皆さんは、ローンを組んだ経験はありますか?今回は「マイホームを購入した夫婦」にまつわる物語とその感想を紹介します。※この物語はフィクションです。イラスト:レイナの部屋【ブラックわーるど】幸せな生活主人公は一流企業の係長で、専業主婦の妻との2人暮らしです。年収も高く、子どもも産まれることになり、とても幸せな生活を送っていました。しかし主人公はプライドが高く欲張りなため、マイホームが欲しくなります。妻に相談し、休日に不動産屋へ行くと…。5000万円の新居出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】なんと主人公は、5000万円の新居を購入してしまったのです。「35年ローンですね」とスタッフに言われ「はい!」と答える主人公。一方妻は、主人公が奮発しすぎていないか心配な様子。そして主人公の夫婦の夢のマイホーム生活が始まると、その後すぐに子どもが産まれました。すると妻は、主人公に育児の協力をしてほしいと頼みます。しかし主人公は納得できず、怒りがこみあげてきて…。主人公は、必死で育児をする妻に文句を言う、モラハラ夫になってしまったのでした。読者の感想主人公は、自分が満足すればそれでいいと思っているのでしょうか。欲しいものを手に入れた結果、どんどん傲慢な性格になっていったように思います。幸せな生活をしているかもしれませんが、謙虚な気持ちは忘れてはならないですよね。(40代/女性)奮発しすぎていないか心配な妻の気持ちに共感しました。主人公は自分のことばかりなため、もっと妻の気持ちや育児に寄り添ってほしかったです。(30代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(Grapps編集部)
2024年01月26日皆さんは、夫婦間でトラブルになったことはありますか?今回は「ローンを巡ってトラブルになったエピソード」とその感想を紹介します。(CoordiSnap編集部)念願のマイホーム夫婦で念願のマイホームを建てた主人公。共働きだったため、住宅ローンは折半することになりました。妻から現金を受け取り、主人公がまとめて返済する約束でしたが…。とぼける妻…出典:CoordiSnap妻は「この前渡したよね?」と毎月とぼけて、ローンの返済を放棄するような行動に…。そこで主人公は、苦肉の策として請求書と領収書を書いて残そうと提案。夫婦でこのようなことをするなんてと思いつつ、証拠が残るようにしたことで、妻に払ってもらうことに成功した主人公なのでした。読者の感想ローンの支払いをごまかそうとする妻の言動にモヤモヤしました。とはいえ、主人公の苦肉の策のおかげで、無事に解決してよかったです!(20代/女性)夫婦の間で請求書と領収書を残すシステムは、かなり斬新だなと思いました。それにしても、念願のマイホームを手に入れたからには、事前に決めた支払いルールは守ってほしいですよね。(40代/女性)※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。
2024年01月03日皆さんは、パートナーの行動に呆れたことはありますか?今回は「ローンの支払いをとぼける妻」を紹介します。住宅ローンは夫婦で折半念願のマイホームを建てた主人公。共働きだったため、住宅ローンは夫婦で折半することになったのですが…。ローンの支払いをとぼける妻出典:CoordiSnap主人公が妻から現金を受け取って、ローンをまとめて返済ししていました。しかし、妻は「えっこの前渡したよね」ととぼけて、毎月払ってくれないのです。そんな妻に呆れた主人公は「請求書と領収書を書いて残そう!」と提案します。夫婦間でこのようなやりとりをするのはどうかとも思った主人公ですが…。この先も、妻がとぼけて払ってくれないと困るため、苦肉の策で解決することにしたのです。それ以降、支払いの証拠が残るようになったため、妻もしっかり払ってくれるようになったのでした。苦肉の策をとった主人公毎月住宅ローンの支払いをとぼける妻。苦肉の策をとった主人公のエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(CoordiSnap編集部)
2023年12月25日皆さんは、義家族の行動に困ったことはありますか?今回は「ローンを支払わない義両親」を紹介します!イラスト:きさしん二世帯住宅を建てたローンを半分ずつ支払うという条件で、義両親と二世帯住宅を建てた主人公夫婦。しかし、義両親が支払ったのは最初のひと月だけでした。主人公が何度言っても支払ってくれず、半年が経ったころ、夫から伝えてもらうことにしました。すると義父は「来月からちゃんと支払う、今までの分もちゃんと返す」と言ってくれます。さらに借用書も書いてもらい、安心した主人公だったのですが…。また支払ってくれない出典:Grapps翌月は支払ってもらえたものの、また滞り始めたのです。主人公が義父に確認すると、義父は義母にちゃんとお金を渡していると言いました。その後、義母が支払いのためのお金を、すべて自分の趣味に使っていたことが判明。さらに借金があることがわかり、義両親は離婚し、二世帯住宅には主人公夫婦と義父が暮らすことになったのでした。趣味にお金を使う義母ローンの支払いのためのお金を趣味に費やしていた義母。義両親が離婚することになったものの、快適な暮らしが戻ってきた主人公のエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(Grapps編集部)
2023年12月03日そろそろ家を買おうと決意し、住宅ローンの仮審査をしました。ところが私のまったく知らなかった夫のカードローンが発覚! そのローンを返済してしまわないと審査が通らないということでした。何よりもそんなクレジットカードを使っていたことが信じられず、家どころではない私。義両親と同居の家を買うはずが、それどころではなくなった私の体験談をお話しします。 家を買うために夫と私は同じ年で、30代半ばにさしかかるころ、そろそろ家を買おうかという話になりました。そのとき長男が5年生と長女が3年生。ちょうどアパートの契約も更新の時期だったので、更新せずに家を買うことにしました。 まだ新しい家に引っ越すのは先になりそうでしたが、アパートの更新の時期が近かったので一旦夫の実家に引っ越し、新しい家に義両親とともに同居することにしていました。新築では予算オーバーだったので、中古で十分広さのある家が見つかり、手続きを進めることに。 発覚した夫のカードローン家も見つかり、いざ手続きに入ると、住宅ローンの仮審査があります。車のローンも終わっていたので大丈夫だろうと思っていると、銀行から「1つ夫名義のカードローンが残っているので、その返済が終わらないと住宅ローンは手続きできません」と。 何のことだかわからず夫に話を聞くと、コンビニ払いにしているローンが40万ほど残っているとのこと。夫は急にタブレット端末やゲーム機などを買ってきたり、釣り道具がいつの間にか増えていたりしていたので、支払いはどうしたのかと思っていたのですが、クレジットカードを使用して通帳には残らないようにおこづいで返済していたというのです。その話を聞いて、私の中で家どころではなくなってしまいました。 私のとった行動はしかし、アパートの更新時期は迫っています。当初の予定を変更して、私は子どもたちと3人で私の実家に帰ることにしました。夫は義実家へひとりで帰ってもらい、ローンのことが片付くまで一緒に住めないことを伝えました。 荷物は義実家へ運んではいたものの、私と子どもたちの荷物は私の実家へ。子どもたちも、私の実家からなら転校せずに通えました。しばらくそんな生活をしていると夫から話がしたいと連絡があり、義両親とともに話をすることになりました。 夫と義両親との話し合い家も決まっていることなので話を進めたい義両親は、「息子のしたことだから、カードローンは立て替えるから完済しなさい」と。夫は「もうカードローンは使わない! ごめん」と謝ってくれました。 子どもたちのことや、家のこともあるのでこれ以上長引かせるのもよくないと、私も決心することに。夫のカードは私が没収し、持っていいのは通帳に記帳される家族カードのみにしました。 いくら夫婦でもお金の問題は信用問題。家を買うことがなかったら発覚しなかったのかと思うと、今でもゾッとします。それからは家族カードなので何か買うとわかるようになり、夫も大きな買い物をするときは私に相談するようになりました。立て替えてもらったお金は、月々義両親に返済し、無事に家を買うことができました。 著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2023年09月03日皆さんは、義母の言動に困惑したことはありますか?今回は、義母と住宅ローンでもめたエピソードを紹介します。住宅ローンの審査に落ちた原因家を購入するために住宅ローンを組もうとした嫁。しかし義母が夫名義で組んだローンの返済を残していたため、審査が通りませんでした。返済金額の100万円をすぐに払ってほしいと義母に頼んだのですが…。身勝手な義母義母は「すぐに返せるわけない」と無責任な発言。さらに主人公に対して「100万円ぐらい払えるでしょ?」と代わりに返済するよう言ってきて、主人公は納得がいきません。勝手なことばかり言う義母に、嫁はイライラが募っていき…。「返済してくれないなら親戚に相談する」と伝えると、義母はしぶしぶローン返済を了承したのでした。義母の金銭問題で…家を建てようとするも、義母の金銭問題により審査が通らなかった主人公。家族に迷惑がかかるようなことは控えてほしいものですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年07月01日皆さんは、義家族との付き合いで悩みはありますか?今回は、義家族に衝撃を受けたエピソードを紹介します。ローン半分ずつで2世帯住宅ローンを半分ずつ支払うと言う条件で、2世帯住宅を建てました。しかし、義実家が支払ってくれたのは最初のひと月だけ。その後、私がどんなに言っても支払われず、とうとう半年以上経ったので夫にお願いすることにしました。催促したのに滞る支払い義父は「余裕がなくて…。来月からちゃんと支払う。今までの分もちゃんと返す」と言っていました。念のため、きちんと借用書的なものも書いてもらいました。これでもう安心だと思っていたのも束の間…。次の月は支払ってもらえたものの、また滞り始めたのです。義父に確認したところ、ちゃんと義母に渡しているとのこと。またまた夫に相談し、義母に聞いてもらったら今までの支払いのためのお金を全部自分の趣味に使っていたことが発覚したのです。さらには数百万の借金があることも露見し、その後は義父母は離婚。私たち夫婦は義父と2世帯住宅で今でも暮らしています。(匿名)適度な距離感を保ちたい義家族とのお付き合いは、気を遣うことが多いかもしれません。適度な距離を大切にしたいものですね…。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。
2023年06月11日住宅ローン返済世帯の資産形成を応援する「平井FP事務所」(所在地:東京都千代田区、代表:平井 美穂)は、金利上昇に負けない住宅ローンの効果的な借り方・返し方を指南する新刊「金利上昇でもあわてない住宅ローンの超常識」を5月23日(火)に河出書房新社より発売します。書影『金利上昇でもあわてない住宅ローンの超常識』Amazon販売サイト: 2022年から長期金利が上昇していることで住宅ローンの相談が急増中です。本書は「変動金利か固定金利か」「いくらまで借りて大丈夫か」「金利が上がった時にはどうすればいいか」といった、住宅ローンを借りる人にとって永遠のテーマであるお悩みを、具体的な事例やシミュレーションによってずばり解決していきます。長期金利が上昇したとはいえ、日本の住宅ローンの金利はまだまだ低い水準です。過度に金利上昇に怯えるのではなく、住宅ローンを上手に活用し効率よく資産形成して欲しいという想いで筆をとらせていただきました。<目次>第1章 金利が上昇!今すぐ自分のローンをチェックここがポイント → 金利だけでなく最初に保証料を払ったかもチェック!第2章 変動型と固定型 借り換えの賢い判断はここがポイント → 変動VS固定、損益分岐点は金利がどれくらい上昇した場合か?第3章 いま繰り上げ返済をするのは正解かここがポイント → 住宅ローン控除適用中は繰り上げ返済すると損はウソ!第4章 住宅を購入する人のローンの組み方・選び方ここがポイント → 家計診断のプロが提示する世帯年収別無理のない借入額<書籍概要>タイトル : 金利上昇でもあわてない住宅ローンの超常識著者 : 平井 美穂価格 : 1,562円(税込)発売日 : 2023年5月23日(火)ページ数 : 192ページ仕様 : 13×1.5×18.8cmISBN : 978-4-309-29292-2発行元 : 河出書房新社Amazon販売サイト: 出版記念セミナー■[著者]プロフィール 平井 美穂(ひらい みほ)1974年生まれ、神奈川県出身。不動産営業を経験後、金融機関に転職し、融資業務や投資信託・保険の販売に従事する。独立系FPに転身後は、住宅ローンをフル活用した効率良い資産形成と理想のライフプランを手に入れるお手伝いをしている。25年・5,500件超の相談実績を誇る実務家FP。■事務所概要商号 : 平井FP事務所代表者 : 代表 平井 美穂所在地 : 〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5階URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月17日株式会社レスターホールディングス(代表取締役CEO:今野 邦廣)は、日本生命保険相互会社(代表取締役社長:清水 博、以下「日本生命」)との間で、ローン・マーケット・アソシエーション(※1)等が定めた「グリーンローン原則」に則した「グリーンローン」の融資契約(以下「本件」)を締結いたしました。本件は日本生命が策定した「ニッセイ・グリーンローン・フレームワーク」(※2)に基づき実行されたものです。グリーンローンは、国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達する際に用いられる融資です。調達資金の使途がグリーンプロジェクトに限定されるほか、資金の追跡管理や融資実行後のレポーティングを通じ、透明性が確保されるなどの特徴を有しています。■本件の概要契約締結日 :2022年12月29日実行金額 :10億円資金使途(グリーンプロジェクト):「茨城県大子町太陽光発電所」建設資金等■資金使途(グリーンプロジェクト)の概要当社は、本件により調達した資金を、茨城県大子町太陽光発電所に関連する建設資金等に充当いたします。当社は、サステナビリティ経営において「環境にやさしい社会をつくる」をマテリアリティのひとつに設定しており、再生可能エネルギー事業の推進をとおして、CO2削減とカーボンニュートラルへの貢献を目指しています。■茨城県大子町太陽光発電所の概要所在地 :茨城県大子町発電電力 :13.5MW年間予想発電量:14,878,107kWh年間CO2削減量 :約5,765t(※1) ローン・マーケット・アソシエーション(LMA)欧州、中東、アフリカのシンジケートローン市場の流動性、効率性、透明性を改善することを目的とした協会であり、60ヶ国以上に属する700以上の機関が加盟しています。(※2) 「ニッセイ・グリーンローン・フレームワーク」のグリーンローン原則等への適合性に係る第三者意見 【会社概要】■株式会社レスターホールディングス所在地 : 東京都品川区東品川3-6-5代表取締役CEO: 今野 邦廣代表取締役 : 高橋 忠仁、朝香 友治資本金 : 43億83百万円グループ概要 : 「情報と技術で、新しい価値、サービスを創造・提供し、社会の発展に貢献する」という経営理念を掲げ、世界中の課題を解決する「エレクトロニクスの情報プラットフォーマー」を目指す。事業間シナジー及び外部パートナーとの積極的な共創や資本業務提携等による多様な事業展開、技術領域の伸展、持続的な規模拡大を推進。URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月30日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。今回は実際に募集した義実家トラブルエピソード「銀行からの手紙」をご紹介します!「銀行からの手紙」ローンの催促状!?夫に話すと…私だけ知らなかった話にモヤモヤ…投稿者さんの知らぬところで組まれていたローン…。支払いは義両親とはいえ複雑な気持ちになりますよね…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「義実家トラブル体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/美吉香胡)"
2022年11月24日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!義両親のローン義両親から「親のローンをあなたたちが払うのは当たり前!」と意味不明な持論を展開され、義実家の住宅ローンを支払うように言われました。しかし「私たちが支払うなら、名義も私たちに変更するのですか?」と聞くと、「名義は渡すわけないでしょ!」と言われました…。丁寧にお断りしたら怒鳴られてしまい、さすがに非常識すぎると感じました。(女性/主婦)残ったのは…年末年始に夫と1歳の娘と帰省していたときの話です。義母が夕食にすき焼きを作ってくれました。義母から「〇〇ちゃん(娘)にしっかり食べさせてあげてね!」と言われ、私の分のお皿は出してもらえず、私はずっと娘に食べさせていました。その間に、義両親、義姉、夫は普通に食べて飲みはじめていたので、私が娘の食事を終わらせて食べようとした頃には、鍋には煮崩れた野菜だけの状態に。出典:lamire義母は「冷蔵庫に野菜入ってるけど、もし食べるなら切らないといけないしなぁ…」と嫌そうに言いました。「野菜を切ってください」と言える雰囲気でもなく、私はその残飯のようなすき焼きを1人で食べさせられました。普段から気遣いのない義母には、いつもモヤモヤしてしまいます…。(女性/会社員)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。適度な距離を保ちながら、いい関係でいたいものです…。以上、義実家トラブルエピソードでした。次回の「義実家トラブルエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年10月05日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!夫名義のローンある日、銀行から主人名義でハガキが届きました。なんだか嫌な予感がし、中身を確認すると…なんとローンの催促状だったのです。主人に話を聞くと、数年前に主人の両親が主人名義でローンを組んでいたそうで、私は驚きを隠せませんでした。後日、義両親から連絡があり「ごめんね!支払っておいたから大丈夫だよ(笑)」との連絡…。私にはなんの説明もなしで軽い感じで謝られ、モヤっとしました…。(女性/専業主婦)読者の感想息子が結婚して新しい家族を作っているのに名義を借りる神経にも驚くけど、お嫁さんに内緒にしていたのにも驚きます。きっと義両親もダンナさんもローンなんて返せば問題ないと軽く考えていたんだろうと思います。こんな義家族は本当に嫌だと思いました。(匿名)夫名義だとはいえ二人のお金であるにも関わらず、ローンを妻に伝えず行うのは夫婦の信頼関係に響くのでは。いずれこうしてバレるのだから、義両親から口止めされたとしてもご主人も奥さんに伝えておくべきだったと思う。(匿名)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。せめて旦那さんだけは味方でいて欲しいものです…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年09月29日そろそろ家を買おうと決意し、住宅ローンの仮審査をしました。ところが私のまったく知らなかった夫のカードローンが発覚! そのローンを返済してしまわないと審査が通らないということでした。何よりもそんなクレジットカードを使っていたことが信じられず、家どころではない私。義両親と同居の家を買うはずが、それどころではなくなった私の体験談をお話しします。 家を買うために夫と私は同じ年で、30代半ばにさしかかるころ、そろそろ家を買おうかという話になりました。そのとき長男が5年生と長女が3年生。ちょうどアパートの契約も更新の時期だったので、更新せずに家を買うことにしました。 まだ新しい家に引っ越すのは先になりそうでしたが、アパートの更新の時期が近かったので一旦夫の実家に引っ越し、新しい家に義両親とともに同居することにしていました。新築では予算オーバーだったので、中古で十分広さのある家が見つかり、手続きを進めることに。 発覚した夫のカードローン家も見つかり、いざ手続きに入ると、住宅ローンの仮審査があります。車のローンも終わっていたので大丈夫だろうと思っていると、銀行から「1つ夫名義のカードローンが残っているので、その返済が終わらないと住宅ローンは手続きできません」と。 何のことだかわからず夫に話を聞くと、コンビニ払いにしているローンが40万ほど残っているとのこと。夫は急にタブレット端末やゲーム機などを買ってきたり、釣り道具がいつの間にか増えていたりしていたので、支払いはどうしたのかと思っていたのですが、クレジットカードを使用して通帳には残らないようにおこづいで返済していたというのです。その話を聞いて、私の中で家どころではなくなってしまいました。 私のとった行動はしかし、アパートの更新時期は迫っています。当初の予定を変更して、私は子どもたちと3人で私の実家に帰ることにしました。夫は義実家へひとりで帰ってもらい、ローンのことが片付くまで一緒に住めないことを伝えました。 荷物は義実家へ運んではいたものの、私と子どもたちの荷物は私の実家へ。子どもたちも、私の実家からなら転校せずに通えました。しばらくそんな生活をしていると夫から話がしたいと連絡があり、義両親とともに話をすることになりました。 夫と義両親との話し合い家も決まっていることなので話を進めたい義両親は、「息子のしたことだから、カードローンは立て替えるから完済しなさい」と。夫は「もうカードローンは使わない! ごめん」と謝ってくれました。 子どもたちのことや、家のこともあるのでこれ以上長引かせるのもよくないと、私も決心することに。夫のカードは私が没収し、持っていいのは通帳に記帳される家族カードのみにしました。 いくら夫婦でもお金の問題は信用問題。家を買うことがなかったら発覚しなかったのかと思うと、今でもゾッとします。それからは家族カードなので何か買うとわかるようになり、夫も大きな買い物をするときは私に相談するようになりました。立て替えてもらったお金は、月々義両親に返済し、無事に家を買うことができました。 著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2022年09月27日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!夫名義のローンある日、銀行から主人名義でハガキが届きました。なんだか嫌な予感がし、中身を確認すると…なんとローンの催促状だったのです。主人に話を聞くと、数年前に主人の両親が主人名義でローンを組んでいたそうで、私は驚きを隠せませんでした。後日、義両親から連絡があり「ごめんね!支払っておいたから大丈夫だよ(笑)」との連絡…。私にはなんの説明もなしで軽い感じで謝られ、モヤっとしました…。(女性/専業主婦)食べ頃のみかん結婚して初めて義実家のお宅を訪問したときの話です。義両親と話をしていると、義父が「果物が好きでよく食べている。特に柑橘類はビタミンCが摂れて体にいいから、毎日のように食べている」と語っていました。すると義母が「そろそろ、あのミカン食べ頃なんじゃない?行ってきたら?」と言うので、散歩がてら義父について行くことに。「農家さんの直売ですか?それか菜園を借りてるんですか?」と質問するも、なんだか曖昧な返事しか返ってきません…。しばらく歩くと、義父が他人の家の道路に面した木からミカンをもぎ取りはじめました…。きょとんとした私に向かって「少しだから平気、平気」と取ったミカンを手に、家へと戻っていった義父。量の問題じゃないでしょ…。(女性/主婦)いかがでしたか?こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。せめて旦那さんだけは味方でいて欲しいものです…。以上、義実家トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年05月27日皆さんは旦那さんのちょっとしたことにでもイラっとしてしまった経験はありますか? 一緒に暮らしているからこそ、些細なことでも気になってしまうものです…。 今回は「夫に対して最強にイラっとした瞬間エピソード2選」をご紹介します。旦那のローン優先順位がおかしい私の旦那の話です。現在マイホームに向けて少しずつ計画を立てていますが、最初の段階でローンの審査に引っ掛かりました。原因は旦那が私と付き合ってるときに購入した車のローン。それが終わらないことには住宅ローンを借りれないとのことで、そこで2人で話し合い無理のない金額で、来年の10月で支払い終了の予定を立てました。後日通知書を見たら毎月7万の支払い。現在私は育休中、旦那の給料は毎月20万程度なのに、ほぼ半分が車に割かれるのです。旦那に話すと「そうだよ、だから娯楽なんてもってのほかだし、節約してね」と…。なんで他人事なの?と凄くモヤモヤしました。来年の10月まで旦那のせいでカツカツ生活です。(女性/パート)神経質な夫私たち夫婦にとって初めての子育てで、わからないことだらけの生活を送っていました。夫は神経質で些細なことにも敏感で、子どもの顔に少しかき傷ができたり体に汗もができるだけで「大丈夫かな。俺がやったのかな?」などと少しのことでも気にしています。毎回こんなことで心配にならないで欲しいとイラッとしてしまいました。(女性/専業主婦)皆さん旦那さんが原因でイラっとしてしまった経験は多々あるようです…。こうならないためにも、日々お互い思いやりの心を忘れないようにしましょうね。以上、夫にイラっと体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年04月19日「ソローン」が日本に初上陸台湾発のコスメブランド「SOLONE(ソローン)」が日本初上陸。日本国内専用ブランド名「SLN(ソローン)」として、2022年2月より国内展開をスタートする。ECショップや全国のバラエティショップなどで購入可能だ。現在ECショップでは先行予約を受け付けている。自分だけのメイクパレットを「ソローン」は台湾生まれのコスメブランド。デパートコスメレベルの高い品質ながら、手に取りやすい手頃な価格で人気を博している。今回日本で展開されるのは、「アイシャドウ」(税込825円)16色、「アイシャドウグリッター」(税込935円)4色、「チーク」(税込1,080円)4色、「ハイライト」(税込1,080円)2色、「シェーディング」(税込1,080円)1色の計27アイテム。更に専用の収納パレット「メイクアップボックス」(税込680円)も同時発売され、好きな組み合わせでオリジナルのメイクパレットをカスタマイズすることができる。その組み合わせパターンは約4,000通りだ。1日限定ポップアップストア「ソローン」の日本初上陸を記念して、2022年1月29日 (土)には「ニューウェイブ原宿」にてポップアップイベントを開催。国内発売される全色を実際に見ることができる。当日は特別先行販売も実施される。また先行予約販売中のECサイトでは、複数購入で割引となるお得なキャンペーンを開催。先着100名には購入特典のプレゼントも用意されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※「SLN」公式サイト※「SLN」楽天市場店
2022年01月08日リフォームのローンを選ぶ際に気になるのが、「住宅ローンが残っていても申込可能?」「定年退職していても審査は通る?」といった審査基準や、「無担保型/担保型」「固定金利型/変動金利型」などの種類の違いですよね。今回は、このような疑問についてわかりやすくお答えしつつ、おすすめのリフォームローンもご紹介します!リフォームローンの審査は厳しい?リフォームローンの審査は、内容自体は住宅ローンと似ていますが、やや審査がゆるい傾向があります。年齢・年収などがチェックされますが、さほどハードルは高くありません。チェック項目や、大手金融機関の平均的な基準は以下の通りです。年収が高額である必要はなく、転職して年数が経っていない方でも、審査が通りやすいことがわかりますね。ちなみに、リフォームのために使えるローンには、大きく分けると「リフォームローン」と「住宅ローン」の2タイプがあります。「リフォームローン」と「住宅ローン」の主な違いところで「リフォームローンと、住宅ローンはどう違うの?」という疑問がある方も少なくないでしょう。厳密に言うと「リフォームローン」は、「住宅ローン」の1種ですが、借入できる金額の上限や年数などが異なります。(※いずれのローンも、最近は金利が安くなってきているため、低金利のうちに計画を進めると良いでしょう。)それぞれの主な特徴・違いは、以下の通りです。【リフォームローン】の特徴「リフォームローン」では、借入できる金額は最大500~1,000万円(金融機関によっては、最大1,500万円)程度で、借入可能な期間(=返済にかけて良い期間)も最長で10~15年程度と短いのが特徴です。担保を必要としない分、金利が1.3~4%(たいていは3%未満)と高い商品が多く、借入金額が高いほど月々に返済しなくてはいけない額も大きくなります。【住宅ローン】の特徴一方「住宅ローン」は、一般的に新築購入の際に利用されることから、借入上限額は5,000万~1億円程度と高く、また借入期間は最長35年です。金利は0.38~1%と低いですが、リフォームローンよりも審査基準が厳しいため、審査期間が長くなりやすいという特徴があります。また、住宅ローンの場合は「団体信用生命保険(団信)」に加入しなくてはいけないことが多いですが、リフォームローンでは同保険に加入するタイプの商品/しないで良い(もしくは加入できない)タイプの商品があります。リフォームローンと住宅ローンの併用は可能?リフォームローンと住宅ローンの併用は、基本的に可能です。ただし、現時点での収入だけでなく、返済中の住宅ローンやマイカーローンの状況も加味されるため、審査内容が厳しくなったり融資限度額が低くなったりします。ちなみに、住宅ローンと別にリフォームローンを組むのではなく、以下のような選択肢もあります。リフォームローンで連帯保証人は必要?リフォームローンの申込をしたい時に最も気になることの一つが、連帯保証人を探す必要があるかどうか、という点ですよね。借入金額にもよりますが、連帯保証人が必須ではないリフォームローンは多いので、ご安心ください。特に借入額が1,000万円以内の場合には「無担保型」のローン商品を選択できるケースが多いです。【完全無料】リフォーム会社紹介を試してみる「無担保型」と「有担保型」の違いって?リフォームローンの商品を決める際には「無担保型」か「担保型(有担保型)」かを選べます。いずれのタイプも、金利がかなり低くなってきている傾向があります。担保不要の「無担保型」は、金利が1.3〜4%(たいていは3%未満)とやや高く設定されているものが多く、借りられる金額は少額で、返済期間も短く設定されています。一方「担保型(有担保型)」は、リフォームする物件などを担保にすることで、一般的な住宅ローンのように、0.38〜1%の低金利で長期間・高額を借入可能というメリットがあります。なお、住宅ローンをリフォーム資金に適用する場合は、基本的に有担保型を選択することになります。小規模なリフォームなら「無担保型」がおすすめ少額のリフォームローンでは「持ち家があり、さらに小スケールのリフォーム工事にお金をかける余裕がある」と見なされることから、無担保で審査も通りやすい、という傾向があります。「有担保型」のローンの場合、手続きが複雑で必要な書類も多い上、抵当権の設定費用なども10~20万円と高額になりやすいです。「小規模なリフォームをするから、借りる金額は少なくて良い」という場合には、手続きが簡単な「無担保型」のローンをおすすめします。万一リフォーム費用が足りない場合には、無担保ローンから有担保ローンへ移行することは可能です。ただし、手数料がかかることが多く、また担保となる現在の住宅・土地の資産価値が借入希望金額に相応しない場合には、審査が通らないこともあるのでご注意ください。審査が通過するか不安な場合などには、事前にリフォーム会社に相談しておくと良いでしょう。【完全無料】リフォーム会社紹介を試してみるリフォームローンの金利の相場は?リフォームローンの金利相場は、上述の通り「有担保型」なら約0.38〜1%、「無担保型」なら約1.3〜4%(だいたいは3%未満)のことが多いですが、金利タイプには大きく分けると「変動金利型」と「固定金利型」があります。「変動金利型」と「固定金利型」の違い【変動金利型】「変動金利型」のローンは、市場金利に連動して、定期的に金利が変わるシステムです。(ローン会社にもよりますが、たいていの場合「短期プライムレート(短プラ)」という指標を基準に変わります。)「変動金利型」の金利は年に2回、主に4月と10月に更新されます。例えば、という具合に、金利が半年ごとに変更される可能性があるわけです。この金利は必ず変わるとは限らず、市場金利の状況によっては「たまたま1年間、まったく同じ金利になる」こともあり得ます。なお、返済額が見直されるのは5年ごとです。金利が低くなった場合には、元金(実際に借入した金額)を早く返済できるというメリットがあります。しかし、逆に金利が上昇した場合には、リスクが高くなってしまうのがデメリットです。半年毎に金利の変動をきちんと確認しながら対策できる自信がある場合や、短期間で返済できるという場合には、問題ないかもしれません。【固定金利型】一方「固定金利型」の金利は、契約時から返済終了まで変わりません。市場金利がどんなに変わっても、同じ割合で利息を払い続けることになります。なお固定金利型には、さらに以下の2種類があります。数年後の金利を正確に予測することは誰にもできないため、どの金利タイプが良いかは一概には言えませんが、以下を参考に考えてみると良いでしょう。現在の市場経済の状況、そして家計状況を見て、検討してみましょう。ローンの知識があるリフォーム会社に出会えたなら、資金計画についてもアドバイスしてもらうと良いですね。【完全無料】リフォーム会社紹介を試してみるリフォームローンを比較する時のポイント以上のことを踏まえて、ご自身に最も合うリフォームローンを探す際には、金利だけを見るのではなく、以下の点も比較してみましょう。以下からは、比較しやすいよう「無担保型」と「有担保型」に分けて、おすすめのリフォームローン(住宅ローン)をご紹介します。おすすめ【無担保型】リフォームローンの比較まずは、無担保型の4つのローンをご紹介します。①三菱東京UFJ銀行 「ネットDEリフォームローン」「ネットDEリフォームローン」は、インターネットから手軽に手続きできます。大手銀行という安心感もあり、また「すでに同銀行の住宅ローンを利用されている場合」や「バリアフリー工事を実施される場合」には、優遇制度を受けられます。イオン銀行「イオン銀行リフォームローン」「イオン銀行リフォームローン」は、低金利で500万円以下の金額を借りたいという方に適しています。LIXILトータルサービス「リフォームローン無金利キャンペーン」2021年11月30日までの期間限定ではありますが、何と金利0%の無担保型ローンのキャンペーンが実施されています。金利を全額LIXILトータルサービス社が負担してくれるので、施主の方の金銭的負担を減らせます。(※LIXILリフォームショップ/カスタマーリフォーム課/住彩館で工事契約をすることが条件です。)④クレディセゾン「セゾンのリフォームローン」「セゾンのリフォームローン」は、当サービス『リショップナビ』の加盟業者も対応できることが多く、また満70歳未満の方や、賃貸物件の所有者の方も利用しやすい商品です。クレディセゾン社のカードや住宅ローンを利用されている場合は、借入可能期間や金利面で優遇されますよ。【完全無料】リフォーム会社紹介を試してみるおすすめ【有担保型】リフォームローン(住宅ローン)の比較「高齢になったため、リフォームローンの審査が通りにくい」「住宅ローンを借り換えたい」という方には、以下の商品をおすすめします。①日本モーゲージサービス株式会社 「MSJリ・バース60(ノンリコース型)」「MSJリ・バース60(ノンリコース型)」は、年齢制限の上限がないため、定年退職後のシニア世代でも気軽に申込可能な住宅ローンです。住宅ローンの借り換えをしたい時や、リフォームのためにローン組みをしたい方に適しています。②日本モーゲージサービス株式会社「MSJ住宅ローン十色(トイロ)」「MSJ住宅ローン十色(トイロ)」は「住宅ローンがまだ残っているけど、リフォームを機に借り換えて、返済額の浮いた分を工事資金にあてたい」という方に適した住宅ローンです。③住宅金融支援機構「リフォーム融資(耐震改修工事)」「耐震リフォームをしたいけど、銀行ローンからの借入が厳しい」という方にも柔軟に融資可能なのが「リフォーム融資(耐震改修工事)」です。申込者ご本人の、配偶者の方やご親族の家の耐震工事にも活用できます。取扱金融機関によっては、一定の要件を満たした場合に、融資額の加算・金利引き下げなどのサービスを受けられることもあるので、色々と比べてみたいですね。様々なリフォームローンの特徴を比較し、ご自身のリフォーム計画に最適なローンを選択しましょう。【完全無料】リフォーム会社紹介を試してみる困ったら、ローン対応のリフォーム会社に相談を以上でお話ししたように、リフォームローンは種類が多く、内容も非常に複雑です。資金面で不安な方の悩みを解決するため、最近は提携ローンの紹介をしてくれるリフォーム会社も数多くあります。ファイナンシャルプランナーが在籍していたり、リフォームローンの手続きを代行したりといったサービスを提供する施工会社もたくさん存在します。ご不安な方は、ローンに対応できるリフォーム会社に、工事の内容とあわせて相談してみることをおすすめします。ローンの事前審査通過=本決定ではないため注意最後に注意点ですが、融資金の交付は、当然のことながらローンの全ての手続きが終了してから開始します。リフォームローンの事前審査は、あくまでも仮決定です。高額なリフォームを実施する場合「事前審査がOKだったから」と言って、すぐにリフォーム会社と契約しないほうが無難です。予想していたよりも審査に時間がかかる可能性も考えられるため、リフォームローンには、できるだけ早めに申込しておきましょう。なおローン対応のリフォーム会社であれば、審査通過後まで工事契約を待ってくれたり、審査が通りやすい内容・予算で工事内容を提案してくれたりするはずです。お打ち合わせ・現地調査・見積作成はすべて無料ですので、ぜひ一度、ローンに詳しいリフォーム会社に相談してみてはいかがでしょうか。【完全無料】リフォーム会社紹介を試してみる【この記事のポイント・要点整理◎】【完全無料】リフォーム会社紹介を試してみる
2021年12月16日そろそろ家を買おうと決意し、住宅ローンの仮審査をしました。ところが私のまったく知らなかった夫のカードローンが発覚! そのローンを返済してしまわないと審査が通らないということでした。何よりもそんなクレジットカードを使っていたことが信じられず、家どころではない私。義両親と同居の家を買うはずが、それどころではなくなった私の体験談をお話しします。 家を買うために夫と私は同じ年で、30代半ばにさしかかるころ、そろそろ家を買おうかという話になりました。そのとき長男が5年生と長女が3年生。ちょうどアパートの契約も更新の時期だったので、更新せずに家を買うことにしました。 まだ新しい家に引っ越すのは先になりそうでしたが、アパートの更新の時期が近かったので一旦夫の実家に引っ越し、新しい家に義両親とともに同居することにしていました。新築では予算オーバーだったので、中古で十分広さのある家が見つかり、手続きを進めることに。 発覚した夫のカードローン家も見つかり、いざ手続きに入ると、住宅ローンの仮審査があります。車のローンも終わっていたので大丈夫だろうと思っていると、銀行から「1つ夫名義のカードローンが残っているので、その返済が終わらないと住宅ローンは手続きできません」と。 何のことだかわからず夫に話を聞くと、コンビニ払いにしているローンが40万ほど残っているとのこと。夫は急にタブレット端末やゲーム機などを買ってきたり、釣り道具がいつの間にか増えていたりしていたので、支払いはどうしたのかと思っていたのですが、クレジットカードを使用して通帳には残らないようにおこづいで返済していたというのです。その話を聞いて、私の中で家どころではなくなってしまいました。 私のとった行動はしかし、アパートの更新時期は迫っています。当初の予定を変更して、私は子どもたちと3人で私の実家に帰ることにしました。夫は義実家へひとりで帰ってもらい、ローンのことが片付くまで一緒に住めないことを伝えました。 荷物は義実家へ運んではいたものの、私と子どもたちの荷物は私の実家へ。子どもたちも、私の実家からなら転校せずに通えました。しばらくそんな生活をしていると夫から話がしたいと連絡があり、義両親とともに話をすることになりました。 夫と義両親との話し合い家も決まっていることなので話を進めたい義両親は、「息子のしたことだから、カードローンは立て替えるから完済しなさい」と。夫は「もうカードローンは使わない! ごめん」と謝ってくれました。 子どもたちのことや、家のこともあるのでこれ以上長引かせるのもよくないと、私も決心することに。夫のカードは私が没収し、持っていいのは通帳に記帳される家族カードのみにしました。 いくら夫婦でもお金の問題は信用問題。家を買うことがなかったら発覚しなかったのかと思うと、今でもゾッとします。それからは家族カードなので何か買うとわかるようになり、夫も大きな買い物をするときは私に相談するようになりました。立て替えてもらったお金は、月々義両親に返済し、無事に家を買うことができました。 著者:松田みさと長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと漫画家。6人家族で、双子を含む4姉妹のママです! 今は主にイラストを描いていますが、もとは紙面で漫画を描いていました。
2021年09月27日住宅ローンの金利には「全期間固定型」「変動金利型」「固定金利期間選択型」の3種類があります。同じ金額を借り入れたとしても、どれを選ぶかによって毎月の返済額や総返済額が変わってくることに。ここでは、それぞれの特徴に加え、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類の返済方法の組み合わせについて学びましょう。ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんのアドバイスを交えながら、説明していきます。■ 金利の種類によって、メリットとデメリットがある景気の変動に関係なく、返済期間中ずっと金利が変わらない「全期間固定金利型」は返済総額が明確なのが何よりのメリットです。ただし、金利そのものは「変動金利型」「固定金利選択型」に比べると高めに設定されている点には留意が必要です。これまでを振り返ってみると、「金利が上がる」と繰り返し言われながらも、20年以上空前の低金利が続き、変動金利が有利な状況が続いています。「金利の変動が心配な人はもちろん、住宅ロ-ンを借りづらい事情がある人は『フラット35』の検討も。物件に対して融資を行うため、審査面で融通がきく場合があります」金利が変動しないことを選ぶか、少しでも金利が安いことを優先するか、冷静に判断しましょう。■ 住宅ローンの金利プラン、3種類について知る1. 全期間固定金利型住宅ロ-ンを組んだときの金利がロ-ンを完済するまでずっと続くタイプ。「フラット35」が代表例。返済額が経済の動きや金利情勢に左右されないのが魅力ですが、金利が高めに設定されているデメリットもあります。2. 変動金利型市場金利の動向に合わせて返済の途中で金利が変わるタイプ。金利は半年に一度、4月と10月に見直されるのが一般的ですが、返済額は5年間変わらない。しかしその後、金利が上がり、支払い額が増える可能性も。3. 固定金利期間選択型一定期間は金利が固定され、その後、金利が変動するタイプ。固定期間は1年、3年、5年、10年、20年など様々。固定金利期間が終了したのち、再び固定金利にするか、変動金利にするかを再度選べます。■ 2つの返済方法について学ぶ元利均等返済元金と利息を合わせた「毎月の支払額」が一定になる返済方法。すべての住宅ロ-ンで取り扱っているため、利用する人が多いです。返済計画が立てやすいのがメリット。しかし、利息分の支払いが多くなかなか元金が減らないのがデメリット。元金均等返済元金部分を返済期間で均等に割り、元金残高に応じた利息を上乗せして返済する方法。最初の頃は返済額が大きくなりますが、元利均等返済に比べて元金の減り方が早く、利息も少なくてすみます。収入制限や、そもそも取り扱っていない住宅ロ-ンも。■ シミュレ-ション「金利の種類で総返済額はどう変わる?」3000万円の住宅ローンを、返済期間35年で組んだ場合をシミュレーションしてみました。全期間固定金利と変動金利では、25年後には返済額に、83万1032円の差が生じることになります。●教えてくれた人/畠中雅子さんファイナンシャルプランナー。連載、講演、セミナ-など幅広く活躍。複数の不動産を所有し、住宅ロ-ンのアドバイスも得意とするイラスト/カツヤマケイコ
2021年05月18日少しでも住宅ローンの負担を減らそうと思えば、気になるのが金利。その金利だけを見るとネット銀行はとても魅力的です。しかし、ネット銀行だと近くに店舗がなく、不安に感じる人もいると思います。そこで今回は、FP2級の資格を持つ山村希美さんにネット銀行の特徴や各社の金利・サービスの違いについて教えてもらいました。■ ネット銀行ならいつでもどこでも手続きが完結!ネット銀行は、通常の都市銀行や地方銀行のように店舗を設置していません。インターネットや電話を介して取引を行うので、通常の銀行に比べると店舗運営のコストがかからないのです。コストを下げた分顧客に還元する仕組みをとっているので、都市銀行や地方銀行に比べて金利を低く設定できたり、繰り上げ返済に手数料をかけない銀行もあったりします。またネット銀行であれば、インターネットを使って手続きできるので、銀行の営業時間中に行く必要がありません。土日の仕事が休みのときに、自宅で手続きすることもできるのです。■ ネット銀行は審査が厳しい・期間が長いなどの側面も!自分のペースで手続きできるネット銀行は、住宅ローンなど借り入れ審査が厳しい傾向にあります。都市銀行や地方銀行などであれば、対面で資金繰りの背景や今後の見通しなどを相談することも可能。しかしネット銀行だと直接対面することはなく、オンライン上での手続きなので、審査OKのラインを超えるか超えないかの機械的なチェックになるからです。また、審査期間についてもネット銀行のほうが長めといわれています。店舗のある銀行であれば、なにか困ったことや相談したいときは店舗に行ったり担当者に問い合わせたりすれば解決するでしょう。しかしネット銀行だと、問い合わせに時間がかかったり、自分で調べたりすることが多くなることがあるので、その点は注意が必要です。■ つなぎ融資のあるネット銀行も!金利やサービス内容をチェック最後に、ネット銀行各社の住宅ローン金利やサービスの違いについてまとめてみました。今回比較するのは人気のネット銀行「住信SBIネット銀行」「auじぶん銀行」「ソニー銀行」「楽天銀行」の4つ。ネット銀行で住宅ローンを検討している人は、以下の表をぜひ参考にしてみてくださいね。■ネット銀行人気4行の住宅ローン金利とサービス比較金利特徴住信SBIネット銀行年0.44%~1.18%(2020.12.1時点)・金利上乗せなしで団信・全疾病保障付き・契約時もWEB申込みで完了・保証料0円・一部繰り上げ返済は1円からでき、手数料0円・他行口座から当社代表口座への資金移動手数料0円・収入印紙0円auじぶん銀行年0.41%~0.991%(2020.12.2時点)・auモバイル優遇割とじぶんでんき優遇割をセットにすると最大年0.1%金利引き下げ・5つの団信プランがあり、原則ネットで手続き完結・必要書類はネットからアップロードで提出・契約までWEB申込みで完了・一般団信・がん50%保障団信の保険料0円・保証料0円・一部繰り上げ返済手数料、資金移動手数料0円・収入印紙0円ソニー銀行年0.457%~0.650%(2020.12.2時点)・変動から固定への金利変更手数料0円・保証料0円・団信保険料0円・一部・完済とも繰り上げ返済手数料0円・他行口座から返済口座への資金移動0円・WEBでの契約の場合印紙代0円・つなぎ融資可能楽天銀行年0.537%~1.547%(2020.12.1時点)・団信保険料、50%保障がん・全疾病特約付き団信保険料0円・保証料0円・繰り上げ返済手数料0円・つなぎ融資可能・返済口座を楽天銀行口座にすると、年0.3%金利引き下げ・変動金利であれば、固定金利と変動金利の変更が何度でも可能・条件を満たせば楽天ポイントがもらえる可能性ありネット銀行は金利が低いのが魅力ですが、その他にも資金移動手数料0円、印紙代0円など魅力的な特徴がたくさんあります。「Aネット銀行にあってBネット銀行にはない」といったサービスも多々あるので、細かく内容をチェックして希望のサービスをチェックしてみてください。またネット銀行以外の都市銀行や、地方銀行と比べることも忘れないように。意外と「総合的に考えたら通常の銀行でもお得だった」という可能性もあるからです。人気のネット銀行をピックアップして住宅ローンの内容を比べただけでも、つなぎ融資や繰り上げ返済の手数料など、少しずつ違いがあります。日常的に利用している携帯会社やサイト、口座などがあれば、さらに金利引き下げやポイントがつくなどの特典もありますよ。ちなみに、注文住宅を検討している人は、つなぎ融資のあるソニー銀行や楽天銀行がおすすめです。またこの2社は、独自のハッピープログラムや優遇プログラムがあり、住宅ローンを契約すれば、各プログラムのステージがアップ。さまざまな面で優遇されます。総合的に見てもこの2社が魅力的といえるでしょう。ネット銀行で住宅ローンを検討する際は、金利に目を向けつつも総合的に自分にとって便利でメリットの大きいところを選んでみてくださいね。●教えてくれた人/山村希美さん大学卒業後証券会社に勤務し、在職中に2級ファイナンシャルプランナーを取得。結婚を機に退職し、出産後ライターとしてお金にまつわる記事や子育てに関する記事などを執筆中画像/PIXTA(2、3枚目)
2021年01月09日住宅購入の際に多くの人が契約する住宅ローン。「ローンを早く完済したい!」と繰り上げ返済を検討している人は多いのではないでしょうか。しかしローン開始から10年間は住宅ローン控除の減税措置があるため、いつがベストなタイミングなのか気になるところです。今回は、FP2級の資格を持つ海田幹子さんに、繰り上げ返済のベストなタイミングについて教えてもらいました。■ 繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類がある住宅ローンの繰り上げ返済とは、月々支払っているローンとは別にまとまった金額を返すこと。基本的にいつでも行える繰り上げ返済ですが、手数料が必要な場合もあるのでこまめに行うことはあまりおすすめしません。繰り上げ返済の方法には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。期間短縮型…月々の支払額はそのままで返済期間を短くする方法返済額軽減型…返済期間を変えずに月々の支払額を減らす方法このように、それぞれ目的が異なります。■ 2種類の繰り上げ返済…どっちで返済したほうがいいの?返済方法は目的で選ぶのがおすすめです。それぞれに適したケースを見てみましょう。定年後のローンの支払いに不安がある人は期間短縮型定年後の生活に不安がある人は、完済を早める期間短縮型がおすすめです。返済額軽減型に比べて利息の軽減効果が高いので、効率的に返済額を減らせます。「とにかく利息を減らしたい!」という人もこの方法で!収支に変動がある人なら返済額軽減型転職や子どもの教育費など、収支に変動がある場合は返済額軽減型を検討してみましょう。月々の支払いが軽くなれば、収入減や教育費の増額にも対応できますね。月々のローン支払いが負担になっている人にもおすすめです。■ 繰り上げ返済はどのタイミングがお得?返済シミュレーションでチェック一般的に、「繰り上げ返済は早くしたほうがお得」と言われていますが、住宅ローンを契約して10年間は住宅ローン減税があります。住宅ローン減税とは、住宅ローン残高の1%を支払っている税金から控除してくれる制度のこと。当然ながら、繰り上げ返済でローン残高が減ると、住宅ローン減税での税金控除額も減ってしまいます。では、どのタイミングで繰り上げ返済するとお得になるのか、期間短縮型で返済のシミュレーションをしてみましょう。繰り上げ返済を検討している人の住宅ローン借入金:3000万円返済期間:35年間/ボーナス払いなし返済方法:元利均等返済金利:全期間固定金利繰り上げ返済方法:期間短縮型 ●金利0.5%でローンを組んで5年後と住宅ローン控除終了後の11年後に繰り上げ返済した場合金利0.5%の場合繰り上げ返済なし5年後に300万円11年後に300万円支払利息の軽減額(1)0円約45万円約35万円住宅ローン控除額(2)約256万円約241万円約256万円(1)+(2)約256万円約286万円約291万円 ●金利1.0%でローンを組んで5年後と住宅ローン控除終了後の11年後に繰り上げ返済した場合金利1.0%の場合繰り上げ返済なし5年後に300万円11年後に300万円支払利息の軽減額(1)0円約97万円約74万円住宅ローン控除額(2)約259万円約244万円約259万円(1)+(2)約259万円約341万円約333万円●金利1.5%でローンを組んで5年後と住宅ローン控除終了後の11年後に繰り上げ返済した場合金利1.5%の場合繰り上げ返済なし5年後に300万円11年後に300万円支払利息の軽減額(1)0円約157万円約119万円住宅ローン控除額(2)約262万円約247万円約262万円(1)+(2)約262万円約404万円約381万円金利が「0.5%」「1.0%」「1.5%」の場合で、支払利息の軽減額(1)と住宅ローン控除額(2)を算出しました。(1)と(2)の合計金額が高いほど、利息や税金の支払いが少なくてすむためお得になります。この表から、金利0.5%の場合、「11年後に300万円」を繰り上げ返済する方法が一番お得という結果に。一方、金利1.0%と1.5%の場合は住宅ローン減税が適用中の「5年後に300万円」を繰り上げ返済するほうが総返済額が減ることが分かります。繰り上げ返済がお得になるかどうかは、金利がカギを握っています。金利が高いほど、住宅ローン控除期間中でも、できるだけ早い時期に繰り上げ返済をしたほうが軽減効果は高くなります。金利が1.0%より上か下かが目安になるでしょう。繰り上げ返済をするベストなタイミングは、金利によって異なることをご紹介しました。繰り上げ返済には返済期間を短くする「期間短縮型」と、月々の返済額を減らす「返済額軽減型」があり、それぞれ適するパターンが違うので、自分に合う方法を選択してくださいね。●教えてくれた人/海田幹子ファイナンシャルプランナー2級の資格を持つwebライター。ライフプランニングや住宅ローン、資産運用などお金にまつわる内容を多数執筆。私生活では2児の母。わかりやすくてためになる記事を心がけている
2020年12月29日CORA / PIXTA(ピクスタ)希望にぴったりの物件が見つかったけど、まだ頭金が貯まっていない…。そんなとき、ローンを組んで購入していいのか気になりますよね。「家を購入する場合、頭金の有無は月々の返済額や総支払額に大きく影響を与えます。頭金はあるに越したことはないでしょう。しかし、頭金なしが完全にダメともい言い切れません」と話すのは、FP2級の資格を持つ海田幹子さん。実は、貯めている間に背負い込んでしまうデメリットやリスクがあると言います。今回は、住宅ローンの頭金「あり」「なし」で生じるメッリトとデメリット。頭金がなくて購入を決めるときの判断基準を教えてもらいました。■ 「頭金あり」なら、月々の返済額と総支払額を減額できる!TATSU / PIXTA(ピクスタ)実際に「頭金なし」「頭金1割」「頭金2割」でどのように返済額が変わっていくのかチェックしてみましょう。今回は、4000万円の住宅を固定金利1.5%、ボーナス払いなし、35年返済で支払ったときのシミュレーションです。頭金借入額毎月返済額総支払額頭金なし0円4000万円12万2473円約5144万円頭金1割400万円3600万円11万226円約5029万円頭金2割800万円3200万円9万7979円約4195万円頭金なしの場合と頭金2割の場合を比べると、毎月返済額の差は2万4494円で、総支払額の差は約229万円です。頭金を多く入れ、借入額を減らすことで利息の支払いが軽くなり、結果として月々の返済額と総支払額を減額できます。■ 頭金ありと頭金なし。それぞれにメリット・デメリットがあるタカス / PIXTA(ピクスタ)それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。頭金ありの場合【メリット】月々の返済額とローンの総支払額が減らせる頭金なしの場合より借入金が少なくなり利息が抑えられるため、月々返済額と総支払額が減額できます。金利が優遇される場合がある一定額の頭金を準備することで、通常の金利よりも少ない優遇金利が適用される場合があります。【デメリット】頭金を入れすぎてしまうと急な出費に困る頭金の入れすぎは生活を圧迫する可能性があるので、貯金の全額を頭金に入れることはおすすめしません。冠婚葬祭や病気、ケガなど、急な出費がないともいいきれないので、少なくとも収入の3か月分は生活防衛費として残しておくとよいでしょう。頭金なしの場合【メリット】頭金を貯める間の家賃負担がなくなる賃貸物件に住んでいる場合、頭金を貯めている間も家賃を支払わなければなりません。しかし、住宅を購入してしまえば、家賃負担がなくなる点はメリットといえるでしょう。住宅の購入価格や家賃価格がいくらかによってお得かどうかは決まるので、頭金なしを選択する場合は計算してみてください。優遇措置や低金利などで即購入したほうが有利な場合も2020年現在、住宅ローンの低金利時代は続いていますが、今後この低金利が続く保証はありません。もし住宅ローンの金利が跳ね上がった場合、頭金が貯まっていなくても低金利のうちに住宅を購入したほうが有利な場合もあります。期間限定の優遇措置がある場合も同様です。【デメリット】金利が高くなる場合がある頭金が1割以下の場合、金利が高く設定されている住宅ローンがあります。金融機関によって差があるので、頭金なしの場合はチェックしてください。諸費用が高くなる可能性がある融資事務取扱手数料や印紙税、ローン保証料などの諸費用は、借入金額に応じて変動します。そのため、頭金なしで借り入れる場合は、頭金ありの場合より諸費用は高くなることが多いでしょう。■ 貯蓄がないが購入したい場合、返済額が年収の25%以下が判断基準bee / PIXTA(ピクスタ)「貯金はないけど、希望にぴったりの物件が見つかった!」そんな場合もあるでしょう。家との出会いは一期一会、希望にぴったり合う物件はなかなか見つからないものです。購入するかどうかを決めるとき、「住宅ローンの年間返済額が年収の25%以内かどうか」ということがひとつの判断基準になります。例えば、年収600万円の家庭なら、35年返済・固定金利1.5%・ボーナス払いなしの場合、借入金の目安は4080万円。物件価格が目安以下で、諸費用を現金で支払える場合は購入してもよいでしょう。まだ、理想の物件に出会っていない場合は、まずは頭金を貯めるほうがおすすめです。住宅購入の際、頭金を入れたほうが月々返済額や総返済額、金利の面でメリットがあります。もし頭金なしで住宅を購入したい場合は、年間返済額が年収の25%以下になっているかどうかをひとつの判断基準にしてみましょう。すぐにではないけれど、いずれは家を買いたいという人は、早い段階から住宅購入のための貯蓄を始めるのがおすすめです。●教えてくれた人/海田幹子さんファイナンシャルプランナー2級の資格を持つwebライター。ライフプランニングや住宅ローン、資産運用などお金にまつわる内容を多数執筆。私生活では2児の母。分かりやすくてためになる記事を心がけている
2020年11月24日※写真はイメージですUshico / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンを利用する場合、「いくら借りればいいのか」や「毎月の返済額をどのくらいにしたらいいか」等だけではなく、住宅ローンを「何歳までに完済したらいいのか?」で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。実際に住宅ローンを利用している人がどれくらいの期間で完済しているか、住宅ローンを完済するべき年齢は何歳ぐらいが好ましいのか、宅地建物取引士の高幡和也さんが解説します。■ 住宅ローンは35年間払い続けなければならない?※写真はイメージですプラナ / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンを利用する場合、各金融機関ではそれぞれ「完済時年齢」の上限を設定していて、最長でその年齢まで住宅ローンを組むことが可能です(一般的な借入期間は最長35年となります)。たとえば、住宅金融支援機構のフラット35の場合、完済時年齢の上限設定は80歳。申込時の年齢が満70歳未満の人なら利用することができ、借入期間の上限は下記のように算出します。借入期間の上限:35年、もしくは「80歳」−「申込時の年齢(1年未満切上げ)」のどちらか短い年数(※その他条件有)例:年齢満40歳の場合、「80歳」-「41歳(1年未満切上げ)」=39年なので、最長借入期間35年フラット35の場合、計算上は満44歳以下の人なら最長で35年間の住宅ローンを組むことが可能です。ただし、この計算どおりに35年返済の住宅ローンを組んだ場合でも、実際に35年間住宅ローンを払い続けなければならないわけではありません。当然ですが、住宅ローンはいつ完済しても良いのです。理解しておきたいのは、住宅ローンの「約定返済期間」と「実際に完済するまでの期間」は別物だということです。■ 多くの人が約16年で完済している!?では、住宅ローンを利用している人が実際にどれくらいの期間で完済したのかを見てみましょう。住宅金融支援機構の「2019年度 民間住宅ローンの貸出動向調査」によると、住宅ローンの利用開始時に設定した返済期間(当初設定した返済期間)の単純平均は26.7年となっています。※住宅金融支援機構「2019年度 民間住宅ローンの貸出動向調査」 よりしかし実際には、完済までの期間は単純平均で「15.7年」となっています。つまり多くの人は、当初設定した返済期間以下で住宅ローンの返済を終えていることになります。あくまで単純平均なので、すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、例えば40歳で35年の住宅ローンを組んだ場合でも、多くの人は56歳には返済を終えていることになります。多くの人が約16年という期間で完済しているにも関わらず、なぜ住宅ローンは30年前後という長期の返済期間を設定する人が多いのでしょうか?■ 余裕を持った返済計画を立てられるよう、長期で設定※写真はイメージですfaula / PIXTA(ピクスタ)「住宅ローンはできるだけ早期に完済したい」「ローンの期間はできるだけ短い方がいい」…。誰もがそう考えるのは当然のこと。だからといって、当初から住宅ローンの返済期間を短く設定すると毎月の返済額がグンと高くなってしまいます。住宅ローンは自宅を担保にして借りるローンなので、万一その返済が滞ってしまうと、自宅が金融機関に差し押さえられたり、強制競売にかけられたりして、住まいそのものを失ってしまう事態になりかねません。そのため、将来的に不測の事態が起こっても住宅ローン返済に影響が出ないように、余裕を持った返済計画を立てることがとても重要となります。当初の返済予定期間を長期にして毎月の返済額を抑えるこで、余裕を持った返済計画が実現します。また、毎月の返済額を抑えることで、定期的な「繰り上げ返済」も可能となるのです。■ 繰り上げ返済をしなければ「ずっと返済が続く」※写真はイメージですFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)繰り上げ返済とは、返済中に融資金の全部または一部を繰り上げて返済することで、返済額に応じて借入期間を短縮することができます(月々の返済額を少なくすることもできます)。逆に言えば、繰り上げ返済をしなければ当初設定した期間中、ずっと返済を続けなければなりません。たとえば、定年年齢60歳の企業に勤務する現在40歳の人が、75歳までの住宅ローンを組んだ場合、定年までに住宅ローンを完済しなければ退職金や貯蓄で残りのローンを一括で支払うか、または退職後も毎月のローンを支払い続けなければなりません。長期の返済期間を設定したにもかかわらず、その返済計画(毎月の返済額、ボーナス返済額)に余裕がなく、繰り上げ返済が難しいような場合は、もう一度資金計画の見直しが必要かもしれません。繰り返しになりますが、繰り上げ返済をしなければ30年ローンなら30年間、35年ローンなら35年間、「ずっと返済が続く」のです。■ 自分なりの「目標完済年齢」を設定しよう※写真はイメージですFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンの返済開始年齢、勤務先の定年制の有無、投資による将来的な収支バランスなど、それぞれの状況によって理想の完済年齢は違います。目標とする完済年齢の目安としては「勤務先の定年年齢」もしくは「単純平均完済期間(返済開始から約16年程度)」などが挙げられます。当然、早期の完済が理想的ですが、無理な返済計画は住宅ローンの延滞を招いたり、日常生活そのものに影響を与えかねません。決して無理な計画を立てず、自分なりの「目標完済年齢」を設定することを心がけましょう。【参考】※住宅金融支援機構「2019年度 民間住宅ローンの貸出動向調査」●教えてくれた人/高幡和也さん宅地建物取引士・ライター。不動産業界で約30年、大企業の事業用地売買や未利用地の有効活用、個人住宅のディベロップメント、事業用・居住用の賃貸管理まで多種多様な業務を経験。「不動産取引の専門士」の視点で気になる情報を発信中
2020年11月13日10月5日「住宅ローンの完済年齢が上昇している」という調査結果が発表された(日経新聞)。住宅ローンを’20年度に契約した人の完済予定年齢は平均73.1歳。’00年度の68.3歳と比べて、20年間で5年も遅くなっている。住宅ローン利用者が60歳時点の予定残高も、’00年度の利用者は平均約700万円だが、’20年度は約1,300万円に増加。老後に“ツケ”を回す傾向が見て取れる。その原因を、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれたーー。■住宅ローン返済の理想は50代まで!原因としては、住宅を買う年齢の上昇が挙げられます。住宅の取得年齢は、’00年以前は37歳前後が多いのですが、’13年以降は40代が目立ちます(’19年・国土交通省)。また、ローンも長期化しています。国の基準を満たした長期優良住宅に限られますが、’09年から「フラット50」という返済期間が最長50年の住宅ローンが提供されています。一般の35年ローンでも、みずほ銀行は最長80歳まで、ソニー銀行は最長85歳までに完済すればよい決まりです。銀行も利用者も、定年を過ぎた年齢だと承知のうえで、繰上げ返済で早期完済を目指しながらも、最終的には「退職金での完済」を想定しているのでしょう。銀行は、年齢にかかわらず完済されると利益を確保できます。ですが、利用者は、退職金を住宅ローンの返済に使ってしまうと、老後資金が不足する大問題です。さらに、コロナ禍で収入の減少や、リストラなどで収入がなくなった方、冬のボーナスが減額や「今年は出ない」という方も多く、いま、住宅ローンの返済に困る方が増えています。そんな方はすぐ銀行に相談して、毎月の返済額を抑えるなどの対策をとりましょう。ただ、その分返済期間が延び、返済総額も増えてしまいます。元々の計算とは違い、完済が定年以降にずれ込む方もいるでしょう。あるいは、勤め先の倒産などで退職金の減額や出ない方もいて、退職金で住宅ローンが完済できないケースも考えられます。そうなると、老後資金や年金から住宅ローンを返済するしかありません。高齢でも健康なうちは働いて返済できますが、病気や介護が必要になって蓄えが底をついたら「自己破産」に陥るケースも増えてくるのではないかと心配です。当たり前ですが、住宅ローンは少しでも早く、できれば50代での完済を目指しましょう。コロナ不況は、当たり前のことができないほど深刻です。投資などにお金を回すより、「借金減らして現金増やせ」、これに尽きます。また、ローン返済の猶予を受けた方は必ず、もう一度見直しを行いましょう。以前より楽な返済から元に戻せない方が多いのですが、そのままだと老後破綻へ一直線だと緊張感を持ちたいものです。現役世代のうちに苦労して、借金のない老後を迎えましょう。国には、これまで景気浮揚感として住宅ローン減税を連発し、国民に住宅購入をあおってきた責任があると思います。空き家問題も踏まえて、住宅行政の今後に、きびしい目を向けたいと思います。「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年10月30日【IWJ】Image Works Japan / PIXTA(ピクスタ)共働き夫婦がマイホームを購入するとき、住宅ローンの選択肢は大きく分けて4つ。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分たちの年収やライフプランを加味して選ぶことが大事です。今回は、FP2級の資格を持つ海田幹子さんに、それぞれの住宅ローンの特徴やメリット・デメリット、共働き夫婦のローンの選び方について教えてもらいました。■ 住宅ローンは4種類。夫婦でライフプランを話し合って契約を住宅ローンは大きく分けて「単独ローン」「ペアローン」「連帯債務」「連帯保証」の4種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを見てみましょう。共働き夫婦の住宅ローンを表で比較①単独ローン②ペアローン収入合算③連帯債務④連帯保証特徴1つのローンに1人の債務者夫婦が別々にローンを組む1人は債務者1人は連帯債務者になる(返済義務は平等にある)1人は債務者1人は連帯保証人になる(債務者の返済不能時に返済義務を負う)住宅ローン減税すまい給付金債務者1人分夫婦2人分夫婦2人分債務者1人分事務手数料などの諸費用債務者1人分夫婦2人分債務者1人分債務者1人分団体信用生命保険の適用ローン残金が全額免除死亡した人のローン残金のみ免除債務者の死亡時は全額免除連帯債務者の死亡時は契約内容による債務者の死亡時は全額免除連帯保証人の死亡時は免除なし※債務者とは…この場合ローンの支払い義務を負う人※住宅ローン減税(住宅ローン控除)とは…正式名称は「住宅借入金等特別控除」。要件を満たしている住宅ローン利用者が、年間最大40万円の所得税の控除を受けられる制度※すまい給付金…住宅ローン利用者で、一定要件を満たした人に最大30万円が付与される制度。住宅取得者の収入または持分割合によって給付額が決まるペアローンと収入合算(連帯債務・連帯保証)は、妊娠・出産・育児休暇後も夫婦共に再び働くことが前提で組むべきローンです。現在の年収ベースで最大値のローンを組んでしまうと、育休後に復帰できなかったり離職をしたりする場合に、支払いが厳しくなってしまうかもしれません住宅ローンは、夫婦で今後のライフプランをしっかり話し合った上で契約することが大切です。■ 単独ローンでは希望額を借入できない可能性が共働きが多くない時代は、働き手である夫の名義で組む単独ローンが主流でした。共働夫婦の場合でも、このタイプのローンを組むメリットはあります。住宅ローン契約者の配偶者に収入を別のことにお金を使えるからです。ですから子どもの教育費や車の購入費など、住宅以外に必要なお金を貯めたい場合にはよい選択といえるでしょう。また、働き続ける予定だった配偶者が産休や育休、病気で離職するようなことがあっても、返済に差し支えることはありません。ただしこのタイプのローンだと住宅ローンの収入審査が申込者1人分の収入だけになるので、希望金額を借り入れできない可能性があることです。共働き夫婦ならペアローンや収入合算のローンで、もっと多くの金額を借り入れることも可能です。では、さっそくこれらのローンのメリット・デメリットを解説します。ペアローンの特徴とメリット・デメリットペアローンとは、夫婦が別々のローンを組み、それぞれが連帯保証人になる住宅ローンです。ローンを2本組むため、住宅ローン減税やすまい給付金が2本分受け取れるのがメリット。しかし、事務手数料などの諸費用は2本分かかるといったデメリットもあります。連帯債務の特徴とメリット・デメリット収入合算という住宅ローンの種類の中に連帯債務があります。収入合算とは、夫婦の収入を合わせてローンを借りる方法です。借入金額は収入を基に決定されるので、収入合算をすることで単独ローンよりも総額で大きな金額の住宅ローンを組むことが可能です。連帯債務は、1人が債務者、1人が連帯債務者となり、1本の住宅ローンを契約するのが特徴です。連帯債務者にも返済義務が平等にあるため、住宅ローン減税とすまい給付金は2人分受け取れます。またローン契約は1本なので事務手数料などの諸費用は1本分で済むところがメリット。一方デメリットは、対応できる金融機関がフラット35や民間ローンの一部に限られるため、選択肢の幅が狭い点にあります。※フラット35とは…住宅金融支援機構が民間金融機関と共同で提供している長期固定金利住宅ローンのこと連帯保証の特徴とメリット・デメリット収入合算の中の連帯保証は、1人が債務者、1人が連帯保証人になり、1本の住宅ローンを契約するのが特徴です。連帯保証人は、債務者が返済できなくなった場合、ローンを支払う義務があります。連帯保証は、取り扱う金融機関が多いため、好きな住宅ローンを選べ、住宅ローン契約の事務手数料などは1本分で済むところがメリットです。一方、連帯保証人は住宅ローン減税やすまい給付金が適用外で、団体信用生命保険にも加入できない点がデメリットといえるでしょう。■ 安心感、金利重視、経費を抑える…何を重視するかで選択を「ペアローン」「連帯債務」「連帯保証」それぞれに一長一短あることが分かりました。では、どう選べばよいのでしょうか?夫婦の要望に合わせたおすすめの住宅ローンを紹介します。安心感と費用面のメリットを享受したいなら連帯債務諸費用が少なく、控除や給付金が手厚いのは連帯債務です。通常の連帯債務では、連帯債務人に団体信用生命保険はついていませんが、フラット35の「デュエット」なら、借入金利を年0.18%上乗せで夫婦2人共が保証対象になります。団体信用生命保険が2人分で、全期間固定金利という安心感と費用面のメリットを享受したい人におすすめです。低金利重視!ローンの負担を2人で分け合いたいならペアローン選べる金融機関の幅が広いので、「できる限り低金利がよい!」という人はペアローンがよいでしょう。諸費用は2本分かかってしまいますが、その分住宅ローン減税とすまい給付金の恩恵を2人分得ることができます。また、住宅ローンの負担を2人で分け合って頑張りたいという人が、2本立てのペアローンを選ぶことも間違いではありません。諸費用を抑えて低金利で借りたい人は連帯保証節税面は心もとない連帯保証ですが、借入金額は高くして諸費用を抑えたい人、低金利な金融機関を選びたい人には向いています。連帯保証の連帯保証人は、団体信用生命保険に加入することができないので、万が一のために生命保険などで対策を取ることをおすすめします。どの住宅ローンがお得になるかは、希望する物件の価格や夫婦の年収、ライフプランなどで変わります。それぞれの住宅ローンの特徴を理解し、お得に組めるローンを選ぶことが大事です。迷ったときは専門家の手も借りてみましょう。●教えてくれた人/海田幹子ファイナンシャルプランナー2級の資格を持つwebライター。ライフプランニングや住宅ローン、資産運用などお金にまつわる内容を多数執筆。私生活では2児の母
2020年10月25日住宅ローン金利は、変動金利と固定金利に大きく分けることができますが、住宅ローンの融資を受ける際にどちらを選べばいいか迷う方は多いようです。本記事では、これから住宅ローンを組むという方や借り換えを検討している方に向けて、変動金利と固定金利それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットなどをご紹介していきます。住宅ローンにおける変動金利と固定金利の違い住宅ローンには大きく変動金利と固定金利があり、銀行によって金利設定などの違いはあるものの、基本的な内容はどの銀行を利用しても同じです。変動金利両者の違いを簡単にお伝えすると、変動金利は借入期間中に金利が変動する金利タイプで、金利が変動するリスクがある分、低めの金利水準となっています。固定金利一方、固定金利とは借入期間中ずっと同じ金利で利用できるもので、金利が変動しないという安心感がある分、変動金利と比べると金利設定は高めです。次項から、それぞれについて詳しく見ていきましょう。変動金利のメリット・デメリットまずは変動金利について、メリット・デメリットなどを見ていきましょう。[adsense_middle]固定期間選択型金利と変動金利住宅ローンは大きく分類すると2種類とお伝えしていますが、もう少し細かく分類すると「変動金利」と「固定期間選択型金利」、「全期間固定金利」の3種類に分けることができます。この内、固定期間選択型金利とは「10年固定金利」など、当初設定した期間について金利を固定するというもので、変動金利と全期間固定金利のミックスのようなものです。この固定期間選択型金利については、固定と名前が付いているものの、実は変動金利の1種と考えたほうが分かりやすいです。というのも、固定期間選択型金利で当初選択した期間が経過した場合、その時点で再度固定期間を選択するか(金利の再選択)、変動金利に移行するかを選ぶことになります。こうした制度設計から、固定期間選択型金利は「変動金利の当初〇年間だけ固定する」タイプの金利だと考えるとよいでしょう。変動金利のメリット変動金利のメリットには以下のようなものがあります。金利水準が低い金利が急激に上がっても返済額はすぐには上がらない金利の下降局面または横ばいのときに有利それぞれ見ていきましょう。金利水準が低い変動金利は金利が変動するリスクがある分、金利水準が低くなっています。なお、変動金利は「金融機関が最優良起業に貸し出す短期の金利レート」を示す短期プライムレートに連動しますが、この短期プライムレートは2009年以降ずっと動いていません。このことから、変動金利は長い間ほとんど変動していないのにも関わらず、低い金利で融資を受けることができているといえます。金利は、経済の原則からすると景気がよくなったときに上昇するもので、将来どうなるかは分かりませんが、一般的な見方では今後しばらくは大きく上昇することはないと考えられます。ちなみに、一般的な金融機関において変動金利は1%程度であることが多く、住宅ローンの借入から13年間、住宅ローン年末残高の1%分の控除を受けられる住宅ローン控除と組み合わせると、金利を支払うどころか、税金の還付を受けてプラスになるという状況が続いています。金利が急激に上がっても返済額はすぐには上がらない変動金利は借入期間中、金利が上がると返済額も増えてしまうことになります。ただし、変動金利は「返済額の変更は5年間に1回」かつ、「変更がある場合も前回の返済額から1.25倍までしか増えない」という決まりがあります。これは、金利の急激な上昇により住宅ローンの返済ができなくなることを防ぐためのものです。仮に金利が急上昇したとしても、返済額の上昇が猶予されている間に次の手立てを考えることができるといえます。金利の下降局面または横ばいのときに有利先述のとおり、変動金利は金利が変動するリスクがある分、金利水準が低く設定されているため、金利が下がる局面はもちろん、横ばいのときにも有利に働きます。変動金利が不利になるのは「金利が上昇局面のとき」だけと考えると、固定金利よりも有利なケースのほうが多いといえるでしょう。変動金利のデメリット一方、変動金利のデメリットには以下のようなものがあります。固定金利のほうが先に上昇する金利返済分と元本返済分それぞれ見ていきます。固定金利のほうが先に上昇する変動金利は金利の下降局面や横ばいに強く、上昇局面に弱いため、下降局面や横ばいのときには変動金利にしておき、上昇局面になったら固定金利に借り換えすればよいのではないか、と考える人もいるかもしれません。しかし、原則として固定金利は変動金利より先に金利が変動するとされており、変動金利が上昇し始めたときにはすでに固定金利は上昇してしまっていることが考えられます。また、固定金利は変動金利よりも頻繁に変動しやすく、固定金利が動き始めた段階で、変動金利から固定金利に上手に借り換えすることはかなり難しいといえるでしょう。金利返済分と元本返済分先程、変動金利のメリットとして金利が上昇してもローンの返済額の変更は5年に1回で、かつ変更がある際も最大1.25倍までしか増えないことをお伝えしました。これは確かに安心できるポイントではあるのですが、金利が増えても返済額が増えていない分については、毎月の返済額の内、元本返済分と金利返済分の割合に影響を与えます。つまり、返済額が増えない分、金利返済分が増えて元本返済分が減ってしまうのです。これにより、住宅ローンを返済しているのに元本の減りが遅くなってしまうリスクがあります。なお、最終的に住宅ローンの最終返済日まで返済できない元本分がある場合には、そのすべてを最終返済日に支払う必要があります。万が一ではありますが、最終日の返済額が数百万円といった単位になる可能性もあるのです。固定期間選択型金利は金利優遇幅に注意なお、固定期間選択型金利について注意しておきたいこととして、当初選んだ固定期間選択終了後は、金利優遇幅が小さくなるのが一般的ということが挙げられます2020年現在、住宅ローンはおおむね1%前後で融資を受けられるようになっていますが、これは「住宅ローンを新規で利用する方向けのキャンペーン金利」であり、実際の店頭金利は2.5%程度に設定されていることが多いです。つまり、通常は2.5%程度の融資なのに対し、1.5%の金利優遇を受けて1%で融資しているという形です。実は、このキャンペーン金利については、当初固定期間が終了した後の金利の再選択時や変動金利への移行時には「新規融資」ではないため適用されません。代わりに1%など、キャンペーンによる金利優遇幅より小さな優遇幅が適用されることが多く、仮に金利水準が変わっていなかったとしても適用金利が高くなってしまうことが多いのです。店頭金利優遇金利適用金利キャンペーン金利2.50%1.50%1.00%当初固定期間終了後2.50%1.00%1.50%この点は、特に初めて住宅ローンを利用するという方には分かりづらい部分なので十分に注意が必要です。固定金利のメリット・デメリット続いて、固定金利についてご紹介します。[adsense_middle]固定金利のメリット固定金利のメリットとしては以下のようなものがあります。金利変動を気にすることなく生活できる融資実行時に最終日まで返済額を把握できる金利の上昇局面に有利それぞれ見ていきましょう。金利変動を気にすることなく生活できる変動金利では常に金利変動を気にする必要がある旨をお伝えしました。一方で、固定金利は融資を受けた後は金利が変動する心配がないため、例えば世界的な大恐慌が起こったときや、その逆に経済バブルが発生したようなときでも、金利を気にすることなく生活できるというメリットがあります。融資実行時に最終日までの返済額を把握できる全期間固定金利では融資実行日に、初月返済額から最終月の返済額まで把握することができます。これにより、長期間のライフプランニングなど立てやすくなる点もメリットだといえるでしょう。金利の上昇局面に有利全期間固定金利は金利水準が上昇する局面でも、すでに融資の実行を受けていれば融資実行時の金利で返済し続けることができます。なお、全期間固定金利は「10年国債利回り」に連動します。こちらは変動金利の指標となる短期プライムレートと比べて変動幅も変動の頻度も大きいですが、全期間固定金利の場合は一度融資を受けた後は金利の動向を負う必要もありません。固定金利のデメリット一方、固定金利のデメリットとしては、変動金利と比べて金利水準が高いということに尽きるでしょう。このため、金利水準が下降局面にあるときだけでなく、横ばいのときでも変動金利を選択するより損をする結果となってしまいます。なお、固定金利を選択すると金利の動向を気にしなくてもよい旨をお伝えしましたが、金利の下降局面や横ばいのときは、人によっては「変動金利を選んでおけばもっとお得だった」と悔やんでしまう可能性はあるといえます。変動金利と固定金利を比較するとどっちがいい?変動金利と固定金利についてそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しましたが、結局のところどちらを選ぶとよいのでしょうか?変動金利と固定金利の差変動金利と固定金利の差を比較してみると、以下のようにまとめることができるでしょう。金利:変動金利は金利が低く、固定金利は金利が高い情勢:変動金利は下降局面・横ばいのときにお得、固定金利は上昇局面でお得リスク:変動金利は変動リスクがあり、固定金利には変動リスクがない結局どちらがおすすめ?変動金利と固定金利について、どちらがおすすめかについては一概には言えません。住宅ローンを利用する方の考え方や資産状況によっておすすめの金利が変わると言えます。ここでは、どんな人にどの金利タイプがおすすめなのか、いくつかのケースをご紹介していきたいと思います。すぐに完済できる資産がある人には変動金利がおすすめ変動金利は金利が上昇したときに負担が大きくなってしまうリスクがあります。そのため、金利が急上昇したときに残債を一括返済できる資産がある人には間違いなくおすすめできるといえます。「そもそも住宅ローンを完済できる資産があるのであれば、お金を借りる必要がないのではないか」という考え方もあるかもしれません。ですが、一般的に住宅ローンはマイカーローンや教育ローンなどほかのローンと比較して最も金利が低く、また住宅ローン控除があるため、ほとんど金利負担なしで多額の融資を受けることができます。手元にお金を残しておくことで何かあったときにすぐに対応できるため、完済できる資産があったとしても住宅ローンを利用するメリットは大きいといえるでしょう。なお、上記以外でも変動金利は最も低い金利水準ということもあり、住宅ローン実行後も金利の変動を追うことができ、状況に応じて借り換えなど検討できる方にもおすすめだといえます。固定期間終了時に住宅ローンを完済できるなら固定期間選択型金利次に、上記と同じ理由で、10年固定金利など当初期間経過後に一括返済できるだけの資産があるのであれば、固定期間選択型金利の利用がおすすめです。特に10年固定の場合、当初13年間について税金の控除を受けられる住宅ローン控除の期間とも近く、「10年後を目処に完済する」という目標を立てやすいといえます。金利を気にせず生活したいという方は全期間固定金利全期間固定金利を選べば、融資を受けた後は金利が変わらないというメリットがあります。このため融資を受けた後、金利動向を気にしたり、借り換えするか迷ったりしたくないという方には全期間固定金利がおすすめです。返済額を比較してみると、変動金利と全期間固定金利とでは数千円の差が出ることも多いですが、上記のメリットと比較してどちらが自分に合っているかを判断するとよいでしょう。変動金利・固定金利の住宅ローンに関するまとめ住宅ローンについて、変動金利と固定金利のそれぞれのメリット・デメリットと、ケース別にどちらがおすすめなのかをお伝えしました。変動金利と固定金利はそれぞれにいい点と悪い点があり、必ずしもどちらがいいということはありません。本記事でご紹介したとおり、考え方や資産状況などによって、自分にあった金利タイプを選ぶようにするとよいでしょう。
2020年08月07日住宅ローン減税は、マイナス金利の導入により非常に低い金利を維持している住宅ローン金利に対し、さらに税金の還付を受けられるというもので、住宅取得を考えている方にとっては非常にうれしい制度です。制度の適用要件自体はそこまで難しいものではないのですが、ちょっとしたことで適用を受けられなくなる場合がある点に注意が必要です。本記事では住宅ローン減税について、その仕組みや適用条件、手続き方法などをわかりやすく解説していきます。住宅ローン減税(住宅ローン控除)の仕組みまずは、そもそも住宅ローン減税とはどのようなものなのか、その仕組みや意味について解説していきたいと思います。住宅ローン減税制度とは住宅ローン減税とは、一定の条件を満たしたうえで、住宅ローンを組んで住宅を購入した場合に利用できる制度で、「最大13年間、住宅ローン年末残高の1%、所得税と住民税から控除を受けられる」というものです。住宅ローン年末残高の1%ですから、例えば住宅ローン年末残高が3,000万円あった場合には、3,000万円×1%=30万円分となり、30万円×13年間=360万円相当の税額控除を受けられます(ただし、4,000万円が上限)。冒頭でお伝えしたように、日本ではアベノミクスにより異次元の金融緩和政策が取られており、金利はずっと低い水準を維持したままです。特に、住宅ローンの中でも金利の低い変動金利では、金利が1%を切るものも多く、場合によっては利息を払うどころか、還付のほうが多い状況を生み出すこともできるようになっています。住宅ローン減税は効果の高い税額控除所得税の計算において、住宅ローン控除以外にも医療費控除などいくつかの制度が用意されています。これら控除は所得控除と税額控除に分類されます。税金の計算についてざっくりお伝えすると、収入から経費を差し引いた所得から各種控除を差し引いたものに税率をかけて、納税額を算出します。所得控除の場合、収入から経費を差し引いた所得から控除しますが、税額控除の場合、税率をかけた後の課税所得金額から直接控除できるため、非常に納税額の軽減効果の高いものとなっています。簡単に表すと、100万円の所得がある方に10%の税率で税金が課される場合、10万円の所得控除だと100万円ー10万円×10%=9万円が納税額となりますが、10万円の税額控除であれば100万円×10%ー10万円=0円と計算できるのです。そもそも所得税や住民税を納めている必要がある住宅ローン減税は所得税と住民税に対する減税のため、そもそも所得税や住民税を納めていなければ還付を受けることはできません。なお、住宅ローン減税はここ数年拡充がなされていますが、これは消費税の増税に対する、住宅取得者の負担緩和という側面があります。住宅取得時には、住宅ローン減税以外にすまい給付金を受けることができますが、こちらは所得が高いほど給付額が小さくなっています。つまり、すまい給付金の規定より所得が少ない方は、すまい給付金で消費税の増税分のカバーを受けることができ、一方で所得の高い方はすまい給付金を満額受けられない代わりに住宅ローン控除の恩恵を受けやすくなっているのです。住民税からの控除限度額は13.65万円なお、住宅ローン減税では減税対象額について、最初に所得税から差し引いた後、なお残額がある場合には住民税から差し引かれますが、住民税からの控除額については13.65万円という限度額が設けられています。例えば、3,000万円の住宅ローン年末残高がある方が、所得税10万円、住民税20万円納めている場合、減税を受けられるのは所得税10万円、住民税13.65万円となり、合計23.65万円しか減税を受けられない計算となる点に注意が必要です。住宅ローン減税(住宅ローン控除)の対象や適用要件住宅ローン減税の適用を受けるには、適用要件を満たす必要があります。ここでは、住宅ローン減税の対象や適用要件を見ていきましょう。[adsense_middle]住宅ローン減税の主な適用要件住宅ローン減税の基本的な適用要件としては、以下のようなものが挙げられます。マイホームであること床面積が50㎡以上であること住宅ローンの借入期間が10年以上であることいずれもそこまで難しい要件ではないといえるでしょう。しかし、注意しなければならないこともあります。自ら居住する必要がある住宅ローン減税の適用を受けるには、取得した住宅に取得の日から6カ月以内に自ら居住し、引き続き年末まで住み続ける必要があります。このため、別荘やセカンドハウスの場合には住宅ローン減税を利用することはできません。ただし、単身赴任の場合など、やむを得ない場合には申請すれば適用を受けられるという制度が設けられています。この場合、取得の日から6カ月以内に親族が住まなければならないことになっています。面積要件は壁芯面積と内法面積の違いに注意床面積については壁芯面積と内法面積の違いについて理解しておく必要があります。壁芯面積とは、壁の中心線を結んだ部分の面積のことで、内法面積とは壁の内側を結んだ面積のことを指します。このため、壁芯面積は内法面積より広い面積で表されることになります。注意しなければならないのは、登記簿謄本などでは内法面積で面積が記載されるのにも関わらず、マンションのパンフレットなどでは壁芯面積で記載されていることがあるということです。住宅ローン控除の適用要件は内法面積で判断されるため、マンションのパンフレットに記載の壁芯面積では適用要件を満たしていたのに、実際には内法面積では50㎡を満たしていなかったということがないようにしなければなりません。繰上返済で総借入期間が10年を切ると適用要件を満たさなくなる住宅ローンの借入期間については、控除を受けている間、ずっと借入期間が10年以上なければならない点に注意が必要です。住宅ローンは借入の途中で繰上返済することができますが、繰上返済の結果、すでに返済した期間と残りの期間が合計で10年を満たさなくなると、その年以降の住宅ローン控除は受けられなくなってしまいます。新築・中古双方で利用できる住宅ローン減税は新築だけでなく中古住宅も適用対象となります。ただし、中古住宅については「耐震性能を有している」必要があります。耐震性能を満たしているかについては、築年数が規定の年数以下となっているか、一定の証明書を取得している必要があります。住宅ローン減税の築年数に関する要件中古住宅で住宅ローン減税の適用を受ける場合、以下の条件を満たしておく必要があります。耐火建築物以外の建物(主に木造住宅)の場合、築20年以内であること耐火建築物(主にRC造のマンション等)の場合、築25年以内であること上記を満たしていない場合、次の証明書を取得しなければなりません。耐震性能を有していることを証する証明書耐震性能を有していることを証する証明書には以下のようなものがあります。耐震基準適合証明書既存住宅性能評価書(耐震等級1以上)既存住宅売買瑕疵保険に加入するいずれの場合も、証明書の取得には費用がかかることがあるため、事前にどの証明書を取得するとよいのか、また証明書を取得するための費用はいくらかを確認しておくことが大切です。マイホームを売却したときの特例と重複適用できない住宅ローン減税について注意しなければならないこととして、マイホームを売却したときの特例と重複適用できないということが挙げられます。不動産を売却すると、その利益額に応じて税金を納める必要がありますが、マイホームを売却したときには3,000万円特別控除など、税額を安く抑えるための特例がいくつか用意されています。こうした特例と、住宅ローン減税は重複適用できないことになっています。つまり、マイホームを売却して新しく住宅を購入するようなケースで、マイホームを売却したときの特例の適用を受けていた場合、新しく購入する住宅では住宅ローン減税の適用を受けられないのです。マイホームを売却したときの特例の内、3,000万円特別控除は所得から3,000万円を差し引ける効果の高い特例となっているため、この特例の適用を受けるのと、住宅ローン減税の適用を受けるのとどちらを選べばよいかを慎重に判断する必要があるといえるでしょう。住宅ローン減税(住宅ローン控除)の手続き住宅ローン減税の適用を受けるにはどのような手続きを取る必要があるのでしょうか?ここでは、住宅ローン減税の適用を受けるための手続きについて解説していきます。取得した年の翌年に確定申告する住宅ローン減税の適用を受けるためには、住宅を取得した年の翌年2月16日~3月15日までの間に、税務署で所得税の確定申告の手続きをする必要があります。特にサラリーマンの方の場合、毎年会社が源泉徴収されていることから、確定申告の手続きをどのようにすればよいか分からないと不安に思う方も多いようです。とはいえ、会社から交付される源泉徴収票と、住宅ローンを組んだ金融機関から送付される住宅借入金等特別控除証明書を持って、税務署で手続きするだけなのでそこまで難しいものでもありません。あらかじめ税務署でIDとパスワードを交付してもらえば、自宅でインターネットを使って確定申告することもできるようになりました。なお、自営業の方の場合、いつもの確定申告の金額から、住宅ローン減税の控除額を差し引くだけなので特に身構える必要もないでしょう。ちなみに、所得税の確定申告をすれば、住民税の控除については自動で計算してくれます。2年目以降は会社で源泉徴収してもらえるサラリーマンの方の場合、住宅ローンを組んだ翌年に確定申告してしまえば、後は毎年会社にお願いして源泉徴収で済ませてしまうことができます。ただし、源泉徴収を実施していない会社や自営業の方の場合、2年目以降も確定申告する必要があります。住宅ローン減税の条件に関するまとめ住宅ローン減税の適用を受けるための条件や適用対象、注意点などをお伝えしました。住宅ローン減税は非常にお得な制度であるだけに、うっかり条件を満たさない住宅を購入してしまったといったことのないよう、本記事の内容を事前によく確認しておくようにしましょう。
2020年07月23日住宅ローンは35年など数十年に及ぶ返済ということもあり、借入額をいくらにするのか迷うものです。金融機関が住宅ローンでいくら融資してくれるかは年収により決まりますが、実際のところ、年収に対してどのくらいの借入をするのがよいのでしょうか。本記事では、住宅ローンの借入可能額の計算方法などに触れながら、年収と適正額のベストバランスについてご紹介していきたいと思います。住宅ローンの借入額はいくらくらいがいい?住宅ローンを組むと数十年にわたり、毎月返済していくことになりますが、年収に対してどのくらいまで借入してよいものなのでしょうか?借入できる金額を目安にしてはいけない年収に対していくらまでなら借りてよいかという疑問に対し、明確な答えはありません。これは、生活費や食費など毎月かかる費用がどのくらいかといったことや、貯蓄額など家庭によって大きく異なるからです。一方、金融機関に審査を申し込むと、「年収○○万円なら□□万円まで借入できる」という借入可能額は明確に計算できることから、この数字を1つの目安とする方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実際のところ、金融機関の借入可能額を目安にすると負担が大きくなることが多いです。借入可能額については、あくまでも自分の年収で借りられる最大額でしかないという意識を持ち、住宅ローン借入額の適正額を決める際の目安にしてはいけないということをまずは覚えておくとよいでしょう。住宅ローンの借入可能額の計算ここで、住宅ローンの借入可能額の計算方法を見ていきたいと思います。住宅ローンの借入可能額の計算では、返済負担率と審査金利の2つが用いられます。返済負担率とは返済負担率とは、住宅ローンとそのほかのローンを含めて、年収に対していくら返済しているのかを表すものです。例えば、年収400万円の方が住宅ローンを借りると、住宅ローンの返済額で8万円/月、自動車ローンなどそのほかのローンで2万円/月返済する場合、返済負担率は以下のように計算されます。{(8万円/月+2万円/月)×12カ月}÷400万円×100(%)=30%返済負担率については、金融機関ごとに上限が定められており、その上限を超える金額は原則として借入できないこととなっています。例えば、住宅金融支援機構のフラット35の場合、年収400万円未満の場合で返済負担率の上限は30%、年収400万円以上の場合で返済負担率の上限は35%と定められています。つまり、上記ケースでは返済負担率35%まで借りられることとなり、借入可能額の基準はクリアすることになります。住宅ローン以外のその他ローンに注意返済負担率についてポイントとなるのは、住宅ローン以外のローンも対象となることです。自動車ローンやウェディングローン、教育ローンなどを返済中の方は返済負担率の計算に入れる必要がありますし、ほかにも携帯電話の分割費用や奨学金なども対象となります。これら借入情報については、自己申告ではありますが、審査時には個人信用情報をチェックされるため、申告漏れがあったらばれてしまいます。なお、そのほかのローンについては、自己資金などで住宅ローン実行時までに完済することができれば、返済負担率の計算から除外できます。審査金利とは返済負担率の計算上、住宅ローンの返済額を求める際には、住宅ローンの適用金利ではなく、金融機関ごとに定められた審査金利が用いられます。審査金利は金融機関ごとに異なりますが、3%程度で設定されることが多いようです。例えば、住宅ローンの適用金利が1%で審査金利が3%という金融機関の場合、35年の借入で毎月2万円ほど返済額が異なるのが一般的です。借入可能額の計算上、審査金利は重要なポイントとなります。フラット35の審査金利は住宅ローンの適用金利住宅金融支援機構のフラット35の場合、審査金利は住宅ローンの適用金利と定められており、このことから民間の金融機関と比べて高い借入可能額としやすくなっています。フラット35の場合、場合によっては年収の10倍程度を借入できる計算となることもありますが、冒頭でお伝えしたとおり、借入できるからといって満額まで借りてしまうと、返済が厳しくなってしまうことが少なくありません。年収と毎月返済額の適正額は?年収に対して、住宅ローンの毎月返済額の適正額はいくらくらいなのでしょうか?[adsense_middle]返済負担率20~25%を目指すまずは、返済負担率を20~25%に収めることを目指してみましょう。実際には、年収や年齢、家族構成などによって適正額は異なるのですが、目安としてこの辺りを意識しておくと余裕を持った資金計画を組みやすくなります。例えば、年収400万円の方の場合、返済負担率20%だと年間80万円の支払いで、おおよその毎月返済額は7万円ほどとなります。7万円/月というと、金利1%、借入期間35年の場合で2,500万円程度の借入となる計算です。月々の収入と支払額を把握しよう上記で借入額の目安について、返済負担率をおおよそ20~25%程度に収めるようお伝えしましたが、実際には年収により税負担や社会保険料などが異なるため、注意が必要です。上記は目安として考えつつ、実際に借入額を決めるときは、毎月の収入と支出を洗い出して計算してみるようにしましょう。手取り収入の把握まずは、手取り収入がどのくらいかを把握することから始めます。手取り収入については、預金通帳を見れば毎月の額を把握できるので、まずは確認してみましょう。毎月の費用の把握次に、食費や水道光熱費、携帯電話などの通信費で、月額いくらの費用がかかっているかを大雑把に書き出し、その合計額を求めます。こうして、手取り収入から毎月の費用を差し引き、そこから住宅ローンの返済額を差し引いたら手元にいくら残るかを求めてみましょう。実際には、想定外の費用が発生することも少なくないため、この段階ではかなり余裕を持った資金計画を立てることをおすすめします。年齢や家族構成によっても適正額は異なる年齢また、年齢や家族構成によっても適正額は異なります。例えば、年齢については、30歳で住宅ローンを組むのと、50歳で住宅ローンを組むのとでは計算が大きく変わってきます。というのも、住宅ローンの多くは完済時年齢を80歳前後とする必要があり、50歳の借入だと最長でも30年しか借りることができません。また、65歳で定年退職することを考えると、退職後に住宅ローンをどのように支払っていくのかも考えないといけません。家族構成家族構成については、子どもが何人いて、教育費にどのくらいの費用がかかるかも計算しておく必要があります。とはいえ、ここまで計算するのは一般の人にはなかなか難しいことでしょう。詳細に計算したければ、FPに相談してライフプランニングをしてもらうことをおすすめします。借入可能額いっぱいの借入でも問題ないという考え方もある一方、借入可能額いっぱいの借入でも問題ないという考え方もあります。住宅ローンは、一般的にすべてのローンの中で最も金利が低く設定されています。金融機関からすると、住宅ローンを貸すだけでは人件費などを考えると貸すだけ赤字になると考える人もいるほどです。アベノミクスによる異次元の金融緩和やマイナス金利の導入により金利は下がり続けており、1%以下の金利で借りられることも少なくありません。住宅ローン控除で借りれば借りるほどお得になる?さらに、政府により、住宅取得を積極的に行ってもらう目的で、住宅ローンを組む際にさまざまな特典を受けられるような制度が設けられています。具体的には、住まい給付金や住宅ローン控除が挙げられますが、ここでは特に住宅ローン控除について取り上げたいと思います。住宅ローン控除とは、借入してから13年間、住宅ローン年末残高の1%について所得税や住民税から控除を受けられるというものです。先述のとおり、住宅ローンの金利は1%を切るものも多い中、住宅ローン控除で1%分の還付を受けられるとなると、場合によっては「借りれば借りるほどお得」という状態になるのです。ただし、住宅ローン控除で受けられるのはあくまでも所得税や住民税に対する控除で、これらはそもそも年収がある程度高く、所得税や住民税を納めていないと還付は受けられません。サラリーマンの方は、職場から交付される源泉徴収票で納税額を計算できるので、確認してみるとよいでしょう。借りたものは返さないといけないとはいえ、当たり前ではありますが、住宅ローンで借りたお金は返さないといけません。借りれば借りるだけお得だからといって、例えば無駄に設備にお金をかけるなど、不要な分も借りてしまうのは問題です。手持ち資金が豊富にある場合に、手持ち資金を手付金として入れるのではなく、手元にお金を残しておくといった使い方ではおすすめできますが、手持ち資金がないのにも関わらず多額の借金をしてしまっては、借入後の生活が厳しくなる可能性が高いです。金利1%程度に対して、税金の還付で1%受けられるからといって、無駄に融資額を大きくするのではなく、あくまでも収入に対していくら返済していく必要があるのかを、なるべく余裕のある水準で計算しておくようにしましょう。その際には先述のとおり、1つの目安として、年収に対する返済負担率を20~25%に収められるかどうかを基準にしておくことをおすすめします。住宅ローン借入額の目安に関するまとめ住宅ローン借入額の目安についてお伝えしました。年収に対していくらまで借りてよいかについては、すべての家庭に当てはまる便利な公式などはありません。1つの目安として、返済負担率20~25%程度に収めることを目標にするとともに、より詳しくは、収入と支出の把握や、年齢や家族構成を元にしたライフプランニングを作成するなどして計算していくことをおすすめします。その際には、FPなど専門家に相談してみるのも1つの方法です。
2020年07月06日家の購入を考えている人のほとんどは、自分が住宅ローンに通るのか不安に思っているのではないでしょうか。住宅ローンの審査項目には年収や属性、個人信用情報がありますが、自信のある方でもひょんなことを理由に審査に落ちてしまうこともあります。本記事では、こうした住宅ローンの審査項目について解説するとともに、審査に通りやすい金融機関のご紹介や、万が一審査に落ちてしまったときの対応についてお伝えしていきたいと思います。住宅ローンの融資の審査項目とは住宅ローンの融資を受けるには金融機関の審査をパスする必要がありますが、住宅ローン審査ではどのような点が見られるのでしょうか?住宅ローンの審査は多岐に渡りますし、金融機関によって若干の違いがあることもありますが、一般的には以下のような点を重点的にチェックされます。年収属性個人信用情報なお、住宅ローンの審査には仮審査と本審査がありますが、その両方において上記審査項目は重要視されやすいです。それぞれ見ていきましょう。年収住宅ローンの返済は、借入する人の収入からなされるため、年収がどのくらいあるかによって住宅ローンを融資していいのかが判断されます。なお、ここでいう年収とは税金や社会保険料を差し引かれる前の総支給額のことで、審査時には勤め先の会社から発行される源泉徴収票や役所で取得できる所得証明書などを提出する必要があります。年収がいくらあれば審査で有利になりやすいかは金融機関によって異なります。年収100万円以上あることを条件としていたり、中には暗黙のルールで年収400万円や500万円ないと審査に通らなかったりといった金融機関もあります。基本的には、年収が高ければ高い程審査に通りやすくなります。属性属性とは、勤め先の企業の財務状況などを見られるほか、「一部上場の会社員」なのか「中小企業の会社員」なのか、もしくは「公務員」「医者などの資格職」なのかといったことが見られます。一般的に、公務員や医者など難関資格の資格職の方は属性を高く評価されます。公務員の場合、よほどのことがない限り職を失うことがないため、安定してローンを支払っていけると判断されます。また、医者などの資格職の方は、仮に今の職場を辞めたとしても、次の職場で同じ内容の仕事をして、また同程度の収入を得られる可能性が高いため、高く評価されるのです。会社員の場合はどんなところに勤めているかが見られるほか、自営業の方の場合は不安定な仕事として低い評価となってしまいやすいです。なお、自営業や中小企業の社長や取締役といった方の場合、地方銀行や信用金庫など、中小企業や自営業者を中心に融資を行う金融機関のほうが審査に通りやすくなります。個人信用情報個人信用情報とは、過去に延滞や滞納をしていないかを確認できる情報のことで、「全銀協」や「CIC」、「JICC」といった個人信用情報機関のデータを見られることになります。基本的に、過去に延滞や滞納歴がある場合には、それがたとえ1回きりかつ理由があるような場合でも、住宅ローンの審査には非常に悪い影響が及びます。問答無用で否決となってしまうことも珍しくありません。過去に延滞や滞納をした経験がある方は、審査時にそのことを隠したとしても、個人信用情報を見られてしまえばすぐに分かってしまいます。思い当たりのある方は、自分で上記の機関に開示依頼書を提出することで、個人信用情報を見ることもできます。金融機関によっては、年収や属性がいい場合には、1度くらいの延滞であれば融資をしてくれる可能性もあります。まずは相談してみるとよいでしょう。その他の審査項目上記以外にも、さまざまなことが審査されます。例えば、対象の物件の築年数や土地の評価額なども審査対象となります。仮に、借入人が住宅ローンを滞納した場合には、金融機関は対象の住宅を差し押さえ、競売にかけて残債を回収するため、土地や建物の評価額が低いと融資できないと判断されることもあるのです。年収や属性、個人信用情報と比べると重要度が低いことも少なくありませんが、審査時にはこうしたことが総合的に判断されて審査結果が出ます。[adsense_middle]審査金利と返済負担率を押さえておこう住宅ローン審査時には借入人の年収が見られますが、年収によっては「条件付き承認」といったこともあります。例えば、「3,000万円で審査申込した結果が、2,500万円の条件付き承認だった」ということもあるのです。こうした、住宅ローンの借入額については、金融機関が個別に設定する審査金利と返済負担率を知っておくと便利です。返済負担率とは返済負担率とは、「住宅ローンやその他ローンを含めた返済額が、年収の内何割を占めるか」を示すものです。例えば、年収400万円の方が、住宅ローンで毎月8万円、自動車ローンで毎月2万円支払っている場合の返済負担率は以下のように計算されます。{(8万円/月+2万円/月)×12カ月}÷400万円×100(%)=30%住宅ローン審査時には、金融機関ごとに設定された返済負担率の上限を超えていないかが見られます。基本的には、返済負担率を超える額の借入はできません。住宅ローンの支払いだけでなく、自動車ローンなどそのほかのローンも含むことに注意が必要です。特に大学入学時に借りた奨学金などが住宅ローン審査に響くようなケースは少なくありません。なお、住宅ローン以外のローンについては、住宅ローン借入時に完済できるのであれば、その分を差し引いて返済負担率を計算することも可能です。例:先ほどの例で、毎月2万円の自動車ローンを借入時に完済する場合(8万円/月×12カ月)÷400万円×100(%)=24%先述の通り、返済負担率の上限は金融機関ごとに異なりますが、例えば、住宅金融支援機構のフラット35の場合、以下のように設定されています。つまり、先程計算した2例についてフラット35で借入する場合、年収が400万円あるため、返済負担率の上限は35%となり、いずれも返済負担率の条件を満たすことになります。審査金利とは返済負担率の計算では住宅ローンの毎月返済額を用いますが、この毎月返済額の計算は、実際の借入金利ではなく審査金利と呼ばれる金利が利用されます。審査金利は金融機関によって異なりますが、3%程度に設定されていることが多いです。例えば、3,000万円を借入期間35年で借りるにあたり、借入金利1%で計算するとその返済額はおおよそ8.5万円/月となりますが、仮に審査金利が3%の金融機関であれば、審査上の毎月返済額は毎月おおよそ11.5万円/月となってしまいます。この通り、審査金利を高く設定されている金融機関だと、年収に対して十分な融資可能額の提示を受けにくくなってしまう点に注意が必要です。なお、住宅金融支援機構のフラット35の場合、審査金利は借入金利と同じ金利とされており、これゆえ年収に対して高額の借入をしやすくなっています。住宅ローンに通りやすいおすすめ金融機関ランキング住宅ローンの審査に通るか不安であれば、最初から審査に通りやすい金融機関を選ぶとよいでしょう。ここでは、住宅ローンに通りやすい金融機関と住宅ローンを3つご紹介していきます。第1位:(審査が甘い)ARUHI住宅ローン「フラット35」ARUHIは住宅ローン専門の金融機関で、特にフラット35の取扱いが多いです。フラット35はネット銀行から都市銀行、地方銀行までさまざまな金融機関で利用できますが、ARUHIの場合は自己資金が一定額以上ある場合に低い金利で借りられる制度があるなど、ほかの金融機関より充実した内容となっています。また、一般的な金融機関では、融資担当者は住宅ローン以外にも法人融資やそのほかの業務で忙しい中、住宅ローンの融資に取り組むこともあり、場合によっては担当者に知識や経験が不足していることもあります。一方、ARUHIの場合は住宅ローン専門の金融機関のため、スタッフは住宅ローンに関する知識が豊富で、条件が厳しい場合でも審査に通るためのアドバイスをもらえたり、積極的に取り組んでもらえたりといったメリットがあります。第2位:(審査が緩い傾向)楽天銀行住宅ローン「フラット35」楽天銀行は店舗を持たないネットバンクで、こちらもフラット35の取扱い実績が豊富です。フラット35は住宅金融支援機構の提供するローンであり、金融機関は事務手続きのみを行うという性質上、事務手数料が高く設定されていますが、楽天銀行はネットバンクということもあり、事務手数料は低く設定されています。本記事で解説したとおり、フラット35は審査金利の問題などからほかの金融機関と比べ、年収に対して高い融資額の承認を得やすいという特徴があります。第3位:(借りやすい)ジャパンネット銀行「住宅ローン」ジャパンネット銀行は楽天銀行と同じくネットバンクですが、こちらはフラット35ではなく変動金利や10年固定金利などが人気です。ネットバンクということもあって審査時の申込をスムーズにすることができ、かつ2019年7月末にできたばかりの住宅ローンサービスということもあり、積極的に融資を実施しています。審査に通りやすいこと以外にも、業界最低水準の金利設定や団信の補償内容が豊富であることなど、魅力的な商品となっています。[adsense_middle]住宅ローン審査に落ちたときの対応いざ住宅ローンの審査に落ちてしまった場合、もう住宅を購入することは諦めないといけないのでしょうか?ここでは、住宅ローン審査に落ちたときの対応についてお伝えしていきたいと思います。別の金融機関で承認を得られることもある実は、ある金融機関で落ちたとしても別の金融機関で承認を得られるということは珍しいことではありません。これは、金融機関ごとに審査基準が異なるからです。一般的には審査基準が緩いといわれている金融機関の住宅ローン審査は否決となったのにも関わらず、その逆に、一般的に審査基準が厳しいといわれている金融機関の住宅ローン審査で承認を得られるといったこともあります。1つの金融機関で否決となったからといって諦めることなく、なぜ審査で承認を得られなくなったかを分析し、審査の承認を得られる金融機関を探すようにするとよいでしょう。年収を上げてから再挑戦する複数の金融機関で審査を申し込んでみたものの、全て審査が否決となってしまうようなケースもあります。こうしたケースでは、なぜ否決となったかの原因を分析して再挑戦するとよいでしょう。例えば、年収が原因で否決となったのであれば、年収を上げることを考えてみましょう。「転職して年収を上げる」ことはそう簡単なことではありませんが、有効な解決策ではあります。そのほか、例えば営業職など業績によって給与が異なる職種の方は、高い年収を得られた年に審査申込することで承認を得られる可能性が高まるでしょう(ただし、年毎の年収の変動が大きい場合には複数年の平均を取るなどの処置が取られることもあります)。また、ご両親と親子リレーローンを組んだり、配偶者の方に連帯債務者になってもらったりして収入を合算する方法もあります。仮に夫が年収400万円、妻が年収200万円だった場合、合算すると600万円になります。個人信用情報をきれいにしてから再挑戦する個人信用情報が原因で否決となった場合には、基本的にほかの金融機関に審査申込しても審査で承認を得ることは難しいでしょう。こうした場合には、個人信用情報上の延滞や滞納のデータが消えるのを待ってから再度挑戦するという方法があります。例えば、自己破産した場合でも5年~10年経過すれば個人信用情報上のデータは削除されます。データがなくなってから住宅ローンの審査を提出したら、特に問題なく審査の承認を得られたという方は少なくありません。また、個人信用情報にキズがある方の場合、配偶者やそのご両親を頼るといった方法もあります。例えば、夫の個人信用情報に滞納歴があるようなケースで、妻の年収が200万円、妻のお父様の年収が400万円あるようなケースでは、親子リレーローンを組んで年収600万円として審査に出すことができます。とはいえ、この場合、妻のご両親に夫の個人信用情報にキズがあることが伝わるといったことや、家の所有権を夫が持てないといったことに注意したうえで慎重に進める必要があるでしょう。通りやすい住宅ローンに関するまとめ住宅ローン審査について審査項目など基本的な内容をお伝えするとともに、通りやすい金融機関ベスト3をご紹介しました。住宅ローンの審査においては、フラット35が審査金利などの問題から借りやすいです。また、通りやすいといわれる金融機関の審査で否決となってしまった場合でも、別の金融機関で通ることもあるため、諦めずに再挑戦してみるとよいでしょう。住宅ローンの審査に通るか不安という方は本記事の内容を参考にされてみてください。
2020年06月29日住宅ローンは35年など長期で組むこともあり、途中で借り換えを検討することもあるでしょう。しかし、どんなタイミングで借り換えをすれば失敗せずに済むのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、住宅ローンの借り換えタイミングについて、借り換えのメリット・デメリットや注意点などを交えながら解説していきます。住宅ローンの借り換えとは住宅ローンの借り換えとは、現在契約している住宅ローンから新しい住宅ローンに変更することです。固定金利で借りていて金利水準が下がったり、現在契約している金融機関とは別の金融機関で条件のよい住宅ローンがあったりする場合に、借り換えすることで恩恵を得られるようになります。借り換えの仕組み借り換えでは、元の住宅ローンを解約することになります。住宅ローン解約時には解約手数料などのペナルティが発生することもありますし、元の住宅ローンの抵当権抹消や新しい住宅ローンの抵当権設定、金融機関に支払う事務手数料や保証料などを支払う必要があります。こうした費用分を加味したうえで借り換えにメリットがあるかを判断しなければなりません。なお、借り換えの一般的な流れは以下のようなものです。借り換え先の金融機関で住宅ローンの審査を受ける審査承認が得られたら決済の手続きをする新しい住宅ローンで元の住宅ローンを完済する(手数料などは手持ち資金から支払うケースもある)新しい住宅ローンの返済が始まる住宅ローン借り換えのメリット・デメリットここでは、住宅ローン借り換えのメリットとデメリットをお伝えします。住宅ローン借り換えのメリット住宅ローン借り換えのメリット1:毎月の返済額や総返済額を減らすことができるまず、低金利の住宅ローンに借り換えることで、毎月の返済額や住宅ローンの総返済額を減らすことができます。借入時から現在までに金利水準が大きく下がっている場合や、利用している金融機関とは別の金融機関で金利の低い住宅ローンを見つけたときには借り換えを検討してみるとよいでしょう。住宅ローン借り換えのメリット2:金利タイプを変更できるまた、住宅ローンの借り換え時には変動金利や固定金利など好きな金利タイプを選ぶことができます。これまで変動金利だったけれど、安定した固定金利を選びたいといったケースや、固定金利からより金利水準の低い変動金利に変更したいといったことも可能です。住宅ローン借り換えのメリット3:現在のライフプランにあった住宅ローンを選べる住宅ローンの借り換え時には、金利タイプだけでなく、団体信用生命保険の内容や借入期間などすべて新しく決めることができます。元の住宅ローンの借入時と借り換え時で家族の人数や年齢など大きく変わっている場合には、現在のライフプランに合うよう変更できるのです。例えば、年齢を重ねて病気に対する意識が高まったというケースでは、元の住宅ローンでは死亡のみを対象とする団信に加入していたものを、借り換え時には3大疾病も補償対象とする団信に変えるといったことが可能になります。住宅ローン借り換えのデメリット住宅ローン借り換えのデメリット1:借り換えにかかる費用を負担する必要がある一方、借り換えにはデメリットもあります。まずは、先述のとおり、住宅ローンの借り換え時には元の住宅ローンの完済手数料や抵当権抹消費用、新しい住宅ローンの抵当権設定費用や事務手数料などの費用がかかってしまうことです。借り換えすることで総返済額が減るかどうかの判断には、この借り換えにかかる費用も加味したうえで決めることが大切です。例えば、借り換えをすることで総返済額が2,200万円から2,100万円に下がるとしても、借り換えにかかる費用が200万円かかるというのでは総合的にマイナスとなってしまいます。なお、借り換え時にかかる費用には以下のようなものがあります。住宅ローン借り換えのデメリット2:返済額が増加する可能性もある固定金利から変動金利に変更したようなケースでは、借り換えした後で金利水準が上がり、返済額が増加してしまう可能性もある点に注意が必要です。変動金利は固定金利と比べて一般的に金利が低いですが、金利が変動するリスクがあります。借り換え時の金利だけでなく、将来どのように変動していくかという点も含めて判断する必要があります。住宅ローン借り換えのデメリット3:住宅ローンの審査を受ける必要がある借り換え時には、そのときの年収や年齢などをもとに住宅ローンの審査を受ける必要があります。一般的に、年齢を重ねている分年収は高くなっている可能性が高いですが、健康面、住宅の担保価値の面で審査が厳しくなりやすいです。住宅ローンの審査に通らなければそもそも借り換えすることもできないため、この点については事前にしっかり確認しておくようにしましょう。住宅ローンのベストな見直し時期は?住宅ローンのベストな見直し時期は、実際には個別に異なりますが、ここでは一般的な視点で見直しに適したタイミングをご紹介していきたいと思います。[adsense_middle]借入から10年後1つ目は借入から10年後のタイミングです。これは、大きく住宅ローン控除と金利の2つが理由として挙げられます。住宅ローン控除まず、住宅ローン控除は住宅ローンの年末残高の1%について所得税と住民税から還付を受けられるというものですが、消費税10%に上がったタイミングで13年に延長される前は、控除期間が10年となっていました。住宅ローン控除は非常に効果が高い分、期間が過ぎると住宅ローンに対する負担が大きく変わってしまいます。金利また、金利については、固定期間選択型金利で10年を選ぶことが多い点や、フラット35において条件を満たすと、当初10年間について金利優遇を受けられる点が挙げられます。これらのタイミングで住宅ローンを借り換えることで、そのときの状況にあった住宅ローンに変えることができるでしょう。固定から変動への移行のタイミング固定期間選択型金利では、借入時に10年間など固定する期間を選択して、最初の固定期間が終了した後は、改めて固定する期間を選択するか、変動金利に移行することになります。この移行時は住宅ローン見直しのタイミングの1つです。というのも、固定期間選択型金利は、当初借入時はキャンペーン金利の適用を受けられるものの、金利の再選択時に変動金利に移行するときはキャンペーン金利の適用を受けられないのです。固定期間選択型金利のキャンペーン金利例えば、店頭金利が3%の金融機関で固定期間選択型金利を選ぶとき、キャンペーン金利として最初の金利の2%の優遇を受けられるといった内容になっていることが多いです。一方、10年経って店頭金利が3%のままであったとしても、金利の再選択時や変動金利への移行時には、この2%の金利優遇は受けられないのが一般的です。通常、新規借入時のキャンペーン金利より少し下がって、例えば1%の金利優遇を受けられるといった具合です。この場合、店頭金利が変わっていなくとも、適用金利は元の1%から2%に大幅アップしてしまいます。借り換えは新しい金融機関で住宅ローンを借りるため、再度キャンペーン金利の適用を受けられます。こうした理由で固定期間選択型金利を選ばれた方は、最初の固定期間終了のタイミングが住宅ローン見直しの1つのタイミングとなるでしょう。一般的に借り換えがお得になる条件一般的に住宅ローン借り換えがお得になる可能性がある条件としては、以下のようなものがあります。金利差が0.3%以上ある残高が1,000万円以上ある残り返済期間が10年以上あるまずは、借り換えを検討している住宅ローンが上記の条件を満たすかを確認しておくことをおすすめします。住宅ローン借り換えの注意点最後に、住宅ローン借り換えの注意点として以下の3つをご紹介します。保証料や事務手数料が高額になりやすい年齢を重ねると団信の審査に落ちやすくなる同じ金融機関内での借り換えが可能なこともある[adsense_middle]保証料や事務手数料が高額になりやすい住宅ローン借り換えには各種費用がかかることをお伝えしましたが、中でも大きな費用となりやすいのが、新しい住宅ローンを組むときに支払う保証料です。保証料は、住宅ローンを延滞したときにお世話になる保証会社に対して支払うもので、借りる人の属性や年収によって負担額が変わります。例えば、目安としてみずほ銀行の住宅ローンの保証料を見てみると、以下のようになっています。206,110円~721,470円(借入期間35年、借入額1,000万円あたり)3,000万円の借入で、審査によっては200万円以上の保証料が必要になってしまいます。なお、フラット35やネット銀行の多くは保証料が不要となっていますが、代わりに事務手数料が借入額×2%のようになっているのが一般的です。こちらも高額となりやすいので、事前にしっかり確認しておきましょう。年齢を重ねると団信の審査に落ちやすくなる住宅ローンを借りるには、団信に加入することが条件となっているのが一般的です。団信は住宅ローン返済中に借入人が死亡した場合、残債を0円にできる保険のことです。これは金融機関にとっても、借入人が死亡して返済できなくなり、不良債権となってしまうことを防ぐ目的があります。団信の審査では、過去の入院歴や投薬歴を記入する必要がありますが、これらは必然的に年齢を重ねるごとに経験する可能性が高くなります。健康に問題を抱えていたり、過去に大病を患っていたりすると、住宅ローンの借り換えもできなくなる可能性があることに注意が必要です。同じ金融機関内での借り換えが可能なこともある住宅ローンの借り換えは同じ金融機関内でも可能なことがあります。例えば、住宅金融支援機構のフラット35は、フラット35からフラット35への借り換えが可能となっています。同じ金融機関内での借り換えであっても、金利水準が大きく下がっていればお得になります。こうしたことは金融機関から積極的に提案を受けられるものではないため、自分でキャッチアップしながら、必要に応じて担当者の方に相談してみるとよいでしょう。住宅ローン借り換えのタイミングに関するまとめ住宅ローン借り換えのタイミングについてお伝えしました。住宅ローンの借り換えのベストなタイミングは実際には個別に変わりますが、借入から10年後、固定金利から変動金利への移行のタイミングなどある程度の傾向はあります。本記事の内容を参考にしつつ、住宅ローンの借り換えを検討される方はFPなどの専門家に相談してみることをおすすめします。
2020年06月10日