青汁王子こと実業家の三崎優太氏が14日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、交通事故に遭い、大ケガを負ったことを報告した。動画に登場した三崎氏の腕に大きな包帯が巻かれ、血がにじむなど、「見ての通り、すごく痛々しいことになってるんですけど」と切り出した。夜、バイクで千葉の田舎道を運転していたところ、後方からスピードを出して近づいてきた車にヘッドライトを何度も点灯されたという。「激突するかしないかぐらいの、いわゆる煽り運転って言うんですかね、僕自身煽り運転をされたのもの初めてだったんで、あれが煽り運転なのかっていう判断がなかなか難しい状況ではあった」と証言した。三崎氏は気も動転し、車から離れようとスピードをあげたという。その結果「そのままガガードレールにぶつかってしまって、ここですね、左前腕 っていうんですかね、かなり大きなケガを負ってしまいました」と明かした。転倒直後は「またやっちゃたかな」と立ちゴケ程度の感覚も、腕に力が入らず、よく見ると「血の海でした」。自分で救急車を呼び、「7~8針縫って家に帰ってきました」と、救急や警察に感謝を伝えた。ケガもカメラに見せようとしたが、「非常に凄惨な事故ということが分かるものでしたので、規制させていただきます」とテロップが入った。カメラのない山道でドライブレコーダーもつけておらず、事故の相手は特定できないという。三崎氏は「ほんとうに不甲斐ないなと思っています。(YouTube)チームの方も含めて本当に申し訳ないと思っています」と謝罪し、「これだけで済んだのが逆によかった」「本当におそろしいです。携帯がたまたま使えて救急車を呼べたからよかった。呼べなかったらどうなっていたか。くれぐれも皆さん、気をつけてください」と自戒を込め、呼びかけた。YouTubeはしばらく休止するという。
2024年04月14日イタリアで開催される世界最大のアジア映画祭、第25回ウディネ・ファーイースト映画祭にて、『PLAN 75』の主演でも話題を呼んだ倍賞千恵子にゴールデン・マルベリー(生涯功労賞)が授与されることが決まった。第25回ウディネ・ファーイース映画祭では、昨年2022年の北野武監督に続いての倍賞さんの授与。最新主演作『PLAN 75』(2022年/早川千絵監督)とともに、ウディネ・ファーイースト映画祭の観客のために倍賞さん自ら選んだ傑作、『男はつらいよ』シリーズ1作目の『男はつらいよ』(1969年/山田洋次監督)と『家族』(1970年/山田洋次監督)の特別上映も行われ、倍賞さんが現地に赴き、映画祭にも参加する。『PLAN 75』倍賞さんは「ウディネ・ファーイースト映画祭功労賞を受賞し招待されたと聞き『え、何故?どうして『PLAN 75』で?』ビックリ。お聞きしたら、私が映画の世界に入ってから演じ仕事をして来た事に対しての生涯功労賞との事、とてもビックリ致しました」とコメント。また、「日本で仕事していた私を、外国の方が見ていて下さった事に大変驚き、感謝し、うれしく思っています。映画って素晴らしいですヨネ。ウディネ・ファーイースト映画祭の皆さん本当にありがとうございました。私、これからも精進してまいります」と改めて意気込みを語った。ゴールデン・マルベリー(生涯功労賞)を受賞される倍賞千恵子さんは、1941年生まれ。映画『男はつらいよ』シリーズ50周年記念作品である映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』を含む本シリーズ全作品(1969年~)にさくら役でお馴染み。1980年には『遙かなる山の呼び声』、『男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花』(共に山田洋次監督)にて第4回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞、『劇場版 機動戦士ガンダムI』『ジャングル大帝』『ハウルの動く城』など、アニメーションの世界でも声優としても活躍する。映画祭で上映される『PLAN 75』は、早川千絵監督の長編デビュー作で、2022年・第75回カンヌ国際映画祭にてカメラドール特別賞を受賞、イタリアではタッカーフィルム配給で今年5月11日より公開される予定。『PLAN 75』は企画開発中に、2019年のウディネ・ファーイースト映画祭の期間中に行われる「フォーカス・アジア」という業界関係者向けのネットワーキングセッションにも選出されていたプロジェクトであり、早川監督はこの年、オムニバス映画『十年Ten Years Japan』の一編『PLAN75』の監督としても、映画祭に参加していた。「第25回 ウディネ・ファーイースト映画祭」は4月21日(金)~4月29日(土)イタリア、ウディネにて開催。『PLAN 75』Blu-ray・DVDは4月26日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2023年03月23日日本公開から半年以上、全国各地の映画館でロングラン上映を続けている『PLAN75』。この度、第65回ブルーリボン賞にて主演女優賞(倍賞千恵子)&監督賞(早川千絵)を受賞したことを記念して、公開時のメイン館である新宿ピカデリーにて3月10日(金)より再々上映が決定した。6月の公開週にはメイン館の新宿ピカデリーの週末動員数で、『トップガン マーヴェリック』の動員を抑え1位を記録。シネスイッチ銀座では、金曜日の初回からチケットを求めて観客が長蛇の列をなし、土日も満席の回が続出。30代以降の映画ファンを中心に女性のグループ、夫婦・カップルなど複数での鑑賞が多く、幅広い客層に支えられてロングラン上映、現在、興行収入は3.4億円に迫っている。SNSを中心に「震えるほど感動」「頭から離れない」「“生きる”という命題を観る者に突きつける大傑作」など絶賛の声が多く寄せられたほか、“75歳以上に生死の選択権を与える<プラン75>の制度”に対して、賛否両論を巻き起こした本作。作品への口コミの高さに加え、キャスト陣の演技も高く評価され、第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、優秀脚本賞や第65回ブルーリボン賞 主演女優賞、監督賞をはじめとした国内の主要映画賞を獲得している。また、第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門や国際映画祭への出品も相次ぎ、フランス、シンガポール、タイ、台湾など30か国以上の国と地域で配給されるなど、世界各国でも評価を受けている。この度、3度目の新宿ピカデリーでの上映決定を受け、倍賞さんは「監督をはじめ、キャスト、スタッフの皆さんと同じ方向を向いて一生懸命に作り上げた作品を多くの方にご覧いただけて嬉しいです」とコメント。なお、早川監督は次回作に向け、脚本を執筆し始めているという。『PLAN 75』は3月10日(金)より新宿ピカデリーにて再々上映、全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2023年02月24日主演に倍賞千恵子、共演に磯村勇斗、河合優実らを迎え、早川千絵監督が第75回カンヌ国際映画祭・カメラドール特別表彰を授与された映画『PLAN 75』が、第95回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表に決定。日本映画製作者連盟からの発表を受け、早川監督から喜びのコメントが到着した。本作は、近い将来の架空の日本を舞台に、超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン75>が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。主人公の角谷ミチを演じる倍賞さんをはじめ、磯村さん、河合さん、さらにたかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが顔を揃えた。脚本・監督は、本作が長編初監督作品で、カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品、カメラドール特別表彰授与という快挙を成し遂げた早川監督。「『PLAN 75』という映画はどんどん一人歩きしていくなあと、不思議な気持ちでいます。もはや自分が監督した映画だという気がしないくらい、見てくださった方の映画になっていると感じています。このような評価をいただき光栄です」と喜びの声を寄せた。公開週にはメイン館の新宿ピカデリーの週末動員数で『トップガン マーヴェリック』の動員を抑え、1位を記録。シネスイッチ銀座では、金曜日の初回からチケットを求めて観客が長蛇の列をなし、土日も満席の回が続出した。6月17日(金)から8月11日(水)までの56日間で興行収入3億円を突破。公開から2か月経った現在もロングラン上映中を続けている。また、9月8~18日に開催される第47回トロント国際映画祭のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門や国際映画祭へ出品が相次ぎ、現在、フランス、シンガポール、タイ、台湾など30か国以上の国と地域で配給が決定。世界中から大きな注目を集めている。今後、アカデミー賞国際長編映画賞部門は各国の代表作品から候補作が絞られ、2023年3月の授賞式にて受賞作品が決定する。『PLAN 75』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2022年09月03日現在公開中の映画『PLAN 75』より、主演の倍賞千恵子の誕生日、6月29日を記念して、倍賞が「林檎の樹の下で」を歌う本編映像が公開となった。第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門正式出品され、カメラドール特別表彰を授与された本作は、超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。脚本・監督は、本作が長編初監督作品ながら、2022年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品、カメラドール特別表彰授与を成し遂げた早川千絵が務め、主人公・角谷ミチを倍賞が演じるほか、磯村勇斗、河合優実、たかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが脇を固めた。公開後、全国各地で満席の回が続出する大ヒットとなり、海外での公開・映画祭への出品も決定。今後、フランスやイタリア、中国、タイなど10カ国で公開され、7月1日から開催されるチェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭への出品が決まっている。この度、主演の倍賞千恵子の誕生日、6月29日を記念して、劇中、倍賞が演じるミチが、職場の同僚である友人たちとカラオケに興じる本編映像が公開された。ミチの十八番は「林檎の樹の下で」。劇中ではこの歌が印象的に使われている。もとはアメリカの楽曲で、日本では1937年にディック・ミネが日本語訳で歌ったことで一躍有名に。その後、度々カバーされ、周防正行監督の映画『シコふんじゃった。』(1992)のエンディングやドラマ、CMでも使用されてきた。早川監督はこの曲を選んだ理由を「もともと好きな曲、“また明日も会いましょう”という歌詞が生きることを物語っていて、映画ともリンクしていると思った」と語っている。倍賞自身はこの場面の撮影を振り返り、「早川監督からは、あえて下手に歌ってください、とリクエストを受けた。それが難しかった」と語っている。倍賞の美しい歌声、そしてミチの隣で軽快なリズムをとる大方演じる稲子の姿も見どころとなっている。なお、6月25日(土)には倍賞のバースデーコンサートが開催予定。そこでは「林檎の樹の下で」も初披露される。『PLAN 75』公開中
2022年06月24日全国公開中の映画『PLAN 75』より、倍賞千恵子のコメント映像が公開された。第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門正式出品され、カメラドール特別表彰を授与された本作は、超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。脚本・監督は、本作が長編初監督作品ながら、2022年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品、カメラドール特別表彰授与を成し遂げた早川千絵が務め、主人公・角谷ミチを倍賞が演じるほか、磯村勇斗、河合優実、たかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが脇を固めた。6月17日の公開より大ヒットスタートを切っている。倍賞は、「皆さんもこの映画を観て、自分の生き方とか、命の大切さとか、愛とか、そういうことを一緒に観ながら考えて頂けるといいなと思います。お友達と一緒に、愛する人と一緒に、是非この映画を観てください。劇場にいらしてください」と、映像内でコメントを寄せた。『PLAN 75』全国公開中
2022年06月21日倍賞千恵子主演作『PLAN 75』が第75回カンヌ国際映画祭にてカメラドール スペシャル・メンション(特別賞)を受賞した。日本映画においては、1997年に河瀨直美監督が『萌の朱雀』でカメラドールを日本人監督として初受賞してから、25年ぶりの快挙となり、日本人監督が本賞を受賞するのは初となる。今回、脚本・監督を務めた長編映画デビュー作『PLAN 75』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品という快挙を成し遂げた早川千絵監督。映画監督・是枝裕和が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』から新たに構築、キャストを一新し、超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自らの生死を選択できる制度<プラン75>が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。主人公・角谷(かくたに)ミチを演じるのは9年ぶりの単独主演作となる倍賞千恵子。<プラン75>に携わる側には磯村勇斗、河合優実を配し、他にたかお鷹やステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美らが顔を揃えた。現地時間5月20日14時に行われた公式上映には、磯村勇斗とステファニー・アリアン、そして早川千絵監督が登場し、5分以上にわたるスタンディングオベーションを受けた後、感激した観客がそばに駆け寄り、「素晴らしい映画だった」と監督をハグする姿も見られた。現地メディアや映画評論家等からは「表面上は穏やかに見えるが、不必要と見なされた人々を見捨てる社会に対してしっかりとメッセージを伝え、観る者の心をざわつかせる」「倍賞千恵子の演技は、間違いなく観る人の琴線に触れるだろう」「繊細な脚本と、それを見事に体現したすばらしい演技で、日本映画として今年のカンヌ映画祭に立派な足跡を残した」「強烈な余韻を残すが、何よりも物質主義的な現代において、いかに生死と向き合うべきか、疑問を投げかけてくる」と監督の手腕や役者たちの演技へ絶賛の声が多く寄せられた。先ほど、現地時間5月28日に、第75回カンヌ国際映画祭授賞式が開催された。カメラドール スペシャル・メンション受賞者として名前を呼ばれた早川監督は緊張の面持ちで舞台に上がると、まず「メルシーボークー」とフランス語で挨拶をし、「誰にとっても最初の一本目というのは思入れが深く、特別なものだと思うのですが、私にとっての特別で大切な一本目の映画をカンヌに呼んでいただき、評価してくださって本当にありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。そして、「『PLAN 75』という映画は今を生きる私たちに必要な映画であると言ってくれた方がいました。その言葉が心に深く響いています」と万感の表情で本作への反響を語った。日本で、受賞の一報を受けた倍賞千恵子からは「この作品で「生きるということ」を優しく、力強く撮影していた日々が、昨日のことのように熱く蘇ってきました。サァーこれからもどんどん映画作ってくださいね。本当におめでとうございます」と祝福のコメントが届いた。また、公式上映に参加した磯村勇斗は「受賞を聞いて、心が喜びで波打っています。監督に現場で寄り添っていただいた日々が恋しいです」と語り、<プラン75>に携わる瑶子を演じた河合優実は「ひとりひとりの心に何かを届け、それが今回このような形で残ることを、私も大変嬉しく思います。これからも、早川監督のように心を尽くしてものづくりをされている方に光が当たる世界であることを願っています」とコメントを寄せた。なお、日本人監督の作品が「ある視点」部門に出品されるのは、2017年の黒沢清監督『散歩する侵略者』以来5年ぶり。日本人女性監督としては、15年『あん』の河瀬直美監督以来2人目となる。【コメント全文】■倍賞千恵子(角谷ミチ役)おめでとうございます。この作品で「生きるということ」を優しく、力強く撮影していた日々が、昨日のことのように熱く蘇ってきました。サァーこれからもどんどん映画作ってくださいね。本当におめでとうございます。■磯村勇斗(岡部ヒロム役)早川監督、受賞おめでとうございます!受賞を聞いて、心が喜びで波打っています。監督に現場で寄り添っていただいた日々が恋しいです。改めて『PLAN 75』に参加させて頂けたことを光栄に思います。早く日本の皆様にも届けたいです。■河合優実(成宮瑶子役)早川監督、受賞、本当におめでとうございます。『PLAN 75』がひとりひとりの心に何かを届け、それが今回このような形で残ることを、私も大変嬉しく思います。これからも、早川監督のように心を尽くしてものづくりをされている方に光が当たる世界であることを願っています。■早川千絵監督※授賞式の際のスピーチ全文すべての映画監督に最初に撮る一本目の映画があります。誰にとっても最初の一本目というのは思入れが深く、特別なものだと思うのですが、私にとっての特別で大切な一本目の映画をカンヌに呼んでいただき、評価してくださって本当にありがとうございます。『PLAN 75』という映画は今を生きる私たちに必要な映画であると言ってくれた方がいました。その言葉が心に深く響いています。『PLAN 75』6月17日(金)より公開
2022年05月30日映画『PLAN 75』が、2022年6月17日(金)よりロードショー。主演は倍賞千恵子、脚本・監督は早川千絵が務める。75歳から“生死を選択できる制度”と翻弄される人々を描く映画『PLAN 75』は、是枝裕和が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten YearsJapan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した作品。早川千絵監督のオリジナル脚本による、自身初の長編映画だ。物語の舞台となるのは、超高齢化社会に対応すべく、75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン 75>が施行された日本。年齢による命の線引きというセンセーショナルなモチーフを打ち出しつつも、懸命に生きる人々の姿を、繊細かつ丁寧に描いた。『PLAN 75』の主人公は、夫と死別し、長年一人で暮らしてきたが、高齢を理由に、余儀なく失職に追い込まれてしまう女性・角谷ミチ。あっという間に社会での居場所を失いかけるミチを中心に、架空の社会制度<プラン75>、そして様々な立場にいる人々を通して、「生きる」という究極のテーマを全世代に問いかける作品となっている。早川千絵監督によると、『PLAN 75』の発想のきっかけは、「ここ数年の間に”自己責任”という言葉を多く耳にするようになり、社会的に立場の弱い人への風当たりが強くなっていることへの憤り」だったという。また、「ここ最近は年をとることに対する不安ばかりがメディアで煽られるようになっている。高齢化社会の問題が解決に向かわないことの憤りが、高齢者自身に向けられているように感じる。誰もがこの先体験するという意味で想像しやすいであろう高齢者を主人公にした物語を描こうと思った」と語っている。主演は倍賞千恵子主人公・角谷ミチ...倍賞千恵子夫と死別してひとりで暮らす78歳の女性。高齢を理由に清掃の仕事を解雇され、住む場所をも失いそうになり、<プラン 75>の申請を検討し始める。主演を務める倍賞千恵子は、脚本を読み「最初は“酷い話”だと思ったのですが、物語の終盤でミチがある選択をする姿が描かれており、そこにものすごく心打たれ、惹かれて…それだけで出演を即決しました」と振り返る。岡部ヒロム...磯村勇斗市役所の<プラン 75>の申請窓口で働く職員。映画『ヤクザと家族 The Family』、『東京リベンジャーズ』、『劇場版 きのう何食べた?』やドラマ「サ道」などに出演し、2022年の日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した磯村勇斗が演じる。成宮瑶子...河合優実死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフ。<プラン 75>に強い疑問を抱いていく。映画『サマーフィルムにのって』、『由宇子の天秤』で多くの新人賞を獲得している新鋭・河合優実が担当。岡部幸夫…たかお鷹制度の申請に赴いた役所で偶然、疎遠だった甥であるヒロムと再会する孤独な男性。『燃えよ剣』やNHK 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などに出演するたかお鷹が演じる。マリア...ステファニー・アリアンフィリピンから単身来日した介護職員。幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給な<プラン 75>関連施設に転職するも、利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて毎日の作業に臨む。『メランコリック』のステファニー・アリアンが務める。出演者にはその他にも、ドラマ「あなたの番です」の大方斐紗子、俳優・演出家として活躍する串田和美らが名を連ねる。牧稲子…大方斐紗子ミチの同僚。勤務中に倒れてしまう。藤丸釜足…串田和美カンヌ国際映画祭でカメラドール スペシャル・メンション(特別賞)に映画『PLAN 75』は、第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門へ正式出品。カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)に輝いた。日本人監督作品が「ある視点」部門に出品されるのは、2017年の黒沢清監督『散歩する侵略者』以来5年ぶり、カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)の授与は日本人監督初の快挙となる。また、第75回カンヌ国際映画祭では、是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』が「コンペティション部門」に正式出品され「最優秀男優賞」など2冠を果たしているが、日本製作の映画は『PLAN 75』のみだ。アカデミー賞 国際長編映画賞部門の日本代表に『PLAN 75』は、第95回米国アカデミー賞 国際長編映画賞部門の日本代表にも選出。2023年3月の発表に向けて、今後のショーレースでの動向にも注目が集まる。<映画『PLAN 75』あらすじ>少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン 75>が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチは78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン 75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン 75>の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子は、相手の顔を見て交流することで、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリアは幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン 75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。果たして、<プラン 75>に翻弄される人々が行く着く先で見出した答えとは―――。【詳細】映画『PLAN 75』公開日:2022年6月17日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開監督・脚本:早川千絵出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2022年04月18日倍賞千恵子が主演を務める映画『PLAN75』が、6月より全国にて公開されることが決定した。本作は、映画監督・是枝裕和が総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した、早川千絵監督の初長編映画。75歳以上の高齢者に自ら死を選ぶ権利を保障し支援する制度が施行され、その制度に翻弄される人々の姿を描く衝撃作だ。年齢で命が線引きされてしまうことの恐ろしさとそのようなシステムを生み出してしまう社会構造や人々の意識に対し、痛烈な批判を込めて、生きるとは何か?を問いかける。主人公・ミチを演じるのは倍賞千恵子。倍賞さんは脚本を読み、「最初は“酷い話”だと思ったのですが、物語の終盤でミチがある選択をする姿が描かれており、そこにものすごく心打たれ、惹かれて……それだけで出演を即決しました」と、ミチを演じる覚悟を決めたとふり返る。共演には『東京リベンジャーズ』『劇場版きのう何食べた?』などに出演、本年度日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した俳優の磯村勇斗、『燃えよ剣』やNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などで重要な役どころを演じているたかお鷹、『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』で多くの新人賞を獲得している新進女優・河合優実らが顔を揃えている。昨年12月から始まった撮影はこの度、無事クランクアップ。倍賞さんは公開に向けて「『PLAN75』のような社会があってはならないと思うし、決して良いことではありません」「皆さんにもこの映画を観ながら、自分の命や愛、生活などいろんなことを考えていただきたいです。きっとこれからの人生に役立つでしょうし、考えながら最後まで観てもらえると嬉しいです」と期待を寄せる。また倍賞さんと初共演を果たした磯村さんは「目で芝居をすることを意識しました。直近で演技を拝見し、同じ時間を共有させていただけたことは光栄でした」と明かし、河合さんは「ミチとの電話でのやり取りのシーンを本読みした際、倍賞さんの声を聞いて、自分が思っていた以上に心が動きました。言葉で言い表すのがもったいないような、訳もない感動でした。いま倍賞さんに感じさせていただいたことをそのまま大切にして撮影現場に行けば大丈夫だと、心から思えた貴重な時間になりました」とそれぞれが現場で意義のある経験ができたと語っている。『PLAN75』は6月、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2022年01月27日丸いフォルムがかわいらしい「ドーナツ」。コンビニなど行ったときについつい買ってしまう方も多いのでは。神奈川・三崎にある「ミサキドーナツ 三崎本店」にも、ついつい買いたくなってしまうドーナツが販売されています。ふわっとした柔らかい食感と絶妙な甘さは、一度食べるとクセになる味。三崎散策ついでに美味しいドーナツを満喫してみてください。三浦半島唯一のドーナツ屋さん三崎下町商店街の中にある「ミサキドーナツ 三崎本店」は、古民家を改装した三浦半島唯一の“ドーナツ専門店”です。「三崎をもっと盛り上げたい」という想いから始まったお店は瞬く間に人気を集め、今では地元の人はもちろん、三崎を訪れた観光客も多く足を運びます。“もちふわ”食感がたまらない人気理由のひとつが、きめ細やかでもちっとした食感。ふわふわな食感は一度食べるとクセになり、また食べたくなる美味しさ。油っぽさを感じないので、女性でも2~3個はペロリと食べられますよ。こだわりの製法“もちふわ”食感の秘密は、パン作りの技法を生かした作り方。時間をかけて作ることでふっくらと柔らかい仕上がりを実現しています。また、ミキサーやフライヤーなど機械による作業をできるだけ除き、手作りにこだわっているのだそう。期間限定メニューも見逃せない!いちごミルクドーナツピンク色のいちごチョコがフォトジェニックな「いちごミルクドーナツ(280円)」は、インスタ映え間違いなしの人気メニュー。いちごの甘酸っぱさとチョコの甘さが絶妙にマッチしています。レモンクリームチーズレモンピールがちょこんとトッピングされた「レモンクリームチーズ(280円)」は、レモンの酸味とクリームチーズが相まってとっても爽やかな味わいに。さっぱりとしているので、男性にもおすすめです。シナモンシュガー「シナモンシュガー(185円)」には、しっとりとした生地にシナモンがたっぷり。甘い香りのシナモンがたまりません。一つ食べるとまた食べたくなる美味しさです。期間限定メニューも登場毎日20種類近くのドーナツが並びますが、その半数以上は季節や四季折々の素材を生かした期間限定のドーナツです。季節によって出合える商品も異なるので、どんなドーナツが並んでいるのか、ワクワクしながらドーナツを選んでみてください。三崎散策と楽しんで店内でゆっくりと味わうのもいいですが、テイクアウトして下町情緒あふれる街並みを散策しながら食べるのもおすすめです。三崎の雰囲気を感じながら食べれば、美味しさもひとしお。ドーナツをより美味しく感じるはずです。古民家を改装した安らぐ店内古民家をリニューアル古民家をリニューアルしたお店は、“古き良き”を残した飾らないデザイン。まるで実家にいるような安心感を感じられます。内装を生かすよう選んだ家具がシンプルレトロな雰囲気と調和し、ゆったりと落ち着きのある空間を演出しています。壁に飾られているかわいいネコちゃんにも注目してみてくださいね。テラス席もおすすめお店の入り口にはテラス席も設置されています。晴れた日は三崎の雰囲気を感じながら、のんびりと食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。女子会にもぴったりまったりと過ごせるお店はお昼の女性会にもおすすめ。ゆっくりと流れる時間についつい長居したくなるはずです。三崎をお得に楽しめる「みさきまぐろきっぷ」三崎に訪れる際は、「電車&バス乗車券+まぐろまんぷく券+おもひで券」がセットになった「みさきまぐろきっぷ」がお得。品川や横浜からも運行しており、三崎名物のまぐろ料理や観光スポットなどをリーズナブルに楽しめます。「ミサキドーナツ 三崎本店」で「おもひで券」を使うと「ホットコーヒー」ご注文の方に限り、もう1杯サービス。コーヒー好きな方は利用してみてはいかがでしょうか。※「おもひで券」の特典は平日限定となっています。ドーナツ片手に三崎散策へ出かけよう!“もちふわ”な食感と美味しさがあとを引く「ミサキドーナツ 三崎本店」のドーナツは、3時のおやつにもぴったり。ルトロン特典を使うとドーナツ1個につき30円引きになるので、この機会にぜひ利用してみてください。やさしい甘さのドーナツを片手に、三崎散策を楽しんでみませんか。スポット情報スポット名:ミサキドーナツ 三崎本店住所:神奈川県三浦市三崎3-3-4電話番号:046-895-2410
2018年09月05日まぐろで有名な神奈川県・三崎「日の出通り商友会」にお店を構える「紀の代(きのだい)」。観光で訪れる方をはじめ、地元の方からも親しまれている明治5年創業の老舗寿司店です。まぐろや地魚の寿司はもちろん、丼や天ぷらなど豊富なメニューが揃います。“地元のお寿司屋さん”らしい落ち着いた店内京急久里浜線「三崎口駅」からバスで約15分。“やってます”と書かれたのれんが目印の「紀の代」は“三崎マグロ”を使った多彩なメニューが味わえるお寿司屋さんです。明るく清潔感のある店内は、店主が目の前で腕を振るうカウンター席と、テーブル席・座敷に分かれており、落ち着いた空間が広がります。“地元のお寿司屋さん”という雰囲気が旅の気分を盛り上げてくれますよ。創業100年以上の歴史をもつ老舗「紀の代」は三崎で100年以上もの歴史を誇る、地元で有名な老舗のお寿司屋さんです。現在の5代目の店主は、赤坂の寿司店で修行をしたのちに、このお店を継いだのだそう。まぐろだけでなく、市場での取引値段がまぐろとほぼ同じの高級イカ「麦イカ」などの地魚もしっかり取り入れたこだわりの料理で、訪れる人を魅了しています。まぐろづくし!絶品「とろとろ丼」魅力的なメニューが揃うなか、必ずいただきたいのが名物「とろとろ丼(1,880円)」。もともとまかないとして作られていた料理を、5代目店主が正式なメニューとして考案したものです。ほのかな甘みを感じる酢飯の上に、「ビントロ・まぐろのヅケ・ネギトロ・ホホのユッケ」が贅沢に盛られたまぐろづくしの一品。上に乗ったうずらの卵を崩すと、さらに上品でまろやかな味わいが楽しめます。出汁のきいた「マグロのつみれ汁」と、日替わりの「本日の小鉢」がセットになったボリューム満点のメニューです。三崎ならではの珍しいメニューも「紀の代」では、ほかではなかなか食べられない珍しいメニューも揃います。まぐろの胃袋を湯通しした珍味「まぐろのわた」や、希少部位であるまぐろの尻尾あたりの皮を使った「まぐろの皮ポン」、まぐろの白子をカラッと揚げた「白子の天ぷら」など、新鮮な魚だからこそ食べられるメニューは、漁港に近いお店ならでは。春から初夏にかけて旬を迎える「麦イカの刺し身」も東京ではなかなか食べられない珍しい一品です。「麦イカ」とは体長20cm以下の若いスルメイカの呼び名だそうで、刺し身がやわらかいのが特徴。おいしい肴に思わずお酒もすすみます。「みさきまぐろきっぷ」なら食事もお得に楽しめる三崎を観光するなら「みさきまぐろきっぷ」の利用がおすすめ。途中下車もできる「三崎口駅」までの「京急線往復乗車券」と「京急バスフリー乗車券」、「紀の代」をはじめとする約30店舗もの加盟店から選んで食事が楽しめる「まぐろまんぷく券」、温泉や水族館などの施設や、おみやげ選びに利用できる「三浦・三崎おもひで券」がセットになったお得なきっぷです。価格は出発駅によって異なりますが「品川駅」からの利用で3,500円。旅の当日に、京急線各駅の券売機や窓口で手軽に購入できますよ。地元の名店で「三崎マグロ」を堪能して都心からも日帰りで気軽に行けるレトロな漁港の街、神奈川県・三崎。地元で長く親しまれるお店で“三崎マグロ”の魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:紀の代住所:神奈川県三浦市三崎1-9-12電話番号:046-881-3167
2018年09月05日長年連れ添った夫婦の離婚の危機を描いた、人気漫画「お父さん、チビがいなくなりました」の映画化が決定。倍賞千恵子、藤竜也、市川実日子が出演し、『毎日かあさん』や『マエストロ!』の小林聖太郎がメガホンをとる。ストーリー3人の子どもたちも独立し、晩年を平穏に暮らしている老夫婦。ある不安を抱えていた妻・有喜子は、ある日、娘の菜穂子に「お父さんと離婚しようと思う」と打ち明ける。いままで妻にはぶっきらぼうな態度で接してきた勝は、離婚を突き付けられ、ずっと胸に秘めてきた想いを告白するのだった――。西炯子の感動作が原作女性からの指示が圧倒的に高い漫画家の一人、西炯子。2015年に映画化された「娚の一生」をはじめ、「姉の結婚」「初恋の世界」など、次々と人気漫画を生み出している。そんな西炯子が描く本作は、ある老夫婦の愛と葛藤を描いた感動的な物語。見る人すべてに寄り添うような、温かな映画となるだろう。豪華キャストが共演亭主関白な夫から本当に愛されているのだろうか、という不安を長年抱えてきた妻・有喜子を演じるのは倍賞千恵子。そんな妻に対していつも無口でぶっきらぼうな夫・勝を、藤竜也が演じる。映画初共演の二人だが、普段から親交の深い仲だという。二人の娘・菜穂子役には、市川実日子。『シン・ゴジラ』や「アンナチュラル」での活躍ぶりが記憶に新しいが、いまや映画・ドラマに欠かせない存在である。各キャストからコメントが到着!倍賞千恵子(有喜子役)年を重ねてからラブロマンスみたいな作品に出会えたらいいなと、ずっと思っていました。日本では私くらいの年代が主人公のラブロマンス作品って少ないですから。この作品の台本を頂いた時に、そんな自分の思いにぴったりときました。そして私たちの年代はもちろんですが、 もっと若い方々がご覧になっても、結婚や夫婦でいることを考える良いきっかけになる作品じゃないかと思います。藤さんとは28年前にやはり夫婦役を演じたドラマ以来ですが、家が割とご近所だったりで親交はずっとありました。藤さんは日本的な頑固さのような雰囲気をお持ちなので、今回のお父さん役、とても似合ってらっしゃいました。 市川さんは前からとても気になる方でした。映画やテレビで彼女が出演しているとつい見入ってしまうというか。今回ご一緒する、しかも娘役と聞きまして、すごく嬉しかったですし、楽しみにしていました。共演してみてやはり思っていた通り素敵な女優さんでした。藤竜也(勝役)演じた勝という人物は、こんなにいわゆる亭主関白な人って現実にいるのかなと思うくらい。その匙加減が難しかったですが、小林監督と話し合って調整していきました。倍賞さんとは普段から家族具るみで付き合いのある友人関係なので、普段の生活をそのまま倍賞さんと送っているような、いい夫婦の雰囲気になっていると思います。ただ倍賞さんを見ていると、ふとその可愛らしさに思わず優しくなってしまうので、小林監督からよくNGを出されました。市川実日子(菜穂子役)倍賞さんと藤さんとご一緒できると聞いてとても緊張しましたが、初めてお会いした日から撮影期間中、ずっとワクワクしていました。 この撮影現場で、チャーミングで素敵なおふたりともう少しご一緒させていただきたかったと、終わった時に思いました。この映画は、長年連れ添った夫婦、子供が親を想う気持ち、そして猫と暮らすこと。いろいろな方に楽しんでいただける作品になると思います。子供が親を想う気持ちって年代によっても変わってくるなぁ。でも、ずっと親子で家族なんだ。というようなことを感じながらいました。観てくださった方の視線の角度によって、大きく変化する作品になるのではないかと思っています。小林聖太郎監督原作を映画化するにあたり、有喜子さんの孤独に寄り添うことに専心しました。 たまたまですが私の母も(漢字こそ違えど)同じ名前でして、他人のように思えませんでした。他にも、ロケ交渉をしたところがたまたま藤さんの知人だったり、倍賞さんの友人の行きつけの店だったり…と、沢山の不思議な縁に恵まれました。この映画をきっかけに様々なパートナーや家族との関係について語り合ってもらえたら嬉しく思います。倍賞千恵子さんと仕事できるなんて、どれだけの監督から羨望と嫉妬の眼に晒されるのだろう、などとクランクイン前は余計なことが頭をよぎりましたが、撮影が始まってみるとそんな些細なことよりもとにかくチャーミングな人柄、新鮮で繊細な芝居、撮影の合間に漂う伸びやかな鼻歌…に魅了されっぱなしでした。藤竜也さんとは『村の写真集』という映画で助監督を務めて以来、10余年ぶりのお仕事でしたが、変わらぬ献身ぶりに脱帽するばかりでした。『女性に自分の靴下を脱がさせるなんて!』と強い心理的抵抗を乗り越えつつ、不器用と無神経の間を探りながら一緒に勝さん像を探るのはとても楽しかったです。 市川実日子さんとも『ぷりてぃ・ウーマン』という作品以来でしたが、良い意味で全く現場ズレをしていなくて驚きました。猫のように少女のようにころころと笑い転げる様を、ただただ見つめていました。原作者・西炯子短い作品ですが、読み返しても自分でもぐっとくるお話です。 倍賞さん、藤さんで観られるなんて、ますますぐっときます。『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』は2019年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年04月27日神奈川県の三浦半島の南東に位置する三崎港。三崎港と聞いて真っ先に思い浮かべるのは新鮮なマグロでしょうか。活気のある市場では穫れたての魚や海藻などが並べられ、観光客でも大賑わい。 三崎港からバスで少し先にある小島の城ヶ島は、周囲に明りが少なく、関東でも有数の星空スポットとしても知られています。天体観測をしていると、満天の星空の中に、時々人工衛星が飛んでいくのも観られる絶好ポイント。 そんな自然の恵みを楽しめて、都心からも日帰りでアクセスできる三崎港。美味しい魚が食べられるお店が軒を連ねる中に、雰囲気のある白い外壁のお店「coffee and goodeis 雀家」が、夕暮れ時に暖かい灯りと共にふわりと浮かび上がります。雀家の店主は、本業はアウトドアコーディネーターとしてアウトドア料理の提案やキャンプ用品の企画、撮影、ツアーガイドなど様々な場面で活躍する、小雀陣二さん。そのため、カフェの営業は週末の土日と月曜日のみにオープンしているのだとか。雀家の建物は、元々は三崎でも有名な洋品店。その後、6年前まではある夫婦が営む食堂だったのを、三崎に訪れた縁で小雀さんがその場所を引継ぐことに。古材を利用してリノベーションされた食堂の内装を活かし、薪ストーブを取り付けるなどの改造後、 現在の「雀家」がオープン。3月でちょうど5年目を迎えるのだそう。 お店の定番は、世界各地から厳選したコーヒーを提供する葉山の「THE FIVE BEANS(ファイブビーンズ)」の豆を使用した中煎りのコスタリカと深煎りのコロンビアのブレンドコーヒー。 湘南エリアで人気の焼き菓子ブランド、体にいい素材を厳選して使っている逗子の「Bekaromi(ベカロミ)」の旬のケーキが人気。写真はオーガニックバナナケー キ。 手作りプリンは、山梨白州で平飼いで育てられている鶏の卵を使用するなど、食材にもこだわりがいっぱい。 「定番メニューの他にも、季節の食材を出来るだけメニューに取り入れています。 季節ごとに楽しんでいただけたら嬉しいです。」と店主の小雀さん。 お店の一角の棚には、奄美大島、小笠原、奈良、東京など、小雀さんが仕事などで知り合った友人、知人の中で自分のイメージあった作品や商品並んでいます。 時には都会の喧噪を離れ、漁船が並ぶ穏やかな港を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしに出かけてみてはいかがでしょうか。 2階のカウンター席は、夕暮れ時の特等席。停泊している漁船を眺めて、のんびり時を過ごすのもGOOD。双眼鏡が置いてる配慮も嬉しい。 <coffee and goodeis 雀家>住所:〒238-0243 神奈川県三浦市三崎3−6−11営業日:土、日、月曜日営業時間:13〜22:00まで(土曜)、 12〜日暮れまで(日曜、月曜)アクセス:京浜急行線三崎口駅からバスで約20分。「三崎港」で下車。ロータリーのそば 営業時間や最新情報はFacebook「suzumeya」ページをチェックイラストレーターカイフチ エリ
2018年03月15日【相談者:20代男性】好きな人がいますが、告白する勇気がもてません。恋愛のコツなどを紹介してくれる良い映画はありませんか?----------みなさん映画は観てますか?恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を薦めるのが僕の仕事。お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンの中から、答えのヒントになりそう!と思ったものをご紹介いたします。とっておきの1本です。映画『男はつらいよ』《第1作》DVD:1,800円+税発売・販売元:松竹©1969 松竹株式会社監督・原作・脚色:山田洋次出演:渥美清、倍賞千恵子、前田吟、森川信、三崎千恵子、笠智衆、光本幸子●寅さん流、恋の指南(1)~第10作:寅次郎夢枕~**********なんだかこう……胸の中が柔らかぁくなるような気持ちでさ、ちょっとした音でも、例えば千里先で針がポトンと落ちても、わぁ……となるような、そんな優しい気持ちになって。この人のためなら何でもしてやろう、命なんか惜しくない……「ねぇ寅ちゃん、私の為に死んでくれる?」と言われたら「ありがとう」といってすぐ死ねる。それが恋というもんじゃないだろうか。**********●寅さん流、恋の指南(2)~第14作:寅次郎子守唄~**********お前と話してるとため息がでちゃうよねぇ、だから素人は困るんだよ。心や気持ちで女が動いたらお前、苦労しないじゃないか……そうだろう?**********●寅さん流、恋の指南(3)~第16作:葛飾立志篇~**********あぁ……いい人だなぁと思う。その次に話がしたいなぁと思う。その次にもうちょっと長く側にいたいなぁと思う。そのうちこう……なんか気分が柔らかくなってさぁ……あぁこの人を幸せにしたいなぁと思う。それが愛ってもんじゃないか。**********●寅さん流、恋の指南(4)~第20作:寅次郎頑張れ!~**********映画を(一緒に)観るんだよ、ただし洋画はダメだぞ。考えてみろお前、恰好のいい男がスーッとした足して次から次へと出てくるんだよ。終わって電気がパァッとつく、しみじみお前の顔を見て「かぁ~ヒドい顔してるなぁ……」っていうことになっちゃうんだよ!?**********●寅さん流、恋の指南(5)~第24作:寅次郎春の夢~**********日本の男は、何も言わない、眼で言うよ。「お前のことを愛してるよ。」すると向こうも眼で答えるな。「悪いけど、私あんたのこと嫌い。」するとこっちも眼で答えるな。「わかりました、いつまでもお幸せに……。」そのままくるっと背中を向けて、黙って去るな。それが日本の男のやり方よ。**********●寅さん流、恋の指南(6)~第30作:花も嵐も寅次郎~**********スゥ……っと側に寄るだろ、ね……「お嬢さん、東京へ帰ったらもういっぺん君の顔が見たいなぁ僕……」こうやりゃいいじゃねぇかお前。**********●寅さん流、恋の指南(7)~第43作:寅次郎の休日~**********若い時ってのはな、胸の中に炎が燃えている。そこに恋という一文字を放り込むんだ。パーッと燃え上がるぞ!**********●寅さん流、恋の指南(8)~第43作:寅次郎の休日~**********貧しいねぇ君たちは、二言目には金だ……金なんかなくたっていいじゃねえか、美しい“愛”さえあれば。**********●寅さん流、恋の指南(9)~第20作:寅次郎頑張れ!~**********じいっと相手の目を見る。お前が好きなんだよ……という想いを込めて相手の目を見る。そこで気持ちが通じるんだ。そこだよっ!そこで最後のセリフを言う。“アイ・ラブ・ユー……”できるか青年?**********●寅さん流、恋の指南(10)~第35作:寅次郎恋愛塾~**********お前の顔は恋愛には向かない。**********さて、ご質問者さん……いかがでしたでしょうか?寅さんの独特な云いまわしと表現が適格過ぎて(笑)最高過ぎですね!これ以上の恋愛指南映画は、日本にないんじゃないかって……(笑)1969年(昭和44)8月に第1作が公開されて以来、正月とお盆の年2作のペースで26年間全48作品にわたってつくられた日本を代表する名作シリーズですね。若い方は観たことないでしょうね。残念。ストーリーはとても単純なんですがね、渥美清さん演じる寅さんこと車寅次郎が的屋稼業に飽きると、ふらりと生まれ故郷の東京葛飾柴又に舞い戻り、叔父夫婦や妹さくら(倍賞千恵子)に、心配をかける。心配の種となるのは、寅さんの美女に対する一目惚れというのがおなじみパターン(笑)50年近く前の映画なのに、なんでしょ……人って変わらないんでしょうかね。特に、恋の仕方や人への想い 、そして人として大切なこと ……。全く今見ても素敵過ぎる作品です、逆に今だからこそ観るべきシリーズなのではないでしょうかね!僕もねこのお正月に全48作品を観直しましたが(笑)どんだけ暇なんでしょ……でもね、貴重な時間でしたよ。新たな気持ちで一年を過ごす、新たな気持ちで恋をするのならば、オススメです。あとは映画観て、笑って、泣いて、きっとヒントがあると思いますよ。ハッピーエンド目指して……。現実は映画よりも映画っぽい。利根川でした。●ストーリー寅さんが20年ぶりに、故郷柴又に帰ってくる。歓迎ムードも束の間、寅は妹さくらの縁談をぶちこわし、また旅の人となる。奈良で旅行中の御前様とその娘・坪内冬子(光本幸子)と再会。幼なじみゆえ、気さくな冬子に恋をした寅さんは、帰郷してからも冬子のもとへ日参する。一方、裏の印刷工場につとめる諏訪博は、さくらへ想いを寄せていた……。●ライター/利根川建一(映画専門家)
2017年01月11日俳優の西島秀俊と女優の倍賞千恵子が7日、東京・渋谷のユーロスペースで行われた『ハーメルン』の初日舞台あいさつに出席し、前日に引退会見を開いたアニメーション監督・宮崎駿監督への思いを語った。その他の写真西島は現在公開されている『風立ちぬ』で声優を務めており、「今回、お声をかけていただき、またいつか(声優に)呼んでいただけると思っていた。だから、もっとたくさんの作品を作っていただきたかったというのが正直な気持ち」とコメント。『ハウルの動く城』に出演した倍賞は「監督は同じ年齢。(宮崎監督の会見やコメントに触れ)ああいう風に仕事について考えていたのかと思った」と胸中を明かした。『ハーメルン』は福島会津を舞台に、廃校となった学校で一人静かに暮らす年老いた元校長先生と、久々に故郷に戻ってきた卒業生、そして過疎が進むその村に暮らす人々の記憶を描いた作品。舞台あいさつには西島と倍賞に加えて、共演する坂本長利、メガホンを執った坪川拓史監督が出席した。福島県大沼郡昭和村で撮影を行った本作。2011年の東日本大震災による影響などもあり、坪川監督は「延期と中断の繰り返しでしたが、ここにいる皆さんはもちろん、現地で支えて待ってくださった皆さんの力がなければ、ここまで来ることはできなかった」と感無量の面持ちだった。坪川監督は長編第1作『美的天然』の完成までに9年という歳月を費やした経歴を持ち、西島は「その作品を拝見して確かにとてつもない映像美で、どうやって撮ったんだろうと…。熱意と狂気を感じましたね。僕自身、狂気を持っている人が好きなので」。移り変わる四季の表情を切り取る手法に「紅葉が色づくのを1年待つ、といったことも。この作品も完成までには5年がかかっていますし、刺激的な現場でしたね」と振り返った。共演する倍賞は「狂気はもちろん、諦めの無さというか辛抱強さと粘り強さには驚かれ、楽しくお仕事をさせていただいた」とコメント。劇中では母を介護する娘を演じ「最近はおばあちゃんの役ばっかりでしょ(笑)。『ハウル』以来久しぶりに娘の役をいただきました」と笑顔で話した。『ハーメルン』公開中取材・文・写真:内田 涼
2013年09月07日京樽は同社が展開する回転寿司チェーン「海鮮三崎港」「すし三崎丸」で、12月1日~5日の5日間、歳末感謝企画として生ビールを半額で提供する。同企画は、京樽創業80周年記念の特別セール第5弾として開催するもの。海鮮三崎港では、生ビール通常550円のところ、期間限定の275円で販売。同時に、大きなネタの「寒ぶり」2貫を180円で提供する。ただし、成田空港第1ターミナル店」、「海ほたる店」は価格が異なる。すし三崎丸は生ビール通常520円のところ、期間限定の260円で販売する。また同時に、「寒ぶり」を3貫200円で提供する。ただし、新宿京王モール店、成田空港第2ビル店は対象外。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月30日突然の表明から1か月、「DEEP HALEO IMPACT~三崎和雄引退セレモニー~」の全容が明らかになった。三崎が「親しくさせてもらっている選手、尊敬している選手、一緒に汗をかいた選手」と最後のリングに上がることが、11月13日発表された。元DEEPミドル級王者・桜井隆太と42歳を迎えなお進化を見せる金原弘光の再戦と、佐山聡最後の弟子・桜木裕司×影の寝技王・高瀬大樹がラインナップ。対戦相手は未定だが、シドニー五輪レスリング代表・宮田和幸、初代戦極フェザー級王者・金原正徳、Krush-70kg初代王座決定トーナメント準優勝・山内佑太郎の出場も発表された。「DEEP HALEO IMPACT~三崎和雄引退セレモニー~」開催情報三崎の最後の花道への参戦を決めた選手たちは、早すぎる引退を惜しみつつ、意気込みを語った。「素晴らしい試合をして、三崎くんの引退セレモニーに花を添えたい」(金原弘光)、「前回の金原さんとの試合は引き分けだったので決着をつけたい」(桜井)、「桜木さんとは一緒に練習もしていて、尊敬している選手。こないだの菊田(早苗)さんに勝った試合を見て、闘いたいと思った」(高瀬)、「最初は闘う意味を見出せなかったが、いろいろ考えたら、結局は闘う運命だと思った」(桜木)。意気込みは続く。「格闘家ならば誰もが尊敬する選手。そのような選手に直接頼まれたので、出場を決めた」(宮田)、「本当はアメリカで試合をしようと思っていたが、三崎さんからのお願いを断るわけにはいかない」(金原正徳)、「一番尊敬している選手。引退はショックだが、立ち技も面白いと思ってもらえる試合をしたい」(山内)。まさに三崎プロデュースの大会と言える。米国格闘技のストライクフォースとの契約問題もあり、三崎は公式戦として闘うことはできないが、ファンの期待を裏切らないパフォーマンスを約束した。本人も「12年間の格闘技人生への感謝、そして次のステージへ向かうセレモニーにしたい。自分のメッセージ、自分の心をリングの上から伝えたい」とキッパリ。さらに公私ともに親交の深い長渕剛にも協力を仰いだことを明かした。「本当ならば(米国の)ストライクフォースでベルトを巻き、(世界最大の)UFCに挑戦したい気持ちもあったが、致命的なケガで引退を決意した」と心残りを口にした三崎だが、「満足して引退する選手は本当に少ない。この悔しさを忘れず、選手育成の道へ進みたい。切り替えはできている。モチベーションは高い」としっかり次を見据えていた。秋山成勲との大晦日決戦や戦極でのジョルジ・サンチアゴとの2度の死闘など、数々の名勝負を生んできた三崎は12月22日(土)・後楽園ホールでリングを去る。チケット発売中。三崎のインタビューは11月20日(火)配信予定。
2012年11月14日神奈川県三浦市の三崎港で、地元ならではの食材を味わえる三崎港町まつりが開催される。開催日時は10月28日(日)08:00~16:00まで。会場は三浦市三崎水産物地方卸売市場(三崎魚市場)。三崎港町まつりは、かながわの名産100選・選定商品である「三崎のまぐろ」の大即売会や、「三崎のまぐろ」を使用した「まぐろ漬け丼」、「三崎のとろまん」などの定番メニューから、「まぐろソースかつ丼」、「三崎カルビ丼」や「三崎まぐろラーメン」などのまぐろB級グルメが楽しむことができる。イベントとして「特賞・まぐろ1匹が当る大抽選会」や「まぐろ体重当てクイズ」が実施されるほか、漁船にのって移動する城ケ島会場では「伊勢海老釣り」や「アマガ二祭り」などが行われる。また、三浦半島観光連絡協議会が会場内で三浦半島物産展を出展し、三浦半島の観光情報を発信するとともに、特産品を販売する。葉山町からは「葉山牛」、逗子市から「さざえんぼう」、横須賀市から「よこすか海軍カレー」、そして三浦市は「まぐろぶっかけ丼」が出品。ゲストの山形県からは「山形県いも煮」、「山形牛串焼き」が出品される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月22日マグロ料理の定番といえば刺し身だが、マグロのメッカとも呼ばれる三崎では今、様々なマグロ創作料理が注目されているのだとか。実際、三崎港がどこにあるか知らないという人でも、“三崎マグロ”のフレーズは耳にしたことがあるはずだ。観光客の数も増加してきたという三崎市場で、マグロのイチオシレシピを緊急調査してみた。三崎ならではのレアものレシピのゲットなるか!?と意気込んで調査開始したものの、返ってきた答えには一様に、「マグロの本当のおいしさはシンプルな調理法でこそ堪能できる」というもの。どの仲買人もまず、「塩、コショウで下味をつけてからホイル焼きにするのがいいよ」と言う。…シンプルの極み!!でも、確かにそうなのだ。本当においしい食材というのは、塩、コショウで味を整える程度でいただくのが一番おいしいに決まっている!もぎたての野菜、現地で食べるブランド牛ステーキなんてのも同様だ。でもでも、他にもおいしいレシピってないの~?と食い下がったところ、「塩、コショウを軽く振ってから串焼きにしてもおいしいよ」とか。ふむ。串焼き。これは使えるかもしれない。外でバーベキューする時にこんなおしゃれメニューがあったら、思わず携帯で写メしたくなるはずだ。そしてそして、「マグロは煮つけるのもうまいんだよね。ショウガをいれて臭みを消すのがポイントだよ」とのお答えも。おお。マグロってあまり煮つけのイメージないが、他の魚同様にショウガで臭み消しすればおいしくいただけそうだ。さらに、「俺はやっぱ目玉の煮つけが一番好きだな~」と答えてくれた方もいた。目玉の煮つけ!!コラーゲンたっぷりのこのメニューは、美容マニアの女子なら見逃せない!ということで、仲買人から聞き出したレシピを簡単に紹介したい。まず、材料は「マグロの目玉、酒、みりん、砂糖、ショウガ、醤油」。そして調理法は、1:鍋に目玉がつかるくらいの湯を用意して、沸騰させる2:沸騰したら目玉を入れて湯通しする3:湯通しは、目玉のまわりの脂が抜けるまで続ける4:別の鍋に、酒、みりん、醤油、砂糖、ショウガをお好みの分量で投入。そこに、湯通しした目玉を加えて、10分ほど煮ればできあがりと、なんとも簡単♪そして、しつこくもう一度言うが、魚の目玉にはコラーゲンがたっぷりなので、肌の老化防止に効果が期待できる。夏場は特に、紫外線や冷房の影響で肌がダメージを受けやすい時期なので、まさに今の時期に食べたいメニューといっても過言ではない。おいしく食べることがスキンケアにつながれば、心も肌もベストな状態を保てそうだ。ちなみに、今回取材に訪れた三崎市場は、誰でも自由に見学することができる。巨大なマグロがずらりと横たわる様を目の当たりにできるセリの見学時間は、朝8時から10時まで。吹きぬけになっている2階から、1階の会場をのぞき込む形で見学することになる。見学に訪れた7月某日には、615本のメバチマグロがセリにかけられていた。視界の右から左まで、バカでかいマグロが何本も並べられているさまは圧巻。この光景を見ることができただけでも、早起きして見学にきた価値があったと思えるほど。三崎に入ってくるマグロはそこまで大型ではなく、40キロから120キロ程度のものがほとんどなのだそう。1キロあたりの取引額はおよそ900円~1,500円。仲買人は尾の断面で品質を判断して、どれに入札するかを決めているんだとか。具体的には冷凍された尾を海水が入ったバケツに入れて、脂の付き方や色味などをチェック。これで味まで分かるというのだからたまげたものだ。究極の目利きたちがマグロと真剣に向き合う姿を見ていたら、彼らが吟味した極上の一本を味わってみたくなること必至。早起きして見学に出掛け、セリ終了後に市場関係者にレシピを聞き出し、帰宅後に料理にチャレンジするという休日もなかなか粋なもの。ぜひ実践していただきたい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日