2020年に生誕250年を迎えたベートーヴェンの人気と勢いは、年を超えた2021年にも続きそうな雰囲気だ。それを象徴するかのようなコンサートが、1月6日にすみだトリフォニーホールで開催される。今や日本を代表するピアニストに成長した小菅優をソリストに迎えた新日本フィルハーモニー交響楽団(角田鋼亮指揮)の“オール・ベートーヴェン・プログラム”は、聴き応え十分。コロナ禍によって我慢を強いられていた“ベートーヴェンを聴く喜び”が満たされる絶好のチャンス到来だ。「エグモント序曲」に続く「ピアノ協奏曲第1番」&「第5番(皇帝)」というゴージャスなプログラムは、小菅優の今を確認するのにもピッタリ。2021年もベートーヴェン人気は健在だ!●公演詳細1月6日(水)すみだトリフォニーホール大ホール「小菅優&新日本フィルハーモニー交響楽団」●小菅優(YU KOSUGE)高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びている若手ピアニストの一人。2000年にドイツ最大の音楽評論誌「フォノ・フォルム」より、ショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられた。9歳より演奏活動を開始、2005年ニューヨークのカーネギーホールで、翌2006年には、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタルデビューを行い、大成功を収めた。これまでにドミトリエフ、デュトワ、小澤、大植、ノリントン、オラモ等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響、最近ではノットスイスロマンド管と共演。ザルツブルクをはじめラインガウ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン等の国際音楽祭にも出演し着実に活躍の場を広げている。2010年ザルツブルク音楽祭で、イーヴォ・ポゴレリッチの代役としてフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演し、絶賛を博した。2012年4~5月、紀尾井シンフォニエッタ(指揮:ティエリー・フィッシャー)のアメリカ・ツアーに参加、10~11月にはハンスイェルク・シェレンベルガー指揮カメラータ・ザルツブルクの日本ツアーに参加、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番から第27番までの全8曲を共演し、高い評価を得た。2013年2月、服部譲二指揮ウィーン室内管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」を共演、ウィーンデビュー。そしてロンドンのウィグモアホールでリサイタルを行いロンドン・デビューを果たした。2010年から15年にはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博した。さらに現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含む、ベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。録音はソニーから発売している「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第5巻『極限』を含む15枚のCDをはじめ数多い。第13回新日鉄音楽賞、2004年アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞を受賞。2014年に第64回芸術選奨音楽部門 文部科学大臣新人賞、2017年に第48回サントリー音楽賞受賞。2016年秋、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集完結記念ボックスセットをリリース。2017年秋より取り組んでいる4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ『Four Elements』が今秋で最終回を迎える。
2020年12月18日東京交響楽団は、12月28日(月)に予定している音楽監督ジョナサン・ノット指揮、特別演奏会「第九 2020」をニコニコ東京交響楽団(ニコ響)で有料ライブ配信することを発表した。(ネットチケット料金:3,000ポイント=3,000円分)。視聴に必要な「ネットチケット」は、「ニコニコポイント」で購入可能(ニコニコポイント購入にはアカウントの作成が必要)。ライブ配信では、視聴する全員がコメント機能を使用できるほか、「ギフト(投げ銭)」機能も付与される予定。ギフトによる収入は、東京交響楽団の活動に役立てられる。また、ネットチケットを購入することにより、ライブ配信後1年間視聴が可能となる。同団は2020年3月、オーケストラ史上初の無観客コンサートを「ニコニコ生放送」でライブ配信を行い、延べ20万人が視聴。新しいオーケストラ鑑賞のかたちとして注目を集めた。その後、6月にニコニコチャンネル「ニコニコ東京交響楽団(ニコ響)」を開設し、これまでに計13公演(再放送を含む)の配信を行ってきた。安心して芸術を楽しめる未来に願いを込め、生配信元年におけるハイライトとしてべートーヴェンの「第九」を届けるという。指揮をつとめる音楽監督ジョナサン・ノット、ソプラノのジャクリン・ワーグナー、バス・バリトンのリアン・リはすでに来日し、現在14日間の隔離待機中だ。メゾソプラノのカトリオーナ・モリソン、テノールのクリスティアン・エルスナーは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い来日できず。代わって中島郁子(メゾソプラノ)、笛田博昭(テノール)が出演する。
2020年12月17日2020年12月28日と29日にサントリーホールにて開催予定の東京交響楽団「第九」2020公演において、指揮者ジョナサン・ノットとソプラノのジャクリン・ワーグナーの出演が発表された。両名に関しては、来日後14日間の隔離措置を前提に、既にビザの取得を済ませているという。その他の歌手に関しても、確認ができ次第できるだけ早く発表する予定で調整中とのことで期待が高まる。いよいよ終盤に差し掛かったベートーヴェン生誕250年のメモリアルイヤー。その最後を飾る「第九」公演が、ジョナサン・ノットの登場により、素晴らしい形で開催されることに期待したい。●東京交響楽団「第九」20202020年12月28日(月) 18:30 /29日(火) 14:00サントリーホール指揮:ジョナサン・ノットソプラノ:ジャクリン・ワーグナーメゾソプラノ:カトリオーナ・モリソンテノール:クリスティアン・エルスナーバスバリトン:リアン・リ合唱:新国立劇場合唱団公演詳細:
2020年11月27日2020年11月5日、騎空士鮫ミン(@usa_akasa)さんが、Twitterに投稿した『いなり寿司』の写真が話題となっています。ロンドン流?『いなり寿司』の姿が話題投稿者さんはある日、イギリスの首都ロンドンでいなり寿司を発見!しかし、日本のいなり寿司とはちょっと違った姿をしていたといいます。その写真がこちら。これは、ロンドンの駅で売っていた、いなり寿司です。 pic.twitter.com/MMXEgzo6FS — 騎空士鮫ミン@蛇語 (@usa_akasa) November 5, 2020 油揚げをシャリに乗せ、さらにノリを巻くひと手間!いなり寿司ではなく、定番の寿司ネタ『たまご』を参考に作ってしまったのでは…と思ってしまいますね。※写真はイメージ投稿にはさまざまな声が寄せられています。・『魚を使わない寿司』とネットで検索して、出てきた画像を元に作っちゃったのかも。・頑張りは伝わる。間違っているけど!でも、海外で見かけたら思わず買っちゃいそう。・私は海外で、巻き寿司の具が油揚げだったものを食べたことがありますよ!投稿者さんによると、「味はそれなりにおいしかった」のだとか!油揚げの味付けも、きちんと甘く煮てあったそうです。「惜しい!」とツッコミを入れたくなってしまいますね。海外独自の発想で作られた新たな寿司に、日本の寿司職人も創作意欲を刺激される…かもしれません![文・構成/grape編集部]
2020年11月12日ロンドン映画祭が、現地時間18日に終了した。観客賞を受賞したのは、デンマーク映画『Another Round』。トマス・ヴィンターベア監督、マッツ・ミケルセン主演の今作は、コロナでキャンセルになったカンヌ映画祭でも上映される予定だった。トロント映画祭にも出品され、サンセバスチャン映画祭では主要キャストとヴィンターベアが受賞している。高校教師(ミケルセン)と友人が、仕事でのパフォーマンスを上げるためにあえて飲酒をしてみるという物語。日本でも公開が予定されている。ロンドン映画祭は、通常、審査員が賞を決めるが、コロナでヴァーチャルが併用された今年は、観客に投票してもらっている。文=猿渡由紀
2020年10月19日20世紀アメリカが生んだ名指揮者にして作曲家レナード・バーンスタイン(1918-1990)が、名門ウィーン・フィルと共に取り組んだベートーヴェンの全交響曲演奏会は、ニューイヤー・コンサートでも有名なウィーン楽友協会大ホールをメインに、ウィーンが誇る世界的な劇場に於いて1977年~1979年にかけて行われた。ライブ収録されたこれらのコンサートは、1980年のレコード・アカデミー大賞(音楽之友社選定)を受賞。1982年には、序曲、ミサ曲などを含めて制作されたTVシリーズが、エミー賞(1982)にノミネートされるなど、クラシック史上屈指の名演として有名だ。「ベートーヴェン生誕250年」「レナード・バーンスタイン没後30年」の節目の年となる今年12月。この歴史的なライブ映像が、スクリーンで一挙上映されることになった(9曲を5つのプログラムに編成して上映)。指揮台から飛び上がるほど情熱的でエネルギッシュなバーンスタインの指揮に応えて、燃えに燃えるウィーン・フィルの名手たちの演奏はまさに圧巻。ベートーヴェンの交響曲の魅力を余すところなく伝える至福の400分が目前だ。www.tk-telefilm.co.jp/9●開催日程(東京)12月1日(火)~ 12月18日(金)東京都写真美術館ホール※休映日12/7,12,14(札幌)12月19日(土)~ 12月25日(金)シアターキノ(福岡)12月19日(土)~ 12月25日(金)KBCシネマ(大阪)12月25日(金)~ 1月7日(木)テアトル梅田(名古屋)12月26日(土)~1月15日(金)名演小劇場※休映日12/31,1/1・その他全国主要都市にて順次開催*上映スケジュールなど詳細は、各会場のHPにて発表(c)Unitel●上映作品詳細・交響曲第1 番ハ長調Op.21(1978)・交響曲第2 番ニ長調Op.36 (1978)・交響曲第3 番変ホ長調Op.55「英雄」(1978)・交響曲第4 番変ロ長調Op.60 (1978)・交響曲第5 番ハ短調Op.67「運命」(1977※ウィーン・コンツェルトハウス・交響曲第6 番ヘ長調Op.68「田園」(1978)・交響曲第7 番イ長調Op.92 (1978)・交響曲第8 番ヘ長調Op.93 (1978)・交響曲第9 番ニ短調Op.125「合唱つき」(1979)※ウィーン国立歌劇場*独唱:ギネス・ジョーンズ(S)、ハンナ・シュヴァルツ(A)、ルネ・コロ(T)、クルト・モル (Bs)※以外はウィーン楽友協会大ホールにて収録●鑑賞料金各プログラム当日券2,800円均一 / 前売券2,500円均一(各税込)※前売券1枚につき、A~Eいずれかのプログラムを上映期間中1回のみ有効A.1番&3番「英雄」 30 分/57 分B.2番&5番「運命」 40 分/39 分C.4番&6番「田園」 39 分/49 分D.7番&8番 43 分/30 分E.9番「合唱付」 76 分
2020年10月17日株式会社ウエニ貿易が日本総代理店を務める英国の腕時計ブランド「HENRY LONDON(ヘンリーロンドン)」は、ブラック×イエローゴールドで高級感あふれる『ウェストミンスター』シリーズと、ホワイト×ローズゴールドが手もとを華やかに彩る『ピムリコ』シリーズから2020年秋冬コレクションを10月9日より発売いたします。2020年秋冬コレクションの発売豊富なカラーバリエーションとヴィンテージ・ルックなデザインに定評のある英国の腕時計ブランド「ヘンリーロンドン」は、色ごとに分けられたシリーズにロンドンの地下鉄の駅名をつけ、現在では22駅分のシリーズを展開しています。そんな「ヘンリーロンドン」から、ロンドンの夜景を彷彿とさせる『ウェストミンスター』シリーズ、ロンドンの華やかな高級住宅街を思わせる『ピムリコ』シリーズのペアウォッチが10月9日より登場します。いずれのシリーズも39mmと34mmの2サイズ展開で、39mmはクロノグラフ、34mmはブランド初となるマルチファンクションを搭載したモデルです。商品概要■Westminster(ウェストミンスター シリーズ)ウェストミンスター宮殿やバッキンガム宮殿などロンドンの有名な歴史建築物が集中する地区に位置するウェストミンスター駅からインスピレーションを受けた『ウェストミンスター』シリーズ。美しいイエローゴールドケースとマットな質感のブラック文字盤の組み合わせはヴィンテージ感をもっとも楽しめるシリーズです。HL39-CS-0438 2万6,000円(税抜)HL34-MS-0440 2万6,000円(税抜)スペック:クォーツ、ステンレススチール、3気圧防水、クロノグラフ(HL39-CS-0438)、マルチファンクション(HL34-MS-0440)■Pimlico(ピムリコ シリーズ)格式ある19世紀の住宅が閑静な通りに並ぶ高級住宅地に位置するピムリコ駅から着想を得た『ピムリコ』シリーズは、清潔感のあるスタイルを表現するために、美しいホワイトダイヤルに温かみのあるローズゴールドケースを合わせることで新鮮且つモダンな印象に仕上げています。HL39-CS-0442 2万6,000円(税抜)HL34-MS-0444 2万6,000円(税抜)スペック:クォーツ、ステンレススチール、3気圧防水、クロノグラフ(HL39-CS-0442)、マルチファンクション(HL34-MS-0444)ヘンリーロンドンとは1:ヴィンテージルックなデザイン「ヘンリーロンドン」の第一の特徴は、アンティークウォッチのようなデザインを楽しめること。ドーム型のガラスやメッシュブレスといった、アンティーク時計のようなデザインが1万円台から手に入るのがブランドの魅力の1つです。2:多彩なカラーバリエーション「ヘンリーロンドン」はカラーバリエ―ションが豊富です。現在、日本国内では22色のバリエーションを展開。デザイナーがロンドンの街から着想した色を使っている為、カラーごとに分けられたシリーズには、ロンドンの地下鉄の駅名が付けられているのもユニークな点です。3:最大60文字まで刻印できるメッセージ「ヘンリーロンドン」の腕時計は、裏ぶたにお好きな言葉を最大で60文字まで刻印できます。日付やイニシャルなどではなく、メッセージを刻印できるので、大切にしている気持ちを相手に伝えることができます。心に残る贈り物にもぴったりなブランドです。公式ムービー株式会社ウエニ貿易時計、ファッション雑貨、フレグランス等のブランドを取り扱う専門商社です。海外ブランド品の輸入卸において業界ナンバーワンのシェア(※)を持っています。輸入卸として培ってきた実績とノウハウを礎に、日本正規代理店・オリジナルブランドの事業を拡大。ヴェルサーチェウォッチやヘンリーロンドンの日本総代理店を務める一方、メーカーとしてエンジェルハートやペッレ・モルビダを開発する等、幅広いビジネスモデルで多数のブランドを展開しています。※自社調べ企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月12日株式会社KAJIMOTOは、ロンドンを拠点に活動する世界的オーケストラ、ロンドン交響楽団 (LSO)とともに、日本とLSO が築いてきた特別な関係を様々な視点から掘り下げるプロジェクト“LSO – Always Together”を立ち上げることを発表した。その第1弾として、コロナ禍によって中止となった今秋の日本ツアーにおいて披露されるはずであった サー・サイモン・ラトル指揮/ロンドン交響楽団によるバルトークのオペラ《青ひげ公の城》を、LSO がロンドンで収録。この映像が、特別コンサートとして2日間限定で日本先行配信されることとなった。同プロジェクトにおける特別サイトも設置され、今後、LSO と日本の聴衆が歩んだ時間と現在、そしてこれからの取り組みを配信コンサート、独自記事、インタビュー、コンサートヒストリーなどを通して掘り下げられるというから楽しみだ。●ロンドン交響楽団スペシャルコンサート 2020 バルトーク:オペラ《青ひげ公の城》2020年10月23日(金)20:00 配信開始 (YouTube プレミア公開)※ 2020年10月25日(日)19:59 までの限定公開【プログラム】 バルトーク:オペラ《青ひげ公の城》 コンサート形式(2020年9月収録)【会場】KAJIMOTO YouTubeチャンネル【配信 URL】 【出演】サー・サイモン・ラトル指揮 / ロンドン交響楽団青ひげ公:ジェラルド・フィンリー(バリトン)ユディット:カレン・カーギル(メゾ・ソプラノ)※※当初出演予定だったリナ・シャハムから変更●サー・サイモン・ラトル(音楽監督)Sir Simon Rattle, Music Director(C)Oliver-Helbig英国リヴァプール出身。1980~98年にバーミンガム市響を率いたあと、2002~18年にはベルリン・フィルの芸術監督として活躍。2017年からはロンドン響の音楽監督に就任した。現在に至るまで一貫してクリエイティブな活動を続け、70以上の録音は高い評価を得、また教育プログラムの推進など新しい分野も開拓し、多くの名誉なる賞を受賞。ウィーン・フィル、ボストン響、フィラデルフィア管、METをはじめ、世界各地の主要楽壇や歌劇場と長年にわたり強い信頼関係を築き、注目すべき成果を残している。●ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra(C) Ranald Mackechnie1904年創設。「多くの人々に素晴らしい音楽を届けたい」という起業家精神のもとに楽団員により運営される、英国再校にして世界屈指のオーケストラ。伝統的サウンドをもち、各時代の一級の演奏家たちと名演を繰り広げている。2017年からラトルが音楽監督を務め、より演奏活動に密度が増した。年間60回を超えるコンサートを行い、世界の音楽都市も定期的に訪れる。自主レーベル「LSOライヴ」は大成功で、教育、メディアにも深く関わる。『スター・ウォーズ』などの映画音楽でも有名。
2020年10月12日現在ヨーロッパ在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんのレポートです。今回はベルリンから仕事でロンドンへ行った時に遭遇した、ロンドンのコロナ対策についてレポートします。2020年9月24日からのルール変更が!イギリスではロックダウンはされませんでしたが、9月24日から、今まで夜中までオープンしていたバーやレストランは22時までの営業に変更、一度に会える人数は6人までと制限されました。また、引き続き駅構内やお店には消毒液が置いてあり、マスク着用は必須。ワンウェイ システムと言って、自由に店内を歩けるのではなく、お客さんが逆流しないように、一方通行のみで店内を歩くよう指定されているショップもありました。ベルリンとロンドンの違いに驚いたのは…私が滞在していたロンドンでは、前日の9月23日は夜中までバーがオープンしており、店内に入る際、お手洗いに行く際など、ドイツのベルリンでは必ずマスク着用を義務付けられていますが、ここロンドンでは義務付けられていませんでした。また一定の距離は保たれていますが、それでも密集しているとの印象が否めませんでした。着席して食事をしたり飲む場合は、QRコードを読み取り、自分の名前、電話番号などを記入する必要がある点は、ロンドンもベルリンも同じでした。どんな時マスク必須?!ロンドンに滞在していてマスクを着用するのは、基本的にお買い物をする、またバスや電車に乗る時。ただ、ほんの一部ですが、乗客はマスクをしていない人もいました。また、ベルリンでもそうですが、ここロンドンにもコロナ対策のマスクに反対している人たちもいるようです。タクシーは乗客3人まで!?今までは助手席にも座ることができましたが、9月24日以降は助手席には座ることはできません。そのため、一般サイズのタクシーの場合は、3人までしか乗車することができなくなりました。以前ロックダウンした頃の4月5月は、ロンドンのバスは運転手側の扉は空きませんでしたが、現在は開くようになっていました。会社に行かなくて良い!?7月以降、徐々に患者の発生数が少なくなり落ち着いてきた時は、一部の会社は職場をオープンにし、会社で仕事できるようにしていましたが、9月24日からは、会社に行かなくてもできる仕事はリモートになりました。私の複数の友人も、職場にようやく行けるようになった1週間後からまた自宅での仕事を命じられたようです。話題は早くもクリスマス!?既にイギリスのデパートではクリスマス特集を組むなど、クリスマスに向けて気持ちが高まっている中での今回のルール変更。6人までしか同時に集まることができないということは、イギリス人にとって最大のイベントであるクリスマスは、家族や親戚が一堂に会することができなくなります。大人数のご家族なら、一緒に住んでいないかぎり、集まることはルール上難しそうです。私の周りの話ではありますが、複数のイギリス人は、既にクリスマスの心配をしていました。クリスマスはイギリス人にとっては、とっても大切な家族の時間。その時期までに状況が良くなっていることを願っています。ロンドン市内にある空港にて私がロンドンからベルリンに向けて戻る際に使用した空港、シティー空港は、当日は私の便しか予定がありませんでした。小さな空港ではありますが、ロンドン市内に近いので、以前はもっと頻繁に飛行機が飛び交っていましたが、現在は1日数便しかないようです。電光掲示板を見た時は、あまりの便の少なさにショックを受けました。ヨーロッパでは日本以上に新型コロナの患者発生件数は増えていますが、国と国との国境が開いているため、休暇をとって海外にバケーションに行く人も多い印象です。ただし、国によって14日の待機が必要な場所や不要な場所など、情報は常にオンラインで更新されます。また、航空券を購入する際にも、注意点や搭乗前に提出すべき情報なども詳しく書かれています。個人個人が気をつけながら休暇や旅行をしているようです。航空会社も機内のサービス提供方法など変えて対応していました。少しでも早く、安全に収まって、自由に移動できるようになるとよいのですが。
2020年10月09日Stories of British Lifeをコンセプトに「英国のストーリーあるライフスタイル」をお届けしている BRITISH MADEにて、ロンドンで誕生したデニムファクトリー「BLACKHORSE LANE ATELIERS(ブラックホース レーン アトリエ)」の販売がスタートしました。BRITISH MADE(ブリティッシュメイド)全店で、ロンドン発のデニムファクトリー「BLACKHORSE LANE ATELIERS(ブラックホース レーン アトリエ)」が新登場。2016年、40年ぶりにロンドンで誕生した「ブラックホース レーン アトリエ」は、“Think Global, Act Local.”と“Made by us for life”を掲げ、テーラーリングと伝統製法を掛け合わせた革新的な製法による世界最高峰の品質”、“生産者コミュニティの確立”、“環境への配慮”の3つに基づいたジーンズをロンドンのBlackhorse Road沿いにあるファクトリーで製造しています。Made in Londonにこだわり、セルビッジジーンズやオーガニックコットンを使用したノンウォッシュデニムのジーンズなど他のデニムブランドとは一線を画すジーンズを作り上げています。創業者 Bilgehan “Han” Ates(ビルゲハン・ハン・エイテス)氏。テーラーでの25年の経験を活かしてブランドを立ち上げる。「ブラックホース レーン アトリエ」のジーンズは、革命的なテーラーリングと伝統製法をミックスさせ、ディテールから生産背景までこだわられた比類のない高品質のジーンズを生産しています。通常のデニムブランドでは簡素化のために省略されがちな細部のディテールも徹底し、クオリティー優先での実直なジーンズは、少なくとも過去50年ロンドンで作られたどのデニムよりも優れていると創業者であるHAN氏は自信を持っています。イギリス国内で自社生産工場を持つメーカーが減少していく中、「ブラックホース レーン アトリエ」は今でもMade in Londonにこだわっています。また、生産者還元や自然環境への配慮(サステナブル)を考慮して作られ続けているのも特徴的。レザーパッチやコッパー製ボタンなどの付属品、細部に至るまで、「ブラックホース レーン アトリエ」は品質の追求に加え、ブランドコンセプトを製品に反映しています。[主な製品仕様]レザーパッチ:ロンドン製レザーを採用。ベルギー マズール社によるベジタブルタンニン仕上げ。フロント:一枚仕立てのボタンフライ。 *ウィメンズのみジップファスナー仕様。ボタン、リベット:コッパー(銅)素材。ブラックホース レーン アトリエのロゴのエンボス処理。ベルトループ:ウエストバンドに縫い込まれたテーラード仕上げ。裏地、補強布:強度性の高いコットンツイル。ステッチ:チェーンステッチ仕上げ。セルビッジ:レッドカラー。[Isko 14ozデニム]今回ブリティッシュメイドで展開するラインアップの生地は、「ブラックホース レーン アトリエ」のコレクションで最も定番の生地、Isko社の14oz デニムを採用。通常のデニムよりも滑らで、パリッとした肌触りが特徴の上品で美しい質感のデニムです。ジャケットと合わせたビジネスシーンにも好相性。素材の良さだけでなく“エシカル”、“エコ”思考に強く働きかける共通点があることもIsko社(トルコ)を使用される理由の1つ。“ブラックホース レーン アトリエ”を象徴するこのデニムは“Ever green denim”と称され、ほとんどの製品で採用されている、ブランドが信頼をおく生地の1つです。■ 製品ラインアップリラックスストレートジーンズ 36,000(税抜)“ブラックホース レーン アトリエ”のコレクションの中で最も定番の型 NW1。オーセンティックなゆったり目のストレートシルエットで、フロントはミディアム、バックはややハイライズとなっているコンビネーションフィット。ユニセックス展開。商品ページ:メンズ スリムテーパードジーンズ 36,000(税抜)シンプルなスリムテーパードシルエットの“E8”。脚のラインに沿うスマートさが際立つシルエットが特徴的で、ジーンズよりもトラウザーズに近いルックス。ジャケットとも好相性のデザイン。商品ページURL:ウィメンズ クラシックストレートジーンズ 36,000(税抜)ウィメンズならではの綺麗なハイライズ(ハイウエスト)デザイン。ボタンフライではなくファスナー仕様。汎用性の高いシルエットで、どんな体系の方にも好相性の1本。商品ページURL:セルビッジデニムエプロン 16,000(税抜)あらゆるクリエイターのために仕立てられた15.5オンスのデニムエプロン。小物入れに便利な胸ポケットやウエストポケット、使用頻度の高いアイテムを取り付けるためのループなど、コーヒーから料理、DIYまで様々なクリエイティブな仕事をカバーする機能性を備えています。商品ページURL:全ラインアップURL:取り扱い店舗BRITISH MADE 全店店舗一覧: 公式オンラインショップ: 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月08日定期公演に代わる新たな主催演奏会として9月よりスタートした「NHK交響楽団11月公演」の詳細が発表された。NHKホール公演の指揮は28歳の新鋭、熊倉優。パーヴォ・ヤルヴィのアシスタントを3年にわたって務めた若手実力派が、待望のドイツ音楽に挑む。そしてソリストは、2019年チャイコフスキー国際コンクールで第2位に入賞した話題のピアニスト、藤田真央という、楽しみな顔合わせが実現する。ここではフレッシュ極まりないシューマンが楽しめそう。一方、東京芸術劇場とサントリーホール公演の指揮は原田慶太楼。主にアメリカでキャリアを積み、日本でも意欲的な活動を繰り広げる、これまた注目の若手だ。自身の音楽的ルーツである「アメリカ」を、2種類のプログラムの共通テーマに据えるステージに期待したい。そして、東京芸術劇場のソリストは、2007年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝したヴァイオリニスト、神尾真由子が登場。アメリカを代表する作曲家バーバーの名曲に挑むステージが楽しみだ。■プログラム・日程[NHKホール]11月14日(土)6:00pm15日(日)3:00pm指揮:熊倉 優、ピアノ:藤田真央メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」作品26シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54バッハ(レーガー編):コラール前奏曲「おお人よ、おまえの罪に泣け」BWV622メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90「イタリア」[東京芸術劇場]11月20日(金)7:00pm21日(土)2:00pm指揮:原田慶太楼、ヴァイオリン:神尾真由子コリリャーノ:航海バーバー:ヴァイオリン協奏曲 作品14ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界から」[サントリーホール]11月25日(水)7:00pm26日(木)7:00pm指揮:原田慶太楼バーンスタイン:「オン・ザ・タウン」─「3つのダンス・エピソード」G.ウォーカー:弦楽のための叙情詩ピアソラ:タンガーソ(ブエノスアイレス変奏曲)コープランド:バレエ組曲「アパラチアの春」マルケス:ダンソン 第2番料金(全公演共通/全席指定)一般:S 7,000円 A 5,500円 B 3,500円ユースチケット(25歳以下):S 4,200円 A 3,000円 B 1,500円指揮:熊倉 優 Masaru Kumakura, conductor1992年東京生まれ。16歳で作曲を、大学入学時より指揮を始める。桐朋学園大学(作曲専攻)卒業及び同研究科修了。指揮を梅田俊明、下野竜也に師事。2016年、第26回京都フランス音楽アカデミー最優秀賞(第1位)および第12回ドナウ国際指揮者コンクール第2位受賞。2019年には、第18回東京国際音楽コンクール〈指揮〉で第3位に入賞。2016年から2019年まで、NHK交響楽団首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィおよび、同団アシスタントとして定期公演等に携わり、2018年N響を初指揮。2020年7月にはコロナによる演奏活動休止後、N響にとって初めての演奏活動となった「N響 希望のコンサート」(放送演奏)でベートーヴェン《交響曲第1番》などを演奏した。N響の他にも、広島交響楽団、九州交響楽団、群馬交響楽団、東京交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、東京都交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、札幌交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京混声合唱団等と共演し、オペラやバレエの分野での活動も目覚ましい。指揮:原田慶太楼 Keitaro Harada, conductor(C)Claudia Hershner1985年東京生まれ。オハイオ州インターロッケン芸術高校で、指揮をフレデリック・フェネルに師事。ロシアのサンクトペテルブルクでも指揮を学ぶ。2009年創設者ロリン・マゼールの招きでキャッソルトン音楽祭に、2010年音楽監督ジェームズ・レヴァインの招聘によりタングルウッド音楽祭に、2011年には芸術監督ファビオ・ルイージの招請によりパシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌と、著名な教育音楽祭に続けて参加。これまでに、ロバート・スパーノ、マイケル・ティルソン・トーマス、オリバー・ナッセン、ヘルベルト・ブロムシュテットなどに師事。20歳でジョージア州のメーコン交響楽団アシスタント・コンダクターに就任したのを皮切りに、プロ・オーケストラでのキャリアを開始。2006年にはモスクワ交響楽団で指揮者デビュー。2015年から4年間にわたりシンシナティ交響楽団および同ポップス・オーケストラのアシスタント・コンダクターを務めた。2020年シーズン、ジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽・芸術監督に就任。2021年4月に東京交響楽団正指揮者に就任予定。N響との初共演は2019年8月の「フェスタサマーミューザKAWASAKI」と「N響ほっとコンサート」。今回はそれ以来の共演となる。ピアノ:藤田真央 Mao Fujita, piano(C)EIICHI IKEDA1998年東京生まれ。2016年、第20回浜松国際ピアノアカデミーコンクールで第1位。2017年には、第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。さらに2019年6月チャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞を果たし、短期間で世界有数のコンクールを席巻した。2019/20シーズンには、ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演してロンドン・デビューを果たす一方、ミュンヘン、ニューヨーク、モスクワ、サンクトペテルブルク、ソウルなどでもソロ・リサイタルや協奏曲のソリストとして登場するなど、着実に活躍の舞台を世界に広げている。2020年7月には、オンラインで開催されたヴェルビエ音楽祭で、そのリサイタルが世界中に配信された。2020/21シーズンには、ミュンヘン・フィルとの共演、ロンドン、パリ、ミュンヘンでのリサイタル、ヴェルビエ音楽祭および国内での「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会」などが計画されている。これまでに、ワレリー・ゲルギエフ、カーチュン・ウォン、アレクサンドル・スラドコフスキー、ワシーリ・ペトレンコ、オレグ・カエターニ、マリインスキー歌劇場管弦楽団、ユタ交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、マカオ管弦楽団等と共演。N響との共演は今回が初めて。ヴァイオリン:神尾真由子 Mayuko Kamio, violin(c)Makoto Kamiya4歳よりヴァイオリンをはじめる。2007年に第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。これまで、国内の主要オーケストラはもとより、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団、ボストン・ポップス・オーケストラ、BBC交響楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、バイエルン国立歌劇場管弦楽団などと共演。指揮者では、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、エリアフ・インバル、ウラディーミル・アシュケナージ、イルジー・ビェロフラーヴェク、イヴァン・フィッシャーなどと共演している。近年では、ズービン・メータ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団と南米ツアー、ルドヴィク・モルロー指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とイスラエル・ツアーを行った。サン・モリッツ、コルマール、ヴェルビエなどの著名音楽祭にも出演。また、ニューヨーク、ワシントン、サンクトペテルブルク、モスクワ、フランクフルト、ミラノなどでリサイタルを行っている。N響との初共演は2003年。以後数多く共演を重ね、2016年には台湾公演のソリストを務め、チャイコフスキーの協奏曲を披露した。使用楽器は宗次コレクションより貸与されたストラディヴァリウス「Rubinoff」(1731年)。
2020年10月07日TBWA HAKUHODOは、公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団が2020年10月13日に開催する「落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクトVOL.4」となる《__する音楽会》に協力します。『落合陽一×日本フィル』プロジェクトは、「テクノロジーによってオーケストラを再構築する」というテーマのもと、2018年から過去3回にわたって音楽会を開催してきました。聴覚障害のある方も一緒に音楽を感じて楽しめる「耳で聴かない音楽会」などを通して、オーケストラの新たな魅力と価値を広げてきましたが、今年は、コロナ禍におけるオーケストラのあり方を模索し、オンライン鑑賞の新しい魅力を探る音楽会を急遽開催します。演奏曲目や公演コンセプトは、落合陽一(演出)、WOW(映像の奏者)、海老原光(指揮)出席のもと、2020年8月19日、都内にて開催する記者会見にて発表いたします。当日は日本フィル奏者より、演奏会の曲目に因んだ演奏実演も予定しています。「密を避ける」という今の状況は、演奏会のスタイルのあり方を私たちに突きつけました。《__する音楽会》という公演名には、当初計画していた音楽会が新型コロナウイルスによって白紙となった様子、そして、そこから新しい演奏会を模索する「試行錯誤」への覚悟が込められています。《__する音楽会》は、オンライン観賞を劇場観賞の単なる代替手段ではなく、オンラインにしかできない新しい鑑賞体験を提供します。ライブでのオーケストラの「響き」と「らしさ」を保ちつつ、会場とオンライン配信とで、同じコンサートを「まったく別の体験」としてお楽しみ頂く予定です。「新しい公演の生まれる場」と「オンライン上に生み出された音楽会」のどちらを選んで鑑賞頂くかはお客様次第です。東京芸術劇場コンサートホールでの鑑賞券も、ソーシャルディスタンスを充分保てる限定数でご用意しますが、会場でご覧になった方も、ぜひ後日のオンライン再配信を観賞いただき、それぞれを比較して味わっていただけましたら幸いです。コロナ禍の音楽会のあり方を模索する《__する音楽会》。そのタイトルの空白に、ぜひみなさまの考えを巡らせてみてください。そして、生まれ変わった「赤子」のようなオーケストラ演奏会を目撃しませんか。■ステートメント(落合陽一)計算機時代の赤子のような,分断されたオーケストラと新しいデジタルの地平Reborn to Digital Natureオーケストラが分断される.今までと同じ形を作れなくなる.メロディも,ハーモニーも,体験も,感覚も,分断された世界で今まで通りに味わうには難しい.距離の制約を電子技術を経由して取り戻そうという動きがある.多くの試みが流刑状態にある人々を癒すために,空間を超えて行われている.不意に現れたデジタルの自然への橋梁を前にして,世界の手触りを失ってしまっていることに気がつく.世界が今や質量への憧憬の中にあり,その憧憬がもはや郷愁へと変わりつつある.この現状に我々は満足していない.我々はこの時空間的な分断に対して,実験と共有の連続こそがこの新しいデジタルの地平に生まれ直した時代にとりうる,手立てだと真摯に考える.我々は身体性を切り離したデジタルの地平で,オーケストラを聴くこと,見ること,共有することについて,実はまだ何も知らないことを,毎日明らかにしていくのだ.デジタルの地平から,改めてこの世界の触覚や調和を取り戻す作業は,世界を赤子が認識していく姿に似ている,初めてバイオリンを習ったときのあの窮屈さや,初めてピアノを褒められたあの奥ゆかしさに似ている.繋がること,隣人を愛すること,夢を抱くこと,希望を持つこと,様々な大切さがある.我々はその中で,世界に生まれ落ちた赤子が,世界を触りながら愛していくように,オーケストラの原義に立ち戻りながら,デジタルの触覚や共有空間に対する想いを結実させていく.今我々が目指すのは,実験と共有の繰り返しからたどり着くはずの,名前のまだない,幼子の初めての発表会だ.■出演者・スタッフ演出・監修:落合陽一出演:海老原光(指揮)、日本フィルハーモニー交響楽団(演奏)ビジュアル演出:WOW照明:成瀬一裕他■公演概要《__する音楽会》日時:2020年10月13日(火)19:00 開演 / 20:45 終演(予定)場所:東京芸術劇場 大ホールプログラム:後日発表料金:オンライン視聴券 6,000円コンサート鑑賞券 S:6,000円 A:5,000円、25才以下&ダイバシティ席:3,500円 (以上税込)申込・発売日:クラウドファンデイングREADYFOR(チケット他特典付き支援):8月6日(木)~オンライン視聴券 イープラス 8月28 日(金)11:00~コンサート鑑賞券 日本フィル・サービスセンター、他各PG 8月28 日(金)11:00~主催:公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団協力:Emohaus Inc.、TBWA HAKUHODO、他※公演会場への未就学児の入場はご遠慮ください。※車椅子をお使いの方も、お気軽にお問い合わせください。※ホールでのコロナ対策について政府のガイドラインを遵守した感染対策を施し公演を実施いたします。公演会場参加チケットをお求めの方は、チケットのご送付は9月下旬といたします。また、ご来場の際はマスク着用等、感染防止へのご協力をお願い申し上げます。■クラウドファンディング概要公演で使用するシステム資金と、最高級の音質・映像で生の「響き」、「らしさ」をみなさまにお届けするシステム資金の確保のため、クラウドファンディングプロジェクトもあわせて実施します。クラウドファンディングサービスREADYFOR 落合陽一×日本フィルVOL.4※公演チケットに加え、限定グッズやイベント参加券等、各種特典のついたリターンをご用意しております。■プロフィール落合陽一(おちあい・よういち)メディアアーティスト。1987年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。2015年World Technology Award、2016年PrixArs Electronica、EUよりSTARTS Prizeを受賞。Laval Virtual Awardを2017年まで4年連続5回受賞、2019年SXSW Creative Experience ARROW Awards など多数受賞。近著として「デジタルネイチャー(PLANETS)」、「2030年の世界地図帳(SBクリエイティブ)」、写真集「質量への憧憬(amana)」。「物化する計算機自然と対峙し,質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。海老原光 (えびはら・ひかる、指揮)鹿児島生まれ。鹿児島ラ・サール中学校・高等学校、東京芸術大学を卒業、同大学院修了。その後、ハンガリー国立歌劇場にて研鑽を積む。2007 年ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクールで第 3 位を受賞。指揮を小林研一郎、高階正光、コヴァーチ・ヤーノシュの各氏に師事。2019年、九州シティフィルハーモニー室内合奏団首席指揮者に就任。これまでに、国内主要オーケストラを指揮し、好評を得ている。また、2012 年、2015 年にクロアチア放送交響楽団の定期公演(ザグレブ)に、2019 年にはゲデレー交響楽団(ハンガリー)に客演し、現地で好評を博した。日本フィルハーモニー交響楽団1956年創立。創立指揮者渡邉曉雄。60年を超える歴史と伝統を守りつつ、さらなる発展を目指し、「オーケストラ・コンサート」、「リージョナル・アクティビティ」、「エデュケーション・プログラム」という三つの柱で活動を行っている。首席指揮者ピエタリ・インキネン、桂冠指揮者兼芸術顧問アレクサンドル・ラザレフ、桂冠名誉指揮者小林研一郎、正指揮者山田和樹という充実した指揮者陣を中心に演奏会を行い、“音楽を通して文化を発信”している。2011年4月より、ボランティア活動「被災地に音楽を」を開始。2020年6月末までに294公演を数え、現在も継続している。落合陽一とのプロジェクトにより、カンヌライオンズ2019ミュージック部門(「エンターテイメントライオンズ・フォー・ミュージック」)ブロンズ賞受賞・SDG部門(「サスティナブル・デベロップメント・ゴール」)ショートリスト入選、第72回広告電通賞イノベーティブ・アプローチ部門最高賞・特別賞、日本マーケティング大賞 奨励賞、第5回JACEイベントアワード優秀賞を受賞。コロナ禍で現在までに、年間事業数の約半数に及ぶ70公演が中止・延期となった。東京、仙台、ロンドン、サンフランシスコに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ。CMやコンセプト映像など、広告における多様な映像表現から、さまざまな空間におけるインスタレーション映像演出、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスのデザインまで、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークをおこなっている。 HAKUHODO2006年に博報堂、TBWAワールドワイドのジョイントベンチャーとして設立された総合広告会社。博報堂のフィロソフィーである「生活者発想」「パートナー主義」とTBWAがグローバル市場で駆使してきた「DISRUPTION(R)︎」メソッドを中心とした独自のノウハウを融合。質の高いソリューションを創造し、クライアントのビジネスの成長に貢献する。「DISRUPTION(R)︎」は既成概念に縛られず、常識を壊し、新しいヴィジョンを見いだすTBWA HAKUHODOの哲学。マーケティングに限らず、ビジネスにおけるすべての局面でディスラプションという新しい視点を武器に事業やブランドを進化させるアイデアを生み出す。TBWA HAKUHODOは、2018年のVOL.1より、広報デザインやPR映像作成などを通じて当音楽会をサポートし、オーケストラのアップデートに協力を続けている。当プロジェクトにおいて、カンヌライオンズ2019の銅賞、電通広告賞の最高賞などをはじめ、国内外の権威ある広告賞を多数受賞している。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年08月07日日本を代表するオーケストラとして人気の高いNHK交響楽団(N響)の「2020-21シーズン定期公演(2020年9月〜)」中止が発表された。公演を行う上で徹底した新型コロナウイルス感染症対策が必要とされる中、定期演奏会を支える定期会員に対し、既存の会員席で演奏を鑑賞してもらうことが極めて難しいことや、海外からの渡航制限やステージ上の安全確保の観点から、当初予定していたプログラムのまま公演を提供できる見通しが立たないことが主な理由とされている。それにしても、1927年の第1回公演以来、戦時中もずっと続いてきた「N響定期公演」の休止は、楽団はもとよりクラシック業界全体にとっても衝撃的な出来事だ。なお、 休止される「2020-21シーズン定期公演」と同じ日程・会場で、新たなN響主催演奏会の開催が予定されるとのこと。公演内容やチケットの販売方法等については順次発表予定。●詳細は、
2020年07月02日ヨーロッパの名画を網羅する「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」の大規模所蔵作品展が、3カ月の延期を経て開催中!絵画の“大きさ”に注目すると、また違った見え方が。同展の監修者・川瀬佑介さん(国立西洋美術館主任研究員)に、お話を伺いました。■大きさが求められた教会の宗教画「古い時代、絵画の注文主は特権階級の人たちでした。特に教会が依頼した宗教画は、大きなサイズのものが多い。広い公共のスペースに展示され、遠くからも見えないといけなかったからです」(川瀬さん・以下同)女子修道院のために描かれた、カルロ・クリヴェッリ『聖エミディウスを伴う受胎告知』(1486年)は207×146.7cm。建物の装飾や宝石の光沢にも注目だ。■巨大肖像画は王族・大貴族のもの「同じく大きな絵を依頼していたのが、王族やそれに次ぐ有力貴族。18世紀まで、肖像画といえば彼らを権威づける、等身大の全身像が多かったのです」本展最大の、ルカ・ジョルダーノ『ベラスケス礼賛』(1692-1700年ごろ)は205.2×182.2cm!王を務めたスペイン人大貴族のファミリーポートレートだ。■個人宅にも入る小さなオランダ絵画「17世紀のオランダでは、受注生産ではなく、画家が描いた絵画を顧客が買う市場が確立されました。顧客は主に市民階級で、彼らのさほど大きくもない家にも入るようにサイズも小さめ。肖像画も、バストアップが主流です」小さな絵で知られる、ヨハネス・フェルメール晩年の名作『ヴァージナルの前に座る若い女性』(1670-72年ごろ)は51.5×45.5cm。市民にとって身近な主観や風俗画が好まれたのもこのころの特徴。■革新的な印象派絵画、サイズは無難!?「19世紀半ば以降、絵画とは画家の思想を表現するものと捉えられ、サイズも画家の意図に基づいて決められるように。ただ、当時社会からあまり理解されなかった印象派は市民の邸宅に入る無難なサイズにせざるをえなかったようです」フィンセント・ファン・ゴッホ『ひまわり』(1888年)はゴーガンと住む家の寝室に飾ることを想定した92.1×73cm。部屋に複数飾ることを考えて何枚も描いた。「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」国立西洋美術館にて10月18日まで開催中(日時指定制)。※開館時間/9時30分〜17時30分(金・土は〜21時)、休館日/月曜日(7月13日、27日、8月10日、9月21日は開館)、9月23日。料金/一般1,700円ほか。国立西洋美術館では本展のチケット販売は行いません。事前に入場券をご購入ください。詳細は展覧会公式サイトにて。11月3日より大阪でも開催。「女性自身」2020年7月7日号 掲載
2020年06月29日新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言によって公演を休止していた東京フィルハーモニー交響楽団(東フィル)が、東京都の自粛要請緩和を受け、6月定期演奏会(21日、22日、24日)から公演を再開する。開催にあたっては、政府、自治体および関係機関による感染拡大防止のためのガイドライン等に基づき、各演奏会場との連携により聴衆の安全と安心を第一に、できる限りの感染予防策を講じるという。*公演詳細: ●日時・会場:当初発表から変更なし。時差入場・時差退場を実施。6月21日(日)15:00 開演(14:00 開場)Bunkamura オーチャードホール6月22 日(月)19:00 開演(18:00 開場)東京オペラシティコンサートホール6月24 日(水)19:00 開演(18:00 開場)サントリーホール●公演内容(プログラムは当初の発表から内容を変更)(出演)渡邊一正(指揮)、東京フィルハーモニー交響楽団*ミハイル・プレトニョフから変更(演奏曲目)・ロッシーニ:歌劇『セビリアの理髪師』序曲・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」*公演時間約1時間/休憩なし※関連公演6月21日東京フィルハーモニー交響楽団第938回オーチャード定期演奏会6月22日東京フィルハーモニー交響楽団第134回東京オペラシティ定期シリーズ6月24日東京フィルハーモニー交響楽団第939回サントリー定期シリーズ
2020年06月17日現在ロンドン在住のファッションジャーナリスト、平野秀美さんから、ロックダウンが徐々に解除されつつある6月のロンドンの様子が届きました。イギリスでは6月1日より徐々に人と会うことが許されてきていますが、完全にロックダウン解除というわけではないようです。そのため、中心街に人は戻りつつありますが、以前のロンドンとは比べものにならないほど、まだまだ人が少ない状況です。また、今後旅行に関しても許されますが、イギリスに入国してから14日間はアイソレーション( Isolation)をしなければならず、旅行業界は困難な状態が続きそうです。それでは、そんなロンドンの今をご紹介しましょう。まずは、ある変化が起きたウォールアートから。ステイポジティブ!NHSに感謝するロンドン観光地のイラストNHS (National Health Service) とは、イギリス政府が運営する国民保険サービスで、基本的に税収によって賄われており、支払い能力にかかわらずほぼ無料で利用可能です。もともと人材が少ないと言われているなか、このコロナ禍でNHSで働く人たちは国民のために休まず働いているヒーローとなっています。毎週木曜20時にはイギリス中で拍手をし、NHSへの感謝の気持ちを表しています。スーパーやホテルや宿、バスなど、ありとあらゆるサービスがこの期間にNHSへの優先時間を設けたり、割引きや無料で提供したりしていました。ウォールアートも、ロンドンの至るところでNHSへの感謝のコメントを見かけるようになりました。ステイストロング!みんなに勇気を与えるメッセージ最近のウォールアートでは、マスクをしているイラストを本当によく見かけます。またイラストだけではなく、添えてあるメッセージも、見る人々に勇気を与えてくれます。「Stay Strong」「Stay positive」など、今もなお自由な生活を制限されているイギリスですが、ひとりひとりに伝わる強いメッセージが印象的です。ゴリラズのキャラクターがインパクト大!イギリスを代表するミュージシャン『ゴリラズ 』( Gorillaz)のキャラクターがピースをするインパクトあるイラスト。街に人はそれほどいませんが、『ゴリラズ』ファンの私は思わず嬉しくなるウォールアート。Tシャツにメッセージが書かれており、今ではよく聞くIsolationという単語も使用されています。ロンドン中心地のリバプールストリート駅続いては、かつて毎日混雑していたリバプールストリート駅の様子です。ロンドンを訪れたことのある人であれば、一度は通っている可能性が高い、中心地の駅です。5月末の写真ではありますが、電光掲示板の時刻表を見ている人たちはまばら。床には2m範囲で立つようにと、丸いマークが描かれています。スターバックスの前にはしっかり2m間隔のマークが!こちらはスタバ前の道路です。撮影当時はオープンしておりませんでしたが、カフェの前で待つ人のために、チョークで書かれた2mの範囲のマーク。とてもわかりやすくてこういうのは助かりますよね。最後に…金融街も街は本当に人がいない!最後は、人通りのない金融街です。学校も再開するなど、以前の生活に向けての準備が少しずつ進められていますが、知り合いの勤める会社は、来年までオフィスはオープンしないと宣言していますし、弁護士事務所もメールでの対応で各自処理できているようです。これらのことから、以前の生活に少しずつ戻ることを楽しみにしているいっぽうで、今までとは異なる新しい社会生活も準備しているように感じます。もうしばらく続く我慢の先に、どんな日常が待っているのか、思いを馳せながら日々を過ごしたいと思います。
2020年06月11日このたび、ジェームズ・ボンド御用達ブランドを取りそろえるヴァルカナイズ・ロンドンが、歴代ジェームズ・ボンドが着用したアーカイブウエアを再現した“007 ヘリテージ”コレクションを6月10日より発売いたします。英国リゾートウエアブランド「オールバー・ブラウン」と映画007とのオフィシャルコラボレーションアイテムは、日本国内ではヴァルカナイズ・ロンドンだけの限定発売です。007xORLEBAR BROWNヒュー・ジャックマンやジェイ・Z など世界中のセレブリティに愛される英国プレミアムリゾートウエアブランド「オールバー・ブラウン」。2012 年公開の映画007『スカイフォール』でダニエル・クレイグが着用したことで大きく脚光を浴びました。映画007シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』 の公開を記念して、第1作『007/ドクター・ノオ』から第13作『007/オクトパシー』まで、ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーアが演じるジェームズ・ボンドが実際に劇中で着用したスイムウエアやハリントンジャケット、カプリシャツ、リネンのセットアップなどの大人の色気が漂うワードローブを特別に復刻しました。また、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』 のロケ地でもあるジャマイカで撮影したキャンペーン画像やアーカイブ映像を編集したプロモーションムービーも6月10日より解禁となりますので、ぜひご覧ください。2012年より「オールバー・ブラウン」をいち早く日本国内で展開してきたヴァルカナイズ・ロンドン。ここでしかご覧いただけない豊富なラインアップの新作リゾートウエアに加え、世界中のジェントルマンにとって永遠の憧れであるボンド・スタイルが手に入る貴重な機会。ボンドに憧れる男性にオススメの限定コレクションです。※プロモーションムービーは、ヴァルカナイズ・ロンドンの公式SNSにて配信いたします。Instagram::<商品詳細>ジョージ・レーゼンビー 『女王陛下の007』リネンジャケット 6万9,000円+税、リネントラウザーズ 4万9,000円+税ショーン・コネリー 『007 サンダーボール作戦』カプリシャツ 3万9,000円+税ショーン・コネリー 『007 サンダーボール作戦』ギンガムシャツ 3万9,000円+税ショーン・コネリー 『007 サンダーボール作戦』ストライプシャツ 3万9,000円+税ショーン・コネリー 『007 ドクター・ノオ』トラウザーズ 4万9,000円+税ショーン・コネリー 『007は二度死ぬ』クラシックシャツ 3万9,000円+税ロジャー・ムーア 『007 黄金銃を持つ男』サファリシャツ 3万9,000円+税ロジャー・ムーア 『007 ムーンレイカー』ハーフZIPニット 6万円+税ロジャー・ムーア 『007 ユア・アイズ・オンリー』コットンシルクT 4万9,000円+税ロジャー・ムーア 『007 ユア・アイズ・オンリー』デイショーツ 3万9,000円+税ロジャー・ムーア 『007 オクトパシー』ハリントンジャケット 6万9,000円+税007xORLEBAR BROWN007xORLEBAR BROWN 007xORLEBAR BROWN展開店舗(お問い合わせ先):ヴァルカナイズ・ロンドン 青山 Tel.03-5464-5255ヴァルカナイズ・ロンドン 銀座 Tel.03-6264-5140ヴァルカナイズ・ロンドン 名古屋 Tel.052-527-8835ヴァルカナイズ・ロンドン 心斎橋 Tel.06-4708-8980ヴァルカナイズ・ロンドン オンラインストア 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月07日「不要な職業のはずがない!」2020年3月末、新日本フィルハーモニー交響楽団(以下、新日本フィル)がYouTubeで公開した1本の動画に、そんな熱い叫びと応援の声が寄せられています。新日本フィル『テレワークでパプリカやってみた!』新日本フィルが公開したのは、楽団員たちがテレワークで一斉に演奏する『テレワークでパプリカやってみた!』の動画。曲は、米津玄師さんが作詞・作曲を手掛けた、音楽ユニット『Foorin』の『パプリカ』です。約60名で贈る、貴重な『テレワークオーケストラ演奏会』を早速お楽しみください。指揮者も不在で、画面を通して各々が演奏を合わせるのは至難の業。それにも関わらず完璧な演奏に、改めて新日本フィルのレベルの高さを実感します…!多くの人の心を動かした新日本フィルの動画は同年5月3日時点で100万回以上も再生され、大きな反響を呼んでいます。・めちゃくちゃ感動した。・お金を払うべきレベルの演奏会。どうしたら支援できますか?・まさか『パプリカ』で泣くとは…。文化芸術活動にも深刻な影響を与えている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。関係者からは支援を求める声も上がっており、多くのアーティストが危機的状況におちいっています。新日本フィルも例外ではなく、ウェブサイトで募金を募るなど、運営を続けるために動いています。【緊急支援】新日本フィルの運営を支える募金(1000円~)コロナウイルスに関する暗いニュースが続き、落ち込んだりつらい気持ちになったりすることもあるでしょう。そんな毎日でも、こうした演奏会や芸術作品、エンタメコンテンツは、暗い気分を変え、心を穏やかにしてくれます。「不要な職業なんかじゃない」という訴えがもっと広まり、多くの支援が集まること、そしてコロナウイルスが終息し、1日も早く実際の演奏が聴ける日が来ることを、多くの人が祈っています。[文・構成/grape編集部]
2020年05月03日世界屈指の西洋絵画コレクションを誇る美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリーから名作61点が初来日。『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』が国立西洋美術館で開催される。新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕日は未定だが、内覧会で公開された展示の様子をレポートする。ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、1824年に英国議会によって創立された市民のための美術館。13世紀後半から20世紀初頭までのヨーロッパ絵画を約2,300点所蔵し、年間の来場者数約600万人を誇る世界屈指の美の殿堂だ。ロンドン・ナショナル・ギャラリー外観photo: Phil Sayer, (c)The National Gallery, London同館はまとまった数の作品を貸し出すことに慎重で、イギリス以外で所蔵作品展が開かれるのは200年近い歴史の中で初めて。そんな貴重な機会となる同展では、すべて日本初公開となる傑作61点が集結する。展示構成は、「イタリア・ルネサンス絵画の収集」「オランダ絵画の黄金時代」「ヴァン・ダイクとイギリス肖像画」「グランド・ツアー」「スペイン絵画の発見」「風景画とピクチャレスク」「イギリスにおけるフランス近代美術受容」の全7章立て。“イギリスとヨーロッパの大陸交流”という視点から、西洋絵画史を俯瞰していく内容だ。第1章では、19世紀半ば以降のイギリスで再評価が進んだ初期の「イタリア・ルネサンス絵画」を紹介。15世紀イタリア・ルネサンス初期の画家、クリヴェッリによる《聖エミディウスを伴う受胎告知》や、16世紀ヴェネツィア派のティツィアーノが、復活したキリストとマグダラのマリアが出会う場面を描いた《ノリ・メ・タンゲレ》など、地域の優れたコレクションが並ぶ。展覧会場入り口カルロ・クリヴェッリ 《聖エミディウスを伴う受胎告知》 1486年ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《ノリ・メ・タンゲレ》 1514年頃第2章で焦点を当てるのは17世紀のオランダ絵画。レンブラントによる《34歳の自画像》や、フェルメールの《ヴァージナルの前に座る若い女性》といった巨匠たちの傑作をはじめ、イギリスで特に人気の高かった風俗画や海洋画も併せて展示される。レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《34歳の自画像》 1640年ヨハネス・フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》 1670-72年頃第3章では、17世紀前半から18世紀のイギリスで重要な画家を多数輩出した肖像画の分野にスポットを当てる。フランドル出身で、ルーベンスに師事した後イギリスの宮廷画家として活躍したヴァン・ダイクや、ロイヤル・アカデミー初代院長を務めたレノルズなど、多彩な肖像家の作品を見ることができる。アンソニー・ヴァン・ダイク 《レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵夫人ドロシー》 1635年頃ジョシュア・レノルズ《レディ・コーバーンと3人の息子》 1773年第4章の「グランド・ツアー」とは、18世紀にイギリスで流行した、上流階級の子息たちによるイタリア遊学旅行のこと。ヨーロッパの文化や歴史を学ぶために同地を訪れた人々の姿や、彼らが持ち帰った都市景観図などが紹介される。カナレット(本名ジョヴァンニ・アントニオ・カナル) 《ヴェネツィア:大運河のレガッタ》 1735年頃第5章で注目されるのはスペイン絵画。19世紀初め、イギリス軍がスペイン独立戦争に参戦したことをきっかけに、スペイン絵画がイギリスにもたらされ、評価が確立していったという。ここでは、風俗画が高く評価されたムリーリョ、スペインの宮廷画家、ベラスケスなどの作品を見ることができる。バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 《窓枠に身を乗り出した農民の少年》 1675-80年頃ディエゴ・ベラスケス 《マルタとマリアの家のキリスト》 1618年頃第6章では風景画を紹介。18世紀後半からイギリスでは、「絵のような(ピクチャレスク)」と言われる不規則で荒々しい自然を描いた風景画が流行した。コンスタンブルやターナーというロマン主義風景画のふたりの巨匠の作品をはじめ、イギリス風景画の隆盛をたどる。第6章会場風景ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》1829年最終章となる第7章では、19世紀フランスで進んだ近代絵画の改革とイギリスとの関係に着目。アングルから印象派を経て、ゴッホ、ゴーガンに至る流れを、イギリスの視点からひも解いていく。ポール・セザンヌ《プロヴァンスの丘》1890-92年頃クロード・モネ 《睡蓮の池》 1899年ピエール=オーギュスト・ルノワール 《劇場にて(初めてのお出かけ)》 1876-77年同章のラストを飾るのはゴッホの《ひまわり》。これは、ゴッホが共同生活を送る畏友ゴーガンのために制作した4点のうち、最後に描かれた作品だ。先に描かれた作品では背景が青い色だったのに対し、この絵の背景は明るく淡い黄色。輝くばかりの色彩を、その目で確かめてほしい。フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》 1888年レンブラント、フェルメール、ルノワール、モネ、ゴッホなど、巨匠たちの名画がずらりと並ぶ同展。贅沢かつ、唯一無二の西洋絵画史の旅を体験してみてはいかがだろうか。【開催情報】『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』開幕日未定〜6月14日(日)国立西洋美術館にて開催※新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕延期。開幕後も混雑対策のためチケットの販売方法や展示室への入場方法が変更となる場合あり。最新情報は展覧会公式サイト()にて確認を。【関連リンク】
2020年04月21日ベルリン在住の著者は、旅行でロンドン滞在中に、ドイツに入国が困難な状態に。それ以来ロンドン暮らしを余儀なくされています。そこで、ロックダウン中であるロンドン市民がおうちでどのように過ごしているか、教えてもらいました。現在ロンドンではロックダウンが3週間目に突入(2020年4月11日現在)。ロックダウンする直前に恋人の家へ行きそこで暮らしている人がいたり、会社に行けない人がいるなど、今まで経験したことのないことばかりが続いています。私は知人宅にお邪魔しています。同居人の1人は、ロックダウンがスタートした直後に会社から「給料は払えないし、会社自体も続けられない」という話をされたようですが、なんとか国から保証が出るようで、今はのんびり過ごしています。さて、そんなロックダウン生活で、彼女達や私がチャレンジしている5つのことをご紹介します。とにかく手料理を作る普段のロンドナーはとにかく忙しい!一般的に中心地は家賃が高額なため、少し離れたところに住んでいる人が多く(通勤に30分〜1時間以内は一般的)、仕事が終わって自宅に着くと19時、20時の場合が多いのです。そのため、帰宅時にスーパーでレンジで温めるだけでいい食事を買って帰る人や、レストランで持ち帰りをする人が多く、普段から時間をかけて料理をする人はそれほど多くない印象です。しかし、今はとにかく自宅にいるので、時間はたっぷりあります。朝昼晩と今までチャレンジしたことのないアジア料理やインド料理、ピザやパスタなどのイタリア料理を1から作って楽しんでいます。たまっていた本を、徹底的に読み込む私の滞在しているお家には大きな庭があるのですが、同居人たちは朝から夕方まで太陽の下で読書をするのが大好きなようです。今まで読もうと買っていた本を一気に読んでいます。また、昔読んだ本でも再度読み直すなど、読書をする時間があるって素敵です。お部屋の掃除をするこのお家には、1週間に1度、掃除をする方がいらしていたのですが、今はロックダウン中で掃除をしてくれる人も来れません。ということもあり、みんなで共有部分は掃除しつつ、自分の部屋や庭の手入れなど、時間を見つけては掃除をしています。また不要になった洋服や靴などの整理をしています。掃除をしたり、部屋の整理をするだけで、だいぶ気分がいいんですね。掃除が終わった後は、みんなテンションが上がっています。オンラインレッスンで、新しいスキルを身に着ける実は私もやっていることで、かなりおすすめです。もし自宅待機中にやることがないなという場合は、ぜひオンラインで受けられるレッスンで、新しいことにチャレンジしてみるといいかも知れません。私は「Udemy」というサイトを利用していますが、YouTubeで勉強したり、サイトで自分で学んだりもできるかと思います。私は以前から再度勉強したかった映像や音楽制作といったことを学んでいますが、今はかなりお手頃価格でオンラインで授業を行なっているサイトが多数あります。この機会に、次の仕事につながるようなスキルを身につけたいです。体を動かすために、走る!ヨガをする!イギリスでは、ロックダウン中はお買い物や個人でのスポーツ以外は、基本的に外に出てはいけません。そのため、ちょっぴり遠いスーパーまで歩いて行ったりしていますが、全く運動をしている感覚はないのです。そのため、同居人達は、庭で体を動かしたり週に何度か走ったりしています。朝はYouTubeを見ながらヨガをやったり腹筋を鍛えたりしているようです。日本でもできるだけ外に出ないようにという要請がありましたが、これを逆手に今までできなかったことをひとつひとつやってみたり、新しい自分発見の時間として考えてみると、意外と自宅でもやることが多いかも知れません。ちなみに、ここロンドンやヨーロッパでは、デートアプリで出会った人たちは、ビデオチャットでデートしたり、会議はオンラインサービスを利用したり、生活がだいぶ新しい環境に変わってきています。今後、このようなことが定着するかもしれませんが、早くコロナが終息して、また自由に外に出られる日が待ち遠しいですね。今は我慢の時期ですが、我慢だけでなく新しい発見につなげてみてください。©Viktoriya Dikareva/Gettyimages©Burst Some Rights Reserved
2020年04月11日フィンランドは、人口あたりの音楽家の比率が世界で最も高い国だということを耳にしたことがある。そのフィンランドが生んだ“異才”ムストネンが「東京・春・音楽祭2020」に登場する。経歴にもある通り、ピアニストであるとともに、作曲家・指揮者としても活躍するムストネンはまさに“音楽家大国”フィンランド音楽界を代表する存在だ。その尖った活動ぶりは、ちょっと普通じゃない過去の来日公演やアルバムの数々からも感じ取れる。最初の衝撃はベートーヴェンの小品ばかりを収めたアルバムだった。「パガテル作品126」の強烈無比のタッチと切れ味抜群の演奏は今もファンの間での語り草。来日公演で披露した、バッハとショスタコーヴィチの「前奏曲とフーガ」を交互に奏でるステージにも、単なるピアニストとは一味違うムストネンのこだわりが見えて目からウロコの連続だったことが思い出される。今回のステージでは一体どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか興味津々。●公演概要3月22日(日)東京文化会館小ホール「オリ・ムストネン/東京・春・音楽祭2020」●オリ・ムストネン(ピアノ)(c)Heikki Tuuliラフマニノフ、ブゾーニ、エネスクといった偉大な作曲家の伝統を継ぎ、作曲家、ピアニスト、指揮者として非凡な才能を持つ、今日の音楽界において特異な存在である。一人三役での公演も多く、その傑出した業績が称えられ、過去にはダニエル・バレンボイムやパーヴォ・ヤルヴィも受賞した名誉あるヒンデミット賞を、2019年に授与された。およそ35年にわたるキャリアにおいて、自身の非凡なる音楽的見識を発揮し、これまでに、ベルリン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、シカゴ交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、パリ管弦楽団等の著名オーケストラと、ウラディーミル・アシュケナージ、ダニエル・バレンボイム、ヘルベルト・ブロムシュテット、ピエール・ブーレーズ、チョン・ミョンフン、シャルル・デュトワ、クリストフ・エッシェンバッハ、ニコラス・アーノンクール、クルト・マズア、ケント・ナガノ、サカリ・オラモ、エサ=ペッカ・サロネン、ユッカ=ペッカ・サラステ、パーヴォ・ヤルヴィ等の指揮者と共演している。2019/20シーズンは、自身の新作《Taivaanvalot》をイアン・ボストリッジ&スティーヴン・イッサーリスとアムステルダムのミュージックヘボウ・アアン・ヘット・アイで初演、その後ウィグモア・ホールと香港でも公演を行う。ボン・ベートーヴェン音楽祭から委嘱された弦楽六重奏曲は、2020年2月にタベア・ツィンマーマンらによって初演される。また、ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルとの共演や、オークランド・フィルへ弾き振りでの客演の他、南アメリカ・ツアーや各国でリサイタルなどがある。輝かしい音楽家との交流を持ち、ロディオン・シチェドリンからピアノ協奏曲第5番を献呈され、シチェドリンの70歳、75歳、80歳を祝うバースデーコンサートに招待された。またヴァレリー・ゲルギエフとは幾度も共演を重ね、これまでにマリインスキー劇場管弦楽団、ミュンヘン・フィル、ロンドン交響楽団、ロッテルダム・フィル等と演奏している。昨シーズンはフィンランド独立100周年式典で、ソリストとしてエーテボリ交響楽団と共演した。世界各地でリサイタルを行い、ワルシャワのショパン協会、ペルミのディアギレフ音楽祭、マリインスキー劇場、ドレスデン音楽祭、シカゴのシンフォニー・センター、ニューヨークのザンケル・ホール、シドニーのオペラ・ハウス等に登場している。スティーヴン・イッサーリスとは30年以上にわたり共演を続け、近年はヒンツガルフ音楽祭、魔法にかけられた湖音楽祭、ウィグモア・ホール、イタリア・ツアーなどで共演した。プロコフィエフの解釈には定評があり、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団とのピアノ協奏曲全曲の録音がオンディーヌからリリースされた。ピアノ・ソナタ全曲演奏会を、ヘルシンキ・ミュージック・センター、アムステルダム・ムジークヘボウ、メキシコのセルバンティーノ国際音楽祭、シンガポール・ピアノ・フェスティバル、ルール・ピアノ・フェスティバル等で開催し高評を得た。ベートーヴェンも重要なレパートリーであり、協奏曲は全曲とも何度も演奏し、ピアノ・ソナタ連続演奏会も各地で開催している。録音では、1997年にリリースしたロンドン・デッカからの『ショスタコーヴィチ&アルカン:前奏曲集』がエディソン賞とグラモフォン賞を受賞。オンディーヌからはほかに、『レスピーギ:ミクソリディア旋法の協奏曲/ローマの噴水』(サカリ・オラモ指揮フィンランド放送交響楽団)をリリースしている。イッサーリスとの録音は、BISレーベルよりマルティヌー、シベリウス、ムストネンの作品をリリースされているほか、ハイペリオンからの最新盤のショスタコーヴィチとカバレフスキーのアルバムが好評を博す。 ヘルシンキ生まれ。5歳よりピアノ、ハープシコード、作曲を学ぶ。最初にラルフ・ゴトーニに、その後ピアノをエーロ・ヘイノネンに師事した。
2020年03月12日日本を代表する作曲家三枝成彰が1980年代に手掛けた名作の数々をフルオーケストラの生演奏で辿る!という興味深いコンサートが開催される。三枝成彰といえば、オペラ『忠臣蔵』や『Jr.バタフライ』に、交響曲『動乱』などなど、クラシックの王道をゆくイメージが強いのだが、そこは21世紀を生きる現代の作曲家。映画やテレビの音楽など、あらゆる分野においてその手腕を発揮。名作の数々が世に送り出されている。今回、東京交響楽団がお届けする「サエグサシゲアキ1980s」公演は、文字通り1980年代に手がけられたサエグサ作品にフィーチャーした画期的な内容だ。プログラムの中でも特に目を引くのが『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』。これも三枝成彰の作品だったのかと、そのマルチぶりに感嘆する。過去に手がけたアニメ作品を紐解いてみれば、『鉄腕アトム』(1980年放送の第2作)に『機動戦士Zガンダム』(1985年)、『機動戦士ガンダムZZ』(1986年)などなど、興味深い作品がずらりと並ぶ。今回は何が登場するのかしないのか。ガンダム世代は2月12日のオーチャードホール公演を見逃すな!●公演概要2月12日(水)Bunkamuraオーチャードホール「東京交響楽団特別演奏会サエグサシゲアキ1980s」指揮:梅田俊明管弦楽:東京交響楽団●三枝成彰(作曲家)1942年生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修了。在学中に安宅賞を受賞。代表作として、オラトリオ『ヤマトタケル』、オペラ『千の記憶の物語』等、映画音楽に「優駿」「お引越し」「機動戦士ガンダム~逆襲のシャア~」「機動戦士Zガンダム」、テレビ番組の音楽に、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」等、多数。1989年、日本アカデミー賞映画音楽部門最優秀音楽賞を受賞。国際モーツァルテウム財団の依頼で、モーツァルトの未完曲に補筆・完成したことも話題となった。オペラ作品をライフワークとして16作品掲げており、代表作としては1997年5月には、構想に10年近くをかけたオペラ『忠臣蔵』を完成・初演し、各界の注目を集めた。さらに2000年5月には愛知県芸術劇場でオペラ『忠臣蔵』改訂版を再演し、2002年1月には東京新国立劇場にて再演。2004年、プッチーニの『蝶々夫人』を下敷きとした新作オペラ『Jr.バタフライ』を初演、好評を博す。このオペラは2006年、イタリア・プッチーニ音楽祭でも再演された。これは同音楽祭における初の外国人作品の上演であり、プッチーニ以外の作曲家の作品としても初の上演ともなった。著書に「大作曲家たちの履歴書」(中央公論新社)、「三枝成彰オペラに討ち入る」(WAC出版)など。2007年、紫綬褒章受章。2008年、モノオペラ「悲嘆」、ピアノ協奏曲「イカの哲学」を初演したほか、日本人初となるプッチーニ国際賞を受賞。2010年、オペラ『忠臣蔵』外伝、男声合唱と管弦楽のための『最後の手紙The Last Message』を初演。2011年、渡辺晋賞受賞。2013年、オペラ『KAMIKAZE―神風―』を世界初演。2014年8月、イタリア・プッチーニ音楽祭にて、オペラ『Jr.バタフライ』イタリア語版を初演。2016年1月、富山と東京にて同作品の日本初演を行った。2017年10月に林真理子の台本、秋元康の演出により、新作オペラ『狂おしき真夏の一日』を世界初演。同年、旭日小綬章受章。
2020年02月07日2月12日、オーチャードホール(渋谷)にて、東京交響楽団がオーケストラ・コンサート「サエグサシゲアキ1980s」を開催する。演奏曲目は「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(以下,逆シャア)と「交響曲『動乱』」。1980年代に作曲家・三枝成彰氏が手掛けた2曲にフィーチャーした演奏会だ。【チケット情報はこちら】「(逆シャアの)サントラを高校生くらいのころ,通学中にウォークマンでずっと聴いていました。なので楽譜を見ると思わず顔がにやけてしまうくらいです」と語るのは、東京交響楽団・首席トランペット奏者の澤田真人氏。「スーパーロボット大戦」シリーズをはじめ,今なおさまざまな形でゲーム化され続け,根強い人気を持つ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)からは14曲が演奏される。「(映画「動乱」を)DVDで観ました。当時の超大作だったようで,スケール感がすごかったですね。とあるドキュメンタリー番組では,“吉永小百合の人生を変えた一作”と紹介されていました。楽曲はチェロのソロが印象的でした」と、首席トロンボーン奏者・鳥塚心輔氏。「機動戦士Zガンダム」のBGMへとつながるメロディーが散りばめられた劇伴が三楽章にまとめられ、オーケストラ用のパート譜を新たに作成して演奏される「交響曲『動乱』」の生演奏は貴重だ。録音された音源はすでに廃盤となっているため、実演は過去にほとんどない。両者とも、金管が大活躍する本コンサートには大変な意気込みだ。「これまでの演奏会で一番気合が入っています。ずっと演奏したかったんですけど,まさかやれるとは思っていませんでしたから。(中略)、「やったー!」という気持ち。」(鳥塚氏)「公演までに逆シャアを見返しておきたいですね。当日は演奏しながらも逆シャアの世界に浸りたいので、学生時代の気持ちに戻って、もう一度頭に叩き込んでおきます!」(澤田氏)。これは、聴き逃せない!取材・文:馬波レイ撮影:増田雄介 (4Gamer編集部)
2020年01月16日アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920-1995)やマウリツィオ・ポリーニ(1942-)など、イタリアからは時折驚異的な天才ピアニストが出現する。その天才の系譜を受け継ぐ存在として注目されているのが、1979年トリノ生まれのジャンルカ・カシオーリだ。その才能の凄さは、1997年に発表されたデビュー・アルバムにもしっかりと刻まれている。18歳の無名の若者が世界最古のクラシックレーベルにして最高の権威を誇るドイツ・グラモフォンからデビューすること自体驚きである上にその内容が凄い。冒頭にベートーヴェンを置きながら、ヴェーベルン、シェーンベルク、リゲティ、ブーレーズと20世紀を代表する作曲家たちの作品をずらりと並べたプログラムはまさに圧巻。このメニューを手掛ける18歳のカシオーリも凄ければ、これを認めて発売に踏み切ったドイツ・グラモフォンも素晴らしい。そのカシオーリによるオールベートーヴェン・プログラムとなればこれは気になる。しかも前半はピアノ・ソロによる「6つのバガテル」&「ピアノソナタ第12番(葬送)」。後半はオーケストラのみによる劇付随音楽「シュテファン王」序曲に続いて「ピアノ協奏曲第2番」を披露するのだから、まさに“一粒で2度美味しい”カシオーリのステージが楽しめそうだ。●公演概要1月20日(月)すみだトリフォニーホール大ホール「ジャンルカ・カシオーリ&新日本フィルハーモニー交響楽団/トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ」●ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)(C)silvia-lelli1979年、イタリアのトリノ生まれ。イモラのピアノ・アカデミーにおいてピアノをフランコ・スカラに、作曲と電子音楽をトリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院にて学んだ。94年、ルチアーノ・ベリオ、エリオット・カーター、マウリッツィオ・ポリーニ、チャールズ・ローゼンといった音楽界の重鎮が審査員を務めるウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールで優勝後、ヨーロッパの主要オーケストラから共演依頼を受け、以来、ヨーロッパ、北米、日本の主要な音楽都市で公演を行い、多くの著名オーケストラ、名だたる指揮者との共演は数えきれない。CDは、3枚をドイツ・グラモフォンよりリリース。02年にマリオ・ヴェンツァーゴ指揮バーゼル交響楽団とシューマンの「ピアノとオーケストラのためのファンタジー」(ピアノ協奏曲イ短調作品54のオリジナル・バージョン)をレコーディング。05年にはショパンの4つのスケルツォをデッカよりリリースしている。2007/08シーズンはベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団などと共演。また、カシオーリは指揮者・作曲家としても目覚しい活躍をしており、カンマーオーケストラ・ベルリンではモーツァルトとシューベルトのプログラムを指揮。00年11月の日本ツアーでは彼自身が作曲した《ピアノ変奏曲》の世界初演を行い、01年にはヴァイオリン奏者ステファノ・モロと自作の《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ》の初演を行った。自作の《ピアノフォルテのためのソナチネ(2004)》の初演は04年9月のハンブルク音楽祭で行われ、05年3月にはウィグモア・ホールでイギリス初演が行わている。
2020年01月09日来年2020年のクラシック界は、“ベートーヴェン生誕250年”で盛り上がること必至。そのメモリアルイヤーを先取りして楽しめるのが、ベートーヴェンの9つの交響曲を1番から9番の「第九」まで一晩で聴いてしまおうという「ベートーヴェンは凄い!第17回 全交響曲連続演奏会2019」だ。9曲全部といえばその長さも半端ではない。大晦日の13時にスタートするコンサートの終了予定時刻は何と23時55分。まかり間違えば年を越そうかと言う時間までベートーヴェンに浸り切るのだからものすごい。演奏は、“炎のコバケン”の異名を持つマエストロ小林研一郎率いる岩城宏之メモリアル・オーケストラ。コンサートマスターをNHK交響楽団のコンマス篠崎史紀が務める超スペシャルな集団だ。更に凄いのは、横山幸雄(ピアノ)が演奏する、リスト編曲による(「第九」の第4楽章より)が披露されること。このベートーヴェン尽くしの凄まじいコンサートは、まさに演奏者と聴衆の根比べ。乗り切った暁には素敵な2020年が待っているに違いない。●公演概要12月31日(火)東京文化会館 大ホール「ベートーヴェンは凄い!第17回 全交響曲連続演奏会2019」指揮:小林研一郎ソプラノ:市原愛アルト:山下牧子テノール:ジョン・健・ヌッツォバリトン:青山貴管弦楽:岩城宏之メモリアル・オーケストラ(コンサートマスター:篠崎史紀)合唱:武蔵野合唱団特別演奏ピアノ:横山幸雄
2019年12月23日「子どもたちに豊かな音楽体験を」という願いの下、2002年にスタートした日本初のこどものためのオーケストラ定期演奏会「東京交響楽団&サントリーホールこども定期演奏会」では、大人たちが通う定期演奏会と同じように、毎回異なる指揮者が登場して年間4回のコンサートが開催される。2019年の最後を飾る第72回定期演奏会(12月15日:サントリーホール)のテーマは「リズム」。東京交響楽団正指揮者の飯森範親と同団首席チェリストの伊藤文嗣の共演でピアソラの『リベルタンゴ』が披露されるほか、「こども奏者」の参加による『美しく青きドナウ』、そしてラヴェルの『ボレロ』といったリズム表現豊かな作品が楽しめる。実は本格的な内容ながら、子供たちが集中してコンサートを楽しめるように、1曲は長くても15分、指揮者やソリストから作品や楽器についてのトークも入るこの公演。全体で約90分のコンサートを、司会の坪井直樹(テレビ朝日アナウンサー)がナビゲート。堅苦しくなく楽しい雰囲気の中で、本物の芸術に触れるひとときを、親子でも、大人だけでも過ごせるコンサートだ。※小学校1年生以上入場可●公演概要12月15日(日)サントリーホール東京交響楽団&サントリーホール「こども定期演奏会」第72回『リズム』
2019年12月10日1947年の創立以来、70年以上に渡ってヨーロッパの主要放送交響楽団の1つとして素晴らしい演奏活動を行ってきたケルン放送交響楽団が、ワルシャワ生まれの名匠マレク・ヤノフスキに率いられて来日する。両者の共演は1983年にまで遡り、2018年2月にはヒンデミット作品集を録音をするなど、関係性は抜群。2018年9月からは待望のベートーヴェン・チクルスを開始し、同時にレコーディングも進めているというのだから楽しみだ。今回はドイツ本国で行われたベートーヴェン・チクルスの勢いをそのまま持ち込むかのような日本公演が期待できる。ソリストには、2015年のショパン国際ピアノ・コンクールの覇者チョ・ソンジンを迎え、ベートーヴェンの偉大さを知る上で、欠かすことのできない「交響曲」と「協奏曲」の代表曲を披露する。いよいよ間近に迫った2020年の“ベートーヴェン生誕250年”を、より身近に感じさせるステージがこれだ!●公演概要・11月21日(木)東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル・11月25日(月)東京文化会館 大ホール・11月26日(火)サントリーホール 大ホール●マレク・ヤノフスキ (指揮)ワルシャワ生まれ。現代におけるドイツ伝統音楽の巨匠の一人。1939年ワルシャワ生まれ。ドイツで教育を受け、フライブルグ、ドルトムントの歌劇場で音楽総監督を務めた。ドルトムント在任中、その芸術性が高く評価され、ヨーロッパの主要な歌劇場に招かれるようになる。1970年代後半以降、世界の主要な歌劇場のうちヤノフスキが定期的に客演しない歌劇場は一つもないほどになり、その活躍の場はニューヨークのメトロポリタン歌劇場からミュンヘンのバイエルン国立歌劇場へ、シカゴやサンフランシスコからハンブルクへ、ウィーンやベルリンからパリへと広がった。これまでにフランス国立放送フィル音楽監督、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者、ベルリン・ドイツ響第1客演指揮者、モンテカルロ・フィル音楽監督、ドレスデン・フィル首席指揮者、ベルリン放送響芸術監督を務める。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、ブルックナー、ブラームス、ヒンデミット、および新ウィーン楽派の解釈では世界的に定評があり、この幅広いレパートリーを網羅する多数の優れた録音を残している。2018/2019シーズンには、ドレスデン・フィル、ベルリン・フィル、ケルン放送響、フランクフルト放送響、NDRエルプフィル、ライプツィヒMDR、スイス・ロマンド管、オスロ・フィル、N響、サンフランシスコ響などを指揮予定。現在ヨーロッパと北アメリカの主要なオーケストラで特に高い評価を得ており、楽団を世界的な一流オーケストラへと育て上げる手腕を持つ指揮者としても知られている。●チョ・ソンジン(ピアノ)(C)Harald Hoffmann DG圧倒的な才能と生来の音楽性で、急速に世界的な活躍を繰り広げているチョ・ソンジンは、同世代の中で最も際立つアーティストの一人と認められている。2015年ショパン国際ピアノコンクールで念願の優勝を果たし、国際的な脚光を浴びる。ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、2016年にリリースされた最初のCDには、ノセダ指揮ロンドン響との共演による、ショパンのピアノ協奏曲第1番と4つのバラードが収録されている。2017年にはドビュッシーのソロ・アルバム、続く2018年には、ネゼ=セガン指揮ヨーロッパ室内管との「モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、ソナタ第3番、第12番」のアルバムがリリースされた。これらのアルバムは、いずれも世界中の批評家たちから非常に高く評価されている。●ケルン放送交響楽団(C)Marek Janowski1947年創立。以来70年以上に渡り、ヨーロッパの主要な放送管弦楽団のひとつとして地位を確立。広大なレパートリー、芸術的完成度をトレードマークとする。大都市ケルンの主要なコンサート・ホールや音楽祭と数多く提携し、海外ツアー、数々のCDのリリースなど、その活動はドイツのオーケストラ界を代表する存在として国際的に重要視されている。1964年より、C.F.ドホナーニ、G.ベルティーニ、S.ビシュコフを、2010/2011シーズンよりユッカ=ペッカ=サラステを首席指揮者に迎える。その指導の下、特にマーラー、ショスタコーヴィチ、R.シュトラウス、ラフマニノフ、ヴェルディ、ワーグナー作品で頭角を現し、世界各国で頻繁にツアーを行うようになった。また多数の現代作品の世界初演を行うことで音楽史に貢献。これまでにストラヴィンスキー、ベリオ、ヘンツェ、シュトックハウゼン、カーゲル、リーム、ヴィトマン、ペンデレツキといった偉大な作曲家が自作を指揮している。さらに、テレビ・ラジオ放送、デジタルメディア、教育プログラムを通してクラシック音楽の普及に邁進している。1983年、指揮者マレク・ヤノフスキと初共演。2018年2月には、ヤノフスキと同団による、ヒンデミット作品を収録したCDがペンタトーンからリリースされた。また2018年9月よりベートーヴェン・チクルスを開始。初めてとなるベートーヴェン作品のレコーディングを進めている。2019年2月ヤノフスキ80歳の誕生日には、ソリストにチョ・ソンジンを迎え、ベルリン・フィルハーモニーでのコンサートを含むドイツ全国のツアーを敢行した。※関連公演・11月21日(木)東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル・11月25日(月)東京文化会館 大ホール・11月26日(火)サントリーホール 大ホール
2019年11月14日来る2020年2月7日(金)から19日(水)、ロシアの巨匠ラザレフ率いる日本フィルハーモニー交響楽団が九州各地を訪れる。県庁所在地7か所全てに加え、小倉、大牟田、唐津の総計10会場で演奏。海外公演にも匹敵する大規模ツアーだ。【チケット情報はこちら】1975年以来、45年目を数える毎年恒例のこの長期遠征は、開催地のホールが主催する公共事業ではない。日本フィルを聴きたい地元の音楽好きが実行委員を組織して、ホールを借り、手弁当で開くコンサートなのだ。指揮者ラザレフと二人三脚で現在の日本フィル復興を成し遂げた平井俊邦理事長いわく、「本当に苦しかったとき、九州の方々が日本フィルを呼んでなんとか助けようと始まりました。訪れる各地に実行委員会があり、1年前から準備を始め、企画、チラシ、チケット販売まで、地元ボランティアと日本フィルが一緒になって作っています」無論、どんなに社会的な意義があろうが、音楽がダメならそれまで。ラザレフと来るならこれ、という地元のリクエストに日本フィルが自信を持って応えたプログラムには、重厚なドイツ音楽の大作と、ボリショイ劇場音楽監督も務めた指揮者が十八番とするロシア音楽とが並ぶ。生誕250年を祝うベートーヴェンの巨大なヴァイオリン協奏曲を独奏する堀米ゆず子は、「譜面は簡単に見えますけど、ひとつの音を間違えても全然ダメになる落とし穴があり、弾きごたえがあります」と意欲満々。これまた超ヘビー級のブラームスのピアノ協奏曲第2番に挑む河村尚子も、「ラザレフさんとの初共演がブラームス第1番で、音楽の大きさ、雄大さ、流れなど、たくさん教えていただきました。ほとんど交響曲のこの曲をラザレフさんと共演でき、とても嬉しいです」聴き逃せないのは、プロコフィエフのバレエ組曲《ロミオとジュリエット》だ。ボリショイ劇場音楽監督を務めバレエ現場を知り尽くしたマエストロは、敢えて劇的な純粋管弦楽曲として再構築する。「プロコフィエフはバレエ音楽から3つの組曲を作り、第2組曲が最も人気があります。私たちは、第2組曲を《ジュリエットの墓の前のロミオ》で静かに終え、間を繋ぎ、最後は《ティボルトの死》で盛り上げます。筋からすると逆ですが(笑)、音楽だけを考えると悪くない」(ラザレフ)その音楽の熱さと精密さが世界でも高く評価され、今や日本発のブランドとなりつつある「ラザレフ指揮日本フィル」、九州各地でも本拠地東京と同じ真剣勝負が繰り広げられる。取材・文章:渡辺和
2019年11月08日今を遡ること20年前の1999年。NHKのドキュメント番組によってにわかに巻き起こったフジコ・ヘミング現象は本当に凄かった。しかし、クラシック界を席巻したこのブームも、他の現象と同様、時の経過とともに忘れ去られてしまのではと思われた方も多いのではないだろうか。しかし20年を経過した今もフジコ・ヘミングは健在だ。それどころか、今も世界各地からリサイタルのオファーが届き、年間70回近くものコンサートをこなしているというのだから素晴らしい。そのフジコが、MDRライプツィヒ放送交響楽団と共演する。1923年に創設されたこのオーケストラの歴代指揮者には、古くはカール・シューリヒトやヘルマン・アーベントロートといった巨匠たち、そして近年においては、イタリアのファヴィオ・ルイージや、日本でもお馴染みの準・メルクルなどの名匠が名を連ね、現在はクリスチャン・ヤルヴィが音楽監督を務めるというドイツ屈指の名門だ。プログラムには、映画『みじかくも美しく燃え』に使われたことでも有名なモーツァルトの「ピアノ協奏曲第21番」のほか、“フジコの代名詞”と言えそうなリストの「ラ・カンパネラ」が用意されるなど、ファン必聴のステージに期待がかかる。もちろん注目の指揮者クリスチャン・ヤルヴィが手掛けるベートーヴェンの「交響曲第5番『運命』」やバッハ(メンデルスゾーン編曲)の管弦楽組曲にも興味津々。名曲名演奏に浸る素敵な時間が過ごせそうだ。●公演概要10月26日(土)神戸国際会館こくさいホール10月31日(木)神奈川県民ホール大ホール11月3日(日・祝)東京文化会館大ホール
2019年10月22日イギリス・ロンドン発のライフスタイルブランド「サラミラーロンドン(SARA MILLER LONDON)」から、新作レディース腕時計が登場。2019年12月5日(木)から渋谷ヒカリエの期間限定ショップにて発売される。サラミラーロンドンとは2019年7月にレディースウォッチが日本初上陸した「サラミラーロンドン」は、“模様”と“色”をテーマにしたコレクションを展開するブランド。旅行や異文化から着想した動植物、民族衣装の柄を取り入れたデザインが人気を博している。“蝶が舞う”新作腕時計今回の期間限定ショップでは、ロンドン南西部に位置する世界遺産“キューガーデン”にインスパイアされた20年春夏の新作ウォッチ「キューコレクション」を発売。文字盤には庭園を舞う3羽の蝶が描かれており、蝶の翼の優美な曲線や鮮やかなカラーリングが目を惹く。展開されるのは計3型。ライトベージュのレザーベルトにゴールドケースを組み合わせたモデルは、水色、ピンク、オレンジに彩られた3色の蝶を配して。グレーのレザーベルト、ピンクゴールドのメッシュベルトのモデルには、ピンクの蝶をあしらった。【詳細】サラミラーロンドン 新作腕時計「キューコレクション」・ライトベージュレザーベルト×ゴールドケース 16,000円+税・グレーレザーベルト×ローズゴールドケース 16,000円+税・ピンクゴールドメッシュベルト×ローズゴールドケース 18,000円+税ムーヴメント:クォーツケースサイズ:34mm防水 :3気圧防水■期間限定イベントショップ・渋谷ヒカリエ 12月5日(木)~12月25日(水)住所:東京都渋谷区渋谷2丁目21−1
2019年10月11日