トム・ヒドルストンが主演・製作総指揮をつとめた「ロキ」シーズン2がフィナーレを迎えた。最終話の第6話は、シーズン1・第1話と同じタイトルの「大いなる目的」。タイムスリップ(時間移動)を自分の意志で操れるようになったロキは、“在り続ける者”の物語を書き換えた。その物語とは、誰よりも寂しがり屋で愛に飢え、居場所を求めていたロキが大切な友人たちを守るために、時の終わりの玉座につくこと、自ら巨大な“時間織り木”となって時空を司る神となることだった。うすうす予感していたことではあったが、ロキは身を挺して在り続ける者に代わる存在となったのだ。ロキの“究極の選択”に涙が止まらない…シーズン1・第1話といえば、TVA(時間変異取締局)に捕まったころのロキはかなり反抗的だった。「お前ら役人に私の物語を定めさせたりはしない」と吠えるロキに、当時判事だったラヴォーナ・レンスレイヤーが「あなたの物語でありません」と断言している。誰の物語かといえば、在り続ける者による神聖時間軸を守るための物語である。それを書き換えるため、ロキはまずヴィクター・タイムリーが“TVAの心臓”時間織り機を修復しようとする場面(第4話)に戻る。だが、何度トライしてもやはりうまくいかないので、次はタイムリーとO.B.が初対面した時まで遡った。そして数百年をかけてO.B.並の知識を習得し、すべての段取りを把握した上で少々のアドバイスまで添えてタイムリーを時間織り機のもとへ送り出すことに成功する。ところが、織り機が枝分かれした時間軸をまとめ始めたと思いきや、分岐は止まらず広がり続けてしまう。どれだけ織り機の処理速度を上げたとしても、無限に、永久に広がる多元宇宙はそもそも織り機で処理できるものではなかったのだ。その後、シルヴィが在り続ける者を殺そうとする直前(シーズン1・最終話)へと時間移動したロキは、在り続ける者から時間織り機は神聖時間軸を守るための安全装置でしかなく、負荷がかかりすぎると神聖時間軸以外の余分な枝=分岐時間軸を強制的に剪定する仕組みだと聞かされる。織り機を直すためにロキが何度過去に戻り、どうあがいたとしても、途方もないほどの時間の無駄だったわけだ…。やがて、在り続ける者の物語を書き換える“究極の選択”を決心したロキは、それを実行する前に再び時間移動して最も大切な2人に会いに行く。最後に相棒のアドバイスを聞きたかったのだろう、まず向かったのはシーズン1・第1話、TVAでメビウスと初めてじっくり話したタイムシアター、「多才なロキの行動理由を知りたい」とメビウスが言う場面。ロキはこのときすでに、名誉ある目的とは何かと問われ「王座につくこと」と答えていた。「信頼できるのは自分だけ」とも、「私なら皆を楽にできる」とも話していたが、こんな形で繋がるとは思ってもみなかった。さらにメビウスは、レンスレイヤーとの関係性を初めて話すことにもなった。「目的とは、名誉ある重荷。でも重すぎるからといって目的から逃げるな」と“後の相棒”メビウスは言う。「どの重荷を選んだとしても、試練はつきまとう」と話すメビウスと固く握手をするロキ。次に会いに行ったのは、第5話のラストでスパゲティ化する直前のシルヴィ。「どうすればいい?」というロキの背中を押し、ロキはついに覚悟を決める。第4話でも、キーライムパイに囲まれながらシルヴィに「TVAをよりよい場所にしたい」と希望を話していたロキ。やっと見つけた居場所=TVAを救う、という目的のもと奔走してきたロキだが、この時からすでに意志は固まっていたのかも知れない。時間織り機の制御室でメビウスやシルヴィたちが全員集合した様子をゆっくりと見渡した後、織り機への通路を進みながら神の姿になっていくロキ。そして織り機を破壊し、魔法で蔦のような時間軸をつかみ寄せてはより合わせていく。その姿は、まさしく巨大な“時間織り木”だった。『マイティ・ソー』で、ロキが氷の巨人の国ヨトゥンヘイムを滅ぼそうとしたときのビフレストが大木のようだったことをふと思い出し、ソーがジェーンに話していた北欧神話に登場する世界樹(ユグドラシル)が思い浮かんだ。ソーが言っていたように、アスガルドは魔法(フィクション)と科学(サイエンス)が等しい場所だ。時間移動でO.B並の科学を習得したロキは、さらに魔法によって時間軸が有機的に絡まる1つの巨木を作りあげた。費やした途方もない時間は、決して無駄ではなかった。もう彼は裏切り王子でも、嘘と悪戯を愛する神でもない。「ひとりは嫌」だったはずなのに、大切な人たちが自由意思を持って生きられるよう見守ることのできる孤独な玉座についた。ロキ自身が、いわば“在り続ける者”(He Who Remains)となった。あのロキが見せた、究極の自己犠牲だ。神聖時間軸では叶わなかった居場所を、ついに見つけたのだ。その結果、TVAは様変わりした。“未来を木にかけ共に伸びよう”のポスターが張られ、ミス・ミニッツは初期化。O.Bの手元にはTVAガイドブック第2版が到着した。ヴィクター・タイムリー少年にはガイドブックが届けられることもなく、プロトタイプの時間織り機をシカゴ万博で発表することもない。呆然として仕事に身が入らない様子のメビウスは、TVAを辞めるという。子どもたちと遊ぶ自分自身を眺める姿は、やや寂しそうではあるが、吹っ切れた様子でもある。今後のMCUと「ロキ」再登場の可能性は!?そんなメビウスのデスクには在り続ける者の変異体のリスク報告書が届いており、“616周辺で騒ぎを起こした”とあった。アース616とは、MCUの舞台である神聖時間軸のこと。シーズン1・第1話でロキが見た、神聖時間軸での運命のビデオのリールには「ETH-616ロキ・ラウフェイソン」との表記があった。また、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でも、ドクター・ストレンジにクリスティーンが「ここは838、あなたの世界は616」と言うシーンがある。616周辺の騒ぎとは、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』での出来事だろうか。在り続ける者もヴィクター・タイムリーも、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』に登場し、次なるアベンジャーズシリーズ『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』(原題)のメインヴィランとされる征服者カーンの変異体だ。新しいTVAでは、カーンの変異体たちを監視しているのかも。そうなると、ロキが同作に登場する可能性もありそうだ。「ロキ」シーズン1よりディズニープラスにて独占配信中『アントマン&ワスプ:クアントマニア』でカーンをよく知るジャネットが言い表したように、カーンは自分を神だと思っている怪物である。在り続ける者がそうであったように、決して見くびってはならない存在だ。ちなみに『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』は、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のディステン・ダニエル・クレットン監督がメガホンをとり、2026年5月1日全米公開予定とされている。アントマンと娘キャシーほか、サム・ウィルソンの新キャプテン・アメリカ、ケイト・ヴィショップとホークアイ、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のネイモアなどの登場がうわさされ、新たなアベンジェーズとカーンの変異体たちとの戦いが予想されている。ただ、MCUの物語は広がり続ける。「Variety」の特集記事「Crisis at Marvel」ではマーベルが現在抱える様々な問題をあぶり出しているが、新アベンジェーズが立ち向かうヴィランを、征服者カーンから『ファンタスティック・フォー』の宿敵ドクター・ドゥームに書き換える案が出ているという。MCU版『ファンタスティック・フォー』(2025年5月2日全米公開予定)も進行中であるため、十分あり得る話だ。想像を超えるサプライズがいつも得意なMCUだけに、『デッドプール3』(2024年7月26日全米公開予定)に登場する可能性だってある。全米映画俳優組合と全米脚本家組合のWストが終結したいま、今後はどんな物語を描くつもりだろうか。カーン=在り続ける者=ヴィクター・タイムリーを演じる俳優がDVの疑いで裁判にかけられる(現地時間11月29日に初公判)影響は無視できない。少なくとも私自身、1ファンとして看過できない。どんな物語が待っているとしても、どうか、ずっとMCUのファンでいさせてほしいと願うばかりだ。「ロキ」シーズン2はディズニープラスにて独占配信中(全6話)。(上原礼子)
2023年11月13日現在配信中のドラマシリーズ「ロキ」シーズン2には、公開予定の『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』(原題)でメインヴィランとされるカーンが登場。彼の脅威は未だ謎に満ち溢れているが、ロキの吹き替えを務める平川大輔は、「MCU史上、最強にして最恐であり最凶の敵」と、サノスを超えるヴィランになるのではないかと言及している。第1話配信開始後、3日間で「マンダロリアン」シーズン3に次ぐ、世界視聴数を獲得し、2023年の第2位を記録するほどの話題を集めている本作。ロキの身に謎のタイムスリップ現象が起こり、「時間に引きずり込まれ、過去と現在を行き来する」という非常事態に。世界の破滅を避けるべく、シーズン1でも相棒として活躍したTVAのエージェントのメビウスと共に解決の糸口を探っていく。裏切り王子は、世界の時間を股にかけた冒険でどんな悪戯を見せるのか、さらなるカオスが待ち受ける謎解きタイムトラベル・スリラーだ。カーンは、過去・現在・未来、全ての時間を自由自在に操る征服者。パラレルワールド、マルチバースを行き来することができる存在だ。別のユニバースでは、アベンジャーズを殺すなど、指パッチンで宇宙の生命の半分を消失させ、アベンジャーズに苦戦を強いたサノスをも超えると言われる強さを誇り、枝分かれした歴史の中で様々な変異体のカーンが存在していると言われている。「未だにその力や恐ろしさの全ては見せていないような気がしています」と語る平川さんは、「ある意味サノスよりさらに恐ろしい脅威となるヴィランなのではないかと。でも、強大な敵がいるからこそヒーロー達の活躍が輝くと思うので、もういっそ『MCU史上、最強にして最恐であり最凶の敵』として立ちはだかってもらいたいですね」と話す。カーンの変異体は、これまで「ロキ」シーズン1と『アントマン&ワスプ:クアントマニア』に登場。シーズン1では、時空を超えたロキが捕まってしまう“世界の時間の流れを守る”組織 TVA(時間変異取締局)を作り上げ、独裁的に時間軸を管理するカーンが。『クアントマニア』では、ミクロより小さな量子世界を舞台に、マルチバースへ行き来できるデバイスを起動するためのエネルギーコアを取り戻そうと、アントマンらの前に立ちはだかるカーンが描かれた。「ロキ」シーズン1そして本作でも、カーンの新たな変異体が存在感を発揮することに。1893年のシカゴ万国博覧会で自身の発明品を披露する発明家“ヴィクター・タイムリー”として、真面目な様子が描かれた。最終話では、ロキにどのような影響を与えるのか、動向に注目となっている。平川さんも「今作は、今後の『アベンジャーズ/ザ・カーン・ダイナスティ(原題)』の映画にも繋がっていくことが期待されているとのことなので、ファンの皆様は必見です!ぜひ1シーンも見逃さない勢いでご覧下さい!」と本作が超重要作であることを熱弁している。「ロキ」シーズン2はディズニープラスにて独占配信中。(シネマカフェ編集部)
2023年11月11日「ロキ」シーズン2の第5話「サイエンス/フィクション」では、前回のラストで崩壊してしまったTVAを元に戻すため、様々な時間軸をタイムスリップするロキがテンポよく描かれた。「ひとりは嫌だ」とようやく本音を漏らしたロキ。彼が何より望んでいたのは、在り続ける者の襲来を防ぐことでもTVAを守ることでもなく、苦楽を共にしてきた(?)メビウスら友人たちとの再会だった。お馴染みの顔ぶれに会いたくて…数々の分岐時間軸を旅するロキせっかくヴィクター・タイムリーを分岐時間軸のシカゴ万博からTVAに連れてきたのに、いざ時間織り機を直そうとしたら、見事にスパゲティ化されてしまった前回。目を開けたロキは、TVAの制御室に再びタイムスリップしていたが、誰の姿も見えない。「フェイルセーフ・モード」が起動する中、時間軸を監視する部屋も無人で、同じ場所にタイムスリップしてきた未来の自分がいただけ。そこから、様々な分岐時間軸にいる友人たち1人1人のもとへ向かうことになるロキ。それぞれのシーンは長くはないながらも、各キャラクターがどんな人生を望んでいたのか、何が得意だったのかが見えてくるような時間旅行となった。まずは、1962年のサンフランシスコ、アルカトランズ島。“ザ・ロック”と呼ばれた悪名高き刑務所からいま脱出しようとしていた男…a.k.aケイシーである。仲間らしき2人からフランクと呼ばれていた彼は、脱獄不可能といわれたアルカトランズ刑務所から脱獄したものの行方不明となり、クリント・イーストウッド主演で『アルカトラズからの脱出』として映画化された実在の人物フランク・モリスか!?シーズン1・1話では、飛行機をハイジャックして身の代金を奪い、パラシュートで飛び降りたD.B.クーパー事件がモチーフとなっていたが、今回も実際に起きた不可解な出来事がモチーフとなった。その後は一瞬、メビウスと初めて会話したTVAのタイムシアターに行ったり、シルヴィがいる1982年・オクラホマのマクドナルドにも行ったり…。2012年のニューヨークではa.k.aハンターB-15が、小児科医のウィリス先生となっていた。神聖時間軸ではロキが仕掛けたN.Y.大決戦が起こるはずだが、ケガをした少女はどうやら木登りをしていて落ちたらしい。そして2022年のオハイオ州・クリーヴランドには、2人の息子のシングルファーザーであるドンa.k.aメビウスがいた。『アベンジャーズ/エンドゲーム』のタイム泥棒作戦以前であり、ドンの妻は指パッチンで消えていたのかもしれない。念願のジェットスキー販売店を経営しているドン。店名は「ピラニア」。マーベルコミックにはピラニアというキャラクターがおり、「ルーク・ケイジ」(もはや懐かしい)にも登場しているが、まったくの別人ではある…。また、1994年のカルフォルニア州・パサディナでは、大盛り上がりのFIFAワールドカップアメリカ大会の会場…ではなく、売れないSF作家A・D・ダグa.k.a O.B.(ウロボロス)の家に現れた。今回は、スパゲティ化のVFXやプロダクションデザインには引き込まれたが、物理学者でもあるダグの研究室兼書斎のプロダクションデザインは特に見事。画面を停止して目を懲らして見た方も多いかもしれない。天井に設置された巨大なオブジェには、それこそタイム泥棒作戦の装置もよぎる。ダグから教えを請い、望む時間と場所に時間移動を試みようとするロキ。SFでは行動理由(WHY)がすべて、どうしてTVAが壊れる前に戻りたいのか。その理由を“TVAを救うこと”と考えながらレッツ・トライするも、できない場面は久々に笑いを誘う。トム・ヒドルストンはやっぱり、素晴らしいコメディ俳優だ。さらに、こんな時にタイムパッドがあれば…仕組みさえ分かればなぁ…となったところで、ロキが冒頭で胸のポケットにしまったTVAの公式ガイドブックに気づく!これぞタイムミステリーで仕掛けが“繋がる”醍醐味である。第3話でミス・ミニッツとレンスレイヤーがヴィクター少年にガイドブックを託したように、今度はロキがダグa.k.a O.B.にガイドを与えた。最後の1人は、もちろんシルヴィだ。本心では彼らを一心に求めながらも、なかなか“真っ直ぐに”会いにいけない感じ、素直じゃないところが、まさに愛すべきロキらしい。シルヴィに「あなたの望みは?ほら正直に言ってごらん」と言われて、ようやくロキはシルヴィをはじめ彼らが大切な友人であり、彼らと過ごしたTVAを守りたいと、「ひとりは嫌だ」と口にするのだ。本来の神聖時間軸ならば、ロキは母と父を失うも兄ソーとは和解し、地球に居場所を見つけようとした矢先に『インフィニティ・ウォー』でサノスに倒されてしまう運命だった。枝分かれしてきた本作のロキの居場所は、紛れもなくメビウスやB-15、ケイシー、O.B.たちがいるTVA。それが、変異体のロキとしての彼の物語だった。シルヴィから、皆、元の場所で好きなように自分の人生を生きて“自分の物語を書いている”のだからと、一度は自身のエゴを手放すことを決めたロキ。だが、落ち込みソングともいえる「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」の「Oh!Sweet Nuthin’」に乗せてシルヴィの大切な時間軸もスパゲティ化してしまうと、TVAがメルトダウンしたせいで分岐時間軸が次々と消え去っていることがわかる。『インフィニティ・ウォー』のサノスの指パッチンさながらの衝撃の再来である。ドンa.k.aメビウスたちが次々とスパゲティ化していったところで、ロキはようやく時間移動のコントロールを可能にする。そのカギは「誰を思うか」。サイエンス(科学)ではなく、フィクション(物語)だった。「物語を書き換える」と宣言したロキが時間移動して向かった先は、どうやら第4話で描かれたヴィクター・タイムリーが時間織り機の元へ向かう直前のようだ――。残すところ、あと1話。いつも駆け足気味になってしまうのがマーベルドラマの最終話だが、エンドクレジットで流れるザニアックのアーケードゲームの「コインを入れろ」という声の通りに、ロキはリスタート=リライトを試みるのだろうか。最終話でどんな物語に書き換えようというのだろう?TVAを再建するのだろうか?そうなると、もはやロキは“在り続ける者”と同じだけの時空の支配力を手にしているのでは…?ちなみに「ロキ」の公式Instagramは、いまだ「アクセス拒否」となっている。「ロキ」シーズン2は毎週金曜10時よりディズニープラスにて配信中(米国サマータイム終了に伴い、11月10日最終話は11時から配信)。(上原礼子)
2023年11月07日かつてないクリフハンガー回となった「ロキ」シーズン2の第4話は、TVA(時間取締局)の崩壊をくい止めるため、ロキとメビウスが分岐時間軸の1893年・シカゴ万博から“在り続ける者”の変異体、ヴィクター・タイムリーをTVAに連れてくるところから始まる。第2話、第3話と時代をまたにかけてきたロキとメビウスだが、第4話「TVAの心臓」では物語の舞台がTVAへと再び戻ってきた。“O.B.”とヴィクター・タイムリーの“ウロボロス”な関係性ミス・ミニッツは本当に侮れない。まさに“陽気な時計型の怪物”である。前回、ラヴォーナ・レンスレイヤーが真実を知ったら「はらわたが煮えくりかえる」と語ったその理由は、レンスレイヤーが“在り続ける者”の重要なパートナーであり多元宇宙間戦争の指揮官だったが、「プロトコル42」により記憶を消されていたことだと分かった。在り続ける者が玉座を守るために、記憶を消されたレンスレイヤーやTVAの職員たちは自由意思を奪われ続けてきたわけだ。在り続ける者とレンスレイヤーについては、第1話で過去のTVAにタイムスリップしたロキも2人の会話の録音を耳にしている。「共に指揮できてうれしい」「この戦争で殊勲を立てた」と在り続ける者はレンスレイヤーを称え、TVAの社訓というのかキャッチフレーズである「永遠(とわ)に時を」「いつでも」を掛け合い、かなり親密そうだった。この第4話では、ミス・ミニッツが“時の終わり”でレンスレイヤーにその場面を見せていた。ミス・ミニッツがレンスレイヤーに言ったように、“本当に”在り続ける者の変異体なしでTVAを掌握することが狙いなのかどうかは分からない。ドックス将軍とミニッツメンたちを圧死させるという恐ろしいことをしても、それを楽しんでいるかのようなミス・ミニッツである。在り続ける者亡きいま、すべての時間を取り締まるとてつもない権力を手に入れることになるのは誰なのか、今後の第5、6話で描かれることになるのだろう。また、TVAの心臓、“時間織り機”は分岐が伸び続けることから臨界状態となっている。第1話にも登場した「TVAコード1127」の放送が流れ、緊急警報が鳴り響いている危機的状況だ。TVAへやってきたヴィクター・タイムリーは、初めは現実を受けとめきれていないようだったが、やがてこれだけのTVAを自らが(変異体が)生み出したことを実感し、野心がうごめいてるようにも感じられる。「私の“時間織り機”」とも話している。そんなタイムリーが“時間織り機”を見守る部屋で対面を果たしたのは、TVA公式ガイドブックの著者であるO.B.ことウロボロスだ。驚くべきことに、O.Bは「19世紀の発明家ヴィクター・タイムリーに倣った」という。タイムリーはO.B.を敬ってそのアイディアを倣い、O.B.は「その頭脳はアインシュタイン以上」と絶賛するタイムリーの発明に倣ってガイドブックを記した。O.B.もつい呟いていたように、まさしく「自分の尾を噛むヘビ」、ウロボロスだ。それに、O.B.のちょっとばかり回りくどい説明の仕方はタイムリーとよく似ている。そして、「TVAコード1127」状態のTVAには、第1話に登場した過去からタイムスリップしてきたTVAを走り回るロキもいる。シャツ姿で長い髪が乱れ、手にはO.B.に渡されたタイマーを持っているロキを何者かが剪定したからこそ、大仰な防護服を着たメビウスが抽出してロキが戻ってこられた。その剪定した者が未来のロキだったとは、これも実に“ウロボロス”的である。ロキのお悩み相談部屋へようこそ!?TVAの心臓、“時間織り機”を修復するための名案を思いついたO.B.とタイムリーが固く握手をしている様子を見て、シルヴィだけは何かを感じとったようだった。そういえば、シルヴィが在り続ける者を殺したことをO.B.は知っていた。いまの大混乱の理由としてTVAでは周知のことなのかもしれないが、ロキの変異体シルヴィのことも設備管理部の彼は知っていたのかとふと思った。シーズン2のシルヴィは、あのロキの変異体であるのに、かなり情緒不安定気味に、感情面が強く描かれているのが気にかかっていた。シルヴィは自身のように枝分かれた者たちの命があまりにも簡単に失われていくのを目の当たりにしてきたから、やむを得ない。反TVAの立場は揺るがず、在り続ける者の変異体が現れたら1人残らず殺すという(ヴィクター・タイムリーにはそうできなかったが)。自分が変異体であることを認めたくないかのような、どこか気楽なメビウスに対しても辛辣である。メビウスに怒った後、シルヴィがロキと向かった翡翠色のパイがずらりと並んだラウンジは、第2話でメビウスがブラッド・ウルフことX5を思わず殴ってしまったとき、ロキが『アベンジャーズ』での自身の失敗談を話してメビウスを慰めた場所だ。今回、シルヴィの怒りを鎮めるためにロキが持ち出した身の上話は、『マイティ・ソー』での兄ソーとのこと。地球から還ったソーが以前と変わったことを、“ヤワになった”とあざ笑ったとロキは言う。以前のロキなら、シルヴィと同じように「ヤワは命取り」と考えていただろう。だが、シルヴィがタイムリーを救ったのはヤワになったからでは決してない。ロキがメビウスたちの関わりの中で変化を見せたように、シルヴィもあのマクドナルドで何かを得たのだ。シルヴィがTVAの内幕をタイムリーにすべて見せてしまったことが不安なのはよく分かる。そんなシルヴィを「我々は神」なのだからうまく対処できるはずだ、とロキが諭していく。ロキに、こんな聞き上手な一面があったとは!この2人の神は、在り続ける者よりもうまくやれるのか。ミス・ミニッツは初期化、レンスレイヤーは剪定されたが、肝心のタイムリーはおそらくスパゲティ化されてしまったらしい…。ミス・ミニッツが言い残したように、タイムリーは彼(在り続ける者)にはなれなかったのか。「ロキ」史上かつてないクリフハンガー回。残り2話で収集はつくのだろうか?「ロキ」シーズン2は毎週金曜10時~ディズニープラスにて配信中(全6話)。(米国サマータイム終了に伴い11月10日(金)は午前11時から配信)(上原礼子)
2023年10月30日シーズン2は好評もある一方、いまのところ若干ストーリーがとっ散らかった印象が否めない「ロキ」。折り返しとなる第3話では、TVA(時間取締局)の崩壊をくい止めるため、ロキとメビウスが探偵コンビさながらにカギを握る者たちを追って1893年のシカゴ万博へ!シーズン1に登場したものの姿を消していたアニメの時計型キャラクター、ミス・ミニッツの正体と、元TVAの判事ラヴォーナ・レンスレイヤーと共に行動している理由などが明らかにされた。分岐時間軸のシカゴ万博に現れた、在り続ける者=征服者カーンの変異体19世紀末に流行した、軽快なピアノのラグタイム風にアレンジされたマーベル・ファンファーレから幕を開けた第3話のタイトルは「1893」。TVAで時間軸を1つにまとめていた“時間練り機”が、分岐が続くためにオーバーロード状態となり、システムにも異常が発生。困り果てたO.B.は、これらの装置を造った者の“時間オーラの生体スキャン”、つまり“在り続ける者”のスキャンが必要だと話す。また、ケイシー(意外と頼りになる!)は、ミス・ミニッツならばシステムに侵入できるのではないかと案を出す。だが、ミス・ミニッツはシーズン1ラストでレンスレイヤーとともに姿を消しており、ロキとメビウスはひとまず彼女のタイムパッドが反応した1868年と1893年のシカゴへと向かう。緑色の鮮やかなタイと同色のスリーピーススーツ、ハット姿がよく似合っているロキ。すっかり当時の紳士に変身した2人は、まず神聖時間軸の1868年に向かうが、先にミス・ミニッツとレンスレイヤーが貧困街のとある家の窓にTVAの公式ガイドブックを投げ込んだことを知るよしもない。その家にいたのは、少年時代の発明家ヴィクター・タイムリー。ウロボロスことO.B.が書いたTVAのガイドブックを手引きにして、ヴィクターは自身のアイディアを実現させ、分岐した(ガイドブックを手に入れて運命が変わった)1893年のシカゴ万博にて最初の“時間練り機”を紹介するまでになっていた。「彼だ」とロキが慄くシーンは、映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のポストクレジットに入れ込まれた場面。同作のヴィランだったすべての時間の“征服者”カーン、その変異体であるシルヴィに倒された“在り続ける者”に加え、ヴィクター・タイムリーが現れたのだ。ミス・ミニッツは「あのお方(在り続ける者)の計画」に沿って少年時代のヴィクターにTVA公式ガイドブックを渡した、という。ヴィクターをTVAを統治する後継者とするためらしい。ヴィクターのメモにはO.B.がいま渇望している処理速度倍増機もあった。しかし、このヴィクターもやはり、というべきか、投資家のサクラを仕込んでいたり、機械仕掛けズボンのクレームをごまかしたりと、あのロキに「ペテン師」と言われるほどの食わせもの。ミス・ミニッツにそそのかされたのだろうか、レンスレイヤーを裏切ろうともしていた。この第3話は、「ロキ」シリーズの素晴らしいプロダクション・デザインや、『ブラックパンサー』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』などのアート部門で活躍してきたカスラ・ファラハニが脚本に加わり、監督も手がけている。確かに、繰り返し見たくなるほどワクワクする仕掛けが満載となっている。シカゴ万博が描かれた意味今回の舞台となったシカゴ万博については、メビウスが「エジソン」「ホワイトシティ」「H・H・ホームズ」といったキーワードをいくつか挙げている。エジソンが実用化した白熱電球や、電気の活用事例が数多く展示された万博で、レンスレイヤーたちが湖の上から眺めたようなイルミネーションは大変画期的だった。シルヴィがヴィクターを襲った巨大観覧車「フェリス・ホイール」も万博の目玉。「熱気球」ほか、異国情緒溢れる建物やショーなどの“アトラクション”も登場し、万博に遊園地を付設するようになったきっかけもここからだとか。ウォルト・ディズニーの父、エライアスはこの万博の建設現場で働いていたという。「H・H・ホームズ」とは、万博に合わせて連続殺人に及んでいた“最初のシリアルキラー”とされた人物のこと。メビウスはこうした発想の観点が鋭く、観光をしながらも追跡が得意で、シーズン1ではシルヴィの居所も突き止めていたし、もしかしたら神聖時間軸でも、刑事や捜査官、あるいは探偵だったのかもしれないと思えてきた。もっとも、ヴィクターには“奇術師とその執事”に見えていたようだが。また、「ホワイトシティ」といわれたのは、主要館が古代ギリシア・ローマ風の白い化粧石膏を施されていたため、とのことだが、ヴィクターが住んでいたバラックときれいに整備された万博会場との対比に注目してほしい。南北戦争後の1865年に米国憲法修正13条で奴隷制廃止が制定されたとはいえ、北部のシカゴ開催でも「ホワイトシティ」は完全に白人主導の万博だった。分岐時間軸だからこそ、ヴィクターが発明品をプレゼンでき、レンスレイヤーのように正装した黒人女性が会場にいることができたのだ。そして、北欧神話の展示館ではオーディン(よく似ている)とソー、そしてこれまでのMCUには登場していないソーの兄弟バルドルのモニュメントが登場し、ファンが歓喜の声を上げている。神話では、ロキの企みにより非業の死を遂げたとされるバルドル。MCUでは『007』シリーズのダニエル・クレイグが『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で「イルミナティ」の1人としてカメオ出演する予定だったが、新型コロナのロックダウンによって実現されなかったことをコンセプトイラストレイターのダレル・ワーナーや「Deadline」の記者らが当時言及していた。ダレル・ワーナーのInstagramよりそのモニュメントを目にしたロキは、「愚かな一般化だ」と嘆いている。ホームシックとか、仲間はずれで取り残された気分かとメビウスに小馬鹿にされつつも、「バルドルなど誰も知らんだろ」「ソーはもっと小さい」といったロキの精一杯の皮肉は愉快なシーンとなっていた。気まずい再会、再び前回はシルヴィと気まずい再会をしたロキ。今度は、メビウスがかつての同僚で飲み友達ながら、前シリーズで殺されかけたレンスレイヤーと気まずい再会を果たす。彼女は彼女で、メビウスが自分とではなく、ロキと組んでいることに納得がいかない様子だ。しかし、そんなレンスレイヤーもミス・ミニッツに裏切られている。長らく謎に包まれていたミス・ミニッツは、もともとはTVAより以前に“在り続ける者”によってチェスの相手として創られた対話型AIだった。“在り続ける者”はやがてミス・ミニッツに自身でプログラムを書く権限を与えたといい、衝動に従って自分らしくなれたとミス・ミニッツは話している。多元宇宙間で戦争が起き、TVAができても、ずっと“在り続ける者”の傍にいたのに、ずっと物扱いされてきた、実体を持つことを望んでいたと畳みかけるAIは明らかに暴走している。人々が自由意思を奪われ“剪定”されてきたのに、AIのミス・ミニッツには自由意思が与えられていたとは…。奇しくもハリウッドがまさにいま恐れている問題を連想させる存在ともなっている。そして、19世紀末のヴィクターはずっと「自分の発想に技術が追いついていない」と繰り返してきたが、TVAに行けば叶えられることは多いはず。ヴィクターはかなりの曲者だということは、念頭に置いていたほうがよさそうだ。シルヴィの「後悔させないで」という言葉が後を引く。さらに、レンスレイヤーが真実を知ったら「はらわたが煮えくりかえっちゃうよ」というミス・ミニッツの言い方も気になる。“在り続ける者”=ヴィクター=カーンを演じる俳優ジョナサン・メジャーズの裁判次第では、ロキとシルヴィのように変異体をほかの俳優が演じること(例えば、時を超えて“往復書簡”をやりとりしているO.B.役のキー・ホイ・クァンとか)の可能性もありとは思うのだが、果たして…。「ロキ」シーズン2は毎週金曜10時~ディズニープラスにて配信中(全6話)。(米国サマータイム終了に伴い11月10日(金)は午前11時から配信)参考:国立国会図書館「博覧会近代技術の展示場」1900年までに開催された博覧会より(上原礼子)
2023年10月23日MCUが誇るギャップ王子、トム・ヒドルストンが主演を務める「ロキ」シーズン2の第2話が配信。相棒メビウス(オーウェン・ウィルソン)とO.B.(キー・ホイ・クァン)の尽力で何とかタイムスリップ現象が収まったロキ。今回は1977年のロンドン、とある映画のプレミア会場から幕を開ける。そこでは、ロキに負けず劣らず口達者なTVAのハンターX5がブラッド・ウルフという名の映画スターとなっていた。新たなクセ者ブラッド・ウルフに振り回されるロキ神聖時間軸の1977年・ロンドンにやってきたロキとメビウス。ブラッド・ウルフことX5の主演映画『ザニアック!』のプレミア会場で彼を捕らえた2人は、シルヴィの居所を聞きだそうとする。ザニアックとは原作コミックではヴィランのキャラクター。また、劇場にはMCUの『エターナルズ』でボリウッド映画のスターを“演じてきた”キンゴ(クメイル・ナンジアニ)のポスターもちゃっかり映り込んでいる。シルヴィを追跡する任務中に姿を消したX5ことブラッドは、神聖時間軸では映画スターらしく、拡がり続ける時間の分岐を剪定=破壊・虐殺することに疲弊したのか、任務を放棄し神聖時間軸で好きなことをして生きていくことに決めたようだ。『ザニアック!』プレミアに現れたロキとメビウスは当時のフォーマルスーツと蝶ネクタイでキメている。特にトム・ヒドルストンにフリルシャツはベストマッチ。その上、久々にロキが分身や幻影といった魔術を発動する姿を目にすることもできた。さらに、ロキがTVAに初めて来たときとは立場が逆転、今回はX5ことブラッドが“囚人服”を来て首枷をつけられ、御託を並べることになる。そんなブラッドは神聖時間軸でのロキの未来についてファイルを読んだという。『アベンジャーズ』後の『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』時、彼が敵側についたせいで最愛の母フリッガが亡くなることになった未来である。取り調べ中に母親のことをブラッドに持ち出され、一瞬、冷静さを失うロキ。ブラッドはロキに匹敵するほど頭がキレ、とにかく憎たらしいほど口が巧い。演じるのは、サンダンス映画祭などで絶賛を受けた『ブラインドスポッティング』やそのTVシリーズ化でもクリエイターを務めているラファエル・カザル。第2話のMVPである。本シリーズ「ロキ」のロキは、神聖時間軸での未来ーー母の死や父オーディンの死、アスガルドを失うラグナロク、そして自身の死をTVAの映像で一応確認している。とはいえ、『ダーク・ワールド』や『バトルロイヤル』でロキの悪戯・悪行にもはや慣れたソーが兄弟関係を見直し、ある程度“距離を置く”ことでその関係に均衡がもたらされた後、兄弟一緒に新たな故郷を探しに行こうとしていたロキとは違う。ロキがブラッドから「いままでの悪事の数々を償っているだけ」「お前はヴィランだ」「トラブルの元はお前とその変異体たちだ」と言われている姿を見て、改めてそれを再認識する。1977年ロンドンでのブラッドの追い詰め方は、まさに『アベンジャーズ』のころのロキ。いや、それ以上かも。「ロキ」シーズン1では影をひそめていたが、ロキはそもそも嘘と悪戯の神なのだ。第2話タイトルの「ブレイキング・ブラッド」のとおり、シルヴィの居場所を聞き出すためなら拷問まがいの追及をして、いまにもブラッドを粉々に潰してしまいそう(Breaking Brad)な勢い。しかもこのタイトルは、しがない高校教師が麻薬ビジネスに手を染めていく人気海外ドラマ「ブレイキング・バッド」にも引っかけている。「Breaking Bad」には「道を踏み外す。悪事に手を染める。法やルールを破る」といった意味があり、ブラッドのそそのかしにより“悪事”を働くことを思い出したロキのヴィランぶりが顔を出してきた。道を外れるとは、神聖時間軸から分岐した変異体であるロキそのもののようでもある。また、ブラッドの挑発を何とか堪えたロキとは違い、本当の自分の人生を知ることを恐れているかのようなメビウスは、ブラッドに「ひとりぼっちのノーホェア・マン(you're just a Nowhere Man)」と煽られたところで思わず彼を殴ってしまう、という道の外れ方をした。「Nowhere Man」はビートルズの1965年発表の楽曲で邦題は「ひとりぼっちのあいつ」。「自分の見たいものだけを見ている」「世界は君の意のままなのに、何を見失っているかわかっていない」といった意味の歌詞もある。そんなメビウスを、緑色のキーライムパイを食べながら『アベンジャーズ』での自身の経験を持ち出して慰めるロキ。2人の友情は日に日に強まっている。ロキとシルヴィが気まずい再会…2人の思いは平行線一方、シルヴィは第1話のポストクレジットで明かされたように、分岐時間軸の1982年のオクラホマ州ブロクストンにいる。マクドナルドの店員として働いて新しい人生を始めようとしており、シーズン1のラストでロキが願ったように「いま幸せだ」という。ロキとは“時の終わり”で、“在り続ける者”を生かすか殺すか争って以来の再会。2人の間にはピリついた緊張の時間が流れる。この上なく気まずい別れ方をした元恋人同士といった感じ。「自分自身との関係では問題が多い」とメビウスも言うように、自分自身と向き合うことが最も難しい。ロキはシルヴィに、なぜ未来の崩壊寸前のTVAにいたのかを問うが、シルヴィは「あそこには戻らない」とキッパリ。未来が決められた世界は、シルヴィが終わらせた。いまでは皆が自由意思で人生を選べるようになったのだ(だからこそ、分岐が拡がり続けているのだが)。そんななか、分岐時間軸の1982年のマクドナルドからすぐにも逃げ出したそうなブラッド。実は彼の上司、ドックス将軍はすべての分岐の剪定=総攻撃を目論んでいた。それぞれの時間軸で、それぞれの自由意志で人生を謳歌している人たちが数えきれないほどいるのに、それをすべて破壊し大量虐殺を行おうとしていた。ドックス将軍役は、「ゲーム・オブ・スローンズ」で“暴走する”母ライサ・タリーを演じていたことが印象深いケイト・ディッキーだ。全剪定を防ごうとするロキとシルヴィ、メビウスが組んだアクションは初めて目にする光景。息の合ったチームプレイを見せる。ロキとシルヴィはさっきまでの気まずい元恋人同士が嘘のように、手を繫いで魔力を倍増させてドックス将軍の暴走をくい止めるが、時すでに遅し。シルヴィのように誰かに決められた未来ではない、いまを自由に生きていた人々が跡形もなく消し去られていく。それを目の当たりにしたシルヴィは「TVAが問題そのもの。壊れているし腐り切っている」と言い放ち、分岐時間軸のオクラホマに戻っていった。その手には“在り続ける者”を倒したときに受け取った謎のタイムパッド(?)がある。マクドナルドで仲良くなった同僚ジャックと「明日」のことを話して別れるが、この時間軸に「明日」は訪れないかもしれない…。シルヴィがタイムパッドを手に何を思うのか、気になるところだ。そしてロキは、TVAの存在意義を知ってしまった以上、破壊と虐殺は止めたいが、今後はTVAの機能回復を最優先に動いていくことになるだろうか。ロキとシルヴィは同じ人物でありながら相変わらず真逆の立場だ。そのカギとなる“時間練り機”の制御室で、ウロボロスことO.B.とケイシーが出会ったシーンは面白かった。おそらくケイシーはO.B.が記したTVAガイドブックを隅から隅まで読み尽くしている数少ない人物。思わずサインをお願いしてしまうほど、O.B.の大ファンなのだ。ケイシーという強い味方が加わったいま、ロキたちは時間練り機を正常化させてTVAの崩壊を防ぐことができるのだろうか。物語の行方はまだまだ読めない。「ロキ」シーズン2は毎週金曜10時~ディズニープラスにて配信中(全6話)。(米国サマータイム終了に伴い11月10日(金)は午前11時から配信)(上原礼子)
2023年10月16日アベンジャーズの宿敵にしてMCU随一の愛されキャラ、宇宙一の裏切り王子・ロキを主人公にしたマーベル・スタジオのドラマシリーズ「ロキ」待望のシーズン2が配信開始。トム・ヒドルストンやオーウェン・ウィルソン、ソフィア・ディ・マルティーノら続投キャストに、新参加の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下、『エブエブ』)のキー・ホイ・クァンの存在感とアンサンブルが早速炸裂する形で第1話「ウロボロス」が幕を開けた。今シリーズのロキは、『アベンジャーズ』の後に四次元キューブで逃げ出したロキ=“変異体”で、TVA(時間変異取締局)という未知の場所が舞台となる。TVAでは、タイムキーパーと呼ばれる者たちが時間軸を統一した“神聖時間軸”を作り、本来の運命とは違う、そこから枝分かれた者を“変異体”と呼んで“剪定”してきた。神聖時間軸のロキは残念ながら『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の冒頭で死を迎えており、今シリーズはロキのもうひとつの物語としてその活躍を楽しむことができるため、シーズン2が製作されるほど愛される作品となっている。前シーズンのラストは、TVAの秘密が暴かれた。ロキの別の変異体・シルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)によって、タイムキーパーは実はロボットにすぎず、神聖時間軸を守るために働いてきたメビウス(オーウェン・ウィルソン)やハンターB-15(ウンミ・モサク)らTVAの職員たちはみな、元の人生と自由意思を奪われ記憶を消されてきた変異体たちだった…という事実が明かされた。神聖時間軸を守るための“剪定”は、いわば虐殺行為だったのだ。ロキとシルヴィは、その筋書きを作った“在り続ける者”の後を継ぎ、神聖時間軸を司るTVAの支配者となるか、彼を倒し無数の彼の変異体=悪魔を出現させるか、究極の選択を迫られるが、シルヴィは在り続ける者に刃を向けた。在り続ける者が殺されたことで神聖時間軸はもはや意味をなさず、時間の分岐は広がり続け、TVAは大混乱に陥っているーー。おなじみMARVELのタイトルクレジットには、これまでのMCU作品の名場面が散りばめられているが、“在り続ける者”をはじめ、ムーンナイトやミズ・マーベル、新ブラックパンサー、新キャプテン・アメリカ、そしてアントマンらの姿もある。フェーズ5まで紡がれてきたMCUの新しい主人公たちだ。こうしたキャラクターたちとどう関わっていくのか、そもそも関わるのか否かも不明だが、今シーズン第1話のロキはTVAで謎のタイムスリップ(時間移動)現象に見舞われている。逃げ回るうちに、音楽を聴きながら呑気に床を磨いていたケイシー(ユージン・コルデロ)の近くに貨物カートで激突。そのずっこけぶりやヨロヨロと立ち上がりながら、誰にも聞かれてないのに「大丈夫」「おはよう」と強がるロキを見て、タイムミステリーと謳われた本シリーズに貫かれている、トムヒが体現するシリアスだからこそ際立つユーモアに“ロキが帰ってきた!”と実感する。タイムスリップを繰り返すロキは、メビウスが言うように「助けが必要」な感じだ。「誕生と死を一度に見ている」ようで気味が悪いと正直に話してくれるメビウス。まずは、やたらとタイムスリップしない“在り続けるロキ”に戻るため、2人は設備管理部のウロボロスの元へ向かう。キー・ホイ・クァン演じるO.B.ことウロボロスって何者!?おそらくシリーズ2のキーパーソンとなるウロボロス、通称O.B.を演じるのが『エブエブ』でアカデミー賞を受賞したキー・ホイ・クァン。どこか抜けているように見えても筋が通っているギークで、仕事熱心なO.B.はハマり役だが、『エブエブ』での評判があったとはいえ、アジア系のステレオタイプ的な役柄にはめられているようにも見える。『エブエブ』での“妻”ミシェル・ヨーや、トニー・レオンらアジアを代表するレジェンド俳優に続くキー・ホイ・クァンのMCU参加は喜ばしいことではあるのだが。今シリーズの製作総指揮ケヴィン・R・ライトが「Variety」に語ったところによれば、撮影開始2か月前、『エブエブ』が全米拡大公開される直前にキャスティング・ディレクターから「急いでキーに会ったほうがいい。彼こそがO.B.。おそらく月曜日までに大量のオファーが彼のもとに集まるはずだから」と電話があったのだとか。その後の『エブエブ』の大躍進と彼の再ブレイクは周知の通り。早めに声がけしていて大正解ではあった。日本語吹き替えはベテラン声優の水島裕だ。映画ファンにはサモ・ハン・キンポー、TV放映時のルーク役マーク・ハミルなどの吹き替えで知られるが、『エブエブ』でもキー演じるウェイモンドの日本語吹き替えを担当している。全宇宙にカオスをもたらす強大な悪に家族で立ち向かう、という点では確かに『エブエブ』と「ロキ」とはそれほどかけ離れてはいないかも。とにかく、キーの存在が利いている。O.B.によれば、TVAでタイムスリップは起こるはずがないというが、そんな会話の途中でもロキは過去へタイムスリップしてしまう。“在り続けるロキ”に戻るためには、留まりたい時間先の人が時間オーラ抽出器を使うと説明しながら、過去のロキから時間オーラ抽出器を作成して「メビウスってやつが来たら渡して」と言われていたことを思い出すO.B.。そして、一歩間違えば、ロキはスパゲティ化され分子が散り散り、抽出する役目のメビウスも皮膚が剥がれるかもしれない…とO.B.はさらりと言う。こうしたやりとりは、タイムミステリーものの醍醐味が詰まった会話だった。しかも、それぞれコメディ経験豊かな俳優たちが演じるのだからテンポ感がたまらない。また、広がり続ける分岐に“時間織り機”が対応できずオーバーロードしている、とO.B.は気づく。TVAのガイドブックを記した人物だけあり、まるで生き字引。O.B.はいったい何者?どこから剪定されてきたのだろうかと考えてしまう。ウロボロスとは自身の尾を飲み込み、輪のようになった蛇や竜のこと。無限であり、輪廻を意味する。広がり続ける分岐を剪定しなければ、TVAはいずれ破滅する。だが、枝分かれした変異体を剪定と称して虐殺を続けるなんて正しい道ではない。しかし、ロキが“在り続ける者”から聞いたように、このままでは悪意や暴力や戦争が解放され、時空を超えて“在り続ける者”=征服者カーンの変異体たちがやってきてしまう。変異体を脅威とみなして剪定することの是非は今シーズンのテーマとなりそうだが、カーンたちの襲来を防ぐためには剪定し続けるしかないのかも…と話すロキ。これではまさに堂々巡りである。ロキがそう話しながらメビウスに指し示したTVAの壁画は、大量のスパイダーマンやヒーローたちが戦っているようにも見え、アベンジャーズの次なる戦いを予感させ、『スパイダーマン:アクロス・ザ・ユニバース』での出来事も想起させた。シルヴィはなぜ、1982年のオクラホマに!?さらにポストクレジットでは、“在り続ける者”を倒した後のシルヴィが、なぜか1982年のオクラホマ州ブロクストンに現れ、マクドナルドに入っていた。海外ファンからの指摘によれば、この地はマーベル・コミックスでソーがアスガルドを再建した場所という。MCU映画、つまり神聖時間軸では『マイティ・ソー バトルロイヤル』の後、ソーやヴァルキリーはスウェーデンにニューアスガルドを築いていた。製作総指揮のライトは先述の「Variety」に、「ロキとソーに再びスポットを当てることは、常に私たちが作る物語の優先事項でした」とも語っている。「しかし、その再会を本当に充実したものにするためには、ロキを感情的にある場所に連れていかなければなりません。それがこの2シーズンのゴールだと考えています」というのだ。つまり、別の時間軸のニューアスガルドでロキ、もしくはシルヴィが兄ソーと再会する可能性があるということか。ロキの変異体にとって、神聖時間軸では叶わなかった“故郷”を得ることができるかもしれない。それならば、ロキのもうひとつの終着点として確かに申し分ない。マーベル・スタジオのドラマシリーズは、新たな試みとなった「ムーンナイト」や「シー・ハルク」、そして劇場公開映画『マーベルズ』につながる「ミズ・マーベル」はMCUの拡張性と多様性を感じさせたが、キャストが豪華だった「シークレット・インベージョン」辺りになると、あまりにも拡がりすぎ、残念な退場(キャラクターの死)もあって正直言って乗れなかった部分がある。もし「ロキ」に、こうしたハッピーエンドが待ち受けているとしたら大変楽しみだ。ただし、これまでケヴィン・ファイギが配信日決定の際にも触れず、「Variety」でのライトも「不可欠な役割を果たしている」と語った“在り続ける者”こと征服者カーン、今シーズンではヴィクター・タイムリーを演じるジョナサン・メジャースについては残念である。再撮できない上に、まだ結審していないことを逆手にとっている気さえする。DVで訴えられたが、無罪を主張し審理が続いているメジャースが、これから展開するシーズン2には想像した以上にがっつりと出演していることにはあらかじめ触れておきたい。「ロキ」シーズン2は毎週金曜10時よりディズニープラスにて配信中(米国サマータイム終了に伴い11月10日は11時から配信)。(上原礼子)
2023年10月09日マーベル・スタジオが贈るドラマシリーズ「ロキ」のシーズン2がディズニープラスにて日米同時配信開始。“裏切り王子”の異名を持ち悪行を繰り返すヴィランでありながら、なぜか憎めず世界中で愛されているロキ。そんなロキについて、兄ソー役のクリス・ヘムズワースは「敵か味方か分からない」と言い、本シリーズで脚本を務めたマイケル・ウォルドロンは「冷酷だけどコミカル」と表現、MCU全作品のプロデューサーを務めるケヴィン・ファイギは「強力なパワーを持つ一方で不完全」と語るように、その“二面性”が世界中を夢中にさせる理由だと明かした。幼少期は家族に愛されて育ったロキだが、父オーディンらと血の繋がりがなかったことを知ってからは兄ソーへの嫉妬心が爆発。神の国アスガルドの王座を自分のものにしようと、嘘と裏切りを駆使し、幾度となく悪事を繰り返すヴィランとなる。しかし、ロキの行動にはロキなりの正義や思いも描かれている。アベンジャーズのひとりでもあるソー役のヘムズワースはロキについて、「悪役なのに愛さずにはいられないキャラクターで興味深いですよね。ロキはいつも善悪の境界線上を歩いていて、どちら側に行くのか分からないんですよ」と語る。クリス・ヘムズワース実際にロキは、ヴィランとしてソーの命を狙ったと思いきや、亡き母フリッガの仇を取るためにソーとの共闘を決意するなど、嘘と裏切りにより“敵”か“味方”か分からないスリルを観る者に与え翻弄している。ドラマシリーズ「ロキ」で脚本を務めたウォルドロンは、「ロキは邪悪で恐ろしい一面を持っていますが、実はコミカルな一面もある。この悪なだけではない部分が魅力だと思いますし、皆に愛される理由です」と説明する。『マイティ・ソー』(11)では、目的のためには手段を選ばない冷酷さを幾度となく発揮したロキ。だが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17)では、『アベンジャーズ』(12)でボコボコにされたトラウマがある天敵ハルクの姿を見た途端に震え上がったかと思いきや、そのハルクにソーがコテンパンにやられているのを目にすると人目もはばからず大喜びするといった、地球侵略を企てていたヴィランとはまるで異なる感情豊かでコミカルな一面も披露した。トム・ヒドルストンそして、マーベル・スタジオ社長のファイギも、「ロキは、強力なパワーを持つヴィランでありながらも、MCUのヒーロー達と同じように不完全で弱みがある。それがキャラクターとしての親しみやすさにつながっているんです」と解説。『アベンジャーズ』では自慢の話術と魔術でヒーローたちを翻弄するほどの強大なパワーを見せる一方で、会話中につい感情的になり、言ってはいけない計画をポロリと口走るといった抜けている一面も。そんなギャップがロキの憎めない“可愛らしさ”を生み出している。本作は、そんなマーベル作品屈指の愛されヴィラン・ロキを主人公に迎えたドラマシリーズ。トム・ヒドルストンが「シーズン1は驚きに満ちていましたが、シーズン2はさらに充実します」と語るように、これまで見たことないロキの魅力が示されることになりそうだ。「ロキ」シーズン2は10月6日(金)よりディズニープラスにて独占配信中。(シネマカフェ編集部)
2023年10月08日マーベル作品屈指の人気を誇る、“裏切り王子”の異名を持つヴィランを主人公にした「ロキ」のシーズン2が10月6日(金)午前10時よりDisney+(ディズニープラス)独占で日米同時配信(米国サマータイム終了に伴い11月10日は午前11時から配信)。ロキ役のトム・ヒドルストンやMCU全作品のプロデューサーのケヴィン・ファイギのコメントや貴重な秘蔵オーディション映像をはじめ、“ロキ”誕生からの12年の軌跡をおさらいする特別映像が解禁。ヴィランとして誕生しながら、唯一無二の魅力で世界的人気キャラクターとなったロキの歴史を紐解く。『ソー』シリーズや『アベンジャーズ/エンドゲーム』など数多くのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に登場し、数々の悪行の一方で数々の失敗を繰り返したり、ときには兄弟の強い絆を思わせたりと、嘘と悪戯を愛する姿がどこか愛らしく“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。解禁された特別映像では、自信たっぷりな表情から、何かを企む怪しげな笑顔、物思いにふける哀愁溢れる表情まで、長いMCUの歴史の中で観客の心を掴んできたロキの多彩な面が映し出される。初登場を果たした『マイティ・ソー』撮影当時、初めてロキの特徴的な角の冠と緑のマントを身に纏ったシーンでは、「最高です。今日初めてこの衣装に袖を通したんです。着ているだけでパワーが湧いてきそうです」と、これから始まる歴史に興奮を隠し切れないトムの様子が記録されている。MCUの全作品のプロデューサーであり、マーベル・スタジオ社長のファイギは当時をふり返り、「ロキがMCUに登場してから10年以上が経つ。初日からみんなの心を奪い、MCUの最も愛されるキャラクターの一人になった」と語る。トムも、「『マイティ・ソー』の最初のオーディションは、今でもはっきり覚えている」と歴史に思いを馳せつつ、「ロキの好きなところはその振り幅の広さ。お茶目な時もあれば、荒々しい時もある」とその多面的な魅力を告白。ケヴィン・ファイギ12年もの歴史の中で、映画作品6本に登場し、世界中のファンを熱狂させるほどの魅力を積み重ねてきたロキ。ここまでの人気者になったことについて、ファイギは、「ロキがこんなにも愛されるようになったのはトム・ヒドルストンのおかげだ」と断言。そして「だからこそロキのシリーズを作りたかった」と語り、描き切れていないその魅力を届けるために、ヴィランが主人公を務めるというMCU初の試みに挑んだことを明かした。そんな「ロキ」のシーズン1では、時空を超えたロキが“時間の流れを守っている”組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、枝分かれしてしまった世界の時間を修復するミッションに協力させられる姿が描かれた。シーズン2では、謎の“タイムスリップ現象”に見舞われたロキが“世界の破滅”という未曾有の危機を防ぐために、嘘と裏切りを駆使して奔走する。トム・ヒドルストン本作についてトムは「今回はさらに限界を超え、ロキのトリックのレパートリーを増やす。次のステージにいけるのは興奮するし、刺激的だ」と意味深に語り、これまでも多彩な姿を見せてきたロキの新たな一面が描かれていくことを期待させる。さらに製作総指揮を務めるケヴィン・ライトは、「視聴者の皆さんがこの世界に引き込まれてくれて嬉しいです。シーズン2はさらに『ロキ』の世界を拡大させる」と新たなロキの物語に自信を覗かせている。「ロキ」シーズン2は10月6日(金)10時よりディズニープラスにて独占配信。(シネマカフェ編集部)
2023年10月05日「ロキ」シーズン2において、“裏切り王子”の異名を持つヴィランでありながら、ファンから愛されるロキの日本版声優・平川大輔の続投が決定した。10年以上に渡って演じ続けてきた平川さんは、「ロキが主人公のドラマ作品が決定した時も感慨深かったですが、そのシーズン2が決定し、再び吹き替えを担当させて頂けることが決まった時は本当に嬉しかったです!」と続投に歓喜。前作では、時空を超えたロキが時間の流れを守っている組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、世界の時間を修復するミッションに協力させられる姿が描かれた。ミステリアスさが加速するシーズン2では、謎の“タイムスリップ現象”に見舞われたロキが、世界の破滅という未曾有の危機を防ぐために奔走する。平川さんは今回の物語について「ミステリアスなタイムトラベルの冒険に出ます。シーズン2でも、皆さんにより愛して頂けるキャラクターになっているのではないかと思います」と説明。さらに「時に狡猾だったり、不敵だったり、かと思えば思いも寄らぬアクシデントに驚いたりガッカリしたりキレてみたり、さらにその微笑みはとてもキュート…。そして時おり見せるどこか寂しげな表情や迷い、苦悩する姿は、神でありながらどこか人間っぽくも見えて親近感を感じさせます。そんなくるくると変わるロキの表情は彼の最大の魅力の1つだと思います」と力説している。今回、ロキの前に立ちはだかると言われているのが、前作に登場し、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』でも過激な活躍を見せた“征服者”カーンの変異体と言われる“ヴィクター・タイムリー/在り続けるもの”。枝分かれした歴史の中で様々な“変異体”のカーンが存在していると言われている。平川さんも「今作は、今後の『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ(原題)』の映画にも繋がっていくことが期待されているとのことなので、ファンの皆様は必見です!ぜひ1シーンも見逃さない勢いでご覧下さい!」と熱烈な期待を込めている。さらに、ロキの相棒メビウス役の志村知幸、“もうひとりのロキ”シルヴィ役の佐古真弓、〈マーベル史上最凶の敵〉カーンのひとりヴィクター・タイムリー役の中村和正、可愛い時計型キャラクター ミス・ミニッツ役の松浦裕美子、ラヴォーナ・レンスレイヤー役の鷄冠井美智子、ハンターB-15役の斉藤貴美子の続投も決定。新たにMCUの仲間入りを果たす新キャラクターO.B.を水島裕が演じることも決定した。「ロキ」シーズン2は10月6日(金)10時~ディズニープラスにて配信。(シネマカフェ編集部)
2023年10月03日トム・ヒドルストンが主演、製作総指揮もつとめるマーベル・スタジオが贈るドラマシリーズ「ロキ」シーズン2が、10月6日(金)よりディズニープラスにて配信開始。この度、本作のメイキングシーンを含む、“裏切り王子”ロキの魅力が伝わる特別映像が解禁された。『ソー』シリーズや『アベンジャーズ/エンドゲーム』など数多くのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に登場し、数々の悪行の一方で失敗を繰り返したり、ときにはソーとの兄弟の強い絆を思わせたりと、完璧でない天邪鬼な一面や、嘘と悪戯を愛する姿がどこか愛らしく“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。シーズン1では、時空を超えたロキが“時間の流れを守っている”組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、世界の時間を修復するミッションに協力させられる姿が描かれた。シーズン2では、謎の“タイムスリップ現象”に見舞われたロキが“世界の破滅”という未曾有の危機を防ぐために、嘘と裏切りを駆使して奔走する。解禁された特別映像では、トム・ヒドルストンが「TVAに戻れてワクワクする!」と満面の笑みを見せ、劇中の多彩なロキの表情が映し出されていく。カリスマ、お茶目、嘘つき、悪戯好き、野心家、ひねくれ者…とあまりにも多様な面を持つロキ。そんな彼に共演者たちもすっかり夢中になっているようで、別の時間軸を生きる“もうひとりのロキ”シルヴィを演じるソフィア・ディ・マルティーノは「すべてがレベルアップしている。スケールがでかい。トムのスーツ姿が見られるよ。みんなが喜ぶに決まっている!」と、笑顔見せながら説明。そして本作から新たにMCUの仲間入りを果たす、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞助演男優賞を受賞した注目の名優キー・ホイ・クァンの姿も。ちょっとトボけたTVAの一員O.B.を演じる彼も、「ずっとMCUのファンだったんです。この素晴らしいシリーズに参加できて嬉しい限りです」とMCUと「ロキ」への愛を語り、笑顔を見せた。シーズン2の物語の全貌はロキらしく謎に包まれたままだが、ロキは“世界の破滅”を避けるべく、シーズン1でも相棒として活躍したTVAのエージェントのメビウス(オーウェン・ウィルソン)とともに解決の糸口を探っていく。映像でトムは、「シーズン2ではロキが自分のことをより理解していく」「(ロキは)新たな家族を見つけた。新しい絆を作るチャンスも。最後にはその絆こそがすべてだと実感する」と視聴者へ“謎解き”をうながすかのように語り掛け、これまでとは違うロキの姿も新たに描かれることを告白。製作総指揮のケヴィン・R・ライトも「このキャラクターを通して、MCUの新たな一面を見せる」とチャレンジングな姿勢を語っている。撮影中もお茶目におどけたり、共演者と熱い抱擁を交わしたり、座長として皆へ呼び掛ける、といったカリスマ性を発揮し、スタッフ・キャストからも愛されていることが伝わるトム。そんなトムが演じる“愛されヴィラン”のロキは、世界の“時間”を股にかけた冒険で今度はどんな悪戯を見せるのか、注目だ。「ロキ」シーズン2は10月6日(金)10時よりディズニープラスにて配信(米国サマータイム終了に伴い11月10日は11時から配信)。(シネマカフェ編集部)
2023年09月29日アベンジャーズを困らせた“裏切り王子”がミステリアスなタイムトラベルの冒険を繰り広げる、マーベル・スタジオのドラマシリーズ「ロキ」シーズン2が、10月6日(金)よりディズニープラスにて日米独占配信決定。お茶目で、ひねくれ者で、野心的といったロキの魅力が無数に詰まった予告編とキービジュアルが解禁された。『マイティ・ソー』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズなど数多くのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に登場し、数々の悪行の一方で数々の失敗を繰り返したり、ときには兄弟の絆を見せたり、完璧でない天邪鬼な一面や、嘘と悪戯を愛する姿がどこか“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ(トム・ヒドルストン)。彼が主人公となった「ロキ」シーズン1では、時空を超えたロキが“時間の流れを守っている”組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、“世界の時間”を修復するミッションに協力させられる姿が描かれ、米国で当時のディズニープラス史上最高のオープニング成績を記録した。解禁されたシーズン2の予告編では、ロキの身に謎の“タイムスリップ現象”が起こり、「時間に引きずり込まれ、過去と現在を行き来する」という非常事態が勃発。さらに、「あの光景が真実なら、この世界はなすすべなく破滅する」と不穏な台詞も。物語の全貌はロキらしく謎に包まれたままだが、“破滅”を避けるべく、シーズン1でも相棒として活躍したTVAのエージェントのメビウス(オーウェン・ウィルソン)とともに解決の糸口を探っていく。突然のタイムスリップにびっくりしちゃうお茶目な姿を見せたかと思えば、「度を越してないか?」と尋ねられても「ちっとも」とひねくれたり、何かを画策しているような野心的な姿も魅せる“愛されヴィラン”のロキ。別の時間軸を生きる“もうひとりのロキ”シルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)や、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァン演じる謎のトボけた新キャラクターO.B.も絡み合い、ロキのタイムトラベルはよりカオスと化していくが、彼らはこの事態を解決できるのか?そして映像には“破滅”を引き起こす原因と考えられる者の姿も…。「ロキ」シーズン1に登場し、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』でもメインヴィランとして過激な活躍を見せた“征服者”カーン(ジョナサン・メジャース)。アベンジャーズの新作『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』(原題)で“次のサノス”とも目されているヴィランだ。併せて、謎の時計型キャラクター、ミス・ミニッツの手のひら、ではなく、“時間”の上で転がされるロキを描くビジュアルなど2種のキービジュアルも解禁。“嘘”と“裏切り”を駆使してロキはタイムトラベルから抜け出せるのか、見逃せない。2018年に「エンパイア」誌が発表した“最も偉大な悪役”ランキング(※一般投票)ではダース・ベイダー、ジョーカーに次ぐ第3位の快挙を成し遂げるなど、“愛されヴィラン”として人気のロキ。演じるトム・ヒドルストンが「シーズン2ではキャラクターが沢山出てきて、もっと危険なマルチバースが描かれる!」と観客を“裏切る”ことを示唆している。「ロキ」シーズン2は10月6日(金)よりディズニープラスにて独占配信。(シネマカフェ編集部)
2023年08月01日Disney+のトム・ヒドルストン主演ドラマ「ロキ」シーズン2の配信開始日が、10月6日に決まった。ケヴィン・ファイギがディズニーのイベントで、マーベル・スタジオがSNSなどで発表した。「ロキ」はマーベル・スタジオのドラマの中で初めて「シーズン2」が作られた作品。キャストはトム(ロキ)、ソフィア・ディ・マルティーノ(シルヴィ)、オーウェン・ウィルソン(メビウス)が続投、新たに『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァンが加わる。しかし、ファイギはシーズン1にタイムキーパー役として登場したジョナサン・メジャースの続投については触れなかった。ジョナサンは3月25日に家庭内暴力の容疑で逮捕され、6月に審問を控えている。「ロキ」のほか、「ホークアイ」のスピンオフドラマ「Echo(原題)」が11月23日に全話一挙配信となることが分かった。「ホークアイ」でエコー/マヤ・ロペス演じたアラクア・コックスが主演する。Netflixで過去に打ち切られたドラマ「デアデビル」より、チャーリー・コックスが演じるデアデビル、ヴィンセント・ドノフリオが演じるキングピンも登場。チャーリーとヴィンセントはDisney+で新しく生まれ変わる「デアデビル」ドラマ「Daredevil: Born Again(原題)」にも出演するが、こちらは現在ハリウッドで起きている脚本家たちのストライキの影響により、製作が中断されている。(賀来比呂美)
2023年05月17日トム・ヒドルストンがタイトルロールを演じたドラマ「ロキ」について、ロキがバイセクシャルであることを劇中でカミングアウトしたことについての思いを語った。「ガーディアン」紙とのインタビューで、「(ドラマを)やってほしいと頼まれたのは、本当に光栄でした。私たちはみんな、キャラクターの完全な状態を保ちたかった。なにか新しいことをする一方で、人々が愛してくれた部分を失ってはならないと思いました」とドラマの方向性についての考えを明かした。また、「それと、ロキがバイセクシャルをカミングアウトしたことが、すでにそれを見抜いていた人たちにとって意味のあることであったと願っています」と語った。カミングアウトのシーンは、表現については「小さな一歩であり、まだまだこれからです」としながらも、「私たちにとって確実に重要なものでした」と手ごたえを感じている模様。ファンは、「私にはすごく意味があった。さりげない表現だったのが、とてもよかった。あからさまなカミングアウトは、すべての人が受け入れられるとは限らないから」「あのシーンは意味があったどころか、私にとってすべてだった。うれしくて大声を上げた。大好きなキャラが、私と同じ(セクシュアリティ)だなんて誇らしい!」などの声をツイッターで上げている。「ロキ」はシーズン2への更新が決まっており、まもなく撮影が始まるという。Photo by John Phillips/Getty Images for Walt Disney Studios Motion Pictures UK(Hiromi Kaku)
2022年05月09日Disney+のマーベルドラマ「ロキ」シーズン1でTVAの分析官メビウスを演じたオーウェン・ウィルソンが、シーズン2にも出演するという。オーウェン本人が「WIRED」のインタビュー動画で認めた。Googleで「Is Owen Wilson」(オーウェン・ウィルソンは)で始まる、頻繁に検索されている事柄についてひとつひとつ丁寧に答えていったオーウェン。「オーウェン・ウィルソンは『ロキ』に戻ってくる?」という質問に「イエス。『ロキ』に戻ってきますよ。まもなく撮影が開始になると思います」と語った。続けて「『ロキ』(シーズン1)の製作では素晴らしい時間を過ごしました。トム・ヒドルストン、撮影に関わったみんなと過ごせて楽しかったです」と振り返った。「ロキ」シーズン2に帰ってくるキャストは、主役のトム・ヒドルストン、オーウェンのほか、ラヴォーナ・レンスレイヤーを演じるググ・バサ=ローも決定している。ググは今月2日(現地時間)に放送された情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」で、「レンスレイヤーをひたすら愛しています。彼女についてもっと知ることができるのはとても楽しみですし、視聴者のみなさんが、次のシーズンに期待してくれているのもすごくうれしいです!」と語っていた。(Hiromi Kaku)
2022年02月15日Disney+で配信中のトム・ヒドルストン主演ドラマ「ロキ」が最終話(第6話)を迎えた。ポストクレジットシーンに「ロキはシーズン2で戻ってきます」と表示され、今作は全6話のリミテッド・シリーズかと思われていたが「シーズン1」だったことが明らかに。Disney+ではこれまでに第1弾が「ワンダヴィジョン」、第2弾が「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」とMCUのドラマが配信されてきたが、シーズン2の製作がはっきりと示されたのは第3弾の「ロキ」が初めて。シーズン2については、「ロキが戻ってくる」ということでトムの続投は明らかだが、ほかのキャストや配信時期などの詳細は分かっていない。今後のマーベルドラマとしては、MCU初のアニメドラマ「ホワット・イフ…?」、ジェレミー・レナー主演作「ホークアイ」が配信を控えている。「ロキ」のシーズン2が製作されることに、ファンは「やったー!」「最高のファイナルだった。シーズン2が楽しみ」「次のシーズンは6話より多く製作してくれるといいな」などとツイッターで喜びの声を上げている。【以下、「ロキ」シーズン1の最終話に関するネタバレあり】「ロキ」の最終話では、『ドクター・ストレンジ』の続編『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』(原題)につながる描写があり、同作への期待がますます高まったという声も多く見られる。(Hiromi Kaku)
2021年07月15日マーベル・スタジオが贈る最新ドラマシリーズの謎解きタイムトラベル・スリラー「ロキ」。最新話配信の度にTwitterにトレンド入りし、盛り上がりを見せている本作の最終話の配信を7月14日(水)に控え、ロキが登場した『マイティ・ソー』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までの映画全6作品を1分で振り返る特別映像が解禁。ナレーションをロキの日本版声優・平川大輔が務める。“裏切り王子”の異名を持ち、嘘と裏切りを駆使して悪行を繰り返すヴィランでありながら、なぜか憎めず世界中のファンから愛されているロキ(トム・ヒドルストン)。ソー(クリス・ヘムズワース)の義弟で、数々の悪行の一方で失敗を繰り返したり、ときに兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、“カリスマ”、“ずる賢い”、“可愛い”、“天邪鬼”…など、ひと言で表すのが難しいほど多くの魅力に溢れたキャラクターだ。初登場となった『マイティ・ソー』(11)では、王位継承者である兄ソーへの嫉妬から、故郷アスガルドの王座を狙う。敵とも密約を結ぶなど“裏切り”を駆使するも、ソーに阻止され計画は失敗。次なる『アベンジャーズ』(12)では地球征服を画策し、アベンジャーズの敵として、ありとあらゆる嘘と“裏切り”でヒーローたちを振り回す。ミステリアスな色気とカリスマ性を発揮しつつも、最後はハルクにこてんぱんにやられる負け顔を披露し、同情を誘った。その後、捕縛されたロキだが、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(13)では敵の襲撃を受けるソーを手助けし、最後は兄をかばって死んだ…と見せかけるも、やっぱり“裏切って”生きていた。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17)では父オーディンに変身してこっそり王に君臨するも、ソーに見つかり大目玉。しかし強敵ヘラが現われると、小さな“裏切り”の素振りは見せつつも、ソーと共闘し撃破。そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)では、最凶最悪の敵サノスに対し、兄を救うための“裏切り”を見せるも無惨に倒されてしまい、世界中を衝撃と悲しみに包んだ――。だが、ロキの歴史はこれで終わらない。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)ではサノスに消し去られた人々を元に戻すべく、『アベンジャーズ』の世界へと向かったアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)たちが捕縛されていたロキと出会う。そして、偶然にも四次元キューブを手にしたロキは、跡形もなく異次元へと逃亡する。ドラマシリーズ「ロキ」は、彼がアベンジャーズの手から逃げ去った後の物語。時空を超えて逃げ出したロキは、“正しい時間軸”を監視するという謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、自由の身となるため、ある危険な“時間犯罪者”を捕らえるミッションに協力することに。ロキはTVAのエージェントのメビウス(オーウェン・ウィルソン)とともに犯罪者の捜索を始めるが、その正体は別の時間軸を生きるロキの“変異体”で“もう一人のロキ”であるシルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)だった!TVAを“裏切ろう”と画策するロキは、シルヴィと一時的に手を組み逃亡。やがて、謎多きTVAの秘密も露わになっていく。さらに、シルヴィだけではない様々なロキの“変異体”や、裏でTVAを操る“黒幕” の存在も判明、共に行動するロキとシルヴィの関係性にも進展が見られる中、物語の謎はさらに加速している。「ロキ」は毎週水曜日16時よりディズニープラスにて独占配信中(全6話)。(text:cinemacafe.net)
2021年07月12日『アベンジャーズ』から枝分かれした、“もうひとつの物語”となるマーベル・スタジオ最新ドラマシリーズ「ロキ」。時空を超えた世界線で巻き起こる謎が謎を呼ぶ展開に世界中のファンが熱狂している本作から、もうひとりのロキ“シルヴィ”に迫る特別映像が解禁。シルヴィはロキにとって味方か、それとも敵か。もしくはロキの“恋人”なのか、世界中から注目を集める中、ソフィア・ディ・マルティーノが演じるミステリアスなシルヴィについて、ロキ役のトム・ヒドルストンは「まったく予想できなかった。シルヴィは凄まじいパワーをもってMCUへ飛び込んでくる」と語っている。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の劇中、四次元キューブを使い時空を超えて逃げ出したロキは、本作では“時間の流れを守っている”という謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕まり“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を命じられる。しかし、時空を超えてTVAの職員が次々と殺されてしまう事件が発生。その犯人が、実は別の時間軸を生きるロキの“変異体”で、“もうひとりのロキ”シルヴィだったのだ。4話で素性が判明したシルヴィは、幼い頃にTVAに捕まって以来、時空を超えて大災害が起こる場所に移動しながらTVAのハンターたちから逃げ、生き延びてきた。その中でシルヴィはTVAの大きな秘密を知り、ロキとともにTVAに隠された謎を暴くため戦いに挑んでいく。ロキにとってシルヴィは敵か味方か分からない状況ではあるものの、映像の中で、シルヴィ役のソフィア・ディ・マルティーノは「トムの“悪戯”に関する解説が聞けてとても助かった。彼女(シルヴィ)はもう一人のロキなので。彼女のユニークさを見せるのも大切だった。観る人はみんなシルヴィの物語に興味を惹かれると思う。みんなきっと楽しめる」と言及。また、ロキ役のトムも「予測不能な展開をお楽しみに」と不敵に(?)語り、ますますロキとシルヴィへの注目が世界中から集まっている。残すところ、あと2話となりこれからの展開に期待が高まるが、ソフィアは最新話が配信される度に盛り上がりを見せる日本のファンに向けて、「『ロキ』が配信されてから、世界中のファンからの反応にずっと圧倒されています。とくに日本は大好きで私にとって特別な場所なのです。日本の食べ物や美しい方たちが大好きです。日本の皆さん、この作品を観て楽しんでくれて本当にありがとう!日本のファンの皆さんがこれからの2話を楽しんでくれると嬉しい。また近いうちに日本に行けることを願っています」とメッセージを寄せている。本作でロキの新たな相棒となるTVAエージェントのメビウス(オーウェン・ウィルソン)をはじめとして、ラヴォーナ・レンスレイヤー(ググ・バサ=ロー)、ハンターB-15(ウンミ・モサク)、そして“もうひとりのロキ”シルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)など、“裏切り王子”ロキでさえ一筋縄ではいかないクセ者たちと出会いながら、時間を超えた壮大な冒険へと渋々挑んでいく。果たしてロキは、世界の“時間”を股にかけた冒険で今度はどんな“裏切り”を仕掛けるのか。謎解きタイムトラベル・スリラーを見届けて。「ロキ」は毎週水曜日16時~ディズニープラスにて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2021年07月07日マーベルのドラマシリーズとなるタイムトラベル・スリラー「ロキ」が、ディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて独占配信中。米国でディズニープラス史上最高のオープニング成績を記録し、観る者を欺くような“謎”に満ちたロキらしい展開に世界中のファンが熱狂している本作から、待望の4話の配信を目前にして最新予告編が解禁された。本作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のロキ(トム・ヒドルストン)が四次元キューブを使いアベンジャーズの元から逃げ去った後の物語。“時間の流れを守っている”という謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕まったロキは、自由の身となるため、様々な時代に現れる、ある危険な“時間犯罪者”を捕らえるミッションに協力することに。TVAのエージェントのメビウス(オーウェン・ウィルソン)とともに時の流れを乱す犯人を追うロキだが、実はその正体は、別の時間軸を生きるロキの“変異体”シルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)だった!彼女は、ロキと同じアイデンティティを持ち、人を言葉巧みに操り、いつ誰を裏切るか分からないミステリアスな魅力を放つ“もうひとりのロキ”。だが、ロキとは呼ばれたくない彼女はシルヴィと名乗っている。ロキはTVAを乗っ取る裏切り計画にシルヴィを利用しようとするが、彼女自身も何か大きな秘密と目的を抱えている様子。互いを全く信用していないロキとシルヴィだが、TVAの追手から逃げ出した結果、隕石で崩壊寸前の惑星に到着してしまい、生き残るため仕方なく手を組むことに…。しかし、2人の運命のタイムリミットはすぐそこに迫っていた。予告編では、これまでの展開を振り返りつつ、その先が全く予想できない4話以降の映像も矢継ぎ早に映し出される。周囲を振り回す“裏切り王子”ロキに加え、“もうひとりのロキ”シルヴィも現れたことで、騙し合いは加速し予測不能な展開に拍車がかかっていく。ロキのような姿をした謎の幼い少女や、まだまだ何かを隠している様子のTVAの全貌など、物語の“謎”はさらに拡大。メビウスがロキに「望めば何にでもなれる。善人にさえもね」と語りかけるなど、改心するロキの未来も想起させるが、その真意は…?時空を超えて巻き起こるタイムトラベル・スリラーで、ロキ、そしてシルヴィの運命はどうなるのか。ロキを演じるトム・ヒドルストンは、「僕はロキが大好きなんだ。彼は複雑で幅の広いキャラクターだから、今回もまだロキの新しい側面を発見していた。観客の皆がロキの物語を楽しんでくれることを願うよ」と語っている。「ロキ」は毎週水曜16時よりディズニープラスにて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2021年06月29日映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』から逃げ出した“裏切り王子”の物語「ロキ」が、毎週水曜日16時よりディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて独占配信中だ。ロキといえば特徴的なのが、頭にかぶっている黄金の“ツノ”。ロキが初登場した『マイティ・ソー』(11)から身に付けており、ロキが登場したMCU過去6作ではツノについて深く言及されてこなかった。しかし、本作「ロキ」でついにこの“ツノ”の秘密が明らかになるとトム・ヒドルストンが明かしている。四次元キューブを拾い時空を超えて逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕まり「自分が改変してしまった現実を元に直す」という任務を、TVAのエージェント・メビウスから命じられる。1話でTVA に連れて来られたロキは、四次元キューブを奪われ、トレードマークのグリーンのマントも脱がされてしまい、黄金のツノも被っていない。しかし本作では、これまでに何度も登場してきたロキのツノの秘密が明らかになる。トムは「みんなロキのツノに興味があるみたいですね。ロキはいつツノを着けるのか? どうして彼はツノを着けているのか? 何かのお祝いのために被るのか、それとも何かロキの心情的な意味があるのか? すべては時が来れば明らかになります」と断言する。「ロキの細かい所がもっとはっきり明かされていく」本作のロキのツノはいままでよりも短くなっているようだが、そこにも何か秘密が隠されているのだろうか。さらに本作ではツノの秘密だけでなくロキの物語を深く描くため、『マイティ・ソー』のケネス・ブラナー監督や『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督など、これまでの作品制作に携わってきた制作陣が手を貸しているという。トムは「ケネス・ブラナーやアレックス・バーン(『マイティ・ソー』の衣裳デザイン)、タイカ・ワイティティなどはみんなロキの物語に貢献してくれました。彼らは私たちがロキについて下した多くの決断について、みんないろんな興味と好奇心を持っていました。どうしてロキの衣装や彼の立ち振る舞いが変わったのか? 彼の物語にどんな変化があったのか? などね。物語が先に進むにつれて、ロキの細かい所がもっとはっきり明かされていきますよ」と語っており、毎話新たな魅力を放ってくるロキの物語から目が離せない。ロキの冒険はいったい、どこへ行き着くのか。世界中がその結末を見守っている。「ロキ」は毎週水曜日16時~ディズニープラスにて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2021年06月27日あのアベンジャーズを苦しめた宿敵でありながら、ファンからは「ロキ様」あるいは「ロキちゃん」「ロキたん」と呼ばれ、愛されているマーベル・キャラクターのロキ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で思いがけなく、そしてあっけなくMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を去ってしまい、涙に暮れた人は数知れない。だが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に“過去のロキ”という形で再登場した彼は、Disney+オリジナルドラマシリーズ最新作「ロキ」でタイトルロールとなって帰還!マーベル・スタジオが自信を持って送り出すドラマシリーズにおいても、嘘と悪戯を愛する“裏切り王子”として圧倒的魅力を振りまいている。それはひとえに、トム・ヒドルストンがロキを演じればこそ。“トムヒ”として日本でも親しまれている彼が、自身を大ブレイクさせたキャラクターを再び喜々として演じていることを噛みしめながら、ロキだけではない、多彩なこれまでの作品を振り返った。ロキ役で英国俳優ブーム、MCU人気を後押しトム・ヒドルストンは1981年2月9日生まれ、イギリス・ロンドン出身で、ベネディクト・カンバーバッチやエディ・レッドメイン、トム・ハーディらと並ぶ人気“英国俳優”の代表格。ケンブリッジ大学在学中から舞台作品や「チャーチル/大英帝国の嵐」などのTV映画に出演し、その後、ケネス・ブラナーやアンソニー・ホプキンスら多くの名優を輩出する最高峰・王立演劇学校(RADA)で学ぶ。なんとイートン校時代には、同窓のエディと学芸会で共演。「ハワーズ・エンド」「眺めのいい部屋」などで知られる作家E.M.フォースター原作の「インドへの道」で、エディが演じた女性主人公が乗る“象の右足”役を担当したという。2007年に『Unrelated』(原題)で映画デビュー。ウエスト・エンドのシェイクスピア劇「シンベリン」ではローレンス・オリヴィエ賞の新人賞を受賞する。そして、BBCドラマ「刑事ヴァランダー」で共演し、舞台でのタッグもあったケネスが監督する『マイティ・ソー』(2011)でロキ役を演じて世界的にブレイク。その後、『アベンジャーズ』から『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで6作のMCU作品でロキを演じてきた。『マイティ・ソー』では当初、20ポンドも筋肉をつけて肉体改造を行い、ソー役でオーディションを受けたが、シェイクスピア劇でのトムをよく知るケネス監督によってロキ役に起用されたことは有名な話。ソー役に決まったワイルドでアグレッシブな魅力のクリス・ヘムズワースとは対照的で、気品と色気、繊細さと冷淡さを合わせ持つロキをトムが演じたことは、彼自身のみならず、MCUをスケールアップさせることになったのは間違いない。ほかにも、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『戦火の馬』に参加し、ウディ・アレン監督の映画『ミッドナイト・イン・パリ』では小説家のF・スコット・フィッツジェラルド役で「ロキ」メビウス役のオーウェン・ウィルソンとも共演。エディとはアードマン・アニメーションズの『アーリーマン~ダグと仲間のキックオフ!~』で“再共演”が実現した。プライベートでは、テイラー・スウィフトやジェシカ・チャステインらとの交際も大いに注目を集めた。また「東京コミコン2018」で来日し、溢れんばかりの気さくな笑顔でファンサービス。このとき「ロキ」の噂について問われ、お茶を濁していたのもいまや懐かしい。「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」=放蕩のハル王子からヘンリー五世へとらえどころのない予測不可能なロキを演じた後、歴史劇「ホロウ・クラウン」(2012)では、ヘンリー四世(ジェレミー・アイアンズ)の最大の悩みであった奔放すぎる息子のハル王子を演じた。最近ではNetflix映画『キング』でティモシー・シャラメが演じたことも記憶に新しい同役。狂乱の世で酔いどれの老いたフォルスタッフをからかう悪戯っ気たっぷりの王子から、勇ましい甲冑に身を包んだ兵の先頭に立つ王への変貌ぶりは、彼がシェイクスピア俳優であることを改めて目の当たりにする。『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』=ミュージシャンの吸血鬼2013年、ジム・ジャームッシュ監督のもとでティルダ・スウィントンと何世紀も生き続けるヴァンパイアのカップル、アダムとイヴを演じた。アンダーグラウンド・ミュージックシーンでカリスマ的な人気を誇るミュージシャン役は、退廃的で謎めいていてセクシーでエレガント。亡きアントン・イェルチン演じる青年でなくとも、思わず心酔してしまうはず。『クリムゾン・ピーク』=妖しい准男爵『パンズ・ラビリンス』『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロが監督した2015年のゴシック・ミステリー。降板したベネディクト・カンバーバッチに代わってトーマス・シャープ役で出演し、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』でも共演したミア・ワシコウスカが主人公に。不気味ながら徹底された世界観のお屋敷に、感情を押し殺したトムヒの不穏さがハマりすぎ。『ハイ・ライズ』=パーティー三昧の医師40階建ての新築タワーマンションは階層がそのまま経済格差、上層階に行くほど富裕層になる。ここに越してきた医師、ロバート・ラングはスパやスカッシュを気ままに楽しみ、毎晩のように開かれる堕落したパーティを満喫、人妻シャーロット(シエナ・ミラー)とも親密になる。やがて、混乱に巻き込まれていき…。名作SF小説が耽美に、過激に映像化され、何が起こってもとにかくスーツorナッシングなトムヒが乱れまくる。「ナイト・マネジャー」=ホテルのマネジャーからスパイへスパイ小説の大家ジョン・ル・カレの原作を、デンマーク出身の女性監督スサンネ・ビア(「フレイザー家の秘密」)がドラマ化。復讐を誓うスマートなスパイ、ジョナサン・パインとして、人気海外ドラマ「Dr. HOUSE」のヒュー・ローリー演じる武器商人の組織に潜入、ヒリヒリするような駆け引きに挑む。『TENET テネット』エリザベス・デビッキとの危険な熱い情事も必見。『アイ・ソー・ザ・ライト』=伝説的カントリーシンガーMCUのワンダ、いまやスカーレット・ウィッチことエリザベス・オルセンと夫婦役となり、「ルーツ・オブ・ロック」と呼ばれながら29歳で早世したカントリーシンガー、ハンク・ウィリアムスを熱演。ランや自転車で減量に挑んだトムヒは、5週間の歌唱トレーニングを経て劇中のハンクの曲すべてを吹き替えなしで歌い切った。2016年は本作含め映画3本とドラマが相次いで日本に上陸し、トムヒ人気を決定づけた1年だった。『キングコング:髑髏島の巨神』=コングと対峙する元軍人巨大モンスター“キングコング”を、日本の怪獣やアニメが大好きなジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督がリブート。コング調査チームを率いる英国陸軍特殊部隊の元兵士ジェームズ・コンラッドに扮し、巨大生物や、コングに敵対心を燃やす軍人たちとバトルした。キャプテン・マーベル役のブリー・ラーソン、フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンが共演。「ロキ」はこれまでのロキじゃない、“変異体”に!?そして、『アベンジャーズ/エンドゲーム』からMUCフェーズ4に繋がる物語になるという「ロキ」は、「ワンダヴィジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に続くマーベル・スタジオのドラマシリーズ第3弾。『エンドゲーム』でアイアンマンたちがタイムスリップしたニューヨーク決戦の敗北直後、四次元キューブを使って逃げ出したロキの顛末が描かれる。トムヒは製作総指揮にも名を連ねている。一瞬の逃亡の後、TVA(時間変異取締局)に拘束されたロキは、あるべき正しいタイムライン=神聖時間軸を乱した、いわば罪人で“変異体”と呼ばれている。小ずるくて悪知恵が働く『アベンジャーズ』の頃のロキながらも、TVAではなす術なく降参状態。もう1人の謎の“変異体”が様々な時代で起こす重大事件に、TVAのエージェント、メビウスたちと巻き込まれていく。実は、その“変異体”は“別のロキ”であり、様々な人物に化けたり、ときには女性になったりもするらしい!?“もう1人の自分”を追いながら、言葉巧みにメビウスたちを説得しようとする姿や、“彼女”に振り回されて初めて「兄上の気持ちが分かった」とこぼす姿は、私たちに馴染みのあるロキのように思えてくるのだが…。嘘と悪戯を愛し、巧みな話術や魔術を武器にする“裏切り王子”ロキが立ち向かうのは、まるで別人のような自分自身なのか!?プライドが高く自信家でセクシー、利己的で強がり、承認欲求が強く、寂しがりやで友情や愛に飢えている…。トムヒが演じることで、複雑で多面的な魅力が肉づけされてきたロキだが、今作ではさらに思いも寄らないロキが待ち受けることになりそうだ。「ロキ」はディズニープラスにて配信中。(text:Reiko Uehara)
2021年06月23日映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)の世界から逃げ出した男の物語『ロキ』がディズニー公式動画配信サービス・Disney+ (ディズニープラス)で配信されている。嘘といたずらを駆使し数々の悪行を重ね“裏切り王子”として世界中のファンを熱狂させるロキは、これまでマーベル作品の憎めないヴィランとして愛されてきたが、彼には“カリスマ”、“ずる賢い”、“可愛い”、“天邪鬼”など一言では言い表せない魅力がある。そんなロキを理解するのに6~7年もかかったというロキ役の英国俳優トム・ヒドルストンは、ロキの最大の魅力を“お茶目なところ”だと明かしている。マイティ・ソー(演:クリス・ヘムズワース)の義弟で、数々の悪行を働く憎たらしい一面もありつつ、時に兄弟の絆や家族愛を思わせるなど、多面的な魅力を持ち完璧ではない姿が“憎めないヴィラン”として愛されているロキ。初めて登場した『マイティ・ソー』(11)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)までの6作品では、義兄ソーに嫉妬に狂った姿やアスガルドを手に入れるため嘘といたずらを繰り出すカリスマ性のある姿、持前のユーモアに溢れたお茶目な可愛い姿などいろんな姿を見せてきた。一貫しているのは嘘を付き“裏切る”姿だが、いろんな魅力がありすぎるキャラクターだからこそ、ロキを 10 年に渡って演じるトム・ヒドルストンでさえもロキを理解するのに6~7年かかったそうだ。トムはロキの魅力について「私はロキが何を望んでいるのかを理解するために、人生の 6~7 年を費やしてきた。彼は強大な力や自分の居場所、承認欲求を得るため色んな手を尽くす。それが、ある意味でロキを面白くしている点だと思うんだけど、ロキはカリスマ性があり、チャーミングで予想外なことばかりするんだ。彼はイタズラの神だからとてもお茶目で、それが彼を魅力的に見せているんだと思う」と語り、お茶目でチャーミングな所がロキの最大の魅力につながっている。そうしたロキの魅力は世界中で熱狂的なファンを生み出し、“ロキ様”として崇められるキャラクターへと成長。ヴィランにも関わらず絶大な人気からついにロキの魅力がさく裂する物語が誕生した。本作は「エンドゲーム」で逃げ去った後の物語が描かれる。時空を超えてアベンジャーズから逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVAに捕まり“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を命じられ、時間を超えて世界中を舞台にした冒険に挑む。(C)2021 Marvel
2021年06月14日6月9日(水)16時よりディズニー公式動画配信サービス Disney+(ディズニ ープラス)にて配信される「ロキ」のケイト・ヘロン監督が、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)全作品のプロデューサーであり、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギについて証言。長年にわたり“MCUが世界中で愛され続ける理由”について、「実力のある製作者を信頼し任せること」だと明かした。2008年公開の『アイアンマン』に始まり、全世界歴代興行収入を塗り替えた『アベンジャーズ/エンドゲーム』など、長きにわたり世界中から愛され続けているMCUの全作品に携わってきたプロデューサーのケヴィン・ファイギ。次々に人々を魅了する作品を生み出してきた理由について、「重要なことは、実力のある素晴らしい映画人たちと一緒に仕事をすることです。彼らに委ねることで、優れた俳優たちやキャラクターの力を引き出し、物語を見事に伝えてくれます」と、プロデューサーとしての流儀を打ち明ける。そんな彼が新たに仕掛けるのが最新ドラマシリーズ「ロキ」。ソー(クリス・ヘムズワース)の義弟で、数々の悪行の一方で軽率な失敗を繰り返したり、時に兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、ひと言で表すのが困難なほどに多くの魅力に溢れ、完璧でない姿が愛らしく、“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。そんな彼を主人公にした本作では、英国発の人気ドラマ「セックス・エデュケーション」のケイト・ヘロンが監督に抜擢されている。ケイトは製作時のことについて、「ケヴィンからは、“あなたが生み出し得る最高のストーリーを紡いでほしい”と言われたくらいで、細かい要望はほとんどありませんでした。私が“これは挑戦的すぎるでしょうか?”と言ったら、“いや、もっとやって!”とさえ言ってくれました」とコメント。「ロキという複雑な魅力を持っていて皆から愛されているキャラクターに今回どんな旅をさせるか、そしてどう新しい方向に進ませることができるかは、私にとってすごくエキサイティングなことでした」と、ケヴィンの流儀が本作でも発揮されていたことを明かすとともに、それによって制約に縛られずにロキの新たな物語を自由に描けたと語っている。本作では『エンドゲーム』で逃げ去った後のロキによる、時間を超えて世界を振り回す新たな冒険が描かれる。時空を超えて逃げ出したロキは、懲りずに早速新たな悪戯に着手しようとしたのも束の間、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、「自分が改変してしまった現実を元に直す」という任務を命じられ、時間を超えた壮大な冒険へと渋々挑むことに。これまでも多面的な魅力を発揮し続けてきたロキだが、本作での“裏切り王子”は、世界の“時間“をまたにかけた冒険で今度はどんな新しい一面を見せ、“悪戯”を仕掛けるのか?謎解きタイムトラベル・スリラーがまもなく幕を開ける。「ロキ」は6月9日(水)16時よりディズニープラスにて日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年06月08日「Disney+」で独占配信されるマーベル・スタジオドラマシリーズ最新作「ロキ」。この度、平川大輔がトム・ヒドルストン扮するロキの声を本作でも担当することが明らかに。吹き替え版の本編映像も公開された。ロキは、これまで多くのMCU作品に登場し、“裏切り王子”と呼ばれるヴィランでありながらも、圧倒的な人気を誇るキャラクター。平川さんは、マーベル・スタジオ映画において過去6作品でロキの声を担当。「ヴィランであるロキが主人公のドラマシリーズと伺った時は驚きもありましたが、そちらでもロキの声を担当させていただけると決まった時は、僕自身も大好きなMCUの世界にまた戻ってくることができて、本当に嬉しかったです」と今作への参加を喜んだ平川さんは、「ロキは、いつも周囲を裏切るのに何故か憎めない魅力を持つヴィランなので、このドラマを通して、皆さんにより愛されるキャラクターになると思います。MCUファンの方はもちろん、今までMCU作品を観たことがないという方にも楽しんでいただける作品になっているに違いない!と、僕も期待しています」と自信を覗かせた。アベンジャーズのメンバーであるソーの義弟として初登場したロキは、兄への嫉妬心が爆発し、自身が故郷アスガルドの王座に座るため、家族や仲間に対して様々な嘘と裏切りを敢行。『アベンジャーズ』では、アイアンマンたちの敵として華麗に登場、地球征服を目論みあらゆる嘘と裏切りでアベンジャーズを翻弄。…かと思えば、兄に協力したり、家族への愛を感じさせてみたり…誰もが思いつかないような裏切りで観客を弄んできた。最後に登場した『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、アイアンマンたちが訪れた過去の世界で捕縛されていた彼が偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用しその場から逃げ出した。「ロキ」では、彼がアベンジャーズたちの手から逃げ去った後の物語が描かれていく。平川さんは「『エンドゲーム』内で描かれた『アベンジャーズ直後の純粋な悪役であるロキ』が、その後の本来辿る歴史とは異なる体験をすることでどのように変化していくのか、それともしないのか(笑)。どうぞ見届けていただきたいと思います」とコメントしている。ほかにも、ロキの相棒となるメビウス役を志村知幸、ラヴォーナ・レンスレイヤー役を鷄冠井美智子、ハンターB-15役を斉藤貴美子と、実力派キャストが参加する。「ロキ」は6月9日(水)16時よりDisney+にて日米同時配信。(cinemacafe.net)
2021年06月05日マーベル・スタジオのドラマシリーズ最新作「ロキ」より、新キャラクターのメビウス、ラヴォナ、ハンターB15の謎に包まれていた詳細が明らかになり、ビジュアルも公開された。新キャラクター3人は、トム・ヒドルストン扮する“裏切り王子”ロキと関わる人物。オーウェン・ウィルソン演じる“時間の流れを守っている”という謎の組織「TVA」のエージェント、メビウスは、「TVA」の中でも特に危険な時間犯罪者の捜査が専門。とあることをきっかけに、組織が脅威にさらされる中、何を思ってかロキと手を組むというリスクを冒すことを決意する。続いて、ググ・バサ=ロー演じるラヴォーナ・レンスレイヤーは、「TVA」の出世階段を一気に駆け上がってきた人物。ロキの任務にも関与することとなり、メビウスのやり方には賛成できない一方、彼との友情も感じている様子だ。そして最後は、ウンミ・モサク演じるハンターB-15。そのネーミングは謎に包まれているが、規則を重視する真面目性格ゆえ、ロキを一切信用していない。また、メビウスの自由放任主義的な行動についても疑問を抱いているキャラクター。“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキが彼らを振り回すのか、または振り回されるのか?クセ者新キャラクターたちの登場に一層期待が高まるようだ。「ロキ」は6月9日(水)16時~Disney+にて日米同時配信。(cinemacafe.net)
2021年06月02日あのアベンジャーズを振り回してきた“愛されヴィラン”が主役になる、最新ドラマシリーズ「ロキ」。この度、ロキがアニメーションで描かれる謎の時計型キャラクター“ミス・ミニッツ”に振り回され、様々な一面を堪能できる特別映像が解禁となった。ロキ(トム・ヒドルストン)はソー(クリス・ヘムズワース)の義弟。王位継承者である兄ソーへの嫉妬心から、兄弟の故郷アスガルドの王座を狙うようになる。そして『アベンジャーズ』ではアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)たちの敵として立ちはだかり、アベンジャーズ結成のきっかけになるなど、嘘と裏切りを愛する“ヴィラン”として様々なヒーローたちを翻弄してきた。本作に至るまで様々な作品に登場してきた彼が、最後に現れたのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』。アイアンマンたちが訪れた過去の世界で捕縛されていたロキが偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用しその場から逃げ出していた。数々の悪行の一方で軽率な失敗を繰り返したり、ときに兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、ひと言で表すのが困難なほどに多くの魅力に溢れるロキは、完璧になりきれない姿もどこか愛らしく、“憎めないヴィラン”として世界中から愛されている。本作は、そんなロキが『アベンジャーズ』のN.Y.の戦いの後、アベンジャーズたちから逃げ去った後の物語。時空を超えて逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVAに捕まり、“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を命じられ、時間を超えて世界中を舞台にした冒険へと挑むことに。解禁される映像では、最新のビジュアルにも描かれている、アニメーションの時計型の新キャラクター“ミス・ミニッツ”が、“裏切り王子”ロキを翻弄。可愛らしい見た目と落ち着いた語り口の一方、反抗的な者には乱暴な手段も使い、対象者を「法廷」へと送り込む。そんな謎に満ちた可愛い彼女に翻弄され、渋々TVAの制服に身を包んで任務へと挑むロキ。しかし任務中は、あらゆる場面で用意周到に裏切りを画策している様子も…。TVAエージェントたちからは「彼を信用してはダメ」「絶対認めない」…と散々な言われっぷりだが、意に介さずにクールに我が道を行くロキは、きっと今回も想像のナナメ上を行く行動を見せてくれるに違いない。ラストには、お馴染みのソーとロキの故郷アスガルドと地球などを繋ぐ、虹の架け橋“ビフレスト”を思わせる光も登場し、MCUとの連動を予感させている。アベンジャーズたちから逃げ出した、“裏切り王子ロキ”は世界の“時間”を股にかけた冒険で今度はどんな“悪戯”を見せるのか。謎解きタイムトラベル・スリラーがまもなく幕を開ける。「ロキ」は6月9日(水)16時よりディズニープラスにて日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年05月21日マーベル・スタジオの最新ドラマシリーズ『ロキ』の60秒特別映像が公開された。本作は、トム・ヒドルストン演じるロキがアベンジャーズたちの手から逃げ去った後の物語。ロキはソー(演:クリス・ヘムズワース)の義弟で、王位継承者である兄ソーへの嫉妬心から、 兄弟の故郷アスガルドの王座を狙うようになる。『アベンジャーズ』ではアイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr.)たちの敵として立ちはだかり、アベンジャーズ結成のきっかけとなるなど、嘘と裏切りを愛する“ヴィラン”として様々なヒーローたちを翻弄してきた。本作に至るまで様々な作品に登場してきた彼が最後に現れたのは『エンドゲーム』。アイアンマンたちが訪れた過去の世界で捕縛されていたロキが偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用し逃げ出す。数々の悪行の一方で軽率な失敗を繰り返したり、時に兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、一言で表すのが難しいほど多くの魅力に溢れる、どこか愛らしく憎めないヴィランだ。今回の映画で、時空を超えて逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”いう謎の組織TVAに捕まり、「自分が改変してしまった現実を元に直す」という任務のために時間を超えて世界中を舞台にした冒険へと挑むことになる。この度公開されたのは、そんな“裏切り王子”のロキがアニメーションで描かれる謎の時計型キャラクター、ミス・ミニッツに振り回されて慌てまくる様子や、その一方でクールかつ姑息に裏切り計画をする様子など、愛されヴィランのロキらしいお茶目で、姑息で、ミステリアスな様々な一面を堪能できる特別映像。ミニッツは可愛らしい見た目と落ち着いた語り口の一方で、反抗的なものには乱暴な手段も使い、対象者を「法廷」へ送り込む。そんな謎に満ちた彼女に翻弄され、任務へと挑む期待上げられた肉体にも注目だ。ラストには、シリーズお馴染みのソーとロキの故郷アスガルドと地球を繋ぐなどの役割を果たしてきた、虹の架け橋“ビフレスト”を思わせる光も登場し、MCUとの連動を予感させる。アベンジャーズから逃げ出した嘘と悪戯を愛するヴィラン、裏切り王子のロキが世界の“時間”を股にかけた冒険でどんな悪戯を見せるのか期待してほしい。『ロキ』60秒特別映像『ロキ』ディズニープラスにて6月9日(水)より日米独占配信
2021年05月21日マーベル・スタジオが放つディズニープラスオリジナルドラマシリーズ「ロキ」が、当初予定の6月11日(金)から6月9日(水)に配信日が前倒しされることが決定。ロキ役のトム・ヒドルストンがコメント動画で報告した。「ロキ」は映画シリーズ累計全世界興行収入No.1のマーベル・スタジオが贈る、オリジナルドラマシリーズ。2019年、全世界に衝撃と感動を巻き起こした映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の途中で逃げ出した“裏切り王子”ロキは、“世界の時間”を監視する謎の組織に囚われてしまう。自由の身になるには、自分が改変してしまった現実を元に戻して“歴史”を変え、“世界の時間”を修復しなければならない。ロキは予測を裏切る“嘘”で世界の歴史を塗り変えていく――。ロキを演じるトム・ヒドルストンは動画の中で、「最近ヒーロー作品がたくさんあるのに、ロキは少し…取り残されている」と、ロキを思わせるような若干ひねくれたコメントも。家族や仲間、ファンまでも、全てを裏切るのに憎めない愛されヴィランの“裏切り王子ロキ”のごとく、世界を振り回し始めている。ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ロキ」は6月9日(水)16時より日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年05月06日『アベンジャーズ/エンドゲーム』の途中で逃げ出した、マーベル史上最も“憎めないヴィラン”を描くマーベル・スタジオドラマシリーズ「ロキ」が、6月11日よりDisney+(ディズニープラス)にて配信開始。“裏切り王子”ロキの魅力が詰まった最新映像が全世界で解禁された。マイティ・ソー(クリス・ヘムズワース)の義弟ロキは、王位継承者である兄ソーへの嫉妬心から故郷アスガルドの王座を狙う。また、『アベンジャーズ』ではアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)たちの敵として登場し、変幻自在に他人に化け、巧みな話術で人の心を操り、ミステリアスなカリスマ性を発揮。生来のいたずら心をこじらせて立派なヴィランへと成長したロキが地球侵略を試みたからこそ“アベンジャーズ”が結成されるなど、マーベル・スタジオ映画作品メガヒットの影の立役者のひとりでもある。本作に至るまで様々な作品に登場してきた彼が最後に現れたのは『エンドゲーム』。アイアンマンたちが訪れた過去の世界で、捕縛されていたロキが偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用しその場から姿を消していた。数々の悪行の一方で同じ数の失敗を繰り返したり、時に兄弟の強い絆を思わせたりと、プライドは高いものの完璧でない一面、さみしがり屋で、割と捕まりがちながら性懲りもなく嘘と悪戯を愛する姿が愛らしく“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。本作は、そんな彼が逃げ去った後の物語。四次元キューブを手に入れ、時空を超えてアベンジャーズたちから逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVAに捕まり、“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を与えられ、時空を超えた壮大な戦いに巻き込まれることに。解禁された映像ではTVAに囚われている身にも関わらず、発する言葉は「私は賢い」「甘いな、私を操れると思うとは」「私は十枚上手だ」「私を信頼しろ」と高飛車な姿勢はいつもの通り。TVAの職員(オーウェン・ウィルソン)からは「君の人生をたどってみたが、50回は人を裏切っている」と言われるも、全くブレない彼は「二度としない」と宣言する――。物語の全貌こそ見えないが、数々の“裏切り”フラグを立てながら様々なビジュアルで様々な時代や場所に現れるロキ。そして故郷アスガルドを思わせるようなシーンをはじめ、マーベル映画が目にした光景もあり、“裏切り王子ロキ”の世界の“時間“を股にかけた冒険が気になる映像だ。“世界で今最も人気があるドラマシリーズ”にも選ばれた「ワンダヴィジョン」、キャプテン・アメリカの盾(=意志)を継ぐヒーローを巡る物語としてディズニープラス史上最高のオープニング視聴数を記録した「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」と全世界で注目されるマーベル・スタジオのドラマシリーズ。本作は、その第3弾として注目を集めている。「ロキ」は6月11日(金)16時よりDisney+(ディズニープラス)にて日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年04月06日「Disney+」が制作中で、トム・ヒドルストンが主演のロキ単独ドラマ「Loki」(原題)に、オーウェン・ウィルソンが出演するという。「Variety」誌などが報じた。役柄について詳細は明らかになっていないが、「主要なキャラクター」を演じることになるようだ。「Disney+」とマーベル・スタジオからのコメントはない。現在までに「Loki」について分かっているのは、シーズン1は6エピソードで構成され、1エピソードあたりが1時間であること。『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、2012年のロキがスペース・ストーンを持ち去った後の世界が描かれることも明らかになっている。また、『イエスタデイ』のソフィア・ディ・マルティーノの出演も決定。全てのエピソードを「セックス・エデュケーション」のケイト・ヘロンが監督する。約1週間前、トムがロキの準備を行っている動画をインスタグラムに投稿。ワイヤーに吊り上げられ、ジャンプして着地するというもので、動画を見る限り着地には失敗しているが「準備はうまくいっている」とつづっている。「Loki」の配信開始は2021年春を予定している。(Hiromi Kaku)
2020年02月03日