映画評論ユニット「お杉とB子」が今回おすすめするのは『永遠の門 ゴッホの見た未来』です。お杉:アニメ仕立ての伝記映画や複製画家のドキュメンタリーと続々ゴッホ関連の秀作が公開されているけれど、ついに真打ち登場。ゴッホを演じたウィレム・デフォーがアカデミー賞主演男優賞候補になったのよ。B子:納得の名演だもの。ゴッホになりきってる。63歳で37歳のゴッホを演じているのに違和感なし!お杉:構成もお見事よね。ゴッホの生涯を描くのではなく、アルルに拠点を移した最後の3年に焦点を合わせ、そこに新解釈を盛り込んでる。B子:ネタバレになるから詳しくは書けないけど、私はその解釈を支持します!ゴッホ美術館が強硬に否定してる説もあるけどね。お杉:ジュリアン・シュナーベル監督が、またすごい!現代アーティストだけあって、洗練された映像を駆使して繊細すぎるゴッホの脳内や視点を体感させてくれるの。撮影監督の光の捉え方が抜群にうまい!B子:カメラが上下左右に振られたり、焦点が上下で別々になったりと斬新。ゴッホの目にはあんなふうに見えてたのかもと思ったわ。お杉:いまどきなカメラワークのおかげで、19世紀の画家の物語なのに、現代が舞台のドキュメタリーを観てるようなみずみずしさを感じるの。そして、マッツ・ミケルセンやマチュー・アマルリックと実力派スターがちょいちょい出てくる。これもシュナーベルの人徳ってやつ?B子:人徳だけじゃなく、画家としての才能も遺憾なく発揮してるよ。130点以上登場する絵画の数点は、監督自ら描いたらしい。ゴッホの筆捌きを完コピなんて、すごい(笑)。お杉:ゴーギャンとの諍(いさか)いに端を発する有名な耳切り事件や弟テオとの深い愛情ももちろん描かれていて、ゴッホ好きのツボは外しません。B子:開催中のゴッホ展も、これを観るとさらに楽しめるんじゃない?『永遠の門 ゴッホの見た未来』監督・共同脚本/ジュリアン・シュナーベル出演/ウィレム・デフォー、ルパート・フレンド、マッツ・ミケルセンほか11月8日より新宿ピカデリーほか全国公開。©Walk Home Productions LLC 2018お杉とB子男子2人の空気感がたまらない『ブラック校則』(11月1日公開)。ドラマで育まれた登場人物たちへの愛も加速しちゃうわ。(お杉)夫への不満が溜まっているなら『積むさおり』(11月2日公開)がオススメ。ボタンの掛け違えって大きいんですよ。(B子)※『anan』2019年11月6日号より。(by anan編集部)
2019年11月01日美術史において最も偉大な画家のひとりとされるフィンセント・ファン・ゴッホ。現代でこそ有名なゴッホだが、生前には絵がまったく売れず、自分で左耳を切り落とした“耳切り事件”や、若くして拳銃で自らを撃ち命を絶ったことでも知られる。そんな短くも激動の人生を歩んだゴッホを題材にした映画はこれまでにも数多く作られてきたが、この秋にもゴッホを題材にした映画が立て続けに公開され、東京・上野の森美術館では「ゴッホ展」が開催中。そこで、それぞれ全く別の視点からゴッホに迫り、ゴッホの新たな一面を描くおすすめゴッホ映画4作品をピックアップした。ゴッホを世界に知らしめた女性『ゴッホとヘレーネの森クレラー=ミュラー美術館の至宝』ゴッホの世界最大の個人コレクター、ヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人の目を通して、全く新しい視点でゴッホを描いたアート・ドキュメンタリー。1890年に自ら命を絶ったゴッホ。生前は作品が評価される機会も少なく、死後は遺族がほとんどの作品を所有していたため、無名の存在に近かった。そんなゴッホの作品と出会い、個人収集家としては最大規模の300点(うち油彩は85点)を収集したのが、ヘレーネ・クレラー=ミュラー。オランダ有数の資産家であり、4人の子の母でもあった彼女は、1906年ごろから絵画のコレクションを始めた。彼女の興味はゴッホが影響を受けた画家たちにも広がり、一大コレクションは1938年にクレラー=ミュラー美術館として結実。彼の作品を収集し美術館まで設立したある人物を通して、ゴッホの人物象と作品に迫る。10月25日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。ウィレム・デフォーがゴッホを熱演『永遠の門 ゴッホの見た未来』幼いころから精神に病を抱え、まともな人間関係が築けず、常に孤独だったフィンセント・ファン・ゴッホ。才能を認め合ったゴーギャンとの共同生活も、ゴッホの衝撃的な事件で幕を閉じることに。作品が世に理解されずとも筆を握り続けた不器用な生き方を通して、多くの名画を残した天才画家の人生に改めて迫る。『バスキア』『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベル監督から、「この役は彼しか考えられなかった」と言わしめたウィレム・デフォーは、第75回ヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞に輝き、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた。11月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。全編が油絵風の異色アニメーション『ゴッホ最期の手紙』(2017年)ゴッホの謎に包まれた死の真相をたどる異色のアート・サスペンスアニメーション。俳優が演じた実写映像をもとに約6万5,000枚におよぶ油絵がゴッホのタッチで描かれ、全編をアニメーション化。アカデミー賞長編アニメーション賞などにノミネートされた。郵便配達人の息子アルマン(ダグラス・ブース/日本語吹替:山田孝之)は、父からいまは亡きゴッホが弟のテオに宛てた手紙を託される。テオに手紙を届けにパリへと向かうが、すでにテオも亡くなっていた。ゴッホの死に疑問を抱いたアルマンはゴッホの足跡をたどり、その死の真相を求めゴッホと関わりを持っていた人々を尋ねる。ゴッホが最期に見たものとはーー。複製画家が“本物”に会いに行くドキュメンタリー『世界で一番ゴッホを描いた男』(2016年)中国の大芬でゴッホの複製画を20年描き続けている“世界で一番ゴッホを描いた男”を追ったドキュメンタリー。出稼ぎで街にやって来た趙小勇(チャオ・シャオヨン)は独学で油絵を学び、20年間ゴッホの複製画を描き続ける生活を送るうち、いつしか本物のゴッホの絵画を観たいと願うようになる。その夢を叶え、アムステルダムでゴッホの絵画と対面した彼は、強い衝撃を受ける――。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴッホ~最期の手紙~ 2017年11月3日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Loving Vincent Sp. z o.o/ Loving Vincent ltd.永遠の門ゴッホの見た未来 2019年11月8日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開© Walk Home Productions LLC 2018ゴッホとヘレーネの森クレラー・ミュラー美術館の至宝 2019年10月25日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2018- 3D Produzioni and Nexo Digital – All rights reserved
2019年10月23日上野の森美術館にて開催中の『ゴッホ展』では、7年ぶりの来日となる《糸杉》をはじめ、《麦畑》《糸杉》など約40点におよぶゴッホ作品が来日。彼に多大な影響を与えた「ハーグ派」と「印象派」の作品約30点や、ゴッホが手紙の中で語った言葉を交えながら、ゴッホが独自の画風に辿り着くまでの過程を紹介する。豊かな表現力と鮮やかな色彩で人々を魅了し続ける画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890)。オランダ南部の小村に牧師の息子として生まれ、画廊や伝道師の仕事を経て、画家になる決心をしたのは27歳の時だという。37歳でピストル自殺を図るまでのわずか10年の間、ゴッホはオランダやフランス各地への移動を繰り返す中で、多くの芸術家と交流し、自然の移り変わりや人々の日々の営みに向き合いながら、渦巻くような激しい筆づかいに原色を乗せ、生命力に満ちた唯一無二の作風を打ち立てた。同展では、そんなゴッホの画風の変化と発展を、第1部「ハーグ派に導かれて」と第2部「印象派に学ぶ」の2部構成でひも解いていく。ハーグ派とは、19世紀後半にオランダの都市ハーグを拠点に活動した画家たちのグループ。屋外での自然観察をもとに、田園風景や農民の暮らしを詩情豊かに描いた。ゴッホは、そんなハーグ派の中心的な人物で縁戚でもあったアントン・マウフェに師事。画家としての基礎を学ぶとともに、農民の労働や暮らしの様子を直に見て写し取るようになる。ゴッホ展()
2019年10月18日強烈な色彩で人々を魅了し続ける画家、フィンセント・ファン・ゴッホの展覧会「ゴッホ展」が、10月11日から2020年1月13日まで上野の森美術館にて、2020年1月25日から3月29日まで兵庫県立美術館にて開催される。豊かな表現力と鮮やかな色彩で、今もなお世界中から愛される画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。37年という短い人生のうち、画家として活動したのはわずか10年間に過ぎない。その短い画業にもかかわらず、唯一無二の表現を獲得しえた背景には、大きな2つの出会いがある。27歳で画家として生きることを決意したゴッホを導いた「ハーグ派」。これまで焦点を当てられる機会が少なかったが、ゴッホは農村生活を静謐な筆致で描いた彼らから画家としての基礎を学んだ。その後パリに出て「印象派」と出会い、躍動する色彩の虜となった。「ゴッホ展」では、約40点のゴッホ作品に加えて、マウフェやセザンヌ、モネなどハーグ派と印象派を代表する巨匠たちの作品約30点や、ゴッホが手紙の中で語った言葉を交えながら、独自の画風にたどり着くまでの過程を掘り下げて紹介する。フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦畑》 1888年6月 油彩、カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団© P. & N. de Boer Foundation今回、7年ぶりの来日となる《糸杉》をはじめ、《麦畑》《オリーヴを摘む人々》など、晩年のゴッホが重要なテーマとして挑み続けたモティーフの作品にも注目。また、ゴッホが手掛けた数多くの静物画の中でも“最も美しい作品のひとつ”と称される名作《薔薇》も登場する。フィンセント・ファン・ゴッホ 《パリの屋根》 1886年春 油彩、カンヴァス 45.6×38.5cm アイルランド・ナショナル・ギャラリー© National Gallery of Irelandまた、世界中から貴重な作品が集結することも、みどころのひとつ。これまで日本で開催されてきたゴッホ展は、故郷オランダの所蔵作を中心に構成されることが多かった。今回は、ゴッホとハーグ派の重要なコレクションを所蔵するオランダ・ハーグ美術館館長の監修のもと、イスラエルやスイス、モナコ公国など10か国・地域、25か所にわたる所蔵先からの借用を実現。記録で確認されるかぎり日本初公開となる《パリの屋根》など、これまで日本で紹介される機会が少なかった貴重な作品と対峙できる。クロード・モネ 《クールブヴォワのセーヌ河岸》 1878年 油彩、カンヴァス 50.5×61cm モナコ王宮コレクション© Reprod. G. Moufflet/Archives du Palais de Monacoこの他、アフタヌーンティー ティールーム(Afternoon Tea TEAROOM)では、10月1日から11月13日まで、全国約80店舗で、色彩豊かなゴッホの絵画のように、多彩な4種のスイーツと好きな紅茶を楽しむ本展とのスペシャルコラボレーションメニュー「秋限定スペシャルセット」(税込1,914円)が登場。また、映画『ゴッホとヘレーネの森』が10月25日に、映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』が11月8日から公開されるなど、本展とあわせて楽しめる企画が目白押し。【展覧会情報】ゴッホ展東京展会期:10月11日〜2020年1月13日会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2時間:9:30〜17:00(金曜、土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)休館日:12月31日、1月1日料金:一般1,800円(1,600円)、大学・専門学校・高校生1,600円(1,400円)、中学・小学生1,000円(800円)※()内は20人以上の団体割引料金。障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料(要証明)兵庫展会期:2020年1月25日〜3月29日会場:兵庫県立美術館住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1時間:10:00〜18:00(金曜、土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝祭日の場合は開館し、翌火曜日休館)料金:一般1,700円(1,500円)、大学生1,300円(1,100円)、70歳以上850円(750円)、高校生以下無料 ※()内は前売および20人以上の団体割引料金。70歳以上は前売なし。障がい者手帳をお持ちの方は、一般400円、大学生300円(要証明)、介護者1名は無料
2019年10月17日今週末に楽しめるニューなトピックスをまとめてチェック!ゴッホ展が上野の森美術館で開幕、年に一度のパンの祭典「世田谷パン祭り」開催、話題の飲食店が集合する“大人のためのフードコート”が期間限定オープンetc...週末のお出かけ情報をピックアップしてお届け! ART◆杉咲花がオープニングを飾る、「ゴッホ展」が明日、上野の森美術館で開幕(〜1/13)約40点のゴッホ作品などと共に、ゴッホが綴った手紙の中の言葉を交えながら、ゴッホがいかにしてゴッホになったかを紐解いていく。会場音声ガイドのナレーションは、ナビゲーターに就任した杉咲花さんが務める。>>詳しくはこちらGOURMET◆世田谷パン祭り、2019年は10月13日・14日! 新しい時代を担うベーカリーと出会える(10/13・14)毎年大人気の、年に一度のパンの祭典「世田谷パン祭り2019」が今年も開催。「New Bread Era(パン新時代)」をテーマに、日本各地から約120店舗のベーカリーとパンのおとものお店が大集合する。>>詳しくはこちら◆大人のためのフードコートが渋谷に期間限定オープン! 茶割や新世代フレンチなど話題の飲食店が集合(10/12〜約4ヶ月間)話題の飲食店が続々集合する、大人のためのフードコート「ツカノマノフードコート」が、渋谷・神泉に約4ヶ月間の期間限定でオープン。ここでしか食べられない個性的な料理やドリンクを一皿ずつ好きなだけ気軽に楽しむことができる。>>詳しくはこちら◆日本橋三越でフランスの美味しいと可愛いが大集合する「フランス展」が開催(〜10/14)フランスの“美味しい”“可愛い”が日本橋三越に集結。香ばしい香りがたまらないバゲットやバターの風味豊かなクロワッサン、マロンクリームの濃厚なおいしさが際立つスイーツなど、この季節だからこそのおいしさが揃う。>>詳しくはこちらBEAUTY◆ドルチェ&ガッバーナ ビューティが本格上陸! 新宿伊勢丹と阪急うめだのポップアップから販売開始(〜10/15)ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE&GABBANA BEAUTY)のメイクアップコレクションがついに日本上陸。それに先駆け、伊勢丹新宿店と阪急うめだ本店にてポップアップを開催。>>詳しくはこちら◆NARSのアイコンシェード「オーガズム」の人気アイテムがミニサイズに! 限定キットを発売ブランドを代表する「オーガズム(ORGASM)」コレクションの人気アイテムをミニサイズにした限定キットを、三越伊勢丹のコスメ・化粧品・ビューティ専門通販サイト「meeco(ミーコ)」にて数量限定で販売。>>詳しくはこちら
2019年10月11日東京・上野の森美術館で10月11日に「ゴッホ展」が開幕する。前日には、女優の杉咲花を迎えたオープニングイベントが開催された。強烈な色彩で人々を魅了し続ける画家、フィンセント・ファン・ ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)。37年という短い人生のうち、 画家として活動したのはわずか10年間である。本展では、第1部「ハーグ派に導かれて」、第2部「印象派に学ぶ」という、ゴッホの人生を変えた2つの出会いに沿ったセクションにて、約40点のゴッホ作品に加えポール・セザンヌやクロード・モネなどハーグ派と印象派を代表する巨匠たちの作品約30点に加え、ゴッホが綴った手紙の中の言葉を交えながら、ゴッホがいかにしてゴッホになったかを紐解いていく。杉咲花さんは、本展覧会のナビゲーターに就任し、会場音声ガイドのナレーションも務める。オープニングイベントでは、7年ぶりに来日するゴッホの晩年の作品《杉糸》(1889年6月、サン=レミ 油彩・カンヴァス メトロポリタン美術館)の前に、ゴッホが愛したとされる色の一つである、イエローのワンピースをまとって登場した。「特に注目していた作品は? 」という質問に対し、杉咲花さんは「《麦畑とポピー》を楽しみにしていました」とコメント。TOKYO FMでラジオ番組のパーソナリティーも務める杉咲さん。音声ガイドについては「絵を集中して鑑賞していただくための(おこがましいかもしれませんが...と謙遜しながら)手助けになればと思います」と話した。イベントの最後には、10月2日に22歳を迎えたばかりの杉咲さんへサプライズで、《麦畑とポピー》の複製画が贈られた。なお、本展覧会はその後兵庫県立美術館へ巡回(2020年1月25日から3月29日まで)する予定。【イベント情報】ゴッホ展東京展会期:10月11日~2020年1月13日場所:上野の森美術館住所:台東区上野公園1-2時間:9:30~17:00(金・土〜20:00)※入場は閉館の30分前まで休館日:12月31日、1月1日料金:一般1,800円、大学・高校生1,600円、中・小学生1,000円、小学生未満無料兵庫展会期:2020年1月25日~3月29日場所:兵庫県立美術館住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1開館時間:10:00~18:00(金・土〜20:00)※入場は閉館の30分前まで休館日:月(祝祭日の場合は開館、翌火休館)料金:一般1,700円、大学1,300円、70歳以上850円、高校生以下無料URL:
2019年10月10日ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)から「ファン ゴッホ ミュージアム(Van Gogh Museum)」カプセルコレクションが登場。ゴッホ名作モチーフのスウェット「ファン ゴッホ ミュージアム」カプセルコレクション第3弾は、秋冬シーズンに活躍してくれるスウェットトップスやパーカーなどを展開する。これまで同様、膨大な作品群を抱えるオランダ・アムステルダムの「ゴッホ美術館」からアートピースを厳選。《ひまわり》に加えて、自身の寝室を描いた《The Bedroom》などの名作を温かみのあるスエット地に落とし込んだ。フーディには、ファン・ゴッホの作品をバックスタイルに大胆にプリントした。クールなカーキ、柔らかなベージュのスウェット地にのった名作は、優しい印象を放っている。クルーネックトップスには、中央に作品をあしらった。パンツにもスカートにもマッチするシンプルなデザインとなっている。バックスタイルには、オランダ・アムステルダムの「ゴッホ美術館」を意味する英字をプリントした。【詳細】「ファン ゴッホ ミュージアム(Van Gogh Museum)」カプセルコレクション第3弾※2019年10月上旬現在発売中取扱店舗:ジャーナルスタンダード全店及び公式通販ベイクルーズストア・フーディ 14,000円+税カラー:ベージュ、カーキ・クルーネックトップス 12,000円+税カラー:ベージュ、カーキ【問い合わせ先】ジャーナルスタンダード 表参道・メンズTEL:03-6418-7958・レディースTEL:03-6418-7961
2019年10月10日「クィア・アイ」で「ファブ5」のひとりとして大人気のジョナサン・ヴァン・ネスが、回想録「Over the Top」を発表した。セックスや薬物依存、幼い頃に教会で年上の少年から受けた性的暴行などについて赤裸々に語っている。「小さい頃に性的暴行を受け、なんとか切り抜けた人たちの多くは、すごくこじれたトラウマを抱えている」と決して消えることのないトラウマにさいなまれていることを綴った。そのトラウマのせいで、ティーン時代のジョナサンは非常に自滅的な行動に走っていたという。インターネットのチャットルームで年上の男性を探しては会い、性交渉を持った。アリゾナ大学に入学すると、コカインにハマってしまい、退学する羽目に。ヘアスタイリストになるためにロサンゼルスに移住した後はメタンフェタミンの依存症になり、リハビリを受けては再発を繰り返した。こうした自暴自棄な行いは、働いていたサロンで意識を失うまで続いたそうだ。気絶した翌日、行いを改めようと決意したジョナサンは、HIVの検査を受けに行ったところ、陽性という結果が出たことを明らかにしている。「クィア・アイ」のようなメイクやヘアで人を助ける番組に出演するにあたり、HIVについて公表することに悩んだというが、トランプ政権のLGBTコミュニティに対するひどい扱いに耐えかね、公表を決意したという。現在、ジョナサンはいまもお酒を飲んだりマリファナを吸ったりすることはあるが、強い薬物からは手を引いたとのこと。(Hiromi Kaku)
2019年09月24日アフタヌーンティー・ティールームと2019年10月より東京と兵庫で順次開催される「ゴッホ展」がコラボレーション。「ゴッホ展コラボレーション 秋のスペシャルアフタヌーンティー」を、10月1日(火)から11月13日(水)までの期間、アフタヌーンティー・ティールームにて提供する。「ゴッホ展コラボレーション 秋のスペシャルアフタヌーンティー」は、4種のスイーツと好きな紅茶のペアリングを楽しめる限定メニュー。第1弾と第2弾に分け、「ゴッホ展」のテーマ“人生を変えた2つの出会い”にインスパイアされた、色彩豊かな秋のスイーツを揃える。第1弾は、ゴッホがオランダ時代に影響を受けた“ハーグ派”の作品から着想。ゴッホの作品『陶器と洋梨のある静物』をイメージした「洋梨とピスタチオクリームのタルト」や、「メイプルシフォンサンド イチジク&クリームチーズ」をラインナップする。第2弾は、ゴッホが晩年のフランス時代に出会った“印象派”の作品が持モチーフ。ゴッホの生涯で唯一売れた絵画と言われる絵画『赤い葡萄畑』、フランス時代に描いた絵画『麦畑』イメージの「ぶどうと紅茶ゼリーのカスタードタルト」や「かぼちゃのチーズケーキ」が登場する。また、第1弾、第2弾共通のメニューとなるのが、「マロンとカシスのモンブランパフェ」と13種類の中から1品選べるチョイススイーツ。「マロンとカシスのモンブランパフェ」は、カシスゼリー、ピスタチオクリーム、フィアンティ―ヌにカシスシャーベットと濃厚なモンブランクリームを重ねた秋にぴったりの一品だ。【詳細】ゴッホ展コラボレーション 秋のスペシャルアフタヌーンティーセット提供期間:第1弾 2019年10月1日(火)~23日(水)、第2弾 10月24日(木)~11月13日(水)提供店舗:アフタヌーンティー・ティールーム(一部店舗を除く)価格:1,914円(税込)※11月1日(金)は提供しない。※「赤い葡萄畑」はゴッホ展への出品なし。<メニュー>・第1弾洋梨とピスタチオクリームのタルト、メイプルシフォンサンド いちじく&クリームチーズ、マロンとカシスのモンブランパフェ、13種類の中から好きなスイーツ1品・第2弾ぶどうと紅茶ゼリーのカスタードタルト、かぼちゃのチーズケーキ、マロンとカシスのモンブランパフェ、13種類の中から好きなスイーツ1品
2019年09月07日ウィレム・デフォーが孤高の画家ゴッホを演じた『永遠の門ゴッホの見た未来』。この度、本作の演技によりアカデミー賞主演男優賞に初ノミネートされたウィレムと、監督のジュリアン・シュナーベルの来日が決定した。シュナーベル監督に「この役は、彼しか考えられなかった」と言わしめた主人公フィンセント・ファン・ゴッホを演じたのが、ウィレム・デフォー。これまでに『プラトーン』(’86)、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』(’00)、『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』(’17)でアカデミー賞助演男優賞に3度ノミネートされたことのある演技派は、本作で第75回ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞に輝き、さらにアカデミー賞主演男優賞に初ノミネートを果たして大変な注目を集めた。なんと今回は、2002年に『スパイダーマン』のプロモーションで来日して以来、17年ぶり5度目の来日となる。また、ジュリアン・シュナーベル監督は、80年代にニューヨークで共に活動し、27歳の若さで亡くなった画家ジャン=ミシェル・バスキアを描いた映画監督デビュー作『バスキア』(’96)、キューバ出身の亡命作家レイナルド・アレナスを描いた『夜になるまえに』(’00)で評価を高め、『潜水服は蝶の夢を見る』(’07)ではカンヌ国際映画祭監督賞、ゴールデン・グローブ賞監督賞と外国語映画賞をW受賞した鬼才。2人は9月下旬に行われるジャパンプレミアにも参加する予定という。『永遠の門ゴッホの見た未来』は11月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:永遠の門ゴッホの見た未来 2019年11月8日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開© Walk Home Productions LLC 2018
2019年08月30日映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』が、2019年10月25日(金)に新宿武蔵野館ほか全国で公開される。ジョヴァンニ・ピスカーリア監督作。生前のゴッホの人物像と作品に迫るアートドキュメンタリー“無名”のゴッホ作品に魅せられた1人の女性美術史において最も偉大な画家の1人されるフィンセント・ファン・ゴッホ。生前は作品を評価されることもなく、その死後は殆どの作品を遺族が所有していた為、長きに渡り彼は無名の存在に近しかった。そんな彼の作品に偶発的に出会い、魅せられたのが、とある1人の女性 ヘレーネ・クレラー・ミュラー。オランダ有数の資産家である彼女は、個人コレクターとしては最大規模となる約300点のゴッホ作品を収集。やがてそれらの一大コレクションは、1938年にクレラー=ミュラー美術館として結実した。映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』は、ヘレーネのフィルターを通しながら、生前のゴッホの人物像と作品に迫るアートドキュメンタリー。苦難に満ちた修業時代の素描画から、死の直前まで変化し続けた画風を、その波乱の人生と重ね合わせながら解説していく。マルコ・ゴルディン監修&解説役も担当本作の監修と同時に、ゴッホ作品の解説役を務めるのは、『ファン・ゴッホ 麦と空の間に』展キュレーターでゴッホ研究の第一人者であるマルコ・ゴルディン。また『人間の値打ち』『歓びのトスカーナ』で知られるヨーロッパの女優 ヴァレリア・ブルーニ・テデスがガイド役として登場。ゴッホとヘレーネが残した膨大な手紙から、芸術と人間の生を探究する2人の深層に迫る。【詳細】映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』公開日:2019年10月25日(金)監督:ジョヴァンニ・ピスカーリオ脚本:マッテオ・モネータ音楽:レモ・アンツォヴィーノ英題:VAN GOGH - OF WHEAT FIELDS AND CLOUDED SKIES配給:アルバトロス・フィルム
2019年08月04日ウィレム・デフォーが孤高の画家フィンセント・ファン・ゴッホを演じ、ヴェネチア国際映画祭男優賞に輝き、アカデミー賞に初ノミネートされた『永遠の門ゴッホの見た未来』。この度、マッツ・ミケルセンやオスカー・アイザックら豪華キャストも登場する本予告が解禁となった。『潜水服は蝶の夢を見る』(07)で話題を呼んだジュリアン・シュナーベル監督最新作となる本作。監督から「この役は、彼しか考えられなかった」と言わしめた主人公ゴッホを演じたウィレム・デフォーは、本作で第75回ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞に輝き、さらにアカデミー賞主演男優賞に初ノミネートされて注目を集めた。解禁となった本予告では、いまでこそ作品が高額で取引されているゴッホが「あんたの絵など売れん、捨てろ!」「なんだこれ、変なの」と周囲から認められず孤立している様子から幕を開ける。そんな彼に「一緒に美術革命を起こそう」と言うのは、オスカー・アイザック演じるポール・ゴーギャン。その出会いの後は、晴れ晴れと穏やかな瞳で「僕は思いのまま描く。僕にしか見えないものを人々にも見てもらいたい」と語るゴッホがカンバスと自然にひたすら向き合う姿が切り取られ、あの名作「ひまわり」も登場。「兄さんは偉大な画家だよ」と弟のテオ(ルパート・フレンド)に励まされ、牧師(マッツ・ミケルセン)からは「なぜ画家の仕事を?」と投げかけられつつも、「描かずにいられない。美しい世界を永遠に残すんだ」というゴッホの信念が、どこまでも続く大地、風になびく麦の穂や、沈みゆく太陽とともに鮮やかに描き出され、その圧倒的な映像美が観る者を惹きつける。ゴッホを熱演したウィレム・デフォーは、アカデミー賞、ヴェネチア映画祭以外にも、サテライト賞最優秀主演男優賞(ドラマ部門)に輝き、第76回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)、放送批評家協会賞主演男優賞、フロリダ映画批評家協会賞主演男優賞ほか数々の賞にノミネートされ、世界で高い評価を獲得している。『永遠の門ゴッホの見た未来』は11月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:永遠の門ゴッホの見た未来 2019年11月8日より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開© Walk Home Productions LLC 2018
2019年07月18日ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)より限定Tシャツコレクション「ファン ゴッホ ミュージアム(Van Gogh Museum)」が登場する。「ファン ゴッホ ミュージアム」では、オランダ・アムステルダムの「ゴッホ美術館」の膨大な作品群から厳選した絵画をデザインしたTシャツを展開。『ひまわり』『花咲くアーモンドの木の枝』といった名作からマイナーな作品まで、ジャーナルスタンダードならではの観点でチョイスした4タイプをラインナップする。絵画はバックに大きくプリントすることで、インパクトのある存在感を発揮。フロントにはファン ゴッホ及びゴッホ美術館の文字を配置し、シンプルなルックスに仕上げている。なお、各アイテムに絵画の作品名と詳細を示した下げ札が付属する。【詳細】ファン ゴッホ ミュージアム 8,500円+税 ※発売中取り扱い:ジャーナルスタンダード全店及びWEBサイト種類:・「Sunflowers Arles,January 1889」ホワイト/ブルー・「Almond Blossom Saint-Rémy-de-Provence, February 1890」ホワイト・「The Bedroom Arles,October 1888」ホワイト/ブラック・「Portrait of a Woman Paris,March-June 1886」ホワイト【問い合わせ先】ジャーナルスタンダード 表参道・メンズTEL:03-6418-7958・レディースTEL:03-6418-7961
2019年04月28日「ゴッホ展」が、上野の森美術館で2019年10月11日(金)から2020年1月13日(月・祝)まで、兵庫県立美術館で2020年1月25日(土)から2020年3月29日(日)まで開催される。ポスト印象派の代表画家、フィンセント・ファン・ゴッホ大胆な色彩と渦巻くような激しい筆遣いで描く独自の作風で、ポスト印象派の代表画家として知られるフィンセント・ファン・ゴッホ。今なお世界中で愛され、多くの人に知られる画家ではあるが、実は37年という短い生涯のうち、画家として活躍したのはわずか10年ほどだったという。そして、私たちが知る代表作は、そのほとんどが晩年のわずか数年間で描かれたものだ。ゴッホが画家を志したのは27歳の頃。当初はオランダで「ハーグ派」と交流しながら、暗い色彩で農村風景や静物などを描いていたという。目にした風景や事象をデッサンし、それをもとに抒情的な光景を描いた「ハーグ派」の作風に惹かれて、彼の画家としての礎は築かれた。その後、弟テオの勧めで移り住んだパリで「印象派」の鮮やかな色遣いに心奪われたゴッホは、色彩の魅力に出会い、さらに独自の作風を確立させていく。ゴッホの作風の裏にある「ハーグ派」と「印象派」との出会いに迫るゴッホの作風をつくった「ハーグ派」と「印象派」。「ゴッホ展」では、このふたつの出会いがキーワードとなる。「ハーグ派」のオランダと「印象派」のフランス、スイス、スコットランド、イスラエルといった世界中の国からゴッホの作品が集結し、初期から晩年まで約40点を紹介する。ゴッホ独自の作風ができるまで本展では、多くの芸術家や作品に影響を受けたゴッホの画風が確立されるまでを明らかにする。初期にオランダで交流した「ハーグ派」、そしてフランスで目にした「印象派」からどのように影響を受けたかを探る。晩年の代表作《糸杉》と《薔薇》が来日晩年の代表作として知られる作品も展示。特に、晩年のゴッホの作風の特徴である、うねるような筆使いが顕著に現れている傑作《糸杉》は必見。サン=レミ時代、サン=ポール療養院に入院していたゴッホは、死を象徴する木とも言われる糸杉をモチーフに多くの作品を描いている。今回来日するのは、そのうちのひとつである、メトロポリタン美術館に所蔵されている作品だ。また、《ひまわり》を描いたアルルからサン=レミに移る直前に描いたとされる《薔薇》も来日する。サン=レミ時代に顕著に表れた渦巻くようなタッチが少しずつ現れ始めた本作からは、ゴッホのささやかな心情の変化も読み取ることができる。ゴッホに影響を与えた画家の作品もゴッホの作品だけでなく、各派の有名画家たちの作品も展観できるのも嬉しいポイントだ。「ハーグ派」からは、マウフェやラッパルト、「印象派」からはモネ、ルノワール、ピサロなどの作品、計20点を展示する。ゴッホ展■東京会場会期:2019年10月11日(金)~2020年1月13日(月・祝) ※12月31日と1月1日は休館会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2開館時間:9:30~17:00 ※金・土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで入場料(当日):一般 1,800円、大高生 1,600円、中小生 1,000円■兵庫会場会期:2020年1月25日(土)~2020年3月29日(日) ※月曜休館(月曜が祝祭日の場合は翌火曜休館)会場:兵庫県立美術館住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1開館時間:10:00~18:00 ※金・土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで入場料:未定
2019年04月15日アンユーズド(UNUSED)からゴッホの絵画をモチーフにしたTシャツ&シャツが登場。ファン ゴッホ ミュージアムとのコラボレーションアイテムをビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)限定で、2019年4月12日(金)より発売する。ゴッホの名作がファッションの世界に…アンユーズドが、オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホにフォーカス。ゴッホが生涯に渡って描いた名作をファッションの世界に落とし込み、アンユーズドならではの発想でアレンジを加える。代表作≪ひまわり≫のTシャツゴッホの代表作といえる≪ひまわり≫はTシャツに取り入れた。ブラックのボディに、シトラスカラーの≪ひまわり≫をプリントした。作品の下には、フィンセントのロゴを添えて。時代を越えて愛される名作を、ストリートで人気のオーバーサイズウェアに落とし込むことで、ポップな印象に仕上げている。ゴッホの絵画全面プリントの開襟シャツ同時登場となる開襟シャツには、ゴッホの作品を襟からボディ、袖まで全面にあしらっている。筆のタッチまで生き生きとしたままプリントされ、ゴッホファンにはたまらない逸品に仕上がっている。【詳細】アンユーズド × ファン ゴッホ ミュージアム発売日:2019年4月12日(金)取り扱い店舗:ビューティ&ユース渋谷公園通り店、丸の内店、心斎橋店、大阪店、福岡店、ユナイテッドアローズ 新宿店、ユナイテッドアローズ 名古屋店、ユナイテッドアローズ 広島店、エイチ ビューティ&ユース・Tシャツ 20,000円+税・シャツ 50,000円+税【問い合わせ先】エイチ ビューティ&ユースTEL:03-6438-5230
2019年04月12日ナチスに弾圧され奪われた美術品と、それに関わる人々の運命に迫る名画ミステリー『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』から、ゴッホの名画がナチス・ドイツによって没収され、売り飛ばされていた衝撃の事実を紹介する本編映像が到着した。ピカソ、ゴッホ、フェルメール、マティス、ムンク、モネ…いまもなお多くの名画たちが行方不明――。1933年から45年にかけて、ナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品の総数は約60万点にのぼり、戦後70年以上経った現在でもなんと10万点が行方不明と言われる。彼らはピカソ、ゴッホ、ゴーギャン、シャガール、クレーらの傑作に“退廃芸術”の烙印を押し、それらを貶め、一方で純粋なアーリア人による写実的で古典主義的な作品を擁護。同時に、ヒトラーは故郷リンツに“総統美術館”設立の野望を抱き、右腕的存在のゲーリング国家元帥と張り合うかのうように、ユダヤ人富裕層やルーブル美術館からも問答無用で美術品の略奪を繰り返したという。フィンセント・ファン・ゴッホの誕生日である3月30日、今回解禁された本編映像では、晩年ゴッホが診察を受けていたパリ・近郊に住む医師ガシェがモデルで、ゴッホが死の1か月余り前に描いたと言われている彼の傑作「医師ガシェの肖像」(1890)が、ナチス・ドイツから堕落とみなされ、ゲーリングの命でフランクフルトの美術館から没収されていた事実を紹介。また、ゴッホの自画像「Self-Portrait Dedicated to Paul Gauguin」もスイスのオークションにかけられていたと説明している。権力は芸術をも支配できると妄信するナチスが行った歴史上最悪の美術品強奪によって、不遇な運命を辿っていた名画たち。本作を観れば、今後、きっと美術鑑賞でも見方が変わってくることだろう。『ヒトラーVS.ピカソ奪われた名画のゆくえ』は4月19日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年03月30日クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)による新生ベルルッティ(Berluti)が、パリで2019-20年秋冬コレクションショーを開催した。
2019年01月19日ガス・ヴァン・サント監督映画『ドント・ウォーリー』が、2019年5月に全国で公開される。ガス・ヴァン・サント3年ぶりの新作『マイ・プライベート・アイダホ』『小説家を見つけたら』『ミルク』等で知られるガス・ヴァン・サント監督にとって3年ぶりの新作となる本作は、2014年に惜しまれつつ他界したロビン・ウィリアムズが映画化を熱望した、オレゴン州ポートランド出身の風刺漫画家であるジョン・キャラハンの半生を描いた人間ドラマ。四肢麻痺の風刺漫画家、ジョン・キャラハンアルコール依存症を患っていたジョン・キャラハンは、21歳の時に交通事故で四肢麻痺となってしまう。紆余曲折あり漫画家となったキャラハンは、その独特の画風とタブーにも切り込むスタイルで人気を博し、その作品は生まれ故郷ポートランドの新聞「ウィラメット ウィーク(Willamette Week)」に、1983年からこの世を去るまでの27年間に渡って掲載されていた。ロビン・ウィリアムズの意思を継ぎ、盟友ガス・ヴァン・サントが監督&脚本『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(98)の公開時点で既に映画化の企画を温めていたというウィリアムズが当時から監督にと相談をしていたのが、ポートランドに縁のある人物であり、同作の監督を務めたガス・ヴァン・サントその人だった。今回、ウィリアムズの死後に映画化を決めたヴァン・サント自ら脚本を書き、企画から20年の時を経て完成に漕ぎ着けた。主演ホアキン・フェニックス当初キャラハンを演じることを熱望していたウィリアムズの遺志を受け継ぎ主人公キャラハンを演じたのはホアキン・フェニックス。また、キャラハンの人生にやさしく寄り添い、世界に背を向けていた彼を支える人々を、ルーニー・マーラ、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラックらが演じている。ガス・ヴァン・サント「映画を作るのは、まるで難しいジクゾーパズルにチャレンジするようなもの」ガス・ヴァン・サント監督は本作について「この映画は、ジョン・キャラハン自身が執筆した彼の自伝”Don’t Worry He Won’t Get Far on Foot:The Autobiography of Dangerous Man”を映画化したものだ。キャラハンは僕の住んでいたポートランドでとても有名で、すごいスピードで街を車椅子で走り回っていたからね。また『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演してくれたロビン・ウィリアムズは、彼の漫画がとても好きで、ずっと愛読していたんだ。そして、彼が映画化の権利を持っているということをその時に知った。ロビンが、なぜキャラハンにこれほど興味を持ったのかは、彼の友人である俳優クリストファー・リーヴ(※初代スーパーマン。1970年代ジュリアード音楽院時代にルームメイトとなり、それ以来の友人。リーヴも事故により全身麻痺となる)の影響が大きかったようだ。映画を作っていくのは、まるで難しいジクゾーパズルにチャレンジするようなものだよ。本作も例外なくね」とコメントしている。あらすじオレゴン州ポートランド。アルコールに頼りながら日々を過ごしているジョン・キャラハン(ホアキン・フェニックス)は、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。だが幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止め、過去から自由になる強さを得ていく彼は、持ち前の皮肉で辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいた。2010年、59歳で他界した世界で一番皮肉屋な風刺漫画家の奇跡の実話。作品情報映画『ドント・ウォーリー』公開時期:2019年5月 ヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開監督・脚本・編集:ガス・ヴァン・サント出演:ホアキン・フェニックス、ジョナ・ヒル、ルーニー・マーラ、ジャック・ブラック音楽:ダニー・エルフマン原作:ジョン・キャラハン原題:Don’t Worry, He Won’t Get Far on Foot© 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC
2018年12月03日ガス・ヴァン・サント監督3年ぶりの新作『ドント・ウォーリー』が来年5月に公開されることが決まった。主演は、ホアキン・フェニックス。アメリカの風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生が描かれる。■あらすじオレゴン州ポートランドでアルコールに頼りながら日々を過ごしているジョン・キャラハン。自動車事故の後遺症で下半身麻痺になってしまったキャラハンは、酒浸りで自暴自棄な毎日を送っていた。しかし、過去を乗り越え、持ち前のユーモアと不自由な手を使って、風刺漫画を描き始める。59歳で他界したキャラハンと、彼の人生を支え続けたかけがえのない人たちの物語。■ロビン・ウィリアムズの意思を受け継ぎ、ガス・ヴァン・サント監督が映像化2014年に他界した名優、ロビン・ウィリアムズは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の公開当時から本作の企画を考えていた。ガス・ヴァン・サントはウィリアムズの死後、彼の意志を受け継ぎ、自身の半生を綴ったジョン・キャラハンの自伝をもとに、ついに映画化へと本格的に乗り出した。監督自らが脚本を書き、約20年の月日を経て、念願の劇場公開となる。ガス・ヴァン・サントは本作について、「キャラハンは僕の住んでいたポートランドでとても有名で、すごいスピードで街を(車椅子で)走り回っていたからね。また『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演してくれたロビン・ウィリアムズは、彼の漫画がとても好きで、ずっと愛読していたんだ」と明かしている。主演を務めるのはホアキン・フェニックス。今年日本でも公開された『ビューティフル・デイ』では、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞。来年には、自身がジョーカー役として出演する『Joker』の公開も控えており、今後の活躍にも注目が集まっている。本作では、キャラハンの仕草や話し方を徹底的に研究し、見事に演じきった。ホアキン・フェニックスの俳優魂も見所のひとつとも言えるだろう。また、共演者に『キャロル』『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョナ・ヒル、『ルイスと不思議の時計』のジャック・ブラックと、豪華俳優陣が名を連ねている。2018年サンダンス映画祭、第68回ベルリン映画祭に正式出品された話題作がついに日本公開となる。『ドント・ウォーリー』は2019年5月よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年11月30日ヘッド・ポーター(HEAD PORTER)ポーターは、20周年アニバーサリー企画として「ロプ・ヴァン・ミエルロ(Rop van Mierlo)」とのコラボレーションのコラボレーションを実施。その第2弾がヘッド・ポーター各店・並びにオフィシャルオンラインサイトにて発売される。ロプ・ヴァン・ミエルロは、アムステルダムを拠点に世界で活躍するグラフィックアーティスト。彼が水彩画によって描く動物たちは、美しい毛並みと柔らかく優しい表情が魅力で、溶け込むような空気感と自然で自由な動きが感じられる。これまで、ヘッド・ポーター以外にもマルニ(MARNI)などともコラボレーションを行ってきた。今回のアイテムは2018年3月に発売された第1弾に次ぐコレクション。ヘッド・ポーター定番モデルのシンプルなトートバッグに、のんびりとした雰囲気のパンダ、三角の立ち耳やクルリと巻いたしっぽが特徴の秋田犬、たくましい堂々とした立ち振る舞いのシロクマ、野性味溢れるオオカミをぞれぞれ表現。彼の筆使いによってナチュラルな生成りのキャンバス地に、明るく優しい色使いで描かれた動物たちが描かれた。【詳細】HEAD PORTER 20th ANNIVERSARY COLLECTION ※発売中取り扱い:ヘッド・ポーター各店・並びにオフィシャルオンラインサイト価格:全4種 18,000円+税・HEAD PORTER TOKYO住所:東京都渋谷区神宮前3-21-12TEL:03.5771.2621営業時間:12:00-19:00定休日:不定休・HEAD PORTER OSAKA住所:大阪府大阪市西区南堀江1-8-18TEL:06.6626.9177営業時間:12:00-19:00定休日:不定休・Head Porter loft住所:京都府京都市下京区四条寺町 藤井大丸7FTEL:075.744.1035営業時間:10:30-20:00定休日:不定休
2018年11月01日ドキュメンタリー映画『世界で一番ゴッホを描いた男』が、2018年10月20日(土)より、新宿シネマカリテほか全国の劇場で順次公開される。1人の複製画家に迫るドキュメンタリー映画有名画家のレプリカ制作を主な産業としている、中国・深圳市近郊の「大芬(ダーフェン)油画村」。本作は、そんな大芬で生きるゴッホの複製画家・チャオ・シャオヨン(趙小勇)が、“本物のゴッホの絵を見る”という夢を叶えるため、オランダはアムステルダムを訪れるまでを描いたドキュメンタリー映画だ。「大芬油画村」の複製油絵産業世界最大の「油画村」と呼ばれる中国南部深圳市の大芬(ダーフェン)では、ゴッホをはじめとする有名画家の複製画制作が産業として確立しており、世界市場の実に6割の複製油絵が制作されていると言われている。1989年に香港の画商が20人の画工を連れてきたのがこの街の始まりで、画工の数が1万を超える現在、毎年数百万点の油絵がこの街から世界中へ売られていき、その総額は2015年で6,500万ドルを超えている。20年間で10万点以上の複製画を描いた男物語の主人公で、1996年に出稼ぎで大芬にやって来た湖南省出身のチャオ・シャオヨンは、この街で初めてゴッホの絵画と出会う。以来20年もの間、独学で磨いた技術を武器に、毎月600〜700枚、累計すると10万点以上を家族と共に描き、作品を全世界へ輸出している。複製画家は職人か、それとも芸術家か絵を描くのも、寝るのも、食事をするのも工房の中。いつしかチャオ・シャオヨンは、本物の絵画からゴッホの心に触れて何か気づきを得たい、今後の人生の目標を明確にしたいという思いと共に、ゴッホ美術館へ行くという夢を抱く。ゴッホと共に生きる者としての複製画へのこだわりとプライドと溢れる畏敬の念から、「自分はゴッホの複製画制作に命を懸ける職人なのか?あるいは、ゴッホの生き様を今に蘇らせるアーティストなのか?」という葛藤を抱くチャオ・シャオヨン。ついに夢を叶えるためにアムステルダムを訪れた彼は、そこで一体何を思ったのか。知られざる稀代の複製画家に迫った、感動のドキュメンタリー。前売り券は特典グッズ付き前売り券には、嬉しい特典グッズ付き。ゴッホ絵画の特製マグネット(3種ランダム配布)、または特製ポストカード3枚が付属する。なお、販売場所は東京・新宿シネマカリテ、愛知・伏見ミリオン座、大阪・シネ・リーブル梅田の3か所。作品情報映画『世界で一番ゴッホを描いた男』公開日:2018年10月20日(土)より新宿シネマカリテ/伏見ミリオン座ほか 全国順次ロードショー監督:ユイ・ハイボー、キキ・ティンチー・ユイ原題:中國梵高英題:China’s Van Goghs© Century Image Media (China)■前売券情報発売日:8月11日(土)価格:1,400円(税込)取り扱い場所:新宿シネマカリテ、伏見ミリオン座、シネ・リーブル梅田、メイジャー通販特典:劇場窓口:特製マグネット(3種からランダムに1個)※メイジャー通販にて購入の場合は特製ポストカードセット(3枚1組)
2018年06月17日徳島県鳴門市の大塚国際美術館では、「#アートコスプレ・フェス 2018 feat. ゴッホ」を2018年7月18日(水)から10月28日(日)まで開催する。2017年にも開催された「#アートコスプレ・フェス」は、ただ鑑賞するだけではなく、名画の登場人物の衣装を着用し、絵画の主人公気分でアートを楽しむ体験イベントだ。今回は、ゴッホをメインテーマにイベントを展開。大塚国際美術館では、2018年3月にゴッホが描いた花瓶の「ヒマワリ」全7点を陶板で原寸大に再現した作品を並べた展示室を新設。コスプレとともに、ゴッホの世界観を存分に味わうことができる。衣装は大塚国際美術館開館20周年にちなんだ新作20着を含め、ゴッホの作品や彼が影響を受けた作品をイメージした全37着を用意。着脱しやすいように、着衣の上から着られるように作られている。衣装の他、帽子や日傘などの小物、ユニークな壁紙も用意。作品の主人公になりきって記念撮影を楽しめる。その他、会場では、5か所を巡ると「ヒマワリ」が完成するスタンプラリーや、ギャラリートークツアーを実施。今春オープンした地下3階の「カフェ フィンセント(Café Vincent)」ではゴッホをテーマにしたランチやデザートを楽しむことができ、店内には名画「アルルのゴッホの部屋」をリアルに再現したフォトスポットで、まるで絵画の世界に入り込んだ気分で記念撮影もできる。【開催概要】#アートコスプレ・フェス 2018 feat. ゴッホ@大塚国際美術館開催期間:2018年7月18日(水)~10月28日(日) ※休館日除く、8月無休開催時間:9:30~17:00(入館券の販売は16:00まで) ※8月11日(土祝)~19日(日)は9:00~17:00会場:大塚国際美術館(館内全9カ所)住所:徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内TEL:088-687-3737参加費:無料 ※入館料が必要。一般3,240円、大学生2,160円、小中高生540円※衣装は子ども用と大人用を用意。
2018年06月11日アットホームでお値打ち価格のフレンチレストラン銀座にある人気のフレンチレストラン「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアンド」、その2号店としてオープンしたのが、同じく銀座にある「ル・ヴァン・ドゥ」です。フレンチと聞くと、どうしても値段が高い印象がありますが…「ル・ヴァン・ドゥ」は、本格的なフレンチをリーズナブルなお値段で楽しめるお店。地下にある店舗への階段を下り、扉をくぐると、暖かい雰囲気がお客さんをお出迎え。アットホームな雰囲気は、ついつい時間を忘れて寛いでしまいますよ。店内には18名まで入れる個室もありますので、大人数での利用もOK。カウンター席もありますので、一人でじっくり楽しみたい方にもおすすめです。オーナーがこだわって仕入れた素材を使った料理は、コースや大皿のものから、1,000円から食べられるランチメニューもありますので、リーズナブルなランチを求めて、昼間から多くのお客さんで賑わう名店です。銀座の中心部を探そう「ル・ヴァン・ドゥ」は、中央区銀座にあります。電車の場合最寄り駅は東京メトロ各線の「銀座駅」です。C8番出口を出て直進し、左手にある「銀座ビルディング」の地下1階、駅からはおよそ徒歩3分ほどの道のりです。JR有楽町駅からも5分程度ですので、周囲を散策しながら探すのも楽しいかと思います。車の場合銀座周辺を目指しましょう。外堀通りの「銀座西3丁目」の信号を中央通りの方へ曲がり、一方通行の道へ入ります。その途中にある「銀座ビルディング」の地下1階です。なお、駐車場はありませんので近隣のコインパーキングをご利用ください。営業時間案内「ル・ヴァン・ドゥ」の営業時間は、下記の通りです。“営業時間(LUNCH TIME)平日11:30~15:00(L.O.14:30)土日祝11:30~15:00(L.O.14:00)(DINNER TIME)平日18:00~23:30(L.O.22:00)土日祝17:30~23:30(L.O.22:00)”出典:ランチタイムの支払いは現金のみです。なお、基本的には無休ですが、メンテナンスのため月に一度はお休みの日があるようです。事前に店舗へ確認すると安心です。絶品赤身肉に舌鼓♪「ル・ヴァン・ドゥ」の料理に使われているのは、シェフが自ら仕入れたこだわりの素材。目玉となる大沼牛は、北海道の大自然が育んだ味わい深い赤身肉です。カラフルな野菜がお皿を彩るフレンチは、見た目にも鮮やかで食欲がそそられますよ。豚肉と鶏白レバーのテリーヌカンパーニュ(1,280円)お店でも人気の定番メニューは、豚肉・鶏肉のレバーをポートワインとブランデーで仕上げた一品。芳醇で濃厚な旨みが口の中に広がり、ついついお酒が進んでしまう魅惑の味を楽しむことが出来ますよ。マリネして焼き上げた真イワシのニース風サラダ(1,480円)サラダですが食べごたえは抜群。トマトやパプリカなどのカラフルな野菜とゆで卵の上に、真イワシがのっているんです。クルミオイルとシェリービネガーでさっぱりと食べることが出来ますよ。付け合せのパンはお店で焼いているため香り高く、ついついおかわりしたくなってしまう絶品です。北海道大沼牛ロース肉のステーキ(100g/1,750円)お店に来たらぜひ味わって欲しい一品。大沼牛をハーブ&ソルトでシンプルに焼き上げています。黒毛和牛ですが脂のサシが少ないのでお肉本来の旨みをじっくり堪能することが出来ますよ。こだわりがギュッとつまった料理は、どれも食べてもお値段以上。これまで銀座でフレンチに挑戦したことがない人にもおすすめしたいアットホームなお店です。ランチもディナーもゆっくりじっくり楽しんでくださいね。スポット情報スポット名:LE VIN 2 DEUX住所:東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディングB1F電話番号:03-6263-0955
2018年04月14日最新作『グレイテスト・ショーマン』が大ヒット公開中のヒュー・ジャックマン主演のアクション超大作『ヴァン・ヘルシング』が3月26日(月)深夜の日本テレビ「映画天国」で放送される。■『ヴァン・ヘルシング』あらすじ&キャスト19世紀のヨーロッパ。伝説のモンスターたちと壮絶な闘いを繰り広げるモンスター・ハンター、ヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)は、バチカンの秘密組織から命を受け、相棒のカール(デヴィッド・ウェンハム)とともに怪物伝説の土地トランシルバニアへ向かっていた。目的は、世界征服を企むドラキュラ伯爵(リチャード・ロクスバーグ)を抹殺すること。やがて彼らは、代々ドラキュラと闘い続けてきたヴァレリアス一族の末裔であるアナ王女(ケイト・ベッキンセール)と出会う。そして、共にドラキュラの陰謀阻止へ立ち上がるのだが…。超メガヒットシリーズとなった『X-MEN』をはじめ、『ニューヨークの恋人』『リアル・スティール』『レ・ミゼラブル』などの作品で知られるヒュー・ジャックマンと『パール・ハーバー』『トータル・リコール』『アンダーワールド』シリーズなどのケイト・ベッキンセールを中心に、ウィル・ケンプ、リチャード・ロクスバーグ、デヴィッド・ウェンハム、ケヴィン・J・オコナーらが出演する。■ヒュー主演 現在公開中『グレイテスト・ショーマン』も見逃せない!ヒュー・ジャックマン主演で大ヒット公開中の『グレイテスト・ショーマン』も舞台は19世紀。ヒュー演じるP.T.バーナムがオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ成功をつかむものの、バーナムの型破りなショーに根強い反対派も生まれ、裕福になっても社会に認めてもらえない状況に頭を悩ませるバーナムだったが若き相棒フィリップの協力により、イギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを手にする。女王に謁見したバーナムはそこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンドと出会い、彼女のアメリカ公演を成功させるべく全精力を注ぎ込むと決めフィリップに団長の座を譲る。フィリップも一座の花形アンとの障害の多い恋に悩みながらもショーを成功させようと懸命に取り組む。しかし、彼らの行く手には、これまで築き上げてきたもの全てを失いかねない危険が待ち受けていた…というストーリーが展開する。こちらはオリジナルのミュージカル・エンターテインメントとなっており、『マリリン 7日間の恋』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのミシェル・ウィリアムズや、『ハイスクール・ミュージカル』シリーズなどのザック・エフロン、『スパイダーマン:ホームカミング』のゼンデイヤ、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のレベッカ・ファーガソンらが共演。“吸血鬼”対“ヴァンパイア・ハンター”の戦いを迫力ある映像で描写した『ヴァン・ヘルシング』は3月26日(月)25時59分~日本テレビ「映画天国」にて放送。(笠緒)
2018年03月26日肩ひじ張らずにフレンチ! 大人の隠れ家レストランアットホームな雰囲気の中、本格的なフレンチビストロが楽しめる「ル・ヴァン・ドゥ」。ファンの多い名店「LE VIN ET LA VIANDE」の2号店としてオープンしました。地下の階段を下りると、遊び心ある壁画と優しいインテリアが出迎えてくれます。しっとりとした大人の空間なのに、温かい照明が心を癒してくれるように落ち着いた雰囲気。あまりの居心地のよさに、時間が経つのを忘れてしまうかも。赤身ならではの奥深い味わいを堪能する贅沢ステーキシェフ自ら築地市場で仕入れを行うほど、食材には並々ならぬこだわりが。お店の看板メニューは、贅沢 大沼牛のステーキ「ル・ヴァン・ドゥ」。北海道の大自然で育った大沼牛は、味わい深い赤身と甘みのある脂が特徴です。素材の味を生かすため、味付けはシンプルにハーブ&ソルトのみ。ボリューム満点のお肉は、深い旨みをダイレクトに味わえます。しっとりとした赤身は食べ応え抜群!お手軽ランチからご褒美ディナーまでスタイルいろいろカウンターを合わせて全43席のお店は、パーティや女子会、デート、また記念日・誕生日など様々なシーンで使用OK。18名まで入る個室空間もあるので、大人数での利用にもぴったり。女子会におすすめのコース料理も、おまかせコースや大皿のパーティーメニューなど豊富です。手軽な来店ができるランチは1,000円〜とリーズナブルなので、近くまで寄った際は、ぜひ立ち寄ってみて。温かみを感じる店内でゆっくりとくつろぎながら、絶品フレンチとワインを心ゆくまで堪能してみては?スポット情報スポット名:LE VIN 2 DEUX住所:東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディングB1F電話番号:03-6263-0955
2018年03月22日ドキュメンタリー映画が日本でロングランとなっているドリス・ヴァン・ノッテンによるドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)は、パリ市庁舎のホールを会場にショーを発表した。今シーズンは、美術を学んでいない人々の手による、思いのままに創造したアート=「アール・ブリュット」または「アウトサイダー・アート」をキーモチーフに、その自由な精神や、70年代グラムロックのグリッターな要素、そしてスポーツウエアのディテールを用いて、重層的でバリエーションに富んだアイテムで構成している。ペンとインクで気ままに描いたピーコックの羽モチーフをプリントしたアイテムには、マラボーの羽をバイアスにパッチワークしたモンゴリアンラム風フェイクファーのコートをコーディネート。異素材をバイアスで切り替えるテクニックは、ブルゾンやワンピースなどでも見られ、それぞれのアイテムに動きを持たせていた。パーカーに用いられるディテールを配したフェザープリントのギャザートップスには、3Dジャカード(ブロケード)のスカートをコーディネートし、スポーティーなものと伝統的なものとのコントラストを強調。羽を思わせるビニールテープ刺繍のスポーティーなブルゾンには、シャイニーなパンツやチェックのスカートを合わせ、このブランドらしいモチーフと色のミクスチャーを見せている。様々な要素を織り交ぜながらバリエーション豊かなアイテムを見せているが、散漫になることは一切なく、一つの流れに沿って美しくまとめ上げられたコレクションとなっていた。
2018年03月07日■美しい洋服。ドリスのインスピレーションの源は――?色鮮やかな生地や刺繍、異なる素材やテイストの組み合わせなどで、私たちを魅了し続けているラグジュアリーブランド「ドリス・ヴァン・ノッテン」。これまでプライベートや自宅の公開を拒否してきた同ブランドのファッションデザイナーであるドリス・ヴァン・ノッテン本人が、ついにその秘密のベールを脱ぎます。同ブランドと他ブランドの大きな違いは、デザイナーであるドリス自身がデザイン画を描かずに、生地作りから始まる、その製作過程にあります。また、「ドリス・ヴァン・ノッテン」は”広告は一切出さない”、”自己資金だけで活動する”、”手軽な小物やアクセサリーは作らない”など、洋服だけで世界と勝負しつづけてきました。本ドキュメンタリーはここ25年間、一度も休むことなく春夏・秋冬のメンズとレディースのコレクションを発表しているドリスの創作プロセスや、インスピレーションの源に迫ります!◼︎ドリス・ヴァン・ノッテンってどんな人?プロフィール・1958年ベルギー・アントワープに生まれる・1976年18歳でアントワープ王立芸術学院のファッション・デザイン科に入学・1986年同期生6人と、ロンドン・ファッション・ウィークに参加し、メンズウェアのコレクションを発表/アントワープのギャラリーアーケードに初のブティックをオープン・1989年パリメンズコレクションに初参加・1993年パリレディースコレクションに初参加・2014年パリ装飾芸術美術館で自身のインスピレーションズ展を開催・2017年記念すべき100回目のファッションショーを開催1958年、ベルギーのアントワープで生まれたドリス・ヴァン・ノッテンは、テーラーとブティックを経営する家で育ちました。少年時代から父に連れられてミラノやパリなどのショーやコレクションを見学していたドリスは、アントワープ王立芸術学院のファッション・デザイン科に入学します。卒業後は、フリーランスのコンサルタントデザイナーとしてファッション界に入ると、86年にメンズウェアのコレクションを発表し、そのキャリアをスタートさせました。あのアイリス・アプフェルも絶賛!ミシェル・オバマ前大統領夫人やニコール・キッドマンなど多数のセレブリティたちから愛されるドリス。現在96歳にして多くの有名デザイナーたちからリスペクトされ、今なおNYのカルチャーシーンに影響を与え続けているアイリス・アプフェルもドリスを愛するひとりです。アイリスは、ドリスを「彼のようなデザイナーはもうすでに絶滅している。だからこそ、彼は宝物なの」と語ります。◼︎ドリスの創作プロセスとは?ドリスの洋服作りは、生地作りから始まります。世界中の織物メーカーに発注した生地サンプルをチェックし、メンズ・レディースのデザインチーフとともにアイディアを出しあうと、さまざまな布を重ねたり当てたりして、最終的な形になるまで検討を重ねます。ドリスがもうひとつ大切にしているのが、職人の手による刺繍。インドに刺繍工房を構え、駐在員を置くなど徹底した姿勢は、手仕事の美しさを熟知する彼ならではの取り組みです。ドリスは、シーズンごとに刺繍を取り入れることで、高い技術を持つ職人を保護したいと語っています。ドリスの仕事は、洋服を作るところでは終わりません。コレクションのショーの舞台裏では、モデルたちに自ら着付けを行うだけでなく、ポケットに手を入れるか、それとも入れないで歩くかなど細かく指示を出します。ショーが終わっても「もっとこうすれば良かったというミスを100は思いつく」という、ドリスのストイックな姿勢がスクリーンに映し出されます。◼︎公私にわたるパートナー・パトリックとの暮らしにも迫るドリスを語るうえでかかせないのは、公私ともに長年ドリスのパートナーをつとめているパトリック・ファンゲルーヴェの存在です。ドリスとともにブランドのデザインやコレクションを担当しているパトリックは、アントワープの郊外の邸宅でドリスと共に暮らしています。カメラは3年に及ぶ取材交渉の末に、ついにその邸宅をも撮影することを許可されました。パトリックとドリスは「私たちの家や庭や暮らしぶりのすべてを撮影に含んでもよいものか?」と考えた末、最後には「そうした方がいいだろう」という結論に達したそうです。そのほどまでに、家や庭、そこでの私生活が、ドリスを構成する大切な要素であることが、映画の中では時間をかけて明かされていきます。デビュー以来、多種多様な花のモチーフを使ってきたドリス。パトリックと暮らす邸宅の広大な庭に咲き誇る季節ごとの花々や、家庭菜園で採れるカラフルな野菜たちが、彼のコレクションに大きな影響を及ぼしていることは、想像に難くありません。ふたりの審美眼をクリアした芸術品が所狭しと飾られ、庭園から持ち込まれた花が、インテリアにマッチする形で生けるけられていく様はため息が出るほど美しく、ドリスがプライベートにも全力で取り組んでいることが伝わってきます。「ドリスは自宅や旅先でも細かいやることや行くところのリストと時間割を作り、のんびりできない性分なの」と明かすパトリックと、それを苦笑しながら聞くドリスの表情からは、28年連れ添ったふたりが、互いを想う気持ちがじんわりと伝わってくるようです。本作のカメラが密着するのは、2014年9月にパリのグラン・パレで開催された「2015春夏レディース・コレクション」から、15年越しのラブコールが叶い、やっと会場の使用許可が下りた2016年1月のパリ・オペラ座での「2016/17秋冬メンズ・コレクション」の本番直後まで。「ファッションという言葉は好きではない。なぜならそれは半年間で消費されるもののように聞こえるから」「時代を超えたタイムレスな服を目指している」「じっくりと何度も味わえる服を作りたい」そう語るドリスの服作りの裏側を知ったあとは、きっと誰もが彼の服を手にとってみたくなるでしょう。以前よりもっと彼の服が好きになる――『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』は、そんな必見のドキュメンタリーです。◼︎『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』公開情報『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』2018年1月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野ほか全国順次公開監督・脚本・撮影・製作:ライナー・ホルツェマー出演:ドリス・ヴァン・ノッテン、パトリック・ファンヘルーヴェ、アイリス・アプフェル配給:アルバトロス・フィルム上映時間:93分公式サイト:© 2016 Reiner Holzemer Film – RTBF – Aminata bvba – BR – ARTE
2018年01月13日孤高のファッション・デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンベルギー・アントワープ出身のファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン。2017年の3月には、100回目のコレクションを発表。秋には集大成としてコレクションをまとめた『DRIESVANNOTENBOOKS1-100』を出版。59歳と円熟期を迎えている。ニコール・キッドマン、ミッシェル・オバマ、アイリス・アプフェルなど、世界のセレブやファッション・アイコンも愛して止まない。広告は一切しない、自己資金だけで活動するメゾン。年4回のメンズとレディースのコレクションの洋服だけで世界と勝負する潔さ、ファストファッションと大資本全盛の時代において、まさに孤高のファッションデザイナーなのです。あまりメディアへの露出を好まなかった彼を監督のホルツェマーは、3年がかりで口説きました。カメラは、パリのグラン・パレで開催された2014年9月の2015春夏レディース・コレクションの舞台裏から、念願だったオペラ座を舞台にした2016年1月の2016/17秋冬メンズ・コレクションの本番まで1年余りも密着。描かれるのは、華やかなコレクション・ショーの舞台裏、世界中に特注した大量な生地をセレクションするアトリエの様子、スタッフを駐在させて高い品質を維持するインドの刺繍工房の現場など、クリエイションの現場のリアルなプロセスです。他のブランドとの違いは、ドリス自身がデザイン画を描かずに、生地作りから始まる創作過程にあります。世界の織物メーカーに発注し、生地サンプルをチェックし、デザイナーのザイラーやメリルらとアイデアを出し合い、裁断、仮縫いへ。その後、仮縫いされた150~160点のサンプルを叩き台にして、公私にわたりパートナーのパトリックとスタリイストのナンシーとともにさらに絞り込んでいきます。最終的にリリースする50~60体まで、さまざまな布を重ねたり、合わせたり。ドリスがファミリーと誇るチームでの試行錯誤を続けて、コレクション当日を迎えます。こうした繰り返しを年に4回、メンズ、レディースの春夏、秋冬のコレクションを25年余り続けているのです。ドリスは言います。「成功はプレッシャー、さらなる期待が高まる」「このサイクルから抜けたい、デザイナーなら誰しも、1年間休みたい、いや1シーズンでも休めればと妄想するが、それは不可能だ」コレクションはすべてチャレンジ、と語るドリス。自らを「病的な完璧主義者」と認め、コレクションの直後は「ここをこうすれば・・・」など後悔するので、すぐに映像を見たくないという彼に、過去のコレクションを解説させる場面もあり、「見せ方が冷淡、受けも悪かった」「スポーツウェアとオート・クチュールのミックスは冒険だった」「スージー・メンケスに腐ったエビのいろと酷評された」など、率直に語る姿はとても印象的です。ドリスのプライベートに立ち入ったのは、パートナーのパトリックと暮らすアントワープ郊外の自宅。庭園と自家菜園をドリス自らが案内し、花を摘み、野菜を調理する場面も描かれています。子供のころは、両親の経営するブティックで遊んでいましたが、家業を継ぐことより、服そのものをつくることに興味を覚えました。1977年から80年までアントワープ王立芸術学院で服作りを学びました。同期にアントワープ・シックスと呼ばれる才能ある6人が集まっていました。1992年に初のメンズコレクションを発表、3年目からレディースのコレクションも手掛けるようになりました。英国のジャーナリストのスージー・メンケスが賞賛して売れるきっかとなり、さらにマドンナが着たことで、一気にブレークします。1994年には、フランスTVでは、3シーズンで有名なデザイナー、トップ20のゴルチエの次の2位にランクされたのです。6カ月で消費される「ファッション」が嫌いなドリスドリスは語る。「とりつかれている。ファッションは空っぽ、ファッションという用語は嫌いだ。半年で寿命がつきると思われてている。自分の洋服はもっとタイムレスな言葉で表現したい」ファッション・デザイナーでありながら、「ファッション」という用語は嫌いだと断言し、「服をデザインする前に、ストーリーや人物や、モノを思い浮かべる。感じることを服を通して表現したい」93分に凝縮されたドリス・ヴァン・ノッテンの「とりつかれた」世界にひたってみませんか。『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』公開情報2018年1月13日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー監督・脚本・撮影・製作:ライナー・ホルツェマー撮影:トゥーン・イレハム音楽:コリン・グリーンウッド、マシュー・ハーバート、サム・ペッツディヴィス2016年/ドイツ・ベルギー配給:アルバトロス・フィルム上映時間:93分© 2016ReinerHolzemer – RTBF – Aminata bvba – BR – ARTE監督ライナー・ホルツェマープロフィールドイツ語圏のドキュメンタリー界を牽引する作家。1958年、ドイツ・ゲミュンデン生まれ。82年にドキュメンタリー作品『Wer sich nicht wehrt…』がHessianTV Awardで最優秀新人監督賞を受賞。代表作はアウシュヴィッツに強制収容されたロマ族に光をあてた『Verfolgt und vergessen』(85)、ドイツで初めてエイズ患者を公表した人物に密着した『I am still alive』(86),『マグナムフォト世界を変える写真家たち』(99)など。本作はドリスに出会って3年がかりで説得し、撮影に至った。
2017年12月07日世界のセレブリティやファッション・アイコンが愛して止まない孤高のファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの初のドキュメンタリー映画『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』が、2018年1月13日(土)より日本公開。この度、本作の予告編が公開された。これまで、殺到する密着取材を断ってきた孤高のファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテン。カメラはパリのグラン・パレで開催された2015春夏レディース・コレクションの舞台裏から、オペラ座で発表した2016/17秋冬メンズ・コレクションの本番直後までの1年間に密着。半年間かけて準備した努力の結晶であるショーの舞台裏はもちろん、アトリエ、刺繍工房など創作活動の全貌を明らかにする。また、ドリスのユニークな創作活動を支えるインスピレーションの源であるアントワープ郊外の邸宅にも初潜入。季節ごとに表情を変える花園や家庭菜園をドリス自らが案内し、採れたばかりの野菜を手際よく調理する貴重な映像も収められた。美しいものを愛し、スキャンダルとは無縁で、何事にも全力で取り組む完璧主義者の彼がのぞかせた意外な素顔とは。これまでの25年間の軌跡とこれからの25年間を予感させる夢のような93分が、いま、始まる――!本作は、ニコール・キッドマン、ミシェル・オバマ前大統領夫人、そしてアイリス・アプフェルなど、世界のセレブリティやファッション・アイコンが愛して止まないファッションデザイナーのドリス本人に迫る初のドキュメンタリー映画。監督は、『マグナム・フォト 世界を変える写真家たち』のドキュメンタリー監督、ライナー・ホルツェマー。3年に及ぶ取材交渉の末にドリスから撮影許可を取り付け、映画化が実現。また、2013年にドリスの2014春夏レディース・コレクションで音楽を担当したイギリスのロックバンド「レディオヘッド」のベーシストを務めるコリン・グリーンウッドが本作で映画音楽を初めて手掛けた。到着した予告編では、ドリスの美しき服作りへの知られざるインスピレーションの源を垣間見ることが出来る。ドリスのデザイナーとしての姿はもちろん、芸術品に囲まれたアントワープ郊外の邸宅の庭園に咲き誇る鮮やかな花で部屋を美しく彩る、私生活では花に没頭している姿が映し出されている。そして、美しい生地サンプルや多くのデザインに囲まれ「じっくりと味わえる服をつくりたい」と徹底した姿勢で取り組むドリスのデザイナーとしての姿や、15年越しのオファーが実現したパリ・オペラ座でのショーに向けてひたすらに突き進む様は、アイリス・アプフェルの「彼は宝物よ」という言葉がピッタリはまる。また、これまで多くの取材を断ってきたドリスに「そこまで取材する?」とはにかませるなど、彼の内面にまで迫った貴重なドキュメンタリーとなっていることが、この予告編からも感じ取れる。『ドリス・ヴァン・ノッテンファブリックと花を愛する男』は2018年1月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年11月29日こんにちは、島本薫です。物思う秋、「夢」や「あこがれ」、はたまた「謎解き」や「真相に迫る」といった言葉を聞くと、なんだかどきどきしませんか?本日は、芸術の秋にふさわしい、ミステリアスな画家の話題をお届けしましょう。■謎多き画家、フィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」や「夜のカフェテラス」など、鮮やかな色彩や情熱的なタッチで知られるゴッホですが、ひとりの人間としては、光よりも陰多き人物だといえるでしょう。19世紀のオランダで牧師の家に生まれ、一度は聖職者の道を志しながらも挫折の末に絵筆を取り、37年の人生を駆け抜けたゴッホ。“炎の画家”というイメージが定着してしまった背景は、大きく分けてこの3つにあるのではないでしょうか。1. 光を求め、南仏に芸術家の理想郷をつくろうとした2. 発作的に自分の耳を切った3. 銃で自らを撃ち、命を絶ったとはいえ、その行動の奥にあった画家の思いは謎に包まれたまま。とくに、その死は本当に自殺だったのか、今もさまざまなメディアに取り沙汰されています。映画で、本で、展示会で――この秋、ゴッホの3つの謎に新たな光が投げかけられました。■日本に恋い焦がれた画家の思いにふれる「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」画家を志してからのわずか8年あまりに、油絵だけでも800点以上の作品を残したゴッホ。その大きな転機になったのは、パリで日本の浮世絵に出会ったことでした。その鮮やかな色彩の対比や大胆な構図に魅せられたゴッホは、日本を理想郷として夢見るようになり、ついには「フランスにおける日本」を求めて南仏アルルへ旅立ったそうです。南仏の澄んだ光の下で、浮世絵のような「影」のない世界を描こう。絵師・彫師・摺師といった浮世絵の分業にならい、芸術家のユートピアをつくろう。ゴッホがアルルの光を求め、ゴーガンを招いて共同生活を始めた背景には、そんな日本への熱い思いがあったといわれています。「この土地は、日本のように美しく見える」「画家たちの天国以上、まさに日本そのものだ」画家ゴッホの日本への夢とあこがれをさまざまな角度から見つめ、さらにはゴッホにあこがれた日本の画家たちを紹介する美術展「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」は、東京都美術館で1月8日まで、京都国立近代美術館では1月20から3月4日まで開催されています。■「耳切り事件」の真相に迫るノンフィクション『ゴッホの耳―天才画家最大の謎―』一方、ゴッホの人生に取り返しのつかない影響を与えたのが、「耳切り事件」でした。これにより、破綻寸前だったゴーガンとの共同生活には終止符が打たれ、ゴッホはあれほど愛したアルルの地を離れざるを得なくなります。とはいえ、この事件とはいったい何だったのか?わかっているのは、「ゴッホが自分の耳を切り落とし、娼館を訪れて女性に贈った」ことだけ。なぜ耳を切ったのかはもちろん、なぜ自分の耳を贈ろうとしたのかもわからない。それどころか、「耳そのものを切り落とした」のか「耳たぶの一部を切った」のか、それすら曖昧であると知ったある女性が、事件の真相をつきとめようと立ち上がりました。果たして、ゴッホは「どう」耳を切ったのか?耳を「贈られた」女性とは誰なのか?事件後、アルルの人々はゴッホを危険人物として追い出したのか?当時の記録を丹念に調べた末に浮かび上がる“真相”に、誰もがほうっとため息をつくことでしょう。『ゴッホの耳―天才画家最大の謎―』著:バーナデット・マーフィー 訳:山田美明出版社:早川書房(2017年9月)並みの推理小説よりドキドキするノンフィクション。歴史ミステリー好きには特におすすめです。■ゴッホの死の謎を探るアートサスペンス映画『ゴッホ最後の手紙』「美術展」が作品から感じるゴッホ、「ノンフィクション」が資料から読み解くゴッホだとすれば、映画『ゴッホ最後の手紙』はゴッホへの敬愛が生んだアートです。なんと、全編がゴッホの「動く油絵」で構成されているのですから……!ゴッホの最後の手紙を託された青年が、真実を求めて彼を知る人々を尋ねてゆくというストーリーに合わせ、ゴッホの描いた肖像画の人物が話し出し「星月夜」や「麦畑」に描かれた風景が再現されていくのですが、これがすごい。あらかじめ肖像画の人物に似た役者を選んで撮影し、キャンバスに投影された映像をゴッホのタッチの油彩画に仕立てるという、膨大な手間をかけて作られた「ゴッホの絵によるアニメーション」。その迫力もさることながら、ゴッホの人生をゴッホ自身の絵で描き出そうという作り手の真摯な想いに胸を打たれます。ゴッホの死は「銃による自殺」とされていますが、自分で引き金を引いたにしては銃創が不自然なこと、銃の出所が不明な反面、携えていたはずの画材道具が消えていることなど謎が多く、自殺説は疑問視されてきました。人というものが一面的に語れないように、死もまた一言では語れない。自殺と他殺、自殺と事故の間にもさまざまな色合いがある――そんなことをしみじみ考えさせられる、美しい映画です。
2017年11月23日