プラダとアートの関係は、1993年プラダ・ミラノ・アルテという組織を立ち上げることから始まり、1995年には財団として活動の幅を広げている。2011年にはヴェネツィアに6年間という期限つきで新しい展示スペース「カ・コルネール・デッラ・レジーナ」を設け、ヴェネツィア・ビエンナーレに集まるアート関係者はもとより、多くの観光客も訪れるスポットとなっている。2015年5月9日満を持してアート複合施設がオープンした。ミラノ南部、ラルゴ・イザルコにあるこの施設は、プラダの店舗を手がけるレム・コールハス率いる建築事務所OMAによるもの。もともと蒸留所だった場所で、当時の建物を生かしつつ新しい建物をプラスし、古いものと新しいものが出会う場所というコンセプトだ。敷地に入り先ず目に飛び込んでくるのは、東南アジアにある金ぴかの巨大仏像と同じように金箔を重ねた黄金の館。その前の建物には、プラダのイメージムービーも製作したウェス・アンダーソン映画監督(『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『グランド・ブタベスト・ホテル』)が監修した「Bar Luce(バー・ルーチェ)」が入っている。「バー・ルーチェ」はイタリアのミッドセンチュリー・モダンを再現したカフェで、プラダが今年買収した老舗ペストリー店「マルケージ」の菓子が食べられることでも話題となっている。約19000平方メートルの敷地に、ミウッチャ本人がキュレーションしたといわれる南側の棟はじめ、常設展、企画展、シネマが楽しめる10棟が建ち並んでいる。駆け足のヴィジットだったが、時間があれば1日かけてゆっくり楽しめる。ここでは館内の作品について解説してくれる案内人が常駐し、平日は料金がかかるが、土日曜日はちいさなグループを作り無料で案内してくれるという。案内はイタリア語と英語のみだが、今後日本語、中国語での案内も始まるかもしれないとのこと。この施設は、プラダ財団を主宰するミウッチャ・プラダと夫のパトリッツィオ・べルテッリがアートについて何年も何年も語り合い、構想を練り、ごく私的な空間を作り出したのだ。しかも、その空間は、いくつも巡り歩いた美術館とは明らかに違う、ミウッチャが創り出すファッションと同じセンスを感じさせる。日本にもサントリーやブリジストンといった企業の財団が運営する美術館はあるが、企業の経営者の考えやセンスというより、むしろメセナ活動の一環として存続されている。社会に向けて文化的な貢献することは、企業としてのクオリティの高さが伺える。しかしプラダ財団は、文化貢献という感覚より、ミウッチャとパトリッツィオの趣味や道楽の匂いが漂う「センス」が最大の魅力といえるのではないだろうか。このアート複合施設の完成は、まだ道半ばにある。訪れた時も「タワー」と呼ばれる建物は工事中だった。プラダ財団の沿革を表す南側にある建物の最初の部屋は、ごく私的なコレクションを表す1点の作品が飾られた小さな部屋から始まる。部屋が大きくなるにつれてプラダ財団のアート作品としての役割を帯び公的になっていく。小型の体育館ほどの広さのある最後の部屋ではプラダの服を着たジャコメッティ作品がランウェイショーを行っている。そうしてその部屋のビニールカーテンで仕切られた向こう側は工事中だ。こうしたシチュエーションもアートの一部ではと感じさせる粋なアート施設は、おそらく世界中どこにもないだろう。「タワー」が完成する前にぜひ、一度訪れてみてはいかがだろうか。■InformationFondazione Prada - Milano住所:Largo Isarco 2 20139 MilanoTEL:+39 02 5666 2611
2015年12月22日ストロベリーコーンズはこのほど、「クワトロ・レジーナ XLサイズ」を「ナポリの窯」店舗で発売した。同商品は、「フレッシュトマトのマルゲリータ」「照焼チキンと北海道ポテトのピッツァ」「バジルとモッツァレラチーズ」「サーモンとイタリア野菜のキッシュピッツァ」の4つのテイストが一度に楽しめる直径約40cmのピザ。この商品を販売するために、ピザメーキングスタッフの技術を向上させ、配達するときに形が崩れないように特製のピザ箱を開発したという。発売を記念して12月15日まで、通常税別3,750円のところ、税別3,000円で提供される。
2015年09月08日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。■「ART OR SOUND」2014年春から秋にかけて、ヴェネツィアにあるプラダ財団のギャラリー「カ・コルネール・デッラ・レジーナ」にて、16世紀から現在までの様々な楽器やアートワークを年代順に紹介しながら、その関係性を再考しようとする「Sound or Art」展が開催され、好評を博した。本書は、カタログとして出版され、様々な楽器やアートワークを年代順に紹介している。古くは16世紀の楽器を弾く女性を描いた絵画に始まり、17世紀には大理石や象嵌で作られたギターなど、20世紀になるとルイジ・ルッソロが発明した「騒音」を奏でる楽器「イントナルモーリ」、マルセル・デュシャンやマン・レイ、1960年代からはジョン・ケージのパフォーマンス「ウォーター・ウォーク」、ロバート・ラウシェンバーグによる廃材を背景に5つのラジオ音声と水流が音を作り出す「オラクル」などのほか、ロバート・モリス、ローリー・アンダーソンらの作品がひとつひとつ丁寧に掲載されている。2000年代になると、ダグ・エイケン、クリスチャン・マークレー、トーマス・デマンド、アンリ・サラらの作品など、例に挙げきれないほど多くの作品が収録され、さらに、ダグラス・カーン、アラン・リヒト、デヴィッド・トュープらによるエッセイも。装丁も美しく、手に取ってゆっくりと眺めたい1冊となっている。【書籍情報】「ART OR SOUND」出版社:Fondzione Prada言語:英語ソフトカバー/520ページ/440x222x279mm発刊:2014年価格:1万7,200円
2015年06月04日(画像はプレスリリースより)カイリー・ミノーグの愛用バッグとは?歌手デビューをしてから、大ヒットを飛ばし続けているカイリー・ミノーグ。女優業もこなし、ファッショニスタとしても常に注目されている女性です。7月24日、A.KA Tokyoはカイリー・ミノーグの愛用バッグについての記事をリリースしました。同記事によると、シドニーで目撃された彼女の腕には、Roberto Cavalli(ロベルト・カヴァリ)のRegina Bag(レジーナ バッグ)が!同バッグは2014年秋冬の新作バッグということで、世界各国でセレブリティが所持している姿が目撃されています。使いやすさ抜群!レジーナ バッグ大容量でたっぷり入る大きさながら、一日中持っても疲れないと言われる同バッグ。軽いだけでなく、オシャレなデザインも人気の秘密です。ハンドルにはレザーとチェーンが編み込まれており、とても印象的。また、マグネット式の開口部を採用しており、開け閉めがスムーズにできるのも魅力です。同バッグには、レイズ、マーク、フリンジ、プライべートの4タイプが用意されているとのことで、ファッションにあわせてに使い分けることも可能です。あなたもレジーナ バッグで秋冬のトレンドをいち早く取り入れてみてはいががでしょうか。【参考】・A.KA Tokyo プレスリリース・A.KA Tokyo プレスリリース(News2u.net)
2014年07月26日英エリザベス女王が、皇室スタッフに王室認定特別クリスマスプレゼントを贈ったようだ。皇室スタッフは、エリザベス女王の即位60周年を記念してザ・ロイヤル・コレクションが特別に手がけた宝石箱を授与されたという。蓋に「ER」(エリザベス・レジーナ)のマークと「1952-2012」が描かれた同宝石箱には、オンラインでの流出を避けるためにシリアル・ナンバーが刻まれている。ある関係者は「この贈り物は、即位60周年を祝うダイヤモンド・ジュビリーに大きく貢献してくれたスタッフたちへの女王からの感謝の気持ちを表したものです」と明かす。女王は2002年の即位50周年のときにも同じような贈り物を皇室スタッフにしていた経緯があり、以前スタッフは毎年3月にチーフ・スタッフよりカタログが配られ、その中からプレゼントを選ぶことができたという。そんな英王室は今月17日(現地時間)の夜に、10万ポンド(約1,380万円)をつぎ込んで2,000人のゲストをロンドンのバッキンガム宮殿に招き、シャンパンや高級カナッペを振る舞うクリスマス・パーティを開催している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:007スカイフォール 2012年12月1日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation,Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
2012年12月26日