大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で鮮烈な印象を残し、「いま最も信頼する俳優のひとり」と脚本の三谷幸喜さんからも言われる柿澤勇人さん。その三谷さんの新作を前に、今の想いを聞いた。史実をなぞりながらも、歴史上の人物を独自の解釈を加えて多面的に描き出し話題を呼んだ三谷幸喜さん脚本の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。本作で、苦悩する若き将軍・源実朝を演じ、大きな注目を浴びた柿澤勇人さん。劇団四季でまたたくまに主役の座を手にし注目を集めたかと思えば、その地位をあっさりと辞して外の世界へ。ミュージカルにとどまらず、蜷川幸雄さんや三谷幸喜さんの舞台のほか、近年は映像でも活躍。その一方で、歌舞伎の音楽を担う清元の家に生まれ、幼い頃から伝統芸能にも触れて育つなど多面的な経歴を持つ人。――現在稽古中の舞台は、三谷幸喜さん作・演出『オデッサ』です。三谷さんとの舞台は、2019年の『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』が初めてでしたが、あらためて三谷作品の魅力はどこに感じられているんでしょうか。三谷さんは基本的に、脚本を役者にあて書きされるスタイルですが、それゆえにどのキャラクターを見てもすごく生き生きとしている印象があります。僕が以前演じたシャーロック・ホームズは、セリフの分量も多いし、板の上に立っている時間が本当に長い(笑)。役者としては過酷ですが、人が集まったりいなくなったりするたびに、人間関係が変化していくのが面白いですよね。ただ前回は、世界的に有名なキャラクターだっただけに、役の手がかりになるものも多かったんです。(ベネディクト・)カンバーバッチのドラマも参考にさせてもらいました。――今回の役にも、柿澤さんのキャラクターが反映されている?今回、鹿児島弁と英語っていう、僕がなじみのない言葉で芝居をしているので、はたしてセリフをちゃんと言えているのかもよくわかってないんです(笑)。鹿児島弁ひとつとっても、イントネーションやアクセントが標準語と全然違うので、ついそこに囚われてしまって。シャーロックのときはつねに動いていて、10秒以上じっとしていてはいけない役で、身体的な面ですごくエネルギーが必要とされたんです。でも今回は、とにかく頭をフル回転させなきゃいけない。三谷さんとは映像を含めてこれが3作目ですが、どの作品も大変です(笑)。――三谷作品というとコメディのイメージですが、今回の宣伝ビジュアルを見るとミステリアスな雰囲気の作品なのかなと思いますが。みなさんにひとつ言いたいのは、このチラシのことは全部忘れてほしい(笑)。この撮影の段階では台本は完成していなかったので、役の表情とか、まだわからなかったですからね。――ではやはりコメディ?シリアスな場面もたくさんありますが、笑えるシーンもたくさんちりばめられています。あと今回、英語で話す部分は字幕が出るとのことですが、オーソドックスな感じにはたぶんならないだろうと。僕もまだ話を聞いただけですが、そこも作品のひとつのピースになる気がします。そういう意味でも、誰も今までに観たことのない舞台になるはずです。でも話の内容は全然難しくない。それぞれがそれぞれの想いで、嘘をついたり取り繕ったり、芝居したり、そんなモーメントがいっぱいちりばめられていて、何度も観たくなる作品になっていると思います。――柿澤さんといえばやはり『鎌倉殿の13人』のお話も伺いたくて。当時、登場回が放送されるたび実朝が話題になり、トレンド入りしたりしていましたが、ご本人はどう思われていたんですか?これまで舞台を多くやってきている僕からすると、お客さんの反応が直接わかる舞台と違って、映像作品は全然わからない。でも、鎌倉での交通パレードに出させてもらったときに、僕のことなんか誰も知らないだろうと思っていたのに、たくさんの人が集まってくれて、僕を役名で呼んでくれて、大河ドラマってすごいんだなって思いましたし、三谷さんの書いたドラマってやっぱり多くの人に刺さるんだなと思いました。これまで外で声をかけられるなんてことがほとんどなかったので、ほぼ初めての経験だったんですよね。――もちろん脚本も素晴らしかったですが、それに応えられるだけの役者さんたちが集まっていたというのもあったと思います。あの作品はどんな役だろうと、全員が全員一本ちゃんと筋が通った人として描かれていて、演出の方々も台本から役をいかに膨らませていくかを考えているという、とても幸せな現場でした。だからこちらも絶対に役をまっとうしたいと思ったし、みなさんが思い描く理想にまずきちんと到達して、それを超えるものにしたいと思っていたんです。――シャーロックでも、いろんな資料を参考に役作りされていたとのことですが、実朝もですか?めちゃくちゃ膨大に資料があったわけではないので、逆にラッキーだったのかもしれないです。複数ある資料の中から、三谷さんが描いている実朝に近いと僕が感じたものを取捨選択して、役の中に取り入れたりしていました。三谷幸喜作・演出の舞台『オデッサ』は、東京芸術劇場プレイハウスにて現在上演中~ 1月28日(日)まで。共演に、宮澤エマ、迫田孝也。テキサスで旅行中の日本人が殺人事件の容疑で勾留されたことから始まる、通訳を介し繰り広げられる会話バトル。大阪、福岡、宮城、愛知でも公演あり。ホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949(土・日・祝日を除く11:00~18:00)かきざわ・はやと1987年10月12日生まれ、神奈川県出身。2007年に劇団四季の研究所に入所。退団後は舞台、映画、ドラマと幅広く活躍。主な出演作にミュージカル『ジキル&ハイド』や大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などがある。5月には彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd第1弾『ハムレット』のタイトルロールを務める。ブルゾン¥69,300(トゥモローランド TEL:0120・983・522)ニット¥35,200(ジョゼフ オム/オンワード樫山 お客様相談室 TEL:03・5476・5811)その他はスタイリスト私物※『anan』2024年1月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・五十嵐堂寿ヘア&メイク・松田蓉子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年01月13日三谷幸喜脚本・監督の映画『スオミの話をしよう』が、2024年9月13日(金)に公開される。主演は長澤まさみ。三谷幸喜の真骨頂!映画監督9作目はサスペンス・コメディ『THE 有頂天ホテル』『清須会議』『ギャラクシー街道』、さらにはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などを手掛け、毎回日本中の話題をさらった三谷幸喜。前作『記憶にございません!』以来5年ぶり、映画監督作品9作目となる『スオミの話をしよう』は、ある1人の大富豪の妻を巡るサスペンス・コメディだ。突如失踪した大富豪の妻が主人公主人公は、突然行方をくらませた大富豪の妻・スオミ。スオミの失踪を聞きつけ、彼女を愛した5人の男たちがスオミの夫が住む豪邸に集結する。そんな5人の男たちが語るスオミのイメージは、見た目も性格も全くの別人。映画『スオミの話をしよう』では、ひとつの屋敷を舞台にスオミの正体に迫っていく。主演は長澤まさみ主人公のスオミを演じるのは、『マスカレード・ホテル』シリーズや『シン・ウルトラマン』『四月になれば彼女は』など、数々の注目作に出演している長澤まさみ。三谷は「いつか長澤さんと映画をやりたいと思っていた」と語るほど長澤への信頼が厚く、今回遂に出演が実現した。三谷映画への出演は初となる長澤が、どのように大富豪の妻を演じるのか注目だ。5人の男たちに遠藤憲一や松坂桃李、西島秀俊などスオミを愛した5人の男たちは、一筋縄ではいかない個性的な役柄ばかり。三谷作品では『ギャラクシー街道』やドラマ『真田丸』に出演した遠藤憲一や、『ステキな金縛り』『記憶にございません!』に出演経験のある小林隆、ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条時政に扮した坂東彌十郎ほか、本作が三谷作品初出演となる松坂桃李、西島秀俊がそれぞれ担当する。主人公・スオミ…長澤まさみ突如失踪した大富豪の妻。魚山大吉(ととやまだいきち)…遠藤憲一M気質の使用人。十勝左衛門(とかちざえもん)…松坂桃李自信家で見栄っ張りのYouTuber。宇賀神守(うがじんまもる)…小林隆お人好しな刑事。草野圭吾…西島秀俊神経質すぎる警察官。寒川しずお…坂東彌十郎スオミの夫。自分勝手な詩人。映画『スオミの話をしよう』あらすじ突然行方をくらませた、大富豪の妻・スオミ。スオミの失踪を知り、夫が住む豪邸に集結したのは、彼女を愛した5人の男たち。しかし、彼らがそれぞれに語るスオミのイメージは、見た目も、性格も、全く異なるものだった。一体、スオミの正体とは?ひとつの屋敷を舞台に、三谷幸喜真骨頂!サスペンス・コメディの幕が上がるー!【作品詳細】映画『スオミの話をしよう』公開日:2024年9月13日(金)監督・脚本:三谷幸喜出演:長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎配給:東宝
2023年12月24日三谷幸喜が“脚本と監督”を務める最新作『スオミの話をしよう』が2024年9月13日(金) に全国公開されることが、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた「2024年東宝配給作品ラインナップ発表会で明らかになった。三谷監督の映画が公開されるのは、興収36.4億円を記録した『記憶にございません!』以来、およそ5年ぶりとなる。突然行方をくらませた、大富豪の妻・スオミ。スオミの失踪を知り、夫が住む豪邸に集結したのは、彼女を愛した5人の男たち。彼らが語るスオミのイメージはそれぞれ、見た目も、性格も、まったく異なるものだった。一体、スオミの正体とは?ひとつの屋敷を舞台に、三谷作品の真骨頂ともいえるサスペンスコメディが繰り広げられる。今年の8月~9月に撮影され、現在は編集段階。会見には三谷監督が出席し、「映画はもう9本目で、毎回、試行錯誤を繰り返しています。カンヌやヴェネチアに縁はないですが、日本のお客さんには楽しんでもらえる、面白い作品になるはず。数少ないオリジナル映画の1本として、来年の日本映画に少しでも貢献できれば」とアピールしていた。「2024年東宝配給作品 ラインナップ発表会」より撮影:内田涼主人公“スオミ”を演じるのは、長澤まさみ。過去には、三谷脚本によるドラマ『わが家の歴史』への出演や、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では語りを務めるなど、三谷からの信頼は厚く、「いつか長澤さんと映画をやりたいと思っていた」という熱望から、本作への起用が実現した。なお、長澤が三谷映画に出演するのは、本作が初めてとなる。会見では「日本映画界で最も力があって、輝いている俳優さん。いま現在の魅力をスクリーンに収めたかった」と改めて、長澤への思いを熱弁し、「意気込みが、役に残る俳優さん。はっちゃけたコメディエンヌのイメージもあるが、繊細なお芝居も上手な方だと思っています」と絶賛した。さらに「ミステリーであり、コメディであり、恋愛映画ですが、一番大事なのは“長澤まさみ作品”であること。長澤まさみのすべてが、この中にあるといっても過言ではないので、報道の皆さんにも、一番大きな活字でお願いします」と念を押した。左より)三谷幸喜、長澤まさみ長澤は5人の男の視点を通したスオミを演じており「それぞれ印象が違い、それでもひとりの人間であるという複雑な役。思っていた以上に演じてくださった」。なお、“5人の男”を演じるキャストは、今後発表される予定で、三谷監督は「プロデューサーから、今日は絶対に言うなと言われている(笑)。でも、僕の作品には、あまり出ていない俳優さんたちです」と出演者に関するヒントも。同時に、「(本作に)出ていない俳優は言っていいよね?中井貴一、西田敏行、佐藤浩市は出ていないです!」と会場を沸かせた。以下、長澤からコメントが届いた。【長澤まさみ(スオミ役)】三谷監督とは舞台『紫式部ダイアリー』でご一緒させていただいて、三谷さんが脚本を手がけたドラマにも出演させていただきましたが、映画に出演させていただくのは初めてで、お声がけをいただき、とても光栄でした。「スオミ」という役は多面的に見える女性ということで、台本を読んだときは、とても難しいなと感じましたが、三谷監督の演出のもと、何とかやり切ることができました。三谷監督は俳優のいろいろな可能性を引き出してくださる方で、今作でも今後の糧となるようなものをたくさんいただけたように思います。『スオミの話をしよう』は、観終わった後に笑顔で映画館を出られるような、ステキな作品になっていると思いますので、多くのお客様に楽しんでいただけたらうれしいです。どうぞ、お楽しみに。取材・文=内田涼<作品情報>『スオミの話をしよう』2024年9月13日(金) より全国公開(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
2023年12月13日三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』(2024年9月13日公開)の製作報告会が13日に都内で行われ、監督が登場した。同作は三谷監督が脚本・演出を務める、長澤まさみ主演のオリジナル作。大富豪の妻・スオミ(長澤)が失踪し、彼女の前の夫たち4人が集合する。大富豪も含めた5人の男たちは、それぞれが接していたスオミの姿を語り、どれだけ彼女を愛していたかマウントを取り合うという展開になるという。三谷監督は「5人の夫はキャラクターも多彩ですし、出演してくれた俳優さんも素晴らしい方ばかりです。本当はここで言いたいんですけども、絶対に言うなとプロデューサーの方に言われたんで、言いません。あんまり僕の作品に出てきてない、今まで出てこなかった俳優さんたちに集まってもらっています」と期待を持たせる。さらに「出てない俳優さんのことは言ってもいいですか?」と尋ねると、OKが。「佐藤浩市は出てないです。中井貴一も出てない。西田敏行さんも出てないです。まあだいぶこれで狭まっている感じがしますけども、そんな作品です」と明かした。
2023年12月13日三谷幸喜監督最新作 製作報告会が13日に都内で行われ、三谷監督が登場した。○■三谷幸喜監督、最新映画『スオミの話をしよう』公開を発表この日発表されたのは、女優の長澤まさみが主演を務める映画『スオミの話をしよう』(2024年9月13日公開)。三谷監督は「何か一つ限定してこれだということではなく、5つの顔があります」と前置き、「まずミステリーです。大富豪がいて、その奥さんの名前が『スオミ』というんですけども、突然いなくなっちゃうんです。誘拐事件なのか、単なる家出なのかわからない。大富豪はあまり大事にしたくないので。警察には言わずに自分の知り合いの警察官に極秘でプライベートで捜査をしてくれるように頼むんです。それがこの物語の発端となっております。日本映画で誘拐というと、黒澤明監督の『天国と地獄』という作品があります。まあ今回それを目指そうかなと思っております」と説明し、「ちょっと大きく言ってしまいました」と会場を笑わせた。監督はさらに「2つ目の顔はコメディです。僕はコメディしか作らない人間です。ずっと笑いの世界にいて、『鎌倉殿の13人』という大河ドラマはちょっとシリアス側に舵を切ってましたが、それでもやっぱり笑いの要素があって、僕はやっぱり自分が作るものは、皆さんに楽しんでもらう、笑ってもらうことが大前提と思って作品を作っております」と続ける。「大富豪のところに、スオミがかつて結婚していた4人の男性が集まってきます。旦那さんも含めて、5人のスオミを愛する男たちが集結する物語です。極秘にお願いした警察官というのも、実はスオミの前の旦那さんです。その5人の男たちは、誰が1番スオミのことを愛していたかでマウントを取り始める。スオミがいなくなったのはもう忘れちゃって、そのことばっかりに執着していく、そんな展開になっています」と説明した。3つ目は「僕の作品としては珍しいんですけど、恋愛映画です。それぞれ5人の男たちは、自分とスオミの思い出を語ります。そこでいろんな愛の形が見えてくるという構成になっております。パートナーがいる方もパートナーが今いない方も、必ず楽しんでもらえる、いろいろ学べる作品になってるんじゃないかなというふうに思っています。デートムービーといってもいいでしょうか? デートムービーになっております」と監督。さらに4つ目に継いては「実は1番大事なので、記事にしていただくときには、1番大きな活字でお願いしたい」そうで、「『スオミの話をしよう』は長澤まさみ作品です」ときっぱり。「僕が長澤まさみさんが大好きで、今まで舞台も一緒にやりましたし、ドラマも出ていただいて、大河ではナレーションもやっていただいたんですけども、おそらく今の日本映画界で最も力があって輝いている女優さんだと思います。彼女のコメディエンヌとしての輝きも含めて、今現在の長澤まさみさんの魅力を、とにかくスクリーンに収めたかったというのが、僕の1つの目標でもありました。長澤さんファンの方は『あ、こんな長澤さんが見たかったんだ』ときっと思ってくれると思います」と自信を見せる。5つ目は「これはもう本当ちっちゃくて構わないんですけど、三谷幸喜作品でもあります。僕にとって9本目の映画です。毎回試行錯誤を繰り返してますけども、今回は手応えがあるというか。まだ編集の途中なんですけども、面白い作品になっていると思いますし、今までの映画と同じように、カンヌとかベネチアには全く縁のない作品ではあるんですけども、今の日本のお客さんには、必ず楽しんでもらえる作品になっていると思っております」と明かす。「原作もないしアニメでもないしテレビが元になった作品でもない、完全オリジナル作品は今あんまりないんですけども、その中の1本として、来年の日本映画にちょっとでも貢献できるといいなと思っております」と意気込んだ。○■長澤まさみの魅力とは?改めて長澤の魅力について聞かれると、「結構はっちゃけたイメージもあるんだけども、実はすごく繊細なお芝居をされる方でもある。一緒に舞台やった時もとても感じたんですけども、ご本人がすごく真面目な方だというのもあり、本当に役を掘り下げていく。セリフ一つ一つも自分の納得いくまで繰り返し繰り返し。撮影中も僕はもうこれでOKだと思ってるんだけども、長澤さん的には『もう1回お願いします』という場合も何度もありました」と振り返る。「それぐらい役に対する意気込みがきちんと形として残る方だと思っていて、もちろんコメディのイメージもあるんだけども、それと同じぐらい、とても演技上手の方だと思ってます。だから今回の役も、実はとても難しい役を僕は彼女にお願いしたんです。5人の男たちが思い描くそれぞれのパートナーとしてのスオミは全員同じようで、それぞれ印象が違う。だけども通して見ると、1人の人間だという複雑な役をお願いして、僕の思っていた以上に演じてくださったというのがすごく嬉しかったし、『こういう長澤さんを皆さんに見てほしかった』と思っています」と語る。さらに「エンターテイナー的な部分ももちろん持ってらっしゃるので、ちょっとだけ歌うシーンもありますし、踊りもあります。気持ちアクションシーンもあったりとかします。長澤まさみのすべてがこの中にある時といっても過言ではないと思います」と胸を張った。
2023年12月13日舞台『放浪記』『がめつい奴』、ラジオドラマ『君の名は』で知られる劇作家・菊田一夫が1957年(昭和32年)に創立した「劇団 東宝現代劇」の有志“75人の会”が、コロナ禍での休止を経て4年ぶりに活動を再開することが発表された。「劇団 東宝現代劇」とは、昭和32年の芸術座第1回『暖簾』公演後、次代の現代劇俳優を育てるべく菊田の主唱により公募・試験の上、1期生23名を採用して設立された劇団。第1期生出身者は、丸山博一、井上孝雄、内山恵司、小鹿番、山田芳夫、青木玲子、小林誠、竹内幸子ら。そして、続く多くの劇団員が、東宝製作の演劇やミュージカルに長年にわたり出演してきた。今回の公演では、数ある菊田作品の中から選りすぐりの2作品『夜汽車の人』『毒薬』のリーディングの会を開催する。■演出家、劇団員の言葉世界中で猛威を振るったコロナウィルス、劇場という空間での演劇公演も勿論大打撃を受け、当東宝現代劇の有志による“75人の会”も4年もの自粛期間を余儀なくされておりました。その復活を助けてくださったのは、やはり劇団創始者である菊田一夫先生でした。本年(2023年)が菊田一夫没後満50年を迎え、菊田作品をもう一度世に送り出したく「特別公演」と題し、再出発しようという考えが75人の会で浮上致しました。発足当時75人居りました会員も大分少なくなりましたが、菊田作品の選りすぐりの2作品を、リーディングという形で発表し、長年応援してくださっているお客様、そして菊田作品を知らない世代のお客様にも、ぜひ楽しんで頂ける公演を一致団結して創ろうと、意気込み新たに公演に力を注いでおります。どうぞ本年12月21日、22日、深川江戸資料館小劇場に再びお運びくださいます様、皆様の応援をよろしくお願い申し上げます。丸山博一横澤祐一東宝現代劇75人の会<公演情報>劇団東宝現代劇 75人の会 特別公演“菊田一夫没後50年 ドラマ・リーディングの会”【夜汽車の人】『放浪記』と並び評価される、1971年芸術座初演の傑作戯曲。詩人萩原朔太郎の想い人エレナとの出会いと別れ。そして、詩に向き合おうとする朔太郎のひたむきさ、それを支える妹、恩師、理解を得られない両親との葛藤を通して、詩人朔太郎の半生が描かれている。演出:丸山博一出演:大石剛、下山田ひろの、松村朋子、鈴木雅、古川けい、小林誠、柳谷慶寿、安宅忍、高橋ひとみ、高橋志麻子、劇団東宝現代劇75人の会、劇団東宝現代劇劇団員【毒薬】森光子、浦島千歌子らの出演で1963年に放送されたテレビドラマ脚本。悪運の強いある男にかかわる女性3人を描いた喜劇。素直に家に帰っていれば良かったものを……ある男が、家へ戻らず、愛人の所へも寄らず、会社の宴会等と嘘をつき、他の女の所へ行ったために巻き起こる大騒動。演出:横澤祐一出演:高橋志麻子、高橋ひとみ、下山田ひろの、古川けい、劇団東宝現代劇75人の会、劇団東宝現代劇劇団員■日時12月21日(木) 13:00 / 17:0012月22日(金) 14:00 / 18:15会場:深川江戸資料館小劇場■チケット料金前売:2,800円当日:3,000円11月10日(金) 前売開始
2023年10月21日故ジャニー喜多川元社長が、菊田一夫演劇賞特別賞を取り消されたことが18日、明らかになった。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。2003年4月4日に第28回(2002年度)菊田一夫演劇賞の選考結果を発表し、永年のショービジネスに対する多大な情熱と功績を讃え、故ジャニー喜多川氏に対して菊田一夫演劇賞特別賞が贈られていた。この度、一般社団法人映画演劇文化協会は、故ジャニー喜多川氏による性加害の実態が明らかとなったことから「菊田一夫演劇賞における顕彰に相応しくないとの判断に至りました」と発表。贈賞を取り消すとともに、協会のホームページ、菊田一夫演劇賞の授賞記録からも削除した。
2023年10月18日三谷幸喜の3年半ぶりとなる書下ろし新作舞台が登場。舞台は1999年のアメリカ、テキサス州のオデッサ。殺人事件の容疑で拘留された英語の話せない日本人旅行者、日系人だが英語の話せない警察官、通訳として派遣された語学留学中の日本人青年が、“言葉”をテーマに繰り広げる三人芝居の密室劇だ。出演は柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を経て、三谷の新作舞台にドラマでも重要な役を演じた3名が顔をそろえる。源実朝を演じ人気ブレイク中の柿澤は、物語も配役も不明なまま出演を快諾。ミュージカル『スクールオブロック』の休演日に話を聞いた。舞台『オデッサ』 チケット情報三谷からのオファーを受け「僕にとって三谷さんは恩人。どんな作品でも、舞台でも映画でもドラマでも、お話があれば喜んでやりたいと思っています」。そう話す柿澤を、三谷は「難しい課題を与えると輝く人。追い詰められている姿が見たい俳優さんです」と言う。「僕は本来、出来るだけラクをして生きていきたい人なんです(笑)。でも、三谷さんとご一緒させて頂くと絶対にそうはならない。(三谷さんの舞台で演じた)シャーロック・ホームズの時も実朝の時もそう。でも、そんな大変さを凌駕するおもしろさがあるので、辛いだけでは終わらない。自分の役を愛するようになるし、もっと役を磨いて輝かせたいという気持ちが出て来るんです」。デビュー以来少人数での作品の経験も多い柿澤は、今回共演の宮澤とは2度、迫田とも1度、舞台で共演している。また『鎌倉殿の13人』では、実朝とその乳母と叔父という関係を演じた。「すごく責任感が強く真面目な方たちなので、不安要素は何もなく信頼しかない」と言い切る。登場人物は3人。言語は2つ。真実は1つ。「でも、三谷さんの作品で言語が2つって初めてじゃないですか。出演は3人だけですけど、それを感じさせないほどの情報量とおもしろさが出て来ると思っています」。映像での活躍も広がり始めた柿澤だが「舞台はまだまだ敷居が高いと思う人が多い」と感じている。「映画みたいに、ロンTとジーンズでふらっと『今日、芝居観よ』って観れるもんだって言いたい。今回も『舞台観たことないけど、ちょっと行こうかな』って。それが演劇にハマるきっかけになったら最高ですよね」。かつて学校の課外授業で観た『ライオンキング』に「一瞬にして引き込まれて人生が変わった」柿澤。「それぐらいの衝撃度が三谷さんの舞台作品にもあると思う。それを劇場で、生で、舞台のあの空間で感じられるのはこのタイミングしかないので、それを味わってほしいなと思います」。公演は、来年1月8日(月)から28日(月)まで東京芸術劇場 プレイハウス、2月1日(木)から12日(月・休)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、2月17日(土)・18日(日)に福岡・キャナルシティ劇場、2月24日(土)・25日(日)に宮城・東京エレクトロンホール宮城、3月2日(土)・3日(日)に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて。取材・文:高橋晴代
2023年10月12日全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)では長谷川一夫が出演する時代劇映画「銭形平次捕物控」シリーズを10月10日(火)よる8時から8週連続で放送します。「銭形平次捕物控美人蜘蛛」© KADOKAWA 1960「銭形平次捕物控 まだら蛇」© KADOKAWA 19571.作品紹介戦前から戦後にかけて日本映画の黄金時代を支えた俳優、長谷川一夫。彼の代表作の一つ、銭形平次捕物控シリーズ。切れのある十手さばきや殺気ある投げ銭姿は男女問わず、多くの人を魅了した。BS12では、銭形平次捕物控シリーズの中から、カラー作品の8作を連続放送します。銭形平次捕物控シリーズ | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) : 10月10日(火)よる8時~映画「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」(1956年制作)【出演者】長谷川一夫、市川雷蔵、夏目俊二、山本富士子ほか【スタッフ】原作:野村胡堂/監督:森一生/脚本:小国英雄クレジット:© KADOKAWA 1956© KADOKAWA 195610月17日(火)よる8時~映画「銭形平次捕物控 まだら蛇」(1957年制作)【出演者】長谷川一夫、山本富士子、木暮実千代、美空ひばりほか【スタッフ】原作:野村胡堂/監督:加戸敏/脚本:伊藤大輔クレジット:© KADOKAWA 1957© KADOKAWA 195710月24日(火)よる8時~映画「銭形平次捕物控 女狐屋敷」(1957年制作)【出演者】長谷川一夫、木暮実千代、小野道子【スタッフ】原作:野村胡堂/監督:加戸敏/脚本:小国英雄クレジット:© KADOKAWA 1957© KADOKAWA 195710月31日(火)よる8時~映画「銭形平次捕物控 八人の花嫁」(1958年制作)【出演者】長谷川一夫、山本富士子、八千草薫、榎本健一ほか【スタッフ】原作:野村胡堂/監督:田坂勝彦/脚本:伊藤大輔クレジット:© KADOKAWA 1958© KADOKAWA 195811月7日(火)よる8時~映画「銭形平次捕物控鬼火燈篭」(1958年制作)【出演者】長谷川一夫、香川京子、淡路恵子、岸正子ほか【スタッフ】原作:野村胡堂/監督:加戸敏/脚本:小国英雄クレジット:© KADOKAWA 1958© KADOKAWA 195811月14日(火)よる8時~映画「銭形平次捕物控雪女の足跡」(1958年制作)【出演者】長谷川一夫、香川京子、船越英二、阿井美千子、中村玉緒ほか【スタッフ】原作:野村胡堂/監督:加戸敏/脚本:松村正温、西村八郎クレジット:© KADOKAWA 1958© KADOKAWA 195811月21日(火)よる8時~映画「銭形平次捕物控美人蜘蛛」(1960年制作)【出演者】長谷川一夫、中村玉緒、仁木多鶴子、水谷良重、三木のり平ほか【スタッフ】原作:野村胡堂/監督:三隅研次/脚本:八尋不二クレジット:© KADOKAWA 1960© KADOKAWA 1960© KADOKAWA 196011月28日(火)よる8時~映画「銭形平次捕物控美人鮫」(1961年制作)【出演者】長谷川一夫、船越英二、近藤美恵子、宇治みさ子ほか【スタッフ】原作:野村胡堂/監督:三隅研次/脚本:浅井昭三郎クレジット:© KADOKAWA 1961© KADOKAWA 1961■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年10月04日2024年1月に東京・東京芸術劇場プレイハウスで上演される、三谷幸喜作・演出の新作書き下ろし舞台『オデッサ』のメインビジュアルとキャストのインタビュー動画が公開された。本作の舞台は1999年のアメリカ、テキサス州オデッサ。ひとりの日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留される。彼は一切英語を話すことが出来ず、捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。そのため語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され、取り調べが始まる。密室で繰り広げられる男と女と通訳の会話バトル――。出演者は、三谷が脚本を手がけた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演し、三谷からの信頼が厚い柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也の3人。なお東京公演を上演後、2月から3月にかけて大阪・福岡・宮城・愛知公演が予定されている。柿澤勇人 インタビュー動画宮澤エマ インタビュー動画迫田孝也 インタビュー動画<公演情報>舞台『オデッサ』作・演出:三谷幸喜キャスト:柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也【公演日程】2024年1月8日(月・祝) ~28日(日) 東京・東京芸術劇場プレイハウス2024年2月1日(木) ~12日(月・祝) 大阪・森ノ宮ピロティホール2024年2月17日(土)・18日(日) 福岡・キャナルシティ劇場2024年2月24日(土)・25日(日) 宮城・東京エレクトロンホール宮城2024年3月2日(土)・3日(日) Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール公式サイト:
2023年09月21日全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)では、松田優作、菅原文太、長谷川一夫が出演する映画・ドラマ作品を放送します。10月3日(火)~5日(木)はレジェンド松田優作の代表作「蘇える金狼」「野獣死すべし」「探偵物語」を、10月4日(水)~は「菅原文太劇場」と題して「現代やくざ」シリーズを、10月10日(火)~は大映のトップスター長谷川一夫主演「銭形平次捕物控」シリーズをお届けします。©セントラル・アーツ/©東映/©KADOKAWA19561.昭和の名優特集ラインアップ■松田優作傑作選KADOKAWA1979/©KADOKAWA1980/©KADOKAWA19832023年にデビュー50周年を迎える、レジェンド松田優作の代表作を3夜連続でお届け。10月3日(火)よる7時30分~映画「蘇える金狼」10月4日(水)夕方6時00分~映画「野獣死すべし」10月5日(木)夕方6時00分~映画「探偵物語」松田優作傑作選 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) : ■ドラマ「探偵物語」松田優作主演、クールでコミカルな私立探偵 工藤俊作の活躍を描く名作ドラマ。©セントラル・アーツ10月11日(水)スタート(毎週水曜夕方6時~2話連続放送/全27話)ドラマ「探偵物語」 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) : ■菅原文太劇場©東映菅原文太「現代やくざ」シリーズを一挙放送。この初主演作シリーズが『仁義なき戦い』へとつながる。10月4日(水)よる8時15分~「現代やくざ与太者の掟」10月5日(木)よる8時15分~「現代やくざ与太者仁義」※以降の放送日程は番組HPでご確認ください。菅原文太劇場 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) : ■時代劇映画「銭形平次捕物控シリーズ」©KADOKAWA1956大映のトップスター・長谷川一夫主演、娯楽時代劇。野村胡堂原作の小説「銭形平次捕物控」を映画化。10月10日(火)スタート(毎週火曜よる8時~)銭形平次捕物控シリーズ | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) : 2.掲載時のお願い作品紹介画像のトリミングは不可、コピーライト表記は必須とします。■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月20日三谷幸喜による新作舞台『オデッサ』が2024年1月8日(月・祝)から東京芸術劇場プレイハウスほかで上演される。舞台はアメリカのテキサス州オデッサ。日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留されるが、彼は一切英語を話すことが出来なかった。捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され、取り調べが始まるーー。本作に出演する柿澤勇人は「まだ三谷さんの頭の中にしか脚本はないので、正直どうなるか分かりません。ただ一つ言えることは、三谷さんの脚本は天才的で、誰も思いつかないような、一歩どころか何歩も先をいくような本だということ。コメディ?シリアス?どんな結末?楽しみで仕方ないです」。これまで三谷作品には舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』(2019)とNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)に出演している柿澤。三谷について「ふざけているのか、真面目なのかよく分からないときもあるのですが、人を本当によく見ている。何もかも見透かされている気がします」と話す。特に『鎌倉殿〜』の源実朝はハマり役だった。柿澤は「僕はエネルギッシュさや狂気的なところを求められる役柄が多かった。求められることは嬉しい反面、『それだけじゃないのに!』と歯がゆく思っていたのですが、三谷さんは僕の『それ以外』の部分を見抜き、実朝のような役もできることを分かってくれていた」とも。共演する宮澤エマについて、柿澤は「彼女の初舞台が最初の共演でした。その時はショービジネスで成功を夢見る若者たちの話だったんですが、気がつけば大河ドラマで共演して、三谷さんの作品でまた共演出来るなんて。当時の我々からは想像もできない嬉しい未来です」。また、迫田孝也とは『愛と哀しみの〜』で共演しているが、「彼はいじられキャラではありますが、実はものすごく真面目で繊細で誠実。今回の共演も楽しみ」とコメント。2024年の1作目となる。柿澤は「2023年はミュージカルに3本も出演して、歌ってばかりの一年でした(笑)。何か成長できていたらいいのですが」と今年を振り返り、「24年は僕にとってエベレスト級の大きな山が待っている。挑戦しなくてはいけない1年になりそうです」。そして「三谷さんの3年ぶりの新作舞台。皆さまの期待以上のものをつくれると信じています。素敵な観劇始めだったなと思ってもらえる芝居をしたいと思います。お楽しみに!」と語った。取材・文:五月女菜穂■公演情報舞台『オデッサ』公演期間:2024年1月8日(月・祝)~1月28日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス
2023年09月12日三谷幸喜脚本・監督作『ザ・マジックアワー』を中国でリメイクし、日本映画のリメイク作品として歴代1位を記録している映画『トゥ・クール・トゥ・キル』。この度、本作を観た三谷氏より賞賛のコメントが到着、新場面写真も解禁された。三谷氏が2008年に脚本・監督を務めた映画『ザ・マジックアワー』を喜劇集団「開心麻花」(カイシンマーファー)のメンバーたちが新たにリメイクした本作。中国国内では、7か月に渡って上映される異例のロングランとなり、2022年中国映画興行収入ランキング第3位にランクイン。これまでに中国でリメイクされた日本映画で歴代1位を記録している。本作では、監督をはじめ俳優や制作陣の多くが喜劇集団「開心麻花」に所属。開心麻花は、舞台からテレビ、映画に至るまで中国国民へ笑いを届けてきた圧倒的な人気を誇る中国一のコメディブランドだ。そんな本作を観た三谷氏は、「あのシーンもこのシーンも、とても上手に再現されています。オリジナル通りのところもあれば、僕もびっくりするような展開もあります。どっちが笑えるかと聞かれると、とても困ってしまう。どっちも面白いから」と太鼓判。「でもどっちがお金がかかっているかと聞かれると、悔しいけど、中国版の方がかかってるんだよなあ。いいなあ、いいなあ、いいなあ。羨ましいなあ」とコメント。三谷幸喜また、新たに解禁された場面写真からも、『ザ・マジックアワー』で佐藤浩市が演じた売れない役者・前田の役どころであるウェイが伝説の殺し屋をノリノリで演じている姿。ウェイを騙すミラン姉弟の様子などが切り取られており、本編でのドタバタぶり、個性豊かな雰囲気が伝わってくるものとなっている。『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』は7月8日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年07月05日「三谷さんが脚本を手がけた大河ドラマは、結果的に3作すべてで逮捕者が出ることになってしまいました」こう語るのはNHK関係者。6月27日、市川猿之助容疑者(47)が母親の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助容疑で逮捕された。取り調べに「両親が自殺する手助けをしたことに間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりでいた」と供述し、容疑を認めているという。「猿之助さんは22年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や07年の大河ドラマ『風林火山』などNHKの作品に出演していました。しかし事件後、NHKは猿之助容疑者が出演した作品の再放送を止めていると明かしました。現在でも『鎌倉殿』『風林火山』どちらもNHKオンデマンドで有料配信されていますが、逮捕となると配信停止になる可能性は高いです」(前出・NHK関係者)『鎌倉殿』の脚本を担当した三谷幸喜(61)はその功績が讃えられ、5月23日に「第41回(2022年度)向田邦子賞」を受賞。同作には根強いファンも多く、SNS上では《嗚呼、もう鎌倉殿は再放送ないのかな…》との声もあがっている。大河ドラマをめぐっては、『いだてん』(19年)のピエール瀧(56)の降板に続き、『麒麟がくる』(20年)では沢尻エリカ(37)が降板するなど、出演者の不祥事が相次いで発覚。それを受けて、20年1月に行われた『鎌倉殿』の制作発表会見で三谷は「オファーを受ける俳優さんたちに言いたいんですけど、もし『俺ちょっとやばいかな?』、『俺スネに傷持ってるかな?』と思っている人がいたらぜひ断ってください」と発言していたが……。「三谷さんが脚本を手がけた大河ドラマはこれまでに3作。『新選組!』(04年)、『真田丸』(16年)、そして『鎌倉殿』です。『新選組!』には中村雅俊さん(72)の長男が出演していました。しかし、長男は09年に大麻所持で逮捕。そのためか、NHKオンデマンドで『新選組!』が配信されたことはありません。さらに『真田丸』では、新井浩文さん(44)が19年に強制性交罪で逮捕されました。その後、『真田丸』の配信は停止となりました。すべて放送後の逮捕ですが、これで3作とも再放送などが難しい事態になってしまいました。普通の連続ドラマとは異なり、出演者の多い大河ドラマでは当然リスクも大きい。しかし、3作ともに災難が降りかかるとは……」(前出・NHK関係者)残念な結末を迎えることとなった三谷大河の出演者たち。しかし、どれも名作であることは変わりない。
2023年06月27日第48回菊田一夫演劇賞の授賞式が7日に東京・東京會舘にて行われ、TBSテレビ 代表取締役社長 佐々木卓、ホリプログループ会長 堀義貴、天海祐希、パルコ エンタテインメント事業部 演劇事業担当ゼネラルプロデューサー佐藤玄(坂本昌行代理)、ワタナベエンターテインメント代表取締役社長 渡辺ミキ(望海風斗代理)、瀬戸山美咲、渥美博が登場した。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。演劇賞を受賞した瀬戸山は「私はこれまで主にストレートプレイで劇作家、演出家として活動してまいりました。音楽劇の経験もわずかで、ミュージカルに至っては今回が初めてという状況でこのような賞をいただきまして、身の引き締まる思いです」と感謝。「『スラムドッグ$ミリオネア』は、小説が原作の新作音楽劇でした。音楽制作チームや振付、パルクールなど色々な要素を取り入れ、素晴らしい俳優とスタッフの皆さん、バンドの皆さんに支えられて想像力の翼を思いっきり広げて作った作品でした。ちょうど昨年の8月公演でコロナのピークだった時期だったんですけれども、たくさんのアンダースタディや稽古場代役の方、スタッフの方に支えていただきました。チームワークがとても生きていた公演だと思っています」「『ザ・ビューティフル・ゲーム』は私にとって初めてのミュージカルでした。これまで国内外でミュージカルを作ってこられた先人の皆様の素晴らしさを実感する毎日で、特に音楽監督のビリーさんをはじめ、経験豊富なキャストとスタッフの皆さんと一緒に作品を作れたことが本当に嬉しかったです」と振り返る。さらに「楽譜の中に答えがあるというのは、私にとって初めての経験で、まだまだ全然知らなかった演劇の可能性というものがあるということを改めて知ることができました。どちらの作品も今、現実にある問題をエンターテインメントの形で提示した作品でした」という瀬戸山。「私自身もこれからオリジナルでまた、今描くべき事を描いた、力強い、骨太でとても面白い作品を作っていきたいと思っています。そうやってお世話になった皆様やお越しいただいたお客様に、お返ししていけたらと思っております」と今後への思いも表した。特別賞の渥美は「おしゃべりが担当ではないので短めで」と前置き。「諸先輩方にアクション、殺陣の芝居をということを言われて、信じてここまでやってきたこと、誰か見ていただけるんだなとここで証明できたと思います。これからも芝居の一部としてアクション、殺陣が皆さんに喜んでいただけるように頑張っていきたいと思います」と決意を新たにする。演劇大賞の堀会長は「5年前に『ビリー・エリオット』をやる時に、『人生最大の大博打だ』と言ったんですけども、ハムレットのセリフをもじるようですと、やっぱり博打というのは手を出すと、単体でやってこない。群れを成してやってくるものでして、即『メリー・ポピンズ』をやることになり、この2作品が終わってホッとするのもつかの間、弊社のプロデューサーに 『ロンドンのATGからハリー・ポッターやらないかという話があります』と。私ども劇場を持っていませんので、これは難しいかなと思っていた時に、今までの2作品を一緒に作ってきたTBSのプロデューサーと一緒に、この作品をTBSさんとやるという決断をいたしました」と経緯を説明。また堀会長は「前の2作品の時は、賞をいただいたときには博打に勝っていたんですけれども、『ハリー・ポッター』は現在の勝ち負けも決まっておらず、何年かやってやっと勝ち負けがわかるまでロングランをしなければならない作品です」と明かす。「その代わり、たくさんの初めて演劇を観る方々にも観に来ていただいております。この賞をまたいただけて、さらに菊田先生の名に恥じないように。みなさんが喜ぶ作品、社会にちょっと棘のある作品、いろんな作品を作って参りたいと思います」と語った。TBSテレビ 佐々木会長も「この『ハリー・ポッター』のキャストの方は、まるでアスリートのような激しいトレーニングをして連日舞台に立ってくださっています。それからスタッフの方はたった1秒のタイミングの狂いも生じさせないようにという緊張感の中で、舞台を支えてくださっています。心から敬意を表したいと思っています」と感謝。「TBS赤坂ACTシアターは今、ハリー・ポッター専用劇場に生まれ変わっておりますが、劇場に至るアプローチの部分も色々と作り変えまして、今ではまるで魔法の町のような風情に仕上げております。そうしますと、家族連れの方が写真を撮りに来てくださったり、最近では海外からの観光客の方が来てくださってます。そういうのを眺めておりますと、世界の人々にこの日本版の『ハリー・ポッターと呪いの子』を見てもらいたいなという野望が渦巻いてまいりました」と告白する。「菊田一夫先生は『風と共に去りぬ』を世界で初めて舞台にして、しかもあのロンドンのウエストエンドで翻訳上演したという方でございますし、栄えある菊田一夫演劇大賞をいただいたことを励みに、日本版の『ハリー・ポッターと呪いの子』を、『本家ロンドンをしのぐような作品になったね』と言われるぐらいまで努力したいと思っているところでございます」と明かした。○受賞者一覧・菊田一夫演劇大賞舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」上演関係者一同・菊田一夫演劇賞天海祐希(『広島ジャンゴ2022』ジャンゴ役、『薔薇とサムライ2−海賊女王の帰還−』アンヌ役)坂本昌行(『THE BOY FROM OZ』ピーター・アレン役、『凍える FROZEN』ラルフ役)望海風斗(『ネクスト・トゥ・ノーマル』ダイアナ役、『ガイズ&ドールズ』ミス・アデレイド役、『ドリームガールズ』ディーナ・ジョーンズ役)瀬戸山美咲(『スラムドッグ$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』上演台本、演出)・菊田一夫特別賞渥美博
2023年06月07日第48回菊田一夫演劇賞の授賞式が7日に東京・東京會舘にて行われ、TBSテレビ 代表取締役社長 佐々木卓、ホリプログループ会長 堀義貴、天海祐希、パルコ エンタテインメント事業部 演劇事業担当ゼネラルプロデューサー 佐藤玄(坂本昌行代理)、ワタナベエンターテインメント代表取締役社長 渡辺ミキ(望海風斗代理)、瀬戸山美咲、渥美博が登場した。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。演劇賞を受賞した天海は関係者への感謝を表し、さらに「劇場に足を運んでくださったたくさんの皆さん、色々と難しい時期でありましたけれども、皆様足を運び下さったことを心から感謝しています」と観客に対してのメッセージも。「演劇って生ものですから、生の人間が演じ、そして生の人間が客席で観てくださるというものになります。大変な時期もございました。今も色々と大変なこともまだまだあると思います。何もできない自分に対しての絶望感はもちろん感じました。しかし、人間の可能性、そして舞台の可能性を、たくさん感じることもできました。そこに希望を持って千秋楽まで走ることができました。その舞台二つでこのような素晴らしい賞をいただけたこと、心から感謝しています。そして、まだまだ自分でも精進して行きたいと思いますし、たくさんの方に楽しんでいただける舞台を作っていきたいなと心から思います」と思いを表した。この日スケジュールの都合により欠席だった坂本からは「この度はとても名誉ある賞をいただき、喜びと驚きで胸がいっぱいです。大先輩の東山(紀之)さんからいただいた『頑張っていれば、人は必ず見てくれている』という言葉を胸に、作品づくりをしてきました。まさにまさに今、現実となりました。この賞に恥じぬよう、これからもお客様に、より良い作品をお届けできるよう邁進してまいります」とコメントが届く。また、新型コロナウイルス罹患により欠席となった望海も「この度は素晴らしい賞をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。授賞式に出席したら実感が湧くのだろうと、この日を楽しみにしておりましたが、残念ながら出席が叶わずとても悔しいですし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。『ネクスト・トゥ・ノーマル』のダイアナ、『ガイズ&ドールズ』のアデレード、『ドリームガールズ』のディーナ、どの役も1人で作りあげたのではなく、カンパニーのみなさんのおかげでそれぞれの人物を息付かせることができたのだと思います。皆様に感謝申し上げたいです」とコメントが代読される。そして「ここからは個人的な話になりますが、私は小学生の頃に初めて宝塚歌劇を見に行って、天海祐希さんに一瞬で恋に落ちました。天海祐希さんみたいな男役になりたいと夢見て、今から20年前に宝塚で初舞台を踏みました」という言葉に、会場にいた天海も照れ笑い。「私をこの世界に導いてくださった憧れの方と、今日同じ場所に出させていただけるなんて信じられない、という思いが強すぎたのかもしれません。こんな大事な時に健康管理ができない自分がとても情けないのですが、この悔しさをバネに、そしていただいた賞を支えに、これからも一つ一つの作品、役に真摯に向き合い続けたいです。ありがとうございました」と締めくくられた。○受賞者一覧・菊田一夫演劇大賞舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」上演関係者一同・演劇賞天海祐希(『広島ジャンゴ2022』ジャンゴ役、『薔薇とサムライ2−海賊女王の帰還−』アンヌ役)坂本昌行(『THE BOY FROM OZ』ピーター・アレン役、『凍える FROZEN』ラルフ役)望海風斗(『ネクスト・トゥ・ノーマル』ダイアナ役、『ガイズ&ドールズ』ミス・アデレイド役、『ドリームガールズ』ディーナ・ジョーンズ役)瀬戸山美咲(『スラムドッグ$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』上演台本、演出)・特別賞渥美博
2023年06月07日三谷幸喜が脚本・監督を務めた『ザ・マジックアワー』のリメイク作品『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』が7月8日(土)より公開されることが決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。万年エキストラばかりの売れない役者・ウェイは何度失敗しても諦めることなく、俳優の夢を追い続けていた。ある日、彼は大スターの女優・ミランから映画の主役として、伝説の殺し屋・カール役に抜擢される。ミランとその弟で映画監督のミラーが画策した“芝居計画”はやがてコントロールを失い、それぞれの思惑が交錯する中、ウェイたちは次々と予期せぬ展開に巻き込まれていく…!東京国際映画祭の提携企画「2022 東京・中国映画週間」にて、『トゥ・クール・トゥ・キル(原題「這個殺手不太冷静」)』として上映された本作。個性的なキャラクターやテンポの良さで人気の劇作家・三谷幸喜が2008年に脚本・監督を務めた映画『ザ・マジックアワー』を喜劇集団・開心麻花(カイシンマーファー)のメンバーたちが新たにリメイク。笑いあり、涙あり、ドタバタあり、と中国コメディのエッセンスが凝縮された、痛快無比なエンターテインメント・コメディに仕上がっている。中国でもファンが多い三谷幸喜作品のリメイクという点に加えて、この作品で映画初主演となったウェイ・ショウが実際に舞台俳優だったため、“ストーリーとリンクしている”という部分も話題になり、SNSで反響を呼び、7か月に渡って上映されるという異例のロングランとなった。興行収入は26.27億元(約533.8億円)を記録し、2022年中国映画興行収入ランキング第3位にランクイン。これまでに中国でリメイクされた日本映画で最もヒットした『鍵泥棒のメソッド』の興行収入7.62億元(約140億円)を大幅に更新した。本作では、監督をはじめ俳優や制作陣の多くが喜劇集団・開心麻花に所属。開心麻花は、舞台からテレビ、映画に至るまで中国国民へ笑いを届けてきた圧倒的な人気を誇る中国一のコメディブランド。ヒロインの女優・ミランを演じたマー・リーは圧倒的な演技と気品あふれる美貌で、“コメディの女王”と呼ばれ、愛されている。この度、解禁されたポスタービジュアルでは、主人公・ウェイをはじめとした主要キャストたちが各々コミカルな表情を見せており、ドタバタな笑いと個性豊かなキャラクターたちが織りなす本編の雰囲気が伝わってくる。『トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~』は7月8日(土)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年06月02日第48回菊田一夫演劇賞が5月13日(土) に発表された。菊田一夫演劇賞とは、劇作家菊田一夫の功績を永く伝えるとともに、演劇界の発展のため1975年に設けられた演劇賞。毎年大衆演劇の舞台で優れた業績を示した作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフに贈られる。菊田一夫演劇大賞を受賞したのは、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』上演関係者一同。菊田一夫演劇賞は天海祐希、坂本昌行、望海風斗、瀬戸山美咲が受賞した。また菊田一夫演劇賞特別賞には渥美博が選ばれた。授賞式は6月7日(水) に都内で開催される予定だ。第48回菊田一夫演劇賞■菊田一夫演劇大賞・舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』上演関係者一同(舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の高い舞台成果に対して)■菊田一夫演劇賞・天海祐希(『広島ジャンゴ2022』の山本/ジャンゴ役、『薔薇とサムライ2―海賊女王の帰還』のアンヌ役の演技に対して)・坂本昌行(『THE BOY FROM OZ』のピーター・アレン役、『凍える FROZEN』のラルフ役の演技に対して)・望海風斗(『ネクスト・トゥ・ノーマル』のダイアナ役、『ガイズ&ドールズ』のミス・アデレイド役、『ドリームガールズ』のディーナ・ジョーンズ役の演技に対して)・瀬戸山美咲(『スラムドッグ$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』の上演台本と演出の成果に対して)■菊田一夫演劇賞特別賞・渥美博(永年の舞台におけるアクション指導の功績に対して)
2023年05月15日第48回菊田一夫演劇賞が13日発表となり、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞に輝いた。同賞は演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の高い舞台成果が評価され、演劇大賞に選ばれた。菊田一夫演劇賞には、天海祐希(『広島ジャンゴ2022』ジャンゴ役、『薔薇とサムライ2−海賊女王の帰還−』アンヌ役)、坂本昌行(『THE BOY FROM OZ』ピーター・アレン役、『凍える FROZEN』ラルフ役)、望海風斗(『ネクスト・トゥ・ノーマル』ダイアナ役、『ガイズ&ドールズ』ミス・アデレイド役、『ドリームガールズ』ディーナ・ジョーンズ役)、そして『スラムドッグ$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』の上演台本と演出を務めた瀬戸山美咲が選出された。また、菊田一夫演劇賞特別賞は永年の永年の舞台におけるアクション指導の功績が称えられ、渥美博が受賞した。
2023年05月13日三谷幸喜作・演出の新作書き下ろし舞台『オデッサ』が、2024年1月に東京芸術劇場プレイハウスで上演されることが決定した。本作の舞台は1999年のアメリカ、テキサス州オデッサ。ひとりの日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留される。彼は一切英語を話すことが出来ず、担当した検事補は日系人だったが日本語が話せなかった。そのため語学留学中の日本人青年が通訳として派遣され、取り調べが始まる。そこでは男と女と通訳の会話バトルが繰り広げられる――。出演者は、三谷が脚本を手がけた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演し、三谷からの信頼が厚い柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也の3人。なお東京公演のほかに大阪、福岡、宮城、愛知公演が予定されている。■作・演出:三谷幸喜 コメント登場人物の少ない芝居を描きたくなりました。テーマは「言語」。ずっとやりたかった題材です。今一番作りたい舞台を作ります。集まってくれたのは、今一番信頼している俳優三人。柿澤さんのパワフルで繊細な演技はミュージカルの世界だけではもったいない。宮澤さんのコメディエンヌとしての才能は世界に通用する。そして俳優迫田孝也さんの得体の知れなさは底なしだ。この三人に当ててホンが書けるなんて、僕はなんと幸せ者なのでしょうか。■出演:柿澤勇人 コメント楽しみ99%、不安1%です。シャーロック・ホームズ、源実朝と、役を、芝居を、楽しんで良いんだと思わせてくれたのは役者人生で三谷さんが初めてでした。次はどんな出会いが待っているのか。素敵な信頼出来る俳優お二方と一生懸命頑張ります!毎度、三谷さんの頭の中はどうなっているのだろうと驚かされます。客席に座っている時はどの作品も俳優がイキイキとしていて、自分もソコに居たかったなぁと思いながら観ていました。一緒に作品をつくらせて頂く時は、とにかく自身の役を心から愛おしいと感じていました。どこまででも掘り下げる事が出来て、役を、作品を、世の中の人に知って頂きたいといつも思っています。宮澤さんとは彼女の初舞台に親友役で共演させて頂きました。千穐楽のカーテンコールで「人生で初めてファンレターを頂いた」と涙ながらに話していたのを今でも鮮明に覚えています。その後も恋人役や、昨年の大河ドラマでは乳母と将軍という関係での共演が続いています。今回はどんな関係性になるのか……。今度は一緒にカーテンコールで泣きましょう!迫田さんとは『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』が初共演でした。とにかく真面目で誠実な方です。でも酔っ払うとすぐに寝ます。今度は一緒に居酒屋で寝ましょう(笑)。■出演:宮澤エマ コメント出演のお話を頂いた際、台本はまだありませんでした。でも三谷さんの新作書き下ろし、しかもたった3人の出演者の1人に選んで頂けた、この事実だけで即決でした。一体どんな真実がどんな言葉で紡がれるのか、オデッサの3人に出会うのが楽しみです。三谷さんの作品は台本を読んだ時点で面白い!と感じた事をいかに体現するかが毎回大きなチャレンジです。そこから更に、いかに三谷さんの期待を上回るキャラクター創りが出来るか、「面白かった」と言って頂けるか。稽古はいつも想像力、発想力、瞬発力、そして恥との向き合い方が問われる刺激的な時間です。柿澤君とは私の初舞台で共演してから10年間で恋人から乳母まで演じてきました。作品毎に色んな表情を見てきましたが、今回は初めての関係性で一体どんな柿澤君と出会えるのか、ワクワクしています。迫田さんは三谷さんの作品でご一緒しても共演シーンが少なく残念でしたが、何故か勝手に親しみを覚えてしまう柔らかさと何を考えているか分からない吸い込まれる様な目力が物凄く印象的な方だなぁ、と思います。迫田さんと対峙した時どんな化学反応が生まれるのか、三谷さんは私たち3人が交わるとどうなると思っているのか楽しみで怖いです。■出演:迫田孝也 コメント新たな三谷ワールドを創ることができるこの嬉しさといったら!今の私があるのは間違いなく『酒と涙とジキルとハイド』、『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』のおかげなので、再びあの緊張感のある創作現場に身を置けると思うと、もうすでに居ても立っても居られない気持ちです。三谷さんはどうすればもっと面白くなるかを常に考えていらっしゃる方なので、私からも三谷さんを刺激できるアイデアや芝居を生み出していけるよう今回も挑みたいと思います。柿澤さん、宮澤さんお二人ともステージ上での魅力あふれる姿は皆さんご存知でしょうが、普段の雰囲気もまた格別で、一緒に居てすごく穏やかな世界が広がるんですよね。そんな二人と共に創るこの舞台。細部にまでとことん意識が張り巡らされた作品になるのではないかと勝手に想像しています。皆さんどうぞご期待ください。<公演情報>舞台『オデッサ』2024年1月 東京芸術劇場プレイハウス※大阪、福岡、宮城、愛知公演あり舞台『オデッサ』ビジュアル作・演出:三谷幸喜キャスト:柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也公式サイト:
2023年04月20日数々の傑作を生み出してきた脚本家・三谷幸喜さん。しかし、意外なほど再演の数は少ない。というのも三谷さんが演じ手ありきで脚本を書いているゆえ、自身のイメージに合う俳優が見つからない限り、上演を認めないことから。そんななか舞台『笑の大学』が25年ぶりに日本で再演されることになった。登場人物は二人きり。しかしそこに、笑いをまぶした深い人間ドラマが描かれ、初演時に読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した後、映画化もされたほか、世界各国で翻訳上演がなされている。今回その不朽の名作に名優・内野聖陽さんと挑むのが瀬戸康史さん。「二人だけで成立させなきゃいけない作品ですし、普段の僕だったら初めての挑戦って不安の方が大きいんですよね。でも、三谷さんの一昨年の舞台『日本の歴史』と昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をやらせていただいて、今回、ずっと温めていた作品にまた呼んでくださったことが嬉しくて、今の時点では、まだその高揚感の方が大きいのが自分でもすごく不思議なんですよ」三谷さんからは「今の僕が最も頼りにしている俳優さんの一人」との言葉も。まさに『鎌倉殿の13人』でも、物語がどんどん血なまぐさく非情な方向へと進んでいく中で、三谷さんらしい笑いを担っていたのが、瀬戸さん扮する北条時房だった。「物語がダークな方向に進んでいく中で、時房がいてくれるから癒されると言ってくださる視聴者の方が多くて、受け入れてもらえているのが嬉しかったです。それで作品の大事な部分を僕に任せてくださったんだと思えたんです。ただ、僕自身は面白い人間ではないんですね。爆笑を狙って取るのはもともと笑いのセンスがあって、ちゃんと計算して動けるような方の役割だと思うんです。僕はホンに書かれたことを忠実にやっているだけ。笑いを取ろうと欲を出して演じたら、たぶん僕はダメなタイプだと思います」今回演じるのは喜劇作家だが、その役も「面白いものは書けるかもしれないけれど、自分が面白いわけじゃないと思っている気がしている」と分析。戦時色が濃くなっていく時代に、不謹慎だとして笑える場面を削ろうとする検閲官(内野)と、作家との取調室での攻防が描かれる。「過去の舞台映像と映画も拝見しているんですが、役者が違うと全然見え方が違うんですよね。見どころとしては、内野さん演じる検閲官が変化していって攻守がどんどん入れ替わるところでしょうか。内野さんとは宣伝用のムービーを撮ったのが初対面だったんですが、対峙したときに、まだ稽古もやってないのにしっくりくる感じがして、自然とこの人を笑かしたい、認められたいって気持ちが引き出される。そこが内野さんのすごさなのかもしれません」三谷さんに限らず、いまや演劇界で第一線を走る演出家の作品に出演し、これまでにないタイプの役を演じるなど、演技の幅を広げている。「僕自身は、いろんなタイプの作品に出て、いろんな役をやれたらいいなというスタンスでやっていて、自分は何が得意かとか、俳優としての自分の色みたいなことは意識してないんです。ただ、20代の後半くらいから、事務所と仕事について話すようになって、自分が目指す俳優像の焦点が合ってきたような気はしています。自分が面白いなと思ったり、演じている姿が想像できなかったり、そういう作品を積極的にやらせてもらうようになってきたのが大きいのかもしれない。そうしていたら、自分の新しい部分が少しずつ開拓されたというか」毎回、自分ならやれるという自信があるわけではけっしてない。「博打みたいなもんです」。そう言って笑顔を向けた。「ただ、ここまでやってきた経験と技術で、近づくことはできるかもしれないとは思います。あと、不安に負けるのが悔しいから、やってやろうってなるのかもしれないです」PARCO劇場 開場50周年記念シリーズ『笑の大学』戦時色が濃くなってきた昭和15年。喜劇作家の椿(瀬戸)は、警視庁の向坂(内野)の厳しい検閲を受けていた。なんとか上演許可をもらいたい椿は、向坂の要求を呑みながら書き直しに挑むが…。2月8日(水)~3月5日(日)渋谷・PARCO劇場作・演出/三谷幸喜出演/内野聖陽、瀬戸康史全席指定1万円ほかパルコステージ TEL:03・3477・5858新潟、長野、大阪、福岡、宮城、兵庫、沖縄公演あり。せと・こうじ1988年5月18日生まれ、福岡県出身。昨年主演した映画『愛なのに』でヨコハマ映画祭主演男優賞受賞。出演舞台『世界は笑う』が2月11日にWOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送・配信に。※『anan』2023年2月15日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・小林洋治郎ヘア&メイク・須賀元子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年02月12日三谷幸喜脚本・監督の映画『ザ・マジックアワー』(’08)の中国リメイク版が、2022年中国映画興行収入ランキング3位という大ヒットを記録した。佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行らが出演した『ザ・マジックアワー』は、暗黒界のボスの愛人に手を出した男が、命を助けてもらう代償に伝説の殺し屋を連れてくることを命じられ、売れない役者に映画の撮影だとウソをつき、殺し屋に仕立て上げたことから始まるオリジナル・ノンストップ・コメディー。興行収入39.2億円を記録した。日本のコメディー映画のリメイクを考えていた中国テンセントグループの大手映画配給制作会社・新麗伝媒が、本作に目をつけ製作。日本公開から14年の歳月を経て、『この殺し屋はクールじゃない』(日本語訳)として、昨年2月に公開。当時は1か月で上映終了の予定だったが、中国でもファンが多い三谷作品のリメイクということに加え、映画初主演となった魏翔(ウェイ・ショウ)が舞台俳優だったことがストーリーとリンクしていることも話題となり、7か月に渡って異例のロングランとなった。最終的な興行収入は26.27億元(約533.8億円)を記録。これまで中国リメイクされた日本映画で最もヒットしたのは、『鍵泥棒のメソッド』(監督:内田けんじ)のリメイクで、興行収入7.62億元(約140億円)だったが、本作はそれを大幅に上回る結果となった。(cinemacafe.net)■関連作品:ザ・マジックアワー 2008年6月7日より全国東宝系にて公開© 2008 フジテレビ 東宝
2023年02月07日三谷幸喜の代表作のひとつである『笑の大学』が、初めて三谷自身の演出により上演。そこで本作にかける想いを三谷に訊いた。1996年の初演、その2年後の再演(共に山田和也演出)以降、映画化、翻訳上演などを除けば一度も上演されてこなかった『笑の大学』。その理由を問うと…。「僕にとってはすごく特別な作品なんですよね。そんな大事な作品であるだけに、それを託せる俳優さんがふたり揃わなければやるべきじゃないし、やりたくないとも思っていて。それで25年もの年月が空いてしまったわけですが、このタイミングで信頼する内野聖陽さんと瀬戸康史さんに出ていただけることになり、それが今上演しようと思った一番の理由です」昭和15年を舞台に、警視庁検閲官の向坂と、喜劇を売りにする劇団・笑の大学の座付作家・椿の攻防を描いた本作。その誕生のきっかけは、三谷の実体験から。「もともと僕はなんの制約もない小劇場という世界にいたせいか、テレビドラマを初めてやった時に衝撃を受けたわけです。もう制約だらけで。ただそのいろんな制約をクリアしつつ、さらにプラスのものに作り変えていく。それはいまだ自分の仕事のやり方のような気がしています。つまり椿は僕自身であり、向坂は僕の前に立ちはだかる制約。それをひとりの人間に置き換えて作ったのがこの作品なんです」大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも話題を呼んだ三谷だが、コロナ禍においてその制約はさらに厳しいものになったと言う。「一度書いた台本について、『今この人はコロナでお休みなので、今週撮影出来ません。書き直してください』といったことは当然出てくるわけです。その結果、自分の理想から遠ざかっていくのが耐えられない、という作家の方もいるとは思いますが、僕はなんだか嬉しくなっちゃうんですよね(笑)。それを逆手に取って、もっと面白くしてやろうと。椿のようにうまく出来たかどうかはわかりませんが、そういうことに知恵を絞るやり方が僕には向いている。それは25年前から変わらないと思います」そんな三谷の原点とも言える作品、さらにタイトルからテーマは“笑い”なのかと思いきや…。「笑いについての物語ではありますが、僕がここで描きたいのは、“ものを作る上での妥協とはなんなのか”ということ。それはどんな国、どんなモノ作りの現場でも起きていることで、だからこそ海外でも上演されている。笑いにこだわらない、普遍的なテーマがこの作品にはあると思っています」取材・文:野上瑠美子
2023年02月03日明治大学商学部菊池一夫ゼミナール(研究テーマ:マーケティング)は、NEXCO中日本グループ(NEXCO中日本・中日本エクシス株式会社)と連携し、NEXCO中日本において最大の売り上げを誇る海老名サービスエリア(下り)「EXPASA海老名」を対象にした集客策、特に一般道からの集客策を提案しました。菊池ゼミは、マーケティング、特に小売業のマーケティングを研究テーマとしており、多分野の企業との共同研究を行うことで、大学の外に出た現場でマーケティング理論の理解を深め、調査手法を学ぶ機会を設けています。プロジェクト概要・期間 : 2022年10月~2023年1月・目的 : 一般道から海老名SA(下り)への集客強化を通じた周辺地域の活性化・菊池ゼミ活動内容10月16日に海老名SA(下り)にて一般道からの顧客をイメージした実地調査と、周辺地域の商業施設の見学を実施。また、海老名市周辺住民へのインタビュー調査を行うことで、地域住民のニーズや消費行動を理解しました。海老名SA(下り)での複数回の実地調査をおこなった後、12月7日には、明治大学和泉キャンパスで中間報告会として3チームに分かれて発表とディスカッションをおこないました。NEXCO中日本と研究上のすり合わせを経て、1月18日に最終報告会を行いました。報告会で提案した施策例・周辺地域の高齢者をターゲットに海老名SA(下り)に習慣化して訪問する施策・親子関係に着目して海老名SA(下り)を活用する施策・Z世代の女性に焦点を当てた施策、女子会やチートデイに着目し、イベント消費を図る提案※「チートデイ」とは、ダイエット中に設ける「好きなものを自由に食べる日」報告後には活発な質疑応答が行われ、最後にNEXCO中日本事業開発・推進本部長の片岡慎一取締役常務執行役員から、「実際の消費者の声やデータ分析を反映しており、ユニークな案に関しては今後社内で実行可能性を検討していきたい」とのコメントが寄せられました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月25日明治大学商学部菊池一夫ゼミナール(研究テーマ:マーケティング)と同志社大学商学部上田雅弘ゼミナールは、マルトモ株式会社と共同で「マルトモ杯マーケティング施策コンペ」を実施しました。本取り組みは、和食文化の継承を担うマルトモ株式会社の商品に対して、学生の新たな視点で商品開発アイデアや販促施策を提案することを目的に2019年より始動したもので、今回で4回目となります。2022年11月にキックオフした今回の活動では、学生はマルトモ常務取締役マーケティング本部長土居幹治氏の「かつお節とだし」に関する特別講義を受講したほか、「海外にかつお節やだし文化をアピールする施策」「誰もがわくわくするだしの素30周年の仕掛け」など実践的な課題に対し、新施策の提案に挑みました。プロジェクト活動最終日の12月16日には、明治大学駿河台キャンパスにおいて、コンペ形式の共同研究報告会が開催され、明治大学菊池ゼミ・同志社大学上田ゼミの学生が合計8チームに分かれ研究成果を発表しました。コンペでは主に「実現可能なアイデアかどうか」という観点で評価がされ、菊池ゼミは「ライバルを出し抜く恋かつお」というアイデアで、「学食とコラボし、学食からECサイトに送客する際に学生の恋愛や食生活への質問に回答する」という仕組みを提案し、最優秀賞を受賞しました。また、「たしおぶし」というアイデアで、かつお節を活用したダイエット方法の提案で優秀賞を受賞しました。また、本プロジェクトをきっかけとして、菊池ゼミの学生は、明治大学駿河台キャンパス内の学食「スカイラウンジ暁」において実際に明大生がかつおぶしに親しめるような新たな企画を提案しました。今後の実現に向け取り組んでいきます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月16日嵐の櫻井翔と脚本家の三谷幸喜氏が出演する、アフラック生命保険の新CM「からみあう不安」編が13日、「先は長い」編が23日より放送される。がんの経験者を取材する「櫻井翔の取材ノート」シリーズの最新作となる新CM。櫻井とCM初共演となる三谷氏が、櫻井と約4年ぶりに共演を果たす。2015年に前立腺がんと診断された三谷氏の当時の心境や現在の状況、これからの人生について櫻井が取材する。撮影は冒頭の三谷氏のセリフから3台のカメラを使い、長回しで実施。「不安が、からみあう状態なんですね」という櫻井のセリフの後は本編では使われない部分だったため、三谷氏は「もうからみまくりですね、糸こんにゃく状態です」とアドリブを披露した。すると、櫻井も「ほぐれなさそうですね」と乗っかり笑いを誘った。その後も、三谷氏は「ペペロンチーノ」、「脱水機の中のストッキング」、「テレビの後ろのコード」などからんだ状態の例えを次々と切り出し、それに対して櫻井も毎回アドリブで応酬。しかし、あるカットで三谷氏が急に「うん。そんな感じかな」とあっさりと終わらせると、突然の路線変更に櫻井は爆笑。「あきらめましたね、急に」と指摘し、笑顔を見せた。■櫻井翔&三谷幸喜氏インタビュー―――CM初共演になりますが、CM以外での共演は何年ぶりなんでしょうか?櫻井:およそ4年ぶりですね。僕たちの番組にお越しいただいて、壁を登っていただきました。三谷:はい。そこでちょっと肩を痛めちゃって、回復までに2年かかりました(笑)。櫻井:あれからもう4年も経ったのかということがちょっと驚きですが、共演はそれ以来になります。――初共演時の三谷さんに対する印象はいかがでしたか?櫻井:初共演はそれよりもっと前で、三谷さんが僕たちの番組に来ていただいた時、即興でお芝居をやるという企画があって、嵐の役柄をそれぞれつけて、演出してくださったんですよ。とても思い出深くて、楽しい時間でした。三谷:その場で設定、ストーリーを決めて、お芝居を作ったんですよ。すごく評判が良かったです。――三谷さんと久々の共演はいかがでしたか?櫻井:楽しかったです。アドリブというか、いろんな三谷さんの引き出しを見せていただきました。あと、撮影の途中で30分ぐらい、三谷さん自身がちょっとシュンとする時間もあって(笑)。三谷:見てますねぇ。ちょっとくじけた時があったんですけど、何とか立ち直りました。――三谷さんご自身はがんに関するひとつひとつの悩みや不安をどのように解決されたのでしょうか?三谷:やっぱり不安って、知らないから不安になるわけで、いろんな人に話を聞くとか調べるとか、自分の中で知識として蓄積していくことで不安を解消していくしかないなというふうに思って、積極的に人に話を聞いていましたね。――その中で特に気をつけたことは?三谷:あんまりネガティブにならないことですね。それがまたストレスになって、身体に良くなかったりするので、なるべく深刻にならならないようにというか。実際にがんというのは、早期発見さえすれば、そんなに深刻にならないケースもあるので、常にそこへ立ち返って、割と楽観的に過ごしていましたね。――CMで「180度人生観が変わりました」とお話されていましたが、生活の中で具体的に変えたこと、改善したことがありましたらお聞かせください。三谷:人生、永遠には続かないんだというのはわかってはいたんだけど、実際にリアルに体感することができたのは、大きなきっかけだったというか。櫻井さんもたぶん、ずっと生き続けるつもりでいらっしゃるでしょう?櫻井:三谷さんがおっしゃるような、直面した問題としては正直捉えられていないですよね。三谷:年齢的なこともそうだし、自分はあと何年、仕事ができるんだろうかということを、切実に考えるようになりました。やっぱり仕事が好きだし、楽しいので、来る仕事は何でも受け入れようという感じでしたが、今後は自分が本当にやりたいものができるように選択していくというか。昔はお世話になった方への恩返しで、また仕事を一緒にやったりしていましたが、今はもうそういう恩とか考えず、自己中心的にやっていこうという風に思っています(笑)。――がん以外のことで、櫻井さんが三谷さんにお聞きしたいことは?櫻井:今回の撮影中、時間がたくさんあったので、いろいろお聞きしましたが、特に僕が興味深かったのは、お仕事を朝やるのか、夜やるのかというお話です。朝早く起きて執筆に取りかかると伺って、へぇーと思いました。三谷:今まで、そんなお話したことなかったですもんね。櫻井:こういった形では、もうほぼゼロですよね。三谷:今はなんかもう、親友というか。櫻井:ははは。そうですよね。ギュンと距離が縮まりました。――アフラックダックはCMに毎回登場することが“お決まり”となっていますが、櫻井さんが毎年新年に必ず行う“新年のお決まり”は?櫻井:5、6年ほど前から、年明けのなるべく早いタイミングで伊勢神宮に行っていますね。22年はコロナの状況もあって、結局行けたのは10月ぐらいでしたが、ここ数年は1月とか2月とか、ちょっと早い段階でお伊勢参りをしています。――CMでも描かれる相談サービスは、アフラックにとって2023年の新たな挑戦となりますが、櫻井さんが2023年に挑戦したいことをお聞かせください。櫻井:今回、三谷さんとお話している最中に決まりました。朝から動き始めるということをやりたいと思っていて。2022年は本当によく寝ていた印象があって、10時間以上寝ていたこともあったんですよ。さすがに寝すぎだと思って。そうなると、一日がすごく短いんですよ。もったいないなと思って、本気で朝から動くと決めています。三谷:水を差すようですけど、寝るのが一番ですよ。いっぱい寝られるときに寝た方がいいです。櫻井:えー、2023年はなるべく長く寝るということに挑戦して、10時間超えを目指したいと、今思いました(笑)。――今回のCMは成人式の翌週から放送開始ということで、新成人に向けてメッセージをお願いします。櫻井:新成人の皆さん、成人おめでとうございます! およそ僕が倍ぐらい生きているわけですが、倍生きても、大人になるというのは何なのか、いまだにつかみきれていないところもありまして。新成人になると、「いよいよ大人だね」とか、「大人の自覚を持って」と言われる機会が多いかもしれないですけど、ゆっくり時間をかけながら、理想の大人像みたいなものを探し続けていいんじゃないかなと思います。あと、僕が20歳の時はちょうどドラマの撮影中で、成人式に出られなくて、ちょっと寂しい思いをしたので、つい先日の成人式にいろんな事情で参加できなかった皆さんにも、合わせてお祝いの言葉をお伝えしたいと思います。おめでとうございます!――実はアフラックダックも2023年、日本に来て20年となります。櫻井さんとの付き合いも13年目となりますが、長い歳月をともに歩んできたダックにメッセージをお願いします。櫻井:アフラックダックさん、日本に来て20年、誠におめでとうございます。そのうちの半分以上お付き合いできていることを、とても嬉しく感じています。これからも末永く僕と一緒に演技していただけたらと思っております。よろしくお願いします!
2023年01月10日脚本家の三谷幸喜氏が第70回菊池寛賞を受賞し、2日、都内のホテルで行われた贈呈式に、“菊池寛”の扮装で登壇した。文藝春秋の創業者・菊池寛が日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞として1952年に創設した同賞。三谷氏は「よく人から『君は菊池寛に似てるよね』と言われます。思い返せば中学生のときに、友人から『お前にそっくりな文豪がいるよ』と言われて、文豪というと悩めるカッコいい作家のイメージがあったので、ちょっとうれしかったんですけど、それで菊池寛先生の写真を見たのですが、ちょっと衝撃を受けました。こんな感じの文豪もいらっしゃるんだなと」と回想した上で、「今、菊池先生の人となりや作品に触れることによって、本当に僕は菊池寛賞を頂けて、光栄だなと思っております」と強調した。この贈呈式のために、髪型を変え、メガネを買い、眉毛も整えたという三谷氏は「ここまで菊池寛になりきろうとした受賞者が、今までいたでしょうか」とアピールし、会場からは笑いと拍手が。続けて、「菊池地先生がおっしゃっていたのは、『つまらない現実よりも面白いウソ』。これは、僕が大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を書くにおいて、一番のモットーでした。もちろん歴史モノなので。実際あったことを覆すことはできないんですけど、歴史の教科書や参考書にはしたくなかった。やっぱりドラマとして面白いものにしたかった。そのためには、多少のフィクションが必要だと思って、僕は1年間この脚本を書き続けました。きっと皆さんにも喜んでいただけたんじゃないかなと思っております」と胸を張った。さらに、「菊池先生は、大衆が何を考えているのか、ずっと考えていらっしゃったと思います。それは僕のテーマでもあります。僕もそんなクリエイターでいたいなと思っております。今は見た目しか真似できませんけれども、ゆくゆくは“第二の菊地寛”と呼ばれるようになるまで、頑張っていきたいなと思っております」と真剣に述べたかと思いきや、「今回ちょっと見た目でふざけてしまったので、真面目な感じでまとめてみました。どうもありがとうございました」と、やはり“三谷節”で締めくくった。
2022年12月02日内野聖陽と瀬戸康史の共演で上演される、三谷幸喜の傑作二人芝居「笑の大学」より、チラシビジュアルとポスタービジュアル、スポット映像が解禁された。さらに、三谷幸喜のコメント映像も到着した。戦時色が濃厚になる昭和15年を舞台に、厳格な検閲官と喜劇作家の間の攻防と不思議な友情を描く本作は、2004年に役所広司、稲垣吾郎の共演で映画化もされた人気作。日本のファンのみならず、海外でも特に評価の高い作品だが、1998年以来1度も日本で公演が行われてこなかった。本作の上演は四半世紀ぶりとなる。この度解禁となったのは、警視庁の取調室で2人が向かい合う緊張感の漂うチラシビジュアルとポスタービジュアル、主演の2人の攻防が映し出されるスポット映像。ビジュアル撮影では、お互いの印象について内野さんは「若いのに技術や魅力をたくさん持ってらっしゃる方なので、稽古中もクリエイティブないい稽古場になるような予感がしてすごくワクワクしています」と語り、瀬戸さんは「内野さんは無骨な役からコミカルな役まで幅広く演じられている印象なので、今作では内野さんと僕でしかできない掛け合いや空気感が出せればいいなと思います」と語るなど、緊張感のあるビジュアルとは裏腹に初共演ながらも和やかな雰囲気で撮影が行われたようだ。さらに、三谷幸喜が本作への思いを語ったコメント映像も到着。これまで再演されなかった理由を「この人だったら「笑の大学」を見てみたい、と思う人が揃わない限りは再演はしたくなかった」と語る三谷さんは、「内野さんの『向坂』が見たいと思った」と言い「この人しかいない」と内野さんのキャスティングについて明かしている。さらに椿役の瀬戸さんへは「(自分の作品に)毎回出て欲しいくらい」と深い信頼を寄せていると語り、「瀬戸さん以外には考えられなかった」とコメント。三谷さんの希望により実現した2人の俳優が起こす化学反応に注目したい。PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「笑の大学」は2023年2月より上演。(text:cinemacafe.net)
2022年11月28日2022年11月7日から公演されている、脚本家として知られる三谷幸喜さんが作・演出を務める舞台『ショウ・マスト・ゴー・オン』。三谷さんが主宰する劇団が公演してから、28年の時を経て、令和の時代にリニューアルされたコメディです。総勢16名のキャスト陣で演じる予定でしたが、俳優の小林隆さんが左足筋損傷により、公演初日に出演の見合わせを発表。福岡公演、京都公演ともに、三谷さんが代役を務め、話題となりました。またもや三谷幸喜が代役として登場同月25日には、舞台製作を行っているシス・カンパニーが、小林さんの復活を報告しました。治療の甲斐あり、東京公演の初日より出演するとのこと。しかし、今度は、あずさ役の俳優であるシルビア・グラブさんが、体調不良のため出演見合わせとなったのです。緊急事態に立ち上がったのは、またもや三谷さんでした。「あずさ役」のシルビア・グラブが体調不良のため、本日11月25日(金)の出演を見合わせることになりました。つきましては、本日の同役は、三谷幸喜が代役を務めさせていただきます。直前のお知らせとなってしまい申し訳ございませんが、皆様のご理解をお願い申し上げます。度重なる不測の事態ではございますが、私どもスタッフ、キャスト一同、以前にも増して総力を結集し、皆様に楽しんでいただける舞台をお届けする所存です。皆様には、引き続きのご心配とご迷惑をおかけしてしまうこと、心よりお詫び申し上げます。シス・カンパニー ーより引用舞台のすべてを把握している三谷さんだからこそ、どの代役であっても務めることができるのでしょう。とはいえ、小林さんの時とは異なり、今度は女性の役という難しさがあります。舞台のタイトル『ショウ・マスト・ゴー・オン』の意味通り、「一度開いた幕は何があっても途中で降ろしてはいけない」という精神で困難に立ち向かう姿に、ネット上では称賛の声が続出しました。・もはや代役のプロ。・どういうことなの…すごいわ…。・まさに『ショウ・マスト・ゴー・オン』を地で行く三谷さん。・女性の代役も務めるとか、優秀すぎ。むしろ楽しみです!・誰が休んでも代役が三谷さんになる舞台とか、面白すぎるでしょ。舞台で三谷さんがどのように演じるのか、多くの人たちが興味を持っていることがうかがえます。東京公演も無事に乗り切れるよう、応援する人々の声は、きっと三谷さんに届いていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年11月25日第70回菊池寛賞が11日に発表され、フィギュアスケーターの羽生結弦氏、脚本家の三谷幸喜氏、作家の宮部みゆき氏、NHK『映像の世紀バタフライエフェクト』、信濃毎日新聞社「五色のメビウス」取材班が選ばれた。授賞理由は、以下の通り。■羽生結弦氏フィギュアスケートの男子シングルで五輪2大会連続金メダル、主要国際大会全制覇などの輝かしい記録を達成。本年プロ転向を宣言し、4回転半ジャンプなど、さらに高いステージを目指して挑戦を続ける。■三谷幸喜氏大学在学中に劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げ、以来40年にわたり、コメディから「鎌倉殿の13人」などのシリアスな歴史劇まで舞台、テレビドラマ、映画のすべてで優れた作品を生み出し続けている。■宮部みゆき氏デビューから35年、社会性を持つ現代ミステリーから、時代小説、ファンタジー、SF、ホラーまで数々の優れたエンタテインメント小説を発表。物語の力によって、老若男女問わず多くの人を読書にいざなう。■NHK『映像の世紀バタフライエフェクト』世界各国から収集した貴重なアーカイブス映像で現代史をたどる人気シリーズに、一人のささやかな営みが連鎖し世界を動かしたという新たな視点を導入、歴史の汲めども尽きぬ魅力を伝えている。■信濃毎日新聞社「五色(いつついろ)のメビウス」取材班コロナ禍の地域社会において外国人労働者、住民に丹念に取材、その過酷な状況、さらには国の技能実習制度や入管制度の問題を明らかにし、彼らと共存し多様性を尊重する社会の在り方を提言した。同賞は、文藝春秋の創業者・菊池寛が日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞として1952年に創設。菊池寛と生前関係の深かった文学、演劇、映画、新聞、放送、雑誌・出版、および広く文化活動一般の分野で、その年度に最も清新かつ業績をあげた人・団体、長年にわたり多大な貢献をした人・団体に贈られる。選考顧問は、阿川佐和子、池上彰、保阪正康、養老孟司。贈呈式は、12月上旬に都内で行われる。
2022年10月11日