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1997年に韓国で起こった通貨危機の裏側を赤裸々に暴き、政府を痛烈に批判する衝撃作『国家が破産する日』から、キム・ヘスやユ・アイン、そして仏俳優ヴァンサン・カッセルらがそれぞれに語るインタビュー映像が解禁となった。この度解禁された映像は、1997年当時の韓国を再現した製作の裏側を紐解き、本作が製作された意味をキャストやスタッフの証言を交え、観る者に訴えかけるもの。金融コンサルタントを演じるユ・アインが「(本作は)立場によって状況が異なり、面白い反面、やるせなさと憤りを感じます」と話し、また、国家破産をいち早く察知する韓国銀行の通貨政策チーム長を演じたキム・ヘスが、「彼女のような人がたくさんいたら、あんな災難は避けられたかも」と語りかける。1997年当時の韓国の経済危機がかなり切迫した状況だったことが受け取れる。そんな“いま、観るべき映画”をさらに傑作へと導いたのが、ほかならぬ彼ら実力派俳優たち。「存在感のある人物を探していて」と製作側の熱意に動かされ、韓国映画初出演となったヴァンサンは「この作品を断る理由はありませんでした。本作を通して、当時の韓国の状況を学んだ」と話し、本作で敵対する役を演じたキム・ヘスの演技も「彼女の演技には常に驚かされました。共演出来て光栄です」と絶賛を贈る。一方のキム・ヘスも「ヴァンサンという俳優には独特の迫力があります。特別な経験でした」と撮影をふり返り、映像では2人が撮影合間に打ち合わせする様子も捉えている。さらに政府・財政局次官役チョ・ウジンについても「作品のエネルギーを最大値まで高めてくれる本当に素晴らしい俳優」と称える。韓国国民の誰もが好景気を確信していた1997年。忍び寄る危機を防ごうとする者、その危機に賭ける者、家族と会社のために生き残ろうとする者、それぞれの状況を見事にとらえた本作に迫る映像となっている。『国家が破産する日』は11月8日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月29日世界最高峰と謳われる対テロ特殊部隊:GIGN(フランス国家憲兵隊治安介入部隊)伝説の作戦行動であり、衝撃的実話を映画化した『15ミニッツ・ウォー』(原題:L’intervention)が、10月11日(金)より日本でも公開されることが決定した。フランス最後の植民地ジブチ。軍関係者の子どもらを乗せたスクールバスが、独立派武装組織のメンバーに乗っ取られるという事件が発生。テロリストたちは、同志である政治犯の即時解放とフランスからの独立を要求し、応じない場合は子どもたちの喉を切り裂くと宣言。事態を重く見たフランス政府は、事件の早期解決のため、極秘裏に特殊制圧チームを編成し現地へ派遣することを決める。チームを指揮するジェルヴァル大尉を始め、集められたのは軍でもトップクラスの実力を持つスナイパーたち。彼らは一斉射撃によるテロリストの同時排除という前代未聞の作戦を立案。しかし、現地駐留軍、外交筋との連携がうまく行かず、膠着状態が続いてしまう。一方、生徒たちの身を案じた女性教師・ジェーンは、軍関係者の静止を振り切り、生徒たちのためにテロリストに占拠されたバスに乗り込んでゆくのだが…。本作の基となったのは、1976年のフランス最後の植民地であるジブチで発生したバスジャック事件。高い狙撃能力を持つスナイパーたちによって編成された対テロ特殊部隊・GIGNが正式に組織化される前夜に起きた「奇跡の人質救出」を映画にした。監督のフレッド・グリヴォワは「10年ほど前から、このテーマに取り組んでいました。しかし様々な事情で、別のプロジェクトを優先しなければいけなかった。長年温めていたこの企画の実現を、スタッフが後押ししてくれて映画化に至りました」と映画化には並ならぬ思いがあったようだ。また出演は、『007 慰めの報酬』『オブリビオン』などに出演する国際派女優のオルガ・キュリレンコが、テロリストに占拠されたスクールバスに乗り込むアメリカ人教師のジェーンを、チームを指揮するジェルヴァル大尉をアルバン・ルノワールが演じるほか、ヴァンサン・ペレーズ、ジョジアーヌ・バラスコらフランスの名優たちが参加している。公開決定と合わせて到着した日本版ビジュアルでは、「誰も、死なせはしない。」というキャッチコピーと、それを象徴するかのようなジェーンの鬼気迫る表情が印象的だ。加えて、『荒野の七人』の用心棒の様な出で立ちを連想させる、5人のスナイパーも登場している。子どもたち21人を乗せたバスジャック事件の行末とは?アクション映画史に残る1シーンに仕上がっているという“ラスト15分”の攻防劇に注目だ。『15ミニッツ・ウォー』は10月11日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2019年07月11日フランスのイケオジ俳優、ヴァンサン・カッセルがサントリー食品「オランジーナ」のCMに出演し、話題を呼んでいる。思い返せば、かつての同CMでは、リチャード・ギア演じる“TORA”が『男はつらいよ』の“寅さん”さながらに女性に振られてしまう「ムッシュはつらいよ」シリーズが親しまれた。親しまれるといえば、「BOSS」の“宇宙人ジョーンズ”としてお馴染みのトミー・リー・ジョーンズは、このキャラクターを演じてもう12年になるとか。今回のCM考では、人気海外俳優が出演してきたCMに注目してみた。セクシーなイケオジ俳優ヴァンサン・カッセルも振られちゃう!ヴァンサン・カッセルといえば、『ブラック・スワン』のコーチ役やレア・セドゥ主演『美女と野獣』の野獣から『オーシャンズ』シリーズ、グザヴィエ・ドランのカンヌ受賞作『たかが世界の終わり』、全国順次公開中の『ゴーギャンタヒチ、楽園への旅』などで知られるフランスの実力派。本CMでは、ブラックのスーツと帽子でかっこよくキメたヴァンサンが、思いを寄せていた女性から好きな人を紹介され、失恋してしまうも、「セラヴィ(C’est la vie)」“これが人生さ”と明るく笑い飛ばす度量の大きさを見せている。さらに、そんなヴァンサンを憧れのアニキとして慕う相棒を「バイきんぐ」の小峠英二が演じている点も見どころだ。2012年に日本に初上陸した「オランジーナ」はフランスの“国民的飲料”ということで、当時のCMは日本の国民的映画『男はつらいよ』シリーズをパロディ。お馴染みのあの音楽が起用され、山田洋次監督からのお墨付きも得ていた。国民的といえば、『レオン』『グラン・ブルー』『ミッション:インポッシブル』などで知られるフランスのジャン・レノが、日本の国民的キャラクター・ドラえもんに扮していたことも思い起こされる。2011年、トヨタの「実写版ドラえもん」シリーズでは大人になったのび太を妻夫木聡、しずかを水川あさみが演じる中、CGなどではなく、まさかのジャン・レノが水色のスーツを着て登場した際は、かなりの衝撃を呼んだ。なお、イケオジといえば、最近は『サバービコン 仮面を被った街』などの監督業やプロデューサー業で知られるジョージ・クルーニーのネスレ「ネスプレッソ」CMも、『オーシャンズ』シリーズさながら洗礼された雰囲気で注目を集めた。独身時代はモテモテだったクルーニーらしく、「ネスプレッソ」をキッカケに女性と親しくなるのか…と思いきや、やはり相手にされない展開ばかりなのが新鮮でもあった。“ギタリスト”ジョニー・デップが超絶にカッコイイ!さらに、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の初映像が公開され、悪の魔法使い・グリンデルバルドを演じる姿に注目が集まっているジョニー・デップの新CMが登場!3月13日からオンエアがスタートした「アサヒスーパードライ 瞬冷辛口」の「瞬冷辛口2018ジョニー・デップ篇」では、ミュージシャンとしても活躍するジョニーのカッコよさにしびれるばかり。空港内の格納庫で1人、自前のギターを奏でるジョニー。監督がカットをかけても最後まで演奏を続けるほど、ギターに集中していたという。ジョニーは俳優として大ブレイクする以前から音楽活動をしており、アリス・クーパーやジョー・ペリー(エアロスミス)といったロック界のレジェンドたちと結成したバンド「ハリウッド・ヴァンパイアーズ」は2016年のグラミー賞でも演奏を見せてくれた。まもなく、同バンドの日本ライブも予定されているらしい。また、『ファンタビ』でジョニー演じるグリンデルバルドと対峙することになる、若き日のダンブルドア先生を演じるのはジュード・ロウ。ジュードといえば、小栗旬が桃太郎に扮した「ペプシストロング」のCMで、カリスマ性あふれる激強の“鬼”を演じていたことも記憶に新しい。『ファンタビ』でも、飄々としていながら強力な魔法使いであるダンブルドアとして、その片鱗を見せてくれるに違いない。なお、若き日のジョニーが主演した名作『ギルバート・グレイプ』(93)が、この5月に初めてブルーレイ化されることも決まっている。同作では、当時19歳のレオナルド・ディカプリオと兄弟役で共演し、レオはアカデミー賞に初ノミネートされた。レオといえば、2013年の「ジムビーム」のCMで、実際にアイスピックを使って器用に氷を削る“丸氷づくり”を披露してくれたこともあった。“宇宙人ジョーンズ”が調査開始以来、初のバカンス!?器用に何でもこなせるのは、“宇宙人ジョーンズ”も同じ。とある惑星からやってきたジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業にチャレンジ。未知なる星・地球を調査していく「BOSS」の「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」は実に12年目を迎えている。その最新版では、なんと、ある港町で和久井映見らと“海女”に挑戦。冷たい海での仕事を嘆く彼女たちに触発されて、調査開始以来、初のバカンス(!?)に出かけることに。そんなジョーンズにハワイのイメージを強烈に植え付けるのが、“上から目線”の調査員監視係“宇宙人アシダ”こと芦田愛菜!今度は映画で2人の共演を見てみたい気もする。キラキラ輝く女性セレブたちの姿も一方、数々のハリウッド女優をイメージキャラクターに起用してきたことで知られるのが、ユニリーバの「LUX」。日本では世界に先駆けてシャンプー・コンディショナーなどのヘアケア製品を投入したそうで、歴代CMにはアカデミー賞女優のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ペネロペ・クルス、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ。さらに人気海外ドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のニーナ・ドブレフ、そして現在は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開も楽しみなスカーレット・ヨハンソンと、まさに豪華絢爛。美の極致を見せてくれる。また、ミランダ・カーは「Samantha Thavasa(サマンサタバサ)」、P&G「ボールド」、サントリー「黒烏龍茶」など、これまで多数のCMに登場してきたが、現在、マルコメ味噌のCMにも出演しているのが驚き。美と健康に気を使うハリウッドセレブたちに和食が浸透してきている中、ミランダ自身が開発に関わったコラボ商品「オーガニックみそパウダー」も含め、5本のTVCMが製作されている。今回挙げたものは、近年のほんの一部。本国では日本のCMに出演していることはあまり大きな声ではいえないようだが、それでも、より身近な形で彼らに出会えるのはファンにとっては嬉しい限りだ。(text:cinemacafe.net)
2018年03月19日フランス生まれの果汁入り炭酸飲料「オランジーナ」の新CMにフランス人俳優ヴァンサン・カッセルが出演していることが分かった。お笑いコンビ「バイきんぐ」の小峠英二と共演し、3月12日(月)から新CM「セラヴィな男/恋人」篇(15秒・30秒)を全国でオンエアする。今回の新CMは、フランス人が日常生活でしばしば口にする慣用句「C’est la vie(セラヴィ)」を「これも人生さ」と意訳。人々の心を軽くするこの魔法の言葉をテーマに、「オランジーナ」を飲んで明るく前向きな気持ちになってほしいという思いを込めた。パリの美しい街並みを舞台に、「セラヴィ」を極めた全身黒ずくめのクールな男性を演じるのは、『オーシャンズ』シリーズのフランソワ・トゥルアー役や、『ブラック・スワン』トーマス・ルロイ役などを演じたフランス・パリ出身の俳優ヴァンサン。そんなセラヴィな男を憧れのアニキとして慕いモノマネする相棒役を小峠さんが演じる今回。CMでは、ヴァンサンがひそかに思いを寄せていた女性から、好きな人を紹介されてしまうという場面からスタート。憧れのアニキが失恋する光景を目の当たりにし言葉を失う小峠さんだが、当の本人は「C’est la vie」と明るく振る舞う。憧れのアニキの言動に感激した小峠さんは、目の前を歩くヴァンサンの真似をしながら、「さすがフランス!」と叫んで、彼の後を追いかける…という流れ。おちゃめでカッコいいヴァンサンの表情やしぐさにも注目だ。実際の撮影では、黒の帽子をかぶる際、シーンごとに印象が変わらないように事前に深さや見え方を何度も確認しながら、ベストな位置を追求していたヴァンサン。一方、小峠さんは、こだわりの帽子のかぶり方はもちろん、ヴァンサンの一挙手一投足をしっかりと目に焼き付けながら、憧れのアニキに少しでも近付こうと努力している様子もあったそう。また、撮影中は監督の指示に的確に応えつつ、時にはヴァンサン自らアイデアを提案する場面も。そんな彼のお芝居を見て、「カッコイイ」という言葉を連発していた日本のスタッフ。すると、聞き慣れない日本語を何度も耳にしたヴァンサンはその意味を尋ねてきて、それからしばらくの間、OKが出る度に「カッコイイ?」と日本語でスタッフに尋ねるという、ほほ笑ましい光景もあったとか。撮影を終えたヴァンサンは、「日本のクルーと一緒の仕事で、とにかくすべての物事がうまく運び、まさに夢のような撮影でした」とふり返り、「今回の作品に出演することができて、とてもうれしかったです。日本の皆さんがオランジーナのCMを気に入ってくれることを願っています。セラヴィ!」とメッセージ。また、状況を変える方法がほかに見つからないときに「セラヴィ」を使うと言うヴァンサン。「気に入らない出来事や人物に遭遇したとき、そういうものなんだ、受け入れるしかないと自分に言い聞かせています。つまり、『セラヴィ』とは、共に生きるべき、という意味なのです」とコメントしている。一方、「セリフがほとんどないのがいいですね(笑)。ヴァンサン・カッセルさんと動きを合わせるところがちょっと難しかったですけど、撮影自体はホントに撮ってんのかと思うぐらい、ポンポンポンポン進んだ」と撮影の様子を明かした小峠さん。共演したヴァンサンについては「すごくクールというか、ダンディーでカッコイイ俳優さんというイメージですね。昔から彼の作品はけっこう見ていて、まさか共演させていただくことになるとは夢にも思わなかったので、一緒のCMに出ると聞いたときはうれしかったです」と喜び、今後の展開については、「フランスの車に乗って出掛けるシチュエーションがあったら面白そうですよね。あとは、憧れのアニキを見て、僕がどんどん洗練されていった結果、今度は逆にヴァンサン・カッセルさんが僕に憧れるみたいな。立場が逆転するような展開になったら、気持ちいいんじゃないかなと思います」と想像を膨らませている。なおWEB動画、オランジーナ「セラヴィな男/目をあけてキス」篇も公開中。そして、今回の続篇となる第2弾TV-CMは5月にオンエア予定だ。オランジーナ新TV-CM「セラヴィな男/恋人」篇は3月12日(月)より全国オンエア。(cinemacafe.net)
2018年03月08日ひとり息子を亡くした夫妻が、ペンと葉書だけを武器にヒトラー政権に抵抗していった驚くべき実話を映画化した『ヒトラーへの285枚の葉書』。このほど、妻アンナを演じたイギリス出身のアカデミー賞女優エマ・トンプソン、夫オットーを演じたアイルランド出身の名優ブレンダン・グリーソンのインタビュー動画がシネマカフェに到着した。フランスがドイツに降伏した1940年6月、ベルリンのアパートで暮らすオットーとアンナのクヴァンゲル夫妻のもとに1通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った夫婦は悲しみのどん底に沈むが、ペンを握り締めたオットーは、「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とヒトラーへの怒りをポストカードに記し、アンナとともにそれを街中にこっそりと置く、というささやかな活動を繰り返すようになる。だが、ゲシュタポのエッシェリヒ警部(ダニエル・ブリュール)の捜査がクヴァンゲル夫妻に迫り…。600ページを越す大著をわずか4週間足らずで書き上げたという、ハンス・ファラダによる原作「ベルリンに一人死す」をもとに、ナチスドイツの“恐怖政治”に抵抗した実在の労働者夫婦を描いた本作。息子を戦争で亡くした母親アンナを熱演したのは、『ハワーズ・エンド』(’92)でアカデミー賞主演女優賞、『いつか晴れた日に』(’95)ではアカデミー賞脚色賞受賞と2度のオスカーに輝き、『ハリー・ポッター』シリーズのトレローニー教授や『美女と野獣』のポット夫人役でも知られるエマ・トンプソン。イギリスの名門ケンブリッジ大学で学んだ知性派の彼女は、最愛の息子を失ったことで戦争に疑問を抱く労働者階級の母親を演じた本作について、市民が互いに監視しあい、行動を密告することが推奨され、普通の人間として振る舞うことが難しかった時代に、夫婦が純粋に行動した姿に感動したと熱く語る。「私は高等教育を受けることができ、知識を得ることで自信を持つことができたが、恵まれない境遇で狭い世界で生きてきたアンナが生きる目的をみつけ、自発的になっていくことが素晴らしい」と、アンナの思いにも寄り添った。さらに、「(夫役の)ブレンダン・グリーソンとの関係構築を主導してくれた」のはヴァンサン・ペレーズ監督だったそうで、「夫婦の物語の真実を描いている」と絶賛を贈っている。また、オットーを演じたのは、同じく『ハリー・ポッター』シリーズのマッドアイ・ムーディ役として世界中の子どもたちの人気者でもあり、最近では『未来を花束にして』でキャリー・マリガン演じる主人公モードと密接に関わる警部役が印象深い名優ブレンダン・グリーソン。私生活では、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのハリウッド大作から『ブルックリン』『エクス・マキナ』などの個性的な作品で活躍している俳優ドーナル・グリーソンの実父としても知られている。グリーソンは、「エマ・トンプソンと共演できるまたとない機会だ」とその共演を喜び、本作を「息子の死で打撃を受けて消えかけた夫婦の愛情が再び燃え上がる美しい物語」と分析。物語のモデルとなった夫妻が残した実際の葉書も目にしたそうで、原作の名著が生まれるまでの経緯にも触れながら、「残された写真を見るとなんだか鳥肌が立つよ」と明かしている。『ヒトラーへの285枚の葉書』は7月8日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヒトラーへの285枚の葉書 2017年7月8日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) X Filme Creative Pool GmbH / Master Movies / Alone in Berlin Ltd / Pathé Production / Buffalo Films 2016
2017年07月03日エマ・トンプソンとブレンダン・グリーソンというベテランの英国俳優2人が、ペンでナチス政権に抵抗した実在の労働者夫婦を演じる『ヒトラーへの285枚の葉書』。本作で、夫婦を追い詰めるナチス・ドイツの秘密警察(ゲシュタポ)の警部を熱演する、ダニエル・ブリュールのインタビュー映像がシネマカフェに到着した。フランスがドイツに降伏した1940年6月、ベルリンに暮らすオットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)のクヴァンゲル夫妻のもとに1通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った夫婦は悲しみのどん底に沈むが、ペンを握り締めたオットーは「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とポストカードに記し、アンナとともにそれを街中にこっそりと置く、というささやかな活動を繰り返すようになる。だが、それを嗅ぎつけたエッシェリヒ警部(ダニエル・ブリュール)の捜査がクヴァンゲル夫妻に迫りつつあった――。父親がドイツ人、母親がスペイン人で、ドイツ・ケルンで育ちというブリュール。本作で演じたエッシェリヒ警部は、「昔気質の刑事で 真面目で博識の知的な男だ」と説明する。「(彼は)ナチスの賛同者ではなかったが、事件解決が難航し、圧力をかけられ恐怖心から自分の信念や価値観を捨て去ってしまう。彼の存在は当時のドイツの典型的な市民の姿だ」。そんな警部を演じるにあたり、「ナチスとのわが闘争―あるドイツ人の回想:1914~1933」(セバスチャン・ハフナー著)を参考にしたと明かすブリュール。彼が10代のとき、介護施設でボランティアをしていた際、当時のことを年配者に尋ねるとみな、異口同音に「知らなかった」「従うしかなかった」と答えていたそうだが、「本を読むと、当時の人も知る手段があったし、どのように変化していったかが克明に記されていて興味深い」「少数だが 抵抗運動をした勇敢な市民もいた」と語っている。また、共演したエマについては「あまりの素晴らしさに圧倒されたよ」と大絶賛、ブレンダンとは「毎日、脚本やシーンについて議論した」ことを明かすブリュール。ヴァンサン・ペレーズ監督についても、「この映画について熟知しており、素晴らしい経験だった。この作品に出られたことを誇りに思う」と、言葉に力を込めている。『ヒトラーへの285枚の葉書』は7月8日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月28日イギリスを代表する名優、エマ・トンプソンとブレンダン・グリーソンの2人が、ナチス政権に抵抗した平凡な労働者夫婦を演じる『ヒトラーへの285枚の葉書』。この度、本作の緊迫感あふれる予告編が到着した。フランスがドイツに降伏した1940年6月、ベルリンの古めかしいアパートで暮らすオットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)のクヴァンゲル夫妻のもとに、一通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった…。心のよりどころを失った夫婦は悲しみのどん底に沈むが、ペンを握り締めたオットーは「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とヒトラーへの怒りをポストカードに記し、アンナとともにそれを街中にこっそりと置くというささやかな活動を繰り返すようになる。だが、それを嗅ぎ付けたゲシュタポのエッシェリヒ警部(ダニエル・ブリュール)の猛捜査が、クヴァンゲル夫妻に迫りつつあった――。出演は、エマとブレンダンがヒトラー政権に挑んだ平凡な夫婦役を演じるほか、追い詰める秘密国家警察(ゲシュタポ)の警部をダニエル・ブリュール。そのほか、ミカエル・パーシュブラント、モニーク・ショメットらが参加。そして、監督は『インドシナ』『王妃マルゴ』に出演したフランス映画界きってのフェロモン俳優だったヴァンサン・ペレーズが務める。原作は、600ページを越す大著をわずか4週間足らずで書き上げた、ハンス・ファラダの集大成とも言うべき著書「ベルリンに一人死す」。本書がドイツで出版されたのは戦後すぐの1947年だが、ペレーズ監督は、2007年にフランス語版が出版された際に初めて読み、その内容に感動し映画化を試みるが資金繰りに難航。その後2010年にアメリカ、イギリスで英語版が発売されるやベストセラーとなり状況が好転し、英語での映画製作が進み始めたのだ。このほど到着した予告編では、「真実を書いてる、人に読ませたい」という夫・オットーが、“自分を信じろ ヒトラーを信じるな”と記したカードを、妻・アンナと共に街中にこっそりと置くというささやかな活動が映し出される。ヒトラー政権時代の不穏な空気の中、戦争、政府に異議を唱えることがどれだけ危険な行為だったのかを想像させる緊迫感あふれるサスペンスタッチから、お互いへの愛情と敬意を再確認する切ない夫婦愛のドラマも盛り込まれ、思わず引き込まれてしまう映像となっている。『ヒトラーへの285枚の葉書』は7月8日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年05月16日『美女と野獣』のエマ・トンプソンと、『未来を花束にして』のブレンダン・グリーソンが、ペンと葉書だけを武器にヒトラー政権に抵抗した実在の夫婦を演じる『ヒトラーへの285枚の葉書』。このほど、その夫婦をとらえたポスタービジュアルが解禁、さらに彼らを追い詰める秘密国家警察(ゲシュタポ)の警部を演じた、ドイツを代表する実力派イケメン俳優ダニエル・ブリュールの場面写真も解禁となった。フランスがドイツに降伏した1940年6月、ベルリンの古めかしいアパートで暮らすオットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)のクヴァンゲル夫妻のもとに1通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った夫婦は悲しみのどん底に沈むが、ペンを握り締めたオットーは「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とヒトラーへの怒りをポストカードに記し、アンナとともにそれを街中にこっそりと置く、というささやかな活動を繰り返すようになる。だが、それをかぎつけたゲシュタポのエッシェリヒ警部(ダニエル・ブリュール)の捜査が夫婦に迫りつつあった――。イギリスを代表する名優2人が、ナチス政権に抵抗した平凡な労働者夫婦を演じる本作。監督を務めるのは、『インドシナ』(’92)で大女優カトリーヌ・ドヌーヴ、『王妃マルゴ』(’94)ではイザベル・アジャーニの相手役を務め、カルラ・ブルーニ(サルコジ前仏大統領の妻)らと浮名を流した90年代フランス映画界きってのフェロモン俳優、ヴァンサン・ペレーズ。フランスの美男俳優として知られたペレーズ監督の長編3作目となる。原作は、ドイツの小説家ハンス・ファラダが、わずか4週間足らずで書き上げたという600ページを越す大著「ベルリンに一人死す」。ドイツでは戦後すぐの1947年に出版されたが、ペレーズ監督は2007年に出版されたフランス語版で初めて読み、その内容に感銘を受けた。やがて映画化へと動き出すが、資金繰りに難航。その後、2010年にアメリカ、イギリスで英語版が発売されるやベストセラーとなり、状況が好転し、英語での映画製作が進みはじめる。本作が英語映画になったことに対し、ペレーズ監督は「どこの国、いつの時代でも極端な人間が急に現れる可能性がある、大切なのは、あらゆる場所に住む人たちにこの話を伝えることだ。そして、誰でも闘うことができる、そして闘うには勇気が必要になると示すことが大切だった。だったら、英語の作品にするほうがよいだろうと感じた。そうすることでみんなの計画が進むし、この話はいろいろな人に知ってもらうべきだからね」と、前向きな姿勢を語る。しかも、母親がドイツ人であるペレーズ監督は本作の製作過程で、本作の主人公クヴァンゲル夫妻との共通点を知ることになった。クヴァンゲル夫妻は、まだ若いひとり息子をロシア戦線で失ったことで、戦争とヒトラーの政策に疑問を持ち、葉書にメッセージを書いて世間の人々へと訴え始める。ペレーズ監督の叔父も、同じくロシア戦線で当時17歳で亡くなったという。そして、もう1人の叔父は戦時中、精神病院に収容されており、後にガス室に送られて亡くなったそうだ。また、監督の父親はスペイン人であり、祖父は25歳のときに、右翼政党党員に射殺されている。それらのことが重なり、本作の映画製作に使命を感じた監督は、長い年月をかけ完成を実現させた。さらに注目は、『グッバイ、レーニン!』で一躍注目され、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などハリウッド作品にも出演しているドイツの美男俳優ダニエル・ブリュールの出演だ。ブリュールが演じるのは、夫妻を追い詰めていく頭脳明晰なエッシェリヒ警部役。彼は父親がドイツ人、母親がスペイン人でバルセロナ生まれだが、生後すぐに移ったドイツのケルンで育っている。『イングロリアス・バスターズ』ではナチスの兵士を演じていたブリュールは、本作でも渾身の演技で魅せてくれそうだ。『ヒトラーへの285枚の葉書』は7月8日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月04日