ヨーロッパの海辺を捉えた“ビーチシリーズ”で知られる、世界的写真家マッシモ・ヴィターリ(Massimo Vitali)日本初の個展が、東京・青山スパイラルガーデンにて2018年7月10日(火)から16日(月・祝)まで開催される。入場は無料だ。アメリカ・ニューヨークのグッゲンハイム美術館、フランス・パリのポンピドゥーセンター、スペイン・マドリードのソフィア王妃芸術センター、オランダ・アムステルダムのアムステルダム市立美術館など、世界の有名美術館に貯蔵され、注目を集める写真家マッシモ・ヴィターリ。マッシモの名を一躍世界的に有名にしたのは、ビーチシリーズだ。ヨーロッパのビーチで過ごす人々を映し出した作品には、都会生活から離れ海辺に集まる人々の恍惚とした表情を捉えていた。また、アナログフィルムならではの温かく豊かな色彩も見るものの心をつかんでやまない。ビーチの一瞬を捉えた一コマから、その後プール、ディスコ、スキーリゾートとあらゆるレジャー地へと撮影のシーンを広げていった、マッシモ。その作品群から伝わるのは、古典絵画の構図をカメラレンズで表現している、彼の技術力の高さと比類稀なセンスだ。日本初の個展では、イタリア、フランス、ポルトガル、イビザのリゾートを舞台にした作品を初公開。超大判カメラの最高峰とされるディアドルフ11×14を巧みに操り、高台から撮影した写真のサイズは、高さ1.8m×横幅2.4mと圧巻の“ビッグ”サイズだ。なお、会場には実際にマッシモが使用する撮影機材も設置。さらに希少な撮影裏話を語るトークショーも行われる予定だ。【詳細】マッシモ・ヴィターリ日本初の個展会場:スパイラルガーデン Spiral1F住所:東京都港区南青山5-6-23期間:2018年7月10日(火)~16日(月・祝)入場料:無料TEL:03-3498-1171■マッシモ・ヴィターリ在廊開催日:2018年7月10日16日(月・祝)
2018年07月06日世界的な写真家マッシモ・ヴィターリ(Massimo Vitali)が、日本初となる個展「Coastal Colonies」を開催。7月10日から7月16日まで、表参道のスパイラルガーデンにて行われる。カーラ マリオール シャーク , イタリア , 2014ヨーロッパのビーチで過ごす、大勢の人々の奇跡的な一瞬を美しく捉えた写真で知られる世界的写真家のマッシモ・ヴィターリ。彼ならではのアナログフィルムの温かく豊かな色彩で表現した作品には、そこに存在する人々の一瞬の仕草や物語と自然との調和を実現させた瞬間を、覗き見するかのような体験が待っている。彼の作品は、ニューヨークのグッゲンハイム美術館やパリのポンピドゥーセンター、スペイン・マドリードにあるソフィア王妃芸術センターやオランダのアムステルダム市立美術館などの有名美術館に所蔵されており、ニューヨークのBenrubi GalleryやロンドンのRonchini Galleryなど、世界をリードするアートギャラリーでも現在取引されている。過去に、UBSアートコレクションとして日本開催された「アートは心のためににあるUBSアートコレクション」にて、アンディ・ウォーホルやバスキアなどの著名アーティストらと共に作品が公開されて以降、本展にて待望の作品公開となる。ピシーナ ダス マレス ライト , ポルトガル , 2016今回の個展では、イタリア、フランス、ポルトガル、イビザのリゾートを舞台とした作品を日本初公開。世界限定6部の希少な実物作品が展示される。超大判カメラの最高峰とされるディアドルフ11x14を巧みに操り、高台から撮影された超高精細写真のサイズは高さ1.8m×横幅2.4mと圧巻のサイズ。超特大のオリジナル作品で見るからこそ真価が問われる作品は必見だ。サッチョーネ ブラック ビキニ , イタリア ,1997会場では、新作を含む作品や、プレミアム作品がセットされたフォトブックなどの作品集20点を展示販売。また、7月16日には、マッシモ・ヴィターリが在廊。実際にマッシモが使用する撮影機材がセッティングされ、希少な撮影の裏話を語るトークショーを開催予定だ。マッシモの作品を通じ、ビーチバカンスの気分を感じてみては。【イベント情報】Coastal Colonies by Massimo Vitali会期:7月10日〜16日会場:スパイラルガーデン住所:東京都港区南青山5-6-23 Spiral 1F時間:11:00〜20:00料金:入場無料
2018年07月03日田中宏による、累計400万部突破の同名原作を実写映画化した『莫逆家族 バクギャクファミーリア』。本作で元暴走族の主人公・火野鉄(徳井義実)と対峙する五十嵐けん役で怪演を披露した村上淳が、五十嵐の役割とキャラクターの創造秘話を語った上で、作品に込めた熱い想いを打ち明けた。その他の写真暴走族「神叉」として熱い青春を送った不良たちの、“その後の人生”を描く人間ドラマ。暴走族がモチーフの激しい世界観だが、村上は「その奥にあるレイヤーに注目してほしい」と言う。「あの頃は…じゃないけれど、40代手前になった人間たちの日常として置き換えると、誰もが迎える人生の本質的な岐路を描いてます」。本作は、理不尽な仕打ちが多い社会に不満を抱く元不良たちが、もう一度自分たちのイキザマを貫こうとする戦いのドラマでもある。その岐路の過程で社会に迎合はおろか、精神のバランスまで失ってしまう男が、村上演じる五十嵐。「哀しい男ですよね。10代、20代の反抗に理由は要らないけれど、年を重ねれば反抗にも理由が要るじゃないですか。それでも理由はないと哀しいまでに己に言い聞かせている男――それが五十嵐ですよね」。五十嵐は鉄と同じく元「神叉」のメンバーで、第18代目総長の渡辺(中村達也)が溺愛する弟を事故死に追いやってしまい、その復讐に怯えて暮らす“哀しい男”。出所した渡辺は自責の念で腑抜け状態と化していたが、過去の亡霊に怯えきっている五十嵐の恐怖は狂気へと変わる。映画の前半と後半でキャラクターが激変する難役を演じた村上は「苦労した分、楽しかったです」と振り返った上で、「自分の中で五十嵐が勝手に暴走するので、手綱を引き切れていない感じもありました。自分以上、五十嵐以上のモノがスクリーンに映っていると思いましたね」と自信を示す。その五十嵐は『ダークナイト』(08)のジョーカーを連想する狂気のキャラクターで、「熊切監督を始め、映画好きの30代が集まれば、ヒース・レジャーが演じたジョーカーは絶対の存在なわけですよ。それに俳優であれば、大抵はヒール(悪役)を演じたいもので」と熊切和嘉監督とアイデアを出し合いながら共同で生み出していったと明かす。「五十嵐を白くしたかった理由には、ヴィターリー・カネフスキーの『ひとりで生きる』(91)の疫病を患った人間のイメージもあって、その違和感が『莫逆』にも欲しいよねって話していました。違和感って、怖いですよ。それを追求する作業は面白かったですね」。また、「この映画を誰にでも観てほしいと思っていますが、40歳手前の人間たちがズブズブになって頑張っている必死な姿を、今の2012年の人たちにどう映るかが楽しみで(笑)。この映画に出ているメンツって僕が全員意識していた人たちで、皆で『莫逆』という作品を作れたことは今後の僕の俳優人生にとっても絶対にデカいと思う。自分でも何かが上手くいっている作品だと現場でも思ったので、そこを感じてほしいです」と本作をPRした。『莫逆家族 バクギャクファミーリア』2012年9月8日(土)より、ロードショー取材・文・写真:鴇田 崇
2012年08月31日