主演・中島健人、ヒロイン・milet による恋愛映画が2025年に全国ロードショー。監督は三木孝浩が務める。中島健人×miletのファンタジック・ラブストーリー中島健人が主演を務め、ヒロイン役に映画初出演となるmilletを起用した新作映画は、「1番大切な人と出会わなかったら…」という“もしも”を描いたファンタジック・ラブストーリー。ある日突然、妻と出会っていなかった世界線で生きることになった夫が、困惑しながらも人生の全てを取り戻すべく、奔走していく姿を描く。中島健人が、人生の全てを取り戻すべく奔走する主人公に主演を務める中島健人は、近年では映画 『ラーゲリより愛を込めて』、『おまえの罪を自白しろ』へ出演、2024年は世界同時放送&配信予定のHuluオリジナル海外ドラマ「Concordia(コンコルディア)」へも出演するなど、役者の幅を広げつつある。自身も30歳を迎える節目の年に主演が決定した本作では、小説家の主人公・神林リクとして本格ラブストーリーに挑戦。小説家を夢を目指していた大学時代から、人気のベストセラー作家となり成功を掴む一方、挫折を味わい、全てを取り戻そうと奔走する20歳〜30歳の主人公の人生を演じる。映画初主演のmilet、シンガーソングライターのヒロイン役ヒロインであり、妻の前園ミナミ役を務めるのは、映画初出演となるシンガーソングライターのmilet。MAN WITH A MISSIONとコラボレーションした 『テレビアニメ「鬼滅の刃 」刀鍛冶の里編』のオープニング&エンディング曲や、数々のドラマ主題歌を手掛けてきた彼女が、シンガーソングライター活動と、すれ違いの結婚生活に不満を募らせる妻という、振れ幅の大きい演技に挑む。監督は三木孝浩監督は、映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする 』や『きみの瞳が問いかけている』、『今夜、世界からこの恋が消えても』などを手掛けた三木孝浩。ラブストーリーの名手として知られる三木が新たに描く、ファンタジーな恋愛映画に注目だ。なお、本作は、日本で2021年に公開されたフランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(原題:Mon Inconnue)を元にしたもので、現代の日本ならではの舞台、キャラクター設定に一部改変し、リメイクしたストーリーとなっている。あらすじ大学時代にお互い一目惚れをして結婚したリクとミナミ。小説家を目指していたリクは、ミナミのサポートのかいもあり一躍ベストセラー作家となったが、歌手を志していたミナミは自分の夢がままならないまま、仕事で忙しいリクとすれ違う日々に孤独を感じていた。そんなある日、リクの心ない一言がきっかけで二人は大喧嘩。翌朝リクが目を覚ますとミナミの姿はなく、出版社へ打ち合わせに行くも出会う人々と話がかみ合わないことに戸惑いを覚える。なんと、人気作家だったはずの自分は文芸誌の一編集部員になっており、街には天才シンガーソングライターとして活躍する、自分とは知り合ってもいない“前園ミナミ”の姿と曲が溢れていたのだ…。【作品詳細】公開時期:2025年監督:三木孝浩出演:中島健人、milet
2024年02月29日三木孝浩監督の最新作が、製作決定。主演には「Sexy Zone」の中島健人を迎え、いちばん大切な人と出逢わなかった“もしもの人生”を描く、ファンタジック・ラブストーリーが誕生する。大学時代にお互い一目惚れして結婚した<リク>と<ミナミ>。小説家を目指していたリクは、ミナミのサポートもあって、一気に人気のベストセラー作家に。一方、歌が好きだったミナミは、歌手の夢がままならず、毎日仕事ばかりで忙しいリクとのすれ違いの生活に孤独を感じていた。そんなある日、リクの心ない一言がきっかけで大喧嘩してしまい、翌朝、リクが目を覚ますとミナミの姿はなく、出版社に打ち合わせに行くも出会う人々と全く話がかみ合わないことに戸惑いを覚える。人気作家だったはずの自分は、文芸誌の一編集部員になっており、街には天才シンガーソングライターとして活躍する、自分とは知り合ってもいない“前園ミナミ”の姿と曲が溢れていた――。本作は、日本では2021年に公開されたフランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(原題:Mon Inconnue)を基に、現代の日本ならではの舞台&キャラクター設定に一部改変し、リメイクした物語。現在放送中のドラマ「リビングの松永さん」に主演する中島さんが今作で演じるのは、夢を目指していた大学時代から、成功・挫折を経て、全てを取り戻そうと奔走する20歳~30歳の主人公・神林リク。本作について中島さんは「『誰もが大共感できる最高の恋愛映画』に出逢えた気がします」と語り、「ずっと憧れだった三木監督のもと、神様のいたずらのような恋物語を描けることが夢のようです」と心境を明かす。そして「誰かがいてこその自分。そして、普段気づけない『日常の愛おしさ』を気づかせてくれる美しく、勇気をもらえるこのラブストーリーを全力で届けたいです」と意気込んだ。また、ヒロイン・前園ミナミを演じるのは、シンガーソングライターのmilet(みれい)。シンガーソングライター活動と、すれ違いの結婚生活に不満を募らせる妻役という、振れ幅の大きい演技に挑戦する。本作が映画初出演となるmiletさんは「初めての映画でのお芝居は不安もありますが、演技のご指導も受けながら、主演の中島健人さんをはじめ、キャストのみなさん、スタッフのみなさんの力をお借りしながらまっすぐ挑戦していきたいです」と語っている。監督は、『陽だまりの彼女』『きみの瞳が問いかけている』『今夜、世界からこの恋が消えても』などを手掛けた恋愛映画の名手・三木孝浩。「ちょっとコミカルで心温まるファンタジーラブストーリー。二人がこの物語の中でどんなアンサンブルを見せてくれるのか。今から現場が楽しみで仕方がありません」とコメントしている。なお、作品タイトルは、追って発表となる。三木孝浩監督劇場公開最新作は2025年、全国にて公開予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから 2021年5月7日より全国にて公開© 2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS
2024年02月26日三木孝浩監督の劇場公開最新作が製作されることが決定し、主演に中島健人、ヒロインとしてmiletが映画初出演することが発表された。本作は、日本で2021年に公開されたフランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(原題:Mon Inconnue)を元に、三木孝浩監督が現代の日本ならではの舞台、キャラクター設定に一部改変しリメイク。いちばん大切な人と出逢わなかった“もしもの人生”を描くファンタジックラブストーリーだ。主人公の神林リクを演じるのは、中島健人。夢を目指していた大学時代から成功・挫折を経て、全てを取り戻そうと奔走する20歳〜30歳の主人公の人生を演じ、自身も30歳を迎える節目の年に本格ラブストーリーに挑む。ヒロインの前園ミナミを演じるのは、シンガーソングライターのmilet 。本作が映画初出演となり、シンガーソングライター活動とすれ違いの結婚生活に不満を募らせる妻・ミナミ役という、振れ幅の大きい演技に挑戦する。本作は、2025年全国ロードショー予定。タイトルは後日発表される。<キャスト・監督 コメント>■中島健人/神林リク 役「誰もが大共感できる最高の恋愛映画」に出逢えた気がします。ずっと憧れだった三木監督のもと、神様のいたずらのような恋物語を描けることが夢のようです。これまで監督が描かれた作品に、僕の大好きな作品が多く、今回、三木組に参加させていただけることは、これまでの自分の想いが報われる気持ちと共に心から光栄だと感じております。20代最後にこの脚本を読み、30代最初にこの作品の主人公を演じさせていただきます。移りゆく時の流れを美しく過ごす、2人の登場人物に共感をしながら、脚本を読んで何度も笑って泣きました。物語と楽曲のクロスオーバーの中で奏でられる、今回初共演のmiletさんの歌声もとても楽しみです。誰かがいてこその自分。そして、普段気づけない「日常の愛おしさ」を気づかせてくれる美しく、勇気をもらえるこのラブストーリーを全力で届けたいです。■milet/前園ミナミ 役前園ミナミを演じます、miletです。三木監督からこの作品のお話をいただいたとき、今まで映画の歌を歌うことはあっても出演する側になるなんて想像もしていなかったので、ただただ驚きました。私が演じさせていただく前園ミナミは、ひとつの世界では歌手になる夢を追いかけ、もうひとつの世界ではシンガーソングライターとして活躍する女性です。そのどちらのキャラクターにも親近感が湧き、彼女の夢や現実に対して抱く葛藤に私自身の心が重なる部分もあり、一気にこの作品に引き込まれていきました。初めての映画でのお芝居は不安もありますが、演技のご指導も受けながら、主演の中島健人さんをはじめ、キャストのみなさん、スタッフのみなさんの力をお借りしながらまっすぐ挑戦していきたいです。私だから表現できるミナミと向き合いながらこの作品の中で生きてみたいと思います。■監督/三木孝浩中島健人くんを俳優として意識し出したのは約10年前。知り合いのスタイリストさんからとってもいい子がいると薦められてからいつか一緒にお仕事したいと思い続けて、今回やっと念願叶ってご一緒することができました。溢れるオーラ以上にその聡明さ、佇まいの美しさにずっと魅了されていました。そしてその相手役となるのがアーティストであり、本格的な演技初挑戦でもあるmiletさん。最初に企画をいただいて、このヒロインを誰が演じられるのだろうと想像した時、ふと思い浮かんだのがmiletさんでした。以前ミュージックビデオでご一緒した時にパブリックイメージのミステリアスな雰囲気の裏側にある天性の明るさキュートさに魅せられ、もしmiletさんがお芝居をしたらどうなるんだろう?と興味を持ったことがきっかけでした。本人にとっても予想外のオファーだったと思いますが、新しい挑戦にものすごく前向きに飛び込んできてくれました。ちょっとコミカルで心温まるファンタジーラブストーリー。二人がこの物語の中でどんなアンサンブルを見せてくれるのか。今から現場が楽しみで仕方がありません。■プロデューサー/松下剛『きみの瞳が問いかけている』をご一緒した三木監督とプロデューサーチームで、新たなラブストーリーの題材を探していた中で見つかったのがこの物語でした。運命的に出会い、共に時を過ごした2人がその10年後、世界が変わって全く出逢っていなかったことになってしまった時に、その恋とそれまでの人生をどのように取り戻そうとするのか、時にコミカルに、時に人生を諭すように展開される物語に魅了されました。中島健人さんは、美しい容姿やジェントルな態度など、アイドルとしての完成度が極めて高いパブリックイメージがありますが、個人的には、さまざまな映画やドラマのお芝居で見せてくれる「苛ついた時の顔」が何より魅力的な俳優さんだなという印象でした。本作の主人公は、人生をかけて手に入れた成功と、運命の相手を同時に失ったところからもがく男です。その原動力は最初は怒りに違いありません。その怒りの表情が、最終的にどんな感情に変化していくのか今から楽しみです。miletさんには以前『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』の主題歌をお願いしたことがあり、メディアでお見かけする多国籍でミステリアスな雰囲気に違わぬトリッキーでパワフルな楽曲をご提供いただいたのですが、一番印象に残ったのは、その後舞台挨拶にご登壇いただいた際の、ご本人が持つ柔らかくて朗らかでポジティブな佇まいでした。この両極端のイメージをご自身の中で併せ持っているmiletさんにしか、本作のヒロイン、市井の人とカリスマティックなシンガーソングライターの両方を同じ作品の中で演じることができる人はいない!と、今から確信しています。
2024年02月26日佐野勇斗主演、三木孝浩監督最新作Amazon Originalドラマ「僕の愛しい妖怪ガールフレンド」の配信が決定した。本作は、妖怪とオタクカルチャーをオリジナル脚本で描いた連続ドラマ。恋人が欲しくて仕方ないゲームオタクの大学生・ハチと、500年越しの復讐の使命を背負った妖怪の女の子・イジーが出会い、なし崩し的に男女の契りを交わしたことから物語はスタート。男性と肉体的な関係を持つことでしか生き延びるためのエネルギーを得られない妖怪のイジーと、彼女に強く迫られ関係を持ってしまったハチ。ある人間一族への復讐を果たすために殺人も厭わないイジーに対して、ハチはなんとか穏便に問題を解決しようと奮闘。そんな2人の奇妙な関係と復讐劇に周囲の人々が巻き込まれていく、バトルアクションあり、ミステリーありの、ユニークな妖怪ラブコメディ。主人公のオタク大学生・犬飼忠士(通称:ハチ)を演じるのは、デビュー作『くちびるに歌を』(’15)以来、9年ぶりの三木監督作品となる佐野さん。本作のヒロインでハチが恋する美しい妖怪・イジー役は、現在放送中の「マルス-ゼロの革命-」でもヒロインを演じている吉川愛が務める。佐野さんは「物語の題材が、妖怪と恋?! と思われる方もいらっしゃるはずです。まさに僕もこのお話をいただいた時に思いました…笑 ジャンルは、ラブ×アクション×コメディ×ホラー という感じで、贅沢に全てが詰め込まれています!ぜひ、皆さん配信を楽しみにしていてください!」と呼びかける。吉川さんは「妖怪と聞くと少し怖いイメージもありますが、私自身も大好きなラブコメ要素も入っていて、時にはキュンとしたり、ウルっときたり、色々な感情になりながら飽きずに楽しめる作品になっていると思います。古風な言葉遣いの一風変わった妖怪の女の子・イジーを演じるうえで、カッコいいバトルシーンにもチャレンジしているので、ぜひ配信を楽しみにしていてください!」とメッセージを寄せている。また、不安そうな表情のハチと妖艶なイジーをとらえたキービジュアル、それぞれのキャラクタービジュアルも公開された。なお、制作総指揮・企画・オリジナル脚本は、「エクスパッツ ~異国でのリアルな日常~」「NCIS:Hawaii」のヤルン・トゥと、「Grace」のザック・ハインズが手掛ける。Amazon Originalドラマ「僕の愛しい妖怪ガールフレンド」は3月22日(金)よりPrime Videoにて世界独占配信(本編8話)。(シネマカフェ編集部)
2024年02月13日兵庫県広域防災センターは、三木市と連携し、2024年2月11日(日)県立三木総合防災公園・県消防学校において、様々な防災関連の体験メニューを学び・楽しめるイベント「防災公園クイズラリー2024」~みきぼうでまなぼう~を開催いたします。兵庫県広域防災センターの、普段は立ち入ることのできない施設の見学や、防災体験・スポーツ体験などとともにクイズラリー形式で施設内を巡り、広域防災拠点である当施設の魅力発信と防災意識の向上を図ることを目的としています。防災公園クイズラリー2024【開催概要】1. 日時:2024年2月11日(日) 10:30~15:00(受付・スタートは~12:00で終了)※雨天・強風の場合、2月12日(月・祝)に順延2. 場所:三木総合防災公園(受付・スタート:陸上競技場2階メインスタンド入口)3. 参加要件:参加費無料・事前申込不要・どなたでも参加できます4. 内容:施設内5箇所(約4km)をウォーキングによるクイズラリー形式で巡るイベントです。クイズポイントやゴールでは、・備蓄倉庫の見学・消防学校訓練施設の見学・起震車による地震体験・煙避難体験・消防車両の試乗体験などのメニューが楽しめます。また、参加賞の他にお楽しみ抽選会による素敵な賞品(防災グッズ)プレゼント、温かいぜんざいのふるまい、模擬店など、イベントを盛り上げるサービスがいっぱいです。5. その他ご注意事項など:・就学前のお子様は必ず保護者同伴でお願いいたします。・動きやすい服装・靴でご参加下さい。是非、ご参加下さい。1月1日に発生した能登半島地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。※被災地を支援するため、県広域防災センター備蓄倉庫から、ブルーシート、食料などの緊急物資を搬出しました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月17日臨床で感じた問題意識勤務医として臨床を行いながら、漫画『リエゾン―こどものこころ診療所―』の医療監修やさまざまな社会活動に取り組んでいる三木崇弘先生。今回は、2020年に開始した、知的障害のある子どもとご家族を支援する企画活動プロジェクトについて詳しく伺いました。――三木先生は「知的障がいのあるこどもとその家族。もっとうけいれられるせかいへ」を掲げ、研究や企画活動を行う「あいプロジェクト」のリーダーを務められていますが、2020年立ち上げにあたって特別なきっかけがあったのか、またどのような思いからだったのか教えてください。三木先生:もともと知的障害のある方について、何かできることはないだろうかと考えていました。発達障害があり知的障害のない患者さんは高校生や社会人になると一人で外来に来ますが、知的障害のある方は成人しても保護者の方が付き添って来院されます。そうした様子を見て「ああ、親御さんたちの子育ては終わらないんだな」と問題意識を感じていました。その後、早稲田大学ビジネススクールに進学した際に「ソーシャルビジネス」の授業でこのテーマを私が提案し、同級生でコンセプトに共感してくれた仲間と一緒に「あいプロジェクト」を立ち上げ、活動をしています。あいプロジェクト――主に保護者の方を対象とする茶話会を開催されていますね。三木先生:2023年12月23日(土)に開催予定のものも含めて、計30回ですね。――これまで、どのような方が参加されていますか?三木先生:「親の会」に参加するのが難しかったり、子どものクラスのママ友と気が合わなかったりといった方も多いようです。子ども同士の利害関係のない場で悩みを共有できることに安心感を抱いてくださっているようです。――グループディスカッションを通じて、新しいつながりが生まれているのですね。三木先生:そうですね。話題は、知的障害のある子どもの子育てに関することが多いです。また就労プロセスや支援のあり方についてなど、ミクロからマクロまで幅広く話しています。ただ「無理をさせない」「配慮する」ではなく、大切にしたいこと――一人ひとり違うという前提ではありますが、知的障害のあるお子さんの今と将来のために、どのような環境や支援が必要だとお考えでしょうか?三木先生:教育現場での特別支援はかなり充実してきていると思いますので、それ以外の世界に目を広げるためのインクルーシブ教育や、あるいは就労環境の整備、社会生活を豊かにするための仕組みづくりが必要かと思います。また、これからの時代はただ「無理をさせない」「配慮する」のではなく、障害者本人にもある程度の負荷をかけながらも成長していってもらうことも重要だと僕は考えています。そのためには本人の能力やレジリエンスの見立てが鍵を握りますし、取り組みを応援するための関係づくりも欠かせません。――後者の「負荷をかけながら」というのは、どのようなイメージでしょうか?三木先生:できるだけ本人が自分でできることを増やしていくということと、本人に「自分でやるんだ」という意識をつけてもらうことです。そのためには未成年のうちからいろんなことを経験できる環境を用意し、安全に失敗をしながら振り返り成長していくことが重要です。――学校や支援機関と保護者の方の意識合わせも重要になりそうですね。善かれと思って、失敗しないように先回りし過ぎてしまうなど……。三木先生:これはこの連携に限ったことではないのですが、プレイヤーが複数いる場においては、いかに「それぞれが思っていることをちゃんと場に出してすり合わせられるか」が鍵になります。例えば当事者・保護者側から「ここまでは失敗させてもらってもいい、フォローは家でする」というメッセージがあれば、学校は思い切ったトライアルができるかもしれません。あるいは学校から「個別対応ができるのは週○時間が限界」という提示があれば、その範囲で可能な支援は何かを皆で考えることができます。皆さん大人ですのでどうしてもお互い遠慮した表面的な発言が多くなってしまうのですが、本人のために「現実的な範囲で一番良い支援」は、支援者の利害を調整した先にしかないと思います。――思っていることを相手に伝えるところから、すべてが始まるということですね。就労についても伺いたいのですが、障害者雇用を行う企業訪問をされていますね。企業の取組状況や、障害のある人が長く働き続けるために必要だと感じることを教えてください。三木先生:障害者雇用はどの企業も力を入れていますが、やはりノウハウや考え方は千差万別です。もちろん皆さん勉強されてはいるのですが、画一的な対応が通用しにくい面もあることとから、最終的に試行錯誤するしかなくなることが多いです。その試行錯誤に企業・障害者・保護者が慌てず騒がずじっくりと取り組むマインドを持つことが大切です。障害がなく一般雇用で入社した皆さんも、新卒の時から先輩たちのように働けるのではなく、失敗を繰り返しながら成長していきますよね。それと同じではないでしょうか。――慌てず騒がずじっくりと、ですね。まさに就労もですが、「親なきあと」への備えについて、保護者の方にアドバイスをするとしたらどんなことがありますか?三木先生:お金や住まい、利用できる福祉サービスなどについて、早めに調べたり、しかるべき機関に相談したりすることが大事だと思います。――発達ナビの読者の皆さんへ、メッセージをお願いします。三木先生:子育てで一番大切なことは、保護者が楽しむこと=子どもといる時間を豊かで嬉しいものとして味わうことだと思います。さまざまな知識や対応策ももちろん大切なのですが、子どもにとってより大切なことは「自分と一緒にいることを喜んでくれる人がいる」ということです。それが人としての土台をつくるのではないかと思います。大変なことも多いと思うのですが、まずは保護者の皆さん自身ができる範囲で子育てを楽しめる環境づくりをしてみましょう。――ありがとうございます。最後に、三木先生がこれから目指すことを教えてください。三木先生:地元姫路市およびその周辺地域を子育てのしやすいまちにすることが私のミッションだと思っています。そのために必要なことは何でもやります。今はまだUターンして1年ちょっとですので、まずは地元に同じ志の仲間を増やしていくことを目指しています。医療だけではなく、教育、福祉、行政やアカデミアにも広げていきたいですね。私自身の動きとしては、そういったいろんな機関と連携しながら、診療だけでなくアドバイザーや啓発活動をしていきたいと考えています。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。
2023年12月18日フリーランス精神科医から勤務医へ三木崇弘先生は、2019年からフリーランス児童精神科医として、クリニック以外にも学校や児童相談所、児童養護施設や保健所などで勤務し、2022年7月から勤務医に転身されました。その後も、臨床と共に、漫画『リエゾン―こどものこころ診療所―』の医療監修を継続、さまざまな社会活動を通して、社会への問いかけや支援の在り方について提言をされています。――フリーランス児童精神科医として幅広く活躍されてきましたが、どのようなお気持ちの変化があったのでしょうか?三木先生:もともと「都市で学んで、地方に還元したい」という気持ちがあり、家庭の事情も重なったことから地元にUターンすることにしました。――有言実行されたということなのですね。ちょうど1年が過ぎた頃かと思いますが、見えてきた課題や現在注力していることを教えてください。三木先生:地方は首都圏に比べると圧倒的にリソースが少なく、特に県庁所在地でない都市はそれが顕著です。子どもが安全・健全に育つために必要なリソースや考え方が不足しているように感じます。そのため、さまざまな職種の仲間を募って勉強会をするなど、チームで連携して子どものためにできる支援は何かを模索しているところです。漫画『リエゾン』医療監修、エンターテイメントの力を感じて――『リエゾン―こどものこころ診療所―(以降、リエゾン)』について、最初に医療監修の依頼があった時は、どのように感じましたか?三木先生:「自分の人生に『講談社』という文字が出てくるとは思わなかった」です(笑)。それぐらい縁遠い世界だと思っていましたし、想像もしなかったです。ただ監修の依頼をいただいた頃、僕自身が「特殊なジャンルだと思われていることについて、専門家が専門家に対して、専門的な内容を伝えることの手応えのなさ」を感じていました。――漫画だと、伝えたい相手も伝え方も大きく違いますね。三木先生:そうですね。発達障害や不登校、虐待、非行などは教育や医療だけではなくて社会全体の問題ですから、こういったテーマを広く一般の方に知ってもらうためにエンターテインメントの力を借りる方法はとても素晴らしいと思いました。――漫画で描かれていることは、実際の臨床現場でも多くあるのでしょうか?三木先生:あります。もちろん漫画ですから多少は理想的に描かれていますが、『リエゾン』に関してはいろんな人たちの葛藤が丁寧に描かれるよう、編集部も力を入れてくれています。――話題作の監修を続けることは、プレッシャーも大きいのではと……!三木先生:忙しすぎてそこまで気にしていられない、というのが正直な感想です(笑)。ただ原作者、漫画家、編集部ともにかなり丁寧に議論を交わしていますから、概ね大丈夫だと自信を持っています。――マンガは累計120万部を突破、ドラマも放映されましたが、反響や臨床現場における変化はあるでしょうか?三木先生:僕はあくまで監修なので、部数については実感がないですねえ。ただ2023年1月からドラマ放映が始まり、「すごい共感しました」「おばあちゃんが優しくなりました」という声をたくさんいただくことがあって、発達障害のあるお子さん自身や、その保護者の方のつらさが周り人たちに分かりやすく伝わったのかなと思いました。引き続き、こういうジャンルに興味がない方にも、まずはエンターテイメントとして、ドラマであれば出演されている俳優の皆さんへの興味から『リエゾン』に触れていただけたらうれしいですね。著書『リエゾン-こどものこころ診療所- 凸凹のためのおとなのこころがまえ』『リエゾン-こどものこころ診療所- 凸凹のためのおとなのこころがまえ』は、漫画『リエゾン』で取り上げられている診療例のほか、三木崇弘先生の臨床事例を交えながら、凸凹がある子どもの子育てにおける「こころがまえ」について、「親はすごい」という言葉から始まるエールと共に小児科医・児童精神科医の視点で具体的に解説された一冊です。Upload By 発達ナビ編集部「親はすごい」僕が小児科医・児童精神科医としてキャリアを積むうちに感じた大切なことの一つです。(中略)「誰がやるのか」の答えは、主に親御さん(と学校の先生)です。でも皆さんは「専門家が専門知識を使ってアドバイスする」ことがすごいと思われているかもしれません。でも僕は、「実際にやる人が一番えらい」と思っています。まえがき第2章でも触れましたが、安定して65点の関わりを続けられることを目指してみましょう。特に凸凹のある子どもたちは、不安定さや見通しの立たなさが苦手です。「その日の機嫌によって、すごく熱烈で前向きな反応が返ってくるかもしれないけれど、氷のようにつめたい反応かもしれない大人」よりも、「何を言ってもそこそこ好意的な反応が返ってくる大人」のほうが、安心感は高いです。第4章「ほどほどを、ずっと」がいい――ドラマ放映に合わせて執筆された本書では、凸凹の意味や告知、環境のマッチングや保護者のアンガーマネジメント、特別支援教育、学校との付き合い方や不登校・受験のこころがまえなど、多岐にわたる解説がされています。「最後の最後までページ構成を変更した」とのことですが、執筆にあたりどのような思いから、どのような試行錯誤があったのかお聞きしたいです。三木先生:少しでも分かりやすく、前後の繋がりがスムーズになるようにと思っていました。読む人が頭をひねらなくてもスッと入っていくことを一番の目標にしたので、読み直して違和感があるたびに構成を変えることになりました。出版社の方には本当に粘り強く付き合っていただき感謝です。――どのような保護者の方に、本書を手にとってほしいとお考えでしょうか?三木先生:子育てに悩むすべての保護者の方ですね。発達障害のあるなしに関係なく、子どもと向き合う時のこころがまえを書いたつもりです。子育て全般について、不安に思っていることや自信がないことについて、後押ししてくれる本になっていると思います。――ありがとうございました。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
2023年11月28日2025年に創業200周年を迎える三木楽器株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:三木 俊彦、以下 当社)は、4月にオープンした「Smalls guitar shop(スモールズギターショップ、以下 当店)」の関連コンテンツを、当社公式サイトの「NEWS」ページにて公開しました。[Smalls guitar shop 関連コンテンツ紹介] 当店のオープンから2ヶ月が経過。世界のトップルシアーがつくる手工品、世界中から集めた良質なヴィンテージなどが数多く入庫しています。なかでもヴィンテージギターは、楽器ファンやコレクターの間で注目を浴びています。その魅力は単なる楽器としての機能だけでなく、その独特の歴史や個性にもあると考えています。vintage_image■ヴィンテージギターとはアコースティックギターでは1969年以前、エレキギターでは1979年以前に製造されたものを指します。Martin、Gibson、Fenderなどのブランドが代表的で、その製造年代や特徴によって独自の魅力を持っています。(1)経年変化による煌びやかな“ヴィンテージ”サウンド(2)歴史的魅力(3)長期的な投資として高い注目度4月28日にオープンした当店では、海外で買い付けたアンティーク調の家具がディスプレイされたラグジュアリーな空間で、“本当にいいギター”に出会えます。今回はその一部として戦前に製作されたギターや、世界の一流ミュージシャンが所有した貴重なギターも紹介いたします。■伝説のギター【Martin D-28】1934年製・1943年製 貴重な2本が当店にマーティン社が1931年に製造を開始した、すべてのアコースティックギターの手本とされている【D-28】。その豊かな音色、美しいデザインは普遍的で、現在では希少性の高い木材ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)が使用された珍しい2本が“運命的”に登場。【Martin D-28】1934年製(上) 1943年製(下)■エリック・クラプトンが所有した【Martin 00-45】本来1924年製だったギターを、マーティン社が1930年代にリメイクしたもので仕様は1930年代式。エリック・クラプトンが所有したことを証明する、サイン入りのドキュメントも付属しています。【Martin 00-45】1924年製・1930年代式 仕様楽器ファンやコレクターの方々には、ヴィンテージギターを身近に感じていただきたいと考えています。これまでの思い出や愛着のある楽器を持っている方も、新たな音楽の旅を始めるきっかけとして、ぜひヴィンテージギターを探求してください。■店舗概要店舗名 : Smalls guitar shop(MIKIGAKKI)開店日 : 2023年4月28日(金)所在地 : 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1丁目8-5アクセス : 各線「御茶ノ水」駅 徒歩4分営業時間 : 11:00~19:00定休日 : 水曜日URL : Twitter : Instagram: Facebook : Smalls guitar shop_logoSmalls guitar shop_photo■会社概要商号 : 三木楽器株式会社代表者 : 代表取締役社長 三木 俊彦所在地 : 〒541-0057 大阪府大阪市中央区北久宝寺町3-3-4創業 : 1825年(文政8年)事業内容: 1)楽器・楽譜の販売2)音楽教室の運営3)音楽イベントの企画・制作4)楽器修理、ピアノ調律ほかアフターサービス5)楽器および付属品の開発、楽譜の出版6)その他、音楽/楽器関連事業資本金 : 1億円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月26日映画『アキラとあきら』(8月26日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が8日に都内で行われ、竹内涼真、横浜流星、三木孝浩監督が登壇した。同作は池井戸潤の同名小説の実写化作。対照的な宿命を背負った2人の若者が、情熱と信念を武器に社会に立ち向かう感動巨編で、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛(アキラ)を竹内涼真、大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬(あきら)を横浜流星が演じる。今回、青春恋愛映画の旗手である三木監督は、池井戸作品を映画化することについて「10代の恋愛映画を撮ってた僕がどう映画化するのかというところに興味を持ってくれた人がいて、観た後の感想を聞くとなるほどと思った」と明かす。「2人主役というところが良かったのかなと思って。前も少し恋愛映画に近いところがあると言ったんですけど、意識し合う未熟な2人が、半目し合いながらもだんだん絆を結んで行って、2人じゃないと高い壁を越えられないというところは、ある種自分がやってきた恋愛映画のフォーマットと近い」と分析。さらに監督は「僕が過去にやった作品も恋愛そのものを描くのではなく、それぞれがあるべき姿へ向かって一生懸命もがいて成長していく過程を描きたいと思っているので、それって男2人の友情の物語でも一緒だなと思っていて。僕が描きたい映画ってこういうことなんだと気付かされるというところはありました」と語った。
2022年09月08日映画『今夜、世界からこの恋が消えても』でW主演を務める道枝駿佑(なにわ男子)と福本莉子、そして監督を務めた三木孝浩による『セカコイ』スペシャル鼎談が公開。ふたりがアドリブで演じていたというデートシーンカットも到着した。第26回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞受賞作品であり、日本、韓国、中国書籍の合計発行部数が50万部を突破(2022年6月時点)するなど、国境を越えて異例の大ヒットを記録している一条岬の同名恋愛小説を、道枝駿佑×福本莉子のW主演で映画化した『今夜、世界からこの恋が消えても』(通称『セカコイ』)。眠りにつくと記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患ったヒロイン・日野真織(福本)と、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている主人公・神谷透(道枝)の儚くも切ない愛の物語。本作の監督を務めるのは、『僕等がいた 前篇・後篇』(、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など数々の恋愛映画を創り上げてきた名手・三木孝浩。脚本は『君は月夜に光り輝く』の月川翔と『明け方の若者たち』の松本花奈が共作し、映画音楽には、『糸』で第44回日本アカデミー賞・優秀音楽賞にもノミネートされた亀田誠治を迎え、現在の日本映画界で恋愛映画を作るにあたり、これ以上ない最高峰のクリエイターたちによる奇跡のタッグとなった。キャストには、真織が「前向性健忘」を患っていることを理解し支える、親友・綿矢泉を演じる古川琴音。さらに、透の姉である神谷早苗役は松本穂香が演じ、透と真織の小さな恋を微笑ましく見守りつつもふたりの未来を案ずるキーパーソンとなっている。そして、透の両親に萩原聖人と野波麻帆、真織の両親に水野真紀と野間口徹、ふたりの同級生に前田航基、西垣匠と、注目の若手やベテラン勢が、しっかりと脇を固めた。主題歌アーティストはヨルシカに決定。ヨルシカにとって初めての実写映画主題歌の書き下ろしとなった「左右盲」は、右と左のとっさの区別がつかない様を、記憶が少しずつ失われていく真織になぞらえた、繊細で澄み渡りながらも切なさが溢れる楽曲に仕上がっている。公開された鼎談では、道枝と福本が役作りのために取り組んでいたことや、監督がふたりに送っていたという手紙をお守り代わりにしていつも持ち歩いていたなど、現場での思い出が語られた。鼎談中、三木監督から「この際だから、何か言っておきたいことは?」と問われ、ふたりは「実は、カットがかかったあと、何か言いかけると思いきや、何も言わずにそのまま戻ってしまう姿にモヤモヤしていた」と言う。監督は「カットがかかった瞬間、とりあえず動き出すんだけれど、これはあえて言わないでやってもらった方ができるかなって思い直して帰っていくんです(笑)」と語り、それを聞いたふたりは「そういう事だったんですね!」「なんやろうと思って(笑)」と返していた。さらに、監督から雰囲気づくりのためにも、現場中は敬語をやめようと言われていたふたりだったが、道枝は撮影が終わる2日前くらいにやっと敬語をやめたとのこと。福本は「もう終わるのに、このタイミング!?って思いました(笑)」と、遅すぎる切り替えに思わず突っ込み、それに対して道枝も「そんなこともあったなぁ。僕も自分で思いました、遅いわって(笑)」と自身に対して突っ込む。そんな、終始楽しそうな雰囲気での鼎談となった。これから挑戦してみたい作品などの話も語られた鼎談インタビューの全文は、公式HPに掲載中。なお、鼎談とあわせて、ふたりがアドリブで演じていたというデートシーンカットも到着。台詞がなく全てアドリブで、ふたりが自由に演じることで、よりリアルなデートシーンに仕上がっている。公式HP 『今夜、世界からこの恋が消えても』7月29日(金)より公開
2022年07月01日映画『死刑にいたる病』(5月6日公開)の公開記念舞台挨拶が7日に都内で行われ、阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、白石和彌監督が登場した。櫛木理宇の同名小説を白石和彌監督が映画化した同作。理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)の元に、ある日稀代の連続殺人事件の犯人・榛村(阿部サダヲ)から1通の手紙が届く。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」という榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。殺人鬼役となった阿部だが、役作りについて聞かれると「普通の人ですからね。あの本当に普通に演じました。普通の人に見えるように。普通ってなんですか?」と自問自答。「この人は殺してないだろうなと思われるような。『晴れ、ときどき殺人』みたいな、そんな感じでした」と表し、岡田は「名言ですね」と讃える。また作品タイトルにちなみ自身のハマっているものを「〇〇にいたる病」と表現するコーナーでは、「爪が顔にいたる病」と掲げた阿部。作中で演じた榛村が爪に執着していたことから「撮影が終わってからも爪を見るようになって、爪を見てると、爪が顔に見えてくる。左手の薬指の爪を見てると、天海祐希さんに見えてくる」と珍発言で会場はざわつく。「本当に?」と訝しがる岡田に、阿部が爪を見せるも「いやあ……」と戸惑いの空気に。阿部は自分の爪に「ねえ、天海さん?」と話しかけていた。
2022年05月07日親がしてあげたいことと、子どもが求める距離感は違うかも?自閉スペクトラム症と知的障害のある息子ほぺろうは この4月から特別支援学校の1年生!ですが感情のコントロールはまだまだ難しく発語もないので、気持ちを表現できずにイライラしている様子です。ほぺろうが怒っているときは『抱っこ拒否・共感拒否』なので私は触らず喋らず、ただ癇癪につき合わされるだけという日々。せめて気持ちを切り替える為に こちらから働きかけることができたら…と悩んでいます。Upload By ぼさ子三木先生:大人も機嫌が悪いとき、かまって欲しい人、放っておいて欲しい人とかいろいろいますよね。ほぺろう君は放っておいてほしい感じですか?ぼさ子(以降ーー): いや、触らせてくれないくせにつき合ってほしいタイプみたいです。三木先生:なるほど。おそらく、積極的には介入して欲しくないけど側で「うん、うん、」って言ってほしい感じですかね。ホント距離感って人それぞれなので、ほぺろう君の場合は近所の子くらいの距離感を求めているのかも。側に居てほしいけど抱きしめるのはチョット…みたいな。ーーまさにそんな感じです!三木先生:でも親としては近所の子の距離感を求められると切ないっていうのがあるじゃないですか。親なんだからなにかしてあげたいって。自分が思う親の役割を 自分は果たせてないと凹んでしまう親御さんは結構います。だから親側がその気持ちをどう飲み込むかっていうところも考えてた方がいいかもしれないですね。ぼさ子さんはどうですか?そういうのつらいかな?ーーいや、今はあんまり気にしてないです。ただ、癇癪が長引くとほぺろう本人がつらいかなって思っちゃいますね。三木先生:そうですね。でも本人にもどうしようもないって部分はあると思うので、こちら側が子どもの距離感を尊重してあげるのがいいですね。そういう意味では、ぼさ子さんは割り切って接してあげることができていると思います。ーーメンタルによってはできていないですけどね(照)Upload By ぼさ子気持ちの切り替えルートは大きく二つ三木先生:気持ちが切り替わる方法って大きく2つありまして、1.本人の気が済む2.周りの刺激に引っ張られるですね。Upload By ぼさ子1は内側のことなので外部が介入するのは難しいですが、2は本人が刺激を受け入れられる準備ができているかによります。本当にどうしようもないときは待つしかないけど、ピリピリの水準がどれくらい下がったときにどんな刺激を受け入れてくれるか、経験を積み重ねて模索することですね。例えば、子どもがすごく怒っていたとしても「遊園地行こう!」みたいな強烈な報酬があると その刺激に引っ張られて機嫌が直るけど、いつもそういうワケにいかないじゃないですか。親側のコストが少なくて済むように、先入観なしで試行錯誤でいろいろ試してみるといいですね。そうやって経験を積み重ねていくと「今ならこうかな?」っていうのが見つかっていくと思います。あとは、切り替えの刺激になりそうなもののバリエーションを増やすことです。これも先入観なしにいろいろ試してほしいんですけど、大人が興味ないようなことで子どもがすごく喜ぶなんてことあるじゃないですか。例えば小さい子だと、プレゼント放り出して包装紙で遊んじゃうみたいな。ーー確かに子どもってそういうところありますね!三木先生:子どもって大人の価値観で判断しきれないところがあるので、本当にヤケクソでもいいのでやってもみてほしい。マンネリすると刺激が弱くなってしまうので、新しい方法を編み出していくと効果が高いと思います。Upload By ぼさ子おやつ・絵本・ふとんから読み取る、切り替えの『性質』ーーちなみに、今ほぺろうの三大切り替え方法は『おやつ・絵本・ふとんにくるまる』なんです。おやつを食べてお腹いっぱいになったら落ち着く、好きな絵本をじっくり読んでもらうと落ち着く、自分がふとんにくるまっているのを母に横から眺めてもらうと落ち着く…という感じで。三木先生:なるほどね!実はそれ面白いバリエーションがあることが分かるんです。おやつは、食べる行為そのものよりも、食べることで体の状態が変わるってところがポイントなんです。そこを拡張していくと『体の状態変わる』という性質のものを見つけていくといいですね。絵本は、『周りの刺激に引っ張られる』の要素だと思うんですけど、安心できる空気を浴びることによってピリピリ水準を下げる事を間接的に実現してるんだと思います。ふとんもそうで、くるまってる安心感とか圧迫感が好きで、体の状態も変わってくるしピリピリも下がってくるっていうのをゆっくり実現しているんですね。つまりは、そういう系統の刺激で落ち着きやすいという性質のものを探していって、いつもの方法が通じなかったとき、同じ意味を持つ別の方法を見つけておくといいでしょう。Upload By ぼさ子三木先生:あと、ただ見守ることが大切だったりします。親として何かしなければ!と不安にかられる人は多くて、何かしようとして余計悪化しちゃうことはよくあります。ーー案外、何もしないことが正解ってときもあるかもしれませんね。私は、癇癪を抑えるには「絵カード」というイメージがあったんですけど、ほぺろうは絵カードをあまり受けつけてくれなくて…。でも これまでのお話を聞くと、絵カードにこだわらなくてもいいと思えて安心しました。三木先生:方法は目的じゃないんで、目的が達成できるんだったら何でもいいんです。一般的な自閉スペクトラム症のあるお子さんの多数派に当てはまるものはあるけど、その子の特徴だったり、シチュエーションやタイミングによっては使えないものだってあります。Upload By ぼさ子当てはまらないときは「やり方が間違ってる」可能性も振り返ってみる三木先生:ただ、試してもあまりにはまらないときは「やり方が間違ってる」という可能性も頭に置いた方がいいですね。僕もよく反省するんですけど、例えば薬を出しても効かなかったとき「薬が効かなかったのか?僕が効くと思ってた見立てがズレてたのか?」っていうのはいつも振り返るようにしてて、どうしても合わないときは「意味を取り違えてないか?」と考え直したりしています。考え直しても合わないときは「この子には合わない」という結論になったりしますね。ーーやっぱり経験を重ねる事が大事ということですか?三木先生:一般論という近道もありますが、必ずそれが当てはまるというものではないので、やはりウチの子の場合という方法を探すといいですね。感想(みんなと同じじゃなくて大丈夫!!)ーー自閉スペクトラム症のある子どもだからって『全員同じ』というワケじゃないって思っていいんですね。実は、「発達障害のある子どもだったら 普通こうすればできるようにならない?」という意見をもらうことがたまにあって、ほぺろうはほかの発達障害のある子どもができることをできないのかと落ち込むことがあります…。Upload By ぼさ子Upload By ぼさ子三木先生:自閉スペクトラム症のあるお子さんも人それぞれ。あくまでウチの子の場合で考えましょう。気にしなくて大丈夫!!ーーそうですよね!ありがとうございました!執筆/ぼさ子
2022年04月20日「時効警察」シリーズ、『大怪獣のあとしまつ』などを手掛ける三木聡監督が、成田凌と前田敦子をキャストに迎えた、異世界アドベンチャー映画『コンビニエンス・ストーリー』の公開が決定した。絶賛スランプ中の若手脚本家・加藤。映画の企画を持ち込んでも全く手ごたえがなく、悶々と悩む日々を過ごしている。恋人の愛犬・ケルベロスのペットフード「犬人間」を買いに出かけたはずが、ひょんなことから欲しいものが何でも見つかるコンビニエンス・ストア「リソーマート」に迷い込む。妖しげな人妻・惠子と出会い、創作意欲が湧き始めるのだが――。主演の成田さんが演じるのは、スランプ中の若手脚本家・加藤。とあることから、異世界を彷徨うことになる。また前田さんが、不思議なコンビニ・リソーマートで働く妖艶な人妻・惠子を演じる。『くれなずめ』で初共演し、息ぴったりの2人が、本作では異世界で出会い、恋をする不思議な距離感のキャラクターで再共演する。企画は、ジャパンタイムズで日本映画の批評を行う映画評論家でプロデューサーのマーク・シリング。マークが三木監督の才能に惚れ込み、本作をオファー。5年間ふたりで企画を温め、ようやく本作が誕生する。<キャスト・監督コメント>・成田凌念願の三木組。デビュー前からご一緒したかった三木聡監督、ご一緒できて嬉しいです。脚本を初めて読ませて頂いたときに、これだー。とガッツポーズしました。不思議な世界へ皆様をお連れしますぜひ映画館でニヤニヤ見ていただけたらと思います。・前田敦子コンビニの店員ですが異世界の方の店員。なんだか普通では当たり前にいられない三木さんの世界観を思う存分味わえた撮影期間は終始夢見心地でした。本作の三角関係はほんとに奇妙です笑どんな映画になっているのか、私も楽しみです。・三木聡監督「謎は謎だから謎であり、全ての謎は解けてしまえば謎ではない」エレクトリックソウルマンの有名なセリフですが、その通りだと思います。突然、現れる不可解な薬による不可解な眩暈と不可解な不倫の男女関係。それは、成田凌、前田敦子はじめ濃密な俳優達との濃密な時間の中で醸成されて行きました。果たして、この映画はどこに行こうとしているのか?今となっては監督の私にすら判らないのです。お願いです、探さないで下さい。『コンビニエンス・ストーリー』は8月5日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:コンビニエンス・ストーリー 2022年8月5日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会
2022年04月13日映画『死刑にいたる病』(5月6日公開)の完成披露試写会が12日に都内で行われ、阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、中山美穂、宮﨑優、鈴木卓爾、佐藤玲、赤ペン瀧川、大下ヒロト、音尾琢真、白石和彌が登場した。櫛木理宇の同名小説を白石和彌監督が映画化した同作。理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也(岡田健史)の元に、ある日稀代の連続殺人事件の犯人・榛村(阿部サダヲ)から1通の手紙が届く。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」という榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。W主演となった2人だが、阿部は岡田について「ギャップしか感じないです。そろそろ俺に対してタメ口になるでしょう? 友達みたいな。LINE交換して、『友達になりましょうよ』と言われたので」と明かす。対する岡田は「大先輩なのは重々承知ですけど、友達になってくださいと言ったら、それは無視されました。阿部さんからの返事はなかったです」と抗議。阿部は「既読はしましたよ」と苦笑していた。岡田は同作についての見どころを求められると「映画の内容というよりも、せっかくこういう機会をいただけたので伝えたいなと思ったのが、今回は撮影部、照明部、メイク部といろんな部署に学生のインターンが入った作品でして。最後の面会シーン、本当にこの作品の1番のキモとなる部分を、チーフのカメラマンさんがインターンの子に『回してみろ』と任せたんです。それを見て僕、すごいなと思って」と"白石組"を振り返る。さらに岡田は「すごく人生の教訓になった。こんな人格の方々と一緒にできたということが、お芝居というよりも、僕の生き方として『こういうふうにやっていくべきなんだよ』と教えられた気がして1番印象に残ってることで。これからもこの作品で出会えたそういうことを、この身に宿して生きていきたいなと思いました」と客席に語りかけた。退場時には岡田が看板に躓き、転びそうになるハプニングも。持ち前の体幹で転倒は避けたものの、白石監督が岡田の肩を叩き、阿部が指差すなど登壇者陣も驚いたようだった。
2022年04月12日櫛木理宇の同名小説を、岡田健史×阿部サダヲW主演で映画化したサイコサスペンス『死刑にいたる病』より、強烈なインパクトを与える本ポスターならびに本予告が解禁された。『凶悪』『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』など数々の映画賞を獲得し高い支持を得ている、白石和彌監督による最新作。この度解禁された本予告では、「ある大学生の元に届いた1通の手紙」というナレーションと共に不穏なBGMが流れ、大学生・雅也(岡田健史)の元に届いた手紙が映し出される。さらに「筧井雅也様、君に頼みたいことがあってこの手紙を書きました」「久しぶりだね。まーくん」という24人もの若者を殺した連続殺人鬼・榛村(阿部サダヲ)の声が流れる。周囲の人々の証言によって明らかになる、異様な犯行からは想像もし得ぬ人当たりの良さで出会う者を次々と魅了してきた榛村の姿。そんな彼が冤罪を主張する事件の真相に迫るために奔走するうち、雅也の中で何かが変わり始める。さらに調査を進めていく中で浮かびあがる謎の人物、土砂降りの雨の中を引きずられていく女性の叫び声、そして榛村の「こっち側に来たら、もう戻れないよ」という意味深な言葉で締めくくられる。併せて解禁された本ポスターでは、二面性を象徴するような榛村のアップが強烈なインパクトを与える。その下には、ずぶ濡れになった雅也の姿があり、不思議な魅力を放つ榛村と事件の真相に翻弄されていく雅也の様子が見てとれ、この事件の底知れぬ不穏さが窺えるビジュアルとなっている。『死刑にいたる病』は5月6日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月6日より全国にて公開©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年03月16日白石和彌監督が手掛ける、驚愕のサイコサスペンス映画『死刑にいたる病』より、本編映像初公開となる、阿部サダヲと岡田健史が拘置所で対峙する特報映像が到着した。阿部さんと岡田さん、W主演の2人が演じるのは、世間を震撼させた連続殺人鬼・榛村と、榛村から届いた1通の冤罪証明依頼に挑む大学生・雅也。今回到着した映像では、清潔感のある佇まいや穏やかな口ぶりだが、ただならぬ狂気を垣間見せる榛村と、彼の話を食い入るように聞く雅也、2人の緊迫感溢れる拘置所でのシーンが映し出される。そして雅也は、彼が冤罪だと主張する事件の真相に迫るため、ずぶ濡れになりながら奔走していく。水に浮かぶ血の付いた爪、土砂降りの雨の中、血まみれで何者かに足を引きずられながら悲痛な叫び声をあげる女性と、不穏なシーンも登場している。『死刑にいたる病』特報映像『死刑にいたる病』は5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年5月、全国にて公開予定©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
2022年01月06日大好評企画「児童精神科医 三木先生に聞いてみた!」まとめ第二弾漫画『リエゾン ーこどものこころ診療所ー』の監修や、発達ナビでもコラムの執筆などでおなじみのフリーランス児童精神科医の三木崇弘先生。今回はそんな三木先生とママコラムライターさんが対談した大好評企画「児童精神科医 三木先生に聞いてみた!」コラムをまとめてみました。第二弾でご紹介するコラムのテーマは「言い争いにならない伝え方」「不登校と将来」「進路問題」「障害告知」「子どもと親の距離感」「衝動性」などなど…気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてくださいね。当たり前が分からない!息子が理解しやすい伝え方は?おもちゃを拾ってくれた大人を見て「おもちゃとった!」と大騒ぎになってしまったむっくん。もしかして"当たり前"のことが分かってない?発達障害のある息子の癇癪。納得するのに必要なのは…!?小さなころから癇癪が起きがちなむっくん。ウチノコさんが家庭で行ってる対策や三木先生のアドバイスは役に立つものばかりです。中2発達障害長男。進学しても進路や勉強の悩みは尽きず…中学2年生のASDとADHDのある長男くん。理系の私立の中学に進学し、本人の環境にも合っているのに「進路を変えて定食屋になりたい」と言い出して…!?小5ADHD次男への障害告知のタイミング次男くんも小5になり、そろそろ障害告知をする時期が近づいているのかも…と思うスガカズさん。障害告知、障害受容などどのように考えていったらいいのか三木先生にお聞きしました。親は発達障害のある子どもをどこまでサポートしたらいいの?まだまだコウくんにはサポートが必要だと考えているさとこさん。でも一体どこまで関わっていいのかサポートの加減に悩んでいて…。衝動性からの「ついやっちゃった」への対応への理解と付き合い方ASD・ADHDのあるコウくん。理屈では理解していても「ついやっちゃった」「なんとなく」と衝動性で動いてしまうこともしばしば。そんなときに親としてできることとは…?三木先生のコメントには今後の子育てのヒントがたくさん三木先生の優しさと、ときに鋭さのあるコメントに「なるほど…!」と感じる方も多いのではないでしょうか。三木先生とママライターさんたちの掛け合いの様子も楽しい対談コラムです。各ママライターさんたちの描く三木先生の似顔絵も必見!
2022年01月02日大好評企画「児童精神科医 三木先生に聞いてみた!」まとめ第一弾漫画『リエゾン ーこどものこころ診療所ー』の監修や、発達ナビでもコラムの執筆などでおなじみのフリーランス児童精神科医の三木崇弘先生。今回はそんな三木先生とママコラムライターさんが対談した大好評企画「児童精神科医 三木先生に聞いてみた!」コラムをまとめてみました。第一弾でご紹介するコラムのテーマは「癇癪」「親の心の傷」「きょうだい児問題」「学校トラブル」「将来の方針」「コミュニケーション問題」などなど…気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてくださいね。「怒る」の定義が違う?条件反射のように癇癪を起こす息子への対応方法感覚過敏もあり、刺激に対する不安や癇癪の多いむっくん。本人の恐怖心や不安を取り除くために、親ができることとは。ポイントは『屁理屈』!? 本人が怒られたと感じないための言い回しとは母のウチノコさんの言葉の意図が伝わらず、結果怒られたと思い癇癪につながることのある息子・むっくん。そんなむっくんが納得するのに必要なのは「屁理屈」だった!?発達障害児育児をしている方に読んでほしい。自分自身を大切にするために。育児を通して自分の心の傷に気づく瞬間ってありませんか?自分で自分を癒していくためのヒントがもらえる、そんな素敵なコラムです。きょうだい児の気になる「誤学習問題」について4人きょうだいのスガカズさん一家。障害児ときょうだい児両方の子育てをする中で気になる「誤学習」についての解決方法や確認方法など、参考になるアドバイスがたくさんです。きょうだい児の精神的フォロー、どうしたらいい?長男・次男に発達障害があり、その下の長女・三男が定型発達。障害のある子に手がかかってきょうだい児がガマンしすぎていないか心配…。そんなきょうだい児へのフォロー方法などを三木先生にお聞きしました。発達障害のある子の学校トラブル、先生への相談の仕方は?ADHDのある次男くんが小1のときの出来事です。親と学校側の連携がうまくいかなかった経験のある母のスガカズさん。あのとき、一体どんな対応すればよかったの?「長い目で見て方針になるもの」が知りたい!ASD親子に必要なのは「失敗への準備」?どうしても「現時点での課題」に目が行きがちだと話すコウくんの母、丸山さとこさん。長期的な方針が知りたいと三木先生に聞くと、鋭くも現実的なアドバイスが返ってきて…。成長はしているけれど…ASD息子のコミュニケーション問題以前より落ち着いて会話ができるようになってきたASDとADHDのあるコウくん。ですがまだまだコミュニケーションの課題は多く…。各ご家庭、さまざまな悩みを抱えているけれど三者三様、さまざまなお悩みがありますが、三木先生の回答やお話の中で解決の糸口が見つかっていく様子が素敵ですね。参考になる対応方法や考え方などもたくさんです。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年12月27日阿部サダヲ×岡田健史W主演の白石和彌監督作『死刑にいたる病』より、ティザービジュアルが解禁となった。注目の作家・櫛木理宇の最高傑作を映画化した本作。監督は、2013年度賞レースを席巻した、史上最悪の凶悪事件とその真相を描いた問題作『凶悪』で注目を集め、恋愛ミステリーに挑戦した『彼女がその名を知らない鳥たち』や、警察とやくざの血で血を洗う攻防戦を過激な描写も辞さずに描いた『孤狼の血』でも数々の映画賞を獲得し高い支持を得ている、白石和彌監督。阿部サダヲが24人を殺した連続殺人鬼・榛村を演じ、榛村に依頼され事件の真相に挑むことになる青年を岡田健史が演じる。この度解禁となった本作のティザービジュアルでは、二分割されたデザインの上部に、虚ろな表情を浮かべながら法廷に立つ阿部さん演じる連続殺人鬼・榛村の姿が写し出され、下部には、榛村の冤罪証明に挑む岡田さん演じる雅也が写っており、雅也の背後には榛村に狙われた少年少女たちの写真が張り出された衝撃的なビジュアルとなっている。「連続殺人鬼からの依頼は、たった1件の冤罪証明だった」と書かれたキャッチコピーからは謎めく展開を予感させる。2人が見つめるその眼差しの先にどのような結末が待ち受けているのか…。本作への期待が高まるティザービジュアルとなっている。『死刑にいたる病』は2022年5月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:死刑にいたる病 2022年全国にて公開予定
2021年12月23日累計発行部数110万部を突破した、2019年の本屋大賞受賞のベストセラー小説の映画化『そして、バトンは渡された』。この度、永野芽郁、田中圭、岡田健史らキャスト陣の仲の良さが光るメイキング映像がシネマカフェに到着した。今回のメイキング映像は“早瀬くん編”と題され、岡田さん演じる天才ピアニストの早瀬にフォーカスをあてている。岡田さんが永野さん演じる優子の血の繋がらない父・森宮さん役の田中さんと、撮影の合間に仲良くキャッチボールする姿からスタートする本映像。本作では、ピアノ経験ゼロの状態から半年にも及ぶ練習の末、クールな天才ピアニストを見事に演じきっている岡田さんは、実は甲子園にも出場するほどの強豪校出身で筋金入りの元野球少年。今回のキャッチボールの中でも、ふいにカーブを混ぜる場面も。続いて、本作でも重要な意味合いを持つ、卒業式で優子が「旅立ちの日に」をピアノ演奏するシーンに変わり、そこで岡田さんがカメラマンに扮し、永野さんを撮影したメイキング映像も流れる。永野さんはお茶目に決めポーズをしたり、「岡田カメラの調子はいかがですか?」などと聞いたり、実際に同い年という共通点から仲を深めていった2人のリラックスした姿が垣間見える。『そして、バトンは渡された』メイキング映像・早瀬くん編『そして、バトンは渡された』は10月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:そして、バトンは渡された 2021年10月29日より全国にて公開©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
2021年10月30日永野芽郁、田中圭、石原さとみが出演する映画『そして、バトンは渡された』より、今作でピアノに初挑戦した、永野さんと共演の岡田健史のメイキング映像が到着した。本作のストーリーで大きな役割を担うのが“ピアノ”。永野さん演じる主人公・優子は、卒業式の合唱で伴奏を引き受けてしまい、ピアノを猛特訓する。そして、岡田さん演じる、優子が恋心を抱く同級生・早瀬くんは、将来はピアニストの道に進むよう母から強く期待されているキャラクター。また2人は、ピアノという共通点をきっかけに、少しずつ惹かれあっていく。実際にピアノを演奏するシーンもあるということで、ピアノ初挑戦となる2人は、クランクインの前から練習を重ねてきた。ピアノ講師のもと、3か月前からレッスンを受けた永野さんは、「ひたすら復習して、朝起きて予習を繰り返し」と練習の様子を明かし、一方、半年前から練習していたという岡田さんがピアノを弾く姿も。岡田さんは撮影を通して、ピアノの演奏がどんどん好きになっていたと話す様子からも、真摯にピアノの練習に向き合ってきた様が受け取れる。さらに、本作でも重要な場面となる、名曲「旅立ちの日に」の伴奏を披露する卒業式のシーンも登場。最初は少し緊張した様子を見せるも、見事に演じきり、これまで積み重ねてきた練習の成果を遺憾なく発揮。そんなシーンの撮影を終え、「ピアノの演奏は、今回の作品の中で一番挑戦が必要なところだったので、記憶に残るシーンになったと思います」と永野さん。ぜひ、大スクリーンで体感して欲しいシーンとなっている。『そして、バトンは渡された』メイキング映像“ピアノ編”『そして、バトンは渡された』は10月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:そして、バトンは渡された 2021年10月29日より全国にて公開©2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会
2021年09月25日阿部サダヲと岡田健史が『孤狼の血』シリーズの白石和彌監督のもとで共演、注目の作家・櫛木理宇の最高傑作と呼ばれた小説を映画化した『死刑にいたる病』が、2022年に公開されることが決定した。理想とは違う大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也に、ある日届いた1通の手紙。それは世間を震撼させた稀代の連続殺人事件の犯人・榛村からのものだった。24件の殺人容疑で逮捕され、そのうちの9件の事件で立件・起訴、死刑判決を受けた榛村は、犯行を行っていた当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、中学生だった雅也もよくそこに通っていた。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」。榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。そこには想像を超える残酷な事件の真相があった――。日本史上類をみない数の若者を殺した連続殺人鬼・榛村を演じるのは、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で主人公の田畑政治役を熱演し、白石監督とは『彼女がその名を知らない鳥たち』以来のタッグとなる阿部サダヲ。そして収監されている榛村の元に通い事件の真相に迫る雅也には、ドラマ「中学聖日記」で衝撃のデビューを果たして以来、「MIU404」や大河ドラマ「青天を衝け」、『望み』など話題作への出演が続く注目の若手俳優・岡田健史。原作者の櫛木理宇といえば、2012年に学園ホラー「ホーンテッド・キャンパス」で日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞してデビュー。同年、少女たちのダークな物語「赤と白」(集英社文庫)で小説すばる新人賞を受賞。本作の原作は初版「チェインドッグ」のタイトルで発売され、文庫化に合わせて「死刑にいたる病」に改題された。脚本は『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』などを手掛けた脚本家・高田亮が、白石監督と初タッグを組んでいる。阿部サダヲコメント俳優をやっていて、「1度は手を出してみたい役」を頂けたので楽しんで演じました。白石組、白石監督の想像を超えるアイデア、どう仕上がって来るのか非常に楽しみです。岡田健史くんとのシーンは相当痺れました。岡田健史コメントこんなにも濃密な時間を過ごし、“人”に恵まれ、公開を待っててくださる方々に向けて、伝えたいことが豊富な作品に巡り逢えたという実感に、自分でも驚いています。きっと、今作品で交じり合えた方々との時間は、いつまでも自分の身体に宿り続けることでしょう。勝手ながら一若者として、この方々の魂を受け継いでいきたいと思いました。さて、僕の役柄ですが、筧井雅也という、どこにでもいる男性です。“どこにでもいそう”、なのです。故に、この日本において誰にでも起こりうる機微を雅也は持っています。作品中に過激な表現も含まれてますが、今作品は雅也と同年代の方々にも是非観て頂きたいです。人は人に怯え、傷つけ、傷つけられて、抱きしめられて、救われてるということ。それはつまり何なんだろうと、思春期に考える時間が欲しかったと自分自身がそう感じるからです。公開をお楽しみに。もう少しの間だけお待ちください。白石和彌監督コメント僕自身が10代20代の頃に持っていた鬱屈と、後ろめたい憧れを抱いてしまう殺人鬼。その両方が見事なコントラストで混在している櫛木先生の原作に心を奪われて映画化をお願いしました。阿部さんと岡田さんの邂逅も運命を感じる大きな事件でした。映画を観た後どんな感情が残るのか、僕もとても楽しみです。完成まであと少し。スクリーンでお会いできる日をお待ち下さい。櫛木理宇コメント映画化のお話をいただいたときにまず「やった!」と思い、次に監督が白石和彌さんだとお聞きした瞬間「やった!!!」と感嘆符が三倍になりました。わたしの原作を監督が、このキャストの皆さんが、どう料理してくださったのか想像するだけで胸が高鳴ります。映画館の大スクリーンで拝見できる日を心待ちにしております。『死刑にいたる病』は2022年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年08月24日言葉にできない悩みが盛りだくさん!児童精神科医 三木崇弘先生にお聞きしましたUpload By 丸山さとこ今回は、医療や学校の現場で多くの子どもや保護者の方々と関わっていらっしゃる、児童精神科医・スクールカウンセラーの三木崇弘先生にいろいろとお聞きしました。息子のコウと同じく私自身もASD・ADHDであり、悩みはあるものの「言葉にできない!」と困ることも多く…。アワアワしながらあいまいなことを言う私の話を聞いてくださった三木先生に、「スミマセン上手く言えなくて…私の話、伝わっていますか?」と聞いてみると、「7割くらいは伝わっていると思います」とのお答え。頼もしい…!コウとの生活の中で『問題があること』は突きつけられつつ『解決の見通し』が立たない状況に焦ることも多いです。問題は今現在起きていることに限りません。スクールカウンセリングや個人懇談などの話し合いの場で”今後悪い事態が起こる可能性は高い”ことは提示されつつも、『いざ悪いことが起きたときに』どうすればよいのかは分からないこともしばしばあります。Upload By 丸山さとこ現在の困りごとに対する具体的な対策も知りたいし、それが目標時点までに解決しなかったときにどのような選択肢がありうるのかも知りたい。そんな私の質問に、先生は「能力獲得ができるタイミングにはばらつきがあって、特に僕が関わっているような子たちは生活年齢で求められてもできない・難しいことが結構あります。そうすると、そこは学校ともどう対応するか相談しなくてはいけません」と、具体的に何をどう話していけばよいのか詳しく話してくださいました。学校にサポートをお願いするとき心がけたい大事なこと三木先生:例えば「5年生だからこれくらいできて欲しい」という話になったときに、「でも、それ相応のことが達成できる・理解できる準備ができてない(中身が育っていない)」ということもあります。その場合はトライさせてみたところでおそらくできないし、ただ失敗体験を積むだけで学びにならないことも多いです。なので、そこはまだ大人がサポートしよう…という考え方があってもいいと思います。ただ、そうなったときにサポートのための生活上の手間を大人が引き取るというのを、親だけではなく周りの大人も納得してやっていくことが必要になります。その現在位置ですよね、『今まだできない』『そろそろできそう』などの現在時点の状況についての把握と、『何年後にはどうなっていそうか』という予想について話していく必要があります。Upload By 丸山さとこ三木先生:(例えば、現在の息子の状況のように)「中学校に入るからできるようにならなければ困る」というのは確かに正しくて、それはなぜかと言うと「中学に入るとよりサポートがなくなるだろう」と予想されるからです。「でも今のやり方のままだと中学に入ってからも引き続きサポートがいるよね」となったときに、『じゃあそのサポートを獲得できる見通しがあるのかないのか、なければ親がどこまでやれる余裕がありそうか…』みたいなところを考えていく必要があるかもしれません。でも学校の先生側としたら『それ実際困りますよ』みたいな話になると思うので…。丸山さとこ(以下、――)私の今の現状としては、・中学以降は学校側の負担をお願いするのはやはり難しいだろうと思うので、基本的には先生に声掛けをお願いするというよりは『全教科置き勉させていただく』ような方向でいきたいと考えている。・現在は「忘れ物をしているのかしていないのか曖昧な状態をハッキリさせることでフィードバックがもっと明確になるとありがたい」ことを学校と相談しつつ、連絡帳のチェックや忘れ物の連絡をお願いしている。という状況です。三木先生:今の話はすごく大事です。学校側も納得できないことに取り組むのは大変なので、プロセスを通じて…やってみて「あぁやっぱりそうなんだな」と感じてもらうという段取りを踏んでから、やってほしいことを再度お願いするということが重要です。Upload By 丸山さとこ改めて考えてみれば、「説明し、納得してもらい、できる範囲から実行をお願いする」という手順は息子のコウ相手であれば普段していることです。もし「大人なのだから、一緒に子どもを育て教育する立場なのだから、必要性を理解して協力するのは当然でしょ!?」という考えが根底にあるとすれば、それは私自身が一番困る「もうコウ君は〇年生ですから」「もうじき中学生ですよね?これはできるようにならないと…」などの言葉と同じことを先生方に強要しているわけで…!『コミュニケーションの基本は、相手が誰であっても同じなのかもしれない』と、改めて初心にかえるような気持ちになりました。失敗は”撒いておいた種”を育てる栄養…なのかも?また、今後もし『担任の先生にどうお伝えしても全く話が嚙み合わない』ということがあればという仮定の上で「学年主任だったり、養護教諭、スクールカウンセラー、管理職などを巻き込みながら相談していくといいかもしれないですね」とのアドバイスもしてくださったので、上手くいかないケースとしてありがちなことについてもお聞きしました。連絡帳を書き忘れては「覚えてるから大丈夫!」と切り抜けている間に書く習慣が消えてしまったり、”宿題を必ず出すものと学ぶ”ために朝の読書タイムをあてられていたのに「朝やれば家でノンビリできるな!」と宿題をやらなくなったりと、視野が狭いがゆえの浅知恵で面倒なことを避けようとするコウ。Upload By 丸山さとこ――特に2~5年生にかけては思い込みからの誤学習も起きやすかったため、私も夫も(そして先生方も)しょっちゅうコウに手を焼いていました。学校も”連絡帳をチェックする”などいろいろな対応をしてくださっているのですが、どうしても最初は『もう高学年だから』などの理由で、自主性を育てるべく様子見となりがちで…。一回ダメなパターンに陥ったりグズグズになったりすると、そこから立て直すのはすごい大変で…場合によっては1年2年かかることもあるし、カバーしきれないこともあります。学校というシステム上、困ってからの対応になりがちなのは仕方のないことだと思っているので、『家庭からできること』を知りたいです。という私の相談に、三木先生は鋭くも現実的なアドバイスをくださいました。三木先生:それ結構難しいなと思っていて…どちらかと言うと、そういうトラブルが発生することをプランの中にある程度「確率的なリスク」として織り込んでおくみたいな方が、現実的かなという気がするんですよね。――そうですね。三木先生:で、どちらかというとその予備力をおいておくとか、そこの手間を『諦める』という方がいいかな~と…やっぱ転んだときってエネルギーとリソースがとられるので、そこに対しての準備か覚悟をしておく。準備っていうのは『親が余力をもって暮らしておく』ということだし、覚悟っていうのは『余力がないけど、起きたらもうしょうがないと腹を括る』みたいな。――なるほど…。『準備か覚悟をしておく』という三木先生の言葉が胸に沁みました。Upload By 丸山さとこ本当にそれだな…『親が余力をもって暮らしておく』っていう準備が理想だけれど、実際余力がないときはあるし、そのときに親が用意できるものって言ったら『起きたらもうしょうがないと腹を括る覚悟』だろうな…。と、しみじみ頷く丸山でした。追い詰められてからの覚悟ではなく『事前の心構えとしての覚悟』をすることで、少しでも『余力』を生み出せるようになったらいいなと思いました。――中学年で子どもが調子を崩して荒れたときから私もそう考えているところがありました。『絶対にそういうことは起こる』覚悟を決めた上で『あとで修正が効くように種を撒いておく』ことも含めた対処をするように方向性を切り替えました。三木先生:そうですね、これから年齢が上がっていくと、物事の因果関係とかもっと分かるようになると思うんで…。Upload By 丸山さとこ三木先生:その「撒いておいた種」がより生きてくるというか、狭い範囲しか見えてない…あるいは深みがなく物事を捉えていた小さいころって、昔やったことと今の関係とか、最近の出来事の因果ってあまり分からないままだと思うんですけど、長期スパンで物を見れるようになってくると「そもそもこういうことでやってきてて、こんな出来事があって、今こうなった」という全体の流れと、そこからどうやってリカバーしたかみたいなことが、ある程度ひとかたまりで見れるようになってくると思うんですよね。で、そうすると、失敗する価値が昔よりは高くなってるはずです。これから人生が先に何十年とある中で、失敗がゼロということはないわけで…失敗したときにどうリカバーしたかとか、「この大きい失敗はそもそも何があって起きてしまったか」みたいな検証をできるチャンスとも言えるんじゃないでしょうか。Upload By 丸山さとこ『失敗&リカバーというものを織り込んでいくことが大切なのだ』という三木先生の言葉は、先行きが見えずにジワジワと焦っていた私の心を大分落ち着けてくれました。『どっちに向かって私は進みたいの!?』と混乱する日々の中で…目の前のことに追われて対応しているだけになりがちな現状に対して、私は心の片隅で『ロングスパンでの視座や方針というものをどのようにもっていったら良いのか』という悩みを長い間抱えていました。私は、方針というものが実際の行動に与える影響は大きい部分があると考えています。例えば、二次障害を防ぐというロングスパンの視座で見ると、今ある問題に対して『これがなくなればいい・解決すればいい』ではなく『時間はかかるけれどこういう風にアプローチしていこうか』となります。そんな私にとって方針が見えないということは『将来のことが不安だな~』という気持ちだけの問題ではなく、『現在の対応をどうしていいか分からない』ということに直結する死活問題だったのです。Upload By 丸山さとこ「先の心配より今ある問題に集中しましょう」という意見はもっともです。それに対しては頷ける一方で、「その”今ある問題”に集中して対応するために指針が欲しいんだよ~!」という私の心の中の叫びは上手く言語化することができずにいました。そんな私にとって、三木先生の『失敗&リカバー』に対する捉え方は長く続く今後の指針たりうるものでした。長年の悩みが言語化できたことも含めてすごく救いになりつつ癒されましたし、親子共々『失敗がめっちゃ多い毎日』になりがちなので、失敗そのものを『失敗とリカバーのための学習の機会』と捉えることでストレスを減らせそうなのも大変ありがたいなと感じました。Upload By 丸山さとこまた、三木先生へのインタビューにて「自分で学習していき、発展していく力」と、その鍵となる「問いを立てる」ということについてもお聞きしたので、そちらも別の記事にて描いていきたいと思います。執筆/丸山さとこ
2021年08月05日「怒る」の定義が親と子で違う?ウチノコ(以下、――)むっくんは現在小学2年生。ADHDと自閉スペクトラム症の診断を3歳の時に受けました。感覚過敏もあり周囲からの刺激に対する不安感の強い子なのですが、昔から悩んでいるのが癇癪。怒られるのがいやだ!という恐怖心や怒られたらどうしようという不安から癇癪を起すことが多く、本人の恐怖心や不安をどう取り除いたらいいのか、どう関わってあげたらいいのか悩んでいます。Upload By ウチノコ三木先生:う~ん、なんでだろう。普段怒ることは多いですか?――小さなころは危険な行動の多い子だったので、それなりに叱責はあったけど…診断も早く、早期から対応を学べたので「過度に」というほどでもないかと思います。…でも、例えば「お菓子食べたい」という息子の欲求に対して「ご飯前だからダメ」と私が返すと「怒られた!」と捉えるんですよね。なので、私が思うよりも本人が怒られたと感じる回数はずっと多いかもしれません。三木先生:なるほど「要求が通らない=怒られた」になってしまうんですね。怒った(怒られた)か怒っていない(怒られていない)の定義が親子で統一できていないってことですね。そこは統一した方がいいかもしれないです。――ああ!なるほど!三木先生:本人が「怒られるんじゃないか」と怯えている時に、親側がいくら「怒っていないよ」と伝えたところで、【怒る】の意味がかみ合っていないから伝わらないのでしょうね。だからそれを本人に伝わるようにわかりやすく伝えるというのをやって、怒られたと感じる回数を減らしてみるか…。でも要求が通らないことが嫌なんだよね~。――そうなんですよね…先生のおっしゃる通り「怒った」か「怒ってない」かで親子で言い争いになることが多いので、実は一か月くらい前に「お母さんが怒るときの条件」を紙に書いて壁に貼ってみたんです。ここに書いている内容以外ではお母さんは絶対怒りません!だから安心してって。それで要求が通らない時の反応が穏やかになりました。まぁ効果は2週間くらいで既にマンネリ化してるのですが、そういうことを繰り返していくっていうイメージで合ってますか?Upload By ウチノコ三木先生:そうです!掲示は目新しい方が入りやすいと思うので、その表を数種類作って、2~3週間おきに張り替えて目新しさを維持してみるとマンネリ化を防げるかもしれません。まぁ張り替えでどの程度効果が得られるかは試してみないとわからないのだけど、2度目が初回の7割くらい目新しく感じてくれるといいですね。――ウチノコ:そっか~!それだけでも新鮮になるのですね!三木先生:とは言っても、目新しさが弱かったらまた同じことを伝える新しい方法を探さないといけないので果てしないんですけどね(笑)――ウチノコ:ひぇ~(苦笑)三木先生:まぁ、目先を変えるというのは合うと思います。他にも掲示を左右替えてみたり、色合いを変えたり、紙の縦横を変える、それでも変化になります。どういう変化が合うかはその子によって異なりますが、そういった工夫で伝えたいことを意識しやすくなればいいですよね。Upload By ウチノコ癇癪後に我に返る力を育む――瞬間的に爆発して、暴言などが起きる瞬間はどうしたらいいのでしょう…。結局きっかけの出来事ではなく、爆発中の暴言やらで怒られてしまうので、損しているなって思うんですよね。嘘でいいから黙って悲しそうな顔で下を向いていたら嵐は過ぎ去るのに…三木先生:爆発するその瞬間はどうしようもないです。でも、その後に必ずハッと我に返るタイミングがあるはずです。それが何秒後か、何分後か、どれくらい時間が必要かわからないけど、その時に「今気が付いたね!」と言ってあげる。Upload By ウチノコ――ああ!確かに爆発して私に掴みかかろうとした手を引っ込めることが最近見られます!三木先生:おお!それはすごくいいですね。それを認めて、リピートしてハッと我に返れるようにしていきましょう。そしてあわよくば、ですが我に返った後に元の場所に戻って悲しそうにシュンとする動作をやってみる。――シュンとするは本心でなくてもいいんですよね!三木先生:そうそう!それが、怒られるかもという不安に対するデフォルトの動作になるといいですよね。嫌なことがあったらシュンとする練習を普段からしていくのもいいかもしれません。見た目はちょっとシュールですが。それを「いいねいいね!悲しそうだね。お母さん守ってあげたくなっちゃう!」と褒めておく。――あはは(笑)シュンとできるようになると、すっごく助かりますね。Upload By ウチノコ三木先生:もう我に返るまでは親もどうしようもないし、本人にもどうしようもないんです。とにかく子どもがハッと我に返ったという見極めを親ができるかどうかが大事です。爆発中に声かけをしてもいいけど、無駄だと思うので…。我に返るまではしょうがないなと、本人が怪我などしないように安全にして見守る。そして我に返った後に対応していくしかないのかなと思います。三木先生との対談では、私の持つ情報ををうまく引き出してもらい、先生の言葉で改めて耳から聞くことでむっくんへの理解が深まるという不思議で楽しい時間でした!悩ましい癇癪ですが、先生のアドバイスを参考にできることから一つずつ意識していこうと思います。
2021年07月23日『夏への扉 ーキミのいる未来へー』公開記念舞台挨拶が7月5日、TOHO シネマズ日比谷にて開催され、主演の山崎賢人、三木孝浩監督が登壇した。本作は、1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、60年以上経つ今でも色褪せぬ伝説の小説「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)を実写化したSFヒューマン・ドラマ。罠にはめられ、すべてを失いながらも、未来を変えるため30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を山崎が務めるほか、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に想う恩人の娘・璃子役を清原果耶、30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役を藤木直人が演じる。その他、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造といった、多彩な顔ぶれが集結した。撮影を振り返り印象に残っていることを聞かれた山崎は「僕はSF作品が好きで、SFの原点と呼ばれるこの『夏への扉』を映画化できると聞いて本当にワクワクしていました。三木監督とは10年ぶりにご一緒できて、本当に色々な縁や色々な方に支えられながら撮ることができました。近未来的な衣装もそうですし、昔のレトロな雰囲気を楽しみながら、本作で描かれる人間の愛や強さであったり、そんな中で清原さん演じる璃子との冒頭の研究所でのシーンは特に印象的でしたね」と回答。三木監督は「今まで観たことがないものを作るために、本当に大変でしたが、スタッフと知恵を絞って作品の世界観を作っていけたのが良かったですね。あと印象に残っているのが、夏菜さん演じる白石鈴が劇中である変化を遂げるシーンがあるんですが、感想を見ていると〈特殊メイク〉という声が多く上がっていたのですが、実は特殊メイクではないんですよね。最新の合成技術を使って、体は違う人で、顔は夏菜さんといことをしていて、試行錯誤しながら撮影できたのは楽しかったですね」と答え、撮影時を述懐した。そ公開から10日ほどが経ち、周りから反響があったか問われると、山崎は「この作品で伝えたかった、〈あきらめなければ失敗じゃない〉というポジティブに前を向いていれば、良いことがあるかもしれないというメッセージをしっかり受け止めて、前向きになってくれている方が多くて本当に嬉しいですね」と嬉しそうに語り、三木監督も「原作ファンから褒めてもらえて嬉しかったですね。特に、原作には無い映画オリジナルの部分が良かったと言ってくださって、脚本で苦労した部分を褒めていただけるのは嬉しいですね」と喜びを語った。映画公式SNSで募集したファンからの感想も披露。「感動した」というコメントが多く出る中、山崎は自身で感動したシーンについて「冒頭で璃子が宗一郎のことをこんなに想ってくれていたんだとわかるシーンや、藤木さん演じたロボットのピートの感情が芽生えていくシーン、宗一郎がまっすぐ生きていくなかで、色んな人が助けてくれるシーンなど感動しますね」と語り、三木監督も「主人公の宗一郎の素直さや、優しさが、賢人君の性格がしっかり反映されているなと思いましたね。自分がどんなに苦境に立っていても、優しく声をかけて突き進む姿が、賢人くんに重なる部分があって素敵でしたね」と山崎の人柄を絶賛した。続いて、謎解きやミステリーの要素についての〈伏線回収〉について鑑賞したファンからコメントが寄せられ、山崎は「撮影していて面白かったのは、過去と未来を行き来するので、未来では説得できていることがわかった状態で、過去に戻って説得するシーンなんかは、この時の感情ってどういう感じにすればいいか、三木監督に相談しながらやっていましたね」。さらに山崎は「藤木さんが過去の宗一郎と現在の宗一郎を勘違いしていたのは面白かったですね(笑)。これはコメディシーンですか?という話になり盛り上がりました」と撮影時のエピソードを披露した。最後に、リピーターの方からの感想も届いており、何度も観ることで作品の楽しみかたが変わっていくことについて言及された。このことについて、三木監督は「2回作品を観たら、実はここであの音がなっているとか、後半にこうなるのはここでこうなっているから、とか前半で色々仕掛けているのがわかると思いますね」と語ると、山崎は「僕は3回観ていますが、宗一郎が冷凍睡眠して過去のシーンがフラッシュバックするんですが、まだ経験していないはずの未来の話が出てきて、びっくりしましたね!今日監督に聞こうと思っていました!」と興奮した様子で語った。三木監督は笑顔で「1秒ないぐらい、本当に短くサブリミナル的に入れました。わざと気づかない程度に入れてますね」とディテールにも細かいこだわりがあったことを明かした。イベントも終盤に差し掛かり、三木監督は「今は梅雨時期で鬱々としますが、映画を観たら爽快な気分になると思いますので、宗一郎のように『夏への扉』を開いてもらえたらと思います!」と力強くコメント。山崎は「この映画は近未来的なSFの面白さ、懐かしくレトロでチャーミングな要素もあり、色々な世代にも楽しんでもらえる作品だと思います。人間の真っ直ぐ生きていく力、助け合う力であったり、共感できる部分がたくさんあるので、とにかくひとりでも多くの方に楽しんでいただきたい作品です!」と語り、イベントは幕を閉じた。※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記『夏への扉 ーキミのいる未来へー』公開中
2021年07月05日梅雨前線が関東地方にかかるなか、珍しく晴れた昼前。大勢のスタッフが見守るなか、濃紺のスーツに身を包み、居酒屋からさっそうと現れたのは岡田健史(22)だ。6月中旬のこの日、関東近郊の繁華街では、ある映画の撮影が行われていた。「人気ミステリー小説の実写化作品で、岡田さん初の主演映画となります」(映画関係者)実はこの映画、昨年春に製作が発表されながら出演者などの詳細はいまだに発表されていない。なぜなら、本作が“いわくつき”の作品だからだ。「当初、伊藤健太郎さん(23)が主演を務める予定だったんです。しかし、昨年10月に伊藤さんがひき逃げ事件を起こしたことで、出演も白紙に。急きょ、代役を探すなか、白羽の矢が立ったのが岡田さんでした。今月からようやくクランクインできることになったそうです」(前出・映画関係者)共演するベテラン俳優と談笑しながら次の撮影場所に移動するなど、満喫した様子の岡田。しかし、休憩中にふと一人になると、思いつめたような表情で虚空を見つめる姿も――。それもそのはず。先日、本誌が報じた事務所との“独立裁判”の渦中にまだいるからだ。「岡田さんは今年3月に生活していた事務所の寮から退去し、契約解除を求めて裁判所に仮処分を申し立てています。当初は5月に結論が出る予定でしたが、両者の主張が真っ向から対立し、未だに結論が出ていないようです」(芸能関係者)果たして、岡田が迎える結末はいかに――。
2021年06月22日先月、本誌は岡田健史(22)が所属事務所のスウィートパワーに契約解除を求めて裁判所に仮処分を申し立てていると報じたばかり。その際、5月中には仮処分の結論が出ることも報じたが、裁判が“泥沼化”しているというのだ。岡田を古くから知る芸能関係者は言う。「岡田さんは1~2年ほど前から事務所の仕事選びに不信感を抱くようになりました。昨年にドラマの仕事を急きょ入れられたことも、役作りに時間をかけたい岡田さんとしては納得がいかなかったそうです。また、事務所の社員の入れ替わりが激しく、昨年には岡田さんの担当マネージャーを含め、何人ものスタッフが退職しています。そのことに違和感を覚えた岡田さんは、次第に社長への疑念を強めていきました。そして今年3月に生活していた事務所の寮を飛び出し、裁判を起こすことに。事務所は5年契約が満了する’23年春までの在籍を求めていますが、岡田さんの一日でも早く辞めたい気持ちは変わらぬまま。主張が真っ向から対立しており、裁判が長期化しています」そして“独立裁判”が膠着するなか、岡田からは“怒りの新主張”が飛び出したという。「岡田さんは裁判のなかで、契約解除後に、芸名である“岡田健史”ではなく、自身の本名で活動する意向を強く示しているそうです。そして、それについて事務所が関与しないことも求めているといいます」(前出・芸能関係者)事務所退所後に、ブルゾンちえみから本名での活動に移行した藤原史織(30)のようなケースはあるものの、独立裁判で争点ではない本名での活動を主張する例はあまり聞いたことがない。それほどまでに岡田が芸名から離れたい理由は、どうやらその“由来”にあるようだ。「堀北真希さん(32)や桐谷美玲さん(31)らを発掘したスウィートパワーは業界屈指のスカウト力で知られる事務所。そして、中学1年のときから5年かけて口説き落としたのが岡田さんなんです。そんな彼に自分の名字をつけるほど強い期待を寄せていたのが、事務所の岡田社長でした。しかし、昨年から岡田さんが事務所へ強く不満を持つようになるなか、今年3月に『週刊文春』で岡田社長の所属タレントへのセクハラや社員へのモラハラが報じられたことが決定打になったようです。岡田さんは事務所を退所し、社長からもらった芸名から本名に改名することが、いちから出直す“証し”になると考えているのでしょう」(前出・芸能関係者)岡田の“改名表明”について事務所に確認すると、次の回答が。■「本名で活動していく意思を示しているのは事実」「岡田が芸名ではなく、本名で活動していく意思を示していることは事実です」岡田が“名付け親”にたたきつけた怒りの最後通牒――。しかし、芸能界の訴訟事案に詳しい唐澤貴洋弁護士は、本名に戻すこと自体は問題ないとするものの、その“リスク”を指摘する。「イメージというのは芸能人にとって重要です。トラブルによってスポンサーからも敬遠される傾向があり、名前を変えてもテレビに出続けるのは難しくなる可能性があります」契約解除に関しても岡田の望む結果になる見込みは薄いという。「一方的な契約解除はちゃんとした理由がなければできません。嫌気がさしたとか、金銭的な不満があるというだけでは解除は難しいのが実情です。新しい事務所が金銭的に補填するようなことがあれば、契約期間が短くなるかもしれませんが……」岡田はかつてインタビューで自身の“引き際”について、こう語っている。《演じることが好きになって今の俳優活動が始まっているので、極端な話、芝居に情熱を注げなくなったら、この業界から潔くサヨナラすればいい。だから、いつでも普通の生活に戻れるように、生きているつもりです》(『日経エンタテインメント!』’19年9月号)前出の芸能関係者は言う。「伊藤健太郎さん(23)の代役として出演する映画も、憧れの演技派俳優と共演できることもあって、岡田さんは全力で撮影に取り組んでいます。今後も彼が、今までどおり俳優活動を続けられることを願うばかりです」裁判を経て岡田が本名に改名し、“普通の俳優生活”を取り戻すことができる日はくるのか――。
2021年06月22日仕事での学校との出会い僕が最初に「学校」というものに触れたのは、児童精神科医として勤務しはじめてすぐのころでした。当たり前ですが、発達障害や不登校の子どもは学校でも困ったことが発生します。ですから、患者さんが先生方やスクールカウンセラーと一緒に外来を受診することもありました。ところが、僕が小学校を卒業したのはその時点で20年以上前です。外来で話を聞いても「この子が困っている学校って、そもそもどんな場所だったっけな…」とあまりうまく想像ができませんでした。そこで「現場では実際にどう困っているのか」に興味が湧き、折に触れて「学校に行ってみたいです」という話をしていました。学校から仕事が来たそんなことをあちこちで言っていると、少しずつですが学校から仕事の依頼を頂くようになりました。教員向けの研修講師や、ケースのコンサルティング(困っている子どもの様子を観察して教員にアドバイスする仕事)です。そうやって少しだけ学校に出入りするようになった僕は、そこで3つのことを感じました。1 先生たちは納得していない2 自分で見ないと分からないことがある3 やっぱり学校は良い場所だ学校で仕事をして気づいたこと研修では一般的な話もしますし、質問があった場合には具体的なケースの対応策などもお話しします。熱意があって前向きな先生は一生懸命聞いてくださるのですが、全体研修ではそんな先生ばかりではありません。うしろのほうで眠そうにしているベテランの先生や、明らかに興味のなさそうな管理職の先生もおられました。僕が国立病院の医師として「外部講師」に招かれ、話をしている限り、研修を受けても意識は変わらないんだろうなと思いました。その場では「貴重なお話をありがとうございました」とお礼を言ってくださっても、職員室では「あんなことできるわけない」と話しているのではないかと。そこで僕は「外の人」ではなく「中の人」になればいいんじゃないかと思ったのです。先生方がなぜ興味が持てないのか、なぜ納得できないのか、どうすればできるようになるのか。僕が外から偉そうなことを言ってるだけではだめなのではないかと。学校の様子は、診療中には子ども本人や保護者の方から伺います。しかし、見たことのないものは想像することができません。先ほども書きましたが、僕が自分の学校に行っていたのは20年前の話で、しかもいま働いている場所ではありません。時代も地域も違う学校のことを想像するのは難しい。実際に見てみた学校では「授業中立ち歩くってこういうことか」「この位置関係だと先生が個別に指示するのは難しいな」など、現場を見るからこそ気づくこともたくさんありました。僕が学校に行ってみた一番の感想は「学校は良いところだ」です。たくさんの子どもたちが生活を紡いでいて、彼らの成長を願っている大人たちが一生懸命に働いている。一見つまらなく感じるかもしれないような、小さなこと一つひとつを大人と子どもがお互いの視点から悩み、より良い人生になることを願っている。こういう「素敵な祈り」がある場所に、もっと触れていたいなと感じました。学校の「中の人」になりたいそんなエピソードもあり、僕は学校の「中の人」になる方法はないかと考えました。そうやって悶々としていたある日、友達のスクールカウンセラーから「精神科医はスクールカウンセラー採用試験の受験資格あるよ」という話を聞きました。なぜ採用対象に医師が入っているのかは謎でしたが、一も二もなく採用試験に申し込み、無事に東京都教育委員会に採用されました。中の人になってみて思うのは、やはり現場を知らずにコメントをしても実効的ではないということ。そとからの「こうあるべき」と学校現場がマッチしないことはしばしばありますし、全体の流れの中でしか分からないこともあります。定期的に見ているからこそ分かることや、先生たちの考え方、思い、できることとできないこと。教育行政のカタさや、一方でどういう方法ならその難しさをクリアできるのかなど、新しい学びがたくさんあります。(詳しくは次回以降で触れられればと思います)また、実際に働いてみると学校現場は楽しく、生き生きとしたものだと感じています。(ただ、子どもたちのエネルギーを浴びてものすごく疲れますが…笑)※厳密にはスクールカウンセラーは「学校の中の人」ではない立ち位置なのですが、僕的には「中の人=学校で定期的に働いてる人」でいいかな、という整理です。とにかく学校はいい!しつこいようですが、学校というのは本当に素敵な場所です。たくさんの大人が、たくさんの子どもの成長と幸せを願っています。(保護者の方によってはそうは思えないこともあると思いますが、基本的には学校関係者は善良で前向きな方が圧倒的に多いと思います)そういう場に身を置くことによって、また僕自身も子どもたちの未来に思いを馳せられる。誰かの暮らしの中で働くと、こういう楽しみがあるのだなと感じています。
2021年06月01日玉木宏主演のテレビ朝日系木曜ドラマ「桜の塔」の6話が5月20日放送。岡田健史演じる富樫の“変化”に「わっるい感じになってる」「面構えが良くなってきた」などの反応が集まるとともに、漣と同期たちの友情にも「癒し」などの感想が集まっている。妻の父でもある尊敬する上司が自らの父親の敵だった上條漣を玉木さんが演じ、漣の幼なじみで捜査一課刑事の水樹爽を広末涼子が演じる本作。かつて不正を隠蔽するため漣の父に自死を強要した警視庁刑事部長・千堂大善に椎名桔平。漣と結婚した大善の娘、優愛に仲里依紗。大善と権力闘争を繰り広げる「東大派」警務部長・吉永晴樹に光石研。「薩摩派」警備部長・権藤秀夫に吉田鋼太郎。漣の同期でこちらも出世争いをしていた新垣広海に馬場徹。警察に復帰した漣の同期、馳道忠に渡辺大知。若手キャリア刑事の富樫遊馬に岡田健史。漣の父と同僚だった刈谷銀次郎に橋本じゅん。漣を子ども時代から知る高級クラブママ・小宮志歩に高岡早紀といった顔ぶれも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。父の死の秘密を突き止めるため悪に染まってまで権力の階段を駆け上がってきた漣だが、千堂が父に自死を強要したことを知り“クーデター”を計るも失敗。その後、優愛と結婚して5年が経過、漣は警視庁刑事部捜査二課の課長となり、千堂は副総監となり「外様派」は一大派閥「千堂派」となっていた。漣は国会議員・加森沙代里(中田有紀)の受託収賄罪の証拠をつかむが、千堂から立件許可が下りない。さらに加森議員の立件に必要なデータが消えてしまう…というのが今回のストーリー。「加森議員の収賄の証拠が消えた」という漣の言葉に「本当ですか!?」と驚いた顔を見せる富樫だが、漣は富樫を疑う。5年を経てオールバック姿になり、立ち振る舞いも堂々としたものとなった富樫に「富樫、ずいぶん偉そうにしているな。」「わっるい感じになってるなー」「面構えが良くなってきたよねえ~:といった反応とともに、証拠隠滅には「富樫か!??富樫のなのか?」「証拠が消えた…富樫くんがやったの???」など驚きの声が上がる。一方、漣は加森逮捕を強行。新垣、馳も合流、権藤が後見人となって千堂に対し「改革派」の立ち上げを宣言する…というラストに「同期の3人が一緒に派閥つくるくらいずっと仲良しなのが唯一の癒し」「きゃー!同期派閥なんか。青いけどちょっといいやん」「同期組何だかんだ仲良いの良いよねえ」と、同期の絆が続いていることを喜ぶ声とともに、「後見についてくれるのね、権藤さ~ん!」「きたー!権藤さんがバックなのね」といった反応も集まっている。(笠緒)
2021年05月20日警視庁を舞台に、その頂点である警視総監の座をめぐる出世バトルと壮絶な人間ドラマを描く『桜の塔』。岡田健史さんは、玉木宏さん扮する主人公の上條漣に認められ、思いがけず組織内の権力闘争に巻き込まれていく富樫遊馬(あすま)を演じている。「初めて台本を読んだ時に感じたのは派閥争いはどこにでもあるんだろうなということ。警察官といえど同じ人間。根っから正義感に溢れた人ばかりではないよなと思いました」腹に一物を抱え、野望の階段を駆け上がろうとするキャラクターが多い中、富樫は警察大学校でトップの成績を誇ったキャリア組にもかかわらず、捜査一課を希望した変わり者。「自分の信念を貫こうとする富樫の想いには、すごく共感できる部分がありました。でも僕自身は、そういうことをすごく重たく考えがちというか、どこか質量が重たく見えてしまうようなところがあるんですけど、富樫はすごくあっけらかんとしていて、アウトプットの仕方は全然違うタイプ。そんな富樫の軽妙さがこれから物語が進むうちになくなっていくのか、それとも磨きがかかっていくのかが、今後の展開の気になるところではあります」一方で富樫は、広末涼子さん演じる捜査一課の上司・水樹爽に想いを寄せる役どころでもある。「作品の中で“純粋な恋心”は唯一の僕のパートなので、爽に対する想いは一つの課題として、切なく見せるのか、淡く見せるのか、ちゃんと考えて演じていかないとなと思っています。でも、今まで途中で恋心が芽生える役がほとんどだったので、こんなふうに最初から誰かを想っている設定というのがすごく新鮮。本筋は人間のドロドロや怖い部分を描いている作品だからこそ、富樫はほっとする休憩所のような存在になれればいいなと思っています」緊迫感が漂うドラマの内容とは正反対に、撮影現場もまた「ほっとできる空間」なのだそう。「ムードメーカーは広末さん。なんでそんなに元気なんだろうと思うくらいエネルギーに満ちたパワフルな方。いろいろな想いに溢れていて、それをみんなに共有しようとしてくださるんです。でも一回、長い説明セリフの本番を前に僕が集中してる時も、『これさ…』って話しかけられてセリフが飛びそうになりました。ギリ保てましたけど(笑)。ってこれ、苦情になってます?違いますよ!(笑)本当に広末さんのおかげで現場の雰囲気がすごく柔らかくなっていますし、みんな癒されています」『桜の塔』幼少期のある出来事を機に、権力を渇望するようになった警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木)は、どんな汚い仕事もためらいなく遂行し、野望の階段を駆け上がっていく…。出演/玉木宏、広末涼子、岡田健史ほか。テレビ朝日系にて毎週木曜21時~放送中。おかだ・けんし1999年5月12日生まれ、福岡県出身。NHK大河ドラマ『青天を衝け』(総合・毎週日曜20:00~)に尾高平九郎役で出演中。シャツ¥132,000パンツ¥49,500(共にスタジオ ニコルソン/キーロ TEL:03・3710・9696)シューズ¥72,600(パラブーツ/パラブーツ青山店 TEL:03・5766・6688)※『anan』2021年5月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・宮本盛満インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2021年05月17日