岡田准一が主演を務める映画『燃えよ剣』が、2021年10月に公開されることが13日、発表された。当初は今年5月22日に公開される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、公開延期を4月に発表。同作の製作委員会は、公式サイトを通じて、「作品の公開を楽しみにお待ち頂いていた皆様には誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます」とコメントし、「速やかに『燃えよ剣』公式ホームページにてお知らせいたします」と予告していた。そして今回、「この度、新型コロナウイルスに関連する諸状況を鑑み公開延期を発表しておりました『燃えよ剣』を、2021年10月に公開することが決定いたしましたので、お知らせいたします」と改めて報告。「公開を楽しみにお待ちいただければ幸いです。引き続きご支援の程よろしくお願い致します」と呼び掛けている。同作は岡田演じる土方歳三を主人公に、新選組志士たちの人生と激動の幕末を描く。『関ヶ原』(17)、『日本のいちばん長い日』(15)などで知られる原田眞人監督が、司馬遼太郎の同名小説を原作にメガホンを握り、土方と運命的な恋に落ちるヒロイン・お雪を柴咲コウ、新選組局長・近藤勇を鈴木亮平、美しき剣士・沖田総司をHey! Say! JUMP・山田涼介、新選組初代筆頭局長・芹沢鴨を伊藤英明が演じる。新選組を預かる松平容保を映画初主演となる尾上右近、一橋慶喜を山田裕貴、井上源三郎をたかお鷹、山南敬助を安井順平、永倉新八を谷田歩、斎藤一を松下洸平、藤堂平助を金田哲(はんにゃ)、山崎烝を村本大輔(ウーマンラッシュアワー)、孝明帝を坂東巳之助、清河八郎を高嶋政宏、名刀・兼定を譲り渡す古物商・丸十店主を柄本明、土方の学問の師である在村医・本田覚庵を市村正親。そのほか、新選組と志を共にする会津藩の公用人・外島機兵衛に酒向芳、新選組で密偵として活躍する中島登に渋川清彦、新選組を尊王派に変えようと企む策士・伊東甲子太郎に吉原光夫。土方にかわいがられ、遺品を託されることになる新選組の若き隊士・市村鉄之助には、SixTONES・森本慎太郎が抜てきされた。新選組と対立する倒幕派には、土佐出身の下級武士、通称・人斬り以蔵として恐れられた岡田以蔵に村上虹郎。“バラガキ”時代からの歳三の因縁の相手・七里研之助に大場泰正、長州藩士で明治維新三傑の一人・桂小五郎に淵上泰史、池田屋事件の生き残りとして知られる大沢逸平にマギー、同事件で襲撃される宮部鼎蔵に三浦誠己を起用。沖田に思いを寄せる芸妓・糸里を阿部純子、歳三が慕う実姉・のぶを坂井真紀、その夫で歳三の義兄にあたる佐藤彦五郎を山路和弘が演じる。(C)2021「燃えよ剣」製作委員会
2020年12月13日監督、脚本家…クリエイターからひっぱりだこ!愛されてやまない若き芝居巧者たち。映画を製作するプロ、映画プロデューサー・宇田 充さんの視点から、彼らが愛されてやまない秘密を考察します。監督の世界観にハマれば一生指名され続けるのがバイプレイヤー的ポジション。映画を企画して製作することが僕の仕事で、監督や脚本家などと話し合ってキャスティングします。役者さん選びの基準は、世界観に合うかどうかが一番。役にぴったりだとか旬な役者であることはもちろん、新たな魅力を期待して普段のイメージと違う役をあえて提案する場合も。ある意味、映画は監督がシェフの店。作品として正解の味は監督のセンスに寄り添います。こういう味(お芝居)がお好きですよね?とか、こういう食材も面白いですよと提案したり相談する役割。ちなみに、ある一つの役からその役者のことが窺えるとしても25%程度。まだまだ知らない顔がある。未知なる魅力を見出すのも楽しみです。みごと監督の世界観にハマり、実力を発揮できる役者は、その後も同じ監督から指名が続くことも多いですよね。誰もが観たがるいつもと同じ味の“ザ・スター”な役者も必要だけど、どんな役でも演じきるバイプレイヤー的ポジションの役者は、一生指名され続けるでしょう。千葉雄大監督に愛されることだけではなく、抜群のトーク力もまた必要な要素。「映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』で沢尻エリカさん演じる太田静子の弟・太田薫役に選んだ理由は、太田家はきっと美形だと思ったことと、監督もプロデューサー陣も以前から好きな役者だったから(笑)。ちなみに僕としては、バラエティ番組で見た抜群のトーク力から、舞台挨拶でも映画の魅力を上手に伝えてくれそうなところも魅力的でした」ちば・ゆうだい1989年3月9日生まれ、宮城県出身。’10年放送のドラマ『天装戦隊ゴセイジャー』で俳優デビューし、同作劇場版でも主演を務めてスクリーンデビュー。以降、毎年連ドラに出演しながらコンスタントに映画に出演し続ける。LATEST MOVIES『人間失格 太宰治と3人の女たち』(蜷川実花監督・2019年)太田薫役、『決算!忠臣蔵』(中村義洋監督・2019年)磯田武太夫役、『子供はわかってあげない』(沖田修一監督・2021年公開)門司明大役など。渡辺大知役そのものになり己がものにする。内に秘めるのは強い役者魂。「ミュージシャン出身の役者さんは役を演じるというより、自分のものにしてしまうのがうまい印象です。渡辺くんもそうで、役とはいえどその人そのものになりきる。俳優デビュー作『色即ぜねれいしょん』から目立っていて、いつかご一緒したいと思っていたのですが『くちびるに歌を』で実現。物腰が柔らかいのに、内に秘める強い役者魂を感じました」わたなべ・だいち1990年8月8日生まれ、兵庫県出身。ロックバンド・黒猫チェルシーのボーカル(現在活動休止中)としてメジャーデビュー。’09年公開の映画『色即ぜねれいしょん』で役者としてデビューするとともに主演を務める。LATEST MOVIES『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(箱田優子監督・2019年)玉田篤役、『わたしは光をにぎっている』(中川龍太郎監督・2019年)緒方銀次役、『僕の好きな女の子』(玉田真也監督・2020年)主演・加藤役など。山田裕貴大勢の中のクラスメイト役でも埋もれずに存在感を放つ役者。「2010年公開の映画『私の優しくない先輩』で、いちクラスメイトとして出ていただいていたんですが、当時からかっこよくて存在感がありました。クールな顔立ちと目力から、冷たい目で見られたい、アオレンジャー好きな女子にハマりそうな(笑)。性格的にはグイグイ熱くて、真っすぐな、まだまだ魅力が発見できそうな役者さんだと思っています」やまだ・ゆうき1990年9月18日生まれ、愛知県出身。’10年公開の映画『私の優しくない先輩』でスクリーンデビュー。翌年ドラマ『D×TOWN』で初主演を務める。主演舞台『終わりのない』で文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞を受賞。LATEST MOVIES『燃えよ剣』(原田眞人監督・近日公開)一橋慶喜役、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(飯塚健監督・近日公開)高橋竜二役、『東京リベンジャーズ』(英勉監督・近日公開予定)龍宮寺堅役など。藤原季節どんな役でも彼だけの魅力を発揮!ぜひご一緒したいスター性のある役者。「清水尋也くん、佐野勇斗くん、高杉真宙くん、小関裕太くん、杉野遥亮くん、坂東龍汰くん…魅力的な若手はまだまだいて、どの役者もいろんな監督が注目しています。とても選べませんが、藤原季節くんもその一人。芝居に対する誠実で熱い想いを感じます。どんな役を当てても自分のものにして彼の魅力を発揮しそう。ぜひまたご一緒したいです」ふじわら・きせつ1993年1月18日生まれ、北海道出身。『神さまの言うとおり』では三池崇史監督、『新宿スワン』では園子温監督、『美しい星』では吉田大八監督、『his』では今泉力哉監督など多くの監督から呼ばれる若手実力派俳優。LATEST MOVIES『アイネクライネナハトムジーク』(今泉力哉監督・2019年)青年役、『鼓動』(品田誠監督・2020年)主演・ミツル役、『his』(今泉力哉監督・2020年)日比野渚役、『のさりの島』(山本起也監督・2021年公開予定)など。宇田 充さん日本大学藝術学部卒業後、アスミック・エースを経て映画プロデューサーとして独立。蜷川実花監督のNetflixドラマ『FOLLOWERS』(2020年)など話題作を数多く手がける。最新作は『きみの瞳が問いかけている』(10月23日公開)。※『anan』2020年10月14日号より。イラスト・岡田成生取材、文・若山あや(by anan編集部)
2020年10月09日岡田准一が新選組の土方歳三を演じる主演映画『燃えよ剣』に、新たに尾上右近、山田裕貴ほか超豪華キャスト12名の参加が発表された。累計発行部数500万部を超える司馬遼太郎による同名小説を、『関ヶ原』『日本のいちばん長い日』、さらに『検察側の罪人』も記憶に新しい原田眞人監督が映画化する本作。新選組・副長である剣豪・土方歳三を岡田さんが演じ、土方と運命的な恋に落ちるお雪に柴咲コウ。新選組局長・近藤勇に鈴木亮平、新選組の天才剣士・沖田総司に山田涼介、土方や近藤と対立する新選組初代筆頭局長・芹沢鴨に伊藤英明が出演。さらに、会津藩主で、京都守護職に命ぜられ新選組を預かることとなる松平容保を演じるのは、歌舞伎界のニュープリンスとして熱い注目を集める尾上右近。満を持して映画初出演を果たし、その存在感で、激動の幕末に翻弄される若き大名を堂々と演じる。右近さんは、「初めての映画出演作品がこの『燃えよ剣』であったことを光栄に、そして誇りに思います。緊張感がピンと張り詰めた現場へ入るたび、静かな感動と興奮が沢山ありました」とコメント。「自分のルーツを重んじ、『受け継ぐ』責任を担う容保公の姿には、伝統芸能の世界に身を置く自分として共感できるところがありました」と明かす。また、徳川幕府15代将軍・一橋慶喜には、『HiGH&LOW』シリーズをはじめ数々の映画・ドラマに出演し、NHK連続テレビ小説「なつぞら」での好演も話題となった山田裕貴。原田監督からの「今までにない慶喜を」という強いリクエストに応え、江戸幕府終焉の象徴ともなった新たな慶喜像を作り上げる。一方、山田さんは「“今までにない”とかそういう言葉に弱いので、だいぶ燃えました」と告白。「時代劇の経験はほとんどなかったので不安もありました」としながらも、「集中力をフルに使い、良い緊張感の中で、『こんな慶喜は絶対嫌だなぁ』という人物に仕上げられたと思います」と手応えを覗かせている。土方・近藤・沖田と共に歴戦の数々を戦い、幕末を駆け抜けた新選組の隊士、井上源三郎にたかお鷹、山南敬助に安井順平、永倉新八に谷田歩、斎藤一に松下洸平、藤堂平助には金田哲(はんにゃ)、山崎烝には村本大輔(ウーマンラッシュアワー)が決定。それぞれの新たな魅力を披露する。そして、時の最大権力者である孝明帝には、坂東巳之助。新選組の前身を率い土方らと袂を分かつことになる清河八郎には高嶋政宏。さらに、土方に名刀・兼定を譲り渡す古物商・丸十店主を柄本明、土方の学問の師である在村医・本田覚庵を市村正親という豪華な顔ぶれが実現した。『燃えよ剣』は2020年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2020年、全国にて公開予定©2020「燃えよ剣」製作委員会
2019年11月28日岡田准一の主演映画『燃えよ剣』(2020年公開)で、歌舞伎俳優・尾上右近、俳優・山田裕貴、お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔ら追加キャストが28日、発表された。同作は、作家・司馬遼太郎が新選組・副長の土方歳三を主人公に描いた小説『燃えよ剣』を原作に、『関ヶ原』(17)、『日本のいちばん長い日』(15)などで知られる原田眞人監督がメガホンを握る。土方を岡田准一が演じる他、土方と運命的な恋に落ちるヒロイン・お雪を柴咲コウ、新選組局長・近藤勇を鈴木亮平、沖田総司を山田涼介、新選組初代筆頭局長・芹沢鴨を伊藤英明が演じることがすでに発表されていた。今回、新たに出演が明らかになったのは計12名。新選組を預かる松平容保役を映画初主演となる尾上右近、一橋慶喜役を山田裕貴、井上源三郎役をたかお鷹、山南敬助役を安井順平、永倉新八役を谷田歩、斎藤一役を松下洸平、藤堂平助役を金田哲(はんにゃ)、山崎烝役を村本大輔(ウーマンラッシュアワー)、孝明帝役を坂東巳之助、清河八郎役を高嶋政宏、名刀・兼定を譲り渡す古物商・丸十店主役を柄本明、土方の学問の師である在村医・本田覚庵役を市村正親が演じる。■松平容保役・尾上右近のコメント初めての映画出演作品がこの「燃えよ剣」であったことを光栄に、そして誇りに思います。緊張感がピンと張り詰めた現場へ入るたび、静かな感動と興奮が沢山ありました。自分のルーツを重んじ、「受け継ぐ」責任を担う容保公の姿には、伝統芸能の世界に身を置く自分として共感できるところがありました。「容保のことを思う日々、それは日本人の心を思う日々」。撮影期間中の僕の日記には、そんなことが書かれています。幕末の日本を生きた人物のその瞬間瞬間を、永遠に刻むという感覚を、強く意識して撮影に臨みました。この映画の中に詰まっている「日本の心」を感じていただくためにも、一人でも多くの方にご覧いただきたいと思っております。■一橋慶喜役・山田裕貴のコメント本読みの段階から、今までにない一風変わった一橋慶喜にしたいと原田監督が仰っていて。“今までにない”とかそういう言葉に弱いので、だいぶ燃えました。時代劇の経験はほとんどなかったので不安もありました。撮影日数が短期間だったので集中力をフルに使い、良い緊張感の中で、「こんな慶喜は絶対嫌だなぁ」という人物に仕上げられたと思います。自分のシーンだけでなく、作品ができあがるのが本当に楽しみです。
2019年11月28日鈴木亮平を主演に迎え、現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」。この度、大河ドラマ初出演となる風間俊介、「ハリセンボン」近藤春菜、「劇団EXILE」町田啓太らを含め21名の新キャストが発表された。林真理子の原作を中園ミホの脚本でドラマ化する本作は、男にも女にも“日本史上最もモテた男”という異名を持つ西郷隆盛の人生を描く物語。鈴木さんが西郷吉之助(隆盛)を演じ、大久保利通役の瑛太、西郷3人目の妻となる岩山糸役の黒木華のほか、「関ジャニ∞」錦戸亮、北川景子、渡部豪太、沢村一樹、風間杜夫ら豪華キャストが集結している。そして先月放送スタートしたばかりの本作から、今回また新たにキャストが決定。西郷が江戸で出会う人々として、やがて西郷たちにとって最大の敵となっていく一橋(徳川)慶喜役に松田翔太、西郷と意気投合し、一橋慶喜将軍擁立に奔走する橋本左内役に風間俊介が扮するほか、13代将軍家定の母・本寿院役を泉ピン子、松平慶永役を津田寛治。さらに島で出会う人々に、柄本明(龍佐民役)、秋山菜津子(ユタ役)、高橋努(富堅役)、谷田歩(木場伝内役)、近藤芳正(田中雄之介役)、木内みどり(石千代金役)、里アンナ(里千代金役)、斎藤嘉樹(土持政照役)、大島蓉子(土持鶴役)、石橋蓮司(川口雪篷役)。激動の舞台となる京を彩る人々として、祇園の芸妓・おゆう役に内田有紀。西郷に一目ぼれする薩摩藩士たちの定宿「鍵屋」の仲居・虎役に、大河ドラマ初出演となる近藤春菜。島津家家老・小松帯刀役に、同じく大河ドラマ初出演となる町田啓太。島津家と朝廷をつなぐ重要人物、近衛忠煕役に国広富之。ほかにも、勝海舟役に遠藤憲一、桂小五郎(木戸孝允)役に玉山鉄二、岩倉具視役に笑福亭鶴瓶と、天下を揺るがす英傑たちのキャスティングの発表された。大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20時~NHK総合/18時~BSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2018年02月14日鈴木亮平が西郷吉之助(隆盛)を演じる、2018年の大河ドラマ「西郷どん」。このほど、さらなる追加キャストが発表となり、西郷が島送りの際に出会う2人目の妻役に二階堂ふみ、西郷家の三男役に大河初出演となる錦戸亮らの出演が明らかになった。薩摩藩(鹿児島)、貧しい下級武士の大家族の長男として育った西郷吉之助(鈴木さん)。2度の島流し、3度の結婚を経て、徳川幕府を転覆させ明治維新を成し遂げていく。だが、最期は明治新政府を相手に戦い、逆賊と呼ばれ命を散らす波乱の生涯を送った。カリスマ藩主・島津斉彬(渡辺謙)に見いだされた吉之助は、初めて江戸に出る。見るものすべてが新しい江戸で、斉彬の右腕となって奔走する吉之助は、さまざまな出会いの中で、時代の大きな荒波に飲まれていく。やがて、斉彬を失い幕府に追われ、南国奄美に島送りとなった吉之助には、運命の出会いが待っていた――。鈴木さんが、どんなときも困った人を放っておけない、ちょっぴり迂闊で心優しき熱血漢・西郷吉之助(隆盛)を演じる本作。二階堂さんが演じるのは、吉之助が奄美の島で出会う、生命力にあふれた女性・愛加那(あいかな)。絶望のなかで島送りとなった西郷を救い、やがて2人は恋に落ち結婚。子宝にも恵まれ、吉之助に愛と生きる喜びを教える。島の暮らしの中で彼は、薩摩藩に搾取される島民の苦しみを知り、「民のための国づくり」を目指し、革命家として覚醒していくが…。一方、錦戸さんが演じるのは、西郷家の三男・従道(信吾)。血気盛んな性格で、過激な藩士たちと伏見の寺田屋に潜伏し、京都所司代暗殺を謀る。2度目の島流しから召還された兄・吉之助に従い、戊辰戦争にも従軍。明治新政府となると、吉之助は大久保(瑛太)らと袂たもとを分かつが、従道は明治政府に残り、西南戦争では兄を追い詰める側になるという役どころだ。また、「ピース」又吉直樹も、江戸幕府13代将軍・徳川家定役で大河初出演を果たす。斉彬は、於一(篤姫/北川景子)を御台所に送り込むことで政治力を発揮しようとする。於一と家定の婚礼支度を任された吉之助は、家定が「ぼけた発言や奇行がある“愚鈍”な殿で、子宝も望めない」とのうわさを耳にし、憤った吉之助は斉彬に食ってかかるのだが…。そのほか、赤山靱負(沢村一樹)の弟で、奄美大島に残された愛加那や息子・菊次郎の面倒を見るなど、生涯吉之助を支える桂久武を演じる「スピードワゴン」の井戸田潤、薩摩藩士の顔なじみとなる宿屋「磯田屋」で働くふき(高梨臨)の同僚・タマ役を演じる田中道子も大河初出演。瑛太演じる大久保正助(後の一蔵、利通)の妻・満寿には、ミムラ。西郷糸(黒木華)と満寿が何を語りあったのか、“妻たちの夫談義”も大いに見どころとなる。徳川斉昭や島津斉彬らと幕政改革を推し進め、篤姫の輿入れや一橋慶喜将軍擁立などに動く備後福山藩主で老中首座・阿部正弘には、藤木直人。美男子で大奥にも大変人気があり、時代の先を読み解くバランス感覚に優れた政治力を発揮するが、志半ばで急死するという役どころだ。さらに、斉彬や吉之助たちの一橋慶喜擁立運動を支え朝廷工作を手伝うが、安政の大獄により吉之助と決死の逃避行を繰り広げる住職・月照には、尾上菊之助。反・斉彬派となり、薩摩藩を二分するお家騒動を起こしていく調所広郷には、竜雷太。“徳川家ファースト”を掲げ、“安政の大獄”という恐怖政治を敷く井伊直弼役には、佐野史郎。一橋(徳川)慶喜の実父であり、時に過激すぎる発言が幕府を混乱させ、井伊直弼とも対立する徳川斉昭役には伊武雅刀というベテランが決定。NHK制作統括・櫻井賢氏は、「西郷どんの生涯がおもしろいのは、天下を揺るがす政治劇から、愛があふれる南国での素朴な暮らし、そして薩摩の家族や友との時間が重層的に積み重なっていくところ」と分析。「澄んだ瞳は素朴な反面、熱過ぎる情に火がつくと、とても面倒くさい人にもなる。潮風に洗われるような平穏と桜島が大噴火をするような激情が交互にやってくる」と“西郷どん”の不思議な魅力に触れ、“男にも女にもモテた”という彼のキャラクターが「時代を揺るがす強者たちとの出会いを引き寄せていく」と語る。彼らとの間に、どんな化学反応が巻き起こるのか。期待が高まらずにはいられない。2018(平成30)年大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日(日)より放送(全50回)。(text:cinemacafe.net)
2017年10月03日