組織・人材開発研修、コンサルティングを提供するインパクトジャパン株式会社(本社:中央区築地、代表取締役社長:戒能 祥哲、以下、当社)は、当社のリーダーシップ・エコシステムの活動として、2024年2月に着任したあしなが学生募金事務局の新任役職者らに対し、3月2日にリーダーシップ研修を提供しました。本研修は、年間を通して合計3回提供するプロボノ研修の1回目となります。2回目は6月、3回目は7月に実施予定です。第1回リーダーシップ研修の様子■あしなが学生募金と遺児支援あしなが学生募金は、災害遺児や病気遺児、自死遺児の支援を行う募金活動団体です。彼らは、50年を超える歴史を持ち、毎年、春と秋に街頭募金を実施してきました。彼らが集めた募金は、あしなが育英会を通じて奨学金の形となり、遺児たちの進学を支えています。2023年秋の「第106回あしなが学生募金」では、全国約150会場4日間の活動により、1億180万1,497円の募金を集めたあしなが学生募金。その活動は、事務局の役職者学生が中心となって企画し、全国9つのエリアの局員、そしてボランティア協力のもと、組織的に運営されています。彼らは、遺児進学支援のため、そして自らや友人が「あしながさん」からいただいたご恩を次世代に伝える「恩送り」のため、活動に参加しているといいます。一方、遺児学生を取り巻く経済環境は、依然として厳しいと言わざるを得ません。あしなが育英会の発表資料によると、2023年度の高校奨学金申請者数は、制度発足以降、最多の申請者数で、遺児家庭の平均年間所得は135万7千円(前年比▲8.23%)でした*。物価も上がる中、奨学金制度による進学支援を求める声が、数多く団体に届いているといいます。(*参考: )■主体性に火を灯す:着任直後、春募金を前にした第1回モジュール今回の研修が提供されたのは、3月2日。2月に新役員体制になり、2024年度の街頭募金活動が本格化するタイミングでした。昨年度から引き続き役職を担う者と、新しく就任した役職者が混在するリーダーシップ・チームに対して、研修提供者である私たちは、今年度の研修目的を「それぞれがリーダーであり、新たなリーダーを生み出すチームになる」と設定しました。まずは、4月に控えた春の募金活動を前に、役職者たちがリーダーシップ理論について体感的に学び、自身の価値観を振り返りながら「自分にとって、リーダーシップを発揮することの意味」を内省しました。この気づきが、彼らの今後1年間の活動を支える「北極星」となることを企図しています。リーダーシップ研修概要図第1回リーダーシップ研修の様子【モジュール1後の参加者コメント】・私自身はこの活動に参加する理由を明確に持っている。一方で、局員の中には義務感が強い人も少なからずいる。なぜ参加するのか。何にやりがいを感じるのか。明確化して、能動的に活動するエリアにしていきたい(エリアマネージャー)・期が始まったばかりで、エリアメンバーの7割は本格稼働していない。春の募金まで約2か月。皆のモチベーションを高め、活性化させる役割を果たすと宣言したい(エリアマネージャー)・自エリアは、局員が少ないことが課題。共に活動する局員を増やすことが募金成功の第一歩。現局員らが行動を起こせるよう、自ら手本となり行動したい(エリアマネージャー)・各エリアにいるユニットメンバー全員に「自分がユニットマネージャーだ」という認識を持ち、考えて活動してほしいと感じている。各エリアから積極的に独自の提案が上がってくる環境づくりに率先して取り組みたい(ユニットマネージャー)次回、街頭募金の概要は以下の通り。【あしなが学生募金_春の全国一斉街頭募金】・日時 : 2024年4月20日(土) 21日(日) 27日(土) 28日(日) 12~18時・実施場所: ・詳細 : ■リーダーシップ・エコシステム(R)に込めた私たちの念い(おもい)労働力人口の減少が重大課題である日本において、未来を担う若者は社会全体の宝です。そして彼らが活躍できる社会を作っていくことは私たちの急務だと考えます。また、若者のなかでも、経済的な困窮や脆弱な学習環境など、様々な事情により機会が制限されている若者に対しては、物心両面での手厚い支援が必須だと考えます。困難な状況にある彼らにこそ、自らの人生をしなやかにたくましく切り拓いていく「リーダーシップ」を高める機会を提供したい。この念い(おもい)から当社の取り組みは生まれました。企業のリーダーシップ開発投資を、寄付とプロボノ(研修の無償提供)という形で未来の若者に対して還流させていく。これがリーダーシップ・エコシステム(R)です。過去参加した学生へのインタビューはこちらから。( )LES概念図■インパクトジャパン株式会社について1980年イギリスで創業。最初の海外進出先として選んだ日本では、1990年からインパクトジャパン株式会社として活動している。現在は、Google、SONY、J&Jなど約400社のグローバル企業に加え、多種多様な国内企業に対して、リーダーシップ・チーム開発の研修事業、チェンジマネジメントのコンサルティング事業を提供する。知識的理解に留まらない、「感覚的理解」を促進する独自の体験学習メソッドが特長。「人と人、人と組織、組織と組織の相互作用を通じて、新しい価値を創造する」ことをミッションとして掲げている。詳細・お問い合わせは、webpageより。 *リーダーシップ・エコシステム および Leadership Eco Systemは、インパクトジャパン株式会社の登録商標です。またインパクトジャパンは、東京都こどもスマイルムーブメントの参画企業です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月03日今冬も箱根と大阪で開催される、サカイクサッカーキャンプは現在申し込み受付中です。参加を迷っている方の参考になるべく、2022年冬と今夏のキャンプに参加した石川メグル君とお母さんにインタビュー。参加の動機やどんな成長実感があったかなどをお話いただきました。キャンプを通して長所をぐっと伸ばしたメグル君のエピソードをご覧ください。(取材・文:小林博子)サカイクキャンプでトレーニングに励むメグルくん<<関連記事:親が遠出してでも「どうしても行かせたかった」キャンプの「体験しないとわからない」魅力とは愛知県に住む小学6年生のメグル君は、地域で活動するクラブチームに所属し、ポジションはセンターバックです。サカイクサッカーキャンプへの参加はこの夏で2回目でした。初参加は2022年冬の大阪会場と、ちょうど1年前。当時のことをまずは振り返ってもらいました。■親が参加を促した理由は「サッカー以外も学べる合宿だから」メグル君がサカイクサッカーキャンプを知ったのは、かねてからサカイクの理念に共感してくれていたお母さんの勧めだったそう。ライフスキル講習など、サッカー以外の学びも多そうなところが魅力だったと話します。そしてもう1つ参加を促した理由は、新型コロナウイルスの影響でチームの合宿を経験しないまま最高学年を迎えることになりそう......という事情もありました。「息子のサッカー生活は、2年生からコロナ禍に突入。学年が上がっても宿泊のある遠征や合宿はなかったので、できれば小学生のうちに1回は経験させてあげたいと思っていたんです。キャンプはチームの合宿と違って周りは知らない子ばかりという心配はありましたが、大好きなサッカーを通して知り合う子たちとならきっと大丈夫なはず。3日間親元を離れて生活することで、今まで存分には体験できなかった社会との関わりに触れ、人生経験をたくさんしてきて欲しいと思いました」(メグル君のお母さん)なお、合宿中の感染対策をきめ細やかにしていることも決め手の1つであったよう。「まだ感染が不安視されていた昨年の冬でも安心して送り出せました」と話してくれました。■他のポジションを経験したことによって「言われる側」の気持ちがわかったメグル君が参加を決意した理由は主に2つありました。まず1つは、ポジション柄試合中にチームに声がけをする場面が多いメグル君が自身の課題を解決するため。「チームでは声を出している方だったけれど、どういう言葉で伝えたらいいのかわからなかった。それを学びたかった」と言います。そんな明確な目標を1つ定めて臨んだ、2022年冬の初めてのサカイクサッカーキャンプ。メグル君は、練習やライフスキル講習を経て、前向きな声がけの必要性を身を持って実感する瞬間があったそうです。「ライフスキルを学んで、前向きな言葉を選んだり、伝え方に気をつけることの大切さを知りました。あと、キャンプ中の試合ではセンターバック以外のポジションをいろいろしたので、声をかけられたり指示されるポジションの大変さや気持ちも経験できました。そんなことを言われても......と思われるような一方的な言葉はよくないってわかりました」ちなみに、もう1つの参加の理由は「チームメイト以外の子どもたちとサッカーができて楽しそう」でした。多くの子どもたちが口にする純粋な動機です。まずは大好きなサッカーを楽しみたい、合宿に行ってみたいという気持ちも大切にしてあげたいところですね。■チームではコーチからも頼られる存在に成長メグル君がキャンプで身につけた声がけの変化は、すぐにチームでも効果を発揮。試合を見てすぐに、お母さんはその変化に気づいたそうです。「声がけの内容や言い方が明らかにポジティブなものになりました。それまでは強い口調で言って、雰囲気がかえって悪くなってしまったり、口喧嘩になってしまう場面もあって観ている私がハラハラすることもあったのですが、一切なくなったんです」と合宿後の試合を振り返ります。今では、失点後にコーチや監督から「メグ!いい声をかけて盛り上げて!」とメグル君の声がけを頼りにされるまでになったそう!キャンプ担当の柏瀬コーチはこう話します。「キャンプでは子どもたちの長所を伸ばすことも意識しています。メグル君は初対面の仲間や低学年の小さな子どもたちに積極的に話しかけたり、2回目のキャンプでは経験者として頼られたりと、リーダー性にもともと優れたお子さんでした。キャンプでの学びや経験をきっかけに長所をさらに伸ばすことができたのはコーチとしても嬉しい限りです。そんな長所は、サッカーだけでなく様々な場面で彼の強みになるに違いありません」■感謝の心がしっかり芽生えたライフスキルの学びの効果はどうだったのでしょうか。メグル君に5つのうちどれが心に残ったかを聞いたところ、「感謝の心」と即答。<5つのライフスキル>考える力リーダーシップ感謝の心チャレンジコミュニケーション「今まで僕がサッカーをするために母ちゃんがやってくれていたことは普通だと思ってたけれど、そうじゃなかった」と知ることができ、道具が揃っているのも当たり前のことじゃなく、家族やコーチに感謝しなくちゃダメだと思ったと言います。ご自宅でメグル君がご両親に感謝の言葉をかけることはあまりないそうですが、感謝してくれるようになったことは、接する時の態度から感じられるようになったとお母さん。親からではなく、第3者から伝えられることで、難しい年頃にさしかかっている子どもでも素直に受け入れられたのではと分析しています。時代の変化やコロナ禍もあり、今は「他者を感じること」が昔より難しくなっていると柏瀬コーチは考えています。サッカーを通じて、チームメイトや家族、指導者など関わってくれる"他者"への気づきや優しさを育むことができるのも、サッカーの醍醐味ではないでしょうか。■2回目の参加は本人も家族も熱望!サカイクキャンプで仲間と喜び合うメグルくん初参加を経て大きく成長したメグル君が2回目に参加したのは今年の夏。リピートの理由は、本人が「また行きたい」と強く希望したことが第一ですが、小学2年生の弟のノゾム君を兄と共に参加させてあげたいという家族の思いもあったそうです。幼いことと、性格的に親と離れて3日間過ごすのはまだ心配なノゾム君でしたが、頼れるお兄ちゃんのメグルとだったら安心して行かせられると考えました。そうでなくても、2回目には2回目の参加メリットがたくさん。メグル君は「2回目は、1回目に注意されたことに気をつけながら生活したり、学んだことを復習できた」と話してくれました。経験者として、よりリーダーシップを発揮できるシーンも多数あったことも、彼の自信につながったはずです。■参加を迷う子へのアドバイス「絶対楽しいから参加して!ごはんも美味しい」最後に、参加検討中の親子に二人からメッセージをいただきました。「迷うなら参加した方がいい!ダメなら2回目は行かなきゃいいだけ。でもきっと2回目も行きたくなるはずだけど。仲間が全国にたくさんできるし、一緒に食べるごはんはとっても美味しいよ。サッカーだけじゃなくて、生活面での振り返りの時間もたくさんあって、パワーアップして帰れるよ」(メグル君)「ぜひどうぞとお勧めしたいです。家庭や所属チームではできない経験や学びがたくさんあり、成長期にまたとない経験をさせてあげられます。メグルは6年生なので次回と次々回がラストチャンス。どちらかには3回目としてまた参加させてあげたいと思うほどです」(お母さん)インタビューにはっきりと受け答えをするメグル君。声がけやリーダーシップについての言葉や様子からは、自己肯定感の高さが伺えました。自信を持って語れる姿は「頼もしい」の一言。中学生になってもチームを率いる素敵なサッカープレイヤーになるに違いありません。他ではなかなかできない経験が3日間に濃縮されたサカイクサッカーキャンプ。この冬、我が子にプレゼントしませんか?自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2023年11月27日組織・人材開発研修、コンサルティングを提供するインパクトジャパン株式会社(本社:中央区築地、代表取締役社長:戒能 祥哲、以下 当社)は、当社のリーダーシップ・エコシステム(R)の活動として、あしなが学生募金事務局の活動の節目に合わせた全3回のリーダーシップ研修を提供しました。彼らは、ここまでの学びを秋の全国一斉街頭募金(10月21日、22日、28日、29日)に活かし、成功に導くことに挑戦していきます。リーダーシップ研修の様子■「一人でも多くの遺児を救いたい」学生リーダーたちのぶつかった壁あしなが学生募金事務局は、災害遺児や病気遺児、自死遺児、親に障がいがあり働くことが困難な家庭の子どもなどを支援する学生団体です。50年を超える歴史を持ち、毎年春と秋に全国約200か所で街頭募金を実施し、遺児たちの進学を支えてきました。彼らは9つのエリアおよび4つの専門ユニットからなる組織体を構成しています。2019年以降、ストップした街頭募金。学生募金事務局は、様々な努力を重ねて2022年にリレー形式で募金活動を再開しました。そしていよいよ今年度は、全国で一斉に、春と秋の年2回、街頭募金活動を開催することを目指していました。2023年2月に就任した23年度の役職者学生たち。彼らは、自らも街頭に立った経験がほとんどない状態で「仲間を率いて全国一斉街頭募金活動の再開を推進する」というチャレンジングな状況にいました。「一人でも多くの遺児を救いたい」。しかし、意欲も関わり方も多様な局員や、その他ステークホルダーに対して、どんなリーダーシップを発揮して、活動を前進させていくことができるのか。彼らをサポートするあしなが育英会の担当 米澤氏のヒアリングも踏まえて、研修デザインを行いました。■「リーダーシップエンジンをアップデートする」3つのモジュール私たちは、彼らの直面する課題に対して「2023年度あしなが学生募金事務局を、人を動かすリーダー集団にする」という研修目的を設定しました。そして(1)春の活動前、(2)春の活動の振り返り時、(3)秋の活動前という、3つの節目のタイミングに、リーダーシップモジュールを提供しました。3回の研修には、のべ30人の学生が参加しました。研修概要図(1) 2023年3月:Module1「主体性に火を灯す」役職者として活動を率いる準備をするため、リーダーシップの原理と必須要素を体感理解できるアクティビティを実施しました。また、学生募金事務局の活動に参加する意味や価値を自分の言葉で表現するセッションを行いました。Module1には、あしなが育英会の職員6名も参加しました。(2) 2023年6月:Module2「認識を揃える」秋の活動を成功に導くため、事務局局長である谷口和花菜さんが、春の活動の振り返りと自身が活動にかける念い(おもい)を役職者たちに共有しました。対話を重ね、共に活動を推進する仲間として目線を揃えました。またInsights(R) Discoveryというアセスメントツールを用いて、自己と他者の認知特性について知り、チームで成果に向かうために効果的なコミュニケーションについて理解を深めました。(3) 2023年7月:Module3「人を巻き込む」秋の募金活動に向けた準備が加速する中、人を巻き込んでいく必要性と同時に、困難な状況に直面している役職者たち。彼らがしなやかに前を向き、活動を推進していけるよう、リフレーミング、アサーティブネス、ストレスコーピングの考え方と実践セッションをオンラインにて行いました。【Module3後の参加者コメント】・3回のModuleを受け、視野が広がった。秋募金に向けて考え方や捉え方を変え、より大きな成果を目指したい(ユニットマネージャー)・募金の準備期間が教育実習と重なる。準備に参加できず、エリアにマイナスの影響を与えると心配していた。しかし今は、他の局員を巻き込み、不在も活動にとってのプラスに変えたいと感じる。10月、やり切りたい(エリアマネージャー)・街頭募金活動には、意味があり価値がある。その価値をもっと局員に伝え、皆のやりがいや活動への意欲を引き出していきたい(エリアマネージャー)・回を重ねるごとにリーダーとして意識すべきことや改善点が分かった。後輩たちにリーダーとしての後ろ姿を見せる機会が秋募金。走り抜けたい(エリアマネージャー)・全Moduleを通じて、自分を導く北極星を見つけ、今の組織の特徴を捉えることができた。またストレスを手なずけ、前向きに行動する時間を増やす方法を、感覚として落とし込めた。今回研修内で実践したことを、それぞれのエリアやユニットでも実践してほしい。私たちには変えられることがまだたくさんある。皆で機会をチャンスにしていこう(事務局長)【秋の全国一斉街頭募金概要】・日時 : 2023年10月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日) 12時~18時・実施場所: ・詳細 : 街頭募金の様子■リーダーシップ・エコシステム(R)に込めた私たちの念い(おもい)労働力人口の減少が重大課題である日本において、未来を担う若者は社会全体の宝です。そして彼らが活躍できる社会を作っていくことは私たちの急務だと考えます。また、若者のなかでも、経済的な困窮や脆弱な学習環境など、様々な事情により機会が制限されている若者に対しては、物心両面での手厚い支援が必須だと考えます。困難な状況にある彼らにこそ、自らの人生をしなやかにたくましく切り拓いていく「リーダーシップ」を高める機会を提供したい。この念い(おもい)から当社の取り組みは生まれました。企業のリーダーシップ開発投資を、寄付とプロボノ(研修の無償提供)という形で未来の若者に対して還流させていく。これがリーダーシップ・エコシステム(R)です。過去参加した学生へのインタビューはこちらから。 LES概念図■インパクトジャパン株式会社について1980年イギリスで創業。最初の海外進出先として選んだ日本では、1990年からインパクトジャパン株式会社として活動している。現在は、Google、SONY、J&Jなど約400社のグローバル企業に加え、多種多様な国内企業に対して、リーダーシップ・チーム開発の研修事業、チェンジマネジメントのコンサルティング事業を提供する。知識的理解に留まらない、「感覚的理解」を促進する独自の体験学習メソッドが特長。「人と人、人と組織、組織と組織の相互作用を通じて、新しい価値を創造する」ことをミッションとして掲げている。詳細・お問い合わせは、webpageより。 *リーダーシップ・エコシステム(R) および Leadership Eco System(R)は、インパクトジャパン株式会社の登録商標です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月13日サッカーキャンプに行かせてみたいけど、親元を離れてのキャンプは不安、ほんの数日で本当に成長するのかわからない、など迷っている方にサカイクキャンプ参加者のエピソードを公開。今回は過去に2回、サカイクキャンプに参加してくれた、徳島県在住のコウスケくんとお母さんに「参加した理由」「参加したことで得たメリット」「成長できたところ」などを伺いました。「興味があるけど迷っている......」という方は、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文鈴木智之)サカイクキャンプでトレーニングに励むコウスケくん<<関連記事:「楽しい」から何度も参加したくなるサッカーキャンプの内容■技術を高めるだけなら地元で十分。親がどうしても「サカイクキャンプ」に行かせたかった理由過去に2度、サカイクキャンプに参加したことのある、徳島県在住のコウスケくん。Jグリーン堺で行われたキャンプに、小学1年生のときに参加しました。キャンプに参加した理由を、お母さんは「サカイクキャンプのことは前から知っていて、ずっと行かせたいと思っていたんです」と話します。「サッカーの技術を高めるのであれば、地元のスクールに通ったり、チームの活動でもできると思うのですが、サカイクキャンプで大事にしている『考える力』は、実際に体験してみないとわからないし、そのような環境に身を置くことでしか経験することができないんじゃないかと思っていたので、ずっと行かせたいと思っていました」■低学年のうちから「考える力」などを大事にサッカーしてほしかったお母さんは「小学校低学年など、小さいうちから、『考える力』を始め、サカイクキャンプのライフスキルで学べるような気持ちを持って、サッカーをしてほしかった」と言います。コウスケくんは毎日サッカーをするような"サッカー小僧"だそうで、お母さんは「好きなサッカーを通じて、いろんな経験をして楽しんでもらいたいという気持ちがありました」と話します。コウスケくんに「サッカーのキャンプがあるけど、行ってみる?」と聞いたところ、即答で「行く!」と答えたそうです。お母さんは「サッカーキャンプが何かもわからないまま、大好きなサッカーが毎日できるんなら行く! みたいな感じでした」と笑顔を見せます。■キャンプに向かう車の中では、表情も暗くなったが......サカイクキャンプに行かせたいお母さん、行きたいコウスケくん。そこに何の障壁もないように見えますが、キャンプに向かう車中、コウスケくんは不安な表情を見せていたそうです。「最初に参加したときは私も不安で、コウスケも当日まではすごく楽しみにしていたんですけど、いざ向かう途中の車内ですごく暗くなって......。この子、大丈夫かなと思いました。半泣きというかずっとソワソワしてて」小学1年生で、初めて親元を離れる経験をしたコウスケくん。2泊3日の短期とはいえ不安もあったようです。「コウスケには『大好きなサッカーができるから楽しんでおいで。なんかあったら、コーチが助けてくれるよ』と言って送り出しました」お母さんは、Jグリーン堺のグラウンドでトレーニングをするコウスケくんの様子を見守っていたそうです。「いざ参加してみたら、すごく楽しそうでした。小学1年生なので、心配なことの方が多かったのですが、集中してサッカーをしてて、一生懸命コーチの話を聞いているのを遠目で見ながら、なんかいいなと思いました」自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■普段はサッカーのことを聞いても「知らん」だったのに、キャンプ後の車中では堰を切ったように......3日間のキャンプが終わり、お母さんの顔を見たコウスケくん。車に乗り込むと、涙を流し始めたそうです。「寂しかったのか、ボロボロ泣き始めました。私が『寂しかったの?』と聞いたら『寂しかったけど、めっちゃ楽しかった』と言いながら、嬉しいのか寂しいのかわからない涙を、帰りの車中でずっと流していました」普段のサッカー活動では、「どんなことがあった?」と聞いても、「知らん」「わからん」といった答えが多かったコウスケくん。しかしサカイクキャンプの帰り道では、2泊3日で体験してくれたことを、たくさん話してくれたそうです。「キャンプであったことを思い出しながら話してくれて、こんなに喋れるんだと思ったぐらい、いろいろなことを教えてくれました。それだけで、行かせた甲斐があったなって。十分だなと思えました」サカイクキャンプを終えて、車で徳島県の自宅についたときには「サカイクキャンプのコーチに会えないのが寂しい」「キャンプで出会った友達に会えないのが寂しい」と話していたコウスケくん。寂しさを紛らわそうと、キャンプで配布された、サカイクのサッカーノートを常に持ち歩いていたそうで、お母さんは「すごく良い思い出になったみたいです」と目を細めて言います。■キャンプに参加してサッカーがもっと好きになったコウスケくんは「サカイクキャンプに参加して、サッカーがもっと好きになったし、上手くなった」と笑顔を見せます。お母さんから見ても、サカイクキャンプで成長を感じたところはあったそうで、「一人で参加して3日間やりきれたことや、コーチや年上のお友達に認められたことで、自信がついたのかなと思います」と話してくれました。ライフスキルの部分では「サッカーに行くときの用具を、自分で準備するようになった」そうで、オフザピッチの成長も感じている様子でした。■親が見てほしいところをしっかり見てくれるキャンプお母さんは、サカイクキャンプに興味があるけど、参加を迷っている人に向けて、次のようなメッセージをくれました。「U-8のときに行って経験することと、U-10、U-12のカテゴリーで行って経験することは違うと思います。コーチたちも、年代に沿った接し方をしてくれますし、親にとって、見てほしいところをしっかりと見てくれます。迷っている人は行ったほうがいいです。迷っている時間がもったいないです(笑)」今後も、サカイクキャンプに参加するつもりのコウスケくん。お母さんとしても、コウスケくんの成長に寄り添って、様々な経験をさせてあげたいそうです。サカイクキャンプでは、子どもたちの成長を第一に考えて指導をするコーチ陣のもと、参加者同士のコミュニケーションをたくさんとる、ライフスキルのカリキュラムも用意されています。普段とは違う経験ができる、2泊3日の短期キャンプに参加してみてはいかがでしょうか。お子さんはもちろんのこと、親子間のかけがえのない思い出も増えることでしょう。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2023年05月23日サッカーキャンプに行かせてみたいけど、うちの子でも大丈夫かな......、など、参加を迷っているご家庭や、勇気が出ないというお子さんのために、サカイクキャンプ参加者のエピソードを大公開。今回お話してくれたのは、すでに3回参加しているリョウヘイくん(小4)とお母さんです。リピートの理由や、繰り返しの参加で感じられたリョウヘイくんの変化をご紹介します。(取材・文:小林博子)サカイクキャンプでトレーニングに励むリョウヘイくん<<臆せずチャレンジできる雰囲気の中で自己効力感が大幅アップ!たった3日でサッカーの自信がついた理由■「楽しい」から参加したい/させてあげたい と親子で即答!小学4年生にして、すでに3回キャンプに参加しているリョウヘイくん。何度も参加する理由を聞くと「楽しかったから!」と即答でした。楽しかった理由は、友達ができたこと、サッカーの上達が自分でもよくわかったこと、普段の練習だけでは出会わなかったであろう他府県のサッカーが上手な子と一緒にサッカーができたこと、など、いくつでも挙げられる様子。たくさんの良い思い出が3回のキャンプに溢れているようです。とはいえ、楽しいだけでそう何度も参加させるのは躊躇してしまうという親御さんは多いはずです。そこで、実際のところはどうなのかをリョウヘイくんのお母さんに伺ってみたところ......「確かに楽しいようなので、まずは本人がまた行きたいと言うのであればできる限り行かせてあげたいと思っています。最終日に迎えに行ったときのいきいきとした表情を見ると、参加させてあげてよかったと毎回思います。今しかできない経験は貴重です。『楽しい』が最大の理由であることに、私たち親も賛成しています」と、目を細めて話してくれました。■親はついコスパを求めがちだが、大事なのは子どもの「楽しい」という心親としては、学びがなければ、上達がなければ......、など、ついコストパフォーマンス的なことをついつい考えてしまいがちですが、子ども時代の思い出という観点では「楽しかった」が大切であることに気付かされたお答えでした。コロナ禍で制限が多かったここ数年間の子どもの生活を考えても、「楽しい」を最優先に子どもの希望を叶えてあげたいと思う親心には共感できますよね。サカイクキャンプは、サッカーや日常生活のスキルが上がるキャンプです。そしてその土台は子どもたちが楽しくサッカーをし、寝食を共にしながら非日常体験ができるという、とにかく楽しい3日間であることは確かです。「楽しそう」「楽しかったからまた行きたい」それだけが参加理由でも、もちろんOKです。むしろそれが最も大切なことかもしれません。■リピーターだからこその経験や成長もキャンプの間、リョウヘイくんを見守ってきた柏瀬コーチによると、回を追うごとに周りの子どもたちへの接し方に変化が出ていたと言います。小3の冬だった初回の参加時、リョウヘイくんは不安そうな表情を浮かべるシーンも。それが、2回目には頼もしい顔で初参加の子たちに声をかけて場を和ませたり、3回目では練習時にチームをひっぱる声がけができるようになったそう。二人組になって行う練習や話し合いがあるときも、自分から「僕とやろう」と話しかけるなど、初回の不安そうな表情や態度からは想像できないほど頼もしくなりました。キャンプでは前向きな気持ちで過ごし、「プラスの声がけ(=ポジティブな声がけ)」の大切さについても子どもたちにしっかり伝えています。「5つのライフスキル」について座学で学ぶ時間のほか、サカイクサッカーノートへの記入や、練習時のコーチとの会話など、何度もそれについて考え、実践します。1回目の参加時に、リョウヘイくんがわからなかったことや不安だった経験があるからこそ、2回目以降に同じ立場になった参加者の気持ちがよくわかるのでしょう。繰り返し参加することで、身につけたコミュニケーションやリーダーシップのスキル、相手を思いやる心を発揮するシーンが増えていきました。そしてそれを見守り評価してくれるコーチたちがいることで、より自信につながるはずです。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■参加するごとに我が子が凛々しくなるのを感じるサカイクキャンプでトレーニングに励むリョウヘイくんその変化はお母さんも感じていて、「どんどん凛々しくなる様子が顕著です」と話します。それはサッカーでも家庭でも発揮している変化で、「自分のことは自分でやる」「言葉にして思いを伝える」といったキャンプで学んだことを意識して過ごせている様子なのだとか。「前向きな気持ちを大切にして、それを表現するスキルを身につけたリピーターの子どもがいると、チームの雰囲気に良い影響があり、周りの子どもたちも前向きになるという、プラスのリレーが生じます。サカイクキャンプでそういう子どもが増えることはとても嬉しいし、サッカーだけでなく子どもたちの将来にも役に立ててもらえると思えることにやりがいを感じます」と柏瀬コーチ。リョウヘイ君が3回のキャンプで身につけたそんなスキルは、サッカーや日常生活に、そしてこれから大人になって社会に出ても、きっと強みになるはずです。■「考えるサッカー」 に共感。少しずつそのフレーズを体現できるようにリョウヘイくんが最初にサカイクキャンプに参加するきっかけを与えてくれたのはお父さんでした。お母さんもサカイクが提唱する「考えるサッカー」に共感し、体験してほしいとの思いからだったそうです。キャンプでは、サカイクサッカーノートを使って、サッカーをはじめさまざまなことについて考える時間が設けられています。コーチたちは、子どもが思っていたことや感じていたことを自分の言葉にするためのサポートを行い、子どもたちはそれを自分で書くことで思いや考えを言語化するという体験をし、思いや気持ちを認識していきます。家庭でお母さんが「凛々しくなった」と思えるのは、発する言葉や意識の面から、その「言語化」ができている様子が垣間見られるからだそう。思考が深くなり、より考えることができるようになっているのでは、と成長を感じています。ご両親が共感してくれている「考えるサッカー」に必要なノウハウも、キャンプで無理なく楽しく身につけていることに「参加させた意味がある」と話してくれました。最後にリョウヘイ君は「次も参加したい」とにっこり。彼にとって、よほど楽しいキャンプなのでしょう。「参加させてあげたいけれどうちの子は大丈夫かしら」と心配な親御さんもいらっしゃると思いますが、不安を感じている初回参加者をあたたかく迎え入れてくれるリョウヘイ君のようなリピーターキッズもたくさんいるので安心してお子さんを預けてみてはいかがでしょうか。3日間を過ごして帰ってくる頃には、とびっきりの笑顔を見せてくれるはずです。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2023年03月16日サッカーのキャンプに行かせてみたいけど、迷う。参加した子たちにはどんな影響があったか聞いてみたい、と参加を迷っている親御さんは少なくないのでは。サカイクの冬キャンプ参加者のユイキくん(小6)とお母さんが感想やエピソードを話してくれました。1回の参加でも「変わった」と本人も周りも実感でき、次回のキャンプもすでに申込済みだそう。ユイキくんに起こった変化とは。(取材・文:小林博子)サカイクキャンプでトレーニングに励むユイキくん<<キャンプ後、別人のように成長した息子を見て親主導の自主練をやめた。子どもの変化を見て親の関わり方が変わったケース■コロナ禍で思う存分できなかった「合宿」を経験させたい小学6年生のユイキくんは、お母さんからの提案でサカイクキャンプを知り、参加を即決したそうです。理由はいつものメンバー以外の人たちとサッカーをしてみたかったこと、最高学年なので気後れせず参加できそう、楽しそうなどいくつかあったようです。お母さんがキャンプ参加を勧めた理由は、所属チームでの合宿がコロナ禍で1度しかなかったこと。まもなく卒団するユイキくんに、小学生としてできる「今だけの経験」を1つでも多く味わってほしいという気持ちだったと話してくれました。■参加後、最初の練習で目に見える変化がユイキくんに現れた変化の中でも、特に大きいのが「自信がついた」ということ。本人もはっきりとそう言っていますし、日々の態度やプレー中の姿勢からコーチやお母さんも強く実感するほどの変化です。「帰ってきて最初の練習で今までと違う様子にすぐに気づきました」とお母さん。積極的に声を出して、いきいきとした表情で練習する姿が印象的だったそうです。ユイキくんのポジションはゴールキーパーなのですが、キャンプはGKに特化したものではないので、フィールドプレイヤーとして練習に参加。その3日間を経て「中学ではフィールドもやってみたい」と思うようになったとも話します。身につけた「できる」という気持ちがそんなポジティブな変化をもたらしてくれました。キャンプ中の座学で「5つのライフスキル」を学んだことで、気持ちの変化も顕著でした。特にユイキくんが変わったと実感するのは、リーダーシップの部分。「相手の立場になって、プラスの言葉(=ポジティブな表現)で声を出せるようになったら、今までより雰囲気や試合運びが良くなったと思う」と本人もその変化を感じているようです。■「失敗も正解」という雰囲気の中で、臆せずチャレンジすることが自信を押し上げるインタビューでは、大人からの質問にも自分の言葉でしっかり答えられる聡明さが印象的なユイキくんでしたが、実は「自信」はもともとはあまりなく、そんな様子が今でも謙虚な言葉選びに現れているようにも感じました。自信のなさは特にサッカーに関しては顕著かもしれません。始めたのが小学3年生とチームの中で遅めだったこと、チームやスクールのレベルが高く、周りに上手な子がたくさんいることなどから、どうしても自信がつきにくい環境だったことも理由のひとつではあるようです。そんな自信のなさから、チームやスクールの試合では「いつも緊張していて、コーチの言う言葉の意味が理解できないままやっていたことも多かった」そう。ところが、サカイクサッカーキャンプの最終日に行った試合はその真逆で「緊張せずに挑めたからか、試合中のすべての動きを今でも鮮明に覚えていて、1つ1つのプレーで"あの場面ではああするべきだった"と改善点もちゃんと把握できています。だから次の試合で同じシチュエーションになったらもっとうまくやれるはず」と力強く語ってくれました。ユイキくんがここまで変われたのは、キャンプの合言葉である「チャレンジ」を素直に胸に抱いて3日間を過ごしたから。サカイクサッカーキャンプで提唱する「チャレンジ」には「ミスを恐れずに」という枕詞がついています。「ミスしてもOK。挑戦したことが正解」「チャレンジがうまくいかなかったことも今後のためになる」そうコーチから言われ、子どもたちはミスを恐れずにチャレンジする」ことが当然という雰囲気の中で、のびのびとチャレンジできる環境が整えられているのです。チームではGKというポジションであることもあり、これまでミスを恐れてかなり緊張して試合に出ることも多かったようです。キャンプ中のこの合言葉は気持ちを大幅に和らげてくれたようでした。そんな成功体験が、彼の自信をぐっと押し上げてくれたに違いありません。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■親子の会話がスムーズに。進路に迷う時期には本当に助けられたサカイクキャンプでトレーニングに励むユイキくん帰宅後、お母さんが日常生活で感じたのは、今までより素直に会話をしてくれるようになったことだそう。思春期にさしかかりだんだんコミュニケーションが難しくなってくる小学校高学年の男の子だからこそ、「とても助かる変化だった」と言います。こちらもライフスキルの中で、「感謝の心」「コミュニケーション」などについて、考えて自分の気持ちを言語化したことが大きかったのかもしれません。本人も「言葉にしたらよくわかるようになった」と語っています。キャンプの前後にはセレクションもあり、進路について親子で話し合わなくてはならない時期でした。そのタイミングでユイキくんが素直に思っていることを言葉にしてくれるようになったことが、今後を決める大切な時期に与えた影響は大きかったとお母さんは思っているそうです。ちなみに、お母さんは前述した普段の試合での緊張や自信のなさは、キャンプ後にそのことについて本人から聞いて初めて知ることができたことだったそう。「子どもながらに背負っているものがたくさんあったことを知ることができたのも大きいです」と。我が子のことをより知るきっかけにもなりました。■学校やチーム以外で「認めてくれる大人」との出会いも期待以上「さまざまな変化は、キャンプでユイキのことを認めてくれるコーチに出会えたことが大きいと思います。サカイクサッカーキャンプはそういう場であると思ったので、それも期待して本人に参加を進めてみましたが、期待以上でした」そんなお母さんの言葉に、キャンプでユイキくんと過ごした柏瀬コーチはこう話します。「キャンプで伝えていることをどう受け取るかは1人1人違います。ユイキくんは"変わった"と3日目に比較的はっきりわかった選手でしたが、初日から相手のことを考えられる性格が、パスの仕方にも現れているほどでした。だから、変化というよりはもともと持っていた力を引き出すきっかけを与えられただけと言うほうが正しいかもしれません」「できる」という自己効力感や自信、物事を深く考えて言葉にして伝える力。柏瀬コーチの言葉の通り、ユイキくんにはもともとあった力だったのでしょう。このキャンプをきっかけに、それが良い形で発揮できるようになったとしたら、とても素敵な変化です。そんなユイキくんは春のキャンプへのリピート参加もすでに申し込み済みです。さらなる良い経験を経て、中学という次のステージで大好きなサッカーを頑張りたいそう。自信をつけて進む中学では、ますますの成長を見せてくれることでしょう。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2023年02月28日組織・人材開発研修、コンサルティングのインパクトジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:戒能 祥哲、以下、当社)は、外国人材向けのリーダーシップ研修「BLIND SPOT(ブラインド・スポット)」を2023年2月28日(火)にリリースします。外国人材に知識やスキルの切り売りを求める「助っ人外国人」的雇用ポジションの先、外国人材の本来の価値を引き出す企業を増やすべく、当社ベトナム人社員Nguyen Tung Lam(グェン・ツン・ラム)が開発しました。外国人材向けリーダーシップ研修「BLIND SPOT」■開発の背景プログラムを開発するにあたって、グェン・ツン・ラムが日本で働く外国人材51名に対してインタビューを実施しました。その結果、外国人材はその成長観がスキル獲得に偏重しているという洞察が得られました。一方、企業側については、外国人材に対してサッカーや野球などの「助っ人外国人」のように専門スキルの切り売りを求めており、あまり育成しようとしていないのではと推察しました。これらのことから、以下の2点が欠けており、外国人材と企業の双方とも「リーダーシップ」が盲点になっているのではないかと考えました(下図)。1) 外国人材側については、自らの人材価値を向上させるにはリーダーシップの発揮が有効であるという点2) 企業側については、外国人材にリーダーシップの発揮を促し、イノベーション創発の機会につなげるという点そこで、コンセプトを「ブラインドスポットモニターの感度を上げる」に設定。これまであまり着目されてこなかった領域の能力開発を目指して、プログラムを開発するに至りました。BLIND SPOTイメージ■プログラムの全体像このプログラムは、本編と前後行程を合わせて7段階からなっています(下図)。外国人材がリーダーシップの価値に目覚め、その実践知を獲得できるようにデザインされています。本来の意味の多様性を理解し、スキルの切り売りのような価値提供ではなく、企業に新しい風を吹き込むことを狙っています。研修そのものに加え、経営陣に対する提言や上級管理職によるメンタリングなどを構造に組み込むことによって、行動変容を促進していきます。BLIND SPOT概要■プログラム開発者のコメントプログラム開発にあたった、営業担当であるクライアントパートナーの、グェン・ツン・ラムは下記の通りプログラムに対して期待を込めています。「日本で働いている外国人材が異文化での困難を乗り越え、成長につなげるためには、リーダーシップ行動が必要だと強く感じています。私自身も日々それを鍛え、鍛えられて、更なる活躍を目指しています。日本企業と外国人材との架け橋になれることをしたいと考え、その思いからBLIND SPOTを開発しました。本プログラム通じて、外国人材と日本企業の更なる成長と発展に少しでも貢献できたらと願っています。」【インパクトジャパン株式会社について】1980年イギリス発祥。Google、SONY、J&Jなど約400社のグローバル企業に加え、多種多様な国内企業に対して、リーダーシップ・チーム開発の研修事業、チェンジマネジメントのコンサルティング事業を提供。知識的理解に留まらない、「感覚的理解」を促進する独自の体験学習メソッドが特長。「人と人、人と組織、組織と組織の相互作用を通じて、新しい価値を創造する」をミッションに掲げている。詳細・お問い合わせは、webpageより。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月22日サッカーを楽しみ、サッカーが上手くなる。そのために必要なのは、技術練習だけではありません。自分で考えてプレーする力や、仲間との協力、感謝など人間的な面での成長も大事です。そのため、サカイクキャンプではサッカーに大事な「5つのスキル」を子どもたちに教えています。どれも日常で身に付けられる力ですが、家庭でそれを教えるのが意外に難しいという声も。昨秋、サカイクで行った読者アンケートできいた「サッカーで大事な5つのスキル、家庭で身に付けるのが難しいと感じるのは?」の回答をランキングで紹介します。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■「5つのスキル、家庭で身に付けるのが難しいと感じるのは?」のランキングリーダーシップ 49.3%考える力 25.3%チャレンジ 12.8%感謝の心 7.6%コミュニケーション4.9%一番多かったのは「リーダーシップ」で全体の約半数という結果に。ついで「考える力」が25%と、約4分の1の保護者が思考力を家で身に付けるのが難しいと感じているという結果になりました。それぞれの回答理由の一部を以下にご紹介します。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■5位:コミュニケーション(4.9%)「外部との関わりあいの中で身に付ける要素が大きい」「コミュニケーションは一種類ではなく多様性があるので家だけでは限界がある」「家族とのコミュニケーションと他人とのコミュニケーションは根本的に異なるため」「考え方が異なる相手とどのようにコミュニケーションを取るかは、家庭だけでは学べない」家庭内での親子のコミュニケーションと、外の世界でのコミュニケーションは違うので難しいと感じている保護者が多いようです。上記以外だと、「コミュニケーションについて家で言葉にして伝える機会が少ないため」など、あえて意識して伝えたりしていないから、という声がありました。■4位:感謝の心(7.6%)「親が言葉にして言えていない」「身近にいると感謝などの気持ちが伝えづらい」「大人が環境を整えすぎてしまう」「自分も子どもの頃から感謝の心は大事と言われていたが、いろんなことが『当たり前』だったので、正直よくわかってなかった。なので、子どもに伝えるのも難しいと感じている」「家族間ではなんだか軽い感じになってしまい、感謝の気持ちがどんなものかを理解させにくい気がする」など、親御さん自身が家庭で感謝を表現できていない、という声や親自身も周りへの感謝を表面的にしか理解していなかったので、いざ子どもに教えるとなると難しさを感じているということでした。ほかには「周りにしてもらって当たり前だと思ってる」という声も。兄弟姉妹の末っ子だったり、祖父母が可愛がってくれたりすると色々してもらうことが多く、それが当たり前なので感謝の心を家庭で教えるのが難しいと感じている、という回答も見られました。■3位:チャレンジ(12.8%)「ミスを恐れがちな性格なため」「失敗を恐れている為」「上手くできないと消極的になってしまう」「親の声かけで挑戦しようと意欲を出させてあげられない」「親子で継続的に時間を設ける事が難しい」チャレンジしてミスすることを怖がる、失敗を恐れるという回答が多く、親が思っていても子どもの性格によるため難しいと感じている保護者が多いことが伺えました。日々の仕事や家事育児に忙しく、何かにチャレンジするための機会や時間を設けるのが難しいと考えている保護者もいるようです。■2位:考える力(25.3%)「つい、あれしろこれしろと言ってしまう」「どうしても言われた事をするという思考から抜け出せない」「我慢出来ずに答えを言ってしまう」「甘えて考える前にすぐに親を頼ってしまう」「思わず先走りしたり、答えを言ってしまう。待つ余裕が持てない」子どもに考える力をつけたいと思って接しているのに、家だと甘えが出て「早く答えを教えて」となりがちだったり、親御さん自身が待てずに答えを言ってしまうといった葛藤が伺える回答が多くありました。中には「思考を深める会話が家庭内で足りない」など、家庭内での会話の質についてのコメントもありました。■1位:リーダーシップ(49.3%)「グループや仲間の中にいてこそ養われる能力だから」「親がいると、子どもはついつい親に頼りがちになってしまう」「リーダーシップを取るより人について行く状況が多い」「家庭の中では甘えが出てしまうため」「親が先導してしまう」など、家庭以外の環境の中で身に付けるスキルであるという回答や、家庭ではどうしても親があれこれ指示を出す場面も多いという理由が多く挙げられました。それ以外で多かったのは「親自身にそのスキルがない」「リーダーシップについてどう指導したらいいかわからない」という回答。保護者自身が自分にリーダーシップがないと感じているため、家庭で教えるのが難しいスキルだと感じていることが分かりました。いかがでしたでしょうか。サッカーというチームスポーツでも、自分で考えてプレーするだけでなくチームメイトとの意思疎通やチームワークを大事にして周りに感謝するなど、「リーダーシップ」「考える力」「チャレンジ」「感謝の心」「コミュニケーション」の5つのスキルは、良い選手になるためにも大事なスキルです。いずれも「スキル」なので後天的に身に付けることが可能なものです。今後もサカイクではご家庭でも身に付けさせるためのヒントを発信していきます。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年02月21日「サカイクキャンプから帰ってきたら、子どもがびっくりするほど変わっていたんです!」と話してくれたのは、2022年夏のキャンプに参加してくれた惺真くんのお父さん。積極的に話をするようになり、兄弟に優しくなったり、学校やサッカーの支度も自分からするなど、それまでとは別人のような子になって驚いたそう。3日間のキャンプで劇的に変わったという惺真くんとお父さんにお話しを聞きました。(取材・文:前田陽子)サカイクキャンプでトレーニングに励む惺真くん<<「チームを引っ張っていくんだという意欲が出た」低学年でも3日間で自分に自信がついて、積極的になれたサカイクキャンプの魅力■コミュニケーション力を身につけたいとキャンプに参加サカイクキャンプの動画を見て、このキャンプは僕に向いていると感じたという惺真くん。現在4年生の惺真くんは高学年の試合に出ることがあるものの、5・6年生に自分の意見が言えないことをもどかしく感じていたそうです。そんな時に見つけたのがサカイクキャンプの動画でした。「みんな声を出して考えてプレーしている様子を見て、僕に似合いそうだなと思ってキャンプに行きたくなった」と言います。さらに、「元々コミュニケーションを取る、人と会話をするのが苦手でそこを高めたいと思っていました」とも。サカイクキャンプに参加して会話する力=コミュニケーション力を高めることで、高学年のレベルでサッカーができるようになると考えたそうです。実際に参加したことで、以前からできていたというチームでの声掛けも質の部分が向上。プラスな声、ほめる声掛けが増えたと教えてくれました。「キャンプの間、コーチたちがすごく褒めてくれたので真似をしようと思ったらできるようになりました」と惺真くん。コミュニケーション力を身につけたいという、キャンプに参加する目的がきちんとクリアでき、自分のチームでの練習や試合にも役立っているそうです。■自分で考えて行動できるようになり、プレーにも自信が付いた「サカイクキャンプから帰ってきて、いろいろなことを考えているように感じています」とお父さん。以前はお母さんに言われなければできなかったサッカーの支度も自分でするようになったそうで、いつのもように「準備はできている?」と聞くと「とっくにできている」と返ってくるようになったと教えてくれました。サッカーでも、以前は言われるがままに動いていたのが、自分で考えて動いていることがピッチサイドから見ていてもよくわかるそうです。惺真くんも「大好きなディフェンスの練習がたくさんできて、1対1が強くなったと思います。自分のプレーに自信が持てるようになりました」と言います。家庭でも、それまでは兄弟喧嘩で手を出してしまうこともあったそうですが、キャンプから帰ってきてからは冷静に「僕はこう思うよ」と自分の考えを言えるようになったり、食事の支度を手伝ってくれたりと、キャンプの前と後では"別人のように変わった"とうれしそうに教えてくれたお父さん。サカイクの合宿ではライフスキルの講習を取り入れています。そのひとつ、リーダーシップのセッションでは相手の立場になって考えることの大切さを伝えていますが、それを体現できているようです。■キャンプでは自ら手伝いを申し出たキャンプでは食事の配膳などを高学年に手伝ってもらっていて、食事の時間に参加者のみんなにそのことを伝えています。すると2日目のお昼の準備をしているときに惺真くんたちが「箸とか配ろうか?」とお手伝いを申し出てくれたとサカイクキャンプの柏瀬コーチは言います。コーチや高学年が食事の支度をしている様子を見ていて、自分たちにもできることがあるかもと気づいて行動してくれたそうです。「まわりの人のことを思って行動してくれたことがとてもうれしかったです。リーダーシップを発揮してくれました」とコーチ。わずか3日間と短い期間にあらゆることを吸収できるのも、小学生の年代ならでは。サッカーの技術的な部分はもちろん、人として成長できるのもサカイクキャンプの最大の特徴です。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■子どもを主導するから、一緒に考えるに。親子の関わり方が一変以前はお父さんが先導して自主練などをさせていたそうですが、キャンプで別人のように変わった我が子を目の当たりにして、親の方も考え方や接し方が変わったそう。以前は、上手くなってほしいからこそ、漠然と練習をするのではなく何のために練習をするのかを考えさせたいと、「今日の課題は?」「目標も決められないのに練習に行ってどうするの?」と、練習前にお父さんが声をかけていたそうです。ですが、サカイクキャンプの後からは「今日は○○を頑張る」と惺真くんから言うようになり、子どもへのアプローチの仕方が変わったと明かしてくれました。きっかけは、キャンプの帰り道。「ここに僕がいて、こことここに相手がいて、こういう風に考えて動いたらうまくできたんだよ。それでコーチに褒められたんだ。でも、他のにもこんな場面もあるよね~」と惺真くんが話してくれたこと。自分のプレーを詳細に伝えてくれた様子に驚くと同時に、「本当に考えて、学んで、たくさんのことを得てきたんだ」と感じたと目を細めるお父さん。「○○したよ」「どうだった?」「楽しかった」という単調だった会話も「こう思ったからこうやったんだ」と惺真くんが考えたことを話してくれるように。惺真くんが変わったことをきっかけに、親としての関わり方も自然と変化して、「教える」から「一緒に話し合う」になったそうです。「キャンプに行く前と比べて、お父さんはサッカーのことを詳しく教えてくれます」と惺真くんも嬉しそうに語ってくれました。ここまで短期間で子どもに変化が表れ、子どもが変わったことで親の方も関わり方が変わったというのは、サカイクキャンプのこれまでの参加者の中でも効果がいち早く出たケースかと思いますが、惺真くんとお父さんにとっては、双方にとっていい影響を生んだ体験になったようです。親も子どもの年齢の分だけしか親の経験はありません。子どもと一緒に親も成長していくものだということを再認識させられました。サカイクキャンプをきっかけに、素敵な親子関係を築きませんか?自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2022年10月19日「サッカーのキャンプには興味があるけれど、まだ低学年の子には早いかな」「キャンプに行って子どもが成長するってどういうこと?」と、キャンプに参加することを躊躇している方も多いと思います。この夏のサカイクキャンプに参加してくれた矢藤さん親子の生の声を通して、そんな疑問にお答えします。(取材・文:前田陽子)サカイクキャンプでトレーニングに励む正太郎くん<<「やる前から諦めずに戦おうと思えるようになった」たった数日のキャンプで子どものチャレンジ精神が養われる理由■低学年でも親元を離れて過ごせる今回サカイクキャンプに参加した矢藤正太郎くんは小学2年生。これまでに近くのいとこの家に泊まりに行ったことはありますが、それ以外で親元を離れての泊まりの経験はありませんでした。「人見知りもなく、初めての人ともコミュニケーションはとれるタイプだと思っていたので、サカイクキャンプに行かせる上であまり心配はありませんでした」とお父さん。参加することについては何度も本人に確認して、親子ともに納得して送り出しました。正太郎くんも「サッカーとかスポーツのキャンプに行ったことがなかったから、行きたいと思った」と自分の意志で行くことを決めたそう。集合場所へはお母さんが送って行ったそうですが、バスの待合場所のかなり手前で「もういいよ」と行ってしまったそう。小2という年齢を考えると、正太郎くんはとてもしっかりしているようです。コーチたちによると、子どもたちの中には親御さんと離れたことがさみしくて、最初の夜に泣いてしまう子もいるそうですが、ほとんどの子が翌日からはケロッとしているとコーチたちは言います。そんな経験も子どもの成長につながるのです。■帰ったときの「楽しかった」の笑顔が充実した時間の証正太郎くんのサカイクキャンプの感想は「楽しかった」。サッカーの基礎から教えてもらい、練習の時間が楽しくて、参加する前よりキック力が上がり、ボールが飛ぶようになったそう。お父さんは正太郎くんの「楽しかった」の感想を聞いて、サカイクキャンプに参加させて良かったと感じました。まだ小学2年の正太郎くんには、キャンプの様子や感じたことをうまく言葉にして説明することは難しいところ。「キャンプも楽しかった、練習も楽しかった。いろいろな経験をしたことがこの一言からわかりました。本当にいい夏休みになりました」とお父さん。また、日常生活では、以前より学校に行くのが早くなったり、帰宅時に「靴を揃えたよ」と教えてくれたりといううれしい変化もありました。「もともと内向的でもないので、ガラッと性格が変わるとか、急激な変化はありません。ですが、戻ったチームでの様子を見ていると、自己主張ができるようになったかなと思います。元々発言はする子でしたが、いい意味でも悪い意味でも遠慮するところがあって。今は自分がチームを引っ張るんだという意思を感じます」とお父さん。■低学年ではライフスキルの「チャレンジ」と「感謝の心」を学ぶサカイクキャンプでは、自分で考える力やコミュニケーション力など、人間性を高めることがサッカー上達に繋がるという考えの元「ライフスキルプログラム」を導入しています。ライフスキルとは、・考える力・リーダーシップ・感謝の心・チャレンジ・コミュニケーションの5つ。どれも練習などを通じて自然と身に付く部分でもありますが、コーチが講習で話すことで、子どもたちの理解がグッと深まります。正太郎くんが参加した低学年のキャンプでは、5つの中から「チャレンジ」と「感謝の心」を取り上げました。チームに戻ったときのエピソードから、ライフスキルの勉強で心に残っているのは、チャレンジかと思いきや、正太郎くんは「感謝の心」ができそうと感じたとのこと。まだご両親に「ありがとう」と口では言えていないようですが、感謝の心の大切さは理解できているようです。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■「初めて」の経験がこれからの長い人生で活きてくるはず数多くあるサッカーキャンプの中からサカイクキャンプを選んだ理由を、お父さんはこう話してくれました。「自立心を育てたいと思ったこともそうですが、キャンプに参加すると初めて会う子と短期間でも意思の疎通をしなければなりません。喧嘩をするかもしれませんが、そういう経験が中学、高校、大人と変化しなければならないタイミングで活きてくるのではないかと。新しい人と出会ったり、自分の意見を伝えたりという機会は多い方がいい。サッカーの技術だけを教えるのではないサカイクキャンプが、いいなと思って参加を決めました」今回のキャンプへの参加を「良かった」と親子揃って即答。また、冬キャンプへも参加したいと言っていただきました。キャンプに2度3度と参加している先輩たちは率先して、初めての子に生活面、練習面でサポートしてくれます。これはコーチたちが頼んでいるのではなく、自主的に行ってくれていること。続けて参加してくれることで、1回目に学んだことがさらに活きてきます。コーチたちは正太郎くんをはじめ、今回初めて参加した子どもたちにそういう経験をしてほしいと心から願っています。■キャンプの様子を配信報告で、親の不安を軽減これまでのキャンプの体験談などから、参加させることに不安はなかったというお父さんから、キャンプ参加を悩んでいる方へサカイクキャンプの安心できたポイントを教えていただきました。「キャンプ中に写真や動画を上げてくれますし、何かあったらコーチから連絡が来ます。そういう体制が整っていることがわかっていたので、とても安心でした。参加前に思っていた以上に親が不安にならないように情報を提供してもらえました」サカイクキャンプでは参加者専用のツールを使って、1日数回、トレーニングやライフスキル講習、部屋での様子などを活動報告として送っています。サッカー指導も行っているコーチたちがすべて行っているので、定期的にとはいきませんが、子どもたちの様子がわかるので安心していただければと配信しています。「キャンプに参加することが子どもたちにとって大きなチャレンジ。自分たちはすごいチャレンジをしているんだということを、子どもたちにわかってほしいと思っています」とコーチ。キャンプの最初にそう話すとみんな目を輝かせて、自信を持ちます。コロナ禍になり、学校行事の縮小などでチャレンジの場も減っています。矢島さんのおっしゃっている通り子どもたちにとって様々な出会いや交流はこれからの長い人生において大切なことです。ぜひ、子どもたちをチャレンジの場へ送り出してください。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2022年10月03日サッカーの技術だけでなく、人間的な成長を促すサカイクキャンプ。実際参加した子どもにどんな変化があったのか、親御さんは成長を感じているのか。気になる方、いますよね。この春サカイクキャンプに参加してくれたお子さんと親御さん、それぞれの声を聞いたのでご覧ください。2022年4月のサカイクキャンプが3回目の参加だったリョウスケくん。2回目3回目はお住まいの岩手県から関東キャンプへ、遠距離移動をしての参加となりました。遠路はるばる繰り返し参加してくれた理由や、その後のサッカーライフの変化について伺いました。(取材・文:小林博子)サカイクキャンプでトレーニングに励むリョウスケくん(右)<<たった3日間で判断力アップを実感、子どもが一回り大きく成長するサッカーキャンプの内容とは■中学入学直前まで3回も参加今回お話を伺ったリョウスケくんは、この春中学に入学。4月初旬に行われたサカイクキャンプが最後の参加となりました。サカイクサッカーキャンプの対象年齢は小学生ですが、今年はコロナで活動制限の多かった新中学1年生も特別に対象になりました。リョウスケくんのサカイクキャンプ参加歴は3回。初回は地元の岩手県会場でしたが、その後新型コロナウイルスの影響で地元開催はなく、2回目3回目は関東会場(箱根)となりました。そこまでの遠距離移動をしてでもリピートした理由は何だったのでしょうか。■サッカーは一人ではできないから友達が大切本人に聞いてみたところ、「いろいろなところから来た、サッカーが上手な友達にまた会いたかった」と即答。リョウスケくんにとって、大好きなサッカーを通じて出会う友達と過ごす合宿は、とても楽しいもののようです。「いろいろな人と話をするのがおもしろいし、個性の強い子もたくさんいて刺激になる」と、にっこり。お父さんも友達との出会いが良い結果になっていると実感されているそう。「青森県で行われた試合で、サカイクサッカーキャンプで出会った子と再会できたと喜んでいました。この年齢で他県にも友達がいるのはすごいこと。息子も世界が広がったように感じているはずです」と言います。インタビューでは度々、友達とのエピソードをいきいきと話してくれました。「サッカーは一人ではできないから、友達がとても大切」と思っているそう。学校や所属するチーム以外にも大切な友達ができたことがリョウスケくんにとって最も大きな喜びであり、笑顔でそう話す姿がとても印象的でした。■遠方からの参加で寝不足のまま初日を迎えたこともちなみに、親御さんは遠距離移動に懸念はなかったのでしょうか。質問したところ、地元開催だった初回を経験していたことで、参加する意義は十分あると考え、2回目の参加も場所に関わらず許諾したそうです。中学入学直前となるこの春、3回目の参加時、リョウスケくんは姉と一緒に夜行バスで会場に向かいました。今年3月に東北地方で起こった地震の影響で東北新幹線が運転見合わせになっていたためです。初の夜行バスということもあり、ほとんど眠れず寝不足のまま初日を迎え、体調を崩してしまうというエピソードも。初日はコーチにより昼寝を促され、すぐに回復したそうですが、「それもよい経験」とコーチは言い、リョウスケくんもうなずきます。せっかくキャンプに来たからとにかく参加させるのではなく、1日練習できなくても大丈夫、と休ませる。そんなコーチの考え方も、大切な子どもを数日託す親御さんには安心できる点ではないでしょうか。親元を離れて初めて宿泊のある合宿に参加する子どもが多いこともあり、子どもたちのさまざまなトラブルへの対応にもコーチたちは慣れています。サカイクサッカーキャンプはどんな失敗をしてもそれを「良い経験」に変えてくれる場でもあります。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■ライフスキルを身につけたことで好影響が続出3回の参加により、リョウスケくんは「ライフスキル」も習得し、帰宅後の生活やサッカーなどのさまざまな場面でその効果を実感しているようです。例えばライフスキルの1つである「コミュニケーション」では、具体的で相手に伝わりやすい声がけを意識するようになり、チームメイトとの意思疎通がスムーズに。「前よりも自分がやりたいと思うサッカーができるようになった」と話します。また、最高学年として参加したサカイクサッカーキャンプでは下級生のお世話をしたり、「お兄さん」として頼られました。積極的にコーチの手伝いをすることで「リーダーシップ」の本質である「相手の立場になって行動すること」の大切さを身をもって体験。帰宅後も意識し続けているそう。ライフスキルはもちろん1回のキャンプ参加でも十分な学びや気づきを得られますが、リョウスケくんは繰り返し学び実践することで、より自分らしくそのスキルを落とし込めたようです。キャンプでは子どもの学年によって教えのテーマを設けていて、新中一生の場合は「ジュニアユースでのサッカーライフによりよく繋げること」に主眼を置いています。「ライフスキルは、サッカー選手として以前にどんな人になるかに焦点を当てて学びの時間を設けました。今までの集大成としての3回目の参加により、それをばっちり身につけたリョウスケくんの将来がとても楽しみです」とコーチも太鼓判。そんなリョウスケくんの将来の夢は「サッカーコーチ」なんだそう!コーチになったら、サッカーもライフスキルも教えたいと意気込んでいます。ライフスキルの効果を身をもって感じているからこその発言に違いありませんね。サカイクライフスキルとは>>■ほんの数日の体験で、積極的なプレーに変化「実は、たった数日のキャンプではサッカーのスキルに関しては目に見える成長は期待していませんでした」と語っていたリョウスケくんのお父さんですが、インタビューでは明らかにプレーが変わったと驚いていました。特に変わったのはディフェンスで、「ものすごくガツガツいくようになった」のだとか。リョウスケくんによると、ディフェンスの変化の理由は「ライフスキルで学んだチャレンジの精神で、やる前から諦めずに戦おうと常に思えるようになった」というマインドの変化が影響しているよう。それ以外にも、キャンプでは前日夜に翌日行うトレーニングのテーマを伝え、時間をかけてディスカッションを行い、それを全員が共通意識として頭に入れて翌日に臨んでいたこともスキルやマインドの向上には寄与していたはずですし、サカイクサッカーノートを丁寧に書くことで、「何をするべきか」が明確になったことも大きかったかもしれません。オフザピッチでの学びがオンザピッチでも良い効果を生む好循環となった例かもしれません。■参加を迷う親御さんへアドバイス最後に、リョウスケくんのお父さんに、参加を迷う親御さんへアドバイスをいただきました。「小さな子どもに宿泊を伴う合宿は迷うと思うけれど、参加させてあげる価値は大いにあります。学校やチームだけでは学べないこと、体験できないことがたくさんある場だからです」まだまだ続くコロナ禍で、子どもの楽しみが未だ制限されている今。感染対策を万全にしたうえで、この夏も子どもたちが思いっきり楽しめる数日間を準備しています。そしてその楽しみの中にたくさんの学びがちりばめられています。ジュニア世代の選手たちの参加をお待ちしています。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2022年05月11日サッカーの技術だけでなく、人間的な成長を促すサカイクキャンプ。実際参加した子どもにどんな変化があったのか、親御さんは成長を感じているのか。気になる方、いますよね。昨年末のサカイクキャンプに参加してくれたお子さんと親御さん、それぞれの声を聞いたのでご覧ください。今回お話を聞いたのは、サカイクキャンプ2021冬in大阪」に参加してくれた、小学5年生の浅井大雅くんとご両親です。自宅のある愛知県から一人で電車と新幹線を乗り継いで会場に向かった大雅くん。キャンプを終えて帰宅した姿はひとまわり大きく「自信がついた」ように見えたとご両親は話します。大雅くんはキャンプの3日間をどのように過ごし、何を得たのでしょうか。詳しくお話を聞きました。(取材・文:小林博子)サカイクキャンプでトレーニングに励む浅井大雅くん<<ほんの3日の経験で自信がついた。自信がなかった息子がキャンプ後も自信をもって声掛けができるようになった理由■親、子ともに「成長」にフォーカスして参加を決意ご両親のサカイクキャンプへの申し込み動機は「主体的に自分で考えて行動できる大人になってほしいから」というもの。サッカーを通した心の成長を望み、我が子をキャンプに託してくれました。対して大雅くんは「サッカーが好きだから」という理由で参加を決意。大好きなサッカーでもっと活躍するために、サカイクキャンプをきっかけにもっと成長したいと思ったそうです。ご両親も大雅くんも「成長」をキーワードにしていますが、サカイクキャンプはその目的にぴったりです。サッカーの技術や知識の向上だけでなく、座学で行うセミナーやオフザピッチの過ごし方を通して心の成長も促せるカリキュラムとなっているからです。■身につけたかった「判断力」は、3日間で違いを感じるほどに大雅くんがキャンプで一番楽しかったことは「スリーゴール」(※フニーニョをサカイクキャンプでアレンジしたもの)の時間だったと言います。スリーゴールは3つのコーンをゴールに見立て、どのゴールを狙ってもいいというミニゲーム。ゴールが複数あることで向かう方向の選択肢が増えるため、状況判断力が問われます。大雅くんが今身につけたいのはまさにその判断力。サッカーでは試合のあらゆるシーンで判断をするシーンが訪れます。試合の中で瞬時に判断するためには、身体能力や技術だけでなく、自分で考える力を養うことが大切です。自分で考える力をつけることは、サカイクキャンプのコンセプトのひとつ。コーチ陣はピッチ上でもピッチ外でも、子どもたちが自分で考えるようサポートします。キャンプという寝食を共にする環境だからこそ、なにげない生活習慣でありがちな一つ一つのことに対しても、「どうしてそうしようと思ったのか?」とコーチは質問します。それに対し、子どもたちは自ら考え、自分の言葉で表現。3日間そう過ごすことで、自分で考える習慣が身についていきます。「大雅くんは、バイキング形式の食事で毎回野菜とたんぱく質をバランスよく選ぶことができていました。何を食べたらいいかをちゃんと考えられていて偉かった」と、サカイクキャンプの柏瀬コーチは教えてくれました。オフザピッチでの行動も一人一人はっきりとエピソードが語れるところに、コーチ陣の子どもたちへの向き合い方が現れていると感じませんか。■キャンプではコーチにたくさん褒めてもらえるサッカーでも、トレーニング後のなにげない行動でも「たくさん褒めてもらえた」と、大雅くんは嬉しそうに話してくれました。スリーゴールのトレーニングが楽しかった理由は大雅くん自身が活躍でき、望んでいた成長を感じられたという部分も大きかったようですが、コーチから見ても「2日目より3日目のほうが判断力が身についていた」と太鼓判。スポンジのように吸収力の高いジュニア年代だからこそ、たった数日でも目に見える成長がわかるのかもしれません。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>■コーチとしての目線でも「自分で考えるサッカー」の理念に共感実は、大雅くんのお父さんは、大雅くんが所属しているクラブチームとは別のチームでサッカーコーチもしています。我が子以外の子どもたちの指導者をしているという客観的な立場からも、サカイクの理念である「自分で考えるサッカーを子どもたちに。」に共感。だからこそキャンプへの参加を大雅くんに勧めたそうです。そして、ご両親が今回のサカイクキャンプ参加で最も望んだ「自分で考え、自分で決める、主体性かつ能動的に行動できる力の成長」は、サッカーをするためだけのものではありません。「サッカー選手としてだけでなく、将来社会に出てからどんな仕事をするにしてもこの力がしっかりあるのとないのとでは大きく違いますよね」とお父さんは話します。キャンプから帰宅した大雅くんを見てご両親が思ったのは「自信がついたように見える」ということだったそう。3日間で主体性が大きく変わることは当初から期待はしていなかったとのことですが、キャンプでいつもと違う体験をたくさんして大雅くんの「僕はやれる」という気持ちがぐんと増えたことは確かな手応えになっているよう。まずは自分を信じて何事も行動できるというベースが培われたはずです。■「リーダーシップ」の本質もしっかり理解サカイクキャンプの特徴のひとつに「ライフスキル」を学ぶ時間があります。大雅くんにライフスキルのうち、どのスキルが印象的だったか聞くと「リーダーシップ」と即答してくれました。リーダーシップという言葉から、チームを率いる統率力などを想像しがちですが、ライフスキルにおけるリーダーシップは少し違う概念です。大雅くんに聞くと「リーダーシップとは、仲間と助け合うこと、相手の立場を思いやって行動すること」と回答。キャンプで学んだことをしっかり理解していました。サカイクライフスキルとは>>■初日、大雪で乗り継ぎができないアクシデントも自分で考えて乗り切った余談ですが、大雅くんはキャンプ初日、自宅最寄駅から電車と新幹線を乗り継いで、県をまたいで一人で移動しました。ところが、前日に降った大雪の影響でダイヤが大幅に乱れるというアクシデントが発生。キャンプ会場へは最寄駅からバスで移動しなくてはなりませんが、乗るはずだったバスの出発時間には間に合わず、大雅くんは困り果ててしまったそうです。ご両親に携帯電話でヘルプを求めましたが、最適な状況判断は難しかったとのこと。そこで、大雅くんはバス停付近にいる人に声をかけて目的地に行ける別のバスを聞くなど、機転を効かせました。その結果タクシーに乗って会場に向かうことに。小学生がこの判断を自分の考えでできるのは大したものです。無事会場にたどりつきスムーズにキャンプにジョインできたそうです。普段はできないピンチを乗り越えてすでに大冒険に。大雅くんのサカイクキャンプはそんな始まりでした。■なりたい自分に近づくキャンプ子どもたち一人一人がさまざまな思いを胸に参加するサカイクキャンプでは、その思いに応えるべく、コーチたちは真剣に子どもたちと向き合います。確かな「手応え」を得て、思い描いた「なりたい自分」に近づけるよう全力でサポートしてくれます。次回のキャンプでも、たくさんの成長エピソードが生まれることでしょう。自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>
2022年02月22日「IMGアカデミーでは文武両道が当たり前という考えがあり、通っている生徒のことをStudent Athleteと呼んでいます。アスリートだけでもなく、生徒だけでもないですよ、と。」50カ国以上から1200人が集まり、スポーツのスキルだけでなく社会を構成する1人の人間としての教育に取り組むアメリカのIMGアカデミー。前編ではベースとなる教育プログラムで教えられる内容について紹介しました。後編である本稿では、実際に留学した学生の変化などを紹介。この組織で得られる経験や価値について、前編に引き続きIMGアカデミーの長期留学アドバイザー・藤村有沙さんにお話を聞きます。(取材・文:竹中玲央奈)(写真はサッカー少年のイメージ)サカイクキャンプで導入しているライフスキルの詳細はこちら>><<前編:人間形成が競技者としての成長を促す。IMGアカデミーが示す"ライフスキル"の重要性■学業に厳しいのは"生徒の可能性を広げる"ためIMGアカデミーでは学校での授業の出席状況や成績が、スポーツ活動にも影響を及ぼします。前編でも紹介したように、授業の無断欠席は現場のコーチにも話が通じ「『あなたは今日学校に来なかったので、トレーニングはでられませんよ』と通達される生徒もいる」(藤村さん)とのこと。しかし、授業に"出ている"だけ良いということではありません。「試験で平均以上を取れないと、スポーツでの活動に参加できなくなります。期間は次に平均以上の点数を取るまで。IMGアカデミーでは『勉強をして当たり前』という考えがあります。なぜかと言うと、全ての生徒の可能性を広げるためです。40年間、この姿勢で取り組んでいるんです」■授業に遅刻しても先生に注意されることはない一方、興味深いのが授業に出ることを"強制"することがないという点です。「例えば、寝坊をして授業に間に合わなくても先生から連絡がくることはありません。全ては自分の責任です。日本のように親や先生にリマインドされることはないんです。『休めばスポーツが出来なくなって、授業の成績も悪くなる。それはあなたが選んだことで、あなたの責任だからね』と。そういうスタンスでもあります」■進路相談や目標から逆算した取り組みの提示などサポートが充実「1200名の生徒に対して、生徒をあらゆる面からサポートするスタッフが900名ほど在籍しています。まず生徒それぞれにアドバイザーがついており、競技における技術での成長を教えてくれる人がいれば、進路についての相談にのってくれる担当もいます。例えば学校生活の中で、もともと目指していたプロアスリートになるのが難しいとわかったり、違う進路に向かいたいと思ったときにどうすべきか。また、大学でスポーツを続けるにあたってレベル的にどこがたりないか。そして、その目標から逆算した取り組みややるべきことを提示することも特徴です」■海外で教育を受けることで育つ自主性と多様性「1年過ごして返ってくるだけでだいぶ姿が変わってきます。留学前には感じられなかった自信に満ち溢れた姿で帰ってくるんです。それは、本人が口に出さなくても見るだけで変化がわかるほどです」藤村さんは多くの留学生の出国前と帰国後の姿を見ていますが、その中でも変化は明確にあると言います。「キャンパスには先生方が常にいて、相談できるリソースはかなりあるんです。その中でどう使うか。日本人の子は引っ込み思案ですが、『わからないなら助けを求めていい』と教える環境がありますし、自律性も求められるんです。保護者の方もその部分や思考力、考え方の面が変わったと言いますね。」バスケ留学をしたある日本人の生徒は当初、英語でのコミュニケーションに苦しみ現地の仲間にからかわれることもあったそうです。しかし「確かに自分は英語はうまくないかもしれないけど、日本語と英語の2つを喋ることができる。母国語の英語だけを話している他の生徒より難しいことにチャレンジしているんだ」と考え、競技中や学校生活での自己主張・表現にはずみがついたとのこと。■社会で生きる力を学べるプログラムもこれだけにとどまらず、幅広い国籍やバックボーンの仲間と触れることで感性や考え方が育まれるそうです。「アメリカの軍隊に参加して実際に行われているトレーニングを体験したり、メキシコ山奥の村に行き、生徒でグループを組んで家造りをするワークショップなどもライフスキルのプログラムには組まれています。競技以外でもグループで同じことに取り組み、学ぶことも重要視しています。コミュニティでどう過ごしどう学ぶか。スポーツ以外でどう自分が活躍できるか、適応できるか、というところを学び試す場所もあるんです。一流のアスリートになるためではなく、社会で生きるための力を学べるプログラムとも言えます」■"競技外の人間形成"が長期にわたり信頼される理由サッカーだけでなく、野球やバスケ、テニスなどで上の世界を目指している多国籍の仲間がいて、彼ら彼女らを始め多くの人から様々な考え方を学べるIMGアカデミーは、いち教育機関として大きな魅力があります。最先端のシステムや理論で競技力向上に励むことができるのはもちろんですが、それに並列して重要視されている "競技外の人間形成" のプログラムが、長期間に渡って信頼され地位を築いている要因と言えるでしょう。いつか日本からもサッカーの分野でIMGアカデミーを経由し、競技でも人間性でも手本となるアスリートが出てくることを期待しましょう。お話を聞かせてくれたIMGアカデミーの藤村有沙さん(後ろの写真はアメリカのIMGアカデミーの施設)
2022年02月07日「IMGアカデミー」をご存知でしょうか?アメリカ合衆国フロリダ州ブレイデントンに構え、広大な敷地には55面のテニスコート、9面の野球場、16面のサッカー場を始め、最新鋭のトレーニングセンターなどアスリートが競技力を高めるために必要な設備を備えています。テニスの錦織圭選手が育った場所、と言えばピンとくる方も多いでしょう。彼の存在ゆえに"テニスプレーヤーの育成所"というイメージも強いかと思いますが、サッカーや野球をはじめあらゆるスポーツのコースが存在し、日本から留学する生徒もいます。そして、この組織の特徴は「スポーツだけを学ぶ」場所ではないということです。もちろん、入学する生徒のほとんどは一流のスポーツ選手になることを目的に競技力の向上を求めています。ただ、IMGアカデミーでは競技力やスキルを高めるだけでなく、競技外でも活躍できる人材育成のための教育も実施。人間形成が競技者としての成長を促すという、「ライフスキル」を高めるためのプログラムを実施しています。サカイクキャンプは2017年から同様の考え・メソッドを取り入れていますが、トップアスリートの育成と輩出に長く寄与してきたIMGアカデミーでは、実際にどういった教育が行なわれているのでしょうか。同校の東京支部で長期留学アドバイザーを務める藤村有沙さんに話を聞きました。(取材・文:竹中玲央奈)お話を聞かせてくれたIMGアカデミーの藤村有沙さん(後ろの写真はアメリカのIMGアカデミーの施設)サカイクキャンプで導入しているライフスキルの詳細はこちら>>■競技レベルを高めるためには人間性が大事「『テニスの学校、プロを出すための学校でしょう?』と言われますが、あくまでも私立の中高一貫校です。」藤村さんが語るように、日本ではテニスをはじめとした"アスリート養成学校"のような立ち位置だと考えられています。ですが、実際はそうではありません。競技レベルを高めるため、単なるトップアスリートを育てることではなく、人間性や社会性を含めて"競技外"でのスキルを高めることも大きな目的。競技ではもちろん、その前提として社会において一目置かれるための人材育成をする場所、と表現することもできるでしょう。■競技スキルや身体づくりだけでなく、社会で活躍するリーダーシップも学ぶそういった考えのもと、IMGアカデミーが持つ独自の教育プログラムが「Athletic and Personal Development(APD)」です。40年以上の歴史の中で培ってきたもので、これが同校の価値を体現するものだと藤村さんは話します。「アスリートとしてだけでなく社会で活躍するリーダーとして成長できる総合的なトレーニングを行ないます。スポーツのみならず、色々な可能性を与えたいという考えがあるんです。アスリートとしての能力を育てることはもちろん取り組みつつ、アカデミックな部分を高めるためのプログラムも用意しています。具体的に言うと、身体作りに関するトレーニング方法や各々の競技におけるスキル向上を学ぶことはもちろん、怪我をした後のケアやしないための体作りを学ぶスポーツ医療、栄養学やストレスやプレッシャーをコントロールするためのメンタルトレーニングを学ぶ機会もあります。それらに加えてリーダーシップやライフスキルを学ぶセクションがあるのがこのプログラムの最大の特徴です。」■『Student Athlete』という呼称体作りの部分では"支える側" でもあるATやPTの分野についての実習もあり、選手としても重要である勝負の試合においてベストパフォーマンスを発揮するため、自信をつけるためのメンタルコンディショニング(ゴルフの分野では"ルーティーン"の準備を教えるそうです)についても学習。加えて興味深かったのが、現代のスポーツ選手には切っても切り離せない"SNSの使い方" やメディア対応についての授業もあるとのこと。「自らSNSで情報を伝える際、どういう形が適切なのかを学ぶこともそうですし、プロのアスリートになったら必ずテレビでインタビューを受けることもありますよね。そのときにどういう受け答えが良いのか、ということも学べます」(藤村さん)そして、IMGアカデミーの強みである"人間形成" の分野である"ライフスキル"や"リーダーシップ"のプログラムについては藤村さんはこう話します。「基本はコミュニケーション力の醸成です。チームにおいてどのように自分が引っ張っていくか。リーダーとしてどう導くかを学ぶ。指示をする側に立つのか、聞く側に学ぶのか。また、人をリスペクトする部分やタイムマネジメントのところについてもプログラムが組まれています。ここはスポーツに限らず、普段の学校生活・学問に取り組むにあたって必要な部分ですね。IMGアカデミーでは文武両道が当たり前という考えがあり、通っている生徒のことをStudent Athleteと呼んでいます。アスリートだけでもなく、生徒だけでもないですよ、と。『あなたはStudent Athleteですよ。スポーツも勉強もしなければいけませんよ』と伝えるんです。例えば、授業を無断欠席した場合はスポーツのトレーニングに参加できません。授業を持つ先生とスポーツトレーニングを担当するコーチが蜜に連絡をとっており、その部分も共有されます。」■開校時から持ち続ける文武両道のマインド今でこそ文武両道という言葉が当たり前になり、実際のサッカーの育成現場でも「人間形成」を掲げるチームが増えてきました。実際にプレーをする選手を見ても、一昔前ほど「サッカーだけやっていれば良い」という意識の選手は減ったように思えます。IMGアカデミーはこのマインドを40年前の開校時から持ち、教育現場に落とし込んできたのです。では、学生は実際にどのように変化をするのでしょうか。後編ではその点について焦点を当てていきます。
2022年01月24日デビッド・ベッカムが12日(現地時間)、ロサンゼルスで行なわれたユニセフ(国連児童基金)のチャリティ・イベントで人道リーダーシップ賞を受賞した。デビッドは2005年からユニセフの親善大使を務めていて、長年の活動が讃えられての受賞となった。受賞スピーチでデヴィッドは「私たちの暮らす世界では、いまも子どもたちが予防可能な病気で亡くなり、虐待や暴力にさらされています。私には4人子どもがいます。私はすべての子どもたちが安全で健康的になり、明るい未来を持てるようになるまで、ユニセフを支援し続けます」と語った。同日のイベント前、デビッドは親善大使としての訪問先で面会した子どもたちと撮った写真をインスタグラムの公式アカウントにアップ。「今夜、ユニセフUSAの人道リーダーシップ賞をいただくのは非常に光栄です。これからも、僕の7(デビッド・ベッカム・ユニセフ基金)を介して、ユニセフが世界中の子どもたちを救うお手伝いをしていきます」と綴った。ビバリーヒルズにある、ビバリーウィルシャー・ホテルで行なわれたイベント「ユニセフ・ボール」には、ミランダ・カーやセレーナ・ゴメス、ニコール・キッドマン、マライア・キャリーらが出席した。(text:Yuki Tominaga)
2016年01月14日TOMODACHIイニシアチブ(TOMODACHI)とソフトバンクは、「TOMODACHIサマー2015 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」の参加者100人が決定したと発表した。ソフトバンクの資金提供により実施されるこのプログラムは、2015年7月21日から8月12日まで米国カリフォルニア大学バークレー校で行われる3週間の集中コースに、東日本大震災の被災地である岩手、宮城、福島3県の高校生を無償で招待し、グローバルリーダーシップと地域の課題解決方法や活性化などについて学ぶ機会を提供するもの。また、ソフトバンクは、本プログラムでの研修・体験の記録や、家族や友人との連絡手段、帰国後の地域貢献活動に役立てていただくため、参加者全員にiPadを無償で貸し出す。2012年に開始された本プログラムは今年で4年目を迎え、これまで合計約500人が参加。異文化での体験を通じて視野を広げ、帰国後はプログラムでの学びをもとに、東北の復興や地域社会へ貢献し、将来は社会の役に立つ人材になってもらうことを目的としている。参加者は、カリフォルニア大学バークレー校の問題解決型のワークショップ、「Y-PLAN(Youth?Plan,Learn,Act,Now!)」に参加して、地域社会を改善する方法を探求するとともに、ホームステイ、ボランティア活動、アメリカの高校生との交流などを通じ、米国社会と文化への理解を深める。また、幅広い業種に携わる米国在住の日本人の方によるキャリアセミナーを実施し、自らの夢を見つめ直す経験を参加者に提供する。
2015年06月01日TOMODACHIイニシアチブ(TOMODACHI)とソフトバンクは2月25日、「TOMODACHIサマー2015 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」を実施すると発表した。ソフトバンクが資金提供を行って実施する同プログラムは、東日本大震災の被災地である岩手、宮城、福島の3県の高校生100人を無償でアメリカに招待し、グローバルリーダーシップ・スキルとコミュニティー・サービスを学ぶ機会を提供する。参加する生徒たちは、自分たちの地域社会に貢献する方法を探求するとともに、ホームステイ、ボランティア活動、アメリカの高校生との交流を通じ、米国社会と文化への理解を深める。7月22日~8月12日の期間、米国カリフォルニア大学バークレー校で交流する。また、今年も対象の3県より非営利団体職員など成人6人を合わせて招待。プログラムに参加すると同時に、帰国後の生徒たちの活動サポートを行う。2012年に開始した同プログラムは、今年で4年目。過去にプログラムに参加した生徒の多くは、プログラムで学んだことをそれぞれの地域社会のために役立てようと活動を始めているという。両社は、プログラムを2021年まで継続して実施する予定だ。プログラムへの応募は3月31日までが受け付け期間となっており、参加者の最終決定は5月末を予定している。
2015年02月26日