1月30日(現地時間)、第22回全米映画俳優組合(SAG)賞授賞式がロサンゼルスで開催され、ドレスアップしたスターたちがレッド・カーペットに集結した。『ルーム』で主演女優賞に輝いたブリー・ラーソン(Brie Larson)はオーストラリアから帰国したばかりで、なんと授賞式2時間前に決めたドレスを着用。薄いブルーで、ツイストを効かせた胸元のデザインや深いスリットなどディテールに凝ったデザインはアトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)の16SSコレクションの1着だ。映画部門助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル(AliciaVikander『リリーのすべて』)はルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のメタリックなカラーブロックのドレス。彼女の肌の色とよく合っている。『ブルックリン』で主演女優賞候補だったシアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)はマイケル・コース(Michael Kors)のパステルピンクのドレスで、清楚に装った。助演女優賞候補だったルーニー・マーラ(Rooney Mara『キャロル』)は深いプランジネックのヴァレンティノ(VALENTINO)のブラックドレス、同じく助演女優賞候補のレイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams『スポットライト世紀のスクープ』)はエリー サーブ(Elie Saab)の花柄シースルーのドレスに推定100万ドル以上のハリー・コトラー(Harry Kotlar)のダイアモンドのイアリングと指輪、ル・ヴィアン(Le Vian)のダイアモンドの指輪をつけた。2月28日(現地時間)には映画賞シーズンを締めくくる最大のイベント、第88回アカデミー賞授賞式が行なわれる。スターたちがどんな装いを見せてくれるのか、期待はふくらむばかりだ。
2016年02月02日女優のルーニー・マーラが、名女優ケイト・ブランシェットと共演した映画『キャロル』で数々の映画賞レースの候補になっている。大作映画の主役に抜擢されるなど近年、注目を集め続けるマーラは、本作によって知名度だけでなく女優としての評価も手に入れたようだ。その他の画像ルーニー・マーラは1985年にアメリカで生まれ、2005年に映画デビューを果たしたが大きな注目が集まることはなかった。転機が訪れたのは2010年。『ソーシャル・ネットワーク』の冒頭に登場する主人公の恋人役で注目を集め、同じデイヴィッド・フィンチャー監督の『ドラゴン・タトゥーの女』の主演に抜擢。強烈なメイクとピアスで全身を飾り、天才ハッカーのリスベット役を熱演。アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされた。その後も、『セインツ 約束の果て』『her/世界でひとつの彼女』など良質な作品や『PAN~ネバーランド、夢のはじまり~』といった大作映画に相次いで出演。愛らしい笑顔と、鋭い視線、物憂げな表情が魅力的な彼女は、幅広い役を演じることのできる女優として映画のジャンル、規模を問わずに活躍できそうだ。そんな彼女が「夢が叶うという感じ」と語るのが、トッド・へインズがメガホンをとり、名女優ケイト・ブランシェットと共演できる『キャロル』への出演だ。本作でマーラが演じるテレーズは、1950年代のニューヨークで暮らす若い女性で、ジャーナリストになりたいという夢を抱いているが志半ばで、恋人がいるが彼の結婚の誘いを心から受け入れることができないでいる。しかし、ある日、アルバイトをしていた高級百貨店で謎めいた女性キャロル(ブランシェット)と出会ったことで、人生に大きな転機が訪れる。謎めいた女性キャロルへの好奇心と憧れ、未知の世界に足を踏み入れることで変化していくテレーズの心情を見事に演じたマーラは、本作の演技でカンヌ映画祭の女優賞を受賞。本年度の米アカデミー賞では助演女優賞の候補になっており、彼女の演技を絶賛する声が高まっている。『キャロル』2月11日(木・祝)全国公開(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
2016年02月02日1月10日(現地時間)に発表される第73回ゴールデン・グローブ賞において、ケイト・ブランシェット&ルーニー・マーラの2人が「主演女優賞」にWノミネートされるなど、本格化する映画賞レースの中でも女性からの注目を集める『キャロル』。このほど、本作の主演女優ケイト・ブランシェットが1月22日(金)に6年ぶりに来日することが決定、今回初めて、ジャパンプレミアへの登壇など日本での映画のプロモーション活動を行うことが分かった。1952年、ニューヨークのクリスマスシーズン。多くの人が行き交う高級百貨店のおもちゃ売り場で出会った、ジャーナリストになる夢をひそかに抱くテレーズ(ルーニー・マーラ)と、娘へのプレゼントを探しにきたエレガントで美しくミステリアスな雰囲気を醸すキャロル(ケイト・ブランシェット)。やがて、別居中の夫に娘を連れて行かれ、孤独なキャロルは、車での小旅行にテレーズを誘う。キャロルへの想いが予想もしなかった感情に変わっていることに気づきながら、テレーズは2人だけの旅に出発。しかしこのとき、2人の運命が大きく動きだすことを、まだ彼女たちは知らなかった…。ルーニー・マーラと美の競演を果たした本作で、『ブルージャスミン』に続く2度目のアカデミー「主演女優賞」受賞との声も上がるケイト・ブランシェット。2007年11月、2010年1月以来、6年ぶり3度目の来日となるが、意外にも映画の来日プロモーションは今回が初めて。本作は、ワールドプレミアとなったカンヌ国際映画祭ではルーニーが見事「女優賞」の栄冠を手にし、11月20日にニューヨークとロサンゼルスの4館で先行公開を迎えるや、大ヒットスタートを切った。有力紙・批評サイトでは「ケイトとルーニー、今年のアカデミー賞確実!!」(The Rolling Stone)、「エレガントでクール、眩惑的でミステリアスな魅力に震える」(NYタイムズ)、「数々の素晴らしきラブストーリーの殿堂に、新たな傑作が仲間入りした」(LAタイムズ)など最大級の賛辞で迎えられ、今回のゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門「作品賞」と「監督賞」「作曲賞」、そして異例のドラマ部門「主演女優賞」にWノミネートという最多4部門5ノミネートを達成。これまで、若き女王エリザベス1世を演じた『エリザベス』でゴールデン・グローブ賞ドラマ部門など「主演女優賞」を多数受賞し、大女優キャサリン・ヘプバーンを華やかに演じた『アビエイター』ではアカデミー賞「助演女優賞」を初受賞、その後も2008年、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』で同「主演女優賞」と『アイム・ノット・ゼア』で「助演女優賞」とそれぞれ主演・助演でノミネートされるという快挙を果たし、ついに『ブルージャスミン』で「主演女優賞」のオスカー像を獲得したケイト。昨年は、ディズニーの大ヒット作『シンデレラ』での意地悪な継母ぶりも話題を呼んだ。初のエグゼクティブ・プロデューサーも務めた本作では、22日、都内劇場で行われるジャパンプレミア上映への登壇ほか、精力的にプロモーション活動を行う予定とのことだ。『キャロル』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月06日ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラという世代を代表する2大女優が美の競演を果たす『キャロル』。すでにアメリカではニューヨークとロサンゼルスの4館の先行公開で大ヒットスタートを切り、絶賛を受けている本作から、美しくも切なく心揺さぶる最新予告編と、ポスタービジュアルが解禁となった。本作でカンヌ国際映画祭「主演女優賞」を獲得したルーニー・マーラと、オスカー女優のケイト・ブランシェットの美の競演で日本でも話題の本作。監督は、『エデンより彼方に』の鬼才トッド・ヘインズ。原作は、「見知らぬ乗客」「太陽がいっぱい」の大人気作家パトリシア・ハイスミスが別名義で発表しながらも大ベストセラーとなった幻の小説だ。4館での先行スタートながら、オープニング3日間の1館あたりの興行収入平均は63,378ドルで、『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』『ジュラシック・ワールド』『007 スペクター』といった大作を上回る数字を記録。有力紙・批評サイトからも、「ケイトとルーニーのアカデミー賞確実!」「素晴らしきラブストーリーの殿堂に、新たな傑作が仲間入りした!」と、今年最大級の賛辞を受けている。予告編の始まりは、1952年のニューヨークの高級百貨店。クリスマスシーズンにアルバイトをするテレーズ(ルーニー)は、鮮やかな金髪、艶めいた赤い唇、真っ白な肌にゆったりとした毛皮のコートのそのひとに、一瞬で目を奪われる。そのひともすぐにテレーズを見て、二人の視線が交わった。彼女の名前はキャロル(ケイト)。50年代を見事に再現した魅惑的な衣装、名曲の数々、そしてスーパー16ミリフィルムで撮影された流麗な映像が、映画史に残る運命の“出会い”の瞬間に観る者を一気に引き込んでいく。続く映像では、キャロルに憧れるテレーズが「女に憧れるなんてガキだな」と恋人に揶揄される姿や、キャロルが夫と離婚訴訟中で大切な娘を夫に奪われようとしていることが分かる。そして、夫に娘を連れて行かれ孤独なキャロルは、車での小旅行にテレーズを誘う。やがて、この旅がきっかけで、二人の運命が大きく動きだすことになるのだが…。ジョー・スタッフォードが切なく歌うショパンの「別れの曲」とともに、映像には、離婚訴訟でますます傷ついていくキャロルや、「会いたい」と大粒の涙を流すテレーズの姿が。やがて、見つめ合う2人が選んだ最後の決断とは…?「このうえなく美しく、このうえなく不幸なひと。キャロル、あなたが私を変えた」というポスタービジュアルのコピーも意味深な、映画史に記憶される愛の物語を、まずはこちらの映像から確かめてみて。『キャロル』は2016年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月02日名女優ケイト・ブランシェットと『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラが共演する映画『キャロル』の予告編映像が公開になった。本作はその完成度の高さからすでに多くの映画賞の候補になっているが、90秒の予告編でも、その映像の奥深さ、俳優たちの繊細な演技、心に深く刺さるストーリーの一端を垣間見ることができる。予告編映像本作の主人公は1950年代のニューヨークで暮す女性キャロル(ブランシェット)とテレーズ(マーラ)だ。裕福に暮らし、愛する娘に恵まれるも、夫との関係は冷え切っているキャロルにはどこか影があり、謎めいた雰囲気をまとっている。一方のテレーズはジャーナリストになりたいという夢を抱いているが志半ばで、不機嫌そうな表情を浮かべては高級百貨店の玩具売り場でアルバイトをしている。映画はそんなふたりが偶然に出会い、語り合い、お互いを知り、それぞれが予想もしなかった状況に巻き込まれていく様を繊細なタッチで描いている。公開された予告編は百貨店でのキャロルとテレーズの出会いに始まって、ふたりが距離を縮め、共に旅に出る過程が描かれる。興味深いのは、ふたりは近づくたびに“自分自身と向き合う”シーンが登場していることだ。キャロルは映像の中盤で「自分がわかってる?」と質問されるが「わかっていない」と即答する。しかし、映像の後半では「心に従って生きなければ人生は無意味」だと宣言する。本作は、キャロルとテレーズが出会い、それぞれが変化し、自身にとって本当に必要なものを見出していく過程を描いていくようだ。また、1950年代のニューヨークを描いた映像にも注目だ。本作を手がけたトッド・ヘインズ監督はかつて『エデンより彼方に』で、ダグラス・サーク作品のような美しい1950年代を描いたが、本作では16ミリフィルムを駆使して、陰影のある生々しい映像を追求。予告編でも少し粒子が粗く、淡い色とにじみが印象的な映像を堪能できる。本作はゴールデン・グローブ賞や米アカデミー賞の有力候補という声も多く、今後、本作の名前を目にする機会はさらに増えそうだ。『キャロル』2016年2月11日(木・祝)全国公開(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
2015年12月02日本年度カンヌ国際映画祭で「女優賞」を獲得したルーニー・マーラとケイト・ブランシェットの共演作『キャロル』。本作が先日11月20日(現地時間)に北米で公開を迎え、今年公開された中でも話題を呼んだ大作『ジュラシック・ワールド』や、日本公開が迫る『007 スペクター』を超えるアベレージを記録したことが明らかになった。舞台は、1952年のニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場で、そのひとを見かけた。鮮やかな金髪。艶めいた赤い唇。真っ白な肌。ゆったりした毛皮のコート。そのひともすぐにテレーズを見た。彼女の名は、キャロル。このうえなく美しく、どこかミステリアスな雰囲気を醸すそのひとにテレーズは憧れた。しかし、その美しさに隠されたキャロルの本当の姿は、不幸な結婚と偽りの人生、何より大切な娘を夫に奪われようとしていた。そのことを知ったとき、テレーズの憧れは思いもよらなかった感情へと変わってゆく…。たった4館での先行スタートながら、オープニング3日間の1館あたりの興行収入平均は63,378ドルを記録。これは同じく11月20日に全米4,175館で公開した『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』(館平均24,198ドル)を大きく上回るNO.1成績で、今年公開され全世界興行収入が歴代3位をマークした『ジュラシック・ワールド』(館平均48,855ドル)、11月6日に全米3,929館で公開された『007 スペクター』(館平均8,572ドル)を大きく上回る成績となった。『ドラゴン・タトゥーの女』でアカデミー主演女優賞にノミネートされた若手女優ルーニー・マーラと、『ブルー・ジャスミン』でついにアカデミー主演女優賞を射止めた大女優ケイト・ブランシェットの共演にアメリカ有力批評サイトでも本年度最高評価を獲得。「ケイトとルーニー、今年のアカデミー賞確実!!」(The Rolling Stone)、「エレガントでクール、眩惑的でミステリアスな魅力に震える」(NYタイムズ)など世界中のメディアで“本年度アカデミー賞最有力”と言われ注目を集めている。アメリカ公開に続き、11月28日のイギリス公開、そして2月11日の日本公開と、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞のノミネーション発表を経て世界中で公開となる本作。今後の続報に期待したい。『キャロル』は2016年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月25日名女優ケイト・ブランシェットと『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラが共演する映画『キャロル』の限定ポストカードつき前売り券が明日21日(土)から発売される。劇中に登場するキャロルとテレーズそれぞれの視点から見た風景を2バージョンにまとめ、それぞれ3枚のポストカードで構成されている。その他の画像本作の主人公は1950年代のニューヨークで暮す女性キャロル(ブランシェット)とテレーズ(マーラ)だ。裕福に暮らし、愛する娘に恵まれるも、夫との関係は冷え切っている彼女にはどこか影があり、謎めいた雰囲気をまとっている。一方のテレーズはジャーナリストになりたいという夢を抱いているが志半ばで、不機嫌そうな表情を浮かべては高級百貨店の玩具売り場でアルバイトをしている。映画はそんなふたりが偶然に出会い、語り合い、お互いを知り、それぞれが予想もしなかった状況に巻き込まれていく様を繊細なタッチで描いている。本作は登場人物の“視線”と、カメラの位置がストーリーテリングの重要な役割を果たしており、スーパー16ミリフィルムで撮影されたクラシカルな画面と、映画の語りが見事にマッチして、観客を物語の世界に引き込んでいく。そこで前売り特典として、キャロルの視点から見たテレーズを描いたカードと、テレーズの視点から見たキャロルを描いたカードを作成。どちらも構図、色彩、デザインともにこだわりぬかれたポストカードで、購入者はどちらかのバージョンを選ぶことができる。なお、特典のポストカードは両バージョンとも数量限定のため、なくなり次第、終了になる。『キャロル』2016年2月11日(木・祝)全国公開(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
2015年11月20日『ブルージャスミン』でアカデミー主演女優賞受賞したケイト・ブランシェットと『ドラゴン・タトゥーの女』でアカデミー主演女優賞ノミネートのルーニー・マーラが競演する『キャロル』のプレミアが11月16日(現地時間)、ニューヨーク近代美術館にて行われた。『エデンより彼方へ』『アイム・ノット・ゼア』のトッド・ヘインズがメガホンを取り、『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』などの映画原作を手がけるパトリシア・ハイスミスが別名義で発表したベストセラーを映画化。ワールドプレミアとなったカンヌ国際映画祭では女優賞をルーニーが受賞し、早くも本年度アカデミー賞最有力との声が上がる注目ぶりを見せている。11月16日(現地時間)のプレミアは、映画会社主催による映画館で行われる通常のプレミアとは異なり、アカデミー賞の開催団体である映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催を務め、20世紀以降の現代美術の殿堂と呼ばれるニューヨーク近代美術館(MoMA)で上映されるという異例の実施となった。ウエストから背中までの大胆なカッティングと美しいドレープが印象的な芥子色ドレス姿のケイトと、首元から袖がレースで切り替えられたブラックレザーのドレスに身を包んだルーニーが会場に登場すると、会場からは大きな歓声と共に、感嘆のため息が漏れていた。2人は手をとりあい和やかに談笑しながら、フォトコールやファンの声に応えていた。主演を務めたケイトは本作について「生まれて初めて本当に人を好きになる、狂うほどに人を愛するという、普遍的なラブストーリーであることに、性別も何もかも超えて共感できる」と本作の魅力を語った。ルーニーはケイトとの共演について尋ねられると「ケイトと共演することが決まったとき、最初は本当に怖かった。だって、彼女は本当に私のアイドルだったから。彼女の出演する全ての映画を映画館に観に行き、ただ彼女に憧れて女優の道を選んだのだから」と感慨を述べた。プレミアには、共演のカイル・チャンドラー、ジェイク・レイシー、サラ・ポールソン、脚本のフィリス・ナジーらも登場。米国の限定公開を今週末に控え盛り上がりを見せる中、本作の舞台でもあるニューヨークでのプレミアは熱狂のうちに終了した。『キャロル』は2016年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月18日本年度カンヌ国際映画祭が熱狂に包まれ、ルーニー・マーラが見事「女優賞」の栄冠を手にした『キャロル』(原題:Carol)の日本公開が、2月11日(木・祝)に決定。ルーニー、そしてケイト・ブランシェットという2大女優の美しき競演には、早くも「アカデミー賞最有力!」との声が上がっていることが分かった。舞台は、1952年のニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場で、そのひとを見かけた。鮮やかな金髪。艶めいた赤い唇。真っ白な肌。ゆったりした毛皮のコート。そのひともすぐにテレーズを見た。彼女の名は、キャロル。このうえなく美しく、どこかミステリアスな雰囲気を醸すそのひとにテレーズは憧れた。しかし、その美しさに隠されたキャロルの本当の姿は、不幸な結婚と偽りの人生、何より大切な娘を夫に奪われようとしていた。そのことを知ったとき、テレーズの憧れは思いもよらなかった感情へと変わってゆく…。原作は「太陽がいっぱい」「見知らぬ乗客」の大人気作家パトリシア・ハイスミス。別名義で発表しながらも大ベストセラーとなり、“幻の小説”と呼ばれている1冊だ。恋人はいるものの結婚に踏み切れなかったテレーズが、荘厳な美しさを放つキャロルと出会い、生まれて初めて本物の「恋」をしていると実感するが、その後、2人の運命は思いがけない方向へと向かっていくことになる。そんな本作は、カンヌでの熱狂に続き、ニューヨーク映画祭やロンドン映画祭でも称賛の声が続出。ハリウッド・レポーター紙、ヴァラエティ紙、ヴァニティフェア、フォックスニュース、IMDb、Yahoo、カミングスーン、エンタテインメントウィークリー、ローリングストーン、USAトゥデイなど、名だたる批評サイトでは、早くも本年度アカデミー賞の「主演&助演女優賞」「作品賞」において最有力候補との声が寄せられている。キャロルを演じるのは、アカデミー賞の常連で『ブルー・ジャスミン』でついにアカデミー主演女優賞を射止め、『ミケランジェロ・プロジェクト』の日本公開も控える大女優ケイト・ブランシェット。一方、テレーズを演じるのは、『ドラゴン・タトゥーの女』でいきなりアカデミー主演女優賞に輝いた若手実力女優ルーニー・マーラ。メガホンをとるのは、『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』などで知られる鬼才トッド・ヘインズ監督。2人を彩る50年代ニューヨークを美しく再現した魅惑的な衣装と名曲の数々、流麗な撮影技法…、どこをとっても、夢のような世界をつくり出し、忘れられない愛の名作を誕生させている。<海外メディアの声>「ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが、トッド・ヘインズの『キャロル』をオスカー最有力にした」―ショービズ411「素晴らしすぎて、見終わった今でもトランス状態から抜け出せない」―ガーディアン紙「水のしずくが次第に水かさを増していくように、物語が進むにつれて感情がこみ上げ、最後には溢れ出す、そんなラブストーリーだ。どこを切り取っても美しく、完璧に作り込まれており、2人の美しい女優たちが輝きを放っている」ーThe Playlist「これまでで最高の演技を見せるケイト・ブランシェット。今年一番の、心をゆさぶられるロマンス。ゴージャスで、独創的で、今までで見たことないくらいに哀愁的。完璧以上に完成されたシネマというだけではなく、絶妙すぎる作品」-テレグラフ「どんなに高い期待にも、この映画が与える衝撃的なインパクトが上回る。精巧に描かれ、深い感情に包まれたラブストーリーは、これ以上ないほどに洗練され、息をのむほどに優美だ」―ヴァラエティ「巧妙で、美しく精巧に作られたストーリー、それはまるでキャロルの高級腕時計が、静かに控えめなハーモニーを奏でるように語られる。」-タイムアウト・ロンドン「今、キャロルに出会ったばかりで興奮しすぎてまともな映評なんて書けない。ワクワクする最初のデートは、その後交際が実らないというけど、長く引きずる(セルロイドの)ロマンスになりそうだ」―ザ・フィルム・エクスペリエンス「ケイト・ブランシェットに完璧に属する映画。信じられないほどスタイリッシュ。ニューヨーク映画祭がロマンスの絶頂を迎えた」―フィルム・ジャーナル『キャロル』は2016年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月28日ヒュー・ジャックマンとルーニー・マーラが、『Collateral Beauty(原題)』への出演に同意した。ニューヨークの広告会社に勤める男性が、ある悲劇をきっかけに、鬱に陥っていくというドラマらしい。監督は、今年1月のサンダンス映画祭でグランプリと観客賞を両方獲得した『Me and Earl and the Dying Girl(原題)』のアルフォンソ・ゴメス=レジョン。その他の情報資金もまだ集まっておらず、配給も決まっていないが、ジャックマン、マーラというふたりのスターに、今最もホットな新人監督という組み合わせが、スタジオの注目を集めることは間違いない。ジャックマンとマーラは、この秋北米公開予定のジョー・ライト監督作『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』でも共演しており、今作は2度目のコラボレーションとなる。ジャックマンは最近、スポーツコメディ『Eddie the Eagle(原題)』を撮り終えたばかり。マーラは、カンヌ映画祭のコンペ部門で上映されるトッド・ヘインズの『Carol(原題)』のため、まもなくカンヌ入りする。文:猿渡由紀
2015年05月14日井の頭自然文化園に1月18日、マーラの赤ちゃんが誕生した。○「シロチャン」2回目の出産出産したのは、2013年に初めて出産した「シロチャン」。前回は、運動場で出産したため、赤ちゃんの体温が下がり衰弱してしまい、病院に一時収容された。前回のようなアクシデントが起きないよう、今回は出産予定日の1週間ほど前から、暖房のきいた寝部屋に母親を隔離して出産に備えていた。シロチャンの2度目の子育てはだいぶ落ち着いた様子で、出産当日の昼過ぎには、体の乾いた赤ちゃんを乳首に誘導しようと横になり、後ろ足を上げる姿も見られた。授乳も無事に確認でき、スタッフもほっと胸をなでおろしたという。マーラとおなじテンジクネズミ科に分類されるモルモットは、生まれたその日からサツマイモなどの野菜類を食べ始める。マーラの赤ちゃんも、生後5日目の朝には、母親のために入れておいたマテバシイの硬い葉をチビチビと食べ始めた。7日目には、母親と一緒に朝食の草食動物用ペレットと乾草を食べ出したなど、食欲は旺盛のようだ。赤ちゃんは現在(1月26日)、体長30センチ程度だが、身体の大きさに比べると耳や目などのパーツが大きく、アンバランスな体型となっている。特に後ろ足が大きく、親以上にウサギやシカ、カンガルーに間違えられそうな姿とのこと。赤ちゃんは、まだしばらくは寝部屋の中での展示となる。同園では、赤ちゃんの様子を見ながら、暖かい日には徐々に運動場に出していくことも考えているという。
2015年02月05日誰もが知る、世界的に有名な冒険物語『ピーター・パン』。ヒュー・ジャックマンやルーニー・マーラなど豪華キャストを配して製作された“実写映画”『PAN(仮題)』が、日本で2015年秋に公開されることが決定!さらに、ヒュー演じる“黒ひげ海賊”の姿を収めた劇中ビジュアルも解禁となった。本作は、『ハリー・ポッター』シリーズのワーナー・ブラザースが再び魔法とファンタジーの世界を描いたもの。物語の多くはベールに包まれているが、これまでの「ピーターパン」のイメージを覆すようなカラフルでゴージャスな世界観で、“前日譚”が描き出されるとのこと。また今回お披露目されたビジュアルは、黒ひげ海賊がピーター・パンに迫る様子を映し出した劇中のワンシーン。ヒューは、その人柄から『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンのような善人を演じることがこれまで多かったが、本作では超極悪キャラクターとなる冷酷無比の黒ひげ海賊を演じることとなる。ストイックな役作りでも知られているヒューだが、本作では見た目から徹底的に役作りしたそうで、髪の毛を剃りスキンヘッドに、さらに本物のヒゲをたくわえるなど、役者魂を注ぎ込んだ渾身の役となっており、その変貌ぶりを自身のインスタグラムにアップした際には世界中のファンから「強烈なインパクト!」と大反響を呼んだ。その黒ひげと対決する運命を背負ったピーター役に大抜擢されたのは、新人リーヴァイ・ミラー。オーディションで見事この役を射止め、早くも注目を集めている。そして装いも新たに登場するキャラクターたちには、海賊フック役にギャレット・ヘドランド、インディアンのタイガー・リリー役にルーニー・マーラがそれぞれ抜擢。また妖精ティンカー・ベルに加え、まだ誰も出会ったことのない個性豊かなキャラクターたちもまだまだ登場するとのこと。さらなる続報に注目が集まりそうだ。『PAN(仮題)』は2015年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月07日ルーニー・マーラにアカデミー賞「主演女優賞」ノミネートをもたらした『ドラゴン・タトゥーの女』から3年。世界中の映画ファン待望のデヴィッド・フィンチャー監督最新作『ゴーン・ガール』が、このほど、12月12日の日本公開を前に、これまでの『ベンジャミン・バトン数奇な人生』を抜いて監督自身キャリア最高となる全世界興行収入を記録。監督から、喜びのコメントが到着した。本作は、ベン・アフレックとロザムンド・パイクが初共演で演じる、結婚5周年の記念日に失踪事件を起こした、ある夫婦の物語。アメリカで600万冊以上を売り上げ、「NYタイムズ」ベストセラーランキング第1位を記録したギリアン・フリンによる小説の映画化で、脚本もフリン自身が手掛けている。先日、賞レースの幕開けとなるハリウッド・フィルム・アワードでは、「作品賞」と共にフリンが「脚本賞」を受賞するなど3部門を受賞し、今後はアカデミー賞受賞への注目が集まっている。受賞の影響もあってか、全米では公開9週目となる先週末も、TOP10圏内をキープ。そして今回、日本とイタリア(12月18日より)の公開を待たずして、全世界の興行収入累計が、フィンチャー監督のこれまでの最高記録『ベンジャミン・バトン数奇な人生』の3億3,390万ドルを超え、3億3,470万ドルとなり、監督しては最高記録を達成した。脚本を担当したフリンは、本作について「デヴィッドが監督してくれたら良いのに、と思っていたから、デヴィッドが監督に決まって本当に良かったと思ったの」と言う。彼女の無慈悲なまでの洞察力とフィンチャー監督の圧倒的なストーリーテリングが相乗効果を生み、ダーク・ユーモアが随所に散りばめられた本作を作り上げた“共犯者”として、監督を絶賛。また、全米メディアも、「『ゴーン・ガール』はこれ以上ないほどすごい」(ケネス・チューラン / LA TIMES)、「おもいきり楽しんだ。フィンチャーの最高傑作。それ以上言いようがない。衝撃を覚悟して」(ジョシュ・ロスコプフ / TIME OUT NEW YORK)「デヴィッド・フィンチャーが『ゴーン・ガール』でオスカーに爆弾投下」(HITFIX)など、早くもアカデミー賞の本命として名指しするほど。そんな本作が自身のキャリア最高の全世界興収を挙げたことについて、フィンチャー監督は「作ろうと思っていた映画を作ることができたと思っているから、たくさんの人たちが映画を観に行ってくれて嬉しいよ。僕らが映画を作って、人々がそれを見たいと思うのは、嬉しいからね」と満足気。そして、公開が待たれる日本のファンに「出来るだけ何も知らずに劇場へ行くのをオススメするよ。デートにも相応しいと思うよ。だって、もし僕がデートでこの映画を観に行ったら、楽しいと思う。この映画の内容を巡って、相手と楽しい小競り合いになると思うからね」と、やや意味深なメッセージを送った。現代映画界きっての鬼才が贈る、サイコ・スリラーの大傑作。あなたもぜひその世界観にハマってみて。デヴィッド・フィンチャー監督作『ゴーン・ガール』全米興収$160.8M全世界興収$334.7M『ベンジャミン・バトン数奇な人生』$127,509,326$333.9『セブン』$100,125,643$327.3『ドラゴン・タトゥーの女』$102,515,793$232.6『ソーシャル・ネットワーク』$96,962,684$224.9『パニック・ルーム』$96,397,334$196.4『エイリアン3』$55,473,545$159.8『ゲーム』$48,323,648 $109.4『ファイト・クラブ』$37,030,102$100.9(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴーン・ガール 2014年12月12日より全国にて公開(C) 2014 Twentieth Century Fox
2014年12月01日スティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作にして、“最後の”劇場映画『サイド・エフェクト』で、薬の副作用に翻弄される女性を演じたルーニー・マーラ。さらに、出演作が続く、元祖“ドラゴン・タトゥーの女”のノオミ・ラパス、そして日本人女優では満島ひかり。作品ごとに役柄を切り替えるだけでなく、1本の映画の中でさえ、まるで違った“顔”を魅せる彼女たちに注目した。現在公開中の『サイド・エフェクト』では、最愛の夫・マーティン(チャニング・テイタム)がインサイダー取引の罪で収監されたことで、うつ病を再発してしまう女性・エミリーを演じたルーニー。だが、ある薬の副作用によって起きた殺人事件が、薬を処方した精神科医・バンクス(ジュード・ロウ)や、エミリーの以前の主治医・シーバート(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)をも巻き込み、それぞれの人生の歯車を狂わせていく。一見、可憐でキュートなルックスのルーニーは、本作では、病いのせいなのか、薬の副作用か、感情の不安定さだけでなく、時には相手を惑わすかのような大胆な振る舞いを見せる。鬼才ソダーバーグが惚れ込んだだけあり、シーンによっても、対峙する相手によっても表情や仕草がまるで違い、“魔性”という言葉だけでは物足りないほどの妖しさを放っている。また、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』で世界的に注目を集め、今やハリウッドでも引く手あまたのノオミも、作品ごとにガラリと印象を変える女優の1人だ。レイチェル・マクアダムス共演、ブライアン・デ・パルマ監督作『パッション』(10月4日公開)も控えており、10月26日公開の『デッドマン・ダウン』は『ミレニアム』を手がけたニールス・アルデン・オプレブ監督のハリウッドデビュー作にあたる。『デッドマン・ダウン』でノオミは、妻子を惨殺された犯罪組織のヒットマン、ヴィクター(コリン・ファレル)と出会う、交通事故で一生消せない傷を負った女性ベアトリスに扮した。互いに“復讐”という共通の目的を持つ二人は、お互いの胸の内を隠したまま、恋に落ちていく……。恋といえば、瀬戸内寂聴の私小説の映画化『夏の終り』(公開中)で、年上の男と年下の男の間で揺れる女性を熱演した満島さんも印象的だ。放送中のTVドラマ「Woman」とはまったく逆ともいえる役柄で、その演技力を実証している。知子(満島さん)は、一回り上の作家・慎吾(小林薫)の愛人として、週の半分を同じ家で夫婦のように暮らし、8年の月日が過ぎていた。ある日、かつて夫と子どもを捨てて駆け落ちした涼太(綾野剛)と再会したことで、涼太のもとにも通い始めるように。不倫とはいえ平穏を感じる恋か、身を焦がすほど情熱的な恋か。満島さんがそれぞれの場面で見せる“女の業”は、心のままに生き、何者にも染まらない女の真の性(さが)を思わせている。スクリーンの中であらゆる“顔”を見せる、確かな演技力を持った彼女たちは、世の男性ばかりか、多くの女性たちも魅了する。『サイド・エフェクト』はTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開中。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:夏の終り 2013年8月31日より有楽町スバル座ほか全国にて公開(C) 2012年映画「夏の終り」製作委員会サイド・エフェクト 2013年9月6日より、TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開(C) 2013 Happy Pill Distribution, LLC. All rights reserved.
2013年09月07日いまハリウッドで最も注目される若手女優ルーニー・マーラ。彼女の代表作となった『ドラゴン・タトゥーの女』のリスベット役が決まったその背景には、鬼才スティーヴン・ソダーバーグ監督からの推薦があったことが発覚した!ソダーバーグ監督の“最後の劇場映画”という名誉ある作品『サイド・エフェクト』で、初めてソダーバーグ作品への出演を果たしたルーニー。劇中ではその可憐なルックスに似合わぬ大胆な振る舞いを見せており、あらゆる観客を虜にするほどの無防備な魔性を放っている。『サイド・エフェクト』は、ルーニーがデヴィッド・フィンチャー監督の『ドラゴン・タトゥーの女』でアカデミー主演女優賞にノミネートされて以来、初めての出演作となるのだが、どうやらソダーバーグ監督とも、浅からぬ縁があったようだ。フィンチャー監督の前作『ソーシャル・ネットワーク』で初めてルーニーに注目したソダーバーグ監督が、その裏話を打ち明ける。「デヴィッドが『ドラゴン・タトゥーの女』をキャスティングするとき、ルーニーを主役にするのをどう思うかとたずねてきたんだ。僕はその考えに大賛成だった。あの映画は特に、有名ではない女優のほうがいいと感じたからだ」。「僕がルーニーの配役についてデヴィッドを勇気づけたといううわさを聞いた彼女と僕は、親しい友人になった。そして今回、エミリー役にルーニーを選んだんだ」と、自身の作品へ抜擢した経緯も明かした。本作で、最愛の夫・マーティン(チャニング・テイタム)をインサイダー取引の罪で収監され、幸福の絶頂から絶望のどん底に突き落とされる28歳のエミリーを演じるルーニーは、この物語とエミリーという役柄の両方に心を奪われたと語る。「何度も読み返す必要があったわ。脚本の構造はひとつだと思っていても、後から何か別のものがあると気づくの。いまはこんなふうにサスペンス・スリラーを作る人はいないわ。古典映画に逆戻りしたように感じたの」。「それにエミリーはとても複雑で面白いキャラクターだった。こんなふうに女性のために書かれた役を読むことは少ないわ。通常は恋人や妻といった、男性の脇役を演じることが多いの。こんな重要な役に出会えるなんて、本当にワクワクしたわ」と、今回の作品で魅せた演技にも自信を覗かせた。ルーニー・マーラは世界中に衝撃を与えたリスベットに続き、今回はソダーバーグ監督のもとでどんな怪演を見せてくれるのか?期待せずにはいられない。『サイド・エフェクト』は9月6日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サイド・エフェクト 2013年9月6日より、TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開(C) 2013 Happy Pill Distribution, LLC. All rights reserved.
2013年07月25日ルーニー・マーラ、エミリー・ブラント、レベッカ・ホールらがウォーリー・フィスターの監督デビュー作であるSFスリラー『Transcendence』(原題)の出演候補に挙がってるようだ。本作にはジョニー・デップが、自身の脳をスーパーコンピューターに接続する科学者・ウィル役で出演する予定で、仲間の科学者と共に、世界初の感覚を持ったAIを作り出そうとするストーリーだ。ルーニー、エミリー、レベッカら3人が候補となっているのは、ジョニー扮する主人公の妻・イヴリン。彼女は感覚マシーンの製作に反対する過激派によって殺害された夫・ウィルの脳をスーパーコンピューターにアップロードし、蘇生させようと試みるという役柄なのだとか。プロデューサーには、『ダークナイト ライジング』のクリストファー・ノーラン監督とエマ・トーマス夫妻が担当することも決定している。そんな『Transcendence』は2014年の公開を目指して、来年3月4日にもクランクイン予定だが、出演候補のひとりであるエミリーは現在、トム・クルーズ主演最新作『All You Need Is Kill』(原題)の撮影を敢行中で、来年春まで同作の撮影が延びる可能性があるため、今回『Transcendence』への出演が決定した場合は2本の撮影を掛け持ちすると見られている。
2012年12月17日ワーナー・ブラザースが手がける人気アニメ『ルーニー・テューンズ』が、再び映画化されるようだ。2003年にもブレンダン・フレイザー主演で『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』として実写とアニメーションを融合させて映画化しているが、今回再び映画化の動きが進行しているという。「サタデー・ナイト・ライブ」でも活躍するコメディエンヌのジェニー・スレートが、同作の再始動のために脚本家として製作を担当するワーナー・ブラザースに起用されたと報道されている。ストーリーの詳細は未定だが、2003年版と同様にCGと実写を交えた作品になる見込みだ。初めてルーニー・テューンズが銀幕に登場したのは80年前で、それ以来バッグス・バニー、ダフィー・ダック、ポーキー・ピッグなどのおなじみのキャラクターたちは世界中で人気を博してきた。また『センター・オブ・ジ・アース2神秘の島』の公開時には、『ルーニー・テューンズ ダフィー狂詩曲』が同時上映されている。2010年にはワーナー側がバッグス・バニーを主人公にした実写映画を製作するとも報道されていたが、今回浮上した企画が2年前のものと同じなのかは分かっていない。■関連作品:センター・オブ・ジ・アース2神秘の島 2012年3月31日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2011 NEW LINE PRODUCTIONS
2012年09月24日グスタフ・マーラーの没後100年を記念し、今年1月から2月にかけて行われたマーラー・プロジェクト。そのクライマックスを飾った、グスターボ・ドゥダメル指揮『グスタフ・マーラー交響曲第8番』(通称:千人の交響曲)演奏会の模様が、6月22日(金)に全国5館の映画館で限定上映される。チケット情報このコンサートは、2月18日にべネズエラのカラカスで開催されたもの。ベネズエラ出身の指揮者、グスターボ・ドゥダメルの下、ロサンジェルス・フィルハーモニックとシモン・ボリバル交響楽団、ソリストとして参加した6名の歌手、べネズエラ国立青年合唱団の総勢1400人を超える音楽家が一堂に集結。世界を魅了するドゥダメルのダイナミックな音楽作りで、圧倒的なパフォーマンスが披露され、観客や批評家から盛大な賛辞が贈られた。この世紀のコンサートを、東京・神奈川・大阪・京都・福岡の5都市、5劇場で限定上映。映画館の大スクリーンと音響で、臨場感あふれる演奏が味わえる。映画館上映のチケットは、チケットぴあにて6月16日(土) 10時より一般発売。<公演詳細>■グスターボ・ドゥダメル指揮1400人が奏でる『グスタフ・マーラー交響曲第8番』 with L.A.フィルハーモニック&シモン・ボリバル交響楽団[上映日]6月22日(金)[上映劇場]新宿バルト9(東京)、横浜ブルク13(神奈川)、梅田ブルク7(大阪)、T・ジョイ京都(京都)、T・ジョイ博多(福岡)[一般発売]6月16日(土) 10:00
2012年06月15日19世紀末のウィーンで活躍した後期ロマン派の大作曲家グスタフ・マーラーの作品を取り上げる注目の企画。エリアフ・インバルと東京都交響楽団による「マーラー・ツィクルス」が、9月よりスタートする。「インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス 第I期ラインナップ」の公演情報※ツィクルス=特定の作曲家の作品を連続して演奏する音楽会の意。本企画を指揮するエリアフ・インバルは、マーラー作品演奏における現代の権威として世界的に名声を得ている巨匠。1980年代にフランクフルト放送交響楽団(現hr交響楽団)とマーラーの交響曲全集録音をリリース。複雑なスコアの細部まで漏らさず表現された精緻な演奏で、今日ではマーラー演奏の名盤のひとつに数えられている。また、都響とは1994~96年にマーラーの全交響曲ツィクルスを行ったほか、2008年のプリシンパル・コンダクター就任以降も、マーラーの交響曲を積極的に演奏。いずれも非常に演奏水準の高い名演として人気を博している。マーラーの音楽について「単なる繰り返しも、スタンダードな演奏法も存在しない」と語るインバル。2007年から都響と再びいくつかの交響曲を取り上げた際、素晴らしい変化を感じたという。「(以前と比べて)都響は大きな成長を遂げ、高い集中力と深い理解、色彩豊かで、リズミックなアーティキュレーション、透明性、美しい豊かな響き、雰囲気、そして何よりもマーラーに必要とされるあらゆる表現法のパレットを手に入れていたのです」という発言は、今回の新たなツィクルス挑戦のきっかけをうかがわせる。マーラーを聴いたときの体験を「真の革命、そして無限の真理の発見、人間の運命の本質、地獄と楽園、変容と歓喜が訪れた」と語り、その出会いを「“自分の作曲家”を見つけた」とまで評するインバル。今回のツィクルスが、今年で77歳を迎えた巨匠のマーラー演奏の集大成となりそうだ。「インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス」は、9月15日(土)に東京芸術劇場よりスタート。■インバル=都響 [新]マーラー・ツィクルス 第I期ラインナップ・ツィクルス(1):交響曲第1番「巨人」ほか9月15日(土)東京芸術劇場9月16日(日)横浜みなとみらいホール9月20日(木)東京文化会館・ツィクルス(2):交響曲第2番「復活」9月29日(土)東京芸術劇場9月30日(日)横浜みなとみらいホール・ツィクルス(3):交響曲第3番10月27日(土)横浜みなとみらいホール10月28日(日)東京芸術劇場・ツィクルス(4):交響曲第4番ほか11月3日(土・祝)東京芸術劇場11月4日(日)横浜みなとみらいホール・ツィクルス(5):交響曲第5番ほか2013年1月20日(日)東京芸術劇場2013年1月22日(火)サントリーホール2013年1月19日(土)横浜みなとみらいホール
2012年04月13日ルーニー・マーラやジュード・ロウ、チャニング・テイタムが出演するスティーヴン・ソダーバーグ監督の新作の撮影が、本物の刑務所内で行われることが明らかとなった。今月クランクインしたソダーバーグ監督の新作『The Bitter Pill』(原題)は、間近に迫る服役中の夫の仮釈放に不安を募らせ、処方箋薬に頼るようになる女性を描くストーリーで、ルーニーがヒロインのエリザベスを演じる。チャニングが夫役で、ジュードは彼女と不倫関係になる医師を演じる。キャサリン・ゼタ=ジョーンズも医師役で出演している。「New York Post」紙のゴシップ・コラム「Page Six」によると、撮影はニューヨーク州オーティスビルにある連邦刑務所で行われる予定。実際に服役中の囚人がいる中での撮影に、関係者は厳重な警備体制をとると語っている。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:第九軍団のワシ 2012年3月24日より渋谷ユーロスペースにて公開© 2010 Focus Features LLC. All Rights Reserved.シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム 2012年3月10日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:理想の“尽くす男”たちを発表!水嶋ヒロ、役所広司ら“侍”型の俳優たちが上位にチャニング・テイタム×ジェイミー・ベルインタビュー次代を担う2人の男同士の絆ジュード・ロウに新恋人。お相手は舞台で共演した9歳年下の女優ジュード・ロウインタビュー「バカげたやり取り」から生まれるコメディの面白さオサマ・ビン・ラディン暗殺を描くK・ビグロー監督新作、ロケ地の猛反発で撮影中断
2012年04月10日レッド・ツェッペリンの名曲「移民の歌」が女性ボーカルによる独特の甲高い声で響き渡ると同時に、コールタールのような真っ黒い液体が全てを覆い尽くしていく何とも形容しがたい映像が展開する。主人公・リスベットの「悪夢を表現した」(デヴィッド・フィンチャー監督)という鮮烈なシークエンスで『ドラゴン・タトゥーの女』は幕を開ける。同時にそれは、リスベットを演じたルーニー・マーラの華々しいキャリアの幕開けと言えるかもしれない。だが当の本人はそんな周囲の喧騒に流されることなく、己を冷静に見つめている。この物静かでシャイな26歳が、どのようにしてあの奇抜な外見と烈しい内面を抱えるリスベットと向き合い、彼女に同化していったのか――?公開を前に初来日を果たした彼女に話を聞いた。デヴィッド・フィンチャーの手でスウェーデン発のベストセラーとなったミステリー小説が映画化されることが決まったとき、多くのハリウッド女優たちがリスベット役を熱望したと言われている。ルーニーのことを、監督の前作『ソーシャル・ネットワーク』で“主人公を振る元カノ”を演じた女優として憶えている人は多いだろうが、あの時点で世界的な期待がかかる監督の次回作で彼女が主人公を演じること、ましてやアカデミー賞主演女優賞にノミネートされることを予想した人などほとんどいなかっただろう。2か月におよぶ長いオーディションを経てリスベット役を手にしたルーニー。彼女の持つ何がフィンチャー監督の琴線に触れたのか?彼女自身の考えを聞いてみた。「それは監督に聞いた方がいいかもしれないわ(笑)。ただこれは私の推測だけど、監督はかなり早い段階で私をこの役にと考えていたように思う。周りを説得するためにあれだけのオーディション期間が必要だったんじゃないかしら?そのプロセスで、私の中にリスベットと同じように絶対にあきらめないという資質を見出して確信を得たんじゃないかと思うわ」。言葉数は決して多くはないが、そこにはただ謙虚なだけではない女優としての彼女の芯の強さ、自負が感じられる。と言いつつも、あの烈しさを抱えたリスベットと、はにかんだ表情で佇む目の前の彼女が同一人物とは信じられない…。彼女自身の中にもリスベットのような“熱”や“激情”はあるのだろうか?「そうね(笑)、リスベットが持っている怒りや熱は、多かれ少なかれ誰の中にもあるものだと思う。ただ、私自身はリスベットはとても静かなキャラクターだと捉えているの。口数が少ない代わりに、彼女が言葉を発するとそれはすごい重みを持つことになる。静かな人間であるからこそ、彼女の怒りがすごく強いものに感じられるのかもしれないわね」。自身を「完璧主義」と語るルーニー。監督やスタイリストと話し合いながら外見のみならず内面的にもリスベットに成りきり、様々な過激なシーンを演じる中で、彼女の思考や行動に深く共感していったようだ。「もちろん演じながらリスベットと同じ立場に立って物事を考え、彼女と同じフィーリングを受けた部分はたくさんあったし、おそらく私自身、彼女と同じ状況に立たされたら同じ行動を取るだろうと思うわ。どの行動に対してというよりも彼女の存在そのものに共感しているの」。女優を志したのはまだ小さな子供の頃。「映画が好きでずっと女優になりたいと思っていた」と明かすが、念願かなって26歳にして大きなチャンスのしっぽを掴んだ。改めてこれまでのキャリアをふり返りこう語る。「正直、まだまだやりたいことはたくさんあるし、学ばなくちゃいけないことも残っていて、何かを成し遂げたという気持ちは全然ないわ。“現在進行形”という感じね。これからも複雑で興味深い役柄を演じられることを願ってるし、尊敬する監督と自分が観て楽しいと思えるような映画を作りたいと思ってるわ」。すかさず「尊敬している監督は?」と畳み掛けるも、困ったような笑みを浮かべ「いっぱ居すぎて『この人』と言うことはできないわ」とかわす。ようやく聞き出したお気に入りの映画作品は1970年代の名作『ペーパー・ムーン』。本作とは打って変わった陽気なムードのロードムービーの世界に彼女が身を置いたら…と期待は膨らむが、もうひとつ期待したいのが本作の続編のゆくえ。既に続編製作決定のうわさも流れるが、ルーニー曰く「私が知る限りではそこまでは決まってない」とのこと。ぜひとも彼女自身の手でこれからもリスベットを成長させていってほしい。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:土屋アンナが石井竜也監修で“竜”に大変身!製作費は2,000万円『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のテイラー監督、WGAWポール・セルヴィン賞受賞ミシェル・ウィリアムズが選ぶ、勝負服は?注目すべきアカデミー賞ファッションオスカー候補のルーニー・マーラ、高まる注目にも「考えないようにしてます(苦笑)」鬼才デヴィット・フィンチャー、オスカー候補女優を「パーフェクト!」とベタ褒め
2012年02月10日世界的大ベストセラーを映画化した『ドラゴン・タトゥーの女』の印象的なヒロイン、リスベット・サランデルを演じたルーニー・マーラが初来日。先日発表されたアカデミー賞ノミネートでは主演女優賞に名を連ねたことも大きな話題となっている彼女に、映画製作の舞台裏について聞いた。その他の写真心に大きな傷を抱え、他人との接触を避けて生きるパンキッシュな娘リスベット・サランデル。その超個性的なキャラクターゆえにハリウッドの名だたる若手女優が熱望したというこの役を、主演は本作が初めてというルーニー・マーラが手に入れた。「オーディションは2ヵ月にも及びました。スウェーデン語の詩を読んだり、バイクに乗ったり、いろんなことをやりました。でも、監督はわりと早い段階で私に決めてくれていたようです。とはいえ私はほとんど無名ですから、周囲の関係者を説得しなくてはいけない。だから何度もテストをやったのだと思います」監督デヴィッド・フィンチャーとは『ソーシャル・ネットワーク』に続いて2度目。「ルーニーの名前はリストの最後のほうだった」と語るフィンチャーだが、今では「世界中で彼女だけがリスベットを演じることができた」と大絶賛。実際、そのなりきりぶりは外見はもちろん、内面を伝える微妙な演技からも伝わってくる。「リスベットは寡黙なキャラクターです。彼女が口にする言葉は重要なので、そういう重みのようなものを表現したかった。あとは皆さんに共感していただきたいという気持ちがありました。というのも彼女が秘めている怒りや憤りは、程度の差はあれ、皆さんも感じたことのある感情だからです」リスベットが寡黙なように、ルーニーも決してお喋りではない。「私とリスベットにはたくさん共通点があって、そのひとつが人見知りなところ」というだけあって、ちょっと恥ずかしそうに淡々と答えてくれる。映画では全裸もいとわない体当たりの演技を見せるので、その落差に彼女の女優魂を感じたりするのだ。次回作は、『ツリー・オブ・ライフ』でやはりアカデミー監督賞にノミネートされているテレンス・マリックの『Lawless』。フィンチャーにマリック、ハリウッドの役者たちが出演を熱望する監督に愛され、確実にトップ女優への階段を昇り始めたルーニー・マーラである。取材・文:渡辺麻紀『ドラゴン・タトゥーの女』2月10日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2012年02月02日全世界で6500万部を売り上げた大ヒットミステリー小説を『ソーシャル・ネットワーク』のデヴィッド・フィンチャー監督が映画化した大注目作、『ドラゴン・タトゥーの女』。こちらの公開に先駆けて1月31日(火)に行われた記者会見に、2年ぶり3度目の来日となるデヴィッド・フィンチャー監督と、初主演にして本年度アカデミー賞では主演女優賞にノミネートされた、今回が初来日のルーニー・マーラが登壇した。●大ベストセラー、さらに一度映画化されている作品を取り上げた理由は?舞台もスウェーデン。スウェーデン版との違いは?デヴィッド・フィンチャー:スウェーデン版は一度しか観ていません。特に入念に観た訳ではないのですが、、強いて言うならば脚本がだいぶ違うと聞いています。何よりも自分が実際に原作を読んだときに感じたことを忠実に描くように心がけました。あえてスウェーデン版との違いをつくろうとして作った訳ではないんです。●リスベット役を引き受けた理由は?彼女のどこに共感したか。ルーニー・マーラ:原作を読んで好きになりました。読まれた方は皆さん彼女に共感を覚え好きになると思います。彼女をどのように演じたらいいかよく考えて、私はリスベットを演じことができる・理解できている、と思ったんです。彼女には色んなかたちで共感しました。人生の中で、周りに誤解される、のけものにされる、と感じることは誰にでもあることだと思います。特にその点で共感することができました。引き受けた理由は、若い女優にとってこのような役に巡り合えるのはめったにないことですし、これは大きなチャンスだと思ったからです。●リスベットのキャラクター造形について。デヴィッド・フィンチャー:特に足したことはありません。原作の中でかなり入念に描かれています。なので2作目、3作目も読んで創っていきました。映画ではキャラクターが何を考えているかを表現することが大事だと考えています。ただし原作すべてを映像にするのは難しいので、シチュエーションをいくつか選んで、その中でリスベットだったらどのように振舞うかを見せることで、観客にはそこから感じてもらえるようにしました。足したというよりも、引いて、排除していく作業でしたね。まるで砂金をふるいにかけてを金だけを残すように、彼女の光り輝く部分を残すようにしました。このようにヒントを提示していくのは、クリエイトというよりも解釈した、という方が近いかもしれませんね。ルーニー・マーラ:今回のキャラクターづくりはすべてコラボレーションでした。監督、衣装デザイナー、プロデューサー、全員と話をさせてもらって、衣装からアイテムまですべて決めていきました。原作からのイメージが基本です。●スウェーデンにこだわったのは、原作のどの部分に印象を受けて?またスウェーデンでの長期撮影の苦労は?デヴィッド・フィンチャー:他の街はまったく考えられませんでした。原作で描かれているように街がキャラクターにもたらすものはあまりにも大きい。それにとてもスウェーデンっぽい物語です。さらにはなんといっても原作がスウェーデン舞台にしていて、あれだけヒットされているんだから、映画も見習おうと思いました。ストックホルムというのは独特のデザインをもった街です。街のもつ雰囲気を作品に取り込むことができたと思っています。電車のシーンもそうですし、ラストシーンのミカエルのアパートの下にある石畳の道はとても美しいショットが撮れました。あとはなんといっても寒さですね。皆さんには作品を観ていても、スウェーデンの凍てつくような寒さを感じていただけるかと思います。●ダニエル・クレイグの起用、共演エピソードは?デヴィッド・フィンチャー:ダニエルは一番最初にキャスティングした男優。彼こそミカエルだと思いました。ボンド以前から彼のことを知っていて、いろんな役を演じられる才能豊かな俳優であることはもちろん知っていました。ミカエルの男らしさ、いろんな女性と友情関係を築けること、うまい聞き手であること、そしてウィットに富んでいることを重視して、それらを全部網羅しているのはダニエルしかいないと思い起用したわけです。ルーニー・マーラ:彼と一緒の仕事はアメイジングな経験でした。素晴らしい才能豊かな俳優であることは間違いないですが、それに忍耐強い人で、俳優としていろいろ教えてくれました。初めてのことにトライするのに、彼に勝る人はいません。ユーモアのセンスもあって、一緒にいて楽しい方でした。●ファッション・アイコンとしても注目されている今の気持ちは?ルーニー・マーラ:世間からそのように見られていることはあまり考えないようにしています。そのようなことに注意を払うことなく、自分なりの生き方を続けています。●次回作もフィンチャー監督が?デヴィッド・フィンチャー:まずはたくさんの人に観てもらわなければ2作品3作品と続けられません。すごく大勢の人に観てもらわないとね!(会場笑)作品情報『 ドラゴン・タトゥーの女 』監督:デヴィッド・フィンチャー(『セブン』『ソーシャル・ネットワーク』)出演:ダニエル・クレイグ(『007慰めの報酬』)/ルーニー・マーラ(『ソーシャル・ネットワーク』)配給:ソニー・ピクチャーズ2月10日(金)、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!!
2012年02月01日最新作『ドラゴン・タトゥーの女』を携えて来日中のデヴィッド・フィンチャー監督とヒロインを演じたルーニー・マーラが1月31日(火)、都内で行われた記者会見に出席した。スウェーデン発の世界的ベストセラーとなったミステリー「ミレニアム」シリーズ三部作の第1作を映画化した本作。休職中の敏腕雑誌記者・ミカエルと天才ハッカーのリスベットが、ある富豪の依頼を受け、40年前の少女失踪事件を再調査する過程で、依頼人一族の隠されてきた真の姿を暴き出していく。原作は大ベストセラーであるうえに、既に一度、スウェーデンで映画化もされているが、フィンチャー監督はスウェーデン版との違いやオリジナリティについて尋ねられると「スウェーデン版は一度しか観ていないので、正直、違いについてはよく分かりませんが、脚本の時点でだいぶ異なると聞いています。私のアプローチとしては、原作を読んで感じたことを忠実に描くということを心がけました」とオリジナリティよりも原作のエッセンスを描ききることを優先したことを明かした。ルーニーが演じたリスベットの人物像に関しても「特に私の方で何かを足しことはありません。むしろ、追加よりも排除の場であり、ふるいにかけて金の粒を残し、キャラクターが何を考えているのかを示しました。クリエイトというよりも解釈と言った方が正しいかもしれません」と解説した。初来日ということもあり、やや緊張気味に控え目な笑みを浮かべていたルーニーだが、リスベット役について質問が飛ぶと「原作の三部作を読んで私自身、彼女を好きになりました。『彼女を理解し、私が演じることができる。やり方は分かってる』という思いでした。若い女優にとってはめったにある役ではなく、大きなチャンスだと感じました」と少ない言葉の中に強い自負を感じさせる。さらに「人生の中で自分が疎外されていると感じることは誰にでもあると思います」とリスベットへの共感を口にした。一方で、アカデミー賞ノミネートを始めとする女優としての高評価に加え、今後ファッション・アイコンとしても多くの人の注目を集めるのでは?という問いには、困ったように「あまり考えないようにしています。世間の人にそう見られていることなどは考えずに、自分なりの生き方を続けることを心がけています」とはにかみながら答える姿も…。先述の通り、原作は三部作。すでに海外のニュースサイトなどでフィンチャー監督が引き続きメガホンを握る形で続編の企画が始動しているなどとも報じられているが、当の監督は「まずは多くの人に(第1作を)観てもらわないといけませんね。なるべく多くの人にです!」とはぐらかした。『ドラゴン・タトゥーの女』は2月10日(金)より全国にて公開。■関連作品:ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.■関連記事:ミシェル・ウィリアムズが選ぶ、勝負服は?注目すべきアカデミー賞ファッション鬼才デヴィット・フィンチャー、オスカー候補女優を「パーフェクト!」とベタ褒めダニエル・クレイグ主演『ドラゴン・タトゥーの女』ジャパン・プレミア試写会に25組50名様をご招待J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表
2012年01月31日音楽監督ユベール・スダーンのもと、洗練された音楽作りで高い評価を得ている東京交響楽団。その2012-13シーズンのテーマが「マーラー・リーダー(歌曲)・プロジェクト」に決定した。東京交響楽団2012-13シーズンの公演情報ユベール・スダーンの音楽監督就任以降、モーツァルト(2005、06年)、ハイドン(2007年)など、シーズン毎にテーマを設け、明確なコンセプトと洗練された音楽作りで、国際レベルに通用するオーケストラとして高く評価される東京交響楽団。今年4月から始まる2012-13シーズンでは、マーラー・リーダー(歌曲)・プロジェクトをテーマに、20世紀を代表する作曲家グスタフ・マーラーの歌曲をほぼ全網羅するプログラムが並ぶ。「マーラーは指揮者であり、同時に20世紀初頭をリードする作曲家であったことは、彼の交響曲によってよく知られています。それが、私が彼の“魔法の詩の世界”に耳を傾けるきっかけとなりました。新シーズンは、マーラーの歌曲のほぼ全ての作品を楽しんで頂ける、またとない機会となるでしょう」と音楽監督ユベール・スダーンは抱負を語る。東京交響楽団2012-13シーズンは4月よりスタート。サントリーホール、東京オペラシティ コンサートホール、横浜みなとみらいホールで定期演奏会ほかが開催される。各公演のチケットは1月12日(木)より順次一般発売開始。■東京交響楽団 2012-13シーズンで取り上げられるマーラーの歌曲と歌手陣(登場順)4月 / 子供の不思議な角笛エルツェ(Br.トーマス・バウアー)5月 / 大地の歌(Ms.ビルギット・レンメルト、Ten.イシュトヴァーン・コヴァーチハーズィ)7月 / さすらう若人の歌(Br.ヴォルフガング・ホルツマイア)10月 / リュッケルトによる5つの詩(Br.ローマン・トレーケル)11月 / 若き日の歌(Br.ロディオン・ポゴソフ)12月 / 子供の不思議な角笛(Sop.クリスティアーネ・エルツェ)2013年2月 / 亡き子をしのぶ歌(C-Alt.ナタリー・シュトゥッツマン)2013年3月 / 嘆きの歌(小林沙羅、星川美保子、小川明子、富岡明子、青柳素晴、甲斐栄次郎)
2012年01月12日