。――作品には、とても安定感を感じました。『96時間』以降、自分自身のアクション俳優人生を満喫しているような印象さえ受けましたが、そういう人生については?それはうれしいね、結局、僕自身が楽しめていなければこうはならなかったはずで、監督もそうだけれど、まずは自分たちが楽しくやっているべきだと思う。映画作りにかかわるという最高の仕事ができているわけで、人にエンターテインメントを提供して、楽しいと感じてもらえる立場にいるわけだからね。時にストーリーはシリアスだけれども、僕たちが楽しみながらやっていることは伝わってほしいと思っている。僕がまだプロになる前、アイルランドでお芝居の会みたいなものに参加していた時に、ある言葉があった。1、まずはストーリーをつづる。2、たくさんのエネルギーで。3、自分自身が楽しむ。このことを僕は忘れたことがないよ。――ちなみにファンとしては、『スター・ウォーズ』のクワイ=ガン・ジンがまた観たいですが(笑)(首をかきながら)彼は死んでしまったからね(笑)。でも話が来れば、それはやるに決まっている。20年前に1作目に出られたことは最高の経験だったが、正直いまのスピンオフなど、よく把握していないよ。最後のジェダイは観たけれど、30分くらい長いかなと思った程度で、なかなかよかったとは思う。ただ、どうすればいま現在の『スター・ウォーズ』の展開にキャラクターがハマっていくか、いまいち見えないかな。なにしろ死んでいるからね(笑)。■プロフィールリーアム・ニーソン1952年生まれ。イギリス、北アイルランド出身。スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』(93)でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞、ニール・ジョーダン監督の『マイケル・コリンズ』(96)でゴールデン・グローブ賞、『愛についてのキンゼイ・レポート』(04)でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、演技派俳優として高い評価を受ける。その後、『96時間』シリーズ(08/12/14)でのアクションが人気を呼び、アクションスターとしても大ブレイク。ジャウマ・コレット=セラ監督作品とは、『アンノウン』(11)、『フライト・ゲーム』(14)、『ラン・オールナイト』(15)に次いで、本作で4度目のタッグ。最新作は、アカデミー賞受賞監督、スティーヴ・マックィーン監督の『Widows』(18)など。■著者プロフィール鴇田崇映画&ディズニー・パークスを追うフリーライター。年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートをひたすら取材しまくる。ジョン・ラセター、アラン・メンケン、キャスリーン・ケネディ、バイロン・ハワード、ティム・バートンなど、ディズニー映画関連人物のインタビュー経験も豊富。世界のディズニー・パークスでは東京だけでなく、アナハイムも偏愛している。instagram→@takashi.tokita_tokyo
2018年04月03日瞳に吸い込まれそう。という表現があるが、リーアム・ニーソンと対面した者は誰もがその感覚を味わうのではないかと思う。もっとも、『トレイン・ミッション』に登場する謎の女は彼の瞳のパワーに屈することなどなく、ある要求を恐ろしいほど冷徹に突きつけてくるのだが。舞台は、ニューヨークを北に進む列車の中。リストラされたばかりの会社員マイケルは10万ドルの報酬と引き換えに、ある乗客を探し出すよう女から依頼される。しかし、と言うべきか、もちろん、と言うべきか。不可解な依頼には裏があり、マイケルはどんどん追い詰められ、巧妙に仕組まれた陰謀に巻き込まれていく。「スリラーとは、よくよく考えると無理のある展開だったりもするもの」と自ら愛あるツッコミを入れるリーアム。「家に帰って冷蔵庫を開けた瞬間、『待てよ。あのシーン、おかしくなかったか?』となるんだ」と、大真面目な顔をして語る姿がチャーミングだ。「けれど、観ている間はそういったことを考えさせず、物語というアトラクションに乗っているかのような感覚をもたらすのが優れたスリラー。『トレイン・ミッション』はまさに、そんな作品だと思う。僕たちが大事にしたのは、観客がマイケルと共にリアルタイムで展開を体験すること。何かをするのも、何かを見つけるのも、観客とマイケルは一緒だ」。「僕たち」に含まれる1人はもちろん、監督のジャウマ・コレット=セラ。『フライト・ゲーム』などで組んできたコレット=セラとは今回が4度目のタッグとなり、いまや「言葉でのコミュニケーションが必要ない関係」だという。「彼を100%信頼しているから。リハーサルもほとんどしないし、ときには1テイクで済むこともある。僕にとって彼は素晴らしいダンスパートナーのようなものだね」。ただし、そんな両者がとことんリハーサルを重ねたのが、やがて列車の中で繰り広げられるアクションシーンだ。「列車内のシーンはイギリスのパインウッド・スタジオで撮影したのだけど、『スター・ウォーズ』のどのエピソードだったかがクランクアップしたばかりでね。スタジオがちょうど空いている時期だった。だから、実際の撮影とは別に、アクションをシミュレーションするための場所にも恵まれたんだ。日中は撮影を行い、夜はアクションチームに合流してファイトシーンを練る。その繰り返しだったね。そして何度もリハーサルを重ね、目隠しをしてもできるほどまで精度を上げる。ただし、目隠しをしてもできることを、撮影では初めてのことのように見せなくてはいけない。それこそが難しく、同時に楽しいことでもあるんだ」。劇中のマイケルは60歳。リーアム・ニーソン自身は65歳。激しくリアルなアクションは「体にいいことをしようと努めている」という日常生活の賜物。「パワーウォーキングが好きで、自宅には小さなジムもある」そうだが、アクションのためだけに体作りを行っているのではなく、「体調管理は俳優が当然すべきこと」と言い切る。「特に主演となると、スタッフやキャストにとっての良きお手本でなくてはならない。時間に遅れない。病気にならない。休憩をきちんと取る。肉体的な準備を怠らない。そのためにはスタミナが必要であり、水泳、ジョギング、ウォーキング…何でも構わないが、やり続けることが大事。映画は莫大な製作費をかけて作られるものだからね。それに対して僕たちは責任を持たなくてはならない」。「良きお手本でありたい」。瞳と同じくらい魅力的な低音の声で放つ一言の裏には、「俳優でいられるのはすごく恵まれていて、運のいいこと」という想いがある。「僕が生まれ育ったアイルランドの小さな町では、町から出なければ教師になるか、工事現場で働くか、農家になるか。それくらいしか選択肢はなかった。それなのにいまの僕は世界中を旅し、君たちにも会える。すごくラッキーだし、そもそも映画を作れることほど幸せなことはない。だから、自分が恵まれた立場にあることを決して忘れないようにしたいんだ。撮影現場でも、その気持ちはもちろん変わらないね。僕たちは何も難解な研究をしているわけじゃない。かつてクリント・イーストウッドがこう言っていたよ。『立ち位置まで歩いて行き、台詞をいくつか言う。それだけのことだ』とね。恵まれた仕事だからこそ、それを祝福する気持ちでいたい。映画を一緒に作る仲間たちと素晴らしい時間を過ごしたいんだ。撮影現場で機嫌が悪くなったり、憂鬱な態度を見せるのは失礼なこと。僕はそうならない自分であり続けたいと思っている」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:トレイン・ミッション 2018年3月30日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© STUDIOCANAL S.A.S.
2018年03月28日先日、リーアム・ニーソンが13年ぶりの来日を果たしたことでも話題となった『トレイン・ミッション』。この度、“リーアム史上最も切ないシーン”を収めた本編映像の一部が公開された。本作は、長年勤めてきた保険会社を60歳で突如リストラされた不運な男・マイケル(リーアム・ニーソン)が、途方に暮れ帰路に向かう電車内、見知らぬ女から「乗客の中から<ある人物>を探し出せば、10万ドル支払う」と持ちかけられ、捜査を開始していくが…というストーリー。今回到着した映像は、マイケルが上司からリストラを告げられるシーン。リーアムといえば、『96時間』では娘を誘拐した犯人を追い詰める元CIA工作員の主人公を演じたほか、『フライト・ゲーム』や『アンノウン』でも見えない敵に立ち向かう勇敢な主人公熱演し、映画界きっての“最強の男”といっても過言ではない。しかし、本作では定年間近にリストラされてしまうこれまでとは違った不運な男に扮している。映像では、上司からの突然解雇に納得のいかないマイケルは、「住宅ローンと大学生を抱えている」「あと5年で定年。もう60歳なんだぞ」と必死に抗議するものの、言葉むなしく上司からは「君は真面目な企業戦士だったが、戦士に死傷はつきものだ」と痛烈なひと言…。彼の心情を表すかのような寂し気な音楽がまた切なさを際立てている。『トレイン・ミッション』は3月30日(金)より全国にて公開、3月29日(木)TOHOシネマズ日比谷にて特別先行上映。(cinemacafe.net)■関連作品:トレイン・ミッション 2018年3月30日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© STUDIOCANAL S.A.S.
2018年03月26日『トレイン・ミッション』のジャパンプレミアが3月18日(日)に行われ、13年ぶりに来日した主演のリーアム・ニーソンと、花束ゲストとしてリーアムの大ファンの女優・観月ありさが登壇した。この日、約500人のファンの前に現れたリーアムは、久しぶりの来日に彼自身も感激している様子で、「こうして再び東京に戻れたことを光栄に思います。日本の皆さんは本当に素晴らしい方々ばかりで、心の底から本作に携えたことに、そして皆さんにお会いできたことに感謝しています」と笑顔でファンに挨拶。『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』に続き、ジャウマ・コレット=セラ監督とは今作で4度目のタッグとなるリーアム。「最初に仕事したのが『アンノウン』という作品でしたが、そのときから回を重ねるごとに彼の素晴らしさが際立っていると思います。どのシーンを撮っていても、作品全体のカタチやダイナミズムがちゃんと頭に入っている。常に全体像が見えている力を持たれている数少ない方だと思います。彼も僕も、お互いに100%の信頼を置いている関係です」とコメント。通勤電車を舞台に、リーアム演じる刑事を退職し長年勤めてきた保険会社を60歳で突如リストラされた不運な男・マイケルが、駅の数だけ仕掛けられた罠に翻弄されながらも、元警官のスキルを駆使して“捜査”を進めていく本作。「“『フライトゲーム』の心の続編”だと監督が以前インタビュ―で答えていましたが、私も同じくそうだと思います」と本作について語るリーアムは、「実際に自分も何度も乗ったことのあるニューヨークの北部にいく通勤電車が舞台ですが、撮影は実はロンドンのスタジオでされており、劇中7両ある車両は、実際は1.5両くらいしか無いのです。そのギャップがシュールで面白く感じました」とふり返っている。また、本作でも65歳でありながら激しいファイトシーンを完璧に演じて見せたリーアム。一方でMCからの「そんな最強の男にも怖いものはあるの?」という質問には、「高いところ」とぽつり。チャーミングな一面も見せていた。さらにこの日は、彼の大ファンである観月さんが雅なロングドレスに身を包み会場に駆けつけ、「今日はお会いできることができて光栄です!皆さんもリーアムさんのことが大好きだと思いますが、私も大ファンで…こんなに近づいてしまってすみません(苦笑)」と挨拶、サクラの花束をリーアムにプレゼント。リーアムは、「それでは2人でこれから歌わせていただきますね」とジョークを飛ばしつつ、「恋に落ちてしまいました」と笑顔で告白すると、観月さんも「私もです!Me too!!」と応える場面も。実は、リーアムがスクリーンデビューした時期と、観月さんが芸能活動を始めたのは同時期だそう。リーアムが、観月さんのデビューシングル「伝説の少女」を聴いたことを明かすと、「あの曲は、14歳のときに歌ったんです!リーアムさんに聞いてもらえる日がくるなんて…、大感激です!」と大興奮。さらに、もしもリーアムと共演できるとしたら「やっぱり彼女役をさせていただきたい!そして一緒にアクションをしたい!」と観月さん。対しリーアムは「ぜひやりましょう」と笑顔で承諾していた。『トレイン・ミッション』は3月30日(金)より全国にて公開、3月29日(木)TOHOシネマズ日比谷にて特別先行上映。(cinemacafe.net)■関連作品:トレイン・ミッション 2018年3月30日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© STUDIOCANAL S.A.S.
2018年03月19日『96時間』シリーズのリーアム・ニーソンとジャウマ・コレット=セラ監督による『トレイン・ミッション』の公開を記念して、3月17日(土)のフジテレビ系「土曜プレミアム」枠では2014年に公開された『フライト・ゲーム』を地上波初放送する。■あらすじNY発ロンドン行旅客機の警備のため、客を装って乗り込む航空保安官のビル。真夜中、彼の携帯に指定の口座に送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺すというメールが届く。悪戯か本気か半信半疑でいるうちに、1人目の犠牲者が出てしまう。ビルは乗客を拘束して荷物や携帯を調べるが、何ひとつ手掛かりは見つからない。乗客名簿を調べた保安局は、「全員問題ない。お前以外は」とビルを疑う。彼には暗い過去があり、いまもある問題を抱えていた。さらに犯人の指定口座がビルの名義だと判明する。2人目、3人目と犯行は繰り返され、機内の疑惑と緊張感が頂点に達するなか、次のタイムリミットが迫る──!■豪華キャスト集結『シンドラーのリスト』ではアカデミー賞候補となり『スター・ウォーズ』シリーズのクワイ=ガン・ジンをはじめ『ダークナイト』シリーズや『96時間』シリーズなど数々の作品に出演してきたハリウッドを代表する俳優・リーアムさんが主人公のビルを演じるほか、『ハンニバル』『エデンより彼方に』『アリスのままで』などで知られるジュリアン・ムーア、「ダウントン・アビー」などのミシェル・ドッカリーらが出演する。今回の地上波初放送ではリーアムさんの最新作『トレイン・ミッション』の映画本編映像が公開に先駆けてテレビ初公開されるとのこと。こちらもお見逃しなく。■リーアム・ニーソンが来日決定!『トレイン・ミッション』リーアムさんとジャウマ監督による最新作『トレイン・ミッション』は、通勤電車を舞台に放つサスペンス・アクション。主演を務めるリーアム・ニーソンは、本作のプロモーションのために、13年ぶりに来日することが決定している。60歳の保険営業マンのマイケルは10年勤めた会社から突如解雇を宣告される。悲嘆にくれる彼がいつもの通勤電車で帰路に就くと、車内で見知らぬ女がマイケルに話しかけてくる。女は終点到着までに100人の乗客の中からある人物を見つけ出せば多額の報酬を支払うといい、この任務は常連客の顔を把握しており元警察官の経歴を持つマイケルに適任だという。半信半疑のマイケルだったが女が指定したトイレで前金の25,000ドルを見つけたことから、この怪しげな仕事に加担することを決めてしまうが、標的を探すのは容易ではなく諦めかけたその時、突如子供から渡された袋の中身を見て衝撃を受ける。そこにあったのは妻の結婚指輪。マイケルの家族は人質にとられていた…というストーリー。『トレイン・ミッション』は3月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。土曜プレミアム『フライト・ゲーム』は3月17日(土)21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:フライト・ゲーム 2014年9月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2014 TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. - STUDIOCANAL S.A.トレイン・ミッション 2018年3月30日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© STUDIOCANAL S.A.S.
2018年03月17日通勤電車を舞台に放つ傑作サスペンス・アクション映画『トレイン・ミッション』。この度、主演を務めるリーアム・ニーソンが本作のプロモーションのために、13年ぶりに来日することが決定した。リーアムが本作で演じているのは、刑事を退職し長年勤めてきた保険会社を60歳で突如リストラされた不運な男・マイケル。途方に暮れながら帰路に向かう電車内、見知らぬ女(ヴェラ・ファーミガ)から「乗客の中から<ある人物>を探し出せば、10万ドル支払う」と持ちかけられ、大金に目がくらんだマイケルは、元警官のスキルを駆使して“捜査”を開始するが…。また、リーアムの来日は『バットマン ビギンズ』以来となる今回。彼の来日に合わせ、3月18日(日)にはジャパンプレミアも開催予定。昨年の“アクション引退宣言”も話題となったが、一体今回の来日で何を語るのだろうか?あわせて到着した予告編では、マイケルがある女性からゲームの誘いを受けるところからスタートし、非情な罠に立ち向かわざるを得ない状況に陥ったマイケルの悲痛な姿が、疾走感溢れるテンポでスリリングに描かれる。連結部、車輪の下…決死の捜査の模様も映し出されている。『トレイン・ミッション』は3月30日(金)より全国にて公開、3月29日(木)TOHOシネマズ日比谷にて特別先行上映。(cinemacafe.net)■関連作品:トレイン・ミッション 2018年3月30日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© STUDIOCANAL S.A.S.
2018年03月05日若者3人組が盲目の老人の家に強盗に入ったことがきっかけで、恐怖のどん底に落とされる『ドント・ブリーズ』。高速列車内で “謎のウイルス”が蔓延する極限状態を描いた『新感染ファイナル・エクスプレス』など、最近は観ているだけで自らがその状況に置かれたかのような気分を味わうことの出来る“シチュエーション映画”がスマッシュヒットとなり、話題を呼んでいる。そして今年も、新たな“シチュエーション映画”が続々登場!上半期に抑えておくべき注目ラインナップを紹介する。飛行機、無人のビーチの次は、まさかの“通勤電車”が舞台!『トレイン・ミッション』(3月30日(金)公開)大ヒットシリーズ『96時間』の絶対的アクションスター、リーアム・ニーソンとシチュエーションスリラーの名手『ロスト・バケーション』のジャウマ・コレット=セラ監督が再タッグ。『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』の黄金タッグが、今度は通勤電車を舞台に傑作サスペンス・アクションを放つ。いくつもの謎とスリリングな緊迫感に満ちた本作。犯人は誰なのか、そして一体何が目的なのか…。リーアムが魅せる、『96時間』よりもリアルな生身のアクションと、かつてない哀愁溢れる演技で、誰もが応援せずにはいられない“傷だらけのヒーロー”の姿はもちろん、最後まで予測がつかない手に汗握る物語の行方にも、目が離せそうもない!大ヒットを記録した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の原作者であるスティーヴン・キングも、「傑作!! ヒッチ・コックとアガサ・クリスティが交錯したような至極のサスペンス」と絶賛した本作。『フライト・ゲーム』での飛行機アクション、『ロスト・バケーション』での一騎打ちのサメパニックに続く、今期大注目の“シチュエーション映画”といえそうだ。人間の体が13センチに…?“小さな世界”で夢のセレブ生活が実現『ダウンサイズ』(3月2日(金)公開)人口が増え続け住みづらくなってしまった地球。科学の進化により人類を体長13センチに縮小することができる方法が発見された。少しの蓄えでも裕福に暮らせるその世界に希望を抱き、“13センチ”になることを決意した主人公ポール(マット・デイモン)。本作は、ミニチュア化したポールに待ち受ける、“予想外の展開”の数々を描く。小さな世界で巻き起こるアクシデントの数々はもちろん、ポールの驚きに満ちた人生の再出発には、きっとワクワクドキドキしてしまうはず。“ゲームキャラ”になってジャングルで大奮闘!現実世界に帰るにはクリアするのみ『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(4月6日(金)公開)「ジュマンジ」という古いテレビゲームを発見した高校生4人。彼らがプレイするキャラクターを選択した途端、ゲームの中の世界であるジャングルに入り込んでしまった。この世界から抜け出すには“ゲームクリア”するのみ!ゲームの中の世界が現実になる…という奇想天外なストーリーはもちろん、少し“クセの強い”キャラクターや想像の斜め上をいく“マジジュマンジ”な世界観には、ドハマりしちゃうこと間違いなし!?『トレイン・ミッション』は3月30日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月18日『フライト・ゲーム』『アンノウン』のリーアム・ニーソン×ジャウマ・コレット=セラ監督が再タッグを組んだ『THE COMMUTER』(原題)が、『トレイン・ミッション』の邦題で3月30日(金)より公開されることが決定。併せてポスタービジュアルが到着した。ストーリー10年間勤めてきた保険会社を、60歳で突如リストラされたマイケル(リーアム)。途方に暮れながら帰路についた彼の前に見知らぬ女が座り、乗客の中から<ある人物>を探し出せば、10万ドル支払うと持ちかける。ヒントはわずか3つ。マイケルは100人の乗客から1人を特定するのは無理だと諦めかけるが、妻と息子の命が危ないと脅され、元警官のスキルを駆使して“捜査”を始める。やがて<ある人物>に関する機密情報が明かされ、物語は壮大な陰謀へと疾走していく。終点というタイムリミットが迫るなか、絶対絶命の窮地に陥った彼は、標的を見つけ出すことができるのか?通勤電車の始発駅から終着駅までの105分間を舞台に、そこに仕掛けられた“危険な罠”にリーアムが挑んでいく、緊迫怒涛のノンストップ・リアルタイム・サスペンス。リーアムが、共演は『マイレージ、マイライフ』や『死霊館』シリーズのヴェラ・ファーミガ、『プロメテウス』のパトリック・ウィルソン、『ジュラシック・パーク』のサム・ニール、大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー」のエリザベス・マクガヴァンら実力派俳優が集結。すでに全米公開されている本作は、巨匠スティーヴン・キングをして、「傑作!!ヒッチ・コックとアガサ・クリスティが交錯したような至極のサスペンス」(※1月14日Twitterより)と言わしめ、全米初登場作品中第1位を獲得した話題作。ポスタービジュアルでは、「この謎が、解けるか?」という挑戦的なキャッチコピーと共に、伏線と思わしきワードが散りばめられている。『トレイン・ミッション』は3月30日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月26日『ナルニア国物語』『96時間』シリーズなどに出演するハリウッドトップスター、リーアム・ニーソンが主演し、『パークランド ケネディ大統領、真実の4日間』『コンカッション』で実話を映画化し高い評価を獲得してきた俊英、ピーター・ランデズマンが監督を務めた映画『ザ・シークレットマン』(『MARK FELT:THE MAN WHO BROUGHT DOWN THE WHITE HOUSE』/原題)が、来年2月24日(土)より日本でも公開。この度、本作の予告編とビジュアルが到着した。1972年6月17日深夜、5人の男がワシントンD.C.の民主党本部に侵入し、盗聴装置を仕掛けようとしたところを逮捕される。後に「ウォーターゲート事件」と呼ばれる、アメリカ合衆国史上類をみない政治スキャンダルの発端である。捜査を指揮するのはFBI副長官マーク・フェルト。遅々として進まない捜査に苛立つフェルトは、やがてホワイトハウスがCIAを通じ捜査を妨害していることを察知する。事件そのものがホワイトハウスの陰謀によるものだと悟ったフェルトだが、フーバー亡き後FBI長官に就任したグレイはニクソン大統領の忠臣であり、協力は望めない。フェルトは事件の真相を白日の下に晒すため、ある決断をする――。アメリカ合衆国史上初めて任期途中で辞任に追い込まれた第37代リチャード・ニクソン大統領。本作は、その引き金となった“ウォーターゲート事件”の全容を白日の下に晒し、ニクソン政権の不法行為や腐敗を暴いた内部告発者、通称「ディープ・スロート」と呼ばれた“FBI捜査官の鑑”とまで称賛された当時のFBI副長官マーク・フェルトを描く物語。主演のリーアムがFBI捜査官マーク・フェルト役を演じるほか、彼の妻役を『トスカーナの休日』『ジャスティス・リーグ』のダイアン・レイン、娘役を『チェイス・ザ・ドリーム』『とらわれて夏』のマイカ・モンロー、タイム誌の記者役に『スター・トレック』『フライト』のブルース・グリーンウッドが出演。またプロデューサーは、この映画化を熱望したリドリー・スコットが務める。予告編では、ホワイトハウスと対立するリーアム扮するFBI捜査官マーク・フェルトの、決して権力には屈しないという力強い意志が感られる映像に仕上がっており、緊迫した様子が伝わってくるようだ。また、国を守る「捜査官」が疑惑を暴くに至った全貌が米国内外で上映されるや、現トランプ政権に取沙汰される様々な疑惑がウォーターゲート事件当時の政治的混乱に酷似していると話題を呼んでいる本作。ホワイトハウスとFBIの権力争い、選挙の不正工作の証拠、メディア報道の信憑性に異議を唱える新生ホワイトハウス――。いまこそ、マーク・フェルトの物語が語られるべきときなのかもしれない。『ザ・シークレットマン』は2018年2月24日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月01日ヒュー・グラント、キーラ・ナイトレイ、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ビル・ナイら超豪華キャストが揃い、2003年に公開され世界中で大ヒットしたロマンチック・コメディの傑作『ラブ・アクチュアリー』が、シネマ・コンサートとしてクリスマス・シーズンに日本上陸を果たすことになった。『美女と野獣』や『ラ・ラ・ランド』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などで実施されてきた「シネマ・コンサート(シネオケ)」。セリフや効果音はそのままに、音楽パートのみを生のオーケストラが演奏する、映画をライブ感覚で楽しむ新感覚エンターテインメントとして注目を集めている。そして今回、上演されることになったのは、今年、チャリティーイベントのための14年ぶりの続編短編も話題を呼んだ『ラブ・アクチュアリー』。クリスマスまでの5週間とその1か月後を描く10編が織りなす愛のオムニバス・ムービーで、2003年11月に公開されるや、英国では4週連続1位を記録、全世界で興行収入2億4694万ドル(約270億円)を記録した。日本では、バレンタイン・シーズンの2004年2月に公開され、大ヒットに。いまでも根強い人気を誇っている。監督のリチャード・カーティスといえば、『ノッティングヒルの恋人』や『ブリジット・ジョーンズの日記』の脚本や、『パイレーツ・ロック』、『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』では脚本・監督を努めたロマンチック・コメディの名手。一方、音楽センスの良さでも評価が高く、本作でもそのエッセンスが遺憾なく発揮されており、今回のフルオーケストラでの生演奏に期待は高まる。「ラブ・アクチュアリー in コンサート」は、12月1日に英・マンチェスターを皮切りに英国ツアーがスタート。12月10日のロンドン公演を経て、12月22日に日本に上陸する。クリスマスのベストなタイミングで行われる日本公演の指揮は、ティアゴ・ティベリオ、オーケストラは国内屈指の名門、日本センチュリー交響楽団と東京フィルハーモニー交響楽団がそれぞれ大阪・東京公演を担う。クリスマスにぴったりの名作を巨大スクリーン×フルオーケストラの生演奏によるシネマ・コンサート。最高に贅沢なライブ・エンタテインメントを楽しみにしていて。「ラブ・アクチュアリー in コンサート」【大阪公演】は12月22日(金)開場18:00/開演19:00~大阪国際会議場グランキューブ大阪・メインホールにて、【東京公演】は12月25日(月)開場18:00/開演19:00~東京国際フォーラム ホールAにて開催。(text:cinemacafe.net)
2017年09月29日『ターミネーター6』(仮題)の全米公開日が2019年7月26日に決定したことをパラマウント・ピクチャーズが発表した。『デッドプール』のティム・ミラーがメガホンをとる本作には、『ターミネーター2』以降関わっていなかったジェームズ・キャメロンがプロデューサーとしてカムバックする。『ターミネーター6』は、おなじみアーノルド・シュワルツェネッガーのほかに、1作目、2作目にサラ・コナー役で出演したリンダ・ハミルトンも再登場。ジェームズは「The Hollywood Reporter」に、最新作は3作目から5作目を完全に無視し、『ターミネーター2』の物語につながるものを作ると宣言している。現在61歳のリンダを再起用した理由の1つとして、ジェームズは50代以上のアクションをこなす俳優は多くいるものの、そういった年代のアクション女優がおらず、リンダにお手本になってほしいからだと説明した。つい先日、65歳のリーアム・ニーソンがアクション映画から引退すると語り話題になったことから、ティムは「だからリーアム・ニーソンを悪役にキャスティングしたんだ。彼女が思いっきりたたきのめしてくれるだろうね!」とジョークを言って笑った。(Hiromi Kaku)
2017年09月28日俳優のリーアム・ニーソン(65)がアクション映画の引退を宣言した。元スパイ役を演じた2008年のヒット作『96時間』など数々のアクションヒーロー役で知られるリーアムだが、巨額のオファーをいまだに受けるものの、その世界から足を洗うことにしたという。トロント国際映画祭の会場でインタビューに応じたリーアムは「あのスリラー関係は全て偶然だったんだ。ああいう作品のためにまだかなりの大金を提示されるけど、『みんな、僕は60代だよ』っていう気分になるね。観衆たちはいつか『かんべんしてくれよ』って気になるさ」とその胸中を語った。しかし、リーアムにはすでに撮影を終えている『ハード・パウダー』と『ザ・コミューター』の復讐スリラー作がまだ公開を控えている。「来年の1月あたりに公開される映画の撮影を終えたよ。あともう1本あるかもね。でもそれで終わりさ。『96時間』シリーズはもうないよ」とリーアムは続けた。(C)BANG Media International
2017年09月14日アイルランドの名優リーアム・ニーソンが、「年を取りすぎた」という理由でアクション映画から引退することを決めたようだ。トロント国際映画祭で宣言した。『96時間』シリーズのアクション・スリラーで人気を再確立したリーアムは、「そもそも、まったくの偶然だったんだ」とこうしたジャンルの映画への出演が意図的ではなかったことを明かす。「みんな、ぼくに大金を投げつけて『もっとやれ』って言うけど、僕としては『おいおい、勘弁してくれよ。僕はもう65歳だ。観客だって僕のことなんか見に来なくなるさ』って感じだ」。リーアムによると、アクションがある映画への出演はあと2本で終わりとのこと。「1本は1月に公開、それとあともう1本ある。でも『96時間』ではないよ。シリーズものではない」と語っている。この2本とは、来年1月12日に全米公開予定の『The Commuter』(原題)と、公開日未定の『Hard Powder』(原題)であるとみられる。リーアムの代表作の1つにもなった『96時間』は、主演の本人が「ビデオスルーになると思った」にもかかわらず、世界中でサプライズヒットを放った。第3作までシリーズ化されてからまもなく3年が経とうとしている。リーアムがアクションから引退となれば、続編が製作される見込みは薄そうだ。(Hiromi Kaku)
2017年09月13日はみ出し者のアメリカ海軍兵と浅野忠信扮する海上自衛隊のエースが宇宙からの敵に戦いを挑む超ド級スペクタクルアクション大作『バトルシップ』が、9月8日(金)の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」に登場する。アメリカだけでなく日本でも愛されているボードゲームを基にした本作。主人公であるアメリカ海軍のはみ出し者・アレックス・ホッパーを『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』などのテイラー・キッチュが演じ、海上自衛隊の護衛艦の指揮を執る自衛官・ナガタ役で『マイティ・ソー』シリーズやマーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』など日本のみならずハリウッドでも活躍する浅野忠信が出演。またグラミー賞受賞歴を持ち、『スター・トレック BEYOND』のテーマ曲を担当するなど音楽界で輝かしい実績を挙げるとともに女優業も好調なリアーナがアクションシーンに挑むほか、『ターザン:REBORN』のアレクサンダー・スカルスガルドや『シンドラーのリスト』『96時間』のリーアム・ニーソンなどが出演。主人公のアレックス(テイラー・キッチュ)は定職に就かず問題ばかり起こしているダメ男。海軍士官の兄・ストーン(アレクサンダー・スカルスガルド)が誕生日を祝うもバーで出会ったサム(ブルックリン・デッカー)の気を惹こうとして警察沙汰を起こす。そんな弟に大激怒したストーンによってアレックスは海軍に入隊することに。それから5年後、海軍士官になったアレックスはハワイ・オアフ島で行われる太平洋海軍合同演習に参加。トラブルメーカーの性格は相変わらずで自衛隊の護衛艦の指揮を執る自衛官ナガタ(浅野さん)とケンカ、演習後の解任を言い渡されてしまう。演習がスタートし、アレックスとストーン、ナガタがそれぞれ駆逐艦に乗船し沖合へ向かうと、突如宇宙から謎の物体が降下。世界中に落下した物体により各地が被害を受けるなか、ハワイに落下した“それ”は強力なバリアを構築しアレックスたちは内部に閉じ込められてしまう…というストーリー。本放送の日本語吹き替えキャストには、アレックス(テイラー・キッチュ)に置鮎龍太郎、ストーン(アレクサンダー・スカルスガルド)に平田広明、レイクス(リアーナ)に土屋アンナ、サム(ブルックリン・デッカー)に本名陽子、そしてナガタを浅野さん自身が担当する。アメリカ海軍全面協力のもと、伝説の巨大戦艦「ミズーリ」の艦上などで撮影されたバトルシーンも圧巻の『バトルシップ』は9月8日(金)21時~日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」でオンエア。(笠緒)■関連作品:バトルシップ 2012年4月13日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年09月05日Netflixの大ヒットドラマ「ナルコス」の製作チームと、スペイン期待の俊英アテム・クライチェ監督が描く『スターシップ9』。本作に主演するスペイン出身のクララ・ラゴは、“第2のペネロペ・クルス”とも呼ばれている注目女優だ。エレナはまだ見ぬ未知の星を目指して、1人、恒星間飛行を続けていた。一緒に地球を飛び立った両親はすでにいない。ある日、スペースシップの給気系統が故障し、エレナは近隣のスペースシップに救援信号を送る。その呼びかけに応えて姿を現したのが、エンジニアの青年アレックスだった。ひと目で、互いに恋に落ちる2人。しかし、エレナはこの飛行に隠された秘密を知らなかった。それは、人類の未来を賭けた高度な実験だった――。『インターステラー』『エクス・マキナ』『パッセンジャー』など、近年、数々の本格SF映画の秀作が発表されてきた。本作では、汚染により“死にゆく”地球の代わりとなる星を見つけるため、宇宙船の中で半生を過ごしてきた女性エレナが主人公。両親以外の人間を知らない孤独な美女として、スペイン人女優クララ・ラゴが、その心情を繊細に演じている。そのクララは、1990年マドリード生まれ。2006年にアカデミー主演女優賞初ノミネート、2008年『それでも恋するバルセロナ』で同助演女優賞に輝き、ハリウッドでもその地位を確立し、数々の作品で世界を魅了してきたペネロペ・クルスを彷彿とさせるラテン系美女だ。『キャロルの初恋』(2002年公開)では、ボーイッシュな女の子のみずみずしい初恋と成長を好演した、天才子役としても知られるクララ。その後、2012年に日本でも公開された『ヒドゥン・フェイス』ではベルリン国際映画祭のシューティング・スター賞にも選出され、美しい裸身を惜しみなく披露した体当たりの演技でひと皮むけると、残念ながら日本では未公開だが、2014年スペイン映画として歴代最高の興行収益を記録した『Ocho apellidos vascos』(原題)にヒロインとして出演。『人生スイッチ』のレオナルド・スバラーリャ共演『エンド・オブ・トンネル』は今年、日本公開された。今後、ワールドワイドな活躍が期待されている彼女は、映画専門誌「VARIETY」で「注目すべきスペインの若手映画製作者の1人」に選ばれた本作のクライチェ監督も、「彼女の世代の中では彼女が一番の女優だと思っている」と太鼓判を押す。次回作は『ロスト・バケーション』のジャウム・コレット=セラ監督×リーアム・ニーソンの『The Commuter』(原題/’18)。その美貌と演技で、ハリウッドからのオファーも多数期待される注目女優の主演映画を、いまからチェックしておいて。『スターシップ9』は8月5日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月03日ハリウッドからリーアム・ニーソンを迎え、イ・ジョンジェ、イ・ボムスという韓国トップ俳優とともに朝鮮戦争下の伝説的作戦を描く『オペレーション・クロマイト』の日本公開が決定。あわせて、緊迫感を伝えるポスタービジュアルと迫力の予告編映像が解禁となった。1950年、南へと侵攻した北朝鮮はソウルを陥落させ、およそ1月で朝鮮半島の大部分を支配下に収めた。事態を重く見た連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー(リーアム・ニーソン)は、戦局を打開するため周囲から「不可能だ」と猛反対を受けながらも仁川(インチョン)への上陸作戦を計画する。唯一の希望であり、作戦成功のカギを握るのは、北朝鮮軍に潜入した諜報部隊チャン・ハスク大尉(イ・ジョンジェ)。正体がバレれば即処刑されることが確実な極限の状況の中、大尉と部隊の精鋭たちはマッカーサー率いる連合軍艦隊を仁川上陸へと導くため、命懸けの作戦行動を開始する――。舞台は朝鮮戦争下、北朝鮮に対し当初劣勢だった戦局を一変させたといわれる「クロマイト作戦(仁川上陸作戦)」と、その先鞭をつけた潜入作戦を描く本作。歴史にその名を残す連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーと、その指揮の下、命懸けの潜入作戦を決行した兵士たちの実話をベースに映画化した。そのエモーショナルな物語は、『シンドラーのリスト』や『マイケル・コリンズ』『愛についてのキンゼイ・レポート』などで実在の人物を見事に演じ、『96時間』シリーズ、『怪物はささやく』などで挑戦を続けるハリウッド・トップスター、リーアム・ニーソンをも魅了し、彼はマッカーサー役として出演を快諾。さらに、韓国からは『ハウスメイド』『新しき世界』のトップ俳優イ・ジョンジェ、『ビューティー・インサイド』『神の一手』などで知られる演技派イ・ボムスをはじめ、『愛の言葉』のチン・セヨン、『マイボス・マイヒーロー』のチョン・ジュノら豪華キャストが出演。監督を務めたのは、『私の頭の中の消しゴム』で世界中を涙に沈め、『戦火の中へ』では同じく朝鮮戦争を描き、その手腕を高く評価されるイ・ジェハン。その名匠のもと、国境を超えたキャスト陣が素晴らしいケミストリーを発揮し、本国では興行収入ランキング初登場第1位、最終的には観客動員数700万人を超える記録的大ヒットとなっている。ニーソンが演じるマッカーサーをはじめ、イ・ジョンジェ演じる北に潜入する諜報部員、イ・ボムス演じる北朝鮮軍の司令官など、命を懸けた男たちの決死の攻防を、予告編から確かめてみて。『オペレーション・クロマイト』は9月23日(土)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月21日今年2月、大ヒット映画『スーサイド・スクワッド』の続編の監督がメル・ギブソンに決定かとの報道が出た。しかし、脚本の仕上がりが遅れており、製作の開始時期にも影響が出ているとのことでメルがメガホンをとる可能性はなくなってしまった。代わりに、ブレイク・ライヴリー主演作『ロスト・バケーション』のジャウム・コレット=セラが監督を務めることになったと「The Hollywood Reporter」が報じている。1作目はデヴィッド・エアーが監督したので、リック・フラッグ役を演じたジョエル・キナマンなどは「続編も!」と熱望していたが、エアー監督は『スーサイド・スクワッド』のスピンオフ映画でハーレー・クインが主役の『Gotham City Sirens』(原題)に着手しているため、困難だ。最終的に『スーサイド・スクワッド』続編を監督することになったセラ監督の作品は、『ロスト・バケーション』のほかに、パリス・ヒルトンが出演したことで話題になった『蝋人形の館』、公開から8年経ってもいまだにカルト的人気を誇る『エスター』などがある。俳優のリーアム・ニーソンとは何度もコラボしており、『アンノウン』、『フライト・ゲーム』などの主役に起用している。『スーサイド・スクワッド』の続編は2019年に公開予定!(Hiromi Kaku)
2017年07月13日スペインのアカデミー賞として名高いゴヤ賞にて、本年度最多9部門受賞の話題作『怪物はささやく』が6月9日(金)より公開される。この度、本作の主人公を務めたルイス・マクドゥーガルにフォーカスを当て、彼の貴重なオーディション映像も収められた特別映像がシネマカフェに到着した。12歳の少年コナーは、難しい病を抱えた母親と2人で裏窓から教会の墓地がみえる家に住み、毎夜悪夢にうなされていた。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て告げる。「いまから、私はお前に3つの“真実の物語”を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」。しかも怪物は、コナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナー。 しかし、コナーの抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ物語の幕が上がるのだが――。原作は、英国史上初のカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞をいう快挙を果たした同名小説。真夜中に現れ意外な結末の物語を語る怪物と、心の奥に秘密を隠した少年の奇妙な駆け引きの行方に魅了された『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーが、『永遠のこどもたち』『インポッシブル』のJ.A.バヨナを監督に起用し映画化。昨年のスペイン年間映画興収No.1という大ヒットを記録した珠玉のダークファンタジー作品だ。フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー、リーアム・ニーソンら豪華キャストたちが出演する中、本作の主人公・コナーを演じたのは、スコットランド出身で『PAN ~ネバ ーランド、夢のはじまり~』のニブス役で映画デビュー、本作が映画出演2作目となる新星、ルイス。6月5日に15歳の誕生日を迎えたばかりの彼は、今回1,000人以上の中からオーディションでこの主役の座を射止めたシンデレラボーイだ。到着した映像では、監督・キャスト陣がそれぞれルイスについて語っている。オーディションで大勢の子役を見たと言うJ.A.バヨナ監督は、「ルイスがほかの子と違ったのは、自分が何者なのか模索しているところだった。そのもがきはコナーのものと似ていたんだよ」と話す。また、祖母役を務めたシガニーは、「すごく才能がある」と絶賛し、母親役を演じたフェリシティも「言い表せないほどよ!まさにプロだわ。ルイスはすごく真剣なの。物語を深く理解し役になりきっている」とコメント。さらに、モーションキャプチャーで怪物を演じたリーアムは、「勢いがある役者だ。強い存在感を放っている。芝居もやりやすくて楽しかったよ」と撮影をふり返った。本作では、難しい病を抱えた母親を持つ孤独なコナーを演じたルイスだが、実生活でも11歳のときに病気で母親を亡くした経験を持ち、あるインタビューでは、「その経験があったからこそ、コナーの感情を十分に理解できたし彼の行動にも共感できたんだ」と答えている。共演陣から絶賛の声を浴びるルイス。役者としてこれから大きく成長していく彼に今後も注目だ。『怪物はささやく』は6月9日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:怪物はささやく 2017年6月9日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 APACHES ENTERTAINMENT, SL; TELECINCO CINEMA, SAU; A MONSTER CALLS, AIE; PELICULAS LA TRINI, SLU.All rights reserved.
2017年06月05日リーアム・ニーソン扮する怪物と少年の“魂の契約”をめぐる物語を映画化した『怪物はささやく』。本作で、主人公の少年コナーの父親役を演じるのが、演技派として注目を集めている英国俳優トビー・ケベルだ。実は今年、本作や『キングコング:髑髏島の巨神』など話題作への出演が相次いでおり、ブレイク必至とささやかれている。12歳の少年コナーは、難病を抱えた母親と2人暮らし。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て告げる。「いまから、私はお前に3つの“真実の物語”を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」。しかも、怪物はコナー自身が隠している“真実”を語れと迫り…。原作は、英国史上初のカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞という快挙を果たした同名小説。この小説に魅了された『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーが『永遠の子どもたち』『インポッシブル』のJ. A. バヨナを監督に起用し映画化。2016年スペインのアカデミー賞「ゴヤ賞」を最多9部門受賞しスペイン年間映画興収No.1という大ヒットを記録した。本作で、病床の母(フェリシティ・ジョーンズ)と2人で暮らすコナー(ルイス・マクドゥーガル)の、離れて暮らす父親役を演じているのがトビー・ケベル。その名を聞いてピンとこなくても、この顔に見覚えある方は多いかもしれない。英国出身のトビーは、現在34歳。イギリスのロックバンド「ジョイ・ディヴィジョン」のボーカル、イアン・カーティスの短い生涯を描いた『コントロール』(‘07)での演技が高く評価され、英国インディペンデント映画賞助演賞を受賞。その後、ガイ・リッチー監督の『ロックンローラ』(‘08)ではドラッグ中毒者の役を演じて注目を集めた。『猿たちの惑星:新世紀』では人類を恨むコバ役、人気ゲームを映画化した『ウォークラフト』ではオークのデュロタン役を演じるなど、高い演技力が求められるモーションキャプチャーにも挑戦しており、その実力を知らしめている。記憶に新しいところでは『キング・コング:髑髏島の巨神』への出演。サミュエル・L・ジャクソン演じるプレストンの軍隊の重要な一員を演じるかたわら、髑髏島の守護神コングのモーションキャプチャーにも挑んでいた。また、オスカー俳優マシュー・マコノヒーが、体重を20kgも増加させる肉体改造とハゲ頭の大変身ぶりを見せる『ゴールド/金塊の行方』では、マシュー扮する疑惑の投資家を追い詰めるFBI捜査官役で出演している。本作の監督を務めたJ.A.バヨナは、本作でのトビーの役について「父親はすべての登場人物が持つ矛盾を反映している。気高くも弱い人物像をトビーがうまく体現した」と語り、彼の繊細な演技に言及。プロデューサーのベレン・アティエンサからも、「彼が創り上げた父親は憎めないけれど、弱いのが玉にきず。少ないシーンで表現できたのは彼の才能ね」と絶賛されている。すでに日本でもジワジワと人気が高まりつつある演技派トビーの活躍に、今後も注目していて。『怪物はささやく』は6月9日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物はささやく 2017年6月9日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 APACHES ENTERTAINMENT, SL; TELECINCO CINEMA, SAU; A MONSTER CALLS, AIE; PELICULAS LA TRINI, SLU.All rights reserved.
2017年05月29日全世界で興行収入が10億ドルを突破(4月13日時点)するというメガヒットを記録中の映画『美女と野獣』(公開中)は、1991年のアニメーション版をリスペクトしつつも世界観をより深く掘り下げる、ある意味大胆なシークエンスを加え、装い新たな実写版として登場した。ディズニー音楽の名匠アラン・メンケンが手掛ける楽曲の数々、エマ・ワトソン演じる神々しいまでに美しいベル、「ひとりぼっちの晩餐会」などの名場面を見事にひとつの作品に紡いだ巨匠が、『ドリームガールズ』(06)、『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(15)などのビル・コンドン監督。公開を前に来日した監督に、これほどの大ヒット作となった理由を聞いた。――今回の実写版、ファンは待ち望んではいましたが、とてつもないヒットとなっています。ここまでの反響について、どう分析をされますか?最初に特報を打った際に9,000万ヒットをして僕たちは胸をなでおろしたけれど、あの音楽を人々は待っているとは思っていたよ。アラン・メンケンと昨晩食事をした際、やはり25年前に彼らが作り上げた音楽があまりにも素晴らしくて、その音楽が持っている力だという話をした。楽曲が人々の心を揺り動かし、みんなが大好きになった。その音楽にまた会えるということで関心を持ったと思うよ。だから答えとしては、音楽の持っている力だったと思うよ。――実写化にあたっては、具体的なコンセプトを皆で共有するなど、共通言語は何だったのでしょう?それは確かにあったよ。例えばまず、ある特定の時代設定を決め、リアリティーを前面に出すことも決めた時点で、ファンタジーであることはいったん置いてくんだ。俳優たちも、通常の映画のようにリハーサルを重ねて撮影をした。まったく普通のアプローチで、リアルな映画を撮ったんだ。イアン・マッケランも置時計の役ではあるけれども、普通の映画の現場のように参加してもらった。彼自身の顔はほぼ出ないけれど、たくさんの準備をした。キャラクターのバックストーリーも、リアリティーを重視したんだ。――例えば、ガストンの変化ですね。アニメーション版ではまぬけな悪という感じでしたが、実写版では狂気を感じました。その一方でベルの内面の美をも見抜いているという、魅力的なキャラクターになっていました。そう。現実に根差すとなると、俳優はもっといろいろな情報が必要になるものだ。根差すものがあって、初めて演技になるからね。’91年のあのキャラクターをそのまま映画にした場合、この世に存在しないような人になる。1日たりとも生きていられないような、ね。ガストンは自分の頂点を17歳で迎え、侵略した村人を軍事的に率いて、英雄となった。言ってみれば高校時代にアメフトのヒーローになって、それ以上うだつが上がらないような人なんだ。過去の栄光に囚われたような人で、そしてまた彼は戦争を体験しているゆえのトラウマもあるだろう。そういう情報をもとにルーク・エヴァンスは演じてくれたんだ。――一方で非人間のキャラクターもリアルでした。細かい話ですが、ルミエールの顔がロウではなく、燭台に変えた理由は何でしょうか?アニメーションだと、ロウソクのロウの部分が顔だよね?今回は実写だからリアルな部分で考えると、アニメーションはロウソクが顔だから、顔の上に常に火があるので、ロウが溶け出すことになるだろう?溶けたロウが目や口に入りやしないかということで、予期せぬ事態にもなりかねない。ロウソクは燃え続け、溶けたロウはどうなるかなど、突き詰めすぎることはよくないと思い、ルミエールの燭台については、初期段階で美術と話し合っていたよ。物語の設定を18世紀のフランスにすることにしたので、当時の資料を観ると、ともても燭台が細かく細工されていた。それを見ていて台の部分が顔になるよねって、決まったよ。――その一方で91年のアニメーション版に忠実でもありますよね。そういう意味で大切にしたシーンは、どこでしょうか?それは、たくさんあるよ。新しいシーンとしては野獣のシーンだけれど、彼の感情を感じてほしいから入れたんだ。古いシーンでは「ひとりぼっちの晩餐会」のシーンは、『美女と野獣』の象徴的なシーンでもあるからね。人々の記憶に刻まれて残っているシーンだから、そういうところは大切にしたところだよ。――最後にうかがいしますが、91年のアニメーション版以降に生まれたような若い世代には、本作をどう進めますか?若い女性には楽しんでほしいね。それはエマ・ワトソンの願いでもあるよ。自分の人生に対して自分が責任を持つこと、自分が仕切ることが大事というメッセージがある。自立心であったり、ほかの人の見た目や自分の見た目を気にしたりすることは重要ではないという基本的なことが、この物語の価値でもある。また今の世の中、いろいろな表面的なことが出回っているということもあるので、そういうことにとらわれないようにすることが重要だということを知ってほしいね。■プロフィールビル・コンドン監督1955年生まれ、アメリカ出身。イアン・マッケランとの『ゴッド・アンド・モンスター』(98)で、アカデミー賞脚色賞を受賞。同名ミュージカルを映画化した『シカゴ』(02)で、2度目のアカデミー賞にノミネート。ブロードウェイを描いた『ドリームガールズ』(06)では、ジェニファー・ハドソンがアカデミー賞助演女優賞を獲得した。そのほかの監督作品には、リーアム・ニーソン、ローラ・リニー出演『愛についてのキンゼイ・レポート』(04)、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』(11)とその続編、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」(12)、ベネディクト・カンバーバッチ、ダニエル・ブリュールが出演した『フィフス・エステート/世界から狙われた男』(13)などがある。(C)2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2017年04月26日『パンズ・ラビリンス』の製作スタッフのもと、世界的ベストセラー小説を映画化したダークファンタジー『怪物はささやく』。リーアム・ニーソンがモーションキャプチャーで“怪物”を演じていることでも話題の本作から、感涙必至の本予告が解禁となった。余命わずかの母親と2人で、裏窓から教会の墓地が見える家に暮らす13歳の少年コナー。ある夜、コナーのもとに怪物がやってきて、こう告げる。「いまから、私はお前に3つの“真実の物語”を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」。しかも怪物は、コナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナだったが、その日を境に夜ごと怪物は現れ、物語の幕が上がることに…。スペインのアカデミー賞といわれる「ゴヤ賞」にて本年度最多の9部門を受賞した本作。『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーと、『インポッシブル』で高く評価され『ジュラシック・ワールド』次回作の監督を務める次世代監督J.A.バヨナがタッグを組み、英文学の最高傑作を映画化。その原作は、カーネギー賞作家2人による異色の“コラボ”作で、47歳の絶頂期にこの世を去ったイギリスの作家シヴォーン・ダウドの未完の遺作を、パトリック・ネスが引き継いで完成。英国史上初のカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞を果たし、世界的ベストセラーともなっている。このたび公開された本予告では、余命わずかの母親と暮らす孤独な少年コナーの姿を映し出すが、ある日、家の裏に生えるイチイの木が怪物(リーアム・ニーソン)となって現れ、不気味な音を轟かせながら家の壁を突き破り、その大きな手でコナー(ルイス・マクドゥーガル)を連れ去っていく。ちらりと見える怪物の姿は、ダークな雰囲気が特徴的な原作の挿し絵がデザインの基となっており、原作ファンを裏切らない姿形だ。また、冷酷そうな祖母を演じるシガニー・ウィーバーや、不治の病と闘うコナーの母に扮するフェリシティ・ジョーンズのベリーショート姿と迫真の演技も必見。怪物との駆け引きにコナーがひとり涙し、叫ぶ姿には、思わず目頭が熱くなっていく。さらに、本作の見どころとなる<3つの物語>のアニメーションにも注目。ギレルモ・デル・トロが製作総指揮を務め、2017年のアニー賞3部門に輝いたTVシリーズ「トロールハンターズ」を手掛けたヘッドプロダクションが製作しており、そのファンタジックな質の高い映像にはすでに多くの絶賛の声が届いている。『怪物はささやく』は6月9日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月14日リーアム・ニーソン、フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバーらが集い、英文学の傑作を『パンズ・ラビリンス』の製作スタッフが映画化する『A Monster Calls』(原題)が、『怪物はささやく』として6月9日(金)より日本公開されることが決定。その息を飲むほどに美しいビジュアルとショート予告が解禁となった。13歳の少年コナーは、難しい病を抱えた母親と2人で暮らしていた。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て「いまから、私はお前に3つの“真実の物語”を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」と告げる。しかも、怪物はコナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナー。しかし、コナーの抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ、“物語”の幕が上がるのだが――。スペインのアカデミー賞として名高い「ゴヤ賞」にて、本年度最多の9部門受賞を果たした本作。英国史上初の快挙となる最高峰の文学賞カーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞を果たし、世界でベストセラーを記録した同名小説を原作に、この物語に魅せられた『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーが、再び妖しくも美しいダークファンタジーを完成させた。監督を務めるのは、デビュー作『永遠のこどもたち』が高い評価を受け、“新スパイダーマン”トム・ホランドが注目された『インポッシブル』や、2018年公開予定の『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作にも抜擢されたJ.A.バヨナ監督。主人公の少年コナーには、『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』のニブス役で注目を集めた新星ルイス・マクドゥーガル。病いを抱えた母親役には『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズ、祖母役には『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバー、さらに、怪物の声を『沈黙-サイレンス-』の名優リーアム・ニーソンが演じ、モーションキャプチャーにも挑戦している。今回届いたショート予告では、本作の見どころの1つである“圧倒的な映像美”を垣間見ることができる。リーアムがモーションキャプチャーに挑み、CGで見事に再現された怪物の姿をはじめ、ストーリーの鍵となる“3つの物語”を描くダークなアニメーションは美しく幻想的な雰囲気。凄みのある声色で怪物になりきった、リーアムの声の演技にも注目だ。また、併せて解禁となったビジュアルは、妖しげで巨大な怪物の手と、主人公コナーの怯えてはいるものの、その手の主をしっかりと見上げる表情が描かれ、2人の関係を想像させるデザインとなっている。2006年に世界中で大ヒットを果たしたダークファンタジー映画の傑作『パンズ・ラビリンス』を思い起こさせる、現実とファンタジーの狭間に揺れる少年の心の闇に焦点を当てた物語は、大人も思わず夢中になってしまうほど魅力的。幾度も描かれてきた、これまでの“怪物と子どもの友情物語”とは一線を画す、全く新しい怪物と少年の繋がりを予感させている。『怪物はささやく』は6月9日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月30日1月21日より公開中のマーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』。この度、本作の観客動員が60万人を突破、興収も7億円越えを達成しロングラン上映が決定。さらにこれを受けて、本編映像が到着した。17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。次々と犠牲になる人々。守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは――?本作は、世界20か国以上で翻訳され、いまも読み継がれる遠藤周作の名作「沈黙」が原作。そんな「沈黙」と出会ってから28年、スコセッシ監督が映画化を願い続け実現に至った本作は、第89回アカデミー賞「撮影賞」(ロドリゴ・プリエト)にノミネートされるなど、世界から高い評価を獲得している。また主演には、アカデミー賞「主演男優賞」にノミネートされたアンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソンらハリウッドで活躍する俳優に加え、窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也、イッセー尾形、小松菜奈、加瀬亮ら日本人キャストも参加。人間の強さ、弱さとは?信じることとは?そして、生きることの意味とは?「人間にとって本当に大切なことは何か?」を問いかけている。このほど公開された映像は、幕府に捕らわれ投獄されたアンドリュー演じる宣教師ロドリゴの前に、浅野さん演じる通辞が現れ、流暢な英語で棄教を迫るシーン。間もなく始まる尋問に備え、誤解が生じないよう通訳を担当すると自己紹介した通辞は、宣教師たちの態度を批判し、「我々には、我々の宗教がある」と文化の相違を説く。そしてこのシーンの後、ロドリゴは究極の選択を迫られ、物語は静かにクライマックスへと突き進んでく。人々を救うために棄教するのか、それとも信念を貫いて殉教するのか――。ぜひ大画面のスクリーンで確認してみて。『沈黙-サイレンス-』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:沈黙-サイレンス- 2017年1月21日より全国にて公開(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
2017年02月24日イギリスで1985年に始まったチャリティ運動の1つ「レッド・ノーズ・デイ」に向けて、『ラブ・アクチュアリー』の10分程度の続編が製作されたという。子どもの貧困の認知度を高めることと、改善のために資金を集めることを目的とした「レッド・ノーズ・デイ」。『ラブ・アクチュアリー』の監督リチャード・カーティスがこのチャリティ運動の共同クリエイターであることから、続編製作が実現したそうだ。「みんなが、どうなっているか、10分ほどの映画にしたらおもしろいと思ったんだ。誰がいい具合に年を重ねたかな?気になるよね」とカーティス監督は「The Guardian」に語ってる。出演が明らかになっているのは、リーアム・ニーソン、キーラ・ナイトレイ、ヒュー・グラント、コリン・ファース、アンドリュー・リンカーンとビル・ナイ。そのほか多くのキャストが集まったり、「多くのキャストが集まってくれたことがうれしいし、感謝している。14年経って再び同じ役を演じるなんて、みんな、間違いなくノスタルジックな気持ちになるだろうね」と監督はキャストの再集結を喜んだ。主要キャストのうち、エマ・トンプソンは残念ながら出演しないとのこと。劇中で夫役を演じたアラン・リックマンが亡くなったのが関係しているのではと言われている。(Hiromi Kaku)
2017年02月16日巨匠マーティン・スコセッシによる最新作『沈黙-サイレンス-』の大ヒット御礼舞台挨拶が1月31日(火)、TOHOシネマズ日本橋にて行われ、出演する窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也が登壇した。公開されて1週間あまり経ち、3人のもとには感想が続々集まっているという。窪塚さんは、「僕が18歳でデビューしたときより反響が大きい気がしています。“一言では言えないんだけど”と言った後に永遠にしゃべってくる人が多かったりして」と、様々な方面からのリアクションを喜んでいた。『沈黙-サイレンス-』は、日本文学の金字塔と称される遠藤周作書「沈黙」を、スコセッシ監督が28年もの間、映画化を希望し温め続けてきた渾身作。幕府による非情なキリシタン弾圧下にある江戸初期の長崎を舞台に、ポルトガル人宣教師フェレイラ(リーアム・ニーソン)が拷問に屈して棄教したという真相を確かめるため、日本にやってきたロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)らの葛藤を描く。ハリウッド俳優に加え、窪塚さんや、イッセーさん、塚本さんのほか、浅野忠信、小松菜奈、加瀬亮らが参加していることでも大きな話題になっている本作。中でも、宣教師を取り締まる井上筑後守役のイッセーさんには大きな賛辞が集まっている。サンフランシスコ、LA、NYと渡り歩いたというイッセーさんだが、「映画が終わってロールが出てくるでしょう?全員が拍手をするんですけど、イッセー尾形のときはシーンとして(笑)。でも、日本で見た感想を聞くと“桁が違う”と言われます。100年に残る映画だと。…それは僕が言ったんだけど(笑)」とジョークを織り交ぜつつ充実感を語れば、窪塚さんも「100年、1,000年、万年残りますよ!」と力強く賛同した。本作は第89回アカデミー賞の撮影賞にロドリゴ・プリエトがノミネートされている。迫力のある映像美に圧倒されるが、塚本さんは「ご本人はいたって普通で。芸術家っぽくないというか、あんちゃん」と表現した。窪塚さんは、「“チョット、ミギ”とか“スイマセン”とか、誰よりも先に日本語を覚えてくれました。“こういうときは何て言うんだ?”って聞いてくれて、覚えると早速使って。そういうところも一流なんだなと思いました」と、撮影の様子をふり返っていた。『沈黙-サイレンス-』はTOHOシネマズ スカラ座ほか公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:沈黙-サイレンス- 2017年1月21日より全国にて公開(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
2017年01月31日世界20か国以上で翻訳され、いまも読み継がれる遠藤周作の名作「沈黙」を原作に、巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化する『沈黙-サイレンス-』。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でカイロ・レン役を演じ、一躍注目を集めたアダム・ドライバーが、本作では約23kgも体重を減量し、驚愕の姿を披露していることが分かった。17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。次々と犠牲になる人々。守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じたことでわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは――?本作のキャストには、主演のアンドリュー・ガーフィールドを始め、アダム、リーアム・ニーソン、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら各世代の実力派が集結。人間の強さ、弱さとは?信じることとは?そして、生きることの意味とは何かを問いかける、世界が注目する歴史大作だ。本作で、アンドリュー演じる主人公・ロドリゴの同僚であるガルペ役に起用されたアダム。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』やコーエン兄弟の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌』、海外ドラマ「GIRL/ガールズ」などで知られる彼は、鬼才ジム・ジャームッシュの新作『パターソン』(原題)にも出演し、演技の領域を作品ごとに広げている注目株。本作出演には、「信仰の危機という考えに魅了されたが、これはいつでも普遍的で、今日的な意義をもつ考えだ。2人が不満を抱え、疑いを持っているところが気に入った」と、ロドリゴとガルペ、2人の聖職者の内面的葛藤に魅力を感じたと語り、想像を絶する17世紀の日本にたどり着いた宣教師たちを演じるにあたって、「普通、聖職者というのは冷静で理性があると思う。でも、ここでのイエズス会士は先駆者で、荒っぽくて強気だった。彼らは忍耐力がなければならなかった。当時の状態は過酷で、彼らは荒っぽく、洗練されてはいなかった。いま、僕たちが考える聖職者とは違っていた。僕は彼らのことを探検家だと思っている」と独自の解釈を示している。そして、スコセッシ監督との撮影については、「時間を惜しみなく使ってくれる。どんなシーンでも、どんな質問についても、彼は喜んで話し合ってくれる」と話し、「史上最高のフィルムメイカーの1人と思っている人と協力することは僕にとって気持ちの高揚する、すばらしい経験だ。監督はこの映画を可能な限り最高のバージョンにしたいと思っているから、すでに考え抜いた概念を人に説明するのが上手で、俳優には、役を自分のものにしてほしいと思っている。彼を驚かせ、自分を驚かせるようなことを望んでいる。そういう態度を見せてくれたから、スコセッシほどの評判の高い人と協力する怖さを忘れて演技に集中できた」とふり返った。さらにアダムは、演技自体だけでなく役にリアリティを与えるために過酷なダイエットも行ったそうで、「確かアダムは51ポンド(約23kg)減量し、アンドリューは48ポンド(約22kg)減量した。2人にとってものすごい試練だったはずで、78日間の撮影は身体的にも精神的にも非常に過酷だった」と監督は語っている。それについてアダムは、「ほとんどの時間、お腹をすかせて、疲れていることは(演技も)役に立った」と語り、ガルペが背負った試練は栄養不足だけではなかったことを鋭く指摘。「彼らは海と陸地を何千マイルも旅した。スクリーンには登場しないが、登場人物の姿から感じとらなければならない部分だ。彼らが2年もの間、過酷な状態で旅を続け、故郷を遠く離れて困難に耐えたということを」と語り、映像では表現されない宣教師という名の“探検家”たちの旅にも思いを馳せている。また、製作のアーウィン・ウィンクラーも、「誰もがアダム・ドライバーの外見がどれだけ変わったかに気づいて驚くと思う」と話し、「クレイジーだと思ったんだが、エンディング近くのシーンで彼は海に飛び込んだ。水槽ではなくて、本物の海にね。映像を見ればカメラが引いて、大きくワイドに撮っているのが分かる。海水は凍えるように冷たかったから、彼は何かひどいことになるんじゃないかと心配した。すぐに毛布で体を包んだが、彼は何度でもやる気だった」と彼の役者魂を明かしている。“カイロ・レン”から“ガルペ”へ、精神面だけではなく肉体までも役になりきったアダム。演技者として新たな“覚醒”を遂げた彼の姿を見逃すことなかれ。『沈黙-サイレンス-』は1月21日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:沈黙-サイレンス- 2017年1月21日より全国にて公開(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
2017年01月20日