国内外から絶大な支持を集める漫画家・伊藤潤二の初の大規模な個展『伊藤潤二展 誘惑』が4月27日(土)~9月1日(日)、世田谷文学館で開催される。1963年生まれの伊藤潤二は、歯科技工士として働きながら、雑誌『ハロウィン』の新人漫画賞「楳図かずお賞」に、後にデビュー作となる『富江』を初投稿し佳作を受賞。以降もホラー漫画を基軸として『首吊り気球』『死びとの恋わずらい』『うずまき』などを発表する。特に、ある小さな町で人間が“うずまき化する”異変を描いた『うずまき』では、奇想天外のアイデアやストーリー、美しい作画などでホラー漫画の枠を超えて広く話題を呼んだ。《うずまき》2010年©伊藤潤二/小学館SF小説や楳図かずおらの漫画に影響を受けながら、時にシュルレアリスティックな独自の作風は、海外でも人気が高い。2019年には『フランケンシュタイン』でアイズナー賞(正式名称:ウィル・アイズナー漫画業界賞)の「最優秀コミカライズ作品賞」を受賞。2021年には『地獄星レミナ』で「最優秀アジア作品賞」、『伊藤潤二短編集 BEST OF BEST』が「Best Writer / Artist部門」を同時受賞。その翌年には『死びとの恋わずらい』で通算4度目の受賞を果たしている。また、2023年にはアングレーム国際漫画祭で「特別栄誉賞」を受賞した。今回の展覧会では、デビュー作の『富江』をはじめ、『うずまき』『死びとの恋わずらい』『双一』などのシリーズ漫画ほか、かつて見た夢からアイデアを展開した『首吊り気球』の自筆原画に、本展のために描き下ろした新作も公開する。フィギュア原型師・藤本圭紀が手掛けた『富江』の新作フィギュアも登場する。《死びとの恋わずらい》1997年©ジェイアイ/朝日新聞出版人間の本能的な恐怖心はどこから来るのか。また、恐怖を表現しながらもその過剰さからユーモアに転じるなど、その世界観に魅了される。漫画の展覧会でも定評のある世田谷文学館にぜひ駆けつけたい。<開催概要>『伊藤潤二展誘惑』会期:2024年4月27日(土)〜2024年9月1日(日)会場:世田谷文学館 2階展示室時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日、7月15日、8月12日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)、7月16日(火)、8月13日(火)料金:一般1,000円、65歳以上・大高・65歳以上600円、中小300円※5月10日(金)は65歳以上無料、5月15日(水)は「国際博物館の日(5月18日)」を記念して無料公式サイト:
2024年04月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自民党政治刷新本部」です。問題は派閥ではなく、資金管理の透明化。政治資金パーティをめぐる裏金問題を受けて、自民党は「政治刷新本部」を立ち上げ、政治資金の透明性を高めること、派閥は「政策集団」として、政治資金パーティを認めず、人事への関与を認めない。違反が明らかになれば、派閥の解散や活動休止を求めることを案として取りまとめました。今回の事件で、岸田派、安倍派、二階派、森山派は解散を決めました。しかし、本来、派閥は政策集団だったはずです。1988年、リクルート事件で政治と金の問題が顕在化し、政治不信が広がりました。それを解消するため、自民党は翌年「政治改革大綱」を策定。そこには派閥の弊害の除去と解消への決意が盛り込まれていました。政策研究のために集い、派閥を作ること自体は問題ではありません。資金の透明性がないことが問題です。独立した第三者的な立場が資金を管理し、政治に関わる金は全てデジタル決済にして記録を残せば、解決します。派閥の解散は問題のすり替えで、煙に巻かれたような気がしてなりません。裏金問題は、中央政界だけでなく、東京都江東区長選での、柿沢未途衆議院議員の買収事件でも発覚しました。2019年参院選での河井夫妻選挙違反事件も記憶に新しい。現状、検察は、裏金が何に使われたかよりも、誰の指示で配られたのかを立証しようとしていますが、政治家が直接関与した裏付けは取れず、会計責任者だけが立件され、派閥のトップや幹部クラスは無傷です。政治刷新本部のメンバーも、安倍派の10人中9人はパーティ収入を収支報告書に記載しなかった疑いがありますし、岸田首相が本部長を務めているというのも妙な話です。本当に刷新するつもりならば、事件に関与した疑いのない人が指揮を執るべきでしょう。なぜ裏金が必要になるのかというと、既得権を守るためです。政界も各業界も、権力を持つ同じメンバーが長年その立場を牛耳ることにより、本来あるべき、公正で自由な競争を制限してきました。結果、新しい産業が生まれず、日本の経済は30年以上停滞し続けています。政治改革は、その国の成長と大きく関わっていることを私たち有権者は自覚しなければなりません。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年3月6日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年03月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「能登半島地震」です。通信手段を失い、幹線道路は1本。半島ゆえの難題。元日に能登半島で起きた大地震。発生後1か月経っても、地震活動は活発で注意が必要な状態が続いています。災害時には僕はLINE IDを公開し、「発信支援の必要な方は連絡を」と呼びかけています。地震発生直後に約230件が届きましたが、今回はどの情報が本当に支援を必要としている方からなのかを精査する必要がありました。情報が古かったり、厚意で転送してくださったXなどSNS上のヘルプ要請も真偽の判断がつかないものがありました。インプレッションを増やすために偽の住所を書いて助けを呼ぶ投稿が多数アップされていたからです。直接連絡の取れた方の情報をもとに現地入りしましたが、道路が分断され車が入れないところは徒歩で山を越えなければいけませんでした。今回、支援の初動が遅れた理由の一つは、情報インフラが途絶えてしまったことです。山中では、電波の入る場所を必死に探す人たちに大勢会いました。震央に近い穴水町は、役所に災害対策本部を立てたものの、通信障害により県庁とのホットラインが使えなくなっていました。NHKですら中継基地局が電力不足で放送不可に。被害状況を伝えることも、災害の全体像を掴むこともできない状態でした。僕も知り合いの議員らに窮状を訴え、ある議員の働きかけで、スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」を能登に提供してもらえることになりました。もう一つ、今回ネックになったのは、半島という地理的な理由です。東日本大震災も熊本地震や西日本豪雨も、大きな災害でしたが周辺自治体からすぐに支援に入ることができました。しかし能登半島の北端は金沢からも約140km、東京から静岡ほどの距離があります。幹線道路は1本しかなく途中で寸断されました。海岸線は地形が変化し、接岸できる場所が限られ、船で海から支援に入るのも難しい状況でした。被災したのは、高齢者の多い過疎の僻地で古い家屋が多く、倒壊を免れませんでした。同じような問題を抱える地域は全国にたくさんあり、都市とは違う防災のあり方を考えなければなりません。能登半島地震は、地方が抱える問題を集約した災害といえます。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年2月21日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年02月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自民党パーティ券裏金問題」です。裏金ルートを生み出さないため、デジタル化を!自民党の派閥の政治資金パーティをめぐり、裏金問題が事件化されました。本来、政治家への企業、団体からの献金は禁止されています。代わりに政党助成制度として、人口に250円を乗じた総額を議席数、得票総数に応じて、各政党に政党交付金として分配する仕組みを作りました。けれども今、政治資金パーティという名目で、企業などからまとまったお金を受け取れる抜け道が出来上がってしまっています。政治資金パーティは、自民党に限らず、野党も開催しています。収支報告書には、1回20万円以下の支払いは不記載可。しかし、20万円は決して少額ではありません。また、政治資金の現金でのやり取りをいまだに容認している先進国は日本だけです。他国はクレジットカードか小切手のみで、金の往来を明瞭にしています。もう一つ問題なのは、収支報告書がいまだに手書きで、あとでPDFファイル化すれば構わないということ。やり取りがデジタル化されれば、不明瞭なお金はすぐにわかります。収支報告をオンラインで簡単に行えるフォーマットがあるにもかかわらず、国会議員が関係する政治団体の2022年分の収支報告書がオンラインで提出されたのは6%以下でした(日経新聞調べ)。前明石市長の泉房穂さんは「選挙にお金がかかるというのは嘘。人々に響く政策を演説できれば有権者は選んでくれます」と話していました。政治学者の岩井奉信(ともあき)さんも「本来お金はかからなくて済むものなのに、かけている現状がある」とおっしゃっています。裏金の問題を今後生み出さないためには、政治資金のデジタル決済一本化、収支報告書は共通のデジタルフォーマットを使用。また、地域の企業もお金で政治家を動かそうと考えない。有権者は政治と金の問題に慣れきってはいけないと思います。アメリカでは、政治の透明性を高めるために、ロビー活動は登録制にして、誰が誰に陳情したかわかるようにしています。日本人は、個で動くことが苦手で、コミュニティの中のしきたりを変えようとすると異端視されがちです。けれども、組織隠蔽のようなことからは抜け出さないと前に進めないと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年1月24日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年01月20日三井化学株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:橋本 修)は、2024年3月22日(金)に『三井化学フォーラム2024』を開催いたします。2021年から開催し今回が3回目となる本イベントは、三井化学フォーラム開催以来初となるリアルイベントとオンライン配信のハイブリッド形式となります。2024年1月18日(木)よりウェブサイトにて参加登録の受付を開始いたします。三井化学フォーラム2024公式バナーもういちど想像してみよう。リジェネラティブな未来を。Rethink. Towards Regenerative Future.今回の三井化学フォーラムのテーマは、「リジェネラティブ」です。カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現とその先にあるサステナブル(持続可能性)を超えたリジェネラティブ(再生的)な未来の実現に向けて、三井化学が推進するバイオマス、ケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル等サステナブルな取り組みについて4つのソリューション紹介を行う他、基調講演には東京大学大学院総合文化研究科 准教授の斎藤 幸平氏にご登壇いただき、経済思想家の視点から考える「リジェネラティブな未来」についてお話いただきます。また、特別セッションでは3つのパネルディスカッションも予定しています。詳細は以下プログラムをご覧ください。■開催概要日時 : 2024年3月22日(金)13:00~17:45場所 : リアル会場 東京ミッドタウン八重洲4階・5階会場オンライン ZOOM(URLは参加登録者に別途ご案内)参加費 : 無料主催 : 三井化学株式会社申込方法: 下記URLより参加登録ください。 ■プログラム-オープニングセッション-13:00~13:15 登壇者:橋本 修(三井化学株式会社 代表取締役社長)-基調講演-13:20~13:55 基調講演:「斎藤幸平が考えるリジェネラティブな未来(仮)」登壇者 :斎藤 幸平(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。『人新世の資本論』がベストセラーに。他著に『未来への大分岐』『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』など斎藤 幸平氏(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)(C)島本絵梨佳-特別セッション-(1)時間 :14:00~14:35セッションタイトル:脱プラの現状について考える特別ゲスト :斎藤 幸平氏(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)磯田 拓也氏(シバセ工業株式会社 代表取締役社長)(2)時間 :14:45~15:35セッションタイトル:リジェネラティブな世界の実現に向けたブランドオーナーの挑戦(仮)特別ゲスト :Coming Soon(3)時間 :15:45~16:15セッションタイトル:バイオマスプラスチック導入事例~マスバランス方式バイオマスポリオレフィンの実用化と課題~特別ゲスト :設楽 良昌氏(日本生活協同組合連合会 サステナビリティ戦略本部)-ソリューション紹介-(1)時間 :16:20~16:35セッションタイトル :ケミカルリサイクルの取り組み登壇者(三井化学株式会社):池永 裕一(グリーンケミカル事業推進室)(2)時間 :16:40~16:55セッションタイトル :メカニカルリサイクルへのアプローチ~実証実験設備で共に進める品質改善~登壇者(三井化学株式会社):加茂 公彦(モビリティソリューション事業本部複合材料事業推進室)(3)時間 :17:00~17:15セッションタイトル :プラスチック素材のトレーサビリティを可能にする資源循環プラットフォーム登壇者(三井化学株式会社):阿久津 高志(デジタルトランスフォーメーション推進本部企画管理部)(4)時間 :17:20~17:35セッションタイトル :欧州市場におけるサステナブルな自動車開発(仮)登壇者(三井化学株式会社):Dr. Jens Ramsbrock(Sustainability Management Department,ARRK Engineering GmbH)-クロージング-17:35~17:45 登壇者:三瓶 雅夫(三井化学株式会社 デジタルトランスフォーメーション推進本部長) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月18日東京・日本橋の三井記念美術館では、2024年2月10日(土)より、『三井家のおひなさま』が開催される。三井家の夫人や娘達が大切にしてきたひな人形やひな道具を一挙公開する、この時期恒例の展覧会だ。三井家ゆかりのひな人形やひな道具は、その所有者がわかるよう、収納の外箱にそれぞれ「お印」がついていた。一番古いものは、北三井家十代・三井高棟(たかみね)夫人・苞子(もとこ、1869-1946)の巴印のひな人形で、実家の旧富山藩主前田家から伝わったものや、明治25年の結婚後に新調したもの、さらに江戸時代から三井家に伝来したものと時代をまたぐ。享保雛、立雛、内裏雛、そして幕府御用も務めた京の人形師・雛屋次郎左衛門の次郎右衛門雛など種類が豊富なのも特徴的。大正9年、旧福井藩主・松平家より北三井家十一代・三井高公(たかきみ)に嫁いだ鋹子(としこ、1901-76)のそれは、小蝶印のひな人形。日本橋十軒店の名工・二代永徳齋製の作品とともに、牡丹唐草蒔絵の装飾が施された、精巧なひな道具にも注目したい。前述の高公の一人娘で、後に浅野家に嫁いだ久子の永印のひな人形は、幅3m、高さ5段の段飾りが一際豪華だ。こちらは京都の丸平大木人形店、五世大木平蔵に注文してあつらえた注品。同展では近年まで浅野家で行われていた段飾りを再現する。最後は、高棟と苞子の三女として生まれ、大正8年に伊皿子三井家に嫁いだ興子(おきこ、1900-1980)の球印のひな人形。四世大木平藏製の明治時代のひな人形や、子供たちが「ことろ遊び」をする子供人形も紹介する。さらに今回は、三井家と縁の深い京都の人形司「丸平大木人形店」の資料室・丸平文庫から出品される、歴代の大木平藏が手掛けた雅な京人形の特別展示も必見だ。同展は、同時期、静嘉堂@丸の内で開催中の『岩﨑家のお雛さま』との相互割引も。講座などの関連イベントあるので、詳細は美術館ホームページで確認を。<開催概要>『三井家のおひなさま 特別展示丸平文庫所蔵 京のひなかざり』会期:2024年2月10日(土)〜 4月7日(日)会場:三井記念美術館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(2月12日、2月26日は開館)、2月13日(火) 、2月25日(日)料金:一般1,000円、大高500円公式サイト:
2024年01月16日ananで連載中の堀潤&五月女ケイ子「社会のじかん」の特別編。いよいよ本格的に始まる、「移民との共生社会」について、堀潤さんが解説します。いよいよ本格的に始まる、移民との共生社会コロナ禍が一段落して、人の移動が激しくなりました。2024年は街の景色として「海外の人が増えたな」というのを実感し始める年になると思います。日本人の人口は14年連続で減少しており、’23年1月時点で前年に比べ約80万人減、1968年以降最大の減少数、減少率です。47都道府県全てで減少に転じたのは初めてのことでした。この流れはこれからも続き、日本の総人口が1億人を切る未来も考えなければなりません。少子高齢化が進み、社会保障費の増大は避けられません。’23年夏に発表された’21年度の社会保障給付費は過去最高の138.7兆円。国の年間予算が106.6兆円でしたから、驚く金額です。財政赤字を膨らませながら、社会保障も回していかなければならないことになります。そんななか、海外から日本に転入する外国人の数が急増しています。3か月以上日本に滞在する外国人住民は約300万人、コロナ禍で一時減りましたが、3年ぶりに増加しました。政府は、生産年齢人口の減少と労働力不足を外国人労働者を受け入れることで解決しようとしています。これは、実質的には移民政策です。そのための在留資格として、’18年に「特定技能」を創設。特定技能外国人を受け入れる深刻な人手不足が認められた分野は、介護、ビルクリーニング、建設、造船、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業など多岐にわたります。さらに、スタートアップへの投資も強化しており、今後も一層、海外からチャンスを求めて、技術者など大勢の人が転入してきます。国立社会保障・人口問題研究所によると、2067年には人口の約10%が外国人になると推計されており、東京都に次いで、大阪府や愛知県で外国人の数が増えています。これまでは、特に外国人労働者を多く雇用する“工場のある街”に外国人住民が集まっていましたが、これからは大都市近郊の街でも、当たり前のように目にするようになるでしょう。外国人住民は、国籍も肌の色もさまざま。文化も生活スタイルも異なる人々を同じ街の住民として、きちんとコミュニケーションをとる努力をしなければ、疑心暗鬼を生み、やがては暴力に発展しかねません。9月には埼玉県川口市でトルコの少数民族クルド人と住民のトラブルがありました。ただ、一部の乱暴な外国人がいたとしても、それが全てではありません。SNS上のデマを信じ、偏見を持っていては分断が深まるだけです。日本は、本当の意味での“内なるグローバル化”を進めなくてはいけないと思います。ごみの捨て方から、公民館の使い方、自治会の再編成なども必要になるでしょう。外国の人と話すときには、易しい日本語を使うことも心がけたいですね。もしも自分が海外に移住したら、その街の人にどう接してもらえたら安心して暮らせるのか。外国人というだけで、疎まれたり差別をされたら、憎しみの気持ちが湧いてしまいます。逆の立場をぜひ、想像して接してみてください。外国人住民にないのは選挙権だけ、私たちと同じように税金や社会保障費を支払います。日本の暮らしを底支えする隣人であるということを忘れないようにしましょう。五月女ケイ子解読員から一言NYではどんな職業にも外国人がいるイメージ。仏料理に日本人シェフがいるように、寿司職人に外国人が普通にいるようになったら、“ローカルグローバル”が進んだと感じられそう。みんな同じ人間として見ることが大事ですね。KEY WORD:人口減少と外国人の流入増人口減少に歯止めがかからない状況が続く日本。’23年1/1時点の住民基本台帳をもとに総務省がまとめた国内に住む日本人は、1億2242万3038人。前年に比べ80万523人、2009(平成21)年をピークに14年連続、調査を始めた1968(昭和43)年以降で最も減った。一方、外国人住民は前年の270万4341人に比べ、28万9498人増加。出典/総務省ほり・じゅんジャーナリスト。『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX)などに出演中。スーダンを取材した写真展「#BlueForSudan」が2024年1月14日まで宮城県・多賀城市立図書館(9:00~21:30TEL:022・368・6226)にて開催中。そおとめ・けいこイラストレーター。雑誌や書籍、広告で活躍。オンラインストア「五月女百貨店」では、楽しいオリジナルグッズを多数販売。カレンダーやポチ袋も好評発売中。使える面白LINEスタンプも各種展開している。※『anan』2024年1月3日‐10日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年12月31日三井不動産商業マネジメント株式会社(東京都中央区)が運営する三井アウトレットパーク 札幌北広島は、北海道日本ハムファイターズの人気選手をお招きして、三井ショッピングパークカード《セゾン》会員様限定のスペシャルクリスマスイベント「Happy Xmas Day!」を2023年12月2日(土)に開催します。クリスマスイベント■URL: ■万波中正選手と野村佑希選手のスペシャルトークショー北海道日本ハムファイターズの万波中正選手と、野村佑希選手がスペシャルゲスト!MCには北海道日本ハムファイターズOBの杉谷拳士さんとグッチーさんの特別コラボが実現。シーズンの振り返りや、記憶に残るシーンなどここでしか聞けない豪華4人のスペシャルトークショーイベントをおこないます。参加者のみなさまと選手が一緒に楽しんでいただきたいという想いから、トークショーの他に「夢を叶えよう企画」や景品が当たるミニゲーム、抽選会などもおこないます。またファイターズガールとフレップによるダンスパフォーマンスで会場を盛り上げます。■開催概要開催日時 :2023年12月2日(土) 13:00~14:30場所 :三井アウトレットパーク 札幌北広島クローバー・モール1F イベントステージ エルフィンコート参加方法 :三井ショッピングパークカード《セゾン》会員様※事前公募期間は終了しました。内容 :13:00~13:30 ファイターズガールダンス13:30~14:30 ゲストイベントその他 :詳しくは施設ウェブサイトをご確認ください。■主催名称 : 三井アウトレットパーク 札幌北広島所在地: 〒061-1278 北海道北広島市大曲幸町3丁目7-6URL : 【本イベントに関するお客様からのお問い合わせ先】三井アウトレットパーク 札幌北広島イベント事務局E-Mail: info-mop@din-group.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月30日夫婦は、愛と信頼関係によって成り立つもの。パートナーを人として思いやり、リスペクトし合う関係性が、理想といえるでしょう。2023年11月6日、お笑いトリオ『ネプチューン』の名倉潤さんが投稿したのは、まさに『夫婦愛』という言葉がぴったりな写真でした!名倉潤&渡辺満里奈の『ラブラブペアルック』に反響同月4日に、55歳の誕生日を迎えた名倉さん。当日は残念ながら仕事があったため、翌5日に、自身の家族や友人家族に誕生日会を開催してもらったのだとか!Instagramに投稿された写真には、大切な人たちに祝福されて嬉しそうにする名倉さんと、妻であり、タレントの渡辺満里奈さんの姿が。名倉さんは誕生日ケーキだけでなく、素敵なプレゼントをもらったそうです。渡辺さんが用意したプレゼントが、一体なんだったのかというと…!そして奥さんのプレゼントはお揃いのセーター令和のバカップルとても嬉しかったです奥さん家族には感謝しかありません。本当に日頃から友達家族、スタッフ、応援してくださってる皆様にも感謝しかありませんゴーゴーおっさん頑張りますnagrat1968ーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Jun Nagura(@nagrat1968)がシェアした投稿 なんと、渡辺さんが贈ったのは、ウサギがデザインされた色違いのセーター!まさかのペアルックのプレゼントに、名倉さんは照れながらも感謝を述べ、自分たちを『令和のバカップル』と称しました。結婚から18年経っても、名倉さんと渡辺さんの愛はまったく薄れない模様。むしろ、身近で相手をより知ることで、絆が深まっているのかもしれませんね。多くの人によって理想の夫婦関係といえる、名倉さん夫婦。投稿を見た人たちから、祝福の声が寄せられています!・本当に素敵。自分もこういう夫婦になりたい!・名倉さん、お誕生日おめでとうございます!どれも素敵なお写真で、ニッコリとしちゃった。・ペアルックのセーター、すごくかわいい~!お2人とも似合っていますよ!名倉さんは結婚記念日を迎えるたびに、必ずプレゼントと一緒に、渡辺さんへの手紙を添えているのだとか。良好な夫婦関係の構築に必要なのは、しっかりと相手へ愛を示す行動なのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年11月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「国立科学博物館クラウドファンディング」です。クラファンは一時的な対処法。研究にもっと力を。国立科学博物館は、運営資金の不足を解消するために8月にクラウドファンディングを立ち上げ、目標額の1億円を1日で達成し、2週間余りで7億円超の資金を集めました。“国立”と名前がついていますが、独立行政法人で、独自に運営を任されています。標本や資料は500万点に及び、展示されているのは約2万5000点。多くはつくば市にある収蔵庫に置かれています。化石や動物の骨、剥製、植物など、古く貴重な標本を保存・管理するには莫大なお金がかかり、コロナ禍や光熱費の高騰などにより資金に窮していました。大きな役割は、標本資料の収集と保管、展示・学習支援、調査研究などです。資金不足により、新しい事象が発見されても現場に行けないというような状況にも陥っていました。現在、日本の研究の現場は大変弱っており、文部科学省科学技術・学術政策研究所が調べた「科学技術指標2023」によると、他の論文に引用される回数をカウントする注目論文の数が、日本はイランに抜かれて13位になりました。かつては4位でしたが、20年の間に次第に順位を下げていったのです。イランは国際的に制裁を課せられているので、自前のインフラ、サービスを作る必要があり、科学分野に積極的に財政を投じてきました。それにより、研究者のレベルが底上げされ、日本を追い越していきました。クラウドファンディングは、資金集めの持続可能な方法ではありません。国がきちんと科学分野に投資できないのは問題だと思います。また、科学博物館側も所蔵品をツアー形式で見せたり、企業研修に使うなど、稼ぐ方法は見つけられると思います。研究者が経営につくのではなく、マーケティングやPRのプロを経営陣に呼ぶなど、改革の必要があるのではないでしょうか。すぐに成果に結びつく研究が求められがちですが、草の根的な基礎研究が国の将来を支えます。クラウドファンディングによって、科学博物館に関心を寄せる人が増えたことはすごく良かったと思います。国立科学博物館のクラファンは11月5日まで行っています。研究がその国の国力につながるという意識が広がることを願います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月25日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月19日「三井ショッピングパーク ららぽーと安城(仮称)」が2025年春に愛知・安城に開業予定。「三井ショッピングパーク ららぽーと安城(仮称)」「三井ショッピングパーク ららぽーと安城(仮称)」は、「三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス」、「三井ショッピングパーク ららぽーと愛知東郷」に続く愛知県3施設目となる「ららぽーと」。JR東海道線「安城駅」および名古屋鉄道西尾線「北安城駅」から徒歩圏内というアクセス良好な場所に、4階建ての商業施設をオープンする。ファッション&飲食など約220店舗館内にオープンするのは、ファッション、雑貨、飲食、エンターテインメント、サービスなどバラエティ豊かな店舗が約220店舗。また、屋上広場やイベント実施可能な空間も備える予定だ。【詳細】「三井ショッピングパーク ららぽーと安城(仮称)」オープン時期:2025年春予定所在地:愛知県安城市大東町1058-2敷地面積:約105,500㎡(約31,900坪)構造規模:・店舗棟: 鉄骨造地上4階建(店舗:1~3階)・立体駐車場棟: 鉄骨造地上6階建 3棟延床面積:約171,000㎡(約51,700坪)店舗棟:約101,000㎡(約30,500坪)立体駐車場棟:約69,900㎡(約21,100坪)店舗面積:約60,300㎡(約18,260坪)店舗数:約220店舗駐車台数:約3,500台交通:JR東海道本線「安城」駅徒歩約10分、名古屋鉄道西尾線「北安城」駅徒歩約13分
2023年10月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「認知戦」です。私たちも知らずに戦争の最前線に立たされています。認知戦とは、世論を操作したり、偽の情報を拡散して、人の認知領域に働きかける情報戦のこと。陸、海、空が第1~3の戦場、第4の戦場は宇宙、第5の戦場はサイバー空間。認知戦はその次の第6の戦場と呼ばれています。元をたどれば、プロパガンダ戦は昔からあります。第2次世界大戦時にはナチス・ドイツがラジオ局のトップに配下の人間を送り込み、ヒトラーは正しいという世論を形成しました。テレビ、ラジオ、新聞しかない時代はそれだけの労力を要しましたが、今は、インターネットやAIを使い、精巧なフェイクニュースを簡単に作れるようになっています。認知戦の恐ろしいところは、誰が主体となって仕掛けているのかが不明なまま、その国の政治指導者の決断を左右させていく大きなパワーを持っているということです。中国人民解放軍は、積極的に認知戦に関与しているといわれています。たとえば、台湾で不安を煽るような動画が拡散されました。「強盗に襲われました。みんなも気をつけて」と病院のベッドから自撮りした動画が拡散されます。一見認知戦と何の関係が?と思うかもしれません。しかし、こういう動画が大量に流されることにより、「台湾は治安が悪い」「今の政府に任せていたら、未来はないのではないか」という考えを刷り込んでいきます。これがフェイクニュースだと見破ったのは、台湾のCofactsというファクトチェックグループでした。選挙の直前など、ある一時期に膨大な量の動画が流されていたことで判明しました。カナダのトルドー首相は、2019年と2021年の総選挙に、中国、イラン、ロシアが介入した恐れがあると捜査を開始しました。アメリカでトランプ大統領が誕生した舞台裏ではロシアの関与が疑われています。私たちは認知戦の最前線に立たされているということを自覚してください。バズったニュースを目にしたときには、「誰発信?何目的?本当かな?」といったん立ち止まりましょう。知らず知らずに誰かに仕掛けられて、自分たちの政府を自分たちで倒すことになりかねない危険を孕んでいることを、どうか忘れないでください。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月14日「松本(潤)さんから、遠慮なんかしなくていいからどんどん来てくれって言われたんです。最初のうちはどうしても遠慮をしてしまっていたのですが、テストをしているうちにだんだん慣れてきちゃって(笑)。強くなっていきました」そう撮影の様子をふり返る広瀬アリス(28)。大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合・毎週日曜20時〜ほか)で広瀬演じる於愛(おあい)の方の初登場は、人違いをして家康(松本潤)のお尻をたたくシーンだった。於愛の方が登場すると、場が和みほっとする。広瀬自身も「演じていて彼女の明るさにすごく救われました」と話す。しかし、愛されキャラの於愛の方が第36回では一転して、これまでにない悲哀の表情を見せた。「実は、過去を引きずりながらも、自分の感情を押し殺して殿にお仕えしていた。そして、自ら愛を与えようと頑張っていたけれど、実際にはこの上ない愛情を殿から受けていた。そういったこれまで描かれてこなかった事情が、たくさん表現されている回だと感じました」於愛の方を演じ終えて、改めて役柄について思うことはーー。「彼女は瞽女(ごぜ)と呼ばれる目の悪い人たちに食料や衣服を与えたりと、愛にあふれた存在。だからこそ周りからたくさん愛されていた。もしもっと長生きされていたら、瀬名さま(有村架純)すら超えるすごいお方になっていたかもしれません。演じながら、この方の年を重ねた姿が見たかったなと。誰もが引きつけられる女性だと感じました」長年の夢だった大河ドラマ出演を経験して、現在の心境についてこう話す。「10カ月ぐらいお仕事を離れていて、復帰作が大河でしたが、この作品で本当によかったです。時代劇の経験があまりないなか、所作もそうですし、笛の練習など、いろんな稽古を重ねてイチから役をつくっていく過程で、改めてお芝居ってどういうものだったか、というのが学べました。自分の中で大きな財産となりました」得難い経験を経て、これからも広瀬アリスは羽ばたき続ける!
2023年09月30日2023年は、三井グループの元祖「三井高利」が江戸に進出し日本橋に越後屋を出店してから350年となる節目の年。2023年度から2027年度の5年間、社会課題の解決に取り組む姿勢を体現すべく、さまざまな記念事業を実施しています。三井グループ350周年記念事業350周年を迎える三井グループ全体で、社会課題解決のため、以下のような社会貢献事業を行います。・「三井みらいチャレンジャーズオーディション」プロジェクト・三井&日本赤十字社・青少年赤十字連携プロジェクト・三井文庫:所蔵史料バーチャル(デジタル)アーカイブ事業・三井記念美術館:特別展「三井高利と越後屋」開催・三井記念病院:医療提供レベル充実のための支援【事業期間】2023年4月1日〜2028年3月31日(予定)【コンセプトメッセージ】みついのちからを、みらいのひとに。【事業ロゴ】さまざまな価値の多様性と創造性を表す色で表した三井グループ25社の「人」が集まり、ひとつになる一体感を表現しています。記念事業の目玉である「三井みらいチャレンジャーズオーディション」三井グループ350周年記念事業の目玉となるのが、「三井みらいチャレンジャーズオーディション」です。これは「事業・社会活動」「研究・留学」「カルチャー創造」の3部門で、未来に向けた良き社会づくりに夢や目標を持ち、自ら挑戦する若者を発掘するオーディション。2023年度に参加した応募者の中からオーディション通過者「チャレンジャーズ」を選出し、2027年度まで継続的に支援が行われる予定です。【応募期間】2023年8月1日(火)~10月31日(火)【応募条件】⚫日本に在住する2024年3月31日時点で16歳以上31歳未満の人(応募の時点で18歳未満の人は保護者の同意が必要です)⚫性別・学歴・職歴・国籍は不問【募集部門と求める人物像】①事業・社会活動部門‐新しい事業や社会貢献活動によって、世の中にイノベーションを起こそうとしている人②研究・留学部門‐より良い未来の社会を目指し、海外への留学も含めさまざまな場で学び、研究しようとしている人③カルチャー創造部門‐自らの文化芸術活動を通じて新しいカルチャーや価値観の創造に挑もうとしている人【最終通過者人数】各部門10名程度(予定)最終通過者には、活動に対する支援金として一律500万円の提供(初年度)のほか、通過者個々への支援などが予定されています。支援内容などの詳細は応募URLからご確認ください。スペシャルプログラム【MIRAI CHALLENGERS SESSION】三井みらいチャレンジャーズオーディションの理解を深めるための応募者向けスペシャルプログラムも用意されています。各部門の審査員による、応募希望者のヒントとなるようなトークコンテンツや、アイデアを形にしていくセミナー&ワークショプ、相談会が開催されます。(1)セッション動画コンテンツの公開すでに「未来の人を幸せにするため」に行動を起こしている若者にとっての先駆者(=審査員)をゲストに招き、事務局担当者とのクロストークセッションにより、各部門の求める人材像やオーディション審査の視点について説明します。(2)セミナー&ワークショップ、相談会の開催オーディション事前エントリー者限定の、専門家によるセミナーや同じ志の仲間とディスカッションするワークショップ、相談会等各部門の応募をサポートするプログラムが用意されています。オーディションを通じて、社会課題を解決しそうな才能を見つけ出そうという今回の取り組み。才能の発掘だけでなく、育成まで実施する取り組みというのはあまり前例がないのではないでしょうか。応募条件に当てはまる人はぜひチャレンジしてみて!※いずれも詳細は公式サイトからご確認ください。【参考】※公式サイト
2023年09月28日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ワグネル」です。戦争の形に変化。民間軍事会社の需要が増える世界。ワグネルとはロシアの民間軍事会社(プライベート・ミリタリー・カンパニー)です。創設者のプリゴジン氏はもともとレストランやケータリングの事業を行っていましたが、プーチン大統領と特別な関係を築くことに成功し、巨大な軍事組織グループを起こし急拡大しました。ワグネルはウクライナ侵攻の第一線で戦っていましたが、プーチン大統領に都合よく使われていることに対して反発。6月にモスクワに向けて進軍、途中で撤退しました。仲裁を担ったのはベラルーシのルカシェンコ大統領といわれています。ワグネルを配下に収めておくことで、有事に対処できる力を得ようとしました。しかし、8月にプリゴジン氏を乗せた飛行機が墜落し、死亡が確認されました。今年の3月の時点で、ロシアには民間軍事会社が37社あります。日本では作れませんが、世界にはこうした会社が増えています。ロシアはこれまで民間軍事会社を使って侵略行為や非人道的行為をしてきましたが、国家の正規軍ではないので、「国はやっていない」と言い逃れできたんですね。また、マリを筆頭に多くのアフリカ諸国がワグネルを雇っていました。気候変動や紛争により治安が悪くなり、正規の治安部隊だけでは対処できなくなったときに民間軍事会社に頼るのです。それらの国は貧しいので、現金の代わりに鉱物資源の採掘権などを与え、ワグネルは巨大な資金源を得て、ますます力を持つようになっていきました。一方、今月にはイギリス政府はウクライナ侵攻での民間人の殺害などを理由に、ワグネルをテロ組織に指定する議案を議会に提出。所属したり支援することを禁じようとしています。現代の戦争は決して、国家と正規軍だけが行っているものではありません。兵器も民間のドローン技術や、スペースX社の「スターリンク」が通信を支えていたりします。戦争の形が、実戦とサイバー攻撃や認知戦のハイブリッドとなり、戦闘員が軍人なのか民間人なのか境界線がわからなくなってきています。世界の戦争の変化を私たちも知っておかないと、日本の安全保障を考えるのにピントのずれた議論をしてしまいかねません。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月27日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米俳優労組ストライキ」です。AI登場による人間の権利の問題。他人事ではない。アメリカの俳優の労働組合によるストライキが7月14日に始まりました。脚本家組合のストライキも5月から行われており、AP通信によると俳優労組の組合員のうち約6万5000人が参加。脚本家組合は約1万1500人。この2つの組合が同時にストライキを打つのは63年ぶりのことです。これにより俳優は撮影やプロモーション活動には参加できず、ハリウッドでは多くの撮影現場がストップしています。動画配信サービスの急速な拡大を受け、組合は、配信作品に対する報酬の引き上げを求めています。また、今回の交渉の大きなポイントはAIなんですね。AIの進歩により、さまざまなものが手軽に作れるようになってしまいました。アイデアを打ち込めば生成AIによって脚本ができてしまったり、俳優の写真データを複製することでいくらでも動画が作れるようになってしまいました。その動画の著作権は誰に帰属するのか。AIで作れるようになったことで、これまでなら受け入れられなかったような低い対価で仕事を受けざるをえない可能性も出てきます。ルール作りがまだできていないなか、技術だけがものすごい速さで発達してしまう危機感。人間が作るものへの権利をちゃんと保証してほしいと訴えているのです。生成AIに関する規制作りを求めて、組合は映画会社や配信会社と交渉を続けてきましたが決裂し、ストライキに入りました。本来は日本でもそうした議論が必要なのですが、まだ起きていません。また、これは映像業界だけの問題ではありません。コンサルティング会社マッキンゼーの生成AIに関するレポートによると、2030~2060年の間に半数以上の仕事が自動化されるそうです。まず、マーケティングやプログラミング、コンサルタント業やPR業などが変わるだろうといわれています。エンターテインメントはアメリカを支えてきた基幹産業の一つであり、アメリカの文化そのもの。それを破壊しないでくれ、という訴えはとてもよくわかります。人間の手で生み出すものにどういう報酬の仕組みを作るのか。皆で知恵を出し合っていかないといけないのだと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月13日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「世界の難民情勢」です。想像を絶する数の難民が急増。世界安定の危機に。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)本部が6月に発表した年間報告書によると、2022年末の時点で、紛争や迫害などにより、故郷を追われて強制移動をさせられた人が1億840万人になりました。1年間で1910万人増え、これはこれまでで最大の増加になります。国境を越えて逃れた人を「難民」、国内で移動を強いられた人を「国内避難民」と呼びますが、1億840万人のうち6250万人は国内避難民で、全体の60%を占めます。国内で逃げているのなら、難民よりも安心のように感じるかもしれませんが、それは大きな間違いです。国外に逃げられるのは、それだけ経済力や人脈があったり、その距離を移動する余力のある人たち。それすらない人が住まいを追われて、命からがら別の地域に逃げています。その原因が紛争だった場合、激しい紛争地域は国連の支援チームも退避せざるを得ず、食糧や医療の支援を受けられないまま国内に留め置かれている膨大な数の人たちがいるのです。難民の数が急増した理由は、ウクライナ侵攻、スーダンの紛争、その他中東やアフリカ各地、ミャンマーなど、世界中で分断が深まっているためです。また、気候変動による干ばつや水害で移動せざるを得なくなった人もいます。難民の最大の受け入れ国はトルコで360万人。ドイツも210万人を受け入れています。徒歩で隣国に逃れるケースも多く、全難民の20%は貧困国に移動しています。つまり、逃げた先でも、十分な生活も支援も得づらい状況が生まれているんですね。移動先できちんとした職を得られず、生活基盤を築けない場合、武装勢力で働くほかに道がないという最悪の事態も発生しています。スーダンでは、紛争が落ち着いていた時期に教育支援を受けていた子どもたちが、戦闘が激しくなると、新たな戦闘員を確保するために武装勢力にリクルートされるという悲劇が起きています。それは世界的に戦争や紛争の可能性が高まるということで、先進国にとっても無関係な話ではありません。持続可能な世界のために、この難民問題には真正面から取り組む必要があると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月30日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年08月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「改正入管法」です。難民認定率の低い日本。審査方法を再構築するべき。「出入国管理及び難民認定法」、通称「改正入管法」が6月に成立しました。この改正案は2年前に国会に提出されましたが、長期間入管で留め置かれたスリランカ人女性が、十分な治療を受けられずに亡くなったことを機に、日本の難民認定の制度が問題視され、廃案になりました。ところが、今国会でほぼ同じ内容の法案が再提出され、可決されたのです。改正入管法では、難民認定3回目以降の申請は「相当の理由」がなければ、本国への送還が可能になります。長期に留め置くのが問題なのであれば、帰っていただこうというスタンス。しかし、内戦や迫害など、本国にいては身に危険が及ぶため日本に逃げてきたかもしれない人に対して、強制送還することは正しい判断なのでしょうか?最も問題なのは、難民申請者が本当に難民なのか、不法入国者なのか、適切に判断できているのか不透明だということです。入管の難民認定審査(一次審査)で不認定となり、不服を申し立てた人を二次審査するのが難民審査参与員。法律や国際情勢に関する学識経験を有する人が任命されます。現在110名いますが、1人あたりの審査件数に大きな偏りがあることがわかりました。ほとんどの参与員が年間数件~40数件だったのに対し、NPO法人名誉会長だった柳瀬房子さんだけが’22年だけで1231件審査を行っており、「難民を探して認定したいと思っているのに、ほとんど確認できません」と発言。これに対し、ほかの参与員から異論が集中しました。難民審査は総合的な国際状況をもとに判断しなければなりませんし、申請者は自分を証明するものを何も持たずに逃げてきている場合もあり、本人を特定するのには時間もかかります。年間1000件以上の申請を的確に審査できるのでしょうか?難民申請中は働くこともできませんが、審査が長引けば家族を養うために違法でも働かなければ生きていけない矛盾も抱えています。日本は国連の難民条約に加入しており、難民を受け入れる立場です。今回、準難民というグレーゾーンを設けたことは評価できますが、その前に難民を審査する仕組みを立て直す必要があると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月16日‐23日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年08月12日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「異次元の少子化対策」です。子育て支援だけでなく、これから産む人の支援も!岸田政権は「異次元の少子化対策」を掲げ、6月に「こども未来戦略方針」を発表。2030年までを少子化傾向にストップかけるためのラストチャンスだとして、2024年度からの3年間に年間3.5兆円の予算を投入すると宣言しました。こども家庭庁もスタートし、少子化対策に特化して、大規模に財政的な手当をすると打ち出したのはとても評価できます。ただ、支援策の中身が、児童手当を所得制限なしにし、対象を高校生まで引き上げる。第3子以降は3万円を支給。親が働いているか否かを問わず、保育施設の利用を可能にする制度の導入を目指す。育児休業の給付金を増額するなど、「子育て支援」の政策が目立ちます。すでに子供のいる家庭で第2子、第3子を産むための対策にはなっても、ゼロから子供を産み育てようという人たちに対しての支援は足りないのではないかと懸念されます。これまでも子育て支援策を立ち上げてきましたが、少子化に歯止めはかかりませんでした。たとえば不妊治療費用の保険適用が限定的だったり、人工授精が法律上の夫婦間に限られていたり。「異次元」というからには、フランスのように婚外子の社会的偏見をなくすなど、社会で子供を育てるような意識で策を講じないと、状況を改善するのは難しいのではないかと思います。子供を産もうとしない背景には、雇用が不安定で、若年層に貯蓄の余裕がない、経済的不安が理由で結婚にも踏み切れないという現実もあると思います。ヨーロッパのように、働き方の支援や結婚制度そのものにも柔軟性を持たせることも考えたいです。参考になる一例として、兵庫県明石市は泉元市長の提言で、「こどもを核としたまちづくり」に舵を切り、子育て世帯が多く移り住む街に変貌を遂げました。子育てのために予算を投入することには反対意見もあり、効果が出るまでに6~7年かかったそうです。今、国の少子化対策のための財源は明確にされていません。今後3年間だけでなく長期的展望が必要となる政策。政権交代するごとに制度や支援がストップするようなことにならないよう、気をつけていただきたいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月2日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年07月28日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。 今回のテーマは「マイナトラブル」です。いったん立ち止まり、根本的に見直す勇気を持って。マイナンバーカードにまつわるトラブルが相次いで起きました。給付金などを受け取る公金受取口座に別人のものが登録されていた。住民票の写しを請求したら別人の証明書が発行された。マイナ保険証で他人の保険記録が見られるようになっていたなど、これらは登録時に人の手で行っているために起きたミスで、デジタル以前の問題です。発注の仕組みやオペレーション、誰がどこまで責任を負うのかというガバナンスのあり方が、日本のデジタル化を阻んでいるということを実感します。僕自身、自分の納税者番号と他人の銀行口座が紐付けられていたというトラブルに遭いました。確定申告の還付金がいつまでも入らず、税務署に問い合わせて問題が発覚。申告しなければ、登録ミスにも気づかれないというのも大きな問題です。2007年に起きた「消えた年金」問題のころから、同様の問題が繰り返し起きています。年金に関しては、その後「日本年金機構」を作り、管理を徹底しました。各役所も実際問題、現状の窓口業務だけで手一杯です。民間から人材を導入するなど抜本的な対処をしなければ、改善は難しいのではないかと思います。マイナンバーカードのシステムを使い、デジタルを活用し、さまざまな作業コストを下げ効率よく行うことには大賛成です。しかし、それを実現するには現場が追いついていないということを直視すべきでしょう。マイナンバー制度では、税金、保険証、免許証など幅広い国民情報を紐付けようとしています。諸外国での国民IDの紐付けに関する野村総研の調査によると、IDの利用範囲が広いのはアメリカやシンガポール、デンマークなど。しかし、以前アメリカでは詐欺により年間5兆円ほどの国民資産が奪われ、シンガポールでは2018年に150万人分の医療情報が盗まれました。一方フランスやドイツ、カナダはリスクを考え、IDの利用は限定的にしています。日本はサイバー攻撃の標的にもなっているので、安全保障の意味からもマイナンバーの運用には慎重になるべきです。システムを強固にするために1年かけて再点検するというような英断も必要ではないでしょうか。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年7月26日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年07月21日松本潤さんのインスタグラムをチェーーック!ジャニーズ事務所、「嵐」のメンバー松本潤さん(39)はNHK大河ドラマ『どうする家康』に徳川家康役で主演を務めています。番組放送後にはTwitterでトレンド入りするなどお茶の間から注目を集めています。先日、自身のインスタグラムに妻役を務める有村架純さんの写真を投稿し反響を呼んでいるようです。どんな投稿なのか早速チェックしてみましょう!妻役有村架純さんの写真を公開「瀬名役を架純ちゃんが演じてくれて本当に良かった」 この投稿をInstagramで見る Jun Matsumoto/松本潤(@jun.matsumoto_ieyasu)がシェアした投稿 「演じるのは有村架純さん。様々な心情を縦横無尽に演じ分け、現場でも常に支えてくれます。四度目の共演となりますが、毎度新しい表情を魅せる素敵な方です!!瀬名役を架純ちゃんが演じてくれて本当に良かった!!!」と妻役を演じた有村架純さんの写真数枚を投稿。投稿した翌日にドラマ放送があり、瀬名が責任を負い自害するという悲しい別れのシーンでした。放送を見てから松本さんの投稿を見るとさらに感極まった方も多かったのでは。コメント欄には「かすみちゃんと松本潤さんのツーショット写真が見たいです♡」「涙が止まらず...。なんとも気持ちが伝わる演技でした」「瀬名(涙)もう泣きそうです(泣)」「最後の殿の叫びがずっと耳に残って哀しいし胸が痛い。一週間引きずります(泣)」と多くの反響が寄せられておりました。最愛の妻、瀬名を亡くした家康は今後どうなっていくのか。豪華新キャストも続々解禁されています。この先の展開も楽しみですね!
2023年07月10日東京メトロ・都営地下鉄「東銀座」駅から徒歩1分。銀座・中央通りのほど近くにたつ、観光やレジャーに便利な立地の「三井ガーデンホテル銀座五丁目」。日本の伝統と最新の流行が交差する街・銀座を象徴するように、和モダンなインテリアや伝統工芸をアレンジしたアートを配した、落ち着いた雰囲気のホテルです。こちらで現在、好評を博しているのが「ポムポムプリン」のキャラクタールーム! 2023年3月より開始したポムポムプリンコラボルームは全部で3種類あり、お部屋のコンセプトによって異なるデザインが魅力です。ポムポムプリンといえば、2023年のサンリオキャラクター大賞で2位に輝いた、人気キャラクター。ベレー帽がトレードマークの、のんびりマイペースなゴールデンレトリバーの男のコです。そんなポムポムプリンとコラボした、大人気コラボルームの詳細をお届けします!1:ポムポムプリンを探せ♪「ポムポムプリンとかくれんぼルーム」【三井ガーデンホテル銀座五丁目】ポムポムプリンとかくれんぼルームまずは、「ポムポムプリンとかくれんぼルーム」を拝見。ベッドサイドの立体的なポムポムプリンとお友達のハムスター・マフィンが目を引きます。全体的にブラウンとアイボリーを基調とした空間で、ポムポムプリンが仲間たちとおうちの中でかくれんぼを楽しむ様子が伝わってきます。ネズミのスコーンやリスのベーグル、大きなリボンが特徴のマカロンなど、おなじみの仲間たちが全員集合!お部屋のあちこちで楽しそうに遊んでいる姿にほっこりします。お気に入りのキャラクターがいる方は、真っ先に探したくなりそう♪イラストはすべてコラボルームのための描きおろし。ところどころ立体になっていて、見ごたえがあります。ここでしか見られないポムポムプリン、必見ですよ!お部屋のデザインが可愛いだけでなく、宿泊するともらえるオリジナルグッズも見逃せません。お部屋に入ると、ホテルマンに扮したキュートなポムポムプリンのアートの前に、同じ恰好をしたぬいぐるみ(※宿泊人数分、添い寝の子供にはなし)が置かれています。こちらは持ち帰りOKの限定グッズ。ぜひお部屋での撮影の際に一緒に置いて、思い出の残る写真をたくさん撮ってくださいね。2:パステルカラーで女の子に人気!「ゆめみるポムポムプリン ルーム」【三井ガーデンホテル銀座五丁目】ゆめみるポムポムプリン ルーム2部屋目は、「ゆめみるポムポムプリン ルーム」。パステルカラーで、まさに夢の中のようなふんわりした雰囲気のお部屋はピンクやパープルが基調になっていて、“ゆめかわ”な雰囲気が女の子に大人気なのだそう。お昼寝が特技のポムポムプリンが、すやりすやりと眠りながら大好きな仲間たちと一緒に過ごす楽しい夢を見ている様子を表したファンシーなイラストに癒やされます。各部屋、天井にもイラストが描かれているのですが、こちらのお部屋は天井の灯りも星の形をしていて、世界観にぴったりなんですよ。ライトも各部屋で違うので、ぜひチェックしてみてください。よくよく見ると、窓際に置かれたイスも部屋によって違います。細かいところまでこだわりをもって設計されたコラボルームになっていて、ポムポムプリンの世界に浸れること間違いナシです。3:スイーツに囲まれた世界観が可愛い「ポムポムプリンのスイーツパーティールーム」【三井ガーデンホテル銀座五丁目】ポムポムプリンのスイーツパーティールーム最後は、「ポムポムプリンのスイーツパーティールーム」。“ママが作ったプリン”が大好物の食いしん坊なポムポムプリンが、みんなをおやつパーティーに招待している様子が描かれた、たっぷりのスイーツにときめくお部屋です。さりげなくベッドのクッションがマカロン型なのもたまりません!天井までびっしりと描かれたスイーツは、ポムポムプリンや仲間たちの姿をしていてとってもキュート♪ドーナツにパンケーキにパフェ……可愛くておいしそうなスイーツの数々に、思わず甘~いおやつが欲しくなってしまいます。おやつ食べ放題!なんて、子供の憧れが詰まったような世界観にうっとり。ポムポムプリンたちはスプーンを持ってまさに食べようとしていますが、こんなに可愛いスイーツは本当なら崩してしまうのがもったいないですよね。見ていたら、ポムポムプリンをモチーフにしたスイーツがいただける原宿の「ポムポムプリンカフェ」に行きたくなってしまいました。このお部屋も映え度抜群なので、撮影がはかどりそうです。実はぬいぐるみとの撮影を意識して、お部屋のあちこちにぬいぐるみを置きやすいスペースが作られています。ファン思いの手厚い設計に感謝したくなりますね。公式サイトのフォトギャラリーでは、ぬいぐるみを使ったお部屋での可愛らしい写真をたくさん掲載しています。ぜひ参考にしつつ、オリジナリティーあふれるぬい撮りにチャレンジしてみてください。宿泊すると必ずポムポムプリングッズがもらえる♪【三井ガーデンホテル銀座五丁目】ポムポムプリンルームに宿泊するともらえるグッズ先ほど紹介したぬいぐるみのほかにも、トートバッグ、ハンドタオル、もこもこソックス、タンブラー、ピンズ、シールがセットになってベッドの上に置かれています。これらはすべて、宿泊の記念に持ち帰れるグッズ。部屋によってグッズのカラーやデザインが違い、どれも可愛いので、全部集めたくなってしまうファンも多そうです。大浴場や朝食ビュッフェも付いてリラックスした滞在が叶う銀座の駅近くということでビジネスホテルのようなイメージを持ちますが、なんと「三井ガーデンホテル銀座五丁目」には2階に大浴場がついています。ホテル同様、和モダンなデザインでくつろげる空間です。女湯には、日本の伝統文化を象徴するモチーフとして和傘のアートが配置されています。市松模様の床、雪見障子に見立てた窓など、江戸の粋な雰囲気を大切にした大浴場です。土地柄、外国人観光客の方も多いということで、こういった和の雰囲気は好まれそうですが、やはり日本人としても落ち着くデザイン。部屋付きのシャワーでも汗は流せますが、せっかくなら大浴場で旅の疲れを癒やしたいところです。宿泊の際には素泊まりプランと朝食付きプランから選べます。朝食付きプランでは、2階にある和食ダイニング「SHARI」での朝食ハーフビュッフェがいただけます。9種類のおかずが並ぶ和朝食膳、彩り鮮やかなロール寿司朝食膳、スタンダードな洋朝食膳からセレクトできます。筆者が選んだのは洋朝食御膳。御膳だけでも、朝食なら十分お腹を満たせる豪華さなのですが、さらにパンや小ぶりのパンケーキ、味噌汁やドリンクなどがおかわり自由でいただけるハーフビュッフェがついています。ポムポムプリンの可愛らしい世界観をこだわりたっぷりに表現したキャラクタールームは、銀座五丁目だけでなく北海道の「三井ガーデンホテル札幌」でも展開しています。ポムポムプリンは世界中にファンも多く、女性同士、女性おひとり様、カップル、親子連れなど、女性を中心に幅広い層のお客様が訪れているそう。週末は3カ月先まで予約がいっぱいですが、平日はまだ空きがあります。銀座・札幌付近で旅行を考えている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。文=Mami Azuma(C)2023 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. L642084<施設詳細>三井ガーデンホテル銀座五丁目所在地:東京都中央区銀座5-13-15電話番号:03-6226-5131アクセス:<電車>東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「東銀座」駅から徒歩1分、東京メトロ銀座線・丸ノ内線「銀座」駅から徒歩4分 <車>JR東京駅八重洲口より車で約10分、首都高速(環状線)銀座出口より2分、首都高速(環状線)汐留出口より5分※掲載されている情報は取材時点のものです。掲載後に内容が変更になる場合や、施設の休業日・営業時間・内容や実施の有無が変更になる場合もございます。公式サイト等で最新の情報をご確認の上、お出かけください。
2023年07月02日「(仮称)三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」が、東京・北綾瀬駅前に2025年夏開業予定。「(仮称)三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」三井不動産が手掛ける「(仮称)三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」は、東京メトロ千代田線「北綾瀬」駅前に誕生する新しい商業施設。北綾瀬駅北改札からペデストリアンデッキで施設2階に直接接続される予定で、駅前交通広場にも面する好アクセスな立地だ。約50店舗&“綾瀬エリア初”大型フードコート「(仮称)三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」は、地上4階建て。施設内には、スーパーマーケット、ファッション、雑貨、飲食、サービス等約50店舗が出店するほか、綾瀬エリア初となる大型フードコートが登場する。【詳細】「(仮称)三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」開業時期:2025年夏(予定)着工:2023年6月所在地:東京都足立区谷中4-1-12他敷地面積:約8,700㎡(約2,630坪)構造規模:鉄骨造地上4階、地下1階建延床面積:約31,700㎡(約9,600坪)店舗面積:約16,400㎡(約4,900坪)店舗数:約50店舗駐車台数:約200台交通:東京メトロ千代田線「北綾瀬」駅直結
2023年06月17日2023年6月28日(水)より三井記念美術館では、『三井高利と越後屋―三井家創業期の事業と文化―』を開催する。延宝元年(1673)に三井越後屋が開店してから、令和5年(2023)で350年を数えることを記念して、後の三井財閥・三井グループの礎となった三井創業期の事業や、黎明期の三井家の人々の文化活動を、歴史資料と美術工芸品を通じて紹介する展覧会だ。もとは伊勢松坂で酒屋を営み、手広く商売していた三井家だが、三井グループの創業者・三井高利(1622-94)が52歳の時、江戸本町に呉服商「越後屋」を開店したことから躍進が始まる。「現金掛け値なし」をうたい文句に店頭での現金定価販売する革新的な商法と様々なサービスにより急拡大した越後屋は、10年後の天和3年(1683)には、駿河町に移転。浮世絵にもたびたび描かれたこの堂々たる店舗は、両替店も併設していた。以後三井家は、幕府の呉服御用や為替御用を請け、江戸・京都・大阪の三都に大店を構える「日本一」の豪商へと成長。高利は、そのすべてを見届けてこの世を去った。高利を中心に、彼の祖父母や兄弟、子孫たちの動向を紹介する同展でとくに興味深いのは、事業の発展や富の蓄積にともなって、三井家の人々が力を注いだ茶の湯などの文化活動。教養として彼らが嗜んだ茶の湯のコレクションには、重要文化財の《唐物肩衡茶入(北野肩衡)》ほか多くの名物茶道具が存在する。また商売繁盛などのご利益がある稲荷(見回稲荷)から三井の本籍地に伊勢神宮まで、三井家の人々が信仰した神々や、高利の長男・高平が遺書の体裁でまとめた家法「宗竺遺書」など商売に関する資料からは、今まで知らなかった江戸の豪商の世界をのぞき見ることができるだろう。アートはもちろん、江戸の歴史や経済史、現代に通じるビジネスのあり方など、様々な観点から楽しむことができるに違いない。<開催情報>『越後屋開業350年記念特別展 三井高利と越後屋―三井家創業期の事業と文化』会期:2023年6月28日(水)~8月31日(木)会場:三井記念美術館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)休館日:月曜(7月17日、8月14日は開館)料金:一般1,000円、大高500円公式サイト:
2023年06月16日2023年は三井グループ350周年。三井グループではこの節目にあたり、2023年度から2027年度の5年間、グループの存在意義を再確認しながら、社会課題の解決に取り組む姿勢を体現すべく記念事業を実施します。三井グループ25社による社会課題解決に向けた取り組みを開始三井グループの元祖「三井高利」が江戸に進出し日本橋に越後屋を出店した1673年から350年の節目となる2023年。「みついのちからを、みらいのひとに。」をコンセプトメッセージとして、若い世代の育成・支援活動および、公益に寄与する三井グループ関連団体に対する支援活動などを行い、さまざまな分野での社会貢献を行います。1. 「三井みらいチャレンジャーズオーディション」プロジェクト「事業・社会活動」「研究・留学」「カルチャー創造」の三分野で、未来に向けた良き社会づくりに夢や目標を持ち、チャレンジする若者を発掘するオーディションを開催します。2023年度に参加していただいた応募者の中からオーディション通過者「チャレンジャーズ」を選出し、2027年度まで継続的に支援を行っていく予定です。【2023年度開催スケジュール(予定)】・2023年6月2日(金) 募集要項発表・2023年8月上旬 募集開始・2024年3月 オーディション結果発表【募集部門】「事業・社会活動部門」新しい事業や社会貢献活動によって、世の中にイノベーションを起こそうとしている人「研究・留学部門」より良い未来の社会を目指し、これから様々なことを学び、研究しようとしている人「カルチャー創造部門」自らの文化芸術活動を通じて新しいカルチャーや価値観の創造に挑もうとしている人事前エントリーや詳細は下記サイトで公開中MITSUI MIRAI CHALLENGERS AUDITION | 三井グループ350周年記念事業 (mitsui350th.com)2. 三井&日本赤十字社・青少年赤十字連携プロジェクト世界192の国・地域のネットワークと、約1.4万校に及ぶ国内の学校教育現場、約350万人の生徒を抱え、人道、国際交流、相互理解、社会貢献、健康、衛生、安全、防災といったさまざまな力を育むプログラムを展開している青少年赤十字と連携し、未来を担う子供たちに世界の平和を支える力を育むプログラムを展開します。【2023年度のスケジュール(予定)】・2023年11月17~22日 支部訪問プログラム・2023年11月23~25日 全国国際交流集会プログラム3. 三井文庫:所蔵史料バーチャル(デジタル)アーカイブ事業三井文庫が保有する、約10万点にも及ぶ貴重な江戸時代から近代に至る三井の古文書類や経営資料の数々。このうち特に重要な史料のデジタル化に取り組み、広くバーチャル空間での閲覧を可能にすることで、貴重な史料の維持保存と利用者の利便性向上の両立をめざします。4. 三井記念美術館 特別展「三井高利と越後屋」開催この350周年の節目に際し、あらためて「三井の歴史」を振り返り、世の中に発信する機会として、元祖「三井高利」を中心とした特別展「三井高利と越後屋」を2023年夏に三井記念美術館で開催します。開催期間 令和5年(2023)6月28日(水)~8月31日(木)5. 三井記念病院:医療提供レベル充実のための支援1906年に慈善病院として設立され、現在では地元を中心としつつ、先進医療を支える高度急性期病院として医療分野における重要な社会基盤となっている三井記念病院に対し、より安心・安全かつ質の高い医療提供を可能とするための支援を実施します。三井グループ350周年記念事業実行委員長であり三井不動産株式会社代表取締役会長でもある菰田正信氏は、「急激な気候変動や国際情勢の緊張により、先々の見通しはますます困難になっています。このような困難な時代だからこそ、グループ一同が力をあわせて、未来に繋がる社会貢献に取り組むことが大きな使命だと考えております」とコメントしています。三井家の元祖である三井高利の「若い世代へ意思を引き継ぎ、未来を創る」姿勢は現代社会での三井グループの取り組みと驚くほど似ているという菰田氏。記念事業というと少し固いイメージを持つかもしれませんが、「三井みらいチャレンジャーズオーディション」などは、若い世代の人にも関心が高いプロジェクトのはず。350周年の歴史の貴重な資料に興味がある方も、世界的な社会貢献や夢に挑戦している若者も、本プロジェクトの展開にぜひご注目ください。【参考】※公式サイト
2023年06月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「フランス年金改革反対デモ」です。日本と似て非なる年金問題と最低賃金状況。1月より、フランスで年金改革に反対するストライキや抗議デモが続いています。この抗議運動は、年金支給開始の年齢を62歳から64歳に引き上げる改革法案が出されてから広がり、3月20日に強行採択された直後には、フランス全土で約110万人がデモに参加しました。日本では、警察官との衝突やパリ市内にあふれる大量のゴミなどの様子が報道されましたが、僕が現地で実際に見たのは、ほとんどが平和的な抗議運動でした。フランスも日本と同様に、高齢化により社会保障費が増大しています。2006年以降、貿易収支は赤字が続いており、稼ぐ力が弱まっています。財政が赤字に転じてしまうのを避けるための対策として、マクロン政権はここ数年、年金改革案を掲げていました。賃金が上がらず生活が苦しいというと、日本と同じ状況に見えますが、全く異なるのは、フランスでは物価変動に合わせて賃金を引き上げる制度があることです。ただ、同じ比率で上がっても、苦しい状態は続きます。さらなる賃上げを政府が決めることができる仕組みがあるので、その権限を使って賃金を上げてほしいと訴えています。それでも、フランスは昨年だけでも最低賃金を3回引き上げており、今年の1月にも引き上げて現在の最低賃金は時給で約1660円。1か月間フルタイムで働けば1709.28ユーロ(約25万円)です。フランスの労働組合(フランス労働総同盟CGT)は、1か月2000ユーロ(約29万円)への引き上げを要求しています。こうしてみると日本がいかに安く働かされているかがよくわかります。日本は社会保障費が上がり、年金受給開始は65歳。物価が高騰しても賃金は変わらず、実質下がり続けています。フランスでは年金受給年齢引き上げについて、お金だけの問題ではなく、豊かに過ごす第二の人生を奪わないでほしいと訴えていました。フランスの労働組合の結成率は日本よりも低く、CGTが中心になり、組合員以外の若者や高齢者、抗議に賛同する人たちが大勢デモに参加していました。「私の権利のために闘っているんです」という言葉がとても印象に残りました。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年5月24日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年05月20日メープルスイーツ専門店「ザ・メープルマニア」が、5月2日(火)から5月14日(日)までの期間限定で三井アウトレットパーク木更津に出店する。メープルスイーツ専門店「ザ・メープルマニア」が木更津に「ザ・メープルマニア」は、たっぷりのメープルを使用したスイーツを提供するメープルスイーツ専門店。東京駅「洋菓子」売上ランキングで5年連続No1を獲得した人気店だ。"しっとり"&"しゃりっと"なメープルバームクーヘン限定ストアで見逃せないのはメープルシュガーを使い、しっとりと仕上げたオリジナルバームクーヘン。口どけの良さと、キャラメリゼした表面のしゃりっとした食感のコントラストが楽しめる。人気No.1「メープルバタークッキー」メープルシュガーを生地に練りこみ、サクサクと軽い食感に焼いたクッキーでバター風味のチョコをサンドした、発売当初から愛されている商品だ。リッチなスイーツ「メープルフィナンシェ」メープルシュガーを加え、外はカリっと香ばしく、中はしっとりと焼き上げたメープルフィナンシェ。リッチな甘いメープルの香りが口いっぱいに広がる満足感高い1品だ。【詳細】「ザ・メープルマニア」限定出店期間:5月2日(火)~5月14日(日)場所:三井アウトレットパーク木更津住所:千葉県木更津市金田東3-1-1 ピアストリート営業時間:10:00~20:00 ※5月3日(水)~6日(土) 9:30~21:00※営業時間は変更となる場合がある。価格:メープルバームクーヘン 2,376円メープルバタークッキー 990円(9枚入)/1,998円(18枚入)/3,456円(32枚入)メープルフィナンシェ 1,188円(6個入)/2,322円(12個入)
2023年05月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「放送法の解釈問題」です。視聴者も監視して自由な報道を守っていこう。2015年に行われた、放送法第4条の「政治的公平」の解釈変更。その背景に政府の介入があったのではないかということが明らかになる総務省の行政文書が、3月、国会で立憲民主党の小西洋之議員により提示されました。放送法では、放送事業者が番組を放送、編集するにあたり「公安及び善良な風俗を害しない」「政治的に公平である」「報道は事実をまげないでする」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにする」ことが定められています。「政治的公平」に関しては、放送事業者の放送する番組全体で判断するということでしたが、’15年の参院総務委員会で当時の高市早苗総務相が、「一つの番組でも判断できる」という新解釈を示し、’16年には、公平さに欠けると判断された場合には電波停止もありうると表明しました。当時の安倍政権は勢いがあり、安保法制や特定秘密保護法、森友問題、憲法の解釈変更など、強権的に物事を進めており、反対勢力に攻撃していくような空気感がありました。今回、国会で公開された総務省の文書には、放送法の運用に関して政権側から解釈の変更を求めており、その仲介を促すような、当時の礒崎陽輔首相補佐官と高市総務相とのやりとりが残されていました。私たちのあずかり知らないところで、政権側が放送事業者に対して圧力を加えたのではないか、それを放送局も呑んでしまったのではないかというのが大きな問題になっています。それが本当ならば徹底的に抗議をすべきです。放送局側もたとえ圧力があったとしても、それに屈して番組をやめたり、論調を変える必要はそもそもないのではないでしょうか。ただ、制作者側からいうと、一つの番組で出演者全員が同意見というのは不健全だと思います。賛成も反対も多角的な意見を交わさなければ議論は深まりません。異なるそれぞれの立場から検証することが、メディアの役割なのではないかと思います。視聴者の皆さんには、メディアをしっかり監視し、誠実に報道している番組は応援していただけたら、メディアも頑張れると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年4月26日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年04月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「統一地方選挙」です。自分の暮らしに直結する選挙。ぜひ見極めて。統一地方選挙とは、全国的に期日を統一して行われる選挙で、4年に一度行われます。あちこちでバラバラに好きなタイミングで行われると、コストもかさみますし、報道も追いつきません。総務省の管轄のもと、選挙事務や費用の節減を目的に法律で定められ、昭和22年4月に第1回の全地方公共団体で一斉に行われました。投票日は前後半に分かれており、今年の第20回統一地方選挙は、道府県や政令指定都市の議会の議員および首長の選挙が4月9日。それ以外の市と東京23区、町や村の議会の議員や首長の選挙は4月23日になります。国政選挙は、あと2年はない予定なので、岸田政権に対して国民が意思を伝える機会がなかなかありません。そんななか、注文をつけるとしたら、この統一地方選挙は非常に大きな要になります。もちろん、国政と違い統一地方選挙で与党が大敗したとしても、自民党内の権力争いに変化が起きる程度で、政権交代になるなど国の政治設計そのものが変わるわけではありません。しかし、物価高や少子化、社会保障費の増大、省エネ対策や教育のあり方など、暮らしの中で改善していかなければいけない問題はたくさんあります。統一地方選挙は、それらの問題に対処し、自分たちの暮らしを直接変えていく選挙です。ですから、積極的に関心を持っていただきたいと思います。いま、僕は統一地方選挙の候補者を取材していますが、「県内に母親の難病を治療できる病院がなく、隣県まで通っていた体験をもとに、自治体間で医療情報の連携が取れる仕組みを作りたい」と、県政にチャレンジする人や、「デジタル化の遅れを取り戻し、住みやすい町作りをしたい」と、市長選に立候補する人など様々です。自分の住む地域だけでなく、ほかの地域の困りごとを知ると、その知恵を生かし、問題解決を望めるかもしれません。危機感を持って、「これをやりたい」「ここを変えたい」と主張する候補者を選ぶといいと思います。逆に具体的な政策のない候補者は、前例踏襲型で現在と変わらない暮らしを続けることになりますから、不満を感じている人は見極めて投票してほしいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~)が放送中。※『anan』2023年4月12日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年04月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ロシアのウクライナ侵攻から1年」です。誰が主導権を握り終結に向けて働きかけるのか。2月末で、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1年が経過しましたが、先行きは全く見通せない状況です。習近平国家主席は2月末に中国の立場を表明、和平案を示しました。中国は戦後の復興に関して建設的な役割を果たす用意があると提言。バイデン大統領はロシア寄りと非難しましたが、ゼレンスキー大統領は、和平に関心を持っていることを歓迎しつつも「ロシアのウクライナ領からの完全撤退を条件に盛り込まないと意味がない」「提案とは考えていない」と反応しました。ウクライナ情勢をめぐっては、今後、主導権がどこに移っていくのかが注目されています。国連総会の決議では、ロシアへの抗議に賛同する国が、1年前とあまり変わらず141か国。その他の国は基本的には親ロシアです。世界全体で見ると、西側のアライアンスは一部にすぎません。これまでも、ロシアと中国に拒否権を発動されて、ロシアへの制裁の足並みは揃わず。これからますます中国主導の国連になっていくことは想像に難くないでしょう。日本は世界のどのアライアンスに入るかが問われますが、中国は日本にとって最大の貿易相手国。一定の経済的結びつきを保ちながら、安保3文書で示したような反撃能力を保持し、伍していくことになりそうです。2月20日、バイデン大統領は絶妙なタイミングでキーウを電撃訪問。「ウクライナを攻撃するということは、アメリカを攻撃することなのだ」というメッセージを強く打ち出しました。翻って日本はロシアに対してもウクライナに対しても、目立った働きかけをしていません。唯一の被爆国として、核兵器の使用は絶対に避けるべきと声を大きくして、世界をリードしているわけでもありません。停戦に向け、人道支援国家としてもっと打ち出せることがあるのではないかと思います。昨年に比べ、ロシア・ウクライナに関するニュースは減少しています。日本にもウクライナから避難してきた方が2000人以上いらっしゃいます。長期滞在により、子供たちの教育の問題も起きています。人々の関心が薄まれば、報道はさらに減ります。ぜひ、関心を持ち続けてほしいと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~)が放送中。※『anan』2023年4月5日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年03月31日