24歳でこの世を去った20世紀最大のハリウッドスター、ジェームズ・ディーンと、有名になる直前の彼を見出した天才写真家デニス・ストックとの知られざる2週間を描いた『ディーン、君がいた瞬間(とき)』。「U2」、ビョークなど名だたるアーティストに愛される伝説の写真家アントン・コービンがメガホンをとった本作は、第一線で活躍する日本の写真家たちからも絶賛を受けており、さらにいま、実在の写真家を題材とした映画が続々と公開されていることが分かった。『エデンの東』『理由なき反抗』『ジャイアンツ』と立て続けに映画に出演して大きな注目を集め、わずか24歳で急逝したジェームズ・ディーンを『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーン、さらにスターになる前のジェームズの才能を見出した「マグナム・フォト」の写真家デニス・ストックを、『トワイライト』シリーズ以降、革新作に挑戦し続けるロバート・パティンソンが演じる本作。監督は、“ロックの写真家”として知られ、『コントロール』でカンヌ国際映画祭「カメラドール賞」を受賞したアントン・コービン。彼自身が「僕にとってこれは、世間の関心の的である人物を被写体にした写真家の話。僕も写真家を40年やっているから、すごく共感できる」と語っているように、写真家として活躍するからこそ描くことのできた、写真家ストックの視点から見たリアルなディーンを描き、死の直前の一番輝いていた瞬間を捉えている。そんなアントン監督の“被写体”への想いには、日本を代表する有名写真家たちも共鳴。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」のポスター広告シリーズを手掛け、多くのミュージシャンやトップクリエイターから圧倒的に支持を受ける平間至、「STYLE from TOKYO」を軸に国内外でストリートスタイルを発信するシトウレイ、小泉今日子や深津絵里、「SMAP」をはじめ、多くの著名人から信頼を受けて仕事をする若木信吾らが絶賛のコメントを寄せている。また、本作に呼応するかのように、実在した写真家を描いた映画も、続々と公開される。『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』(公開中)は、シカゴのオークションで偶然発見された謎の天才女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーに迫る、アートドキュメンタリー。15万枚以上の作品を残しながら、生前は1枚も公表することがなかったマイヤー。乳母として働いていた彼女が、なぜこれほど優れた写真が撮れたのか?なぜ誰にも作品を見せなかったのか?その謎に迫っていく。また、「ハーパーズ バザー」や「ヴォーグ」など有名ファッション誌の表紙を手がけ、絵画のように豊かな表現力でニューヨークを撮影したカラー写真の先駆者の半生を追うのは、ドキュメンタリー『写真家ソール・ライター急がない人生で見つけた13のこと』(12月5日公開)。「人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃない。何を捨てるかということだ」と語り、あえて名声から距離を置いて生きたソール・ライターの人生が語りかけるものを考えさせてくれる。本作の原題『LIFE』は、ディーンの姿を収めたストックの写真が掲載された「LIFE誌」を意味するだけでなく、ディーンとストック2人の“LIFE=人生”という意味も込めてつけたという。伝説の写真家たちの人生を描く映画から、被写体となった時代をつくった人物たちにも思いを馳せてみては?<コメント>■平間至(写真家)ジェームズ・ディーンの生命は、デニス・ストックの写真によって永遠となった。■操上和美(写真家)ジェームズ・ディーンのあの傑作が生れた瞬間に立会えるなんて凄い映画だ!!■シトウレイ(STYLE from TOKYO photographer )いっぱしのフォトグラファーとして成功することに固執するデニスと、自分らしく自由に生きる事に固執するディーン。「表現する」ということを生業にしている人たちへの(ある意味反面教師的ともいえる)学び、がこの物語にはある。■藤代冥砂(写真家)何かを創り出したいのに、うまくいかない人々に見てほしい。純粋さ、反抗、苛立ち、本当の自分への憧憬。これらはずっとずっと物を創り出す場所にいつでも存在してしまう。だが、そこを通らなくてはあちら側へは行けないのだ。俳優と写真家の若き才能の出会いを追ったこの作品は、そのことを改めて教えてくれる。■若木信吾(写真家)傑作が生まれる瞬間は周囲が気がつかないうちに訪れている。写真とはそういうものだと教えてくれる映画だ。役者がプライベートをさらけ出すこととプライベートを演じることの境界線を越える瞬間を、写真家がルポルタージュとステージドフォトの境界線を越える瞬間を、ナイーブ若者二人が手探りでつかんでいく過程を僕達はこの映画を通して見ることができる。傑作写真誕生の瞬間を描くことができた貴重な映画だ。『ディーン、君がいた瞬間(とき)』は12月19日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月30日ヴィヴィアン・ウエストウッドが装丁をデザインした『不思議の国のアリス・150周年記念アニバーサリーエディション』の発売を記念したパーティーが11月28日、東京・南青山のIDOLで行われた。会場にはヴィヴィアン本人が好きだという同書・第7章「MAD HATTER’S TEA PARTY」の世界で空間を演出。28日に行われたパーティー会場にはヴィヴィアン・ウエストウッドのヴィンテージドレスと共に、帽子のアーカイブが展示された。招待客も「MAD HATTER」のドレスコードに沿って、ルイス・キャロルの“帽子屋”をそれぞれのヴィヴィンアンのコードで装い、骨董通りにビッグハットが集まった。この「MAD HATTER’S TEA PARTY」をモチーフにしたインストアイベントが、11月29日から12月6 日まで、ヴィヴィアン・ウエストウッド青山店とヴィヴィアン・ウエストウッド マン表参道店で行われる。インストアイベントでは15-16AWコレクションでも発表されたマウンテンハット(ブラック・ボルドー、キャメル 各4万1,000円)、ピルグリムハット(15万円)を数量限定で発売。また、書籍『不思議の国のアリス』150周年記念アニバーサリーエディション(3,600円)も両店舗で扱われる。(ピルグリムハットはヴィヴィアン・ウエストウッド マン表参道店でのみの販売)ヴィヴィアン本人は、この特別エディションに装丁デザインだけではなく、序文も寄稿しており、自分にとって著者のルイス・キャロルとこの物語が、いかに重要な意味を持っているか語っている。そして「子供たちよ!お気楽に生きないようにね。あなたが見ているものは、そう見えているように仕組まれているだけで、それがすべてではないのよ」と、彼女らしいメッセージを贈っている。Text:野田達哉
2015年11月29日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が、クリスマスに向けたチャリティープロジェクトとして、コンテンポラリー・ブリティッシュレストラン・aqua shardとコラボレーションし、クリスマスツリーと限定スイーツを制作した。約5.5メートルの壮大なクリスマスツリーは、ヴィヴィアン・ウエストウッドと夫でありデザインパートナーのアンドレアス・クロンターラーが特別にデザインを手掛けたもの。ふたりが後援者として何年もサポートしてきた、南アメリカやアフリカ、オセアニアの熱帯雨林を現地コミュニティーの管理下に戻すべく活動する熱帯雨林保護団体のCool Earthとの協業の一環として制作された。ツリーには、繊細な豆電球やCool Earthの支援を受けるアワジュン族の女性が作ったビーズ細工などを装飾。ツリーの周りをレースのパッチワークの幕で包むことで熱帯雨林保護の重要性も表現された。同レストランでは、このツリーの他、ペルーのアシャニンカ族によって栽培されたカカオを用いた特別パッケージの限定チョコレート(3.95ユーロ)を、aqua shard及びオンラインで販売。包装紙はヴィヴィアン・ウエストウッドとCool Earthがアシャニンカ族の衣服に用いられる伝統的な模様からインスピレーションを受けてデザインされた。ヴィヴィアン・ウエストウッドのグラフィック“destroy”の格子柄の他、“Time to Act”、“Mirror the World”といった地球と熱帯雨林保護に関連するメッセージもあしらわれている。また、このチョコレートを用いたデザートも提供する。メニューのラインアップは、キャンディーをあしらったチョコレートのムースや、ソフトメレンゲとピスタチオのパルフェ、プラムマシュマロとシャーベット、ワインゼリーとクランベリークリームの盛り合わせなど。バーでは、ウィスキー「Johnnie Walker Blue Label」を使ったチョコレートカクテルも販売する。なお、チョコレートやデザートの収益は、すべてCool Earthの熱帯雨林保護パートナーに寄付される。
2015年11月13日ヴィヴィアン・ウエストウッド アングロマニア(Vivienne Westwood Anglomania)とモーフィー(mophie)のコラボレーションによるモバイルバッテリー(9,500円)が、10月30日に発売される。モーフィーは、アップル社(Apple)認定のアクセサリー製品として、iPhone用のケース一体型バッテリーを世界で初めて開発したパイオニア的なメーカー。今回発売されるモバイルバッテリーは、モーフィーによるライトニングケーブルを内蔵したiPhone・iPodの充電が可能なキーホルダー付きの小型軽量モバイルバッテリー“Power reserve”をベースに製作された。本体はブラックをベースに、表面にはアングロマニアのアイコンであるカットラスとORBを、裏面にはブランドロゴがイエローでプリントされた。取り扱いは、ヴィヴィアン・ ウエストウッド アングロマニアのラフォーレ原宿店、名古屋パルコ店、ルクア大阪店、なんばパークス店、博多阪急店。
2015年10月30日ヴィヴィアン・ウエストウッド・ゴールドレーベル(Vivienne Westwood Gold Label)が16SSコレクションのルックを公開した。同コレクションは、“Mirror the World”と題したショーで発表された。
2015年10月18日自分が実際に旅をしていなくても、まるでその街にいてその街の何気ない日常を目撃させてくれるような──素晴らしいストリート写真はそんな不思議な力を持っています。ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』のヴィヴィアンはまさにその“素晴らしい”ストリート写真家のひとり。ただ、少し変わっているのは、彼女は生前、ストリート写真家として活躍していたわけではなく、死後、彼女の私物がある理由でオークションにかけられ、その中にあったネガをひとりの青年が手にしたことから写真家ヴィヴィアン・マイヤーが世間に知られるようになったことです。そのきっかけは青年ジョン・マルーフ。彼は彼女が遺した大量のネガを落札し、現像し、彼女のブログを作りそこに写真を掲載。そして、このドキュメンタリー映画を作りました。多くのドキュメンタリーは、ある人物に密着してその人の人生を追いかけたり、到底自分では行けないような大自然を見せてくれたり、ときには真実を明らかにしたり…。そのなかでストリート写真を題材にした最近のドキュメンタリーものと言えば、『ビル・カニンガム&ニューヨーク』や『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』などがありますが、前者は有名なストリート写真家、後者は年をとっても自分らしくファッションを楽しんでいる60歳以上女性たち。彼らのニューヨークでの生活を描いたものでした。『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』がそれらと違うのは、彼女が撮った15万枚の写真からそれを撮った本人=ヴィヴィアンがどんな人物だったのか、写真をヒントにヴィヴィアン・マイヤーの人物像、人生を探していくことです。彼女はいったい何者なのか知りたくて、気づくとのめり込んで見入ってしまう。彼女の撮った写真が映し出されるたびに、そこに写っている被写体以上に、彼女はその瞬間、何に刺激されシャッターを切ったのか…を考えてしまう。この映画を観たあとは、きっと街の景色が違って見えるはずです。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)■関連作品:ヴィヴィアン・マイヤーを探して 2015年10月10日シアター・イメージ・フォーラムほか全国にて公開(C) 2013 RAVINE PICTURES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2015年10月15日ヴィヴィアン・マイヤーという写真家のことは、もちろんご存じありませんよね? 生涯で15万枚以上の作品を残しながら、一度も発表することなく、乳母や家政婦として働き、2007年、オークションで偶然ネガが発見されるまでは、その存在をまったく知られることなく、2009年に83歳でこの世を去った、変わり者の女性のことは。彼女のネガを競り落とした青年が、写真の一部をブログにアップすると爆発的な人気が出て驚き、プリントを売って製作費を稼ぎながら、謎だった彼女を探す旅に出て、彼女を知る人々のインタビューも含め、ドキュメンタリーで描いたのがこの映画。まさに、事実は小説よりも奇なり! 今まで、こんな不思議な魅力の映画は観たことがありません。乳母だった彼女が死後、写真家として脚光を浴びるまでの旅路その青年がシカゴ在住の監督、ジョン・マルーフです。歴史の資料としてシカゴの風景写真を探している時、地元のガラクタや中古家具を扱うオークションハウスで、古い革張りの箱に入ったネガを落札。撮影者はヴィヴィアン・マイヤーとあるけれど、知らない名前で、検索してみても1件もヒットなし。初めてヒットしたのは、それから2年後、彼女がつい数日前に亡くなった、という死亡記事でした。そこから、彼は生前のヴィヴィアンを知る人物を探し当てるのですが、その人はなんと「彼女は僕のナニー(乳母)だった」と…。乳母だった人が、なぜこんなに優れた写真を撮影できたのか? 彼のヴィヴィアンを探す旅が始まります。生涯独身だった彼女の晩年の生活を援助していたのは、かつて彼女が乳母を務めていた家族でした。彼らのおかげで、さらに膨大なネガ、未現像フィルム、8mmや16mmの映像素材、カセットテープ、それどころか、ブラウス、コート、帽子、靴、レシートに書いたメモの類いまでを入手。そして、ジョンの旅はフランスにまで及びます。20世紀最高のストリート写真家の謎めいた数奇な人生彼女を知る人々は、口々に「変り者」「秘密主義」「孤独な人だった」と語りますが、彼女が写真を大量に遺していたことは誰も知りません。フランス訛りから、フランス人だとも思われていたヴィヴィアン。彼女の両親は、彼女が幼い時に離婚しているのですが、ある時期、ヴィヴィアンは母親の母国であるフランスと行き来していたことが判明します。ジョンが南フランスの村を訪ね、彼女が現像屋に「光沢でなくつや消しで」などと、プリントの指示を細かく出していたことを知り、発表するつもりがなかった写真を世に出してしまって悪かったかも… と懸念していた彼が勇気づけられるシーンは印象的でした。プロの写真家たちから「彼女は真の写真家」「驚くべき洞察力」「発表していれば成功できたのに…」と評されるヴィヴィアンの写真。ニューヨーク、ロンドン、パリを始め、世界各地を巡回中の展覧会は、その美術館史上最高の動員となったり、全米での写真集の売り上げNO.1を記録したり。なぜ発表しなかったのか、謎は深まるばかりです。引きこもって溜め込んだ新聞紙に埋もれて暮らした晩年ザンバラ髪に男物のシャツとだぶだぶのコート、足元はアーミーブーツで、愛機ローライフレックスを首から下げ、ファインダーを上から覗き込み、被写体に体当たりで撮影していたヴィヴィアン。彼女が好んで撮るのは、スラム街の人々、泣いている子供、堵殺場など、人間の負の側面を思わせる写真。ただの浮浪者にしか見えない男の写真を購入した、俳優ティム・ロスの「最貧の姿の男なのに幸せそうなんだ」という言葉が刺さります。ハッとさせられる視点や構図は、ダイアン・アーバスやブラッサイを思わせますが、長く住まわせてもらっていた部屋には、美術関係の書籍はなく、足の踏み場もないほど新聞が堆積していたとか。グロテスクで不条理な事件、人間の愚かさが露呈した事件に興味津々だったという彼女には、ジャーナリスティックな感性、作家のカポーティめいた好奇心があったのかもしれない、と思ったり。アーティストとしてはアウトサイダーだったヴィヴィアンの人生が、ミステリアスなまま、心の奥底に沈殿して離れません。作品を公表していたら、20世紀の写真史を変えていたかもしれないヴィヴィアン・マイヤーを、この映画を観て、あなたも探す旅に出てみませんか? 「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」▼予告編監督:ジョン・マルーフ、チャーリー・シスケル出演:ヴィヴィン・マイヤー、ジョン・マルーフ、ティム・ロス 他2015年10月10日(土) シアター・イメージ・フォーラムほか全国順次ロードショー
2015年09月29日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が10月24日、新作ウォッチコレクション「ダイヤモンド シェル(Diamond Shell)」(4万6,000円~5万2,000円)を発売する。様々な女性が使いやすいよう、繊細かつクラシックなデザインに仕上げられた同コレクション。ダイヤル中央には、ヴィヴィアン・ウエストウッドを象徴するオーブ(ORB)が柔らかなシェルの色合いで繊細に描かれ、フェイスの4箇所にスワロフスキークリスタルを施すことで、特別な雰囲気が漂う演出がなされている。同コレクションの発売を記念して、ヴィヴィアン・ウエストウッドウォッチの購入者に先着でノベルティをプレゼントするキャンペーンも実施される。
2015年09月16日本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた“発見された”天才写真家に迫るドキュメンタリー『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』。この度、本作のメインビジュアルがひと足先に公開された。2007年、シカゴ在住のある青年がオークションで偶然発見し、380ドルで落札した大量のネガ。その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が次から次へと寄せられる。この奇跡の大発見を世界の主要メディアが絶賛、写真集は全米売り上げNo.1を記録し、NY・パリ・ロンドンでいち早く開かれた展覧会には数多くの人々が押し寄せるほど。その写真の撮影者の名前は、ヴィヴィアン・マイヤー。すでに故人であり、15満点以上の作品を残しながら、生前1枚も作品を公表することはなかった。本作では、彼女のミステリアスな生涯と人物像が、関係者のインタビューや系図学者のリサーチによって徐々に明かされていく。監督を務めるのは、世紀の発見の張本人であるジョン・マルーフと、『ボウリング・フォー・コロンバイン』(マイケル・ムーア監督)のフィールド・プロデューサーを務め、エミー賞ノミネートのテレビドキュメンタリーの脚本家・プロデューサーのチャーリー・シスケル。本作は、世界各国の映画祭で上映され、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ大きな話題となっている。決して素性を明かさずナニーとして働いてい彼女が、なぜこれほど優れた写真を撮ることができたのか?そしてなぜ誰にも作品を見せなかったのか?作品が発表されていたら、20世紀の写真史は変わっていたかもしれないとも言われる“発見された”天才写真家の生涯を覗いてみて。『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』は10月、シアター・イメージ・フォーラムほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月14日死後、才能が世に認められるということは、アートの世界では時として起こるーー近年、その顕著な人物として挙げるならば、女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーだろう。そんな彼女の物語を収め、本年度「アカデミー賞」にて長編ドキュメンタリー部門にノミネートされたアート・ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』が今秋、日本で公開されることが決定した。物語の発端は、07年、シカゴ在住の青年ジョン・マルーフがオークションで大量の古い写真ネガを購入したことに始まる。その一部をブログにアップしたところ、熱狂的な賛辞が続々と寄せられた。この現象を世界各国のメディアは大々的に報じ、さらにその才能は広く知られるところとなり、その写真をまとめた写真集は全米売り上げでNo.1を記録。ニューヨーク、パリ、ロンドンで展覧会が開かれると人々が押し寄せた。写真の撮影者の名前は、ヴィヴィアン・マイヤー。話題になった当時はすでに故人、生前の職業はナニー(乳母)だった。15万点以上の作品を残しながら、1枚も公表することがなかったという。ヴィヴィアン・マイヤーが大きな注目を集めた理由は、優れた写真の才能の他にもう一つある。不詳であることーー生前、偽名を使って素性を隠していたことで、彼女が何者で、どこから来て、どんな想いでシャッターを切っていたのか、そのミステリアスな人物像も彼女の魅力となっている。「何故、これほど優れた写真を撮ることができたのか?」、「なぜ誰にも作品を見せなかったのか?」、その才能の痕跡だけが現在に残されたのだ。20世紀の写真史を変えていたかもしれない、と言われるヴィヴィアン・マイヤー。本作は、ヴィヴィアンが誰にも見せることが無かった15万枚にもおよぶ、当時のニューヨークを収めた貴重なポートレイトの数々を紹介。さらに彼女のミステリアスな生涯を、関係者のインタビューや系図学者のリサーチによって紐解いていく。監督は、ヴィヴィアン・マイヤーという才能を見つけ出した張本人ジョン・マルーフと、マイケル・ムーア監督作『ボウリング・フォー・コロンバイン』(’02)でフィールド・プロデューサーを務めたチャーリー・シスケルが務めている。映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』は10月、シアター・イメージ・フォーラムほか全国にて順次公開。
2015年08月14日3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)が15-16AWコレクションのキャンペーンビジュアルを公開した。3.1 フィリップ リムのデザインの根源でもある“Romancing Reality(ロマンシング・リアリティ)”がコンセプトとなった同キャンペーンでは、先シーズンに引き続き、フォトグラファーにヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)を起用。15-16AWコレクションのテーマである“秩序に対する挑戦”を基に、 “幸福への挑戦”をし続ける国・ブータンにて撮影された。今回の撮影ではヘアやメイクアップアーティスト、スタイリストなどは起用しておらず、モデルもすべてストリートキャスティングで、これまでにモデル経験のないローカルモデルが起用された。ブータンの人と風土のありのままの姿が、ヴィヴィアン・サッセンのレンズを通すことでロマンチックに解釈されたビジュアルとなっている。
2015年07月31日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)のブライダルコレクションが、7月18日より「ロンハーマン(Ron Herman)」逗子マリーナ店で発売されている。ロンドン、アメリカ以外では、ヴィヴィアン・ウエストウッドのブライダルコレクションを本格展開する初の店舗となるロンハーマン逗子マリーナ店。併設するカフェでは、リビエラ東京とコラボレートした「リビエラウェディング ロンハーマン」を展開し、コレクションの中から厳選したアイコニックなブライダルドレス6型を始め、ヴェール、ペチコートなどを取り揃える。ドレスのラインアップは、ウエストにボウをあしらったノンコルセットのストラップレスドレス「Long Cappon」や、18世紀の衣装にインスパイアされた実験的なパターンカッティングを表現した「Bird of Paradise」、特有のドレープと大きく開いた背中、スリットが特徴的な「Long Delicate Drape」、スイートハートネックラインをヴィヴィアン・ウエストウッドらしい解釈で仕上げたミカドシルク素材の「Trinket Corset」など。さらにキャップスリーブ、ストラップレス、アシンメトリー、ホルターネックなど一日を通してシーンごとに様々な着方が出来る「Long Ball Tie」や、ヴィヴィアン・ウエストウッドを象徴する「Long Cocotte」、繊細なアイボリーのチュール製ヴェール「Illusion veil」も揃えられている。
2015年07月21日アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット夫妻が、末っ子の双子の誕生日をアイススケート・リンクで祝った。「TMZ.com」によると、2日前の10日(現地時間)にも、ブラッドたちはノックスとヴィヴィアンを連れてお出かけしていた。まずサンドイッチ専門店「Subway」で大人用にサンドイッチ2つとキッズ・メニューを2つテイクアウト。ランチを済ませた後、トイザらスでプレゼントのおもちゃを購入している。夫妻は12日(現地時間)、6人の子どもたちの末っ子にあたる双子のノックスとヴィヴィアンの7歳の誕生パーティをロサンゼルスのアイススケート・リンクで開いた。パーティには双子の兄姉4人(13歳のマドックス、11歳のパックス、10歳のザハラ、9歳のシャイロ)、子どもたちの友達も招かれた。「Us Weekly」によると、ブラッドたちはバスをチャーターし、12日午後(現地時間)に子どもたちをロサンゼルスのアイスランド・アイススケーティング・センターに連れて行ったという。みんなは2時間ほどスケートをして、氷上で思いっきり楽しんだという。(text:Yuki Tominaga)
2015年07月15日ヴィヴィアン・ウエストウッドのメンズコレクションは、既にトレンドやスタイルの提案ではなく、彼女の社会的な姿勢のメッセージのための場としての意味合いがシーズン毎に高まっている。22日ミラノで発表された2016春夏メンズコレクションのテーマは「政治家は犯罪者だ!キャンペーン(Politicians are Criminals Campaign)」。おそらく多くのファッションジャーナリストと呼ばれる人達自身は気がついているだろうが(気がついていなければ問題だが)、PRと密接に結びついているファッションメディアにおいて、本来のジャーナリズムは存在しないし、批評は存在するがSNSが主流になった今、さほど必要な存在ではない。ヴィヴィアンはそのことを数シーズン前から逆手に取って、社会的な活動の場として、メンズコレクションの場を活用してきている。ファッションが自己の主張の表現手段であるというパンクの精神から言えば本道だが、着る側ではなく、作る側から明確に言葉として発信し続ける行為は他に例を見ない。それが彼女のビジネスマインドとどう結びついてるのかは、知る由もないが。あえて、今シーズンの傾向を言えば、レーシーなニットを初め、パンキーなニットがアイコンアイテム。アーシーなカラーパレットとプリミティブ柄のニットとフォトコラージュのプリントのシルク素材、スキニータイツに超ワイドウエストのパンツなど対極の提案が目立ち、ジェンダーレスな方向性が強まる一方で、エフォートレスなアイテムも登場と、幅の広いアイテムで構成されたコレクションとなった。今回、コレクションを取材したメディアとして、彼女の署名入りのプレスリリースの全文を以下に掲載する。WEBメディアには文字に制限がないので、載せない意味が見あたらない。載せないということは自主規制しているということで、それがおそらく、彼女の言うゲームなのでは?(以下、和訳済プレスリリース原文ママ)政治家は犯罪者である。“犯罪者”と声に出そう。それが無意識にできるようになるまで言い続けよう。 それは私たちが直面する危機への認識を高める。これらの“犯罪者”が地球温暖化を引き起こすのである。 それは地球における生態系の大規模な消滅を意味する。私たち人類を含めて。そのうち歯止めが効かなくなるだろう。それは急速に起こる。 政治は犯罪者たちに乗っ取られてしまった。政治家たち!さあ彼らを“犯罪者”と呼ぼう。 この運動で、本当の政治家は誰なのか世論を募る。私たちは敬意を持って彼らを政治家と呼ぶだろう。 犯罪者たちは、巨大独占企業や中央銀行と結託してゲームをしている。私たちはそのコマである。彼らは私たちをその他大勢と呼ぶ。私たちは使い捨てである。彼らにとって重要なのは人々ではなく利益である。 彼らは法を超越し、思うがままにルールを変更する。近年、私たちの人権は急速に失われつつある。 主流メディアは政治家が私たちをだますのに一役買っている。例えば、緊縮政策を受け入れる事が貯蓄につながるかのように見せかけている。したがって人々は貯蓄できていると思っている。しかし緊縮政策はただ単に富を貧困層から富裕層へ移転しているだけである。 犯罪者たちは私たちに手の内を見せ、彼らの犯罪者たる立場に非常に満足している。私は彼らがそこまで勝利を確信し得るとは思いもしなかったが、現在の彼らの興味は独占企業と銀行との完全な合体である。そして銀行は勝つようにできている。 もしあなたがまだ知らないなら、Transatlantic Trade and Investment Partnership (TTIP:環大西洋貿易投資パートナーシップ)の犯罪的な工作操作についてインターネットで調べてみよう。これは巨大独占企業に地球を破壊する権利を与え得る。誰も彼らを阻む事はできない。私たちの自由は永遠に失われるだろう。 あなたへの2つのゲーム ルーレット:ディーラーが主流メディアを表すジョーカーである。彼は私たちに何を提示しているだろう。犯罪者と巨大企業と銀行によってプレイされるこのゲームによると、私たちに選択の余地はない。 彼らは同じ種類の人間である。 チェッカー/全滅:顔のない悪魔、つまり中央銀行以外は誰もいない。もしこのゲームで貧困層から富裕層へ送金し続ければ、最後に残るのは顔のない悪魔だけである。開拓する市場も残らない。勝利のために戦おう! 中央銀行がどのように金融政策を実施し世界を支配しているかは、www.climaterevolution.co.uk へtext:ファッションヘッドライン編集顧問 野田達哉
2015年06月23日ヴィヴィアン・ウエストウッド マン(Vivienne Westwood MAN)が6月21日22時(現地時間21日15時)、2016春夏 ミラノファッションウィークで開催するランウエイショーを公式サイトなどでライブ配信する。※会場の都合で遅れる場合あり。
2015年06月19日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)とケイト・モス(Kate Moss)、男性ファッション誌『アナザー・マン(Another Man)』が6月15日、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のユニセックスオーダーメイドのローンチと『アナザー・マン』の10周年を記念した、「サイケデリック・ユニセックス」パーティーをロンドンにて開催した。パーティーにはファッション、音楽業界の著名人や過去10年に渡り同誌に貢献してきた人々などが招待された。出席者はケイト・モスやヴィヴィアン・ウエストウッドを始め、アリスター・マッキー(Alister Mackie)、ジャービス・コッカー(Jarvis Cocker)、デヴィッド・シムズ(David Sims)など。さらに、今秋よりロンドンの「ヴィヴィアン・ウエストウッド マン」のショップで展開がスタートする、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のユニセックスオーダーメイドのローンチにあわせ、同コレクションを身にまとったモデルの一団も参加した。会場では、ベルヴェデール・ウォッカによるスペシャルカクテルや、ポーリッシュ・ミュール、ルイナール・シャンパンなどのドリンクが振舞われた。さらにティム・ロッキンスのDJによるロックサウンドや、テレグラム(Telegram)によるサイケデリックなライブ・パフォーマンスも行われ、ハイテンションな一夜となったようだ。
2015年06月17日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。本日は洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■「Self-Portraits」ヴィヴィアン・マイヤー(Vivian Maier)2007年、不動産エージェントで働く青年、ジョン・マルーフがオークションを通じて写真のネガが沢山詰まった段ボール箱を購入。そのネガをスキャンしてみると、1950 年代頃からのシカゴの街と人々が浮かび上がる。撮影者を辿ると、それは既にこの世を去っていた一人の家政婦ヴィヴィアン・マイヤーが私生活をひっそり納めたものであったことが判明。この発掘をきっかけにジョン自身が監督となって制作したドキュメンタリー映画『Finding Vivian Maier(ヴィヴィアン・マイヤーを探して)』が公開され、彼女はストリートフォトグラファーとして伝説的存在となった。本書は、そんな彼女のセルフ・ポートレート写真集。自分自身というよりも、自分を含んだ構図、周りの造形にフォーカスしたような1枚1枚となり、どこに彼女が写り込んでいるのか探す楽しみも見い出す事のできる1冊だ。【書籍情報】「Self-Portraits」著者:Vivian Maier出版社:powerHouse Books言語:英語ハードカバー/120ページ/280x250mm発刊:2013年価格:7,990円
2015年06月07日デザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が5月28日、児童サポート団体「The Kid’s Company」と「Rays of Sunshine」の子供たちを20人以上招待し、『不思議の国のアリス』の朗読会を開催した。会場となったのは、ロンドン・コンデュイットストリートにある「ヴィヴィアン・ウエストウッド」の旗艦店。当日は会場に白ウサギやマッドハッター、ハートの女王などの置物などが並べられ、作中に登場する“マッドハッターのティーパーティ”を再現した。ヴィヴィアン・ウエストウッドは子供たち全員が座るのを待つと、ルイス・キャロルの物語について熱のこもった説明を始めた。その後、ヴィヴィアン・ウエストウッドが一番好きな章である“マッドなティーパーティ”を朗読。さらに、朗読会と合わせて、『不思議の国のアリス』150周年を祝して制作された同書のスペシャルエディションの発売を記念したインストアティーパーティも実施。ゲストにはミニレモンケーキやミニヴィクトリアスポンジケーキ、レモンとローズのアリスビスケット、などのメニューが提供された。さらに、子供たちにはホームメイドレモネードが、大人たちはティーカップやジャム瓶に入ったモティート(緑茶で作るノンアルコールのモヒート)やベイクウェルタルトカクテルなども振る舞われた。なお、『不思議の国のアリス』のスペシャルエディションは、ヴィヴィアン・ウエストウッドがデザインを担当。カバーデザインには、ハーレクインのひし形模様からインスパイアされたという、ブランドで80年代から使用されてきたプリントが採用された。
2015年06月01日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が今シーズン、バッグとTシャツでコラボアイテムを発表したイタリアのサイケデリックアーティスト、マッテオ・グアルナッチャ(Matteo Guarnaccia)が来日した。ヴィヴィアン・ウエストウッド青山店とヴィヴィアン・ウエストウッド マン表参道店の両店で開催されている自身の作品の特別展に合わせて来日したもので、日本ではあまり知られていないイタリアのヒッピームーブメントを代表する彼の作品を見る貴重な機会となった。ドノバンやバーズなどのアルバムジャケットや、ジミ・へンドリックス、ボブ・ディラン、ジェリー・ガルシアなどのミュージシャンのイラスト、雑誌やポスターなどでサイケな作品を発表し、ヴィヴィアンとはシューズの作品でも知られている。今回はイラスト、コラージュなどの自身のアーカイブを両店舗で展示している。エキジビションは彼の作品をプリントしたクラッチバッグ、ボストンバッグとTシャツのコラボアイテムが9日に発売されるタイミングに合わせ、東京だけで開催。青山店3階では、マッテオがミラノから持ち込んだサイケプリントのクッションや、ヒッピーカルチャーに影響を与えた人物を彼が描いた出版物(非売品)なども展示されている。「ヴィヴィアンと一緒に仕事をするようになったのは今から20年以上前のこと。最初に出会ったのはロンドンだったけれど、それ以来、お互いのアトリエを行き来するようになって、毎回いろんなことを二人で話すんだ。今回、展示している作品もヴィヴィアンが僕のミラノアトリエに来て、アーカイブの中から二人で選んだものなんだ」とマッテオ。「ヴィヴィアンはパンクで、僕はヒッピー。ムーブメントは違っていても、彼女が常に社会に対してキチンと物を発言するという姿勢に共感している。毎シーズン発表されるコレクションのメッセージとともに、アクティビストとして活動している彼女自身それは変わらないし、彼女の作品こそがまさに“ヘリテイジ”。今回描いた絵もそれを表現している」とマッテオが話すそのイラストはニュースペーパー風。世界中を旅したイタリアンヒッピーのレジェンドだが、日本を訪れるのは12年振りで2回目。レセプションに訪れた多くの日本の若いヴィヴィアンファンに囲まれ、楽しそうにサインをする彼に「最も影響を受けたアーティストは?」と質問すると、「うーん。それは難しい。最近は自分がイタリア人ということもあって、ルネッサンスに思いを馳せることが多いんだよ」と笑った。マッテオ・グアルナッチャの特別展はヴィヴィアン・ウエストウッド青山店、ヴィヴィアン・ウエストウッド マン表参道店の両店で5月24日まで開催。
2015年05月12日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)は、5月11日から19日まで伊勢丹新宿店で開催される「グローバルグリーンキャンペーン」に参加。新作のEFIアフリカバッグコレクションを発売する。会場は伊勢丹新宿店本館3階センターパークのザ・ステージ#3。EFI(エシカル・ファッション・イニシアティブ)は“Not Charity, Just Work”をスローガンに掲げ、アフリカやハイチ、パレスチナといった貧困地域に暮らす人々の手仕事と、世界のファッションブランドやリテーラーを結びつけるサポートを行う団体。ブランドでは過去10シーズンに渡り、西アフリカでハンドメイドしたバッグをEFIとのコラボレーションで展開してきた。今回はプロジェクトの10周年を記念し、先行販売の2型を含む、15SSシーズンの新作となるEFIアフリカバッグコレクションから全21型をそろえる。ラインアップは「スクイグル・レオパード・トート」(4万2,000円)や「スクイグル・ショッパー」(4万円)など。EFIとのコラボについて、ヴィヴィアン・ウエストウッドは「このプロジェクトが他の慈善事業と異なるのは、世界で最も貧しい人々が収入を得る事で、地域全体の利益につながるという点です。金銭的な利益だけではなく、仕事が彼らに新しく、かつ生涯にわたり有効な技術を与え、彼ら自身で他の仕事やプロジェクトに発展させる能力を身に付けることが出来るのです」と語っている。なお、グローバルグリーンキャンペーンでは毎年伊勢丹で、エコや地域支援、社会貢献に繋がる様々なものを紹介している。13年には「マルニ(MARNI)」とコラボして、ケニアで作られたアイテムの展示や販売を行っている。
2015年04月21日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が5月9日、サイケデリックアーティストのマッテオ・グアルナッチャ(Matteo Guarnaccia)とのコラボアイテムを発売する。マッテオ・グアルナッチャはイタリアのアンダーグラウンドカルチャーを代表するアーティスト。古代文化と近代的なテクニックを融合させることで、これまでの文化を崩壊するような斬新かつ新しい作品を発表してきた。これまでにイタリア国内を中心に、日本を含む世界各地で個展を開催している。今回マッテオはブランドと、そのデザイナーであるヴィヴィアン・ウエストウッドをオマージュした、極めてパーソナルなイラストを製作。パイレーツブーツやボンデージジャケットなどのブランドのアイコニックなアイテム、アクティビストとしてのヴィヴィアンの人生における決定的な瞬間をユニークに描き出した。このイラストがプリントされたアイテムのうち、クラッチバッグ(3万円)はニュースペーパー風の色彩が、まるで本物の新聞のように感じさせる。なめし革とのコントラストも印象的だ。一方、ボストンバッグ(4万円)は世界中を旅してきたマッテオならではの感性が活かされたアイテム。これらはホワイトとライムグリーンの2色で展開される。一方、後ろに機能的なバックポケットがあしらわれたTシャツ(1万7,000円)は、ライトブルー×バーガンディ、グレー×ブラックの2色をそろえた。取り扱い店舗はヴィヴィアン・ウエストウッド マン、及びヴィヴィアン・ウエストウッドレッドレーベルの一部店舗、インポート取扱いショップ限定店など。また、5月8日から24日までの期間中、ヴィヴィアン・ウエストウッド 青山店、ヴィヴィアン・ウエストウッド マン 表参道店では、今回のコラボを記念してマッテオの作品が特別に展示される。
2015年04月20日ロサンゼルスの四つ星ホテル「ロンドン・ウエスト・ハリウッド」が、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」にインスパイアされた、1万1,000平方フィートの2階建てペントハウスを改装中だ。完成は5月18日を予定。今回の改装ではロサンゼルスでも最大規模となるペントハウスに、ヴィヴィアン・ウエストウッドの装飾品やアートが配置された。2,000平方フィートの広々としたグランドサロンには、ブランドのクッションや装飾品をアクセントにした大きなコーナーソファーをはじめ、特注のキャビネットや高級家具などをレイアウト。中央にはハンドメイドのチベットウールを用いた、特注品の大きなラグが敷かれる。そこには81年のパイレーツコレクションで発表されて以来、ブランドアイコンとなったスクイグル柄がプリントされている。その他、ペントハウスの2階部分に三つ並べて新設された、1,600~2,200平方フィートのメトロポリタンスイートは高級住宅をイメージしたもの。マスターベッドルームには“Adventure”と題したヴィヴィアン・ウエストウッドの壁飾りが配置されている。その他、01SSコレクション「Exploration」のデザインを用いたハンドタペストリーなど、ブランドならではのインテリアを展開。5,000平方フィートの専有ルーフトップテラスからは、眼下にロサンゼルスの眺望を見渡すことが出来る。なお、スイートにはヴィヴィアン・ウエストウッド仕様のアメニティーを用意。宿泊客はウエスト・ハリウッドのヴィヴィアン・ウエストウッドショップにて、全商品スペシャルディスカウントによる1時間のプライベートショッピングが楽しめる。今回の新装オープンについて、ヴィヴィアン・ウエストウッドのデザインパートナーでクリエイティブディレクターのアンドレアス・クロンターラーは「私たちはこのラグジュアリーなアパートメントに、ブランドのエッセンスを与えられるようなラグや壁掛け、カーテンやクッションなどを厳選しました。私たちのデザインがインテリアの一部として生まれ変わるのを見れてとてもエキサイティングでした」と語っている。
2015年04月16日ヴィヴィアン・ウエストウッド マン(Vivienne Westwood MAN)が4月29日に広島店(広島県広島市中区三川町5-10)をオープンする。ヴィヴィアン・ウエストウッドのメンズラインでは国内で2店舗目、西日本では初の路面店となる同ショップ。最新のデザインコンセプトを採用した店内では、インポートコレクションやライセンスラインをはじめ、シューズ、バッグ、アクセサリー雑貨までをフルラインアップで展開する。更に、オープンを記念して、ロンドンのオリジナルブティック「ワールズ・エンド」で展開中の「SAVE THE ARCTIC Tシャツ」(1万4,000円)を限定販売。白を基調としたTシャツには、フラグを突き立てたハート型の地球がでかでかとプリントされている。また、2万円以上の購入者には、ノベルティもプレゼントする予定だ。
2015年04月08日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が15年秋、ニューヨークに初の旗艦店をオープンする。ロサンゼルス、ホノルルに続く、アメリカでは3店舗目となる同ショップ。ラグジュアリーショッピングエリアであるマンハッタン・ミッドタウンの中心に位置し、戦前にはタウンハウスだった建物が使用された。フランス発祥のボザール様式による6階建てとなっており、約4,500平方メートルとブランド史上最大となる売り場面積を誇る。同店ではブランドの新たなデザインコンセプトとなる“独自のブリティッシュスタイルでモダンとクラシックを融合”を表現。店内は3フロアで構成され、「ゴールドレーベル」「レッドレーベル」「アングロマニア」「マン」のレディトゥウエアからアクセサリーラインまでを幅広く展開する。その他、ブライダルコレクションや「ゴールドレーベル」のカプセルコレクションなどのデミクチュールピースを展示。フィッティングのためのイブニングウエアサロンも併設される。更に、通常ロンドンのブティック「ワールズエンド」で限定販売されている、独創性あふれるコレクションの中から、厳選されたアイテムを販売する予定だ。今回のオープンについて、クリエーティブディレクターでデザインパートナーのアンドレアス・クロンターラーは、「ロンドンに次ぐフラッグシップの場所として、私は常にニューヨークを望んでいたので、願いが叶ったというわけです。ニューヨークには壮観な風景があります。メトロポリタン・ミュージアムはまさにその一部でしょう。私たちが出店に選んだ建物は、雰囲気が素晴らしく完璧な場所です」と語っている。
2015年03月26日デザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)がデザインを手掛けた、『不思議の国のアリス』の150周年記念スペシャルエディションが発売される。ペンギン・ランダムハウスのヴィンテージクラシックシリーズから発刊されている、ルイス・キャロル(Lewis Carroll)の著作『不思議の国のアリス』。ヴィヴィアンは同書のファンであり、「ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベル(Vivienne Westwood Red Label)」の11-12AWコレクションでは、同書にインスパイアされたショーを発表している。ヴィヴィアンは今回、カバーと見返しのデザインを担当。カバーデザインには、ハーレクインのひし形模様からインスパイアされたという、ブランドで80年代から使用されてきたプリントが採用された。なお、ハーレクインとはイタリアの即興喜劇「コメディア・デラルテ」の登場人物。コミカルかつトリックスターで、いたずら好きという彼の性質を象徴した柄が、物語の世界観とマッチしている。前書きにはルイスの作品に対する愛情や、自身の社会活動との関連性などについてつづられた。ヴィヴィアンは、このタイトルについて「ルイス・キャロルは子供たちと素晴らしく親密な関係を築く事が出来た天才だと思います。アリスの本は読むたびとても刺激的です」と語っている。また、同書では『鏡の国のアリス』とデザイナーたっての希望で、ジョン・テニエルによるオリジナルイラストも収録された。そこには髪を後ろに垂らした小さな女の子が、人々が想像するアリスそのままの姿で描かれている。
2015年03月24日資生堂は3月5日、企業文化誌『花椿』の4月号を発刊した。掲載された記事はスマートフォン向けアプリ「花椿」でも配信される。今号では“Voyage”をテーマに様々な企画が展開される。その中心となるのがカメラマンのヴィヴィアン・サッセンが撮り下ろしたファッション特集だ。彼女が国内の雑誌でこのような特集を撮り下ろすのは、今回が初の試みとなる。撮影にあたりサッセンは今回のテーマを“観光(Sightseeing)”、易経における“国の光を観る行為”と解釈。日本独特の光、メイクアップ、ファッション、ポージングを通じて、京都のトラディショナルな風景の中に、彼女らしい異次元の世界観を創造している。その他、対談連載ではゲストに美術ライターの橋本麻里を招き、“美術を翻訳する”という職業の実体へと接近。多和田葉子による短編小説「インド・ゲルマンへの旅」、美術家・森村泰昌の「美の毒な人々」、イラストレーターの浅生ハルミンによる「きれいの顕微鏡」などの連載企画も興味深い。
2015年03月05日3.1フィリップリム(3.1 PhillipLim)が、アートフォトグラファーのヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)による15年スプリングコレクションのキャンペーンビジュアルを公開した。今回のビジュアルが目指したのは、見る人が部屋に飾りたくなる、アートとしても楽しめる作品。撮影はモロッコを代表する都市マケラシュの街中で行われた。現場にはヘアスタイリストやメイクアップアーティスト、プロダクションチームを呼ぶことなく、普段彼女が行っている自然なスタイルで被写体の姿が写しだされている。こうして完成した作品はブランドの根源“ロマンシング・リアリティ(Romancing Reality)”、つまりはリアルの中にあるロマンス、現実と夢の狭間を表現している。青山の旗艦店では、キャンペーンビジュアルを使用したインスタレーションを4月より店内に展示する予定だ。
2015年02月24日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)は2月9日、「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」とのカプセルコレクション「ワールズエンド」を発売する。「ワールズエンド」とは1971年にロンドンでオープンした、ヴィヴィアン・ウエストウッドのオリジナルブティックのこと。この場所でファッションを通じて政治的メッセージを発信していったヴィヴィアンの反骨心、危険を顧みないスローガンを取り入れた「ワールズエンドコレクション」は、これまでロンドンブティック限定で提供されてきた。今回のコラボレーションにあたり、両ブランドはコレクションの価値観を共有。アーカイブを忠実に再現する、ユニセックスな“アーバン・ゲリラ”ルックを完成させた。そのうちの一つ、82SSコレクションの「サベージジャンパー」では、ネイティブアメリカンのサドルバッグを元にしたジオメトリック柄をプリント。83-84AWコレクションで発表された「クリント・イーストウッド ボンバージャケット」は、ミリタリーフライトジャケットとして再構築されている。その他、81年のパイレーツコレクションからは、ウォッシュデニムに17世紀のCamoプリントを施した「アキレスショーツ」、カオスプリントを施した「セックスツイステッドTシャツ」などが復刻。セディショナリーズアイテムからは「アナーキーシャツ」が再提案され、キャットウォークに初登場したスニーカー「タングトレーナー」もリメイクされる。また、“face of war & peace”や“+5degrees & D.I.Y”など、アーカイブを元にしたオリジナルグラフィックを描いたベストやTシャツもフィーチャーされる予定。取り扱いはヴィヴィアン・ウエストウッドワールズエンド、及びオープニングセレモニーのニューヨーク店、ロサンゼルス店のみで行われる。今回のコラボについて、ヴィヴィアン・ウエストウッドは「私達にとってのパンクとは、もともとヒッピールック、50 年代のテディボーイファッションやピンナップマガジンの最終形、もしくは集大成として起こり、その後ロッカーやヘルズ・エンジェルスへと変化したものです。私達がパンクを始めた時、そういったすべてを込めてアーバン・ゲリラ、つまり“抵抗”のルックを完成させました。それは私達のブティックを通して生まれたクリエーションでした」とコメントしている。また、オープニングセレモニーでクリエーティブディレクターを務めるウンベルト・レオン(Humberto Leon)は「ヴィヴィアン・ウエストウッドの影響力はファッションだけにとどまらず、オープニングセレモニー同様、音楽、映画、アートから政治、人権、そして環境問題などあらゆるカルチャーにまで及びます。私たちは彼女のブランドと彼女の反逆精神に賛同し、ワールズエンドからアーカイブピースをセレクトしました」と話している。
2015年02月04日2015年4月17日(金)酒々井プレミアム・アウトレットが、パワーアップオープン。今回の第2期増設では、物販57店舗(既存エリアからの移転1店舗を含む)、飲食4店舗、その他1店舗を含んだ、計62店舗がオープン。既存エリアと合わせて、合計183店舗となる。出店ブランドは、洗練されたカラフルなカラーリングとデザインが人気のカジュアルアウトドアブランド「チャムス(Chums)」、英国の老舗、マッキントッシュで有名なマッキントッシュ社のカジュアルライン「トラディショナル ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)」、スウェーデン生まれの幅広いデニムコレクションを販売する「ヌーディージーンズ(Nudie Jeans Co)」など、10ブランドがアウトレット日本初出店。また、洗練されたヨーロッパトップブランドの家具などを取り扱う「アクタス(Actus)」や、手刺繍やビーズ細工などアジアの伝統的技法を使ったスタイリングが特徴の「ヴィヴィアン タム(Vivienne Tam)」、ジーンズやTシャツなどアメリカンカジュアルウェアを販売する「アメリカンイーグル アウトフィッターズ(American Eagle Outfitters)」など、日本初を含む13ブランドがアウトレット関東初出店し、高感度なブランドが充実。さらに、アウトレット世界初出店となる飛行機の格納庫をイメージした店内でトラベルアイテムを販売する「フライトワン(Flight 001)」、機内食のリーディングカンパニーが展開するハラル認証を取得予定の和食店「だし処 はんなり」など、空港が近く、国際色豊かな酒々井ならではのブランドも出店する。【パワーアップオープン概要】オープン日:2015年4月17日(金)<アウトレット日本初出店ブランド>・チャムス(Chums)・トラディショナル ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)・ヌーディージーンズ(Nudie Jeans Co)・フランクリンアンドマーシャル(Franklin & Marshall)・ゲス(Guess)・イッツ インターナショナル(ITS International)・フライトワン(Flight 001)・ハートマン(Hartmann)・インターナショナル・アイウエア・ギャラリー(International Eyewear Gallerly)・212キッチンストア(212 Kitchen Store)<アウトレット関東初出店ブランド>・アクタス(Actus)・ヴィヴィアン タム(Vivienne Tam)・アメリカンイーグル アウトフィッターズ(American Eagle Outfitters)▼酒々井プレミアム・アウトレット元の記事を読む
2015年02月03日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店、ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。■「Modern Times: The Age of Photography」本書は、アムステルダム国立美術館のリニューアルを記念し、2014年11月に開催された企画展「Modern Times ~The Age of Photography」に合わせて刊行。以前、同美術館で展示されるのは19世紀の写真が中心だったが、1994年からは20世紀の写真も収集し始め、同展覧会が新しい所蔵コレクションの初お披露目となった。19世紀末、動物や人間の動きをコマ撮りした写真で有名なエドワード・マイブリッジ(Eadweard Muybridge)から、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のキャンペーン広告で人気を博し、2014年には日本でも初の写真展が盛況だったオランダの写真家ヴィヴィアン・サッセンまで、350点以上の写真が収められている。ブックデザインは、オランダを拠点に活動するイルマ・ブーム(Irma Boom)が担当。ブームは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やパリのポンピドゥーセンターにデザインした本が永久展示品として加えられている世界的に有名なブックデザイナーだ。美術館展覧会のための作品集は、オーソドックスなものが多いが、本書は一見地味に見える表紙を開くと、中のページデザインや字体は洗練されている。また小口が黄色くなっているなど細部へのこだわりが行き届き、佇まいが美しい。あまり写真家のことを知らずしても本を眺めているだけで楽しめる1冊だ。【書籍情報】「Modern Times: The Age of Photography」出版社:NAi Publishers言語:英語ハードカバー/340ページ/153×190mm発刊:2014年価格:8,810円
2015年01月29日