世界最大級のバカラシャンデリアに、今年も出会える!クリスマスも近づき、イルミネーションの季節が訪れました。恵比寿ガーデンプレイスでは、2019年11月2日(土)から2020年2月24日(月)まで、「恵比寿ガーデンプレイス ウインターイルミネーション2019」が開催されます。今年も250余の伝統と革新を継承し続けるバカラ世界最大級のシャンデリアを中心に、恵比寿ガーデンプレイス全体がシャンパンゴールドを基調とした約10万球の光でライトアップされ、鮮やかでカラフルな約10mのクリスマスツリーも展示されます。高さ約5m、幅約3m、クリスタルパーツ総数8500ピース、ライト総数250灯のシャンデリアそこで恋人と一緒にイルミネーションを見た後に訪れたい、恵比寿の素敵なレストランをヒトサラ編集部が厳選。フレンチやイタリアンの名店で、ロマンチックな一夜をお過ごしください。恵比寿イルミの後に行きたいお店5選【Elan-MIYAMOTO】フレンチ【LUCIS GARDEN 恵比寿】中華【マンサルヴァ MANSALVA】フレンチ、イタリアン【Amour】フレンチ【ガルニエ】フレンチ01_【Elan-MIYAMOTO】フレンチ特別な日にぴったりの旬の野菜をふんだんに使ったコース料理緑がアクセントになったスタイリッシュな店内恵比寿ガーデンプレイスほど近く、住宅街の中に静かに佇むフランス料理店。旬の食材をふんだんに使い、細部までこだわり抜いたフレンチの逸品はいずれも至福のおいしさです。店内は白を基調としたシックな雰囲気で、黒のテーブルクロスと至る所に配置された緑がくつろぎの空間を演出します。『千葉の天然スズキ 新緑野菜 ルーコラセルバチカ』(※コースの一品、季節によって変わります)ヘルシーかつ美味、季節の野菜をふんだんに使ったフランス料理はコース料理で提供。少年時代は絵画を勉強していたという料理人。コースは「色」をひとつのテーマにしており、色とりどりの食材が織りなす目にも鮮やかな料理の数々に芸術家の感性が光ります。Elan-MIYAMOTO(エランミヤモト)【エリア】恵比寿【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】7000円【ディナー平均予算】14000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩8分02_【LUCIS GARDEN 恵比寿】中華恵比寿ガーデンプレイスタワー最上階でワインと共に中国料理を恵比寿ガーデンプレイスタワー39階の大きな窓から都心の夜景を一望恵比寿ガーデンプレイスタワーの最上階に位置する【LUCIS GARDEN 恵比寿】は、伝統の味に独自のアレンジを融合した新しい中国料理の世界を追求しています。スタイリッシュな店内からは都心の夜景を一望でき、地上160mからのきらめく東京の街を眼下に中華とワインのマリアージュが楽しめます。厚切り豚をまろやかな黒酢で味わう『三元豚の彩菜黒酢豚』 1,800円ゲスト自身が料理を選ぶことで完成するセレクトディナーコースで、幅広いニーズに対応。『三元豚の彩菜黒酢豚』は、厚切りの三元豚を高温の油で揚げた食べごたえある逸品。風味の良さと濃厚さから中国三大銘酢と名高い鎮江黒酢に、アップルマンゴーソースと中国醤油でまろやかな味わいに仕上げられています。12種類のグラスワインを用意しているので、料理ごとのマリアージュを堪能してください。LUCISGARDEN恵比寿(ルーキスガーデン恵比寿)【エリア】恵比寿【ジャンル】中華全般【ランチ平均予算】1700円【ディナー平均予算】4800円【アクセス】恵比寿駅 徒歩5分03_【マンサルヴァ MANSALVA】フレンチ、イタリアン旬の食材を使ったコース料理が自慢の独創的な料理の数々白と木を基調にした店内は、カジュアルながら落ち着いた雰囲気恵比寿駅東口から徒歩5分、恵比寿ガーデンプレイスのほど近くにあるレストラン。イタリア、イギリス、スペインで経験を積んだシェフの独創的な料理は、盛りつけも素材の取り合わせもユニーク。店内はシンプルな白い壁と木のテーブルでカジュアルな雰囲気です。2人掛けのテーブルは、カップルのデートにぴったり。誕生日や記念日には、デザートに名前やメッセージを入れてのサプライズ演出も。平打ちの自家製パスタ『菜の花のピュレで和えた セモリナ粉のキタッラと生唐辛子』(※コースの一品、季節によって変わります)イタリア語で「自由な手」という意味の店名には、国籍やジャンルにとらわれないオリジナリティが表れています。旬の食材を使った月替りのコース料理が自慢で、『菜の花のピュレで和えた セモリナ粉のキタッラと生唐辛子』など、春色のソースを使った自家製パスタは人気の一品。マンサルヴァMANSALVA【エリア】恵比寿【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】3900円【ディナー平均予算】7000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩6分04_【Amour】フレンチ四季折々の日本の食材とフレンチの技と巧みの一皿ゆったりと流れる店内で、リラックスした贅沢な時間を明治通りから路地を入ったところにある一軒家フレンチ。華やかな庭園を抜けると、清潔感溢れる落ち着いた空間が広がります。飾り立てのないシンプルな店内はまるでシェフの邸宅のようで、リラックスして食事が楽しめます。日本だから創ることができる現代的なフレンチは、季節を感じる華やかな庭園と調和します。鯛の繊細な風味と食感を心ゆくまで味わえる『甘鯛の松笠焼』(※コースの一品、季節によって変わります)提供されるのは食材を日本産にこだわった、日本ならではの”ジャパニーズフレンチ”。四季折々の国産食材を使用し、フランス料理をベースに調理しながらも、そこには懐石料理の流れも組み込まれています。伝統を尊重しつつ、新しいスタイルを確立する進化を続ける革新的な一皿に出会えます。Amour【エリア】恵比寿【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】10000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩7分05_【ガルニエ】フレンチ恵比寿の邸宅レストランで味わう正統派フランス料理重厚感のあるアンティーク調の家具が気品漂う空間を演出恵比寿ガーデンプレイスの向かいに位置する、レンガ造りの邸宅レストラン。イングリッシュガーデンを進むと日常を忘れさせるような優雅な空間へとゲストを誘います。夜は照明を落としキャンドルが灯る店内は、ロマンチックな雰囲気。広々とした店内はカーテンで半個室に仕切ることができるので、2人きりの時間を過ごしたいデートに最適です。『黒毛和牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ トリュフとフランボワーズのソース』気品溢れた店内で味わえるのは、海外で修業したシェフによる古典派のフランス料理。ソースづくりを重んじるクラッシックなフランス料理ながらも、ほっとできる素直な味わいが魅力です。『黒毛和牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ トリュフとフランボワーズのソース』は、ミディアムレアで焼き上げたフィレ肉とフォアグラの濃厚な味わいが口いっぱいに広がる至福の一皿。ガルニエ【エリア】恵比寿【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】15000円【アクセス】恵比寿駅 徒歩5分恵比寿ガーデンプレイスのイルミネーションデートの後は、近くのフレンチ、イタリアンを味わって、素敵な夜をますます想い出に残るものにしてみてはいかがでしょうか。「恵比寿ガーデンプレイス ウインターイルミネーション2019」詳細期間:2019年11月2日(土)~2020年1月13日(月・祝)場所:恵比寿ガーデンプレイス(住所:東京都渋谷区恵比寿4-20)●バカラ エターナル ライツ-歓びのかたち-期間:2019年11月2日(土)~2020年1月13日(月・祝)点灯時間:11:00024:00 ※11月2日(土)は点灯式のタイミングにより点灯場所:センター広場●バカラ エターナル ライツ シャンパンバー ウィズ テタンジェ期間:2019年11月2日(土)~12月25日(水)時間:平日 16:30~21:00/土日祝 13:00~21:00※12月13日(金)~は22:00まで営業(日曜を除く)場所:センター広場料金:ブリュットレゼルブ 1杯1,600円(税込)、プレステージュロゼ 1杯 2,100円(税込)※プレステージュロゼは、12月13日(金)からの期間限定販売予定。●イルミネーション期間:2019年11月2日(土)~2020年2月24日(月・振)点灯時間:16:00~24:00※11月2日(土)は点灯式のタイミングにより点灯場所:エントランスパビリオン、時計広場、坂道のプロムナード、シャトー広場●クリスマスツリー期間:2019年11月2日(土)~12月25日(水)点灯時間:16:00~24:00※11月2日(土)は点灯式のタイミングにより点灯場所:時計広場●クリスマスマルシェ期間:2019年11月2日(土)~12月25日(水)時間:12:00~20:00場所:時計広場ザ ウェスティン フード トラック展開メニュー:バンショウ 700円(税込)、ホットチョコレート 700円(税込)、/天/特製/\バララーメン 900円(税込)、総料理.特製ビーフカレー 900円(税込)
2019年11月02日出産前は当たり前にできたことが、子どもを産んだ途端に出来なくなった…なんてへこんでいませんか? 赤ちゃんや小さな子どもと一緒でも、おいしいレストランや素敵なカフェにお出かけしたい! そんなママたちの声に応えて、子連れにやさしいおすすめレストラン&カフェ/ショップをご紹介します。■レストラン「Cosme Kitchen Adaptation(コスメキッチン アダプテーション)」(東京・表参道/恵比寿)▼ レストラン「Cosme Kitchen Adaptation(コスメキッチン アダプテーション)」・表参道ヒルズ店住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ本館 B2FTEL:03-6804-5214営業時間:11:00~22:30 (22:00 LO)※日・祝のみ11:00~21:30 (21:00 LO)・アトレ恵比寿店住所:東京都渋谷区恵比寿南 1-6-1 アトレ恵比寿 西館 2FTEL:03-5475-8576営業時間:10:00~23:00 (22:30 LO) Instagram: @cosmekitchen_adaptation 子どもが小さいうちは、外食の機会はそう多くないもの。せっかくなら美味しいものを健康的に食べたいし、子どもにも安心で栄養のあるものを食べさせたいですよね。そんなママの願いを叶えてくれるのが、Cosme Kitchen Adaptation(コスメキッチン アダプテーション)。「美味しく食べて、心も体も美しくなる=Clean Eating(クリーンイーティング)」をコンセプトにしたナチュラル&オーガニックカフェレストランです。都内には表参道と恵比寿にお店があります。人気のサラダ&デリのブッフェは1,980円(3~6歳の子ども 580円、7~12歳 980円)メニューは、発酵食品や玄米菜食など日本の食文化を大切にしつつ、ヴィーガン(肉、魚、乳製品、卵、蜂蜜など、一切の動物性食品不使用)やグルテンフリー(小麦や大麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質を含む食品不使用)、ローフード(素材そのものの栄養や酵素をなるべく壊さないよう生のまま、もしくは全工程を46℃以下で調理)など、さまざまな食事の手法を取り入れたもの。食材は、有機、特別栽培、自然栽培など自然に近い素材を中心に独自の基準で厳選。デリやサラダ、ライスサラダなどを中心とした、たくさん食べても罪悪感がない体にやさしい料理がそろいます。Cosme Kitchen Adaptationアトレ恵比寿店そんな同店で、いま期間限定で提供されているのが、料理家のミーガン・メイさんとのコラボレーションメニューです。ミーガン・メイさん。乳製品フリー・グルテンフリーなどの商品を販売するショップ「Little Bird Goodness」を創設。ローフードを楽しめるカフェ「The Unbakery」も経営ニュージーランドでローフードやヴィーガンのアイコン的存在として活躍しているミーガンさん。子どものころは食物アレルギーに苦しみ、グルテンや乳製品、砂糖を摂取せずに生活。大学では環境科学を専攻し、卒業後はキャビンアテンダントとして世界各国のオーガニック文化に触れました。その後、体の不調に悩まされ、それを治療していく中で、食生活こそが健康のカギだという考え方に行きついたといいます。4歳の女の子のママでもあるミーガンさんに、日本の子育て中のママへ子どもの食事と向き合うヒントを教えてもらいました。■なぜどうして? 食材のウラにあるストーリーも伝えるコラボメニューを記念して先ごろ来店したミーガンさん。彼女の生き方や想いが詰まったレシピ本もベストセラーにミーガンさんいわく、子どもが小さいうちから、どれだけヘルシーな食事を食べさせてあげられるかで、その後の味覚が変わってくるそうです。「小さいうちから甘いものやジャンクフードばかり与えてしまうと、あとからヘルシーな食事に変えようと思っても難しくなってしまいます。子どもが小さいうちは甘いものはできるだけ避けて、野菜をしっかり食べさせる。赤ちゃんは母乳やミルクで糖質はとれているので、野菜の美味しさを教えてバランスをとってあげたいですね。いろいろな食材を子どもに楽しんでもらうことは、味覚のトレーニングになります。大事なのは、単にたくさんの食材を食べさせるだけではなくて、子どもとたくさん話すこと。その食材を選んだ理由や、どうしてこれを食べたほうがいいのかなども伝えるようにしています。子どもは小さくても意外と理解していると感じますね。あとは、いくつか選択肢を用意して子どもに選ばせることも心がけています。もちろん成長の過程で好き嫌いや自己主張する時期もありますが、一回毎の食事で結果を出そうとするのではなく、もっと長いスパンでみて続けていけば、子どもたちも食べものといい関係が築けるのではなかと思いますよ」きちんと話して伝えることは、食事の話に限らず、育児全般で大切にしているといいます。「たとえば、プラスチック商品を使わない理由や、未来を考えた行動はどんなものなのかとか、そういう話もします。その選択を強要するのではなく、あくまでメッセージとして伝える。そうすれば子どもも自分で考えることができ、その積み重ねが子どもの将来を作ると考えています」ママは毎日の食事を通して、物理的な栄養をあげているだけでなく、食事への意識、ひいては将来につながる考え方の基礎も作ってあげられるのですね。■ミーガン・メイさんとのコラボメニュー今回のコラボメニューは全4品。ニュージーランドでベストセラーとなった彼女のレシピ本『LITTELE BIRD GOODNESS』から4レシピを、日本チームとともに日本食材を使ってアレンジしたスペシャルメニューです。左/「国産テンペの“TERIYAKI”ライスボウル」(1,480円)、右/「ポートベロー(ジャンボマッシュルーム)とカシューオランディーズのベネディクト」(1,580円)食事メニューは2種。「国産テンペの“TERIYAKI”ライスボウル」は、大豆を発酵させたテンペが主役。やわらかくしっとりした食感で食べごたえもバッチリ。「ジャンボマッシュルームを大胆に使ったベネディクト」は、滋味あふれるグルタミン酸の旨みたっぷりの一品です。左/「有機抹茶とホワイトチョコのローケーキ」(880円)、右/「モカプロテインスムージー」(1,080円)スイーツは、濃厚な抹茶の風味がやみつきになる「有機抹茶とホワイトチョコのローケーキ」。ベリーやエディブルフラワーがのって見た目も華やかです。「モカプロテインスムージー」は濃厚で満足感があり、ケーキのおともにもぴったりです。いずれも表参道ヒルズ店と恵比寿店で提供。2019年10月7日(月)~10月31日(木)の期間限定販売です。■ココが子連れに嬉しい!ミーガンさんのやさしい料理を食べると体も心も満たされることに加え、子連れに嬉しいポイントもいっぱい。1)こだわりのキッズメニューやベビーフード左/「ベジタブル キッズプレート」(980円)、右/「アダプテーション キッズプレート」(1,280円)「外出先でも、子どもに安心で栄養のあるものを食べさせたい 」というママの声を反映したキッズメニュー。動物性食材不使用のベジドリアやソイミートのベジからあげなど、お野菜を沢山とれる「ベジタブル キッズプレート 」と、厳選ナチュラルビーフを使用したハンバーグやエビフライが入ったボリュームのあるスペシャルキッズプレート「 アダプテーション キッズプレート」の 2種類です。ベビーフード(各980円) ※写真はイメージです2)子連れで出かけやすい立地表参道ヒルズ店のエントランス今回のコラボメニューが提供される表参道ヒルズ店もアトレ恵比寿店もどちらも子連れで行きやすい立地。表参道店は、B2階の子ども用品を扱う店が集まった「キッズの森」の中に入口があり、入りやすい雰囲気。恵比寿のアトレ駅前店も駅直結なのでアクセス至便です。<ココがうれしい>|ベビーカー入店OK|禁煙席|キッズチェア|キッズメニュー|美味しく食べて、心と体が潤うCosme Kitchen Adaptation。育児のリフレッシュにぴったりです。▼Informationミーガンメイさんとのコラボメニューは、2019年10月31日(木)までの期間限定販売となります。この機会をお見逃しなく!Cosme Kitchen Adaptation ※価格はすべて税別です
2019年10月21日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『modern chinese VERT(モダンチャイニーズ ヴェール)』の少量多皿なモダン中華です。「はじまりの一皿」にまんまるのフリットが登場。カリッとした食感にトロリとしたフォアグラが口いっぱいに広がる。実はこれ、焼き鳥の超人気店『中目黒 いぐち』のスペシャリテだ。『いぐち』と言えば、少量多皿で6000円前後というおまかせスタイルを確立。焼肉、天ぷら、土鍋ご飯の専門店を次々成功させている。9月13日、六本木ヒルズのけやき坂通りにオープンした『モダンチャイニーズ ヴェール』は初めての中華バージョン。これがなかなか楽しい内容なのだ。フォアグラの一皿から始まり、細切りネギとキュウリのザーサイ和えが続く。次のモダン八寸4品もあっという間に食べ進む。『中目黒 いぐち』特製鶏スープでホッと一息つくと、少々不安な気分に。もう半分食べてしまった。これでお腹いっぱいになるかな?しかし、後半の点心(餃子、焼売、春巻)、メイン料理のひとくちカツサンド、シーズンサラダ、海老マヨネーズ、特製黒酢の酢豚の5連発。そして締めの麺かご飯は5~6種類から選べる。気が付くと怒涛の15品を完食して大満足!一人分ずつ出てくるから取り分けの面倒もない。一口ながら丁寧な仕上げで、旨味調味料をほとんど使わないから、あと味爽やか。これは人気が出るの、分かる!modern chinese VERT東京都港区六本木6‐12‐2六本木ヒルズレジデンスB棟3FTEL:03・6447・187718:00~23:00(22:30LO)無休おまかせコース(全15品)¥5,980より9品。右から、モダン八寸(上から時計回りに、クラゲ、よだれ鶏、ピータン豆腐、ハモの山椒ソースの4種類の前菜)、特製黒酢の酢豚、はじまりの一皿(フォアグラのフリット)、点心(焼売、餃子)、玉子かけチャーハン(トリュフトッピングは別料金)。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年10月16日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年10月15日未だかつて経験したことのないスパイスの魔法“モダンインディアンキュイジーヌ”モダンインディアンキュイジーヌとは、インドの波乱に満ちた歴史により、イギリス、ギリシャ、アラブ諸国など、各国から流れ込んだ食文化を、スパイスを駆使したインド伝統の料理法で昇華させ、長い期間をかけて進化を続けてきたインド料理です。若干33歳ながらインドのラグジュアリーホテルで副総理長の経験を持つ、新進気鋭のインド人シェフ、テジャス・ソヴァニモダンインディアンキュイジーヌの日本初上陸第一号店としてオープンするレストラン【SPICE LAB TOKYO】とバー【THE GREY ROOM】。インドから若手実力派シェフ、テジャス・ソヴァニを招聘。柔軟な感性と確かな技術による新感覚のスパイス使いで、今までのインド料理の概念を覆す、インドのモダニズムと日本の感性を融合した新しいキュイジーヌ&バーエクスペリエンスを提供します。日本とインドの料理哲学を融合【SPICE LAB TOKYO】【SPICE LAB TOKYO】では、日本の豊かな季節の食材とインドの伝統的なスパイスを使い、日本とインドの料理哲学を相互に融合したモダンインディアンキュイジーヌを提供。見た目にもエレガントで華やかな料理が並ぶ『リーフジンジャーヌードル』『リーフジンジャーヌードル』は、カレーリーフとローストしたキヌアを使ったボーンストックの自家製ライスヌードル。ラム肉とメースのコフタ、ジンジャー枝豆の燻製、トウモロコシのグリル、レンズ豆のクラッカーとローストガーリックと一緒に。日本とインドの味をナンに融合『タンドリーナン』『タンドリーナン』は、ウニとカニとネギのナン、えのきだけとトリュフのナン、サフランと海苔とピスタチオのナン。唐辛子スモークヨーグルト、枝豆とカレーリーフのチャツネのディップを添えて。インドの文化と伝統を受け継ぎながら、スパイスの魔法を巧みに操り、これまでのインド料理とは全く異なるエレガントでガストロノミックな境地へと昇華させた新しいスタイルのモダンインディアンキュイジーヌを味わってみてください。世界中でここ銀座でしか体験できない、銀座エクスペリエンスを提供場所は、様々な食文化が交差するエリア銀座に新しく誕生する商業施設「GICROS GINZA GEMS」。スタイリッシュな上質空間で、銀座ならではの都会的な最先端の体験ができます。斬新なアフタヌーンティーを提供する【THE GREY ROOM】【THE GREY ROOM】は、ティータイムに世界最大のスパイス&紅茶生産国であるインドのテイストが新鮮なオリジナルスタイルのアフタヌーンティーを提供します。豊富なハイ・ティーセレクション、スイーツやサンドイッチ、インディアンテイストのスナックをシャンパンとともにお楽しみいただける『シャンパン ハイ・ティー』は、優雅なハイ・ティータイムを生み出します。インドテイストのアフタヌーンティー『シャンパン ハイ・ティー』また、タパスバータイムには、インディアンスパイスを使ったニュージャンルのオリジナルカクテルやスパイスラボのシェフによるバーフードも愉しめます。バータイムは銀座の夜景とともにお酒が味わえますシックなデザインで統一された店内と銀座では珍しいテラス席も有し眺望豊か。時間の移ろいで変わる銀座の表情を映すニュートラルな心地よさを追求しました。イノベーティブなカクテルメニューを銀座6丁目にあるロケーションならではのユニークな夜景と共に楽しめます。レストランとバー、それぞれでも楽しめますが、【SPICE LAB TOKYO】での食事の前後に、上階にある【THE GREY ROOM】へ足を運ぶことで、モダンインディアンキュイジーヌをより一層体感できます。未だかつて日本で食べたこと、見たことのないスパイスの魔法で溢れる【SPICE LAB TOKYO】&【THE GREY ROOM】で、モダンインディアンキュイジーヌに触れてみてください。【SPICE LAB TOKYO】(10F)【THE GREY ROOM】(11F)開業予定日:2019年11月16日(土)電話:未定住所:東京都中央区銀座6-4-3 GICROS GINZA GEMS 10F【SPICE LAB TOKYO】、11F【THE GREY ROOM】アクセス:東京メトロ「銀座駅」徒歩2分定休日:不定休
2019年10月14日【Gino Sorbillo Artista Pizza Napoletana】【富錦樹台菜香檳】【だしいなり海木】【フェルム ラ・テール 美瑛】1935年創業のピッツェリアが日本初上陸【Gino Sorbillo Artista Pizza Napoletana】(1F)1階正面入り口のすぐ横にあるイタリア・ナポリ出身のカリスマ的なピザ職人であるジーノ・ソルビッロさんが手がけるピザ店【Gino Sorbillo(ジーノ ソルビッロ)】が、日本に初出店。1935年にイタリアで創業し、イタリア人が「待ってでも食べたい」という人気店です。コレド室町テラスの店舗でも、イタリアからやってきた職人が焼いています。オススメメニュー『マルゲリータ』看板メニューの『アンティカ マルゲリータ』1,480円(税抜)。トマトソースベースのピザは全部で4種類オススメは『アンティカ マルゲリータ』。しっかりと酸味まで感じられる濃厚なトマトソースにモッツァレラが加わります。生地はやわらかく手で持ち上げるのが難しいほど。前菜の『ブルスケッタ』580円(税抜)ピザは7種類ありますが、まずは同店がオススメするトマトベースのピザを味わってみてください。昼時は混んでいますが、店内は広くテラス席もあります。「リモンチェッロ」や「グラッパ」といったイタリアのお酒も置いているので、ディナータイムに訪れるのもよさそうです(18時以降は別途サービス料5%)。【ジーノ ソルビッロ アーティスタ ピッツア ナポレターナ】電話:03-6910-3553住所:東京都中央区日本橋室町3-2-1 1F営業時間:11:00023:00定休日:施設に準ずる新しい台湾料理の草分け【富錦樹台菜香檳】(2F)広々とした店内。テラス席もある台湾料理の【富錦樹台菜香檳(フージンツリー)】も外せません。台湾の富錦街でカフェやセレクトショップを営むフージンツリーグループの創業者ジェイ・ウーさんが、同地で2014年にオープンした台湾料理店が海外初出店。台湾の食事といえば屋台グルメなど手軽なローカルフードを想像しがちですが、そのイメージを変え、洗練された台湾料理を提供してきたのが同店です。オススメメニュー『富錦樹セット』『富錦樹セット』1,800円(税抜)。ライスとスープが付くオススメは11月8日まで提供している『富錦樹セット』。前菜3種盛りに、シグネチャーメニューである『台湾揚げ出し豆腐』、『カキのニンニクソース』が味わえます。卵豆腐にソースを絡めた『台湾揚げ出し豆腐』も、ベイビーオイスターと揚げパンをオイスターソールで絡めた『カキのニンニクソース』も、ご飯が進む味です。牡蠣が苦手な場合は変更可能とのこと。アラカルトメニューも揃っているので、何人かでシェアするのがオススメ。どのメニューも台湾の店舗と同じ調理法・味付けで、本場の味が楽しめます。【フージンツリー】電話:03-6262-5611住所:東京都中央区日本橋室町3-2-1 2F営業時間:11:00~23:00(L.O.22:30)定休日:施設に準ずる元料亭のだしいなり専門店【だしいなり海木】(1F)のれんの奥はイートインスペースおもたせとしてチェックしたいのは、【だしいなり海木】の『だしいなり』。もともとは福岡にある日本料理屋【海木】が、食事の締めとして出していたものです。今年、日本料理店をたたみ、だしいなり専門店に。2号店としてコレド室町テラスにオープンしました。オススメメニュー『だしいなり』『だしいなり』4個入1,296円、8個入り2,592円(税込)。日持ちは当日中お揚げは口のなかで品のよい鰹出汁のコクと、ほっとするようなほどよい甘みが広がります。つくり置きはせず店舗でつくっているので、購入する時にほんのり温かいのが嬉しい!東京では知る人ぞ知る福岡みやげだった【海木】の『だしいなり』が、東京のおもたせとしても人気になりそうです。【だしいなり海木】電話:03-6262-7824住所:東京都中央区日本橋室町3-2-1 1F営業時間:10:00~21:00定休日:施設に準ずる北海道・美瑛町発のパン・洋菓子店【フェルム ラ・テール 美瑛】(1F)『バターチーズサンド』300円(税別)。日持ちは要冷蔵で数日スイーツなら【フェルム ラ・テール 美瑛】で探してみてはいかがでしょうか。同店は道外初出店のパン・洋菓子店で、今回の出店のために開発した『バターチーズサンド』がすでに人気商品となっています。北海道産のバターを使うなど、できる限り北海道産の素材にこだわってつくっている『バターチーズサンド』。サクサクと軽い口当たりのサブレに、リッチなテイストのバター&チーズクリームが挟まっています。『ダブルチーズ』や『ルバーブと木苺』など定番の6種類に加え、季節限定の味が1種類。現在の限定味は『ブランデーマロン』(こちらのみ350円、税別)です。【フェルム ラ・テール 美瑛】電話:03-6265-1700住所:東京都中央区日本橋室町3-2-1営業時間:7:30~21:00定休日:施設に準ずるビジネス街という場所柄、昼時は混んでおり並んでいる飲食店もありますが、夜になると比較的落ち着いた雰囲気に。ただ早めに売り切れてしまうメニューもあるので、お目当てが決まっている人は事前にぜひチェックしてみてください。いま話題の日本橋で食を楽しみましょう。【コレド室町テラス】電話:各店舗へ住所:東京都中央区日本橋室町3-2-1営業時間:レストラン11:00~23:00、ショップ10:00~21:00(一部店舗は異なる)定休日:無休アクセス:東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」駅直結、JR総武線快速「新日本橋」駅直結
2019年10月06日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『本宮(ボングン)クッス』の元祖冷麺です。麺料理は大好きだけど、飲み干せるほどのスープに出会うことは少ない。だから今年8月に赤坂から移転オープンした月島『本宮クッス』の元祖冷麺は衝撃だった。澄んだ金色のスープは一口飲めば「もうこれは一滴たりとも逃せない!」と丼ぶりを抱えたくなる(必死か)。「3日間の仕込みと10日間の熟成を経てようやく出来上がるスープなんです」と店主の李ソラさん。なんとまあそれは大変な……とありがたさが増すのだが、この奥ゆかしくも清らかな旨味は、上質な牛や鶏のダシをベースに果実や野菜の味わいを引き出して生まれているらしい。化学調味料はもちろん塩以外の調味料は一切使わず、朝鮮半島に古くから伝わる伝統的な製法によって生まれる、時間と手間の味。だから1日20食が限界。「もっと簡単に、現代的なレシピにアレンジすることはできるけどしたくない。元々お祝い事があると祖母が作ってくれた味なんです。世の中が目まぐるしく回るからこそ、このゆっくりとした味を残していきたい」。冷麺以外にも、ききょうやたんぽぽなど日本では珍しい10種類の自家製キムチを振る舞うイベントを行うなど、故郷の食文化の多様な魅力を伝える李さん。「どれも栄養価が高くて、健康にも美容にも良いんですよ」と笑う李さんの肌はつやつやと輝いて、そのたしかさを物語っていた。イカ冷麺¥2,000。そば粉とサツマイモ粉とジャガイモ粉をブレンドした細麺の冷麺に、新鮮な食材がたっぷり。祝い花のように華やか。イカに出会えるかどうかは仕入れによっての運次第。定番は鶏冷麺¥1,600。『本宮クッス』東京都中央区月島3‐16‐9リノスタイル月島1F TEL:080・1081・817211:00~15:00(14:00LO)無休店舗移転予定あり。最新情報はTwitter(@SAKAE16406487)かInstagram(@bongung_gussu)で要確認。ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年10月9日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年10月04日ついに9月27日、日本橋の新商業施設「COREDO室町テラス」にオープンする『誠品生活日本橋』。台湾の『誠品書店』が運営するカルチャー体験型店舗で、台湾・香港・中国で49店舗を展開。書籍や雑貨を同フロアで販売するスタイルは「代官山 蔦屋書店」のモデルになったことでも知られる。日本1号店は“くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド”をテーマに、書籍、物販、レストラン、文具の4つのゾーンで構成。漢方コスメや茶荘など初進出のブランドも話題。台湾と日本の文化を繋ぐ新たな拠点となるはず!台湾料理を“泡”とともに。現地の味と空気感を再現!富錦樹(フージンツリー)台菜香檳洗練された台湾料理をシャンパンと楽しむ人気のレストランが、ついに上陸。手がけるのは台北の富錦街エリアでセレクトショップなどを展開する「富錦樹」グループの創立者、ジェイ・ウーさん。料理は「現地の味をそのまま伝えたい」という氏の熱い思いから、シャキシャキの歯応えの水蓮菜など台湾産の食材を可能な限り使い、本店と同じ調理法で提供する。本場の台湾料理と“泡”の相性の良さを体感したい。11:00~22:00LO1.カキと揚げパンのニンニクソース¥1,880。2.豚バラの角煮 ナツメとハイビスカスソース¥2,180。3.花ニラとピータン 豚挽肉のピリ辛炒め¥1,680はグラスシャンパン¥1,280と。4.水蓮菜と木の実の炒め¥1,480。台湾マニアにもファンの多い、お菓子の老舗が海外初出店。郭元益(グォユェンイー)1867年に台北の士林で創業し、台湾っ子に愛される中華菓子の老店。名産地で採れたパイナップルの果肉をたっぷり使った鳳梨酥=パイナップルケーキは代表作の一つで、日本人観光客にも高い人気を誇る。このパイナップルケーキをはじめ、緑豆ケーキやモダンなデザインの台湾式落雁など人気商品が勢ぞろいするのも嬉しい。名産地で知られる台南関廟産パイナップルを使った甘酸っぱい餡が魅力の「台灣金獎鳳梨酥」。あの有名茶荘がついに上陸。ティーサロンでお茶体験も。王徳傳(ワンダーチュアン)真っ赤な茶缶でおなじみの『王徳傳』は、台南で1862年に創業し、現在は台北に本店を構える歴史ある茶荘。凍頂烏龍茶や阿里山高山茶、文山包種茶といった台湾茶のほか、中国・雲南省産のプーアール茶なども揃え、店内にはティーサロンも併設。茶葉やお茶の淹れ方を学べる教室も開催するそう。気軽に台湾茶の世界に触れられる場だ。鮮やかな赤の茶缶はギフトにも最適。ティーサロンでは烏龍茶をベースにしたオリジナルドリンクも楽しめる。誠品生活日本橋東京都中央区日本橋室町3-2-1COREDO室町テラス2FTEL:03・6225・287110:00~21:00不定休※『anan』2019年10月2日号より。取材、文・藤森陽子(by anan編集部)
2019年09月26日道玄坂通りを眺めながらハイソな気分を感じるスタンディングバー2階から1階を見下ろした様子。日本酒好きはたまらない空間お店のドアを開けると、目の前には階段が。両壁には日本酒のラベルが所狭しと貼られています。「これは素敵なお店に違いない!」と高まる期待を抑えつつ階段を登りきると、看板犬のもろみちゃんがお出迎えしてくれます。ロクサンヌローイットの写真が飾られた、穏やかな雰囲気。20人ほどは入れます店内に入ると、階段の雰囲気とは異なる、シンプルで落ち着いた空間が広がります。左から『マカロニサラダ(カレー風味)』290円(税込)、『燻製いわしのオイル漬け』290円(税込)酒のあては240円~490円と良心的でつまみやすい一品が揃っています。日本酒はワイングラスで提供され、お酒の名札がついてくるのですが、銘柄だけでなく、蔵元や使用米、さらには米のとぎ具合まで記入されているところに細やかなおもてなしの心を感じます。左から『村佑』490円(税込)、『明鏡止水』390円(税込)、『賀茂泉』490円(税込)ワイングラスの下には、お酒の特徴を記載したタグがついてきます。これを読めばどんなお酒か一目瞭然ですまた、メインの日本酒以外にも面白いお酒がそろっています。そのひとつが、鹿児島の焼酎『フラミンゴオレンジ』です。飲んでみると、焼酎なのにまるで柑橘のような香りが広がります。国分酒造が1年に1度しかださない限定商品のため、とても珍しいんだとか。飲み方も色々ありますが、さわやかに香るソーダ割りでいただくのがオススメです。『フラミンゴオレンジ』490円(税込)ソーダ割+100円、『若鳥と蓮根のチーズ和え』390円(税込)女性店主の野田さんが一人で切り盛りしているこのお店。割り勘するための入れ物が置いてあったり、水はボトルクーラーに入れてセルフで飲めるようにしていたりと、お客さんに満足してもらえるためのアイディアと努力が詰まっています。「フジロック好きなので期間中はお休みになります!」と店主の野田さん【SAKESTAND】では21時以降の遅い方が混みあうことが多いので、18時から20時の早い時間帯をねらっていくと入りやすいです。2軒目だけでなく、1軒目からスタンディングバーをたのしんでみてはいかがでしょうか?SAKESTAND shibuya dogenzakaue【エリア】道玄坂/神泉【ジャンル】バー・カクテル【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】1000円 ~ 1999円
2019年09月17日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Bistro HiNGE(ビストロ・ヒンジ)』の¥3,800ディナーコースです。最近のフレンチといったらおまかせコース流行。自分で選べないし、皿数は多いけれど、量が少なすぎる!と不満が募っていた。で、コースでもアラカルトでもオーダーできる店に出合うと嬉しくなる。中目黒にオープンしたフレンチ『ビストロ・ヒンジ』はどちらもいい。しかも3皿3800円の面白いコースがある。前菜、スープ、メインでも、前菜2皿にメインでもいい。単純に計算すると1皿約1300円と超リーズナブルだ。しかも前菜、メインともに各5~6種類から選べる。ユニークなのは豆腐料理。田村匡史シェフの実家が豆腐屋さんということで、豆腐をフレンチにアレンジしている。メインの羊料理は古典的な焼き方。「焼き色をつけずに火を入れる調理法が流行りですが、肉は焼き色がついてこそ美味しそうだし、実際美味しいと思うんです」と田村シェフ。クラシックなフレンチをきちんと身に付け、フランス料理の王道を行く。さらに、アラカルトのシェアにも気を配る。シェアの場合は300円のプラス料金が必要だが、キッチンで付け合わせを1人分足して2皿に盛り付けてくれる。「盛り付けも味に影響するのがフランス料理ですから」。1階カウンター8席、2階のテーブル16席の、中目黒では貴重な一軒家レストランだ。左・本日のお豆腐料理(寄せ豆腐と鰹節のジュレ)、右上・鮪とアボカドのテリーヌ(コース時差額+¥300)、右下・軽くスモークした骨付き仔羊のロースト野菜添え。以上ディナーコースMenu Famille¥3,800。グラスワインはケランヌ2017¥1,200。Bistro HiNGE東京都目黒区上目黒2‐11‐1TEL:03・5724・3215ランチ11:30~14:30(14:00LO)、ディナー17:30~23:00(22:00LO)火曜、第1・第3水曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年9月18日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年09月13日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『Tigelleria Gatari(ティジェッレリア ガタリ)』のティジェッラとニョッコフリットのランチです。夜、目白駅脇の銀鈴坂を登っていくと、その中腹でひときわごきげんな黄色い外壁の店に出会う。外の明かりはオレンジで、中は真っ白な蛍光灯。6~7人も入れば満席の小さなカウンターはぎゅっと賑わい、絵になりすぎている。『ティジェッレリア ガタリ』は今年7月にオープンしたばかりのティジェッラ専門店。エミリアロマーニャ州の郷土料理が楽しめる『トレ ガッティ』の姉妹店だ。って言われたってティジェッラって何……?状態なのだが、カウンターのショーケースには花の焼印が施された平たいパンがずらり(かわいい)。その名がティジェッラで、半分に割った隙間にチーズやハムをぎゅっと挟んで食すのがモデナやボローニャの食文化なのだ。なるほどねーと聞いてる間に食べ終わってしまうほど気軽なスナックで、定番のペストモデネーゼは絶品。自家製ラルドに、ニンニク・ローズマリー・セージを効かせてパルメザンチーズを加えたペーストは旨味が抜群、昼夜問わずランブルスコを渇望してしまう。もちろんティジェッラも自家製で、毎朝エミリアロマーニャ州産の有機古代小麦を使って焼き上げる。「日本でイタリア料理を掲げる以上は、現地の素材を使ってクラシックにやらないと」と、オーナーシェフの眞壁貴広さん。徹底的な現地愛が5坪サイズに濃縮された空間はあまりに旅!本当にここ、東京のど真ん中なの?ただの立ち飲みバールにあらず。エミリアロマーニャ愛あふれる、ティジェッラとニョッコフリットのランチ¥1,000。ドリンクには微発泡赤ワイン・ランブルスコが推し。現地で食される揚げパン・ニョッコフリットは、モルタデッラや生ハムを挟んでパクリ。Tigelleria Gatari東京都豊島区目白3-4-15目白駅前ビルB1TEL:03・6914・455410:30~翌2:00(日曜~24:00)無休(不定休あり)ランチタイムは10:30~15:30ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年9月11日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年09月06日80種類以上の日本酒を常備。貴重な地酒に巡り合える少し暗めの店内は落ち着きのある色合いのコの字カウンター日本酒へのこだわりを感じる【日本酒スタンド[】は、お酒の種類もさることながら、毎月開催されているイベントが面白いのです。店長自らが地方に地酒探しに出向き、その土地のお酒とフードで1週間お客様をもてなすのですが、この期間中は音楽もご当地アーティストにこだわった選曲になっているので聴覚でも楽しめる演出になっています。この日のお通しは『ヒイラギの干物』。満足度の高い逸品です※お通しは300円(税抜)最近、和菓子と日本酒を合わせるお店が増えているように、日本酒には甘い物が以外と合うんです。このお店では、『粒あんの燻製』430円(税抜)と日本酒が最高の組み合わせ。桜と林檎チップで燻製された粒あんを、添えてある“燻製塩”でいただきます。そうすると、より粒あんの甘みが引き立ちます。合わせるお酒は『芳弥』580円(税抜)。すっきりとした味わいで粒あんの甘さをサラッと流してくれます。左/いぶされた香りが口の中で広がる『粒あんの燻製』430円(税抜)、右/きりっとしている『芳弥』580円(税抜)最近、和菓子と日本酒が小さなブームになっているように、日本酒には甘い物が意外と合うんです。このお店では、『粒あんの燻製』と日本酒の組み合わせが最高。桜と林檎チップで燻製された粒あんを、横に添えられた“燻製塩”でいただきます。そうすると、より粒あんの甘みが際立ち、美味しさが増します。合わせるお酒は『芳弥』。すっきりとした味わいで粒あんの甘さをサラッと流してくれます。作り置きはせず、注文を受けてからつくる、鮮度の高い『なめろう』680円(税抜)毎日10種類は変わっていくという豊富な日本酒都内屈指と言われる、日本酒の豊富なラインナップは、全国各地の味に触れられる楽しさがあります。自分の気分で選んだり、合わせる酒の肴で変化させたり、数多くあるお酒のラベルに目移りしながら、次に飲むお酒について考える、なんて面白さもあります。お店は、19時から21時は混み合うことが多いので、「充実したつまみも一緒に食べたい」という方は、平日の早い時間をおすすめします。土日は12時から営業しているので、昼飲みをしてみてはいかがでしょうか。【日本酒スタンド [】電話:03-6457-3288住所:東京都新宿区5-17-11白鳳ビルB1Fアクセス:JR山手線 新宿駅 徒歩9分定休日:不定休営業時間:[月~金]15:00~23:00、[土・日・祝]12:00~21:00
2019年08月31日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『三燈舎(さんとうしゃ)』のケララ料理です。八重洲『ダバ インディア』はインドカレー好きたちの聖地。’03年、この店の登場は衝撃的だった。バナナリーフの上に、4~5種類のおかず、スープに米や揚げパンがのった“ミールス”(定食)は、まさにインドで食べられている皿そのもの。ここで南インドカレーに魅せられた人は多かったに違いない。今年5月、小川町にオープンした『三燈舎』のオーナー堀文子さんもその一人。インド料理が好きでこの業界に入り、『ダバ インディア』と系列店の『カイバル』で合計6年サービスを務めた。「いずれは独立をと思っていたので、厨房でもひと通り勉強させてもらいました」。堀さんが目指したのは『ダバ インディア』で知ったミールスから一歩踏み込んだ料理。それは多彩な粉ものと、まだ日本では珍しいケララ州の家庭料理を紹介することだった。例えばプットゥは、米とココナッツを8:2の割合で混ぜ、バナナの葉で包んで蒸したもの。ホロホロとした食感とほんのりした甘さは、海老カレーにぴったり。アッパムは米とココナッツミルクを混ぜて発酵させて焼いたクレープ状の生地。これに合わせるなら白いチキンシチューを。黄色くて辛いカレーばかりがインド料理ではないのだ。暑気払いに南インド料理はいかが?左上・プットゥ¥700、左下・海老カレーバナナの葉包み¥1,280、右上・アッパム¥320、右下・チキンシチュー¥1,100。ちなみにトーマスシェフはケララ州出身。『ダバ インディア』で9年、腕を振るったベテラン。三燈舎東京都千代田区神田小川町3‐2古室ビル2FTEL:050・3697・2547ランチ11:00~15:30(15:00LO)、ディナー17:30~22:00(21:00LO)月曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年8月14日‐21日合併号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年08月12日店内のイラストからメニューまで、すべてがしゃけづくし!和める雰囲気のカウンターと煮込んだおでんにほっこり昭和の食堂を感じさせる内観、いい感じに煮込まれたおでん、日本酒の種類も豊富に揃う【しゃけスタンド】は、エプロン姿の女性が温かく出迎えてくれます。店内には、イラストレーターの“おばたさきさん”が描いた、イラストや店オリジナルのTシャツなどが飾られており、笑顔にさせてくれます。『しゃけメンチ』490円(税抜)は、実は隠れた人気商品!料理は店名の通り、 “しゃけ”にちなんだメニューが豊富。焼鮭を筆頭に、鮭とばや鮭カレーなどなど、10種類ほどの鮭メニューが揃います。レギュラーメニューではないのですが『しゃけメンチ』は、注文必須。たっぷりの鮭と玉ねぎ、隠し味にはマヨネーズがきいてます。中からは、肉汁ならぬ、“鮭汁”があふれ出します。これはまさにビールと合う一品です!大人気のおでん『いくら豆腐』590円(税抜)には、キレのある『北雪』1杯280円(税抜)がよく合うまた、おでんメニューも豊富に取り揃えています。おでんネタの中でも人気なのが、味のしみ込んだもめん豆腐にたっぷりのいくらをのせた『いくら豆腐』。いくらの塩分とおでんの出汁のバランスがよく、思わず日本酒が進みます。おでんは、『こんぶ』90円(税抜)~。『鮭つみれ』300円(税抜)も人気季節感のある日本酒を取り揃えている。今は夏らしいかわいいラベルの日本酒が豊富日本酒は常時10種類以上はあり、金額も280円からとコスパ的にも満足。3杯飲んだとしても1,000円でおつりがくる程度。何種類も飲み比べせずにはいられません。料理は女性人気NO.1メニューの『すじこクリームチーズ』590円(税抜)と『しゃけハイ』390円(税抜)は、しゃけにちなんだ“ピンク色”のセット“シャケ”の色に合わせた、遊び心を感じさせる『しゃけハイ』は、ほんのりピンク色に染まった飲みやすい梅酒の豆乳割り。甘くて飲みやすいのでお酒初心者の方にお薦めの一杯です。しゃけの魅力たっぷりの【しゃけスタンド】にいけば、“しゃけ”の魅力に再び気づくはず。ちなみに、“しゃけ”以外のおつまみメニューも豊富に揃います。気軽に一杯駆け付けてみてください。【しゃけスタンド】電話:なし住所:東京都杉並区和泉1-3-15アクセス:定休日:月曜日営業時間:[火~土]16:30~23:00、[日]15:00~22:00
2019年08月06日フードライター・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回ご紹介するのは、『Cosi Com’e(コジコメ)』の手打ちパスタです。「ものすごい短いな」。イタリア料理店『コジコメ』の店主・井村俊介さんが料理を運ぶ後ろ姿を見たとき、短パンの丈に驚いた。今から走りに行くのかという短さだ。どうりで足はナイキのスニーカー、そしてエプロンはイタリアのパスタ地図が描かれたごきげん仕様。「コックコートを脱ぎたかったんですよね」と井村さん。元々星付きのイタリアンで長く仕事を重ねてきたが、「緊張して出掛けるレストランも良いのですが、ふらっと寄れて好きなものを好きに食べられる店が作りたかったんです。それこそ短パンでもOKな(笑)」。毎日手書きでノートに綴られるメニューには、旬の食材をシンプルに調理した魅惑のメンバーが勢揃い。ジャンボししとうとペコリーノロマーノ、トマトとスイカの冷たいスープ……文字面を追うだけで幸せな気持ちになる。更に幸せになりたいのならパスタはマストオーダー。セミドライトマトのタヤリンは、バターとパセリを和えた手打ちパスタの上に自家製セミドライトマトが、どん。崩して食べればパスタのぷつっとした食感にバターとトマトが絡みあい、ぶっちぎりの優勝だ。入り口はリラックスだけれど、料理はキチッと直球のおいしさ。近所の人が羨ましい……の代表のような店だけれど、それは結局遠くても通いたい店なのだ(実際、辺鄙な場所にあります)。日ごとに替わるメニューから、セミドライトマトのタヤリン¥1,900、ジャンボししとうとペコリーノロマーノ¥850、木更津のクラフトビール・ソングバード¥1,000。イタリアンの名店・広尾『BOTTEGA』から独立し、今年の6月にコジコメを開店。Cosi Com’e東京都世田谷区下馬2-14-18TEL:03・6318・640217:00~23:00(21:00LO)水曜休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年8月7日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年08月02日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『&piece』 のフィンガーフードです。コース料理の楽しみのひとつに、アミューズ・ブーシュ(あるいはアミューズ・グール)がある。“ひと口のお楽しみ”という意味で、フィンガーフード2~3品が出ることも多い。このスターターを軽く見てはいけない。そこにはシェフの創造力と味のセンス、技術、そしてサービス精神が凝縮しているのだから。5月23日、代々木上原にオープンした『アンドピース』は、昼夜とも4200円のコース1本。なんとその内容はフィンガーフードのみ14~15品!「手で食べるということは温度と質感を肌で感じることです。五感を使って味わってほしい」と山岸正祈シェフ。料理専門学校卒業後、恵比寿『ジョエル・ロブション』、銀座『ロオジエ』という、東京でもトップクラスのフランス人シェフの店で修業した実力派だ。コースメニューの書き方も個性的で、左に素材、右に料理のテーマが表記されている。例えば「カプレーゼ・キス」。この料理は、透明な円柱の上に“赤い唇”がのせられて登場する。「これは手を使わないで食べてください」と指示が出る。つまり自分の唇をつけてから、チュッと吸い込むのだ!口の中に広がるカプレーゼの風味(トマトとモッツァレラチーズ)。キスのたびにカプレーゼを思い出すようになったら、どうしよう…。そう思わせるほどインパクトのある料理に出合える店、ちょっとない!&piece東京都渋谷区西原3-25-4-1FTEL 03・6407・9036ランチ12:00~15:00(12:30LO)、ディナー18:00~23:00(20:00LO)火・水曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年7月10日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年07月16日ベストホスピタリティーネットワークが運営するザ ストリングス 表参道の1階「Cafe & Dining ZelkovA」(カフェ&ダイニング ゼルコヴァ)」にて、凍らせたパスタソースをかき氷のように削り、パスタにトッピングした「シェイブアイスパスタ」が新発売となります。「大葉と海老のジェノベーゼ シェイブアイスパスタ」は、トマトコンソメと大葉のパスタソースを凍らせ、パスタの上からかき氷のように削りトッピング。最後に味のアクセントとして塩味の強いペコリーノ・ロマーノチーズをあしらい、風味豊かに仕上がっています。「猛暑で食欲が衰退する夏でもお楽しみいただける、さっぱりとした冷たいメニューを提供したい」との思いから、デザート系のかき氷の他に、お食事系のかき氷をご用意。大葉のさっぱり感と冷たくシャリシャリとした食感をお楽しみいただけるパスタは、真夏のテラス席でも涼を感じさせてくれます。■詳細・期間 2019年7月3日(水)~9月2日(月)まで※平日限定・場所Cafe & Dining ZelkovA(カフェ&ダイニング ゼルコヴァ) /1F・時間平日 11:30~15:00・料金2200円(税込、サービス料12%別)(お問い合わせ先)カフェ&ダイニング ゼルコヴァ直通 TEL 03-5778-4566
2019年07月02日敬愛する街あるきの達人の一人に、カリスマバイヤーとして有名な藤巻幸夫さん、という方がいます。54歳という若さで亡くなってしまった彼の著書「ビジネスパーソンの街歩き学入門」のなかでこんな主旨の一説がありました。 ”こだわりの店を見つけるには「裏通りを歩くこと」だ。とにかく裏道をジグザグにひねくれて歩くこと。そうすれば、絶対にぐっとくる店が見つかる” この内容を見て、これまで大通りを歩いただけでその街を”わかったような気”になっていたわたしの街あるきはガラッと変わりました。今回見つけたご紹介するお店、「プクプク亭」もそのひとつ。放射線状に大きな商店街が4つも立ち並ぶ日吉という街で、縦横無尽にジグザグと歩いて見つけた、老舗の洋食屋さんです。 プクプク亭は創業30年以上という、大人に人気の洋食屋さん。日吉という学生街でありながら、ランチの価格は1,000円以上。あのころからちょっぴり大人になったわたしにはもってこいだと思ったのと、直感で「絶対に美味しそう!」と感じ、古い階段を上がって2階へ。 ドキドキしながら2階へ。 手書きのメニュー。味があっていいです。 店内はテーブル席が10席ほどと、カウンター席もいくつか設けられていました。お昼どきを過ぎたころに来たので混雑はしていませんでしたが、おしゃれな白髪の男女がワインをデカンタで頼み、お昼から楽しそうに談笑している、いい雰囲気のお店です。わたしはハンバーグランチ(1,280円)をチョイス。ほかにもロールキャベツ、牛かつ、オムレツ、ビシソワーズなどなど……。どれも美味しそう!先ほどまで常連さんのような方と談笑していたご婦人が、突然立ち上がりレジ対応をするなど(かわいらしい80歳ほどのお店の方でした)、アットホームな雰囲気も魅力です。それからアルバイトの方でしょうか。お店の方がつけているエプロンもストライプでかわいい。数年前に移転したとあって、老舗ながら店内はとても清潔感があります。それでいてレースのカーテンやアンティークのインテリアなどにレトロさが感じられるのも、なんだか落ち着く秘密のひとつでしょう。そうこうしているうちに、ハンバーグランチがきました。ワサビをつかったソースを使用しているとあって、一口口に運ぶとふんわりと鼻をぬける香りがただよいます。ソースも甘くて優しい味。ご飯も進むランチでした。 ジュ―シーでふわふわ。 普段は食事をし終わったらすぐに退店するわたしですが、なんだかここは居心地がよく、しばらくお茶をいただきながら考え事をしてしまいました。ほかの人の声が気にならないほどよい騒がしさ、品の良い店員さん、音楽。ごはんが美味しいのはもちろんですが、こうして様々なものが組み合わさって、お店の「居心地の良さ」はできあがるのでしょう。自分の勘を信じて、チャレンジしてみてよかった。そんな気持ちになりながら、またジグザグと街歩きを始めるわたしなのでした。 プクプク亭住所:神奈川県横浜市港北区日吉本町1-3-17 日光ビル2F出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年06月16日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Bar Portillo(バル ポルティージョ)』のコンビナード(タパス6種の盛り合わせ)です。「バル」とは、スペインの“立ち飲み居酒屋”をさす。その特徴はタパスという小皿料理(オリーブの実、魚や野菜のフリットなど)が充実していること。日本でよくみかけるバルは、低価格だけを強調する“安っぽい”店のなんと多いことか!と、あきらめていたけど、骨太な店が登場してきた。5月10日、中目黒にオープンした『バル ポルティージョ』は、スペインでも珍しいスタイル。何しろタパスは30種以上、さらに現地のバルでは絶対出ないパエリアを10種類前後揃えている。実はここ、代官山『サル イ アモール』、銀座『ラ パンサ』で大成功を収めたアロセリア(米料理専門店)の3店舗目。オーナーの岡本ビクトル栄氏の思いは、店名に込められていた。“小さな扉”。これはスペインへの入口という意味。タパス初心者にもわかりやすいよう、プランチャ(鉄板焼)、フリット(揚げ物)などのテーマごとにグルーピングした盛り合わせが用意されている。これがあれば2人でつまむには十分。そして、19時からは炊き上がったパエリアをテーブルごとに回って売り歩くサービスも。本来2~3人分3000円前後の一品料理だけど、売り歩きパエリアはタパス値段で一皿600~700円。上手に利用して、スペイン料理のおいしいとこ取り!コンビナードNo.5。イベリコ豚の生ハム、ピキージョピーマンのコンフィ、イカのフリート、焼きチョリソとフライドエッグ、マッシュルームのセゴビア風、タラのグラティナードの6種で¥3,500。Bar Portillo東京都目黒区青葉台1‐19‐12 エスセナーリオ青葉台103TEL:03・6455・253617:30~23:30(22:30LO)、土・日・祝日17:30~23:00(22:00LO)月曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年6月19日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年06月12日「パストラミサンド」って食べたことありますか?そもそも、パストラミとは香辛料で味付けした燻製肉のこと。ハムやコンビーフをイメージしてもらうと見た目や味が近いかもしれません。ニューヨークでは、そんなパストラミをがっつり挟んだサンドがメジャーで、普段から食べられています。【THE GOOD VIBES】では、「普通に最高に美味しい」をコンセプトにした本場のパストラミサンドが堪能できるんです!看板商品の『自家製・手仕込みパストラミサンド』1,450円(税抜)【THE GOOD VIBES】はもともと浅草で愛されていたお店。ファンもすでにいる人気のバーガーショップで、今回芝浦に移転オープンしました。人気の理由は“自家製パストラミ”。牛バラ肉を4日間じっくりと塩漬けし、柔らかくなるまで加熱、さらにスモークし6日間かけて仕上げています。肉の豪快な厚みとホロっとした柔らかさ、そして深い味わいはこのお店でしか味わえません。『エスプレッソBBQポークサンド』1,100円(税抜)『自家製・手仕込みパストラミサンド』の他にも、『熟成肉メンチカツサンド』、『エスプレッソBBQポークサンド』、『玄米クランチチキンサンド』、『クラシックピュアバーガー』と5種類のバーガーをラインナップ。そのほかにも軽いおつまみやアルコールがある飲めるバーガーレストランです。バーガーを監修している、米澤文雄シェフパストラミサンドを監修しているのは、ニューヨークを知り尽くす米澤文雄シェフ。彼は、恵比寿のイタリアレストランで4年間修業し、2002年にNYへ単身で渡り、三ツ星レストラン【Jean-Georges本店】で日本人初のスー・シェフに抜擢されました。そして、現在は【The Burn】で腕を振るう凄腕シェフです。『熟成肉メンチカツサンド』1,350円(税抜)トップシェフが監修しているバーガーショップに期待は高まるばかり。ひとりでおいしいバーガーを食べたいときはもちろん、友人と一緒に数種類シェアするのもオススメ。本場のパストラミサンドを満喫できる【THE GOOD VIBES】、ぜひ行ってみてください!【Sandwich joint THE GOOD VIBES】電話:03-6811-5639住所:東京都港区海岸3-13-12バウハウス芝浦1F定休日:年中無休営業時間:10:00~19:00(L.O.18:00)MORNING 10:00~11:30、[LUNCH]11:30~14:00、[CAFE/DINNER]14:00~19:00
2019年06月12日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『YOSHIDA HOUSE(ヨシダハウス)』の小皿料理とグラスワインです。あれ、あそこにいるのは…シェフ、その向こうはシェフだし、その前には××シェフじゃない?深夜0時を過ぎるとこの店の客は俄然シェフ指数が高くなる。「緊張しますよ、気付くと深夜1時に満席のことも珍しくないんです」とオーナーシェフの吉田佑真氏。合計15席の料理は、すべて彼が仕上げる。その素早い動きを見て思い出した。どこかのお店で会ったことがあるゾ!経歴を聞くとそれは13年前のこと。私の定番レストラン『レストランキノシタ』・木下和彦シェフの元で修業していたという。それから6年前、原宿の店でシェフを務めていた時期もあった。なるほど、記憶を呼び起こしたのは“キノシタ流サービス精神”だった。「お二人なら、すぐに出る小皿料理を2皿、前菜2~3皿、それからメイン1皿で十分」とアドバイスしてくれたが、出てきて目を見はった。「全然、小皿じゃない」。(写真のように)ゆうに3人前はある。キノシタイズムはしっかり受け継がれている。ただし、料理はもちろん吉田シェフの個性が出ている。例えばブルゴーニュの卵料理にタコ?「思いついて作ったら大正解でした」。メニューに載せたら人気ナンバー1に。21時まではしっかり食事を楽しむ大人のカップルが多く、その後は気楽なスタイルで。味は、シェフたちのお墨つき!YOSHIDA HOUSE東京都渋谷区広尾5‐20‐5TEL:03・5860・213918:00~翌3:00(翌2:00LO、主菜のみ翌1:30LO)月曜休タスマニアサーモンの瞬間燻製¥680、タコの燻製とウフマヨネーズ¥680、グラスワイン「マルセル・セルヴァン」の白¥950。いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年5月22日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年05月15日喫茶店っていいですよね。日常の中にすっと溶けこむフランクさ、安心する空間、ナポリタンやカレーライスといった食べなれたあの味。そんな古き良き喫茶店のいいところに、現代的なエッセンスを加わえた、今の時代にぴったりな喫茶店【ネオ喫茶KING】が誕生しました。垣間見える喫茶店感と最先端の風【ネオ喫茶KING】には、カレーやサンドイッチ、オムライス、ナポリタン、コーヒーといった定番メニューが揃います。でも、他とはひと味違う!例えば、予約の取れないミシュラン星付きレストラン【シンシア】が監修した『KINGアメリケーヌカレー』、話題のストリートフードショップ【ビックベイビーアイスクリーム(BIG BABY ICE CREAM)】がこのためだけにオリジナルテイストを開発してくれたアイスクリームが乗った『家製 KING クリームソーダ』など、東京のフードカルチャーを代表する面々が、喫茶店の定番メニューに“新しいアレンジ”を加えています。ここでしか味わえない喫茶店の味がたまりません!【シンシア】石井シェフ監修の『KING アメリケーヌカレー 1,300円』(税込)。エビと鶏の出汁を合わせた贅沢な味わい【BIG BABY ICE CREAM】監修の『自家製KING クリームソーダ』850円(税込)。本物のメロンを使用したソーダとオリジナルのアイスクリームが絶品【buy me stand】山本 海人監修。左/『バインミーサンドイッチ』800円(税込)・右/『アメリカンコンビーフサンドイッチ』850円(税込)【Melograno】後藤 祐司シェフ監修、もっちもちの『極太パスタのナポリタン』900 円(税込)【The Burn】米澤 文雄シェフ監修『ケールと豆乳のビーガン・パワーサラダ』1,200円(税込)店内は喫茶店の居心地の良さに加えて、電源コンセントも完備されており、よりゆったりと過ごすことができます。また、有楽町駅からも徒歩3分と近いのでアクセスもバッチリ。おいしい喫茶店メニューと居心地のいい店内は、思わず長居してしまいそう。ちょっと新しい“ネオ喫茶”、ぜひチャレンジしてみてください。広々とした解放感のある店内。一人でも気兼ねなく来店できる雰囲気【ネオ喫茶 KING】電話:03-6252-5285住所:東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急メンズ東京 地下1階定休日:阪急メンズ東京に準ずる営業時間:11:00~20:00(L.O.FOOD 19:00 / DRINK 19:30)
2019年03月26日モーニング、ランチ、ディナーまで終日利用できるオールデイダイニング【Opus(オーパス)】。高級感がありながらもカジュアルなスタイルで楽しめるため、デートや友人とのランチなど、幅広いシーンで利用できます。中でも注目していただきたいのが、2019年ミシュラン一ツ星を獲得した東京・広尾の人気フランス料理店【Ode(オード)】のオーナーシェフ、生井祐介氏が監修した料理の数々。日本各地の良質な魚介や野菜を“特製窯”で調理する「モダンシーフードグリル」がコンセプト。生井シェフの手によって、日本の食材に現代的なエッセンスが織り交ぜられ、芸術的な料理が楽しめるのです。中央にあるのが、生井シェフオススメの『HIMONO(干物)』モーニングとランチは、肉や魚をつかった出来立てのメイン料理が注文できるセミブッフェスタイル。月替わりの卵料理や、日替わりのスープ、見た目も鮮やかなサラダデリやドリンクブッフェが楽しめます。ティータイムにはオーガニックティーとともにモダンなアフタヌーンティーセットで優雅なひと時を。ディナータイムでは、「モダンシーフードグリル」をメインとするフレンチを融合させた独創的なアラカルトメニューや、コース料理、パーティーメニューが堪能できます。これは、デートや会食、あらゆるシーンで使えそうですね。モーニングのブッフェイメージ。海外のようにおしゃれな雰囲気ランチのイメージ。メイン料理が選べるのがうれしいまた、内装や器、音楽まで洗練されたモダンな空間となっています。銀座の眺望を楽しめる専用テラスも併設されているので、上質な大人の時間を過ごすのに最適です。銀座の新しいレストラン【Opus】、覚えておけば重宝すること間違いなし。オープンしたらぜひ足を運んでみてください。晴れた日には、こちらのテラス席もオススメ【Opus(オーパス)】電話番号:03-6263-8432 住所:東京都中央区銀座8丁目9番4号ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座814F 営業時間:7:00-23:00、MORNING 7:00-10:00(9:30最終入店) 、LUNCH 11:30-14:30(L.O.14:30)TEA TIME 14:30-17:30 (L.O.17:30)、DINNER 17:30-23:00 (FOOD L.O.22 :00/DRINKL.O. 22:30)日曜日は、21:00 Close(FOOD LO.20:00/DRINKL.O. 20:30)※予約状況によりラストオーダーや営業時間を変更する場合があります
2019年03月16日フードライターの平野紗季子さんがおすすめフードを紹介する「MY STANDARD GOURMET」。今回は『FELICELLA(フェリチェッラ)』のランプレドットのパニーノです。今、中里通り商店街がおいしい感じになっている。三軒茶屋から駒沢方面へ約10分。国道246号線から左にそれる旧道を進むと広がる商店街には、昔ながらの食堂に交ざってモダンなタコス店やディープなインドカレーの店がここ1~2年でオープンしている。去年11月のニューカマーはトスカーナ料理をメインとしたイタリアン『フェリチェッラ』。ドアを開けるとたちまちおいしい匂いに包まれたのは、わずか10席ほどの小さなお店だからだ。店主の榎本大介さんは料理専門学校を卒業以来、15年以上にわたりイタリア料理を追求してきた人。それもクラシックな郷土料理、特にトスカーナ地方にこだわってきた。「トスカーナの料理は色的には茶色が多いです(笑)。見た目は素朴ですが食べると味わい深い。特に野菜の甘さを生かす料理が好きですね」。絶対に出したかったというランプレドットも、国産のギアラを香味野菜と共にゆっくり煮込んだフィレンツェの伝統料理。いわばイタリア版のモツ煮だ。ぎゅっと噛み締めると柔らかすぎず固すぎずの絶妙な食感と共にスープの旨味が溢れだす。一品料理としてオーダーするのもいいが、自家製のロゼッタパンに挟まれたパニーノを頬張るのはたまらない。『フェリチェッラ』で出合えるのは、ストレートに人を幸せにする、芯のある料理ばかりだ。ランプレドットのパニーノランチ、サラダ付¥900。ランプレドットに添えられる、サルサヴェルデ(イタリアンパセリのソース)と唐辛子のソースがいい仕事しすぎ。ジンジャーエールを合わせるのもよいです。FELICELLA東京都世田谷区三軒茶屋1-20-7TEL:03・6805・4147ランチ11:30~15:00(14:00LO)、ディナー18:00~23:00(22:00LO)日曜休、月曜のランチ休ひらの・さきこ1991年生まれ。フードライター。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。※『anan』2019年3月13日号より。写真・清水奈緒取材、文・平野紗季子(by anan編集部)
2019年03月11日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『AnimA la tua osteria(アニマ ラ トゥア オステリア)』のバカロ料理です。表参道から青山通りを外苑に向かって2分。ポルシェのショールームの手前を右手に入ったところに4階建ての小さな白いビル。ここが昨年12月22日にオープンしたオーガニック・イタリアン『アニマ』だ。1階はピッツァ&立ち飲み、2階はバル。3階はゆったりしたオステリア(食堂)。そして4階は、カンティネッタ(ワインショップ)。コンパクトながら使い勝手のいい店に仕上がっている。実はこの店を手掛けたのは約25年前から数々のイタリアンを経営してきた中村雅彦氏。久々の新プロジェクトは「真のイタリアン・レストラン」だ。ポイントは3つ。できる限り有機栽培の素材を使う。 ワインを適正価格で提供する。 パスタは自家製手打ち&自社輸入品。ちなみに2階はベネチアのバカロ(居酒屋)スタイルで、ストゥッツィキーニ(つまみ)や、スピエディーニ(串の炭火焼き1本400円~)や、パンツェロッティ(揚げピッツァ600円~)など日本ではまだあまり紹介されていないつまみが充実している。有機野菜だけでなく、塩、オリーブオイルなど基本的な調味料をおろそかにしていないのもえらい。ワインは4階のショップで買った値段にプラス800円で持ち込み可。ビオ中心で飲みやすいから、ちょっと一杯のつもりが、ついつい1本空けちゃうのが心配…。バカロは北イタリア・ベネチアの居酒屋スタイル。ストゥッツィキーニ(つまみ)3種盛り¥1,200、スピエディーニ(串の炭火焼き)よりパスコラーレ(羊)¥550、グラディウス(カジキマグロ)¥450、パンツェロッティ(揚げピッツァ)モッツァレラとトマトソース¥800。ワイン¥2,800(ボトル¥2,000+持ち込み料¥800)。AnimA la tua osteria東京都港区南青山3-12-1TEL:03・6890・0855ランチ11:30~15:00(14:30LO)、ディナー17:30~23:30(22:30LO)水曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年2月20日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年02月13日都会の喧騒にそびえ立つダイナミックなラグジュアリーホテル、グランド ハイアット 東京は2月3日(日)の節分に向け、トリュフ飯やオリジナル黒毛和牛を使った、福を呼び込む恵方巻をご用意します。■トリュフ飯と豪華具材をオリジナル黒毛和牛で巻いた「けやき坂 ビーフ 肉巻き恵方巻」が新登場!産地を厳選し旬にこだわった新鮮な食材をライブ感あふれる鉄板焼でお召し上がりいただける「けやき坂」では、海苔のかわりに A4ランクのサーロインを巻き付け、具にはA4ランクの牛ヒレ肉をつかった見た目にもインパクトのある恵方巻をご用意します。東京都あきる野市で飼育している特別な黒毛和牛にキヌアや昆布、カカオ、ブルーベリーなどのスーパーフードを与えて育った「けやき坂」オリジナルの「けやき坂 ビーフ」と、芳醇な香りのトリュフを使った肉巻きの恵方巻をぜひご堪能ください。提供期間:2019年1月28日(月)~2019年2月3日(日)提供時間:ランチ 11:30 ~ 14:30 (土・日・祝 ~ 15:00) / ディナー 18:00 ~ 21:30■「けやき坂 ビーフ」とは「けやき坂」でのみお召し上がりいただける特別なビーフです。東京都産「秋川牛」に、「けやき坂」料理長考案のスーパーフードを配合した餌を与えて飼育した格付規格 A4・A5 の上質な黒毛和牛は、オリジナル和牛開発へのこだわりのもと、地域に貢献できることとして、東京都唯一の和牛「秋川牛」を肥育する「竹内牧場」の協力により実現しました。秋川渓谷の自然豊かな理想的環境のなか、湧き出る清廉な地下水を飲みのびのびと育った秋川牛をベースに、飼料の配合から生育チェック、出荷、上場まで、料理長はじめ「けやき坂」のスタッフが携わるこだわりのビーフです。(お問い合わせ先)けやき坂TEL 03-4333-8782(直通)
2019年01月24日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回は『Trattoria L’astro(トラットリア ラストロ)』の牛ホホ肉の煮込み料理と手打ちパスタです。鮮やかな黄色いパスタの上に、ふわふわとのせられた生ハム。パスタ(写真左)をひと口味わってなるほどと思った。「少し塩分が強いかな?」と思わせるが、パスタとソースが口の中で混ざっていくうちにちょうどよい旨味に変わる。ここでワインをひと口飲んで舌をリセットさせると間違いなく、イタリア的なハーモニーが広がる。パスタの厚みや食感が非常に繊細で正確なことにも気付く。厨房のシェフに「美味しい!」と伝えると、キリリとした表情がニッコリ笑顔に変わった。12月3日に恵比寿にオープンした『トラットリア ラストロ』は、イタリアで14年活躍し、オーナーシェフとして店を切り盛りした経験もある女性・仲田睦さんがシェフ。厳しい世界で自分のイタリア料理を確立してきたプロだ。「私のパスタは卵黄のみで練るピエモンテのパスタが基本です。だから色も味も濃厚で、クリーム・チーズ系のソースによく合います」。仲田シェフが作ると、家庭的なトラットリア料理もリストランテ並みの完成度。「今後は人材を育てることにも関わっていきたい」という仲田さん。牛ホホ肉の赤ワイン煮、骨付仔羊と自家製サルシッチャのグリルをはじめ、お得意の北イタリア料理を次々に紹介したいと張り切っている。牛ホホ肉の赤ワイン煮込み、根セロリのピューレと黒トリュフ添え¥3,000と、24ヶ月熟成パルマ産生ハムのせ、パルミジャーノクリームソースの自家製タリアテッレ¥2,000(ランチでも選べる)は共に夜のアラカルト。赤ワインは北イタリアのテロルデゴという土着品種を使ったフォラドーリ¥6,000。Trattoria L’astro東京都渋谷区恵比寿1-22-13メゾンド・ペルル1FTEL:03・3446・7998ランチ11:30~14:00LO、ディナー18:00~22:00LO(ドリンクは~22:30LO)日曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年1月23日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年01月21日低糖質って味気ないんじゃないの? と思っているそこのあなた。ハンバーグやチョコレートムース、キャビアまで、様々な低糖質メニューが食べられるお店をご紹介します。【ラノー・ドール】四谷三丁目/低糖質のフレンチコース【TI DINING】表参道/健康と美味を追究したイタリアン【日本料理 菱沼】六本木/食材の旨味を引き出した低糖質の日本料理【ape cucina naturale】駒場東大前/体にやさしいオーガニックレストラン【ラノー・ドール】四谷三丁目5つのフレンチコースを低糖質で楽しめるパリやローザンヌなどで研鑽を積んだシェフが、夫婦2人で営むお店。席数は最大14席で、昼と夜それぞれ1~2組のみ対応するため、きめ細やかなおもてなしが受けられます。5つある通常コースのすべてが糖質ひかえめ。予約時に、より具体的な糖質制限を要望することもできます。料理にはバターや生クリームを極力使わず、素材本来の美味しさを引き出しています。おすすめは『最高級キャヴィア“ベルーガ”』。数多くの美食家を魅了する希少種で、ポワローのジュレが、キャビアをよりクリーミーに引き立てます。【TI DINING】表参道健康と美味を追究したイタリアン表参道駅より徒歩2分、ビルの4階にあるイタリアン。店内の随所に趣深い家具が配されていて、まるでリビングのよう。ゆったりと食事を楽しめるので、デートでのご利用にもぴったりです。料理につかわれるのは、消化吸収の専門家の医学的知識や、栄養士による栄養学的知識を持って選ばれた食材。白米や白砂糖を一切使わないなど、健康と味を追求した低糖質メニューを堪能できます。おすすめは、お肉の代わりに大豆を使用した『ソイミートのチーズハンバーグ』。低カロリーかつ食物繊維が豊富であり、ボリュームもあるため大満足の一品です。【日本料理 菱沼】六本木食材の旨味を引き出した低糖質の日本料理六本木駅より徒歩3分の日本料理店。段差のないバリアフリーな店内は、座れば床暖房がじんわりと温かく、足元が冷えがちな女性から年配の方まで、快適に過ごせるお店です。料理はヘルシーメニューが中心で、通常コースにある季節の京野菜を使用した野菜懐石以外にも、要予約で低糖質コースにも対応。食材の旨みを強めることで、糖質だけではなく、塩分やカロリーもしっかりと抑えています。和食とワインとのマリアージュも秀逸で、築地から仕入れた旬の素材をふんだんに使用したコース料理と、130種以上のワインを常備しています。【ape cucina naturale (アーペ)】駒場東大前体にやさしいオーガニックレストラン店内は大人がゆったりとくつろげる広さの心地よい空間。隣の席を気にせずに過ごせます。半個室もあるため、デートでの利用にもぴったりです。コース料理は、低糖質をはじめ、グルテンフリー、マクロビオティック、アレルギー対応など、ダイエット中や食事制限のある方でも楽しめる内容。低糖質コースの小麦粉不使用の『オカラとカカオマスのチョコレートムース』は性別年齢問わず人気のメニューです。食材は、各地から厳選したオーガニックな食材。有機野菜や天然の魚介など、自然な料理が楽しめます。いかがでしたか? 冬太りが気になるけれども美味しい料理が食べたい! というあなたにぴったりのお店をご紹介しました。低糖質でもしっかりと美味しく、満足感も得られるメニューの数々を是非、堪能してみてください。
2019年01月09日ヒトサラMAGAZINE2018年 年間人気記事ランキング1位世界初の真っ黒チーズの正体は!? チーズ専門店【good spoon】がOPEN今にもはち切れんばかりのブッラータチーズ。その真っ黒バージョンとは…!?人気記事ランキングの栄えある第1位は、横浜みなとみらいにあるチーズ専門店【グッドスプーン】の真っ黒チーズのニュース。店内にある工房でブッラータチーズを毎日手づくりするほどのこだわりようで、チーズ好きのみならず話題に。そのワケが、世界初の真っ黒なチーズ「ブラック・ブッラータチーズ」なのです。さて、どんな味がするのでしょうか……?2位2018年版・東京の「いちごビュッフェ」人気ホテル7選ヒルトン東京で開催された「ストロベリー・サイケデリック60s」の“映える”いちごフェアが話題に人気がますます加速している「いちごフェア」。有名ホテルがそれぞれ趣向を凝らしたコンセプトのもとフェアを開催しており、個性豊かないちごスイーツが堪能できます。会場によっては1か月先まで予約が埋まってしまう場合もあるので、来年は早めのご予約を。2019年最新版のいちごフェア情報もお届けしますのでお楽しみに!3位杏耶の「おひとりさま女子昼飲みさんぽ」#5/恵比寿【ラオラオ】書籍『おひとりさま女子 昼飲みさんぽ』発売中!1,200円+税/一迅社食べるの大好き! 食いしん坊イラストレーター・杏耶さんが、おひとりさまでも楽しめる“昼のみ”のお店を紹介した人気連載。杏耶さんのゆる~いキャラクターと、料理のイラストのしずる感が堪りません!!こちらは書籍化もされているので、ぜひチェックしてみてください!4位頑固な店主がつくる、優しいカレー 荻窪【吉田カレー】|ヒトサラ Bグルマン部カレー担当オススメのトッピングがこちら。炙りチーズと特性アチャールをプラスした『並盛/MIX+豚+チーズ+中華アチャール+キーマ』1,750円(税込)わがヒトサラ編集部のカレー担当が、熱量高めに【吉田カレー】を語ったこちらの記事には、店に着いてから注文するまでに、事前に知っておくべき“お作法”が細かく掲載されています。「気になっていたけど、なかなか行けなかった……」という方、吉田カレーに行くなら、ぜひこれを読んでから行ってください。読まずに行くと、後悔するかも……?この「ヒトサラBグルマン部」は、“オトナのB級グルメ”がテーマ。おいしいものをたくさん知っているオトナたちが楽しめる絶品B級料理を“B級グルメ美食家”たちが紹介しています。「カレー」のほかにも、「とんかつ」や「町中華」をはじめ、サニーデイ・サービスの田中貴さんが「ラーメン」を、焼肉の書籍やTV出演も多数の小池克臣さんが「焼肉」を担当しています。是非チェックしてみてください!5位手みやげのプロ、甲斐みのりさんが選ぶ「転勤・退職の挨拶にふさわしいお菓子」まるでイチゴのブーケのような美しさの『グレイシア』。人気で連日長蛇の列!!手土産に関する著書を多数発行し、手土産を心から愛する人気エッセイスト・甲斐みのりさん。さまざまなシチュエーションでお届けしたい、心のこもった手土産をご紹介する人気連載です。中でも、「転勤・退職の際にふさわしいお菓子」記事は花束のようなランクドシャや、演技のよい鯛をかたどったたい焼きなど、ハレの日にふさわしいお菓子を紹介しています。ほかにも、「帰省の際に駅で購入できる東京土産」や、「親世代が喜ぶ手土産」など、今まさに役立つ記事も多数掲載中!6位大人気のチャーハンは日に300食神楽坂の【龍朋(りゅうほう)】|ヒトサラ Bグルマン部具は、卵、ネギ、チャーシューとシンプルな『チャーハン』。特に昼どきはどのテーブルでも皆チャーハンを頼んでいます4位のカレー記事に続き、Bグルマン部「町中華」担当のファッションエディター、藤田さん行きつけの【龍朋】がランクイン。至ってシンプルなチャーハンですが、なんと日に300食も注文が入ります。これは食べずにはいられないですね!!ほかにも、藤田さんの紹介する町中華店はどれも絶品です!7位速報! 2018年「世界のベストレストラン50」発表~日本からは3軒ランクイン~その年の影響力のあるレストランがオンリストし、飲食店のトレンドなどが読み取れるため、世界中のフーディーからの注目度も高いスペイン・ビルバオで開催された、2018年度「世界のベストレストラン50」授賞式。世界中から集まったジャーナリストや関係者で熱気に包まれた模様を、「ヒトサラ」編集長と副編集長が、現地より速報しました。8位“世界一安いミシュラン星付きレストラン”【添好運】行列の絶えない店で、本場・香港の点心に舌鼓ベイクド、蒸、揚、ライスロール、蒸飯、粥など点心27品のラインナップ日比谷シャンテのリニューアル、東京ミッドタウン日比谷の開業など、大きく変わりつつある日比谷に、2018春オープンした【ティム・ホー・ワン】。ミシュラン星付き名店の点心がカジュアルに楽しめると、連日長蛇の列に。ぜひ一度、本場の味に触れてみてください。9位新しい味覚の連続。目黒【kabi】は次なる時代を予感させるレストランだった共同経営をするシェフとソムリエ。シェフの安田翔平さんは27歳、ソムリエの江本賢太郎さんは28歳(取材当時)2017秋にオープンし、グルメ業界人の間で話題となった目黒【Kabi】。国内外の星付きレストランで修行を重ねた安田翔平シェフとソムリエの、若き2人がはじめたレストランです。日本の伝統的な技法「発酵」を使って生み出す、独創的かつ斬新な料理が高い注目を集めています。10位ギフトに特化したスイーツブランド【Cadeau】が丸の内に誕生!!フレーバーは、クラシック、カカオ、ローズ、レモンなどの4つの味が楽しめますギフトに特化したパティスリー【カドー】。その目玉商品は、このお店のために生み出された世界初となる新食感ビスケット『ショート ガレット』です。世界中から厳選した食材を使用し、職人の手作業により愛情を込めて一枚ずつ丁寧につくられています。おいしさの秘密は、ぜひ記事をチェックしてみてください。以上、2018年「ヒトサラMAGAZINE」人気記事ランキングTOP10をお届けしました。いかがでしたでしょうか?来年もみなさんにとって“おいしい”ニュースをたくさんお届けします。来年も「ヒトサラMAGAZINE」をご愛読ください!!「年末年始の配信について」2019年1月1日(火)~6日(日)は配信をお休みさせていただきます。次回の配信は2019年1月4日となります。今後ともよろしくお願いいたします。「ヒトサラMAGAZINE」編集部一同
2018年12月31日琉球瓦の屋根、白砂の道。沖縄の原風景が広がる「竹富島」石垣港から高速船でわずか10分ほどとアクセス良好な「竹富島」。八重山諸島に属し、コバルトブルーの海と赤瓦の屋根、白砂の道の街並みがかつての沖縄の面影を色濃く残す人気のリゾート地です。真っ青な空と白い砂道のコントラストに、瓦やハイビスカスの赤色が映える。これぞ竹富島といった景色竹富島は年間平均気温が24℃と一年を通して温暖。訪れたのは11月の中頃でしたが、半袖でも過ごせるほど暖かな気候なので、海で泳いでいる方も見受けられました。白い砂と透明度の高いエメラルドグリーンの「コンドイビーチ」。島の西エリアに位置し、遠浅で波が立たず、海水浴に最適です温暖な気候から、冬に旬を迎える竹富の食材たち冬でも暖かいため、竹富島には本州とは異なるサイクルで旬を迎える食材があります。例えば、秋に種をまき冬に収穫する“竹富芋”と呼ばれる島に伝わる芋や、お盆が旬のイメージが強い「車海老」も、実は1201月の今が一番美味しい時期なのです。【星のや竹富島】では、そんな島特有の食材を使ったコース料理が楽しめます。その前に、まずは竹富の食材をご紹介しましょう。「竹富芋」(通称)珊瑚が隆起してできた竹富島は農作物が育ちにくく、そんな島の生活を支えてきたのがこの芋。秋に植え冬に収穫する芋が一番美味しいと言われ、採れるのは白、橙、紫の3種「長命草」やや苦味のある味わい。風邪や咳止めに利用されているほか、魚介類の食中毒防止に刺身のツマとして利用される万能野菜です「島ニンニク」水に浮かべると沈むほど身が詰まっており、臭みもなく胸焼けしないのが特徴。タコとニンニクの漬物などとして食べられています「車海老」養殖の車海老。竹富島には川がないため生活排水の影響を受けず、さらに人工物のない暗闇で育つため、車海老にとってストレスのない環境が整っています島の文化継承に尽力する“前本おじい”から種をもらい受け継いだ芋は、水が少ない土地でつくられたため、味が凝縮し、フルーティな香り。また、車海老はサイズも大きく、味に透明感と甘みがあり、身のなめらな弾力も魅力です。島の食文化を食べて体感。冬に旬を迎える食材を活かした「島テロワール」「冬の竹富島だからこそ表現できる料理を提供したい」と、【星のや竹富島】では2018年より、12~3月限定の料理コンセプト「島テロワール」の提供をスタート。まずは、夕暮れに島風を感じながら食前酒を楽しむ「島風(しまかじ)アペロ」から始まり、車海老や島に伝わる“竹富芋”などを使ったメニュー全10皿が堪能できます。『島風アペロ』この日は、『海老とパルメザンチーズのチュイル』や『クワン草とスーチカのテットドフロマージュ』、『アーサーのちんすこう』『ジーマミー豆腐』。食前酒はボジョレー・ヌーヴォー『命草と島豆腐のクープ』“1株食べれば1日長く生きる” という謂れもある長命草(ボタンボウフウ)を使った『命草と島豆腐のクープ』『アーサーをまとった車海老のフリット』半生程度に火を通すと甘味が増す車海老。それを衣の中に閉じ込めているため、本来の甘味や食感が味わえる一品『車海老のビスクと人参のクリーム』車海老の濃厚な旨味と、島人参の甘さのバランスが絶妙な『車海老のビスクと人参のクリーム』『竹富芋のフォアグラ』芋をローストし、甘みや香りを凝縮。濃厚なフォアグラをソースのように合わせることでさらに味わいが引き立ちます『車海老と豚のショーソン』豚のミンチと車海老が入ったパイ。豚肉に合わせた赤ワインのソースと、車海老に合わせたバターソースの2種が添えられています竹富の食材を守りたい――、ホテル敷地内に畑をつくり、島の食文化を継承かつて、竹富島では雑穀と野菜を中心とした農業が営まれていましたが、観光業や流通の発展とともに農業を営む方が減っているのが現状。そこで、島ならではの食文化を継承するため、2017年より【星のや竹富島】敷地内に畑をつくり、料理長の中洲達郎シェフをはじめとするホテルスタッフが島の植物に詳しい前本おじいから知識や技術を学び、作物を育てるプロジェクトをスタートさせました。約2万坪の敷地内には、「竹富島景観形成マニュアル」に従って建てられた沖縄伝統の家屋が並びます。オープンから6年が経ち、建物には味わいが出できており、緑も豊かにホテル内でつくられているのは、「芋」「ニンニク」「長命草」など「おじいが島のためにつくってきたものを僕らが代わりにつくれないか、守れないかと、一から教えてもらいました。それは、竹富島の食材を残したいという気持ちだけでなく、料理人として『美味しいから残したい』という気持ちもあるからです」と中洲シェフ。芋をはじめ、「種子取祭」に奉納するための粟や島ニンニクなど。芋は3種あり、橙は味と香りが濃くて個性が強く、紫は癖が少なく最も食べやすいそう今までは八重山や沖縄などから食材を仕入れていましたが、竹富島には冬に美味しくなる食材があることにフォーカスを当て、レストランで使う食材は竹富産にこだわったそう。「例えば、おじいがつくる芋はそのまま食べるよりも加工することでより味が引き立つ特徴から、フレンチの掛け算の技法と合致し、うまく生きてくるのではないかと焦点を当てました」と中洲シェフ。前本隆一さん、通称・前本おじい。島の文化の継承に尽力し、自身がもつ知識を継承する活動を行なっています2012年の開業とともに【星のや竹富島】の料理長に就任した、中洲達郎シェフ「竹富の食材に触れてみて、『沖縄って実はこんなに食が面白いんだ』ということを知りました。その面白さを皆さんにも知ってほしい。だからこそ、生産者と一緒に盛り上げていき、半径2kmの中にある食材を使い、その魅力をしっかりと伝えていきたいです」竹富の食材に真摯に向き合った中洲シェフが織りなす「冬の島テロワール」。ハイシーズンではない、ゆったりとした雰囲気の中、沖縄の食を楽しむのなら、まさに今が旬なのです。【星のや竹富島】星のや総合予約:0570-073-066住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富メニュー:「島テロワール」ディナーコース料金:1万2000円(税・サ別)※要予約提供時期:2018年12月10日02019年3月3日場所:星のや竹富島内「集いの館 ダイニング(17:30020:30)※仕入れ状況により、食材の産地やメニューが変更になる場合あり
2018年12月30日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『Bisteria Satollo(ビステリア サトッロ)』のフレンチ&イタリアンランチです。ビステリアとは、フレンチのビストロとイタリアンのオステリア(両方とも気軽な食堂の意味)を合わせた造語。佐藤猛シェフは両方の店で修業してきたことから、オリジナルのスタイルを作りたいと思ったのだと言う。佐藤シェフが料理に興味を持ったのはごく自然な理由からだった。「日曜になると父が料理を作ってくれて。それがおいしくてかっこよくて」。そんな記憶は料理人になるためには最高の宝物だ。そんなわけで佐藤シェフは地元・京都のイタリアン、フレンチの店で修業を始めるが、京都の老舗肉屋が東京進出する際に、そこを手伝うことになる。さらに自由が丘のフレンチ『ラ・ビュット・ボワゼ』で修業後、フランスで1年働き、今年7月この店をオープンした。野菜は千葉県松戸の眞嶋農園から、じゃがいもだけは特別に北海道十勝の村上農場の男爵、メークイン系を使う。魚は徳島鳴門の「尾崎商店」から活け締めを仕入れている。素材を吟味して、それを生かすために調理技法を選ぶ。それが3200円のランチにもめいっぱい詰め込まれている。たとえば野菜のテリーヌはフレンチ、パスタはイタリアンだけど、印象に残るのはその素材の力強さだ。北海道北見の蝦夷鹿や山形牛などは料金プラスでも納得の味!写真中央・前菜の盛り合わせ(野菜のテリーヌ、鳴門から届く鮮魚のカルパッチョ、豚肉と鶏レバーのパテ)、右・パスタ(鳴門のマダコと眞嶋農園の野菜のオリーブオイル)、左・メイン(岩中豚ロースのロティ)、デザート、カフェで¥3,200。Bisteria Satollo常に8~10種類のグラスワインも楽しめる。東京都目黒区自由が丘2‐14‐19夢のパラダイスII 2FTEL:03・5726・904512:00~14:00LO(水~日曜)、18:00~21:30LO月曜、第1・3火曜休(祝日の場合は営業、翌日休)いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2018年12月19日号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2018年12月14日