5月24日、自宅で転倒し、大腿骨骨折で現在は治療に専念している林家木久扇(83)。同じく『笑点』メンバーの三遊亭円楽(71)も『読売新聞』5月26日付のWEBインタビューで、肺がん闘病のために「月単位で生きている」と告白している。’18年夏に見つかった肺がんが翌年再発。脳とリンパ節にも転移し、脳腫瘍にはガンマナイフという放射線治療を受けたという。キイトルーダという最新の免疫療法薬を毎月続けることで、脳転移はなくなり、リンパ節の転移も縮小したそうだ。今は4日働いて3日休むペースだという。《年子の兄貴はすい臓がんで68歳の時に亡くなった。闘病中もゴルフをやったり、うちに来てマージャンをやったり、飲める時には飲んで遊んだりしてました。ある時、『あんちゃん、大丈夫かい?』って聞いたら、『お前、大丈夫なわけないよ。忘れるためにやってんだよ』って。その気持ち、今はすごくよくわかる。病気を忘れるためにも高座はいいですね》(前出・WEBインタビューより)満身創痍の『笑点』メンバーたち。現在、レギュラー出演者の平均年齢は66.6歳だ。「収録の舞台裏では看護師が常に待機しています。万が一に備え、ADやスタッフにも、敏速な行動ができて体力のある人材をそろえています」(日本テレビ関係者)“不測の事態”に備えてまで番組を続ける理由は、同局の看板番組だからだ。「最高視聴率が40%を超えた時期もありましたが、若手だった春風亭昇太師匠(61)が司会に選ばれ、林家三平師匠(50)が新レギュラーで参加した’16年6月ごろから内容が軽めになり、最近では視聴率は13%台を前後しています。一時、10%を割ったときには、局内で緊急会議が開かれたそうです」(前出・日本テレビ関係者)■今後は乃木坂46のように定期的に入れ替えを…就任当初は独身だった昇太も、’19年10月に18歳年下の元タカラジェンヌと結婚。独り身ネタでいじられなくなったことも視聴率に影響しているという。5月9日に放送された『笑点』55周年企画では、昇太に代わって円楽が3年ぶりに司会を務めた。「前回の円楽師匠の司会が好評で視聴率もよかったので、もう一回やることになりました。 実は“昇太師匠を司会に固定し続けないほうがよいのでは”という声が局内に出てきていて、今後、ほかのメンバーが不定期に司会を務めることもあると思います」(前出・日本テレビ関係者)とはいえ、木久扇や円楽などのベテラン勢は昇太に「視聴率のことはわれわれがついているから心配するな!」と励ましているという。「昇太師匠からすれば、『先輩たちの体調のほうが心配!』と苦笑いしていました。本番前にまず昇太師匠は先輩たちの顔色をチェックしていますからね。『笑点』の高齢化は本当に問題になっているんです」(前出・日本テレビ関係者)今後の存続に向け、番組では世代交代計画が進んでいるという。「乃木坂46などのアイドルグループのように定期的なメンバーの入れ替えを検討しています。ただ、『笑点』は長年のファンも多く、新メンバーは単なる人気だけでなく、お茶の間になじみのある方が好まれます。そこで、ベテランメンバーの方々がまだ元気なうちに、彼らの“2世”が第一候補としてあがっているんです。木久扇師匠には木久蔵師匠、三遊亭好楽師匠には王楽師匠、円楽師匠には一太郎師匠がそれぞれ頑張っているので、番組前半の演芸コーナーに出演させたり、大喜利に父親の代理で登場させたりして、世代交代を加速させていきたいようです」(前出・日本テレビ関係者)昇太も今の『笑点』は「演芸番組」ではなく「ドキュメンタリー番組」と公言している。令和の『笑点』は今後、われわれにどんな人間模様を見せてくれるのだろうか――。
2021年06月04日畠中恵「しゃばけ」シリーズPresents『シャイニングモンスター ~ばくのふだ〔Shining編/Shadow編〕~』の公開ゲネプロが12日に東京・CBCKシブゲキ!!にて行われ、前川優希、井澤勇貴、小沼将太、反橋宗一郎、阿部大地、磯貝龍乎、真城めぐみ、錦織一清(演出)が取材に応じた。同作は畠中恵による人気小説シリーズの舞台化作。主人公の若だんなこと一太郎がひょんなことから何者かの字で「助けて下さい」と書かれた謎の木札を手にし、続々と持ち込まれる相談事を解決へと導く。そんなある日、評判の噺家“本島亭場久”の怪談噺を聞きに寄席へ出かけると、突然客の一人がが刀を抜くという騒動が起こり、事件以降お江戸は不思議な悪夢のような出来事であふれ返ってしまう。昨年末にジャニーズ事務所を退所し、新たな活動を開始した錦織は「こういう時期、このカンパニーだけでなく色んな制約がある中で、通常以上に舞台の仕事ができると言うことについて、感謝の気持ちを持って作らせていただいた次第」と心境を吐露。「いつも、お芝居をなるべくカジュアルなものに作っていきたいと思っているんですけど、若い人達と仕事をさせてもらって、こういう時期でもなければ軽く見に来れるような良いお芝居に仕上がったと思います」と自信を見せる。「若い人たちと一緒にやると、いつも思うんですけど、『今が人生の中で一番楽しいな』と思わせてもらっている。そんなカンパニーとの仕事が本当に楽しかったです」と感謝を表した。そんな錦織について、小沼は「稽古場から錦織さんがすごく笑わせてくれて、そのパワーがどうにか皆様に届いたらいいなと思い、今この場に立っております」と言いつつ、ゲネプロにもかかわらず「これから残りの公演も……」と続け、周囲から「まだ初日やってないから!」「これ本公演に入ってるの?」とつっこまれる。井澤は「シリーズが何作かある中で、演出を錦さんにしていただいて、新しくできあがった『しゃばけ』は前作までの魅力も出しつつ、一風どころか八風くらい変わっているけど、そういった『しゃばけ』もあるし、そういうあやかし達もいるんじゃないかと。このご時世においてフランク、ラフに笑っていただける作品になっています」と作品について紹介した。真城は「私は唯一錦織さんと同じ年ですので、錦織さんのギャグがズボズボ入ってきまして、お稽古中も馬鹿笑いしていました」と振り返ったが、主演の前川も「全然くそガキですけど、でもグサグサ刺さってました!」と、ジェネレーションギャップは感じていなかった様子。「錦織さんにどうしたらいいかという質問をさせていただくことが多かったんですけど、真摯に答えてくださいつつ笑わせてくださって、楽しい時間でした」と明かす。また「僕にもつい最近まで若い後輩達がいっぱいいたんですけど……」と会場の笑いを誘った錦織。「(後輩達と)同年代くらいの前川さんと一緒にやらせていただきまして。僕らは高度成長期に育った人間だけど、今の若い人たちの方が心の中が豊かな育ち方をして、優しい子が多いなと感じますし、僕が携わっていた後輩とも変わらず、そういったパワーや優しさから改めて勉強させてもらうことが多い」と語った。話題となっていた錦織のギャグについて、前川は「色んなお仕事をされてきたりとか色んな景色を見てる方なので、出てくる話が著名人すぎて笑ってもいいのか……『あの、○○さんですか?』みたいな感じに」と苦笑する場面も。さらに「錦織さんが僕に『この現場は本当にいい子しかいないね。いいやつばっかりで本当に楽しいよ』とおっしゃってくださって、嬉しくて、独り占めしようとして皆には言ってないんですけど、僕ももちろんそう思ってますし、皆素敵で、『シャイニングモンスター』という作品で主演やらせていただく時にこういうカンパニーで良かったなと思ってます」と喜ぶ。「最年少なんですけど、まだまだ知らないことも多いですし、技術的にも足りてない物もたくさんありますので、一太郎じゃないですけど、皆様と共に手を取りつつ、その中で大事なポジションとしていつつ、皆で作り上げる作品にしたいと思っていました。稽古が始まる前、井澤さんに『あまり"座長として"というものを背負いすぎないでいいと思うよ』と言われたので、それもすごく頭に残っていて、逆に気軽にやれたかな」と振り返った。公演はCBCKシブゲキ!!にて3月13日~21日。
2021年03月13日20周年を迎えた畠中恵の人気小説「しゃばけ」シリーズを原作にした舞台『シャイニングモンスター ~ばくのふだ〔Shining 編/Shadow 編〕~』が3/13(土)に開幕する。錦織一清が演出、神楽澤小虎が脚本、西寺郷太(NONA REEVES)が音楽を手掛ける本作について、出演する前川優希と反橋宗一郎に話を聞いた。「しゃばけ」とは、病弱だけどやさしくて知恵の働く若だんなと彼を見守る不思議で愉快な妖(あやかし)たちが江戸で起こる難事件珍事件を解決していく人気時代小説シリーズ。これまでもさまざまなカタチで舞台化されており、本作では『ひなこまち』(新潮社刊)所収「ばくのふだ」「ろくでなしの船箪笥」を原作に、歌ありダンスありの“超エンタメ”な舞台になるという。小中学生時代に「しゃばけ」シリーズを読んでいたという前川は「子供の頃に図書館でよく読んでいたので、今年20周年だと聞いて感慨深い気持ちになりました。自分が初めて読んだときの『おもしろい!』とか『素敵!』という気持ちを思い出して演じたいです」と笑顔で語る。前川、反橋共に錦織とは初タッグ。前川は「錦織さんの演出だと母に伝えたら『すごいじゃん!』と喜んで、錦織さんのパフォーマンス映像を見せてくれました。どんな演出をつけていただけるか楽しみにしています」、反橋も「お名前を拝見しただけで緊張しました。僕は歌とダンスが好きなので、それを錦織さんに演出していただけるのが光栄です」と明かす。NONA REEVES西寺が手掛ける音楽は「『しゃばけ』からは想像できない音楽だと思います。タイトルが『シャイニングモンスター』であることにリンクしましたね」と反橋。期待が高まる。前川が演じるのは主人公の若だんな(一太郎)。「僕がすごく健康なので(笑)、病弱な一太郎をどう演じるのか、特に歌やダンスでどう表現するかは考えたいです。歴史あるシリーズの主人公なので、ファンの方の気持ちを裏切らないように演じたいですね」、妖の屏風のぞきを演じる反橋は「相手によって関係性が違う役で、例えば一太郎には同じ目線でものを言うけど、他のキャラクターからはいじめられたりする(笑)。いろんな遊びどころがありそうで、稽古が楽しみでしょうがないです」。<Shining 編><Shadow 編>の2作同時上演となるが、反橋は「片方だけでも楽しめますし、両方観るとなおさら楽しんでいただけると思います。楽曲も作品でアレンジが変わるので、そういう楽しみ方もしていただけそうです」。役者陣に加え、人気ミュージシャン真城めぐみも参加するなど、注目ポイント盛りだくさんの本作は、3/13(土)から21(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。取材・文中川實穂
2021年03月04日タレントや女優として活躍している橋本マナミ(はしもと・まなみ)さん。その妖艶なルックスから、『平成の団地妻』や『愛人にしたい女ナンバー1』、『国民の愛人』などのキャッチフレーズで知られ、幅広い世代から人気を博しています。そんな橋本マナミさんの若い頃の写真や活躍ぶりなどを紹介します!橋本マナミは若い頃からセクシー度が高かった!橋本マナミさんは1997年、中学1年生の時に『第7回全日本国民的美少女コンテスト』に応募し、見事、演技部門賞を受賞。芸能界入りを果たしています。当時の写真を、橋本マナミさんが2017年4月19日にインスタグラムで公開。 View this post on Instagram 13歳の時のアタシ。 明日の日本テレビ PONで美少女コンテスト13歳当時の様子が流れるかもです。とっても貴重映像です。みれたらみてねっ今年も美少女コンテストが開催されるみたい。 A post shared by 橋本マナミ (@manami84808) on Apr 19, 2017 at 5:50am PDT当時の橋本マナミさんは髪をまとめ、13歳とは思えない色気をただよわせています。10代の橋本マナミさんの姿を見た人からは「若い頃からセクシーだったんだね」「すでに色気がある」といった声が多数寄せられました。また、2013年1月4日に更新したブログでも、13歳の時の写真を公開。「笑顔の作り方がぎこちない」とつづり、当時の心境を振り返っています。笑顔の作り方がぎこちない(^^;;笑とりあえず口角あげるのに必死でした橋本マナミ オフィシャルブログーより引用これほど色気のある13歳は、なかなかいないのではないでしょうか。橋本マナミさんは、2006年にドラマ『下北GLORY DAYS』(テレビ東京系)に出演。同作は下北沢のシェアハウス『ぬーとぴあ』を舞台とした、お色気満載のコメディドラマとして話題になりました。この頃の橋本マナミさんはというと…。後列左から益子梨恵、瀬戸早妃、一太郎、橋本愛実、矢吹春奈 2006年若々しさとセクシーさの両方を感じますね。同作で、橋本マナミさんは主人公・大野優太と同じ予備校に通う浪人生・上原真央役に抜擢。夜はキャバクラ嬢という2面性のある役柄を色気たっぷりに演じ、注目を集めました。2013年1月には、DVD『あなたへ…』の発売記念イベントを開催。イベントでは会場に訪れた多くのファンに囲まれ、嬉しそうな笑顔を見せています。もうこの時には、多くの人が知る橋本マナミさんが完成されている印象ですね。2013年8月26日には映画『ゴーストライダー2』のブルーレイ&DVD発売を記念するイベントに出演。この日も肌を露出させた水着のような衣装で登場し、取材陣をメロメロにしています。左から橋本マナミ、葉加瀬マイ 2013年若い頃からセクシーな橋本マナミさん。プライベートでは結婚し、これからさらなる魅力を見せてくれるのではないでしょうか。橋本マナミ プロフィール生年月日:1984年8月8日出身地:山形県山形市血液型:AB型身長:1683所属事務所:アービング1997年に『第7回全日本国民的美少女コンテスト』で演技部門賞を受賞し、芸能界入り。妖艶なビジュアルを発揮し、『平成の団地妻』『国民的愛人』のキャッチフレーズでブレイクを果たす。その後、グラビアやタレント業だけでなく女優としても活躍。2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』(NHK)をはじめ、2018年放送の朝の連続テレビ小説『まんぷく』、2017年公開の映画『光』、2019年公開映画『マスカレード・ホテル』など数々の話題作に出演している。橋本マナミが結婚! インスタの画像が「セクシーすぎる」[文・構成/grape編集部]
2020年08月03日畠中恵のファンタジー時代小説が原作のミュージカル「『しゃばけ』弐 ~空のビードロ・畳紙~」が9月2日に開幕。それに先がけ公開ゲネプロが行われた。【チケット情報はこちら】脚本を神楽澤小虎(MAG.net)、演出・音楽を浅井さやか(One on One)が手がけるミュージカル「しゃばけ」シリーズの第2弾となる今作。平野良と藤原祐規のW主演で、各キャラクターごとにフィーチャーした「空のビードロ」(『ぬしさまへ』所収)と「畳紙」(『おまけのこ』所収)のふたつの物語が描かれる。シリーズの主人公・一太郎は、第1弾(今年1月上演)で演じた植田圭輔が声で出演する。妖(あやかし)と人間が共存するファンタジーの世界で、だからこそ際立つ人間たちの複雑さが温かな視点で描かれる本作。そのひとつひとつを表現していくのが、浅井のつくりあげたバラエティ豊かな楽曲の数々だ。今作では特に登場人物の“孤独”や“寂しさ”が描かれており、その繊細な感情とそれを包み込む温かな空気を、ときにバラードで、ときにポップな曲&ダンスで、彩り豊かに描いてみせた。その中でも、平野演じる一太郎の腹違いの兄・松之助が中心となる「空のビードロ」で、口数の少ない松之助が言葉に出せない想いを歌い上げる切ないソロ曲や、奉公人たちが賑やかに歌い踊る曲が印象的。そして、藤原演じる付喪神・屏風のぞきが中心となる「畳紙」では、口は悪いがやさしい屏風のぞきと、その屏風のぞきにだけは素直になれるお雛(岡村さやか)の、気持ちが通じ合っているからこそ生まれる美しいハーモニーが見どころのひとつだ。ゲネプロ後の会見で平野は「時代は違えど人の心にある悩みだったり苦悩だったり、押し込められている感情だったりが題材になっていて。観終わったあとにスッキリと晴れやかな気持ちになれるような作品になっていると思います。たくさんの方に観ていただきたいですし、観た方の世界が変わるような作品だと思っています」。第1弾から屏風のぞき役を演じる藤原は「前作ではひたすら僕の思う屏風のぞきの可愛らしさを追求しました。今作は、この綺麗で素敵なお話をお客様にお届けできるよう、千秋楽までより良いものを目指してがんばっていきたいです」また、今作から参加する石井智也は「父親が劇団に所属していて、この紀伊國屋ホールは僕が幼少期から他の役者さんに遊んでもらったりしていた場所でした。やっと今日、僕は父親や憧れの先輩方と同じ景色が見られるんだなと思うと本当にうれしくて感無量です」と感慨深い様子だった。公演は9月10日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて。取材・文/中川實穗挿絵:柴田ゆう(C)2001 畠中恵/新潮社(C)2017 CLIE
2017年09月04日畠中恵のファンタジー時代小説シリーズを原作にしたミュージカル「しゃばけ」が、1月19日に開幕。それに先がけゲネプロが公開され、ゲネプロ後の囲み取材には主演の植田圭輔、滝川英治、中村誠治郎、藤原祐規、逢沢優、大平峻也、福井将太、萩野崇、川下大洋が登壇した。ミュージカル『しゃばけ』チケット情報江戸の大店・長崎屋の若だんなで身体は弱いが頭の回転はすこぶるいい一太郎と、彼を取り巻く妖(あやかし)たちの賑やかな日々を描いた小説シリーズは、累計720万部を超える人気作。今回、ミュージカル版ではその第1作目のエピソードを描く。脚本は神楽澤小虎(MAG.net)、演出・音楽は浅井さやか(One on One)。歌とダンスに乗せて描かれる本作。一太郎(植田)や妖たちのみんなで歌うにぎやかなテーマ曲をはじめ、一太郎を見守る佐助(滝川)と仁吉(中村)のデュエット曲や、一太郎と親友・栄吉(逢沢)の美しいハモリで絆を感じさせる曲、屏風のぞき(藤原)・鈴彦姫(大平)・守狐(福井)の妖トリオがポップに歌い盛り上げる曲など色とりどり。十数曲もの楽曲が不思議で温かな物語を彩る。主演の植田は身体は弱いが内側には強さを持つ一太郎を熱演。その一太郎の側にいて、ときには静かに見守りながらもなにかと過保護に一太郎を甘やかしまくる佐助と仁吉を、滝川と中村が真逆のテンションで魅力的に演じる。さらに、衣華やかな衣装も浮世離れした存在を際立たせる屏風のぞき、鈴彦姫、守狐や、ミステリアスな暗夜(萩野)など、小説という文字の世界で生きるキャラクターたちを鮮やかに表現した。また、あちこちに登場する小さな妖・鳴家(やなり)は一般からも募集した3歳~12歳の子役たち。元気いっぱいで可愛らしく、見どころのひとつとなっている。ゲネプロ後の囲み取材で植田は「原作が小説ということで、どうすればわかりやすく伝わるかということを話し合いながら、みんなで作ってきた作品です。一太郎同様、周りの人に支えられて、自分は素敵な環境にいるんだなということを改めて感じられました」と振り返った。滝川は「若旦那、植田圭輔を命に代えても守り通すということを、がんばっていきたいと思います!」、中村は「舞台をやることによってこの作品がたくさんの人に愛される作品になる力のひとつになれたら」、藤原は「ちょんまげ、着物、舞台セットと“和”が詰め込まれていて、なじみやすい舞台になっていると思います。小説原作のむつかしさをお客様にわかりやすく伝えられるようにがんばりたい」とコメントした。公演は1月29日(日)まで、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。取材・文:中川實穗
2017年01月24日リンクスインターナショナルの小型デスクトップPC「LIVA X2(リヴァ スクウェア)」が、ジャストシステムの日本語ワープロソフト「一太郎2016」発売記念特別仕様モデル(LIVA X2 Limited Edition)として登場する。2月5日の発売予定で、価格はオープン。ジャストシステムの直販サイト「Just MyShop」での価格(税込)は、一太郎 / ATOK / 一太郎Tablet / LIVAユーザーが35,975円、ジャストシステム製品のユーザーが36,280円、他社ソフトからの乗り換えが39,900円となっている。本体は赤を基調にした「一太郎」カラーで、本体前面にはシリアルナンバーを刻印。特別スリーブパッケージに収めて出荷される。なお「一太郎2016」はバンドルされていない。ファンレス設計によって完全無音動作が可能。OSにはWindows 10 Home 64bitを、CPUにはIntel Celeron N3050を搭載。ストレージは32GBのeMMCのほか、120GBのM.2 SSDを内蔵する。75mm / 100mmのVESAマウントが付属し、液晶ディスプレイの背面などにも装着可能だ。主な仕様は、CPUがIntel Celeron N3050(1.60GHz)、メモリがDDR3L 2GB、ストレージがeMMC 32GB+M.2 SSD 120GB、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。OSはWindows 10 Home 64bit。通信機能はGigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0。インタフェース類は、HDMI×1、D-Sub×1、USB 3.0×3、マイク入力/音声出力コンボジャックなど。本体サイズはW158×D83×H51mm、重量は約560g。
2015年12月22日例年通り、ジャストシステムが次期ワープロアプリ「一太郎2016」と、その日本語入力システムである「ATOK 2016」を発表した。毎年12月に発表してベータテストを開始、翌年2月に製品発売というスケジュールで、この製品の発表会があると、今年ももう終わりかと実感する。まさに暮れの風物詩だ。○一太郎とPCの歴史一太郎が製品名に年号をつけるようになったのは「一太郎2004」からだ。以降、毎年このパターンで新バージョンが世に出ている。でも年号とは関係なく、パッケージとしての一太郎は、1985年に初代の「jX-WORD太郎」が発売されて以来、88年、90年、91年、92年、94年、00年以外は毎年新バージョンが発売されている。その丸30年間の歴史の中で、実に26回ものバージョンアップを果たしているわけだ。一太郎の歴史をひもといてみると、89年春にジャストウィンドウという、国民機ことNEC PC-9800シリーズのMS-DOS上で稼働する独自のウィンドウシステムで動く一太郎Ver.4が出て、93年にWindows対応のVer.5が出るまでに4年間もかかっている。90~92年にバージョンアップがなかったことと、DOS/Vの登場は無関係ではあるまい。DOS/Vこと「IBM DOS J4.0/V」を日本アイ・ビー・エムが世に出したのは90年で、それを機に、日本のPCシーンはは次第にPC/AT互換機時代に突入する。廉価なPCを大々的に日本で展開する黒船のごとく登場したコンパックショックが92年、翌93年にはWindows 3.1がリリースされた。一太郎Ver.5が出たのはそのタイミングだ。そして、95年秋には日本でWindows 95が出たが、一太郎7がfor Windows 95として本格対応して登場したのはほぼ1年後の96年9月だった。こうして振り返ってみると、あれだけのPCシーンの激動期に、それほど頻繁なバージョンアップが行われていなかったことに意外な印象を持つ。○2016年は「情報の消費」に注目一太郎2016とATOK 2016は、数々の新機能を搭載しての登場だが、その機能の多くはワープロとしての使い勝手、日本語変換の賢さといったことよりも、フォント関連や電子辞典リファレンスの充実に注力されている。目新しさがあるとすれば、一太郎の「モバイルビューイング」と「タブレットビューア」だろうか。前者はiOSとAndroid用に提供される専用アプリで、クラウドに保存した一太郎文書を閲覧できるというもの。2019年まで無償で使えるクラウドサービスとして提供されるそうだ。また、後者はタブレットでのタッチ操作や文書を「見る」、「見せる」を追及したモードのビューアで、Windows 10のタブレットモードと連動して切り替わる。ここにきて、ついに、一太郎が情報の消費に注目している点が興味深い。何をどう表現するかという生産性を追求してきた一太郎を全バージョン見てきた身からすると、この展開はちょっと新鮮だ。とはいえ、Intelのプロセッサのようにチックタック的に隔年ごとに刷新するならともかく、ここ数年日本語入力システムのATOKがあまり賢くなっていないというムードもある。Windows 8以降のモダンアプリとの親和性問題の解決で、それどころではなかったという事情もあるのだろうが、ちょっとした寂しさを感じる。その間に、Windows標準のIMEも、かなりまともに使えるようになってきている。発表会で、この点について聞いてみたが、鋭意努力中とのことだった。ATOKがなければ日本語を書けないくらいに愛用してきた身にとっては、2017年あたりの革新的な進化を期待したい。○定番、だから盛り上るWindowsも10となって最後のメジャーアップデートとなり、以降は、数年おきのバージョンアップはなく、日々、進化していくことが表明されている。そういう時代に、毎年パッケージソフトを新製品として発売するというスタイルをいつまで続けられるのか。それでもiPhoneは毎年新しくなるし、発売時にはそれなりの盛り上がりを見せている。例年通りのスケジュールでのパッケージの刷新というのはマーケティング的には重要な要素なのだろう。その点で一太郎は成功している。だからみんな一太郎を忘れない。(山田祥平 @syohei)
2015年12月14日ジャストシステムは4日、直販サイト「Just MyShop」で、 「一太郎2016」の発売を記念した東プレコラボのキーボード「東プレ REALFORCE108UG-HiPro-JS Limited」を発表した。5日から販売開始し、価格は税込29,800円。販売台数は限定500台。2014年に「一太郎」30周年記念として、東プレの"タイプライター風"ハイエンドキーボード「REALFORCE HiPro」(ホワイト)をベースにした特別モデル「東プレ REALFORCE108 UW-HiPro」を発売したところ、予約完売となるほどの反響があったという。今回、要望としてブラックを希望する声が多かったため、ブラックモデルの発売が実現した。「東プレ REALFORCE108UG-HiPro-JS Limited」では、「ジャストシステム×東プレ」の特別ロゴをあしらい、ESCキーに「一太郎」ブランドカラーの赤を採用した限定デザインを採用する。キー配列は日本語108配列で、かなあり仕様。主な仕様は、ケースカラーがツヤ消し加工のブラック、キーカラーがグレー/レッド、スイッチ方式が静電容量無接点方式、キーストロークが4mm、キー刻印が消化印刷、押下圧が45g±15g、インタフェースがUSB、対応OSがWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10。ケーブル長は1.5m。本体サイズはW455×D168.5×H39.6mm、重量は1.4kg。
2015年12月04日ジャストシステムは12月3日、日本語ワープロソフト「一太郎2016」「一太郎2016 プレミアム」「一太郎2016 スーパープレミアム」と日本語入力システム「ATOK 2016」(ベーシック版・プレミアム版)を2016年2月5日から販売することを発表した。ジャストシステム 代表取締役社長の福良伴昭氏は、2016年版の両ラインアップについて「楽しみにしていただいているお客さまにきっと喜んでもらえるような出来栄えになっている」とコメントした。「一太郎2016」の強化テーマとしては、「新しい環境への対応」「表現力の強化」「文章の洗練、効率アップ」が挙げられた。「新しい環境への対応」については、高精細ディスプレイに対応したほか、「一太郎2016」で作成した文書を、スマートフォンやタブレットから閲覧できる新サービス「一太郎モバイルビューイング」が開始される。モバイルビューイング機能を使って専用サーバに一太郎文書を送信すると、「一太郎モバイルビューイング」アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットで閲覧できるようになる。製品発売日にあわせて、公開される予定となっている。また、「Windows 10」への対応に加え、タブレットPC向けに指で操作しやすく、文書を読むことに集中できる「タブレットビューア」が搭載。2 in 1タブレットPCではキーボードを外してタブレットモードになると、「一太郎2016」が自動認識して「タブレットビューア」に切り替わるようになっている。「表現力の強化」については、一字ずつ文字のサイズや配置を自動でレイアウトし、おしゃれなタイトル文字が作成できる「モジグラフィ」機能と、人物や物の形にそって簡単に切り抜きが行える「写真の切り抜き」専用ツールが新搭載。「文章の洗練、効率アップ」については、「Just Right!5 Pro」の校正エンジンを搭載したことにより、誤字脱字や同音語誤りなどの指摘精度が向上しているという。「一太郎2016 プレミアム」では、統合グラフィックソフト「花子2016」、読み上げソフト「詠太6」に加え、2年ぶりのバージョンアップとなるインターネットメールソフト「Shuriken 2016」、高品位書体「モトヤフォント」、30万語の語彙数を収録する「精選版日本国語大辞典」が搭載。「一太郎2016 スーパープレミアム」では、240年以上の歴史を持つ「ブリタニカ国際大百科事典」と、一太郎開発者が一押しの機能を紹介するガイドブックが提供される。「ATOK 2016」の強化テーマとしては、「意図をくみ取る」「知りたいに応える」「健康をサポート」が挙げられた。「意図をくみ取る」については、ほかの文書や同一文書内を参照しながら文字入力をする際、参照している間のみ、自動的にその文書内のことばやフレーズを優先して変換候補や推測候補として提示する「ATOKインサイト」が新搭載。「一太郎2016」「Shuriken 2016」に加え、Microsoft Word、Excel、Outlook、SNSやホームページといったブラウザを参照先文書として本機能が利用できる。母音の押しそこねやホームポジションからずれて入力した場合などでも、適切な訂正候補を提示し、入力支援を行う「ATOKタイプコレクト」も新搭載。同社調べでは、前バージョン比で約2倍の入力補正を実現しているという。例えば、「ありがとう(arigatou)」とタイピングする際に指が右にずれてしまうと「sとhsyぴ(stohsypi)」となってしまうが、このような場合でも「ありがとう」が類推されるようになっている。「知りたいに応える」については、従来は入力・変換中のことばに対してATOK連携電子辞典での検索が可能だったところを、新搭載の「ATOKイミクル」により、確定後のことばやホームページなど閲覧文書内のことばに対しても辞典検索が行えるようになった。調べたいことばを範囲指定し、「Ctrl」キーを2回押すだけで、辞典検索した結果が表示される。「健康をサポート」については、「リフレッシュナビ」が新搭載。この機能は、「ATOK」が連続入力時間や入力文字数、入力ミス回数などから疲労度合いを測定し、休憩が必要と判断したときに、画面隅にポップアップ表示をして休憩のタイミングが知らされる。判定された疲労度合いによって、異なるメッセージが表示される。疲労を判定する指標には、"指の移動距離"といった遊び心も垣間見える。価格は、「一太郎2016」が2万円、「一太郎2016 プレミアム」が2万5000円、「一太郎2016 スーパープレミアム」が3万8000円。「花子2016」が9800円。「Shuriken 2016」が4800円。「ATOK 2016 for Windows [ベーシック]」が8000円、「ATOK 2016 for Windows [プレミアム]」が1万2000円。いずれも税別。なお、ジャストシステム直営ECサイトでは、すでに予約受付中だ。
2015年12月04日●今度の一太郎はどうだ?既報のとおりジャストシステムは12月3日、2016年2月5日から発売する「一太郎 2016」および「ATOK 2016」に関する発表会を開催した。自社のオンラインショップ「Just MyShop」では、12月3日から各製品やWindowsタブレットをセットにした商品の予約を開始する。ジャストシステム 代表取締役社長の福良伴昭氏は、「これからも一太郎やATOKを使い続けて頂きたい、という気持ちで社員一体となって取り組んできた」と語った。ここでは発表会の様子や各製品の注目ポイントを紹介する。○文書活用の場を広げる「一太郎 2016」前バージョンで30周年を迎えた一太郎とATOKだが、その次にあたる「一太郎 2016」および「ATOK 2016」の開発にはさまざまな思いがあっただろう。一太郎シリーズの開発責任者であるジャストシステム CPL事業部開発部の吉住康弘氏は、「『一太郎がなかったら仕事にならない』という声も多数寄せられている。この声に応え続けることが我々の使命だ」と、新バージョンの開発姿勢を振り返る。一太郎 2016の新ポイントは、「新しい環境への対応」「表現力の強化」「文章の洗練、効率アップ」にまとめられる。「新しい環境への対応」に含まれる新機能では、高DPIへの対応、スマートフォン用アプリケーション「一太郎モバイルビューイング」、「タブレットビューア」が重要だ。最近は4Kディスプレイも手が届く価格帯となり、既に導入している方も少なくないだろう。前バージョンの一太郎 2015もある程度は高DPIに対応していたが、一太郎 2016はさらに幅を広げて、アイコンや文字サイズなど各所が適切なサイズで表示されるようになった。大画面で一太郎シリーズを使ってきたユーザーには朗報といえよう。「タブレットビューア」は、一太郎 2016をインストールした2-in-1 PCで、ビューア機能を提供するというものである。吉住氏の説明によればタブレットビューアへの切り替えは、Windows 10が供えるContinuumから情報を受け取り、モード変更を実行しているという。「一太郎モバイルビューイング」は、一太郎 2016で作成した文書ファイルを専用サーバーにアップロードし、iOS用/Android用アプリケーションを導入したスマートフォンで閲覧するというもの。編集機能は持たせないのか、という質問に対して吉住氏は「閲覧機能を欲する要望が多かった。あくまでも編集作業はPCが主体と考えている」と回答した。「表現力の強化」では、一字ずつの文字サイズや配置を自動レイアウトできる「モジグラフィ」や、写真切り抜き機能を披露。前者は、さまざまなレイアウトをテンプレートとして用意し(100個)、好みに応じたタイトルを作成するという新機能だ。テンプレートから作成した後も、文字のサイズや配色、位置なども自由に変更できる。後者は一太郎 2016上で写真の切り抜きを可能にする新機能。4種類の切り抜きツール写真を切り抜き、文書に絵図を挿入したいとき便利に使えそうだ。「文章の洗練、効率アップ」では、同社がリリースしている校正ソフト「Just Right! 5 Pro」のエンジンを一太郎 2016に搭載し、これまで以上に適切な文章校正を可能にしたと説明する。「と」や「を」など、助詞の誤用を正しく検出し、文章のクオリティアップにつながることを強調。「まとめて改行削除」は他のアプリケーションから一太郎 2016に文章をコピー&ペーストする際の改行を、あらかじめ指定した条件で削除する機能だ。例えば、「句読点の後の改行は残す」「空行は2行以上ある場合削除する」といった指定が行える。そのほか、EPUB編集ツールパレットの追加や表紙ギャラリー、新聞やスポーツ紙のようなレイアウトを使用できる「らくらく新聞テンプレート」、新聞などで使われている「モトヤUP新聞明朝 Otf W2」と「モトヤUP新聞ゴシック Otf W3」の2書体を付属といった点が挙げられる。また、新聞らしさを引き立てる「新聞タイトル背景」も30種類のテンプレートを用意した。「一太郎 2016 プレミアム」「一太郎 2016 スーパープレミアム」では、「モトヤJ04明朝N2」「モトヤJ04明朝N5」「モトヤJ04ゴシックN2」「モトヤJ04ゴシックN5」「モトヤJ04アポロN3」「モトヤJ04アポロN5」「モトヤJ04マルベリN2」「モトヤJ04シーダN3」という、5ファミリー8書体を搭載(すべてTrueTypeフォント)。音声読み上げソフト「詠太6」はこれまでの日本語音声エンジン3タイプに加えて、英語音声エンジン「JULIE」を搭載し、日本語と英語が混じった文書ではエンジンを切り替えて読み上げる。そのほかにも「花子2016」「Shuriken 2016」「ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 2016」を収録し、さらに個人契約できない「ブリタニカ・オンライン・ジャパン」利用権3年分も付属する。各エディションの相違点は下図を参照して欲しい。吉住氏は一太郎 2016のアピールポイントとして「Windows 10など現在の最新IT環境に対応した点だが、これまでの一太郎ユーザーに愛されるように設計した」と語る。●今度のATOKはどうだ?○文字入力や理解支援を強化した「ATOK 2016」「SNSなど文章を入力する場面が増えている」と語るジャストシステム CPL事業部開発部の下岡美由紀氏は、「ATOK 2016」の新機能について「意図をくみ取る」「知りたいに応える」「健康をサポート」の3つに区分した。「意図をくみ取る」では、他の文書や同一文書内を参照しながら、文字入力時に単語やフレーズを優先して変換候補(推測候補)として提示する「ATOKインサイト」を披露。例えば、WebブラウザーでSNSを楽しんでいる場合、Webブラウザーのタブ内で使われている文字列を取得して、変換候補などに用いる。ATOKインサイトは、Webブラウザー、Word、Excel、一太郎 2016に対応。参照先のアプリケーションが存在しない場合は、変換候補などに用いた単語やフレーズはすべて破棄される。気になるのはバックグラウンドで複数のアプリケーションが動作している場合だ。筆者はまだATOKインサイトを試していないが、下岡氏はパフォーマンスダウンを避けるため、「(ATOK 2016を導入したPCの)CPUが8コアの場合は3つのウィンドウまで参照し、4コアの場合は2つ、2コアなら1つと自動的に切り替わる」と説明していた。「タイピングをくみ取る」では、母音の押し間違いやキーボードに対するホームポジションからずれて入力した場合でも、適切な訂正候補を提示する「ATOKタイプコレクト」を示した。両手以外にも片手だけがホームポジションからずれた場合にも対応する。また、「ぢ/じ」といった入力の誤りも、固有名詞に変換可能にする機能も搭載した。どの程度の修正能力を備えるかは、発表会の説明だけではお伝えしにくいが、"日本語を入力する"というIMEが持つ本来の意味では興味深い新機能だ。「知りたいに応える」では、電子辞典の活用範囲の幅を大きく広げた。以前のATOKでも入力および変換中に電子辞典の検索は可能だが、新機能「ATOKイミクル」は、確定後の単語やWebページ上の単語に対する辞書検索を可能にした。入力中の電子辞書参照は「End」キーだが、新機能を使う場合は「Ctrl」キーを2回押す。そこで重要になるのは電子辞典/辞書。「ATOK 2016プレミアム」には、30万語を収録する「精選版日本国語大辞典 for ATOK」と、8年ぶりの改訂となるジーニアス英和辞典 第5版およびジーニアス和英辞典 第3版をベースにした「ジーニアス英和辞典/和英辞典 for ATOK」を収録。なお、「広辞苑 第6版 for ATOK」や「角川類語新辞典 for ATOK」など、一連の電子辞典を使用するには、「オールインワン辞書・辞典パック 2016 for ATOK」が必要だ。IMEとまったく関係がないように見えるキーワード「健康をサポート」だが、キーボード入力時の疲労を軽減するというコンセプトでいくつかの改善や新機能が加わっている。1つめは、入力時の眼精疲労を軽減するため、候補ウィンドウや辞典ウィンドウのデザインを刷新。各ウィンドウは行間など見た目を調整し、変換候補や電子辞典参照時もディスプレイサイズに応じて、表示サイズを100パーセントから400パーセントまでの8段階調整まで調整可能にしている。筆者が確認した限りだが、使用ベータ版ではメニューのテキスト項目などは高DPIに対応しているものの、アイコンサイズの変化は確認できなかった。下岡氏は「高DPIに対応する」と説明していため、製品版では改善されるはずだ。もう一方の健康サポートは、入力文字数や使用時間に応じて疲労度具合を測定し、休憩をうながす「リフレッシュナビ」機能である。こちらはベータ版に収録されていないものの、入力文字数やミス回数などをカウントして独自の疲労判定を行い、休憩をうながすというものだ。会場に詰めかけた記者からは笑いが漏れる部分もあったが、個人的には一度試してみたい機能である。Q&Aセッションでは他の記者から、「ここ数年のATOKは、日本語そのものに対する向上が見受けられない」という質問が上がると下岡氏は、「日本語入力エンジンの改善に取り組んでいる。学習を重ねたユーザー辞書と真新しい辞書でも、同様のUX(ユーザー経験)を提供したい。そのため誤変換を減らすための学習取り消し機能や、文節区切り誤りの削減といったチューニングを本バージョンでは行っている」と回答した。阿久津良和(Cactus)
2015年12月03日ジャストシステムは3日、日本語ワープロソフト「一太郎 2016」シリーズと10.1型Windows 10タブレット「一太郎 2016 発売記念モデル Windows Tablet Limited Edition II」とのセットモデルを発表した。同社運営のオンラインショッピングサイト「Just MyShop」で2016年2月5日に発売する。今回のセットモデルは、昨年(2015年)に発売された「一太郎30周年記念 Windows Tablet Limited Edition」が好評だったことを受け、リニューアルして登場。タブレット本体を共通として、「一太郎 2016」、「一太郎 2016 プレミアム」、「一太郎 2016 スーパープレミアム」と組み合わせた3モデルを用意。税込価格は「一太郎 2016」とのセットが43,999円、「一太郎 2016 プレミアム」とのセットが51,599円、「一太郎 2016 スーパープレミアム」とのセットが65,599円。タブレット本体は、従来モデルと比べてメモリやストレージ、液晶ディスプレイなどが強化されており、背面タッチパッドを搭載。OSにはWindows 10 Homeを採用する。「一太郎」のブランドカラーである「赤」でカラーリングし、背面に「一太郎」ロゴをプリント。HDMI出力も可能なので、「一太郎 2016」の新機能「タブレットビューア」画面をプロジェクタなどに投影することもできる。カバー兼用の専用日本語キーボードも付属。主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリが2GB、ストレージが64GB。ディスプレイは10点タッチ対応の10.1型IPS液晶で、解像度は1,920×1,200ドット。バッテリ駆動時間は約4時間。インタフェース類は、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、miniHDMI×1、microUSB 2.0×1、USB 2.0×1、microSDメモリーカードスロット(最大128GB)、200万画素Webカメラ(前面と背面)、マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャックなど。本体サイズは約W257×D171×H7.5mm、重量は約610g。
2015年12月03日ジャストシステムは3日、日本語ワープロソフト「一太郎」シリーズの最新版となる「一太郎 2016」を発表した。標準版(税別20,000円)、プレミアム版(税別25,000円)、スーパープレミアム版(税別38,000円)があり、2016年2月5日に発売する。直販サイト「Just MyShop」では12月3日から予約を受け付けている。一太郎 2016は、スマートフォンやタブレット、およびWindows 10といった、最新環境への対応を強化している。まずスマートフォンやタブレットへの対応では、新サービス「一太郎モバイルビューイング」提供。一太郎 2016で作成した文書を専用サーバに送信すると、一太郎モバイルビューイングアプリ(無料)をインストールした端末で文書を見られる。専用アプリも2016年2月5日の提供予定だ。iOS用とAndroid用をリリースする。Windows 10や最新PCへの対応では、タッチ操作に適したUIを持ちつつ文書閲覧に集中しやすくする「タブレットビューア」モードを搭載。加えて、2in1タイプのPCがタブレットスタイルになると、一太郎が自動で他ビュレットビューアモードに切り替わるようにした。高解像度(高dpi)の画面にも配慮し、全体的にくっきり見やすいUIとしたり、表示の行間を調整したりしている。そのほか、アートな文字表現機能「モジグラフィ」、本格的な新聞から学級新聞まで新聞作成をサポートする「らくらく新聞テンプレート」(および各新聞社が採用しているモトヤ製の新聞書体を2種類)、写真の人物などを自然に切り抜ける「写真の切り抜き」機能、文章をコピー&ペーストしたときに便利な「まとめて改行削除」機能、プロ向け校正ツール「Just Right!5 Pro」のエンジンを用いた校正機能などを備えた。同梱の日本語IMEは「ATOK 2016」だ。○一太郎 2016 プレミアムプレミアム版には一太郎 2016のほか、グラフィックソフト「花子 2016」、メールソフト「Shuriken 2016」、英語の読み上げにも対応した音声読み上げソフト「詠太 6」が同梱されている。さらに、8書体のモトヤフォント、ATOK用のデジタル辞典「精選版日本国語大辞典 for ATOK」(小学館)も付属。なお、花子 2016とShuriken 2016は単体でも発売される。税別価格は、花子 2016が9,800円、Shuriken 2016が4,800円。○一太郎 2016 スーパープレミアムスーパープレミアム版には、標準版とプレミアム版の内容に加えて、フォトレタッチソフト「Zoner Photo Studio 17 HOME J」、Microsoft Officeとの互換性を強化した表計算ソフト「JUST Calc 3」、プレゼンテーションソフト「JUST Focus 3」、一太郎の開発者が教えてくれるガイドブック、世界的な百科辞典「ブリタニカ国際大百科事典」が付属する。
2015年12月03日リンクスインターナショナルは17日、超小型デスクトップPC「LIVA」がジャストシステムの日本語ワープロソフト「一太郎」30周年を記念するオリジナルセット商品「一太郎30周年記念 特別セット販売モデル」に採用されたと発表した。Windows 8.1 with Bing搭載の小型PC「LIVA」と、日本語ワープロソフト「一太郎2015」各製品のバージョンアップ版をセットにした30周年記念製品。ジャストシステムの直販サイト「Just MyShop」にて、数量限定で同日販売開始する。ラインナップは「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック VUP」、「一太郎2015 プレミアム バージョンアップ」、「一太郎2015 バージョンアップ版」それぞれに、LIVA 32GBモデル(LIVA-C0-2G-32G-W-OS)のセット、LIVA 64GBモデル(LIVA-C0-2G-64G-W-OS)のセットを用意。USBメディア収録版も提供し、計全12モデルを揃える。なお、今回セットとなる「一太郎2015」は、いずれもバージョンアップ版のみの提供となるため、購入にはあらかじめ一太郎シリーズのユーザー登録が必要となる。対象は、一太郎/JUST Suite/一太郎&花子スペシャルパック/ Justsystem Office/一太郎Office/Voice一太郎/花子/Shuriken/JUST PDF[作成・編集]/JUST PDF[作成・高度編集]/三四郎/Agreeの登録ユーザー。リンクスインターナショナルは3月13日に、LIVA本体に「一太郎30th」ロゴとシリアルナンバーを刻印した、一太郎30周年特別モデルも発表しているが、今回提供されるLIVAは通常モデルとなる。
2015年04月17日ジャストシステムは17日、同社直販サイト「Just MyShop」にて、ワープロソフト「一太郎」30周年を記念して制作した「久米繊維謹製 一太郎30周年記念Tシャツ 3枚セット」の予約販売を開始した。販売数は限定333セット。通常価格は税込9,600円。「一太郎のルーツ」をコンセプトにデザインしたオリジナルTシャツ。同社は「一太郎」30周年記念の施策として、日めくり電波時計やWindowsタブレット、LIVA特別モデルといったオリジナル商品を展開してきたが、ついにTシャツが登場した。記念Tシャツは、創業80周年の老舗「久米繊維工業」製のTシャツをベースに、サイド部分に「一太郎」の筆文字、背面に初代・一太郎の発売年である「1985年」、「30th」ロゴ、同社徳島本社、一太郎発祥の地である徳島県の観光名所「渦潮」をあしらい、和の雰囲気を表現した。素材は綿花100%で、生地は30番手コーマ糸天竺。軽く柔らかな着心地で、伸縮性やフィット感が高いという。サイズはLサイズ相当のフリーサイズ(身幅51cm/身丈73cm)。「ワイン」「ポパイ紺」「フレンチブラック」の3色が1セットとなる。通常価格は税込9,600円、一太郎・ATOKユーザー優待価格は税込7,980円、ジャストシステム製品登録ユーザー優待価格は税込8,280円。発売日は3月31日。ただし、発売日前でも販売予定数に達した時点で販売を終了する。
2015年03月17日リンクスインターナショナルは13日、超小型デスクトップPC「LIVA」が、ジャストシステムの日本語ワープロソフト「一太郎」の30周年を記念するオリジナル商品「一太郎30周年記念ベストセレクション」に採用されたと発表した。発売日は3月31日。価格はオープン。直販価格は一太郎 / ATOKユーザーが税込29,999円、ジャストシステム製品ユーザーが税込30,024円。ジャストシステムの日本語ワープロソフト「一太郎」の30周年を記念した特別モデル。ベースとなっているのは「LIVA」で、本体に「一太郎30th」ロゴとシリアルナンバーが刻印されている。OSにWindows 8.1 with Bingを搭載するほか、HDMIケーブルも付属する。主な仕様は、CPUがIntel Celeron N2807(1.58GHz)、メモリがDDR3L-1333MHz 2GB、ストレージが64GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。通信機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0。映像出力インタフェースは、HDMI×1、D-Sub×1。そのほか、USB 3.0×1、USB 2.0×1、マイク入力 / 音声出力のコンボジャック、給電用microUSBポートを備える。本体サイズはW118×D70×H56mm、重量は約190g。
2015年03月13日ジャストシステムは16日、「一太郎30周年記念ベストセレクション」として、タブレットPCの記念モデル「一太郎30周年記念 Windows Tablet Limited Edition」を発表した。12月16日より同社が運営する「Just MyShop」において、500台限定で予約を開始する。発売日は2月中旬。一般価格は23,980円だが、一太郎/ATOKの登録ユーザーは21,599円、ジャストシステム製品の登録ユーザーは22,799円で購入できる。「一太郎」のブランドカラーである「赤」でカラーリングした、8型のWindows 8.1タブレット端末。背面には「一太郎」30周年記念ロゴを印刷し、同じロゴをあしらったカバーとタッチペンが付属する。主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリが1GB、ストレージが32GB、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。ディスプレイは5点マルチタッチ対応の8型IPS液晶。解像度は1,280×800ドット。OSはWindows 8.1 with Bing。主なインタフェースは、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、microUSB 2.0×1、microSDメモリーカードスロット(最大32GB)、200万画素Webカメラ(前面と背面)、マイク/入力、1Wスピーカーなど。バッテリ駆動時間は約7時間。本体サイズは約W206.1×D10.5×H125.8mm、重量は約377.5g。
2014年12月16日ジャストシステムは12日、同社直販サイト「Just MyShop」にて、一太郎30周年記念ロゴ入りのリチウム充電器の予約を開始した。発売日は2015年2月6日。500台の限定販売で、価格は税込5,999円。今回販売開始する「一太郎30周年記念 リチウム充電器 10000 IMD-L112JSR」は、同社がワープロソフト「一太郎」の30周年記念品として展開する「一太郎30周年記念ベストセレクション」の製品。容量10,000mAhのリチウムイオンポリマー電池を内蔵し、一台ごとにシリアルナンバーを刻印する。本体表面には液晶ディスプレイを備え、内蔵電池の蓄電状態や残容量を数値で表示できる。本体サイズはW72×D16×H136mm、重量は約238g。本体充電用端子はmicrUSBで、出力用端子はUSB×2ポート(2.1A+1.0A)。2A対応のmicroUSBケーブルが付属する。
2014年12月12日ジャストシステムは10日、ワープロソフト「一太郎」筆文字ロゴ入りの「カラー日めくり電波時計」を、オンラインショッピングサイト「Just MyShop」で販売開始した。300台限定販売で、通常価格は8,640円。一太郎/ATOKユーザーは優待価格5,699円、ジャストシステム製品ユーザーは優待価格5,980円で購入できる(いずれも税込)。「一太郎30周年記念 カラー日めくり電波時計」は、日めくりカレンダーや温湿度計機能を搭載した、東西(40kHz/60kHz)自動選局型の電波時計。本体前面に「一太郎」の筆文字ロゴを赤で刻印したオリジナルデザインとなる。フレームは黒、きょう体は時計の視認性を高める白を採用。紙の日めくりカレンダーをイメージし、日付を大きく、土曜日は青色、日曜日は赤色のLEDで表示する。本体サイズはW120×D25×H190mmで置き掛け両用。重量は約385g。「一太郎」30周年記念の特注ギフトボックスで梱包される購入特典も用意される。
2014年12月11日ジャストシステムは、日本語ワープロソフト「一太郎」が発売から30周年を迎えたことを記念して、ワコム製ペンタブレット「一太郎モデル Intuos pen & touch」が同梱された「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック」を発売する。販売開始は来年2月6日。価格は3万8,000円(税別)。「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック」は、30項目におよぶ新機能の搭載や機能強化がなされた日本語ワープロソフトの最新バージョン「一太郎2015」(日本語入力システム「ATOK 2015 for Windows」を標準搭載)に加え、統合グラフィックソフト「花子2015」、音声読み上げソフト「詠太5」、フォトレタッチソフト「Zoner Photo Studio 16 HOME J」、ATOK 2015の新機能を拡張する「ATOK」連携電子辞典・連想変換辞書などを搭載した、同シリーズの最上位版だ。また、このパックの最大の特徴は、ソフトのみならず、ワコム製のペンタブレット「Intuos Pen & Touch」の限定カラー版「一太郎モデル Intuos pen & touch」(非売品)が同梱されている点だ。デザインが特別仕様になっており、中央に「一太郎」のロゴがあしらわれ、通常版では黒い部分がブランドカラーの「赤」に変更されている。筆圧感知機能を搭載した同機で描いた画像は、「一太郎」や「花子」の文書へ貼り付けたり、背景画像として活用したりすることができる。さらに、1989年にリリースされ好評を得た日本語ワープロソフト「一太郎dash」の軽快な動作はそのままに、「一太郎2015」の新機能や便利機能が追加された特別復刻版「一太郎dash 30th」を搭載。加えて、モリサワや大日本印刷など、フォントメーカー5社の厳選11書体が利用できる「30周年記念フォントパック」や、「花子2015」の全イラスト部品2万点を掲載した「30周年記念イラスト部品ガイド20,000」も付属するということだ。なお、「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック」の対応OSは、Windows 8.1/Windows 8/Windows 7/Windows Vista(Service Pack 2以上)で、Windows XPには非対応。同梱のペンタブレット「一太郎モデル Intuos pen & touch」のスペックは、外寸:209.9mm(幅)×177.5mm(奥行)×10mm(高さ)、重さ:310g、読取範囲:152mm×95mm。ちなみに、「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック」のほか、「一太郎2015」(2万円)、「一太郎2015 プレミアム」(2万5,000円)、「花子2015」(9,800円)も同日発売となる。
2014年12月03日ジャストシステムは2日、「一太郎」とのコラボレーション商品企画「一太郎30周年記念ベストセレクション」を直販サイト「Just MyShop」で展開すると発表した。第1弾として、東プレとコラボレーションしたキーボード「東プレ REALFORCE108UW-HiPro 一太郎30周年記念モデル」を発売する。同日より予約開始。500台限定発売で、価格は税込29,800円。「東プレ REALFORCE108UW-HiPro 一太郎30周年記念モデル」は、東プレの「Realforce108UG-HiPro」をベースにした、静電容量無接点方式の日本語108配列キーボード。押下荷重は45g統一で、天頂部分のくぼみが深く作られた特殊キートップを採用。キー上部の文字は、消えにくい昇華印刷となる。デザイン面では、黎明期のキーボードをモチーフとしたカラーリングを採用。「ジャストシステム×東プレ」の特別ロゴをあしらい、ESCキーは「一太郎」ブランドカラーの赤で彩色する。本体サイズはW455×D168.5×H39.6mm、重量は1.4kg。インタフェースはUSB。キーストロークは4.0mm。ケーブル長は1.5m。対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1。先着300名に、キーボードが箱ごと収まる「REALFORCE」ロゴ入りショッピングバッグがプレゼントされる。
2014年12月02日ジャストシステムは2日、ユーザーから寄せられたメッセージを「一太郎2015」に収録し特別コマンドを実行すると閲覧できる企画「一太郎ユーザー’s ボイス for 30周年」を実施する。同日より、「一太郎」に関するメッセージの募集を開始した。1985年に発売した日本語ワープロソフト「一太郎」が、2015年に30周年を迎えることを記念した企画。「一太郎ユーザー’s ボイス for 30周年」で作り上げた特別コマンドは、2015年2月6日に発売する「一太郎2015」シリーズの全製品に搭載され、「一太郎2015」起動時、特別コマンドを実行すると、全国のユーザーからのメッセージの閲覧や、自分のメッセージの表示などが行える。メッセージの応募は、一太郎30周年記念スペシャルコンテンツ「一太郎Web」から行える。メッセージは100字以内。応募期間は2014年12月2日~2015年1月26日。メッセージ搭載対象製品は、「一太郎2015」「一太郎2015 プレミアム」「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック」。
2014年12月02日ジャストシステムは2日、日本語ワープロソフト「一太郎」の最新版「一太郎2015」シリーズ、30周年記念製品となる最上位版「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック」を発表した。発売は2015年2月6日で、直販サイトJust MyShopでは2014年12月2日から予約できる。通常版の希望小売価格は「一太郎2015」が税別20,000円、 30周年記念パックが税別38,000円。○一太郎2015画面や操作性、編集やファイル管理、文書表現の機能などを見直し、30項目におよぶ新機能の搭載や機能強化を行った「一太郎」シリーズ最新版。2014年6月にIDPF(国際電子出版フォーラム)が公開した、電子書籍の最新フォーマット「EPUB3.0.1」に対応した。また、操作環境・ツールパレット、編集の快適化などが図られている。同日発表の日本語入力システムATOK最新版「ATOK 2015 for Windows」や、30周年記念ソフトとして新開発した、画面キャプチャソフト「らくらく!画面カッター」、複雑な数式も簡単に作成できる「はかどる!数式メーカー」も搭載する。「一太郎2015」の希望小売価格は、通常版が20,000円、特別優待版は9,800円、バージョンアップ版は8,000円、アカデミック版は8,000円(いずれも税別)。「三省堂国語辞典 for ATOK」や「ジーニアス英和/和英辞典 for ATOK」、統合グラフィックソフト「花子2015」など機能を追加した上位版の「一太郎2015 プレミアム」では、通常版が25,000円、特別優待版が18,000円、バージョンアップ版が15,000円、アカデミック版が15,000円(いずれも税別)。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1。○一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック「一太郎2015」に加え、統合グラフィックソフト「花子2015」や音声読み上げソフト「詠太5」、「ATOK 2015 for Windows」拡張機能などを搭載した最上位版。1985年に発売した初代「一太郎」から、2015年で30年を迎える記念バージョンとなる。30周年記念製品として、1989年に販売した日本語ワープロソフト「一太郎dash」を復刻提供する。また、モリサワや大日本印刷などの11書体が利用できる「30周年記念フォントパック」や、11年ぶりとなる花子シリーズのイラスト部品集「30周年記念イラスト部品ガイド20,000』」の収録、ワコム製ペンタブレットの一太郎オリジナルデザインモデル「一太郎モデル Intuos pen & touch」などが付属する。「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック」の希望小売価格は、通常版が38,000円、特別優待版が31,000円、バージョンアップ版が28,000円、アカデミック版が28,000円(いずれも税別)。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1。
2014年12月02日シマンテックは11月13日、同社のセキュリティ・ブログにおいて、ジャストシステムが一太郎製品群(日本語オフィススイート)のゼロデイ脆弱性を修正するプログラムを公開したのに伴い、この脆弱性を悪用した攻撃について解説した。今回の攻撃では、悪質な一太郎文書ファイルが添付された電子メールが標的の組織に送信され、ペイロードにBackdoor.Emdivi、Backdoor.Korplug、Backdoor.ZXshell が含まれている可能性があり、これらはすべて侵入先のコンピュータから機密情報を盗み取るためのものだという。悪質な添付ファイルを一太郎で開くと、ペイロードが投下されるとともに文書が表示される。今回の攻撃では、一太郎をクラッシュさせることなく文書を開いてペイロードを投下するため、被害者はバックグラウンドで起こっていることに気が付かない。攻撃に用いられる電子メールの内容は、標的となる組織の業務に応じて異なるが、いずれも最近の日本における政治的な出来事に関するものとのことだ。最近の攻撃に用いられた電子メールでは、本文に、医療費の通知が添付ファイルに含まれていることが記載され、添付ファイルをWindowsコンピュータで開くよう求めている。zip内のファイルはMicrosoft Wordのアイコンが表示されているが、実際には悪質な実行可能ファイルとなっている。同社は、今回の攻撃を実行しているグループは、LadyBoyleの実行グループやHiddenLynxなど、他の悪名高い攻撃グループと密接なつながりがあると指摘している。今回の攻撃は、2011年から確認されており、日本の組織を狙って執拗に活動を継続しているという。同社のセキュリティレスポンスは今後も攻撃グループの動向を注意深く監視していくとしている。
2014年11月14日ジャストシステムは13日、同社の日本語ワープロソフトウェア「一太郎」シリーズの一部に脆弱性の存在を確認したとして注意を喚起した。この脆弱性を悪用した攻撃が成功した場合、悪意のある第三者がシステム管理者の権限でPCを制御し、不正プログラムのインストール、データの変更や削除など任意に操作する可能性がある。該当製品は一太郎2014 徹、一太郎2013 玄、一太郎2012 承、一太郎2011 創/一太郎2011、一太郎Pro 2、一太郎Pro、一太郎Government 7、一太郎Government 6、一太郎2010、一太郎ガバメント2010、一太郎2009、一太郎ガバメント2009、一太郎2008、一太郎ガバメント2008、一太郎2014 徹 体験版、一太郎Pro 2 体験版。同社はアップデートモジュールを公開しており、導入を強く推奨している。また、体験版については、一度体験版をアンインストールした後に、改めて最新の体験版をダウンロードする旨を告知している。合わせて、アップデートモジュールの導入にかかわらず、 身に覚えのない電子メールに添付されている一太郎の文書ファイルや、信頼性が保証されていないWebサイトなどでダウンロードした一太郎の文書ファイルを開かないよう、注意を呼びかけている。
2014年11月13日IPAセキュリティセンターおよびJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月13日、ジャストシステムが提供する一太郎シリーズに、任意のコードが実行される脆弱性が存在すると注意を喚起した。ジャストシステムによると、今回、発見された脆弱性を悪用することを目的として改竄された文書ファイルを直接開いた場合、悪意のあるプログラムが実行され、悪意のある第三者によってコンピュータを完全に制御されてしまうおそれがあるという。脆弱性の対象となる製品は以下のとおり。一太郎2014 徹一太郎2013 玄一太郎2012 承一太郎2011 創 / 一太郎2011一太郎Pro 2一太郎Pro一太郎Government 7一太郎Government 6一太郎2010一太郎ガバメント2010一太郎2009一太郎ガバメント2009一太郎2008一太郎ガバメント2008上記の単体製品を含む統合製品・Suite製品・パック製品も対象となる。対策としては、それぞれのアップデートモジュールを適用する。アップデートモジュールはジャストシステムのWebサイトからダウンロードすることができる。
2014年11月13日ジャストシステムの日本語ワープロソフト「一太郎」が、2015年に誕生から30周年を迎える。これを記念したユーザー参加型企画の第1弾として、次期「一太郎」「ATOK」の新製品発表会に、応募した一太郎ユーザーを抽選で招待する(3名)。応募方法は、「一太郎Web」(一太郎30周年記念スペシャルコンテンツ)で必要項目を入力して申し込む。応募期間は2015年11月11日~同年11月17日、抽選結果の連絡予定日は2015年11月18日(当選者のみに連絡)。詳細は応募ページを参照いただきたいが、応募の条件がいくつかある点に注意。次期「一太郎」「ATOK」のメディア向け新製品発表会は、2015年12月2日に東京都内で開催される予定。今回の当選者はこの発表会を見学し、ジャストシステムの代表取締役社長・福良伴昭氏(初代「一太郎」の開発者でもある)との記念撮影や、次期「一太郎」の開発者との懇親会に参加できる。
2014年11月11日ジャストシステムは5日、日本語ワープロソフト「一太郎」が誕生してから2015年で30周年を迎えることを記念し、一太郎情報ポータル「一太郎Web」にてスペシャルサイト「一太郎30周年記念スペシャルコンテンツ」を公開した。公開当初のコンテンツは、ジャストシステム 代表取締役社長 福良伴昭氏の挨拶や、一太郎の特製壁紙がもれなくもらえる「第1回 一太郎クロスワード・クイズ」、Flashゲーム「おぼえて!ならべて!一太郎パッケージマニア30」など。今後は、一太郎の開発や歴史をまとめた読み物、一太郎にちなんだクイズやゲーム、ユーザー参加型の企画といったように、コンテンツの拡充を予定している。
2014年11月05日