米BOX OFFICE MOJOは7月1日~7月3日の全米週末興業成績を発表した。3週連続で『ファインディング・ドリー』が首位を堅守。累計興行収入3億7,225万144ドルと3億ドルの大台を超え、4億ドルも視野に捉えた。2位は『ターザン:REBORN』。エドガー・ライス・バローズ原作の『ターザン』シリーズの実写版リメイク作品で、監督は『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・イェーツが務め、米人気ドラマ『トゥルーブラッド』のアレクサンダー・スカルスガルドが主役のターザンを演じる他、ヒロイン役に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーゴット・ロビーなどがキャスティングされている。3位の『The Purge: Election Year(原題)』も初登場。2013年公開された1年に1日だけ殺人を含むすべての犯罪が合法化された近未来を舞台に描いたSFスリラー『パージ』シリーズの第3弾で、前作『パージ:アナーキー』(2014年)の前日譚を描く。その他4位『BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』も初登場。『チャーリーとチョコレート工場』の原作者であるイギリス児童文学作家・ロアルド・ダールの『オ・ヤサシ巨人BFG』をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した作品で、心優しい巨人と孤独な少女の交流と冒険を描いたファンタジー。主人公の巨人役を『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞を受賞したマーク・ライランスが演じている。前週2位の『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は初登場3作品に押されて、5位に転落。6位『Central Intelligence(原題)』、7位『The Shallows(原題)』など以下も2~4ランクずつ順位を落としている。北米週末興行成績TOP 10(7月1日~7月3日)
2016年07月04日スティーブン・スピルバーグ監督待望のファンタジー最新作として、早くも大きな注目を集めている『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のワールドプレミアが、5月14日(現地時間)、熱気立つカンヌ国際映画祭にて開催。その模様とともに、待望の初映像が解禁となった。少年と異星人とのハートフルな交流を描いたSFファンタジーの金字塔『E.T.』をはじめ、数々の名作、ヒット作を送り出してきたスピルバーグ監督が、『チャーリーとチョコレート工場』の原作者である児童文学の巨匠ロアルド・ダールと共に贈る、久々のファンタジーとなる本作。今回は、少女と“やさしい巨人(BFG)”の心温まる友情と奇想天外な冒険を描き出す。そんな本作のワールドプレミアが、連日、映画のコンペティションや上映会、新作のお披露目イベントなどで熱気あふれるカンヌ国際映画祭にて開催された。スピルバーグ監督がカンヌの地を初めて踏んだのは、1974年、自身初の長編作品『続・激突/カージャック』。見事、同作にて脚本賞を受賞している。厳選された400人のカメラマンと50台以上のTVカメラ、伝統あるドレスコードに身を包んだ取材陣の前に現れたのは、スピルバーグ監督のほか、本年度、第88回アカデミー賞にて同じくスピルバーグ作品『ブリッジ・オブ・スパイ』で助演男優賞を受賞した英国の名優マーク・ライランス、オーディションで巨匠スピルバーグの目にとまり大抜擢された10歳の“奇跡の新人”女優ルビー・バーンヒル、『アイアンマン3』のレベッカ・ホール、「ダウントン・アビー」のペネロープ・ウィルトンといったキャストたち。カンヌのメイン会場となるPalais des Festivalsの赤い大階段を前に、本作のお披露目を盛大に祝った。BFG役のライランスは「楽しいよ、すごく興奮するよ」と興奮を抑えられない気持ちを述べて、登場。会場は割れんばかりの拍手喝采となり、それに笑顔で応じるキャスト、スタッフたちからは本作への確固たる自信が伝わってきた。また、ワールドプレミアにあわせて行われたマスコミ記者会見では、キャストやスタッフ陣が熱い思いを語ると共に、本作の全貌が初めて明らかとなった。スピルバーグ監督は、近年シリアスな作品を撮り続けている中でファンタジー作品を選んだことについて、「想像の中の世界をストーリーとして語るということをしてみたかったんだ。歴史的な映画を作るとき、歴史の事実を正しく伝えるためにこのような想像力は横におかなければならない。しかし、今回の作品はそういう規制がなく、自由な形で展開できた。若いフィルム・メーカーに戻ったような気持ちになったね」と語り、34年前にメガホンを取った『E.T.』を思い起こすようなフレッシュな気持ちで挑んだ作品であることに触れた。本作については、「原作が素晴らしいだけでなく、その原作を友人でもあるメリッサ(・マシスン)が素晴らしい脚本として書き上げてくれた」と、いまは亡き『E.T.』の脚本家である彼女について言及。さらに、「僕はいつも良いストーリーを追い求めているんだよ。ときには子どもたちの顔を見てピンとくることもある。僕はまさにこの『BFG』の原作を子どもたちのために読んであげていたんだ。そのときに子どもたちの反応でよくわかるんだよ。この物語は子どもたちの心をしっかりと掴む美しい物語だから、原作の世界をもっと広げられると思ったんだよ」とコメント。名作を生み出す秘訣は、意外にもありふれた日常の一コマの中にあったようだ。一方、少女ソフィー役を射止めた女優歴わずか2年あまりという“奇跡の新人”ルビー・バーンヒルは、人生で初めての報道陣を前にやや緊張した面持ちをみせるも、「今回の映画は初めての大作です。子どものTVショー番組に出たことはありましたが、今回は本当に夢のような経験をしました。いま、こうしてカンヌ国際映画祭に来ているなんて、すごい経験だと思います。『やったー!』って感じ」と、自ら小さなガッツポーズを披露。天真爛漫な笑顔を見せ、照れながらもしっかりとコメントし、周りの拍手を誘った。そんなルビーの隣に座るスピルバーグ監督は「よくできました◎」の意を込めてか、ルビーの頭をヨシヨシとする場面もあり、温かく微笑ましい会見となった。なお、本作の日本公開は9月17日(土)に決定し、併せて、日本では初となる特報映像も解禁となった。映像では、児童養護施設に暮らす好奇心旺盛な少女ソフィーが、真夜中、突然窓から入ってきた“巨大な手”に持ち上げられ、連れ去られてしまうという、ミステリアスでドキドキのシーンが描かれている!その後の展開が気にならずにいられない本作に、引き続き注目していて。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は9月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日とびっきり豪華なおせち料理ともいえる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の後には、良い意味でオーソドックスな味付けの上質な作品が見たくなるはず。そんな映画ファンには、スティーブン・スピルバーグ監督の最新作『ブリッジ・オブ・スパイ』がオススメだ。実話をもとに、アカデミー賞俳優のトム・ハンクスと4度目のタッグを組む本作。米ソの冷戦が激化した1950~60年代を舞台に、アメリカ人弁護士ジェームズ・ドノヴァンが、かつて弁護を担当したソ連の老スパイと、ソ連の捕虜となったアメリカ人パイロットの交換交渉を進めるため、東西分裂中のベルリンで孤軍奮闘する。老スパイ役のマーク・ライランスが、すでに8つの映画賞で助演男優賞に輝いており、オスカー本命と目されている。一言で表せばスピルバーグ流の“知的活劇”。まさにベルリンの壁が建設されつつある混迷のベルリンに乗り込み、手の内を見せないソ連側と粘り強い交渉を繰り広げるドノヴァンの姿は、「正義と真実を求める」という意味では、スピルバーグ監督がこれまで生み出していた冒険ヒーローに通じるものがある。違いがあるとすれば、ドノヴァンが政府の人間ではなく、保険法を専門にした弁護士…つまり、ありふれた一市民だという点だろう。自国を脅威にさらすスパイを弁護したことで、愛する家族をも危険にさらすことになるドノヴァン。それでも「誰もが平等な裁判を受ける権利を持つ」という信念、そして老スパイとの交流を通し、立場は違えど愛国心に変わりはないと共鳴し合う人間性が、主人公を特別な存在に押し上げる点が、生粋のヒューマニストであるスピルバーグ監督らしい。ドノヴァンの誠実さはそのまま、常に観客に対し謙虚さを忘れないスピルバーグそのものだ。『宇宙戦争』『ミュンヘン』と2本の監督作が全米公開されたのが、2005年のこと。まるで同窓会のようだった『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』、片や最新技術で仏コミックを映像化した『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の2作品で冒険活劇を再定義し、『戦火の馬』『リンカーン』と重厚感あふれる大作を成功させた監督にとって、最新作『ブリッジ・オブ・スパイ』はこの10年を総括する、静かなる集大成といえそうだ。スピルバーグ監督といえば、ロアルド・ダール(『チャーリーとチョコレート工場』)による児童小説を原作に、少女と巨人の冒険を描いた最新作『The BFG』(原題)が今夏、全米公開される予定で、こちらも楽しみになってきた。『ブリッジ・オブ・スパイ』は1月8日(金)より公開。(text:Ryo Uchida)
2016年01月08日ストップモーション・アニメーション『ファンタスティック Mr.FOX』のメイキングブック『ウェス・アンダーソンの世界 ファンタスティック Mr.FOX』が11月13日より限定3,000部販売される。2009年に公開された『ファンタスティック Mr.FOX』は、ロアルド・ダールの児童文学『すばらしき父さん狐』を映像化したアニメ-ション映画。狐とそれを狩る人間の攻防を描いた作品で、パペットの声優にはジョージ・クルーニー、メリル・ストリープ、ジェイソン・シュワルツマンらが起用されている。監督は14年に『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門に輝き、今年12月にはピーター・ボグダノヴィッチ監督とのコラボ作品『マイ・ファニー・レディ』が公開となるウェス・アンダーソン。同書籍は監督本人監修の下、細部までこだわって制作されたミニチュアの世界にどっぷり浸れる1冊となっている。メイキングのみならず、キャストのインタビュー、パペットのデザインや衣装案、ウェス自らのスケッチや、スタッフとのメールのやり取りなども公開される。【書籍情報】『ウェス・アンダーソンの世界 ファンタスティック Mr.FOX』著者:ウェス・アンダーソン翻訳:篠儀直子出版社:DU BOOKS200ページ/B5変形発刊:2015年11月13日価格:3,800円(予価)
2015年10月09日東京・杉並区にある映画館・ユジク阿佐ヶ谷では9月18日から10月3日まで、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)に輝いた『グランド・ブタペスト・ホテル』の監督、ウェス・アンダーソンの特集を行う。ウェス・アンダーソンは、テキサス大学在学中に俳優のオーウェン・ウィルソンと映画の共同制作をスタート。短編映画『Bottle Rocket』がジェームズ・L・ブルックス監督の目に止まり、劇場用にリメイクした『アンソニーのハッピー・モーテル』で長編映画デビューを果たした。これまでにアカデミー賞脚本賞にノミネートされた『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』や、ビル・マーレイ主演の『ライフ・アクアティック』などの作品で監督や脚本を手掛け、14年に公開された『グランド・ブダペスト・ホテル』ではベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞した。今回の特集上映では、ウェス・アンダーソンが監督した『ファンタスティックMr.Fox』と『ムーンライズ・キングダム』の映画2作品を上映する。1作品目の『ファンタスティックMr.Fox』は、『チャーリーとチョコレート工場』の原作者として知られるロアルド・ダールの児童文学をストップモーションアニメ化した映画作品。主人公であるMr.フォックスは、妻と子供のために盗みを止めたが、意地の悪い3人の農場主の近くに引っ越してしまったことで、再び野生の本能が目覚め、盗みを再開してしまう。自分たちの獲物を盗まれた人間たちが怒りだし、人間と動物の戦いが始まる…という物語が展開する。2作品目は、駆け落ちした12歳の少年と少女の逃避行を描いた愛らしい『ムーンライズ・キングダム』。ニューイングランド島に住む12歳の少年・サムが、1年前に恋に落ちた少女・スージーと共にボーイスカウトのキャンプを抜け出し、秘密の場所“ムーンライズ・キングダム”へと向かうのだが、やがて保安官、ソーシャル・ワーカー、スージーの両親、みんなが彼らを捜すうちに平和な村は一挙に嵐や火事に巻き込まれていく。作品を発表するたびに、劇中に登場する可愛らしいファッションや小物が話題を集めるウェス・アンダーソン作品の世界観に、改めて注目してみてほしい。「ウェス・アンダーソン監督特集」は9月19~10月3日、ユジク阿佐ヶ谷にて開催。
2015年08月31日モロッコらしさが凝縮されたアラブの旧市街のフェズ。細い路地が入り組むスークには小さな露店が並び、行き交う人々の間をロバで荷物を届けているような場所。渋谷から東急田園都市線に乗って5分の三軒茶屋、駅近くのエコー仲見世という小さな商店街をフェズに重ね合わせ覗いたのは、モロッコレストランの「Dar Roiseau(ダール・ロワゾー)」。モロッコ料理は、クミン、ジンジャー、シナモン、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパーなど多数のスパイスを使いますが辛さはなく、素材を生かした味わい深い料理です。宗教上アルコールと豚肉を禁じているモロッコですが、ダール・ロワゾーは日本流にゆるく枠を広げたお料理を堪能することができます。ペンダントライトが照らす魅惑的な光、12席のこじんまりしたスペースは、ラピスラズリ色のモロッコタイルが印象的で、昼でも少し暗く夜の匂いが漂います。店主の石崎まみさんは「クスクスとモロッコの料理」という本も出版なさっているモロッコ料理のエキスパート、カウンター席には看板犬のクロちゃんがおとなしく座っています。クスクスとはセモリナ粉をこねて小さく丸い粒状にした物で、具材を盛り付けたクスクスに、スープをかけていただきます。最初はそのままで、次には辛いハリサを混ぜるとより味わい深いものになります。ブルーフェズ柄の平皿に盛られたサラダ。ランチはクスクスと日替わりの2品。トマートスープ、ミートボール、チキンケバブ、ラムケバブ、メルゲーズ、ラムチョップと全部を乗せた王様のクスクスの7種類。基本のスープはすべて同じ、トマトスープとチキンスープを合わせて4~5時間煮込んだもの、大根、ズッキーニ、人参などが入っています。クスクス メルゲーズは人気の一品、自慢のメルゲーズは香辛料を効かせた羊肉や牛肉を仔羊の腸に詰めて作るソーセージのこと、自家製です。ラムケバブ、スパイスを効かせたケバブはとてもおいしい。これは夜メニューの、牛肉のミートボールと落とした卵のタジン。玉子をソースにして食べるモロッコの定番のタジンです。昼から召し上がりたい時は予約してご相談ください。食後はデザートのレモンケーキとミントティー。ポットにたっぷりのミントと緑茶を入れ、ポットを高く持ち上げ、小さなモロッコグラスに勢いよく注ぐのがモロッコ流。フレッシュな香りと口に広がるミントのほのかな苦みとまろやかな甘さ、食後にほっとできるおいしい飲み物です。珍しいモロッコワインを片手に豆や野菜のモロカンサラダ6品、前菜とメインが各2種にドリンク付きの2,500円のお得なコース料理もある夜もオススメ、美味しいモロッコ料理に舌づつみ、話が盛り上がること間違いなしです。Dar Roiseautel.03-3418-8603東京都世田谷区三軒茶屋2-13-17 エコー仲見世商店街内12:00-15:00 18:00-24:00日・月一月不定休・ 公式サイト
2014年12月27日ジョージ・クルーニー、メリル・ストリープをはじめとする豪華ハリウッドスターがボイスキャストを務める話題のアニメーション映画『ファンタスティックMr.FOX』の予告編が解禁!3DやCGが主流の現代にあって、1秒間に24コマ撮りのストップモーション・ピクチャーで2年間をかけて製作された魅惑の映像世界の一端が明らかに!原作はジョニー・デップ主演の『チャーリーとチョコレート工場』の原作「チョコレート工場の秘密」の作者でもあるロアルド・ダール。『ダージリン急行』のウェス・アンダーソンが子供の頃から愛読していたというこの原作を、構想10年、製作に2年を費やしてアニメーション映画化した。かつては盗みのプロとして鳴らしたMr.FOXも、いまは記者として妻と息子と共に落ち着いた家庭人として貧乏ながらも穴で幸せに暮らしている。だが、そんな生活に飽き始めたMr.FOXは、周囲の反対を押し切り丘の上に立つ大木の家を購入。再び野生の本能に目覚め、泥棒稼業も復活させる。だが、Mr.FOXに獲物を盗まれた近隣の農場主たちは大激怒し、キツネVS農場主の戦いの火ぶたが切って落とされることに…。予告編では冒頭に、「俺は何者だ?」と野生であることを忘れて安穏と暮らす自分に疑問を抱く、Mr.FOXが映し出されるが、格好はワイシャツにネクタイ!ジョージ・クルーニーの渋〜い声のおかげで哀愁がさらに増し、思わずクスリとさせられるユーモアたっぷりのシーンになっている。妻のMrs.FOX役にメリル・ストリープ、さらにビル・マーレイ、ウィレム・デフォーなど声だけではもったいないくらいの豪華かつ個性的な面々が顔を揃えている。いったいどのような手段で人間たちと戦うのか?『ファンタスティックMr.FOX』は3月19日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ファンタスティックMr.FOX 2011年3月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2010 Fox and its related entities. All Rights Reserved.
2011年01月20日