賃貸住宅だと、なかなか好きなインテリアや機能的な収納を実現できない、と思いこんでいませんか。実はこのお宅、都内にあるUR賃貸住宅の一室。ライフスタイルデザイナー・内山ミエさんのご自宅です。床と天井を突っ張るDIYした支柱や突っ張り棒、スチールラックなどをおしゃれに活用。賃貸住宅にありがちな原状回復の問題をクリアしました。そのコツを紹介していきます。■ 2×4(ツーバイフォー)材や有孔ボードで壁面を収納に『「めんどくさい」がなくなる部屋づくり』『片付けから卒業するざっくり1分収納』などの著書もある内山さんのお宅。玄関に足を踏み入れると、まず目に入るのは廊下の大きな有孔ボードです。夫婦共通の趣味である自転車関連のアイテムを壁いっぱいに収納しています。ほかにもデザイン性の高い突っ張り棒「ドローアライン」や棚の高さを変えられるダボレールなどを用いて収納をつくり、賃貸住宅でも可能なアレンジを施し、壁面やデッドスペースを有効活用しています。ミノウラのバイクタワーを設置して、1台はハンギング収納をしています。■ リビング&ワークスペースはスチールラックで収納を確保リビングダイニングの窓際にはスチールラック「エレクター」を設置し、その横にデンマーク製のヴィンテージチェストが並びます。「このチェストは長年探してようやくピンときた家具。空間のアクセントとしても気に入っています」と内山さん。チェストの右奥は寝室の入り口で、寝室も同じくスチールラックで足りない収納をカバーしています。LDKに隣接したワークスペースは引き戸なので、全開すればひとつながりの空間に。ワンルーム感覚で使え、仕事も家事も同時進行しやすい動線です。ワークスペースのデスクはDIYでつくったもの。スチールラックに加え、イタリアのモダンな収納家具「ボビーワゴン」などを置いて、自宅の一室を機能的なワークスペースに仕上げています。窓横の壁にはプチ飾り棚も取り付けました。■ モノが多いキッチンはデッドスペースを活用アイテム数の多いキッチンまわりはスチールラックをメイン収納にしつつ、デッドスペースに収納をDIYで設置してスペースを有効活用しています。LDK側のカウンター下にはアジャスターやダボレールを用いて、可動棚をDIYしました。キッチンの壁には2×4とアジャスターで支柱をつくり、有孔ボードを設置。フライパンなどを掛けて収納しています。「スペースを空けておくのはもったいないし、かといってピッタリはまる家具はそうそう見つからないので、自分でつくりました」と内山さん。また、コンロ脇には高さのあるスチールラックを置いて、調味料などを縦置き収納しています。■ サニタリーの壁面にも収納をDIYコンパクトな洗面室は、壁に棚を設けることで収納スペースを確保。洗面台の脇の壁に有孔ボードやオープン棚を設置して、タオルを掛けたりボトル類を置いたりしています。トイレの壁面には無印良品のオープン棚を設置し、ペーパーホルダーを取り付けました。「殺風景にならないよう、ポスターやちょっとした飾りで温かみを加えました」。もともとある棚の位置が高すぎて手が届かないため、ドローアラインの突っ張り棒を渡してペーパーストックに。取り出しやすく、ストック量もひと目でわかって便利。ほかにも、ソファテーブルの脚を付け替えてダイニングテーブルにしたり、タイルカーペットを敷いて雰囲気を一新したりと、様々なアイデアで賃貸住宅を自分好みにアレンジし、快適な空間づくりを日々実践中の内山さんでした。■ 内山さん宅の間取り図※情報は「リライフプラスvol.33」取材時のものです撮影/山田耕司
2020年07月07日突っ張り棒を主力とする家庭向け収納用品の開発メーカーである平安伸銅工業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:竹内香予子)は、クリエイティブユニット「TENT」とのコラボレーションブランド「DRAWALINE(ドローアライン)」から新たに、『MoveRod(ムーブロッド)』を、2020年6月11日より、一部店舗にて数量限定の先行発売を行います。※一般発売は7月15日より開始予定です。一本の線からまた新しい暮らしがはじまる。空間を形作るための最もミニマルな要素「1本の線」を起点に、時代にあった「新しい暮らしの形」を提案していくDRAWALINEシリーズから、片手で持って好きな位置に移動出来る、“動かす”プロダクト『MoveRod』が新登場しました。日当たりの良い場所に植栽を、デスクまわりにお気に入りの文具を、キッチンでよく使う調味料を、キャスター付きでいつでも好きな位置へ移動できます。既存オプションパーツのトレイやテーブル、フックなどを自由に組み合せて様々なシーンで使用することができます。DRAW A LINE Move Rod Rodコンセプトムービー■使用シーン例■製品情報※詳しい仕様は別途用意しております商品詳細資料をご覧ください。DRAWALINEシリーズMoveRod(ムーブロッド)<カラーブラック・ホワイト2色展開¥6,500(税抜き)>商品名:020MoveRodBK品番:D-MR-BK(ブラック)商品名:020MoveRodWH品番:D-MR-WH(ホワイト)■お取り扱い店舗情報<2020年6月11日より数量限定先行発売>【店頭販売】期間:6月11日(木)~6月30日(火)二子玉川蔦屋家電 standard Furniture 渋谷店【予約販売】期間:6月11日(木)~7月14日(火)※商品のお届けは7月15日以降となります。jornal standard Furniture 公式オンラインストア(サイト準備が完了次第、予約公開予定)平安伸銅工業公式オンラインストア / アマゾンストア<2020年7月15日12:00より一般発売>全国の取り扱いショップ店頭、オンラインショップにて発売予定■会社概要商号:平安伸銅工業株式会社設立:1977年(創業1952年)資本金:49百万円本社住所:〒550-0002大阪府大阪市西区江戸堀1丁目22-17西船場辰巳ビル4階代表者:代表取締役竹内香予子「平安伸銅工業株式会社」WEBサイト■SNS各種[Facebook]@heianshindo[Twitter]@heianshindo企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年06月16日「LABRICO(ラブリコ)」や「draw a line(ドローアライン)」などヒット商品を世に送り出している平安伸銅工業株式会社。その平安伸銅が手がける「ウィークエンドワークショップ」は、初心者でも手軽に始められるDIYパーツのブランドです。今回は、その中から「シェルフフレーム」シリーズを使って、キッチンに壁付けの収納棚を自作してみました。そのつくり方をご紹介いたします。■ DIYで棚を付けるなら、まずは下地のチェックが大事!キッチンはなにかとモノの置き場に困るもの。うちでは、お土産にもらったり旅先で購入した紅茶や緑茶などが増えてしまい、収納場所に困っていました。そこで、食器棚横の壁を利用して、収納を増設しようと思いつきました。スペースの広さは、横幅48cm、高さ1m10cmくらい。ここにうまく収まるような収納棚を選ぶ必要があります。そこで目をつけたのが、平安伸銅の「シェルフフレーム」でした。サイズバリエーションが豊富なので、うまく組み合わせれば大抵の空間に収まります。また、ホームセンターで入手しやすい木材を棚板に使用できる手軽さも魅力です。まさにDIYにうってつけですが、気になるのが棚を設置する壁の下地。軽いものを載せるにしても、それなりの強度がなければ心配です。ということで、壁のどこに木下地があるかをチェックすることにしました。使ったのが、以下の「下地センサー」。シンワ「下地センサー BASIC」(標準小売価格/2,300円・税別)これを壁にあててスタートボタンを押します。ボタンを押しながら滑らせていくと、光と音で下地がある箇所を知らせてくれます。結果、両サイドと真ん中に下地が入っていることがわかりました。■ きちんと準備すれば設置は簡単!僕が選んだシェルフフレームはこの2種類。L字型のものを天井付けにし、その下にノーマルタイプを設置します。収納力を重視して大きめのサイズをタテにならべて設置しますが、飾り棚などにするなら、もっと小型のタイプを選んでシンプルにまとめるのもいいかもしれませんね。今回は下地の木材に固定するのでネジを使用しますが、下地が石膏ボードの場合はピンを使います。左:石膏ボード用のピン/右:ネジどちらも商品に付属しているので追加で購入する必要はありません。個人的に気になったのが付属のネジの頭の部分。このネジ、いたってふつうのタイプですが、この頭の部分だけが白い棚の中で浮いてしまう気がしました(ちなみに、ブラックを選んだ場合には黒色のネジが付属します)。代わりに購入したのがこちら。頭が白く塗装されたネジです。これを使って取り付けていきます。まず、取り付ける場所を決めて、穴の箇所に鉛筆で印をつけます。軽く下穴を開けてからネジでシェルフフレームを固定します。4か所で固定して、設置完了。あとは、これをくり返していきます。全部を設置しても、1時間かかりませんでした。下地の確認などをしっかり行っておけば、取り付けはいたって簡単です。白のネジを使ったおかげで、ネジの頭も目立たないで済みました。■ 棚板は木材のままでも、好みの色に塗装してもOK!ところで、このシェルフフレームには棚板が付属していません。逆にいえば、自分好みの棚材を自由に選ぶことができます。メーカーが推奨しているのは、ホームセンターなどで簡単に手に入る「10cm幅のパイン材」や「1×4(ワン・バイ・フォー)材」といった木材。僕が選んだのは1×4材。渋谷の東急ハンズで182cmのものを2本購入し、48cm幅でカット加工してもらいました。1本から3枚、計6枚の棚板ができました。1×4材は角を面取りしてあるので、このまま設置してOK。無塗装でも違和感はなかったので、そのまま使うことにしました。汚れなどが気になる場合は、板材に塗装を施すのもいいと思います。以前ショールームをご紹介した「オスモカラー」や、ウッドウォールパネルの回に使用した「ブライワックス」など、好みの塗料で仕上げれば、より本格的な雰囲気が出せそうです。■ シェルフフレームの設置の予算はどのくらい?こちらが実際に収納した後の様子。どんなお茶があるか一望できるようになったので、棚の奥にしまったまま賞味期限が過ぎてしまうのも避けられそうです。よかったよかった。最後にかかった予算をまとめておきましょう。シェルフフレーム本体(WFW-34×2点、WFW-54×2点)4,664円棚板(1×4材×2本、カット代含む)1,540円ネジ173円合計して6,377円でした。シェルフフレームや木材の販売価格はお店によって多少前後するかもしれませんが、塗装をしなければ約6,000円で壁付けの棚が設置できるので、けっこうリーズナブルといえるのではないでしょうか。実用的な収納以外でも、飾り棚として使うこともできそうですね。ちなみに、ブラックを選ぶとこんな感じ。色が変わると印象も変わりますね。ピンを使えば石膏ボードに固定できるので賃貸住宅にもオススメです。平安伸銅の「シェルフフレーム」シリーズ、収納力アップやインテリアのアクセントにぜひ取り入れてみてください。【参考】※平安伸銅
2019年01月12日ホームセンターなどで手に入る“突っ張り棒”。収納グッズとして高い人気をほこるアイテムだが、「インテリアとしての、おしゃれ感はイマイチ……」と感じている人も少なくないはず。 そんな突っ張り棒をおしゃれに“改良”し、ヒット商品を生み出しているのが、平安伸銅工業株式会社(大阪市西区)の3代目社長を務める竹内香予子さん(35)だ。同社は’52年に創業され、日本で最初に突っ張り棒をヒットさせた会社でもある。そんな竹内さんには、意外な過去があった。 「私は新卒で産経新聞社に入社し、記者として働いていました。ですが、入社3年目で“壁”にぶちあたってしまって。当時社長だった父に、『仕事辞めようかな』と相談したら、『それなら、ちょっと会社を手伝ってくれないか』と言われたんです。大企業で働いていると、コマのひとつにしかなれなかったりする。だから、本当に自分を必要としてくれる場所があるなら、そこでがんばってみたいと思って」(竹内さん・以下同) ’10年に竹内さんは、次期社長を継ぐ決意で平安伸銅に入社する。 「正直、入社してすぐに『このままではマズイ』と感じました。突っ張り棒がいちばん売れていた時期は’95年、弊社には50億円もの売上高がありました。でも、それが14億円にまで下がっていたんです。社内の雰囲気も、どこか暗くて……」 競合他社の参入により、価格競争が激化。同社には2,000円以上で販売していた製品もあったが、気づけば100円ショップにも突っ張り棒が並ぶ時代になっていた。コストカットにばかり労力が割かれていて、社員も疲弊していたという。 「当時、私自身が『使いたい』と思うおしゃれな突っ張り棒が自社商品にはなかったんです。だから、なんとしても『突っ張り棒=ダサい』というイメージを覆したかった。それで月に何度も、社内会議を開いて、社員から新商品の企画を募りました。それまではいなかった女性のプロダクトデザイナーも雇って、価格競争に巻き込まれない商品をつくろうと、みんなでアイデアを出し合ったんです」 そうして生まれたのが、一本の突っ張り棒を“線”に見立てて空間をデザインする「DRAW A LINE(ドローアライン)」シリーズや、安全で手軽にできるDIY商品の「LABRICO(ラブリコ)」シリーズだった。 これらの新商品の発売をキッカケに、「うちにもオリジナル商品をつくってください」と大手の量販店から依頼がくるように。入社時は落ち込んでいた売上高も、今年にはおよそ22億円まで回復した。驚異的なペースで、業績を伸ばしているが……。 「私のやり方に付いてこれず、辞めてしまった社員もいるので、申し訳なかったなと思います。でも、私が入った当時15人だった従業員はいま38人。平均年齢も40歳ほどに下がりました。女性社員もかつては経理だけでしたが、いまでは子育て中の社員も含め、8人います。女性社員は、『アカン、そんな商品売れへんわ!』って、厳しい意見もどんどん出してくれるからすごく助かるんですよ(笑)」 女性の感性を生かしたおしゃれな突っ張り棒革命は、まだまだ続きそうだ。
2017年11月15日「当時、私自身が『使いたい』と思うおしゃれな突っ張り棒が自社商品にはなかったんです。だから、なんとしても『突っ張り棒=ダサい』というイメージを覆したかった」 突っ張り棒をおしゃれに“改良”し、ヒット商品を生み出しているのが、平安伸銅工業株式会社(大阪市西区)の3代目社長を務める竹内香予子さん(35)。同社は’52年に創業され、日本で最初に突っ張り棒をヒットさせた会社でもある。 「それで月に何度も、社内会議を開いて、社員から新商品の企画を募りました。それまではいなかった女性のプロダクトデザイナーも雇って、価格競争に巻き込まれない商品をつくろうと、みんなでアイデアを出し合ったんです」(竹内さん) そうして生まれたのが、一本の突っ張り棒を“線”に見立てて空間をデザインする「DRAW A LINE(ドローアライン)」シリーズや、安全で手軽にできるDIY商品の「LABRICO(ラブリコ)」シリーズだった。これらの新商品の発売をキッカケに、「うちにもオリジナル商品をつくってください」と大手の量販店から依頼がくるように。 そんな突っ張り棒界の“革命児”である竹内さんが、市販の突っ張り棒でもできる「使える」収納術を教えてくれた。 【靴箱】ブーツを形崩れさせない! 「これからの季節に大活躍してくれるブーツですが、ブーツキーパーを差し込んでいても、バタバタ倒れてしまって大変。靴箱上部に突っ張り棒を横に渡すように取り付け、そこにクリップハンガーにつるしたブーツを引っ掛ければ、形崩れも防止できるブーツ収納のできあがり。また、薄い靴用として突っ張り棒使用の棚を取り付ければ、1段で2段ぶんのスペースを確保できます」(竹内さん・以下同) 【本棚】強力なブックエンドに! 「本棚の本は、ブックエンドを置いても重さでズルズル倒れがち。細めの突っ張り棒を縦に渡すことで、頑丈なブックエンドに早変わりします。また、突っ張り棒を、本棚の横に渡すように取り付け、そこに本を表紙が見えるように立てかければ、おしゃれなインテリアに。本棚と同じ色の突っ張り棒を選ぶと、デザインにもなじみやすいですよ」 【冷蔵庫】調味料の収納でもひと工夫 「冷蔵庫内のポケットは、チューブタイプや袋入りタイプなど、いろんな調味料が散乱しやすい場所。細めの突っ張り棒を冷蔵庫のポケットの上部に渡し、そこにクリップをつけたS字フックなどを引っ掛ければ、チューブや、袋入りの調味料を収納できます。一目でどの調味料かわかるように収納できるので、『あれ、どこにいったかな?』と、ゴソゴソ捜さずにすむから便利ですよ」 【リビング】部屋干しの場所も確保! 「雨が続いたりして、『洗濯物を部屋干ししたいけど、スペースがないな〜』と頭を悩ませる人も多いはず。そこで、突っ張り棒を窓際の壁に渡せば、リビングがたちまち室内物干し場に。ただし、たくさんの服をかけすぎると突っ張り棒ごと落ちてしまうので、『耐荷重60キロ以上』ある強力タイプを選んでください」 突っ張り棒を使った「使える」収納術は簡単かつ便利なので、さっそく実践してみよう!
2017年11月15日