明治学院大学国際学部の合場敬子教授が、論文「無毛化する女子高生の身体」を発表しました。◆論文概要本論文は、神奈川県の私立の男女共学高である南風高校(仮名)に在籍する女子生徒32名へのインタビューを通して、女子高校生の体毛の除去について研究したものです。ここで「脱毛」と言わず「体毛の除去」と言うのは、体毛を毛根から抜く「脱毛」だけでなく、肌の表面の体毛を除く「除毛」も含んでいるからです。ほとんどの女子生徒は、脇の下、腕、脚の体毛を除去していました。研究の結果、女子高生の体毛の除去を継続している理由は、体毛に関する規範(体毛を他人に見せてはならない)への同調と想像された自己の構築(体毛がない身体のほうがきれい)でした。想像された自己とは、特定の身体と同一化し、我々が体毛の除去などの美容実践に参加することによってのみ将来得られる、あるいは得られるかもしれない、または現在得られた身体を意味します。南風高校の特定のクラスの女子生徒にとって、体毛を除去することは最低限の身だしなみ実践となっていたので、それをしないという選択肢はなくなっていました。この知見は、美容実践を女性によって自由に選択されたものとみなす主張が、女性が生きている現実をつかみ損ねていることを明らかにしました。その結果として腕、脛の体毛を除去しない女子高生は、他者からの非難は受けていませんでしたが、自分に対する嫌悪を抱いていました。体毛の部位や年齢層によっても異なりますが、今や脇毛、脛毛、腕の毛の除去は、日本社会において、10 代から20 代の女性にとって身だしなみになっていると考えられます。したがって、生理的に体毛の除去ができない女性であっても、体毛の除去をしていないことで、他人から身だしなみをきちんとしていない人として非難される可能性があります。これは不当なことであり、体毛の除去は女性の身だしなみという規範を変えていく必要があります。◆研究者所属・研究者氏名研究者所属: 明治学院大学 国際学部 国際キャリア学科研究者氏名: 合場敬子教授研究者情報: ◆掲載誌名・DOI掲載誌名 : 女性学Vol.30掲載誌URL : 論文タイトル: 「無毛化する女子高生の身体」DOI : 著者 : 合場敬子◆本研究のポイント女性による体毛の除去はあまりにも当然視されて、今までほとんど考察の対象になっていませんでした。研究の結果、女性は体毛を除去しなければならないという身だしなみで悩む女子高生が存在することが明らかになりました。このことから、同じ規範によって苦しんでいる大人の女性もいることが推定されます。今まで、この規範が生み出す問題は、特に日本においてはほとんど議論されていませんでした。本研究は、体毛の除去という美容実践(身体に手を加え、社会で望ましいとされている理想の身体を実現するための数々の行為)が生み出す問題を人々が考えるきっかけを提供できたと考えています。◆研究内容・背景1960年代から70年代の第二波フェミニズムでは、美容実践を女性身体への抑圧の問題とみなし、フェミニズムが取り組むべき課題としていました。第二波フェミニズム運動の中で誕生した『Ms.』の1972年の創刊号では、Lyons and Rosenblatt(1972)が女性の体毛は無用であるという考えが、女性の生身の自己を否定していると指摘し、やがては体毛を除くことが抵抗に会い、毛深い人も毛がない人も幸福に生きることができるようになるであろうと述べています。しかし現代日本では、Lyons and Rosenblatt(1972)が予想した、体毛に関するユートピアは実現していません。第二波フェミニズムは結局、女性は無毛であるべきという規範を変革できず、むしろ体毛の除去はその対象範囲を広げています。一方、90年代後半から英語圏の研究において、若い女性が自己のアイデンティティの表現として身体や外見に関心を払うことが第二次性徴開始後すぐに起こり (Brumberg, 1998)、自己の身体が社会的に承認されるために絶え間なく奮闘していること(Aapola et al., 2005)が指摘されているので、日本の若い女性の美容実践への参加も低年齢化していることが予想されます。そこで、体毛の除去という美容実践が、日本の若い女性、特に10代の女子高生にも起こっているのではないかと予想し、彼女たちの実践について考察しました。・本研究で得られた結果と知見下記に登場する女子生徒の名前はすべて仮名です。1) 除去している体毛の種類インタビューに回答した31名中(回答を拒否した女子生徒が1名いたため)、最も多くの女子生徒が除去していたのは脇毛で27名、脛毛の25名、腕の毛の21名でした。脛毛に比べると、膝上から太ももにかけての体毛を除去する女子生徒は6名で、他には口の周り、鼻の下、眉毛を除去する女子生徒がいました。2) 体毛の除去を始めた理由体毛の除去を始めた理由で一部の女子生徒が語っているように、他者から指摘されるまで彼女たちは体毛の除去について何も思っていませんでした。体毛は除去しなければならないという規範を女子生徒たちは周囲の他者から学んでいました。女子生徒が語った体毛の除去を始めた理由は、母親に体毛を剃ることを勧められたり、女友達や周囲の女子が体毛を剃っていることに気づいたり、友人から体毛を剃るべきだと言われたことで、体毛は除去しなければならないという規範を知り、それに同調していました。また自分の体毛が濃いと認識していた女子生徒も、体毛が濃いことを他者から指摘されたり、からかわれたりすることで、濃い体毛は除去しなければならないという規範を知りそれに同調していました。体毛の除去を始めた理由の中での唯一の例外は、寧音の語りで、友達が体毛の除去をしているのに気づき、さらに脛毛を除去した「ツルツル」の脛が良いと思ったことで体毛の除去を始めていました。彼女の語りには、規範的な理由(友達がしているから、自分もそれに合わせたほうがよい)とツルツルの脛がよいという理由が共存していました。さらにツルツルの脛がよいという理由には、自分の外見をより望ましい状態にしたいという思いがあります。これは寧音にとって、ツルツルの脛が「想像された自己」(the imagined self)(Widdows, 2018, 158)として構築されているからです。Widdows (2018)は多くの社会において「理想の美」(the beauty ideal)が支配的な「倫理的理想」(an ethical ideal)になっており、それが道徳的枠組みを作っていると主張しています。この枠組みは、どのような外見が成功/失敗か、善い/悪いかを判断する共有された基準と、我々の日々の生活における習慣や実践を方向づけます。さらに理想の美との関係において「想像された自己」が構築されます。想像された自己は、特定の身体と同一化し、その身体は我々が現実に得ている身体に同一化しているだけでなく、我々がすべき美容実践に参加することによってのみ将来得られる、あるいは得られるかもしれない、または現在得られた身体でもあります。たとえ我々が想像された自己を決して得られないと知っていても、また美容実践を続けることで様々な代償(多くの努力や時間の投入など)を払わなければならなくても、想像された自己に向かって美容実践を行い続けることが、我々にとって素晴らしいこととして感じられ、力づけられ、楽しく感じられるとWiddows (2018)は主張しています。そのため、寧音は脛毛を除去することで実現する脛を「ツルツルがいいなーって思」っているのです。3) 体毛の除去を継続している理由体毛を他人に見せてはいけないという理由と体毛がないほうがきれいだからという理由の二つが確認されました。体毛がないほうがきれいだからという理由は、想像された自己の構築によるものです。例えば未来にとっては、全身体毛がないツルツルの身体が「想像された自己」(Widdows, 2018, 158)として構築されており、そのため彼女は将来全身脱毛をしたいと考えていました。4) 体毛を除去していない理由結衣は脛毛と腕の毛を除去している女子のクラスメートから、自分がその部位の体毛の除去をしていないことを否定的に評価されているのではないかと想像し、それに怖さを感じていました。これは彼女が所属するクラスの女子や一緒に体育の授業を受けるクラスの女子の中で、脛毛と腕の毛を除去することが最低限の身だしなみ実践になっていることを示しています。Widdows (2018)によると、ある美容実践は時間の経過とともに極端な実践から習慣的なものに変わり、しばしば理想とされる美の最低限度の基準として要求されます。さらに理想とされる美の最低限の基準を多くの人が実践しそれが完全に近い支配力を持つと、その基準は美に関する規範としてもはや見なされなくなり、健康であること普通であることに必要な、最低限の身だしなみ実践とみなされるようになるとWiddows (2018)は主張しています。つまり、一度ある美容実践が最低限の身だしなみ実践として確立すると、その実践に参加しないという選択肢はなくなるのです。その実践を行わないことは取り締まられ、その基準に従わないことは道徳的失敗と見なされ、それは他者からの非難や自分に対する恥や嫌悪を引き起こすとWiddows (2018)は指摘しています。結衣は脛毛と腕の毛を除去していないことについて直接的に他者から非難は受けていませんが、脛毛と腕の毛を除去していないことを居心地の悪いことと感じており、できたらこの居心地の悪さを、他の女子のクラスメートのように脛毛と腕の毛を除去することで解消したいと強く思っていました。この彼女の感情は、脛毛と腕の毛を除去していない自分に対する嫌悪と見なすことができます。美容実践に関して、それを行うか否かの選択肢が女性にあるように言われることが多いですが、実際は体毛の除去のようにそれをしないという選択肢がない状態になっていることを上記の知見は示しています。鈴木(2018)によると10代から20代の女性の約8割が脇毛、脛毛、腕の毛の除去を行っているので、日本社会においてそれらは、この年代の女性にとって身だしなみになっていると考えられます。したがって本研究の一部の女子生徒のように、生理的に体毛の除去ができない女性であっても、高校卒業後体毛の除去をしていないことで、他人から身だしなみがきちんとしていない人として非難される可能性があります。このような非難は、個人の意志や努力では規範に同調することが不可能なのに、規範に同調していないという理由で個人を非難しているので、不当なことであり、体毛の除去は女性の身だしなみという規範は変える必要があります。・今後の研究展開および波及効果美容実践に関して、それを行うか否かの選択肢が女性にあるように言われることが多いですが、実際は体毛の除去のようにそれをしないという選択肢がない状態になっていることをこの研究で明らかにすることができました。今後は、他の美容実践についても、女性は本当にそれらを選択できる状態にあるのかについて考察を深めていきたいと考えています。(参考文献)Aapola, Sinikka, Gonick, Marnina and Harris, Anita. (2005).Young Femininity: Girlhood, Power and Social Change, Palgrave Macmillian.Brumberg, Joan Jacobs. (1998).The Body Project: An Intimate History of American Girls, Vintage Books.Lyons, Harriet and Rosenblatt, Rebecca. (1972, July).Body hair: The Last Frontier. Ms. Magazine, 64-65,131.鈴木公啓、2018、「日本人におけるむだ毛処理の実態及び心理的関連要因」『Fragrance Journal』、56-61.Widdows, H. 2018.Perfect me: Beauty as an ethical ideal. Princeton University Press.明治学院大学 白金校舎□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2024年に本学初の理系学部「情報数理学部」を開設し、既存の学部・組織との有機的な連携、産学官連携を行う「情報科学融合領域センター」も併せて開設しました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月08日明治学院大学国際学部の合場敬子教授が、論文「化粧による女子高生の身体構築」を発表しました。◆論文概要神奈川県の私立の男女共学高に在籍する32人の女子高生にインタビューを実施し、化粧実践の有無、化粧する理由、化粧をしている場合の効用と代償について考察しました。化粧を行っていない女子高生は5人で、それ以外は化粧実践を行っていました。化粧を継続している幾つかの理由、すなわち素肌を白くきれいに見せる、顔の印象を変える、可愛い二重の目をつくる、化粧が好きという理由はすべて、「想像された自己」に向かって化粧実践を行い続けることを素晴らしいと感じ、そのことに力づけられ、楽しさを感じるからという、Widdows (2018)が指摘した理由に包含されることが明らかになりました。◆研究者所属・研究者氏名研究者所属: 明治学院大学 国際学部 国際キャリア学科研究者氏名: 合場敬子教授研究者情報: ◆掲載誌名・DOI掲載誌名 : 国際学研究 第63号掲載誌URL : 論文タイトル: 化粧による女子高生の身体構築DOI : 著者 : 合場敬子◆本研究のポイント一部の女子高生たちは、化粧をすることを楽しいこと、力づけられることとして感じているため、化粧を続けていることが明らかになりました。これは、第二波フェミニズムが行ってきた説明とは異なる視点で、なぜ多くの女性たちが化粧を含む美容実践を続けているのかを説明することを可能にしています。一方、日本社会で化粧が大人の女性の身だしなみとされていることが、10代の女子高生に影響を与え、身だしなみのために化粧をしたくないけど、しなければならないと考える女子高生や、身だしなみを全うするために化粧の練習をし始める女子高生を生み出しています。またこの規範は、化粧をしたいけど、生理的な理由でできない女子高生を苦しめる可能性を示しています。なぜなら化粧が大人の女性の身だしなみとされている日本では、大人になった時に化粧をしていないと、身だしなみがきちんとしていない人、すなわち礼儀を欠く人と判断され非難される傾向にあります。したがって生理的な理由で化粧ができない女子高生は、大人になってからたとえ化粧したくても化粧をしていないということで非難に晒される可能性が高いと考えられます。また生理的には化粧をすることができるが、化粧をしたくない女性も同じような非難を受けることになるでしょう。したがって、本研究は、化粧が大人の女性の身だしなみという規範の問題点を明らかにすることができました。◆研究内容・背景現在、化粧が低年齢化し、半数近くの女子高生が化粧を行っています。化粧が女子高生の中で広がりを見せているにも関わらず、彼女たちがなぜ化粧をしているのか、化粧による効用や代償をどのように認識しているのかについての研究が行われていないので、神奈川県の私立の男女共学高である南風高校(仮名)に在籍する32人の女子生徒にインタビューを実施し、化粧実践の有無、化粧する/しない理由、化粧をしている場合の効用と代償について考察しました。・本研究で得られた結果と知見1)化粧を学校の内外でしない女子生徒は5人のみで、他の27人は学校の内外で化粧をしていました。南風高校では、学校では化粧をしないが学校外ではする生徒の数(15人)が、学校の内外で化粧をする女子生徒の数(11人)よりも多くなっていました。また、学校では化粧をするが学校外ではしない女子生徒が1人いました。ちなみに、南風高校では生徒指導で、化粧が実質的に禁止されていました。2)女子高生は化粧を継続する理由として、幾つかの理由を挙げていました。その中で、素肌を白くきれいに見せる、顔の印象を変える、可愛い二重の目をつくる、化粧が好きという理由はすべて、Widdows (2018)が指摘した「想像された自己」に向かって化粧実践を行い続けることを素晴らしいと感じ、そのことに力づけられ、楽しさを感じるからという理由に包含されることが明らかになりました。想像された自己とは、Widdows (2018)が提起した概念で、特定の身体と同一化し、その身体は我々が現実に得ている身体に同一化しているだけでなく、美容実践(特定の社会で理想とされている身体を作り上げるための美容行為のこと)に参加することによってのみ将来得られる、あるいは得られるかもしれない、または現在得られた身体であるとされます。たとえ我々が想像された自己を決して得られないと知っていても、また美容実践を続けることで様々な代償(多くの努力や時間の投入など)を払わなければならなくても、想像された自己に向かって美容実践を行い続けることが、我々にとって素晴らしいこと、楽しいこと、力づけられることとして感じられるとWiddows (2018)は主張しています。3)学校で色つきリップ(色がついたリップクリーム)を塗ることで「血色のよい顔にする」ことは、一部の女子高生にとって、身だしなみに近いものとして実践されていました。4)女子生徒の語りから、化粧は大人の女性の礼儀という考え方が今も存在し、彼女たちはその考えを受け入れて化粧実践をしていました。したがって、化粧は大人の女性の礼儀という考え方は存在し続け、その影響力を若い世代である女子高生に与えていると考えられます。5)化粧をしない女子生徒の中に、化粧に興味があるが生理的な理由で化粧ができない者がいることが明らかになりました。化粧が大人の女性の身だしなみとされている日本では、大人になった時に化粧をしていないと、身だしなみがきちんとしていない人、すなわち礼儀を欠く人と判断され非難される傾向にあります(Ashikari, 2003)。したがって生理的な理由で化粧ができない女子高生は、大人になってからたとえ化粧したくても化粧をしていないということで非難に晒される可能性が高いと考えられます。6)女子生徒たちが指摘した化粧による効用は、楽しさ、高揚感、自信を得られる、欠点を隠せる/よりよく見せられる、変身できる、他人の自分に対する評価が上がる、大人っぽくなるという点でした。一方で、化粧の効用をあまり感じないという女子生徒もいました。7)女子生徒たちは上述した化粧による効用を認識しつつも、一方で化粧による代償も認識していました。代償として挙げられたのは、化粧をすることによる面倒くささ、肌が荒れる、お金がかかる、化粧をしていない顔で外出できない、という点でした。この中で、化粧をしていない顔で外出できないという点が最も深刻です。化粧の効用を説明している松井ら(1983)のモデルでは、化粧をすることが外見的評価を上昇させ、それがひいては自信や自己充足感といった心の健康を生み出すと想定しています。しかし、化粧をしていない顔で外出できないという女子生徒の語りは、幾つかの効用を生んでいる化粧が、化粧をせずに彼女が他者に会うことをできなくさせ、それによって彼女が不安を感じていることを明らかにしています。・今後の研究展開および波及効果化粧は大人の女性の身だしなみという規範で悩む女子高生がいるということは、現にこの規範によって苦しんでいる大人の女性もいることが推定されます。今まで、化粧は大人の女性の身だしなみという規範が生み出す問題はほとんど議論されてきませんでした。本研究は、この問題を人々が考察するためのきっかけを提供することができたと考えています。今後は、女性に奨励されている他の美容実践についても考察していきたいと思います。(参考文献)松井豊・山本真理子・岩男寿美子1983「化粧の心理的効用」『マーケティング・リサーチ』 21, 30-41.Ashikari, M. 2003. Urban middle-class Japanese women and their white faces:Gender, ideology, and representation. Ethos, 31(1), 3-37. Widdows, H. 2018. Perfect me: Beauty as an ethical ideal. PrincetonUniversity Press.明治学院大学 白金校舎□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるヘボン博士。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2023年は創立160周年を迎え、2024年には本学初の理系学部「情報数理学部」を開設します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月04日2023年8月4日にソロデビュー30周年を迎えたシンガーソングライターの宇徳敬子。1990年にB.B.クィーンズのバッキングボーカルで歌手デビュー。その後、ガールズユニットMi-Keとして活動を開始。B.B.クィーンズ時代を含めて紅白歌合戦に3度出場した後、1993年8月4日ソロデビュー。メモリアルイヤーの2023年は、これまでの自身の曲をリアレンジして世界へ向けてデジタル配信を開始。8月8日に第1弾となる「きれいだと言ってくれた(セルフカバーバージョン)」が配信され、スウェーデンで配信1位を記録。今回はそれに続く第2弾として、11月11日(土)に「Good-by morning(セルフカバーバージョン)」が配信される。配信先: Good-by morning(セルフカバーバージョン)MV-spot: Good-by morning(セルフカバーバージョン)この曲は1992年11月に、宇徳敬子と日本を代表するブルースシンガー近藤房之助のコラボレーション・シングルとして発売された、宇徳にとっても思い入れのある代表的な曲。1994年、発売と同時に店頭在庫が売り切れとなったソロファーストアルバム「砂時計」(オリコン1位を獲得)にはソロバージョンで収録されている曲で、フジテレビ系のドラマ「ウーマンドリーム」の挿入歌としても使用された名曲。今回は、「Choo Choo TRAIN」(1991年にZOO、2003年にEXILEがカバー)や、「Timing」(1998年 ブラックビスケッツ)など数々のヒット曲を世に提供してきたシンガーソングライターの中西圭三とコラボ。ヒーリング効果を与えるといわれる「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」の声の持ち主と立証されている宇徳の美声と、数々の名曲を輩出して来た中西のソウルフルな歌声による絶妙なハーモニーに注目。宇徳と中西とは2023年4月2日に渋谷プレジャープレジャーで開催された、「宇徳敬子バースデーライヴ2023 ~30th Anniversaryおめでとう、ありがとう。~」で念願の初共演を果たしている。その際、「Good-by morning」、中西の代表曲である「Choo Choo TRAIN」を含む3曲を舞台上で熱唱。今回、満を持して、宇徳の曲「Good-by morning」をデュエットし、世界へ向けてデジタル配信される。ソロデビュー30周年の2023年は、宇徳本人にとって「人生初」が目白押し。8月8日(火)「きれいだと言ってくれた」の配信をきっかけに、9月8日(金)は、2023年に新設された北海道日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOでの国歌独唱。さらに11月11日には、島根県・出雲大社「神楽殿」での御奉納公演が予定されている。■宇徳敬子 今後の予定◆11月11日(土) 島根・出雲大社「神楽殿」での御奉納公演◆12月9日(土) 東京でのJAZZの聖地COTTON CLUBで自身初となるXmas Dinner Show◆2024年1月14日(日) 八丈島多目的ホール「おじゃれホール」にて、八丈島楽器音楽祭2024に出演■宇徳敬子 Xmas Dinner Show 2023◆日時:2023年12月9日(土)◆会場:COTTON CLUB東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA2F◆【1st show】 open 3:00pm/start 4:30pm【2nd show】 open 6:30pm/start 8:00pm予約&お問い合わせ受付時間 12:00pm~7:00pm03-3215-1555◆メンバー入倉リョウ(per)オバタコウジ(g)高見英(p)詳細は、会場(COTTON CLUB)のHPより宇徳敬子 Xmas Dinner Show 2023 |KEIKO UTOKU (cottonclubjapan.co.jp) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月01日2022年10月28日、お笑いコンビ『ニッチェ』の江上敬子さんが、第2子を出産したことを明かしました。2022年に第1子である通称『とっちゃん』を出産し、2022年7月には妊娠6か月であることを報告していた、江上さん。ブログによると、第2子となる女児は同年10月27日に誕生したといいます。第2子は、出産直前までお腹の中で暴れていたそうで、医師たちを驚かせたほどの『アグレッシブ女子』だったのだとか。出産を無事に終えた江上さんは、このように想いを明かしています。これからは4人家族となりますが、『よく食べよく寝てよく食べる』をモットーに、毎日楽しく暮らしたいです!しかし、息子も娘も信じられないくらい夫に瓜二つで、夫の遺伝子の強さに驚愕しております。。私の遺伝子どこいった?これからも、こんな我々家族をブログを通して見守っていただければ幸いです!よろしくお願い致します!ニッチェ 江上敬子オフィシャルブログーより引用我が子の小さな足に触れる江上さんの写真からは、表情が写っていなくてもあふれんばかりの愛が伝わってきます。医療が発達した現代でも、出産は母親にとって命がけ。無事に出産を終えて、江上さんや家族は胸をなでおろしたことでしょう。江上さんが無事に出産を終えたことを受け、ネットではファンから「本当におめでとうございます!」という祝福する声が相次ぎました。『ニッチェ』のボケ役として。そして2児の母親としても、江上さんはたくさんの人に笑顔を届けてくれるはずです![文・構成/grape編集部]
2022年10月28日女優の広瀬すず、堀内敬子が出演する、味の素冷凍食品・ギョーザの新CM「ん~ふ~」編が、8日より放送される。新CMでは、広瀬と堀内が母娘役で登場。堀内が「今夜は“ん~ふ~”ね」と謎の言葉を発し、家族が食卓を囲む。広瀬は堀内の言葉に疑問が持ちながら、食卓に並んだギョーザを頬張ると、思わず「ん~ふ~」とつぶやいてしまう。セリフがほぼ「ん~ふ~」しかない新CM。撮影がスタートすると、広瀬と堀内は様々なパターンの「ん~ふ~」を披露し、納得のカットが撮れると監督からも「ん~ふ~!」と同じセリフでOKの声が上がり、現場は笑いに包まれた。また、セリフが「いいんじゃない?」だけだった前作の放送後、色んな人から「いいんじゃない?」と声をかけられたと話した広瀬。それを聞いた堀内は「OAが始まったら、今度は色んな人に『ん~ふ~』っていじられるよ~!」と声をかけ、笑いを誘った。
2022年09月07日2022年7月5日、お笑いコンビ『ニッチェ』の江上敬子さんが第2子の妊娠を自身のブログで明かしました。投稿によると、江上さんは妊娠6か月とのこと。出産予定日は秋ですが、お腹の中から何度も蹴ってくるほど、子供は元気いっぱいなのだそうです。2年ぶりの出産を前に、江上さんはこのように思いをつづっています。今回の妊娠に関しても、お仕事関係の皆様、事務所の方々、友達、家族、相方、沢山の方々に協力をしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます!家族4人になっても、みんなで協力し合って、今までと変わらず朗らかな家庭を目指したいと思っています。ニッチェ 江上敬子オフィシャルブログーより引用投稿された家族写真に写っているのは、江上さんと、その夫と、第1子である通称『とっちゃん』。元気いっぱいな3人の姿からは、家族が増えることへの喜びであふれているように感じますね。いつも明るく、朗らかな性格が伝わってくる江上さんのブログは、多くの人から人気を博しています。今回の発表に対しても、「本当におめでとうございます!」「江上さん一家が理想の家族像です!」といった声が続々と寄せられました。きっとお腹の中にいる江上さんの子供も、賑やかな家族と対面するのを楽しみにしていることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年07月05日来年デビュー30周年を迎えるシンガーソングライターの宇徳敬子。今年初となるライヴ『宇徳敬子バースデーライヴツアー2022』(主催:株式会社ユーケードリーム)を2022年4月9日(鹿児島)、4月30日(福岡)、5月14日(東京)にて開催いたします。このバースデーライヴを機に、これまで以上にメディアへの露出、ライヴやイベント開催等もアクティブに行っていければと思っております。ライヴ 詳細: 宇徳敬子■『宇徳敬子バースデーライヴツアー2022』について今年初ライヴとなるバースデーライヴツアー2022が鹿児島、福岡、東京の3公演、4月9日・4月30日・5月14日に開催されます。初日は宇徳敬子の地元でもある鹿児島からスタート!鹿児島公演はギターとボーカル、福岡公演はピアノとボーカルというように、全公演、編成を変えて行われます。さらにバースデーライヴでは初となるグッズ付きでのチケット販売です。今回、FIELD OF VIEW(ex.)メンバーの安部潤は、宇徳敬子ソロライヴに初参加(福岡・東京)であり、ソロ公演では初共演を果たします。東京公演は、初詣などでも何度か参拝に訪れておりました「神田明神」の敷地内にある「神田明神ホール」にて開催します。2年4か月ぶりに、フルバンドでの開催となります。バンド編成では恒例となっている「Mi-Ke」ロングメドレーも披露予定です。■ライヴ概要(1)タイトル:宇徳敬子バースデーライヴツアー2022 in 鹿児島開催日時 :4月9日(土) OPEN 16:30/START 17:00会場 :Live HEAVEN鹿児島県鹿児島市東千石町3-41 キャパルボ3Fメンバー :オバタコウジ(Gt)チケット :17,600円(税込) ワンドリンク代込特典 :グッズ付き(直筆サイン入りパンフ・サーモスマグカップ・缶バッジ鹿児島ver.)(2)タイトル:宇徳敬子バースデーライヴツアー2022 in 福岡開催日時 :4月30日(土)【1ST】OPEN 14:00/START 15:00【2ND】OPEN 18:00/START 19:00※全席指定・完全入替制会場 :border -live music & drinks福岡市中央区警固1丁目15-38カイタック スクエアガーデン ウエストサイド3F092-406-8448(16:00-21:00 月曜定休日)※キャパシティは、福岡県が定める感染対策に沿って公演を実施させていただきます。※お客様のご都合によるお申込み後のキャンセルおよび返金はお受けしておりません。予めご了承ください。メンバー :安部潤(Pf)チケット :15,700円(税込) ワンドリンク代込特典 :グッズ付き(直筆サイン入りパンフ・サーモスマグカップ・缶バッジ福岡ver.)(3)タイトル:宇徳敬子バースデーライヴツアー2022 in 東京開催日時 :5月14日(土) OPEN 16:45/START 17:30※全席指定会場 :神田明神ホール東京都千代田区外神田2-16-2 神田明神文化交流館2F03-3526-4301(平日10:00~19:00)メンバー :安部潤(Key)・入倉リョウ(Dr)・オバタコウジ(Gt)・伊藤千明(Ba)チケット :15,000円(税込) or 9,000円(税込)※当日、ワンドリンク代500円別途必要特典 :グッズ付き(直筆サイン入りパンフ・サーモスマグカップ・缶バッジ東京ver.)3公演主催:株式会社ユーケードリーム(旧:株式会社ビーロック)■お申込み方法公式サイト: <東京公演に関して>チケットぴあ(東京公演のみチケット代だけのお申し込みいただけます)<公式サイトより>(1)グッズ付きチケット(オリジナルピクチャーチケット付):15,000円(税込)※ワンドリンク代別途必要※直筆サイン入りパンフ、サーモスマグカップ、缶バッジ(東京ver)付き(グッズは当日入場時にお渡しとなります。入場後はお渡し出来ませんのでご注意下さい)ライヴ詳細およびお申し込みはこちらから <チケットのみ販売受付は「チケットぴあ独占」>(2)チケット代(チケットぴあ):9,000円(税込)※ワンドリンク代別途当日必要※缶バッジ付(缶バッジは当日入場時にお渡しとなります。入場後はお渡し出来ませんのでご注意下さい)お申し込みはこちらから Pコード:212-650■本件に関するお客様からのお問い合わせ先株式会社ユーケードリーム お客様相談窓口お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月23日ステージで見るよりも小柄な印象。でもその小さな身体からつねにエネルギーが奔り出る、溌剌と明るい人だ。船舶免許を所持して海を愛するアクティブな指揮者でもある。指揮者・三ツ橋敬子に聞いた。10月の「アジア オーケストラ ウィーク」では東京フィルを指揮する[6日(水)東京オペラシティ]。没後5年の作曲家・冨田勲へのトリビュートという独創的なプログラムだ。「冨田先生には生前に一度だけお目にかかったことがあります。物静かに、でもとても熱心に音楽を語られる方で、その情熱に引き込まれる感覚でした」冨田勲(1932~2016)は1974年にシンセサイザーによる『月の光』を発表して日本人として初めてグラミー賞にノミネート。シンセ作品の世界的巨匠として活躍する一方、TV・映画の音楽から純音楽まで夥しい数の作品を残した。「音色、つまり空気感を音にするアプローチに長けた作曲家だと思います。どんな音色・質感で描くのかというロジックが、ものすごくしっかりしている。奏法の効果や音の組み立て方の操作にフォーカスする現代の音楽とは一線を画しているというイメージがあります」曲目は以下のとおり。冨田勲:交響詩《ジャングル大帝》(2009年版)ドビュッシー:《月の光》ストラヴィンスキー:《火の鳥》(1919版版)冨田勲:《ドクター・コッペリウス》第7楽章「日の出」Rise of The Planet 9より《ジャングル大帝》は手塚治虫のアニメ(1965)の音楽による管弦楽作品。《コッペリウス》は生前の冨田の構想に基づき補完された遺作で、終楽章「日の出」は先の東京オリンピック開会式の聖火点灯シーンでも流れた。「火の鳥が象徴する不死鳥=蘇るというテーマが、演奏会全体の核になっています。《ジャングル大帝》の陽が昇る情景から始まり、月の光を挟んで、闇から始まる《火の鳥》。そして最後に「日の出」で、本当に感動的なクレッシェンドから、また陽が昇ります。ひとつの大きな波を作って希望に向かうストーリーです」映像的なイメージを軸に構成されているから、誰もが音楽の世界に入り込みやすいはず。とくに《ジャングル大帝》では名バリトン大山大輔の歌と語りが入る。「物語の温度や空気感をさらに具体的に感じていただけます」。「冨田先生の音楽が、日本の遺産として受け継がれるべきものであることを、みなさんと一緒に認識していけたらいいなと思っています」(宮本明)
2021年08月31日人が人に何かを伝えようと思った時、実際に起こった「現実」そのままを伝えるよりも、「寓話」の方が伝わりやすかったりする。その「寓話」に仕掛けがあれば尚更だ。ロームシアター京都が、京都市交響楽団と「異分野のアーティストとのコラボレーションをする」シリーズの最新コンサートが6月20日(日)、ロームシアター京都メインホールにて開催される。京都市交響楽団×藤野可織 オーケストラストーリーコンサート「ねむらないひめたち」チケット情報今回は小説と音楽の持つ「物語性」でのコラボレーション=新作書き下ろし短編小説を朗読、そこに小説のイメージに合うオーケストラ楽曲を組み合わせ演奏する趣向だ。それぞれのパートを担うのは小説=京都在住の芥川賞作家・藤野可織、朗読=映画やドラマ、そして声優としても活躍する川栄李奈、そして京響を指揮するのが「世界が尊敬する日本人100人」(Newsweek Japan)にも選ばれた三ツ橋敬子というそれぞれの分野で活躍する女性たちだ。本公演の中心を担う「物語」は、今よりほんの少し未来の日本が舞台。そこでは、人が眠ってしまうという奇病が蔓延していた。街の高層マンションに住むのは、父、母とも「眠り」についてしまった、幼い姉妹。彼女たちはどうこの世界から生き延びるのか……。そんな「物語」を8つのパートに分け、朗読→演奏の順で音楽の中にある「物語」ともに展開していく。そこでは藤野が「言葉」で紡ぐ不可思議でミステリアスな世界観を川栄の透明感ある「声」で変換し、さらにフランス楽曲が持つ「音」の中を漂うような世界観を三ツ橋が京響とともに奏で、互いを三面鏡にように照らし出していく。「今回中心となる印象派学派と呼ばれるフランスの作曲家の作品には、古典的なものにはない多種多様な表現があります。それを現実とファンタジーの世界を行き来するような藤野さんの作品と結べば、新たアドベンチャーが生まれるはず」と三ツ橋が語れば、「小説を読ませていただいて素晴らしい作品だと思いました。オーケストラの演奏を私も楽しみにしています。色々な方に楽しんでもらえると思います」と川栄。そして藤野は「もちろん、眠ってしまう奇病というのは今の<現実>に影響されています。『眠り姫』を下敷きにはしていますが、この物語を書き進むうちに現実と『眠り姫』の物語がリンクしていきました。私としては、<眠るということは、いつか起きるということ>でもあると思っています」と語る。ロームシアター京都で藤野、川栄、そして三ツ橋と京響が、言葉と声と音楽で紡ぐ2021年6月20日の寓話。この物語にあなたも参加してみませんか。取材・文:安藤善隆
2021年05月19日若手音楽家の登竜門・第89回日本音楽コンクールが昨年10月に開かれ、今年度の栄えある受賞者が決定した。3月に開かれる受賞者発表演奏会では、俊英たちが瑞々しい演奏を披露するが、中でも要注目は、チェロ部門を制し、全受賞者の中で最も印象的な演奏をした奏者に与えられる増沢賞をはじめ、4賞を獲得した水野優也。「もっと聴きたい、と思っていただける演奏ができれば」とステージに向けた抱負を語る。「日本最高峰のコンクールでの優勝は、光栄であると共に、これをステップとして、さらに次の挑戦を続けてゆきたい、と強く思いました」と水野。「最近、海外のコンクールにも参加し始めていたのですが、コロナ禍で中止・延期が相次ぐ中、何か自分の中で目標を見つけたい、との思いで出場を決めました。結果だけではなく、自分の実力や経験値が高まって、とてもいい体験ができました」と振り返る。実は、本格的に演奏家を志すきっかけのひとつも、日本音楽コンクールだった。「中学2年の時に本選を聴きに行って、ただただ感動して、何かのスイッチが入りました。その3年後には、自分が本選の舞台に立つことになった(結果は3位)のですが…」。“最優秀賞”である増沢賞も併せての受賞に「本当に嬉しかった。ピアノ伴奏で協奏曲を弾くにあたって、スケール感など、作品の魅力をどう伝えるか、自分なりに色々と工夫したので」と話す。発表演奏会では、三ツ橋敬子指揮の東京フィルハーモニー交響楽団と共演、チャイコフスキー「ロココの主題による変奏曲」を弾く。「与えられた時間の中で、『どう自分の魅力を出すか』『演奏会で聴く意義があるか』を考えると、この曲以外になかった。美しくて優美で、哀愁もあって…チェロの魅力が詰まっています。これまで何度か弾きましたが、いっそう内面的なものを加味できて、一段と違う『ロココ』を披露できれば、嬉しいですね」。チェロを始めたのは、6歳。「近所にスズキメソードの教室があって、体験レッスンを受けたら楽しくて…。母はピアノが弾けたので、簡単な伴奏を付けてくれたりして、毎日やっていても、全く苦ではなくて、むしろ自発的に取り組んでいました」。ソリスト活動の一方、2018年9月からハンガリー国立リスト音楽院に在籍。今年で73歳となる巨匠ミクローシュ・ペレーニの下で、さらなる研鑽を積んでいる。「今の年齢でなお成長してゆける、音楽への姿勢や態度は、心から尊敬できます。彼は自分の思う“最高のモノ”を生徒たちに引き継いでもらいたいと考えていて、懸命に教えてくれるのですが、なかなか追いつけない。そこで、つい『とてもできない』と口走ってしまったことがあるのですが、そんな時、彼が『絶対に“できない”とは言うな』とおっしゃられて…。後で思い返すと、とても深い一言だったと感じています」写真:宮森庸輔そんな水野が、こだわり続けたいのが、“音色”。「自分の中で強みにできるのは、これかなと…」。そして、師ペレーニのような、音楽への“姿勢”だという。「今まさに音楽の本質を学んでいる最中です。以前は感情のまま、自由に弾くことを優先していましたが、楽譜に書いてある“意味”を読み取る作業を一番大切に。そこへ自分の感情などを、うまくミックスしてゆければ、と考えています」。コロナ禍を経験して、「音楽に対して、よりいっそう、感動できるようになった」と水野。「演奏会が全くなくなってしまった時期を経て、改めてステージに立てた時、弾いている自分自身がまず心動かされたし、お客様の雰囲気も、ホールの空気感も、全てのものが、以前とは違うように感じました。おそらく、その場にいた全員が、その気持ちを共有していたと思います」と語る。自分にとって、チェロを“一番付き合いの長いパートナー”、音楽を“不可欠なもの”と表現。「今も残っているクラシック音楽は、神聖で、揺るぎない存在。そんな音楽に一生かけて向き合ってゆける演奏家になるのが、夢ですね」。そして、「僕を含めて、入賞者発表演奏会の出演者にとって、ここからが本当の挑戦です。もっと聴きたいと思っていただける演奏をして、今後も見守っていただけたら、最高ですね」。熱っぼく語った。第89回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会(東京公演)3月4日(木) 19時開演予定東京芸術劇場コンサートホール(東京都豊島区西池袋1-8-1)取材・文:寺西肇
2021年01月15日2020年11月2日、お笑いコンビ『ニッチェ』の近藤くみこさんが結婚を発表。お相手は以前から交際していた一般人の男性で、同月1日に入籍したとのことです。『ニッチェ』近藤くみこが結婚を発表!結婚相手との『ツーショット写真』がこちらニッチェ近藤の結婚を相方・江上敬子が祝福同日、相方である江上敬子さんはブログを更新。「家族が増えました」というタイトルで、近藤さんの結婚を祝福しました。私の友人であり、姉であり、妹であり、元バイトの同僚であり、ライバルであり、オナラひとつでめちゃくちゃ喧嘩した相手であり、恋愛の先生であり、私のことで泣いてくれる人であり、同じ専門学校の卒業生であり、酒飲み仲間であり、カラオケで一緒に『ふしぎの海のナディア』の主題歌を歌って爆烈に盛り上がる同士であり、深夜の渋谷から下北沢まで未来の話をしながら歩いて帰った仲であり、家族であり、相方の、近藤さんが!!結婚しました!!!おめでとう!!!ニッチェ 江上敬子オフィシャルブログーより引用江上さんは近藤さんとの今までを振り返り、「おめでとう」とシンプルな言葉を贈っています。互いを支え合い喜怒哀楽をともにしてきた仲だからこそ、そのひと言にたくさんの想いが込められているのでしょう。「オナラ1つでめちゃくちゃケンカした相手」「カラオケで一緒にアニメ映画の主題歌を歌って盛り上がる同士」などクスッとさせる文章を交えつつも、近藤さんの結婚を心から喜んでいるようでした。江上さんのブログを見た人々からは、さまざまなコメントが寄せられています。・江上さんの言葉に感動!こちらまで幸せな気分になりました!・幸せの連鎖。本当におめでとうございます。・『ニッチェ家族』がにぎやかになりそうですね!「これからも我々『ニッチェ家族』をよろしくお願いいたします」と、ブログを締めくくった江上さん。今後はともに幸せな家庭を築きつつ、お笑いやバラエティ番組などで人々を笑顔にさせてくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年11月03日女優・堀内敬子が、天海祐希主演スペシャルドラマ「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」に20年後の波野タイコ(40代)役で出演することが分かった。本作は、国民的アニメ「サザエさん」に登場するサザエさん一家の、これまで一度も描かれたことのない20年後をオリジナルストーリーで描くスペシャルドラマ。天海さんがサザエさんに扮するほか、西島秀俊、成田凌、松岡茉優、桜田ひよりら豪華俳優陣の出演が決定している中、今回新たに「メイちゃんの執事」「パーフェクトワールド」『THE 有頂天ホテル』などに出演する堀内さんの参加が決定。演じるタイコは、サザエ、カツオ、ワカメといとこ同士の波野ノリスケ(八嶋智人)の妻で、イクラ(稲葉友)の母。町でも評判の美人でおしとやかな性格だが、芯は強い女性。また、タイコはサザエとは年齢が近いこともあり、友達のように仲が良く、家事の合間をぬって近所のおしゃれなカフェで息抜きするのが習慣に。しかし、外へ出てリフレッシュのはずが、話題はいつも家族のことに。タイコは自分の夢に突き進み起業しようとしているイクラを心配する一方で、就活がうまくいかず落ち込んでいる様子のタラオを心配するサザエ。最近は息子への心配が尽きないふたりだ。そんな中、サザエはタイコのアドバイスによって、思い切った提案をタラオにしてみるという展開に…。今回のオファーに「凄くうれしいんですけど!!」と喜んだという堀内さんは、「だって、小さい頃から毎週見ていた、サザエさんの20年後のドラマなんて、絶対見たいですもの。そんな記念の作品の一コマになれることに、心から感謝です。後から、タイコさんの20年後ーーー??と悩みもしましたが、サザエさん役の天海さんにお会いして、そんなことは、吹っ飛んで、自然とタイコさんを演じることができました」とコメント。さらに「家族の色々な問題、友人関係、会社での問題。どの問題においても結局は、人との絆、家族との絆が大切。そんなことを、ほっこりと見られるドラマなのではないでしょうか」と作品について語っている。フジテレビ開局60周年記念アニメ「サザエさん」放送50周年記念スペシャルドラマ企画「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」は11月24日(日)20時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2019年10月25日ヘレンカミンスキー(HELEN KAMINSKI)から、スタイリスト佐々木敬子とのコラボレーション コレクションの第2弾が登場。2016年10月3日(月)より、ヘレンカミンスキー 表参道ヒルズ店 東京ミッドタウン店にて販売される。広告や雑誌など幅広いジャンルのスタイリストとして活躍する佐々木敬子。話題のコレボレーション第2弾となる今コレクションでは、メンズライクなフェドーラハット<KESHA>とボーターハットの<CARREN>の2型で展開する。アイテムは、厳選された素材と職人技により、絶妙な色合いとなめらかな肌触りを実現。羊から刈り取った極上の柔らかいウールのみを染色することで、独自の色味を生み出した。こっくりとした帽子の質感にもぴったりとマッチするカラー。大人らしい女性の魅力を最大限に引き出してくれる。さらに、染色後はフェルト状に縮重仕上げすることで、柔らかくさらっとした被り心地を実現。秋冬のスタイルにしっくりとなじむデザインも魅力だ。【詳細】HELEN KAMINSKI by KEIKO SASAKI発売日:2016年10月3日(月)販売店舗:ヘレンカミンスキー 表参道ヒルズ店、東京ミッドタウン店、公式サイト価格:KESHA 36,000円+税、CARREN 36,000円+税カラー:バーチ/シルバー , アッシュパープル/モーヴ, ミラージュ ブルー/アトラス【問い合わせ先】ヘレンカミンスキー 表参道ヒルズTEL:03-3470-2551
2016年10月03日モーツァルトの音楽の愛好家団体である日本モーツァルト協会が、創立60周年を記念して「モーツァルト交響曲全45曲演奏会」を3月7日(土)・8(日)にサントリーホールで開催する。日本モーツァルト協会創立60周年記念「モーツァルト交響曲全45曲演奏会」「モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会」の公演情報この記念演奏会では、モーツァルトの交響曲全曲を作曲年代順に連続して演奏。天才モーツァルトの音楽の変遷と円熟、その一生を辿るというもの。モーツァルトの交響曲の総数については様々な説があるが、今回はモーツァルト研究の第一人者、ニール・ザスローの最新研究などを参考とし、モーツァルトの真作として確実な39曲、真偽不明の作品から偽作の疑いが強いものを除外した6曲、合計45曲を取り上げる。演奏は、シアターオーケストラトーキョー(1日目)と東京フィルハーモニー交響楽団(2日目)。指揮は、曽我大介、金聖響、湯浅卓雄(以上1日目)、三ツ橋敬子、井上道義、大植英次(以上2日目)の6人が担当する。モーツァルト協会の理事長であり、作曲家の三枝成彰は「歴史上、交響曲とオペラの両ジャンルで、今日でも愛されるほどの傑作を多数残した作曲家は、モーツァルトだけではないでしょうか。きっと右脳・左脳ともに秀でた作曲家だったのだと思います。今回はその偉業の一端にたった2日間でふれるという、世界的に見ても極めて稀なイベントになります」と述べた。演奏会の初回の指揮を担当する曽我大介は「非常に瑞々しい初期の作品から、芸術性が高まっていく後期まで、モーツァルトの交響曲の時代の変遷を一緒に体験しましょう。あと、偉大な先輩である井上さん、湯浅さん、大植さん。僕を挟んで、才能溢れる後輩の金さん、三ツ橋さん。世代の異なる6人の指揮者のバリエーションも見どころです」と抱負を語った。また、同協会の創立60周年記念公演として「モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会」7月4日(土)・5日(日)軽井沢大賀ホールで開催。ピアノ・ソナタ全19曲と幻想曲の計20曲を、日本を代表するピアニストのふたり、仲道郁代、横山幸雄の演奏が披露される。最新の研究を参考にした真作(K547a)披露や、両者の演奏による聴き比べ(イ短調K310)など、モーツァルトの作品を多彩に楽しめる演奏会となる。
2015年02月06日宇部興産は10月7日、日本フィルハーモニー交響楽団(日本フィル)を山口県宇部市に招き、「VIVA!クラシック-渡辺翁記念会館開館75周年記念第5回宇部興産グループチャリティーコンサート」と「ふれあいコンサート」を開催する。これは同社が企業理念「共存同栄」に基づく地域との共生をめざし、「音楽を通じた地域文化振興への貢献」を目的に毎年行っているもの。今年の「宇部興産グループチャリティーコンサート」は、新進気鋭の若手女性指揮者である三ツ橋敬子さんを招く。人気・実力ともに日本を代表するピアニストである小山実稚恵さんの演奏を交え、昨年の来場者アンケートで多くの希望が寄せられたモーツァルトの曲を演奏する予定だ。また、今回は特別に一般的に非公開で行われる本番前のゲネプロ(最終リハーサル)に、市内の小・中学生約500名(保護者・引率者含む)と、宇部総合支援学校等に在籍する障がい児約50名(保護者・引率者含む)を、それぞれ無料招待するという。さらに、日本フィルと三ツ橋敬子さん、小山実稚恵さんの協力のもと、コンサート当日、地元FM局(FMきらら)でライブ放送が行われる。コンサート前日の10月6日には、入院患者に日本フィル団員が奏でる生の音楽に触れてもらおうと、昨年に引き続きアクトビレッジおのと宇部興産中央病院、山口大学医学部附属病院で「ふれあいコンサート」を開催する予定だ。今回のコンサートには「VIVA!クラシック渡辺翁記念会館開館75周年記念」の冠がついているが、これは会場となる渡辺翁記念会館が開館してから今年で75周年を迎えるためだ。渡辺翁とは宇部興産の創業の祖である渡辺祐策のこと。生前の業績をたたえる事業の1つとして、1937年7月に渡辺翁記念会館が開館した。そこで、宇部市がこの秋企画する「VIVA!クラシック」と銘打ったクラシック音楽イベントに協賛するかたちとなった。開場13時20分、開演14時、終演予定16時。入場料は全席3,000円で、料金のうち2,000円はこれまで同様に地域の音楽文化向上のために音楽関係諸団体へ、残り1,000円は昨年の東日本大震災の被災地域へ宇部市民の復興支援金としてそれぞれ寄付される予定という。入場券の発売は9月9日から。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月13日昨年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝の栄冠に輝いた垣内悠希が、在京オーケストラと待望の初共演。4月15日(日)・20日(金)に開催される東京フィルハーモニー交響楽団創立101年目最初の定期演奏会を指揮する。垣内悠希指揮 東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会の公演情報1978年東京生まれの指揮者・垣内悠希は、東京芸術大学楽理科を卒業後、2001年、ウィーンに渡り、ウィーン国立音楽大学の指揮科を経て同大学院を卒業。2011年9月に、小澤征爾や佐渡裕らが歴代優勝者に名を連ねる若手指揮者の登竜門「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝を果たし、国際的に注目を集めたばかり。日本での本格的な指揮活動は、大阪交響楽団(旧・大阪シンフォニカー交響楽団)との共演のみで、在京オーケストラとの共演は今回の東京フィルが初。創立101年目を迎えた国内一の老舗オケながら、これまでも川瀬賢太郎、三ツ橋敬子など有望な若手指揮者を起用してきた東京フィルによる抜擢だ。プログラムは、2006年のヨーロッパ・デビュー演目であるチャイコフスキーの交響曲第5番(ルーマニア・ブラショフ響を指揮)、ブザンソン・コンクールで指揮したブラームスの交響曲第2番、小澤征爾のレッスンを受けたシューマンのピアノ協奏曲、ウィーンでの研鑽の成果が発揮できるというベートーヴェンの「エグモント」序曲など。垣内にとって縁が深く、かつ自信の演目が並ぶ。垣内悠希が指揮する東京フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会は、4月15日(日)にオーチャードホール、20日(金)にサントリーホールで開催。チケットは発売中。■東京フィルハーモニー交響楽団 2012-13定期演奏会[指揮]垣内悠希[ピアノ]ソフィー・パチーニ4月15日(日)15:00開演オーチャードホール・ベートーヴェン:「エグモント」序曲・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54・チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品644月20日(金)19:00開演サントリーホール 大ホール・ベートーヴェン:「エグモント」序曲・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54・ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
2012年04月10日日本ラグビーフットボール協会は3月28日(水)、女子7人制ラグビー日本代表チームのヘッドコーチに浅見敬子が就任することを発表した。「東京セブンズ 2012」開催情報浅見は日本体育大学でスクラムハーフ・スタンドオフとして活躍。その後、2002年女子ラグビークラブPHOENIX(フェニックス)設立に参加し、同年行われた女子ラグビーW杯スペイン大会には全4試合に出場した。2007年から女子15人制日本代表コーチ、2011年から女子7人制代表コーチを歴任。今年4月1日からヘッドコーチとしてフルタイムで代表チームの強化にあたる。当日は3月31日(土)・4月1日(日)に開催の「東京セブンズ 2012」で行われる女子エキシビションマッチに参加する選抜選手28名もあわせて発表。選抜された鈴木彩香(横濱ラグビーアカデミー)と山口真理恵(Rugirl-7)はそれぞれ、「最高のパフォーマンスをお見せしたい」(鈴木)、「ひとりひとりの努力が実を結ぶよう頑張る」(山口)とアピール。これに対し新ヘッドコーチの浅見は「新たな選手を発掘すべくセレクションをかねてエキシビションマッチに臨みたい」と意欲的に語った。■HSBC セブンズワールドシリーズ 東京セブンズ 20123月31日(土)9:30~予選プール/24試合4月1日(日)9:00~決勝トーナメント/21試合会場:東京・秩父宮ラグビー場※国内女子エキシビションマッチは第1日目の3月31日(土)開催
2012年03月29日